JP2009094225A - 半導体装置の製造方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】応力源となるSiGe混晶層のエピタキシャル成長の際に生じる、ポリシリコンゲート電極パターン上のSiGe混晶異常成長を抑制する半導体装置製造方法の提供。
【解決手段】pチャネルMOSトランジスタの製造方法は、(A)シリコン単結晶基板表面に、ゲート絶縁膜22A,22Bを介してポリシリコンゲート電極23A,23Bを、上面に絶縁膜が形成された状態で形成する工程と、(B)ゲート電極の合対向する側壁面に、側壁絶縁膜を形成する工程と、(C)基板表面を、各側壁面外側においてエッチングし、溝部を形成する工程と、(D)溝部にそれぞれSiGe領域を、基板に対してエピタキシャルに成長させる工程と、を含み、さらに工程(B)の後で工程(D)の前に、ポリシリコンゲート電極に不純物元素をイオン注入法により導入し、ポリシリコンゲート電極の少なくとも上部をアモルファス状態に変化させる工程(E)を含む。
【選択図】図5C

Description

本発明は一般に半導体装置に係り、特に歪み印加により動作速度を向上させた半導体装置およびその製造方法に関する。
微細化技術の進歩に伴い、今日では100nmを切るゲート長を有する超微細化・超高速半導体装置が可能になっている。
このような超微細化・超高速トランジスタでは、ゲート電極直下のチャネル領域の面積が、従来の半導体装置に比較して非常に小さく、このためチャネル領域を走行する電子あるいはホールの移動度は、このようなチャネル領域に印加された応力により大きな影響を受ける。そこで、このようなチャネル領域に印加される応力を最適化して、半導体装置の動作速度を向上させる試みが数多くなされている。
一般にシリコン基板をチャネルとする半導体装置では、電子の移動度よりもホールの移動度の方が小さく、このためホールをキャリアとするpチャネルMOSトランジスタの動作速度を向上させることが、半導体集積回路装置の設計にあたり重要課題となっている。
このようなpチャネルMOSトランジスタでは、チャネル領域に一軸性の圧縮応力を印加することでキャリアの移動度が向上することが知られており、チャネル領域に圧縮応力を印加する手段として、図1に示す概略的構成が提案されている。
図1を参照するに、シリコン基板1上にはチャネル領域に対応してゲート電極3が、ゲート絶縁膜2を介して形成されており、前記シリコン基板1中には前記ゲート電極3の両側にチャネル領域を画成するように、p型拡散領域1aおよび1bが形成されている。さらに前記ゲート電極3の側壁には、前記シリコン基板1の表面の一部をも覆うように側壁絶縁膜3A,3Bが形成されている。
前記拡散領域1a,1bはそれぞれMOSトランジスタのソースおよびドレインエクステンション領域として作用し、前記拡散領域1aから1bへと前記ゲート電極3直下のチャネル領域を輸送されるホールの流れが、前記ゲート電極3に印加されたゲート電圧により制御される。
図1の構成では、さらに前記シリコン基板1中、前記側壁絶縁膜3Aおよび3Bのそれぞれ外側に、SiGe混晶層1A,1Bがシリコン基板1に対してエピタキシャルに形成されており、前記SiGe混晶層1A,1B中には、それぞれ前記拡散領域1aおよび1bに連続するp型のソースおよびドレイン領域が形成されている。
図1の構成のMOSトランジスタでは、前記SiGe混晶層1A,1Bがシリコン基板1に対してより大きな格子定数を有するため、前記SiGe混晶層1A,1B中には矢印aで示す圧縮応力が形成され、その結果、SiGe混晶層1A,1Bは、矢印bで示す前記シリコン基板1の表面に略垂直な方向に歪む。
前記SiGe混晶層1A,1Bはシリコン基板1に対してエピタキシャルに形成されているため、このような矢印bで示すSiGe混晶層1A,1Bにおける歪みは対応する歪みを、前記シリコン基板中の前記チャネル領域に、矢印cで示すように誘起するが、かかる歪みに伴い、前記チャネル領域には、矢印dで示すように一軸性の圧縮応力が誘起される。
図1のMOSトランジスタでは、チャネル領域にこのような一軸性の圧縮応力が印加される結果、前記チャネル領域を構成するSi結晶の対称性が局所的に変調され、さらにかかる対称性の変化に伴って、ホールが占有するバンドの有効質量が低下し、及び、重いホールの価電子帯と軽いホールの価電子帯の縮退が解けて分離することによりバンド間散乱が低下して、チャネル領域におけるホール移動度が増大し、トランジスタの動作速度が向上する。このようなチャネル領域に局所的に誘起された応力によるホール移動度の増大およびこれに伴うトランジスタ動作速度の向上は、特にゲート長が100nm以下の超微細化半導体装置に顕著に現れる。
米国特許登録第6,621,131号 米国特許登録第6,885,084号 米国特許登録第6,861,318号 米国特許登録第6,921,913号 米国特許登録第6,872,610号 F. Schaffler : Semicond.Sci. & Technol. 12, 1515 (1997). C. K. Maiti, et al, : Semicond.Sci. & Technol. 13, 1225 (1998). M. L. Lee, et al, : J. Appl. Phys. 97, 011101 (2005). J. J. Welser, et al, : IEEE Electron Device Lett. 15, 100 (1994). F. Ootsuka, et al, : Tech. Dig. Int. Electron Devices Meet., 2000, p. 575. S. Ito, et al, : Tech. Dig. Int. Electron Devices Meet., 2000, p. 247. A. Shimizu, et al,: Tech. Dig. Int. Electron Devices Meet., 2001, p. 433. H. S. Yang, et al, : Tech. Dig. Int. Electron Devices Meet., 2004, p. 1075. S. Tiwari, et al, : Tech. Dig. Int. Electron Devices Meet., 1997, p. 939. K. Ohta, et al, : Tech. Dig. Int. Electron Devices Meet., 2002, p. 27. Z. Krivokapic, et al, : Tech. Dig. Int. Electron Devices Meet., 2003, p. 445. S. E. Thompson, et al, : Tech. Dig. Int. Electron Devices Meet., 2002, p. 61. T. Ghani, et al, : Tech. Dig. Int. Electron Devices Meet., 2003, p. 978. S. E. Thompson, et al, : IEEE Electron Device Lett. 25, 191 (2004). S. E. Thompson, et al, : Tech. Dig. Int. Electron Devices Meet., 2004, p. 221. L. Shifren, et al, : Appl. Phys. Lett. 85, 6188 (2004). S. E. Thompson, et al, : IEEE Trans. Electron Devices, vol. 53, no. 5, p. 1010, May. 2006.
図2A〜2Dは、図1のpチャネルMOSトランジスタを製造するための、本発明の関連技術による製造方法の概要を示す。
図2Aを参照するに、シリコン基板11上には素子分離領域11Iにより素子領域11Aが画成されており、前記素子領域11A中には、前記シリコン基板11上にゲート絶縁膜12を介してポリシリコンゲート電極13が形成されている。
前記ポリシリコンゲート電極13はその上面にSiNエッチングストッパ膜13Aを担持し、さらに前記ポリシリコンゲート電極13とその上のエッチングストッパ膜13Aよりなるゲート構造は、前記素子領域11Aにおいて前記シリコン基板11の表面を覆うCVD酸化膜14により、連続的に覆われている。前記素子領域11Aでは、前記シリコン基板21中、前記ゲート電極13の第1および第2の側に、それぞれp型のソースおよびドレインエクステンション領域11a,11bが形成されている。
さらに前記シリコン基板21上には、前記シリコン基板21の表面および前記ゲート電極構造を、前記CVD酸化膜14を介して連続的に覆って、SiN膜などの絶縁膜15が形成されている。
次に図2Bの工程において前記SiN絶縁膜15およびCVD酸化膜14を、前記シリコン基板21の主面に略垂直方向に作用する異方性エッチングによりエッチバックし、前記ポリシリコンゲート電極13の第1の側に第1の側壁酸化膜14Aおよび第1の側壁窒化膜15Aを、また前記ポリシリコンゲート電極13の第2の側に第2の側壁酸化膜14Bおよび第1の側壁窒化膜15Bを形成する。
さらに図2Bの工程では、前記素子領域11Aにおいて前記シリコン基板11中に、前記ゲート電極13および側壁絶縁膜14A,15A、さらに側壁絶縁膜14B,15Bをマスクに、不純物元素のイオン注入を行い、前記シリコン基板11中、前記側壁絶縁膜15Aの外側にp型ソース領域11cを、また前記側壁絶縁膜15Bの外側にp型ドレイン領域11dを、形成する。
さらに図2Cの工程において、前記ゲート電極13および側壁絶縁膜14A,15A、さらに側壁絶縁膜14B,15Bをマスクに、前記シリコン基板11を前記素子領域11Aにおいてエッチングし、前記シリコン基板11中、前記側壁絶縁膜15Aの外側に、前記p型ソース領域11cに内包されるように、溝部11TAを、また前記側壁絶縁膜15Bの外側に、前記p型ドレイン領域11dに内包されるように、溝部11TBを形成する。
さらに図2Dの工程において、前記溝部11TA,11TBに、HClおよびp型ドーパントガスを添加したSiH4とGeH4の混合ガスを原料に、SiGe混晶層16A,16Bを、それぞれエピタキシャル成長させる。
このようにして形成されたSiGe層16A,16Bは、前記図1の構成におけるSiGe混晶層1A,1Bに対応し、前記シリコン基板11中、前記ゲート電極13A直下のチャネル領域に、チャネル方向に作用する一軸性の圧縮応力を誘起し、このため図2DのpチャネルMOSトランジスタではホール移動度が向上し、動作速度が向上する。
図2A〜2Dは、前記図2Bのエッチバック工程においてポリシリコンゲート電極13が露出されない、理想的な場合を説明しており、このような理想的な場合には、前記図2DのSiGe混晶層16A,16Bのエピタキシャル成長工程において、前記溝部11TA,11TB以外にはSi層の成長は生じることがないが、実際には図3Aに示すように、図2Bのエッチバック工程が過剰になり、ポリシリコンゲート電極13の側壁面が部分的に露出してしまう場合がある。また前記側壁絶縁膜15A,15Bあるいは側壁酸化膜14A,14Bは、図2Bの溝部11TA,11TBの形成工程でも多少エッチングされ、前記ポリシリコンゲート電極13の露出面積が増大する可能性がある。
そこで、このようにポリシリコンゲート電極13の側壁面が部分的に露出した構造において、前記図2DのSiGe層16A,16Bのエピタキシャル成長工程を実行すると、このようなポリシリコンゲート電極13の露出側壁面から、図3Bに示すように多結晶SiGe領域13Xが成長してしまう。
このような多結晶SiGe領域13Xが大規模に成長すると、その近傍のSiGe混晶層16Aあるいは16Bと短絡を生じたり、あるいは前記多結晶SiGe領域13Xのモフォロジ異常から、かかるpチャネルMOSトランジスタ上部に形成される多層配線構造に、断線や短絡などの異常が生じたりする恐れがある。
このような多結晶SiGe領域13Xの成長を可能な限り抑制するためには、SiGe混晶層16A,16Bを構成するSiGe層の堆積量を減少させることが考えられるが、このように混晶層16A,16Bの堆積量を減少させると、溝部11TA,11TBの深さも対応して減少させる必要があり、前記pチャネルMOSトランジスタのチャネル領域に誘起される一軸性圧縮応力の大きさが減少してしまい、所望の動作速度の向上を実現することができなくなる。
本発明は、(A)シリコン基板表面に、ゲート絶縁膜を介して結晶シリコンからなるゲート電極を形成する工程と、(B)前記ゲート電極の側壁面に、第1側壁絶縁膜を、また前記ゲート電極の上面に上部絶縁膜を、形成する工程と、(C)前記シリコン基板を、前記ゲート電極、前記側壁絶縁膜をマスクとしてエッチングし、溝部を形成する工程と、(D)前記溝部にSiGe、SiGeC、又はSiCの少なくとも一つを有する混晶層を、前記シリコン基板に対してエピタキシャルに成長させる工程と、を含み、前記工程(A)の後、前記工程(D)の前に、前記ゲート電極の上部をアモルファス状態に変化させる工程(E)を含むことを特徴とする半導体装置の製造方法を提供する。
本発明によれば、SiGe混晶層により前記溝部を充填する工程に先だって、前記ポリシリコンゲート電極の少なくとも上部をアモルファス状態に変化させておくことにより、前記SiGe混晶層の成長の際に、前記ポリシリコンゲート電極の一部が露出するような状況が生じても、かかる露出部へのSiGe混晶の成長は効果的に抑制され、モフォロジの異常に起因する、ゲート電極とソース/ドレイン領域との短絡や、その後の多層配線構造形成工程における配線層の断線などの問題が回避され、半導体装置の製造歩留まりが向上する。
[原理]
図4および表1は、本発明の原理を示す図である。
本発明の発明者は、本発明の基礎となる研究において、非ドープシリコン単結晶基板、非ドープポリシリコン基板、および非ドープアモルファスシリコン基板上に、SiGe混晶層をそれぞれ成長させる実験を行った。
ここで前記SiGe混晶層は、減圧CVD法により、SiH4/GeH4/HCl/B26/H2ガスを用いて550℃の基板温度で、15分間および30分間成長させている。
図4を参照するに、下地が非ドープシリコン単結晶基板であった場合(図中の▲)、15分間の堆積で前記SiGe混晶層は10nmを超える、10.27nmの厚さまで成長しており、30分間の堆積では、20nmを超える、21.25nmの厚さに成長していることがわかる。下地層がシリコン単結晶基板であった場合、形成されるSiGe混晶層は、前記シリコン単結晶基板にエピタキシャルな単結晶層となる。
一方、下地層が非ドープポリシリコン層であった場合(図中の■)、前記SiGe混晶層は15分間の堆積では1.29nmしか成長しておらず、30分間の堆積を行っても、5.50nmしか成長しない。下地がこのようにポリシリコン層である場合、形成されるSiGe混晶層は、多結晶SiGe混晶層となる。
さらに前記下地層が非ドープアモルファスシリコン層であった場合(図中の●)、前記SiGe混晶層は15分間の堆積では1.34nmしか成長しておらず、30分間の堆積を行っても、2.51nmしか成長しない。下地がこのようにアモルファスシリコン層である場合、形成されるSiGe混晶層は、成膜温度しだいで、アモルファスSiGe層あるいは多結晶SiGe混晶層となる。
以下の表1は、図4の結果をまとめて示す。
Figure 2009094225
このように、SiGe混晶層を減圧CVD法によりシリコン下地層上に成長させる場合、シリコン下地層がアモルファス状態である場合、SiGe層の堆積を抑制することができ、SiGe層をシリコン単結晶基板上に選択的に成長させることができることが発見された。
そこで、本発明は、図4の結果を利用して、先に図3A,3Bで説明した、図2DのSiGe混晶層の成長工程における、前記ポリシリコンゲート電極13上への不規則な多結晶SiGe領域13Xの成長を抑制できる半導体装置の製造方法を提供する。
[第1の実施形態]
以下、本発明の第1の実施形態による半導体装置の製造工程を、図5A〜5Iを参照しながら説明する。
図5Aを参照するに、シリコン単結晶基板21上には素子分離領域21Iにより、nチャネルMOSトランジスタのための素子領域21AとpチャネルMOSトランジスタのための素子領域21Bとが画成されており、前記素子領域21Aでは前記シリコン基板21上に、ゲート絶縁膜22Aを介して非ドープポリシリコンゲート電極パターン23Aが、また前記素子領域21Bでは前記シリコン基板21上に、ゲート絶縁膜22Bを介して非ドープポリシリコンゲート電極パターン23Bが、非ドープポリシリコン膜のパターニングにより形成されている。また前記素子領域21Aにおいては前記ポリシリコンゲート電極パターニング23Aの上部に、例えば厚さが30nmのSiN膜よりなる絶縁膜パターン23a、また前記素子領域21Bにおいては前記ポリシリコンゲート電極パターン23Bの上部に、同様な絶縁膜パターン23bが形成されている。
さらに前記シリコン基板21上には、前記素子領域21Aおよび素子領域21Bを覆って、CVD酸化膜24が、前記素子領域21Aにおいては前記ゲート電極パターン23Aおよびその上の絶縁膜パターン23aを、略一定の膜厚で覆うように、また素子領域21Bにおいては前記ゲート電極パターン23Bおよびその上の絶縁膜パターン23bを、略一定の膜厚で覆うように、前記ゲート電極パターン23A,23Bの形状に整合した形状で形成されており、さらに前記CVD酸化膜24上には、典型的にはSiNよりなる絶縁膜25が、例えば30nmの膜厚で、前記ゲート電極パターン23A,23Bを、その形状に整合した形状で覆うように、例えばシランガスとアンモニアガスを原料としたプラズマCVD法により、300〜400℃の基板温度で形成されている。
次に図5Bの工程において、前記SiN膜25およびその下のCVD酸化膜24は、前記素子領域21Bにおいて前記シリコン基板21の表面が露出するまで、典型的にはO2/Ar/CHF3をエッチングガスとしたRIE法によりエッチバックされ、これにより、前記素子領域21Bにおいてはポリシリコンゲート電極パターン23Bの各々の側壁面に、側壁酸化膜24Bを介して側壁絶縁膜25Bが形成される。これらの側壁酸化膜24Bおよび側壁絶縁膜25Bは、後で図5Eの工程で説明するように、所望のpチャネルおよびnチャネルトランジスタのソース/ドレイン領域などの活性領域を形成する前に除去されるものであり、実際にはダミー側壁酸化膜およびダミー側壁絶縁膜となっている。
図5Bのエッチバック工程では、前記ポリシリコン電極パターン25B上の絶縁膜パターン23bがエッチングストッパとして作用し、ポリシリコン電極パターン25Bのエッチングを回避するが、図5Bの工程では、前記絶縁膜パターン23bの膜厚は10nm以下に減少しており、また前記側壁絶縁膜25Bおよび側壁酸化膜24Bも、先に図3Aで説明したように、前記エッチバック工程において後退している。その結果、前記図5Bの工程では、前記ポリシリコンゲート電極パターン23Bの上部側壁面が露出することがある。
このような状況下において、先に図3Bで説明したような、ポリシリコンゲート電極パターン23Bの側壁面への不規則なSiGe混晶層の成長を抑制するため、本発明は前記図4で説明した原理を利用する。
すなわち、図5Cの工程において、図5Bの構造中にGeあるいはSiなどの不純物元素をイオン注入法により導入し、前記ポリシリコンゲート電極パターン23Bの少なくとも上部をアモルファス状態に変化させる。例えばGeを使う場合、前記イオン注入工程は、5keV以上の加速電圧下、1×1014cm-2以上のドーズ量で実行するのが好ましい。
先にも述べたように、図5Bのエッチバック工程により、前記ポリシリコンゲート電極パターン23B上部の絶縁膜パターン23bは、厚さが10nm以下に減少しており、上記のイオン注入条件で、前記ポリシリコンゲート電極パターン23Bの上部にアモルファス領域23αを形成することができる。
図5Cのイオン注入工程では、などの不純物元素は、前記素子領域21Bのシリコン基板21中、前記側壁絶縁膜25Bの外側の領域にも導入されるが、後で説明するように、このようにして導入された不純物元素は、SiGe領域形成のための溝部が形成される際に除去されるため、前記素子領域21Bに形成されるpチャネルMOSトランジスタの電気特性が影響されることはない。また、前記不純物元素のイオン注入は、前記図5(B)の工程の後で、すなわち前記側壁絶縁膜24B,25Bが形成された状態で実行されるため、シリコン基板21中、チャネル領域近傍にGeがイオン注入されることがなく、pチャネルMOSトランジスタの電気特性が設計値から変調されることはない。
なお図5Cの工程では、nチャネルMOSトランジスタが形成される素子領域21AはSiN膜25により覆われており、不純物元素のイオン注入は生じない。ただし前記素子領域21Aにおいて前記SiN膜25を通過してイオン注入が生じないように、イオン注入の加速電圧は、30keVを超えないように、またドーズ量は2×1015cm-2を超えないように設定するのが好ましい。
このようにして前記ポリシリコンゲート電極パターン25Bに形成されたアモルファス領域23αは、SiGe組成を有しているが、ゲート絶縁膜22Bを介してシリコン基板21中のチャネル領域と相対するゲート電極パターン23Bの下部はSiよりなり、閾値の変動などの問題は生じない。
なお、図5Cの工程を、Geの代わりにSiをイオン注入することで実行することも可能である。この場合には、加速電圧を2.5keV以上かつ15keVを超えないように、またドーズ量を1×1014cm-2以上で2×1015cm-2を超えないように設定するのが好ましい。
なお、図5Cの工程では、前記不純物として、Ge,Si以外にも、H,He,Ne,Ar,Kr,Xeなどを使うことも可能である。
次に図5Dの工程において、前記図5Cの構造に対してドライエッチングとウェットエッチングを組み合わせたエッチングを行い、前記素子領域21Bにおいて前記シリコン基板21中、前記側壁絶縁膜25Bの外側に溝部21TA,21TBを、例えば60〜80nmの深さに形成する。
このようにして形成された溝部21TA,21TBは結晶面、例えば(111)面により画成されており、図5Eの工程において、前記溝部21TA,21TBにそれぞれp型にドープされたSiGe混晶層領域21SGS,21SGDが、SiH4とGeH4を原料とした減圧CVD法により、エピタキシャルに形成される。
より詳細に説明すると、前記SiGe混晶領域21SGSおよび21SGDは、いずれもp型にドープされており、5Pa〜1330Paの全圧力下、300〜800℃、好ましくは550℃以下の基板温度において、SiH4ガスを1Pa〜100Paの分圧となるように、GeH4ガスを0.1Pa〜100Paの分圧となるように供給し、その際、HClガスおよびB26ガスを、分圧がそれぞれ1Pa〜10Paおよび1×10-5〜1×10-2Paとなるように添加することにより、前記溝部21TAおよび21TBに、それぞれエピタキシャルに形成される。SiGeにCが含まれるSiGeCを成長させてもよい。
本発明によれば、前記ポリシリコンゲート電極23Bの上部にアモルファス領域23αが形成されているため、図5GのSiGe混晶領域21SGSおよび21SGDの成長工程の際、仮に側壁絶縁膜25Bあるいは側壁酸化膜24Bが、図5Bのエッチバック工程、あるいは図5Dの溝部21TA,21TBを形成するエッチング工程により多少後退し、前記図3Aで説明したように前記ゲート電極23Bの上部が露出される状態になっても、露出部分はアモルファス領域23αとなっており、先に図4で説明した関係から、このようなアモルファス領域23αへのSiGe混晶層の成長はほとんど生じることがなく、図3Bで説明したようなモフォロジの悪化を生じることなく、前記SiGe混晶領域21SGS,21SGDを、前記溝部21TA,21TBに、選択的に成長させることが可能となる。その際、前記SiGe混晶領域21SGSおよび21SGDの成長温度を550℃以下とすることにより、前記アモルファスシリコン領域23αの結晶化を効果的に回避でき、所望の選択成長を確実に実現することができる。
このようなSiGe混晶層のエピタキシャル成長は、前記図4の関係を参照すると、15分間を超えて、例えば10分間行った場合、アモルファス状態の下地層と単結晶状態の下地層との間で、特に顕著な選択性を確保することができる。
その際、前記SiGe混晶領域21SGSおよび21SGDは、前記シリコン基板21の表面から約20nm程度上方に突出するように形成するのが、前記pチャネルMOSトランジスタのチャネル領域に形成され一軸性圧縮応力(図1を参照)を増大させる観点から、好ましい。
また、このように溝部21TA,21TBの側壁面をSi(111)面などの結晶面により形成することにより、前記溝部21TAおよび21TBを充填するSiGe混晶領域21SGSおよび21SGDのそれぞれの先端部が、前記ポリシリコンゲート電極23B直下のチャネル領域に近接し、前記チャネル領域に形成される一軸性圧縮応力を増大させることができる。
尚、本実施例ではp-MOSトランジスタの形成工程を例に上げて説明するが、本発明はn−MOSトランジスタの形成工程にも適用可能である。その場合はSiC層を溝部に成長させる。
図5Eの工程では、このようなSiGe混晶層領域21SGSおよび21SGDの形成後、前記素子領域21Aに残されていた前記SiN膜25およびCVD酸化膜24、および前記素子領域21Bに残されていた側壁絶縁膜25Bおよび側壁酸化膜24B、さらに絶縁膜23bが除去される。すなわち、前記側壁絶縁膜25Bおよび側壁酸化膜24Bは、最終的な半導体装置には残らない、ダミー側壁絶縁膜である。
なお前記図5Eの工程において、Siの原料ガスとしては、前記SiH4の他に、SiCl22やSi26を使うことも可能である。
次に図5Fの工程において前記素子領域21Bをレジストマスク(図示せず)で覆い、前記素子領域21Aに、前記ポリシリコンゲート電極23Aを自己整合マスクに、B+をイオン注入することにより、前記素子領域21Aにおいて前記シリコン基板21中、前記ゲート電極23Aの第1および第2の側に、それぞれp−型のハロ領域21a,21bを形成する。
同様に図5Fの工程では前記素子領域21Aをレジストマスク(図示せず)で覆い、前記素子領域21Bに、前記ポリシリコンゲート電極23Bを自己整合マスクに、As+あるいはP+をイオン注入することにより、前記素子領域21Bにおいて前記シリコン基板21中、前記ゲート電極23Bの第1および第2の側に、それぞれn−型のハロ領域21c,21dを形成する。
なお、前記図5Fの工程においては、前記ハロ領域21c,21dの形成を先に行い、ハロ領域21a,21bの形成を後に行うようにしてもよい。
次に図5Gの工程において、前記素子領域21Aにおいて前記ポリシリコンゲート電極23Aに側壁絶縁膜23Oを形成し、同時に前記素子領域21Bにおいて前記ポリシリコン/アモルファスシリコンゲート電極23B/23αの側壁面に、側壁絶縁膜23Nを形成する。例えば前記側壁絶縁膜23Oおよび23Nは窒化膜あるいは酸化膜により形成することができる。
さらに図5Gの工程では、前記素子領域21Aにおいて、前記シリコン基板21中に、このようにして形成された側壁絶縁膜23Oおよび前記ポリシリコンゲート電極23Aをマスクに、P+あるいはAs+のイオン注入を行い、前記シリコン基板21中、前記側壁絶縁膜23Oのそれぞれ外側に、n型ソースおよびドレインエクステンション領域21eおよび21fを形成する。同時に、前記ポリシリコンゲート電極23Aがn型にドープされる。
また前記図5Gの工程では、前記素子領域21Bにおいて、前記シリコン基板21中に、このようにして形成された側壁絶縁膜23Nおよび前記ポリシリコン/アモルファスシリコンゲート電極23B/23αをマスクに、B+のイオン注入を行い、前記シリコン基板21中、前記側壁絶縁膜23Nのそれぞれ外側に、前記SiGe混晶領域21sGSおよび21SGDを含めて、p型ソースおよびドレインエクステンション領域21gおよび21hを形成する。同時に、前記ポリシリコン/アモルファスシリコンゲート電極23B/23αがp型にドープされる。
なお、前記図5Gの工程においては、前記ソース/ドレインエクステンション領域21g,21hの形成を先に行い、ソース/ドレインエクステンション領域21c,21dの形成を後に行うようにしてもよい。
さらに図5Hの工程では、前記素子領域21Aにおいて前記側壁絶縁膜23Oのそれぞれ外側に、別の側壁絶縁膜23Pを形成し、同時に前記素子領域21Bにおいて、前記側壁絶縁膜23Nのそれぞれ外側に、別の側壁絶縁膜23Sを形成する。例えば前記側壁絶縁膜23Pおよび23Sは窒化膜あるいは酸化膜により形成することができる。
さらに前記図5Hの工程では、前記素子領域21Aにおいて、前記シリコン基板21中に、このようにして形成された側壁絶縁膜23O,23Pおよび前記ポリシリコンゲート電極23Aをマスクに、P+あるいはAs+のイオン注入を行い、前記シリコン基板21中、前記側壁絶縁膜23Pのそれぞれ外側に、n+型ソースおよびドレイン領域21iおよび21jを形成する。同時に、前記ポリシリコンゲート電極23Aがn+型にドープされる。
また前記図5Hの工程では、前記素子領域21Bにおいて、前記シリコン基板21中に、このようにして形成された側壁絶縁膜23N,23Sおよび前記ポリシリコン/アモルファスシリコンゲート電極23B/23αをマスクに、B+のイオン注入を行い、前記シリコン基板21中、前記側壁絶縁膜23Sのそれぞれ外側に、前記SiGe混晶領域21sGSおよび21SGDを含めて、p型ソースおよびドレインエクステンション領域21kおよび21lを形成する。同時に、前記ポリシリコン/アモルファスシリコンゲート電極23B/23αがp+型にドープされる。
なお、前記図5Hの工程においては、前記ソース/ドレイン領域21k,21lの形成を先に行い、ソース/ドレイン領域21i,21jの形成を後に行うようにしてもよい。
さらに図5Iの工程において、図5Hの構造上にNiあるいはCoなどの金属膜を堆積し、熱処理した後、未反応の金属膜を除去することにより、前記n+型ソースおよびドレイン領域21i,21j,n+型ポリシリコンゲート電極23A、p+型ソースおよびドレイン領域21k,21l、およびp+型ポリシリコン/アモルファスシリコンゲート電極23B/23α上に、シリサイド領域27が形成される。
先にも説明したように、本発明によれば、図5GのSiGe混晶領域21SGS,21SGDの成長工程において、仮に前記ポリシリコンゲート電極23Bの一部が露出されるようなことがあっても、このような露出部分はアモルファス状態であるため、SiGe層の成長は抑制され、モフォロジの異常は生じない。
また本実施形態では、前記pチャネルMOSトランジスタのゲート電極が、ポリシリコン層23Bとアモルファスシリコン層23αの積層構造を有しているが、ゲート絶縁膜22Bに接するポリシリコン層23BにはGeは実質的に導入されていないため、前記素子領域21Bに形成されるpチャネルMOSトランジスタの閾値特性が設計値からずれることはない。
本実施例では、図5Cにおいてイオン注入を行ってゲート電極上部をアモルファス化しているが、アモルファス化する工程は、SiGe層のエピタキシャル成長工程の前であればよい。例えば、図5Aにおいてポリシリコン層を堆積させた後、ゲート電極形状に加工する前にアモルファス化を行ってもよい。
[第2の実施形態]
図6は、本発明の第2の実施形態による半導体装置の製造工程の一部を示す。図中、先に説明した部分に対応する部分には同一の参照符号を付し、説明を省略する。
図6は、前記図5Dの工程に対応して、前記素子領域21Bにおいてシリコン基板21中に溝部21TA,21TBが形成されているが、本実施形態では前記図5Cの工程の不純物元素のイオン注入工程を、このような溝部21TA,21TBが形成された後で実行している。
この場合、前記溝部21TA,21TBの表面がアモルファス状態に変化すると、SiGe混晶層領域21SGS,21SGDの成長が妨げられるため、本実施例では、イオン注入工程を、前記溝部をレジストパターンR1により保護した状態で行っている。
そこで、図6の工程の後で、前記レジストパターンR1を除去してSiGe混晶領域21SGS,21SGDのエピタキシャル成長を行うことにより、先の実施形態と同様に、前記SiGe混晶領域21SGS,21SGDを、図3(A),(B)で説明したモフォロジ異常を生じることなく、形成することが可能となる。
その後は、前記図5E〜5Iの工程を行うことで、所望のpチャネルMOSトランジスタが得られる。
[第3の実施形態]
図7A,7Bは、本発明の第3の実施形態による半導体装置の製造工程を示す。
図7Aを参照するに、図7Aは前記図5Fの工程に対応するが、前記素子領域21Bをレジストマスク(図示せず)で覆い、前記素子領域21Aに、前記ポリシリコンゲート電極23Aを自己整合マスクに、B+を斜めイオン注入することにより、前記素子領域21Aにおいて前記シリコン基板21中、前記ゲート電極23Aの第1および第2の側に、それぞれp−型のハロ領域21a,21bを形成する。
同様に図7Aの工程では前記素子領域21Aをレジストマスク(図示せず)で覆い、前記素子領域21Bに、前記ポリシリコンゲート電極23Bを自己整合マスクに、As+あるいはP+を斜めイオン注入することにより、前記素子領域21Bにおいて前記シリコン基板21中、前記ゲート電極23Bの第1および第2の側に、それぞれn−型のハロ領域21c,21dを形成する。
なお、前記図7Aの工程においては、前記ハロ領域21c,21dの形成を先に行い、ハロ領域21a,21bの形成を後に行うようにしてもよい。
次に前記図7Aの工程では、前記素子領域21Aにおいて、前記シリコン基板21中に、前記ポリシリコンゲート電極23Aをマスクに、P+あるいはAs+のイオン注入を行い、前記シリコン基板21中、前記ポリシリコンゲート電極23Aのそれぞれ外側に、n型ソースおよびドレインエクステンション領域21eおよび21fを形成する。同時に、前記ポリシリコンゲート電極23Aがn型にドープされる。
また前記図5Gの工程では、前記素子領域21Bにおいて、前記シリコン基板21中に、前記ポリシリコン/アモルファスシリコンゲート電極23B/23αをマスクに、B+のイオン注入を行い、前記シリコン基板21中、前記ポリシリコンゲート電極23Bのそれぞれ外側に、前記SiGe混晶領域21sGSおよび21SGDを含めて、p型ソースおよびドレインエクステンション領域21gおよび21hを形成する。同時に、前記ポリシリコン/アモルファスシリコンゲート電極23B/23αがp型にドープされる。
なお、前記図5Gの工程においては、前記ソース/ドレインエクステンション領域21g,21hの形成を先に行い、ソース/ドレインエクステンション領域21c,21dの形成を後に行うようにしてもよい。
さらに図7Bの工程において、前記素子領域21Aにおいて前記ポリシリコンゲート電極23Aに一対の側壁絶縁膜23Oを形成し、同時に前記素子領域21Bにおいて、前記ポリシリコン/アモルファスシリコンゲート電極23B/23αの外側に、一つの側壁絶縁膜23Nを形成する。例えば前記側壁絶縁膜23Oおよび23Nは窒化膜あるいは酸化膜により形成することができる。
さらに前記図7Bの工程では、前記素子領域21Aにおいて、前記シリコン基板21中に、このようにして形成された側壁絶縁膜23Oおよび前記ポリシリコンゲート電極23Aをマスクに、P+あるいはAs+のイオン注入を行い、前記シリコン基板21中、前記側壁絶縁膜23Oのそれぞれ外側に、n+型ソースおよびドレイン領域21iおよび21jを形成する。同時に、前記ポリシリコンゲート電極23Aがn+型にドープされる。
また前記図7Aの工程では、前記素子領域21Bにおいて、前記シリコン基板21中に、このようにして形成された側壁絶縁膜23Nおよび前記ポリシリコン/アモルファスシリコンゲート電極23B/23αをマスクに、B+のイオン注入を行い、前記シリコン基板21中、前記側壁絶縁膜23Nのそれぞれ外側に、前記SiGe混晶領域21SGSおよび21SGDを含めて、p+型ソースおよびドレイン領域21kおよび21lを形成する。同時に、前記ポリシリコン/アモルファスシリコンゲート電極23B/23αがp+型にドープされる。
なお、前記図7Bの工程においても、前記ソース/ドレイン領域21k,21lの形成を先に行い、ソース/ドレイン領域21i,21jの形成を後に行うようにしてもよい。
さらに先に図5Iで説明したように、前記n+型ソースおよびドレイン領域21i,21j,n+型ポリシリコンゲート電極23A、p+型ソースおよびドレイン領域21k,21l、およびp+型ポリシリコン/アモルファスシリコンゲート電極23B/23α上に、シリサイド領域27が形成される。
以上、本発明を好ましい実施形態について説明したが、本発明はかかる特定の実施形態に限定されるものではなく、特許請求の範囲に記載した要旨内において様々な変形・変更が可能である。
(付記1)
(A)シリコン基板表面に、ゲート絶縁膜を介して結晶シリコンからなるゲート電極を形成する工程と、
(B)前記ゲート電極の側壁面に、第1側壁絶縁膜を、また前記ゲート電極の上面に上部絶縁膜を、形成する工程と、
(C)前記シリコン基板を、前記ゲート電極、前記側壁絶縁膜をマスクとしてエッチングし、溝部を形成する工程と、
(D)前記溝部にSiGe、SiGeC、又はSiCの少なくとも一つを有する混晶層を、前記シリコン基板に対してエピタキシャルに成長させる工程と、
を含み、
前記工程(A)の後、前記工程(D)の前に、前記ゲート電極の上部をアモルファス状態に変化させる工程(E)を含むことを特徴とする半導体装置の製造方法。
(付記2)
前記工程(E)は、前記上部絶縁膜を介して、前記ゲート電極に第1不純物元素をイオン注入することにより行われることを特徴とする付記1に記載の半導体装置の製造方法。
(付記3)
前記工程(E)は、前記工程(B)よりも後で前記工程(C)よりも前に実行されることを特徴とする請求項2記載の半導体装置の製造方法。
(付記4)
前記不純物元素はGeであり、5keV以上の加速電圧下、1×1014cm-2以上、2×1015cm-2以下のドーズ量でイオン注入されることを特徴とする付記1乃至3いずれか1項に記載の半導体装置の製造方法。
(付記5)
前記不純物元素はSiであり、2.5keV以上の加速電圧下、1×1014cm-2以上、2×1015cm-2以下のドーズ量でイオン注入されることを特徴とする付記1乃至3いずれか1項に記載の半導体装置の製造方法。
(付記6)
前記混晶層のエピタキシャル成長は、減圧CVD法により、平坦な単結晶シリコン面上における前記混晶層の膜厚が10nmを越えるような時間、実行されることを特徴とする請求項1〜5のうち、いずれか一項記載の半導体装置の製造方法。
(付記7)
前記混晶領域のエピタキシャル成長は、前記アモルファス状態に変化した前記ゲート電極上部が結晶化しないような温度で実行されることを特徴とする付記1〜6のうち、いずれか一項記載の半導体装置の製造方法。
(付記8)
さらに、前記混晶領域のエピタキシャル成長工程の後、前記第1側壁絶縁膜および前記上部絶縁膜を除去する工程と、
前記上部がアモルファス状態の前記ゲート電極をマスクに、第2不純物元素の斜めイオン注入を行い、前記シリコン基板中に、ハロ領域を形成する工程と、
前記上部がアモルファス状態の前記ゲート電極をマスクに、第3不純物元素のイオン注入を行い、前記基板中に、ソースおよびドレインエクステンション領域を形成する工程と、
前記上部がアモルファス状態の前記ゲート電極の前記側壁面に、第2側壁絶縁膜を形成する工程と、
前記上部がアモルファス状態の前記ゲート電極と、前記第2側壁絶縁膜をマスクに、不純物元素のイオン注入を行い、前記シリコン基板中に、ソースおよびドレイン領域を形成する工程と、を含むことを特徴とする付記1〜7のうち、いずれか一項記載の半導体装置の製造方法。
(付記9)
さらに、前記混晶領域のエピタキシャル成長工程の後、前記第1側壁絶縁膜および前記上部絶縁膜を除去する工程と、
前記上部がアモルファス状態の前記ゲート電極をマスクに、第2不純物元素のイオン注入を行い、前記シリコン基板中に、ハロ領域を形成する工程と、
前記上部がアモルファス状態の前記ゲート電極に第2側壁絶縁膜を形成する工程と、
前記上部がアモルファス状態の前記ゲート電極および前記第2側壁絶縁膜をマスクに、第3不純物元素のイオン注入を行い、前記シリコン基板中に、ソースおよびドレインエクステンション領域を形成する工程と、
前記上部がアモルファス状態の前記ゲート電極の、前記第2側壁絶縁膜上に第3側壁絶縁膜を形成する工程と、
前記上部がアモルファス状態の前記ゲート電極と、前記第2側壁絶縁膜と、前記第3側壁絶縁膜をマスクに、第4不純物元素のイオン注入を行い、前記シリコン基板中に、ソースおよびドレイン領域を形成する工程と、を含むことを特徴とする付記1〜7のうち、いずれか一項記載の半導体装置の製造方法。
応力印加pチャネルMOSトランジスタの原理を示す図である。 本発明の関連技術による応力印加pチャネルMOSトランジスタの製造工程を説明する図(その1)である。 本発明の関連技術による応力印加pチャネルMOSトランジスタの製造工程を説明する図(その2)である。 本発明の関連技術による応力印加pチャネルMOSトランジスタの製造工程を説明する図(その3)である。 本発明の関連技術による応力印加pチャネルMOSトランジスタの製造工程を説明する図(その4)である。 図2A〜2Dの工程の問題点を説明する図(その1)である。 図2A〜2Dの工程の問題点を説明する図(その2)である。 本発明の原理を説明する図である。 本発明の第1の実施形態による応力印加pチャネルMOSトランジスタの製造工程を説明する図(その1)である。 本発明の第1の実施形態による応力印加pチャネルMOSトランジスタの製造工程を説明する図(その2)である。 本発明の第1の実施形態による応力印加pチャネルMOSトランジスタの製造工程を説明する図(その3)である。 本発明の第1の実施形態による応力印加pチャネルMOSトランジスタの製造工程を説明する図(その4)である。 本発明の第1の実施形態による応力印加pチャネルMOSトランジスタの製造工程を説明する図(その5)である。 本発明の第1の実施形態による応力印加pチャネルMOSトランジスタの製造工程を説明する図(その6)である。 本発明の第1の実施形態による応力印加pチャネルMOSトランジスタの製造工程を説明する図(その7)である。 本発明の第1の実施形態による応力印加pチャネルMOSトランジスタの製造工程を説明する図(その8)である。 本発明の第1の実施形態による応力印加pチャネルMOSトランジスタの製造工程を説明する図(その9)である。 本発明の第2の実施形態による応力印加pチャネルMOSトランジスタの製造工程を説明する図である。 本発明の第3の実施形態による応力印加pチャネルMOSトランジスタの製造工程を説明する図(その1)である。 本発明の第3の実施形態による応力印加pチャネルMOSトランジスタの製造工程を説明する図(その2)である。
符号の説明
21 シリコン基板
21A nチャネルMOSトランジスタ領域
21B pチャネルMOSトランジスタ領域
21I 素子分離領域
21SGS,21SGD SiGe混晶領域
21TA,21TB 溝部
21a〜21d ハロ注入領域
21d n型ソースエクステンション領域
21e n型ドレインエクステンション領域
21f p型ソースエクステンション領域
21g p型ドレインエクステンション領域
21h n型ソース領域
21i n型ドレイン領域
21k p型ソース領域
21l p型ドレイン領域
22A,22B ゲート絶縁膜
23A,23B ポリシリコンゲート電極パターン
23O,23P,23N,23S 側壁絶縁膜
23α アモルファス領域
23a,23b SiN膜
24 CVD酸化膜
24B ダミー側壁酸化膜
25 SiN膜
25B ダミー側壁絶縁膜
27 シリサイド領域

Claims (5)

  1. (A)シリコン基板表面に、ゲート絶縁膜を介して結晶シリコンからなるゲート電極を形成する工程と、
    (B)前記ゲート電極の側壁面に、第1側壁絶縁膜を、また前記ゲート電極の上面に上部絶縁膜を、形成する工程と、
    (C)前記シリコン基板を、前記ゲート電極、前記側壁絶縁膜をマスクとしてエッチングし、溝部を形成する工程と、
    (D)前記溝部にSiGe、SiGeC、又はSiCの少なくとも一つを有する混晶層を、前記シリコン基板に対してエピタキシャルに成長させる工程と、
    を含み、
    前記工程(A)の後、前記工程(D)の前に、前記ゲート電極の上部をアモルファス状態に変化させる工程(E)を含むことを特徴とする半導体装置の製造方法。
  2. 前記工程(E)は、前記上部絶縁膜を介して、前記ゲート電極に第1不純物元素をイオン注入することにより行われることを特徴とする請求項1に記載の半導体装置の製造方法。
  3. 前記工程(E)は、前記工程(B)よりも後で前記工程(C)よりも前に実行されることを特徴とする請求項2記載の半導体装置の製造方法。
  4. 前記不純物元素はGeであり、5keV以上の加速電圧下、1×1014cm-2以上、2×1015cm-2以下のドーズ量でイオン注入されることを特徴とする請求項1乃至3いずれか1項に記載の半導体装置の製造方法。
  5. 前記不純物元素はSiであり、2.5keV以上の加速電圧下、1×1014cm-2以上、2×1015cm-2以下のドーズ量でイオン注入されることを特徴とする請求項1乃至3いずれか1項に記載の半導体装置の製造方法。
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