JP2009090685A - 産業車両のフードインターロック装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】単純な構造を有しながらも、フードを開いた時に高電圧部分への接触を防止することができる産業車両のフードインターロック装置を提供することを課題とする。
【解決手段】コントローラ6にフード2の開閉を検知するリミットスイッチ3が接続されると共に、コントローラ6には電力供給リレー7が接続され、このリレー7の開閉接点7aは燃料電池8から電力供給を行うための電力供給ラインL上に配設されている。フード2が閉じている時にはリミットスイッチ3がオン状態にあり、このときコントローラ6は開閉接点7aを閉じた状態に保持し、燃料電池8から各種電力消費部品への電力供給を可能とする。一方、フード2が開かれると、リミットスイッチ3がオフ状態になり、これに伴ってコントローラ6は開閉接点7aを開いて燃料電池8から各種電力消費部品への電力供給を遮断する。
【選択図】図2

Description

この発明は、産業車両のフードインターロック装置に係り、特に開閉自在のフードが取り付けられた収容室内に燃料電池を含む燃料電池ユニットが収容された産業車両に装備されるフードインターロック装置に関する。
近年、燃料電池を駆動源として搭載した燃料電池型フォークリフト等の産業車両が開発されている。このような産業車両では、例えば、燃料電池と、燃料電池を作動させるための部品及び燃料電池を冷却するための部品等をまとめて燃料電池ユニットを構成し、この燃料電池ユニットを運転席の下方に形成された収容室内に配置することができる。
収容室の上部には、フードが開閉自在に取り付けられており、このフードを開いて収容室内に配置されている部品のメンテナンス等を行うことができる。
ところが、燃料電池の作動時には、燃料電池ユニットの燃料電池及びこの燃料電池から電力供給される部品等が高電圧になるおそれがあるため、燃料電池の作動時にフードを開いたときには、そのような高電圧部分への接触が防止される構造とする必要がある。
例えば、特許文献1には、インバーターが収容されたケースにカバーを複数のボルトで固定すると共に、カバーの開閉を検知するためのセンサを取り付け、センサによりカバーの開状態が検知されるとインバーターに対する電力供給を遮断してインバーターの高電圧状態を解除するインターロック装置が開示されている。
特開2005−143200号公報 特開2006−100480号公報 特開2002−367666号公報
上述の特許文献1に開示されているようなインターロック装置を、燃料電池の作動時に高電圧になるおそれのある各種の部品にそれぞれ適用して、それぞれの部品にカバー及びカバーの開閉を検知するセンサ等を取り付ければ、燃料電池の作動時にフードを開けても高電圧部分への接触を防止することができる。
しかしながら、上述のように、燃料電池の作動時に高電圧になるおそれのある各種の部品にそれぞれカバー及びこのカバーの開閉を検知するためのセンサ等を設けると、部品点数が増加して複雑な構成になるという問題があった。
この発明はこのような問題点を解消するためになされたもので、単純な構造を有しながらも、フードを開いた時に高電圧部分への接触を防止することができる産業車両のフードインターロック装置を提供することを目的とする。
この発明に係る産業車両のフードインターロック装置は、開閉自在のフードが取り付けられた収容室内に燃料電池を含む燃料電池ユニットが収容された産業車両に装備されるインターロック装置において、燃料電池ユニットの燃料電池から電力を供給するための電力供給ライン上に配設された開閉接点と、フードの開閉を検知するための開閉検知手段と、フードが開かれたことが開閉検知手段により検知されると、開閉接点を開いて燃料電池ユニットの燃料電池からの電力の供給を遮断するコントローラとを備えるものである。
燃料電池に水素を供給するための供給管に開閉弁が取り付けられ、コントローラは、フードが開かれたことが開閉検知手段により検知されると、燃料電池からの電力供給を遮断すると同時に、開閉弁を閉じて燃料電池への水素の供給を遮断するように構成することもできる。
この発明によれば、単純な構造を有しながらも、フードを開いた時に高電圧部分への接触を防止することができる。
以下、この発明の実施の形態を添付図面に基づいて説明する。
実施の形態1.
図1に、この発明の実施の形態1に係るフードインターロック装置が装備された燃料電池型フォークリフトの構成を示す。フォークリフトの運転席1の下方に形成された収容室内に破線で示されるような燃料電池ユニットUが収容されている。この収容室の上部は開閉自在のフード2により覆われて閉塞されており、フード2の上面に運転席1が固定されている。これらフード2及び運転席1は、フード2の後端部に配設された図示しないヒンジを介して回動自在であり、フード2を運転席1と共に二点鎖線で示される開放位置Aまで回動させて開くことにより、収容室内に収容されている部品のメンテナンス等を行うことができる。さらに、フード2のヒンジには、フード2の開閉を検知する開閉検知手段としてのリミットスイッチ3が取り付けられている。
燃料電池ユニットUは、筐体状のケーシング4を有し、ケーシング4内に、このフォークリフトの駆動源となる後述の燃料電池が収容されている。また、図示されないが、ケーシング4内には、水素タンク、水素供給用レギュレータ、エアコンプレッサ、加湿モジュール、キャパシタ及びバッテリ等の燃料電池を作動させるための部品が収容されると共に、冷却水循環ポンプ、ラジエータ、ファン及びファンモータ等の燃料電池を冷却するための部品が収容されている。
図2に示されるように、このフードインターロック装置はコントローラ6を有し、このコントローラ6にフード2の開閉を検知するリミットスイッチ3の一端部が接続され、リミットスイッチ3の他端部は接地されている。また、コントローラ6には、電力供給リレー7が接続されている。
燃料電池ユニットUの燃料電池8は、電力供給ラインLを介して車両の駆動モータや荷役モータ、パワーステアリング装置、エアコンプレッサ及び空調機器等の図示しない各種電力消費部品に接続されており、この電力供給ラインL上に電力供給リレー7の開閉接点7aが配設されている。
次に、この実施の形態1に係るフードインターロック装置の動作について説明する。フード2が閉じているときには、リミットスイッチ3がオン状態にあり、このときコントローラ6は、電力供給リレー7の開閉接点7aを閉じた状態に保持することにより、燃料電池8から各種電力消費部品への電力供給を可能とする。
一方、フード2が運転席1と共に開放位置Aに向かって回動されて開かれると、図3に示されるように、リミットスイッチ3がオフ状態になり、これに伴って、コントローラ6は電力供給リレー7の開閉接点7aを開いて燃料電池8から各種電力消費部品への電力供給を遮断する。
このように、フード2を開いたときには、燃料電池8から各種電力消費部品への電力供給が遮断され、燃料電池8の電極及び各種電力消費部品が高電圧になることが回避されるため、燃料電池8の作動時にフード2を開いても収容室内の高電圧部分への接触を防止することができる。これにより、燃料電池ユニットUのラジエータへの冷却水の補充やエアクリーナーのフィルタ交換等のメンテナンスを安全に実施することができる。
したがって、燃料電池8の作動時に高電圧になるおそれのある各種の部品にそれぞれカバー及びこのカバーの開閉を検知するセンサ等を設ける必要はなく、これにより、小型で且つ単純な構造を有しながらも高い安全性を確保したフードインターロック装置を実現することができる。
実施の形態2.
次に図4を参照して、この発明の実施の形態2に係るフードインターロック装置を説明する。この実施の形態2に係るフードインターロック装置は、フード2が開かれたときに、燃料電池8からの電力供給を遮断するだけではなく、燃料電池8への水素供給も遮断するものである。すなわち、燃料電池8には、水素タンク9から水素を供給するための供給管10が接続されており、この供給管10の途中に開閉弁11が配設されている。開閉弁11はコントローラ6に電気的に接続されている。
フード2が閉じているときには、リミットスイッチ3がオン状態にあり、このときコントローラ6は、電力供給リレー7の開閉接点7aを閉じた状態に保持すると共に、供給管10の開閉弁11を開いた状態に保持する。これにより、燃料電池8への水素供給及び燃料電池8から各種電力消費部品への電力供給を可能とする。
一方、フード2が運転席1と共に開放位置Aに向かって回動されて開かれると、図4に示されるように、リミットスイッチ3がオフ状態になり、これに伴って、コントローラ6は、電力供給リレー7の開閉接点7aを開いて燃料電池8から各種電力消費部品への電力供給を遮断すると同時に、開閉弁11を閉じて燃料電池8への水素供給を遮断する。
したがって、フード2を開いたときには、燃料電池8及び各種電力消費部品が高電圧になることが回避され、上述の実施の形態1と同様に、燃料電池8の作動時にフード2を開いても高電圧部分への接触を防止することができる。
加えて、この実施の形態2では、フード2を開くと、燃料電池8への水素供給も遮断されるため、燃料電池8は発電不可状態になると共に、燃料電池の何らかの故障等に起因してフード2を開いたときに高濃度の水素が排出されることが防止され、安全性がより一層向上される。
なお、上述の実施の形態1及び2では、フード2のヒンジにリミットスイッチ3を取り付けたが、その代わりに、フード2のロック部材、フード2のダンパーあるいはフード2自身等にリミットスイッチ等の開閉検知手段を取り付けてフード2の開閉を検知するように構成してもよい。
なお、この発明に係るフードインターロック装置は、フォークリフトに限らず、開閉自在のフードが取り付けられた収容室内に燃料電池を含む燃料電池ユニットUが駆動源として搭載される各種の産業車両に適用することができる。
この発明の実施の形態1に係るフードインターロック装置が装備された燃料電池型フォークリフトの構成を示す図である。 フードが閉じられた時の実施の形態1に係るフードインターロック装置を示すブロック図である。 フードが開かれた時の実施の形態1に係るフードインターロック装置を示すブロック図である。 フードが開かれた時の実施の形態2に係るフードインターロック装置を示すブロック図である。
符号の説明
1 運転席、2 フード、3 リミットスイッチ、4 ケーシング、5 固定手段、6 コントローラ、7 電力供給リレー、7a 開閉接点、8 燃料電池、9 水素タンク、10 供給管、11 開閉弁、L 電力供給ライン、U 燃料電池ユニット。

Claims (2)

  1. 開閉自在のフードが取り付けられた収容室内に燃料電池を含む燃料電池ユニットが収容された産業車両に装備されるフードインターロック装置において、
    前記燃料電池ユニットの燃料電池から電力を供給するための電力供給ライン上に配設された開閉接点と、
    前記フードの開閉を検知するための開閉検知手段と、
    前記フードが開かれたことが前記開閉検知手段により検知されると、前記開閉接点を開いて前記燃料電池ユニットの燃料電池からの電力の供給を遮断するコントローラと
    を備えることを特徴とする産業車両のフードインターロック装置。
  2. 前記燃料電池に水素を供給するための供給管に開閉弁が取り付けられ、前記コントローラは、前記フードが開かれたことが前記開閉検知手段により検知されると、前記開閉弁を閉じて前記燃料電池への水素の供給を遮断する請求項1に記載の産業車両のフードインターロック装置。
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