JP2009088313A - 荷電粒子ビーム描画装置及び描画データの検証方法 - Google Patents

荷電粒子ビーム描画装置及び描画データの検証方法 Download PDF

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淳 笠原
Hitoshi Higure
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Abstract

【目的】描画データの検証時間を低減することで効率の優れたデータ処理を行なって描画時間を短縮させる描画装置を提供することを目的とする。
【構成】本発明の描画装置100は、描画データと所定の計算手法により演算された第1のチェック値とを入力し、記憶する磁気ディスク装置109と、入力された描画データを用いて上述した所定の計算手法と同じ計算手法により第2のチェック値を演算するチェック値演算部124と、第1と第2のチェック値が同一か否かを判定する判定部126と、電子ビーム200を用いて、描画データに基づく所定のパターンを試料101に描画する描画部150と、を備えたことを特徴とする。本発明によれば、描画データの検証時間を短縮することができる。
【選択図】図1

Description

本発明は、荷電粒子ビーム描画装置及び描画データの検証方法に係り、特に、外部から転送された描画データの検証方法及び検証された描画データを用いて試料に所定のパターンを描画する電子ビーム描画装置に関する。
半導体デバイスの微細化の進展を担うリソグラフィ技術は半導体製造プロセスのなかでも唯一パターンを生成する極めて重要なプロセスである。近年、LSIの高集積化に伴い、半導体デバイスに要求される回路線幅は年々微細化されてきている。これらの半導体デバイスへ所望の回路パターンを形成するためには、高精度の原画パターン(レチクル或いはマスクともいう。)が必要となる。ここで、電子線(電子ビーム)描画技術は本質的に優れた解像性を有しており、高精度の原画パターンの生産に用いられる。
図7は、従来の可変成形型電子線描画装置の動作を説明するための概念図である。
可変成形型電子線描画装置(EB(Electron beam)描画装置)における第1のアパーチャ410には、電子線330を成形するための矩形例えば長方形の開口411が形成されている。また、第2のアパーチャ420には、第1のアパーチャ410の開口411を通過した電子線330を所望の矩形形状に成形するための可変成形開口421が形成されている。荷電粒子ソース430から照射され、第1のアパーチャ410の開口411を通過した電子線330は、偏向器により偏向され、第2のアパーチャ420の可変成形開口421の一部を通過して、所定の一方向(例えば、X方向とする)に連続的に移動するステージ上に搭載された試料に照射される。すなわち、第1のアパーチャ410の開口411と第2のアパーチャ420の可変成形開口421との両方を通過できる矩形形状が、X方向に連続的に移動するステージ上に搭載された試料340の描画領域に描画される。第1のアパーチャ410の開口411と第2のアパーチャ420の可変成形開口421との両方を通過させ、任意形状を作成する方式を可変成形方式という。
かかる電子ビーム描画を行なうにあたり、まず、半導体集積回路のレイアウトが設計され、パターンレイアウトが定義されたレイアウトデータ(設計データ)が生成される。そして、外部装置でかかるレイアウトデータが変換され、電子ビーム描画装置に入力可能な描画データが生成される。そして、描画データを電子ビーム描画装置に一括転送入力して、電子線描画装置内で、描画データに基づいて、さらに、複数段の変換処理の末に電子ビーム描画装置内のフォーマットのデータに変換されて描画される。
近年のLSIの高集積化に伴って電子ビーム描画装置に入力前のデータ処理や電子ビーム描画装置内部でのデータ処理の時間が益々増大している。処理時間の増大は、全体としての描画時間を増大させてしまう。そして、これは同時に描画されるマスクの製造コストが大きくなる原因にもなっている。しかしながら、この処理時間を短縮するためには、より高価な高性能の計算機システム構成が必要となってしまう。このような大幅なコスト増を生じさせないためにも、より効率的なデータ処理方法の開発が望まれている。ここで、処理時間が長くなる要因の1つとして、装置間のデータ転送後のデータチェックが挙げられる。上述したように、レイアウトデータが変換され、電子ビーム描画装置に入力可能な描画データが生成されるが、描画データが生成された後に変換装置において正常にデータ変換が行なわれたかどうかのデータフォーマットのフルチェックが通常行なわれる(例えば、特許文献1参照)。その後、描画データは、その他の装置へ転送され、最終的に描画装置に転送されてくることになる。転送によりデータ破損の可能性があるため、描画データは、データ転送の都度、転送先でデータフォーマットのフルチェックが行なわれる。このように、各装置がデータ入力の都度、データ検証のために入力された描画データのフルチェックを行なうと処理時間が膨大なものとなってしまう。
特開2004−094044号公報
上述したように、データ量の増大に伴って、データ処理の時間が益々増大している。処理時間の増大は、全体としての描画時間を増大させてしまうといった問題があった。そして、これは同時に描画されるマスクの製造コストが大きくなってしまうといった問題があった。特に、入力された描画データのフルチェック処理といったデータ検証のための処理時間の短縮が必要である。
そこで、本発明は、かかる問題点を克服し、効率の優れたデータ処理を行なって描画時間を短縮させる描画装置および入力された描画データの検証時間を低減する描画データの検証方法を提供することを目的とする。
本発明の一態様の荷電粒子ビーム描画装置は、
描画データと所定の計算手法により演算された第1の演算値とを入力し、記憶する記憶部と、
入力された描画データを用いて上述した所定の計算手法と同じ計算手法により第2の演算値を演算する演算部と、
第1と第2の演算値が同一か否かを判定する判定部と、
荷電粒子ビームを用いて、描画データに基づく所定のパターンを試料に描画する描画部と、
を備えたことを特徴とする。
このように、描画装置は描画データだけではなく第1の演算値も入力する。そして、描画装置内で改めて上述した所定の計算手法により第2の演算値を演算する。これら第1と第2の演算値が同一であれば入力した描画データが破損していないということを略検証することができる。描画装置内で入力した描画データのフルチェックを行なっていないので処理時間を大幅に短縮することができる。
また、判定された結果、第1と第2の演算値が同一でない場合に、描画データのデータチェックを行なうデータチェック部をさらに備えるとより好適である。
また、記憶部は、描画データとして、複数のデータファイルを記憶し、
第1の演算値は、データファイル毎に設けられ、
演算部は、データファイル毎の第2の演算値を演算すると好適である。
さらに、第1の演算値は、各第1の演算値が各データファイルに対応して定義されたチェックデータファイルとして記憶部に記憶されると好適である。
本発明の一態様の描画データの検証方法は、
荷電粒子ビームを用いて試料に所定のパターンを描画するための描画データと描画データを用いて所定の計算手法により演算された第1の演算値とを入力する工程と、
入力された描画データを用いて上述した所定の計算手法と同じ計算手法により第2の演算値を演算する工程と、
第1と第2の演算値が同一か否かを判定し、結果を出力する工程と、
を備えたことを特徴とする。
かかる構成により、第1と第2の演算値が同一であれば入力した描画データが破損していないということを略検証することができる。描画装置内で入力した描画データのフルチェックを行なっていないので処理時間を大幅に短縮することができる。
本発明によれば、描画データの検証時間を短縮することができる。よって、効率の優れたデータ処理を行なうことができる。その結果、大幅に描画時間を短縮させることができる。
以下、実施の形態では、荷電粒子ビームの一例として、電子ビームを用いた構成について説明する。但し、荷電粒子ビームは、電子ビームに限るものではなく、イオンビーム等の荷電粒子を用いたビームでも構わない。また、荷電粒子ビーム装置の一例として、荷電粒子ビーム描画装置、特に、可変成形型の電子ビーム描画装置について説明する。
図1は、実施の形態1における描画システムの構成を示す概念図である。
図1において、電子ビーム描画を行なうにあたり、まず、半導体集積回路のレイアウトが設計され、パターンレイアウトが定義されたレイアウトデータ10(設計データ)が生成される。そして、変換装置300内のデータ変換部310でかかるレイアウトデータ10が変換され、電子ビーム描画装置の一例である描画装置100に入力可能な描画データ12が生成される。また、変換装置300内では、データ検証部320により変換された描画データ12のフルデータチェックが行なわれる。さらに、データに問題が無ければ、所定の方法で描画データ12に略固有のチェック値14が演算される。そして、これら描画データ12とチェック値14がそれぞれファイルとなって次の装置に転送される。図1では、次の装置として、例えば、管理するデータ管理装置350を示している。データ管理装置350内では、データ検証部370により転送されてきた(入力された)描画データ12を用いてデータ検証部320と同じ方法で描画データ12に略固有のチェック値14が演算される。そして、入力されたチェック値14と改めて演算されたチェック値14が同じであれば転送されてきた描画データ12に破損は無いと判断する。このようにして、正常な描画データ12がデータ管理部360によって管理される。データ管理部360では、複数の試料をそれぞれ描画するための複数の描画データ12が管理される。続いて、これら描画データ12のデータファイルとチェック値14のデータファイルがさらに次の装置に転送される。図1では、さらに次の装置として、描画装置100を示している。描画装置100内でも、データ検証部120により転送されてきた(入力された)描画データ12を用いてデータ検証部320,370と同じ方法で描画データ12に略固有のチェック値14が演算される。そして、入力されたチェック値14と改めて演算されたチェック値14が同じであれば転送されてきた描画データ12に破損は無いと判断する。このように略正常と検証された描画データ12は、描画制御部110によって、さらに、複数段の変換処理の末に描画装置100内のフォーマットのデータに変換される。そして、そのデータを用いて描画部150が試料に所定のパターンを描画する。ここで、チェック値14は、所定の手法で演算された演算値の一例となる。図1では、本実施の形態1を説明する上で必要な構成部分以外については記載を省略している。描画システムにとって、通常、必要なその他の構成が含まれても構わないことは言うまでもない。ここで、図1では、実線で示すように変換装置300からデータ管理装置350を経由して描画装置100に転送されているが、変換装置300から直接、描画装置100に転送されても構わない。ここでは、転送される度に描画データのフルチェックを行なわないでチェック値14の比較によって検証することで検証時間の短縮を図ることができる。データ検証方法の具体的なフローについては後述する。
図2は、実施の形態1における描画装置の構成を示す概念図である。
図2において、描画装置100は、描画部150と制御部160を備えている。描画部150は、描画室103と描画室103の上部に配置された電子鏡筒102を備えている。電子鏡筒102内には、電子銃201、照明レンズ202、第1のアパーチャ203、投影レンズ204、偏向器205、第2のアパーチャ206、対物レンズ207、及び偏向器208を有している。そして、描画室103内には、XYステージ105が配置され、XYステージ105上に描画対象となる試料101が配置される。試料101として、例えば、半導体装置が形成されるウェハやウェハにパターンを転写する露光用のマスクが含まれる。また、このマスクは、例えば、まだ何もパターンが形成されていないマスクブランクスが含まれる。制御部160は、磁気ディスク装置109、描画制御部110、制御計算機112、モニタ114、インターフェース(I/F)回路116、データ検証部120、及びメモリ121を有している。制御部160の各構成はバス111を介して互いに接続されている。データ検証部120内には、判定部122、チェック値演算部124、判定部126、フルチェック処理部128、及び判定部130が配置されている。図2では、判定部122、チェック値演算部124、判定部126、フルチェック処理部128、及び判定部130は電気的な回路によるハードウェアにより構成するように記載しているが、これに限るものではなく、ソフトウェアにより実施させても構わない。すなわち、データ検証部120はCPU等のコンピュータでも構わない。そして、コンピュータの一例となるデータ検証部120で、判定部122、チェック値演算部124、判定部126、フルチェック処理部128、及び判定部130といった各機能の処理を実行させても構わない。或いは、電気的な回路によるハードウェアとソフトウェアとの組合せにより実施させても構わない。或いは、かかるハードウェアとファームウェアとの組合せでも構わない。また、データ検証部120に入力される情報或いは演算処理中及び処理後の各情報はその都度メモリ121に記憶される。また、図1では、データ検証部120が独立した構成としてバス111に接続されているが、これに限るものではなく、例えば、制御計算機112の内部構成として配置されても構わない。図2では、本実施の形態1を説明する上で必要な構成部分以外については記載を省略している。描画装置100にとって、通常、必要なその他の構成が含まれても構わないことは言うまでもない。
描画データ12が定義されたデータファイルとチェック値14が定義されたデータファイルは、I/F回路116から描画装置100に入力される。そして、入力された各ファイルは磁気ディスク装置109に格納される。
図3は、実施の形態1における描画データの階層構造の一例を示す図である。
描画データ12では、描画領域が、チップの層、チップ領域を例えばy方向に向かって短冊状に仮想分割したフレームの層、フレームを分割したブロックの層、少なくとも1つ以上の図形で構成されるセルの層、かかるセルを構成する図形の層といった一連の複数の内部構成単位ごとに階層化されている。また、1つの試料101の描画領域に対して複数のチップの層がレイアウトされていることが一般的である。尚、ここではフレームについてチップ領域をy方向(所定の方向)に向かって短冊状に分割した領域としてあるが、これは一例であり、描画面と平行しy方向と直交するx方向に分割する場合もありうる。或いは描画面と平行するその他の方向であっても構わない。
図4は、実施の形態1における描画データの一例を示す図である。
描画装置でパターンを描画する際には、例えば、フレームを描画単位として描画される。図4では、一例として、あるチップにおける番号”n”で識別されるフレーム領域に位置しているデータについて説明する。そして、そのフレーム用の描画データ12として、セル配置データ、リンクデータ、セルパターンデータが作成される。図4において、描画データ12は、一例として、セル配置データファイル22、リンクデータファイル24、セルパターンデータファイル26を有している。これらのファイルがフレームごとに作成される。描画データ12は、さらに、一つ以上のフレームで構成されるチップに対して、各フレームの構成情報やチップ全体で共通のパラメータ等を定義するチップ構成ファイル20を有している。また、図4では、セル配置データファイル22とリンクデータファイル24とセルパターンデータファイル26内の各データの対応関係の一例を示している。試料に所望するパターンを描画する場合には、一つのマスクに対して、一つ以上のチップで構成される。そのような場合、これらのファイルで構成されるチップデータが複数存在し、それらをマスク上に配置するためのレイアウト情報を有する。
セル配置データファイル22は、レイアウトデータ10に含まれるあるチップのパターンデータに対応するセルを配置するための配置データ(配置情報)を含む。セル配置データファイル22には、例えばブロック領域ごとに、配置されるセルのいずれかを配置するための配置データが含まれる。図4では、一例として、配置されるセルの一部となるセル(i)〜(l)のいずれかを配置するための配置データを示している。セル配置データは、セルの基準点の配置位置を示す座標等で示される。図4において、セル配置データファイル22は、ファイルヘッダに続き、ブロック(0,0)ヘッダ、ブロック(0,0)内に配置されたセル配置データ(p)、セル配置データ(q)、セル配置データ(r)、ブロック(0,1)ヘッダ、ブロック(0,1)内に配置されたセル配置データ(s)、ブロック(1,0)ヘッダ、ブロック(1,0)内に配置されたセル配置データ(t)、が定義(格納)される。そして、その他の配置データがさらに格納される。
次に、セルパターンデータファイル26には、あるチップのフレームnに配置される複数のセルの各パターンデータが含まれている。図4では、一例として、セル(i)〜(l)の各パターンデータを示している。ここでは、セルパターンデータファイル26には、その一部として、パターンデータセグメント(0)、セル(i)のパターンデータを示すセルパターンデータ(i)、セル(j)のパターンデータを示すセルパターンデータ(j)が順に1回ずつ格納されている。続いて、パターンデータセグメント(1)、セル(k)のパターンデータを示すセルパターンデータ(k)が格納されている。さらに、その他のデータが格納され、その後に、パターンデータセグメント(4)、セル(l)のパターンデータを示すセルパターンデータ(l)が格納されている。
また、リンクデータファイル24には、各セル配置データから各セルパターンデータ参照するためのリンク情報やセルパターンデータへのオペレーション情報が含まれている。図4では、リンクデータファイル24には、その一部として、セル配置データ(p)をセルパターンデータ(i)に関連させるための関係データ(a)、セル配置データ(q)をセルパターンデータ(j)に関連させるための関係データ(b)、セル配置データ(r)をセルパターンデータ(i)に関連させるための関係データ(c)、セル配置データ(s)をセルパターンデータ(k)に関連させるための関係データ(d)、セル配置データ(t)をセルパターンデータ(l)に関連させるための関係データ(e)がその他のデータと共に格納されている。
図5は、実施の形態1におけるチェックデータファイルの一例を示す図である。
チェックデータファイル18には、各ファイルのチェック値14が定義されている。図5では、チップ構成ファイル20のチェック値14a、フレーム番号「1」で示すセル配置データファイル22のチェック値14b、リンクデータファイル24のチェック値14c、及びセルパターンデータファイル26のチェック値14dが定義されている。そして、フレーム番号「2」の同様の各ファイルのチェック値14と続き・・・フレーム番号「n」で示すセルパターンデータファイル26のチェック値14kが定義されている。以上のように、チェック値14は、ファイル毎に定義される。
図6は、実施の形態1におけるデータ検証方法の要部工程を示すフローチャート図である。描画データ12が定義された各データファイルと各チェック値14が定義されたチェックデータファイル18が磁気ディスク装置109に記憶(格納)されると、データ検証部120は、データ検証を行なう。
まず、S(ステップ)102において、チェック値有無判定工程として、判定部122は、データファイル毎に、チェックデータファイル18にチェック値14が定義されているかどうかを判定する。この判定にはチェックデータファイル18自体が存在しているかどうかの判定も含まれることは言うまでもない。そして、チェック値14が定義されている場合は、S104へ進む。チェック値14が定義されていない場合はS108へ進む。
S104において、チェック値演算工程として、チェック値演算部124は、各データファイル内のデータを用いて所定の計算手法により改めてチェック値(第2のチェック値)を演算する。計算手法としては、例えば、誤り検出に用いられるチェックサム(Check Sum)アルゴリズムに従って演算する。そして、求められた符号をチェック値とする。或いは、巡回冗長検査手法に従ってチェック値を演算してもよい。或いは、MD5(エムディーファイブ)といったハッシュ関数に従ってチェック値となるハッシュ値を演算してもよい。或いは、パリティビットを演算してもよい。これらの演算によって、描画データ12を構成する各データファイル内のデータに対する略固有の値を取得することができる。以上のようにして得られた略固有の値をチェック値とする。これらの演算において、ここでは、各ファイルのヘッダだけではなく、データ自体も演算の対象とすることが望ましい。データ自体も含めることでデータ破損の検出精度を向上させることができる。ここで用いる演算手法は、変換装置300内のデータ検証部320及びデータ管理装置350内のデータ検証部370が用いた演算手法と同じ手法を用いることは言うまでもない。
S106において、チェック値比較判定工程として、判定部126は、転送されてきたチェック値14(第1の演算値)と前工程で演算されたチェック値(第2の演算値)とを比較し、両値が同一か否かを判定する。判定の結果、同一である場合には転送されてきた描画データ12を構成するこのデータファイル内のデータが破損していないものと推定することができる。そして、正常との結果を出力して終了する。この推定によりデータの検証を行なうことができる。判定の結果、同一でない場合にはS108に進む。
S108において、フルチェック工程として、フルチェック処理部128は、転送されてきたチェック値14とチェック値演算工程(S104)で演算されたチェック値とが同一でない場合に、描画データ12のフルデータチェックを行なう。フルチェック処理部128は、データチェック部の一例となる。フルデータチェックでは、データ全体の構造を解析してその整合性に問題がないかどうかをチェックする。このフルデータチェックは、チェック値演算に比べて大幅に時間が必要となる。よって、このフルデータチェックを行なわなくて済ますことができれば大幅に処理時間を短縮することができる。ここでは、チェック値14が転送されてこない場合やチェック値比較判定の結果、同一でない場合にこのフルデータチェックを行なわれることになる。
S110において、エラー有無判定工程として、判定部130は、フルデータチェックの結果、エラーが生じたか否かを判定する。そして、エラーが生じた場合には、エラーとの結果を出力して終了する。エラーが生じない場合には、S112に進む。
S112において、チェック値演算工程として、チェック値演算部124は、各データファイル内のデータを用いてチェック値演算工程(S104)と同じ計算手法により改めてチェック値16を演算する。そして、チェック値16をチェック値14と置き換える。或いは、チェック値14が存在しない場合は、チェック値16を磁気ディスク装置109に格納する。
変換装置300内のデータ検証部320及びデータ管理装置350内のデータ検証部370でも、上述したチェック値有無判定工程(S102)からチェック値演算工程(S112)までのアルゴリズムと同じアルゴリズムに従ってデータ検証を行なう。すなわち、データ検証部320及びデータ検証部370は、データ検証部120と同様の構成、或いは機能を備える。
以上のように、磁気ディスク装置109は、描画データ12として、複数のデータファイルを記憶する。また、チェック値14は、これらの複数のデータファイルのデータファイル毎に設けられる。各チェック値14は各データファイルに対応して定義されたチェックデータファイル18として磁気ディスク装置109に記憶される。そして、チェック値演算部124は、チェック値演算工程(S104)として、データファイル毎の改めてチェック値を演算することになる。そして、これらを比較することでデータ破損の有無を検証することができる。
そして、描画部150は、電子ビーム200を用いて、データ検証が終了した後の破損が無いと推定された描画データ12に基づく所定のパターンを試料101に描画する。
以上の説明において、「〜部」或いは「〜工程」と記載したものは、コンピュータで動作可能なプログラムにより構成することができる。或いは、ソフトウェアとなるプログラムだけではなく、ハードウェアとソフトウェアとの組合せにより実施させても構わない。或いは、ハードウェアとファームウェアとの組合せでも構わない。また、プログラムにより構成される場合、プログラムは、磁気ディスク装置109、図示しない磁気テープ装置、FD、CD、DVD、MO或いはROM等の記録媒体に記録される。
以上、具体例を参照しつつ実施の形態について説明した。しかし、本発明は、これらの具体例に限定されるものではない。
また、装置構成や制御手法等、本発明の説明に直接必要しない部分等については記載を省略したが、必要とされる装置構成や制御手法を適宜選択して用いることができる。例えば、描画装置100を制御する制御部構成については、記載を省略したが、必要とされる制御部構成を適宜選択して用いることは言うまでもない。
その他、本発明の要素を具備し、当業者が適宜設計変更しうる全ての荷電粒子ビーム描画装置、荷電粒子ビーム描画方法、荷電粒子線描画データの作成方法、荷電粒子線描画データの変換方法、及びそれらの装置は、本発明の範囲に包含される。
実施の形態1における描画システムの構成を示す概念図である。 実施の形態1における描画装置の構成を示す概念図である。 実施の形態1における描画データの階層構造の一例を示す図である。 実施の形態1における描画データの一例を示す図である。 実施の形態1におけるチェックデータファイルの一例を示す図である。 実施の形態1におけるデータ検証方法の要部工程を示すフローチャート図である。 従来の可変成形型電子線描画装置の動作を説明するための概念図である。
符号の説明
10 レイアウトデータ
12 描画データ
14,16 チェック値
18 チェックデータファイル
20 チップ構成ファイル
22 セル配置データファイル
24 リンクデータファイル
26 セルパターンデータファイル
100 描画装置
101,340 試料
102 電子鏡筒
103 描画室
105 XYステージ
109 磁気ディスク装置
110 描画制御部
111 バス
112 制御計算機
114 モニタ
116 I/F回路
120,320,370 データ検証部
121 メモリ
122 判定部
124 チェック値演算部
126 判定部
128 フルチェック処理部
130 判定部
150 描画部
160 制御部
200 電子ビーム
201 電子銃
202 照明レンズ
203,410 第1のアパーチャ
206,420 第2のアパーチャ
204 投影レンズ
205,208 偏向器
207 対物レンズ
300 変換装置
310 データ変換部
330 電子線
350 データ管理装置
360 データ管理部
411 開口
421 可変成形開口
430 荷電粒子ソース

Claims (5)

  1. 描画データと所定の計算手法により演算された第1の演算値とを入力し、記憶する記憶部と、
    入力された前記描画データを用いて前記所定の計算手法と同じ計算手法により第2の演算値を演算する演算部と、
    前記第1と第2の演算値が同一か否かを判定する判定部と、
    荷電粒子ビームを用いて、前記描画データに基づく所定のパターンを試料に描画する描画部と、
    を備えたことを特徴とする荷電粒子ビーム描画装置。
  2. 判定された結果、前記第1と第2の演算値が同一でない場合に、前記描画データのデータチェックを行なうデータチェック部をさらに備えたことを特徴とする請求項1記載の荷電粒子ビーム描画装置。
  3. 前記記憶部は、前記描画データとして、複数のデータファイルを記憶し、
    前記第1の演算値は、前記データファイル毎に設けられ、
    前記演算部は、前記データファイル毎の前記第2の演算値を演算することを特徴とする請求項1又は2記載の荷電粒子ビーム描画装置。
  4. 前記第1の演算値は、各第1の演算値が各データファイルに対応して定義されたチェックデータファイルとして前記記憶部に記憶されることを特徴とする請求項3記載の荷電粒子ビーム描画装置。
  5. 荷電粒子ビームを用いて試料に所定のパターンを描画するための描画データと前記描画データを用いて所定の計算手法により演算された第1の演算値とを入力する工程と、
    入力された前記描画データを用いて前記所定の計算手法と同じ計算手法により第2の演算値を演算する工程と、
    前記第1と第2の演算値が同一か否かを判定し、結果を出力する工程と、
    を備えたことを特徴とする描画データの検証方法。
JP2007257175A 2007-10-01 2007-10-01 荷電粒子ビーム描画装置及び描画データの検証方法 Pending JP2009088313A (ja)

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JP2014216593A (ja) * 2013-04-30 2014-11-17 株式会社ニューフレアテクノロジー 荷電粒子ビーム描画装置、フォーマット検査装置及びフォーマット検査方法

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