JP2008085248A - 荷電粒子ビーム描画データの作成方法及び荷電粒子ビーム描画データの変換方法 - Google Patents

荷電粒子ビーム描画データの作成方法及び荷電粒子ビーム描画データの変換方法 Download PDF

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淳 笠原
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Abstract

【目的】できるだけデータ量の増大を抑えながらより高精度な描画と検査とを実現する描画データを作成する手法を提供する。
【構成】設計データから描画データ12を作成する本発明の電子ビーム描画データの作成方法は、設計データに含まれる図形パターンが任意角をもつ場合に、任意角を用いずに45度角等の規定角で構成される規定角図形パターン部分と任意角図形パターン部分とに振り分ける振分工程(S122)と、任意角図形パターン部分について、任意角のままのデータを作成する任意角図形パターンデータ作成工程(S124)と、任意角図形パターン部分を規定角の図形パターンに分割したデータを作成する分割図形パターンデータ作成工程(S126)と、規定角図形パターン部分について、規定角のデータを作成する規定角図形パターンデータ作成工程(S128)と、を備えたことを特徴とする。本発明によれば、データ転送時間の短縮を図ることができる。
【選択図】 図1

Description

本発明は、荷電粒子ビーム描画データの作成方法及び荷電粒子ビーム描画データの変換方法に係り、特に、電子線描画装置とパターン検査装置に用いられる描画データの作成方法と電子線描画装置内で処理される描画データの変換方法に関する。
半導体デバイスの微細化の進展を担うリソグラフィ技術は半導体製造プロセスのなかでも唯一パターンを生成する極めて重要なプロセスである。近年、LSIの高集積化に伴い、半導体デバイスに要求される回路線幅は年々微細化されてきている。これらの半導体デバイスへ所望の回路パターンを形成するためには、高精度の原画パターン(レチクル或いはマスクともいう。)が必要となる。ここで、電子線(電子ビーム)描画技術は本質的に優れた解像性を有しており、高精度の原画パターンの生産に用いられる。
図20は、従来の可変成形型電子線描画装置の動作を説明するための概念図である。
可変成形型電子線描画装置(EB(Electron beam)描画装置)における第1のアパーチャ410には、電子線442を成形するための矩形例えば長方形の開口411が形成されている。また、第2のアパーチャ420には、第1のアパーチャ410の開口411を通過した電子線442を所望の矩形形状に成形するための可変成形開口421が形成されている。荷電粒子ソース430から照射され、第1のアパーチャ410の開口411を通過した電子線442は、偏向器により偏向され、第2のアパーチャ420の可変成形開口421の一部を通過して、所定の一方向(例えば、X方向とする)に連続的に移動するステージ上に搭載された試料に照射される。すなわち、第1のアパーチャ410の開口411と第2のアパーチャ420の可変成形開口421との両方を通過できる矩形形状が、X方向に連続的に移動するステージ上に搭載された試料440の描画領域に描画される。第1のアパーチャ410の開口411と第2のアパーチャ420の可変成形開口421との両方を通過させ、任意形状を作成する方式を可変成形方式という。
かかる電子ビーム描画を行なうにあたり、まず、半導体集積回路のレイアウトが設計され、レイアウトデータ(設計データ)が生成される。そして、かかるレイアウトデータが変換され、電子線描画装置に入力される描画データが生成される。そして、生成された描画データは、一方で電子線描画装置に入力され、他方でパターン検査装置にも入力される。そして、電子線描画装置内では、入力された描画データが電子線描画装置内のフォーマットのデータに変換されて所定のパターンが描画される。また、パターン検査装置では、描画データに基づいて、製作されたマスク等の試料に形成されたパターンの出来が検査される。このように、通常、電子線描画装置に入力されるデータとパターン検査装置に入力されるデータは同じ描画データが使用される。
ここで、データ量を低減することを目的として、基本パターンデータとかかる基本パターンデータを配置する配置情報とを組みとした情報が1つのデータファイルに一続きに羅列された描画データを作成する技術についての記載が文献に開示されている(例えば、特許文献1参照)。
特開平5−29202号公報
ここで、描画装置がパターンを描画する際に、45度や90度といった規定角で構成される三角形、長方形、台形といった図形であればそのままその図形の形で描画することができるが、30度や60度といった規定角以外の任意角をもつ図形については、規定角で構成される三角形、長方形、台形といった図形に分割され、これら規定角で構成される三角形、長方形、台形といった図形のみで定義されるように近似されて描画する場合が多い。これにより、描画装置の成形アパーチャに合った図形で描画することができるからである。そのため、このような任意角を持つ図形パターンについては、描画装置に入力するための描画データを作成する段階、或いは描画データが描画装置内に入力された後で、規定角で構成される三角形、長方形、台形といった図形パターンに分割することが必要になる。
ここで、描画装置に入力するための描画データを作成する段階で任意角を持つ図形パターンを規定角の図形パターンに分割する場合、描画データはパターン検査装置にも送付されるため、検査装置では、分割された各規定角の図形パターンに基づいて製作されたマスク等の試料に描かれたパターンを検査することになる。そのため、本来設計データが所望している形は任意角を持つ図形パターンであるにも関わらず、規定角の図形パターンで検査することになってしまう。やはり理想的には、検査装置では、分割以前の設計データと同じ任意角を持つ図形パターンデータと比較して精度よく描画されたかどうかを検査することが望ましい。また、設計データ(CADデータ)で定義される任意角を持つ図形パターンは、任意角度で引かれた線を持つ任意角図形パターン部分と45度や90度といった規定角度で引かれた線で構成される規定角図形パターン部分とに振り分けることができるパターンが多く含まれるのが一般的である。ここで、理想を求めるためには、任意角を持つ図形パターンについて任意角度で引かれた線をそのままの角度で維持した図形パターン部分のデータと規定角図形パターン部分のデータとで構成される図形パターンデータを検査装置用に用意することになる。そして、描画装置用に、任意角を持つ図形パターン部分も規定角で構成される図形パターンに分割した図形パターンデータを用意することになる。このように両方のデータをそれぞれ用意する必要がある。
図21は、CADデータで定義される任意角を持つ図形パターンの一例を示す図である。
図22は、描画装置用に用意する規定角で構成される図形パターンに分割した図形パターンデータの一例を示す図である。
図23は、検査装置用に用意する任意角で構成される図形パターンを含む図形パターンデータの一例を示す図である。
例えば、図21に示すような任意角を持つ図形パターンを描画する場合、描画装置用には、図22に示すような規定角図形パターン部分にあたる矩形パターン22と任意角を持つ図形パターン部分を規定角で構成される図形パターンに分割した複数の分割図形パターン24とで構成される描画データを用意する必要がある。そして、検査装置用には、図23に示すような規定角図形パターン部分にあたる矩形パターン22と任意角を持つ図形パターン部分にあたる任意角図形パターン26とで構成される描画データを用意する必要がある。このように、2種類のデータの両方をそれぞれ用意するとなるとデータ量は膨大なものとなってしまうといった問題がある。上述したように、LSIの高集積化に伴って電子線描画装置が処理するデータ量は膨大なものとなっている昨今においてできるだけデータ量の圧縮が求められている中で、よりデータ量を膨大なものにしてしまうといった問題があった。
一方、描画データが描画装置内に入力された後で任意角を持つ図形パターンを規定角の図形パターンに分割する場合、描画データの段階では任意角を持つ図形パターンデータが残っている。よって、描画データを入力した検査装置では、任意角を持つ図形パターンデータに基づいて製作されたマスク等の試料に描かれたパターンを検査することができる。しかしながら、描画装置内に入力された後で任意角を持つ図形パターンを規定角の図形パターンに分割する手法では、分割処理にエラーが生じた場合でもそのまま描画されてしまう恐れが大きいといった問題がある。すなわち、描画装置に入力する前に、描画データを作成する段階で任意角を持つ図形パターンを規定角の図形パターンに分割しておけば、描画装置に入力する前にパターンエラーを検出することが可能となる。これに対し、一端、描画装置内に入力されてしまうとデータ変換におけるパターンエラーを検出することが困難となってしまう。そのため、異常マスクや異常ウェハ等を描画(製造)し続け、2次被害を引き起こす場合もある。
本発明は、上述した問題点を克服し、できるだけデータ量の増大を抑えながらより高精度な描画と検査とを実現する描画データを作成する手法を提供すると共に、かかる描画データの変換手法を提供することを目的とする。
本発明の一態様の荷電粒子ビーム描画データの作成方法は、
回路の設計データから荷電粒子ビームを用いて描画するための描画データを作成する荷電粒子ビーム描画データの作成方法において、
設計データに含まれる図形パターンが45度角、90度角及び135度とは異なる任意角をもつ場合に、任意角を用いずに45度角、90度角或いは135度の規定角で構成される規定角図形パターン部分と任意角図形パターン部分とに振り分ける振分工程と、
任意角図形パターン部分について、任意角のままの任意角図形パターンを示す任意角図形パターンデータを描画データの一部として作成する任意角図形パターンデータ作成工程と、
任意角図形パターン部分を45度角、90度角或いは135度を用いて構成される複数の図形パターンに分割した各分割図形パターンを示す複数の分割図形パターンデータを描画データの一部として作成する分割図形パターンデータ作成工程と、
規定角図形パターン部分について、規定角の規定角図形パターンを示す規定角図形パターンデータを描画データの一部として作成する規定角図形パターンデータ作成工程と、
を備えたことを特徴とする。
かかる構成により、任意角のままの任意角図形パターンを示す任意角図形パターンデータを描画データの中に作成することができる。一方で、任意角図形パターンを描画しやすいように分割した各分割図形パターンを示す複数の分割図形パターンデータも得ることができる。言い換えれば、任意角図形パターン部分については、任意角のままの任意角図形パターンデータと規定角で構成される複数の分割図形パターンデータとの両方を作成し、規定角図形パターン部分については、2重にデータが作成されないようにすることができる。
さらに、複数の分割図形パターンデータと規定角図形パターンデータとを第1のグループとして、任意角図形パターンデータを第2のグループとして描画データ内に識別可能に定義すると好適である。
第1のグループと第2のグループとに識別可能に定義することにより、第1のグループのデータを描画装置用のデータとして用いることができる。他方、第1のグループのうちの規定角図形パターン部分を示す規定角図形パターンデータと、第2のグループのデータを検査装置用のデータとして用いることができる。
或いは、複数の分割図形パターンデータと規定角図形パターンデータと任意角図形パターンデータとをそれぞれ識別可能に前記描画データ内に定義するようにしても好適である。
上述した描画データを用いる本発明の一態様の荷電粒子ビーム描画データの変換方法は、
所定の任意角図形パターンを分割した複数の分割図形パターンデータと所定の規定角図形パターンを示す規定角図形パターンデータとを第1のグループとして、上述した所定の任意角図形パターンを示す任意角図形パターンデータを第2のグループとして識別可能に定義された描画データを入力する入力工程と、
描画する図形パターンが所定の任意角図形パターンと所定の規定角図形パターンとの組み合わせにより構成される場合に、入力された描画データに含まれる複数の分割図形パターンデータと規定角図形パターンデータと任意角図形パターンデータとのうち、第1のグループとなる複数の分割図形パターンデータと規定角図形パターンデータとを描画装置内で用いるための装置内フォーマットのデータに変換する装置内フォーマット変換工程と、
を備えたことを特徴とする。
かかる構成により、グループを識別することができる。よって、所定の任意角図形パターンを分割した複数の分割図形パターンデータと所定の規定角図形パターンを示す規定角図形パターンデータの他に、任意角図形パターンデータが含まれた描画データであっても任意角図形パターンデータを装置内フォーマットのデータに変換しないようにすることができる。その結果、任意角図形パターンデータを用いずに規定角の図形パターンで描画することができる。そして、検査装置では、第1のグループのうちの規定角図形パターン部分を示す規定角図形パターンデータと、第2のグループのデータを用いればよい。
或いは、本発明の他の態様の荷電粒子ビーム描画データの変換方法は、
所定の任意角図形パターンを分割した複数の分割図形パターンデータと所定の規定角図形パターンを示す規定角図形パターンデータと所定の任意角図形パターンを示す任意角図形パターンデータとがそれぞれ識別可能に定義された描画データを入力する入力工程と、
描画する図形パターンが所定の任意角図形パターンと所定の規定角図形パターンとの組み合わせにより構成される場合に、入力された描画データに含まれる複数の分割図形パターンデータと規定角図形パターンデータと任意角図形パターンデータとのうち、複数の分割図形パターンデータと規定角図形パターンデータとを描画装置内で用いるための装置内フォーマットのデータに変換する装置内フォーマット変換工程と、
を備えても好適である。
かかる構成により、複数の分割図形パターンデータと規定角図形パターンデータと任意角図形パターンデータとを識別することができる。よって、これらのデータの中から複数の分割図形パターンデータと規定角図形パターンデータとを選択することができる。よって、任意角図形パターンデータを装置内フォーマットのデータに変換しないようにすることができる。その結果、任意角図形パターンデータを用いずに規定角の図形パターンで描画することができる。他方、検査装置では、規定角図形パターン部分を示す規定角図形パターンデータと任意角図形パターンデータを用いればよい。
本発明によれば、規定角図形パターン部分については、2重にデータが作成されないようにすることができるので、検査装置用の独立した図形パターンデータと描画装置用の独立した図形パターンデータとの両方の図形パターンデータが定義された描画データを作成する場合に比べてデータ量を低減することができる。その結果、描画装置や検査装置へのデータ転送時間の短縮を図ることができる。
以下、実施の形態では、荷電粒子ビームの一例として、電子ビームを用いた構成について説明する。但し、荷電粒子ビームは、電子ビームに限るものではなく、イオンビーム等の荷電粒子を用いたビームでも構わない。
実施の形態1.
図1は、実施の形態1における電子ビーム描画データの作成方法と電子ビーム描画データの変換方法との要部工程を示すフローチャート図である。
図1に示すように、設計データ10(CADデータ)を描画データ作成装置にて変換して描画データ12を作成する。そして、描画データ12を作成するに当たっては、設計データに基づいて、規定角図形パターンデータ16、スリット分割図形パターンデータ17、任意角図形パターンデータ18を作成し、これらを利用して描画データ12を作成する。そして、作成された描画データ12を電子ビーム描画装置内に入力して装置内部データ14に変換する。他方、作成された描画データ12をパターン検査装置内に入力して製作されたマスク等の試料のパターンの出来を検査する。図1において、電子ビーム描画データの作成方法は、配置情報ファイル作成工程の一例となるセル配置情報ファイル作成工程(S110)と、パターン情報ファイル作成工程の一例となるセルパターン情報ファイル作成工程(S120)と、リンク情報ファイル作成工程(S130)という一連の工程を実施する。そして、セルパターン情報ファイル作成工程(S120)内では、振分工程(S122)、規定角図形パターンデータ作成工程(S124)、スリット分割図形パターンデータ作成工程(S126)、任意角図形パターンデータ作成工程(S128)、ファイル作成工程(S129)という一連の工程を実施する。そして、電子ビーム描画データの変換方法は、入力工程(S212)、振分工程(S214)、装置内フォーマット変換工程(S216)、描画工程(S218)という一連の工程を実施する。また、パターン検査方法は、入力工程(S312)、振分工程(S314)、検査工程(S316)という一連の工程を実施する。
図2は、実施の形態1における描画装置の要部構成の一例を示す概念図である。
図2において、荷電粒子ビーム描画装置の一例となる可変成形型の描画装置100は、描画部150と制御部160を備えている。制御部160は、制御回路110、描画データ処理回路120を備えている。描画部150は、電子鏡筒102、XYステージ105、電子銃201、照明レンズ202、第1のアパーチャ203、投影レンズ204、偏向器205、第2のアパーチャ206、対物レンズ207、偏向器208、ファラデーカップ209を有している。図2では、本実施の形態1を説明する上で必要な構成部分以外については記載を省略している。描画装置100にとって、通常、必要なその他の構成が含まれることは言うまでもない。
また、描画データ作成装置300において、描画データ12を作成し、描画データ処理回路120に出力する。そして、描画データ作成装置300は、作成した描画データ12を検査装置400にも出力する。そして、描画データ処理回路120は、入力した描画データ12を装置内部データ14に変換して、かかる装置内部データ14に沿って、制御回路110により描画部150が制御され、試料に所望する図形パターンが描画される。
描画装置100では、電子銃201から出た電子ビーム200が、照明レンズ202により矩形、例えば長方形の穴を持つ第1のアパーチャ203全体を照明する。ここで、電子ビーム200をまず正方形に成形する。そして、第1のアパーチャ203を通過した第1のアパーチャ像の電子ビーム200は、投影レンズ204により第2のアパーチャ206上に投影される。かかる第2のアパーチャ206上での第1のアパーチャ像の位置は、偏向器205によって制御され、ビーム形状と寸法を変化させることができる。そして、第2のアパーチャ206を通過した第2のアパーチャ像の電子ビーム200は、対物レンズ207により焦点を合わせ、偏向器208により偏向されて、移動可能に配置されたXYステージ105上の試料101の所望する位置に照射される。また、ビーム強度等はファラデーカップ209に電子ビーム200を照射して測定することができる。
他方、検査装置400では、入力した描画データ12に従って、描画装置100で描画され、その後の現像、エッチング等を経て製作されたマスク等の試料101に形成されたパターンの出来具合を検査する。例えば、図示していないが、レーザ光を試料101に照射して、その透過光或いは反射光を光電変換して得られたパターン像と描画データ12とを比較することでパターンを検査することができる。
図3は、実施の形態1における描画データ作成装置の主要構成を示すブロック図である。
図3において、描画データ作成装置300は、セル配置情報ファイル作成回路310、セルパターン情報ファイル作成回路320、リンク情報ファイル作成回路330を備えている。セルパターン情報ファイル作成回路320内では、振分回路322、規定角図形パターンデータ作成回路324、スリット分割図形パターンデータ作成回路326、任意角図形パターンデータ作成回路328、ファイル作成回路329を有している。図3では、本実施の形態1を説明する上で必要な構成部分以外については記載を省略している。描画データ作成装置300にとって、通常、必要なその他の構成が含まれることは言うまでもない。例えば、入出力手段等の図示は省略している。
図4は、実施の形態1におけるデータの階層構造の一例を示す図である。
設計データ10では、チップ上に複数のセルが配置され、そして、各セルには、かかるセルを構成するパターンとなる図形が配置されている。そして、描画データ12では、図4に示すように、描画領域が、チップの層、チップ領域を例えばy方向に向かって短冊状に分割したフレームの層、フレーム領域を所定の大きさの領域に分割したブロックの層、上述したセルの層、かかるセルを構成するパターンとなる図形の層といった一連の複数の内部構成単位ごとに階層化されている。そして、装置内部データ14は、さらに、クラスタの層を内部構成単位として有している。図4では、階層数が多い装置内部データ14を一例として記載している。
半導体集積回路を製造するにあたって、まず、半導体集積回路のレイアウトが設計され、設計データ10が生成される。次に、設計データ10が描画データ作成装置300により変換され、電子ビーム描画装置の一例である可変成形型の描画装置100において用いられる描画データ12が生成される。かかる描画データ12が描画装置100に入力されると、描画データ処理回路120において、装置内フォーマットに変換され、装置内部データ14が生成され、描画装置100がマスク等の試料101にデータに含まれる図形パターンを電子ビーム200で描画することになる。
図5は、実施の形態1におけるセル配置の一例を示す図である。
例えば、あるフレームの一部の各ブロックに図5に示すようなセルA、セルB、セルCが配置されているとする。具体的に言えば、各ブロックの位置を座標で示し、ブロック(0,0)には、座標P1にセルAが、座標P2にセルCが配置されている。どのブロックに配置されるかについてはセルの基準点の位置により決めればよい。ブロック(0,1)には、座標P3にセルCが、座標P4にセルAが配置されている。ブロック(1,0)には、座標P5にセルBが、座標P6にもセルBが配置されている。ブロック(1,1)には、座標P7にセルCが配置されている。
S(ステップ)110において、セル配置情報ファイル作成工程として、設計データ10が描画データ作成装置300に入力されると、セル配置情報ファイル作成回路310は、設計データ10に基づいて、セル配置情報ファイルを作成する。
図6は、実施の形態1におけるセル配置情報ファイルとセルパターン情報ファイルの一例を示す図である。
図6(a)に示すように、セル配置情報ファイルには、描画する領域を複数のブロック領域に仮想分割した複数のブロック領域のブロック領域ごとに、複数の構成要素パターンであるセルA〜Cのいずれかを配置するための配置情報が含まれている。セル配置情報は、セルの基準点の配置位置を示す座標等で示される。ここでは、セル配置情報ファイルのファイルヘッダに続き、ブロック(0,0)ヘッダ、ブロック(0,0)内に配置されたセル配置情報L1、セル配置情報L2、ブロック(0,1)ヘッダ、ブロック(0,1)内に配置されたセル配置情報L3、セル配置情報L4、ブロック(1,0)ヘッダ、ブロック(1,0)内に配置されたセル配置情報L5、セル配置情報L6、ブロック(1,1)ヘッダ、ブロック(1,1)内に配置されたセル配置情報L7が格納されている。
図7は、実施の形態1におけるセル配置情報の一例を示す図である。
各セル配置情報Lnには、セル配置座標Pn(Xn,Yn)、リンク情報インデックス(k)が含まれている。かかるデータにより、セル配置情報ファイルでは、各ブロックに配置されるセルの位置を表す座標、そして後述するセルパターン情報へとリンクさせるための情報を把握することができる。
S120において、セルパターン情報ファイル作成工程として、設計データ10が描画データ作成装置300に入力されると、セルパターン情報ファイル作成回路320は、設計データ10に基づいて、セルパターン情報ファイルを作成する。以下、セルパターン情報ファイル作成工程(S120)の内部工程について説明する。
図8は、実施の形態1におけるあるセル内の任意角を持つ図形パターンの一例を示す図である。
ここでは、図8(a)に示す図形パターン30が座標P1と座標P4とに配置されるセルAを構成する図形の1つであるとする。ここでは、図形パターン30を図形パターンAとする。設計データ(CADデータ)に含まれる図形パターン30は、図8(a)に示すように、図上、右の部分が、45度角、90度角及び135度とは異なる任意角をもっている。
S122において、振分工程として、振分回路322は、設計データに含まれる図形パターンが45度角、90度角及び135度とは異なる任意角をもつ場合に、前記任意角を用いずに45度角、90度角或いは135度の規定角で構成される規定角図形パターン部分と任意角図形パターン部分とに振り分ける。図7の例では、図形パターン30が任意角をもっているので、図8(b)に示す規定角で構成される規定角図形パターン部分となる矩形パターン32と図8(c)に示す任意角で構成される任意角図形パターン部分となる任意角図形パターン36とに振り分ける。各図形パターンのデータは図形を表現するための図形コードの情報を持っているので、振分回路322は、この図形コードの情報を使って任意角部分を識別すればよい。ここで、設計データに含まれる図形パターンが規定角図形パターンのみで構成される場合には、任意角図形パターン部分を振り分ける必要がないことは言うまでもない。また、逆に任意角をもった三角形のように任意角図形パターンのみで構成される場合には、規定角図形パターン部分を振り分ける必要がないことも言うまでもない。
S124において、規定角図形パターンデータ作成工程として、規定角図形パターンデータ作成回路324は、規定角図形パターン部分となる矩形パターン32について、規定角の規定角図形パターンを示す規定角図形パターンデータ16を描画データ12の一部として作成する。図8(b)では、規定角図形パターン部分を規定角図形パターンA11として記載している。
S126において、分割図形パターンデータ作成工程の一例となるスリット分割図形パターンデータ作成工程として、スリット分割図形パターンデータ作成回路326は、任意角図形パターン部分となる任意角図形パターン36を45度角、90度角或いは135度の規定角を用いて構成される複数の図形パターンに分割した各分割図形パターンを示す複数の分割図形パターンデータを描画データ12の一部として作成する。図8の例では、三角形の任意角図形パターン36を長方形の矩形パターンである複数の分割図形パターン34でスリット状に分割することで近似している。そして、各分割図形パターン34のデータとして、各スリット分割図形パターンデータ17を作成する。図8(b)では、各分割図形パターンを分割図形パターンA12〜A1nとしてそれぞれ記載している。
S128において、任意角図形パターンデータ作成工程として、任意角図形パターンデータ作成回路328は、任意角図形パターン部分となる任意角図形パターン36について、任意角のままの任意角図形パターンを示す任意角図形パターンデータ18を描画データ12の一部として作成する。図8(c)では、任意角図形パターンを任意角図形パターンA1n+1として記載している。
S129において、ファイル作成工程として、ファイル作成回路329は、作成された各図形パターンデータを用いて、セルパターン情報ファイルを作成する。ここで、実施の形態1では、元々設計データ上で1つの図形パターンについては、規定角図形パターンデータ16と各スリット分割図形パターンデータ17とで同じレイヤーのデータとして作成し、任意角図形パターンデータ18については別のレイヤーのデータとして作成するようにする。ここでは、規定角図形パターンA11を示す規定角図形パターンデータ16と複数の分割図形パターンデータA12〜A1nを示す各スリット分割図形パターンデータ17をレイヤー1(第1のグループの一例)のデータとしてファイルを作成する。そして、任意角図形パターンA1n+1を示す任意角図形パターンデータ18のみをレイヤー2(第2のグループの一例)のデータとして識別可能に定義してセルパターン情報ファイルを作成する。このように構成することで、共通する規定角図形パターンA11についてのデータを1つのレイヤー(ここでは、レイヤー1)のみに定義することができる。よって、それぞれのレイヤーで重複して規定角図形パターンA11のデータを定義する場合に比べてデータ量を低減することができる。
そして、図6(b)に示すように、セルパターン情報ファイルには、複数の構成要素パターンであるセルA〜Cの各セルパターン情報が含まれている。ここでは、セルパターン情報ファイルのファイルヘッダに続き、パターンデータセグメント1ヘッダ、セルAのパターンデータを示すセルパターンデータA、セルBのパターンデータを示すセルパターンデータB、セルCのパターンデータを示すセルパターンデータCが順に1回ずつ格納されている。セルパターンデータには、後述するようにセルパターンを構成するデータ量が大きい図形パターンデータ等が含まれる。図5に示すようなレイアウトでセルが配置された場合、セルパターンデータAは、セル配置情報L1とL4とで必要となり、セルパターンデータBは、セル配置情報L5とL6とで必要となり、セルパターンデータCは、セル配置情報L2とL3とL7とで必要となる。それぞれの配置ごとにセルパターンデータを何度も繰り返し記載するとデータ量が膨大なものになるが、特に、データ量が大きくなるセルパターンデータを何度も繰り返し記載せず、図6(b)に示すように、1つのセグメントに順に1回ずつ格納することによりデータ量の圧縮を図ることができる。
図9は、実施の形態1におけるセルパターンデータの一例を示す図である。
各セルパターンデータには、セルパターンの長さやサイズ等が定義されたセルパターンデータヘッダ、セルを構成する各図形パターンデータが含まれている。かかるデータにより、セルパターンの長さやサイズ、セルを構成する各図形パターンデータを把握することができる。図9では、一例として、図形パターンデータN、図形パターンデータN、・・・で構成されるセルパターンデータNについて記載している。
図10は、実施の形態1における図形パターンデータの一例を示す図である。
図10では、図8(b)と図8(c)とで示した各データで定義される図8(a)で示した図形パターンAのデータ(図形パターンデータA)を示している。図形パターンデータには、図形パターンの図形コードやレイヤー番号等が定義された図形パターンデータヘッダ、各図形パターンの位置、長さL1×L2についてのデータが含まれている。そして、ここでは、図形パターンデータ毎にレイヤー属性を持たせるように構成する例を示している。ここでは、図形パターンデータにレイヤー属性を持たせているので、図形パターンデータAを図形パターンデータA’と図形パターンデータA”とに分け、レイヤー1のデータを図形パターンデータA’に、レイヤー2のデータを図形パターンデータA”に定義する。図形パターンデータA’には、図形パターンの図形コード(ここでは長方形のコード)やレイヤー番号「1」等が定義された図形パターンデータヘッダ、規定角図形パターンA11の位置と長さL1×L2についてのデータ、分割図形パターンA12の位置と長さL1×L2についてのデータ、分割図形パターンA13の位置と長さL1×L2についてのデータ、・・・、分割図形パターンA1nの位置と長さL1×L2についてのデータが含まれている。続いて、図形パターンデータA”には、図形パターンの図形コード(ここでは直角三角形のコード)やレイヤー番号「2」等が定義された第2番目の図形パターンデータヘッダ、任意角図形パターンA1n+1の位置と長さL1×L2についてのデータが含まれている。
S130において、リンク情報ファイル作成工程として、設計データ10が描画データ作成装置300に入力されると、リンク情報ファイル作成回路330は、設計データ10に基づいて、リンク情報ファイルを作成する。
図11は、リンク情報ファイルの一例を示す図である。
図11に示すように、リンク情報ファイルには、セル配置情報とセルパターン情報とをリンクさせるリンク情報が含まれる。ここでは、リンク情報ファイルのファイルヘッダに続き、各セルパターンデータに対応してセルパターン情報ファイル内でのパターンデータセグメントの先頭のアドレスとそのパターンデータセグメント内でのセルパターンデータの先頭アドレスとを一組とするリンク情報が複数格納されている。例えば、図6に示すように、セル配置情報L1からセルAが参照される。そこで、セルパターンデータAの属するパターンデータセグメントのアドレスとセルパターンデータAのアドレスの組みがリンクファイル内で何番目に格納されたかを示すインデックスの値を、図7に示すセル配置情報Ln(ここではn=1)にリンク情報インデックス(k)として格納する。ここではパターン情報ファイルにおいてパターンデータセグメントが一つしかないため、全てのリンク情報で同一のパターンデータセグメントアドレスの値が格納される。
以上のように、描画データ作成装置300において、描画データ12の一部として、セル配置情報ファイルと、規定角図形で構成される図形パターンデータと任意角部分のデータを併せ持つセルパターン情報ファイルと、リンク情報ファイルとを作成することで、データ量を圧縮しながら効率良くデータを読みに行くことができる描画データ12を作成することができる。
また、描画装置では、近接効果補正等を行なうにあたって、隣り合うチップからの影響を考慮する必要から複数のチップを1つにまとめてセルを特定の領域に振り分けるチップマージ処理を行なうことが一般的である。ここで、チップマージ処理といった配置情報の再構成処理を行なうにあたり、セル配置情報とセルパターン情報とが混在したデータファイルでは、配置情報の再構成処理を行なうことが困難、或いは処理時間が長くなってしまう。しかしながら、本実施の形態のように、セル配置情報ファイルとセルパターン情報ファイルとを別のファイルとして作成することにより、配置情報の再構成を自由に行なうことができ、配置情報の再構成処理を行ない易くすることができる。
以上のように作成された描画データ12を描画装置100と検査装置400とに出力する。そして、描画装置100と検査装置400とでは、それぞれ、入力した描画データ12を使用してその後の処理を進めていくことになる。
まず、描画装置100での処理について説明する。
S212において、入力工程として、描画データ処理回路120は、描画データ作成装置300において作成された描画データ12を入力する。ここでは、上述したように、所定の任意角図形パターンを分割した複数の分割図形パターンデータと所定の規定角図形パターンを示す規定角図形パターンデータとをレイヤー1(第1のグループ)として、上述した所定の任意角図形パターンを示す任意角図形パターンデータをレイヤー2(第2のグループ)として識別可能に定義された描画データ12を入力する。
ここで、短い数値や識別子といった情報で構成可能なセル配置情報ファイルやリンク情報ファイルと比べ、上述したように、特に、データ量が大きくなるセルパターンデータについて、描画用と検査用とで共通する規定角図形パターンデータ16を重複させずに定義することによりデータ量の圧縮を図っているため、重複させる場合に比べて入力処理(データ転送処理)にかかる時間を大きく短縮することができる。さらに、図6(b)に示すように、1つのセグメントに順に1回ずつ格納することによりデータ量の圧縮を図っているため、この点でも入力処理(データ転送処理)にかかる時間を大きく短縮することができる。
図12は、実施の形態1における描画データ処理回路の主要構成を示すブロック図である。
図12において、描画データ処理回路120は、振分回路122、装置内フォーマット変換回路124を備えている。装置内フォーマット変換回路124内には、複数のデータ変換回路125が配置されている。図12では、本実施の形態1を説明する上で必要な構成部分以外については記載を省略している。描画データ処理回路120にとって、通常、必要なその他の構成が含まれることは言うまでもない。例えば、入出力手段等の図示は省略している。
S214において、振分工程として、振分回路122は、描画する図形パターンが所定の任意角図形パターンと所定の規定角図形パターンとの組み合わせにより構成される場合に、入力された描画データ12に含まれる複数のスリット分割図形パターンデータ17と規定角図形パターンデータ16と任意角図形パターンデータ18とのうち、レイヤー1となる複数のスリット分割図形パターンデータ17及び規定角図形パターンデータ16と、レイヤー2となる任意角図形パターンデータ18とを振り分ける。
S216において、装置内フォーマット変換工程として、装置内フォーマット変換回路124は、描画データ12を装置内フォーマットに変換して装置内部データ14を生成する。例えば、クラスタ分割処理やショットデータ作成といった分散処置を行う。ここでは、装置内フォーマット変換回路124は、振り分けられたレイヤー1となる複数のスリット分割図形パターンデータ17及び規定角図形パターンデータ16を描画装置100内で用いるための装置内フォーマットのデータに変換する。
ここで、1つ1つの処理を直列に順に行なっていたのでは処理時間が膨大なものとなってしまう。描画装置100に入力する際の描画データ12は、一つのパターンデータセグメント中に全セルパターンデータが格納されていたため、そのまま並列処理を行う場合には、装置内フォーマット変換回路124内の複数のデータ変換回路125それぞれが全セルパターンデータを入力とし、その中から必要なセルパターンデータを探し、読み出して、処理しなくてはならなくなる。そのため、入力処理に時間がかかり、並列処理の効率がわるくなる。よって、装置内フォーマット変換工程の前工程として、描画データ処理回路120は、入力された描画データ12におけるセルパターン情報ファイルをブロック領域ごとに配置される構成要素パターンであるセルパターン情報をそれぞれ格納したパターン情報ファイルに再作成しておくと好適である。すなわち、ブロック領域ごとに配置されるセルパターンデータを1つのセグメントとしてまとめて(ローカライズして)、ブロック領域ごとにセルパターンデータを格納したファイルに再作成しておくと好適である。これにより、各データ変換回路125は必要な1セグメントだけを入力とすればよいため、ローカライズ処理を行わなかった場合に比べ入力データ量が大幅に小さくて済み、入力処理を短縮させることができる。
以上のように、レイヤー番号がヘッダ内に定義されていることにより描画するためのデータグループを識別することができる。よって、任意角図形パターン部分を分割した複数のスリット分割図形パターンデータ17と元々の規定角図形パターン部分を示す規定角図形パターンデータ16の他に、任意角図形パターンデータ18が含まれた描画データ12であっても任意角図形パターンデータ18を装置内フォーマットのデータに変換しないようにすることができる。以上のようにして装置内部データ14を作成する。
S218において、描画工程として、作成された装置内部データ14を用いて、描画装置100は試料101にパターンを描画する。このように、任意角図形パターンデータ18が含まれた描画データ12であっても任意角図形パターンデータ18を振り分けて排除しておくことで、任意角図形パターンデータ18を用いずに規定角の図形パターンで描画することができる。
次に、検査装置400での処理について説明する。
S312において、入力工程として、検査装置400は、描画データ作成装置300において作成された描画データ12を入力する。ここでは、上述したように、所定の任意角図形パターンを分割した複数の分割図形パターンデータと所定の規定角図形パターンを示す規定角図形パターンデータとをレイヤー1(第1のグループ)として、上述した所定の任意角図形パターンを示す任意角図形パターンデータをレイヤー2(第2のグループ)として識別可能に定義された描画データ12を入力する。
S314において、振分工程として、検査装置400内の図示していない振分回路は、描画される図形パターンが所定の任意角図形パターンと所定の規定角図形パターンとの組み合わせにより構成される場合に、入力された描画データ12に含まれる複数のスリット分割図形パターンデータ17と規定角図形パターンデータ16と任意角図形パターンデータ18とのうち、レイヤー2となる任意角図形パターンデータ18及びレイヤー1のうちのスリット分割図形パターンデータ17以外の規定角図形パターンデータ16とレイヤー1のうちのスリット分割図形パターンデータ17とを振り分ける。
S316において、検査工程として、検査装置400は、レイヤー2となる任意角図形パターンデータ18及びレイヤー1のうちのスリット分割図形パターンデータ17以外の規定角図形パターンデータ16を使って、製作されたマスク等の試料101のパターンの出来を検査する。
以上のように、本実施の形態におけるデータ構成によれば、描画用と検査用とで共通する規定角図形パターンデータ16については、重複して定義していないので、データ量を低減させることができる。よって、転送時間を短縮させることができる。さらに、本実施の形態における描画データ12を用いることで、一方で描画装置100では、任意角図形部分をスリット分割した図形で描画でき、他方で検査装置400では、任意角図形部分を任意角のままの図形で検査することができる。よって、より高精度な描画及び検査を行なうことができる。
実施の形態2.
実施の形態1では、図形パターンデータヘッダにレイヤー情報(番号)を定義することで図形パターンデータにレイヤー属性を持たせて、レイヤー毎に図形パターンデータのヘッダを分けて図形パターンを構成する各構成要素の図形パターンデータを定義していた。しかしながら、これに限るものではなく他のデータ構成でも構わない。実施の形態2では、図形パターンデータの上層にあたるセルパターンデータにレイヤー属性を持たせる構成について説明する。実施の形態2では、セル配置情報ファイルとセルパターン情報ファイルのデータ構成以外は、実施の形態1と同様で構わないので、各装置構成及び描画データ作成の各工程、描画装置100内および検査装置400内の各処理工程については、説明を省略する。
図13は、実施の形態2におけるセルパターンデータの一例を示す図である。
各セルパターンデータには、セルパターンの長さやサイズやレイヤー番号等が定義されたセルパターンデータヘッダ、セルを構成する同一レイヤーの図形パターンデータが含まれている。ここでは、図形パターンデータとして、セルAを構成する図形パターンの1つとなる図8(a)で示した図形パターンAのデータ(図形パターンデータA)を一例として示している。ここでは、セルパターンデータにレイヤー属性を持たせているので、セルパターンデータAをセルパターンデータA’とセルパターンデータA”とに分け、レイヤー1のデータをセルパターンデータA’に、レイヤー2のデータをセルパターンデータA”に定義する。ここでは、セルパターンデータA’に、セルパターンの長さやサイズやレイヤー番号「1」等が定義されたセルパターンデータヘッダ、図形パターンの図形コード(ここでは長方形のコード)等が定義された図形パターンデータヘッダ、規定角図形パターンA11の位置と長さL1×L2についてのデータ、分割図形パターンA12の位置と長さL1×L2についてのデータ、分割図形パターンA13の位置と長さL1×L2についてのデータ、・・・分割図形パターンA1nの位置と長さL1×L2についてのデータが含まれている。続いて、セルパターンデータA”に、セルパターンの長さやサイズやレイヤー番号「2」等が定義されたセルパターンデータヘッダ、図形パターンの図形コード(ここでは直角三角形のコード)等が定義された図形パターンデータヘッダ、任意角図形パターンA1n+1の位置と長さL1×L2についてのデータが含まれている。
図14は、実施の形態2におけるセル配置情報ファイルとセルパターン情報ファイルの一例を示す図である。
図14(a)に示すように、セル配置情報ファイルには、描画する領域を複数のブロック領域に仮想分割した複数のブロック領域のブロック領域ごとに、複数の構成要素パターンであるセルA〜Cのいずれかを配置するための配置情報が含まれている。セル配置情報は、セルの基準点の配置位置を示す座標等で示される。図14(b)に示すように、セルパターン情報ファイルには、複数の構成要素パターンであるセルA〜Cの各セルパターン情報が含まれている。実施の形態2では、上述したようにセルパターンデータAについてセルパターンデータA’とセルパターンデータA”とに分けた。よって、セルAを配置するセル配置情報L1についても、セルパターンデータA’用のセル配置情報L1’とセルパターンデータA”用のセル配置情報L1”とに分ける。同様に、セルAを配置するセル配置情報L4についても、セルパターンデータA’用のセル配置情報L4’とセルパターンデータA”用のセル配置情報L4”とに分ける。その他は、図6と同様であるので説明を省略する。
以上のように、レイヤー属性は、セルパターンデータに持たせても好適である。
実施の形態3.
実施の形態1では、図形パターンデータヘッダにレイヤー情報(番号)を定義することで図形パターンデータにレイヤー属性を持たせて、レイヤー毎に図形パターンデータのヘッダを分けて図形パターンを構成する各構成要素の図形パターンデータを定義していた。実施の形態2では、図形パターンデータの上層にあたるセルパターンデータにレイヤー属性を持たせる構成にして、レイヤー毎にセルパターンデータのヘッダを分けて図形パターンを構成する各構成要素の図形パターンデータを定義していた。しかしながら、これに限るものではなく他のデータ構成でも構わない。実施の形態3では、セルパターンデータの上層にあたるパターンデータセグメントにレイヤー属性を持たせる構成について説明する。実施の形態3では、セル配置情報ファイルとセルパターン情報ファイルのデータ構成以外は、実施の形態1や実施の形態2と同様で構わないので、各装置構成及び描画データ作成の各工程、描画装置100内および検査装置400内の各処理工程については、説明を省略する。
図15は、実施の形態3におけるセル配置情報ファイルとセルパターン情報ファイルの一例を示す図である。
図15(a)に示すように、セル配置情報ファイルには、描画する領域を複数のブロック領域に仮想分割した複数のブロック領域のブロック領域ごとに、複数の構成要素パターンであるセルA〜Cのいずれかを配置するための配置情報が含まれている。セル配置情報は、セルの基準点の配置位置を示す座標等で示される。図15(b)に示すように、セルパターン情報ファイルには、複数の構成要素パターンであるセルA〜Cの各セルパターン情報が含まれている。ここでは、パターンデータセグメントにレイヤー属性を持たせているので、パターンデータセグメント1をパターンデータセグメント1’とパターンデータセグメント1”とに分け、レイヤー1のデータをパターンデータセグメント1’に、レイヤー2のデータをパターンデータセグメント1”に定義する。実施の形態3では、上述したようにパターンデータセグメント1についてパターンデータセグメント1’とパターンデータセグメント1”とに分けた。ここでは、図形パターンデータとして、セルAを構成する図形パターンの1つとなる図8(a)で示した図形パターンAのデータ(図形パターンデータA)を一例として示している。図形パターンデータA)をレイヤー1,2と分けているので、上層のセルパターンデータAについてもセルパターンデータA’とセルパターンデータA”とに分かれている。また、ここでは、その他のセルパターンデータB,Cについては、レイヤー1に属するものとする。よって、ここでは、セルパターン情報ファイルのファイルヘッダに続き、レイヤー番号「1」が定義されたパターンデータセグメント1’ヘッダ、セルAのパターンデータを示すセルパターンデータA’、セルBのパターンデータを示すセルパターンデータB、セルCのパターンデータを示すセルパターンデータCが順に1回ずつ定義されている。続いて、レイヤー番号「2」が定義されたパターンデータセグメント1”ヘッダ、セルAのパターンデータを示すセルパターンデータA”が定義されている。
以上のように、セルパターンデータAについてもセルパターンデータA’とセルパターンデータA”とに分かれているので、セルAを配置するセル配置情報L1についても、セルパターンデータA’用のセル配置情報L1’とセルパターンデータA”用のセル配置情報L1”とに分ける。同様に、セルAを配置するセル配置情報L4についても、セルパターンデータA’用のセル配置情報L4’とセルパターンデータA”用のセル配置情報L4”とに分ける。その他は、図6と同様であるので説明を省略する。
図16は、実施の形態3におけるセルパターンデータの一例を示す図である。
ここでは、パターンデータセグメント1’に定義されるセルパターンデータA’とパターンデータセグメント1”に定義されるセルパターンデータA”とに分けているので、レイヤー1のデータをセルパターンデータA’に、レイヤー2のデータをセルパターンデータA”に定義する。ここでは、図16(a)に示すように、セルパターンデータA’に、セルパターンの長さやサイズ等が定義されたセルパターンデータヘッダ、図形パターンの図形コード(ここでは長方形のコード)等が定義された図形パターンデータヘッダ、規定角図形パターンA11の位置と長さL1×L2についてのデータ、分割図形パターンA12の位置と長さL1×L2についてのデータ、分割図形パターンA13の位置と長さL1×L2についてのデータ、・・・分割図形パターンA1nの位置と長さL1×L2についてのデータが含まれている。続いて、図16(b)に示すように、セルパターンデータA”に、セルパターンの長さやサイズ等が定義されたセルパターンデータヘッダ、図形パターンの図形コード(ここでは直角三角形のコード)等が定義された図形パターンデータヘッダ、任意角図形パターンA1n+1の位置と長さL1×L2についてのデータが含まれている。
以上のように、レイヤー属性は、パターンデータセグメントに持たせても好適である。
上述した実施の形態1〜3について、レイヤーの属性を持たせる層を異なるように構成したが、データ量の圧縮という観点からは、最も下層に属性を持たせた実施の形態1が一番望ましく、描画装置100や検査装置400でのデータ振分の観点からは最も上層に属性を持たせた実施の形態3が一番望ましい。
実施の形態4.
実施の形態1〜3では、図8で説明したように、共通する規定角図形パターン16についてスリット分割図形パターン17と同じレイヤーに定義して、2つのレイヤーに分ける構成としたが、これに限るものではない。実施の形態4では、3つのレイヤーに分ける場合について説明する。実施の形態4では、図形パターンのレイヤー分けを2つから3つにする以外は、実施の形態1〜3と同様で構わないので、各装置構成及び描画データ作成の各工程、描画装置100内および検査装置400内の各処理工程については、説明を省略する。また、レイヤー属性をどの層に持たせるかについても実施の形態1〜3のいずれの構成を用いても成り立つ。
図17は、実施の形態4におけるあるセル内の任意角を持つ図形パターンの一例を示す図である。
ここでは、図17(a)に示す図形パターン30が図8(a)と同じように座標P1と座標P4とに配置されるセルAを構成する図形の1つであるとする。ここでは、図形パターン30を図形パターンAとする。設計データ(CADデータ)に含まれる図形パターン30は、図17(a)に示すように、図上、右の部分が、45度角、90度角及び135度とは異なる任意角をもっている。
そして、それぞれ、規定角図形パターンデータ16と各スリット分割図形パターンデータ17と任意角図形パターンデータ18とを描画データ12の一部として作成するまでは、上述した各実施の形態と同様である。実施の形態4では、図1のファイル作成工程(S129)において、セルパターン情報ファイルを作成する場合に、規定角図形パターンデータ16と各スリット分割図形パターンデータ17と任意角図形パターンデータ18についてはそれぞれ別のレイヤーのデータとして作成するようにする。ここでは、規定角図形パターンA11を示す規定角図形パターンデータ16をレイヤー1のデータとしてファイルを作成する。そして、複数の分割図形パターンデータA12〜A1nを示す各スリット分割図形パターンデータ17をレイヤー2のデータとしてファイルを作成する。そして、任意角図形パターンA1n+1を示す任意角図形パターンデータ18のみをレイヤー3のデータとして識別可能に定義してセルパターン情報ファイルを作成する。このように構成することで、共通する規定角図形パターンA11についてのデータを1つのレイヤー(ここでは、レイヤー1)のみに定義することができる。よって、レイヤー2,3のデータ用に重複して規定角図形パターンA11のデータを定義する場合に比べてデータ量を低減することができる。
図18は、実施の形態4における図形パターンデータの一例を示す図である。
図18では、実施の形態1と同様、図形パターンデータ毎にレイヤー属性を持たせるように構成する例を示している。ここでは、図形パターンデータにレイヤー属性を持たせているので、図形パターンデータAを図形パターンデータA’と図形パターンデータA”と図形パターンデータA’’’とに分け、レイヤー1のデータを図形パターンデータA’に、レイヤー2のデータを図形パターンデータA”に、レイヤー3のデータを図形パターンデータA’’’に定義する。図形パターンデータA’には、図形パターンの図形コード(ここでは長方形のコード)やレイヤー番号「1」等が定義された図形パターンデータヘッダ、規定角図形パターンA11の位置と長さL1×L2についてのデータが含まれている。続いて、図形パターンデータA”には、図形パターンの図形コード(ここでは長方形のコード)やレイヤー番号「2」等が定義された図形パターンデータヘッダ、分割図形パターンA12の位置と長さL1×L2についてのデータ、分割図形パターンA13の位置と長さL1×L2についてのデータ、・・・、分割図形パターンA1nの位置と長さL1×L2についてのデータが含まれている。続いて、図形パターンデータA’’’には、図形パターンの図形コード(ここでは直角三角形のコード)やレイヤー番号「3」等が定義された第2番目の図形パターンデータヘッダ、任意角図形パターンA1n+1の位置と長さL1×L2についてのデータが含まれている。
以上のように、共通する規定角図形パターンA11のデータを独立したレイヤーとして定義しても好適である。その他、実施の形態2のように、セルパターンデータ毎にレイヤー属性を持たせるように構成する場合や、実施の形態3のように、パターンデータセグメント毎にレイヤー属性を持たせるように構成する場合についてはレイヤー数が増えただけでその他は同様であるので説明を省略する。
以上のように、任意角部分以外は共通する情報であるため、1つにまとめて共通化することで処理時間やデータ転送時間等の短縮を図ることができる。
以上の説明において、「〜回路」或いは「〜工程」と記載したものは、コンピュータで動作可能なプログラムにより構成しても構わない。或いは、ソフトウェアとなるプログラムだけではなく、ハードウェアとソフトウェアとの組合せにより実施させても構わない。或いは、ハードウェアとファームウェアとの組合せでも構わない。或いは、電気回路等のハードウェアにより実施させても構わない。また、プログラムにより構成される場合、プログラムは、磁気ディスク装置、磁気テープ装置、FD、或いはROM(リードオンリメモリ)等の記録媒体に記録される。
図19は、プログラムにより構成する場合のハードウェア構成の一例を示すブロック図である。
描画データ作成装置300、描画装置100、或いは検査装置400は、図19に示すようなハードウェア構成を備えていてもよい。
図19において、コンピュータとなるCPU50は、バス74を介して、RAM(ランダムアクセスメモリ)52、ROM54、磁気ディスク(HD)装置62、キーボード(K/B)56、マウス58、外部インターフェース(I/F)60、モニタ64、プリンタ66、FD68、DVD70、CD72に接続されている。ここで、RAM(ランダムアクセスメモリ)52、ROM54、磁気ディスク(HD)装置62、FD68、DVD70、CD72は、記憶装置の一例である。キーボード(K/B)56、マウス58、外部インターフェース(I/F)60、FD68、DVD70、CD72は、入力手段の一例である。外部インターフェース(I/F)60、モニタ64、プリンタ66、FD68、DVD70、CD72は、出力手段の一例である。
以上、具体例を参照しつつ実施の形態について説明した。しかし、本発明は、これらの具体例に限定されるものではない。例えば、上述したような45度角、90度角或いは135度の規定角のアパーチャをもった描画装置での斜線図形の分割に限らず、元のデータ中の任意の図形を近似する場合に、その近似方法(レベル)ごとに複数レイヤーに分けて定義するデータの作成方法とそのデータを入力できる装置にも適応可能である。
また、各実施の形態では、内部構成要素として、セル情報を中心として記載したが、これに限るものではなく、別の階層データを中心にデータ構成しても構わない。また、各実施の形態では、配置情報とパターン情報とをリンク情報ファイルにおけるリンク情報によりリンクさせているが、これに限るものではない。配置情報に配置されるべきパターン情報が得られる手段であればよい。例えば、配置情報に所望するパターン情報へとアクセスするための識別子(例えば、パターン情報のアドレス)が格納されていてもよい。
また、装置構成や制御手法等、本発明の説明に直接必要しない部分等については記載を省略したが、必要とされる装置構成や制御手法を適宜選択して用いることができる。例えば、描画装置100を制御する制御部構成については、記載を省略したが、必要とされる制御部構成を適宜選択して用いることは言うまでもない。
その他、本発明の要素を具備し、当業者が適宜設計変更しうる全ての荷電粒子ビーム描画データの作成方法及び荷電粒子ビーム描画データの変換方法、及びそれらの装置は、本発明の範囲に包含される。
実施の形態1における電子ビーム描画データの作成方法と電子ビーム描画データの変換方法との要部工程を示すフローチャート図である。 実施の形態1における描画装置の要部構成の一例を示す概念図である。 実施の形態1における描画データ作成装置の主要構成を示すブロック図である。 実施の形態1におけるデータの階層構造の一例を示す図である。 実施の形態1におけるセル配置の一例を示す図である。 実施の形態1におけるセル配置情報ファイルとセルパターン情報ファイルの一例を示す図である。 実施の形態1におけるセル配置情報の一例を示す図である。 実施の形態1におけるあるセル内の任意角を持つ図形パターンの一例を示す図である。 実施の形態1におけるセルパターンデータの一例を示す図である。 実施の形態1における図形パターンデータの一例を示す図である。 リンク情報ファイルの一例を示す図である。 実施の形態1における描画データ処理回路の主要構成を示すブロック図である。 実施の形態2におけるセルパターンデータの一例を示す図である。 実施の形態2におけるセル配置情報ファイルとセルパターン情報ファイルの一例を示す図である。 実施の形態3におけるセル配置情報ファイルとセルパターン情報ファイルの一例を示す図である。 実施の形態3におけるセルパターンデータの一例を示す図である。 実施の形態4におけるあるセル内の任意角を持つ図形パターンの一例を示す図である。 実施の形態4における図形パターンデータの一例を示す図である。 プログラムにより構成する場合のハードウェア構成の一例を示すブロック図である。 従来の可変成形型電子線描画装置の動作を説明するための概念図である。 CADデータで定義される任意角を持つ図形パターンの一例を示す図である。 描画装置用に用意する規定角で構成される図形パターンに分割した図形パターンデータの一例を示す図である。 検査装置用に用意する任意角で構成される図形パターンを含む図形パターンデータの一例を示す図である。
符号の説明
10 設計データ
12 描画データ
14 装置内部データ
16 規定角図形パターンデータ
17 スリット分割図形パターンデータ
18 任意角図形パターンデータ
30 図形パターン
22,32 矩形パターン
24,34 分割図形パターン
26,36 任意角図形パターン
50 CPU
52 RAM
54 ROM
56 K/B
58 マウス
60 I/F
62 HD装置
64 モニタ
66 プリンタ
68 FD
70 DVD
72 CD
74 バス
100 描画装置
101,440 試料
102 電子鏡筒
105 XYステージ
110 制御回路
120 描画データ処理回路
122 振分回路
124 装置内フォーマット変換回路
125 データ変換回路
150 描画部
160 制御部
200 電子ビーム
201 電子銃
202 照明レンズ
203,410 第1のアパーチャ
206,420 第2のアパーチャ
204 投影レンズ
205,208 偏向器
207 対物レンズ
209 ファラデーカップ
300 描画データ作成装置
310 セル配置情報ファイル作成回路
320 セルパターン情報ファイル作成回路
322 振分回路
324 規定角図形パターンデータ作成回路
326 スリット分割図形パターンデータ作成回路
328 任意角図形パターンデータ作成回路
329 ファイル作成回路
330 リンク情報ファイル作成回路
400 検査装置
411 開口
421 可変成形開口
430 荷電粒子ソース
442 電子線

Claims (5)

  1. 回路の設計データから荷電粒子ビームを用いて描画するための描画データを作成する荷電粒子ビーム描画データの作成方法において、
    前記設計データに含まれる図形パターンが45度角、90度角及び135度とは異なる任意角をもつ場合に、前記任意角を用いずに45度角、90度角或いは135度の規定角で構成される規定角図形パターン部分と任意角図形パターン部分とに振り分ける振分工程と、
    前記任意角図形パターン部分について、任意角のままの任意角図形パターンを示す任意角図形パターンデータを前記描画データの一部として作成する任意角図形パターンデータ作成工程と、
    前記任意角図形パターン部分を45度角、90度角或いは135度を用いて構成される複数の図形パターンに分割した各分割図形パターンを示す複数の分割図形パターンデータを前記描画データの一部として作成する分割図形パターンデータ作成工程と、
    前記規定角図形パターン部分について、前記規定角の規定角図形パターンを示す規定角図形パターンデータを前記描画データの一部として作成する規定角図形パターンデータ作成工程と、
    を備えたことを特徴とする荷電粒子ビーム描画データの作成方法。
  2. 前記複数の分割図形パターンデータと前記規定角図形パターンデータとを第1のグループとして、前記任意角図形パターンデータを第2のグループとして前記描画データ内に識別可能に定義することを特徴とする請求項1記載の荷電粒子ビーム描画データの作成方法。
  3. 前記複数の分割図形パターンデータと前記規定角図形パターンデータと前記任意角図形パターンデータとをそれぞれ識別可能に前記描画データ内に定義することを特徴とする請求項1記載の荷電粒子ビーム描画データの作成方法。
  4. 所定の任意角図形パターンを分割した複数の分割図形パターンデータと所定の規定角図形パターンを示す規定角図形パターンデータとを第1のグループとして、前記所定の任意角図形パターンを示す任意角図形パターンデータを第2のグループとして識別可能に定義された描画データを入力する入力工程と、
    描画する図形パターンが前記所定の任意角図形パターンと前記所定の規定角図形パターンとの組み合わせにより構成される場合に、入力された前記描画データに含まれる前記複数の分割図形パターンデータと前記規定角図形パターンデータと前記任意角図形パターンデータとのうち、前記第1のグループとなる複数の分割図形パターンデータと前記規定角図形パターンデータとを描画装置内で用いるための装置内フォーマットのデータに変換する装置内フォーマット変換工程と、
    を備えたことを特徴とする荷電粒子ビーム描画データの変換方法。
  5. 所定の任意角図形パターンを分割した複数の分割図形パターンデータと所定の規定角図形パターンを示す規定角図形パターンデータと前記所定の任意角図形パターンを示す任意角図形パターンデータとがそれぞれ識別可能に定義された描画データを入力する入力工程と、
    描画する図形パターンが前記所定の任意角図形パターンと前記所定の規定角図形パターンとの組み合わせにより構成される場合に、入力された前記描画データに含まれる前記複数の分割図形パターンデータと前記規定角図形パターンデータと前記任意角図形パターンデータとのうち、前記複数の分割図形パターンデータと前記規定角図形パターンデータとを描画装置内で用いるための装置内フォーマットのデータに変換する装置内フォーマット変換工程と、
    を備えたことを特徴とする荷電粒子ビーム描画データの変換方法。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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CN111460755A (zh) * 2020-04-27 2020-07-28 中国兵器工业集团第二一四研究所苏州研发中心 一种ic版图设计中任意角度图形的生成方法

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