JP2009083115A - 液体吐出装置及びその制御方法 - Google Patents

液体吐出装置及びその制御方法 Download PDF

Info

Publication number
JP2009083115A
JP2009083115A JP2007251999A JP2007251999A JP2009083115A JP 2009083115 A JP2009083115 A JP 2009083115A JP 2007251999 A JP2007251999 A JP 2007251999A JP 2007251999 A JP2007251999 A JP 2007251999A JP 2009083115 A JP2009083115 A JP 2009083115A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
target
width
foreign matter
optical sensor
liquid
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Withdrawn
Application number
JP2007251999A
Other languages
English (en)
Inventor
Aya Takio
綾 瀧尾
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Seiko Epson Corp
Original Assignee
Seiko Epson Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Seiko Epson Corp filed Critical Seiko Epson Corp
Priority to JP2007251999A priority Critical patent/JP2009083115A/ja
Publication of JP2009083115A publication Critical patent/JP2009083115A/ja
Withdrawn legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Ink Jet (AREA)
  • Handling Of Sheets (AREA)
  • Character Spaces And Line Spaces In Printers (AREA)

Abstract

【課題】ドット形成用の載置面上に異物が存在していてもターゲットの端部位置や幅の誤判定を防止できるようにする。
【解決手段】プラテン39上に用紙Pを搬送する前に光学センサ38によりプラテン39上を走査し、検出されたセンサ位置を予め異物の端部位置としてRAM53に登録しておく。そして、用紙Pがプラテン39上に搬送された状態で再び光学センサ38によりプラテン39上を走査し、検出されたセンサ位置のうちRAM53に登録された異物の端部位置と一致しないセンサ位置を抽出し、抽出したセンサ位置を用いて用紙Pの幅を判定する。このように、異物の端部位置と一致するセンサ位置を使用しないので、プラテン39上に異物が存在していても用紙Pの端部位置や幅の誤判定を防止することができる。
【選択図】図1

Description

本発明は、液体吐出装置及びその制御方法に関する。
従来、この種の液体吐出装置としては、プラテン上にある紙くずなどの異物を光センサで検出可能なインクジェットプリンタが提案されている(例えば、特許文献1参照)。このプリンタでは、電源投入時などのプラテン上に用紙が搬送されていない状態で、用紙幅検出用の光センサを用いてプラテン上を走査する。そして、プラテン上の異物を検出するとユーザにその旨を知らせ、ユーザによる異物の除去後にプラテン上の異物の有無を確認してから印刷を行うようにしている。
特開2006−88612号公報
しかしながら、ユーザにプラテン上の異物の存在を知らせても、ユーザが異物を発見できなかったり異物に手が届きにくかったりするなど、ユーザによる異物の除去が困難な場合がある。特に、写真や葉書サイズなどの用紙に特化した小型の液体吐出装置には、異物を除去するために分解の必要があるなどユーザによる異物の除去が事実上不可能なものがある。ここで、プラテン上に異物が存在しているときにプラテン上に搬送された用紙の端部位置を光センサを用いて検出した場合、異物の存在により端部位置を誤判定したり用紙幅を実際の幅より大きく誤判定することがある。このとき、誤判定した端部位置や用紙幅を基準として液体吐出領域を設定するので、用紙からはみ出たプラテン上の領域にまで液体を吐出する場合があり、この場合プラテン上に吐出された液体が次に搬送される用紙に付着する用紙汚れなどの問題が発生する。
本発明の液体吐出装置及びその制御方法は、ドット形成用の載置面上に異物が存在していてもターゲットの端部位置や幅の誤判定を防止できるようにすることを主目的とする。
本発明の液体吐出装置及びその制御方法は、上述の目的を達成するために以下の手段を採った。
本発明の液体吐出装置は、
ターゲットに液体を吐出してドットを形成可能な液体吐出装置であって、
前記ターゲットをドット形成用の載置面に搬送する搬送手段と、
前記載置面上のターゲットに液体を吐出する液体吐出手段と、
前記載置面上に前記ターゲットの両端部を検出可能な検出領域をもつ光学センサと、
データを記憶する記憶手段と、
前記ターゲットを搬送する前の所定のタイミングで前記光学センサにより検出された検出値に基づいて前記載置面上の異物の有無を判定し、前記載置面上に異物が存在すると判定したときには前記検出値を異物検出位置として前記記憶手段に記憶させる異物判定手段と、
前記ターゲットのドット形成が指示されたとき、前記異物判定手段により前記載置面上に異物が存在しないと判定されたときには前記ターゲットが搬送されるよう前記搬送手段を制御すると共に前記載置面上に前記ターゲットが搬送された状態で前記光学センサにより検出された検出値に基づいて前記ターゲットの端部位置を判定し、前記異物判定手段により前記載置面上に異物が存在すると判定されたときには前記ターゲットが搬送されるよう前記搬送手段を制御すると共に前記載置面上に前記ターゲットが搬送された状態で前記光学センサにより検出された検出値のうち前記記憶された異物検出位置を除く検出値に基づいて前記ターゲットの端部位置を判定するターゲット端部位置判定手段と、
前記判定された前記ターゲットの端部位置に基づいてドットを形成すべき領域を設定すると共に該設定した領域に液体が吐出されてドットが形成されるよう前記液体吐出手段を制御する制御手段と
を備えたものである。
この液体吐出装置では、ターゲットを搬送する前の所定のタイミングで光学センサにより検出された検出値に基づいて載置面上の異物の有無を判定し、載置面上に異物が存在すると判定したときには前記検出値を異物検出位置として記憶手段に記憶させ、ターゲットのドット形成が指示されたとき、異物判定手段により載置面上に異物が存在しないと判定されたときにはターゲットが搬送されるよう搬送手段を制御すると共に載置面上にターゲットが搬送された状態で光学センサにより検出された検出値に基づいてターゲットの端部位置を判定し、異物判定手段により載置面上に異物が存在すると判定されたときにはターゲットが搬送されるよう搬送手段を制御すると共に載置面上にターゲットが搬送された状態で光学センサにより検出された検出値のうち記憶された異物検出位置を除く検出値に基づいてターゲットの端部位置を判定する。そして、判定されたターゲットの端部位置に基づいてドットを形成すべき領域を設定すると共に設定した領域に液体が吐出されてドットが形成されるよう液体吐出手段を制御する。したがって、ドット形成用の載置面上に異物が存在していてもターゲットの端部位置の誤判定を防止することができる。
本発明の液体吐出装置において、前記光学センサを前記ターゲットの搬送方向に直交する直交方向に移動させる移動手段と、前記移動手段の位置を検出する位置センサと、を備え、前記異物判定手段は、前記所定のタイミングで前記光学センサが移動されるよう前記移動手段を制御し、前記位置センサにより検出された前記光学センサが検出したときの前記移動手段の位置を前記異物検出位置として用いる手段であり、前記ターゲット幅判定手段は、前記ターゲットが前記載置面上に搬送されたときに前記光学センサが移動されるよう前記移動手段を制御し、前記位置センサにより検出された前記光学センサが検出したときの前記移動手段の位置に基づいて前記ターゲットの端部位置を判定する手段であるものとしてもよい。こうすれば、比較的容易に異物の位置を検出したりターゲットの端部位置を判定したりすることができる。
本発明の液体吐出装置は、
サイズの異なる複数種のターゲットに液体を吐出してドットを形成可能な液体吐出装置であって、
前記ターゲットをドット形成用の載置面に搬送する搬送手段と、
前記載置面上のターゲットに液体を吐出する液体吐出手段と、
前記載置面上に前記複数種のターゲットの幅以上の所定幅の検出領域をもつ光学センサと、
データを記憶する記憶手段と、
前記ターゲットを搬送する前の所定のタイミングで前記光学センサにより検出された検出値に基づいて前記載置面上の異物の有無を判定し、前記載置面上に異物が存在すると判定したときには前記検出値を異物検出位置として前記記憶手段に記憶させる異物判定手段と、
前記ターゲットのドット形成が指示されたとき、前記異物判定手段により前記載置面上に異物が存在しないと判定されたときには前記ターゲットが搬送されるよう前記搬送手段を制御すると共に前記載置面上に前記ターゲットが搬送された状態で前記光学センサにより検出された検出値に基づいて前記ターゲットの幅を判定し、前記異物判定手段により前記載置面上に異物が存在すると判定されたときには前記ターゲットが搬送されるよう前記搬送手段を制御すると共に前記載置面上に前記ターゲットが搬送された状態で前記光学センサにより検出された検出値のうち前記記憶された異物検出位置を除く検出値に基づいて前記ターゲットの幅を判定するターゲット幅判定手段と、
前記判定された前記ターゲットの幅に基づいてドットを形成すべき領域を設定すると共に該設定した領域に液体が吐出されてドットが形成されるよう前記液体吐出手段を制御する制御手段と
を備えたものである。
この液体吐出装置では、ターゲットを搬送する前の所定のタイミングで光学センサにより検出された検出値に基づいて載置面上の異物の有無を判定し、載置面上に異物が存在すると判定したときには検出値を異物検出位置として記憶手段に記憶させ、ターゲットのドット形成が指示されたとき、異物判定手段により載置面上に異物が存在しないと判定されたときにはターゲットが搬送されるよう搬送手段を制御すると共に載置面上にターゲットが搬送された状態で光学センサにより検出された検出値に基づいてターゲットの幅を判定し、異物判定手段により載置面上に異物が存在すると判定されたときにはターゲットが搬送されるよう搬送手段を制御すると共に載置面上にターゲットが搬送された状態で光学センサにより検出された検出値のうち記憶された異物検出位置を除く検出値に基づいてターゲットの幅を判定する。そして、判定されたターゲットの幅に基づいてドットを形成すべき領域を設定すると共に設定した領域に液体が吐出されてドットが形成されるよう液体吐出手段を制御する。したがって、ドット形成用の載置面上に異物が存在していてもターゲットの幅の誤判定を防止することができる。
本発明の液体吐出装置において、前記ターゲットのドット形成指示に伴って該ターゲットのサイズ情報を受け付けるサイズ情報受付手段を備え、前記ターゲット幅判定手段は、前記異物判定手段により前記載置面上に異物が存在すると判定されたとき、前記光学センサにより検出された検出値のうち前記記憶された異物検出位置を除く検出値では前記ターゲットの幅を判定できないときには、前記サイズ情報受付手段により受け付けられた前記ターゲットのサイズ情報に基づいて該ターゲットの幅を判定する手段であるものとしてもよい。こうすれば、ターゲットの端部が異物と重なっていてターゲットの端部を検出できないときでも、ターゲットの幅の誤判定を防止することができる。
本発明の液体吐出装置において、前記ターゲット幅判定手段は、前記異物判定手段により前記載置面上に異物が存在すると判定されたとき、前記光学センサにより検出された検出値のうち前記記憶された異物検出位置を除く検出値では前記ターゲットの幅を判定できないときには、自機で対応可能な複数種のターゲットのうち前記記憶された異物検出位置に対応する領域内に端部が含まれるサイズのターゲットを選択し、該選択したターゲットの幅を前記ターゲットの幅と判定する手段であるものとしてもよい。こうすれば、ターゲットの幅を判定できないときでも実際に搬送されているターゲットに近い幅を選択するので、ターゲットの幅の誤判定を防止することができる。この場合、前記ターゲット幅判定手段は、自機で対応可能な複数種のターゲットのうち前記異物検出領域に端部が含まれるサイズのターゲットを選択するにあたり、該当するサイズのターゲットが複数あるときには、該複数のターゲットのうち最小の幅を有するターゲットを選択する手段であるものとしてもよい。こうすれば、実際に搬送されているターゲットの幅より大きくターゲットの幅を判定することがないので、ターゲットの幅からはみ出た領域に液体吐出領域を設定することがなく載置面への液体の付着を防止することができる。
本発明の液体吐出装置において、前記光学センサを前記ターゲットの搬送方向に直交する直交方向に移動させる移動手段と、前記移動手段の位置を検出する位置センサと、を備え、前記異物判定手段は、前記所定のタイミングで前記光学センサが移動されるよう前記移動手段を制御し、前記位置センサにより検出された前記光学センサが検出したときの前記移動手段の位置を前記異物検出位置として用いる手段であり、前記ターゲット幅判定手段は、前記ターゲットが前記載置面上に搬送されたときに前記光学センサが移動されるよう前記移動手段を制御し、前記位置センサにより検出された前記光学センサが検出したときの前記移動手段の位置に基づいて前記ターゲットの幅を判定する手段であるものとしてもよい。こうすれば、比較的容易に異物の位置を検出したりターゲットの幅を判定したりすることができる。
本発明の液体吐出装置の制御方法は、ターゲットをドット形成用の載置面に搬送する搬送手段と、前記載置面上のターゲットに液体を吐出する液体吐出手段と、前記載置面上に前記ターゲットの両端部を検出可能な検出領域をもつ光学センサと、データを記憶する記憶手段と、を備える液体吐出装置のコンピュータ・ソフトウェアによる制御方法であって、
(a)前記ターゲットを搬送する前の所定のタイミングで前記光学センサにより検出された検出値に基づいて前記載置面上の異物の有無を判定し、前記載置面上に異物が存在すると判定したときには前記検出値を異物検出位置として前記記憶手段に記憶させるステップと、
(b)前記ターゲットのドット形成が指示されたとき、前記ステップ(a)で前記載置面上に異物が存在しないと判定されたときには前記ターゲットが搬送されるよう前記搬送手段を制御すると共に前記載置面上に前記ターゲットが搬送された状態で前記光学センサにより検出された検出値に基づいて前記ターゲットの端部位置を判定し、前記ステップ(a)で前記載置面上に異物が存在すると判定されたときには前記ターゲットが搬送されるよう前記搬送手段を制御すると共に前記載置面上に前記ターゲットが搬送された状態で前記光学センサにより検出された検出値のうち前記記憶された異物検出位置を除く検出値に基づいて前記ターゲットの端部位置を判定するステップと、
(c)前記判定された前記ターゲットの端部位置に基づいてドットを形成すべき領域を設定すると共に該設定した領域に液体が吐出されてドットが形成されるよう前記液体吐出手段を制御するステップと、
を含むものである。
この液体吐出装置の制御方法では、ターゲットを搬送する前の所定のタイミングで光学センサにより検出された検出値に基づいて載置面上の異物の有無を判定し、載置面上に異物が存在すると判定したときには前記検出値を異物検出位置として記憶手段に記憶させ、ターゲットのドット形成が指示されたとき、異物判定手段により載置面上に異物が存在しないと判定されたときにはターゲットが搬送されるよう搬送手段を制御すると共に載置面上にターゲットが搬送された状態で光学センサにより検出された検出値に基づいてターゲットの端部位置を判定し、異物判定手段により載置面上に異物が存在すると判定されたときにはターゲットが搬送されるよう搬送手段を制御すると共に載置面上にターゲットが搬送された状態で光学センサにより検出された検出値のうち記憶された異物検出位置を除く検出値に基づいてターゲットの端部位置を判定する。そして、判定されたターゲットの端部位置に基づいてドットを形成すべき領域を設定すると共に設定した領域に液体が吐出されてドットが形成されるよう液体吐出手段を制御する。したがって、ドット形成用の載置面上に異物が存在していてもターゲットの端部位置の誤判定を防止することができる。なお、本発明の液体吐出装置の制御方法に、上述した液体吐出装置のいずれかの機能を実現するステップを追加してもよい。
本発明の液体吐出装置の制御方法は、サイズの異なる複数種のターゲットをドット形成用の載置面に搬送する搬送手段と、前記載置面上のターゲットに液体を吐出する液体吐出手段と、前記載置面上に前記複数種のターゲットの幅以上の所定幅の検出領域をもつ光学センサと、データを記憶する記憶手段と、を備える液体吐出装置のコンピュータ・ソフトウェアによる制御方法であって、
(a)前記ターゲットを搬送する前の所定のタイミングで前記光学センサにより検出された検出値に基づいて前記載置面上の異物の有無を判定し、前記載置面上に異物が存在すると判定したときには前記検出値を異物検出位置として前記記憶手段に記憶させるステップと、
(b)前記ターゲットのドット形成が指示されたとき、前記ステップ(a)で前記載置面上に異物が存在しないと判定されたときには前記ターゲットが搬送されるよう前記搬送手段を制御すると共に前記載置面上に前記ターゲットが搬送された状態で前記光学センサにより検出された検出値に基づいて前記ターゲットの幅を判定し、前記ステップ(a)で前記載置面上に異物が存在すると判定されたときには前記ターゲットが搬送されるよう前記搬送手段を制御すると共に前記載置面上に前記ターゲットが搬送された状態で前記光学センサにより検出された検出値のうち前記記憶された異物検出位置を除く検出値に基づいて前記ターゲットの幅を判定するステップと、
(c)前記判定された前記ターゲットの幅に基づいてドットを形成すべき領域を設定すると共に該設定した領域に液体が吐出されてドットが形成されるよう前記液体吐出手段を制御するステップと、
を含むものである。
この液体吐出装置の制御方法では、ターゲットを搬送する前の所定のタイミングで光学センサにより検出された検出値に基づいて載置面上の異物の有無を判定し、載置面上に異物が存在すると判定したときには検出値を異物検出位置として記憶手段に記憶させ、ターゲットのドット形成が指示されたとき、異物判定手段により載置面上に異物が存在しないと判定されたときにはターゲットが搬送されるよう搬送手段を制御すると共に載置面上にターゲットが搬送された状態で光学センサにより検出された検出値に基づいてターゲットの幅を判定し、異物判定手段により載置面上に異物が存在すると判定されたときにはターゲットが搬送されるよう搬送手段を制御すると共に載置面上にターゲットが搬送された状態で光学センサにより検出された検出値のうち記憶された異物検出位置を除く検出値に基づいてターゲットの幅を判定する。そして、判定されたターゲットの幅に基づいてドットを形成すべき領域を設定すると共に設定した領域に液体が吐出されてドットが形成されるよう液体吐出手段を制御する。したがって、ドット形成用の載置面上に異物が存在していてもターゲットの幅の誤判定を防止することができる。なお、本発明の液体吐出装置の制御方法に、上述した液体吐出装置のいずれかの機能を実現するステップを追加してもよい。
次に、本発明の実施の形態を図面に基づいて説明する。図1は本発明の一実施形態であるプリンタ10の構成の概略を示す構成図であり、図2はプリンタ10が備える光学センサ38の構成の概略を示す構成図である。
本実施形態のプリンタ10は、図1に示すように、写真や葉書サイズの用紙Pの印刷が可能なフォトプリンタとも呼ばれるカラーインクジェットプリンタとして構成されており、用紙Pを供給する用紙供給部14と、用紙Pをプラテン39(例えば、黒色)の上に搬送する紙送りローラ22やその他の図示しない搬送ローラを正逆両回転方向に駆動可能な紙送りモータ24と、キャリッジモータ26aと従動ローラ26bとに架け渡されたベルト27により紙送りローラ22に平行に配置されたガイドレール28に沿って主走査方向に往復動するキャリッジ30と、キャリッジ30に搭載され溶媒としての水に着色剤としての染料または顔料を含有したブラック(K),シアン(C),マゼンタ(M),イエロー(Y)の各色のインクを個別に収容するインクカートリッジ32と、キャリッジ30に搭載されインクカートリッジ32からインクの供給を受けてインク滴を吐出する印刷ヘッド34と、キャリッジ30に取り付けられ用紙Pの端部や異物Iの端部を検出するための光学センサ38と、キャリッジ30の背面側に設けられキャリッジ30の位置を検出するリニア式エンコーダ36と、各種情報をディスプレイ44に表示すると共に印刷を指示するボタンなどの各種のボタン群42の操作を受け付ける操作パネル40と、プリンタ全体をコントロールすると共にホストコンピュータ90と信号をやり取りするコントローラ50とを備える。
用紙供給部14は、図1に示すように、用紙幅に拘わらず用紙Pの中心を合わせて搬送されるよう用紙Pを誘導する用紙ガイド16を備えている。用紙ガイド16は、右エッジガイド16aと左エッジガイド16bとからなり、用紙Pの幅に合わせてガイド幅を変更できるよう右エッジガイド16aと左エッジガイド16bとが互いに同調して左右にスライド可能となっている。なお、用紙Pを用紙供給部14に挿入し、ユーザが右エッジガイド16aと左エッジガイド16bとをそれぞれ用紙Pの端部に接触するまでスライドさせることで用紙Pがセットされる。
光学センサ38は、図2に示すように、発光部38a(例えば、発光ダイオードなど)と受光部38b(例えば、フォトトランジスタなど)とにより構成されている。この光学センサ38は、発光部38aから発光されると、光がプラテン39上にある用紙Pや異物Iで反射され、その反射光が受光部38bで受光されると、反射光の強さに応じた大きさの電気信号に変換される。このとき、用紙Pや異物Iはプラテン39と比べて反射光の反射率が大きくなるから、受光部38bで変換される電気信号は大きくなる。したがって、受光部38bで変換された電気信号に基づいて用紙Pや異物Iの端部を読み取ることができる。
コントローラ50は、図1に示すように、CPU51と中心としたマイクロプロセッサとして構成されており、CPU51の他に、各種処理プログラムや各種データ,各種テーブルなどを記憶するROM52と、データを一時的に記憶するRAM53と、入出力(I/O)ポート55と、印刷ヘッド34に印刷信号を出力する転送用バッファ56とを備えており、これらはバス57を介して電気的に接続されている。このコントローラ50には、リニア式エンコーダ36からの位置信号や光学センサ38の受光部38bからの電圧信号V,操作パネル40のボタン群42からの操作信号などが入力ポート54を介して入力されており、コントローラ50からは、印刷ヘッド34への制御信号やキャリッジモータ26aへの駆動信号,紙送りモータ24への駆動信号,光学センサ38の発光部38aへの制御信号,ディスプレイ44への表示信号などが出力ポート54を介して出力されている。
こうした本実施形態のプリンタ10では、ホストコンピュータ90側で展開されたドットデータをカラー画像データとして受け取ると、これを一時的にRAM53に蓄え、所定のタイミングで転送用バッファ56に出力し、紙送りモータ24により紙送りローラ22やその他の搬送ローラを回転させて用紙Pを搬送しながらキャリッジ30をキャリッジモータ26aにより往復動させ、同時に印刷ヘッド34の各色のピエゾ素子(図示せず)を駆動して各色インクを吐出することにより、用紙P上にカラー画像を形成する。
次に、こうして構成された本実施形態のプリンタ10の動作、特に、光学センサ38を用いてプラテン39上の異物Iの有無を検出した後に用紙Pを搬送し用紙幅を検出してから印刷を行う動作について説明する。図3は、本実施形態のコントローラ50により実行される印刷処理ルーチンの一例を示すフローチャートである。この処理は、ROM52に記憶され、ユーザPC90から印刷ジョブの指令を受信したときにコントローラ50のCPU51により実行される。この印刷ジョブには、印刷すべき画像データのほか、指定された用紙Pのサイズ情報や紙種などの設定情報が含まれる。
印刷処理ルーチンが実行されると、コントローラ50のCPU51は、まず、端部検出処理を実行する(ステップS100)。端部検出処理は、図4に例示する端部検出処理を実行することにより行われる。この端部検出処理が実行されると、コントローラ50のCPU51は、まず、光学センサ38が発光部38aから発光しながらプラテン39上を右から左へ移動するようにキャリッジ30を移動させるためキャリッジモータ26aを制御し(ステップS300)、端部を検出したか否かを判定する(ステップS310)。いま、用紙Pを搬送する前の状態であるから、端部を検出したときは異物Iの端部と判断できる。図5は、光学センサ38の発光部38aからの光の反射点がプラテン39上の異物Iを横切る際の光学センサ38のセンサ位置Xnと光学センサ38の受光部38bからの電圧信号Vとの関係を示す説明図である。なお、センサ位置Xnの添字のnは検出順を表す。図示するように、光学センサ38からの光の反射点が異物I(例えば、白色)の領域外であるプラテン39(例えば、黒色)の上に位置していると、異物Iに比して受光部38bで受ける反射光が弱まるから、受光部38bで得られる電圧信号Vは比較的小さくなる。一方、光学センサ38からの光の反射点が異物Iの領域内に位置すると、受光部38bは比較的大きな反射光を受けるから、受光部38bで得られる電圧信号Vは比較的大きくなる。したがって、これらを区別する閾値Vrefを定めて受光部38bで得られる電圧信号Vと閾値Vrefとを比較することにより、光学センサ38が異物Iの端部を検出したか否かを判定することができる。光学センサ38で異物Iの端部が検出されると、そのときの光学センサ38のセンサ位置Xnをリニア式エンコーダ36の検出値から入力してRAM53に格納し(ステップS320)、ステップS310,S320の処理を光学センサ38による端部の検出が完了するまで行なう(ステップS330)。端部の検出が完了したか否かの判定は、本実施形態では、キャリッジ30が予めROM52に記憶されているプラテン39の左端の位置まで達したか否かをリニア式エンコーダ36の検出値から判定することにより行なうものとした。ここで、図5に示すように、プラテン39上に異物Iが2つある場合、光学センサ38で4カ所の端部が検出され、1つ目の異物の右端がセンサ位置X1,1つ目の異物の左端がセンサ位置X2,2つ目の異物の右端がセンサ位置X3,2つ目の異物の左端がセンサ位置X4としてリニア式エンコーダ36の検出値から入力される。すなわち、本実施形態では、異物の右端,左端の順にセンサ位置Xnを格納する。なお、用紙Pについても同様に光学センサ38が用紙Pの端部を検出したセンサ位置Xnを格納する。
いま、用紙Pを搬送する前の状態であるから、ステップS100で格納したセンサ位置Xnは異物Iの端部と判断できる。そのため、コントローラ50のCPU51は、格納したセンサ位置XnをRAM53に登録されている異物リスト53a(図6参照)の端部位置Znに登録する(ステップS110)。なお、端部位置Znの添字のnは登録順を表し、異物リスト53aに登録された値は、センサ位置Xnと区別するため、端部位置Znと表示する。ここで、センサ位置Xnを異物の右端,左端の順に格納しているので、その格納順にセンサ位置Xnを端部位置Znに登録する。すなわち、センサ位置X1は異物I1の右端Z1,センサ位置X2は異物I1の左端Z2,センサ位置X3は異物I2の右端Z3,センサ位置X4は異物I2の左端Z4に登録される。なお、異物Iの添字はプラテン39上の右端から数えた異物の番号を表す。登録が終わると格納したセンサ位置Xnを消去し(ステップS120)、用紙Pの給紙処理を行うよう紙送りモータ24を制御する(ステップS130)。プラテン39上の印刷開始位置まで用紙Pが搬送されると、端部検出処理を実行する(ステップS140)。このときの端部検出処理は、前述した図4に例示する端部検出処理が行われる。いま、用紙Pを搬送した後の状態であるから、通常は用紙Pの端部を検出する処理となるが、異物Iがあるときには、必ずしも用紙Pの端部を検出しない場合もある。端部検出処理によりセンサ位置XnをRAM53に新たに格納すると、コントローラ50のCPU51は、異物リスト53aに端部位置Znの登録があるか否かを判定し(ステップS150)、登録がないときには、プラテン39上に紙くずなどの異物Iが存在せず光学センサ38により検出された2つのセンサ位置Xnは用紙Pの端部と判断できるので、センサ位置同士の距離を用紙幅に設定する(ステップS170)。用紙幅を設定すると、設定した用紙幅に基づいて印字領域を設定し(ステップS180)、印刷を実行する(ステップS190)。こうして印刷を実行すると、印刷すべき次の印刷データが存在するか否かを判定し(ステップS200)、印刷データが存在すると判定されたときにはステップS130に戻ってステップS130〜S200の処理を繰り返し、印刷データが存在しないと判定されたときにはこれで本ルーチンを終了する。
一方、ステップS150で登録があるときには、異物登録時用紙幅設定処理を実行する(ステップS160)。異物登録時用紙幅設定処理は、図7に例示する異物登録時用紙幅設定処理を実行することにより行われる。この異物登録時用紙幅設定処理が実行されると、コントローラ50のCPU51は、まず、異物リスト53aの端部位置Znと新たに格納したセンサ位置Xnとを比較し(ステップS400)、端部位置Znと一致しないセンサ位置Xnを抽出する(ステップS410)。ここで、端部位置Znと一致しないセンサ位置Xnは、異物Iの端部を検出したものではなく用紙Pの端部を検出したものと判断できる。そのため、抽出したセンサ位置Xnを格納順に合わせて用紙Pの右端又は左端に設定する(ステップS420)。具体的には、抽出したセンサ位置Xnの添字のnが奇数、すなわち格納順が奇数番目であるときには用紙Pの右端に設定し、センサ位置Xnの添字のnが偶数、すなわち格納順が偶数番目であるときには用紙Pの左端に設定する。次に、用紙Pの両端が設定されているか片端が設定されているか端部が設定されていないかを判定する(ステップS430)。用紙Pの両端が設定されているときには、プラテン39上に存在する異物Iが用紙Pとは重ならない位置に存在している場合と判断し、用紙端同士の距離を用紙幅に設定し(ステップS440)、本ルーチンを終了する。この場合の様子を図8に基づいて説明する。図8は、異物Iと用紙Pの位置関係の一例を示す説明図である。図8では、用紙Pの端部に異物Iが重なっていない場合を示している。この場合、ステップS410で端部位置Znと一致しないセンサ位置Xnとしてセンサ位置X1,X2を抽出し、ステップS420で抽出したセンサ位置X1を用紙Pの右端,センサ位置X2を用紙Pの左端に設定し、ステップS430で用紙Pの両端が設定されていると判定する。そして、ステップS440で用紙端同士の距離(X2−X1)を用紙幅に設定する。これに対して、異物Iがある場合に格納したセンサ位置Xnをそのまま用いて用紙幅を検出し印字領域を設定する場合を比較例として図9に基づいて説明する。図9は、比較例における印字領域の設定を示す説明図である。コントローラ50のCPU51は、まず、上述の端部検出処理を実行しセンサ位置X1〜X4を格納する。次に、用紙幅を検出するときに、センサ位置X4を用紙Pの左端と誤判定する場合があり、この場合X4とX1との距離(X4−X1)を用紙幅と誤判定する。用紙幅を誤判定すると、誤判定した幅のセンター(図12のCの位置)を基準として印字領域を設定するので、印字領域のうちの斜線部分が用紙Pからはみ出し、プラテン39にインクが吐出されてしまう。このように、センサ位置Xnをそのまま使用する場合に比べて、上述した本実施形態では異物Iの端部位置Znと一致するセンサ位置Xnを使用しないのでプラテン39上に異物Iが存在していても用紙幅の誤判定を防止することができる。
一方、ステップS430で、用紙Pの片端が設定されているときには、用紙Pの一方の端部が異物Iと重なって検出されず異物Iと重なっていない他方の端部のみが検出されて設定されていると判断し、コントローラ50のCPU51は、異物の端部位置Znのうち一方の端部位置Znのみがセンサ位置Xnと一致している異物を1つ抽出する(ステップS450)。ここで、用紙Pの端部に重なっている異物Iは、その端部位置Znのうち一方の端部位置Znのみがセンサ位置Xnと一致し他方が用紙Pに覆われて検出されない異物となる。また、用紙Pの片端が設定されているので用紙Pの端部に重なっている異物は1つとなる。このような異物をステップS450で1つ抽出し、次に、用紙Pの左端が設定されているか否かを判定する(ステップS460)。ステップS460で、左端が設定されているとき、すなわち、用紙Pの右端は異物Iと重なり左端は異物Iと重なっていないときには、抽出した異物Iの左端と用紙Pの左端との距離を最小幅に設定すると共に抽出した異物Iの右端と用紙Pの左端との距離を最大幅に設定する(ステップS470)。この場合の様子を図10に基づいて説明する。図10は、異物Iと用紙Pの位置関係の一例を示す説明図である。図10では、用紙Pの右端に異物I1が重なり左端には異物I2が重なっていない場合を示している。この場合、ステップS410で端部位置Znと一致しないセンサ位置Xnとしてセンサ位置X2を抽出し、ステップS420でセンサ位置X2を用紙Pの左端に設定し、ステップS430で用紙Pの片端が設定されていると判定し、ステップS450で片方の端部位置Znのみがセンサ位置Xnと一致している異物として端部位置Z1がセンサ位置X1と一致し端部位置Z2がセンサ位置Xnとは一致していない異物I1を抽出し、ステップS460で用紙Pの左端が設定されていると判定する。そして、抽出した異物I1の左端と用紙Pの左端との距離(X2−Z2)を最小幅に設定すると共に抽出した異物I1の右端と用紙Pの左端との距離(X2−Z1)を最大幅に設定する。一方、ステップS460で左端が設定されていないとき、すなわち、用紙Pの左端は異物Iと重なり右端は異物Iと重なっていないため右端が設定されているときには、抽出した異物Iの右端と用紙Pの右端との距離を最小幅に設定すると共に抽出した異物Iの左端と用紙Pの右端との距離を最大幅に設定する(ステップS480)。
このようにして最小幅と最大幅とを設定すると、印刷ジョブに含まれている用紙Pのサイズ情報から指定された用紙サイズを入力し(ステップS490)、入力した指定用紙サイズから基準幅を設定する(ステップS500)。本実施形態では、図11に示すようなプリンタ10で対応可能な用紙サイズと基準幅との一覧を基準幅選択用マップとして予めROM52に記憶しておき、ステップS490でサイズ情報から指定された用紙サイズを入力すると、CPU51が、基準幅選択用マップから用紙サイズに基づいて選択した基準幅をステップS500で設定するものとした。次に、設定した基準幅が最小幅と最大幅との間にあるか否かを判定する(ステップS510)。基準幅が最小幅と最大幅との間にあるとき、すなわち、異物Iの存在により用紙Pの幅は検出できないものの用紙Pが指定された用紙サイズ通りであると考えられるときには、基準幅を用紙幅に設定して(ステップS520)、本ルーチンを終了する。一方、基準幅が最小幅と最大幅との間にないとき、すなわち、用紙Pが指定された用紙サイズとは異なると判断できるときには、対応可能な用紙サイズのうちその基準幅が最小幅と最大幅との間にある、すなわち実際に搬送されている可能性のある用紙サイズの中で、最も小さい基準幅を選択する(ステップS530)。本実施形態では、前述の基準幅選択用マップ(図11参照)から選択するものとした。例えば、最小幅が87mm,最大幅が103mmであるときには、基準幅が最小幅と最大幅との間にあるL判(基準幅89mm),ハガキ(基準幅100mm),KGサイズ(基準幅102mm)の中で最も小さい基準幅であるL判の基準幅89mmを選択する。このようにして最小幅と最大幅との間から選択した基準幅を用紙幅に設定して(ステップS540)、本ルーチンを終了する。このため、用紙Pの端部が異物Iと重なっていて用紙Pの端部を検出できないときでも用紙Pが指定された用紙サイズ通りであると考えられるときには基準幅を用紙幅に設定する一方、用紙Pが指定された用紙サイズとは異なると判断できるときには実際に搬送されている可能性のある用紙サイズの中で最も小さい基準幅を選択する。したがって、用紙幅を実際の用紙Pの幅より大きく誤判定することがない。ここで、実際に搬送されている可能性のある用紙サイズの中で最も小さい基準幅を選択する理由は、選択した用紙サイズの幅に基づいて印字領域を設定するから、選択した用紙サイズが実際に搬送されている用紙サイズよりも大きいと用紙Pをはみ出してインクを吐出してしまうので、これを防止するためである。
また、ステップS430で、用紙Pの端部の設定がされていないときには、用紙Pの両方の端部が異物Iと重なって検出されなかったと判断し、コントローラ50のCPU51は、異物Iの端部位置Znのうち片方の端部位置Znのみがセンサ位置Xnと一致している異物Iを2つ抽出する(ステップS550)。ここで、用紙Pの端部の設定がされていないので用紙Pの端部に重なっている異物Iは2つあり、ステップS540で抽出される異物Iは2つとなる。次に、抽出した異物同士の最も外側の距離を最大幅、最も内側の距離を最小幅に設定する(ステップS560)。このとき、最も外側の距離は、抽出した異物Iのうち右側に位置する異物Iの右端と左側に位置する異物Iの左端となり、最も内側の距離は、抽出した異物Iのうち右側に位置する異物Iの左端と左側に位置する異物Iの右端となる。この場合の様子を図12に基づいて説明する。図12は、異物Iと用紙Pの位置関係の一例を示す説明図である。図12では、用紙Pの右端に異物I1が重なり左端に異物I2が重なっている場合を示している。この場合、ステップS410で端部位置Znと一致しないセンサ位置Xnは抽出されないので、ステップS420でセンサ位置Xnは用紙Pの端部に設定されず、ステップS430で用紙Pの端部の設定がされていないと判定し、ステップS550で、片方の端部位置Znのみがセンサ位置Xnと一致している異物として端部位置Z1がセンサ位置X1と一致し端部位置Z2がセンサ位置Xnとは一致しない異物I1と端部位置Z4がセンサ位置X2と一致し端部位置Z3がセンサ位置Xnとは一致しない異物I2とを抽出する。そして、ステップS560で抽出した異物同士の最も外側の距離である異物I1の右端Z1と異物I2の左端Z4との距離(Z4−Z1)を最大幅に設定し、抽出した異物同士の最も内側の距離である異物I1の左端Z2と異物I2の右端Z3との距離(Z3−Z2)を最小幅に設定する。このようにして最小幅と最大幅とを設定すると、ステップS490〜S540の処理を行って、本ルーチンを終了する。このため、用紙Pの両端部が異物Iと重なっていて用紙Pの両端部を検出できないときでも用紙Pが指定された用紙サイズ通りであると考えられるときには基準幅を用紙幅に設定する一方、用紙Pが指定された用紙サイズとは異なると判断できるときには実際に搬送されている可能性のある用紙サイズの中で最も小さい基準幅を選択する。したがって、用紙幅を実際の用紙Pの幅より大きく誤判定することがない。また、実際に搬送されている可能性のある用紙サイズの中で最も小さい基準幅を選択するので、用紙Pをはみ出してインクを吐出してしまうことがない。
ここで、本実施形態の構成要素と本発明の構成要素との対応関係を明らかにする。本実施形態の紙送りローラ22やその他の搬送ローラ,紙送りモータ24などが「搬送手段」に相当し、印刷ヘッド34が「液体吐出手段」に相当し、発光部38aと受光部38bとを備える光学センサ38が「光学センサ」に相当し、キャリッジ30やキャリッジモータ26a,従動ローラ26b,ベルト27,ガイドレール28などが「移動手段」に相当し、リニア式エンコーダ36が「位置センサ」に相当し、図3に例示する印刷処理のステップS100〜S120を実行するコントローラ50が「異物判定手段」に相当し、図3の印刷処理のステップS130〜S170を実行するコントローラ50が「ターゲット幅判定手段」に相当し、図3の印刷処理のステップS180〜S200を実行するコントローラ50が「制御手段」に相当する。
以上説明した本実施形態のプリンタ10によれば、用紙Pを搬送する前に光学センサ38により検出されたセンサ位置XnをRAM53の異物リスト53aの端部位置Znに登録し、プラテン39上に用紙Pが搬送された状態で光学センサ38により検出されたセンサ位置Xnのうち異物リスト53aに登録された端部位置Znと一致するものを除くセンサ位置Xnに基づいて用紙Pの幅を判定するから、プラテン39上に異物Iが存在していても用紙Pの端部位置や幅の誤判定を防止することができる。
また、異物リスト53aに登録された端部位置Znと一致するセンサ位置Xnを除くセンサ位置Xnでは用紙Pの幅を判定できないときには、異物リスト53aの端部位置Znとセンサ位置Xnとから最小幅と最大幅とを算出し、用紙Pの基準幅が最小幅と最大幅との間にあれば基準幅を用紙Pの幅と判定する。こうすれば、用紙Pの端部が異物Iと重なっていて用紙Pの端部を検出できないときでも、用紙Pの幅の誤判定を防止することができる。更に、用紙Pのサイズ情報の基準幅が最小幅と最大幅との間になくても対応可能な複数種の用紙サイズのうち最小幅と最大幅との間に含まれる最小の基準幅を有する用紙サイズを選択し、該選択した用紙サイズの基準幅を用紙Pの幅と判定する。こうすれば、用紙Pの幅を判定できないときでも実際に搬送されている用紙Pの幅より大きく判定することがないので、用紙Pの幅からはみ出た領域に印字領域を設定することがなくプラテン39へのインクの付着を防止することができる。更にまた、キャリッジ30に搭載された光学センサ38を用いて端部位置を検出するので比較的容易に異物Iの位置を検出したり用紙Pの端部位置や幅を判定したりすることができる。
なお、本発明は上述した実施形態に何ら限定されることはなく、本発明の技術的範囲内に属する限り種々の態様で実施し得ることはいうまでもない。
本実施形態では、図7の異物登録時用紙幅設定処理で用紙Pの片端が設定されているとき又は用紙Pの端部が設定されていないときには、ステップS450〜S480又はステップS550〜S560で最小幅と最大幅とを設定し、ステップS510で用紙Pの基準幅が最小幅と最大幅との間にあるか否かを判定するものとしたが、最小幅と最大幅の設定を行わずに用紙Pの基準幅を用紙幅に設定するものとしてもよい。この場合、図7のステップS430で、用紙Pの片端が設定されているとき又は用紙Pの端部が設定されていないときには、ステップS490〜S500及びステップS520の処理を行って用紙Pの基準幅を用紙幅に設定するものとすればよい。
本実施形態では、印刷処理を開始するときに端部検出処理を行うものとしたが、プリンタ10の電源投入時に端部検出処理を行うものとしてもよい。また、印刷処理開始時と電源投入時に両方行うものとしてもよい。更に、用紙Pを給紙する前に毎回端部検出処理を行うものとしてもよい。
本実施形態では、用紙幅に拘わらず用紙Pの中心がプリンタ10の中心を通って搬送されるものとしたが、用紙幅に拘わらず用紙Pの一方の端部が所定位置に沿って搬送されるものとしてもよい。この場合、一方を常時固定とし、他方を用紙幅に合わせてスライドするものとすればよい。また、用紙ガイド16はユーザがスライドさせて合わせるものとしたが、バネなどを利用して自動でスライドする機構を備えるものとしてもよい。
本実施形態では、キャリッジ30が左方向に移動しているときに光学センサ38の受光部38bからの電圧信号Vが小から大に切り替わり閾値Vrefを上回った時点を右端とし、電圧信号Vが大から小に切り替わり閾値Vrefを下回った時点を左端として検出するものとしたが、電圧信号Vが小から大に切り替わる立ち上がり時に高感度に設定されている光学センサを用いる場合には電圧信号Vの立ち上がりのみを端部として検出するものとしてもよいし、電圧信号Vが大から小に切り替わる立ち下がり時に高感度に設定されている光学センサを用いる場合には電圧信号Vの立ち下がりのみを端部として検出するものとしてもよい。すなわち、キャリッジ30が左方向に移動しているときに光学センサ38の受光部38bからの電圧信号Vが小から大に切り替わり閾値Vrefを上回った時点を右端とし、キャリッジ30がプラテン18の左端の位置まで達した後、右方向に移動しているときに電圧信号Vが小から大に切り替わり閾値Vrefを上回った時点を左端として検出するものとしてもよい。あるいは、キャリッジ30が左方向に移動しているときに光学センサ38の受光部38bからの電圧信号Vが大から小に切り替わり閾値Vrefを下回った時点を左端とし、キャリッジ30がプラテン18の左端の位置まで達した後、右方向に移動しているときに電圧信号Vが大から小に切り替わり閾値Vrefを下回った時点を右端として検出するものとしてもよい。
本実施形態では、光学センサ38はキャリッジ30に取り付けられているものとしたが、キャリッジ30に取り付けることなくプリンタ本体に固定するものとしてもよい。この場合、用紙Pの幅以上の幅を検出できるよう光学式センサがプラテン39に沿って一列に配置されているものとしてもよい。
本実施形態では、プリンタとしてフォトプリンタを例示したが、汎用のインクジェットプリンタに本発明を適用してもよいし、レーザプリンタや熱転写方式のプリンタなどの他の方式のプリンタに本発明を適用してもよいし、プリンタ以外にファクシミリ装置などのように印刷機能を有する装置に本発明を適用してもよい。
本実施形態では、本発明の液体吐出装置をプリンタ10に具体化した例を示したが、インク以外の他の液体や機能材料の粒子が分散されている液状体(分散液)、ジェルのような流状体などを吐出する液体吐出装置に具体化してもよいし、液体として吐出可能な固体を吐出する液体吐出装置に具体化してもよい。例えば、液晶ディスプレイ、EL(エレクトロルミネッセンス)ディスプレイ、面発光ディスプレイ及びカラーフィルタの製造などに用いられる電極材や色材などの材料を溶解した液体を吐出する液体吐出装置、同材料を分散した液状体を吐出する液状体吐出装置、精密ピペットとして用いられ試料となる液体を吐出する液体吐出装置としてもよい。また、時計やカメラ等の精密機械にピンポイントで潤滑油を吐出する液体吐出装置、光通信素子等に用いられる微小半球レンズ(光学レンズ)などを形成するために紫外線硬化樹脂等の透明樹脂液を基板上に吐出する液体吐出装置、基板などをエッチングするために酸又はアルカリ等のエッチング液を吐出する液体吐出装置、ジェルを吐出する流状体吐出装置としてもよい。
本実施形態では、本発明の液体吐出装置をプリンタ10に具体化した例を用いて説明したが、液体吐出装置の制御方法の形態とするものとしてもよい。
以上、本発明の実施形態について説明したが、本発明は上述した実施形態に何ら限定されることはなく、本発明の技術的範囲に属する限り種々の態様で実施し得ることは勿論である。
本発明の一実施形態のプリンタ10の構成の概略を示す構成図。 プリンタ10が備える光学センサ38の構成図。 印刷処理ルーチンの一例を示すフローチャート。 端部検出処理ルーチンの一例を示すフローチャート。 光学センサ38のセンサ位置Xと電圧Vとの関係を示す説明図。 異物リスト53aの一例を示す説明図。 異物登録時用紙幅設定処理の一例を示すフローチャート。 異物Iと用紙Pの位置関係の一例を示す説明図。 比較例における印字領域の設定を示す説明図。 異物Iと用紙Pの位置関係の一例を示す説明図。 基準幅選択用マップの一例を示す説明図。 異物Iと用紙Pの位置関係の一例を示す説明図。
符号の説明
10 プリンタ、14 用紙供給部、16 用紙ガイド、16a 右エッジガイド、16b 左エッジガイド、22 紙送りローラ、24 紙送りモータ、26a キャリッジモータ、26b 従動ローラ、27 ベルト、28 ガイドレール、30 キャリッジ、32 インクカードリッジ、34 印刷ヘッド、36 リニア式エンコーダ、38 光学センサ、38a 発光部、38b 受光部、39 プラテン、40 操作パネル、42 ボタン群、44 ディスプレイ、50 コントローラ、51 CPU、52 ROM、53 RAM、55 入出力(I/O)ポート、56 転送用バッファ、57 バス、90 ホストコンピュータ、I 異物、P 用紙。

Claims (9)

  1. ターゲットに液体を吐出してドットを形成可能な液体吐出装置であって、
    前記ターゲットをドット形成用の載置面に搬送する搬送手段と、
    前記載置面上のターゲットに液体を吐出する液体吐出手段と、
    前記載置面上に前記ターゲットの両端部を検出可能な検出領域をもつ光学センサと、
    データを記憶する記憶手段と、
    前記ターゲットを搬送する前の所定のタイミングで前記光学センサにより検出された検出値に基づいて前記載置面上の異物の有無を判定し、前記載置面上に異物が存在すると判定したときには前記検出値を異物検出位置として前記記憶手段に記憶させる異物判定手段と、
    前記ターゲットのドット形成が指示されたとき、前記異物判定手段により前記載置面上に異物が存在しないと判定されたときには前記ターゲットが搬送されるよう前記搬送手段を制御すると共に前記載置面上に前記ターゲットが搬送された状態で前記光学センサにより検出された検出値に基づいて前記ターゲットの端部位置を判定し、前記異物判定手段により前記載置面上に異物が存在すると判定されたときには前記ターゲットが搬送されるよう前記搬送手段を制御すると共に前記載置面上に前記ターゲットが搬送された状態で前記光学センサにより検出された検出値のうち前記記憶された異物検出位置を除く検出値に基づいて前記ターゲットの端部位置を判定するターゲット端部位置判定手段と、
    前記判定された前記ターゲットの端部位置に基づいてドットを形成すべき領域を設定すると共に該設定した領域に液体が吐出されてドットが形成されるよう前記液体吐出手段を制御する制御手段と
    を備える液体吐出装置。
  2. 請求項1に記載の液体吐出装置であって、
    前記光学センサを前記ターゲットの搬送方向に直交する直交方向に移動させる移動手段と、
    前記移動手段の位置を検出する位置センサと、
    を備え、
    前記異物判定手段は、前記所定のタイミングで前記光学センサが移動されるよう前記移動手段を制御し、前記位置センサにより検出された前記光学センサが検出したときの前記移動手段の位置を前記異物検出位置として用いる手段であり、
    前記ターゲット端部位置判定手段は、前記ターゲットが前記載置面上に搬送されたときに前記光学センサが移動されるよう前記移動手段を制御し、前記位置センサにより検出された前記光学センサが検出したときの前記移動手段の位置に基づいて前記ターゲットの端部位置を判定する手段である
    液体吐出装置。
  3. サイズの異なる複数種のターゲットに液体を吐出してドットを形成可能な液体吐出装置であって、
    前記ターゲットをドット形成用の載置面に搬送する搬送手段と、
    前記載置面上のターゲットに液体を吐出する液体吐出手段と、
    前記載置面上に前記複数種のターゲットの幅以上の所定幅の検出領域をもつ光学センサと、
    データを記憶する記憶手段と、
    前記ターゲットを搬送する前の所定のタイミングで前記光学センサにより検出された検出値に基づいて前記載置面上の異物の有無を判定し、前記載置面上に異物が存在すると判定したときには前記検出値を異物検出位置として前記記憶手段に記憶させる異物判定手段と、
    前記ターゲットのドット形成が指示されたとき、前記異物判定手段により前記載置面上に異物が存在しないと判定されたときには前記ターゲットが搬送されるよう前記搬送手段を制御すると共に前記載置面上に前記ターゲットが搬送された状態で前記光学センサにより検出された検出値に基づいて前記ターゲットの幅を判定し、前記異物判定手段により前記載置面上に異物が存在すると判定されたときには前記ターゲットが搬送されるよう前記搬送手段を制御すると共に前記載置面上に前記ターゲットが搬送された状態で前記光学センサにより検出された検出値のうち前記記憶された異物検出位置を除く検出値に基づいて前記ターゲットの幅を判定するターゲット幅判定手段と、
    前記判定された前記ターゲットの幅に基づいてドットを形成すべき領域を設定すると共に該設定した領域に液体が吐出されてドットが形成されるよう前記液体吐出手段を制御する制御手段と
    を備える液体吐出装置。
  4. 請求項3に記載の液体吐出装置であって、
    サイズの異なる複数種のターゲットのドット形成指示に伴って該ターゲットのサイズ情報を受け付けるサイズ情報受付手段を備え、
    前記ターゲット幅判定手段は、前記異物判定手段により前記載置面上に異物が存在すると判定されたとき、前記光学センサにより検出された検出値のうち前記記憶された異物検出位置を除く検出値では前記ターゲットの幅を判定できないときには、前記サイズ情報受付手段により受け付けられた前記ターゲットのサイズ情報に基づいて該ターゲットの幅を判定する手段である
    液体吐出装置。
  5. 前記ターゲット幅判定手段は、前記異物判定手段により前記載置面上に異物が存在すると判定されたとき、前記光学センサにより検出された検出値のうち前記記憶された異物検出位置を除く検出値では前記ターゲットの幅を判定できないときには、自機で対応可能な複数種のターゲットのうち前記記憶された異物検出位置に対応する領域内に端部が含まれるサイズのターゲットを選択し、該選択したターゲットの幅を前記ターゲットの幅と判定する手段である請求項3記載の液体吐出装置。
  6. 前記ターゲット幅判定手段は、自機で対応可能な複数種のターゲットのうち前記異物検出領域に端部が含まれるサイズのターゲットを選択するにあたり、該当するサイズのターゲットが複数あるときには、該複数のターゲットのうち最小の幅を有するターゲットを選択する手段である請求項5記載の液体吐出装置。
  7. 請求項3〜6のいずれか1項に記載の液体吐出装置であって、
    前記光学センサを前記ターゲットの搬送方向に直交する直交方向に移動させる移動手段と、
    前記移動手段の位置を検出する位置センサと、
    を備え、
    前記異物判定手段は、前記所定のタイミングで前記光学センサが移動されるよう前記移動手段を制御し、前記位置センサにより検出された前記光学センサが検出したときの前記移動手段の位置を前記異物検出位置として用いる手段であり、
    前記ターゲット幅判定手段は、前記ターゲットが前記載置面上に搬送されたときに前記光学センサが移動されるよう前記移動手段を制御し、前記位置センサにより検出された前記光学センサが検出したときの前記移動手段の位置に基づいて前記ターゲットの幅を判定する手段である
    液体吐出装置。
  8. ターゲットをドット形成用の載置面に搬送する搬送手段と、前記載置面上のターゲットに液体を吐出する液体吐出手段と、前記載置面上に前記ターゲットの両端部を検出可能な検出領域をもつ光学センサと、データを記憶する記憶手段と、を備える液体吐出装置のコンピュータ・ソフトウェアによる制御方法であって、
    (a)前記ターゲットを搬送する前の所定のタイミングで前記光学センサにより検出された検出値に基づいて前記載置面上の異物の有無を判定し、前記載置面上に異物が存在すると判定したときには前記検出値を異物検出位置として前記記憶手段に記憶させるステップと、
    (b)前記ターゲットのドット形成が指示されたとき、前記ステップ(a)で前記載置面上に異物が存在しないと判定されたときには前記ターゲットが搬送されるよう前記搬送手段を制御すると共に前記載置面上に前記ターゲットが搬送された状態で前記光学センサにより検出された検出値に基づいて前記ターゲットの端部位置を判定し、前記ステップ(a)で前記載置面上に異物が存在すると判定されたときには前記ターゲットが搬送されるよう前記搬送手段を制御すると共に前記載置面上に前記ターゲットが搬送された状態で前記光学センサにより検出された検出値のうち前記記憶された異物検出位置を除く検出値に基づいて前記ターゲットの端部位置を判定するステップと、
    (c)前記判定された前記ターゲットの端部位置に基づいてドットを形成すべき領域を設定すると共に該設定した領域に液体が吐出されてドットが形成されるよう前記液体吐出手段を制御するステップと、
    を含む液体吐出装置の制御方法。
  9. サイズの異なる複数種のターゲットをドット形成用の載置面に搬送する搬送手段と、前記載置面上のターゲットに液体を吐出する液体吐出手段と、前記載置面上に前記複数種のターゲットの幅以上の所定幅の検出領域をもつ光学センサと、データを記憶する記憶手段と、を備える液体吐出装置のコンピュータ・ソフトウェアによる制御方法であって、
    (a)前記ターゲットを搬送する前の所定のタイミングで前記光学センサにより検出された検出値に基づいて前記載置面上の異物の有無を判定し、前記載置面上に異物が存在すると判定したときには前記検出値を異物検出位置として前記記憶手段に記憶させるステップと、
    (b)前記ターゲットのドット形成が指示されたとき、前記ステップ(a)で前記載置面上に異物が存在しないと判定されたときには前記ターゲットが搬送されるよう前記搬送手段を制御すると共に前記載置面上に前記ターゲットが搬送された状態で前記光学センサにより検出された検出値に基づいて前記ターゲットの幅を判定し、前記ステップ(a)で前記載置面上に異物が存在すると判定されたときには前記ターゲットが搬送されるよう前記搬送手段を制御すると共に前記載置面上に前記ターゲットが搬送された状態で前記光学センサにより検出された検出値のうち前記記憶された異物検出位置を除く検出値に基づいて前記ターゲットの幅を判定するステップと、
    (c)前記判定された前記ターゲットの幅に基づいてドットを形成すべき領域を設定すると共に該設定した領域に液体が吐出されてドットが形成されるよう前記液体吐出手段を制御するステップと、
    を含む液体吐出装置の制御方法。
JP2007251999A 2007-09-27 2007-09-27 液体吐出装置及びその制御方法 Withdrawn JP2009083115A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2007251999A JP2009083115A (ja) 2007-09-27 2007-09-27 液体吐出装置及びその制御方法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2007251999A JP2009083115A (ja) 2007-09-27 2007-09-27 液体吐出装置及びその制御方法

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2009083115A true JP2009083115A (ja) 2009-04-23

Family

ID=40657233

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2007251999A Withdrawn JP2009083115A (ja) 2007-09-27 2007-09-27 液体吐出装置及びその制御方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2009083115A (ja)

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2011011464A (ja) * 2009-07-02 2011-01-20 Canon Inc 記録装置およびパターン記録方法
JP2014046461A (ja) * 2012-08-29 2014-03-17 Seiko Epson Corp 液体吐出装置

Citations (7)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2005081750A (ja) * 2003-09-10 2005-03-31 Seiko Epson Corp 印刷装置及び印刷用紙の端部検出方法
JP2005202071A (ja) * 2004-01-14 2005-07-28 Konica Minolta Business Technologies Inc 画像形成装置
JP2006126326A (ja) * 2004-10-27 2006-05-18 Konica Minolta Business Technologies Inc 画像形成装置
JP2006218710A (ja) * 2005-02-09 2006-08-24 Olympus Corp 画像記録装置、その画像記録装置の画像記録方法
JP2006248719A (ja) * 2005-03-11 2006-09-21 Ricoh Co Ltd 画像形成装置
JP2006341976A (ja) * 2005-06-10 2006-12-21 Ricoh Printing Systems Ltd 電子写真印刷装置
JP2007193193A (ja) * 2006-01-20 2007-08-02 Canon Inc 画像形成装置

Patent Citations (7)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2005081750A (ja) * 2003-09-10 2005-03-31 Seiko Epson Corp 印刷装置及び印刷用紙の端部検出方法
JP2005202071A (ja) * 2004-01-14 2005-07-28 Konica Minolta Business Technologies Inc 画像形成装置
JP2006126326A (ja) * 2004-10-27 2006-05-18 Konica Minolta Business Technologies Inc 画像形成装置
JP2006218710A (ja) * 2005-02-09 2006-08-24 Olympus Corp 画像記録装置、その画像記録装置の画像記録方法
JP2006248719A (ja) * 2005-03-11 2006-09-21 Ricoh Co Ltd 画像形成装置
JP2006341976A (ja) * 2005-06-10 2006-12-21 Ricoh Printing Systems Ltd 電子写真印刷装置
JP2007193193A (ja) * 2006-01-20 2007-08-02 Canon Inc 画像形成装置

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2011011464A (ja) * 2009-07-02 2011-01-20 Canon Inc 記録装置およびパターン記録方法
JP2014046461A (ja) * 2012-08-29 2014-03-17 Seiko Epson Corp 液体吐出装置

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US8287080B2 (en) Liquid ejection apparatus, liquid ejection system, and liquid ejection method
KR100734576B1 (ko) 잉크 수납 용기의 위치를 검출하기 위한 기록 장치 및 방법
JP5982938B2 (ja) 画像形成装置及び媒体端部判定方法
EP1535747B1 (en) Recording apparatus, recording method, program, computer system
JP2009078511A (ja) 液体吐出装置及びその制御方法
JP4052202B2 (ja) 画像形成装置
JP2009083115A (ja) 液体吐出装置及びその制御方法
US20150002863A1 (en) Printing apparatus, method of controlling printing apparatus, and storage medium
US20130273464A1 (en) Image forming apparatus and image forming method
JP2007326235A (ja) インクジェットプリンタ及び画像形成装置
JP2014076612A (ja) インクジェット記録装置
JP5617266B2 (ja) 流体吐出装置およびその制御方法並びに制御プログラム
JP2007001123A (ja) 記録装置
JP2005288753A (ja) シリアルプリンタ、インクジェット式シリアルプリンタ、及び、ファクシミリ機能付きシリアルプリンタ
JP4449394B2 (ja) 印刷装置、印刷方法、及び、印刷システム
JP2015231885A (ja) 媒体端部検出装置、記録装置、媒体端部検出方法、媒体端部検出プログラム、記録方法及び記録プログラム
JP2008074024A (ja) プリンタ
JP4497243B2 (ja) インクジェット式シリアルプリンタ
CN112622440B (zh) 喷墨记录装置
JP6019713B2 (ja) 流体吐出装置、流体吐出方法及びそのプログラム
JP2007153609A (ja) 記録装置の記録媒体判別装置、記録装置の記録媒体判別方法、プログラムおよび記憶媒体
JP2005246733A (ja) 画像形成装置
JP2009056720A (ja) 液体吐出装置およびロール状記録媒体並びに液体吐出装置の制御方法,プログラム
JP4544365B2 (ja) ファクシミリ機能付きシリアルプリンタ
JP2015174701A (ja) 印刷装置

Legal Events

Date Code Title Description
RD03 Notification of appointment of power of attorney

Effective date: 20100917

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A7423

A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20100922

RD04 Notification of resignation of power of attorney

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A7424

Effective date: 20100928

A977 Report on retrieval

Effective date: 20120216

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

A131 Notification of reasons for refusal

Effective date: 20120221

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

A761 Written withdrawal of application

Effective date: 20120326

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A761