JP2009082766A - 塗装方法及び塗装装置 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】
本発明の実施の形態にかかる塗装方法は、第1工程及び第2工程を備え、第1工程と第2工程とを複数回繰り返し実行する。第1工程では、溶剤を含んだ塗料を対象基材(円筒物101)の表面(内面101a)に噴き付けて、表面(内面101a)に極めて薄い塗膜11を形成する。第2工程では、第1工程で形成された塗膜11から、溶剤を蒸発させる。
【選択図】図1
Description
塗装装置100は、対象基材の表面を塗料で塗装する装置であって、噴付部1と、蒸発促進部2と、支持部(図示せず)とを備えている。なお、塗装に用いられる塗料には、溶剤が含まれている。また、図1及び図2では、対象基材として円筒物101を採用し、かつ塗料を塗装する表面として円筒物101の内面101aを採用した場合が示されている。
噴付部1は、対象基材(円筒物101)の表面(内面101a)に塗料を噴き付けて、かかる表面に極めて薄い塗膜を形成することができる。
蒸発促進部2は、対象基材(円筒物101)の表面(内面101a)に形成された塗膜から、塗料に含まれる溶剤を蒸発させることを促進することができる。
支持部は、塗装の際に対象基材(円筒物101)を支持する。なお、対象基材が円筒物101である場合には、支持部は、円筒物101に回転力を付与して、円筒物101を軸90の中心として回転させる。これにより、軸90の周りで周方向において、円筒物101の内面101aに形成された塗膜11の厚みを、軸90の周りにおいて均一にすることができる。なお、支持部に支持された円筒物101への回転力の付与は、支持部とは別の装置によって行っても良い。
図1及び図2、並びに図3を用いて、塗装方法について説明する。塗装方法は、第1工程と第2工程とを備え、第1工程と第2工程とを複数回繰り返す。
第1工程は、溶剤を含んだ塗料を対象基材(円筒物101)の表面(内面101a)に噴き付ける。以下、対象基材が円筒物101である場合(図1及び図2)について説明する。
第2工程は、第1工程で形成された塗膜11から、塗料に含まれる溶剤を蒸発させる。以下、対象基材が円筒物101である場合(図1及び図2)について説明する。
第1工程及び第2工程によって形成された塗膜11は、焼成によって、対象基材(円筒物101)の表面(内面101a)上に焼き付けられる。
焼成の第1態様では、所望の厚みの塗膜を得た後に、例えば焼成炉で対象基材(円筒物101)を焼成する。かかる態様によれば、焼成は一度だけで良い。ただし、所望の厚みの塗膜を形成した後に焼成するので、焼成後の塗膜に溶剤が残留するおそれがある。
焼成の第2態様では、第2工程において溶剤を蒸発させた後、同じ第2工程において塗膜の焼成をも行う。具体的には、熱風噴付けのノズル21から吐出される高温気体72の温度を、塗料の主成分の焼成温度よりも高くする。
図4は、上述した塗装方法の第1の変形例を概念的に示す図である。本変形例にかかる塗装方法では、第1工程と第2工程とを並行して行う。以下、対象基材が円筒物101である場合について説明する。
図5は、上述した塗装方法の第2の変形例を概念的に示す図である。なお、図5には、本変形例にかかる塗装方法の実施に直接使用することができる塗装装置102が示されている。
塗装装置102は、上述した塗装装置100(図1及び図2)と同様に、噴付部1と蒸発促進部2とを備える。ただし、塗装装置102の蒸発促進部2は、放射熱を発する部材22を有する。
本変形例にかかる塗装方法の第2工程では、放射熱を用いて、塗膜11から溶剤を蒸発させる。
図6は、上述した塗装方法の第3の変形例を概念的に示す図である。なお、図6には、本変形例にかかる塗装方法の実施の直接使用することができる塗装装置103が示されている。
塗装装置103は、上述した塗装装置100(図1及び図2)と同様に、噴付部1と蒸発促進部2とを備える。ただし、塗装装置103の蒸発促進部2は高温気体73の流れを発生する。また、対象基材(円筒物101)は、高温気体73の流れの中に曝される。
本変形例にかかる塗装方法の第2工程では、高温気体73を用いて、塗膜11から溶剤を蒸発させる。
対象基材として円筒物101を用いた場合について上述したが、円筒以外の形状を呈する基材、例えば板状の基材などにも、上述した技術を適用することができる。
2 蒸発促進部
11 塗膜
21 ノズル
72,73 高温気体
100,102,103 塗装装置
101 円筒物(対象基材)
101 内面(表面)
Claims (11)
- 溶剤を含んだ塗料を対象基材(101)の表面(101a)に噴き付けて、前記表面に極めて薄い塗膜(11)を形成する第1工程と、
前記第1工程で形成された前記塗膜から、前記溶剤を蒸発させる第2工程と
を備え、
前記第1工程と前記第2工程とを複数回繰り返す、塗装方法。 - 前記第1工程と前記第2工程とを並行して行う、請求項1記載の塗装方法。
- 前記第2工程では、前記溶剤を蒸発させた後、前記塗膜(11)の焼成をも行う、請求項1または請求項2記載の塗装方法。
- 前記第2工程では、前記第1工程で形成された前記塗膜(11)に高温気体(72)を噴き付ける、請求項1乃至請求項3のいずれか一つに記載の塗装方法。
- 前記第2工程では、高温気体(73)の流れの中に前記対象基材(101)が曝される、請求項1乃至請求項3のいずれか一つに記載の塗装方法。
- 前記高温気体(72;73)の温度は、前記塗料の主成分の焼成温度よりも高い、請求項4または請求項5記載の塗装方法。
- 前記第2工程では、放射熱を用いて前記溶剤を蒸発させる、請求項1乃至請求項3のいずれか一つに記載の塗装方法。
- 前記対象基材(101)を同じ位置に置いたまま、前記第1工程と前記第2工程とを繰り返し実行する、請求項1乃至請求項7のいずれか一つに記載の塗装方法。
- 対象基材(101)の表面(101a)を、溶剤を含んだ塗料で塗装する装置(100;102;103)であって、
前記表面に前記塗料を噴き付けて、前記表面に極めて薄い塗膜(11)を形成する噴付部(1)と、
前記表面に形成された前記塗膜から、前記溶剤を蒸発させる蒸発促進部(2)と
を備える、塗装装置。 - 前記対象基材(101)を支持する支持部を更に備える、請求項9記載の塗装装置。
- 前記蒸発促進部(2)は、高温気体(72)を前記対象基材(101)の前記表面(101a)に噴き付けるノズル(21)を有する、請求項9または請求項10記載の塗装装置。
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