JP2009087316A - 交通流計測システム - Google Patents

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Abstract

【課題】
混雑・渋滞時などの遮蔽が生じる交通状況においても、正しく交通流を計測すること。
【解決手段】
本発明は、画像を入力し画像データに記憶させる手段と、画像データから車両を検知しトラッカデータに記憶させる車両検知手段と、トラッカデータに記憶されたトラッカを追跡し、トラッカデータを更新する車両追跡手段と、記憶されたトラッカが正しく車両を追跡している可能性を検証し、トラッカデータを更新する車両検証手段と、トラッカデータから交通量統計値として少なくとも台数または速度を計測し、計測結果データに記憶する統計値計測手段と、計測結果データを表示する手段と、で構成することを特徴とし、移動体から車両候補であるトラッカを生成した時点で車両を確定せず、追跡しながら尤度を計算し、尤度に応じて交通流統計値の計測方法及び表示方法を切り替える技術を提供する。
【選択図】図1

Description

本発明は、画像式交通流計測技術の交通流計測システムに関する。
道路を通行する車両(自動車)に対する旅行時間提供などの目的で交通流計測システムの導入が進んでいる。特に、設置及びメンテナンスコストの低減を図るために、従来利用されていたループコイルセンサ式のシステムから、カメラで撮影した画像を認識処理することにより交通流を計測する、画像式交通流計測システム(以下、画像トラカンと略す)への置換えが進んでいる。
なお、交通流計測では、道路上に数十mの計測区間を設け、その計測区間を通過した台数及び計測区間の平均速度,単位時間(例えば、5分や1分)ごとの合計通過台数,平均速度などの統計値を求めるのが一般的であるが、画像トラカンでは混雑・渋滞時に撮影された画像中で、車線内前走車と後続車が重なったり、隣り合った車線間で車両が重なる、いわゆる「遮蔽」の問題が大きく、特に台数計測精度が悪化するという問題があった。
このような問題に対し、〔特許文献1〕及び〔特許文献2〕では、濃淡画像及び微分画像のそれぞれに対し、背景差分法とフレーム間差分法を組合せて車両検出精度を上げたり、車両を峻別せずに渋滞の発生を検出する方法等が考案されている。
特開2006−059183号公報 特開2004−005234号公報
従来の背景差分法では渋滞時において背景更新が困難であり、また、フレーム間差分法では渋滞などの低速時には移動領域の検出が困難な上に移動領域から個々の車両を分離することがさらに困難であるという問題があった。
また、撮影した画像から車両を検知した後、その検知車両について追跡を行うという構成であるため、車両分離の困難さゆえに車両検知に失敗すると、その後の追跡が不可能になるという問題があった。
そこで、本発明は、混雑・渋滞時などの遮蔽が生じる交通状況においても、正しく交通流を計測することを目的とする。
上記課題を達成するために、本発明は交通流計測システムにおいて、画像を入力し画像データに記憶させる手段と、前記画像データから車両を検知し、トラッカデータに記憶させる車両検知手段と、前記トラッカデータに記憶されたトラッカを追跡し、トラッカデータを更新する車両追跡手段と、前記記憶されたトラッカが正しく車両を追跡している可能性を検証し、トラッカデータを更新する車両検証手段と、前記トラッカデータから交通量統計値として少なくとも台数または速度を計測し、計測結果データに記憶する統計値計測手段と、前記計測結果データを表示する手段と、で構成されることを特徴とするものである。
また、本発明の交通流計測システムは、前記車両検証手段は、トラッカの確からしさである尤度を計算することを特徴とするものである。
また、本発明の交通流計測システムは、前記統計値計測手段は、前記尤度に応じて統計値の計算方法を変更することを特徴とするものである。
また、本発明の交通流計測システムは、前記車両検証手段は、単一トラッカと道路との位置関係,複数トラッカ間の位置関係,移動体画像のエッジと道路との位置関係,トラッカの加速度の少なくとも一つを用いて尤度を求めることを特徴とするものである。
また、本発明の交通流計測システムは、前記計測結果表示手段は、各トラッカに対応する車両画像位置に追跡マークを表示し、かつ、前記車両検証手段で求めた各トラッカの尤度を、各追跡マークの近傍に表示することを特徴とするものである。
また、本発明の交通流計測システムは、前記計測結果表示手段は、前記追跡マークの表示方法を、尤度に応じて変更して表示することを特徴とするものである。
また、本発明の交通流計測システムは、前記車両検証手段は、前記統計値計測手段で求めた速度に応じて尤度を変更することを特徴とするものである。
更に、上記課題を達成するために、本発明は交通流計測システムにおいて、前記車両検証手段は、トラッカの確からしさを示す尤度を、単一トラッカと道路との位置関係,複数トラッカ間の位置関係,移動体画像のエッジと道路との位置関係,トラッカの加速度の少なくとも一つを用いて求め、前記統計値計測手段で求めた速度に応じて尤度を変更し、前記統計値計測手段は、前記尤度に応じて統計値の計算方法を変更し、前記計測結果表示手段は、各トラッカに対応する車両画像位置に追跡マークを表示し、かつ、前記尤度を、各追跡マークの近傍に表示し、前記追跡マークの表示方法を、尤度に応じて変更して表示することを特徴とするものである。
更に、上記課題を達成するために、本発明は交通流計測システムにおいて、画像を入力し画像データに記憶させる手段を実行させる記憶装置と、前記画像データから車両を検知し、トラッカデータに記憶させる車両検知手段を実行させる車両検知装置と、前記トラッカデータに記憶されたトラッカを追跡し、トラッカデータを更新する車両追跡手段を実行させる車両追跡処理装置と、前記記憶されたトラッカが正しく車両を追跡している可能性を検証し、トラッカデータを更新する車両検証手段を実行させる車両検証装置と、前記トラッカデータから交通量統計値として少なくとも台数または速度を計測し、計測結果データに記憶する統計値計測手段を実行させる計測装置と、前記計測結果データを表示する手段を実行させる表示装置と、で構成されることを特徴とするものである。
また、本発明の交通流計測システムは、前記計測結果表示手段は、各トラッカに対応する車両画像位置に追跡マークを表示し、かつ、前記車両検証手段で求めた各トラッカの尤度を、各追跡マークの近傍に表示し、車両の速度,車種の少なくとも一つを、各追跡マークの近傍に表示することを特徴とするものである。
また、本発明の交通流計測システムは、前記車両検証手段は、各トラッカの速度異常を検出し、速度異常トラッカ速度を補正することを特徴とするものである。
また、本発明の交通流計測システムは、前記車両検証手段は、各トラッカの速度異常を検出するとともに、該トラッカの速度と、該トラッカを除くトラッカの速度を用いて、該トラッカの速度補正係数を計算し、前記統計値計測手段は、速度計測結果を、前記速度補正係数を用いて補正することを特徴とするものである。
また、本発明の交通流計測システムは、前記車両検証手段は、各トラッカの速度異常を検出するとともに、速度を用いて尤度を求め、該トラッカの速度と、該トラッカを除くトラッカの速度と、尤度を用いて、該トラッカの速度補正係数を計算し、前記統計値計測手段は、速度計測結果を、前記速度補正係数を用いて補正することを特徴とするものである。
本発明により、混雑・渋滞時において撮影された画像中で複数の車両が重なり合って分離が困難な場合にも計測精度の高い画像式交通流計測技術を提供することができる。さらに、速度異常値を除去せずに補正することで、速度計測精度を高めると同時に、台数計測精度と速度計測精度を両立することができる。
本発明の交通流計測プログラム及びシステムは、画像を入力し画像データに記憶させる手段1と、画像データから車両を検知しトラッカデータに記憶させる車両検知手段2と、トラッカデータに記憶されたトラッカを追跡し、トラッカデータを更新する車両追跡手段3と、記憶されたトラッカが正しく車両を追跡している可能性を検証し、トラッカデータを更新する車両検証手段4と、トラッカデータから交通量統計値として少なくとも台数または速度を計測し、計測結果データに記憶する統計値計測手段5と、計測結果データを表示する手段6と、で構成することを特徴とする。
車両検証手段4は、トラッカが車両である確からしさとして尤度を計算することを特徴とし、さらに、統計値計測手段5は、前記尤度に応じて統計値の計算方法を変更するため、車両検知手段2で厳密に個々の車両を特定することなく、尤度を各フレームごとに更新する。さらに、尤度が高い(=車両である可能性が高い)場合だけ台数計上や速度計測することができ、特に遮蔽が起きた場合の計測精度を向上することができる。
また、車両検証手段4は、単一トラッカと道路との位置関係,複数トラッカ間の位置関係,移動体画像のエッジと道路との位置関係,トラッカの加速度の全てもしくはいずれかを用いて、尤度を算出する。具体的には、トラッカ群と道路との位置関係や加速度により、車両が車線をまたぎ続けたり、他の車両とぶつかり続けたり、走行不可能な場所を走り続けたり、物理的に不可能な瞬間移動が起きた、などの異常状況を判断し、さらに、画像エッジと組合せることで大型車の車線間はみ出しなどの異常状況を判断することができ、その結果、尤度を適切に計算することができる。
計測結果表示手段6は、各トラッカに対応する車両画像位置に追跡マークを表示し、かつ、車両検証手段で求めた各トラッカの尤度を、各追跡マークの近傍に表示することにより、交通状況監視員などのユーザが、画像処理の結果、正しく交通流を計測できているかどうかを確認することができる。特に、計測した統計値に異常がある場合に、交通事故などにより本当に交通流が異常なのか、交通流自体は正常だが画像処理の結果が異常(つまり、計測ミス)なのかを判断することができる。
また、車両検証手段で求めた各トラッカの尤度に加えて、各追跡マークの近傍に車両の速度、車種の少なくとも一つを表示することが好ましい。
さらに、計測結果表示手段6は、追跡マークの表示方法を、尤度に応じて変更して表示することにより、ユーザは尤度値そのものを読まなくても交通流異常と画像処理異常の区別をすることができる。連続的に変化する尤度値を正確に読むことは困難なため、この課題解決手段により、(録画ではなく)リアルタイムに交通流計測状況を監視する際にも、計測ミスを判断することができる。
車両検証手段4は、統計値計測手段5で求めた速度に応じて尤度を変更することができ、これより遮蔽の影響が少ない閑散交通時(=速度が速い場合)に、尤度を意図的に上げることにより、尤度値不足による計測ミスを減らすことができる。
さらに、車両検証手段4は、速度異常が生じた場合に、周辺車両の速度や尤度を用いてその異常速度を補正することにより、速度計測精度を高めることができる。
以上の手段は、情報処理装置と、表示装置と、入力装置と、記憶装置と、画像入力装置を備える計算機により、実行することにより、本発明の効果を得ることができる。
(実施例1)
本発明による交通流計測プログラム及びシステムの一実施例を、図1〜図17を使って説明する。
まず、図1を使って、本実施例による処理概要を説明する。
本実施例による交通流計測プログラムは、初期化処理S100,画像入力処理S120、車両検知処理S130,車両追跡処理S140,車両検証処理S150,統計値計測処理S160,計測結果表示処理S170,S120〜S170の繰返し処理S110及びS180の各処理手段と、画像データD110,トラッカデータD120,計測結果データD130の各データによって構成される。
各データの詳細については後述する。
次に、処理手順の概要について説明する。
以下、実空間上の座標をワールド座標,カメラにて撮影された画像空間上の座標をカメラ座標と呼ぶ。
まず、前処理として、初期化処理S100が実行される。この処理では、D110〜D130の各データを初期化する。あわせて、車線の(カメラ座標上の)位置など、座標系に関する情報も初期化する。
次に、処理周期ごとの繰返し処理に移る(手段S110〜S180)。
ここで、処理周期とは、画像入力から計測、結果表示にいたる一連の周期のことで、本実施例では例えば100msなどの映像規格にあわせた周期のことを示す。
この繰返し処理内では、まず、画像入力を行って画像データD110に記憶する(手段S120)。なお、本実施例では、画像データは半導体メモリ上に記憶されるものとするが、静止画像ファイルや動画ファイルとして保存しても構わない。
次に、車両検知処理を行い、検知した車両候補をトラッカ(Tracker=追跡器)としてトラッカデータD120に登録する(手段S130)。
車両検知処理で用いる検知方法は公知の方法で構わない。例えば、本実施例では、まず、画像を微分処理し、カメラ座標上の横エッジ(厳密には、道路進行方向に対するカメラの側射角が大きい場合は、ワールド座標上で車線に対し垂直なエッジ=カメラ座標上の斜めエッジ)がある部分を探し、その近傍座標をトラッカとして登録する。この時点では、個々の車両を分離・特定せず、1台の車両に複数のトラッカが割り当てられることもある。
トラッカデータD120の詳細は後述する。
次に、車両追跡処理で、登録された各トラッカを追跡し、トラッカデータを更新する(手段S140)。具体的には、追跡に成功したトラッカについて、トラッカデータのうち後述する尤度を上げ、1周期前のカメラ座標値を退避した後、現在のカメラ座標値を追跡後座標で更新する。さらに、現在のカメラ座標値を用いて、トラッカの存在車線番号を更新する。
車両追跡処理で用いる追跡方法は公知の方法でかまわない。例えば、テンプレートマッチング法を用いて、まず、検知した車両の画像を初期テンプレートとして登録しておき、追跡時には車両の進行方向に向かってそのテンプレートを探し、見つかれば追跡成功としてテンプレートを更新する。
次に、車両検証処理で、追跡している各トラッカが正しく車両を追跡しているのかどうかを検証し、検証結果をトラッカデータに登録する(手段S150)。車両検証処理S150の詳細は後述する。
次に、統計値計測処理で、車両の台数や速度を計測し、計測結果データD130に登録する(手段S160)。統計値計測処理S160及び、計測結果データD130の詳細は後述する。
最後に、計測結果表示処理で、計測結果データに登録されている計測結果を表示する(手段S170)。計測結果表示処理S170の詳細は後述する。
次に、図2に、交通流計測システムの装置構成を示す。
本発明における交通流計測システム200は、情報処理装置210,入力装置220,表示装置230,記憶装置240,記憶媒体250,画像入力装置260によって構成される。
記憶媒体250には、交通流計測プログラム100が記憶される。
交通流計測プログラム100は、本発明における交通流計測プログラムを計算機で実行可能な形式で記録したものであり、交通流計測システム200によって読み込み、実行される。
入力装置220では、交通流計測プログラム100で行われる処理のうち、ユーザ201からの入力に関わる処理を実行する。具体的には、後述する計測結果画面1700に対する入力を処理する。
表示装置230では、交通流計測プログラム100で行われる処理のうち、ユーザ201に対する表示に関わる処理を実行する。具体的には、後述する計測結果画面1700の表示を処理する。
記憶装置240には、画像データD110,トラッカデータD120,計測結果データD130が記憶され、各データに対して、情報処理装置210,入力装置220,表示装置230での各処理においてそれぞれ処理,入力,表示が実行される。
画像入力装置260は、計測に用いる画像をリアルタイムに撮影するか、または、既に記録されている動画などから画像を入力し、記憶装置240に記憶する。
なお、本発明中では記憶装置240と記憶媒体250は別の記憶装置として扱っているが、これらは同一の装置でも、別の装置でも構わない。例えば、交通流計測プログラム100は記憶装置240内に格納されていても良いし、通信回線などでアクセス可能な、本システムとは別の計算機上に格納されていても良い。
また、本発明における記憶装置及び記憶媒体はその実現方式を限定するものではない。
例えば、ハードディスクドライブでも構わないし、半導体メモリでも構わない。
さらに、実施例では単一の計算機による交通流計測システムを示すが、本発明では上記装置構成は必ずしも単一の計算機により実現される必要はない。例えば、2つの計算機が互いに通信機能を有する場合、ある計算機上の入力装置220及び出力装置230を利用して入出力処理を実施し、別の計算机上で情報処理装置210及び記憶装置240を利用してデータ処理及び記憶処理を実施するなどしても構わない。つまり、スタンドアロン型のシステムであっても、Webシステムなどのマルチクライアント型システムであっても構わない。
次に、図3に、本実施例で扱う画像の画角例を示す。
本実施例では、路肩側のポール上に画像処理機能内蔵カメラ300が取り付けられており、計測領域310を見下ろす画角で設置されているものとして説明する。なお、車両は後方から撮影されるため、カメラ座標上では画面下方から車両が進入し、画面左上方に向かって進行するという動きになる。また、図3では片側3車線で中央分離帯があり、路肩は省略してある。以下、車線番号を左から1,2,3と呼ぶ。
この画角では、側射角の影響で車線1から2及び2から3へのはみ出しが起き、手前車線の車両により奥車線の車両が遮蔽される。また、渋滞時などで車間が詰まると、同一車線内でも前後方向で遮蔽が発生する。
なお、本実施例では画角例として後方撮影の例を挙げたが、本発明における対象画角を限定するものではない。例えば、車両を前方から撮影しても構わない。また、本実施例では路肩なし3車線で説明するが、本発明の適用可能車線数を限定するものではない。
次に、図4に、トラッカデータD120のデータ形式を示す。
トラッカデータD120には、トラッカ1個につき、ID,尤度,瞬間速度,存在車線,現在時刻tにおけるトラッカのカメラ座標P(t)=(Xt,Yt)、1周期前の時刻t−1におけるトラッカのカメラ座標P(t−1)=(Xt−1,Yt−1)が含まれる。
IDは、トラッカを特定する識別子である。
尤度は、そのトラッカが正しく車両を追跡している確からしさを示す指標である。詳細は後述する。
瞬間速度は、トラッカの瞬間速度であり、1周期の処理時間と、トラッカの実空間移動距離から求められる。
トラッカの座標P(t)およびP(t−1)は、車両追跡処理S140によって更新される。
次に、図5に、車両検証処理S150の処理フローを示す。
車両検証処理S150では、全てのトラッカについて以下の処理を繰返す(手段S500,S560)。なお、以降、トラッカ同士(あるトラッカと別のトラッカ)の比較処理があるため、この繰返し処理で参照するトラッカを「自トラッカ」と呼ぶ。
繰返し処理では、まず、自トラッカの座標を取得し(手段S510)、自トラッカについて、以下の処理を行う。
車線またぎ判定処理では、自トラッカが車線をまたいでいるかどうかを判定する(手段S520)。
トラッカ間距離判定処理では、自トラッカと、他のトラッカとの間の距離が異常でないかどうかを判定する(手段S530)。
走行不可判定処理では、自トラッカが走行できない領域上を走っていないかどうかを判定する(手段S540)。
遮蔽判定処理では、自トラッカの近傍にある他トラッカが、自トラッカが追跡している車両の車線間はみ出しによって不正に生成されてしまったものかどうかを判定する(手段S550)。
手段S520からS550の各判定処理の詳細については後述する。
次に、図6に、車線またぎ判定処理S520の処理フローを示す。
車線またぎ判定処理S520では、まず、トラッカの座標が車線位置上にあるかどうかを判定する(手段S600)。
トラッカが車線位置上にある場合、そのトラッカが車両位置を正しく捕らえている可能性が下がったとみなし、トラッカの尤度を下げる(手段S610)。
トラッカが車線位置上にない場合、そのトラッカが車両位置を正しく捉えているとみなし、そのままリターンする(手段S620)。
次に、図7に、車線またぎ判定処理S520の処理例を示す。
図7では、車線2にトラックが走っており、そのトラックにトラッカ710及び720の2つのトラッカが割りついている。
ここで、車線またぎ判定処理を実行すると、トラッカ720はどの車線もまたいでいないため尤度は変化しないが、トラッカ710は車線2〜3間のレーンマーカをまたいでいるため、尤度が下がる。よって、追跡を続けるとトラッカ710の尤度は下がり続け、棄却される可能性が高まる。
次に、図8に、トラッカ間距離判定処理S530の処理フローを示す。
トラッカ間距離判定処理S530では、自トラッカと、他のトラッカとの位置関係のチェックを行う(手段S800,S850)。
まず、選択された他トラッカと、自トラッカとの比較(チェック)が済んでいるかどうかを確認する(手段S810)。
既にチェック済みの場合は、次の他トラッカの処理に進む(手段S850)。
未チェックの場合は、次に、自トラッカに対する比較対象となる、他トラッカの座標を取得する(手段S820)。
次に、自トラッカと他トラッカの距離が近いかどうかを判定する(手段S830)。
自トラッカと他トラッカの距離が近い場合、同一の車両に2台以上のトラッカが割りついているとみなし、他トラッカの尤度を下げる(手段S840)。
距離が近くない場合、2つのトラッカは別々の車両に割りついているとみなし、次の他トラッカとの比較に進む(手段S850)。
なお、自トラッカと他トラッカの距離が近いかどうかの判定方法は特に限定しない。例えば、カメラ座標上で各トラッカ間の画素数が既定閾値以下になる場合に近いと判断しても良いし、各トラッカのカメラ座標をワールド座標に変換し、各トラッカ間の実距離が、実走行ではありえない距離(例えば、前後車間0.3mとか、並走車まで0.2mなど)以下になる場合に近いと判断しても良い。
次に、図9に、トラッカ間距離判定処理S530の処理例を示す。
図9では、車線2に乗用車が走っており、その乗用車に自トラッカ900と他トラッカ910が割りついている。
ここで、トラッカ間距離判定処理を実行すると、自トラッカ900に対し、他トラッカ910の距離が近すぎるため、他トラッカ910の尤度が下がる。よって、追跡を続けるとトラッカ910の尤度は下がり続け、棄却される可能性が高まる。
次に、図10に、走行不可判定処理S540の処理フローを示す。
走行不可判定処理S540では、まず、自トラッカ座標が走行不可位置上にあるかどうかを判定する(手段S1000)。
トラッカが走行不可位置上にある場合、そのトラッカが車両位置を正しく捕らえている可能性が下がったとみなし、トラッカの尤度を下げる(手段S1010)。
トラッカが走行不可位置上にない場合、そのトラッカが車両位置を正しく捉えているとみなし、そのままリターンする(手段S1020)。
ここで、走行不可位置とは、物理的に車両が走行できない位置(中央分離帯など)及び、物理的には走行可能だが論理的に走行していないかその可能性が高い位置(非渋滞時の路肩など)のことを指し、これらの位置は、初期化処理S100実行時に設定した車線位置などから算出する。
次に、図11に、走行不可判定処理S540の処理例を示す。
図11では、車線3にトラックが走っており、そのトラックにトラッカ1110及び1120の2つのトラッカが割りついている。
ここで、走行不可判定処理を実行すると、トラッカ1120は車線3上にあるため尤度は変化しないが、トラッカ1110は樹木1100のある中央分離帯、つまり、走行不可領域にあるため、尤度が下がる。よって、追跡を続けるとトラッカ1110の尤度は下がり続け、棄却される可能性が高まる。
次に、図12に、遮蔽判定処理S550の処理フローを示す。
遮蔽判定処理S550では、自トラッカと、他のトラッカとの遮蔽関係のチェックを行う(手段S1200,S1270)。
まず、選択された他トラッカと、自トラッカとの比較(チェック)が済んでいるかどうかを確認する(手段S1210)。
既にチェック済みの場合は、次の他トラッカとの比較に進む(手段S1270)。
未チェックの場合は、次に、自トラッカに対する比較対象となる、他トラッカの座標を取得する(手段S1220)。
次に、自トラッカの座標と他トラッカの座標が横並び(厳密には、実空間上で車線に対して垂直の並び)かどうかを判定する(手段S1230)。
横並びでない場合は、2つのトラッカは別々の車両に割りついているとみなし、次の他トラッカとの比較に進む(手段S1270)。
横並びの場合、さらに、自トラッカ位置の画像上のエッジを抽出し(手段S1240)、そのエッジが横長かつ車線をまたいでいるかどうかを確認する(手段S1250)。
エッジが横長かつ車線をまたいでない場合は、2つのトラッカは別々の車両に割りついているとみなし、次の他トラッカとの比較に進む(手段S1270)。
エッジが横長かつ車線をまたいでいる場合は、自トラッカの位置にいる車両が隣の車線にはみ出した部分に他トラッカが割りついている(つまり、同一車両である)とみなし、他トラッカの尤度を下げる(手段S1260)。
なお、ここまでで述べた尤度の上げ下げの方法については特に限定しない。例えば、追跡成功時に尤度を1加算し、尤度を下げる場合には1減算するなどの、定量値加減算を行っても良い。また、定量値の代わりに任意の小数値を用いたり、車両検証処理S150内で求めた尤度を0.0〜1.0の確率値として正規化するなどしても良い。
さらに、本実施例では、車両追跡処理S140内で尤度を上げ、車両検証処理S150内で尤度を下げるという処理構成を用いているが、本発明における尤度上げ下げのタイミングを限定するものではない。例えば、追跡時に尤度を上げる代わりに、車両検証時に正常と判定した際(例えば、車線またぎ判定時にまたいでいないと判定した際)に尤度を上げるという方法でも本実施例と同様の機能を実現できる。
次に、図13に、遮蔽判定処理S550の処理例を示す。
図13では、車線2にトラックが走っており、そのトラックに自トラッカ1320と他トラッカ1310が割りついている。
ここで、遮蔽判定処理を実行すると、自トラッカ1320と他トラッカ1310は横並びなので画像上のエッジ1300が抽出され、かつ、エッジ1300は車線2と3をまたいでいるため、他トラッカ1310の尤度が下がる。よって、追跡を続けるとトラッカ1310の尤度は下がり続け、棄却される可能性が高まる。
次に、図14に、統計値計測処理S160の処理フローを示す。
統計値計測処理S160では、全てのトラッカについて以下の処理を繰返す(手段S1400,S1450)。
繰返し処理では、まず、自トラッカの尤度が閾値を超えているかどうかを判定する(手段S1410)。
閾値を超えている場合、そのトラッカは正しく車両に割りついているとみなし、台数を加算し(手段S1420)、速度を計算する(手段S1430)。
閾値を超えていない場合、そのトラッカは正しく車両に割りついていない可能性が高いとみなし、台数を減算する(手段S1440)。
なお、閾値については、車両追跡処理S140及び、車両検証処理S150内で設定される尤度計算方法に合わせて定める。例えば、尤度を1ずつ加減算する場合は、閾値=5とすれば、5周期以上追跡成功すれば車両とみなされる。また、閾値を0.0〜1.0に正規化する場合は、閾値=0.8とすれば、車両らしい確率が0.8を越えた場合に車両とみなす。
次に、図15に、計測結果データD130のデータ形式を示す。
計測結果データD130には、トラッカ1個につき、ID,尤度,平均速度,存在車線,現在時刻tにおけるトラッカのカメラ座標P(t)=(Xt,Yt)、追跡開始時点の時刻tsにおけるトラッカのカメラ座標P(ts)=(Xts,Yts)が含まれる。
ID,尤度,車線,P(t)にはトラッカデータD120の同名データと同じデータが保持される。
平均速度は、トラッカの平均速度であり、追跡開始時刻から現在時刻の間の時間差と、トラッカの実空間移動距離から求められる。
トラッカの座標P(ts)は、車両検知処理S130によって登録される。
次に、図16に、計測結果表示処理S170の処理フローを示す。
計測結果表示処理S170では、まず、全てのトラッカについて以下の処理を繰返す(手段S1600,S1660)。
繰返し処理では、まず、トラッカの尤度値を表示する(手段S1610)。
次に、トラッカの尤度が閾値を超えているかどうかを判定する(手段S1620)。
閾値を超えている場合、そのトラッカは正しく車両に割りついているとみなし、高尤度追跡マークを表示する(手段S1630)。
閾値を超えていない場合、そのトラッカは正しく車両に割りついていない可能性が高いとみなし、低尤度追跡マークを表示する(手段S1640)。
次に、トラッカの瞬間速度を表示する(手段S1650)。
各トラッカに対する表示処理が終了すると、最後に、統計値を表示する(手段S1670)。
なお、表示の位置については、図17で例示する。
次に、図17に、計測結果画面例を示す。
計測結果画面1700には、入力された画像に重畳して追跡マーク1710,1740が、追跡マークの下に瞬間速度1720が、追跡マークの上に尤度値1730,1750が、路外領域に統計値1760が、それぞれ表示される。
本実施例では、追跡マークはトラッカの尤度に応じて実線表示と点線表示に切り替わる。
図17の例では、追跡マーク1710の尤度は9であり、高尤度であると判定して実線表示をしているが、追跡マーク1740の尤度は3であり、低尤度であると判定して点線表示をしているという例を示している。また、右上の統計値表示では、計測開始からの車線ごとの累積通過台数及び、全通過車両の平均速度を表示している。
なお、この表示例は本発明における表示方法を限定するものではない。例えば、追跡マークについては、高尤度を青、低尤度を黄色などで色変え表示しても構わないし、尤度値に応じて黄色から青に連続的に変化させるなどしても構わない。
さらに、統計値表示について、計測開始時点からではなく、前回の計測単位時間(例えば、5分や1分)開始時点からの累積通過台数や平均速度を表示しても構わない。
加えて、各表示項目の位置関係について、尤度値をトラッカ右下に表示して瞬間速度を上に表示するなど、位置関係を変えても構わない。
(実施例2)
本発明による交通流計測プログラム及びシステムの別の実施例を、図18〜図20を使って説明する。
なお、本実施例では実施例1の機能に加え、尤度判定基準として、トラッカの加速度による判定を加えた実施例である。
まず、図18に、実施例2における車両検証処理S150の処理フローを示す。
実施例2における車両検証処理S150では、手段S510〜S550については実施例1と同様の処理を行うが、その後、加速度判定処理S1800を実行する。
次に、図19に、加速度判定処理S1800の処理フローを示す。
加速度判定処理S1800では、まず、現在のトラッカ座標P(t)と、1周期前のトラッカ座標P(t−1)を用いて、自トラッカの移動量を計算し(手段S1900)、速度及び加速度を計算する(手段S1910)。
次に、進行方向の加速度が異常かどうか判定する(手段S1920)。
進行方向の加速度が異常な場合、トラッカの尤度を下げ(手段S1930)、手段1940に進む。
進行方向の加速度が異常でない場合、そのまま手段1940に進む。
次に、横方向加速度が異常かどうか判定する(手段S1940)。
横方向の加速度が異常な場合、トラッカの尤度を下げ(手段S1950)、リターンする(S1960)。
横方向の加速度が異常でない場合、そのままリターンする(S1960)。
ここで、加速度が異常かどうかの判定方法は特に限定しない。例えば、進行方向については1周期で0km/hから100km/hに加速するような加速度は物理的にありえないので異常とみなす。また、自トラッカ加速度が前方トラッカ加速度よりも大幅に大きく、1周期後には衝突してしまうことが推計されるような場合にも異常とみなす。さらに、横方向加速度については、1周期で2車線を横断してしまうような加速度は物理的にありえないので異常とみなす。
次に、図20に、加速度判定処理S1800の処理例を示す。
図20では、車線1に乗用車、車線2にトラック、車線3に乗用車が走っており、2重線を境に左上が現在時刻t時点での車両位置、右下が1周期前の時刻t−Δt時点での車両位置を示している。
車線1については、1周期前にはトラッカ2000が正常に車両に割りついているが、現時点ではそのトラッカ(2010)が路面に張り付いてしまった例である。このような場合、進行方向加速度が異常となり、トラッカ2010の尤度が下がる。路面に張り付いたトラッカは追跡してもほとんど動かないため、追跡を続けるとトラッカ2010の尤度は下がり続け、棄却される可能性が高まる。
車線2,3については、1周期前にはトラッカ2030がトラックに、トラッカ2020が乗用車に、それぞれ正常に割りついているが、現時点では乗用車に割りついていたトラッカ(2040)が車線2のトラックに割りついてしまった例である。このような場合、横方向加速度が異常となり、トラッカ2040の尤度が下がる。追跡を続けると、今度はトラッカ2040が車線またぎ状態になるため、トラッカ2040の尤度は下がり続け、棄却される可能性が高まる。
(実施例3)
本発明による交通流計測プログラム及びシステムの別の実施例を、図21〜図24を使って説明する。
なお、本実施例では実施例2の機能に加え、単眼カメラを用いた画像式交通流計測で問題となる、速度計測誤差を低減する機能を実現した実施例である。
まず、図21を使って、速度計測誤差が発生する原理を説明する。
図21では、カメラ2100により撮影された車両2105および2110の走行速度を計測しており、車両2105が時刻t時点での車両位置、車両2110が時刻t+Δt時点での車両位置を示している。
単眼カメラを用いた画像式交通流計測では、カメラによって撮影された画像の奥行き(距離)情報がないため、画像内の各画素を、カメラ視軸上の路面に対応するものとして座標計算を行う。例えば、時刻t時点のバンパー点2115は、画像上では路面上の点2120にあるものとして座標計算を行う。
ここで、車両追跡点として車両下部(図21ではバンパー下部エッジ)を捉えた場合と、車両上部(図21では屋根エッジ)を捉えた場合について移動距離を比較すると、バンパー下部エッジ2115,2135を捉えた場合は、対応する路面点2120〜2140間の距離が時間差Δtにおける画像上の移動距離Dtとみなされる。この場合、実空間上のバンパー下部エッジ(2115〜2135)間の真の移動距離と、画像上移動距離Dtとはほとんど差が生じない。一方、屋根エッジ2125,2145を捉えた場合は、対応する路面点2130〜2150間の距離が時間差Δtにおける画像上の移動距離Dmとみなされる。この場合、実空間上の屋根エッジ(2125〜2145)間の真の移動距離に対して、画像上の移動距離Dmが大きくなる。いずれの場合でも移動時間Δtは同じだが、屋根エッジを捉えた場合は移動距離Dmが大きくなるために、計測される速度は高くなって(過計測して)しまうという問題が生じる。
本実施例は、この速度過計測を、速度を適切に補正することで解決する機能を実現する。
次に、図22に、実施例3における車両検証処理S150の処理フローを示す。
実施例3における車両検証処理S150では、手段S510〜S550については実施例1および2と同様の処理を行うが、その後、実施例2における加速度判定処理S1800の代わりに、速度・加速度判定処理S2200を実行する。
次に、図23に、速度・加速度判定処理S2200の処理フローを示す。
速度・加速度判定処理S2200では、手段S1910,1910は実施例2と同様の処理を行い、その後、進行方向の速度および加速度が異常かどうか判定する(手段S2300)。この処理は、実施例2の進行方向加速度異常判定S1920に対して速度異常かどうかの判定を加えたもので、速度異常の基準として、自トラッカ速度が同一車線内の他のトラッカ速度に対して大幅に高いかどうかを用いる。例えば、自トラッカ速度80km/hに対して、前走トラッカ速度が20km/hであれば、自トラッカが直後に追突する可能性が高いために速度異常と判定できる。
次に、実施例2と同様に手段S1930の処理を実施した後、速度異常であれば速度補正処理S2310を実行する。この処理の詳細は後述する。
なお、手段S1940以降の処理も実施例2と同様である。
次に、図24に、速度補正処理S2310の処理フローを示す。
速度補正処理S2310では、まず、自トラッカと同一車線を走っている前走トラッカを検索し(手段S2400)、近傍速度補正係数Cv1を計算する(手段S2405)。Cv1は前走トラッカ瞬間速度/自トラッカ瞬間速度と定義される。つまり、自トラッカ速度を前走トラッカ速度と同じ値に補正するための係数である。
次に、同一車線内瞬間速度の平均値Vaを計算し(手段S2410)、車線内速度補正係数Cv2を計算する(手段S2415)。Cv2はVa/自トラッカ瞬間速度と定義される。つまり、自トラッカ速度を車線内瞬間速度平均値と同じ値に補正するための係数である。
次に、近傍尤度比Rt1を計算する(手段S2420)。Rt1は1+(自トラッカ尤度/前走トラッカ尤度)と定義される。これは、車両らしさを表す尤度を用いて、自トラッカ速度と前走トラッカ速度がどれだけ信頼できるかを表す係数である。
次に、尤度つき近傍速度補正係数Cv3を計算する(手段S2425)。Cv3はCv1×Rt1と定義される。つまり、自トラッカ速度が前走トラッカ速度に近づくように、尤度に基づく信頼度を考慮して補正するための係数である。
次に、同一車線内トラッカ尤度平均値Laを計算し(手段S2430)、車線内尤度比Rt2を計算する(手段S2435)。Rt2は1+(自トラッカ尤度/La)と定義される。これは、尤度を用いて、自トラッカ速度と同一車線内瞬間速度平均値Vaがどれだけ信頼できるかを表す係数である。
次に、尤度つき車線内速度補正係数Cv4を計算する(手段S2440)。Cv4はCv2×Rt2と定義される。つまり、自トラッカ速度が同一車線内瞬間速度平均値Vaに近づくように、尤度に基づく信頼度を考慮して補正するための係数である。
最後に、Cv1〜4を最大値1.0でクリッピングする(手段S2445)。これは、過補正を防ぐためである。
なお、速度補正処理S2310で求めた補正係数Cv1〜4を用いて、統計値計測処理S160内の速度計算処理S1430で補正を行う。ここで、補正の方法はいくつかの方法を用いることができる。例えば、自トラッカの補正前計測速度をV、補正後の計測速度をVcとしたときに、単純にVc=V×Cv1(同様にVc=V×Cv2,Vc=V×Cv3,Vc=V×Cv4のいずれか)としても良いし、前記4個の補正後速度の平均値を最終的な補正後速度としても良いし、Cv1〜4の平均値Cvaを求めてVc=V×Cvaとしても良く、本発明における速度補正方法を限定するものではない。
次に、図25に、速度補正処理S2310の処理例を示す。
図25では、車線2にトラック、車線3に乗用車が2台走っており、乗用車には正常なバンパー下部にトラッカ(2500および2520)が割りついているが、トラックには誤って屋根にトラッカ2510が割りついて、さらに車線3にはみ出しているという状況である。このような状況では、トラッカ2510は車線3を走っているものとみなされるが、前述した速度過計測の問題により、補正前の速度は高い値を示す。
ここで、トラッカ2500の尤度L1を10、速度V1を20km/h、同様にトラッカ2510についてL2=2,V2=40km/h、トラッカ2520についてL3=8,V3=30km/hと仮定して、自トラッカを2510、他トラッカを2500,2520とすると、速度補正処理S2310によってCv1〜Cv4を計算すると、例えばCv1=(20/40)=0.5,Cv2=((20+30)/2)/40=0.625、同様にCv3=0.6,Cv4≒0.764になる。
最後に、求まったCv1〜4を用いてV2の速度補正をすると、補正前の速度40km/hが、20km/h〜30km/h強に補正される。
なお、本発明では、本発明による処理を実行する計算機環境において、前記実施例中における任意の一つの処理手段を二つ以上の処理手段に分割して実現しても、二つ以上の任意の処理手段を統合して一つの処理手段として実現しても良く、本発明の提供する機能を損なわない限りその実現形態を制約するものではない。
本発明の交通流計測プログラム及びシステムは、画像式の交通流計測技術に対して広く適用することが可能である。
本発明による交通流計測プログラム及びシステムの全体処理概要を示す図。 本発明による交通流計測システムの装置構成を示す図。 処理対象画像の画角例を示す図。 トラッカデータのデータ形式及び例を示す図。 車両検証処理のフローチャート。 車線またぎ判定処理のフローチャート。 車線またぎ判定処理の処理例を示す図。 トラッカ間距離判定処理のフローチャート。 トラッカ間距離判定処理の処理例を示す図。 走行不可判定処理のフローチャート。 走行不可判定処理の処理例を示す図。 遮蔽判定処理のフローチャート。 遮蔽判定処理の処理例を示す図。 統計値計測処理のフローチャート。 計測結果データのデータ形式及び例を示す図。 計測結果表示処理のフローチャート。 計測結果画面の例を示す図。 実施例2における、車両検証処理のフローチャート。 加速度判定処理のフローチャート。 加速度判定処理の処理例を示す図。 速度計測誤差の発生原理の説明図。 実施例3における、車両検証処理のフローチャート。 速度・加速度判定処理のフローチャート 速度補正処理のフローチャート 速度補正処理の処理例を示す図。
符号の説明
100 交通流計測プログラム
S100 初期化処理
S110 繰返し処理
S120 画像入力処理
S130 車両検知処理
S140 車両追跡処理
S150 車両検証処理
S160 統計値計測処理
S170 計測結果表示処理
S180 繰返し処理
D110 画像データ
D120 トラッカデータ
D130 計測結果データ

Claims (13)

  1. 画像を入力し画像データに記憶させる手段と、
    前記画像データから車両を検知し、トラッカデータに記憶させる車両検知手段と、
    前記トラッカデータに記憶されたトラッカを追跡し、トラッカデータを更新する車両追跡手段と、
    前記記憶されたトラッカが正しく車両を追跡している可能性を検証し、トラッカデータを更新する車両検証手段と、
    前記トラッカデータから交通量統計値として少なくとも台数または速度を計測し、計測結果データに記憶する統計値計測手段と、
    前記計測結果データを表示する手段と、
    で構成されることを特徴とする交通流計測システム。
  2. 前記車両検証手段は、トラッカの確からしさである尤度を計算することを特徴とする請求項1に記載の交通流計測システム。
  3. 前記統計値計測手段は、前記尤度に応じて統計値の計算方法を変更することを特徴とする請求項2に記載の交通流計測システム。
  4. 前記車両検証手段は、単一トラッカと道路との位置関係,複数トラッカ間の位置関係,移動体画像のエッジと道路との位置関係,トラッカの加速度の少なくとも一つを用いて尤度を求めることを特徴とする請求項1から3のいずれかに記載の交通流計測システム。
  5. 前記計測結果表示手段は、
    各トラッカに対応する車両画像位置に追跡マークを表示し、
    かつ、前記車両検証手段で求めた各トラッカの尤度を、各追跡マークの近傍に表示することを特徴とする請求項4に記載の交通流計測システム。
  6. 前記計測結果表示手段は、前記追跡マークの表示方法を、尤度に応じて変更して表示することを特徴とする請求項5に記載の交通流計測システム。
  7. 前記車両検証手段は、
    前記統計値計測手段で求めた速度に応じて尤度を変更することを特徴とする請求項1又は2に記載の交通流計測システム。
  8. 前記車両検証手段は、トラッカの確からしさを示す尤度を、単一トラッカと道路との位置関係,複数トラッカ間の位置関係,移動体画像のエッジと道路との位置関係,トラッカの加速度の少なくとも一つを用いて求め、
    前記統計値計測手段で求めた速度に応じて尤度を変更し、
    前記統計値計測手段は、前記尤度に応じて統計値の計算方法を変更し、
    前記計測結果表示手段は、各トラッカに対応する車両画像位置に追跡マークを表示し、かつ、前記尤度を、各追跡マークの近傍に表示し、
    前記追跡マークの表示方法を、尤度に応じて変更して表示することを特徴とする請求項1に記載の交通流計測システム。
  9. 画像を入力し画像データに記憶させる手段を実行させる記憶装置と、
    前記画像データから車両を検知し、トラッカデータに記憶させる車両検知手段を実行させる車両検知装置と、
    前記トラッカデータに記憶されたトラッカを追跡し、トラッカデータを更新する車両追跡手段を実行させる車両追跡処理装置と、
    前記記憶されたトラッカが正しく車両を追跡している可能性を検証し、トラッカデータを更新する車両検証手段を実行させる車両検証装置と、
    前記トラッカデータから交通量統計値として少なくとも台数または速度を計測し、計測結果データに記憶する統計値計測手段を実行させる計測装置と、
    前記計測結果データを表示する手段を実行させる表示装置と、
    で構成されることを特徴とする交通流計測システム。
  10. 前記計測結果表示手段は、
    各トラッカに対応する車両画像位置に追跡マークを表示し、
    かつ、前記車両検証手段で求めた各トラッカの尤度を、各追跡マークの近傍に表示し、車両の速度,車種の少なくとも一つを、各追跡マークの近傍に表示することを特徴とする請求項4又は5に記載の交通流計測システム。
  11. 前記車両検証手段は、
    各トラッカの速度異常を検出し、速度異常トラッカ速度を補正することを特徴とする請求項1から3のいずれかに記載の交通流計測システム。
  12. 前記車両検証手段は、
    各トラッカの速度異常を検出するとともに、該トラッカの速度と、該トラッカを除くトラッカの速度を用いて、該トラッカの速度補正係数を計算し、
    前記統計値計測手段は、速度計測結果を、前記速度補正係数を用いて補正することを特徴とする請求項11に記載の交通流計測システム。
  13. 前記車両検証手段は、
    各トラッカの速度異常を検出するとともに、速度を用いて尤度を求め、該トラッカの速度と、該トラッカを除くトラッカの速度と、尤度を用いて、該トラッカの速度補正係数を計算し、
    前記統計値計測手段は、速度計測結果を、前記速度補正係数を用いて補正することを特徴とする請求項11に記載の交通流計測システム。
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