JP2009088599A - 画像読取装置及び画像形成装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】原稿読み取り途中で読取モードの切り換えを行うこと。
【解決手段】原稿の両面読み取りの開始前に、ページ表示制御部とモード表示制御部は、ページ範囲と、そのページ範囲に対応して両面反転読取モード又は両面同時読取モードの何れか一方の選択入力とを受け付ける操作画面を表示部に表示させる。ユーザはページ範囲と、そのページ範囲を読み取る際に実行させたい読取モードを選択する。画像読取装置はページ単位で設定された読取モードに従って、原稿の読み取りを行う。
【選択図】図6

Description

本発明は、原稿の両面を読み取ることが可能な画像読取装置、及びこの画像読取装置を備えた画像形成装置に関するものである。
従来、複写機やファクシミリ等が有するADF(Automatic Document Feeder:自動原稿送り機能)を備えた画像読取装置において、画像読取部に原稿の表面及び裏面を自動的に読み取らせる方法として、原稿の表面の画像をイメージセンサが読み取った後、その原稿の表裏を反転させて、裏面の画像を再度イメージセンサが読み取る方法が広く採用されている。しかしこの方法は、イメージセンサが原稿の表面を読み取った後、一旦原稿が外部に排出されて表裏反転され、再度イメージセンサが原稿の裏面を読み取るため、両面の読み取りに時間がかかっていた。
そこで、特許文献1に記載されているように、原稿トレイからの原稿搬送路において原稿の表裏両面側にそれぞれイメージセンサを設けることで、原稿を反転させることなく1回の原稿給紙(ワンパス)で原稿の両面をほぼ同時に読み取る方法が知られている。このように原稿の両面をほぼ同時に読み取る方法を採用した画像読取装置では、原稿の表面の読み取りは縮小光学系イメージセンサが用いられる場合が多く、原稿の裏面の読み取りは、設置スペース、コスト等の関係上、密着光学系イメージセンサが用いられる場合が多い。しかし、原稿の表裏面を読み取るイメージセンサの光学的構成が異なると、印刷用紙の表裏面に形成された画像の画質に差が生じてしまう。
従って、以上のような画像読取装置においては、ユーザが原稿の両面の読取方法を選択できるようになっている。つまり、原稿の表裏面を別々に読み取るため画像の読み取りには時間がかかるが、印刷用紙の表裏面の画質を同一にするために同じイメージセンサ(縮小光学系イメージセンサ)で原稿の表裏面を読み取らせるモードと、画像の読取時間を短縮するために原稿の表裏面を縮小光学系と密着光学系の2つのイメージセンサを用いてほぼ同時に読み取らせるモードの2つの読取モードを設けて、ユーザが2つの読取モードを状況に応じて任意に選択できるようになっている。
特開2004−15299号公報
上記のような画像読取装置に複数枚の原稿を読み取らせる場合、原稿のページによって読取モードを切り換えたい場面が発生する。例えば、白黒のページは読取時間の短い両面同時読取モードで、カラーのページは表裏面の画質を一致させるために両面反転読取モードで読み取らせることによって、2つの読取モードのメリットを効率的に生かせることができる。しかしながら、特許文献1には、原稿の読み取り途中での読取モードの切り換えを許可する技術については記載されていない。
本発明は、上記の問題を解決するためになされたもので、原稿の読み取り前になされるユーザ設定に応じた原稿読み取り途中での読取モードの切り換えを可能とし、利便性の高い画像読取装置及び画像形成装置を提供することを目的とするものである。
請求項1に記載の発明の画像読取装置は、給紙された原稿の一方の面を読み取る第1読取手段と、前記原稿の他方の面を読み取る第2読取手段と、前記第1読取手段による前記原稿の一方の面の読み取りが終わった後、前記第1読取手段が前記原稿の他方の面を読み取り可能なように前記原稿を反転して給紙する反転手段と、前記第1読取手段が前記原稿の一方の面を読み取り、前記反転手段による前記原稿の反転後に前記第1読取手段が前記原稿の他方の面を読み取る両面反転読取モードと、前記第1読取手段が前記原稿の一方の面を読み取り、前記第2読取手段が前記原稿の他方の面を読み取る両面同時読取モードのうち、何れか一方を設定するモード設定手段と、前記モード設定手段によって設定された読取モードに従って、前記第1読取手段、前記第2読取手段及び前記反転手段に対して前記原稿の読み取りに関する動作制御を行う読取制御手段と、前記第1読取手段及び前記第2読取手段による前記原稿の読み取り開始前に、該原稿の読み取り途中における前記両面反転読取モードと前記両面同時読取モードの切換指示の入力を受け付ける切換指示受付手段と、を備え、前記モード設定手段は前記切換指示受付手段が受け付けた切換指示に基づいて前記原稿の読み取り途中に前記読取モードを切り換えて設定し、前記読取制御手段は該切り換えて設定された読取モードに従って前記第1読取手段、前記第2読取手段及び前記反転手段の動作制御を行うことすることを特徴としている。
この請求項1に記載の発明によれば、原稿読み取り開始前に切換指示受付手段が読取モードの切換指示を受け付けることにより、原稿の読み取り途中であってもモード設定手段が読取モードを切り換え、その切り換えて設定された読取モードに従って読み取りの処理が引き続き行われるよう読取制御手段が各要素の動作制御を行うため、ユーザは所望のタイミングで読取モードを切り換えさせることができ、画像読取装置の利便性を向上させることができる。ここで、第1読取手段及び第2読取手段を構成するイメージセンサは、同じ種類のイメージセンサであっても構わない。
請求項2に記載の発明は、請求項1に記載の画像読取装置であって、前記切換指示受付手段は、前記原稿のページ単位でユーザ所望の前記読取モードに切り換える指示入力を受け付けるものであることを特徴としている。
この請求項2に記載の発明によれば、切換指示受付手段が原稿のページ単位で読取モードの切換指示を受け付けることにより、原稿の各ページをユーザ所望の読取モードにて読み取らせることができ、画像読取装置の利便性を向上させることができる。
請求項3に記載の発明は、請求項1又は2に記載の画像読取装置であって、前記切換指示受付手段は、前記原稿のページ範囲を示す数値の入力を受け付けるページ受付手段と、前記ページ受付手段が受け付けたページ範囲を示す数値に対応して前記両面反転読取モード又は前記両面同時読取モードの何れか一方の選択入力を受け付けるモード受付手段を有し、前記モード設定手段は、前記原稿において、前記ページ受付手段が受け付けた前記ページ範囲に相当するページを読み取る際の読取モードは、該ページ範囲に対応して前記モード受付手段が受け付けた読取モードに設定することを特徴としている。
この請求項3に記載の発明によれば、読取モードの設定をページ単位で行うことができる。例えば、読み取った画像の高画質化を求めない場合が多い白黒ページは読取時間の短い両面同時読取モードで、読み取った画像の高画質化、又は両面の画質の一致を求める場合が多いカラーページは両面反転読取モードで読み取るよう、ページ単位で読取モードを設定することにより、各読取モードのメリットを生かした効率的な両面読み取りを行うことができる。
請求項4に記載の発明は、請求項3に記載の画像読取装置であって、所定の操作画面を表示する表示手段と、前記原稿のページ範囲を示す数値を表示する複数のページ範囲表示欄を前記表示手段に表示させる制御を行うページ表示制御手段と、前記各ページ範囲表示欄に対応して前記読取モードの選択状態を表示するモード表示欄を前記表示手段に表示させる制御を行うモード表示制御手段と、を更に備え、前記ページ受付手段は、前記ページ表示制御手段によって前記ページ範囲表示欄が前記表示手段に表示されているときに、前記原稿のページ範囲を示す数値の入力を受け付けるものであり、前記モード受付手段は、前記モード表示制御手段によって前記モード表示欄が前記表示手段に表示されているときに、前記読取モードの選択入力を受け付けるものであり、前記モード表示制御手段は、前記モード受付手段による最初の入力受け付けに応じて、前記モード表示欄のうちユーザ所望の一の前記モード表示欄において前記モード受付手段が受け付けた一方の前記読取モードを選択状態として前記表示手段に表示させると共に、前記一のモード表示欄以外のモード表示欄については、前記一のモード表示欄を基準として他方の前記読取モードと前記一方の読取モードとを交互に選択状態にして前記表示手段に表示させることを特徴としている。
この請求項4に記載の発明によれば、ページ範囲及び読取モードの選択入力画面を表示手段に表示させることにより、ユーザに操作をスムーズに行わせることができる。また、モード受付手段が最初に選択入力を受け付けたら、最初に入力を受け付けたユーザ所望のモード表示欄を基準として他の各モード表示欄の表示を読取モードが交互に選択状態になるように表示することにより、ユーザの選択操作の手間を少なくすることができ、ユーザにとって使い勝手のよい画像読取装置を実現することができる。
請求項5に記載の発明の画像読取装置は、請求項1又は2に記載の画像読取装置であって、前記第1読取手段及び前記第2読取手段によって取得された画像データより前記原稿が白紙か否かを検知する白紙検知手段を更に備え、前記切換指示受付手段が前記切換指示の入力を受け付けた後、前記白紙検知手段によって前記原稿が白紙であると検知されたら、前記モード設定手段は前記白紙の原稿の次の原稿の読み取りから前記読取モードを切り換えて設定することを特徴としている。
この請求項5に記載の発明によれば、読取モードを切り換えたい原稿の直前に白紙原稿を挿入して原稿束の読み取りを行わせることにより、ユーザは所望のページで読取モードを切り換えさせることができ、画像読取装置の利便性を向上させることができる。
請求項6に記載の発明は、請求項5に記載の画像読取装置であって、前記切換指示受付手段が前記切換指示の入力を受け付けたとき、前記モード設定手段によって設定された前記読取モードに関わらず、前記読取制御手段は前記原稿の一方の面を前記第1読取手段に読み取らせ、前記原稿の他方の面を前記第2読取手段に読み取らせる制御を行い、前記第1読取手段及び前記第2読取手段によって取得された画像データに基づいて前記白紙検知手段が前記白紙の原稿を検知し、且つ前記モード設定手段によって前記両面反転読取モードが設定されているとき、前記読取制御手段は前記反転手段に対して該白紙の原稿を反転させない制御を行うことを特徴としている。
この請求項6に記載の発明によれば、何れの読取モードであっても第1読取手段及び第2読取手段を用いて原稿の両面読み取りを行うことにより、両面反転読取モードが設定されているときに原稿の表面読み取り後に該原稿を反転させて裏面読み取りを行わなくても白紙の原稿であることを検知することができる。従って、白紙の原稿を無駄に反転させることがないため、読取時間を短縮することができる。尚、両面反転読取モードが設定されているとき、第2読取手段が取得した画像データはあくまで白紙の原稿を検知するために使用され、反転手段によって反転再給紙された原稿の裏面を第1読取手段が読み取ることによって該原稿の表裏面の画像データが揃うこととなる。
請求項7に記載の発明は、請求項1〜6の何れか一項に記載の画像読取装置であって、前記第1読取手段は縮小光学系イメージセンサを有し、前記第2読取手段は密着光学系イメージセンサを有することを特徴としている。
この請求項7に記載の発明によれば、請求項1から6に記載の発明の効果と同様の効果を奏することができる。尚、第1読取手段は縮小光学系イメージセンサを有し、第2読取手段は密着光学系イメージセンサを有することとしたが、その逆であってもよい。
請求項8に記載の発明の画像形成装置は、請求項1から7の何れか一項に記載の画像読取装置と、前記第1読取手段及び前記第2読取手段によって取得された画像データに基づいて記録媒体に画像を形成する画像形成手段と、を備えたことを特徴としている。
この請求項8に記載の発明によれば、画像形成装置が備える画像読取装置が請求項1から7に記載の発明の作用効果を享受することができる。
請求項1に記載の発明によれば、原稿読み取り開始前に切換指示受付手段が読取モードの切換指示を受け付けることにより、原稿の読み取り途中で読取モードを変更させることができ、画像読取装置の利便性を向上させることができる。
請求項2に記載の発明によれば、原稿読み取り開始前に切換指示受付手段が読取モードの切換指示を受け付けることにより、原稿の読み取り途中であってもモード設定手段が読取モードを切り換え、その切り換えて設定された読取モードに従って読み取りの処理が引き続き行われるよう読取制御手段が各要素の動作制御を行うため、ユーザは所望のタイミングで読取モードを切り換えさせることができ、画像読取装置の利便性を向上させることができる。
請求項3に記載の発明によれば、読取モードの設定をページ単位で行うことができる。例えば、読み取った画像の高画質化を求めない場合が多い白黒ページは読取時間の短い両面同時読取モードで、読み取った画像の高画質化、又は両面の画質の一致を求める場合が多いカラーページは両面反転読取モードで読み取るよう、ページ単位で読取モードを設定することにより、各読取モードのメリットを生かした効率的な両面読み取りを行うことができる。
請求項4に記載の発明によれば、ページ範囲及び読取モードの選択入力画面を表示手段に表示させることにより、ユーザに操作をスムーズに行わせることができる。また、モード受付手段が最初に選択入力を受け付けたら、最初に入力を受け付けたユーザ所望のモード表示欄を基準として他の各モード表示欄の表示を読取モードが交互に選択状態になるように表示することにより、ユーザの選択操作の手間を少なくすることができ、ユーザにとって使い勝手のよい画像読取装置を実現することができる。
請求項5に記載の発明によれば、読取モードを切り換えたい原稿の直前に白紙原稿を挿入して原稿束の読み取りを行わせることにより、ユーザは所望のページで読取モードを切り換えさせることができ、画像読取装置の利便性を向上させることができる。
請求項6に記載の発明によれば、何れの読取モードであっても第1読取手段及び第2読取手段を用いて原稿の両面読み取りを行うことにより、両面反転読取モードが設定されているときに原稿の表面読み取り後に該原稿を反転させて裏面読み取りを行わなくても白紙の原稿であることを検知することができる。従って、白紙の原稿を無駄に反転させることがないため、読取時間を短縮することができる。
請求項7に記載の発明によれば、請求項1から6に記載の発明の効果と同様の効果を奏することができる。
請求項8に記載の発明によれば、画像形成装置が備える画像読取装置が請求項1から7に記載の発明の作用効果を享受することができる。
以下、本発明の一実施形態に係る画像読取装置及び画像形成装置について図面を参照して説明する。尚、以下の実施形態では、本発明における画像読取装置及び画像形成装置を、コピー、スキャナ、ファクシミリ、プリンタ等の機能を備えた複合機に集約した形態を例に説明する。
〔第1の実施の形態〕
図1は本実施の形態における複合機1の内部構成を模式的に示した縦断面図である。複合機1は大きく分けると画像読取装置2と装置本体3とからなる。画像読取装置2は、原稿給紙部21とスキャナ部(第1読取手段)22を備えて構成される。原稿給紙部21はADFを実現するものであり、原稿トレイ211、給紙ローラ212、搬送ドラム213、排紙ローラ214及び排紙トレイ215を有する。原稿トレイ211は原稿が載置される場所であり、原稿トレイ211に載置された原稿は1枚ずつ給紙ローラ212によって取り込まれて搬送ドラム213へ搬送される。搬送ドラム213を経由した原稿は排紙ローラ214によって排紙トレイ215へ排出される。
スキャナ部22は、原稿の画像を光学的に取得して画像データを生成するものであり、プラテンガラス221、光源222、第1ミラー223、第2ミラー224、第3ミラー225、第1キャリッジ226、第2キャリッジ227、結像レンズ228、CCD(Charge Coupled Device)229を有する。また、本実施の形態では、第1読取手段が有する縮小光学系イメージセンサとしてCCD229を用いたものを例に説明するが、CCD以外にCMOS(Complementary Metal Oxide Semiconductor)イメージセンサを用いたものであってもよい。
プラテンガラス221は原稿を載置する場所であり、光源222及び第1ミラー223は第1キャリッジ226によって支持され、第2ミラー224及び第3ミラー225は第2キャリッジ227によって支持されている。
ここで、画像読取装置2の原稿読取方法として、プラテンガラス221上に載置された原稿をスキャナ部22が読み取るフラットベッド読取モードと、原稿をADFによって取り込み、その搬送途中で原稿を読み取るADF読取モードがある。フラットベッド読取モードでは、光源222がプラテンガラス221上に載置された原稿を照射し、主走査方向1ライン分の反射光が第1ミラー223、第2ミラー224、第3ミラー225の順に反射して、結像レンズ228に入射する。結像レンズ228に入射した光はCCD229の受光面で結像される。CCD229は一次元のイメージセンサであり、1ライン分の原稿の画像を同時に処理する。1ライン分の読み取りが終了すると、主走査方向と直交する方向(副走査方向、矢印Y方向)に第1キャリッジ226及び第2キャリッジ227が移動され、次のラインの読み取りが行われる。
ADF読取モードでは、給紙トレイ211に載置された原稿が給紙ローラ212によって1枚ずつ取り込まれ、搬送ドラム213から排紙トレイ215への搬送経路に設けられた読取窓230上を原稿が通過するとき、光源222が原稿を照射し、主走査1ライン分の反射光が第1ミラー223、第2ミラー224、第3ミラー225の順に反射して、結像レンズ228に入射する。結像レンズ228に入射した光はCCD229の受光面で結像される。続いて原稿は原稿給紙部21によって搬送され、次のラインが読み取られる。尚、以下の説明において、特に記載のないものについては、ADF読取モードによって原稿を自動給紙し、画像の読み取りを行うことを前提に説明を行う。
更に、原稿給紙部21は切換ガイド216、反転ローラ217及び反転搬送路218からなる原稿反転機構(反転手段)を有する。1回目のADF読み取りによって表面(原稿の一方の面)が読み取られた原稿を原稿反転機構を用いて反転させて再搬送することによって、再度CCD229によって裏面(原稿の他方の面)の読み取りが行わせることができる。この原稿反転機構は、両面読み取り時にのみ動作し、片面読み取り時は動作しない。片面読み取り時及び両面読み取り時において裏面の読み取り後、切換ガイド216は上側に切り替えられ、搬送ドラム213を経た原稿は排紙ローラ214によって排紙トレイ215に排紙される。両面読み取り時における表面読み取り後、切換ガイド216は下側に切り替えられ、搬送ドラム213を経た原稿は反転ローラ217のニップ部へ搬送される。その後、切換ガイド216は上側へ切り替わって反転ローラ217が逆回転することにより、原稿は反転搬送路218を介して搬送ドラム213へ再搬送される。以下、原稿反転機構を用いて原稿の両面を読み取らせるモードを両面反転読取モード又は高画質モードと表記する。
更に、本実施の形態の画像読取装置2は、ADF読取モード時において、上記で説明したように原稿の搬送途中でCCD229によって原稿の表面の読み取りを行わせると同時に、CIS(第2読取手段)231によって原稿の裏面の読み取りを行わせることが可能である。つまり、給紙トレイ211から給紙された原稿は読取窓230上を通過するときにCCD229によって表面が読み取られ、更にCIS231を通過する際に裏面が読み取られる。このようにCCD229とCIS231を用いることでワンパスで原稿の両面の読み取りが可能となる。以下、CCD229とCIS231を用いて原稿の両面を読み取らせるモードを両面同時読取モード又は高速モードと表記する。
ここで、両面反転読取モード(高画質モード)と両面同時読取モード(高速モード)について説明する。両面反転読取モードでは原稿両面の読み取りが同じイメージセンサ(CCD229)によって行われるため、読み取った表裏面それぞれの画像の画質に差はない。しかし、両面同時読取モードでは原稿の表面はCCD229、裏面はCIS231という異なるイメージセンサで読み取りが行われるため、それぞれのイメージセンサが取得した画像データに基づいて両面印刷を行うと、両面の印刷画像の画質に差が生じてしまう。特にカラー印刷を行うと読み取った表裏面それぞれの画質の差が顕著に表れる。原因としては、スキャナ部22は光源222として冷陰極蛍光管等の白色蛍光ランプを用いていることに対し、CIS231は光源として3色LED等(不図示)を用いている。この光源の違いにより、スキャナ部22による画像読み取りの方が色再現性に優れていることが知られている。また、これら各光源の分光分布の違いによるものの他に、CCD229は複数の受光素子がワンチップ上に形成されてイメージセンサとして構成されているのに対し、CIS231においては複数の固体撮像素子が連結されてイメージセンサとして構成されているため固体撮像素子間に感度のバラつきが生じ、これが画質の差の原因となっていると考えられている。
尚、本実施の形態においては、スキャナ部22は第1読取手段に相当し、CIS231は第2読取手段に相当するものとして説明するが、その逆の構成であっても構わない。更に、第1読取手段及び第2読取手段が同じ光学系イメージセンサで構成されていても構わない。
従って、本実施の形態の複合機1においては、ADFを用いて原稿の両面読み取りを行う際、ユーザは高画質モード(両面反転読取モード)又は高速モード(両面同時読取モード)の何れかを選択することができる。つまり、両面の印刷画像の画質を揃えたい場合は高画質モード(両面反転読取モード)、両面の印刷画像の画質に差はあっても、読取時間の短縮化を優先させたい場合は高速モード(両面同時読取モード)と、ユーザは状況に応じて読取モードを選択することができる。
複合機1の構成の説明に戻る。複合機1は、装置本体3と、装置本体3の左方に配設されたスタックトレイ6とを有している。装置本体3は、複数の給紙カセット461と、給紙カセット461から用紙(記録媒体)を1枚ずつ繰り出して記録部(画像形成手段)40へ搬送する給紙ローラ462と、給紙カセット461から搬送されてきた用紙に画像を形成する記録部40とを備える。更に手差しトレイ471を備え、この手差しトレイ471からは何れの給紙カセットにも収納されていないサイズの用紙や、既に一方の面に画像形成がなされている用紙(裏紙)、OHPシートのような任意の記録媒体が載置可能であり、給紙ローラ472によって1枚ずつ装置本体3内に給紙される。
記録部40は、感光体ドラム43の表面から残留電荷を除電する除電装置421と、除電後の感光体ドラム43の表面を帯電させる帯電装置422と、スキャナ部22で取得された画像データに基づいてレーザ光を出力して感光体ドラム43表面を露光し、感光体ドラム43の表面に静電潜像を形成する露光装置423と、上記静電潜像に基づいて感光体ドラム43上に、シアン(C)、マゼンタ(M)、イエロー(Y)及びブラック(K)の各色のトナー像を形成する現像装置44C、44M、44Y、44Kと、感光体ドラム43に形成された各色のトナー画像が転写されて重ね合わせされる転写ドラム49と、転写ドラム49上のトナー像を用紙に転写させる転写装置41と、トナー像が転写された用紙を加熱してトナー像を用紙に定着させる定着装置45とを備えている。なお、シアン、マゼンタ、イエロー及びブラックの各色に対するトナーの供給は、不図示のトナー供給容器(トナーカートリッジ)から行われる。また、記録部40を通過した用紙をスタックトレイ6又は排出トレイ48まで搬送する搬送ローラ463及び464等が設けられている。
用紙の両面に画像を形成する場合は、記録部40によって用紙の一方の面に画像の形成が施された後、この用紙を排出トレイ48側の搬送ローラ463にニップされた状態にする。この状態で搬送ローラ463を逆回転させて用紙をスイッチバックさせ、用紙を用紙搬送路Lに送って記録部40の上流域に再度搬送し、記録部40によって他方の面に画像の形成が施された後、用紙をスタックトレイ6又は排出トレイ48に排出する。
また、装置本体3の前方には、ユーザが操作画面や各種メッセージ等を視認することができる表示部や、種々の操作命令を入力するための操作ボタンを有する操作部5が備えられている。図2及び3は操作部5の正面図の一例である。操作部5は、表示部(表示手段)51、タッチパネル(切換指示受付手段、ページ受付手段、モード受付手段)52、数字キー群53、各種操作ボタン54〜57、機能選択ボタン58等を備える。表示部51は、LCD(Liquid Crystal Display)やELD(Electronic Luminescent Display)等によって構成され、紙サイズ選択、倍率選択、濃度選択等の選択画面が表示される。この表示部51はタッチパネル52と一体的に形成されている。タッチパネル52は、ユーザによるタッチ操作がなされたら、タッチ位置を検出して検出信号を後述する制御部へ出力するものである。
数字キー群53は、例えば、複合機1のコピー機能動作中はコピー枚数を、ファクシミリ機能動作中は送信先の電話番号等をユーザが入力するためのものである。節電ボタン54は、複合機1を節電(低電力)モードにするボタンである。スタートボタン55はコピー動作やスキャナ動作等を開始させるボタンであり、ストップ/クリアボタン56はコピー動作やスキャナ動作等の停止、入力操作の取り消しを行うボタンである。リセットボタン57は表示部51の表示や各種設定を初期状態又は標準動作状態にするボタンである。機能選択ボタン58は、コピー機能、プリンタ機能、スキャナ機能、ファクシミリ機能を設定するためのボタンである。
図3は、複合機1の電気的構成を示すブロック図である。複合機1は、原稿給紙部21、スキャナ部22、CIS231、操作部5、制御部(読取制御手段)61、画像処理部64、記録部40及び通信部65を備えて構成される。尚、図1及び図2において説明した構成要素と同じものには同じ符号を付して詳しい説明を省略する。
原稿給紙部21は、原稿トレイ211に載置された原稿を自動的に取り込んで、CCD229やCIS231による原稿の読み取りが可能なように搬送するものであり、ADFを実現するものである。スキャナ部22及びCIS231は、原稿の画像を光学的に取得して画像データを生成するものである。
操作部5は、コピー機能、スキャナ機能、ファクシミリ機能及びプリンタ機能等に関する操作入力を受け付けるものである。そして操作入力に応じた操作信号を制御部61へ出力する。操作部5は、図2に示すタッチパネル52、数字キー群53、操作ボタン54〜57、機能選択ボタン58等に相当し、更に操作部5は表示部51を含む。ユーザが表示部51に表示された操作キーの上を押下すると、表示部51と一体的に構成されたタッチパネル52が押下された位置を検出し、位置情報を制御部61へ出力する。そして制御部61によって押下されたキーに対応する処理が行われる。
制御部61は、CPU等によって構成され、入力された指示信号等に応じて所定のプログラムに基づいた処理を実行し、各機能部への指示信号の出力、データ転送等を行って複合機1を統括的に制御するものである。また制御部61はモード設定部(モード設定手段)611、ページ表示制御部(ページ表示制御手段)612及びモード表示制御部(モード表示制御手段)613を有する。モード設定部611は、ユーザによる読取モードの選択入力に応じて、両面反転読取モード又は両面同時読取モードの何れか一方の読取モードを設定する。制御部61はモード設定部611が設定した読取モードに基づいて、原稿給紙部21、スキャナ部22及びCIS231等に対して原稿読み取りに必要な制御を行い、原稿の給紙・搬送や画像読み取り等を行わせる。
ページ表示制御部612及びモード表示制御部613は、ページ単位で原稿の読取モードを切り換えて設定する指示入力がユーザによってなされたときの操作画面の表示制御を表示部51に対して行うものであり、詳しいことは図を用いて後述する。
画像処理部64は、画像データに関する各種画像処理を行うものである。例えば、画像処理部64は、スキャナ部22やCIS231によって取得された画像データや、外部装置から通信部66を介して転送された画像データに対して、レベル補正、ガンマ補正等の補正処理、画像データの圧縮又は伸長処理、拡大又は縮小処理などの画像加工処理を行う。更に、ユーザによって選択された機能に従って、画像データに対して所定の画像処理を施す。
記録部40は、スキャナ部22によって得られた画像データや、外部装置から通信部66を介して転送された画像データに基づいた画像を所定の用紙に白黒又はカラーで印刷する。
通信部65は、ネットワークインターフェースを用い、ネットワークを介して接続されたコンピュータやファクシミリ等の外部装置との間で種々のデータの送受信を行うものである。
図4〜6は、表示部51の画面例を示したものであり、図7は原稿の両面印刷の処理の流れを示したフローチャートである。本実施の形態における原稿の両面印刷の処理の流れを図4〜7を用いて説明する。
図4は、複合機1のコピー機能動作中、ユーザによるタッチパネル52へタッチ操作によって両面/分割機能が選択されたときに表示部51に表示される画面である。画面では、原稿の片面を読み取って片面印刷するキー103、原稿の片面を読み取って両面印刷するキー104、原稿の両面を読み取って片面印刷するキー105、原稿の両面を読み取って両面印刷するキー106、見開き原稿を読み取って片面印刷するキー107、見開き原稿を読み取って両面印刷するキー108等の設定キーが表示される。
キー105又はキー106が選択されると、制御部61は図5に示すように表示部51の表示領域の中央部付近に高画質モードキー109、高速モードキー110及びページ別モード切換キー111を表示させる。高画質モードキー109は原稿の両面を両面反転読取モードで読み取らせたいときに選択するキーであり、高速モードキー110は原稿の両面を両面同時読取モードで読み取らせたいときに選択するキーである。ページ別モード切換キー111は、ページ単位で両面反転読取モード又は両面同時読取モードを切り換えて原稿の読み取りを行いたいときに選択するキーである。このページ別モード切換キー111がユーザによって押下されると、制御部61は図6に示すようなページ別モード設定画面を表示部51に表示する(図7のステップS11)。
ページ別モード設定画面は、ページ範囲と、そのページ範囲の読み取りを行う際に実行したい読取モードの選択入力を受け付ける画面である。ページ表示制御手段612は、ユーザによるページ範囲の入力を受付可能な形式でページ表示欄121、122及び123(以下、包括的に「ページ表示欄120」と表記する)を表示部5に表示させる。ページ範囲の入力を受付可能な形式として、図6ではページ表示欄120がユーザによってタッチされると、ページ番号をプルダウン表示される場合について図示している。ユーザはプルダウン表示されたページ番号から読取モードを切り換えたいページの直前のページ番号をタッチする。すると、ページ表示制御部612はタッチされたページ番号を選択状態としてページ表示欄120に表示する。図6において、ページ表示欄121はページ番号“3”、ページ表示欄122はページ番号“6”が選択状態となっている。尚、プルダウン表示されたページ番号から選択する方法以外に、ユーザが数字キー53からページ範囲を直接入力するようにしてもよい。この場合、ページ受付手段は数字キー53に相当し、ユーザによる押下によって出力される数字キー53の押下信号を制御部61が受けて、ページ表示制御部612が押下された数字キー53に対応する数字をページ表示欄120に表示させる。
更にモード表示制御部613はページ表示欄120のそれぞれに対応するように両面反転読取モードを示す“高画質モード”と両面同時読取モードを示す“高速モード”の選択入力を受付可能な形式でモード表示欄131、132及び133(以下、包括的に「モード表示欄130」と表記する)を表示部51に表示させる。選択入力を受付可能な形式でとして、図6ではモード表示欄130がユーザによってタッチされると、“高画質モード”と“高速モード”の2つの読取モードがプルダウン表示される場合について図示している。ユーザはプルダウン表示された読取モードから対応するページ表示欄120にて選択されたページ範囲を読み取る際に実行させたい読取モードをタッチする。例えば、ユーザが1〜3ページまでは両面同時読取モード、4〜6ページまでは両面反転読取モードにて原稿の読み取りを行わせたい場合は、モード表示欄131にて“高速モード”、モード表示欄132にて“高画質モード”と選択すればよい。尚、読取モードをプルダウン表示する方法以外に、高画質モード又は高速モードを択一的に選択できるラジオボタンを表示させてもよい。
また、モード表示欄130の何れか1つにおいて最初に読取モードの選択がなされたら、モード表示制御部613はそのモード表示欄において選択された読取モードを選択状態として表示部51に表示させると共に、そのモード表示欄以外のモード表示欄においては、最初に選択されたモード表示欄を基準として、2つの読取モードが交互に選択状態となるように自動的に表示を切り換えてもよい。つまり、図6に示すように、モード表示欄131において“高速モード”が選択された場合、モード表示制御部613はモード表示欄131において“高速モード”を選択状態として表示させると共に、モード表示欄132は“高画質モード”、モード表示欄133は“高速モード”が選択状態になるように表示に切り換える。1つのモード表示欄130を選択すれば、他のモード表示欄130の選択状態が自動的に切り換わるため、ユーザの選択操作の手間を少なくすることができる。
ユーザによってページ範囲の入力と読取モードの選択入力がなされ(ステップS12)、スタートボタン55が押下されたら(ステップS13;YES)、制御部61は内部メモリ(不図示)に変数nを設定し、変数nの初期値を‘1’に設定する(ステップS14)。そしてモード設定部611は、読取モードをn番目のモード表示欄130(n=1のときは、モード表示欄131)にて選択された読取モードに設定する(ステップS15)。続いてモード設定部611にて設定された読取モードに基づいて、制御部61は原稿給紙部21に対して原稿を給紙させ、スキャナ部22及びCIS231に対して原稿の画像の読み取りを行わせる(ステップS16)。
原稿トレイ211に原稿がまだ載置されており(ステップS17;NO)、n番目のページ表示欄120(n=1のときは、ページ表示欄121)にて選択されたページの原稿の読み取りが終了していない場合(ステップS18;NO)、制御部61はステップS16へ処理を移行する。選択されたページの原稿の読み取りが終了した場合(ステップS18;YES)、制御部61は変数nをインクリメントし(ステップS19)、ステップS15へ処理を移行する。
例えば変数nがインクリメントされてn=2となったとき、モード設定部611はモード表示欄132にて選択された読取モードに設定を切り換え、制御部61は切り換えて設定された読取モードに基づいてページ表示欄122にて選択されたページ番号まで原稿の読み取りを行わせる。つまり、図6に示すような設定がなされている場合、原稿の先頭ページから3ページまでは高速モード(両面同時読取モード)にて読み取りが行われ、4ページから6ページまでは高画質モード(両面反転読取モード)に切り換えられて読み取りが行われる。
そして原稿トレイ211に載置された原稿がなくなったとき(ステップS17;YES)、制御部61は画像処理部64に対してCCD229及びCIS231によって取得された画像データの画像処理を行わせ、処理後の画像データに基づいた画像の印刷を記録部40に行わせる(ステップS20)。そして処理を終了する。尚、他の原稿の読み取り途中であっても、両面読み取りが完了した原稿に対応する画像から随時印刷を行うようにしてもよい。
以上、説明したように、原稿の読み取り前に原稿のページ単位で両面反転読取モード又は両面同時読取モードの設定を行うことができ、その設定に従って、原稿の読み取り途中で読取モードが切り換えられることにより、例えば白黒のページは読取時間の短い両面同時読取モードで、カラーのページは画質のよい両面反転読取モードにて原稿の読み取りを行わせるなど、それぞれの読取モードのメリットを生かして効率的に原稿読み取りを行わせることができる。
〔第2の実施の形態〕
第1の実施の形態では、原稿の読み取り前にページ別モード設定画面においてページ範囲と読取モードを設定し、その設定内容に従って原稿の読み取り途中で読取モードが切り換わる複合機1について説明した。第2の実施の形態では、原稿の読み取り途中に白紙原稿を検知したら読取モードが切り換わる複合機について説明する。
図8は、第2の実施の形態における複合機100の電気的構成を示すブロック図である。図7に示おいて、図3に示すブロック図と同様の構成要素については同じ符号を付して説明を省略し、異なる部分のみ説明する。
制御部61は、モード設定部611と白紙検知部(白紙検知手段)621を有して構成される。モード設定部611は、ユーザによる読取モードの選択入力に応じて、両面反転読取モード又は両面同時読取モードの何れか一方の読取モードを設定する。白紙検知部621はスキャナ部22及びCIS231によって取得された原稿の両面の画像データを解析し、原稿が両面白紙か否かを判別する。判別方法としては、例えば画像データの各画素情報等に基づいて黒画素を計数し、黒画素が所定数以下の場合は白紙であると判別する。両面が白紙の白紙原稿であると判別したとき、白紙検知部621はモード設定部611に対して制御信号を出力する。モード設定部611は白紙検知部621からの制御信号を受けて、設定中の読取モードを切り換える。
図9は、表示部51の画面例を示したものであり、図10は、白紙原稿を検知したら読取モードを切り換える機能を実行させたときの両面印刷の処理の流れを示したフローチャートである。本実施の形態における原稿の両面印刷の処理の流れを図9及び10を用いて説明する。
図9は、複合機100のコピー機能動作中、ユーザによるタッチパネル52へタッチ操作によって両面/分割機能が選択され、更に両面読み取りが必要な機能を示すキー105又はキー106が選択されたときに表示される画面例である。キー105又はキー106が選択されると、制御部61は表示部51に高画質モードキー109及び高速モードキー110と、ユーザが白紙モード切換の可否を選択するためのキー141及びキー142を表示させる。白紙モード切換とは、原稿の読み取り途中で白紙原稿が検知されたとき、読取モードが切り換えて設定され、その切り換えられた読取モードに従って原稿読み取りの処理が引き続き行われる機能のことである。この白紙モード切換の機能を実行させる場合はキー141を、実行しない場合はキー142を選択する。
ユーザはまず原稿の先頭ページを読み取る際の読取モードを高画質モードキー109又は高速モードキー110を押下して選択する。制御部61はタッチパネル52上の押下位置から何れのキーが選択されたかを検出し、モード設定部611は選択されたキーに対応する読取モードを設定する(図10のステップS21)。そしてスタートボタン55が押下されたら(ステップS22;YES)、モード設定部611にて設定された読取モードに基づいて、制御部61は原稿給紙部21に対して原稿を給紙させ、スキャナ部22及びCIS231に対して原稿の読み取りを行わせる(ステップS23)。
ここで、スキャナ部22による原稿の表面の読み取りとほぼ同時にCIS231による原稿の裏面の読み取りが行われ、スキャナ部22及びCIS231によって取得された画像データを解析して白紙検知部621は原稿が両面白紙か否かを判別する(ステップS24)。尚、両面反転読取モードが設定されている場合、CIS231が取得した画像データはあくまで白紙を検知するために使用するものであって印刷処理には用いず、反転再給紙された原稿の裏面をスキャナ部22が読み取ることによって表裏面の画像データが揃うことになる。何れの読取モードでも原稿の最初の搬送時に両面の読み取りを行わせることにより、両面反転読取モード時に原稿を反転させて裏面の読み取りを行わなくても白紙原稿を検知することができる。従って、白紙原稿を反転させることなくそのまま排紙トレイ215へ排紙することができ、読取時間を短縮することができる。
原稿トレイ211に原稿がまだ載置されており(ステップS25;NO)、白紙検知部621がステップS23において読み取られた原稿が白紙原稿であると判別した場合(ステップS26;YES)、モード設定部611は読取モードを切り換えて設定する(ステップS27)。そして制御部61はステップS23へ処理を移行する。原稿トレイ211に載置された原稿がなくなったとき(ステップS25;YES)、制御部61は画像処理部64に対してCCD229及びCIS231によって取得された画像データの画像処理を行わせ、処理後の画像データに基づいた画像の印刷を記録部40に行わせる(ステップS28)。そして処理を終了する。
以上、説明したように、画像読取装置2によって読み取られた原稿のうち、白紙検知部621が白紙原稿を検知したらモード設定部611が読取モードを切り換えるようにすることにより、ユーザは所望のページで読取モードの切り換えを行うことができる。これにより、画像読取装置2の利便性を向上させることができる。
複合機の内部構成を模式的に示した縦断面図。 操作部の正面図。 第1の実施の形態における複合機の電気的構成を示すブロック図。 第1の実施の形態における表示部の画面例。 第1の実施の形態における表示部の画面例。 第1の実施の形態における表示部の画面例。 第1の実施の形態における印刷処理の流れを示したフローチャート。 第2の実施の形態における複合機の電気的構成を示すブロック図。 第2の実施の形態における表示部の画面例。 第2の実施の形態における印刷処理の流れを示したフローチャート。
符号の説明
1 複合機 3 装置本体
2 画像読取装置 5 操作部
21 原稿給紙部 51 表示部
211 原稿トレイ 52 タッチパネル
212 給紙ローラ 53 数字キー群
213 搬送ドラム 61 制御部
214 排紙ローラ 611 モード設定部
215 排紙トレイ 612 ページ表示制御部
216 切替ガイド 613 モード表示制御部
217 反転ローラ 621 白紙検知部
218 反転搬送路 64 画像処理部
22 スキャナ部 40 記録部
222 光源 65 通信部
228 結像レンズ
229 CCD
230 読取窓
231 CIS

Claims (8)

  1. 給紙された原稿の一方の面を読み取る第1読取手段と、
    前記原稿の他方の面を読み取る第2読取手段と、
    前記第1読取手段による前記原稿の一方の面の読み取りが終わった後、前記第1読取手段が前記原稿の他方の面を読み取り可能なように前記原稿を反転して給紙する反転手段と、
    前記第1読取手段が前記原稿の一方の面を読み取り、前記反転手段による前記原稿の反転後に前記第1読取手段が前記原稿の他方の面を読み取る両面反転読取モードと、前記第1読取手段が前記原稿の一方の面を読み取り、前記第2読取手段が前記原稿の他方の面を読み取る両面同時読取モードのうち、何れか一方を設定するモード設定手段と、
    前記モード設定手段によって設定された読取モードに従って、前記第1読取手段、前記第2読取手段及び前記反転手段に対して前記原稿の読み取りに関する動作制御を行う読取制御手段と、
    前記第1読取手段及び前記第2読取手段による前記原稿の読み取り開始前に、該原稿の読み取り途中における前記両面反転読取モードと前記両面同時読取モードの切換指示の入力を受け付ける切換指示受付手段と、
    を備え、前記モード設定手段は前記切換指示受付手段が受け付けた切換指示に基づいて前記原稿の読み取り途中に前記読取モードを切り換えて設定し、前記読取制御手段は該切り換えて設定された読取モードに従って前記第1読取手段、前記第2読取手段及び前記反転手段の動作制御を行うことすることを特徴とする画像読取装置。
  2. 前記切換指示受付手段は、前記原稿のページ単位でユーザ所望の前記読取モードに切り換える指示入力を受け付けるものであることを特徴とする請求項1に記載の画像読取装置。
  3. 前記切換指示受付手段は、前記原稿のページ範囲を示す数値の入力を受け付けるページ受付手段と、前記ページ受付手段が受け付けたページ範囲を示す数値に対応して前記両面反転読取モード又は前記両面同時読取モードの何れか一方の選択入力を受け付けるモード受付手段を有し、
    前記モード設定手段は、前記原稿において、前記ページ受付手段が受け付けた前記ページ範囲に相当するページを読み取る際の読取モードは、該ページ範囲に対応して前記モード受付手段が受け付けた読取モードに設定することを特徴とする請求項1又は2に記載の画像読取装置。
  4. 所定の操作画面を表示する表示手段と、
    前記原稿のページ範囲を示す数値を表示する複数のページ範囲表示欄を前記表示手段に表示させる制御を行うページ表示制御手段と、
    前記各ページ範囲表示欄に対応して前記読取モードの選択状態を表示するモード表示欄を前記表示手段に表示させる制御を行うモード表示制御手段と、
    を更に備え、
    前記ページ受付手段は、前記ページ表示制御手段によって前記ページ範囲表示欄が前記表示手段に表示されているときに、前記原稿のページ範囲を示す数値の入力を受け付けるものであり、
    前記モード受付手段は、前記モード表示制御手段によって前記モード表示欄が前記表示手段に表示されているときに、前記読取モードの選択入力を受け付けるものであり、
    前記モード表示制御手段は、前記モード受付手段による最初の入力受け付けに応じて、前記モード表示欄のうちユーザ所望の一の前記モード表示欄において前記モード受付手段が受け付けた一方の前記読取モードを選択状態として前記表示手段に表示させると共に、前記一のモード表示欄以外のモード表示欄については、前記一のモード表示欄を基準として他方の前記読取モードと前記一方の読取モードとを交互に選択状態にして前記表示手段に表示させることを特徴とする請求項3に記載の画像読取装置。
  5. 前記第1読取手段及び前記第2読取手段によって取得された画像データより前記原稿が白紙か否かを検知する白紙検知手段を更に備え、
    前記切換指示受付手段が前記切換指示の入力を受け付けた後、前記白紙検知手段によって前記原稿が白紙であると検知されたら、前記モード設定手段は前記白紙の原稿の次の原稿の読み取りから前記読取モードを切り換えて設定することを特徴とする請求項1又は2に記載の画像読取装置。
  6. 前記切換指示受付手段が前記切換指示の入力を受け付けたとき、前記モード設定手段によって設定された前記読取モードに関わらず、前記読取制御手段は前記原稿の一方の面を前記第1読取手段に読み取らせ、前記原稿の他方の面を前記第2読取手段に読み取らせる制御を行い、前記第1読取手段及び前記第2読取手段によって取得された画像データに基づいて前記白紙検知手段が前記白紙の原稿を検知し、且つ前記モード設定手段によって前記両面反転読取モードが設定されているとき、前記読取制御手段は前記反転手段に対して該白紙の原稿を反転させない制御を行うことを特徴とする請求項5に記載の画像読取装置。
  7. 前記第1読取手段は縮小光学系イメージセンサを有し、前記第2読取手段は密着光学系イメージセンサを有することを特徴とする請求項1〜6の何れか一項に記載の画像読取装置。
  8. 請求項1から7の何れか一項に記載の画像読取装置と、
    前記第1読取手段及び前記第2読取手段によって取得された画像データに基づいて記録媒体に画像を形成する画像形成手段と、
    を備えた画像形成装置。
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