JP2013254262A - 移動体検出装置、移動体検出システム、および、移動体検出方法 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】実施形態によれば、移動体検出装置は、設定部と、特徴算出部と、尤度算出部と、尤度分布生成部と、検出部とを有する、設定部は、撮影画像内の複数位置に順次探索窓を設定する。特徴算出部は、設定部が設定した探索窓内の画像の特徴量を計算する。尤度算出部は、特徴算出部が算出した特徴量に基づいて探索窓内の画像の移動体らしさを示す尤度を算出する。尤度分布生成部は、設定部が複数位置に設定した探索窓内の画像から尤度算出部が算出した複数の尤度に基づいて撮影画像全体における尤度分布を生成する。検出部は、尤度分布生成部が生成した尤度分布に基づいて撮影画像内における移動体を検出する。
【選択図】図3
Description
本実施形態に係る移動体検出装置は、移動体が記録されている可能性のある画像データを取得し、取得した画像データにおいて移動体を検出する装置である。本実施形態においては、検出対象となる移動体が車両であることを想定して説明するが、検出対象となる移動体は、例えば、人などであっても良く、特定の対象に限定されるものではない。
本実施形態に係る車両検出装置は、道路などを撮影した画像データを取得し、当該画像データに映し出されている車両を検出する装置である。
本実施形態に係る車両検出装置は、たとえば、道路監視システムなどで利用される。道路監視システムは、車両検出装置が検知する道路上を走行している車両の状態あるいは検知した車両の状態に基づく道路の状況などを示す情報を当該道路の管理者に通知したり、当該道路を走行する他の車両の運転者などに通知したりする。道路監視システムは、車両の運転者に情報を提供する構成として、掲示板などにより運転者に道路状況などの情報を提供しても良いし、路側に設けた路側装置と車両内の車載器との無線通信(路車間通信)などにより車両内の車載器に道路状況などの情報を提供するようにしても良い。
道路監視システム10は、カメラ11a〜11k、車両検出装置12a〜12j、情報掲示装置13a、13b、及び、情報提示装置14などを備える。
なお、車両検出装置12a〜12jは、道路RD上を撮影した動画を取得できればよく、他の装置から道RD路上を撮影した動画を取得するものとしてもよい。
車両検出装置12(12a〜12j)の詳細な説明は、後述する。
車両検出装置12a〜12jは、同様の構成で実現できる。このため、車両検出装置12a〜12jの構成については、車両検出装置12aの構成例として説明するものとする。
車両検出装置12aは、カメラ11などから道路の撮影画像を取得し、取得した撮影画像に車両が存在するか判定する。車両検出装置12aは、取得した画像内に対して探索窓を設定し、探索窓内の高次特徴量を算出する。車両検出装置12aは、算出した高次特徴量と事前に収集された車両画像の高次特徴量量(辞書データ)とを比較し、当該探索窓における画像の車両画像らしさ(尤度)を計算する。
車両検出装置12aは、制御部21、通信インターフェイス(I/F)部22、記憶部23及び外部記憶装置24などを備える。
制御部21は、車両検出装置12aの各部の動作を統合的に制御する。制御部21は、MPU、RAM及びROMなどを備えるマイクロコンピュータで構成される。制御部21は、制御部21内のROM及び記憶部23内のROMに格納されている制御プログラムを実行することで種々の処理を行う。たとえば、制御部21は、オペレーティングシステムのプログラムを実行することにより、車両検出装置12aの基本的な動作制御を行う。また、制御部21は、アプリケーションプログラムを実行することにより、車両検出装置12aの運用形態に応じた種々の処理を行う。なお、制御部21は、マイクロコンピュータに限定されず、ハードウェアの動作を制御しアプリケーションプログラムを実行できる装置であればよい。制御部21は、たとえば、パソコンなどであってもよい。
図2は、車両検出装置12aの機能を示す機能ブロック図である。
車両検出装置12aは、入力画像取込部31、マルチスケール画像算出部32、探索窓設定部33、高次特徴量算出部34、識別部35a〜35m、尤度分布生成器36a〜36m、車両検出部37、属性情報付加部38、車両追跡部39、車両挙動把握部40及び車両情報送信部41などを備える。
なお、マルチスケール画像算出部32で生成される画像の解像度は、特定の解像度に限定されるものではなく、生成されるマルチスケール画像の枚数も特定の枚数に限定されるものではない。また、マルチスケール画像算出部32は、アスペクト比の異なる画像を生成するようにしても良い。ただし、以下の説明においては、マルチスケール画像算出部32は、n枚のマルチスケール画像を生成するものとする。
なお、探索窓は、特定の大きさに限定されないが、処理対象となる画像よりは小さい必要がある。また、探索窓は、正方形或いは長方形などの矩形に限定されるものではなく、特定の形に限定されない。
たとえば、探索窓設定部33は、560×420ピクセルの画像において座標(10,10)に設定した探索窓を座標(13,10)に動かす。探索窓設定部33が探索窓を動かすと、上記の通り、高次特徴量算出部34が当該探索窓における画像の高次特徴量を計算し、識別部35が当該探索窓における画像の車両画像らしさを示す尤度を計算する。
探索窓設定部33は、さらに、探索窓を(13,10)から(16、10)へ、(16,10)から(19、10)へと動かす。探索窓設定部33が探索窓を動かすごとに、高次特徴量算出部34は、上記と同様に尤度を算出する処理を行う。なお、探索窓の動かし方は、特定の方法に限定されるものではない。
車両検出部37は、マルチスケール画像の枚数に識別器35の個数を掛けた数だけ尤度分布を取得する。たとえば、マルチスケール画像の枚数がn枚で識別器35の個数がm個の場合、車両検出部37は、n×m個の尤度分布を取得する。
車両検出部37は、複数の尤度分布から尤度のピークが重なる位置を特定する。ピークが重なる位置を特定すると、車両検出部37は、複数の尤度分布の中から、当該位置において最もピークが大きい尤度分布を選択する。即ち、車両検出部37は、マルチスケールの画像のうち探索窓と車両サイズとが最もマッチする画像から算出された尤度分布を選択する。これは、探索窓と車両サイズとが近いほど尤度が大きく算出されるためである。また、車両検出部37は、撮影状況あるいは車両の写り方に最も良く対応している識別器35からの尤度分布を選択していることにもなる。
車両検出部37は、尤度分布モデルと近傍領域の尤度分布とを比較して両者の類似度を算出する。類似度の算出方法は、複数点での両者の差分の合計を計算する方法、又は、両者の特徴を数値化し比較する方法などが考えられるが、特定の方法に限定されるものではない。
尤度分布モデルと尤度分布との類似度を算出すると、車両検出部37は、算出した類似度と所定の閾値とを比較する。類似度が大きいほど当該尤度分布の画像が車両画像らしいことを示すので、車両検出部37は、類似度が閾値より大きい(あるいは、以上である)場合には当該近傍領域を車両領域と判定する。また、類似度が小さいほど当該尤度分布の画像が車両画像らしくないので、車両検出部37は、類似度が閾値未満である(あるいは、以下である)場合には当該近傍領域を車両領域でない(取り込んだ画像には車両画像を含まない)と判定する。
識別器の番号は、当該車両の検出処理を行った各識別器を識別するための識別番号である。車両領域の尤度分布は、車両検出部37が車両検出に使用した尤度分布である。マルチスケール画像の種別番号は、尤度分布を算出したマルチスケールの各画像に対する種別番号である。車両IDは、各車両を識別するために、各車両に個別に設定されるIDである。車線番号は、当該車両の検出処理を行った車線を示す車線番号である。検出時刻は、当該車両の検出処理を行った時刻である。車両領域の座標は、車両を検出された領域の座標を示すものであり、図4に示す例では車両が検出された矩形領域(探索窓)の左上と右下との座標である。
なお、属性情報は、運用形態に応じて適宜設定されるものであり、特定の構成に限定されるものではない。
車両追跡部39は、たとえば、時刻Tnに検出した車両領域の尤度分布と、次の時刻Tn+1に検出した尤度分布とを比較して類似度を計算する。時間差での類似度の算出方法は、複数点での両者の差分の合計を計算する方法、又は両者の特徴を数値化し比較する方法などが考えられるが、特定の方法に限定されるものではない。
これにより、車両追跡部39は、時系列で特定の車両を検出することができ、時系列での特定の車両の位置により当該車両を追跡することができる。
マルチスケール画像算出部32は、受信した撮影画像データに対して段階的に解像度を下げる処理を施して、撮影画像データのマルチスケール画像を生成する。ここでは、マルチスケール画像算出部32は、n枚のマルチスケール画像を生成するものとする。また、オリジナルの撮影画像データもマルチスケール画像の1つに含まれるものとする。即ち、マルチスケール画像算出部32は、マルチスケール画像として、1個のオリジナルの撮影画像データとオリジナルの撮影画像データから解像度を落として生成したn−1個のマルチスケール画像と合計n個生成する。
探索窓設定部33は、左上の座標が(kx,0)、右下の座標が(kx+29,29)の探索窓SWを当該マルチスケール画像上に設定する。ここで、kxは、探索窓設定部33が探索窓SWをX軸方法へ動かす幅である。例えば、本実施形態において、kxは、
3ピクセル≦kx≦10ピクセル
を満たす値とする。ただし、kxの値は、特定の値に限定されるものではない。
3ピクセル≦ky≦10ピクセル
を満たす値とする。ただし、kyの値は、特定の値に限定されるものではない。
なお、尤度分布生成器36a〜36mは、1個のマルチスケール画像の尤度分布を生成するたびに、尤度分布を車両検出部37へ送信してもよい。
図10(a)は、時刻tnの画像における車両領域近傍の尤度分布を示している。図10(b)は、時刻tn+1の画像における車両領域近傍の尤度分布を示している。また、図10(b)では、時刻tnにおける車両領域近傍の尤度分布を点線で示している。
図11は、車両検出装置12aによる車両検出処理の流れを説明するためのフローチャートである。
車両検出装置12aにおいて、入力画像取込部31は、カメラ11aが道路を撮影した画像(撮影画像データ)を取り込む(ステップ31)。入力画像取込部31は、取り込んだ撮影画像データをマルチスケール画像算出部32へ送信する。
撮影画像データを受信すると、マルチスケール画像算出部32は、撮影画像データの解像度を段階的に落とした複数の画像(マルチスケール画像)を生成する(ステップ32)。マルチスケール画像算出部32が生成するマルチスケールの画像は、オリジナルの撮影画像データを含めてn枚であるものとする。
探索窓SWの座標を初期化した後、探索窓設定部33は、マルチスケール画像算出部32が生成したマルチスケール画像のうちMN個目の画像を探索対象の画像として、当該画像における座標(X,Y)を基点にして探索窓SWを設定する。即ち、探索窓設定部33は、左上の座標PLを(X,Y)、右下の座標PRを(X+XW−1,Y+YW−1)とする探索窓SWを探索対象の画像内に設定する(ステップS16)。ここで、XWは探索窓SWのX軸方向大きさであり、YWは探索窓SWのY軸方向大きさである。探索対象の画像に探索窓SWを設定すると、探索窓設定部33は、探索窓SWの座標PL及び座標PRを高次特徴量算出部34へ送信する。
X+kx+XW≦MWX
を満たせば、探索窓設定部33は、探索窓SWをX軸方向へkx移動させることができると判定する。
Y+ky+YW≦MWY
を満たせば、探索窓設定部33は、探索窓SWをY軸方向へky移動させることができると判定する。
識別器35は、サポートベクターマシン、K近傍識別器、ベイズ分類等の機械学習により大量のデータから識別パラメータを構成する非ルールベールの手法を用いて構築される。識別器35は、車両検出装置12aで構築されてもよいし、他の装置で構成されてもよい。ここでは、車両検出装置12aで構築される場合を例に説明する。
まず、制御部21は、ディスプレイなどに車両画像を含む画像を表示させる。当該画像は、想定される撮影条件(車両を撮影する角度あるいは照度条件など)によって撮影された画像である。ディスプレイに当該画像を表示させると、制御部21は、オペレータに車両領域を教示するよう促す。オペレータは、表示された画像内の車両領域を教示する。これにより、制御部21は、車両画像を含む撮影画像と当該撮影画像内の車両領域データとの組み合わせ(教示データ)を得ることができる(ステップ31)。
なお、パターン学習技術は、特定の方法に限定されるものではない。また、識別器35は、学習以外の方法で構築されてもよく、識別器35の構築方法は限定されるものではない。
尤度分布モデルは、車両検出装置12aで構築されてもよいし、他の装置で構築されてもよい。ここでは、車両検出装置12aで構築される場合を例に説明する。
図13は、尤度分布モデルを構築する際の学習処理のフローチャートである。
まず、制御部21は、ディスプレイなどに車両画像を含む画像を表示させる。ディスプレイなどに当該画像を表示させると、制御部21は、オペレータに車両領域を教示するよう促す。オペレータは、表示された画像内における車両領域を教示する。これにより、制御部21は、車両画像を含む画像全体と当該画像内の車両領域データとを組み合わせた情報(教示データ)を得ることができる(ステップ41)。
以上の処理を繰り返すことにより、制御部21は、尤度分布モデルを構築することができる(ステップ44)。
なお、パターン学習技術は、特定の方法に限定されるものではない。また、尤度分布モデルは、学習以外の方法で構築されてもよく、尤度分布モデルの構築方法は限定されるものではない。
Claims (10)
- 移動体の検出対象となる撮影画像を取得する取得部と、
前記撮影画像内の複数位置に順次探索窓を設定する設定部と、
前記設定部が設定した探索窓内の画像の特徴量を計算する特徴算出部と、
前記特徴算出部が算出した前記特徴量に基づいて前記探索窓内の画像の移動体らしさを示す尤度を算出する尤度算出部と、
前記設定部が複数位置に設定した探索窓内の画像から前記尤度算出部が算出した複数の尤度に基づいて前記撮影画像全体における尤度分布を生成する尤度分布生成部と、
前記尤度分布生成部が生成した前記尤度分布に基づいて前記撮影画像内における移動体を検出する検出部と、
を備える移動体検出装置。 - 前記移動体は、車両であり、
前記撮影画像は、車両が走行する道路を撮影した画像である、
前記請求項1記載の移動体検出装置。 - 前記撮影画像の解像度を変更したマルチスケールの複数の画像を生成する画像生成部と、を備え、
前記設定部は、前記マルチスケールの各画像に対して複数位置に順次探索窓を設定し、
前記尤度分布生成部は、前記画像生成部が生成した複数の画像ごとに尤度分布を生成し、
前記検出部は、前記尤度分布生成部が生成した前記複数の画像ごとの尤度分布に基づいて前記撮影画像内の移動体領域を検出する、
前記請求項1又は2の何れか1項に記載の移動体検出装置。 - さらに、移動体の画像領域近傍の尤度分布モデルを格納する格納部と、を備え、
前記検出部は、前記複数の尤度分布から最も尤度のピークが大きい尤度分布を選択し、当該尤度分布の尤度のピーク近傍の尤度分布と、前記尤度分布モデルとを比較して移動体を検出する、
前記請求項3に記載の移動体検出装置。 - 前記画像生成部は、撮影画像の解像度を段階的に下げてマルチスケールの複数の画像を生成する、
前記請求項3又は4の何れか1項に記載の移動体検出装置。 - 前記設定部は、複数の尤度分布を生成するために前記探索窓の大きさを変更する、
前記請求項1乃至5の何れか1項に記載の移動体検出装置。 - さらに、前記検出部が検出した移動体領域の尤度分布を時系列に従って格納する尤度分布格納部と、
過去の移動体領域近傍の尤度分布と現在の移動体領域近傍の尤度分布とを比較して同一となる移動体を追跡する移動体追跡部と、を備える、
前記請求項1乃至6の何れか1項に記載の移動体検出装置。 - さらに、前記移動体追跡部が追跡する特定の移動体の時間的変化に基づいて当該移動体の挙動を把握する挙動把握部を備える、
前記請求項7に記載の移動体検出装置。 - 移動体を検出する移動体検出装置と情報を提供する情報提供装置とを有する移動体検出システムであって、
前記移動体検出装置は、
移動体検出の対象となる撮影画像を取得する取得部と、
前記撮影画像内の複数位置に順次探索窓を設定する設定部と、
前記設定部が設定した探索窓内の画像の特徴量を計算する特徴算出部と、
前記特徴算出部が算出した前記特徴量に基づいて前記探索窓内の画像の移動体らしさを示す尤度を算出する尤度算出部と、
前記設定部が複数位置に設定した探索窓内の画像から前記尤度算出部が算出した複数の尤度に基づいて前記撮影画像全体における尤度分布を生成する尤度分布生成部と、
前記尤度分布生成部が生成した前記尤度分布に基づいて前記撮影画像内における移動体を検出する検出部と、
前記検出部による移動体の検出結果に基づく車両情報を前記情報提供装置へ出力する出力部と、を備え、
前記情報提供装置は、
前記移動体検出装置から取得した移動体の検出結果に基づく車両情報を報知する報知手段を備える、
移動体検出システム。 - 移動体の検出対象となる撮影画像を取得し、
前記撮影画像内の複数位置に順次探索窓を設定し、
前記設定された探索窓内の画像の特徴量を計算し、
前記算出した前記特徴量に基づき、前記探索窓内の画像の移動体らしさを示す尤度を算出し、
前記複数位置に設定した探索窓内の画像から算出した複数の尤度に基づいて前記撮影画像全体における尤度分布を生成し、
前記生成した前記尤度分布に基づいて前記撮影画像内における移動体を検出する、
移動体検出方法。
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