JP2009084570A - 顔料分散液及びそれを用いたインクジェット用インク - Google Patents

顔料分散液及びそれを用いたインクジェット用インク Download PDF

Info

Publication number
JP2009084570A
JP2009084570A JP2008235314A JP2008235314A JP2009084570A JP 2009084570 A JP2009084570 A JP 2009084570A JP 2008235314 A JP2008235314 A JP 2008235314A JP 2008235314 A JP2008235314 A JP 2008235314A JP 2009084570 A JP2009084570 A JP 2009084570A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
ink
pigment
dispersion
image forming
image
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP2008235314A
Other languages
English (en)
Other versions
JP5510697B2 (ja
Inventor
Yasuyuki Hosoki
靖之 細木
Keiji Taniguchi
圭司 谷口
Minoru Hakiri
稔 羽切
Yuji Natori
裕二 名取
Nobutaka Osada
延崇 長田
Mitsuru Naruse
充 成瀬
Shin Hasegawa
慎 長谷川
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Ricoh Co Ltd
Original Assignee
Ricoh Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Ricoh Co Ltd filed Critical Ricoh Co Ltd
Priority to JP2008235314A priority Critical patent/JP5510697B2/ja
Publication of JP2009084570A publication Critical patent/JP2009084570A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP5510697B2 publication Critical patent/JP5510697B2/ja
Expired - Fee Related legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Landscapes

  • Inks, Pencil-Leads, Or Crayons (AREA)
  • Ink Jet (AREA)
  • Ink Jet Recording Methods And Recording Media Thereof (AREA)
  • Pigments, Carbon Blacks, Or Wood Stains (AREA)

Abstract

【課題】プリント画像濃度を向上するために大粒径の顔料粒子を用いても、保存安定性が改善され、顔料沈降及びプリンターでのインク詰まりのない顔料系インクジェット用インクの製造方法、インクジェット用インク及び関連した技術を提供すること。
【解決手段】顔料濃度25重量%以上及び分散剤としてナフタレンスルホン酸ナトリウムホルマリン縮合物を用い、さらに2−エチル−1,3ヘキサンジオールを含有する混合物について、該混合物をメディアレスミルで分散し、分散終了時の平均粒子径を100〜500nmの範囲になるまで分散することを特徴とする顔料分散液の製造方法。
【選択図】なし

Description

本発明は、顔料分散液及びインクジェット用インク液の製造方法に関するものであり、更に詳しくは顔料分散液をメディアレスミル用いて分散し、該分散時の顔料濃度を25%以上することにより、インクジェット画像濃度向上及びインク状態での保存安定性に優れた顔料系インクジェット用顔料分散液とその製造方法、及びこの顔料分散液を使用したインク、及び、これを用いた画像形成方法に関するものである。
インクジェット記録方式は他の記録方式に比べてプロセスが簡単であるためフルカラー化が容易であり、簡略な構成の装置であっても高解像度の画像が得られる利点がある。インクジェット用インクとしては各種の水溶性染料を水、又は水と有機溶剤との混合液に溶解させた染料系インクが使用されているが、染料系インクは色調の鮮明性は優れているものの耐光性に劣る欠点があった。一方カーボンブラックや各種の有機顔料を分散させた顔料系インクは染料系インクと比較して耐光性に優れるため盛んに研究されている。顔料インクは、一般に水やアルコール類等の水性溶媒体中に色材及び分散剤を予備分散させた分散物を調整したのち、該分散物をサンドミル等のメディア型分散機を用いて所定の程度まで分散させる分散工程を行い、次いで所定の濃度に希釈することにより調整されている。
一方、顔料を添加したインクではインクジェットプリンター内での顔料凝集による、インクの詰まりやすく、顔料粒子を小粒径でシャープな粒度分布が求められつつあるが、品質管理面で分散安定性に劣るという欠点があった。たとえば特許文献1(特公昭57−56944号公報)においては、サンドミルなどで予備混練し、ついでロールミルで分散する方法、特許文献2(特開平7−198933号公報)においては2本ロールミルを用いる方法が提案されている。しかし、これらの方法によってえられた水分散顔料は、依然として保存安定性も不充分であるという問題があった。また顔料粒子の小粒径化を進めていくと印字画像濃度が低下する、大粒径では高い画像濃度が得られるが、インク保存時に顔料が沈降しやすくインクジェットプリンター内でインクが詰まるという問題が発生している。
特許文献3〜6(特開2007−009184号公報、特開2006−057032号公報、特開2005−132949号公報、特開2004−315673号公報)においては2−エチル−1,3ヘキサンジオールをインク液に添加しているがインクによっては画像濃度の劇的な向上は見られない。特許文献7(特開2002−294107号公報)は分散時に2−エチル−1,3ヘキサンジオールは使用されておらず、本発明と関連性は見られない。特許文献8(特開2002−069340号公報)については、白色無機顔料を使用しており、今回の発明と関連性は見られない。特許文献9(特開2001−139850号公報)においては分散機の使用例、粒子径の特定はされておらず、インク時の保存安定性及び画像向上性は明確になっていない。
特公昭57−56944号公報 特開平7−198933号公報 特開2007−009184公報 特開2006−057032公報 特開2005−132949公報 特開2004−315673公報 特開2002−294107公報 特開2002−069340号公報 特開2001−139850公報
本発明は上記のような事情に鑑みなされたもので、プリント画像濃度を向上するために大粒径の顔料粒子を用いても、保存安定性が改善され、顔料沈降及びプリンターでのインク詰まりのない顔料系インクジェット用インクの製造方法、インクジェット用インク及びに関連した技術を提供することを目的としている。
本発明者らは鋭意検討した結果、顔料分散工程で、顔料濃度25重量%以上及び分散剤としてナフタレンスルホン酸ナトリウムホルマリン縮合物を用い、さらに2−エチル−1,3ヘキサンジオールを含有する混合物について、該混合物をメディアレスミルで分散し、分散終了時の平均粒子径を100〜500nmの範囲で分散すれば上記課題が解決されることを見出し本発明に至った。
即ち、上記課題は、本発明の(1)「顔料濃度25重量%以上及び分散剤としてナフタレンスルホン酸ナトリウムホルマリン縮合物を用い、さらに2−エチル−1,3ヘキサンジオールを含有する混合物について、該混合物をメディアレスミルで分散し、分散終了時の平均粒子径を100〜500nmの範囲になるまで分散することを特徴とする顔料分散液の製造方法」、
(2)「顔料の内、ブラック顔料がカーボンブラックであることを特徴とする前記第(1)項に記載の顔料分散液の製造方法」
(3)「前記第(1)項又は第(2)項に記載の顔料分散液の製造方法により製造された顔料分散液」、
(4)「前記第(3)項に記載の顔料分散液に水溶性有機溶剤、界面活性剤、防腐剤、防黴剤からなる群から選択される少なくとも一つの添加剤を更に含有することを特徴とするジェット用インク」、
(5)「顔料の濃度が1〜15重量%であることを特徴とする前記第(4)項に記載のインクジェット用インク」、
(6)「前記第(4)項または第(5)項に記載のインクジェット用インクを含有することを特徴とするインクカートリッジ」、
(7)「画像形成装置に着脱可能であることを特徴とする前記第(6)項に記載のインクカートリッジ」、
(8)「前記第(4)項または第(5)項に記載のインクジェット用インクを用いて形成された画像を受容体に有することを特徴とする画像形成体」、
(9)「前記第(4)項または第(5)項に記載のインクジェット用インクを用いて受容体に画像を形成することを特徴とする画像形成方法」、
(10)「画像形成装置から、前記受容体へ前記第(4)項または第(5)項に記載のインクジェット用インクを受容体に吐出させて画像を形成することを特徴とする画像形成方法」、
(11)「前記画像形成装置は、インクジェットプリンターであることを特徴とする前記第(10)項に記載の画像形成方法」、
(12)「前記インクジェットプリンターは、ピエゾ方式のインクジェットプリンターであることを特徴とする前記第(11)項に記載の画像形成方法」、
(13)「前記インクジェットプリンターは、サーマル方式のインクジェットプリンターであることを特徴とする前記第(11)項に記載の画像形成方法」、
(14)「前記受容体が紙であることを特徴とする前記第(8)項に記載の画像形成体」、
以下の詳細且つ具体的な説明より明らかなように、本発明によれば分散安定性及び保存安定性にすぐれた水性顔料分散液をうることができる。
以下、詳細かつ具体的に本発明を説明する。
<顔料濃度25重量%以上>で分散する理由は、顔料の密度を高くし、顔料分散での顔料同士の衝突及びせん断力が高まり、分散効率が高くなることが分かったためである。よって粒子径がコントロールしやすい。なお25%以下での分散を実施すると、メディアレスミル使用の分散にて500nm以下にすることは非常に難しくなることが分かった。
本発明においては、分散剤として、次の一般式で表されるナフタレンスルホン酸ナトリウムホルマリン縮合物(例えば竹本油脂社製A-45-PNとして市販されている)が用いられる。
Figure 2009084570
(式中、R1は炭素数1〜20のアルキル基、アリル基、アラルキル基を表わし、lは0〜7の整数を、mは3〜80の整数を表わす。)
<分散剤としてナフタレンスルホン酸ナトリウムホルマリン縮合物が>用いられる理由は、分散時の粘性が低い上、分散効率及び保存性が確保できるためである。使用量としては当該分散剤が重量基準として顔料1に対し0.05以上2以下の割合で含まれるのが好ましい。さらに好ましくは、前記割合は顔料1に対し0.05〜1である。このような分散剤の使用量を採用することにより、本発明の分散液の顔料平均粒子径(D50)が100nm以上500nm以下にすることができ、これにより液安定性が良い顔料分散液を提供することができる。なお、前記分散剤の使用量が0.05未満では前記効果が達成されにくいことのほか、顔料分散液及びインクの保存安定性が劣り、その結果ノズルの目詰まりが発生しやすい傾向があり、2より大きいと顔料分散液およびインクの粘度が高すぎてインクジェット方式での印字が困難になる傾向がある。
<2−エチル−1,3ヘキサンジオールを含有する理由>として、分散時の分散剤と顔料の結合を促進する材料として、顔料分散体、及びそれを用いたインクは、保存安定性が向上する。従来100nm以上の粒子径では保存安定性が低い、2−エチル−1,3ヘキサンジオールを含有する分散系では、100nm以上の粒子径でも分散剤が効率よく顔料に吸着し、保存安定性を高めてくれる。
以上これらの該混合物をメディアレスミルで分散をする理由は、メディア(顔料よりも硬いビーズ等の分散媒体)を使用した分散機での分散は、顔料とビースを衝突させたときに、顔料が割れた部分が再凝集しやすく、メディアで分散された分散体及びその分散体を使用したインクの保存安定性を低下させていることが分かったためである。そこでビースを使用しない(メディアレス)で分散することにより、顔料同士の衝突を利用した分散を行い、顔料の割れをすくなくし、顔料同士でほぐしあいながら分散することが今回のメディアレスミルを使用する理由である。具体的なメディアレスミル(メディアレス分散機)として、高速せん断力タイプのCLEARSS5(エム・テクニック社製)、キャビトロンCD1010(株ユーロテック製)、モジュールDR2000(株シンマルエンタープライゼス製)、薄膜旋回タイプのT.K.フィルミックス(特殊機化工業社製)、超高圧衝突タイプのアルテマイザー(株スギノマシン製)、ナノマイザー(吉田機械興業株製)を使用することができる。
分散終了時の平均粒子径を100〜500nmの範囲で分散する理由は、インクジェットの高画像濃度を確保するにはこの粒子径の範囲が必要であるためである。100nm以下では、画像濃度が薄くなり、500以上ではプリンターでのインクの詰まり原因となる。
本発明の顔料分散液に使用されている顔料としては、例えばブラック顔料としてはファーネス法あるいはチャネル法で製造されたカーボンブラック等が挙げられる。
またイエロー顔料としては、ピグメントイエロー1、ピグメントイエロー2、ピグメントイエロー3、ピグメントイエロー12、ピグメントイエロー13、ピグメントイエロー14、ピグメントイエロー16、ピグメントイエロー17、ピグメントイエロー73、ピグメントイエロー74、ピグメントイエロー75、ピグメントイエロー83、ピグメントイエロー93、ピグメントイエロー95、ピグメントイエロー97、ピグメントイエロー98、ピグメントイエロー114、ピグメントイエロー120、ピグメントイエロー128、ピグメントイエロー129、ピグメントイエロー138、ピグメントイエロー150、ピグメントイエロー151、ピグメントイエロー154、ピグメントイエロー155、ピグメントイエロー180等が挙げられる。
またマゼンタ顔料としては、ピグメントレッド5、ピグメントレッド7、ピグメントレッド12、ピグメントレッド48(Ca)、ピグメントレッド48(Mn)、ピグメントレッド57(Ca)、ピグメントレッド57:1、ピグメントレッド112、ピグメントレッド122、ピグメントレッド123、ピグメントレッド168, ピグメントレッド184, ピグメントレッド202,ピグメントバイオレット19等が挙げられる。
またシアン顔料としては、ピグメントブルー1、ピグメントブルー2、ピグメントブルー3、ピグメントブルー15、ピグメントブルー15:3、ピグメントブルー15:4、ピグメントブルー16、ピグメントブルー22、ピグメントブルー60、バットブルー4、バットブルー60等が挙げられる。
本発明の顔料分散において顔料濃度は25重量%以上が好ましい。25重量%未満では
粒子径が小さくならない、50重量%より多いと顔料分散液の粘度が高すぎて、分散液が流動せず分散が困難になる傾向がある。
本発明によるインクジェット用インクは、水溶性有機溶剤、界面活性剤、防腐剤、及び防黴剤からなる分から選択される少なくとも一つの添加剤をさらに含んでもよい。水溶性有機溶剤、界面活性剤、防腐剤、及び防黴剤からなる分から選択される少なくとも一つの添加剤をさらに含むことによって、必要な有機物を溶解させることが可能なインクジェット用インク、顔料の粒子を含む分散質の分散性をさらに高めたインクジェット用インク、並びに防腐剤及び防黴効果を備えた添加剤に起因する性質を備えたインクジェット用インクを提供することができる。
添加剤の具体的な例としては、水溶性有機媒体としてメタノール、エタノール、1−プロパノール、2−プロパノール等のアルコール、エチレングリコール、ジエチレングリコール、トリエチレングリコール、プロピレングリコール、グリセリン等の多価アルコール、N−メチルピロリドン、2−ピロリドン等のピロリドン誘導体、アセトン、メチルエチルケトン等のケトン、モノエタノールアミン、ジエタノールアミン、トリエタノールアミン等のアルカノールアミン等、またノニオン、アニオン、カチオン、両性の各種の界面活性剤、防腐剤等が挙げられる。
このようにして得られた本発明の顔料分散液は、特に顔料系インクジェット用インクとして好適に使用することができる。顔料系インクジェット用インクは公知の方法、例えば本発明の顔料分散液、水、水溶性有機溶剤、界面活性剤等を攪拌混合し、フィルター、遠心分離装置等で粗大粒子をろ過し、必要に応じ脱気することによって得られる。尚、インクの顔料濃度は1重量%以上15重量%以下が好ましい。1重量%未満では画像濃度が低いため印字の鮮明さに欠け、15重量%より多いとインクの粘度が高くなる傾向があるばかりでなくノズルの目詰まりが発生しやすくなる。またインクには前記顔料分散液への添加剤で記した材料と同等の材料を必要に応じて配合することが出来る。たとえば水溶性有機溶剤の含有量としては、インク全量に対して0重量%以上50重量%以下、好ましくは5重量%〜40重量%、さらに好ましくは10重量%〜35重量である。
このようにして得られた本発明の顔料系インクジェット用インクは、例えばカラー画像を形成するために複数の異なる色相のインクを重ねて画像支持体に画像形成するインクジェット記録用インクセット、これを収容するインクカートリッジに好適に用いることが出来るまた本発明の顔料系インクジェットインクは、これを例えば紙のような画像支持体に吐出させ記録(印字)を行って画像形成するインクジェットプリント装置により、画像形成することができる印字する方法としては連続噴射型あるいはオンデマンド型が挙げられる。オンデマンド型としてはピエゾ方式、サーマルインクジェット方式、静電方式等が挙げられる。
以下、実施例に基づき本発明をより詳細に説明するが、本発明は本実施例に限定されないものである。なお、実施例中の部数は重量部を表わすものである。
(実施例1)
カーボンブラック(三菱化成 MCF−88) 60部
ナフタレンスルホン酸ナトリウムホルマリン縮合物(竹本油脂社製A-45-PN)15部
2−エチル−1,3ヘキサンジオール 3部
蒸留水 122部
上記の混合物を分散させるメディアレス分散装置としてキャビトロンCD1010(株式会社ユ−ロテック)を使用した。このときの回転子を周速25m/秒で回転させ、平均粒子径210nmの分散液を得た。
(実施例2)
実施例1のカーボンブラック(三菱化成 MCF−88)をピグメントレッド122(大日本インキ社製、FASTOGEN SUPER MAGENTA RG)に換えた以外は、実施例1と同様に分散を実施し、平均粒子径350nmの分散液を得た。
(比較例1)
実施例1のカーボンブラックを30部に換えた以外は、実施例1と同様に分散を実施し、平均粒子径600nmの分散液を得た。
(比較例2)
実施例1のナフタレンスルホン酸ナトリウムホルマリン縮合物を他の分散剤(ポリオキシエチレンオレイルエーテルアンモニウムサルフェート:第一工業製薬社製ハイテノール18E)に換えた以外は、実施例1と同様に分散を実施し、平均粒子径150nmの分散液を得た。
(比較例3)
実施例1の2−エチル−1,3ヘキサンジオールを0部にした以外は、実施例1と同様に分散を実施し、平均粒子径400nmの分散液を得た。
(比較例4)
実施例1の混合物をメディア型分散装置のビーズミル(シンマルエンタープライゼス社KDL型で0.3mmジルコニアビーズを用いて周速12m/sで分散し平均粒子径120nmの分散液を得た。
(比較例5)
実施例2と同様に分散を実施し、このときの回転子を周速40m/秒で回転させ、平均粒子径80nmの分散液を得た。
上記の方法で得られた顔料分散液を用いて下記インク処方によりインク液を調整し、30分攪拌後孔径0.8μmのメンブランフィルターでろ過、真空脱気してそれぞれのインク液を得た。
インク処方
顔料分散液 インクでの顔料固形分が10部になるよう調整
グリセリン 7.5部
ジエチレングリコール 22.5部
2−ピロリドン 3.0部
ポリオキシエチレン(3)アルキル(C13)エーテル酢酸ナトリウム
0.45部
蒸留水 インク液が合計100部になるよう調整
(比較例6)
比較例5においてインク処方の2−ピロリドンを2−エチル−1,3ヘキサンジオールに変えた以外は比較例5と同様の方法でインク液を得た。
上記のインクジェット用インクの顔料平均粒径及び粒径の標準偏差を日機装(株)製の粒度分析計UPA150を使用して測定した。その結果を表1に表す。更に画像濃度、吐出安定性、粘度安定性試験、沈降度試験を以下に示す方法にしたがって調べた。その結果を表1に表す。
≪画像の鮮やかさ≫
EPSON社製インクジェットプリンターEM−930C(ピエゾ方式)に印字画像をX−rite濃度計にて濃度。その際、記録媒体として、ゼロックス社製;Xerox4024紙(サイズ度32s、透気度21s)を用いた。
≪吐出安定性≫
ポリエチレン製容器に密閉し50℃で7日間高温に放置した後EPSON社製インクジェットプリンターEM−930C(ピエゾ方式)及びHP社製インクジェットプリンターDeskJet880C(サーマル方式)で印字吐出安定性を評価した。印字時のヘッドの目詰まりを評価しヘッドの目詰まり無しを○、ヘッドの目詰まり有りを×とした。
≪粘度安定性試験≫
密閉ガラス容器に入れた水性顔料分散液を50℃の恒温槽の中に入れ、3カ月間静置し粘度変化があるかどうかを確認する。粘度変化が5%以下を○とし、粘度変化5%以上を×とした。
≪沈降度試験≫
分散安定性を調べるためにえられた水性顔料分散液を20℃恒温室に6カ月間静置し、顔料の沈降の有無を確認する。分離や水浮きまたは沈降または、増粘が少しでも生じた状態を異常と評価し、異常なしの場合を○とし、異常ありの場合を×とした。
Figure 2009084570

Claims (14)

  1. 顔料濃度25重量%以上及び分散剤としてナフタレンスルホン酸ナトリウムホルマリン縮合物を用い、さらに2−エチル−1,3ヘキサンジオールを含有する混合物について、該混合物をメディアレスミルで分散し、分散終了時の平均粒子径を100〜500nmの範囲になるまで分散することを特徴とする顔料分散液の製造方法。
  2. 顔料の内、ブラック顔料がカーボンブラックであることを特徴とする請求項1に記載の顔料分散液の製造方法。
  3. 請求項1又は2に記載の顔料分散液の製造方法により製造された顔料分散液。
  4. 請求項3に記載の顔料分散液に水溶性有機溶剤、界面活性剤、防腐剤、防黴剤からなる群から選択される少なくとも一つの添加剤を更に含有することを特徴とするジェット用インク。
  5. 顔料の濃度が1〜15重量%であることを特徴とする請求項4に記載のインクジェット用インク。
  6. 請求項4または5に記載のインクジェット用インクを含有することを特徴とするインクカートリッジ。
  7. 画像形成装置に着脱可能であることを特徴とする請求項6に記載のインクカートリッジ。
  8. 請求項4または5に記載のインクジェット用インクを用いて形成された画像を受容体に有することを特徴とする画像形成体。
  9. 請求項4または5に記載のインクジェット用インクを用いて受容体に画像を形成することを特徴とする画像形成方法。
  10. 画像形成装置から、前記受容体へ請求項4または5に記載のインクジェット用インクを受容体に吐出させて画像を形成することを特徴とする画像形成方法。
  11. 前記画像形成装置は、インクジェットプリンターであることを特徴とする請求項10に記載の画像形成方法。
  12. 前記インクジェットプリンターは、ピエゾ方式のインクジェットプリンターであることを特徴とする請求項11に記載の画像形成方法。
  13. 前記インクジェットプリンターは、サーマル方式のインクジェットプリンターであることを特徴とする請求項11に記載の画像形成方法。
  14. 前記受容体が紙であることを特徴とする請求項8に記載の画像形成体。
JP2008235314A 2007-09-14 2008-09-12 顔料分散液及びそれを用いたインクジェット用インク Expired - Fee Related JP5510697B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2008235314A JP5510697B2 (ja) 2007-09-14 2008-09-12 顔料分散液及びそれを用いたインクジェット用インク

Applications Claiming Priority (3)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2007239937 2007-09-14
JP2007239937 2007-09-14
JP2008235314A JP5510697B2 (ja) 2007-09-14 2008-09-12 顔料分散液及びそれを用いたインクジェット用インク

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2009084570A true JP2009084570A (ja) 2009-04-23
JP5510697B2 JP5510697B2 (ja) 2014-06-04

Family

ID=40658395

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2008235314A Expired - Fee Related JP5510697B2 (ja) 2007-09-14 2008-09-12 顔料分散液及びそれを用いたインクジェット用インク

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP5510697B2 (ja)

Citations (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH0841395A (ja) * 1994-07-28 1996-02-13 Mitsubishi Chem Corp インクジェット記録液用色素分散液の製造方法
WO2007097425A1 (ja) * 2006-02-24 2007-08-30 Dic Corporation 顔料分散体、水性顔料分散液及びインクジェット記録用インク
JP2007224210A (ja) * 2006-02-24 2007-09-06 Ricoh Co Ltd インクジェット用顔料分散液及びその製造方法並びにそれを用いたインクジェット用インク

Patent Citations (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH0841395A (ja) * 1994-07-28 1996-02-13 Mitsubishi Chem Corp インクジェット記録液用色素分散液の製造方法
WO2007097425A1 (ja) * 2006-02-24 2007-08-30 Dic Corporation 顔料分散体、水性顔料分散液及びインクジェット記録用インク
JP2007224210A (ja) * 2006-02-24 2007-09-06 Ricoh Co Ltd インクジェット用顔料分散液及びその製造方法並びにそれを用いたインクジェット用インク

Also Published As

Publication number Publication date
JP5510697B2 (ja) 2014-06-04

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP4977637B2 (ja) インクジェット印刷方法及びインクセット
JP5266623B2 (ja) インクジェット用顔料分散液の製造方法
JP2013209620A (ja) インク、インクカートリッジ、及びインクジェット記録方法
JP2012077188A (ja) インクジェット記録用水性インク、インクジェット記録方法、インクカートリッジおよびインクジェット記録装置
JP4303985B2 (ja) インクジェット用インク
WO2003052009A1 (en) Ink for inkjet recording
JP5263568B2 (ja) 顔料分散体、顔料インクの製造方法及びこれを用いた記録装置、記録物
JP4224961B2 (ja) インクジェット記録用水性インク及びカラーインクセット
JP4753600B2 (ja) 顔料分散液、その製造方法、それを用いたインクジェット用インク及びそれを用いる画像形成方法
JP2009203279A (ja) インクジェット用インク
JP2008045023A (ja) 顔料分散液、及び該顔料分散液を用いたインクジェット用インク、並びに画像形成方法、画像形成装置
JP6002760B2 (ja) 非水系インクジェットインク
JP5510697B2 (ja) 顔料分散液及びそれを用いたインクジェット用インク
JP5129434B2 (ja) インクジェット用顔料分散液及びそれを用いたインクジェット用インク
JP4274774B2 (ja) 顔料分散液及びそれを用いたインクジェット用インクの製造方法
JP4334879B2 (ja) インクジェット用インク
JP2008231182A (ja) インクジェット用インク
JP2017132963A (ja) インクジェット記録用インクセット
JP3936543B2 (ja) 顔料分散液及びそれを用いたインクジェット用インク並びに画像形成方法
JP5403313B2 (ja) インクジェット用顔料分散液の製造方法
JP2002201388A (ja) インク組成物
JP2007224210A (ja) インクジェット用顔料分散液及びその製造方法並びにそれを用いたインクジェット用インク
JP2006057032A (ja) インクジェット用顔料分散液及びそれを用いたインクジェット用インク
JP2006077057A (ja) 顔料分散液、その製造方法、インクジェット記録用インク、インクカートリッジ、インクジェット記録装置、画像形成方法および画像形成物
CN114341283B (zh) 喷墨记录用水性墨和墨组

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20110805

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20130222

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20130307

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20130507

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20140227

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20140312

R151 Written notification of patent or utility model registration

Ref document number: 5510697

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R151

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees