JP6909584B2 - 塗布液塗布方法 - Google Patents

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Description

本発明は、半導体ウエハ、液晶ディスプレイ用基板、プラズマディスプレイ用基板、有機EL用基板、FED(Field Emission Display)用基板、光ディスプレイ用基板、磁気ディスク用基板、光磁気ディスク用基板、フォトマスク用基板、太陽電池用基板(以下、単に基板と称する)に対して、塗布液を供給して塗布被膜を形成する塗布液塗布方法に係り、特に、噴霧式の技術により塗布被膜を形成するための技術に関する。
基板などにフォトレジスト液などの塗布液を塗布して塗布被膜を形成させる場合、一般的には回転塗布方法による塗布が行われている。この回転塗布では、薄膜から厚膜に至るまで、塗布被膜の厚さにムラなく均一な塗布が可能である。しかしながら、MEMS(Micro Electro Mechanical Systems)などでは、基板上のパターンにおける段差が、例えば、100〜200μmもあって凹凸部が非常に大きい。そのためパターン底部及び側壁に塗布液を均一に塗布することが困難であるという問題がある。
そこで、このような課題を解決するために、次のような噴霧式の塗布方法が提案されている。
第1の方法として、基板を支持する支持台と、支持台を回転させる回転部と、支持台に備えられ、支持台に支持された基板を加熱するヒータと、支持台上の基板面に対して塗布液を噴霧するノズルと、ノズルを基板の上方にて水平方向へ揺動させる揺動部とを備えた基板処理装置により塗布するものがある(例えば、特許文献1参照)。
この第1の方法では、基板をヒータで加熱させた状態にて、基板を水平面内で低速に回転させならが、基板の上方でノズルを移動させ、ノズルから塗布液をスプレーして基板の全面に塗布液を塗布する。これにより、噴霧されて基板の全面を厚く覆った塗布液から溶媒が熱により揮発するので、塗布膜の流動性が低下され、大きな凹凸部を有する基板であっても塗布液を均一に塗布することができる。
また、第2の方法として、回転塗布またはスプレー塗布で基板に塗布液を塗布し、凹凸部の中間深さ位置まで被膜を形成し、加熱により塗布液をリフローさせる第1の工程と、スプレー塗布後に塗布液を加熱して、凸部上面にまで被膜を形成する第2の工程とからなる方法がある(例えば、特許文献2参照)。
この第2の方法では、第1の工程と第2の工程とで二度に塗布を分けて行い、二度目の塗布時に加熱するので、塗布液の流動を抑制できる。したがって、塗布被膜を均一な厚膜として形成することができる。
特許第3958717号公報 特許第5231072号公報
しかしながら、このような構成を有する従来例の場合には、次のような問題がある。
すなわち、従来の第1の方法及び第2の方法は、厚い塗布被膜を均一に形成することができるようになった一方で、薄い塗布被膜(例えば、1μm以下)を均一に形成することが困難であるという問題がある。
なお、発明者等は、上述した従来の第1の方法において、塗布液を低粘度のものに代えて実験を行ったが、薄膜ではノズルから噴霧される塗布液の液滴が直接的に影響し、面内均一性を欠いた薄膜しか形成できなかった。また、より小さな液滴で塗布液を噴霧可能なノズルに交換したり、超音波を付与してノズルから噴霧される塗布液の液滴を小さくして供給したりしたが、やはり面内均一性が良好な薄膜を得ることはできなかった。
本発明は、このような事情に鑑みてなされたものであって、噴霧式であっても面内均一性が良好な薄膜を形成することができる塗布液塗布方法を提供することを目的とする。
本発明は、このような目的を達成するために、次のような構成をとる。
すなわち、請求項1に記載の発明は、表面に凹凸部を有する基板に対して塗布液を供給する塗布液塗布方法において、基板の表面全体に塗布液を噴霧して基板の表面を目標膜厚よりも厚い塗布被膜で覆う噴霧過程と、前記基板を回転させて塗布液を流動させ、塗布液の溶剤を蒸発させて目標膜厚の塗布被膜を得る回転過程と、をその順に実施することを特徴とするものである。
[作用・効果]請求項1に記載の発明によれば、噴霧過程で基板の表面全体に塗布液を噴霧して基板の表面を目標膜厚よりも厚い塗布被膜で覆うと、凹凸部の全面に塗布液が行き渡り均一な塗布被膜が形成される。その後、回転過程で基板を回転させて塗布液を流動させ、塗布液の溶剤を蒸発させて目標膜厚の塗布被膜を得る。これにより、良好な薄膜を形成できる。
また、本発明において、前記噴霧過程では、前記基板を所定の加熱温度で加熱することが好ましい(請求項2)。
加熱温度による加熱により、噴霧された塗布液の流動性がある程度低下するので、回転過程における遠心力による塗布被膜の塗布液が必要以上に流動することが抑制され、面内均一性を向上できる。
また、本発明において、前記所定の加熱温度は、室温より高い温度から、基板に供給された塗布液の流動性を緩やかに下げる温度の範囲であることが好ましい(請求項3)。
加熱温度が室温以下であると、噴霧された塗布液の流動性が高すぎ、遠心力によって過剰に流動が生じるので、被膜の厚さを均一にできない。一方、基板に供給された塗布液の流動性を緩やかに下げる温度より高い温度であると、短時間のうちに流動性が急激に低下して、遠心力によって塗布液を流動させることができないので、被膜の厚さを均一にできない。
また、本発明において、前記所定の加熱温度は、30〜50℃の範囲であることが好ましい(請求項4)。
所定の加熱温度を30〜50℃とすると、噴霧された塗布液の流動性を、遠心力によって均一な膜厚にするのに適切なものとすることができる。
また、本発明において、前記噴霧過程は、前記基板を支持している回転支持部をヒータで加熱することが好ましい(請求項5)。
基板の下面から加熱するので、効率的に塗布液に熱を伝えることができ、塗布液に含まれている溶媒を効率よく揮発させることができる。
また、本発明において、前記噴霧過程は、前記基板をランプで加熱することが好ましい(請求項6)。
回転する部分に配線等が不要となるので、回転支持部の構造の単純化を図ることができる。したがって、この塗布方法を実施する装置のコストを低減できる。
また、本発明において、前記噴霧過程と前記回転過程は、同一装置で実施されることが好ましい(請求項7)。
噴霧過程に次いで回転過程を短時間のうちに実施できるので、効率よく塗布被膜を形成できる。
また、本発明において、前記噴霧過程と前記回転過程は、別体の装置で実施されることが好ましい(請求項8)。
ある装置で噴霧過程だけを行った後、他の装置で回転過程を実施しても、厚さが均一な薄膜を形成できる。したがって、噴霧及び加熱に特化した装置と、回転に特化した装置とで実施することで、スループットの向上が期待できる。
本発明に係る塗布液塗布方法によれば、噴霧過程で基板の表面全体に塗布液を噴霧して基板の表面を目標膜厚よりも厚い塗布被膜で覆うと、凹凸部の全面に塗布液が行き渡り均一な塗布被膜が形成される。その後、回転過程で基板を回転させて塗布液を流動させ、塗布液の溶剤を蒸発させて目標膜厚の塗布被膜を得る。これにより、良好な薄膜を形成できる。
実施例1に係る基板塗布装置の概略構成を示す平面図である。 実施例1に係る基板塗布装置の概略構成を示す側面図である。 処理の一例を示すタイムチャートである。 噴霧過程を示す模式図である。 回転過程を示す模式図である。 実施例2に係る基板塗布装置の概略構成を示す側面図である。 実施例3に係る基板塗布装置の説明に供する図である。 載置台温度と溶媒蒸発量の関係の一例を示すグラフである。
以下、図面を参照しつつ基板に対する塗布処理を行う各種方法について説明する。
以下、図面を参照して本発明の実施例1について説明する。
図1は、実施例1に係る基板塗布装置の概略構成を示す平面図であり、図2は、実施例1に係る基板塗布装置の概略構成を示す側面図である。
基板塗布装置1は、基板Wに対して塗布液を塗布して被膜を形成するものである。本実施例における基板Wは、例えば、平面視で円形状のウエハである。また、本実施例における塗布液は、例えば、フォトリソグラフィで用いられるフォトレジスト液である。
基板塗布装置1は、回転支持部3と、受渡機構5と、噴霧部7と、カバー部9とを備えている。
回転支持部3は、電動モータ11と、回転軸13と、載置台15とを備えている。電動モータ11は、鉛直軸P周りに回転可能に回転軸13の一端側を連結されている。電動モータ11は、平面視で反時計回りに回転する。回転軸13の他端側は、載置台15の下面を連結されている。回転軸13は、内部が中空に形成されてり、電動モータ11を上下に貫通している。回転軸13の上部は、載置台15の図示しない吸引口に連通接続され、回転軸13の中空部は、図示しないユーティリティの真空ラインに底部で連通接続されている。載置台15は、平面視で正三角形の各頂点に対応する位置に貫通口17が形成されている。また、載置台15は、基板Wの直径より若干小さな直径を有し、内部にヒータ19が埋設されている。ヒータ19は、載置台15に載置された基板Wを下面から加熱する。
載置台15の下方には、受渡機構5が配置されている。この受渡機構5は、昇降部材21と、三本の受渡ピン23(図2では図示方向の関係上2本のみを描く)と、昇降駆動部25とを備えている。昇降部材21は、平面視で環状を呈し、回転軸13に挿通されている。昇降部材21は、各貫通口17に対応する位置に各受渡ピン23が立設されている。昇降部材21は、その一部位が昇降駆動部25の作動片に連結されている。昇降駆動部25は、例えば、エアシリンダで構成されている。昇降駆動部25が非作動の状態では、図2における実線の高さ位置(退出位置)に受渡ピン23が位置し、昇降駆動部25が作動の状態では、図2における二点鎖線の高さ位置(受渡位置)に受渡ピン23が位置する。退出位置は、基板Wを処理する際の高さ位置であり、受渡位置は、図示しない搬送機構との間で基板Wを受け渡す際の高さ位置である。
噴霧部7は、スプレーノズル27と、支持部29と、水平駆動部31とを備えている。スプレーノズル27は、プロセスガスと塗布液とが供給され、塗布液を基板Wの表面に向かって霧状に噴射する。このプロセスガスとしては、例えば、窒素ガス(Nガス)が挙げられる。塗布液としては、例えば、粘度が10cpのものが挙げられる。スプレーノズル27は、支持部29の先端側に取り付けられている。支持部29の基端部は、水平駆動部31に連結されている。水平駆動部31は、螺軸33と、電動モータ35と、ガイド軸37と、移動部材39とを有する。螺軸33は、基板Wの直径方向に軸を向けて横置き配置されている。螺軸33の一端側は、電動モータ35の回転軸に連結されている。螺軸33に隣接する載置台15側には、ガイド軸37が螺軸33に平行に配置されている。移動部材39は、螺軸33に螺合され、ガイド軸37に挿通されている。これにより、電動モータ35を駆動すると、移動部材39が螺軸33及びガイド軸37に沿って移動し、図1に実線で示す待機位置と、基板Wを挟んだ待機位置の反対側(図1中に二点鎖線で示す)との間にわたってスプレーノズル27が移動する。なお、スプレーノズル27は、その塗布液の噴霧範囲が、スプレーノズル27の移動方向と直交する方向において、少なくとも基板Wの直径以上に設定されている。また、これとともにスプレーノズル27の移動方向において、少なくとも基板Wの直径以上に設定されていてもよい。
回転支持部3の周囲には、カバー部9が配置されている。カバー部9は、スプレーノズル27から噴霧される塗布液の飛散を防止したり、基板Wから周囲に飛散する塗布液の飛散を防止したり、飛散した塗布液を上方からの気流とともに回収したりする。具体的には、カバー部9は、内壁部41と外壁部43とを備えている。内壁部41は、載置台15の側面から斜め外側下方に向かって傾斜面を有し、その下方が鉛直姿勢とされている。外壁部43は、内壁部41から外側へ離間して立設され、載置台15の上方に離れた位置に開口を有する。内壁部41と外壁部43とで囲われた空間の下部は、塗布液の排液や、塗布液のミストや溶媒を含む気体の排出に利用される。
上述した電動モータ11の回転制御、ヒータ19の温調制御、昇降駆動部25の昇降制御、スプレーノズル27による噴霧制御、水平駆動部31によるスプレーノズル27の移動制御、真空ラインによる基板Wの載置台15への吸着/解除制御などは、制御部45によって統括的に行われる。
制御部45は、図示しないCPUやメモリを備え、予めメモリに記憶された、どのように塗布するかを表すレシピに基づいて上述した各部を制御する。
ここで、図3〜図5を参照して、具体的な塗布液塗布方法について説明する。なお、図3は、処理の一例を示すタイムチャートである。また、図4は、噴霧過程を示す模式図であり、図5は、回転過程を示す模式図である。
初期状態では、スプレーノズル27が待機位置に位置し、受渡ピン23が退出位置にあり、ヒータ19の温調により載置台15が例えば40℃の状態である。まず、制御部45は、昇降駆動部25を作動させて、受渡ピン23を載置台15からと突出させ、表面に凹凸のパターンが形成された基板Wを、図示しない搬送機構から受け取る。次に、制御部45は、昇降駆動部25を非作動にさせ、受渡ピン23を退出させるとともに、真空吸引を作動させて基板Wを載置台15に真空吸着させる。
制御部45は、水平駆動部31の電動モータ35を作動させて、スプレーノズル27を待機位置から外壁部43内に移動させる。そして、制御部45は、t1時点でスプレーノズル27から塗布液を噴霧させつつ、基板Wを挟んだ待機位置の反対側まで基板Wの上方を通過させる(t2時点)。
上述したt1〜t2時点が本発明における「噴霧過程」に相当する。
その後、制御部45は、電動モータ35を作動させてスプレーノズル27をt3時点までに待機位置に戻す。
これにより、図4に示すように、凹凸部を有する基板Wの表面全体が塗布被膜RF0で覆われる。この塗布被膜RF0は、目標膜厚である1μmより厚い2μmの厚さの状態である。その上、塗布被膜RF0は、スプレーノズル27による噴霧のムラなどの影響により、基板Wの面内における膜厚が不均一な状態となっている。
制御部45は、t3時点で電動モータ11を作動させ始め、t4時点で回転数R1に到達するように制御する。回転数R1は、例えば、1000rpmである。この回転数R1をt5時点まで維持し、その後t6時点で停止するように電動モータ11を制御する。なお、t4〜t5時点の間隔は、塗布被膜RF0の粘度、回転数R1によって異なるが、例えば、30秒である。このように加熱した後、回転を加えることにより、基板Wに形成されていた塗布被膜RF0の塗布液が適切に流動されるので、目標膜厚の1μmであって、かつ面内均一性が良好な膜厚を有する塗布被膜RF1とされる。
上記の動作がt3時点からt6時点であり、本発明おける「回転過程」に相当する。
その後、制御部45は、昇降駆動部25を作動させて受渡ピン27を受渡位置に上昇させ、処理した基板Wを図示しない搬送機構に渡す。
本実施例によると、噴霧過程で基板Wの表面全体に塗布液を噴霧すると、凹凸部の全面に塗布液が行き渡り均一な塗布被膜RF0が形成される。その後、回転過程で基板Wを回転させて塗布被膜RF0の塗布膜の溶剤を蒸発させることで、噴霧式であっても塗布被膜RF1の厚さの面内均一性を良好に形成できる。
さらに、本実施例では、ヒータ19で基板Wを加熱する構成であるが、基板Wの下面から加熱するので、効率的に塗布液に熱を伝えることができ、含まれている溶媒を効率よく揮発させることができる。その上、本実施例では、噴霧過程と回転過程とを同一の装置内で実施しているので、効率よく塗布被膜を形成できる。
次に、図面を参照して本発明の実施例2について説明する。
図6は、実施例2に係る基板塗布装置の概略構成を示す側面図である。なお、上述した実施例1と同じ構成については、同符号を付すことにより詳細な説明については省略する。
基板塗布装置1Aは、載置台15Aにヒータ19を内蔵していない。そのため、加熱用のランプ51を外側壁43の内面に備えている。ランプ51は、基板Wの表面全体にわたって光を照射し、塗布被膜RF0を加熱する。加熱温度は、上述した実施例1と同じである。
本実施例2は、上述した実施例1における噴霧過程における加熱の方法が異なるだけで、同様の効果を奏する。さらに、回転する部分に配線等が不要となるので、回転機構の構造の単純化を図ることができる。したがって、この塗布方法を実施する装置のコストを低減できる。
次に、図面を参照して本発明の実施例3について説明する。
図7は、実施例3に係る基板塗布装置の説明に供する図である。なお、上述した実施例1と同じ構成については、同符号を付すことにより詳細な説明については省略する。
この実施例3では、基板塗布装置が複数台の装置で構成されている。具体的には、噴霧装置61と、搬送装置71と、回転装置81とから基板塗布装置1Bが構成されている。
噴霧装置61は、基板Wに対してスプレーノズル27から塗布液を噴霧する。基板Wが搬送される経路には、ヒータ19が埋設されている。搬送される基板Wは、ヒータ19によって例えば40℃に加熱されていることが好ましい。搬送装置71は、噴霧装置61で塗布被膜が形成された基板Wを回転装置81に搬送する。なお、この搬送装置71に代えて作業者が搬送するようにしてもよい。回転装置81は、塗布液が噴霧された基板Wを回転処理するものである。なお、塗布被膜を噴霧してから、回転装置81で処理するまでの時間間隔(図3のt2〜t3時点)は、基板Wに被着された塗布被膜の粘度や溶媒の揮発度合いや周囲環境の温湿度にもよるが、例えば、5〜10分程度である。
本実施例3は、噴霧装置61で噴霧過程だけを行った後、回転装置81で回転過程を実施するが、上述した実施例1,2と同様に厚さの面内均一性が良好な薄膜の塗布被膜を形成できる。したがって、噴霧及び加熱に特化した噴霧装置61と、回転に特化した回転装置81とで処理を実施することで、スループットの向上が期待できる。
本発明は、上記実施形態に限られることはなく、下記のように変形実施することができる。
(1)上述した実施例1では、基板Wを真空吸着によって載置台15に固定したが、基板の端縁を保持ピンなどで係止する、いわゆるメカ式チャックを用いた装置であっても本発明方法を実施することができる。
(2)上述した各実施例1〜3では、基板Wの噴霧過程において基板Wを加熱しているが、塗布液の粘度や、周囲環境の温湿度によっては加熱を行わなくてもよい。
(3)上述した各実施例1〜3では、加熱温度を40℃としているが、本発明において加熱を行う場合、この温度に限定されるものではない。
噴霧過程における加熱温度は、膜厚の均一性を向上させる流動性を得るために好適な粘度にするためである。例えば、加熱温度は、室温より高い温度から、基板Wに供給された塗布液の流動性を緩やかに下げる温度の範囲であればよい。
これは、加熱温度が室温以下であると、噴霧された塗布液の流動性が高く流動が生じるので、被膜の厚さを均一にできないからである。その一方、基板Wに供給された塗布液の流動性を緩やかに下げる温度より高い温度であると、塗布膜の溶剤が殆ど蒸発し、その後の回転過程で溶剤を蒸発できず、薄膜を形成できないからである。
具体的な加熱温度の範囲としては、例えば、30〜50℃が挙げられる。但し、塗布液の粘度や、塗布液に含まれる溶媒の特性、周囲環境に温湿度によって好適な温度が異なるので、予め実験を行って好適な加熱温度を求めておくのが好ましい。
ここで、図8を参照する。なお、図8は、載置台温度と溶媒蒸発量の関係の一例を示すグラフである。このグラフは、塗布被膜RF0を形成した基板W(200mm径)について、加熱温度で所定時間にわたって加熱する前と後における基板Wの重量差を測定した結果である。
上述した好ましい加熱温度の範囲30〜50℃は、基板Wの塗布被膜RF0の溶媒が0.05〜0.1[g]の範囲で蒸発する程度の温度であることを示す。したがって、塗布被膜RF0の粘度や溶媒の揮発度合いや周囲環境の温湿度によって加熱温度は異なるものの、ヒータ19による基板Wの加熱で蒸発する溶媒の重さが上記範囲であればよい。
1、1A、1B … 基板塗布装置
W … 基板
3 … 回転支持部
5 … 受渡機構
7 … 噴霧部
9 … カバー部
15 … 載置台
19 … ヒータ
23 … 受渡ピン
25 … 昇降駆動部
27 … スプレーノズル
35 … 電動モータ
41 … 内壁部
43 … 外壁部
45 … 制御部
RF0,RF1 … 塗布被膜
51 … ランプ
61 … 噴霧装置
71 … 搬送装置
81 … 回転装置

Claims (8)

  1. 表面に凹凸部を有する基板に対して塗布液を供給する塗布液塗布方法において、
    基板の表面全体に塗布液を噴霧して基板の表面を目標膜厚よりも厚い塗布被膜で覆う噴霧過程と、
    前記基板を回転させて塗布液を流動させ、塗布液の溶剤を蒸発させて目標膜厚の塗布被膜を得る回転過程と、
    をその順に実施することを特徴とする塗布液塗布方法。
  2. 請求項1に記載の塗布液塗布方法において、
    前記噴霧過程では、前記基板を所定の加熱温度で加熱することを特徴とする塗布液塗布方法。
  3. 請求項2に記載の塗布液塗布方法において、
    前記所定の加熱温度は、室温より高い温度から、基板に供給された塗布液の流動性を緩やかに下げる温度の範囲であることを特徴とする塗布液塗布方法。
  4. 請求項3に記載の塗布液塗布方法において、
    前記所定の加熱温度は、30〜50℃の範囲であることを特徴とする塗布液塗布方法。
  5. 請求項2から4のいずれかに記載の塗布液塗布方法において、
    前記噴霧過程は、前記基板を支持している回転支持部をヒータで加熱することを特徴とする塗布液塗布方法。
  6. 請求項2から4のいずれかに記載の塗布液塗布方法において、
    前記噴霧過程は、前記基板をランプで加熱することを特徴とする塗布液塗布方法。
  7. 請求項1から6のいずれかに記載の塗布液塗布方法において、
    前記噴霧過程と前記回転過程は、同一装置で実施されることを特徴とする塗布液塗布方法。
  8. 請求項1から6のいずれかに記載の塗布液塗布方法において、
    前記噴霧過程と前記回転過程は、別体の装置で実施されることを特徴とする塗布液塗布方法。
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