JP2017132963A - インクジェット記録用インクセット - Google Patents

インクジェット記録用インクセット Download PDF

Info

Publication number
JP2017132963A
JP2017132963A JP2016016358A JP2016016358A JP2017132963A JP 2017132963 A JP2017132963 A JP 2017132963A JP 2016016358 A JP2016016358 A JP 2016016358A JP 2016016358 A JP2016016358 A JP 2016016358A JP 2017132963 A JP2017132963 A JP 2017132963A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
ink
ppm
ion concentration
chromatic
pigment
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP2016016358A
Other languages
English (en)
Other versions
JP6646869B2 (ja
Inventor
康浩 多賀
Yasuhiro Taga
康浩 多賀
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Brother Industries Ltd
Original Assignee
Brother Industries Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Brother Industries Ltd filed Critical Brother Industries Ltd
Priority to JP2016016358A priority Critical patent/JP6646869B2/ja
Priority to US15/417,321 priority patent/US10414934B2/en
Publication of JP2017132963A publication Critical patent/JP2017132963A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP6646869B2 publication Critical patent/JP6646869B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Classifications

    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C09DYES; PAINTS; POLISHES; NATURAL RESINS; ADHESIVES; COMPOSITIONS NOT OTHERWISE PROVIDED FOR; APPLICATIONS OF MATERIALS NOT OTHERWISE PROVIDED FOR
    • C09DCOATING COMPOSITIONS, e.g. PAINTS, VARNISHES OR LACQUERS; FILLING PASTES; CHEMICAL PAINT OR INK REMOVERS; INKS; CORRECTING FLUIDS; WOODSTAINS; PASTES OR SOLIDS FOR COLOURING OR PRINTING; USE OF MATERIALS THEREFOR
    • C09D11/00Inks
    • C09D11/30Inkjet printing inks
    • C09D11/40Ink-sets specially adapted for multi-colour inkjet printing
    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C09DYES; PAINTS; POLISHES; NATURAL RESINS; ADHESIVES; COMPOSITIONS NOT OTHERWISE PROVIDED FOR; APPLICATIONS OF MATERIALS NOT OTHERWISE PROVIDED FOR
    • C09DCOATING COMPOSITIONS, e.g. PAINTS, VARNISHES OR LACQUERS; FILLING PASTES; CHEMICAL PAINT OR INK REMOVERS; INKS; CORRECTING FLUIDS; WOODSTAINS; PASTES OR SOLIDS FOR COLOURING OR PRINTING; USE OF MATERIALS THEREFOR
    • C09D11/00Inks
    • C09D11/30Inkjet printing inks
    • C09D11/32Inkjet printing inks characterised by colouring agents
    • C09D11/322Pigment inks
    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C09DYES; PAINTS; POLISHES; NATURAL RESINS; ADHESIVES; COMPOSITIONS NOT OTHERWISE PROVIDED FOR; APPLICATIONS OF MATERIALS NOT OTHERWISE PROVIDED FOR
    • C09DCOATING COMPOSITIONS, e.g. PAINTS, VARNISHES OR LACQUERS; FILLING PASTES; CHEMICAL PAINT OR INK REMOVERS; INKS; CORRECTING FLUIDS; WOODSTAINS; PASTES OR SOLIDS FOR COLOURING OR PRINTING; USE OF MATERIALS THEREFOR
    • C09D11/00Inks
    • C09D11/30Inkjet printing inks
    • C09D11/32Inkjet printing inks characterised by colouring agents
    • C09D11/324Inkjet printing inks characterised by colouring agents containing carbon black
    • C09D11/326Inkjet printing inks characterised by colouring agents containing carbon black characterised by the pigment dispersant

Landscapes

  • Chemical & Material Sciences (AREA)
  • Life Sciences & Earth Sciences (AREA)
  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Materials Engineering (AREA)
  • Wood Science & Technology (AREA)
  • Organic Chemistry (AREA)
  • Inks, Pencil-Leads, Or Crayons (AREA)
  • Ink Jet Recording Methods And Recording Media Thereof (AREA)
  • Ink Jet (AREA)

Abstract

【課題】無彩色インクを用いて形成された記録部と、有彩色インクを用いて形成された記録部との境界部におけるブリードを効果的に防止可能なインクジェット記録用インクセットを提供する。【解決手段】無彩色インクが条件(X)を満たし、有彩色インクが条件(Y)を満たすインクジェット記録用インクセット。条件(X):Ka/(Lia+Naa+Ka)>0.7、Ka:前記無彩色インク中のカリウムイオン濃度(ppm)、Lia:前記無彩色インク中のリチウムイオン濃度(ppm)、Naa:前記無彩色インク中のナトリウムイオン濃度(ppm)、条件(Y):Kc/(Lic+Nac+Kc)<0.6、Kc:前記有彩色インク中のカリウムイオン濃度(ppm)、Lic:前記有彩色インク中のリチウムイオン濃度(ppm)、Nac:前記有彩色インク中のナトリウムイオン濃度(ppm)【選択図】なし

Description

本発明は、インクジェット記録用インクセットに関する。
従来から、ブラックインク等の無彩色インクと、カラーインク等の有彩色インクとを、インクジェット記録方式で記録媒体に吐出して記録するインクジェット記録が知られている。インクジェット記録をする場合、無彩色インクを用いて記録媒体上に形成された記録部と、有彩色インクを用いて形成された記録部との境界部において、インクが滲むブリードが生じることが知られている。前記ブリードが生じると、カラー画像の記録品質が低下する。前記ブリードを抑制するために、無彩色インク及び有彩色インク中の水溶性溶剤の含有量を調整したインクジェット記録用インクセットが提案されている(特許文献1及び2参照)。
特開2011−184518号公報 特開2011−202152号公報
インクジェット記録用インクセットには、無彩色インクを用いて形成された記録部と、有彩色インクを用いて形成された記録部との境界部におけるブリードを効果的に防止する新たな手法が求められている。
そこで、本発明は、無彩色インクを用いて形成された記録部と、有彩色インクを用いて形成された記録部との境界部におけるブリードを効果的に防止可能なインクジェット記録用インクセットを提供することを目的とする。
前記目的を達成するために、本発明のインクジェット記録用インクセットは、
無彩色インクと、有彩色インクとを含むインクジェット記録用インクセットであって、
前記無彩色インクは、カリウムイオンと、リチウムイオン及びナトリウムイオンの少なくとも一方とを含み、
前記有彩色インクは、カリウムイオン、リチウムイオン及びナトリウムイオンからなる群から選択される少なくとも一つを含み、
下記条件(X)及び下記条件(Y)を満たすことを特徴とする。

条件(X):K/(Li+Na+K)>0.7
:前記無彩色インク中のカリウムイオン濃度(ppm)
Li:前記無彩色インク中のリチウムイオン濃度(ppm)
Na:前記無彩色インク中のナトリウムイオン濃度(ppm)

条件(Y):K/(Li+Na+K)<0.6
:前記有彩色インク中のカリウムイオン濃度(ppm)
Li:前記有彩色インク中のリチウムイオン濃度(ppm)
Na:前記有彩色インク中のナトリウムイオン濃度(ppm)
本発明によれば、無彩色インクにおけるカリウムイオン、リチウムイオン及びナトリウムイオンの総量に占めるカリウムイオンの割合を前記条件(X)を満たすようにし、有彩色インクにおける前記割合を前記条件(Y)を満たすようにしたことで、無彩色インクを用いて形成された記録部と、有彩色インクを用いて形成された記録部との境界部におけるブリードを効果的に防止可能である。
図1は、本発明のインクジェット記録装置の一例の構成を示す概略斜視図である。
本発明において、「無彩色」とは、例えば、白を除く無彩色であって、黒色(ブラック)及び灰色(グレー)を含む。
本発明のインクジェット記録用インクセット(以下、「インクセット」と言うことがある。)について説明する。本発明のインクジェット記録用インクセットは、無彩色インクと、有彩色インクとを含む。
(無彩色インク)
まず、前記無彩色インクについて説明する。前記無彩色インクは、無彩色の着色剤及び溶媒を含む。これ以降、前記溶媒を水として説明するが、前記無彩色インクの溶媒は、水に限定されない。前記無彩色の着色剤は、特に限定されず、無彩色の顔料又は無彩色の染料のいずれであってもよい。また、前記無彩色の着色剤として、無彩色の顔料及び無彩色の染料を混合して用いてもよい。
前記無彩色の顔料としては、例えば、カーボンブラック、無機顔料及び有機顔料等があげられる。前記カーボンブラックとしては、例えば、ファーネスブラック、ランプブラック、アセチレンブラック、チャンネルブラック等があげられる。前記無機顔料としては、例えば、カーボンブラック系無機顔料等をあげることができる。前記有機顔料としては、例えば、アニリンブラック昼光蛍光顔料等があげられる。また、その他の顔料であっても水に分散可能なものであれば使用できる。これらの顔料の具体例としては、例えば、C.I.ピグメントブラック1、6及び7等があげられる。前記無彩色インクは、前記無彩色の顔料を分散剤で水に分散させたものであってもよい。前記分散剤としては、例えば、一般的な樹脂分散剤等を用いてよい。また、前記無彩色インクにおいて、前記無彩色の顔料は、高分子によりカプセル化させたものであってもよい。
前記無彩色の顔料は、自己分散型顔料であってもよい。前記自己分散型顔料は、例えば、顔料粒子にカルボニル基、ヒドロキシル基、カルボン酸基、スルホン酸基、リン酸基等の親水性官能基及びそれらの塩の少なくとも一種が、直接又は他の基を介して化学結合により導入されていることによって、分散剤を使用しなくても水に分散可能なものである。前記自己分散型顔料は、例えば、特開平8−3498号公報、特表2000−513396号公報、特表2008−524400号公報、特表2009−515007号公報、特表2011−515535号公報等に記載の方法によって顔料が処理されたものを用いることができる。前記自己分散型顔料の原料としては、無機顔料及び有機顔料のいずれも使用することができる。また、前記処理を行うのに適した顔料としては、例えば、三菱化学(株)製の「MA8」及び「MA100」等のカーボンブラック等があげられる。前記自己分散型顔料は、例えば、市販品を用いてもよい。前記市販品としては、例えば、キャボット・コーポレーション社製の「CAB−O−JET(登録商標)200」、「CAB−O−JET(登録商標)300」、「CAB−O−JET(登録商標)400」;オリエント化学工業(株)製の「BONJET(登録商標)BLACK CW−2」及び「BONJET(登録商標)BLACK CW−3」;東洋インキ製造(株)製の「LIOJET(登録商標)WD BLACK 002C」等があげられる。
前記無彩色インク全量における前記無彩色の顔料の配合量(無彩色顔料固形分量)は、特に限定されず、例えば、所望の光学濃度等により、適宜決定できる。前記無彩色顔料固形分量は、例えば、0.1重量%〜20重量%、1重量%〜15重量%、2重量%〜10重量%である。前記無彩色の顔料は、1種類を単独で用いてもよいし、2種類以上を併用してもよい。
前記無彩色の染料は、特に限定されず、例えば、C.I.ダイレクトブラック17、19、32、51、71、108、146、154及び168;C.I.アシッドブラック2、7、24、26、31、52、63、112及び118;C.I.ベーシックブラック2;C.I.フードブラック1及び2;等があげられる。
前記無彩色インク全量における前記無彩色の染料の配合量は、特に限定されず、例えば、0.1重量%〜20重量%、1重量%〜15重量%、2重量%〜10重量%である。前記無彩色の染料は、1種類を単独で用いてもよいし、2種類以上を併用してもよい。
前記水は、イオン交換水又は純水であることが好ましい。前記無彩色インク全量おける前記水の配合量は、例えば、他の成分の残部としてもよい。
前記無彩色インクは、さらに、カリウムイオンと、リチウムイオン及びナトリウムイオンの少なくとも一方とを含む。これらのイオンは、例えば、前記無彩色の着色剤等の前記無彩色インクの各成分に含まれたものであってもよく、前記無彩色インクに意図的に添加されたものであってもよい。
前記無彩色インク中のカリウムイオン濃度は、例えば、50ppm〜2000ppm、100ppm〜1000ppm、200ppm〜500ppmである。前記カリウムイオン濃度は、前記無彩色インクの最終組成におけるものであり、これ以降の各種のイオン濃度についても同様である。前記カリウムイオン濃度は、例えば、市販の陽イオンクロマトグラフィー装置により測定可能であり、これ以降に記載の各種のイオン濃度も同様にして測定可能である。
前記無彩色インク中のリチウムイオン濃度は、例えば、0ppm〜2000ppm、0ppm〜1000ppm、0ppm〜500ppmである。
前記無彩色インク中のナトリウムイオン濃度は、例えば、0ppm〜2000ppm、0ppm〜1000ppm、0ppm〜500ppmである。ただし、前記無彩色インク中のリチウムイオン濃度及びナトリウムイオン濃度は、共に0ppmであることはない。
前記無彩色インクに含まれるイオンは、カリウムイオン、リチウムイオン及びナトリウムイオンのみであってもよい。また、前記無彩色インクは、カリウムイオン、リチウムイオン及びナトリウムイオン以外のイオンを含んでもよい。
前記無彩色インクは、さらに、界面活性剤を含んでもよい。前記界面活性剤は、特に限定されず、例えば、ライオン・スペシャリティ・ケミカルズ(株)製のアニオン性界面活性剤「LIPOLAN(登録商標)」シリーズ、「LIPON(登録商標)」シリーズ、「SUNNOL(登録商標)」シリーズ、「LIPOTAC(登録商標)」シリーズ、「ENAGICOL(登録商標)」シリーズ、「LIPAL(登録商標)」シリーズ及び「LOTAT(登録商標)」シリーズ等;花王(株)製のアニオン性界面活性剤「EMAL(登録商標)」シリーズ、「LATEMUL(登録商標)シリーズ」、「VENOL(登録商標)」シリーズ、「NEOPELEX(登録商標)」シリーズ、NS SOAP、KS SOAP、OS SOAP及び「PELEX(登録商標)」シリーズ等;三洋化成工業(株)製のアニオン性界面活性剤「サンデット(登録商標)」シリーズ及び「ビューライト(登録商標)」シリーズ等;東邦化学工業(株)製のアニオン性界面活性剤「アルスコープ(登録商標)」シリーズ、「ネオスコープ(登録商標)」シリーズ、「フオスフアノール(登録商標)」シリーズ等;東京化成(株)製のアニオン性界面活性剤ヘキサデシル硫酸ナトリウム及びステアリル硫酸ナトリウム等;ライオン・スペシャリティ・ケミカルズ(株)製のノニオン界面活性剤「DOBANOX(登録商標)」シリーズ、「LEOCOL(登録商標)」シリーズ、「LEOX(登録商標)」シリーズ、「LAOL,LEOCON(登録商標)」シリーズ、「LIONOL(登録商標)」シリーズ、「CADENAX(登録商標)」シリーズ、「LIONON(登録商標)」シリーズ及び「LEOFAT(登録商標)」シリーズ等;花王(株)製のノニオン性界面活性剤「EMULGEN(登録商標)」シリーズ、「RHEODOL(登録商標)」シリーズ、「EMASOL(登録商標)」シリーズ、「EXCEL(登録商標)」シリーズ、「EMANON(登録商標)」シリーズ、「AMIET(登録商標)シリーズ」及び「AMINON(登録商標)」シリーズ等;日信化学工業(株)製のノニオン性界面活性剤「オルフィン(登録商標)」シリーズ等;第一工業製薬(株)製のカチオン性界面活性剤「カチオーゲン(登録商標)」シリーズ等;があげられる。前記界面活性剤は、1種類を単独で用いてもよいし、2種類以上を併用してもよい。
前記無彩色インクは、さらに、水溶性有機溶剤を含んでもよい。前記水溶性有機溶剤としては、例えば、インクジェットヘッドのノズル先端部における無彩色インクの乾燥を防止する湿潤剤及び記録媒体上での乾燥速度を調整する浸透剤があげられる。
前記湿潤剤は、特に限定されず、例えば、メチルアルコール、エチルアルコール、n−プロピルアルコール、イソプロピルアルコール、n−ブチルアルコール、sec−ブチルアルコール、tert−ブチルアルコール等の低級アルコール;ジメチルホルムアミド、ジメチルアセトアミド等のアミド;アセトン等のケトン;ジアセトンアルコール等のケトアルコール;テトラヒドロフラン、ジオキサン等のエーテル;ポリアルキレングリコール等のポリエーテル;アルキレングリコール、グリセリン、トリメチロールプロパン、トリメチロールエタン等の多価アルコール;2−ピロリドン;N−メチル−2−ピロリドン;1,3−ジメチル−2−イミダゾリジノン等があげられる。前記ポリアルキレングリコールは、例えば、ポリエチレングリコール、ポリプロピレングリコール等があげられる。前記アルキレングリコールは、例えば、エチレングリコール、プロピレングリコール、ブチレングリコール、ジエチレングリコール、トリエチレングリコール、ジプロピレングリコール、トリプロピレングリコール、チオジグリコール、ヘキシレングリコール等があげられる。これらの湿潤剤は、1種類を単独で用いてもよいし、2種類以上を併用してもよい。これらの中で、アルキレングリコール、グリセリン等の多価アルコールが好ましい。
前記無彩色インク全量における前記湿潤剤の配合量は、例えば、0重量%〜95重量%、5重量%〜80重量%、5重量%〜50重量%である。
前記浸透剤は、例えば、グリコールエーテルがあげられる。前記グリコールエーテルは、例えば、エチレングリコールメチルエーテル、エチレングリコールエチルエーテル、エチレングリコール−n−プロピルエーテル、ジエチレングリコールメチルエーテル、ジエチレングリコールエチルエーテル、ジエチレングリコール−n−プロピルエーテル、ジエチレングリコール−n−ブチルエーテル、ジエチレングリコール−n−ヘキシルエーテル、トリエチレングリコールメチルエーテル、トリエチレングリコールエチルエーテル、トリエチレングリコール−n−プロピルエーテル、トリエチレングリコール−n−ブチルエーテル、プロピレングリコールメチルエーテル、プロピレングリコールエチルエーテル、プロピレングリコール−n−プロピルエーテル、プロピレングリコール−n−ブチルエーテル、ジプロピレングリコールメチルエーテル、ジプロピレングリコールエチルエーテル、ジプロピレングリコール−n−プロピルエーテル、ジプロピレングリコール−n−ブチルエーテル、トリプロピレングリコールメチルエーテル、トリプロピレングリコールエチルエーテル、トリプロピレングリコール−n−プロピルエーテル及びトリプロピレングリコール−n−ブチルエーテル等があげられる。前記浸透剤は、1種類を単独で用いてもよいし、2種類以上を併用してもよい。
前記無彩色インク全量における前記浸透剤の配合量は、例えば、0重量%〜20重量%、0重量%〜15重量%、1重量%〜4重量%である。
前記無彩色インクは、必要に応じて、さらに、従来公知の添加剤を含んでもよい。前記添加剤としては、例えば、pH調整剤、粘度調整剤、表面張力調整剤、防黴剤等があげられる。前記粘度調整剤は、例えば、ポリビニルアルコール、セルロース、水溶性樹脂等があげられる。
前記無彩色インクは、例えば、前記無彩色の着色剤及び水と、必要に応じて他の添加成分とを、従来公知の方法で均一に混合し、フィルタ等で不溶解物を除去することにより調製できる。
前記無彩色インクの一例としては、自己分散型カーボンブラックと、界面活性剤と、水とを含む水性ブラックインクがあげられる。
前記水性ブラックインク中のカリウムイオン濃度、リチウムイオン濃度及びナトリウムイオン濃度の総和は、例えば、50ppm〜2000ppm、100ppm〜1000ppm、200ppm〜500ppmである。
(有彩色インク)
つぎに、前記有彩色インクについて説明する。本発明のインクセットにおいて、前記有彩色インクは、1色のみであってもよいし、2色以上であってもよいが、少なくとも3原色のインク(イエローインク、マゼンタインク及びシアンインク)を含むことが好ましい。前記有彩色インクは、有彩色の着色剤及び溶媒を含む。これ以降、前記溶媒を水として説明するが、前記有彩色インクの溶媒は、水に限定されない。前記有彩色の着色剤は、特に限定されず、有彩色の顔料又は有彩色の染料のいずれであってもよい。また、前記有彩色の着色剤として、有彩色の顔料及び有彩色の染料を混合して用いてもよい。
前記有彩色の顔料としては、例えば、無機顔料及び有機顔料等があげられる。前記無機顔料としては、例えば、酸化鉄系無機顔料等をあげることができる。前記有機顔料としては、例えば、アゾレーキ、不溶性アゾ顔料、縮合アゾ顔料、キレートアゾ顔料等のアゾ顔料;フタロシアニン顔料、ペリレン及びペリノン顔料、アントラキノン顔料、キナクリドン顔料、ジオキサジン顔料、チオインジゴ顔料、イソインドリノン顔料、キノフタロン顔料等の多環式顔料;塩基性染料型レーキ顔料、酸性染料型レーキ顔料等の染料レーキ顔料;ニトロ顔料;ニトロソ顔料;等があげられる。また、その他の顔料であっても水相に分散可能なものであれば使用できる。これらの顔料の具体例としては、例えば、C.I.ピグメントイエロー1、2、3、12、13、14、15、16、17、55、73、74、75、78、83、93、94、95、97、98、114、128、129、138、150、151、154、155、180、185、194及び213;C.I.ピグメントオレンジ31及び43;C.I.ピグメントレッド2、3、5、6、7、12、15、16、48、48:1、53:1、57、57:1、112、122、123、139、144、146、149、150、166、168、175、176、177、178、184、185、190、202、209、221、222、224及び238;C.I.ピグメントバイオレット19及び196;C.I.ピグメントブルー1、2、3、15、15:1、15:2、15:3、15:4、15:6、16、22及び60;C.I.ピグメントグリーン7及び36;及びこれらの顔料の固溶体等もあげられる。前記固溶体は、例えば、2種類以上の前記有彩色の顔料を含むものであってもよい。例えば、前記有彩色インクが前記マゼンタインクである場合には、前記固溶体は、例えば、C.I.ピグメントレッド122及びC.I.ピグメントバイオレット19の2種の顔料を含むものであってもよいし、C.I.ピグメントレッド202及びC.I.ピグメントバイオレット19の2種の顔料を含むものであってもよい。前者の場合、特に制限するものではないが、C.I.ピグメントレッド122(X)及びC.I.ピグメントバイオレット19(Y)の重量比は、例えば、X:Y=1:0.1〜10である。後者の場合、特に制限するものではないが、C.I.ピグメントレッド202(Z)及びC.I.ピグメントバイオレット19(Y)の重量比は、例えば、Z:Y=1:0.1〜10である。前記有彩色インクは、前記有彩色の顔料を分散剤で水に分散させたものであってもよい。前記分散剤としては、例えば、一般的な樹脂分散剤等を用いてよい。また、前記有彩色インクにおいて、前記有彩色の顔料は、高分子によりカプセル化させたものであってもよい。
前記有彩色の顔料は、自己分散型顔料であってもよい。前記自己分散型顔料の原料としては、無機顔料及び有機顔料のいずれも使用することができる。前記自己分散型顔料は、例えば、市販品を用いてもよい。前記市販品としては、例えば、キャボット・コーポレーション社製の「CAB−O−JET(登録商標)250C」、「CAB−O−JET(登録商標)260M」、「CAB−O−JET(登録商標)270Y」、「CAB−O−JET(登録商標)450C」、「CAB−O−JET(登録商標)465M」及び「CAB−O−JET(登録商標)470Y」等があげられる。
前記有彩色インク全量における前記有彩色の顔料の配合量(有彩色顔料固形分量)は、特に限定されず、例えば、所望の彩度等により、適宜決定できる。前記有彩色顔料固形分量は、例えば、0.1重量%〜20重量%、1重量%〜15重量%、2重量%〜10重量%である。前記有彩色の顔料は、1種類を単独で用いてもよいし、2種類以上を併用してもよい。
前記有彩色の染料は、特に限定されず、例えば、C.I.ダイレクトブルー6、22、25、71、86、90、106及び199;C.I.ダイレクトレッド1、4、17、28、83及び227;C.I.ダイレクトイエロー12、24、26、86、98、132、142及び173;C.I.ダイレクトオレンジ34、39、44、46及び60;C.Iダイレクトバイオレット47及び48;C.I.ダイレクトブラウン109;C.I.ダイレクトグリーン59;C.I.アシッドブルー9、22、40、59、93、102、104、117、120、167、229及び234;C.I.アシッドレッド1、6、32、37、51、52、80、85、87、92、94、115、180、256、289、315及び317;C.I.アシッドイエロー11、17、23、25、29、42、61及び71;C.I.アシッドオレンジ7及び19;C.I.アシッドバイオレット49;C.I.ベーシックブルー1、3、5、7、9、24、25、26、28及び29;C.I.ベーシックレッド1、2、9、12、13、14及び37;C.I.ベーシックバイオレット7、14及び27;等があげられる。
前記有彩色インク全量における前記有彩色の染料の配合量は、特に限定されず、例えば、0.1重量%〜20重量%、1重量%〜15重量%、2重量%〜10重量%である。前記有彩色の染料は、1種類を単独で用いてもよいし、2種類以上を併用してもよい。
前記水は、イオン交換水又は純水であることが好ましい。前記有彩色インク全量おける前記水の配合量は、例えば、他の成分の残部としてもよい。
前記有彩色インクは、さらに、カリウムイオン、リチウムイオン及びナトリウムイオンからなる群から選択される少なくとも一つを含む。これらのイオンは、例えば、前記有彩色の着色剤等の前記有彩色インクの各成分に含まれたものであってもよく、前記有彩色インクに意図的に添加されたものであってもよい。
前記有彩色インク中のカリウムイオン濃度は、例えば、0ppm〜2000ppm、0ppm〜1000ppm、0ppm〜500ppmである。
前記有彩色インク中のリチウムイオン濃度は、例えば、0ppm〜2000ppm、0ppm〜1000ppm、0ppm〜500ppmである。
前記有彩色インク中のナトリウムイオン濃度は、例えば、0ppm〜2000ppm、0ppm〜1000ppm、0ppm〜500ppmである。ただし、前記有彩色インク中のカリウムイオン濃度、リチウムイオン濃度及びナトリウムイオン濃度は、それら全てが0ppmであることはない。
前記有彩色インクに含まれるイオンは、カリウムイオン、リチウムイオン及びナトリウムイオンのみであってもよい。また、前記有彩色インクは、カリウムイオン、リチウムイオン及びナトリウムイオン以外のイオンを含んでもよい。
前記有彩色インクは、前記無彩色インクと同様に、さらに、界面活性剤、水溶性有機溶剤及び添加剤を含んでもよい。
前記有彩色インクは、例えば、前記有彩色の着色剤及び水と、必要に応じて他の添加成分とを、従来公知の方法で均一に混合し、フィルタ等で不溶解物を除去することにより調製できる。
前記有彩色インクとしては、例えば、
イエロー顔料と、樹脂分散剤と、界面活性剤と、水とを含む水性イエローインクと、
マゼンタ顔料と、樹脂分散剤と、界面活性剤と、水とを含む水性マゼンタインクと、
シアン顔料と、樹脂分散剤と、界面活性剤と、水とを含む水性シアンインクと、
の組み合わせ等があげられる。
前記樹脂分散剤としては、例えば、一般的な高分子分散剤等を用いてよく、市販品を用いてもよい。前記市販品としては、例えば、ジョンソンポリマー(株)製の「ジョンクリル(登録商標)611」、「ジョンクリル(登録商標)60」、「ジョンクリル(登録商標)586」、「ジョンクリル(登録商標)687」、「ジョンクリル(登録商標)63」及び「ジョンクリル(登録商標)HPD296」;ビックケミー社製の「Disperbyk190」及び「Disperbyk191」;ゼネカ社製の「ソルスパース20000」及び「ソルスパース27000」等があげられる。
前記水性イエローインク中のカリウムイオン濃度、リチウムイオン濃度及びナトリウムイオン濃度の総和は、例えば、50ppm〜2000ppm、100ppm〜1000ppm、200ppm〜500ppmである。
前記水性マゼンタインク中のカリウムイオン濃度、リチウムイオン濃度及びナトリウムイオン濃度の総和は、例えば、50ppm〜2000ppm、100ppm〜1000ppm、200ppm〜500ppmである。
前記水性シアンインク中のカリウムイオン濃度、リチウムイオン濃度及びナトリウムイオン濃度の総和は、例えば、50ppm〜2000ppm、100ppm〜1000ppm、200ppm〜500ppmである。
前記水性ブラックインク、前記水性イエローインク、前記水性マゼンタインク及び前記水性シアンインク中のカリウムイオン濃度、リチウムイオン濃度及びナトリウムイオン濃度の総和が、それぞれ、50ppm〜2000ppmであれば、前記無彩色インク(前記水性ブラックインク)と、いずれの色の前記有彩色インク(前記水性イエローインク、前記水性マゼンタインク、前記水性シアンインク)との間においても、ブリードを効果的に防止可能である。
本発明のインクセットは、前記条件(X)及び前記条件(Y)を満たす。これにより、本発明のインクセットによれば、無彩色インクを用いて形成された記録部と、有彩色インクを用いて形成された記録部との境界部におけるブリードを効果的に防止可能である。このブリード防止効果のメカニズムは、例えば、つぎのように推定される。すなわち、カリウムイオンは、リチウムイオン及びナトリウムイオンに比べてイオン半径が大きく、よりカチオン性の性質が強い。そのため、前記条件(X)を満たすように、前記無彩色イオンにおけるカリウムイオン、リチウムイオン及びナトリウムイオンの総量に占めるカリウムイオンの割合を高くし、且つ、前記条件(Y)を満たすように、前記有彩色インクにおける前記割合を低くすると、前記無彩色インクと前記有彩色インクとの間において、前記無彩色インクは、相対的によりカチオン側の性質を帯び、前記有彩色インクは、相対的によりアニオン側の性質を帯びるようになる。その結果、記録用紙等の記録媒体上で、前記無彩色インクと、前記有彩色インクとが接触したときに、互いの性質の違いにより、両者が混ざりにくくなることで、ブリードが効果的に防止されると考えられる。ただし、このメカニズムは推定に過ぎず、本発明は、このメカニズムに限定されない。
本発明のインクセットにおいて、下記条件(X1)及び下記条件(Y1)を満たすことが好ましい。下記条件(X1)及び下記条件(Y1)を満たせば、無彩色インクを用いて形成された記録部と、有彩色インクを用いて形成された記録部との境界部におけるブリードをさらに効果的に防止可能である。

条件(X1):K/(Li+Na+K)>0.8
:前記無彩色インク中のカリウムイオン濃度(ppm)
Li:前記無彩色インク中のリチウムイオン濃度(ppm)
Na:前記無彩色インク中のナトリウムイオン濃度(ppm)

条件(Y1):K/(Li+Na+K)<0.5
:前記有彩色インク中のカリウムイオン濃度(ppm)
Li:前記有彩色インク中のリチウムイオン濃度(ppm)
Na:前記有彩色インク中のナトリウムイオン濃度(ppm)
本発明のインクセットでは、前記有彩色インクとして、2色以上の有彩色インクを含み、前記条件(Y)又は(Y1)において、Kを、前記2色以上の有彩色インク中のカリウムイオン濃度の総和(ppm)とし、Liを、前記2色以上の有彩色インク中のリチウムイオン濃度の総和(ppm)とし、Naを、前記2色以上の有彩色インク中のナトリウムイオン濃度の総和(ppm)としてもよい。この場合、本発明のインクセットは、無彩色インクと、2色以上の有彩色インクとを含むインクジェット記録用インクセットであって、前記無彩色インクは、カリウムイオンと、リチウムイオン及びナトリウムイオンの少なくとも一方とを含み、前記有彩色インクは、カリウムイオン、リチウムイオン及びナトリウムイオンからなる群から選択される少なくとも一つを含み、下記条件(X)及び下記条件(Z)又は(Z2)を満たすものであると言うこともできる。この態様においては、前記有彩色インクを混色(前記2色以上の有彩色インクを混合)しても、前記無彩色インクとの間でのブリードを効果的に防止可能である。本発明において、前記2色以上の有彩色インクの混合により形成された記録部は、有彩色であっても、無彩色(例えば、イエローインク、マゼンタインク、シアンインクの混合によるグレー等)であってもよい。

条件(X):K/(Li+Na+K)>0.7
:前記無彩色インク中のカリウムイオン濃度(ppm)
Li:前記無彩色インク中のリチウムイオン濃度(ppm)
Na:前記無彩色インク中のナトリウムイオン濃度(ppm)

条件(Z):Kct/(Lict+Nact+Kct)<0.6
ct:前記2色以上の有彩色インク中のカリウムイオン濃度の総和(ppm)
Lict:前記2色以上の有彩色インク中のリチウムイオン濃度の総和(ppm)
Nact:前記2色以上の有彩色インク中のナトリウムイオン濃度の総和(ppm)

条件(Z1):Kct/(Lict+Nact+Kct)<0.5
ct:前記2色以上の有彩色インク中のカリウムイオン濃度の総和(ppm)
Lict:前記2色以上の有彩色インク中のリチウムイオン濃度の総和(ppm)
Nact:前記2色以上の有彩色インク中のナトリウムイオン濃度の総和(ppm)
つぎに、本発明のインクジェット記録装置について説明する。
本発明のインクジェット記録装置は、インク収容部及びインク吐出手段を含み、前記インク収容部に収容されたインクを前記インク吐出手段によって吐出するインクジェット記録装置であって、前記インク収容部に、本発明のインクジェット記録用インクセットを構成する無彩色インク及び有彩色インクが収容されていることを特徴とする。
図1に、本発明のインクジェット記録装置の一例の構成を示す。図示のとおり、このインクジェット記録装置1は、4つのインクカートリッジ2と、インク吐出手段(インクジェットヘッド)3と、ヘッドユニット4と、キャリッジ5と、駆動ユニット6と、プラテンローラ7と、パージ装置8とを主要な構成要素として含む。
4つのインクカートリッジ2は、イエロー、マゼンタ、シアン及びブラックの4色の水性インクを、それぞれ1色ずつ含む。例えば、前記水性ブラックインクが、本発明の無彩色インクであり、前記水性イエローインク、前記水性マゼンタインク及び前記水性シアンインクの少なくとも一つが、本発明の有彩色インクである。本例では、4つのインクカートリッジ2のセットを示したが、これに代えて、水性イエローインク収納部、水性マゼンタインク収納部、水性シアンインク収納部及び水性ブラックインク収納部を形成するようにその内部が間仕切りされた一体型のインクカートリッジを用いてもよい。前記インクカートリッジの本体としては、例えば、従来公知のものを使用できる。
ヘッドユニット4に設置されたインクジェットヘッド3は、記録媒体(例えば、記録用紙)Pに記録を行う。キャリッジ5には、4つのインクカートリッジ2及びヘッドユニット4が搭載される。駆動ユニット6は、キャリッジ5を直線方向に往復移動させる。駆動ユニット6としては、例えば、従来公知のものを使用できる(例えば、特開2008−246821号公報参照)。プラテンローラ7は、キャリッジ5の往復方向に延び、インクジェットヘッド3と対向して配置されている。
パージ装置8は、インクジェットヘッド3の内部に溜まる気泡等を含んだ不良インクを吸引する。パージ装置8としては、例えば、従来公知のものを使用できる(例えば、特開2008−246821号公報参照)。
パージ装置8のプラテンローラ7側には、パージ装置8に隣接してワイパ部材20が配設されている。ワイパ部材20は、へら状に形成されており、キャリッジ5の移動に伴って、インクジェットヘッド3のノズル形成面を拭うものである。図1において、キャップ18は、水性インクの乾燥を防止するため、記録が終了するとリセット位置に戻されるインクジェットヘッド3の複数のノズルを覆うものである。
本例のインクジェット記録装置1においては、4つのインクカートリッジ2は、ヘッドユニット4と共に、1つのキャリッジ5に搭載されている。ただし、本発明は、これに限定されない。インクジェット記録装置1において、4つのインクカートリッジ2の各カートリッジは、ヘッドユニット4とは別のキャリッジに搭載されていてもよい。また、4つのインクカートリッジ2の各カートリッジは、キャリッジ5には搭載されず、インクジェット記録装置1内に配置、固定されていてもよい。これらの態様においては、例えば、4つのインクカートリッジ2の各カートリッジと、キャリッジ5に搭載されたヘッドユニット4とが、チューブ等により連結され、4つのインクカートリッジ2の各カートリッジからヘッドユニット4に前記水性インクが供給される。また、これらの態様においては、4つのインクカートリッジ2に代えて、ボトル形状の4つのインクボトルを用いてもよい。この場合、前記インクボトルには、外部から内部にインクを注入するための注入口が設けられていることが好ましい。
このインクジェット記録装置1を用いたインクジェット記録は、例えば、つぎのようにして実施される。まず、記録用紙Pが、インクジェット記録装置1の側方又は下方に設けられた給紙カセット(図示せず)から給紙される。記録用紙Pは、インクジェットヘッド3と、プラテンローラ7との間に導入される。導入された記録用紙Pに、インクジェットヘッド3から吐出される水性インクにより所定の記録がされる。記録後の記録用紙Pは、インクジェット記録装置1から排紙される。本発明によれば、無彩色インクを用いて形成された記録部と、有彩色インクを用いて形成された記録部との境界部におけるブリードが効果的に防止された記録物を得ることが可能である。図1においては、記録用紙Pの給紙機構及び排紙機構の図示を省略している。
図1に示す装置では、シリアル型インクジェットヘッドを採用するが、本発明は、これに限定されない。前記インクジェット記録装置は、ライン型インクジェットヘッドを採用する装置であってもよい。
つぎに、本発明のインクジェット記録方法は、記録媒体にインクセットを構成するインクをインクジェット方式で吐出して記録するインクジェット記録方法であって、前記インクセットが、本発明のインクジェット記録用インクセットであることを特徴とする。前記記録は、印字、印画、印刷等を含む。
つぎに、本発明のインクジェット記録用インクの選択方法について説明する。本発明のインクジェット記録用インクの選択方法は、インクジェット記録用インクセットを構成するインクジェット記録用インクの選択方法であって、前記インクセットは、無彩色インクと、有彩色インクとを含み、前記無彩色インクは、カリウムイオンと、リチウムイオン及びナトリウムイオンの少なくとも一方とを含み、前記有彩色インクは、カリウムイオン、リチウムイオン及びナトリウムイオンからなる群から選択される少なくとも一つを含み、前記選択方法が、前記無彩色インク中及び前記有彩色インク中のカリウムイオン濃度、リチウムイオン濃度及びナトリウムイオン濃度を測定する測定工程;前記条件(X)及び前記条件(Y)を満たすように、前記無彩色インク及び前記有彩色インクを選択する選択工程;を含むことを特徴とする。本発明のインクジェット記録用インクの選択方法によれば、前記無彩色インク中及び前記有彩色インク中のカリウムイオン濃度、リチウムイオン濃度及びナトリウムイオン濃度を測定し、前記条件(X)及び前記条件(Y)を満たすように、前記無彩色インク及び前記有彩色インクを選択することで、無彩色インクを用いて形成された記録部と、有彩色インクを用いて形成された記録部との境界部におけるブリードを効果的に防止可能な無彩色インク及び有彩色インクを極めて容易に選択することができる。本発明のインクジェット記録用インクの選択方法のその他の条件は、本発明のインクジェット記録用インクセットと同様である。
つぎに、本発明のインクジェット記録用インクセットの製造方法について説明する。本発明のインクジェット記録用インクセットの製造方法は、無彩色インクと、有彩色インクとを含むインクジェット記録用インクセットの製造方法であって、本発明のインクジェット記録用インクの選択方法により、前記条件(X)及び前記条件(Y)を満たすように、無彩色インクと、有彩色インクとを予め選択しておき、前記選択に従って、前記無彩色インクと、前記有彩色インクとを組み合わせることを特徴とする。本発明のインクジェット記録用インクセットの製造方法によれば、本発明のインクジェット記録用インクの選択方法により無彩色インクと、有彩色インクとを予め選択しておくことで、無彩色インクを用いて形成された記録部と、有彩色インクを用いて形成された記録部との境界部におけるブリードを効果的に防止可能なインクジェット記録用インクセットを極めて容易に得ることができる。本発明のインクジェット記録用インクセットの製造方法のその他の条件は、本発明のインクジェット記録用インクセットと同様である。
つぎに、本発明のブリード抑制方法について説明する。本発明のブリード抑制方法は、インクセットを用いたインクジェット記録におけるブリード抑制方法であって、前記インクセットが、本発明のインクジェット記録用インクセットであることを特徴とする。
つぎに、本発明の実施例について比較例と併せて説明する。なお、本発明は、下記の実施例及び比較例により限定及び制限されない。
〔顔料を用いた無彩色インクの調製〕
インク組成(表1)における、自己分散型カーボンブラックを除く成分を、均一に混合してインク溶媒を得た。つぎに、水に分散させた自己分散型カーボンブラックに、前記インク溶媒を加え、均一に混合した。その後、得られた混合物を、東洋濾紙(株)製のセルロースアセテートタイプメンブレンフィルタ(孔径3.00μm)でろ過することで、表1に示す顔料を用いた無彩色インクBk−1a〜Bk−1j、Bk−2a、Bk−2b及びBk−3を得た。
〔染料を用いた無彩色インクの調製〕
インク組成(表1)における各成分を、均一に混合した。その後、得られた混合物を、東洋濾紙(株)製の親水性ポリテトラフルオロエチレン(PTFE)タイプメンブレンフィルタ(孔径0.20μm)を用いてろ過することで、表1に示す染料を用いた無彩色インクBk−4a及びBk−4bを得た。
Figure 2017132963
〔顔料分散液の調製〕
表2〜4に示す顔料20重量%、樹脂分散剤(アクリル酸−アクリル酸エステル共重合体)5.0重量%に、純水を加えて全体を100重量%とし、撹拌混合して混合物を得た。この混合物を、0.3mm径ジルコニアビーズを充填した湿式サンドミルに入れ、6時間分散処理を行った。その後、ジルコニアビーズをセパレータにより取り除き、孔径3.0μmセルロースアセテートフィルターでろ過することにより、表2〜4に示す顔料分散液1、3、4及び6〜10を得た。
〔顔料を用いた有彩色インクの調製〕
有彩色インク組成(表2〜4)における、顔料分散液を除く成分を、均一に混合しインク溶媒を得た。つぎに、顔料分散液に、前記インク溶媒を加え、均一に混合した。その後、得られた混合物を、東洋濾紙(株)製のセルロースアセテートタイプメンブレンフィルタ(孔径3.00μm)でろ過することで、表2〜4に示す顔料を用いた有彩色インクY−1a〜Y−1g、Y−2〜Y−4、M−1a、M−1b、M−2〜M−6、C−1、C−2及びC−4を得た。
〔染料を用いた有彩色インクの調製〕
有彩色インク組成(表4)における各成分を、均一に混合した。その後、得られた混合物を、東洋濾紙(株)製の親水性ポリテトラフルオロエチレン(PTFE)タイプメンブレンフィルタ(孔径0.20μm)を用いてろ過することで、表4に示す染料を用いた有彩色インクC−3を得た。
Figure 2017132963
Figure 2017132963
Figure 2017132963
[実施例1−1〜1−18及び比較例1−1〜1−5]
〔インクジェット記録用インクセットの構成〕
実施例1−1〜1−18は、前記有彩色インクが1種類の例である。表5に示すように、無彩色インク及び有彩色インクを組み合わせて、インクジェット記録用インクセットを構成した。
〔インクジェット記録用インクセットの評価〕
実施例1−1〜1−18及び比較例1−1〜1−5のインクセットについて、ブリード評価を、下記の方法により実施した。
(ブリード評価)
ブラザー工業(株)製のインクジェットプリンタDCP−J4225Nを使用し、普通紙3紙(International Paper社製のRey Copy Paper、Xerox社製のBusiness及びRecycled Supreme)上に、背景に実施例1−1〜1−18及び比較性1−1〜1−5のインクセットを構成する有彩色インク、ラインに実施例1−1〜1−18及び比較例1−1〜1−5のインクセットを構成する無彩色インクを用いて評価サンプルを作製した。前記評価サンプルにおけるブリードを、クオリティ・エンジニアリング・アソシエイツ(QEA)社製のハンディ型画像評価システム「PIAS(登録商標)−II」によりラギットネス(Raggedness)を測定することで、下記評価基準に従って評価した。前記ラギットネスの測定は、ISO−13660に準拠して実施し、各普通紙について3回行った。ここで、各普通紙における測定結果は、それぞれ、3回測定した値の平均値の小数第1位を四捨五入したものであり、「3紙平均」は、前記各普通紙のそれぞれの前記平均値(小数第1位を四捨五入する前の値)の和を3で除した3紙の測定結果の平均値について小数第1位を四捨五入したものである。ここで、ラギットネスとは、ISO−13660で定義されたラインのラギットネスであり、ラギットなラインとは、本来スムーズで真っ直ぐなはずの理想のラインエッジに対して波打っている状態を示す。
ブリード評価 評価基準
A:ラインのラギットネスの3紙平均が、30未満であった。
B:ラインのラギットネスの3紙平均が、30以上40未満であった。
C:ラインのラギットネスの3紙平均が、40以上であった。
実施例1−1〜1−18及び比較例1−1〜1−5のインクセットの構成及び評価結果を、表5に示す。
Figure 2017132963
表5に示すとおり、実施例1−1〜1−18では、ブリードの評価結果が良好であった。特に、前記条件(X1)(K/(Li+Na+K)>0.8)及び前記条件(Y1)(K/(Li+Na+K)<0.5)を満たす実施例1−2、1−3、1−5、1−7〜1−9、1−12〜1−15及び1−17では、ブリードの評価結果が極めて優れていた。一方、前記条件(X)及び前記条件(Y)の少なくとも一方を満たさない比較例1−1〜1−5では、ブリードの評価結果が悪かった。
[実施例2−1〜2−3]
実施例2−1〜2−3は、前記有彩色インクが2色以上の例である。表6に示すように、無彩色インク及び有彩色インクを組み合わせて、インクジェット記録用インクセットを構成した。
実施例2−1〜2−3のインクセットについて、背景を、前記2色以上の有彩色インクを同量ずつ用いた混色として形成したこと以外は、実施例1−1〜1−13及び比較例1−1〜1−5と同様にして、ブリード評価を実施した。
実施例2−1〜2−3のインクセットの構成及び評価結果を、表6に示す。なお、表6において、K、Li及びNaは、それぞれ、前記2色以上の有彩色インク中のカリウムイオン濃度、リチウムイオン濃度及びナトリウムイオン濃度の総和(ppm)である。
Figure 2017132963
表6に示すとおり、実施例2−1〜2−3では、ブリードの評価結果が良好であった。特に、前記条件(X1)(K/(Li+Na+K)>0.8)及び前記条件(Y1)(K/(Li+Na+K)<0.5)を満たす実施例2−1及び2−3では、ブリードの評価結果が極めて優れていた。
以上のように、本発明のインクセットは、無彩色インクを用いて形成された記録部と、有彩色インクを用いて形成された記録部との境界部におけるブリードを効果的に防止可能なものである。本発明のインクセットの用途は、特に限定されず、各種のインクジェット記録に広く適用可能である。
1 インクジェット記録装置
2 インクカートリッジ
3 インク吐出手段(インクジェットヘッド)
4 ヘッドユニット
5 キャリッジ
6 駆動ユニット
7 プラテンローラ
8 パージ装置

Claims (10)

  1. 無彩色インクと、有彩色インクとを含むインクジェット記録用インクセットであって、
    前記無彩色インクは、カリウムイオンと、リチウムイオン及びナトリウムイオンの少なくとも一方とを含み、
    前記有彩色インクは、カリウムイオン、リチウムイオン及びナトリウムイオンからなる群から選択される少なくとも一つを含み、
    下記条件(X)及び下記条件(Y)を満たすことを特徴とするインクジェット記録用インクセット。

    条件(X):K/(Li+Na+K)>0.7
    :前記無彩色インク中のカリウムイオン濃度(ppm)
    Li:前記無彩色インク中のリチウムイオン濃度(ppm)
    Na:前記無彩色インク中のナトリウムイオン濃度(ppm)

    条件(Y):K/(Li+Na+K)<0.6
    :前記有彩色インク中のカリウムイオン濃度(ppm)
    Li:前記有彩色インク中のリチウムイオン濃度(ppm)
    Na:前記有彩色インク中のナトリウムイオン濃度(ppm)
  2. 下記条件(X1)及び下記条件(Y1)を満たす請求項1記載のインクジェット記録用インクセット。

    条件(X1):K/(Li+Na+K)>0.8
    :前記無彩色インク中のカリウムイオン濃度(ppm)
    Li:前記無彩色インク中のリチウムイオン濃度(ppm)
    Na:前記無彩色インク中のナトリウムイオン濃度(ppm)

    条件(Y1):K/(Li+Na+K)<0.5
    :前記有彩色インク中のカリウムイオン濃度(ppm)
    Li:前記有彩色インク中のリチウムイオン濃度(ppm)
    Na:前記有彩色インク中のナトリウムイオン濃度(ppm)
  3. 前記無彩色インクは、ブラック顔料と、水とを含む水性ブラックインクであり、
    前記有彩色インクは、
    イエロー顔料と、水とを含み水性イエローインク、
    マゼンタ顔料と、水とを含む水性マゼンタインク、及び、
    シアン顔料と、水とを含む水性シアンインクからなる群から選択される少なくとも一つの水性有彩色インクである請求項1又は2記載のインクジェット記録用インクセット。
  4. 前記無彩色インクは、自己分散型カーボンブラックと、界面活性剤と、水とを含む水性ブラックインクであり、
    前記有彩色インクは、
    イエロー顔料と、樹脂分散剤と、界面活性剤と、水とを含む水性イエローインク、
    マゼンタ顔料と、樹脂分散剤と、界面活性剤と、水とを含む水性マゼンタインク、及び、
    シアン顔料と、樹脂分散剤と、界面活性剤と、水とを含む水性シアンインクからなる群から選択される少なくとも一つの水性有彩色インクである請求項1又は2記載のインクジェット記録用インクセット。
  5. 前記無彩色インクは、自己分散型カーボンブラックと、水とを含む水性ブラックインクであり、
    前記有彩色インクは、自己分散型有彩色顔料と、水とを含む水性有彩色インクである請求項1又は2記載のインクジェット記録用インクセット。
  6. 前記有彩色インクは、
    自己分散型イエロー顔料と、水とを含む水性イエローインク、
    自己分散型マゼンタ顔料と、水とを含む水性マゼンタインク、及び、
    自己分散型シアン顔料と、水とを含む水性シアンインクからなる群から選択される少なくとも一つの水性有彩色インクである請求項5記載のインクジェット記録用インクセット。
  7. 前記イエロー顔料は、アゾ顔料を含み、
    前記マゼンタ顔料は、キナクリドン顔料を含み、
    前記シアン顔料は、フタロシアニン顔料を含む請求項3、4又は6記載のインクジェット記録用インクセット。
  8. 前記イエロー顔料は、C.I.ピグメントイエロー74及びC.I.ピグメントイエロー155の少なくとも一方を含み、
    前記マゼンタ顔料は、C.I.ピグメントバイオレット19、C.I.ピグメントレッド122、C.I.ピグメントレッド202及びこれら3種類のマゼンタ顔料のうちの少なくとも2種類のマゼンタ顔料を含む固溶体からなる群から選択される少なくとも一つを含み、
    前記シアン顔料は、C.I.ピグメントブルー15:3及びC.I.ピグメントブルー15:4の少なくとも一方を含む請求項7記載のインクジェット記録用インクセット。
  9. 前記水性ブラックインク中のカリウムイオン濃度、リチウムイオン濃度及びナトリウムイオン濃度の総和は、50ppm〜2000ppmであり、
    前記水性イエローインク中のカリウムイオン濃度、リチウムイオン濃度及びナトリウムイオン濃度の総和は、50ppm〜2000ppmであり、
    前記水性マゼンタインク中のカリウムイオン濃度、リチウムイオン濃度及びナトリウムイオン濃度の総和は、50ppm〜2000ppmであり、
    前記水性シアンインク中のカリウムイオン濃度、リチウムイオン濃度及びナトリウムイオン濃度の総和は、50ppm〜2000ppmである請求項3、4及び6〜8のいずれか一項に記載のインクジェット記録用インクセット。
  10. 前記有彩色インクとして、2色以上の有彩色インクを含み、
    前記条件(Y)又は(Y1)において、
    を、前記2色以上の有彩色インク中のカリウムイオン濃度の総和(ppm)とし、
    Liを、前記2色以上の有彩色インク中のリチウムイオン濃度の総和(ppm)とし、
    Naを、前記2色以上の有彩色インク中のナトリウムイオン濃度の総和(ppm)とする請求項1〜9のいずれか一項に記載のインクジェット記録用インクセット。

JP2016016358A 2016-01-29 2016-01-29 インクジェット記録用インクセット Active JP6646869B2 (ja)

Priority Applications (2)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2016016358A JP6646869B2 (ja) 2016-01-29 2016-01-29 インクジェット記録用インクセット
US15/417,321 US10414934B2 (en) 2016-01-29 2017-01-27 Ink set for ink-jet recording, and method for producing ink set for ink-jet recording

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2016016358A JP6646869B2 (ja) 2016-01-29 2016-01-29 インクジェット記録用インクセット

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2017132963A true JP2017132963A (ja) 2017-08-03
JP6646869B2 JP6646869B2 (ja) 2020-02-14

Family

ID=59386128

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2016016358A Active JP6646869B2 (ja) 2016-01-29 2016-01-29 インクジェット記録用インクセット

Country Status (2)

Country Link
US (1) US10414934B2 (ja)
JP (1) JP6646869B2 (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2019054215A1 (ja) * 2017-09-13 2019-03-21 日本化薬株式会社 インク用分散液組成物及び水性インク

Families Citing this family (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP6707929B2 (ja) * 2016-03-18 2020-06-10 ブラザー工業株式会社 インクジェット記録用水性インクセット

Citations (10)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2003213180A (ja) * 2002-01-28 2003-07-30 Seiko Epson Corp インクジェット記録用インクセットおよびインクジェット記録方法
JP2004339284A (ja) * 2003-05-13 2004-12-02 Brother Ind Ltd インクジェット記録用水性インクセット
JP2004346160A (ja) * 2003-05-21 2004-12-09 Brother Ind Ltd インクジェット記録用水性インクセット
JP2006160815A (ja) * 2004-12-03 2006-06-22 Canon Inc インクセット、インクジェット記録方法及び記録物
JP2008069355A (ja) * 2001-10-18 2008-03-27 Seiko Epson Corp 水性インク、水性インクセット及び分散液の製造方法
JP2009299050A (ja) * 2008-05-14 2009-12-24 Seiko Epson Corp インクセットおよびこれを用いた記録方法
JP2010525105A (ja) * 2007-04-20 2010-07-22 イー・アイ・デュポン・ドウ・ヌムール・アンド・カンパニー インクジェットインク
WO2011027842A1 (ja) * 2009-09-04 2011-03-10 富士フイルム株式会社 インクセット、記録方法、記録物及び印刷物
JP2011116851A (ja) * 2009-12-02 2011-06-16 Canon Inc インクジェット記録用インクセット及びインクジェット記録方法
JP2014034645A (ja) * 2012-08-09 2014-02-24 Canon Inc インク、インクカートリッジ、及びインクジェット記録方法

Family Cites Families (10)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US5609671A (en) 1994-06-20 1997-03-11 Orient Chemical Industries, Ltd. Water-based pigment ink and process for producing the same
JP3405817B2 (ja) 1994-06-20 2003-05-12 オリヱント化学工業株式会社 水性顔料インキ及びその製造方法
US5837045A (en) 1996-06-17 1998-11-17 Cabot Corporation Colored pigment and aqueous compositions containing same
ATE541904T1 (de) 2004-12-17 2012-02-15 Cabot Corp Verfahren zur herstellung oxidierter modifizierter pigmente und sie enthaltende tintenstrahltintenzusammensetzungen
WO2007053563A2 (en) 2005-10-31 2007-05-10 Cabot Corporation Modified colorants and inkjet ink compositions comprising modified colorants
JP2008246821A (ja) 2007-03-30 2008-10-16 Brother Ind Ltd 前処理液、インクセット、インクジェット記録装置およびインクジェット記録方法
EP2268747B1 (en) 2008-03-17 2017-08-30 Cabot Corporation Modified pigments having reduced phosphate release, and dispersions and inkjet ink compositions therefrom
JP5879692B2 (ja) 2010-03-04 2016-03-08 株式会社リコー インクジェット記録用インクセット、インクジェット記録方法、及び記録物
JP5282747B2 (ja) 2010-03-05 2013-09-04 株式会社リコー インクジェット記録用インクセット、インクジェット記録方法及び記録物
JP2012213980A (ja) 2011-04-01 2012-11-08 Canon Inc インクジェット記録方法

Patent Citations (11)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2008069355A (ja) * 2001-10-18 2008-03-27 Seiko Epson Corp 水性インク、水性インクセット及び分散液の製造方法
JP2003213180A (ja) * 2002-01-28 2003-07-30 Seiko Epson Corp インクジェット記録用インクセットおよびインクジェット記録方法
JP2004339284A (ja) * 2003-05-13 2004-12-02 Brother Ind Ltd インクジェット記録用水性インクセット
JP2004346160A (ja) * 2003-05-21 2004-12-09 Brother Ind Ltd インクジェット記録用水性インクセット
JP2006160815A (ja) * 2004-12-03 2006-06-22 Canon Inc インクセット、インクジェット記録方法及び記録物
JP2010525105A (ja) * 2007-04-20 2010-07-22 イー・アイ・デュポン・ドウ・ヌムール・アンド・カンパニー インクジェットインク
JP2009299050A (ja) * 2008-05-14 2009-12-24 Seiko Epson Corp インクセットおよびこれを用いた記録方法
WO2011027842A1 (ja) * 2009-09-04 2011-03-10 富士フイルム株式会社 インクセット、記録方法、記録物及び印刷物
JP2011074378A (ja) * 2009-09-04 2011-04-14 Fujifilm Corp インクセット、記録方法、記録物及び印刷物
JP2011116851A (ja) * 2009-12-02 2011-06-16 Canon Inc インクジェット記録用インクセット及びインクジェット記録方法
JP2014034645A (ja) * 2012-08-09 2014-02-24 Canon Inc インク、インクカートリッジ、及びインクジェット記録方法

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2019054215A1 (ja) * 2017-09-13 2019-03-21 日本化薬株式会社 インク用分散液組成物及び水性インク
JPWO2019054215A1 (ja) * 2017-09-13 2020-08-27 日本化薬株式会社 インク用分散液組成物及び水性インク

Also Published As

Publication number Publication date
JP6646869B2 (ja) 2020-02-14
US20170218217A1 (en) 2017-08-03
US10414934B2 (en) 2019-09-17

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP6432782B2 (ja) インクジェット記録用水性インク及びインクカートリッジ
JP2018172502A (ja) インクジェット記録用水性インク
JP2011157425A (ja) インクジェット記録用水性インクおよびインクカートリッジ
JP4737725B2 (ja) インクジェット記録用水性インク、インクカートリッジおよびインクジェット記録装置
JP6646869B2 (ja) インクジェット記録用インクセット
JP2016159450A (ja) インクジェット記録装置及び堆積抑制方法
JP5310585B2 (ja) インクジェット記録用水性インクおよびインクカートリッジ
CN106009920B (zh) 喷墨记录用水性油墨
JP6300084B2 (ja) インクジェット記録用水性インク及びインクカートリッジ
JP2018172503A (ja) インクジェット記録用水性インク
JP6776623B2 (ja) インクセット及び記録方法
JP6044836B2 (ja) インクジェット記録用水性インク、インクカートリッジ、インクジェット記録装置及びインクジェット記録方法
JP6120152B2 (ja) インクジェット記録用水性インク、インクカートリッジ及びインクジェット記録装置
JP6136447B2 (ja) インクジェット記録用水性インク、インクジェット記録用水性インクセット、インクカートリッジ、インクジェット記録装置及びインクジェット記録方法
JP6805936B2 (ja) インクジェット記録用水性インク
JP2016193971A (ja) インクジェット記録用水性インク及びインクカートリッジ
JP5704514B2 (ja) インクジェット記録用水性インク、インクカートリッジ、インクジェット記録方法及びインクジェット記録装置
JP5310582B2 (ja) インクジェット記録用水性インクおよびインクカートリッジ
JP6358561B2 (ja) インクジェット記録用水性インク及びインクカートリッジ
CN114080435A (zh) 喷墨记录用水性墨和墨组
JP2021014538A (ja) インクジェット記録用水性インク及びインクセット
JP6089870B2 (ja) インクジェット記録用水性インク、インクカートリッジ及びインクジェット記録装置
JP6120151B2 (ja) インクジェット記録用水性インク、インクカートリッジ及びインクジェット記録装置
JP6103369B2 (ja) インクジェット記録用水性インク、インクカートリッジ及びインクジェット記録装置
CN114080434A (zh) 喷墨记录用水性墨和墨组

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20190117

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20191118

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20191212

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20191225

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 6646869

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150