JP2015174701A - 印刷装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】搬送部とセンサ部のどちらに汚れがあるかを判定できる印刷装置を提供する。【解決手段】用紙を吸着しつつ下流へと搬送する搬送ベルト21と、搬送ベルトに向けて光を出射し、搬送ベルト21側からの反射される光量を受光量として受光するセンサ部4と、センサ部4により取得された受光量に基づき、汚れの有無を判定する判定部と、搬送ベルト21、センサ部4、判定部の動作を制御する制御部7と、を備える印刷装置1であって、制御部7は、判定部により汚れが有ると判定された場合、搬送ベルト21に用紙Pを当接させてからセンサ部4に受光量を取得させる当接後受光処理を実行し、判定部は、当接後受光処理の前後でセンサ部4により取得された受光量に基づいてセンサ部4または搬送ベルト21のいずれに汚れが有るかを特定することを特徴とする。【選択図】図1
Description
本発明は、用紙に印刷を行う印刷装置に関する。
従来、搬送ベルトを有する搬送部により用紙を搬送しつつ、用紙に印刷を行う印刷装置が知られている。
このような印刷装置において、搬送される用紙の主走査方向における端部の位置を検出するためのセンサ部として、CIS(Contact Image Sensor)を用いたものがある(例えば、特許文献1参照)。この印刷装置では、CISにより検出した用紙の端部の位置に応じて画像の印刷位置を調整することで、適切な位置に画像を印刷している。
CISは、搬送ベルトに向けて光を出射する光源と、搬送ベルト側からの反射光を受光するラインセンサとを有する。通常、搬送ベルトより用紙の方が光の反射率が大きいため、用紙が通過する部分ではその周辺よりラインセンサにおける受光量が大きくなる。このため、ラインセンサにおける受光量に基づき、主走査方向における用紙の端部の位置が特定される。
ここで、搬送ベルト上に異物が付着する等による汚れがある場合、汚れ部分による反射光の影響で、用紙の端部の位置が誤検出されるおそれがある。同様に、CISに汚れがある場合も、用紙の端部の位置が誤検出されるおそれがある。
従来の印刷装置では、CISの検出対象位置に用紙が存在しないタイミングで閾値以上の受光量が検出された場合に、搬送ベルトまたはCISに汚れがあると判定していた。そして、印刷装置は、操作パネルに汚れエラーを表示し、ユーザやサービスマン等に清掃を促していた。
しかしながら、上述の印刷装置では、搬送ベルトとCIS(センサ部)のどちらに汚れがあるかを判定できなかった。このため、清掃を行う際には、搬送ベルトとCISのどちらに汚れがあるかを清掃者が目視で確認しなければならなかった。
本発明は上記に鑑みてなされたもので、搬送部とセンサ部のどちらに汚れがあるかを特定できる印刷装置を提供することを目的とする。
上記目的を達成するため、本発明に係る印刷装置の特徴は、用紙を吸着しつつ下流へと搬送する搬送ベルトと、前記ベルトに向けて光を出射し、前記搬送ベルト側からの反射される光量を受光量として取得するセンサ部と、前記センサ部により取得された受光量に基づき、汚れの有無を判定する判定部と、前記搬送ベルト、前記センサ部、前記判定部の動作を制御する制御部と、を備える印刷装置であって、前記制御部は、前記判定部により汚れが有ると判定された場合、前記搬送ベルトに用紙を当接させた後に前記センサ部に受光量を取得させる当接後受光処理を実行し、前記判定部は、前記当接後受光処理の前後において前記センサ部により取得された受光量に基づいて前記センサ部または前記搬送ベルトのいずれに汚れが有るかを特定することにある。
なお上記印刷装置において、前記判定部は、前記当接後受光処理の前後にて取得された受光量の差異が所定の閾値以上ある場合に前記搬送ベルトに汚れが有ると判定し、前記差異が所定の閾値未満である場合に前記センサ部に汚れが有ると判定しても良い。
本発明に係る印刷装置によれば、判定部が搬送ベルトまたはセンサ部いずれかに汚れが有ると判定した場合、当接後受光処理を実行し、用紙当接後受光処理の前後においてセンサ部により取得された受光量に基づいてセンサ部または搬送ベルトのいずれに汚れが有るかを特定する。当接後受光処理を行うことによって、搬送ベルトに汚れがある場合にはセンサ部により取得される受光量が変化する。一方、センサ部に汚れが有る場合には受光量は変化しない。よって、汚れを有する部位に応じて当接後受光処理の前後にて取得される受光量に差異が生じるため、印刷装置は、搬送ベルトとセンサ部のどちらに汚れがあるかを判定できる。また、この情報をユーザに通知するようにすれば清掃の際に、清掃者が汚れ部位を目視で確認する必要がなくなり、清掃の効率が向上する。
なお、判定部が、当接後受光処理の前後における受光量の差異が所定の閾値以上ある場合には搬送ベルトの方に汚れが存在し、差異が所定の閾値未満である場合にはセンサ部の方に汚れが存在する、と判定することによって、より正確な汚れ部位の特定をすることができる。
以下、本発明の実施の形態について、図面を参照して説明する。各図面を通じて同一もしくは同等の部位や構成要素には、同一もしくは同等の符号を付している。ただし、図面は模式的なものであり、現実のものとは異なることに留意すべきである。また、図面相互間においても互いの寸法の関係や比率が異なる部分が含まれていることはもちろんである。
また、以下に示す実施の形態は、この発明の技術的思想を具体化するための装置等を例示するものであって、この発明の技術的思想は、各構成部品の配置等を下記のものに特定するものでない。この発明の技術的思想は、特許請求の範囲において、種々の変更を加えることができる。
図1は、本発明の実施の形態に係る印刷装置の概略構成図、図2は、図1に示す印刷装置の制御系の構成を示すブロック図、図3は、搬送部およびセンサ部の平面図、図4は、センサ部の構成を示す断面図である。以下の説明において、ユーザが位置する図1の紙面表方向を前方とする。また、図1に示すように、ユーザから視て、上下左右を上下左右方向とする。また、図1において破線で示す経路が、印刷媒体である用紙Pが搬送される搬送経路Rであり、左から右に向かう方向が搬送方向である。以下の説明における上流、下流は、搬送方向における上流、下流を意味する。
図1、図2に示すように、印刷装置1は、給紙部2と、搬送部3と、センサ部4と、印刷部5と、操作パネル部6と、制御部7とを備える。
給紙部2は、用紙Pの給紙を行う。給紙部2は、給紙台11と、給紙ローラ12と、レジストローラ13とを備える。
給紙台11は、印刷に用いられる用紙Pが積載されるものである。給紙台11は図示しないモータにより昇降自在である。モータを制御することにより給紙時には、最上位の用紙Pが後述する給紙ローラ12に当接するように給紙台11の位置が制御される。
給紙ローラ12は、給紙台11に積載された用紙Pを1枚ずつピックアップしてレジストローラ13に向けて搬送する。給紙ローラ12は、給紙台11の上側に配置されている。給紙ローラ12は、図示しないモータにより回転駆動される。
レジストローラ13は、給紙ローラ12により搬送されてきた用紙Pを一旦停止させて斜行補正がなされた後に所定のタイミングで搬送部3に向けて搬送する。レジストローラ13は、給紙ローラ12の下流側に配置されている。レジストローラ13は、図示しないモータにより回転駆動される。
搬送部3は、レジストローラ13から搬送されてきた用紙Pを搬送する。搬送部3は、レジストローラ13の下流側に配置されている。搬送部3は、搬送ベルト21と、駆動ローラ22と、従動ローラ23〜25と、ベルトモータ26とを備える。
搬送ベルト21は、駆動ローラ22および従動ローラ23〜25に掛け渡される環状のベルトである。搬送ベルト21には、1周に1箇所のマーク(基準マーク)が付されている。搬送ベルト21は、用紙Pより光の反射率が小さい素材からなる。例えば、搬送ベルト21は、黒色の樹脂からなる。搬送ベルト21には、用紙Pを吸着保持するためのベルト穴(図示せず)が多数形成されている。搬送ベルト21は、ファン(図示せず)の駆動によりベルト穴に発生する吸着力により、用紙Pを搬送面21a上に吸着保持する。搬送面21aは、駆動ローラ22と従動ローラ23との間で略水平となる搬送ベルト21の上面である。搬送ベルト21は、駆動ローラ22の回転駆動により、図1における時計回り方向に回転する。これにより、搬送ベルト21は、無端移動することで、搬送面21a上に吸着保持した用紙Pを右方向へ搬送する。
駆動ローラ22および従動ローラ23〜25は、搬送ベルト21が掛け渡されるものである。駆動ローラ22は、ベルトモータ26により回転駆動され、搬送ベルト21を回転させる。従動ローラ23〜25は、搬送ベルト21を介して駆動ローラ22に従動する。従動ローラ23は、駆動ローラ22と略同じ高さで、駆動ローラ22から左右方向に所定間隔だけ離間して配置されている。また、従動ローラ24,25は、駆動ローラ22および従動ローラ23の下方において、互いに左右方向に所定間隔だけ離間して、略同じ高さに配置されている。なお、従動ローラ23には、従動ローラ23の回転角速度を検出するために図示しないエンコーダが設置されている。
ベルトモータ26は、駆動ローラ22を回転駆動させる。
センサ部4は、搬送ベルト21により搬送される用紙Pの主走査方向における端部の位置を検出するためのものである。また、センサ部4は搬送ベルト21に付与された基準マークを検出するためのものである。センサ部4は、後述する最上流のインクジェットヘッド51の上流側において、搬送ベルト21の上方に配置されている。図3に示すように、センサ部4は、主走査方向(前後方向)に細長い長尺状に形成されている。センサ部4は、CISにより構成される。図4に示すように、センサ部4は、光源部31A,31Bと、受光部32と、セルフォック(登録商標)レンズアレイ(SLA)33と、カバーガラス34と、枠体35とを備える。
光源部31A,31Bは、搬送部3に向けて光を出射する。光源部31A,31Bは、用紙Pの最大用紙幅以上の寸法を、主走査方向に有している。光源部31A,31Bは、受光部32に対してそれぞれ上流側(左側)、下流側(右側)に配置されている。光源部31A,31Bは、それぞれ複数の発光ダイオード(LED)41と、基板42とを備える。
LED41は、白色光を発する。複数のLED41は、主走査方向に直線状に配列されている。
基板42は、複数のLED41を実装するものである。基板42は、主走査方向に細長い板状に形成されている。光源部31Aの基板42は、光源部31AのLED41の光が、SLA33の直下の対象物に対して上流側(左側)の斜め上方向から照射されるように傾斜して配置されている。光源部31Bの基板42は、光源部31AのLED41の光が、SLA33の直下の対象物に対して下流側(右側)の斜め上方向から照射されるように傾斜して配置されている。
受光部32は、LED41が出射した光の搬送部3側からの反射光を受光するラインセンサである。受光部32は、光源部31A,31Bと同程度の寸法を、主走査方向に有している。受光部32は、複数の光電変換素子46と、基板47とを備える。
光電変換素子46は、用紙Pまたは搬送ベルト21からの反射光の一部を受光し、受光量に応じた電気信号を出力する。複数の光電変換素子46は、主走査方向に直線状に配列されている。
基板47は、複数の光電変換素子46を実装するものである。基板47は、主走査方向に細長い板状に形成されている。基板47は、光電変換素子46の実装面を下向きにして、SLA33の上方に配置されている。
SLA33は、用紙Pまたは搬送ベルト21からの反射光の一部を受光部32の光電変換素子46に集光するものである。SLA33は、上下方向を光軸方向として、光電変換素子46の下方に配置されている。
カバーガラス34は、光源部31A,31B等を保護するものである。カバーガラス34は、光源部31A,31B、SLA33の下方に配置されている。カバーガラス34は、光の透過性を有する。
枠体35は、光源部31A,31B等の各部を収納、保持するものである。枠体35は、主走査方向に細長い長尺状に形成されている。
印刷部5は、搬送部3により搬送される用紙Pに印刷を行う。印刷部5は、搬送部3の上方に設けられている。印刷部5は、印刷装置1の筐体(図示せず)内に固定されている。印刷部5は、インクジェットヘッド51と、ヘッドホルダ52とを備える。
インクジェットヘッド51は、搬送ベルト21により搬送される用紙Pにインクを吐出する。インクジェットヘッド51は、主走査方向に複数のノズルが配列されたライン型のインクジェットヘッドである。印刷装置1では、4つのインクジェットヘッド51が設けられており、これらは互いに異なる色(ブラック、シアン、マゼンタ、イエロー)のインクを吐出する。
ヘッドホルダ52は、搬送部3の上方において、インクジェットヘッド51を保持する。ヘッドホルダ52は、中空状の略直方体形状に形成されている。
操作パネル部6は、ユーザの入力操作を受け付けるとともに、各種の情報等を表示するものである。操作パネル部6は、入力部81と、表示部82とを備える。
入力部81は、ユーザによる入力操作を受け付け、操作に応じた操作信号を出力する。入力部81は、各種の操作キー、タッチパネル等を有する。
表示部82は、各種の情報等を表示するものである。表示部82は、液晶表示パネル等を有する。
制御部7は、印刷装置1全体の動作を制御し、請求項の判定部としても機能する。制御部7は、CPU、RAM、ROM等を備えて構成される。ROMには、搬送ベルト21およびセンサ部4に汚れが無い状態である初期状態にセンサ部4で読み取った初期受光量が記憶されている。
制御部7は、センサ部4による搬送ベルト21に付された基準マークの検出、および従動ローラ23に設置されたエンコーダからのパルス出力を利用することで、搬送ベルト21の搬送方向における位置を測定することができる。
制御部7は、所定のタイミングで汚れ判定処理を実行する。ここで所定のタイミングとは、例えば印刷ジョブを受信したタイミングや装置が省電力モードと通常電力モードとを遷移するタイミング等が挙げられる。汚れ判定処理は、制御部7により、搬送部3の搬送ベルト21またはセンサ部4のいずれかに汚れが有るか否かの判定が行われる処理である。汚れ判定処理では、用紙Pの搬送を行わない状態でセンサ部4にて受光される受光量に基づき、汚れの有無が判定される。そして、制御部7は、汚れが有ると判定した場合にのみ、用紙Pを搬送ベルト21に当接させる当接処理を実行した後に再びセンサ部4にて搬送ベルト21からの反射光を受光する当接後受光処理を実行する。
ここで当接処理としては、制御部7が給紙部2および搬送部3を制御することによって実行される。より具体的には、給紙部2に用紙Pを給紙させ、給紙された用紙Pを搬送ベルト21にて搬送させる処理を所定回数または所定枚数繰り返す処理が挙げられる。また、用紙Pの先端が搬送ベルト21に接する位置にて用紙Pをレジストローラ13に挟持させ、この状態で搬送ベルト21を所定回数または所定時間回転駆動させ、用紙Pを装置外へ排出する処理が挙げられる。
当接後受光処理を実行すると、制御部7は、当接後受光処理の実行前後にてセンサ部4にて受光した受光量の差異に基づいて搬送部3(搬送ベルト21)、センサ部4のいずれに汚れが有るのかを特定する。
なお、センサ部4の汚れとしては、例えば、カバーガラス34に異物が付着したものである。搬送ベルト21の汚れは、例えば、搬送面21aに異物が付着したものである。異物としてはインクジェットヘッド51から吐出されるインクや用紙Pが搬送されることで発生する紙粉等が挙げられる。
次に、印刷装置1の汚れ判定処理について、図5のフローチャートを参照して説明する。また、以下ではこの汚れ判定処理は制御部7が印刷ジョブを受信することにより開始されるものとして説明する。
印刷ジョブを受信すると、制御部7は、汚れ検出処理を開始する。具体的には、ステップ1において、制御部7は、搬送部3による用紙Pの搬送をしない状態にて、光源部31A,31BのLED41を発光させ、反射される光量を受光量としてセンサ部4の受光部32に取得させる。
次いで、ステップS2において、制御部7は、受光部32にて取得された受光量に基づき搬送ベルト21、センサ部4のいずれかに汚れが有るか否かを判定する。具体的には、制御部7は、ROMに記憶された初期受光量と今回読み取った受光量とを比較し、受光量に差があることを検出した場合、搬送ベルト21またはセンサ部4のいずれかに汚れが存在すると判定する。なお、装置の柔軟性を確保するため、ここでの受光量の差においても閾値を設定するようにしても良い。
汚れが無いと判定した場合(ステップS2:NO)、制御部7は汚れ判定処理を終了する。
一方、汚れが有ると判定した場合(ステップS2:YES)、制御部7はステップS3において取得した受光量を記憶手段(ここではRAM)に記憶させる。
その後、ステップS4において、制御部7は、給紙部2、搬送部3の各構成部位を制御し、搬送ベルト21に用紙Pを当接させる前述した用紙当接処理を行う。搬送ベルト21に異物が付着している場合、用紙当接処理を実行することで搬送面21a上の異物を減らすことができ、異物が減少すれば当接処理前後の受光量に差が生じるようになるからである。なお、制御部7は、この用紙当接処理を開始するに当たり、搬送ベルト21の基準マークを最初に検出するまでに、従動ローラ23に設置されたエンコーダから受けたパルス数を逆算することで、汚れが有ると判定された時点での搬送方向における搬送ベルト21の位置を特定し、これをRAMに記憶させる。
次いで、ステップS5において、制御部7は、再び受光量取得処理を実行する。具体的には、制御部7は、搬送部3による用紙Pの搬送をしない状態にて、光源部31A,31BのLED41を発光させ、反射される光量を受光量として受光部32に取得させる。このステップS4およびステップS5における処理が請求項の当接後受光処理に該当する。なお、制御部21は、汚れが有ると判定された時点でRAMに記憶された搬送方向における搬送ベルト21の位置を参照し、ベルトモータ26を制御し駆動ローラ22を回転させることで、同じ位置にて再受光量取得処理を実行する。
次いで、ステップS6において、制御部7(判定部)は、再取得した受光量と前回取得した記憶手段(ここではRAM)に記憶されている受光量とを使って、当接後受光処理の前後において受光量が所定の閾値以上変化したか否かを判定する。なお、ここで閾値は任意の値であり、0でも構わないが、センサ部4による測定誤差を加味した値であることが好ましい。
受光量が所定の閾値以上変化した場合(ステップS6:YES)、ステップS7において、制御部7(判定部)は、汚れは搬送ベルト21の方に存在していると特定する。用紙Pを搬送ベルト21に当接させたことで、ベルト表面21a上の汚れが減少し、受光量が変化したと考えられるからである。
一方、受光量の変化が所定の閾値未満であった場合(ステップS6:NO)、ステップS8において、制御部7(判定部)は、汚れはセンサ部4の方に存在していると特定する。用紙Pをセンサ部4には当接させていないため、受光量が変化しなかったと考えられるからである。
ステップS7またはステップS8の判断結果に基づき、制御部7は、ステップS9において搬送ベルト21またはセンサ部4のいずれが汚れているかの旨のエラーメッセージを表示部82に表示させ、汚れ判定処理を終了する。
その後、ユーザによる清掃作業がされると、または、ユーザからジョブ実行処理が強制的に指示されると、制御部7印刷ジョブの処理を開始する。具体的には、制御部7は、給紙部2から用紙Pを搬送部3へ給紙させる。そして、制御部7は、搬送部3により搬送される用紙Pに対し、印刷対象の画像データに基づき、インクジェットヘッド51からインクの液滴を吐出させる。これにより、用紙Pに画像が印刷される。
なお、印刷ジョブの処理が強制的に開始された場合には、制御部7はユーザによる清掃がなされるまで表示部82にエラーメッセージを残存させる。
以上説明したように、印刷装置1では、制御部7が、センサ部4における受光量に基づき、搬送ベルト21(搬送部3)またはセンサ部4いずれかに汚れが有ると判定した場合、当接後受光処理を実行し、用紙当接後受光処理の前後におけるセンサ部4の受光量に基づいてセンサ部4または搬送ベルト21のいずれに汚れが有るかを特定する。これにより、印刷装置1は、搬送部3とセンサ部4のどちらに汚れがあるかを判定できる。この情報をユーザに通知すれば清掃の際に、搬送部3とセンサ部4のどちらに汚れがあるかをユーザ等の清掃者が目視で確認する必要がなくなり、清掃の効率が向上する。
また、印刷装置1では、制御部7が、当接後受光処理の前後における受光量の変化が所定の閾値以上ある場合には搬送ベルトの方に汚れが存在し、変化が所定の閾値未満である場合にはセンサ部4の方に汚れが存在すると判断する。閾値を使用して汚れ部位の特定をすることにより、測定誤差による判定ミスを減らし、より正確な汚れ部位の特定が可能となる。
なお、本実施の形態では、印刷装置1が印刷ジョブを受信したときに汚れ判定処理を実行したが、他のタイミングで汚れ判定処理を実行してもよい。
また、本実施の形態では、閾値(閾値1)は汚れ部位を特定することに使用したが、汚れ部位が搬送ベルト21である場合に、もう1つ閾値(閾値2)を設けるようにしても良い。閾値2を設けることで、汚れの原因がインクジェットヘッドから吐出されるインクによるもの(インク汚れ)なのか、搬送される用紙から生じる紙粉によるもの(紙粉汚れ)なのかを特定することが可能となる。
具体的には、閾値1<閾値2として、制御部7(判定部)は、センサ部4による受光量変化が閾値2未満のか否かに応じて紙粉汚れまたはインク汚れのどちらによるものかを判定する。この判定は、汚れの除去しやすさに応じて汚れていると判定する部位を変えれば良い。例えば、汚れが除去しやすい方がインク汚れである場合には、当接後受光処理の前後において算出される受光量の差異は、紙粉汚れよりも大きくなるため、差異が閾値2以上の場合はインク汚れ、差異が閾値2未満の場合は紙粉汚れであると特定するようにすれば良い。
本発明は上記実施の形態そのままに限定されるものではなく、実施段階ではその要旨を逸脱しない範囲で構成要素を変形して具体化できる。また、上記実施の形態に開示されている複数の構成要素の適宜な組み合せにより、種々の発明を形成できる。例えば、実施の形態に示される全構成要素から幾つかの構成要素を削除してもよい。
1 印刷装置
2 給紙部
3 搬送部
4 センサ部
5 印刷部
6 操作パネル部
7 制御部(判定部)
21 搬送ベルト
21a 搬送面
31A,31B 光源部
32 受光部
33 セルフォック(登録商標)レンズアレイ
34 カバーガラス
35 枠体
82 表示部
2 給紙部
3 搬送部
4 センサ部
5 印刷部
6 操作パネル部
7 制御部(判定部)
21 搬送ベルト
21a 搬送面
31A,31B 光源部
32 受光部
33 セルフォック(登録商標)レンズアレイ
34 カバーガラス
35 枠体
82 表示部
Claims (1)
- 用紙を吸着しつつ下流へと搬送する搬送ベルトと、
前記ベルトに向けて光を出射し、前記搬送ベルト側からの反射される光量を受光量として取得するセンサ部と、
前記センサ部により取得された受光量に基づき、汚れの有無を判定する判定部と、
前記搬送ベルト、前記センサ部、前記判定部の動作を制御する制御部と、
を備える印刷装置であって、
前記制御部は、前記判定部により汚れが有ると判定された場合、前記搬送ベルトに用紙を当接させた後に前記センサ部に受光量を取得させる当接後受光処理を実行し、
前記判定部は、前記当接後受光処理の前後で前記センサ部により取得された受光量に基づいて前記センサ部または前記搬送ベルトのいずれに汚れが有るかを特定することを特徴とする印刷装置。
Priority Applications (1)
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---|---|---|---|
JP2014049675A JP2015174701A (ja) | 2014-03-13 | 2014-03-13 | 印刷装置 |
Applications Claiming Priority (1)
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Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2021134016A (ja) * | 2020-02-25 | 2021-09-13 | トヨタ自動車株式会社 | ウエブ搬送装置のセンサ汚れ検知方法 |
-
2014
- 2014-03-13 JP JP2014049675A patent/JP2015174701A/ja active Pending
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Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2021134016A (ja) * | 2020-02-25 | 2021-09-13 | トヨタ自動車株式会社 | ウエブ搬送装置のセンサ汚れ検知方法 |
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