JP2009090401A - 切削装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】被加工物の端材等の比較的大きな切断屑が飛散しても損傷を受けにくくチャックテーブル送り機構を保護し得る構造を備える切削装置を提供する。
【解決手段】チャックテーブル2に対して、切削ブレードの回転により切削水が飛散する方向に位置する下流側の加工送り手段の上部を板状カバー部材8で覆い、上流側の加工送り手段を蛇腹カバー部材9で覆うように構成することで、板状カバー部材8を金属等によって形成可能とし、よって、被加工物の端材等の比較的大きな切断屑が飛散しても板状カバー部材8は損傷を受けにくく加工送り手段を確実に保護できるようにした。
【選択図】 図2

Description

本発明は、切削水を供給しながら被加工物を切削ブレードで切削加工する切削装置に関するものである。
半導体デバイス製造工程においては、略円板形状の半導体ウエーハの表面に格子状に配列された多数の領域に、IC,LSI等の回路を形成し、この回路が形成された各領域を所定のストリートと称される切断ラインに沿ってダイシングすることにより、個々の半導体チップを製造している。このようにして分割された半導体チップは、パッケージングされて携帯電話、パソコン等の電子機器に広く利用されている。
携帯電話、パソコン等の電子機器は、より小型・軽量化が求められており、半導体チップのパッケージも、CSP(Chip Size Package)やQFN(Quad Flat Non-leaded Package)と称する小型化できるパッケージ技術が開発されている。このようなCSP基板やQFN基板の切断は、ダイシング装置によって施される。
このダイシング装置は、チャックテーブルに保持されたCSP基板等の被加工物を、切削水を供給しながら切削ブレードで切削する切削手段を備えている。ここで、チャックテーブルは、ボールねじ等を含む加工送り手段によって加工方向に加工送り可能に構成されている。そして、加工送り手段を構成する機械要素に切削水や切断屑等が入り込まないように、チャックテーブルの加工送り方向両側に、加工送り方向に伸縮自在な蛇腹機構を配設して加工送り手段を覆うようにしている。
特開2004−186361号公報
ダイシング装置によってCSP基板等を切断する場合、CSP基板等の縁部にはCSPが形成されていない耳部等の端材が存在し、この端材が比較的大きな切断屑として、チャックテーブルの往復動方向に見て片側、例えば基板に作用する部位がチャックテーブルの往動方向に移動する方向に切削ブレードか回転する場合にはチャックテーブルの往動方向に見て下流側、に配置されている蛇腹機構上に飛散する。蛇腹機構上に飛散した比較的大きな端材等の切断屑は、蛇腹機構の円滑な収縮および伸張を阻害する傾向がある。蛇腹機構は、円滑に収縮および伸張することが必要であるため、通常、布または類似シート材料で形成されている。したがって、蛇腹機構上に飛散した比較的大きな切断屑によって、蛇腹機構の構成部材に穴等の損傷が生成されてしまうことも少なくない。
したがって、基板等の被加工物をダイシング加工する際のチャックテーブル送り機構を保護する蛇腹機構には、損傷を受けて劣化しやすく、チャックテーブル送り機構を保護する手段としては不十分な現状にある。
本発明は、上記に鑑みてなされたものであって、被加工物の端材等の比較的大きな切断屑が飛散しても損傷を受けにくくチャックテーブル送り機構を保護し得る構造を備える切削装置を提供することを目的とする。
上述した課題を解決し、目的を達成するために、本発明にかかる切削装置は、被加工物を保持するチャックテーブルと、該チャックテーブルに保持された被加工物を、切削水を供給しながら切削する切削ブレードを回転可能に装着したスピンドルを有する切削手段と、前記スピンドルの軸心方向に直交する方向に前記チャックテーブルを加工送りする加工送り手段と、前記チャックテーブルの加工送り方向に沿って両側に配設された排水路と、を備える切削装置であって、前記チャックテーブルに対して、前記切削ブレードの回転により切削水が飛散する方向に位置する下流側の前記加工送り手段の上部を覆う板状カバー部材と、上流側の前記加工送り手段の上部を覆う蛇腹カバー部材と、を備えることを特徴とする。
また、本発明にかかる切削装置は、上記発明において、前記加工送り手段によって加工送り方向に駆動可能に配設されて前記チャックテーブルを支持するチャックテーブル支持基台と、前記加工送り手段の駆動で前記チャックテーブルが動く範囲に開口部を有して前記加工送り手段を覆うように配設され、加工送り方向に沿って両側に前記排水路を有するウォータケースと、該ウォータケース内で前記開口部の周囲を囲繞し、前記板状カバー部材と前記蛇腹機構とが加工送り方向に摺動するためのレールを外壁に備えた固定プレートと、を備え、前記板状カバー部材および前記蛇腹機構の両側は、前記固定プレートの外壁に沿うように垂下して前記開口部を覆うように配設され、前記板状カバー部材は、一端が前記チャックテーブル支持基台に連結され、他端が自由端とされ、前記固定プレートの前記レール上を摺動する摺動部を内面に有することを特徴とする。
また、本発明にかかる切削装置は、上記発明において、前記板状カバー部材は、加工送り方向の中心から両側の前記排水路側に向けて低くなるように傾斜していることを特徴とする。
また、本発明にかかる切削装置は、上記発明において、加工送り方向の最下流側位置に前記排水路に連通させて配設され、被加工物の加工により生ずる端材を回収する端材ボックスを備え、前記板状カバー部材は、前記加工送り手段によって前記切削手段が加工送り方向に往復動する際に、前記自由端が前記端材ボックスの上面を加工送り方向に往復動することを特徴とする。
また、本発明にかかる切削装置は、上記発明において、一端に開口を有する塵取り形状に形成され、前記開口側を前記板状カバー部材上にオーバラップさせて前記チャックテーブル支持基台上に設けられた端材受けプレートを備えることを特徴とする。
本発明にかかる切削装置は、チャックテーブルに対して、切削ブレードの回転により切削水が飛散する方向に位置する下流側の加工送り手段の上部を板状カバー部材で覆うようにしたので、板状カバー部材を金属等によって形成することができ、よって、被加工物の端材等の比較的大きな切断屑が飛散しても板状カバー部材は損傷を受けにくくチャックテーブル送り機構を確実に保護することができるという効果を奏する。
以下、本発明を実施するための最良の形態である切削装置について図面を参照して説明する。
図1は、本実施の形態の切削装置の一例を示す外観斜視図であり、図2は、チャックテーブル等の往動時の様子を示す概略斜視図であり、図3は、チャックテーブル等の復動時の様子を示す概略斜視図であり、図4は、図3中の○箇所を拡大して示す分解斜視図であり、図5は、加工送り手段等の構成を示す概略側面図である。本実施の形態で用いる切削装置1は、概略構成として、図1に示すように、パッケージ基板等の被加工物10を保持するチャックテーブル2と、チャックテーブル2に保持された被加工物10に対して分割のための切削加工を施す切削手段3と、撮像手段4とを備える。
ここで、切削手段3は、一対の切削ブレード31(一方のみ図示する図5参照)をY軸方向に互いに進退自在に対峙させて2つのスピンドル32(一方のみ図示する図5参照)を配置させたフェイシングデュアルカット方式のものであり、一対の切削ブレード31を用いて被加工物10に対して2ライン分の同時カットが可能とされている。また、切削手段3は、図5に示すように、切削ブレード31の加工点となる切刃外周部付近に両側から切削水を供給する表裏一対の噴射ノズル33を有する切削水供給手段34を備える。すなわち、切削手段3は、チャックテーブル2に保持された被加工物10を、切削水を供給しながら切削する切削ブレード31を回転可能に装着したスピンドル32を有する。
また、切削装置1は、被加工物10を保持したチャックテーブル2を切削手段3に対して相対的にX軸方向に加工送りする加工送り手段5や、切削手段3の一対の切削ブレード31をそれぞれ独立してチャックテーブル2に対して相対的にY軸方向に割り出し送り(インデックス送り)する割り出し送り手段(図示せず)や、切削手段3の切削ブレード31を独立してチャックテーブル2に保持された被加工物10に対して相対的にZ軸方向に切り込み送りする切込み送り手段(図示せず)を備える。加工送り手段5は、図5に示すように、基台51上のX軸方向に離間した所定位置に配設された支持片52により回転自在に支持されたボールねじ53と、このボールねじ53の一端に連結されてボールねじ52を回転駆動するモータ54と、ボールねじ53に噛合する雌ねじ部を有してチャックテーブル2を支持したスライダ55と、このスライダ55のX軸方向の移動をガイドするガイドレール56とを備え、チャックテーブル2をX軸方向に往復動させる。
また、被加工物10を保持するチャックテーブル2は、加工送り手段5によってX軸方向に駆動可能に配設されたチャックテーブル支持基台21上に設けられている。ここで、チャックテーブル支持基台21とスライダ54との間には、チャックテーブル2を水平面内で回転させるθ回転手段22が設けられている。これにより、保持した被加工物10のX軸方向に対する向きをXY平面内で回動調整可能とされている。
また、撮像手段4は、チャックテーブル2に保持された被加工物10の表面を撮像するCCDカメラ等を搭載した顕微鏡であり、切削すべき分割予定ラインに対する切削ブレード31の位置付けに供するアライメント用である。
また、本実施の形態の切削装置1は、加工送り手段5全体を覆うように配設されたウォータケース6を備える。このウォータケース6は、加工送り手段5の駆動に基づきチャックテーブル2(チャックテーブル支持基台21およびθ回転手段22)が動く範囲に亘って、その動きを阻害しないように開口された開口部61を有する。また、ウォータケース6は、切削装置1の筐体の一部を利用して構成され、加工送り方向であるX軸方向に沿う両側には、切削水等を排水するための排水路62が形成されている。ここで、開口部61の周囲は、切削水等が侵入しにくくするため排水路62よりも高い位置を取り得るように立上げ形成された矩形枠形状の固定プレート63により囲繞されている。また、ウォータケース6内において、固定プレート63の両側外壁には2本のレール64を有する。これらレール64は、ウォータケース6のほぼ全長に亘る長さを有する。
また、切削ブレード31の回転により切削水が飛散する方向を、チャックテーブル2に対して下流側とする場合、ウォータケース6の最下流側には、被加工物10を加工した際に発生する端材を収納するための端材ボックス7が配設されている。排水路62の最下流側も端材ボックス7上に連通するように配設されている。
そして、ウォータケース6上には、開口部61から露出する加工送り手段5の上部を覆うカバー部材として、板状カバー部材8と蛇腹カバー部材9とを備える。板状カバー部材8は、金属材からなり、チャックテーブル2に対して切削ブレード31の回転により切削水が飛散する方向に位置する下流側の加工送り手段5の上部を覆うもので、チャックテーブル2側の一端は、チャックテーブル支持基台21と一体で動くように防水カバー81を介してチャックテーブル支持基台21に連結され、下流側の他端は自由端とされている。この板状カバー部材8は、図5に実線で示すように、チャックテーブル支持基台21等が開口部61内で最上流側位置に位置するときに開口部61の下流側を完全に塞ぐ長さを有する。このような長さの板状カバー部材8は、図5に仮想線で示すように、最下流側まで移動した際には端材ボックス7の上面を覆うように設定されている。また、板状カバー部材8の両側は、固定プレート63の外壁に沿うように排水路62上に垂下して開口部61を覆うように配設されている。また、板状カバー部材8は、加工送り方向であるX軸方向の中心から両側の排水路62側に向けて低くなるように傾斜させた傾斜面82を両側に有する屋根型形状に形成されている。さらに、板状カバー部材8の内側にはレール64に対向するレール部83が設けられ、このレール部83下面の数箇所には、レール64上を摺動する摺動部84が設けられている。摺動部84は、滑りのよい樹脂等の緩衝部材により形成されている。
また、板状カバー部材8の両側および自由端には、排水路62上やウォータケース6の底面上を摺接するブラシ部材85が取付けられている。これらブラシ部材85は、板状カバー部材8がチャックテーブル2等とともに下流側に向けて往動する際には排水路62上やウォータケース6の底面上を摺接する摺接位置をとり、上流側に向けて復動する際には排水路62上やウォータケース6の底面上から離反した退避位置をとるように、往復動作に連動するソレノイド等を利用した変位機構(図示せず)を介して取付けられている。
一方、蛇腹カバー部材9は、チャックテーブル2に対して上流側の加工送り手段5の上部を覆うもので、布等の材質により周知のように伸縮自在に構成され、チャックテーブル2側の一端は、チャックテーブル支持基台21と一体で動くように防水カバー81を介してチャックテーブル支持基台21に連結され、上流側の他端はウォータケース6の内壁等の固定部に連結されている。この蛇腹カバー部材9も、固定プレート63の外壁に沿うように排水路62上に垂下して開口部61を覆うように配設されている。さらに、蛇腹カバー部材9もレール64上をX軸方向に沿って摺動自在に設けられている。これにより、チャックテーブル2が下流側に往動する際には蛇腹カバー部材9は伸張し、チャックテーブル2が上流側に復動する際には蛇腹カバー部材9は伸縮するように構成されている。
さらに、防水カバー81(チャックテーブル支持基台21)とチャックテーブル2との間には、端材受けプレート86が設けられている。この端材受けプレート86は、一端にテーパ状に絞り込んだ開口86aを有する塵取り形状に形成されたもので、開口86a側が下流側の板状カバー部材8上に所定寸法オーバラップするように配設されている。
このような構成において、被加工物10の切削加工時には、チャックテーブル2上に保持された被加工物10に対して高速回転する切削ブレード31を割り出し送り手段および切り込み送り手段によって被加工物10の所望のストリートに位置付け、チャックテーブル2を加工送り手段5によってX軸方向に往動させることで行う。この切削の際、切削ブレード31および被加工物10に対して、切削水供給手段34の噴射ノズル33から切削水を供給しながら行う。この往動時には、板状カバー部材8は伸縮することなく摺動部84がレール64にガイドされつつチャックテーブル2と一体的に端材ボックス7上に向けてX軸方向に往動し、蛇腹部材9は伸張しながらレール64にガイドされつつチャックテーブル2と一体的にX軸方向に往動し、加工送り手段5に対して開口部61を閉塞状態に維持する。
そして、所望のストリートの切削が終了すると、切削ブレード31をZ軸方向に退避させ、切削水の供給を停止させつつ、チャックテーブル2を加工送り手段5によってX軸方向に復動させる。この復動時には、板状カバー部材8は伸縮することなく摺動部84がレール64にガイドされつつチャックテーブル2と一体的にX軸方向に復動し、蛇腹部材9は収縮しながらレール64にガイドされつつチャックテーブル2と一体的にX軸方向に復動し、加工送り手段5に対して開口部61を閉塞状態に維持する。この後、再び、被加工物10に対して高速回転する切削ブレード31を割り出し送り手段および切り込み送り手段によって被加工物10の次の所望のストリートに位置付け、チャックテーブル2を加工送り手段5によってX軸方向に往動させて切削動作を行う。以下、このような動作を繰り返し、被加工物10の全てのストリートを切削する。
ここで、チャックテーブル2が往動する切削加工時には、切削ブレード31の回転により切削水は、主に下流側に位置する板状カバー部材8側に飛散する。よって、チップが形成されていない耳部等の端材部分の切削加工時に生ずる、端材等の比較的大きな切断屑も、チャックテーブル2の往復動方向に見て、下流側に位置する板状カバー部材8側に向けて飛散する。このような比較的大きな切断屑が飛散する板状カバー部材8は、金属等で形成されて十分な強度を有するので、比較的大きな切断屑が飛散しても損傷しにくい。そして、チャックテーブル2と一体で往復動し、常に、チャックテーブル2より下流側の開口部61を覆っているので、加工送り手段5に対する防水機能を確実に発揮させることができる。チャックテーブル2より上流側の開口部61は、蛇腹カバー部材9により常に覆われ、加工送り手段5に対する防水機能を確実に発揮させることができる。この蛇腹カバー部材9は、切削ブレード31の回転による切削水の飛散がない(あるいは、殆どない)上流側に位置しているので、比較的大きな切断屑の飛散を受けることはない。
さらに、切削加工時にチャックテーブル2上で下流側に向けて飛散する切削水や切断屑は、図2中の端材受けプレート86および板状カバー部材8上に矢印で示すように、塵取り形状の端材受けプレート86によって飛散状態が抑制され、オーバラップさせた板状カバー部材8上に確実に誘導するように構成されているので、切削水や切断屑の飛散防止ないしは回収効率の向上に役立つ。そして、板状カバー部材8自身も中心から両側の排水路62に向けて傾斜させた傾斜面82を有するので、板状カバー部材8上に飛散した切削水や切断屑が板状カバー部材8上に留まることなく両側の排水路62上に流れ落ちやすくすることができる。排水路62やウォータケース6の底面上に流れ落ちた切削水や切断屑は、チャックテーブル2と一体で往動する板状カバー部材8に追従するブラシ部材85が摺接しながら下流側に往動するので、排水路62上に残留物が生じないように掃き出される。この際、排水路62は、端材ボックス7の上面側に連通しているので、ブラシ部材85の摺接により掃き出される切削水や切断屑は端材ボックス7内に確実に回収される。なお、ブラシ部材85は、復動時には、図3に示すように排水路62やウォータケース6の底面上に摺接しない退避位置に退避するので、排水路62上の切削水や切断屑を上流側に引き戻すことはない。
また、チャックテーブル2と一体で移動する板状カバー部材8は蛇腹カバー部材9の如く伸縮しないため、X軸方向の長さを大型化させる一因となり得るが、本実施の形態では、パッケージ基板等の切削装置として既存の端材ボックス7の上空を利用し、板状カバー部材8の自由端が端材ボックス7の上空を往復動するようにしているので、従来の両側蛇腹機構方式と同様の装置サイズで実現することができる。
本発明は、上述した実施の形態に限らず、本発明の趣旨を逸脱しない範囲であれば、種々の変形が可能である。例えば、本実施の形態では、フェイシングデュアルカット方式の切削装置への適用例として説明したが、1つの切削ブレードを備えるシングルカット方式の切削装置でも同様に適用し得ることはもちろんである。
また、本実施の形態では、ブラシ部材86を用いて排水路61上の切削水や切断屑を端材ボックス7側に掃き出すようにしたが、排水路61自体を端材ボックス7側に向けて傾斜させて設けたり、排水路61上にベルトコンベア等の搬送部材を設けたりして、排水路61上の切削水や切断屑を端材ボックス7側に回収させるようにしてもよい。
本発明の実施の形態の切削装置の一例を示す外観斜視図である。 チャックテーブル等の往動時の様子を示す概略斜視図である。 チャックテーブル等の復動時の様子を示す概略斜視図である。 図3中の○箇所を拡大して示す分解斜視図である。 加工送り手段等の構成を示す概略側面図である。
符号の説明
1 切削装置
2 チャックテーブル
3 切削手段
5 加工送り手段
6 ウォータケース
7 端材ボックス
8 板状カバー部材
9 蛇腹カバー部材
10 被加工物
21 チャックテーブル支持基台
31 切削ブレード
32 スピンドル
61 開口部
62 排水路
63 固定プレート
64 レール
84 摺動部
86 端材受けプレート
86a 開口

Claims (5)

  1. 被加工物を保持するチャックテーブルと、該チャックテーブルに保持された被加工物を、切削水を供給しながら切削する切削ブレードを回転可能に装着したスピンドルを有する切削手段と、前記スピンドルの軸心方向に直交する方向に前記チャックテーブルを加工送りする加工送り手段と、前記チャックテーブルの加工送り方向に沿って両側に配設された排水路と、を備える切削装置であって、
    前記チャックテーブルに対して、前記切削ブレードの回転により切削水が飛散する方向に位置する下流側の前記加工送り手段の上部を覆う板状カバー部材と、上流側の前記加工送り手段の上部を覆う蛇腹カバー部材と、を備えることを特徴とする切削装置。
  2. 前記加工送り手段によって加工送り方向に駆動可能に配設されて前記チャックテーブルを支持するチャックテーブル支持基台と、
    前記加工送り手段の駆動で前記チャックテーブルが動く範囲に開口部を有して前記加工送り手段を覆うように配設され、加工送り方向に沿って両側に前記排水路を有するウォータケースと、
    該ウォータケース内で前記開口部の周囲を囲繞し、前記板状カバー部材と前記蛇腹機構とが加工送り方向に摺動するためのレールを外壁に備えた固定プレートと、
    を備え、
    前記板状カバー部材および前記蛇腹機構の両側は、前記固定プレートの外壁に沿うように垂下して前記開口部を覆うように配設され、
    前記板状カバー部材は、一端が前記チャックテーブル支持基台に連結され、他端が自由端とされ、前記固定プレートの前記レール上を摺動する摺動部を内面に有することを特徴とする請求項1に記載の切削装置。
  3. 前記板状カバー部材は、加工送り方向の中心から両側の前記排水路側に向けて低くなるように傾斜していることを特徴とする請求項1または2に記載の切削装置。
  4. 加工送り方向の最下流側位置に前記排水路に連通させて配設され、被加工物の加工により生ずる端材を回収する端材ボックスを備え、
    前記板状カバー部材は、前記加工送り手段によって前記切削手段が加工送り方向に往復動する際に、前記自由端が前記端材ボックスの上面を加工送り方向に往復動することを特徴とする請求項2または3に記載の切削装置。
  5. 一端に開口を有する塵取り形状に形成され、前記開口側を前記板状カバー部材上にオーバラップさせて前記チャックテーブル支持基台上に設けられた端材受けプレートを備えることを特徴とする請求項2〜4のいずれか一つに記載の切削装置。
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