JP2009081438A - 電磁放射パルス幅制御装置及び電磁放射パルス幅制御方法 - Google Patents

電磁放射パルス幅制御装置及び電磁放射パルス幅制御方法 Download PDF

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Abstract

【課題】放射ビームのパルス幅を大きくしてもそれに応じた強度損失が生じないようにする装置及び方法を提供する。
【解決手段】この装置及び方法は、リソグラフィ装置における電磁放射パルス幅を制御するのに使用される。分割素子が電磁放射パルスを第1部分と第2部分とに分割する。プリズムが電磁放射パルスの第1部分を受けて屈折させて発する。方向変更素子が電磁放射パルスの第1部分及び第2部分を共通の光軸に平行な方向に向ける。第1部分は第2部分に組み合わされて結合放射ビームパルスを形成する。結合放射ビームパルスは、分割された電磁放射パルスよりも長いパルス幅を有するが、それに応じた強度損失は生じない。
【選択図】図6

Description

本発明は、電磁放射のパルス幅を制御するための装置及び方法に関する。
リソグラフィ装置は、所望のパターンを基板または基板の一部に転写する機械である。リソグラフィ装置は例えばフラットパネルディスプレイや集積回路(IC)、微細構造を有するその他のデバイスの製造に用いられる。従来の装置では、例えばマスクまたはレチクルと称されるパターニングデバイスを使用して、フラットパネルディスプレイ(または他のデバイス)またはICの各層に対応した回路パターンを形成する。このパターンは、放射感応性材料(例えばレジスト)層を有する基板(例えばシリコンウエーハ)上の(例えば1つまたは複数のダイを含む)目標部分に放射ビームを用いて結像される。一般に、1枚の基板には、連続的に露光される複数の目標部分が隣接してネットワーク状に設けられている。従来のリソグラフィ装置には、いわゆるステッパとスキャナとが含まれる。ステッパにおいては、目標部分にパターン全体が露光されるようにして各目標部分が照射を受ける。スキャナにおいては、ビームに対して所定方向(つまり走査方向)にパターンを走査するとともにこの方向に平行または逆平行に基板を同期させて走査するようにして各目標部分が照射を受ける。
パターニングデバイスを使用して、回路パターンではなく例えばカラーフィルタのパターンやドットのマトリックス状配列などの他のパターンを形成する場合もある。パターニングデバイスは、それぞれ個別に制御可能である素子の配列(以下「個別制御可能素子アレイ」という場合もある)を備えるパターニングアレイをマスクの代わりに備えてもよい。このような方式ではマスクを使用する方式に比べて迅速かつ低コストにパターンを変更することができる。
フラットパネルディスプレイの基板は通常長方形である。この種の基板を露光するためのリソグラフィ装置は、長方形基板の幅全体またはその一部(例えば全幅の半分)をカバーする露光空間を有するように設計される。この露光空間の最下部で基板が走査されるとともに、マスク又はレチクルが基板の走査に同期してビームに対して走査される。このようにして基板にパターンが転写される。露光空間が基板の幅全体をカバーする場合には1回の走査で露光が完了する。露光空間が例えば基板の幅の半分をカバーする場合には、1回目の露光後に横方向に基板を移動させ、通常は基板の残りを露光するための走査がさらに行われる。
従来のリソグラフィ装置においては、放射源(例えばレーザまたはアークランプ)により放射ビームが生成され、放射ビームは複数の放射ビームパルスからなる。放射ビームパルスは例えば、放射源をパルス化することで生成されるか、または、連続的放射ビームの経路を選択的に通過状態または遮断状態とすることで生成される。1つの放射ビームパルスはある量の露光エネルギを有しており、そのエネルギは放射ビームの強度をパルス幅にわたって積分することで計算可能である。よって、パルス幅が増えたりビーム強度が増えたりすれば放射ビームパルスのエネルギは増加する。また、ビーム強度の変動量に応じてパルス幅を変動させることにより放射ビームパルスのエネルギを一定に保つこともできる。
放射ビームは、レンズや格子、マスク等を通過したり、ミラーまたはその他の反射面で反射されたりする。放射ビームを形成する放射ビームパルスの強度が一時的にまたは継続的に十分に大きいことにより、放射ビームが到達する表面に損傷を与えるおそれがある。1つのパルスの強度がこれらの表面に直ちに損傷を与えることもあるし、複数(例えば100万回または10億回)のパルスの重畳的作用によって損傷が生じることもある。損傷は許容範囲であることもあるが、一般には、放射ビームを通過または反射する光学素子の損傷は避けることが望ましい。
この損傷を軽減または防止することにより、光学素子の寿命を長くするとともに素子特性が急速に劣化しないようにすることができる。損傷を軽減する1つの方法は、放射ビームを形成する放射ビームパルスの強度を小さくすることである。しかし、パルス幅を変えずに放射ビームパルス強度を小さくしたとすると、1つの放射ビームパルスにおける総エネルギが小さくなってしまう。総エネルギが小さくなるのは好ましくない。なぜなら、例えば感光材料にパターンを与える等の所定の目的を果たすには、放射ビームパルスにある閾値のエネルギを要するからである。このため、放射ビームを通過または反射させる面の損傷を軽減または防止すべく放射ビームパルスの強度を小さくすることに加えて、パルスの総エネルギを閾値以上に保つように放射ビームパルスのパルス幅(すなわち長さ)を大きくすることが好ましい。
従来の装置では、複数のミラーを備える反射光学回路で放射ビームの一部を反射することにより放射ビームのパルス幅を大きくしている。その反射された一部は、放射ビームの反射されていない一部の伝播方向へと向けられる。放射ビームパルスの反射された一部に関するパラメタを慎重に制御することにより、反射された放射ビームパルスを反射されていない放射ビームパルスの一部より若干遅延させて重ね合わせることができる。このように放射ビームパルスを遅らせて重ねることにより、2つの放射ビームパルスを組み合わせて実質的に単一の長い(パルス幅の大きい)放射ビームパルスを得ることができる。
この従来の装置ではパルス幅を実質的に長くするだけでなく放射ビームパルスの強度を小さくすることにも成功しているが、少なくとも1つ欠点がある。ミラーを複数使用する光学回路で放射ビームの一部を反射するから、毎回の反射に伴う損失が、反射されたビームの一部分の強度を低下させる。強度損失が大きくなると、リソグラフィ装置内の後工程でレジスト被覆基板の目標部分に入射する放射ビームパルス強度を充分な大きさとすることが難しくなってしまう。
そこで、放射ビームのパルス幅を大きくしてもそれに応じた強度損失が生じないようにする装置及び方法が求められている。
一実施形態においては、第1部分と第2部分とを含む2つの部分に電磁放射パルスを分割する分割素子を備える電磁放射パルス幅制御装置が提供される。この装置は、電磁放射パルスの第1部分を受けて屈折させて出射するプリズムを備える。この装置は、電磁放射パルスの第1部分及び第2部分を共通の光軸に平行な方向に向ける少なくとも1つの方向変更素子を備える。実施例においては、分割素子及び方向変更素子は、ビームスプリッタ、半透明ミラー、ミラー、またはミラーブロックを備える。
一実施形態においては、プリズムは、電磁放射パルスの第1部分が実質的にブルースター角でプリズムに入射する形状及び/または向きを有する。第2の実施例においては、プリズムは、電磁放射パルスの第1部分がプリズムの少なくとも1つの表面で実質的に全反射をする形状及び/または向きを有する。第3の実施例においては、プリズムは、電磁放射パルスの第1部分がプリズムから出射する位置において該第1部分が前記プリズムの表面に実質的にブルースター角で入射する形状及び/または向きを有する。
他の実施形態においては、電磁放射パルスを第1部分と第2部分とに分割する電磁放射パルス幅制御方法が提供される。この方法は、電磁放射パルスの第1部分を受けて屈折させて発するようプリズムを使用する。この方法はさらに、電磁放射パルスの第1部分及び第2部分を共通の光軸に平行な方向に向ける。
本発明の更なる実施形態や特徴、効果は、本発明のさまざまな実施形態の構成及び作用とともに添付図面を参照して以下に詳細に説明される。
本明細書は本発明の特徴を組み入れた1つまたは複数の実施形態を開示する。開示された実施形態は本発明の例示にすぎない。本発明の範囲は開示された実施形態には限定されない。本発明は添付の請求項により定義される。
以下で「一実施形態」、「一実施例」等の表現を用いる場合には、実施形態が特定の特徴、構造、または特性を含んでもよいことを示すにすぎないものであり、当該特徴、構造または特性がすべての実施形態に含まれなければならないことを意味するのではない。またこれらの表現は同一の実施形態を必ずしも指し示すものでもない。さらに、一実施形態に関連して特定の特徴、構造、または特性が説明される場合には、明示的に説明されているか否かによらず当業者の知識により他の実施形態においても当該特徴、構造または特性が有効であるものと理解されたい。
本発明の実施形態は、ハードウエア、ファームウエア、ソフトウエア、またはこれらの組合せの形式で具現化されてもよい。本発明の実施形態は、1つまたは複数のプロセッサにより読取かつ実行可能である機械読取可能媒体に記憶された命令として具現化されてもよい。機械読取可能媒体は、機械(例えばコンピュータ)により読取可能な形式で情報を記憶または伝送するいかなる機構も含んでもよい。例えば、機械読取可能媒体は、読み出し専用メモリ(ROM)、ランダムアクセスメモリ(RAM)、磁気ディスク記録媒体、光記録媒体、フラッシュメモリ装置、電気的または光学的または音響的またはその他の信号伝送形式(例えば搬送波、赤外信号、デジタル信号など)、またはその他を含んでもよい。また以下では、ファームウエア、ソフトウエア、ルーチン、命令はある動作を実行するためのものとして記述されていてもよい。しかしこれらの記述は単に簡便化のためであり、これらの動作はそのファームウエア、ソフトウエア、ルーチン、命令等を実行する演算装置、プロセッサ、コントローラ、または他の装置により実際に得られるものと理解されたい。
図1は本発明の一実施形態に係るリソグラフィ装置1を模式的に示す図である。この装置は、照明系IL、パターニングデバイスPD、基板テーブルWT、及び投影系PSを備える。照明系(イルミネータ)ILは放射ビームB(例えば紫外放射)を調整するよう構成されている。
本明細書ではリソグラフィを取りあげて説明しているが、本発明の範囲から逸脱することなくパターニングデバイスPDはディスプレイシステム(例えばLCDテレビジョンまたはプロジェクタ)により構成することもできる。この場合、パターン付与ビームは、例えば基板やディスプレイデバイス等の様々な対象物に投影することができる。
基板テーブルWTは、基板(例えばレジストが塗布された基板)Wを支持するよう構成されており、あるパラメタに従って基板を正確に位置決めする位置決め装置PWに接続されている。
投影系(例えば屈折投影レンズ光学系)PSは、個別制御可能素子アレイにより変調された放射ビームを基板Wの(例えば1つ又は複数のダイからなる)目標部分Cに投影するよう構成されている。本明細書では投影系という用語は、使用される露光光、あるいは液浸露光用液体や真空の利用などの他の要因に関して適切とされるいかなる投影系をも包含するよう広く解釈されるべきである。投影系には例えば屈折光学系、反射光学系、反射屈折光学系、磁気的光学系、電磁気的光学系、静電的光学系、またはこれらの任意の組み合わせなどが含まれる。以下では「投影レンズ」という用語は、より一般的な用語である投影系という用語と同義に用いられ得る。
照明系は、屈折光学素子、反射光学素子、磁気的光学素子、電磁気的光学素子、静電的光学素子、あるいは他の種類の光学素子などの各種の光学素子、またはこれらの組合せを含み得るものであり、放射ビームの向きや形状、あるいは他の特性を制御するためのものである。
パターニングデバイスPD(例えばレチクル、マスク、または個別制御可能素子アレイ)はビームを変調する。普通は個別制御可能素子アレイは投影系PSに対して位置が固定されるが、あるパラメタに従って該アレイを正確に位置決めする位置決め装置に接続されていてもよい。
本明細書において「パターニングデバイス」または「コントラストデバイス」なる用語は、例えば基板の目標部分にパターンを生成する等、放射ビーム断面を変調するのに用い得るいかなるデバイスをも示すよう広く解釈されるべきである。パターニングデバイスは、静的なパターニングデバイス(例えばマスクまたはレチクル)であってもよいし、動的なパターニングデバイス(例えばプログラム可能素子アレイ)であってもよい。簡単のため本明細書では動的パターニングデバイスを例に挙げて説明しているが、本発明の範囲から逸脱することなく静的パターニングデバイスを使用することも可能であるものと理解されたい。
放射ビームに付与されるパターンは、パターンが位相シフトフィーチャあるいはいわゆるアシストフィーチャを例えば含む場合には基板の目標部分に所望されるパターンと厳密に一致していなくてもよい。また、基板に最終的に形成されるパターンは、個別制御可能素子アレイ上に形成されるパターンにどの時点においても一致しないようになっていてもよい。このような事態は、基板の各部に形成される最終的なパターンが所定時間または所定回数の露光の重ね合わせにより形成され、かつこの所定の露光中に個別制御可能素子アレイ上のパターン及び/またはアレイと基板との相対位置が変化する場合に起こりうる。
通常、基板の目標部分に生成されるパターンは、その目標部分に生成されるデバイス例えば集積回路やフラットパネルディスプレイの特定の機能層に対応する(例えばフラットパネルディスプレイのカラーフィルタ層や薄膜トランジスタ層)。パターニングデバイスの例としては、レチクル、プログラマブルミラーアレイ、レーザダイオードアレイ、LEDアレイ、グレーティングライトバルブ、及びLCDアレイなどがある。
パターニングデバイスは電子的手段(例えばコンピュータ)でパターンをプログラム可能である。パターニングデバイスは、複数のプログラム可能素子を含んでもよく、例えば前の文で言及したレチクル以外のデバイスはすべて該当する。以下ではこれらを集合的に「コントラストデバイス」と称する。パターニングデバイスは少なくとも10個のプログラム可能素子を備えてもよく、または少なくとも100個、少なくとも1,000個、少なくとも10,000個、少なくとも100,000個、少なくとも1,000,000個、または少なくとも10,000,000個、のプログラム可能素子を備えてもよい。
プログラマブルミラーアレイの一実施例は、粘弾性制御層と反射表面とを有するマトリックス状のアドレス指定可能な表面を備えてもよい。この装置の基本的な原理は例えば、反射表面のうちアドレス指定されている区域が入射光を回折光として反射する一方、アドレス指定されていない区域が入射光を非回折光として反射するというものである。適当な空間フィルタを用いることにより、反射光ビームから非回折光を取り除いて回折光だけを基板に到達させるようにすることができる。このようにして、マトリックス状のアドレス指定可能表面にアドレス指定により形成されるパターンに従ってビームにパターンが付与される。
なお代替例として、回折光をフィルタにより取り除いて非回折光を基板に到達させるようにしてもよい。
他の実施例として、回折光学MEMS(微小電気機械システム)デバイスを同様に用いることもできる。一実施例では、回折光学MEMSデバイスは、入射光を回折光として反射する格子を形成するよう変形される複数の反射性のリボン状部位を備える。
プログラマブルミラーアレイの他の例においては、マトリックス状の微小ミラーの配列が用いられる。各微小ミラーは局所的に電界を適宜付与されることによりまたは圧電駆動手段を使用することにより各々が独立に軸周りに傾斜されうる。繰り返しになるがミラーはマトリックス状にアドレス指定可能に構成されており、アドレス指定されたミラーは入射する放射ビームをアドレス指定されていないミラーとは異なる方向に反射する。このようにしてマトリックス状のアドレス指定可能なミラーにより形成されるパターンに従って反射ビームにパターンが付与されうる。必要とされるマトリックス状アドレス指定は、適宜の電子的手段を使用して実行することができる。
パターニングデバイスの他の例は、プログラマブルLCDアレイである。
リソグラフィ装置は1つ以上のコントラストデバイスを備えてもよい。例えば、リソグラフィ装置は、複数の個別制御可能素子アレイを有し、それぞれのアレイが互いに独立に制御されるものであってもよい。この構成においては、個別制御可能素子アレイのうちのいくつかのアレイまたはすべてのアレイが少なくとも1つの照明系(または照明系の一部)を共有していてもよい。斯かるアレイは当該アレイ用の支持構造及び/または投影系(または投影系の一部)を共有していてもよい。
一実施例例えば図1に示される実施例では、基板Wは実質的に円形状であってもよい。基板Wは周縁部にノッチ及び/または平坦部を有していてもよい。他の実施例では基板は例えば長方形などの多角形形状でもよい。
基板の形状が実質的に円形の場合、基板の直径は少なくとも25mmであってもよく、または例えば少なくとも50mm、少なくとも75mm、少なくとも100mm、少なくとも125mm、少なくとも150mm、少なくとも175mm、少なくとも200mm、少なくとも250mm、または少なくとも300mmであってもよい。一実施例では、基板の直径は長くても500mm、長くても400mm、長くても350mm、長くても300mm、長くても250mm、長くても200mm、長くても150mm、長くても100mm、または長くても75mmである。
基板が例えば長方形などの多角形の場合、基板の少なくとも1辺の長さ、または例えば少なくとも2辺または少なくとも3辺の長さが、少なくとも5cmであってもよく、または例えば少なくとも25cm、少なくとも50cm、少なくとも100cm、少なくとも150cm、少なくとも200cm、または少なくとも250cmであってもよい。
基板の少なくとも1辺の長さは、長くても1000cm、または例えば長くても750cm、長くても500cm、長くても350cm、長くても250cm、長くても150cm、または長くても75cmである。
一実施例においては、基板Wはウェーハであり、例えば半導体ウェーハである。一実施例ではウェーハの材料は、Si(ケイ素)、SiGe(シリコンゲルマニウム)、SiGeC(シリコンゲルマニウムカーボン)、SiC(炭化ケイ素)、Ge(ゲルマニウム)、GaAs(ガリウムヒ素)、InP(インジウムリン)、InAs(インジウムヒ素)から成るグループから選択される。ウェーハは、III−V族化合物半導体ウェーハ、シリコンウェーハ、セラミック基板、ガラス基板、またはプラスチック基板である。基板は(人の裸眼で見たときに)透明であってもよいし、有色であってもよいし、無色であってもよい。
この基板の厚さは例えば基板材料及び/または基板寸法に応じてある程度変更される。基板の厚さは、少なくとも50μmであり、または例えば少なくとも100μm、少なくとも200μm、少なくとも300μm、少なくとも400μm、少なくとも500μm、または少なくとも600μmである。また、基板の厚さは、厚くても5000μm、例えば厚くても3500μm、厚くても2500μm、厚くても1750μm、厚くても1250μm、厚くても1000μm、厚くても800μm、厚くても600μm、厚くても500μm、厚くても400μm、または厚くても300μmである。
基板は露光前または露光後において例えばトラック(典型的にはレジスト層を基板に塗布し、露光後のレジストを現像する装置)、メトロロジツール、及び/またはインスペクションツールにより処理されてもよい。一実施例ではレジスト層が基板に設けられる。
投影系は、個別制御可能素子アレイにおけるパターンが基板上にコヒーレントに形成されるように当該パターンの像を形成する。これに代えて投影系は二次光源の像を形成してもよく、この場合個別制御可能素子アレイの各素子はシャッタとして動作してもよい。この場合には投影系は、例えば二次光源を形成し基板上にスポット状に像形成するために、例えばマイクロレンズアレイ(micro lens array、MLAとして知られている)やフレネルレンズアレイなどのフォーカス素子のアレイを含んでもよい。フォーカス素子のアレイ(例えばMLA)は少なくとも10個のフォーカス素子を備え、または例えば少なくとも100個、少なくとも1,000個、少なくとも10,000個、少なくとも100,000個、または少なくとも1,000,000個のフォーカス素子を備えてもよい。
パターニングデバイスにおける個別制御可能素子の数とフォーカス素子のアレイにおけるフォーカス素子の数とは等しいか、あるいは、パターニングデバイスにおける個別制御可能素子の数がフォーカス素子のアレイにおけるフォーカス素子の数よりも多い。フォーカス素子のアレイにおける1つ以上(例えばたいていは1000以上、またはすべての)のフォーカス素子は、個別制御可能素子アレイにおける1つ以上(例えば2つ以上、または3つ以上、5つ以上、10以上、20以上、25以上、35以上、または50以上)の個別制御可能素子に光学的に連関していてもよい。
MLAは、少なくとも基板に近づく方向及び遠ざかる方向に例えば1以上のアクチュエータを用いて移動可能であってもよい。基板に近づく方向及び遠ざかる方向にMLAを移動させることができる場合には、基板を動かすことなく例えば焦点合わせをすることが可能となる。
図1及び図2に示されるように本装置は反射型(例えば反射型の個別制御可能素子アレイを用いる)である。透過型(例えば透過型の個別制御可能素子アレイを用いる)の装置を代替的に用いてもよい。
リソグラフィ装置は2つ以上(2つの場合にはデュアルステージと呼ばれる)の基板テーブルを備えてもよい。このような多重ステージ型の装置においては、追加されたテーブルは並行して使用されるか、あるいは1以上のテーブルで露光が行われている間に1以上の他のテーブルで準備工程が実行されるようにしてもよい。
リソグラフィ装置は、基板の少なくとも一部が「液浸露光用の液体」で覆われるものであってもよい。この液体は比較的高い屈折率を有する例えば水などの液体であり、投影系と基板との間の空隙を満たす。液浸露光用の液体は、例えばパターニングデバイスと投影系との間などのリソグラフィ装置の他の空間に適用されるものであってもよい。液浸技術は投影系の開口数を増大させる技術として周知である。本明細書では「液浸」という用語は、基板等の構造体が液体に完全に浸されているということを意味するのではなく、露光の際に投影系と基板との間に液体が存在するということを意味するに過ぎない。
図1に示されるようにイルミネータILは放射源SOから放射ビームを受け取る。放射源により、少なくとも5nm、または例えば少なくとも10nm、少なくとも11乃至13nm、少なくとも50nm、少なくとも100nm、少なくとも150nm、少なくとも175nm、少なくとも200nm、少なくとも250nm、少なくとも275nm、少なくとも300nm、少なくとも325nm、少なくとも350nm、または少なくとも360nmの波長を有する放射が供される。また、放射源SOにより供される放射は、長くても450nm、または例えば長くても425nm、長くても375nm、長くても360nm、長くても325nm、長くても275nm、長くても250nm、長くても225nm、長くても200nm、または長くても175nmの波長を有する。この放射は、436nm、405nm、365nm、355nm、248nm、193nm、157nm、及び/または126nmの波長を含んでもよい。
例えば光源がエキシマレーザである場合には、光源とリソグラフィ装置とは別体であってもよい。この場合、光源はリソグラフィ装置の一部を構成しているとはみなされなく、放射ビームは光源SOからイルミネータILへとビーム搬送系BDを介して受け渡される。ビーム搬送系BDは例えば適当な方向変更用ミラー及び/またはビームエキスパンダを含んで構成される。あるいは光源が水銀ランプである場合には、光源はリソグラフィ装置に一体に構成されていてもよい。光源SOとイルミネータILとは、またビーム搬送系BDが必要とされる場合にはこれも合わせて、放射系または放射システムと総称される。
イルミネータILは放射ビームの角強度分布を調整するためのアジャスタADを備えてもよい。一般にはアジャスタADにより、イルミネータの瞳面における照度分布の少なくとも半径方向外径及び/または内径の値(通常それぞれ「シグマ−アウタ(σ−outer)」、「シグマ−インナ(σ−inner)」と呼ばれる)が調整される。加えてイルミネータILは、インテグレータIN及びコンデンサCOなどの他の要素を備えてもよい。イルミネータはビーム断面における所望の均一性及び照度分布を得るべく放射ビームを調整するために用いられる。イルミネータIL及び追加の関連構成要素は放射ビームを複数の分割ビームに分割するように構成されていてもよい。例えば各分割ビームが個別制御可能素子アレイにおける1つまたは複数の個別制御可能素子に対応するように構成してもよい。放射ビームを分割ビームに分割するのに例えば二次元の回折格子を用いてもよい。本明細書においては「放射ビーム」という用語は、放射ビームがこれらの複数の分割ビームを含むという状況も包含するが、これに限定されないものとする。
放射ビームBは、パターニングデバイスPD(例えば、個別制御可能素子アレイ)に入射して、当該パターニングデバイスにより変調される。放射ビームはパターニングデバイスPDにより反射され、投影系PSを通過する。投影系PSはビームを基板Wの目標部分Cに合焦させる。位置決め装置PWと位置センサIF2(例えば、干渉計、リニアエンコーダ、静電容量センサなど)により基板テーブルWTは正確に移動され、例えば放射ビームBの経路に異なる複数の目標部分Cをそれぞれ位置決めするように移動される。また、個別制御可能素子アレイ用の位置決め手段が設けられ、例えば走査中にビームBの経路に対してパターニングデバイスPDの位置を正確に補正するために用いられてもよい。
一実施例では、基板テーブルWTの移動は、ロングストロークモジュール(粗い位置決め用)及びショートストロークモジュール(精細な位置決め用)により実現される。ロングストロークモジュール及びショートストロークモジュールは図1には明示されていない。一実施例ではショートストロークモジュールを省略してもよい。個別制御可能素子アレイを位置決めするためにも同様のシステムを用いることができる。必要な相対運動を実現するために、対象物テーブル及び/または個別制御可能素子アレイの位置を固定する一方、放射ビームBを代替的にまたは追加的に移動可能としてもよいということも理解されよう。この構成は装置の大きさを小さくするのに役立ち得る。例えばフラットパネルディスプレイの製造に適用可能な更なる代替例として、基板テーブルWT及び投影系PSを固定し、基板Wを基板テーブルWTに対して移動させるように構成してもよい。例えば基板テーブルWTは、実質的に一定の速度で基板Wを走査させるための機構を備えてもよい。
図1に示されるように放射ビームBはビームスプリッタBSによりパターニングデバイスPDに向けられるようにしてもよい。このビームスプリッタBSは、放射ビームがまずビームスプリッタBSにより反射されてパターニングデバイスPDに入射するように構成される。ビームスプリッタを使わずに放射ビームをパターニングデバイスに入射させるようにすることもできる。放射ビームは0度から90度の間の角度でパターニングデバイスに入射する。または例えば5度から85度の間、15度から75度の間、25度から65度の間、または35度から55度の間の角度であってもよい(図1には90度の例が示されている)。パターニングデバイスPDは放射ビームBを変調し、再度ビームスプリッタBSに向かって戻るように放射ビームBを反射する。ビームスプリッタBSは変調されたビームを投影系PSへと透過させる。しかしながら放射ビームBをパターニングデバイスPDに入射させ、そのまま更に投影系PSに入射させるという代替的な構成も可能であることも理解されよう。特に透過型のパターニングデバイスが用いられる場合には図1に示される構成は必要とはされない。
図示の装置はいくつかのモードで使用することができる。
1.ステップモードにおいては、放射ビームに付与されたパターンの全体が1回の照射で目標部分Cに投影される間、個別制御可能素子アレイ及び基板は実質的に静止状態とされる(すなわち1回の静的な露光)。そして基板テーブルWTがX方向及び/またはY方向に移動されて、異なる目標部分Cが露光される。ステップモードでは露光フィールドの最大サイズによって、1回の静的露光で結像される目標部分Cの寸法が制限されることになる。
2.スキャンモードにおいては、放射ビームに付与されたパターンが目標部分Cに投影される間、個別制御可能素子アレイ及び基板は同期して走査される(すなわち1回の動的な露光)。個別制御可能素子アレイに対する基板の速度及び方向は、投影系PSの拡大(縮小)特性及び像反転特性により定められる。スキャンモードでは露光フィールドの最大サイズが1回の動的露光での目標部分Cの(非走査方向の)幅を制限し、走査移動距離が目標部分の(走査方向の)長さを決定する。
3.パルスモードにおいては、個別制御可能素子アレイは実質的に静止状態とされ、パルス放射源により基板Wの目標部分Cにパターンの全体が投影される。基板テーブルWTが実質的に一定の速度で移動して、ビームBは基板上を線状に走査させられる。個別制御可能素子アレイ上のパターンは放射系からのパルス間に必要に応じて更新される。パルス照射のタイミングは、基板上の複数の目標部分Cが連続して露光されるように調整される。その結果、基板上の1つの短冊状領域にパターンが完全に露光されるようビームBにより基板Wが走査されることになる。この短冊状領域の露光を順次繰り返すことにより基板Wは完全に露光される。
4.連続スキャンモードは基本的にパルスモードと同様である。異なるのは、変調された放射ビームBに対して基板Wが実質的に等速で走査され、ビームBが基板W上を走査し露光しているときに個別制御可能素子アレイ上のパターンが更新されることである。個別制御可能素子アレイのパターンの更新に同期させるようにした、実質的に一定の放射源またはパルス放射源を用いることができる。
5.ピクセルグリッド結像モードでは、基板Wに形成されるパターンはスポット状の露光を連続的に行うことにより実現される。このモードは図2のリソグラフィ装置を使用して実現することができる。このスポット状の露光はスポット発生器により形成され、パターニングデバイスPDへと向けられる。スポット状の露光はそれぞれ実質的に同形状である。基板W上には露光スポットが実質的に格子状(グリッド状)に転写される。このスポットの寸法は転写されるピクセルグリッドのピッチよりも大きいが、毎回の露光時に露光スポットが形成する格子の大きさよりはかなり小さい。転写されるスポットの強度を変化させることによりパターンが形成される。露光照射の合間に各スポットの強度分布が変更される。
上記で記載したモードを組み合わせて動作させてもよいし、モードに変更を加えて動作させてもよく、さらに全く別のモードで使用してもよい。
リソグラフィでは基板上のレジスト層にパターンが露光される。そしてレジストが現像される。続いて追加の処理工程が基板に施される。基板の各部分へのこれらの追加の処理工程の作用は、レジストへの露光の程度によって異なる。特にこの処理は、所与のドーズ閾値を超える放射ドーズ量を受けた基板の部位が示す反応と、その閾値以下の放射ドーズ量を受けた部位が示す反応とが異なるように調整されている。例えば、エッチング工程においては上記の閾値を超える放射ドーズ量を受けた基板上の区域は、レジスト層が現像されることによりエッチングから保護される。一方、この閾値以下の放射ドーズ量を受けたレジストは露光後の現像工程で除去され、基板のその区域はエッチングから保護されない。このため、所望のパターンにエッチングがなされる。特に、パターニングデバイス内の個別制御可能素子は、パターン図形内部となる基板上の区域での露光中の放射ドーズ量がドーズ閾値を超えるように実質的に高強度であるように設定される。基板の他の領域は、ゼロまたはかなり低い放射強度を受けるように対応の個別制御可能素子が設定されることにより、ドーズ閾値以下の放射を受ける。
実際には、パターン図形端部での放射ドーズ量は所与の最大ドーズ量からゼロへと急激に変化するわけではない。この放射ドーズ量は、たとえ図形の境界部分の一方の側への放射強度が最大となり、かつその図形境界部分の他方の側への放射強度が最小となるように個別制御可能素子が設定されていたとしても急激には変化しない。回折の影響により、放射ドーズ量の大きさは移行領域を介して低下するからである。パターン図形の境界位置は最終的にレジストの現像により形成される。その境界位置は、照射されたドーズ量が閾値を下回る位置によって定められる。この移行領域でのドーズ量低下のプロファイル、ひいてはパターン図形の境界の正確な位置は、当該図形境界上または近傍に位置する基板上の各点に放射を与える個別制御可能素子の設定により、より正確に制御できるであろう。これは、照度レベルの最大値または最小値を制御するだけではなく、当該最大値及び最小値の間の照度レベルにも制御することによっても可能となるであろう。これは通常「グレイスケーリング」と呼ばれる。
グレイスケーリングによれば、個別制御可能素子により基板に2値の放射強度(つまり最大値と最小値)だけが与えられるリソグラフィシステムよりも、パターン図形の境界位置の制御性を向上させることができる。少なくとも3種類の放射強度が基板に投影されてもよく、または例えば少なくとも4種類の放射強度でも、少なくとも8種類の放射強度でも、少なくとも16種類の放射強度でも、少なくとも32種類の放射強度でも、少なくとも64種類の放射強度でも、少なくとも128種類の放射強度でも、少なくとも256種類の放射強度でもよい。
グレイスケーリングは上述の目的に加えてまたは上述の目的に代えて使用されてもよい。例えば、照射されたドーズ量レベルに応じて基板の各領域が2種以上の反応を可能とするように、露光後の基板への処理が調整されていてもよい。例えば、第1のドーズ閾値以下の放射を受けた基板の部位では第1の種類の反応が生じ、第1のドーズ閾値以上で第2のドーズ閾値以下の放射を受けた基板の部位では第2の種類の反応が生じ、第2のドーズ閾値以上の放射を受けた基板の部位では第3の種類の反応が生じるようにしてもよい。したがって、グレイスケーリングは、基板上での放射ドーズ量プロファイルが2以上の望ましいドーズ量レベルを有するようにするのに用いることができる。一実施例では、このドーズ量プロファイルは少なくとも2つの所望のドーズ量レベルを有し、または例えば少なくとも3つの所望のドーズ量レベル、少なくとも4つの所望のドーズ量レベル、少なくとも6つの所望のドーズ量レベル、または少なくとも8つの所望のドーズ量レベルを有してもよい。
放射ドーズ量プロファイルの制御は、上述のように基板上の各点が受ける放射強度を単に制御するという方法以外の方法によっても可能である。例えば、基板上の各点が受ける放射ドーズ量は、各点への露光時間を代替的にまたは追加的に制御することによっても制御することができる。他の例として、基板上の各点は、連続的な複数回の露光により放射を受けてもよい。このような連続的複数露光から一部の露光を選択して照射することにより代替的にまたは追加的に各点が受ける放射ドーズ量を制御することが可能となる。
図2は、本発明に係る露光装置の一例を示す図である。この実施例は例えばフラットパネルディスプレイの製造に用いることができる。図1に示される構成要素に対応するものには図2においても同じ参照符号を付している。また、基板やコントラストデバイス、MLA、放射ビームなどについてのさまざまな構成例などを含む上述のさまざまな変形例は同様に適用可能である。
図2に示されるように、投影系PSは、2つのレンズL1、L2を備えるビームエキスパンダを含む。第1のレンズL1は、変調された放射ビームBを受け、開口絞りASの開口部で合焦させる。開口部には他のレンズALを設けてもよい。そして放射ビームBは発散し、第2のレンズL2(例えばフィールドレンズ)により合焦させられる。
投影系PSは、拡大された変調放射ビームBを受けるように構成されているレンズアレイMLAをさらに備える。変調放射ビームBの異なる部分はそれぞれレンズアレイMLAの異なる部分を通過する。この変調放射ビームBの異なる部分はそれぞれ、パターニングデバイスPDの1つ以上の個別制御可能素子に対応している。各レンズは変調放射ビームBの各部分を基板W上の点に合焦させる。このようにして基板W上に照射スポットSの配列が露光される。図示されているレンズアレイには8つのレンズ14が示されているだけであるが、レンズアレイは数千のレンズを含んでもよい(パターニングデバイスPDとして用いられる個別制御可能素子アレイについても同様である)。
図3は、本発明の一実施形態に係り、図2のシステムを用いて基板W上にどのようにパターンが生成されるのかを模式的に示す図である。図中の黒丸は、投影系PSのレンズアレイMLAによって基板に投影されるスポットSの配列を示す。基板は、基板上での露光が進むにつれて投影系に対してY方向に移動する。図中の白丸は、基板上で既に露光されている露光スポットSEを示す。図示されるように投影系PSのレンズアレイMLAによって基板に投影された各スポットは基板上に露光スポット列Rを形成する。各スポットSの露光により形成される露光スポット列Rがすべて合わさって、基板にパターンが完全に形成される。上述のようにこのような方式はよく「ピクセルグリッド結像」と称される。
照射スポットSの配列が基板Wに対して角度θをなして配置されている様子が示されている(基板Wの端部はそれぞれX方向及びY方向に平行である)。これは、基板が走査方向(Y方向)に移動するときに、各照射スポットが基板の異なる領域を通過するようにするためである。これにより、照射スポット15の配列により基板の全領域がカバーされることになる。角度θは大きくても20°または10°であり、または例えば大きくても5°、大きくても3°、大きくても1°、大きくても0.5°、大きくても0.25°、大きくても0.10°、大きくても0.05°、または大きくても0.01°である。角度θは小さくても0.001°である。
図4は、本発明の一実施形態において、どのようにしてフラットパネルディスプレイ基板W全体が複数の光学エンジンを用いて1回の走査で露光されるのかを模式的に示す図である。この例では照射スポットSの配列SAが8つの光学エンジン(図示せず)により形成される。光学エンジンはチェス盤のような配列で2つの列R1、R2に配置されている。照射スポットの配列の端部が隣接の照射スポット(例えば図3のスポットS)の配列の端部に(走査方向であるY方向において)少し重なるように形成される。一実施例では光学エンジンは少なくとも3列、例えば4列または5列に配列される。このようにして、照射の帯が基板Wの幅を横切って延び、1回の走査で基板全体の露光が実現されることとなる。光学エンジンの数は適宜変更してもよい。一実施例では、光学エンジンの数は少なくとも1個であり、または例えば少なくとも2個、少なくとも4個、少なくとも8個、少なくとも10個、少なくとも12個、少なくとも14個、または少なくとも17個である。一実施例では、光学エンジンの数は40個未満であり、または例えば30個未満または20個未満である。
各光学エンジンは、上述の照明系IL、パターニングデバイスPD、及び投影系PSを別個に備えてもよい。あるいは2個以上の光学エンジンが1以上の照明系、パターニングデバイス、及び投影系の少なくとも一部を共有してもよい。
図5は、リソグラフィ装置において放射ビームのパルス幅を大きくする従来の装置を模式的に示す。図5において、放射源SOが放射ビームパルス1を発し、放射ビームパルス1はビームスプリッタ2に入射する。ビームスプリッタ2は放射ビームパルスの第1部分1aを第1凹面鏡3に向けて反射するとともに、放射ビームパルスの第2部分1bを反射することなく透過させる。
図5においては、放射ビームパルスの第1部分が第1凹面鏡3に入射する。第1凹面鏡3は放射ビームパルスの第1部分1aを第2凹面鏡4へと反射する。第2凹面鏡4は、ビームスプリッタ2に関して第1凹面鏡3とは反対側に位置している。放射ビームパルスの第1部分1aは第2凹面鏡4に入射して、第1凹面鏡3の別の部位へと再度反射される。放射ビームパルスの第1部分1aは第1凹面鏡3の当該別の部位に入射して、第2凹面鏡4の別の部位へと再度反射される。第2凹面鏡4に入射すると、放射ビームパルスの第1部分1aは第2凹面鏡4によりビームスプリッタ2へと反射される。この時点で、放射ビームパルスの第1部分1aは従来の装置の光学回路を1回周回したことになる(例えば、放射ビームパルスの第1部分1aはビームスプリッタ2から凹面鏡3、4を通って再度ビームスプリッタ2に戻る経路を進んでいる。)。
ビームスプリッタ2の特性によるが、放射ビームパルスの第1部分1aがビームスプリッタ2に到達したときに得られる結果には複数の可能性がある。一実施例では、放射ビームパルスの第1部分1aのすべてがビームスプリッタ2によって放射ビームパルスの(透過した)第2部分1bの方向に反射される。放射ビームパルスの第1部分1aは第2部分1bよりも多く移動しているので(つまり長い経路長を有しているので)、放射ビームパルスの第1部分1aは第2部分1bに比べて遅れが生じている。凹面鏡3、4を適切に構成することにより、放射ビームパルスの第1部分1aと第2部分1bとが結合されて、第1部分1a及び第2部分1bのいずれよりもパルス幅が長い放射ビームパルス5を形成する。放射ビームパルスの第1部分1aと第2部分1bとは結合放射パルス5において互いに重なり合っている。それとは異なり、放射ビームパルスの第1部分1aと第2部分1bとは結合放射パルス5において重なり合う部分がなくてもよい。
別の実施例では、放射ビームパルスの第1部分1aの一部だけが、光学回路を1周したあとに放射ビームパルスの第2部分1bの方向に反射される。放射ビームパルスの第1部分1aのうち他の一部は、光学回路を1周したあとにビームスプリッタ2を透過して、第1凹面鏡3、第2凹面鏡4、ビームスプリッタ2を経由する光学回路をさらに周回する。放射ビームパルスの第1部分1aの少なくとも一部がこの光学回路を周回する周回数は、(1)第1凹面鏡3と第2凹面鏡4との間隔、(2)放射ビームパルス1に対してビームスプリッタ2がどの程度透明であるか、(3)結合される放射ビームパルスの第1部分1aと(反射せずに最初に透過した)第2部分1bとの間の遅延時間、を例えば変えることにより制御される。これらのパラメタを変えることで結合放射ビームパルス5のパルス幅は制御されるが、これは当業者に明らかな種々の原理により実現されるものであるから、ここではこれ以上の詳細は説明しない。
結果として得られる結合放射ビームパルス5のパルス幅を大きくする1つの方法は、放射ビームパルスの第1部分1aの光学回路の周回数を大きくすることである。上述のようにこのパラメタは、放射ビームパルス1に対するビームスプリッタ2の透過度を選択することで制御される。光学回路の周回数を大きくすることにより、放射ビームパルスの第1部分1aの大きさが大きくなる。放射ビームパルスの第1部分1aは放射ビームパルスの(非反射の)第2部分1bの方向に反射され第2部分1bに結合されるので、結果として得られる結合放射ビームパルス5のパルス幅が大きくなる。しかし、図5の従来の装置を使用して増加される結合放射ビームパルスのパルス幅には限界がある。
図5の従来の装置には第1凹面鏡3及び第2凹面鏡4が組み込まれている。第1凹面鏡3及び第2凹面鏡4は通常、入射放射ビームパルスの98%乃至98.5%を反射する。図5に示されるように、放射ビームパルスの第1部分1aは光学回路を1周する間に4回反射する。各凹面鏡3、4で2回ずつの反射である。よって、光学回路1周につき放射ビームパルスの第1部分1aの強度は少なくとも6%低下する(最良の場合で1回の反射につき強度の損失が1.5%あり、4回の反射ではその4倍)。このため、第1放射ビームパルス1aが第2放射ビームパルス1bに結合されて結合放射ビームパルス5を形成したときに、結合放射ビームパルス5の強度はミラー反射率が100%である場合よりも実質的に低くなる。放射ビームパルスの第1部分1aの周回数を(例えば結合放射ビームパルス5のパルス幅を大きくするために)大きくすると、結合放射ビームパルス5を形成すべく放射ビームパルスの第2部分1bに結合される各パルスの強度損失が大きくなってしまう。図5の従来の装置を使用して例えばパルス幅が80ナノ秒の放射ビームパルス1を150ナノ秒のパルス幅へと長くすることが可能であるが、結合ビーム5の平均強度は元々の放射ビームパルス1の80%となってしまう。これは凹面鏡3、4のそれぞれでの強度損失によるものである。同様にしてパルス幅を大きくする他の手法でも放射ビームパルス1の強度は実用的に使用できる水準よりも低くなってしまう。したがって、先行技術の装置及び方法において本質的な強度損失なく放射ビームのパルス幅を大きくすることができる方法及び装置を提供することが望ましい。
図6は、リソグラフィ装置において電磁放射パルスを制御する装置の一例を示す。この装置は、ビームスプリッタ10、第1プリズム11、及び第2プリズム12を備える。第1プリズム11はビームスプリッタ10に対して一方に配置され、第2プリズム12はビームスプリッタ10に対してその反対側に配置される。放射源SOはビームスプリッタ10の方向に放射ビームパルス1を発する。
ビームスプリッタ10は、放射ビームパルスの第1部分1aを第1プリズム11へと反射する向きに配置されている。第1プリズム11は、放射ビームパルスの第1部分1aを受けて第2プリズム12の方向に向ける形状及び向きを有する。第2プリズム12は、放射ビームパルスの第1部分1aを受けてビームスプリッタ10へと戻す形状及び向きを有する。放射ビームパルスの第1部分1aがビームスプリッタ10に到達すると光学回路を1周したことになる(例えば放射ビームパルスの第1部分1aはビームスプリッタ10からプリズム11、12を通ってビームスプリッタ10に戻る経路を伝わる。)。
光学回路を1周してから、放射ビームパルスの第1部分1aの一部は、ビームスプリッタ10の透過特性によるが、装置内の光学回路をさらに周回する。光学回路を1周するたびに、放射ビームパルスの第1部分1aのうち一部はビームスプリッタ10によって放射ビームパルスの第2部分1bの方向に(すなわち共通の光軸に沿って)向けられる。このようにして方向が変更された放射ビームパルスの第1部分1aは、ビームスプリッタ10を透過した放射ビームパルスの第2部分1bよりも遅延して及び/または重なり合って第2部分1bに結合される。その結果、結合放射ビームパルス5は、放射源SOから発せられた放射ビームパルス1よりも長いパルス幅を有する。
実施形態においては、プリズム11、12及びビームスプリッタ10は、図1に示すリソグラフィ装置の一例に記載されているようなビーム搬送装置BDまたは照明系ILの一部を構成していてもよい。また、プリズム11、12及びビームスプリッタ10は、放射源SOに組み込まれていてもよい。さらに、電磁放射パルス制御装置は放射源SO、ビーム搬送装置BD、照明系IL、またはリソグラフィ装置のその他の部分の内部または周囲に独立して配置される装置であってもよい。
図6に示される装置は、図5に示される装置等の従来の装置よりも好ましい。この装置によれば、2つの光学的原理により、ビームスプリッタ10で反射される放射ビームパルスの第1部分1aが光学回路を周回するときの強度損失を低減できるという効果が得られる。その原理とは、全反射の原理と、ブルースター角に関連する原理とである。
図7は、図6に示す装置に組み込まれる第1プリズム11を示す。図7において、放射ビームパルスの(反射された)第1部分1aは、第1の角度20で第1プリズム11に入射する。図7からわかるように、第1プリズム11は、第1の角度20がブルースター角に等しくなる形状及び向きを有する。ブルースター角で物体(例えばプリズム)に入射する放射ビームのすべてのp偏光成分がその物体内部へと屈折され、その結果、反射されて失われるp偏光成分はない。リソグラフィ装置で使用される放射ビームはふつうp偏光されており、放射ビームパルスの(反射された)第1部分1aもまたp偏光されているであろうと考えられる。よって、放射ビームパルスの第1部分1aのすべてが第1プリズム11内部へと屈折される。したがって、理論的には、放射ビームパルスの第1部分1aが第1プリズム11に入射して屈折するときに放射ビームパルスの第1部分1aには強度損失がないであろう。
第1プリズム11内部へと屈折された放射ビームパルスの第1部分1aは、第1プリズム11の内部の側面で2回反射する。放射ビームパルスの第1部分1aはまず、第2の角度21で第1プリズム11の表面に入射する。この第2の角度21は、第1プリズム11の臨界角に等しいかそれよりも大きい。よって、放射ビームパルスの第1部分1aは全反射をすることになる。理論的には全反射は無損失であるから、放射ビームパルスの第1部分1aには反射による強度損失が生じない。放射ビームパルスの第1部分1aは次に第1プリズム11の別の表面で反射する。放射ビームパルスの第1部分1aはこの表面に第3の角度22で入射する。第3の角度22も第1プリズム11の臨界角に等しいかそれよりも大きい。よって、放射ビームパルスの第1部分1aの全反射が保証される。したがって、少なくとも理論的には放射ビームパルスの第1部分1aの反射は無損失であり、放射ビームパルスの第1部分1aには強度損失が生じない。第2の角度21と第3の角度22とを等しくすることにより、2回の内部反射を全反射にするのに必要とされる放射ビームパルスの第1部分1aの第1プリズム11への入射角度の許容範囲(例えば安全マージン)を同じにしてもよい。
放射ビームパルスの第1部分1aはさらに第4の角度23でプリズムの別の表面に入射する。この第4の角度23は第1プリズム11のブルースター角に等しい。よって、放射ビームパルスの第1部分1aのすべてのp偏光成分は第1プリズム11を取り巻く媒体(例えば空気、または真空に近い低圧環境)へと屈折される。第1プリズム11の本体内部へと反射または屈折される成分は実質的に存在しない。放射ビームパルスの第1部分1aはp偏光成分のみを含むからである。したがって少なくとも理論的には、プリズム11から発せられる放射ビームパルスの第1部分1aには強度損失が生じていない。
図7においては、放射ビームパルスの第1部分1aの第1プリズム11への入射位置は、放射ビームパルスの第1部分1aの第1プリズム11からの出射位置とは離れている。つまりオフセットがある。このオフセットは、第1プリズム11を出た放射ビームパルスの第1部分1aがビームスプリッタ10に入射せずに第2プリズム12に入射するようにするために設けられている(図7参照)。
したがって少なくとも理論的には、放射ビームパルスの第1部分1aが第1プリズム11に入射し第1プリズム11内部で屈折(または反射)して第1プリズム11から出射されるに際して強度損失が生じない。この原理は、放射ビームパルスの第1部分1aが図6に図示されるように第2プリズム12に入射し第2プリズム12内部で屈折して第2プリズム12から出射されるに際にも同様に適用される。よって少なくとも理論的には光学回路を1周しても放射ビームパルスの第1部分1aには強度損失が生じない。しかしながら、現実には種々の要因でいくらかの強度損失が生じうる。その要因には例えば各プリズム11、12の表面粗さなどがある。これを考慮しても、プリズムごとの総強度損失はせいぜいおよそ0.3%であり、光学回路を1周したときの放射ビームパルスの第1部分1aの強度損失は約0.6%である。この損失は従来の装置とはまったく対照的である。例えば図5に示される装置では光学回路1周の放射ビームパルスの強度損失は6%である。したがって、本発明の実施形態によれば、従来の装置に比べて強度損失を低減しつつ結合放射ビームパルスのパルス幅を伸ばすことができる。
図8もまた図6の装置に組み込まれる第1プリズム11を示す。図8は概ね図7と同様であり、対応する要素には同じ参照符号を付している。また、これまでの実施形態の説明、つまり例えば放射ビームパルスの第1部分1aの第1プリズム11への入射角度や屈折角度、反射角度等は同様に適用可能である。しかし、図7の実施形態とは異なり、放射ビームパルスの第1部分1aはp偏光されているのではなく非偏光である。図8においては、放射ビームパルスの第1部分1aが第1プリズム11にブルースター角20で入射すると、放射ビームパルスの第1部分1aの一部30が第1プリズム11内部へと屈折されずに第1プリズム外部へ反射される。放射ビームパルスの第1部分1aが非偏光でありs偏光成分の一部が反射されるからである。同様に、放射ビームパルスの第1部分1aが第1プリズム11からブルースター角23で出射するときにも、放射ビームパルスの第1部分1aの一部31が第1プリズム11を取り巻く媒体へと屈折されずに第1プリズム11とその周囲の媒体との界面で反射する。放射ビームパルスの第1部分1aが非偏光でありs偏光成分の一部が反射されるからである。よって、放射ビームパルスの第1部分1aの強度損失を最小化するには、放射ビームパルスの第1部分1a(及び/または、第1部分を得るための放射ビームパルス)がp偏光されていることが好ましい。
図6に示される装置は2つのプリズムを有するという特徴を備える。しかし、他の構成を用いてもよく、例えば従来の装置のミラー(例えば、放射ビームの方向を変える何らかの方向変更素子)の1つをプリズムに置き換えてもよい。この構成(すなわちミラー及びプリズムの両方をもつ装置)では、プリズムのみを備える装置ほどには強度損失は低減されないが、それでも従来の装置に強度損失の低減をもたらすことができる。また、2つよりも多数のプリズムが装置に組み込まれていてもよい。例えば、1つのプリズムに代えて2つのプリズムを設け、これら2つのプリズムの間隔を調整して上述のオフセットを所望の大きさとしてもよい。実施形態においては、2つのプリズムは90度プリズムでも90度ブルースタープリズムであってもよく、あるいは当業者に明らかな他のいかなるプリズムであってもよい。
図9は、リソグラフィ装置において電磁放射のパルス幅を制御する装置の一例を示す。図9においては、この装置は、ミラーブロック100と第1プリズム110とを備える。放射源SOは放射ビームパルス1000をミラーブロック100の方向に第1の光軸2000に沿って発する。
ミラーブロックの第1表面100aは、放射ビームパルスの第1部分1000aを第1プリズム110に向けて反射する向きを有する。第1プリズム110は、放射ビームパルスの第1部分1000aを受けてミラーブロックの第2表面100bに向ける形状及び向きを有する。また、第1プリズム110は、放射ビームパルスの第1部分1000aがブルースター角で第1プリズム110に入射しかつ第1プリズム110から出射し、放射ビームパルスの第1部分1000aが第1プリズム110において全反射をする形状及び向きを有する。ミラーブロックの第2表面100bは、放射ビームパルスの第1部分1000aを第1の光軸2000に平行にかつ放射源SOから離れるように反射する向きを有する。
放射ビームパルスの第1部分が第1プリズム110に向けられる一方、放射ビームパルスの第2部分1000bはミラーブロック1000で反射せずに通過する。放射ビームパルスの第1部分1000aが第1プリズム110で屈折されプリズムの第2表面110bで反射されるまでに、放射ビームパルスの第2部分1000bは第1部分1000aを通過して追い抜いている。つまり放射ビームパルスの第1部分1000aのほうが長い経路を有する。放射ビームパルスの第1部分1000a及び第2部分1000bが互いに平行な方向にかつ第1の光軸2000に沿う同じ方向に伝わるまでに、放射ビームパルスの第1部分1000aには第2部分1000bよりも遅れが生じている。よって、結合パルス1500が生成されると、つまり放射ビームパルスの第1部分1000aと第2部分1000bとが組み合わされると、結合パルス1500のパルス幅は放射ビームパルスの第1部分1000a及び第2部分1000bのいずれのパルス幅よりも長い。
プリズム110及びミラーブロック100は、図1に示すビーム搬送装置BDまたは照明系ILの一部を構成していてもよい。また、プリズム110及びミラーブロック100は、放射源SOの一部であってもよい。さらに、電磁放射パルス制御装置は放射源SO、ビーム搬送装置BD、照明系IL、またはリソグラフィ装置のその他の部分の内部または周囲に独立して配置される装置であってもよい。
図9に示されるのは、放射ビームパルスのパルス幅を大きくするために光学素子(例えばプリズム)を用いる電磁放射パルス制御装置の一例にすぎない。図9の装置はプリズムを備えるので、全反射の原理及びブルースター角に関する原理による利点を得られる。一般に放射ビームパルスは分割素子(例えばビームスプリッタ、ミラー、ミラーブロックなど)により少なくとも2つの部分に分割される。これら複数部分のうち1つの光路長は、その部分をプリズムへと向けプリズムで屈折させることで長くなる。そして、2つの部分が方向変更素子(例えばミラー、プリズム、レンズ、ビームスプリッタなど)により共通方向(すなわち共通の光軸に平行な方向)に向けられて、これら2つの部分のいずれよりも長いパルス幅を有する結合放射ビームパルス(またはパルス列)が生成される。
図10は、リソグラフィ装置において電磁放射のパルス幅を制御する装置をもう一例示す。図10は図9の実施例と概ね同様であり、対応する要素には図9と同じ参照符号を付す。図10では、図9のミラーブロック100が2つのプリズム200、210に置き換えられている。プリズム200、210は、放射ビームパルスの第1部分1000aが各プリズム200、210にブルースター角で入射及び出射しかつ各プリズム200、210の内部で全反射をして(例えば図9のミラーブロックを使用する場合と比べて)強度損失が最小となる形状及び向きを有する。
図11は、リソグラフィ装置において電磁放射のパルス幅を制御する装置の更なる一例を示す。図11は図10の実施例と概ね同様であり、対応する要素には図10と同じ参照符号を付す。図11では、図10の第1プリズム110が2つのプリズム300、310に置き換えられている。プリズム300、310は、放射ビームパルスの第1部分1000aが各プリズム300、310にブルースター角で入射及び出射しかつ各プリズム300、310の内部で全反射をして強度損失が最小となる形状及び向きを有する。放射ビームパルスの一部を受けてある方向に向ける単一のプリズム(例えば図10の第1プリズム110)を設計及び製作するよりも、2つの分離されたプリズム300、310でそうするほうが容易であろう。
上述の説明はプリズムの形状、寸法、及び向きの正確な値を与えるものではないと理解されたい。また、放射ビームパルスの第1部分のプリズムへの入射角度、屈折角度、出射角度についても正確な値を与えるものではないと理解されたい。これらの変数は当業者が容易に計算しうる。上述のプリズムの形状及び向きは図示されたものには限られない。他の種々の形状のプリズムで実現可能であり、またこれらプリズムの向きや入射角度、屈折角度等も種々実現可能であることは当業者にとって明らかである。
また、放射ビームがプリズムで反射、屈折、入射、または出射する位置でそのプリズムを保持するべきではない。プリズム保持装置(例えばクランプ)が放射ビームの特性に影響しうるからである。例えば、物体の内部反射面に別の物体または表面が近づくと、その内部反射面から放射が漏れてしまうおそれがある。プリズムの特定の位置で放射ビームを内部反射させようとする場合において、仮にクランプもその位置に存在すると、放射ビームは不完全な内部反射をするおそれがある。これは例えば、その位置の周囲のプリズム材料の屈折率が変化してしまうからである。
電磁放射パルス幅制御装置をリソグラフィ装置に関連して説明した。リソグラフィ装置は光リソグラフィ装置であってもよいし、インプリントリソグラフィ装置であってもよい。電磁放射パルス幅制御装置はリソグラフィ装置の一部でなくてもよいし、リソグラフィ装置とともに使用されなくてもよい。電磁放射パルス幅制御装置は、放射ビームパルスのパルス幅を大きくすることが望ましいいかなる状況においても使用することができる。
ここでは特に光学的なリソグラフィを本発明に係る実施形態に適用したものを例として説明しているが、本発明は例えばインプリントリソグラフィなど文脈が許す限り他にも適用可能であり、光学的なリソグラフィに限られるものではない。インプリントリソグラフィでは、パターニングデバイスのトポグラフィーが基板に生成されるパターンを決める。パターニングデバイスのトポグラフィーが基板に塗布されているレジスト層に押し付けられ、電磁放射や熱、圧力、あるいはこれらの組み合わせによってレジストが硬化される。レジストが硬化されてから、パターニングデバイスは、パターンが生成されたレジストから外されて外部に移動される。
[結語]
本発明の種々の実施例を上に記載したが、それらはあくまでも例示であって、それらに限定されるものではない。本発明の精神と範囲に反することなく種々に変更することができるということは、関連技術の当業者には明らかなことである。本発明の範囲と精神は上記で述べた例示に限定されるものではなく、請求項とその均等物によってのみ定義されるものである。
「課題を解決する手段」及び「要約書」の項ではなく「発明の詳細な説明」の項が請求項を解釈するのに使用されるように意図されている。「課題を解決する手段」及び「要約書」の欄は本発明者が考えた本発明の実施例の1つ以上を示すものであるが、すべてを説明するものではない。よって、本発明及び請求項をいかなる形にも限定するものではない。
リソグラフィ装置を示す図である。 リソグラフィ装置を示す図である。 基板にパターンを転写するモードの1つを示す図である。 光学エンジンの配列を示す図である。 リソグラフィ装置において放射ビームのパルス幅を大きくする従来の装置を示す図である。 放射ビームのパルス幅を大きくする装置の一例を示す図である。 図6に示される装置に使用され得る光学素子を示す図である。 図6に示される装置に使用され得る光学素子を示す図である。 放射ビームのパルス幅を大きくする装置の一例を示す図である。 放射ビームのパルス幅を大きくする装置の一例を示す図である。 放射ビームのパルス幅を大きくする装置の一例を示す図である。
符号の説明
B 放射ビーム、 C 目標部分、 IL 照明系、 PD パターニングデバイス、 PS 投影系、 SO 放射源、 W 基板、 WT 基板テーブル。

Claims (16)

  1. 電磁放射パルスを第1部分と第2部分とに分割する分割素子と、
    電磁放射パルスの第1部分を受けて屈折させて発するプリズムと、
    プリズムから受け取った電磁放射パルスの第1部分と、電磁放射パルスの第2部分と、を共通の光軸に平行な方向に向ける少なくとも1つの方向変更素子と、を備えることを特徴とする電磁放射パルス幅制御装置。
  2. 前記プリズムは、電磁放射パルスの第1部分が実質的にブルースター角で前記プリズムに入射する形状または向きを有することを特徴とする請求項1に記載の装置。
  3. 前記プリズムは、電磁放射パルスの第1部分が前記プリズムの少なくとも1つの表面で実質的に全反射をする形状または向きを有することを特徴とする請求項1に記載の装置。
  4. 前記プリズムは、電磁放射パルスの第1部分が前記プリズムから出射する位置において該第1部分が前記プリズムの表面に実質的にブルースター角で入射する形状または向きを有することを特徴とする請求項1に記載の装置。
  5. 前記プリズムは、電磁放射パルスの第1部分が前記プリズムに入射する位置から離れた位置において該第1部分が前記プリズムから出射する形状または向きを有することを特徴とする請求項1に記載の装置。
  6. 前記分割素子は、ビームスプリッタ、半透明ミラー、ミラー、またはミラーブロックを備えることを特徴とする請求項1に記載の装置。
  7. 前記方向変更素子は、ビームスプリッタ、半透明ミラー、ミラー、またはミラーブロックを備えることを特徴とする請求項1に記載の装置。
  8. 前記分割素子は、
    (1)電磁放射パルスの第1部分を反射しかつ電磁放射パルスの第2部分を反射するか、
    (2)電磁放射パルスの第1部分を反射しかつ電磁放射パルスの第2部分を透過させるか、または
    (3)電磁放射パルスの第1部分を透過させかつ電磁放射パルスの第2部分を反射することを特徴とする請求項1に記載の装置。
  9. 前記方向変更素子は、
    (1)電磁放射パルスの第1部分を反射しかつ電磁放射パルスの第2部分を反射するか、
    (2)電磁放射パルスの第1部分を反射しかつ電磁放射パルスの第2部分を透過させるか、または
    (3)電磁放射パルスの第1部分を透過させかつ電磁放射パルスの第2部分を反射することを特徴とする請求項1に記載の装置。
  10. 前記方向変更素子は、電磁放射パルスの第1部分及び第2部分の向きを前記共通の光軸に沿うように変えることを特徴とする請求項1に記載の装置。
  11. 電磁放射パルスがp偏光されていることを特徴とする請求項1に記載の装置。
  12. 電磁放射パルスの第1部分がp偏光されていることを特徴とする請求項1に記載の装置。
  13. リソグラフィ装置の一部であることを特徴とする請求項1に記載の装置。
  14. 放射源の一部であることを特徴とする請求項1に記載の装置。
  15. 放射源がレーザであることを特徴とする請求項14に記載の装置。
  16. 電磁放射パルスのパルス幅を制御する方法であって、
    (a)電磁放射パルスを第1部分と第2部分とに分割し、
    (b)電磁放射パルスの第1部分を受けて屈折させて発するようプリズムを使用し、
    (c)ステップ(b)後の電磁放射パルスの第1部分と、電磁放射パルスの第2部分と、を共通の光軸に平行な方向に向けることを含むことを特徴とする方法。
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