JP2009082325A - 加熱調理用容器 - Google Patents

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Abstract

【課題】容器本体の内圧が所定圧に達しても、この内圧が急激に大きく低下するのを抑える。
【解決手段】食材が収納される容器本体11と、この容器本体11の開口部に着脱可能に嵌合された第1蓋体12と、この第1蓋体12に上昇端位置が規制された状態で上下摺動可能に嵌合された第2蓋体13と、が備えられ、この第2蓋体13が第1蓋体12に対して上昇したときに、第1蓋体12と第2蓋体13との間の通気路が外部に開放され、この通気路および第1蓋体12の天壁部14に形成された通気孔23を介して容器本体11の内部と外部とが連通するようになっている。
【選択図】図1

Description

本発明は加熱調理用容器に関するものである。
従来、食材を収納して電子レンジ等で加熱する加熱調理用容器として、例えば下記特許文献1に示されるような、容器本体の開口部を被冠フィルム(蓋体)で閉塞した構成が知られている。この被冠フィルムには、通気孔が形成されるとともに、この通気孔を閉塞するチップフィルムが貼着されている。そして、加熱調理時に容器本体の内圧が上昇して所定圧に達すると、チップフィルムの一部が被冠フィルムから剥がれて通気孔が開口し、その後、容器本体の内圧が低下したときに、前記チップフィルムの一部が復元変形し再び被冠フィルムに貼着して通気孔を閉塞するように構成されている。
登録実用新案3069530号公報
しかしながら、前記従来の加熱調理用容器では、例えば加熱調理用容器の流通過程や調理する際に、不意に作用した外力等によりチップフィルムが破損するおそれがあり、さらにはチップフィルムが劣化するおそれもあった。この場合、例えば、調理中に容器本体の内圧が所定圧に達したときに、チップフィルムが被冠フィルムから大きく剥がれ、前記通気孔のほぼ全体が開口することにより容器本体の内圧が急激に大きく低下することになる。
本発明は、このような事情を考慮してなされたもので、容器本体の内圧が所定圧に達しても、この内圧が急激に大きく低下するのを抑えることができる加熱調理用容器を提供することを目的とする。
上記課題を解決して、このような目的を達成するために、本発明の加熱調理用容器は、食材が収納される容器本体と、この容器本体の開口部に着脱可能に嵌合された第1蓋体と、この第1蓋体に上昇端位置が規制された状態で上下摺動可能に嵌合された第2蓋体と、が備えられ、この第2蓋体が前記第1蓋体に対して上昇したときに、第1蓋体と第2蓋体との間の通気路が外部に開放され、この通気路および前記第1蓋体の天壁部に形成された通気孔を介して前記容器本体の内部と外部とが連通する構成とされたことを特徴とする。
この発明では、第2蓋体が、容器本体の開口部に着脱可能に嵌合された第1蓋体に対して上昇したときに、第1蓋体と第2蓋体との間の通気路が外部に開放され、この通気路および第1蓋体の天壁部に形成された通気孔を介して容器本体の内部と外部とが連通する構成とされているので、この加熱調理用容器の流通過程や調理する際に、通気孔および通気路が損傷するのを防止することが可能になり、例えば調理中に所定圧に達した容器本体の内圧が急激に大きく低下するのを抑えることができる。
また、第2蓋体が第1蓋体に上昇端位置が規制された状態で上下摺動可能に嵌合されているので、容器本体の内圧が上昇して第2蓋体が第1蓋体に対して上昇しても、この第2蓋体が第1蓋体から外れるのを防ぐことができる。
ここで、前記第1蓋体の外周面には、この第1蓋体に対して第2蓋体が上下動したときに第2蓋体の内周面が摺接する摺動突部が周方向に間隔をあけて複数突設されるとともに、前記通気路は、第1蓋体の外周面において周方向で隣り合う摺動突部同士の間に位置する部分と第2蓋体の内周面との間の隙間とされ、前記第2蓋体が第1蓋体に対して下降端位置に位置した状態で、第1蓋体の外周面および第2蓋体の内周面それぞれにおいて、前記摺動突部の上方に位置する部分同士が互いに離脱可能に気密に当接してもよい。
この場合、前記通気路が、第1蓋体の外周面において周方向で隣り合う摺動突部同士の間に位置する部分と第2蓋体の内周面との間の隙間となっているので、容器本体の内圧が上昇し第2蓋体が第1蓋体に対して上昇移動したときに、通気路を外部に確実に開放することが可能になるとともに、この通気路の流路断面積を大きく確保し易くすることが可能になり、容器本体の内圧が上昇して所定圧に達したときに、この内圧および容器本体内の蒸気を速やかに外部に開放することが可能になる。したがって、この加熱調理用容器の使用時に容器本体の内圧が過度に高くなるのを防ぐことができるとともに、前述のように内圧や蒸気を外部に開放させる容器本体の内圧を容易かつ高精度に設定することもできる。
また、第2蓋体が第1蓋体に対して下降端位置に位置した状態では、第1蓋体の外周面および第2蓋体の内周面それぞれにおいて、前記摺動突部の上方に位置する部分同士が互いに離脱可能に気密に当接しているので、容器本体の内圧が所定圧に達する前の段階では、この容器本体内の気密性が確保されることになる。したがって、加熱調理時に容器本体の内圧が上昇して所定圧に達するまでの時間が長くなるのを抑制することが可能になり、この加熱調理用容器を用いた調理時間を抑えることができる。
また、前記第2蓋体が第1蓋体に対して下降端位置に位置した状態で、前記第2蓋体の天壁部の内面と、第1蓋体の天壁部の外面において前記通気孔の開口周縁部との間には、上下方向の隙間が設けられて外部に対して閉じられた空間が形成されてもよい。
この場合、第2蓋体が第1蓋体に対して下降端位置に位置した状態で、第2蓋体の天壁部の内面と、第1蓋体の天壁部の外面において前記通気孔の開口周縁部との間に上下方向の隙間が設けられて外部に対して閉じられた空間が形成されているので、容器本体の内部を、通気孔および通気路のみならず前記空間をも介して外部と連通させることが可能になる。したがって、容器本体の内圧によって第2蓋体が第1蓋体に対して上昇したときに、容器本体の内部における減圧速度を、前記空間の内部における減圧速度よりも遅くすることが可能になり、容器本体の内圧が所定圧よりも大幅に小さくなること、および容器本体内の蒸気が過剰に抜けてしまうことを防止することができる。
さらに、この構成の加熱調理用容器においては、例えば通気孔の開口面積を小さくする程、または/および通気孔の個数を減少させる程、容器本体の内部から前記空間の内部に流れる蒸気の量を減らすことができるため、容易に容器本体の内部を高い圧力、湿度、温度に保持することが可能となる。
さらに、前記通気孔は、第1蓋体の天壁部の外周縁部に周方向に等間隔をあけて複数形成されてもよい。
この場合、通気孔が第1蓋体の天壁部の外周縁部に周方向に等間隔をあけて複数形成されているので、容器本体の内圧を、第2蓋体の天壁部の内面における全域にわたって略均等に作用させることが可能になり、容器本体の内圧によって第2蓋体を第1蓋体に対して傾けることなくスムーズに上下摺動させることが可能になり、作動不良の発生を防ぐことができる。
さらにまた、前記第2蓋体の天壁部には把手部が設けられてもよい。
この場合、内部に食材が収納された容器本体に直接接触していない第2蓋体に把手部が設けられているので、加熱調理直後に、この把手部を把持させて、第2蓋体を第1蓋体とともに容器本体から取り外させたり、あるいは加熱調理用容器を持ち運ばせたりすることによって、使用者が感じる熱さを緩和させることが可能になり、この加熱調理用容器の取り扱い性を向上することができる。
この発明に係る加熱調理用容器によれば、容器本体の内圧が所定圧に達しても、この内圧が急激に大きく低下するのを抑えることができる。
以下、図面を参照し、この発明の実施の形態について説明する。この実施形態に係る熱調理用容器10には、食材が収納される容器本体11と、この容器本体11の開口部に着脱可能に嵌合された第1蓋体12と、この第1蓋体12に上昇端位置が規制された状態で上下摺動可能に嵌合された第2蓋体13と、が備えられている。そして、第2蓋体13が第1蓋体12に対して上昇したときに、第1蓋体12と第2蓋体13との間の通気路が外部に開放され、この通気路および第1蓋体12の第1天壁部14に形成された通気孔23を介して容器本体11の内部と外部とが連通するようになっている。
なお、容器本体11は有底筒状に形成されるとともに、第1蓋体12および第2蓋体13はそれぞれ有頂筒状に形成され、これらの容器本体11、第1蓋体12および第2蓋体13はそれぞれ共通軸と同軸的に配置されている。以下、この共通軸を中心軸線Oという。
容器本体11の開口部には、径方向外方に向けて延びるフランジ状の支持板部11aと、この支持板部11aの径方向外方端から上方に向けて延びる被嵌合筒部11bと、が形成されている。
第1蓋体12は、第1天壁部14と、第1天壁部14の外周縁から下方に向けて延設された第1周壁部15と、この第1周壁部15の下端から径方向外方に向けて延びるフランジ状の被支持板部16と、この被支持板部16の径方向外方端から上方に向けて延びる嵌合筒部17と、を備えている。
そして、この第1蓋体12は、嵌合筒部17が容器本体11の被嵌合筒部11b内に嵌合されるとともに、被支持板部16が容器本体11の支持板部11a上に支持された状態で、容器本体11の開口部に着脱可能に装着されている。
さらに、本実施形態では、第1蓋体12の第1天壁部14に、前記中心軸線Oと同軸的に縦断面視矩形状の第1環状凹部18が設けられている。そして、この第1環状凹部18を画成する両側壁19、20のうち径方向外側に位置する外側側壁19において、第1天壁部14に連なる上端部には、径方向内方に向けて突出する第1突部19aがその全周にわたって延設されている。なお、第1環状凹部18を画成する両側壁19、20のうち径方向内側に位置する内側側壁20は、上方に向かうに従い漸次径方向外方に向けて延在している。
また、第1蓋体12の第1周壁部15は、第1天壁部14の外周縁に連なる上側周壁部15aと、上側周壁部15aの下端に段部15cを介して連なり、この上側周壁部15aよりも大径に形成された下側周壁部15bと、を備えている。図示の例では、上側周壁部15aおよび下側周壁部15bはそれぞれ、上方に向かうに従い漸次縮径している。
そして、本実施形態では、上側周壁部15aの外周面に、第2蓋体13が第1蓋体12に対して上下動する際に第2蓋体13の内周面が摺接する摺動突部21が周方向にほぼ等間隔をあけて複数突設されている。各摺動突部21は、図2に示されるように、段部15cから上方に向けて延びる側面視長方形状に形成され、その上端は、上側周壁部15aの上端よりも下方に位置している。また、各摺動突部21は、上側周壁部15aの外周面に沿って前述のように段部15cから上方に向けて延在しており、上側周壁部15aの外周面からの径方向外方に向けた突出量は全長にわたって同等になっている。
ここで、前記通気孔23は、第1蓋体12における第1天壁部14の外周縁部に、周方向に等間隔をあけて複数形成されている。図示の例では、通気孔23は、第1天壁部14において第1環状凹部18よりも径方向外方に位置する部分に形成されている。また、全ての通気孔23は同形同大となっている。
第2蓋体13は、第2天壁部24と、この第2天壁部24の外周縁から下方に向けて延設された第2周壁部25と、を備えている。この第2天壁部24には、前記中心軸線Oと同軸的に縦断面視矩形状の第2環状凹部27が設けられている。この第2環状凹部27を画成する両側壁28、29のうち径方向外側に位置する外側側壁28の下端部に、径方向外方に向けて突出する第2突部28aがその全周にわたって延設されている。
なお、第2環状凹部27を画成する両側壁28、29のうち径方向内側に位置する内側側壁29は、前述した第1環状凹部18の内側側壁20と同様に、上方に向かうに従い漸次径方向外方に向けて延在している。
また、第2蓋体13の第2周壁部25は、第2天壁部24の外周縁に連なる上側周壁部25aと、上側周壁部25aの下端に段部25cを介して連なり、この上側周壁部25aよりも大径に形成された下側周壁部25bと、を備えている。図示の例では、上側周壁部25aおよび下側周壁部25bはそれぞれ、上方に向かうに従い漸次縮径している。
そして、以上のように構成された第2蓋体13は、第2周壁部25内に第1蓋体12における第1周壁部15の上側周壁部15aが上下摺動可能に嵌合されるとともに、第2天壁部24から下方に突出した第2環状凹部27が第1蓋体12の第1環状凹部18内に上下摺動可能に嵌合されて第1蓋体12に装着されている。
ここで、図1に示されるように、第2蓋体13が第1蓋体12に対して下降端位置に位置しているときには、第2蓋体13における第2周壁部25の下側周壁部25b内に、第1蓋体12における第1周壁部15の摺動突部21が嵌合するとともに、第2蓋体13の第2環状凹部27に設けられた第2突部28aが、第1蓋体12の第1環状凹部18に設けられた第1突部19aよりも下方に位置してこれらの両突部28a、19aの間に上下方向の隙間が設けられている。
さらに、このように第2蓋体13が第1蓋体12に対して下降端位置に位置している状態で、第2蓋体13の第2天壁部24の内面と、第1蓋体12の第1天壁部14の外面において通気孔23の開口周縁部との間には、上下方向の隙間が設けられて外部に対して閉じられた空間Vが形成されている。本実施形態では、この空間Vは、前記中心軸線Oと同軸的に配置されたリング状となっている。
また、図示の例では、第1蓋体12における第1天壁部14の外面と、第2蓋体13における第2天壁部24の内面と、の間において、第1環状凹部18および第2環状凹部27よりも径方向内方に位置する部分にも、第2蓋体13が第1蓋体12に対して下降端位置に位置している状態で、上下方向の隙間が設けられている。これにより、第2蓋体13において第1蓋体12と当接する部分が最小限に抑えられている。そして、この第2蓋体13の第2環状凹部27内にその上方から指を進入させて第2天壁部24を掴んだ状態で、容器本体11から引き離すように引っ張ることにより、この第2蓋体13が第1蓋体12とともに容器本体11から外れるようになっている。さらに、第2蓋体13の第2環状凹部27内にその上方から指を進入させて第2天壁部24を掴んだ状態で、この加熱調理用容器10全体を持ち上げることもできるようになっている。
つまり、この第2蓋体13の第2環状凹部27が把手部としての作用を有するようにも構成されている。ここで、前述のように、第1環状凹部18および第2環状凹部27の各内側側壁20、29が、上方に向かうに従い漸次径方向外方に向けて延在しているので、第2蓋体13の第2環状凹部27内にその上方から指を進入させて第2天壁部24を掴んだときに、この指が第2蓋体13の第2環状凹部27から外れ難くなっている。
ここで、前記通気路は、第1蓋体12の外周面において周方向で隣り合う摺動突部21同士の間に位置する部分と、第2蓋体13の内周面との間の隙間となっている。また、第2蓋体13が第1蓋体12に対して下降端位置に位置した状態で、第1蓋体12の外周面および第2蓋体13の内周面それぞれにおいて、摺動突部21の上方に位置する部分同士が互いに離脱可能に気密に嵌合している。図示の例では、図1に示されるように、第2蓋体13における上側周壁部25aの下端部内周面と、第1蓋体12における上側周壁部15aの上端部外周面とが離脱可能に気密に嵌合しており、これにより前記空間Vが外部に対して遮断されている。
なお、この際、第2蓋体13における第2周壁部25の下端を、第1蓋体12における第1周壁部15の段部15cに当接させることにより、前記空間Vの気密性を一層高めることができる。
そして、容器本体11内の内圧が上昇して所定圧に到達すると、第2蓋体13が、第2突部28aが第1蓋体12の第1突部19aに当接するまで第1蓋体12に対して上昇し、この過程で、第2蓋体13における上側周壁部25aの下端部内周面と、第1蓋体12における上側周壁部15aの上端部外周面との嵌合が外れることにより、容器本体11の内部が、通気孔23、前記空間V、および通気路を通して外部と連通する。
以上説明したように本実施形態に係る加熱調理用容器10によれば、第2蓋体13が、容器本体11の開口部に着脱可能に嵌合された第1蓋体12に対して上昇したときに、第1蓋体12と第2蓋体13との間の通気路が外部に開放され、この通気路および通気孔23を介して容器本体11の内部と外部とが連通する構成とされているので、この加熱調理用容器10の流通過程や調理する際に、通気孔23および通気路が損傷するのを防止することが可能になり、例えば調理中に所定圧に達した容器本体11の内圧が急激に大きく低下するのを抑えることができる。
また、第2蓋体13が第1蓋体12に上昇端位置が規制された状態で上下摺動可能に嵌合されているので、容器本体11の内圧が上昇して第2蓋体13が第1蓋体12に対して上昇しても、この第2蓋体13が第1蓋体12から外れるのを防ぐことができる。
また、本実施形態では、前記通気路が、第1蓋体12の外周面において周方向で隣り合う摺動突部21同士の間に位置する部分と、第2蓋体13の内周面との間の隙間となっているので、容器本体11の内圧が上昇し第2蓋体13が第1蓋体12に対して上昇移動したときに、前記通気路を外部に確実に開放することが可能になるとともに、この通気路の流路断面積を大きく確保し易くすることが可能になり、容器本体11の内圧が上昇して所定圧に達したときに、この内圧および容器本体11内の蒸気を速やかに外部に開放することが可能になる。
したがって、この加熱調理用容器10の使用時に容器本体11の内圧が過度に高くなるのを防ぐことができるとともに、前述のように内圧や蒸気を外部に開放させる容器本体11の内圧を容易かつ高精度に設定することもできる。
また、第2蓋体13が第1蓋体12に対して下降端位置に位置した状態では、第2蓋体13における上側周壁部25aの下端部内周面と、第1蓋体12における上側周壁部15aの上端部外周面とが離脱可能に気密に嵌合しているので、容器本体11の内圧が所定圧に達する前の段階では、この容器本体11内の気密性が確保されることになる。
したがって、加熱調理時に容器本体11の内圧が上昇して所定圧に達するまでの時間が長くなるのを抑制することが可能になり、この加熱調理用容器10を用いた調理時間を抑えることができる。
さらに、本実施形態では、第2蓋体13が第1蓋体12に対して下降端位置に位置した状態で、第2蓋体13の第2天壁部24の内面と、第1蓋体12の第1天壁部14の外面において通気孔23の開口周縁部との間に上下方向の隙間が設けられて外部に対して閉じられた空間Vが形成されているので、容器本体11の内部を、通気孔23および通気路のみならず空間Vをも介して外部と連通させることが可能になる。
したがって、容器本体11の内圧によって第2蓋体13が第1蓋体12に対して上昇したときに、容器本体11の内部における減圧速度を、空間Vの内部における減圧速度よりも遅くすることが可能になり、容器本体11の内圧が所定圧よりも大幅に小さくなること、および容器本体11内の蒸気が過剰に抜けてしまうことを防止することができる。
さらに、この構成の加熱調理用容器10においては、例えば通気孔23の開口面積を小さくする程、または/および通気孔23の個数を減少させる程、容器本体11の内部から空間Vの内部に流れる蒸気の量を減らすことができるため、容易に容器本体11の内部を高い圧力、湿度、温度に保持することが可能となる。
また、通気孔23が第1蓋体12の第1天壁部14の外周縁部に周方向に等間隔をあけて複数形成されているので、容器本体11の内圧を、第2蓋体13の第2天壁部24の内面における全域にわたって略均等に作用させることが可能になり、容器本体11の内圧によって第2蓋体13を第1蓋体12に対して傾けることなくスムーズに上下摺動させることが可能になり、作動不良の発生を防ぐことができる。
さらにまた、内部に食材が収納された容器本体11に直接接触していない第2蓋体13の第2天壁部24に、第2環状凹部27が設けられているので、加熱調理直後に、この第2環状凹部27内にその上方から指を進入させて第2天壁部24を掴ませた状態で、前述のようにして第2蓋体13を第1蓋体12とともに容器本体11から取り外させたり、あるいは加熱調理用容器10を持ち運ばせたりすることによって、使用者が感じる熱さを緩和させることが可能になり、この加熱調理用容器10の取り扱い性を向上することができる。
なお、本発明の技術的範囲は前記実施の形態に限定されるものではなく、本発明の趣旨を逸脱しない範囲において種々の変更を加えることが可能である。
例えば、前記実施形態では、第1蓋体12の外周面に摺動突部21を設けたが、この摺動突部21は設けなくてもよい。
また、前記実施形態では、第2蓋体13が第1蓋体12に対して下降端位置に位置した状態で、第2蓋体13の第2天壁部24の内面と、第1蓋体12の第1天壁部14の外面において通気孔23の開口周縁部との間に上下方向の隙間が設けられた構成を示したが、この隙間は設けなくてもよい。
さらに、通気孔23は、第1蓋体12の第1天壁部14に例えば1つ設けてもよいし、その径方向中央部に設けてもよい。
さらにまた、前記実施形態では、第1蓋体12に第1環状凹部18が設けられ、第2蓋体13にこの第1環状凹部18内に上下摺動可能に嵌合される第2環状凹部27が設けられた構成を示したが、これらの第1環状凹部18および第2環状凹部27は設けずに、第1天壁部14および第2天壁部24をそれぞれ全域にわたって平坦面にしてもよい。
また、前記実施形態に代えて、第1周壁部15、および第2周壁部25はそれぞれ、前記中心軸線Oに沿って平行に延在させてもよいし、あるいは段部15c、25cを有さず、前記中心軸線O方向における全長にわたって段差無く延在させてもよい。
さらに、前記実施形態に代えて、第1蓋体12における第1周壁部15の外周面と、第2蓋体13における第2周壁部25の内周面との間に、第1蓋体12に対する第2蓋体13の上昇端位置を規制する例えばリブや凹凸部等を形成してもよい。
容器本体の内圧が所定圧に達しても、この内圧が急激に大きく低下するのを抑えることができる。
本発明に係る一実施形態として示した加熱調理用容器であって、第2蓋体が第1蓋体に対して下降端位置に位置している状態を示す一部縦断面図である。 図1に示す加熱調理用容器において、第2蓋体が第1蓋体に対して上昇端位置に位置している状態を示す一部縦断面図である。 図2に示す加熱調理用容器の要部拡大図である。
符号の説明
10 加熱調理用容器
11 容器本体
12 第1蓋体
13 第2蓋体
14 第1天壁部(第1蓋体の天壁部)
21 摺動突部
23 通気孔
24 第2天壁部(第2蓋体の天壁部)
27 第2環状凹部(把手部)
V 空間

Claims (5)

  1. 食材が収納される容器本体と、この容器本体の開口部に着脱可能に嵌合された第1蓋体と、この第1蓋体に上昇端位置が規制された状態で上下摺動可能に嵌合された第2蓋体と、が備えられ、
    この第2蓋体が前記第1蓋体に対して上昇したときに、第1蓋体と第2蓋体との間の通気路が外部に開放され、この通気路および前記第1蓋体の天壁部に形成された通気孔を介して前記容器本体の内部と外部とが連通する構成とされたことを特徴とする加熱調理用容器。
  2. 請求項1記載の加熱調理用容器であって、
    前記第1蓋体の外周面には、この第1蓋体に対して第2蓋体が上下動したときに第2蓋体の内周面が摺接する摺動突部が周方向に間隔をあけて複数突設されるとともに、前記通気路は、第1蓋体の外周面において周方向で隣り合う摺動突部同士の間に位置する部分と第2蓋体の内周面との間の隙間とされ、
    前記第2蓋体が第1蓋体に対して下降端位置に位置した状態で、第1蓋体の外周面および第2蓋体の内周面それぞれにおいて、前記摺動突部の上方に位置する部分同士が互いに離脱可能に気密に当接していることを特徴とする加熱調理用容器。
  3. 請求項1または2に記載の加熱調理用容器であって、
    前記第2蓋体が第1蓋体に対して下降端位置に位置した状態で、前記第2蓋体の天壁部の内面と、第1蓋体の天壁部の外面において前記通気孔の開口周縁部との間には、上下方向の隙間が設けられて外部に対して閉じられた空間が形成されていることを特徴とする加熱調理用容器。
  4. 請求項1から3のいずれかに記載の加熱調理用容器であって、
    前記通気孔は、第1蓋体の天壁部の外周縁部に周方向に等間隔をあけて複数形成されていることを特徴とする加熱調理用容器。
  5. 請求項1から4のいずれかに記載の加熱調理用容器であって、
    前記第2蓋体の天壁部には把手部が設けられていることを特徴とする加熱調理用容器。
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