JP2009084570A - 顔料分散液及びそれを用いたインクジェット用インク - Google Patents
顔料分散液及びそれを用いたインクジェット用インク Download PDFInfo
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Abstract
【解決手段】顔料濃度25重量%以上及び分散剤としてナフタレンスルホン酸ナトリウムホルマリン縮合物を用い、さらに2−エチル−1,3ヘキサンジオールを含有する混合物について、該混合物をメディアレスミルで分散し、分散終了時の平均粒子径を100〜500nmの範囲になるまで分散することを特徴とする顔料分散液の製造方法。
【選択図】なし
Description
(2)「顔料の内、ブラック顔料がカーボンブラックであることを特徴とする前記第(1)項に記載の顔料分散液の製造方法」
(3)「前記第(1)項又は第(2)項に記載の顔料分散液の製造方法により製造された顔料分散液」、
(4)「前記第(3)項に記載の顔料分散液に水溶性有機溶剤、界面活性剤、防腐剤、防黴剤からなる群から選択される少なくとも一つの添加剤を更に含有することを特徴とするジェット用インク」、
(5)「顔料の濃度が1〜15重量%であることを特徴とする前記第(4)項に記載のインクジェット用インク」、
(6)「前記第(4)項または第(5)項に記載のインクジェット用インクを含有することを特徴とするインクカートリッジ」、
(7)「画像形成装置に着脱可能であることを特徴とする前記第(6)項に記載のインクカートリッジ」、
(8)「前記第(4)項または第(5)項に記載のインクジェット用インクを用いて形成された画像を受容体に有することを特徴とする画像形成体」、
(9)「前記第(4)項または第(5)項に記載のインクジェット用インクを用いて受容体に画像を形成することを特徴とする画像形成方法」、
(10)「画像形成装置から、前記受容体へ前記第(4)項または第(5)項に記載のインクジェット用インクを受容体に吐出させて画像を形成することを特徴とする画像形成方法」、
(11)「前記画像形成装置は、インクジェットプリンターであることを特徴とする前記第(10)項に記載の画像形成方法」、
(12)「前記インクジェットプリンターは、ピエゾ方式のインクジェットプリンターであることを特徴とする前記第(11)項に記載の画像形成方法」、
(13)「前記インクジェットプリンターは、サーマル方式のインクジェットプリンターであることを特徴とする前記第(11)項に記載の画像形成方法」、
(14)「前記受容体が紙であることを特徴とする前記第(8)項に記載の画像形成体」、
<顔料濃度25重量%以上>で分散する理由は、顔料の密度を高くし、顔料分散での顔料同士の衝突及びせん断力が高まり、分散効率が高くなることが分かったためである。よって粒子径がコントロールしやすい。なお25%以下での分散を実施すると、メディアレスミル使用の分散にて500nm以下にすることは非常に難しくなることが分かった。
分散終了時の平均粒子径を100〜500nmの範囲で分散する理由は、インクジェットの高画像濃度を確保するにはこの粒子径の範囲が必要であるためである。100nm以下では、画像濃度が薄くなり、500以上ではプリンターでのインクの詰まり原因となる。
粒子径が小さくならない、50重量%より多いと顔料分散液の粘度が高すぎて、分散液が流動せず分散が困難になる傾向がある。
カーボンブラック(三菱化成 MCF−88) 60部
ナフタレンスルホン酸ナトリウムホルマリン縮合物(竹本油脂社製A-45-PN)15部
2−エチル−1,3ヘキサンジオール 3部
蒸留水 122部
上記の混合物を分散させるメディアレス分散装置としてキャビトロンCD1010(株式会社ユ−ロテック)を使用した。このときの回転子を周速25m/秒で回転させ、平均粒子径210nmの分散液を得た。
実施例1のカーボンブラック(三菱化成 MCF−88)をピグメントレッド122(大日本インキ社製、FASTOGEN SUPER MAGENTA RG)に換えた以外は、実施例1と同様に分散を実施し、平均粒子径350nmの分散液を得た。
実施例1のカーボンブラックを30部に換えた以外は、実施例1と同様に分散を実施し、平均粒子径600nmの分散液を得た。
実施例1のナフタレンスルホン酸ナトリウムホルマリン縮合物を他の分散剤(ポリオキシエチレンオレイルエーテルアンモニウムサルフェート:第一工業製薬社製ハイテノール18E)に換えた以外は、実施例1と同様に分散を実施し、平均粒子径150nmの分散液を得た。
実施例1の2−エチル−1,3ヘキサンジオールを0部にした以外は、実施例1と同様に分散を実施し、平均粒子径400nmの分散液を得た。
実施例1の混合物をメディア型分散装置のビーズミル(シンマルエンタープライゼス社KDL型で0.3mmジルコニアビーズを用いて周速12m/sで分散し平均粒子径120nmの分散液を得た。
実施例2と同様に分散を実施し、このときの回転子を周速40m/秒で回転させ、平均粒子径80nmの分散液を得た。
上記の方法で得られた顔料分散液を用いて下記インク処方によりインク液を調整し、30分攪拌後孔径0.8μmのメンブランフィルターでろ過、真空脱気してそれぞれのインク液を得た。
インク処方
顔料分散液 インクでの顔料固形分が10部になるよう調整
グリセリン 7.5部
ジエチレングリコール 22.5部
2−ピロリドン 3.0部
ポリオキシエチレン(3)アルキル(C13)エーテル酢酸ナトリウム
0.45部
蒸留水 インク液が合計100部になるよう調整
比較例5においてインク処方の2−ピロリドンを2−エチル−1,3ヘキサンジオールに変えた以外は比較例5と同様の方法でインク液を得た。
上記のインクジェット用インクの顔料平均粒径及び粒径の標準偏差を日機装(株)製の粒度分析計UPA150を使用して測定した。その結果を表1に表す。更に画像濃度、吐出安定性、粘度安定性試験、沈降度試験を以下に示す方法にしたがって調べた。その結果を表1に表す。
EPSON社製インクジェットプリンターEM−930C(ピエゾ方式)に印字画像をX−rite濃度計にて濃度。その際、記録媒体として、ゼロックス社製;Xerox4024紙(サイズ度32s、透気度21s)を用いた。
ポリエチレン製容器に密閉し50℃で7日間高温に放置した後EPSON社製インクジェットプリンターEM−930C(ピエゾ方式)及びHP社製インクジェットプリンターDeskJet880C(サーマル方式)で印字吐出安定性を評価した。印字時のヘッドの目詰まりを評価しヘッドの目詰まり無しを○、ヘッドの目詰まり有りを×とした。
密閉ガラス容器に入れた水性顔料分散液を50℃の恒温槽の中に入れ、3カ月間静置し粘度変化があるかどうかを確認する。粘度変化が5%以下を○とし、粘度変化5%以上を×とした。
分散安定性を調べるためにえられた水性顔料分散液を20℃恒温室に6カ月間静置し、顔料の沈降の有無を確認する。分離や水浮きまたは沈降または、増粘が少しでも生じた状態を異常と評価し、異常なしの場合を○とし、異常ありの場合を×とした。
Claims (14)
- 顔料濃度25重量%以上及び分散剤としてナフタレンスルホン酸ナトリウムホルマリン縮合物を用い、さらに2−エチル−1,3ヘキサンジオールを含有する混合物について、該混合物をメディアレスミルで分散し、分散終了時の平均粒子径を100〜500nmの範囲になるまで分散することを特徴とする顔料分散液の製造方法。
- 顔料の内、ブラック顔料がカーボンブラックであることを特徴とする請求項1に記載の顔料分散液の製造方法。
- 請求項1又は2に記載の顔料分散液の製造方法により製造された顔料分散液。
- 請求項3に記載の顔料分散液に水溶性有機溶剤、界面活性剤、防腐剤、防黴剤からなる群から選択される少なくとも一つの添加剤を更に含有することを特徴とするジェット用インク。
- 顔料の濃度が1〜15重量%であることを特徴とする請求項4に記載のインクジェット用インク。
- 請求項4または5に記載のインクジェット用インクを含有することを特徴とするインクカートリッジ。
- 画像形成装置に着脱可能であることを特徴とする請求項6に記載のインクカートリッジ。
- 請求項4または5に記載のインクジェット用インクを用いて形成された画像を受容体に有することを特徴とする画像形成体。
- 請求項4または5に記載のインクジェット用インクを用いて受容体に画像を形成することを特徴とする画像形成方法。
- 画像形成装置から、前記受容体へ請求項4または5に記載のインクジェット用インクを受容体に吐出させて画像を形成することを特徴とする画像形成方法。
- 前記画像形成装置は、インクジェットプリンターであることを特徴とする請求項10に記載の画像形成方法。
- 前記インクジェットプリンターは、ピエゾ方式のインクジェットプリンターであることを特徴とする請求項11に記載の画像形成方法。
- 前記インクジェットプリンターは、サーマル方式のインクジェットプリンターであることを特徴とする請求項11に記載の画像形成方法。
- 前記受容体が紙であることを特徴とする請求項8に記載の画像形成体。
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