JP2009090902A - 車載用の故障診断装置 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】CAN通信回路の幹線端末の端子と支線端末の端子が挿入係止されているコネクタハウジングと、前記幹線端末の端子と支線端末の端子とを接続するジョイント回路材を取り付けたコネクタカバーとを備えたCAN分岐コネクタを備え、前記CAN分岐コネクタのコネクタハウジングをダイアグコネクタのコネクタハウジングと一体または着脱自在に連結して設けると共に、前記ダイアグコネクタのダイアグ取付側と同一側のメンテナンス用開口に面して、前記CAN分岐コネクタのコネクタカバーを配置し、前記メンテナンス用開口を通してコネクタカバーを取り外し、前記コネクタハウジング内の前記端子と導通検査ピンとを接続させて前記各支線を個別に故障診断可能としている。
【選択図】図4
Description
例えば、特開2007−201697号公報(特許文献1)では、通信線路の分岐部に分岐コネクタを用いており、図7に示すように、分岐コネクタ1はCAN通信回路において分岐点で通信線2を複数に分岐し、これら複数に分岐された通信線2の先端に夫々ECU3を接続している。
図8に示すように、自動車に搭載したCAN通信回路の分岐コネクタ1は、通常、前記メンテナンス用開口から離れた位置に配置されているジャンクションボックスに付設または近接して配置される一方、該分岐コネクタ1で分岐された通信線の一部は前記メンテナンス用開口に近接した位置でダイアグコネクタ5と接続されている。該ダイアグコネクタ5は、車両LANに接続された電子制御ユニット(以下、ECUと称す)に故障が発生した際に、該故障データを出力するコネクタであり、法規により取付位置が前記ハンドルの下方位置のメンテナンス用開口に近接した位置に設置することが規定されている。
前記メンテナンス用開口に近接した位置に配置してダイアグコネクタ5に、メンテナンス時に外部ツールであるダイアグを接続し、分岐コネクタの通信線を介してCAN通信回路を検査して、CAN通信回路の異常の有無を判断している。
そのため、故障したCAN通信回路を特定するためには、分岐コネクタで分岐された各CAN通信線を一つ一つ取り外して故障を検知する必要がある。
前記のように、分岐コネクタはメンテナンス用開口から離れた位置に配置されているため、トリムカバーを外して、分岐コネクタより開口側に配置されている他の部品を取り外して、分岐コネクタを室内側に引き出した状態で検査しなければならず、作業性が悪く、作業に時間がかかる問題がある。
前記CAN分岐コネクタのコネクタハウジングをダイアグコネクタのコネクタハウジングと一体または着脱自在に連結して設けると共に、前記ダイアグコネクタのダイアグ取付側と同一側のメンテナンス用開口に面して前記CAN分岐コネクタのコネクタカバーを配置し、
前記メンテナンス用開口を通してコネクタカバーを取り外し、前記コネクタハウジング内の前記端子と導通検査ピンとを接続させて前記各支線を個別に故障診断可能としていることを特徴とする車載用の故障診断装置を提供している。
前記CAN分岐コネクタの支線のCAN通信線は、それぞれ、例えば、エンジンECU、ドアロックECU等と接続している。
前記連結時に前記CAN分岐コネクタ内の分岐回路と対応するダイアグコネクタ内の分岐回路とを接続としていることが好ましい。
また、CAN分岐コネクタ内の分岐回路と、対応するダイアグコネクタ内の分岐回路とを接続しておくと、前記導通検査ピンを挿入した際に発生する抵抗値をダイアグコネクタ側の分岐回路を介してダイアグコネクタと接続したダイアグを介して外部へ故障診断結果を表示することも可能である。
具体的には、CAN分岐コネクタとダイアグコネクタの各コネクタハンジング内に、夫々プリント基板を収容し、これらプリント基板に設けた分岐回路の端末に接続した端子同士を嵌合するコネクタ部を設けておくことにより、CAN分岐コネクタとダイアグコネクタとの回路接続を図ることができる。なお、CAN分岐コネクタ内に前記プリント基板を収容する場合は、該プリント基板の各分岐回路に夫々CAN通信線端末の端子とコネクタカバー側の端子とを接続する端子とを設ける必要がある。
かつ、前記故障診断は、CAN分岐コネクタのコネクタカバーを外して、コネクタハウジング内に収容した各端子に導通検査ピンを挿入して接続させることができるため、各端子と接続したCAN通信回路の故障を特定することができる。
図1乃至図4に、第一実施形態の車両用故障診断装置を示す。
車両用の故障診断装置10は、図1に示すように、自動車のハンドルHの下方のトリム100に設けたメンテナンス用開口101の内部に収容したCAN分岐コネクタ20に付設しており、該CAN分岐コネクタ20は図2に示すように、ダイアグコネクタ30とを並列した状態で一体的に形成している。前記メンテナンス用開口101は通常時は開閉扉102で閉鎖されている。
前記CAN通信線60Aは幹線であり、CAN通信線60B〜60Dは支線であり、これらCAN通信線60の端末に接続する端子61が、コネクタハウジング21内に収容される分岐回路材となる。
前記各CAN通信線60は各端子収容室内25の他端より引き出して、夫々ECUに接続している。
即ち、CAN分岐コネクタ20とコネクタカバー22との分岐接続部分が着脱自在に断続できる故障診断部Sとなる。
トリム100に設けたメンテナンス用開口101の開閉扉102を開いて開口し、該開口位置からCAN分岐コネクタ20のコネクタハウジング21からコネクタカバー22を取り外す。
コネクタカバー22を取り外すると、コネクタハウジング21内の各端子収容室25の開口25aが外面に露出し、この状態で各端子収容室25に導通検査ピン51を挿入して端子61と接続する。
導通検査ピン51と接続した端子61は、分断されたCAN通信線60(60A〜60D)、さらに各CAN通信線60の端末側に接続された各ECUのCAN通信回路と導通する。
これら各CAN通信線60および該CAN通信線に接続された各ECUのCAN通信回路に何らかの故障が発生していると、導通検査ピン51により検出される抵抗値が変化することにより、故障しているCAN通信回路を特定して故障診断を行うことができる。 このように、CAN分岐コネクタ20を設置位置から取り外すことなくメンテナンス用開口101を通して、各CAN通信回路の故障診断を行うことができる。
第二実施形態では、CAN分岐コネクタ20とダイアグコネクタ30との間に架け渡して収容するプリント基板70を収容している。
前記プリント基板70には分岐回路71を設け、各分岐回路71のCAN分岐コネクタ20側に収容される部分には、CAN通信線60の端末の端子61と接続する端子72とコネクタカバー22の端子23と接続される端子73とを半田付けで設けている。同様に、ダイアグコネクタ側に収容される部分には前記各分岐回路71にダイアグ80の端子81と接続される端子74を設けている。
他の構成は第一実施形態と同様であるため、説明を省略する。
第三実施形態では、CAN分岐コネクタ20のコネクタハウジング21とダイアグコネクタ30のコネクタハウジングとの間に着脱自在に連結できる連結部91を設けていると共に、CAN分岐コネクタ20のコネクタハウジング22に追加の増設CAN分岐コネクタ90のコネクタハウジングと着脱自在に連結できる増設用連結部92を設けている。
前記追加の増設CAN分岐コネクタ90は、前記CAN分岐コネクタ20と同様な構成とし、コネクタハウジング90aにコネクタカバー90bを取り付けている。
前記CAN分岐コネクタ20、ダイアグコネクタ30および追加のCAN分岐コネクタ91の内部には第二実施形態と同様に図6(B)に示すプリント基板40A、40B、40Cを収容し、
前記CAN分岐コネクタ20、ダイアグコネクタ30および追加のCAN分岐コネクタ91のコネクタハウジング同士をロック部と被ロック部とからなる連結部91、92のロック結合時に、前記プリント基板40A〜40Cに設けたコネクタ部41a〜41dが嵌合し、コネクタ接続で回路接続される構成としている。
20 CAN分岐コネクタ
21 コネクタハウジング
22 コネクタカバー
25 端子収容室
30 ダイアグコネクタ
40 プリント基板
40a ジョイント回路
40b 分岐回路
41 端子
50 導通検査装置
51 導通測定定ピン
60(60A〜60D) CAN通信線
61 端子
100 トリム
101 メンテナンス用開口
102 開閉扉
S 故障診断部
Claims (3)
- CAN通信回路の幹線端末の端子と支線端末の端子が挿入係止されているコネクタハウジングと、前記幹線端末の端子と支線端末の端子とを接続するジョイント回路材を取り付けたコネクタカバーとを備えたCAN分岐コネクタを備え、
前記CAN分岐コネクタのコネクタハウジングをダイアグコネクタのコネクタハウジングと一体または着脱自在に連結して設けると共に、前記ダイアグコネクタのダイアグ取付側と同一側のメンテナンス用開口に面して、前記CAN分岐コネクタのコネクタカバーを配置し、
前記メンテナンス用開口を通してコネクタカバーを取り外し、前記コネクタハウジング内の前記端子と導通検査ピンとを接続させて前記各支線を個別に故障診断可能としていることを特徴とする車載用の故障診断装置。 - 前記コネクタカバーの内面側に前記ジョイント回路材を取り付け、該ジョイント回路材はジョイント回路部と分岐回路部とを設けたプリント基板あるいはジョイントバスバーからなり、前記分岐回路部を構成する端子を前記幹線及び支線の端子と嵌合接続している請求項1に記載の車載用の故障診断装置。
- 前記ダイアグコネクタと前記CAN分岐コネクタのコネクタハウジングとに着脱自在に嵌合する連結部を設けると共に、前記CAN分岐コネクタのコネクタハウジングに増設するCAN分岐コネクタと着脱自在に嵌合する増設用連結部を設け、かつ、
前記連結時に前記CAN分岐コネクタ内の分岐回路と対応するダイアグコネクタ内の分岐回路とを接続としている請求項1または請求項2に記載の車載用の故障診断装置。
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