JP2009088021A - 半導体装置及びその製造方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】電流リークパスの発生やロールオフ特性の劣化等の問題を発生させることなく、チャネル領域に導入される歪み量を大幅に高め、動作速度を向上させることを可能とする信頼性の高い半導体装置を実現する。
【解決手段】サイドウォール5内には、シリコン基板1とゲート絶縁膜3との界面位置よりも高い位置、ここではシリコン基板1の表面上に例えばエピタキシャル成長によりせり上げ形成されたSiエピ層6が形成され、シリコン基板1のソース/ドレイン領域8の上部には凹部1aが形成される。そして、Siエピ層6と接触してシリコン基板1の表面から上部が突出するように凹部1a内にSiGeエピ層9が形成される。
【選択図】図1

Description

本発明は、歪み印加により動作速度を向上させた半導体装置及びその製造方法に関する。
近時における、いわゆる90nmノード以降のLSIでは、更なる微細化が要請されており、これに伴いトランジスタの能力向上が困難となってきている。これは、ゲート長の短縮化に伴いスタンバイオフリーク電流が増大することから、オフリーク電流を一定に抑えようとすると、電流駆動能力の向上が極めて困難となることに起因する。そのため、トランジスタの能力向上を図るための新しいアプローチが探索されている。
その一つの試みとして、ストレインドシリコン(strained silicon)技術がある。これは、チャネル領域へストレスを印加することで、バンド構造を変化させ、キャリアの有効質量を軽減し、キャリア移動度を向上することによる電流駆動能力の向上技術である。
pチャネルMOSトランジスタでは、チャネル領域に一軸性の圧縮応力を印加することでキャリアの移動度が向上することが知られている。チャネル領域に圧縮応力を印加する具体例として、ソース/ドレイン領域に凹部を形成し、当該凹部内にエピタキシャル法によりSiGe層を埋め込む、いわゆるエンベディッド構造のトランジスタが提案されている(特許文献1を参照)。
SiGeはシリコンよりも格子定数が大きく、SiGe層の結晶が基板面内方向でシリコン基板に格子整合する。そのため、シリコン基板は基板垂直方向では伸張される。その結果として、基板面内方向、即ちチャネル方向でチャネル領域に圧縮歪が導入され、圧縮応力が印加される。チャネル領域にこのような一軸性の圧縮応力が印加される結果、チャネル領域を構成するSi結晶の対称性が局所的に変調される。更に、かかる対称性の変化に伴って、重いホールの価電子帯と軽いホールの価電子帯の縮退が解けるため、チャネル領域におけるホール移動度が増大し、トランジスタの動作速度が向上する。このようなチャネル領域に局所的に誘起された応力によるホール移動度の増大及びこれに伴うトランジスタ動作速度の向上は、特にゲート長が100nm以下の超微細化された半導体装置に顕著に現れる。
特開2006−186240号公報 国際公開第2004/097943号パンフレット 特開2006−332337号公報
SiGe層をソース/ドレイン領域に埋め込むエンベディッド構造のトランジスタにおいて、チャネルへ圧縮歪を導入することによりホール移動度が増大し、トランジスタの電流駆動能力が改善される。しかしながら、45nmノード以降では、この電流駆動能力の改善率を更に高める必要がある。
そのため従来では、SiGe層のGe濃度を高める、SiGe層間の間隔を狭める等の方法が考えられているが、何れも短所がある。前者の手法では、チャネル領域における歪みを高める反面、SiGe層中に転位を発生させて電流リークパスが形成され易いという問題がある。後者の手法では、チャネル領域における歪みを高める反面、トランジスタのロールオフ特性が損なわれるという問題がある。
本発明は、上記の課題に鑑みてなされたものであり、電流リークパスの発生やロールオフ特性の劣化等の問題を発生させることなく、チャネル領域に導入される歪み量を大幅に高め、動作速度を向上させることを可能とする信頼性の高い半導体装置及びその製造方法を提供することを目的とする。
本発明の半導体装置の製造方法は、半導体基板上にゲート絶縁膜及びゲート電極を形成する工程と、前記ゲート絶縁膜の側面及び前記ゲート電極の側面に第1のサイドウォールを形成する工程と、前記第1サイドウォールに隣接する前記半導体基板上に、第1の半導体層を形成する工程と、前記第1のサイドウォール上及び前記第1の半導体層上に第2のサイドウォールを形成する工程と、前記ゲート電極、前記第1のサイドウォール及び前記第2のサイドウォールをマスクとし、前記第1の半導体層及び前記半導体基板をエッチングして凹部を形成する工程と、前記凹部に、残存する前記第1の半導体層と接触するように第2の半導体層を形成する工程とを含む。
本発明の半導体装置は、半導体基板と、前記半導体基板上に形成されたゲート絶縁膜と、
前記ゲート絶縁膜上に形成されたゲート電極と、前記ゲート電極の側面及び前記ゲート絶縁膜の側面に形成されたサイドウォールと、前記サイドウォール内で、前記半導体基板と前記ゲート絶縁膜との界面位置よりも高い位置に形成された前記第1の半導体層と、
前記第1の半導体層と接触して当該第1の半導体層を介して前記ゲート電極と近接し、前記半導体基板の表面から上部が突出するように前記半導体基板内に埋め込み形成された第2の半導体層とを含む。
本発明によれば、電流リークパスの発生やロールオフ特性の劣化等の問題を発生させることなく、チャネル領域に導入される歪み量を大幅に高め、動作速度を向上させることが可能となり、信頼性の高い半導体装置が実現する。
以下、本発明による好適な諸実施形態について、図面を参照しながら詳細に説明する。これらの実施形態では、半導体装置としてMOSトランジスタを例示するが、本発明はMOSトランジスタに限定されるものではなく、各種のMISトランジスタや半導体メモリ等、ゲート電極を有する半導体装置に適用可能である。
―第1の実施形態―
本実施形態では、MOSトランジスタとしてpチャネルMOSトランジスタを例示する。
(pチャネルMOSトランジスタの構成)
図1は、第1の実施形態によるpチャネルMOSトランジスタの構成を示す概略断面図である。
このpチャネルMOSトランジスタでは、例えば(001)面方位のシリコン基板1の素子分離領域に形成されたSTI素子分離構造2により、活性領域1Aが画定されている。活性領域1Aには、n型不純物が導入されてウェル10が形成されている。
シリコン基板1の活性領域1Aには、例えば熱酸化膜又はSiON膜よりなる高品質のゲート絶縁膜3が膜厚1.2nm程度に形成されている。ゲート絶縁膜3上にはp型不純物がドープされた例えば高さ100nm程度、長さ30nm程度の多結晶シリコン膜からなるゲート電極4が形成されている。
ゲート電極4の両側面にはサイドウォール5が形成されている。サイドウォール5内には、シリコン基板1とゲート絶縁膜3との界面位置よりも高い位置、ここではシリコン基板1の表面上に例えばエピタキシャル成長によりせり上げ形成された第1の半導体層であるSiエピ層6が、例えば膜厚(高さ)10nm程度に形成されている。Siエピ層6は、不純物が導入されないノンドープ層であることが望ましい。不純物が導入されている場合、ゲート電極4とサイドウォール5との間にフリンジ容量が形成されてしまい、高周波応答特性を損なう原因となる。ここで、第1の半導体層として、Siエピ層6の代わりに、例えばSiに炭素(C)を含むSiCエピ層、Siにゲルマニウム(Ge)含むSiGeエピ層、又はSiにC及びGeを含むSiGeCエピ層として形成しても好適である。
サイドウォール5は、ゲート電極4の側面を直接覆う第1のサイドウォール11と、第1のサイドウォール11の表面をその下部を除いて覆う第2のサイドウォール12とから構成されており、第2のサイドウォール12下にSiエピ層6が形成されている。
第1のサイドウォール11は、ゲート電極4の側面からシリコン基板1の表面の一部にかけて覆うように形成された薄いシリコン酸化膜11aと、シリコン酸化膜11aの表面を覆うように形成された(即ち、シリコン基板1の上方にシリコン酸化膜11aを介して形成された)シリコン窒化膜11bとから構成されている。
第2のサイドウォール12は、シリコン窒化膜11bの表面からSiエピ層6上にかけて直接覆うように形成された薄いシリコン酸化膜12aと、シリコン酸化膜12aの表面を覆うように形成された(即ち、Siエピ層6の上方にシリコン酸化膜12aを介して形成された)シリコン窒化膜12bとから構成されている。
ここで、シリコン酸化膜11a、シリコン窒化膜11b、シリコン酸化膜12a、シリコン窒化膜12bの膜厚は、この順で例えば3nm程度、7nm程度、5nm程度、35nm程度とされている。
シリコン基板1の表層には、それぞれp型不純物が導入されて、ゲート電極4に位置整合して形成された浅い接合であるエクステンション領域7と、エクステンション領域7と一部重畳し、第2のサイドウォール12に位置整合して形成されたエクステンション領域7よりも深い接合であるソース/ドレイン領域8とが形成されている。
シリコン基板1のソース/ドレイン領域8の上部には凹部1aが形成される。そして、Siエピ層6と接触して当該Siエピ層6を介してゲート電極4と近接し、シリコン基板1の表面から上部が突出するように凹部1a内に第2の半導体層が形成されている。この第2の半導体層は、例えばエピタキシャル成長により形成されたSiGe層であり、以下、SiGeエピ層9とする。ゲート電極4の上部及びSiGeエピ層9の上部には、シリサイド層13が形成されている。ここで、第2の半導体層として、SiGeエピ層9の代わりに、例えばSiにCを含むSiCエピ層、又はSiにC及びGeを含むSiGeCエピ層として形成しても好適である。
ここで、凹部1aはその内壁の側面がゲート電極4に向かって突出する形状とされている。SiGeエピ層9は、凹部1a内に埋め込み形成されることから、この凹部1aの形状に倣って、その側面がゲート電極4に向かって突出する形状とされ、突出の頂点9aがチャネル領域1bの浅い部分に位置する。SiGeエピ層9は、Ge比率が例えば20%程度で濃度が1×1020/cm3程度のホウ素(B)を含有しており、シリコン基板1の表面から例えば高さ20nm程度隆起するように形成されている。
本実施形態では、ゲート絶縁膜3の直下におけるチャネル領域1bの表面より高くせり上げられたエピSi層6を介して、SiGeエピ層9がチャネル領域1bへ圧縮歪を導入し、これによりチャネル領域1bは圧縮応力が印加された状態とされる。この場合、以下のように高効率の圧縮応力の印加が可能となる。
本実施形態では、凹部1aを形成する前にエピSi層6を所定膜厚に調節して形成することにより、凹部1aの内壁側面の突出頂点がチャネル領域1bの浅い部分に位置するように、当該凹部1aを後述の手法で形成することができる。これに伴って、凹部1aに形成されるSiGeエピ層9も同様に、突出の頂点9aがチャネル領域1bの浅い所定部分に位置するように形成される。図2(a)に示すように、この頂点9aにおいて、SiGeエピ層9からチャネル領域1bに印加する圧縮応力が集中し(図2中、破線で囲む領域で示す。)、最も圧縮応力が必要な部位に効率良く大きな圧縮応力が付与されることになる。これに対して、従来のエピSi層6を有しない構成(便宜上、図2(a)と共通する構成部材に同符号を付す。)では、図2(b)に示すように、頂点9aの形成位置を調節できないため、チャネル領域1bの最も圧縮応力が必要な部位に頂点9aが位置せず、十分なチャネル領域1bに十分な圧縮応力を印加することができない。
エピSi層6は、SiGeエピ層9との接触部位(図1中、破線で囲む領域)において、Siがこれよりも格子定数の大きいSiGeと格子整合している。この構成により、シリコン基板1の基板垂直方向への伸張が助長され、SiGeエピ層9からのチャネル領域1bへの圧縮歪が更に増大することになる。
以上から、本実施形態では、SiGeエピ層9のGe濃度を高めたり、SiGeエピ層9間の間隔を狭めたりする方策を採ることなしに、チャネル領域1bに印加される圧縮応力を高め、電流リークパスの発生やロールオフ特性の劣化等の問題を発生させることなく、トランジスタの動作速度を向上させることが可能となる。
具体的に、本実施形態によるpチャネルMOSトランジスタについて、従来のエピSi層を有しないpチャネルMOSトランジスタ(例えば特許文献1)との比較に基づき、チャネル領域に印加される圧縮応力について、ストレスシミュレーション実験により調べた。その結果を図3に示す。図3では、横軸がチャネル領域の中央部位を基準(0μm)とした離間距離、縦軸が応力(圧縮応力は負値となる。)である。ここで、従来例としては、SiGeエピ層の側面形状の若干異なる3種を、本実施形態としては、サイドウォールをシリコン窒化膜で形成したものとシリコン酸化膜で形成したものとの2種(従って、上記したトランジスタ構成とは若干異なるが、本質的に異なるものではない。)を、それぞれ例示する。
このように、本実施形態のpチャネルMOSトランジスタでは、従来のものに比して、そのチャネル領域に印加される圧縮応力が2倍以上に高められることが判る。
なお、特許文献2にはエクステンション領域がゲート電極の両側でせり上がった構成が、特許文献3にはゲート電極の両側直下のエクステンション領域にSiGeを形成した構成が開示されている。しかしながら特許文献2,3の構成は、ソース/ドレイン領域にSiGeを形成した構成を採っておらず、本発明とは別発明である。
(pチャネルMOSトランジスタの製造方法)
以下、上記したpチャネルMOSトランジスタの具体的な製造方法について説明する。
図4及び図5は、第1の実施形態によるpチャネルMOSトランジスタの製造方法を工程順に示す概略断面図である。
先ず、図4(a)に示すように、シリコン基板1に、STI素子分離構造2、ウェル10、ゲート絶縁膜3、及びゲート電極4を順次形成する。
詳細には、先ず、例えば(001)面方位のシリコン基板1を用意し、例えばSTI(Shallow Trench Isolation)法により、シリコン基板1の素子分離領域に素子溝1cを形成し、この素子溝1cを埋め込むようにCVD法等により絶縁膜、例えばシリコン酸化膜を堆積し、化学機械研磨(Chemical Mechanical Polishing:CMP)によりシリコン酸化膜を研磨して平坦化する。これにより、素子溝1cをシリコン酸化膜で充填してなるSTI素子分離構造2が形成される。STI素子分離構造2により、シリコン基板1で活性領域1Aが画定される。
次に、活性領域1Aにn型不純物、ここではリン(P+)を加速エネルギー360keV、ドーズ量3×1013/cm2の条件でイオン注入し、活性化アニールを行う。これにより、活性領域1Aにウェル10が形成される。
次に、熱酸化法又はCVD法により、シリコン酸化膜又はシリコン酸窒化膜を例えば膜厚1.2nm程度に堆積し、ゲート絶縁膜3を形成する。
次に、全面にCVD法等により多結晶シリコン膜(不図示)を例えば膜厚100nm程度に堆積する。この多結晶シリコン膜及びゲート絶縁膜3をリソグラフィー及び異方性ドライエッチングにより電極形状に加工し、活性領域1A上でゲート絶縁膜3を介したゲート電極4を形成する。
続いて、図4(b)に示すように、一対のエクステンション領域7及び第1のサイドウォール11を順次形成する。
詳細には、先ず、ゲート電極4をマスクとして、活性領域1Aにp型不純物、ここではホウ素(B+)を加速エネルギー0.3keV、ドーズ量1×1014/cm2の条件でイオン注入し、ゲート電極4の両側における活性領域1Aの表層に一対のエクステンション領域7を形成する。なお、エクステンション領域7は、後述するアニール処理で不純物が活性化されて形成されるものであるが、ここでは図示の便宜上、形成されたものとしてエクステンション領域7を明示する。
次に、例えばビスターシャルブチルアミノシラン及び酸素の混合ガスを用い、処理温度を400℃〜600℃としてCVD法によりシリコン酸化膜11aを例えば膜厚3nm程度に形成した後、Si26,SiH4等のSiソースガス及びNH3ガスの混合ガス、或いはビスターシャルブチルアミノシラン及びNH3ガスの混合ガスを用い、処理温度を400℃〜600℃としてCVD法によりシリコン窒化膜11bを例えば膜厚7nm程度に形成する。そして、シリコン窒化膜11b及びシリコン酸化膜11aの全面を異方性ドライエッチング(エッチバック)し、シリコン酸化膜11a及びシリコン窒化膜11bをゲート電極4の両側面のみに残す。これにより、シリコン酸化膜11a及びシリコン窒化膜11bが積層されて第1のサイドウォール11が形成される。ここで、シリコン酸化膜11aは当該エッチバックの際のシリコン窒化膜11bのエッチングストッパーとして機能するものである。シリコン窒化膜のみではシリコン基板1との間で十分なエッチング選択比を保持することができず、シリコン酸化膜11aを付加形成することによりシリコン窒化膜11bの所期の正確なエッチングが可能となる。
続いて、図4(c)に示すように、エクステンション領域7の表面にSiエピ層6を形成する。
詳細には、Siの選択エピタキシャル成長を行い、エクステンション領域7の表面に所定膜厚、ここでは10nm程度のSiエピ層6をせり上げ形成する。これはSiH4,HCl,H2の混合ガスを、処理温度を550℃〜700℃としたLPCVD法により供給することにより、Si面が露出している部分にのみSiエピ層6を選択的に形成することができる。このとき、ゲート電極4の上面にもSi面が露出しているため、同様にポリSi層6が形成される。必要に応じて、H2とHCl又はCl2との混合ガスにより、ゲート電極4上に成長したポリSi層6のみを選択的にエッチングする。例えば700℃において分圧20TorrのH2と分圧0.5TorrのHClとの混合ガスに曝露することでSiエピ層6は除去せずにゲート電極4上のポリSi層6のみをエッチングすることができる。
続いて、図4(d)に示すように、第2のサイドウォール12及びソース/ドレイン領域8を順次形成する。
詳細には、先ず、例えばビスターシャルブチルアミノシラン及び酸素の混合ガスを用い、処理温度を400℃〜600℃としてCVD法によりシリコン酸化膜12aを例えば膜厚5nm程度に形成した後、Si26,SiH4等のSiソースガス及びNH3ガスの混合ガス、或いはビスターシャルブチルアミノシラン及びNH3ガスの混合ガスを用い、処理温度を400℃〜600℃としてCVD法によりシリコン窒化膜12bを例えば膜厚35nm程度に形成する。そして、シリコン窒化膜11b及びシリコン酸化膜11aの全面を異方性ドライエッチング(エッチバック)し、シリコン酸化膜12a及びシリコン窒化膜12bを第1のサイドウォール11の両側面上及びSiエピ層6の一部上のみに残す。これにより、シリコン酸化膜12a及びシリコン窒化膜12bが積層されて第2のサイドウォール12が形成される。ここで、シリコン酸化膜12aは当該エッチバックの際のシリコン窒化膜12bのエッチングストッパーとして機能するものである。シリコン窒化膜のみではシリコン基板1との間で十分なエッチング選択比を保持することができず、シリコン酸化膜12aを付加形成することによりシリコン窒化膜12bの所期の正確なエッチングが可能となる。第1及び第2のサイドウォール11,12からなる構造物をサイドウォール5とする。
次に、ゲート電極4及びサイドウォール5をマスクとして、活性領域1Aにp型不純物、ここではホウ素(B+)を加速エネルギー10keV、ドーズ量3×1013/cm2の条件でイオン注入し、第2のサイドウォール12の両側における活性領域1Aの表層に、エクステンション領域7と一部重畳されてなるソース/ドレイン領域8を形成する。ここで、当該イオン注入は、ウェル10とソース/ドレイン領域8とをPN分離するための接合を形成するものであり、後に形成するシリサイド層とのコンタクト抵抗を低減するためのドーピングを後に形成するSiGeエピ層中に高濃度に導入するため、この程度の量で十分である。
なお、ソース/ドレイン領域8は、エクステンション領域7と共に、後述するアニール処理で不純物が活性化されて形成されるものであるが、ここでは図示の便宜上、形成されたものとしてエクステンション領域7及びソース/ドレイン領域8を明示する。
続いて、図5(a)に示すように、Siエピ層6及びシリコン基板1に凹部1aを形成する。
詳細には、Siエピ層6を貫通しその下のソース/ドレイン領域8の上部を抉るように、異方性ドライエッチングにより例えば30nmの深さの凹部1aを形成する。このとき、ゲート電極4上のポリSi層6及びサイドウォール5の上部は、当該異方性ドライエッチングにより除去され、Siエピ層6は第2のサイドウォール12下のみに残存する。
続いて、図5(b)に示すように、凹部1aをウェットエッチングする。
詳細には、凹部1aをTMAH(テトラメチルアンモニウム)を用いてウェットエッチングする。具体例として、TMAH/H2Oを希釈濃度5%〜40%程度、温度30℃〜50℃程度として、10秒間〜3分間程度のウェットエッチングを行う。これにより、凹部1aは図5(a)の状態から更に10nm〜20nm程度、ここでは15nm程度深くエッチングされるとともに、その内壁側面がゲート電極4に向かって突出する形状とされ、当該内壁側面に(111)平坦面が形成される。本実施形態では、凹部1aを形成する前にエピSi層6が所定膜厚に調節して形成されており、このエピSi層6の存在により、凹部1aの内壁側面の突出頂点がチャネル領域1bの浅い部分に位置するように調節される。
異方性ドライエッチングに引き続きTMAHを用いたウェットエッチングを行うことにより、凹部の内壁側面をゲート電極に向かって突出する形状に形成できる旨が、特許文献1に開示されている。しかしながら特許文献1では、本実施形態のエピSi層6を有しないため、凹部の内壁側面の突出頂点の位置を調節することはできない。このような製法では、凹部の内壁側面の突出頂点はチャネル領域の表面よりも基板垂直方向に深い部分に位置してしまうため、SiGeエピ層を凹部に形成しても効率的にチャネル領域へ歪みを導入することはできない。
これに対して本実施形態では、チャネル領域1bの表面よりも高くせり上げられたエピSi層6を有する部位に形成された凹部1aにTMAHを用いたウェットエッチングを施すことにより、凹部1aの内壁側面の突出頂点をチャネル領域1bの浅い部分、即ち最も圧縮応力が必要な部位に位置させることができ、より強力な歪みを効率的にチャネル部分1bへ与えられることになる。具体的には、エピSi層6の膜厚(高さ)、凹部1aの異方性ドライエッチング量、及び凹部1aへのTMAHによるウェットエッチング量を適宜制御することにより、凹部1aの内壁側面の突出頂点を調節する。上記のように、エピSi層6の膜厚(高さ)を10nm程度、凹部1aの異方性ドライエッチング量を基板垂直方向へ深さ30nm程度、TMAHによるウェットエッチング量を基板垂直方向へ深さ15nm程度とすることにより、凹部1aの内壁側面の突出頂点が、チャネル領域1bで最も圧縮応力が必要な部位に位置する。
続いて、図5(c)に示すように、凹部1aにSiGeエピ層9を形成する。
詳細には、処理温度を500℃〜550℃としたCVD法で、H2,SiH4,GeH4,HCl,B26の混合ガスを供給することにより、Siの露出部分、即ち凹部1aの内壁にSiGeが選択的にエピタキシャル成長する。これにより、シリコン基板1の表面から上部が突出し、凹部1aの形状に倣って側面がゲート電極4へ向かって突出するように凹部1a内にSiGeエピ層9が形成される。SiGeエピ層9の突出の頂点9aは、チャネル領域1bの浅い所定部分に位置する。SiGeエピ層9は、Ge比率が例えば20%程度で濃度が1×1020/cm3程度のホウ素(B)を含有しており、シリコン基板1の表面から例えば高さ20nm程度隆起するように、ここでは70nm程度の厚みに形成される。
ここで、必要に応じて後述するシリサイド膜を安定に形成するための犠牲層として、ホウ素(B)を含有するシリコン層(不図示)を例えば膜厚10nmに選択成長しても良い。この場合、H2,SiH4,HCl,B26の混合ガスでSiGeエピ層9と同様に選択成長することが可能である。
その後、活性化アニールを行い、導入された各不純物(エクステンション領域7、ソース/ドレイン領域8、SiGeエピ層9の各不純物を含む。)を電気的に活性化する。
続いて、図5(d)に示すように、サリサイドプロセスにより、ゲート電極4の上部、SiGeエピ層9の上部にそれぞれシリサイド層13を形成する。
詳細には、全面に金属、ここではNi(不図示)をスパッタ法等により例えば膜厚10nm〜20nm程度に堆積し、例えば300℃で急速アニール(Rapid Thermal Annealing:RTA)処理し、Niとゲート電極4の上部及びSiGeエピ層9の上部とを反応させる。これにより、Niとゲート電極4の上部及びSiGeエピ層9の上部にNiSiが形成される。その後、未反応のNiを例えば硫酸過酸化水素を用いた洗浄によって除去する。以上により、Niとゲート電極4の上部及びSiGeエピ層9の上部にNiSiからなるシリサイド層13をそれぞれ形成する。金属としては、Niの代わりに例えばNiにPtを含む合金を使用してもよい。
ここで更に、シリサイド層13に400℃〜500℃の熱処理を施すことにより、更なる低抵抗のシリサイド層を形成しても好適である。
しかる後、層間絶縁膜やコンタクト孔の形成、配線の形成等の後工程を経て、pチャネルMOSトランジスタを完成させる。
以上説明したように、本実施形態によれば、電流リークパスの発生やロールオフ特性の劣化等の問題を発生させることなく、チャネル領域1bに導入される歪み量を大幅に高め、動作速度を向上させることが可能となり、信頼性の高いpチャネルMOSトランジスタが実現する。
(変形例)
ここで、第1の実施形態の変形例について説明する。
本例では、凹部1aの形成方法、及びその内壁側面の形状が第1の実施形態と異なる。なお、本例は、後述する第2〜第4の実施形態にも適用可能である。
図6は、第1の実施形態の変形例によるpチャネルMOSトランジスタの製造方法における主要工程を示す概略断面図である。
本例では、第1の実施形態と同様に、図4(a)〜図4(d)の各工程を経た後、図6(a)に示すように、Siエピ層6及びシリコン基板1に凹部1aを形成する。
詳細には、Siエピ層6を貫通しその下のソース/ドレイン領域8の上部を抉るように、例えば化学ドライエッチング(CDE:等方性ドライエッチングの一種)により例えば45nmの深さの凹部1aを形成する。ここでは、例えばCF4とO2との混合ガスを用いたプラズマによりCDEを行う。
このとき、凹部1aを形成する前にエピSi層6が所定膜厚に調節して形成されており、このエピSi層6の存在により、凹部1aの内壁側面の突出頂点がチャネル領域1bの浅い部分に位置するように調節される。本例では、凹部1aの内壁側面は第1の実施形態に比して緩やかな曲面となる。
本例では、凹部1aの内壁側面の突出頂点をチャネル領域1bの浅い部分、即ち最も圧縮応力が必要な部位に位置させることができ、より強力な歪みを効率的にチャネル部分1bへ与えられることになる。具体的には、エピSi層6の膜厚(高さ)、及び凹部1aのCDEによるエッチング量を適宜制御することにより、凹部1aの内壁側面の突出頂点を調節する。上記のように、エピSi層6の膜厚(高さ)を10nm程度、凹部1aのCDEによるエッチング量を基板垂直方向へ深さ45nm程度とすることにより、凹部1aの内壁側面の突出頂点が、チャネル領域1bで最も圧縮応力が必要な部位に位置する。
しかる後、第1の実施形態と同様に、図5(c)及び図5(d)に示す各工程、及び諸々の後工程を経て、図6(b)に示すpチャネルMOSトランジスタを完成させる。
以上説明したように、本例によれば、電流リークパスの発生やロールオフ特性の劣化等の問題を発生させることなく、チャネル領域1bに導入される歪み量を大幅に高め、動作速度を向上させることが可能となり、信頼性の高いpチャネルMOSトランジスタが実現する。
本例では、凹部1aの内壁側面は、第1の実施形態における凹部1aの内壁側面ほどには急峻ではないが、十分に強力な歪みをチャネル部分1bへ与えることができる。また、CDEによる1回のエッチング工程で凹部1aを形成することができるため、工程数の削減化が実現する。
―第2の実施形態―
本実施形態では、第1の実施形態と同様にMOSトランジスタとしてpチャネルMOSトランジスタを例示するが、最終的なトランジスタ構造におけるサイドウォール5の構成が異なる点で相違する。なお、第1の実施形態と同様の構成部材等については、同符号を記して詳しい説明を省略する。
(pチャネルMOSトランジスタの構成)
図7は、第2の実施形態によるpチャネルMOSトランジスタの構成を示す概略断面図である。
本実施形態によるpチャネルMOSトランジスタは、第1の実施形態のそれと略同様の構成を有するが、サイドウォール5の代わりに、単層、ここではシリコン酸化膜のみからなるサイドウォール21が形成されている。
本実施形態では、シリコン窒化膜よりもヤング率の低いシリコン酸化膜からなるサイドウォール21を設けることにより、SiGeエピ層9から受ける圧縮応力を相殺することなく、より効率的にチャネル領域1bへ印加することが可能である。図3に示したストレスシミュレーションの実験結果では、サイドウォールの材料として、シリコン窒化膜よりもシリコン酸化膜を用いた場合の方が、より歪みが強くなることが予測されている。
(pチャネルMOSトランジスタの製造方法)
以下、上記したpチャネルMOSトランジスタの具体的な製造方法について説明する。
図8は、第2の実施形態によるpチャネルMOSトランジスタの製造方法における主要工程を示す概略断面図である。
本実施形態では、先ず第1の実施形態と同様に、図4(a)〜図5(c)の各工程を経る。その後、図8(a)に示すように、サイドウォール5を除去する。
詳細には、先ず、例えばリン酸を用いたウェットエッチングにより、第2のサイドウォール12のシリコン窒化膜12bを除去する。
次に、例えばHF水溶液を用いたウェットエッチングにより、第2のサイドウォール12のシリコン酸化膜12aを除去する。
次に、例えばリン酸を用いたウェットエッチングにより、第1のサイドウォール11のシリコン窒化膜11bを除去する。
次に、例えばHF水溶液を用いたウェットエッチングにより、第1のサイドウォール11のシリコン酸化膜11aを除去する。
続いて、図8(b)に示すように、サイドウォール21を形成する。
詳細には、例えばビスターシャルブチルアミノシラン及び酸素の混合ガスを用い、処理温度を500℃〜550℃としてCVD法により全面にシリコン酸化膜(不図示)を例えば膜厚40nm〜80nm程度に堆積する。そして、このシリコン酸化膜の全面を異方性ドライエッチング(エッチバック)し、Siエピ層6を内包してSiGeエピ層9の一部を覆うようにゲート電極4の両側面のみにシリコン酸化膜を残す。これにより、サイドウォール21が形成される。
しかる後、第1の実施形態と同様に、図5(d)に示す工程、及び諸々の後工程を経て、pチャネルMOSトランジスタを完成させる。
以上説明したように、本実施形態によれば、電流リークパスの発生やロールオフ特性の劣化等の問題を発生させることなく、チャネル領域1bに導入される歪み量を更に大幅に高め、動作速度をより向上させることが可能となり、信頼性の高いpチャネルMOSトランジスタが実現する。
―第3の実施形態―
本実施形態では、MOSトランジスタとしてnチャネルMOSトランジスタを例示する。なお、第1の実施形態と同様の構成部材等については、同符号を記して詳しい説明を省略する。
(nチャネルMOSトランジスタの構成)
図9は、第3の実施形態によるnチャネルMOSトランジスタの構成を示す概略断面図である。
本実施形態によるpチャネルMOSトランジスタは、第1の実施形態のそれと略同様の構成を有するが、第1の実施形態のSiGeエピ層9の代わりに、SiCエピ層31が形成されている。
ここで、凹部1aはその内壁の側面がゲート電極4に向かって突出する形状とされている。SiCエピ層31は、凹部1a内に埋め込み形成されることから、この凹部1aの形状に倣って、その側面がゲート電極4に向かって突出する形状とされ、突出の頂点31aがチャネル領域1bの浅い部分に位置する。SiCエピ層31は、C比率が例えば1%程度で濃度が1×1020/cm3程度のリン(P)を含有しており、シリコン基板1の表面から例えば高さ20nm程度隆起するように形成されている。
本実施形態では、ゲート絶縁膜3の直下におけるチャネル領域1bの表面より高くせり上げられたエピSi層6を介して、SiCエピ層31がチャネル領域1bへ引張歪を導入し、これによりチャネル領域1bは引張応力が印加された状態とされる。この場合、以下のように高効率の引張応力の印加が可能となる。
本実施形態では、凹部1aを形成する前にエピSi層6を所定膜厚に調節して形成することにより、凹部1aの内壁側面の突出頂点がチャネル領域1bの浅い部分に位置するように、当該凹部1aを後述の手法で形成することができる。これに伴って、凹部1aに形成されるSiCエピ層31も同様に、突出の頂点31aがチャネル領域1bの浅い所定部分に位置するように形成される。この頂点31aにおいて、SiCエピ層31からチャネル領域1bに印加する引張応力が集中し、最も引張応力が必要な部位に効率良く大きな引張応力が付与されることになる。これに対して、従来のエピSi層6を有しない構成では、頂点31aの形成位置を調節できないため、チャネル領域1bの最も引張応力が必要な部位に頂点31aが位置せず、十分なチャネル領域1bに十分な引張応力を印加することができない。
エピSi層6は、SiCエピ層31との接触部位において、Siがこれよりも格子定数の小さいSiCと格子整合している。この構成により、シリコン基板1の基板垂直方向への収縮が助長され、SiCエピ層31からのチャネル領域1bへの引張歪が更に増大することになる。
以上から、本実施形態では、SiCエピ層31のC濃度を高めたり、SiCエピ層31間の間隔を狭めたりする方策を採ることなしに、チャネル領域1bに印加される引張応力を高め、電流リークパスの発生やロールオフ特性の劣化等の問題を発生させることなく、トランジスタの動作速度を向上させることが可能となる。
(nチャネルMOSトランジスタの製造方法)
本実施形態では、第1の実施形態における図4(a)〜図5(d)で示した製造方法において、図5(c)の工程のみ異なる。ここでは、図5(c)の工程に代わる本実施形態の工程のみを説明する。
図10は、第3の実施形態の変形例によるnチャネルMOSトランジスタの製造方法における主要工程を示す概略断面図である。
本実施形態では、図4(a)〜図5(b)の各工程を経た後、図10に示すように、凹部1aにSiCエピ層31を形成する。
詳細には、処理温度を500℃〜550℃としたCVD法で、H2(水素), SiH4(モノシラン), SiH3CH3(モノメチルシラン), PH3(ホスフィン)の混合ガスを供給することにより、Siの露出部分、即ち凹部1aの内壁にSiCがエピタキシャル成長する。この際、絶縁膜上にもアモルファス或いはポリ状のSiCが成長する。その後、H2及びCl2の混合ガスで絶縁膜上のSiCを選択的にエッチングし、凹部1a内に成長したエピSiCのみを残す。これにより、選択的に凹部にのみエピSiCを形成することが可能である。一般に選択成長はHClガスを成長時に添加することで絶縁膜上の成長を抑制する方法が採られるが、SiCの場合には成長時に添加するHClがSiCの結晶性を大きく劣化させてしまうため、成長時のHCl同時添加は適当ではない。これにより、シリコン基板1の表面から上部が突出し、凹部1aの形状に倣って側面がゲート電極4へ向かって突出するように凹部1a内にSiCエピ層31が形成される。SiCエピ層31の突出の頂点31aは、チャネル領域1bの浅い所定部分に位置する。SiCエピ層31は、C比率が例えば1%程度で濃度が1×1020/cm3程度のリン(P)を含有しており、シリコン基板1の表面から例えば高さ20nm程度隆起するように、ここでは70nm程度の厚みに形成される。
ここで、必要に応じて後述するシリサイド膜を安定に形成するための犠牲層として、リン(P)を含有するシリコン層(不図示)を例えば膜厚10nmに選択成長しても良い。この場合、処理温度を500℃〜550℃としたCVD法で、H2(水素), SiH4(モノシラン), PH3(ホスフィン)の混合ガスで全面成長した後にH2及びCl2の混合ガスで絶縁膜上のSiのみをエッチングしてSiCエピ層31と同様に選択成長することが可能である。あるいはH2(水素), SiH4(モノシラン), PH3(ホスフィン)にHCl(塩化水素)を加えた混合ガスにより、エピSiC上とゲート電極4上のみにSiを選択成長しても良い。
以上説明したように、本実施形態によれば、電流リークパスの発生やロールオフ特性の劣化等の問題を発生させることなく、チャネル領域1bに導入される歪み量を大幅に高め、動作速度を向上させることが可能となり、信頼性の高いnチャネルMOSトランジスタが実現する。
―第4の実施形態―
本実施形態では、第3の実施形態と同様にMOSトランジスタとしてnチャネルMOSトランジスタを例示するが、最終的なトランジスタ構造におけるサイドウォール5の構成が異なる点で相違する。なお、第3の実施形態と同様の構成部材等については、同符号を記して詳しい説明を省略する。
(pチャネルMOSトランジスタの構成)
図11は、第4の実施形態によるnチャネルMOSトランジスタの構成を示す概略断面図である。
本実施形態によるnチャネルMOSトランジスタは、第3の実施形態のそれと略同様の構成を有するが、サイドウォール5の代わりに、単層、ここではシリコン酸化膜のみからなるサイドウォール41が形成されている。
本実施形態では、シリコン窒化膜よりもヤング率の低いシリコン酸化膜からなるサイドウォール41を設けることにより、SiCエピ層31から受ける引張応力を相殺することなく、より効率的にチャネル領域1bへ印加することが可能である。
(nチャネルMOSトランジスタの製造方法)
本実施形態では、先ず第3の実施形態と同様に、図4(a)〜図5(b)、図10の各工程を経る。その後、第2の実施形態の図8(a)及び図8(b)、図5(d)に示す工程、及び諸々の後工程を経て、nチャネルMOSトランジスタを完成させる。
以上説明したように、本実施形態によれば、電流リークパスの発生やロールオフ特性の劣化等の問題を発生させることなく、チャネル領域1bに導入される歪み量を更に大幅に高め、動作速度をより向上させることが可能となり、信頼性の高いnチャネルMOSトランジスタが実現する。
なお、以上の第1〜第4の実施形態では、それぞれpチャネルMOSトランジスタ又はnチャネルMOSトランジスタを例示したが、シリコン基板上にpチャネルMOSトランジスタ及びnチャネルMOSトランジスタの双方を備えたCMOSトランジスタに、本発明を適用しても良い。この場合、pチャネルMOSトランジスタには第1又は第2の実施形態(変形例を含む)を適用し、nチャネルMOSトランジスタを通常のトランジスタ構造とし、nチャネルMOSトランジスタには第3又は第4の実施形態を適用し、pチャネルMOSトランジスタを通常のトランジスタ構造としたり、pチャネルMOSトランジスタには第1又は第2の実施形態(変形例を含む)を適用し、nチャネルMOSトランジスタには第3又は第4の実施形態を適用すれば良い。
以下、本発明の諸態様を、付記としてまとめて記載する。
(付記1)半導体基板上にゲート絶縁膜及びゲート電極を形成する工程と、
前記ゲート電極の側面に第1のサイドウォールを形成する工程と、
前記第1のサイドウォールに隣接する前記半導体基板上に、第1の半導体層を形成する工程と、
前記第1のサイドウォール上及び前記第1の半導体層上に第2のサイドウォールを形成する工程と、
前記第2のサイドウォールをマスクとし、前記第1の半導体層及び前記半導体基板をエッチングして凹部を形成する工程と、
前記凹部に、第2の半導体層を形成する工程と
を含むことを特徴とする半導体装置の製造方法。
(付記2)前記第2の半導体層を形成した後、前記第1のサイドウォール及び前記第2のサイドウォールを除去する工程と、
次いで前記ゲート電極の側面に、第3のサイドウォールを形成する工程と
を更に含むことを特徴とする付記1に記載の半導体装置の製造方法。
(付記3)前記第1の半導体層は、Si層、SiGe層、SiGeC層及びSiC層のうちから選ばれた1つであることを特徴とする付記1又は2に記載の半導体装置の製造方法。
(付記4)前記第2の半導体層は、SiGe層、SiGeC層又はSiC層であることを特徴とする付記1〜3のいずれか1項に記載の半導体装置の製造方法。
(付記5)前記凹部を形成する工程において、前記エッチングとして等方性エッチングを行うことを特徴とする付記1〜4のいずれか1項に記載の半導体装置の製造方法。
(付記6)前記凹部を形成する工程において、前記エッチングとして、ドライエッチングと、ウェットエッチングとを順次行うことを特徴とする付記1〜4のいずれか1項に記載の半導体装置の製造方法。
(付記7)前記ウェットエッチングを、TMAH溶液を用いて行うことを特徴とする付記6に記載の半導体装置の製造方法。
(付記8)半導体基板と、
前記半導体基板上に形成されたゲート絶縁膜と、
前記ゲート絶縁膜上に形成されたゲート電極と、
前記ゲート絶縁膜の側面に形成されたサイドウォールと、
前記サイドウォールに接し、前記半導体基板と前記ゲート絶縁膜との界面位置よりも高い位置に形成された前記第1の半導体層と、
前記第1の半導体層と接し、前記半導体基板内に埋め込まれた第2の半導体層と
を含むことを特徴とする半導体装置。
(付記9)前記第2の半導体層は、その側面が前記ゲート電極に向かって突出する形状を有することを特徴とする請求項8に記載の半導体装置。
(付記10)前記第1の半導体層は、Si層、SiGe層、SiGeC層及びSiC層のうちから選ばれた1つであることを特徴とする付記8又は9に記載の半導体装置。
(付記11)前記第2の半導体層は、SiGe層、SiGeC層及びSiC層のうちから選ばれた1つであることを特徴とする付記8〜10のいずれか1項に記載の半導体装置。
(付記12)前記サイドウォールは、前記ゲート電極の側面に接触して形成された第1のサイドウォールと、前記第1のサイドウォールに接触し、前記第1の半導体層上に形成された第2のサイドウォールとを有して形成されていることを特徴とする付記8〜11のいずれか1項に記載の半導体装置。
(付記13)前記サイドウォールは、単層として形成されていることを特徴とする付記8〜11のいずれか1項に記載の半導体装置。
第1の実施形態によるpチャネルMOSトランジスタの構成を示す概略断面図である。 SiGeエピ層の近傍を拡大して示す概略断面図である。 本実施形態によるpチャネルMOSトランジスタについて、従来のエピSi層を有しないpチャネルMOSトランジスタとの比較に基づき、チャネル領域に印加される圧縮応力を示す特性図である。 第1の実施形態によるpチャネルMOSトランジスタの製造方法を工程順に示す概略断面図である。 図4に引き続き、第1の実施形態によるpチャネルMOSトランジスタの製造方法を工程順に示す概略断面図である。 第1の実施形態の変形例によるpチャネルMOSトランジスタの製造方法における主要工程を示す概略断面図である。 第2の実施形態によるpチャネルMOSトランジスタの構成を示す概略断面図である。 第2の実施形態によるpチャネルMOSトランジスタの製造方法における主要工程を示す概略断面図である。 第3の実施形態によるnチャネルMOSトランジスタの構成を示す概略断面図である。 第3の実施形態の変形例によるnチャネルMOSトランジスタの製造方法における主要工程を示す概略断面図である。 第4の実施形態によるnチャネルMOSトランジスタの構成を示す概略断面図である。
符号の説明
1 シリコン基板
1A 活性領域
1a 凹部
1b チャネル領域
1c 素子溝
2 STI素子分離構造
3 ゲート絶縁膜
4 ゲート電極
5,21,41 サイドウォール
6 Siエピ層
7 エクステンション領域
8 ソース/ドレイン領域
9 SiGeエピ層
10 ウェル
11 第1のサイドウォール
11a,11a シリコン酸化膜
12 第2のサイドウォール
12a,12a シリコン窒化膜
13 シリサイド層
31 SiCエピ層

Claims (5)

  1. 半導体基板上にゲート絶縁膜及びゲート電極を形成する工程と、
    前記ゲート電極の側面に第1のサイドウォールを形成する工程と、
    前記第1のサイドウォールに隣接する前記半導体基板上に、第1の半導体層を形成する工程と、
    前記第1のサイドウォール上及び前記第1の半導体層上に第2のサイドウォールを形成する工程と、
    前記第2のサイドウォールをマスクとし、前記第1の半導体層及び前記半導体基板をエッチングして凹部を形成する工程と、
    前記凹部に、第2の半導体層を形成する工程と
    を含むことを特徴とする半導体装置の製造方法。
  2. 前記凹部を形成する工程において、前記エッチングとして等方性エッチングを行うことを特徴とする請求項1に記載の半導体装置の製造方法。
  3. 前記凹部を形成する工程において、前記エッチングとして、ドライエッチングと、ウェットエッチングとを順次行うことを特徴とする請求項1に記載の半導体装置の製造方法。
  4. 半導体基板と、
    前記半導体基板上に形成されたゲート絶縁膜と、
    前記ゲート絶縁膜上に形成されたゲート電極と、
    前記ゲート絶縁膜の側面に形成されたサイドウォールと、
    前記サイドウォールに接し、前記半導体基板と前記ゲート絶縁膜との界面位置よりも高い位置に形成された前記第1の半導体層と、
    前記第1の半導体層と接し、前記半導体基板内に埋め込まれた第2の半導体層と
    を含むことを特徴とする半導体装置。
  5. 前記第2の半導体層は、その側面が前記ゲート電極に向かって突出する形状を有することを特徴とする請求項4に記載の半導体装置。
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