JP2009076259A - 燃料電池システムおよび電圧制限方法 - Google Patents

燃料電池システムおよび電圧制限方法 Download PDF

Info

Publication number
JP2009076259A
JP2009076259A JP2007242527A JP2007242527A JP2009076259A JP 2009076259 A JP2009076259 A JP 2009076259A JP 2007242527 A JP2007242527 A JP 2007242527A JP 2007242527 A JP2007242527 A JP 2007242527A JP 2009076259 A JP2009076259 A JP 2009076259A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
power generation
voltage
generation unit
fuel cell
cell system
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2007242527A
Other languages
English (en)
Inventor
Jusuke Shimura
重輔 志村
Yoshiaki Inoue
芳明 井上
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Sony Corp
Original Assignee
Sony Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Sony Corp filed Critical Sony Corp
Priority to JP2007242527A priority Critical patent/JP2009076259A/ja
Priority to PCT/JP2008/066839 priority patent/WO2009038117A1/ja
Priority to US12/678,340 priority patent/US20100190074A1/en
Priority to CN200880106928A priority patent/CN101803092A/zh
Publication of JP2009076259A publication Critical patent/JP2009076259A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Images

Classifications

    • HELECTRICITY
    • H01ELECTRIC ELEMENTS
    • H01MPROCESSES OR MEANS, e.g. BATTERIES, FOR THE DIRECT CONVERSION OF CHEMICAL ENERGY INTO ELECTRICAL ENERGY
    • H01M8/00Fuel cells; Manufacture thereof
    • H01M8/04Auxiliary arrangements, e.g. for control of pressure or for circulation of fluids
    • H01M8/04298Processes for controlling fuel cells or fuel cell systems
    • HELECTRICITY
    • H01ELECTRIC ELEMENTS
    • H01MPROCESSES OR MEANS, e.g. BATTERIES, FOR THE DIRECT CONVERSION OF CHEMICAL ENERGY INTO ELECTRICAL ENERGY
    • H01M8/00Fuel cells; Manufacture thereof
    • H01M8/04Auxiliary arrangements, e.g. for control of pressure or for circulation of fluids
    • H01M8/04298Processes for controlling fuel cells or fuel cell systems
    • H01M8/04694Processes for controlling fuel cells or fuel cell systems characterised by variables to be controlled
    • H01M8/04858Electric variables
    • H01M8/04865Voltage
    • H01M8/0488Voltage of fuel cell stacks
    • YGENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
    • Y02TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
    • Y02EREDUCTION OF GREENHOUSE GAS [GHG] EMISSIONS, RELATED TO ENERGY GENERATION, TRANSMISSION OR DISTRIBUTION
    • Y02E60/00Enabling technologies; Technologies with a potential or indirect contribution to GHG emissions mitigation
    • Y02E60/30Hydrogen technology
    • Y02E60/50Fuel cells

Landscapes

  • Life Sciences & Earth Sciences (AREA)
  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Manufacturing & Machinery (AREA)
  • Sustainable Development (AREA)
  • Sustainable Energy (AREA)
  • Chemical & Material Sciences (AREA)
  • Chemical Kinetics & Catalysis (AREA)
  • Electrochemistry (AREA)
  • General Chemical & Material Sciences (AREA)
  • Fuel Cell (AREA)

Abstract

【課題】発電時の消費電力の増加を引き起こすことなく、過大な起電力による正極の溶出を抑えることが可能な燃料電池システムを提供する。
【解決手段】発電部10による起電力V1が各単位セル10A〜10Fの正極の溶出が生ずる所定の閾値電圧Vpを超えたときに、その超えた分の電圧ΔVに基づく電力を電圧制限回路3において熱消費させることにより、発電部10の起電力V1を閾値電圧Vp以下に制限する。電圧制限回路の構成としては、ツェナーダイオードやシャントレギュレータ、トランジスタなどを含むようにする。
【選択図】図1

Description

本発明は、メタノール等と酸素との反応により発電を行う燃料電池システムおよびそのような燃料電池システムに適用される電圧制限方法に関する。
従来、燃料電池は、発電効率が高く、有害物質を排出しないため、産業用や家庭用の発電装置として、あるいは人工衛星や宇宙船などの動力源として実用化されてきた。また、近年では、乗用車、バス、トラック等の車両用の動力源としての開発が進んでいる。このような燃料電池は、アルカリ水溶液型、リン酸型、溶融炭酸塩型、固体酸化物型および直接型メタノールなどの種類に分類される。中でも、ダイレクトメタノール固体高分子電解質型燃料電池(DMFC;Direct Methanol Fuel Cell)は、燃料水素源としてメタノールを用いることによって高エネルギー密度化することができ、また改質器が不要であり小型化が可能であることから、小型携帯用燃料電池向けに研究が進められている。
DMFCでは、固体高分子電解質膜を2枚の電極で挟み、一体化させて接合した単位セルであるMEA(Membrane Electrode Assembly;膜電極接合体)が使用される。そしてガス拡散電極の一方を燃料電極(負極)とすると共に、その表面に燃料としてのメタノールを供給すると、メタノールが分解されて水素イオン(プロトン)と電子とが生じ、水素イオンが固体高分子電解質膜を透過する。また、ガス拡散電極の他方を酸素電極(正極)とすると共に、その表面に酸化剤としての空気を供給すると、空気中の酸素と上記水素イオンおよび電子とが結合し、水が生成される。このような電気化学反応により、DMFCから起電力が生じるようになっている。
このような燃料電池では、従来より、種々の目的から起電力を制限できるようにしたものが提案されている(例えば、特許文献1〜5)。
特開昭59−75570号公報 特開平3−141560号公報 特開2003−115305号公報 特開2004−319437号公報 特開2006−196452号公報
上記特許文献1,2では、電池本体の短絡防止を目的として、全単位セルによる起電力が所定の電圧(例えば、最大絶対定格電圧)を超えないようにした回路が提案されている。特に特許文献1では、全単位セルによる起電力が所定の電圧を超えた場合には、サイリスタ等によって短絡経路を形成して電力消費させることにより、起電力が所定の電圧を超えないようにしている。
また、上記特許文献3では、開回路電圧の発生を抑えることにより、単位セル同士を接合するためのセパレータの腐食を防止するようにした回路が提案されている。
ところで、燃料電池が劣化する大きな原因の一つとして、電極の溶出現象が挙げられる。これは、長期間の使用によって電極が酸化してイオンとなり、このイオンが外部に溶け出してしまう現象である。このような溶出現象は電極電位が高いほど顕著に起こるため、特に、電位が高い正極(例えば、白金)の溶け出しが深刻である。
ここで、このような電極の溶け出しを抑える方法を理論的に考察する上で、例えば図12に示したようなプールベイ図が参考になる。これは、ネルンストの式から導出されるものであって、特定のpHおよび電位における安定な酸化状態を、熱力学的に示す図である。このプールベイ図によると、正極を構成する白金の溶出を抑える(白金イオンの状態となるのを回避する)には、pHをより低くするか、もしくは正極の電位を下げればよいということが分かる。
ところが、前者の方法であるpHをより低くするという方法は、実際には採用することが困難である。なぜならば、電解質膜として主に用いられているNafion(登録商標)の代替材料を適用するのが困難であることから、pHの調整を行うのが困難であるためである。
一方、後者の方法である正極の電位を下げるという方法は、前者の方法と比べ、比較的容易に実現することができる。ここで、ダイレクトメタノール型の燃料電池における電流−電圧曲線(電流と、正極電位、負極電位、正極と負極との電位差(電圧)、および出力との関係を表したもの)を、図13に示す。これによると、正極電位は常に高いわけではなく、溶出が問題となる高電位状態(0.85[V vs. SHE(Standard hydrogen electrode;標準水素電極)]以上)となるのは、電流が小さい領域(図中の領域1,2のうちの領域2)だけである。つまり、実際の定常発電で使用している領域1では、そもそも正極電位は高くない。したがって、正極電位を低く保つには(低電位状態;0.85[V vs. SHE]以下)、「領域2に入らないような制御」を行えば十分であることが分かる。そして、図13により、ダイレクトメタノール型の燃料電池の場合、正極電位と負極電位との電位差、すなわち発電電圧を、0.33V以下に保てば十分であることが分かる。
ここで、例えば特許文献4には、運転温度と燃料濃度とを制御することによって領域2に入らないようにすることにより、正極の溶出を防ぐようにした方法が提案されている。しかしながら、この方法を採用するには、燃料濃度のセンサーが必要となる。また、「領域2に入らないような制御」にするには、運転温度と燃料濃度とを常に監視(モニター)し続けなければならない。よって、制御回路における消費電力の増加を引き起こし、結果として燃料電池システム全体での性能低下に繋がってしまうことになる。
また、別の方法として例えば特許文献5には、正極近傍の部材に難溶性の(溶解度積の小さな)金属塩を添加するという、化学的な方法も提案されている。この方法は制御回路とは無縁であるため、上記特許文献4の方法のような消費電力の増加は生じない。ところが、本来の燃料電池の化学反応に不必要な、いわば不純物を添加しているため、燃料電池そのものの性能を低下させる可能性がある。
このように従来の燃料電池では、発電時の消費電力の増加を引き起こすことなく、過大な起電力(高電位)による正極の溶出を抑えるのが困難であった。
本発明はかかる問題点に鑑みてなされたもので、その目的は、発電時の消費電力の増加を引き起こすことなく、過大な起電力による正極の溶出を抑えることが可能な燃料電池システムおよび電圧制限方法を提供することにある。
本発明の燃料電池システムは、正極(酸素電極)および負極(燃料電極)を有する単位セルを含む発電部と、電圧制限回路とを備えたものである。ここで、この電圧制限回路は、発電部に対して並列接続されると共に、発電部による起電力が正極の溶出が生ずる所定の閾値電圧を超えたときにその超えた分の電圧に基づく電力を熱消費させることにより、発電部の起電力を閾値電圧以下に制限するものである。
本発明の電圧制限方法は、正極(酸素電極)および負極(燃料電極)を有する単位セルを含む発電部を備えた燃料電池システムに適用されるものであって、発電部に対して並列接続された電圧制限回路を用いて、発電部による起電力が正極の溶出が生ずる所定の閾値電圧を超えたときに、その超えた分の電圧に基づく電力を熱消費させることにより、発電部の起電力を閾値電圧以下に制限するようにしたものである。
本発明の燃料電池システムおよび電圧制限方法では、発電部による起電力が正極の溶出が生ずる所定の閾値電圧を超えると、電圧制限回路によってその超えた分の電圧に基づく電力が熱消費されることにより、発電部の起電力が閾値電圧以下に制限される。また、このような電圧制限動作の際に、従来のように温度や燃料濃度、電圧等を定常的に監視(モニター)する必要がないため、発電時の消費電力の増加は生じない。
本発明の燃料電池システムまたは電圧制限方法によれば、発電部による起電力が正極の溶出が生ずる所定の閾値電圧を超えたときに、その超えた分の電圧に基づく電力を熱消費させることによって発電部の起電力を閾値電圧以下に制限するようにしたので、発電時の消費電力の増加を引き起こすことなく、過大な起電力による正極の高電位化を抑え、それによって正極の溶出を抑えることが可能となる。
以下、本発明の実施の形態について、図面を参照して詳細に説明する。
[第1の実施の形態]
図1は、本発明の第1の実施の形態に係る燃料電池システム(燃料電池システム1)の全体構成を表すものである。この燃料電池システム1は、負荷5を駆動するための電力を出力端子T1,T2を介して供給するものであり、起電力V1を発生する発電部10と、この起電力V1を所定の電圧(後述する閾値電圧)以下に制限するための回路である電圧制限回路3とから構成されている。
発電部10は、メタノールと酸素との反応により発電を行う直接メタノール型の発電部であり、正極(酸素電極)および負極(燃料電極)を有する複数の単位セルを含んで構成されている。この発電部10の詳細構成については、後述する。
電圧制限回路3は発電部10に対して電気的に並列接続されており、1つのツェナーダイオードD1により構成されている。具体的には、ツェナーダイオードD1のカソードは、接続点P1および出力ラインLOを介して発電部の正極側に接続されると共に、ツェナーダイオードD1のアノードは、接続点P2および接地ラインLGを介して発電部10の負極側に接続されている。また、このツェナーダイオードD1の降伏電圧(ツェナー電圧)Vzは、後述する起電力V1の閾値電圧Vpとほぼ等しい値となっており、例えば単位セル当たり0.33Vとなっている。
次に、図2および図3を参照して、発電部10の詳細構成について説明する。図2および図3は、単位セル10A〜10Fの構成例を表すものであり、図2は、図3におけるII−II線に沿った矢視断面構成に対応する。単位セル10A〜10Fは、面内方向に例えば3行×2列に配置されると共に、複数の接続部材20により電気的に直列に接続された平面積層構造とされている。単位セル10C,10Fには、接続部材20の延長部分である端子20Aが取り付けられている。単位セル10A〜10Fの下方には、液体燃料(例えば、メタノール水)41を収容する燃料タンク40が設けられている。
単位セル10A〜10Fは、それぞれ、電解質膜11を間にして対向配置された燃料電極(負極、アノード電極)12と酸素電極13(正極、カソード電極)とを有している。
電解質膜11は、例えば、スルホン酸基(−SO3 H)を有するプロトン伝導材料により構成されている。プロトン伝導材料としては、ポリパーフルオロアルキルスルホン酸系プロトン伝導材料(例えば、デュポン社製「Nafion(登録商標)」)、ポリイミドスルホン酸などの炭化水素系プロトン伝導材料、またはフラーレン系プロトン伝導材料などが挙げられる。
燃料電極12および酸素電極13は、例えば、カーボンペーパーなどよりなる集電体に、白金(Pt)あるいはルテニウム(Ru)などの触媒を含む触媒層が形成された構成を有している。触媒層は、例えば、触媒を担持させたカーボンブラックなどの担持体をポリパーフルオロアルキルスルホン酸系プロトン伝導材料などに分散させたものにより構成されている。なお、酸素電極13には図示しない空気供給ポンプが接続されていてもよいし、接続部材20に設けられた開口(図示せず)を介して外部と連通し、自然換気により空気すなわち酸素が供給されるようになっていてもよい。
接続部材20は、二つの平坦部21,22の間に屈曲部23を有し、一方の平坦部21において一つの単位セル(例えば、10A)の燃料電極12に接し、他方の平坦部22において隣接する単位セル(例えば、10B)の酸素電極13に接しており、隣接する二つの単位セル(例えば、10A,10B)を電気的に直列に接続すると共に、各単位セル10A〜10Fで発生した電気を集電する集電体としての機能も有している。このような接続部材20は、例えば、厚みが150μmであり、銅(Cu),ニッケル(Ni),チタン(Ti)またはステンレス鋼(SUS)により構成され、金(Au)または白金(Pt)等でめっきされていてもよい。また、接続部材20は、燃料電極12および酸素電極13に燃料および空気をそれぞれ供給するための開口(図示せず)を有しており、例えば、エキスパンドメタルなどのメッシュ類や、パンチングメタルなどにより構成されている。なお、屈曲部23は、予め単位セル10A〜10Fの厚みに合わせて折曲加工されていてもよいし、接続部材20が厚み200μm以下のメッシュなど柔軟性を有している場合は製造工程においてたわむことにより形成されるようにしてもよい。このような接続部材20は、例えば、電解質膜11の周辺部に設けられたPPS(ポリフェニレンスルフィド)あるいはシリコーンゴム等の封止材(図示せず)が接続部材20にネジ締めされることにより、単位セル10A〜10Fに接合されている。
燃料タンク40は、例えば、液体燃料41の増減によっても内部に気泡などが入らずに体積が変化する容器(例えばビニール袋など)と、この容器を覆う直方体形状のケース(構造体)とにより構成されている。燃料タンク40には、その中央付近の上方に、燃料タンク40内の液体燃料41を吸引してノズル(図示せず)から排出させるための燃料供給ポンプ(図示せず)が設けられている。ノズルから排出された液体燃料は、燃料タンク40の上面に設けられた燃料拡散板(図示せず)上においてポンプによる加圧または毛細管現象などにより拡散し、各単位セル10A〜10Fに供給されるようになっている。液体燃料41は、気化した状態で電池セル10A〜10Fに供給されるようになっていてもよいし、液体の状態で燃料電極12に接触するようになっていてもよい。
この燃料電池システム1は、例えば次のようにして製造することができる。
まず、上述した材料よりなる電解質膜11を、上述した材料よりなる燃料電極12および酸素電極13の間に挟んで熱圧着することにより、電解質膜11に燃料電極12および酸素電極13を接合し、単位セル10A〜10Fを形成する。
次いで、上述した材料よりなる接続部材20を用意し、図4および図5に示したように、6個の単位セル10A〜10Fを3行×2列に配置し、接続部材20により電気的に直列に接続する。なお、電解質膜11の周辺部には上述した材料よりなる封止材(図示せず)を設け、この封止材を接続部材20の屈曲部23にネジ締めにより固定する。
そののち、連結された単位セル10A〜10Fの燃料電極12側に、液体燃料41が収容されると共に燃料供給ポンプ(図示せず)等が設けられた燃料タンク40を配設することにより、発電部10を形成する。そしてこの発電部10に対し、上述した電圧制限回路3Cを、電気的に並列接続されるように取り付ける。以上により、図1ないし図3に示した燃料電池システム1が完成する。
この燃料電池システム1では、各単位セル10A〜10Fの燃料電極12に燃料が供給され、反応によりプロトンと電子とを生成する。プロトンは電解質膜11を通って酸素電極13に移動し、電子および酸素と反応して水を生成する。これにより、液体燃料41すなわちメタノールの化学エネルギーの一部が電気エネルギーに変換され、接続部材20により集電されて、発電部10から電流(出力電流I1)として取り出される。そしてこの出力電流I1および発電部10による起電力V1が出力端子T1,T2から供給され、負荷5が駆動される。
ここで、発電部10による起電力V1が、各単位セル10A〜10Fの正極の溶出が生ずる所定の閾値電圧Vp以下の値であるとき(V1≦Vp)には、前述のようにこの閾値電圧Vpが電圧制限回路3内のツェナーダイオードD1の降伏電圧Vzとほぼ等しい値であるため、このツェナーダイオードD1側には出力電流が流れず、出力電流I1はそのまま負荷5側へと供給される。すなわち、V1≦Vpのときには、発電部V1による起電力V1によって各単位セル10A〜10Fの正極の溶出が生ずるおそれはないため、起電力V1がそのまま負荷5へ供給される。
一方、発電部10による起電力V1が閾値電圧Vpを超えた場合(V1>Vp)には、各単位セル10A〜10Fの正極の溶出を防ぐため、電圧制限回路3によって閾値電圧Vpを超えた分の電圧ΔV(=V1−Vp)に基づく電力が熱消費される。具体的には、起電力V1がツェナーダイオードD1の降伏電圧Vzを超えることになるため、超えた分の電圧ΔVによって、図1に示した出力電流I2のようにツェナーダイオードD1へ向かって電流が流れ、これによりツェナーダイオードD1の抵抗成分によって電圧ΔVに基づく電力が熱消費され、外部へ放出される。したがって、発電部10の起電力V1が、閾値電圧Vp以下に制限される。
また、このような電圧制限回路3による電圧制限動作の際に、従来のように、発電部10の温度や液体燃料41の燃料濃度、発電部10による起電力V1等を定常的に監視(モニター)する必要はない。したがって、このような電圧制限動作に起因する発電時の消費電力の増加は生じない。
以上のように本実施の形態では、発電部10による起電力V1が各単位セル10A〜10Fの正極の溶出が生ずる所定の閾値電圧Vpを超えたときに、その超えた分の電圧ΔVに基づく電力を電圧制限回路3において熱消費させることによって発電部10の起電力V1を閾値電圧Vp以下に制限するようにしたので、発電時の消費電力の増加を引き起こすことなく、過大な起電力による各単位セル10A〜10Fの正極の溶出を抑えることが可能となる。
具体的には、電圧制限回路3が整流器を含んで構成され、この整流器のカソードが発電部10の正極側に接続されると共に整流器のアノードが発電部10の負極側に接続されているようにしたので、上記のように発電時の消費電力の増加を引き起こすことなく、過大な起電力による各単位セル10A〜10Fの正極の溶出を抑えることが可能となる。
また、整流器が1つのツェナーダイオードD1により構成されているようにしたので、整流器の降伏電圧を精度良く規定することができ、厳密な電圧制限動作を行うことが可能となる。
なお、電圧制限回路内の整流器を、例えば図6に示した燃料電池システム1Aにおける電圧制限回路3Aのように、互いに電気的に直接接続された複数のダイオードD21〜D2nによって構成するようにしてもよい。具体的には、各ダイオードD21〜D2nは、アノードが発電部10の正極側(接続点P1側)を向くと共に、カソードが発電部10の負極側(接続点P2側)を向くように配置すればよい。また、各ダイオードD21〜D2nの電圧降下VRの和が、閾値電圧Vpとほぼ等しくなるように設定されている。このような構成の電圧制限回路3Aにおいても、発電部10による起電力V1が閾値電圧Vpを超えた場合(V1>Vp)には、図中に示した出力電流I3のように各ダイオードD21〜D2nへ向かって電流が流れ、これにより各ダイオードD21〜D2nの抵抗成分によって電圧ΔVに基づく電力が熱消費され、外部へ放出される。よって、本実施の形態と同様の作用により、同様の効果が得られる。また、整流器を複数のダイオードによって構成しているので、整流器における漏れ電流を小さくすることも可能となる。
[第2の実施の形態]
次に、本発明の第2の実施の形態について説明する。なお、第1の実施の形態における構成要素と同一のものには同一の符号を付し、適宜説明を省略する。
図7は、本実施の形態に係る燃料電池システム(燃料電池システム1B)の全体構成を表したものである。この燃料電池システム1Bは、図1に示した第1の実施の形態の燃料電池システム1において、電圧制限回路3の代わりに電圧制限回路3Bを設けるようにしたものである。
電圧制限回路3Bは、発電部10に対して電気的に並列接続されており、シャントレギュレータ31と、抵抗器R0,Rkと、第1の抵抗分圧器を構成する抵抗器R1,R2とにより構成されている。具体的には、シャントレギュレータ31は、カソードが発電部10の正極側(接続点P4側)を向くと共に、アノードが発電部10の負極側(接続点P5側)を向くように配置されている。また、シャントレギュレータ31のリファレンス端子は、接続点P3に接続されている。また、抵抗器R1,R2は、接続点P1,P2間で互いに電気的に直列接続されると共に、発電部10およびシャントレギュレータ31に対して並列接続されており、シャントレギュレータ31のリファレンス端子に対して発電部10による起電力V1の分圧電圧(リファレンス電圧Vref=V1×(r2/(r1+r2));r1,r2は抵抗器R1,R2の抵抗値)を供給する第1の抵抗分圧器として機能している。また、抵抗器R0は、発電部10の正極側とシャントレギュレータ31のカソードとの間に配置され(発電部10の正極と接続点P1との間に挿入配置され)、抵抗器Rkは、発電部10および上記第1の抵抗分圧器に対して並列接続されると共に、シャントレギュレータ31に対して直列接続されている(接続点P4とシャントレギュレータのカソードとの間に挿入配置されている)。なお、上記した起電力V1は、閾値電圧Vpとほぼ等しい値となっており、例えば単位セル当たり0.33Vとなっている。
この燃料電池システム1Bでは、発電部10による起電力V1が、各単位セル10A〜10Fの正極の溶出が生ずる所定の閾値電圧Vp以下の値であるとき(V1≦Vp)には、シャントレギュレータ31のリファレンス端子に供給される起電力V1の分圧電圧(リファレンス電圧Vref)がシャントレギュレータ31の動作電圧よりも低いことになるため、このシャントレギュレータ31側には出力電流が流れず、出力電流I1はそのまま負荷5側へと供給される。すなわち、V1≦Vpのときには、発電部V1による起電力V1によって各単位セル10A〜10Fの正極の溶出が生ずるおそれはないため、起電力V1がそのまま負荷5へ供給される。
一方、発電部10による起電力V1が閾値電圧Vpを超えた場合(V1>Vp)には、各単位セル10A〜10Fの正極の溶出を防ぐため、電圧制限回路3Bによって閾値電圧Vpを超えた分の電圧ΔV(=V1−Vp)に基づく電力が熱消費される。具体的には、起電力V1の分圧電圧(リファレンス電圧Vref)がシャントレギュレータ31の動作電圧よりも高くなるため、シャントレギュレータ31がオン状態となる。したがって、閾値電圧Vpを超えた分の電圧ΔVによって、図7に示した出力電流I4のようにシャントレギュレータ31へ向かって電流が流れ、これによりシャントレギュレータ31の抵抗成分によって電圧ΔVに基づく電力が熱消費され、外部へ放出される。よって、発電部10の起電力V1が、閾値電圧Vp以下に制限される。
以上のように本実施の形態においても、第1の実施の形態と同様の作用により、同様の効果を得ることが可能である。すなわち、発電時の消費電力の増加を引き起こすことなく、過大な起電力による各単位セル10A〜10Fの正極の溶出を抑えることが可能となる。
具体的には、電圧制限回路3Bがシャントレギュレータ31を含んで構成され、このシャントレギュレータ31のカソードが発電部10の正極側を向くと共にアノードが発電部10の負極側を向くように配置したので、上記のような効果を得ることができる。
また、電圧制限回路3Bが、発電部10およびシャントレギュレータ31に対して並列接続されると共にシャントレギュレータ31のリファレンス端子に対して発電部10による起電力V1の分圧電圧(リファレンス電圧Vref)を供給する第1の抵抗分圧器(抵抗器R1,R2により構成される)を有するようにしたので、閾値電圧Vpに基づく動作電圧をシャントレギュレータ31のリファレンス端子に供給することが可能となる。
また、電圧制限回路3Bが、発電部10の正極側とシャントレギュレータ31のカソードとの間に抵抗器R0(第1の抵抗器)を有するようにしたので、シャントレギュレータ31へ流れ込む電流I3の大きさを制限することが可能となる。
さらに、電圧制限回路3Bが、発電部10および第1の抵抗分圧器に対して並列接続されると共にシャントレギュレータ31に対して直列接続された抵抗器Rk(第2の抵抗器)を有するようにしたので、電圧制限動作の際に、電流I3に基づく電力を熱に変換させる動作を、シャントレギュレータ31と抵抗器Rkとの間で分担させることが可能となる。
なお、上記した抵抗器R0,Rkは、場合によっては電圧制限回路内に設けないようにしてもよい。
[第3の実施の形態]
次に、本発明の第3の実施の形態について説明する。なお、第1または第2の実施の形態における構成要素と同一のものには同一の符号を付し、適宜説明を省略する。
図8は、本実施の形態に係る燃料電池システム(燃料電池システム1C)の全体構成を表したものである。この燃料電池システム1Cは、図1に示した第1の実施の形態の燃料電池システム1において、電圧制限回路3の代わりに電圧制限回路3Cを設けるようにしたものである。
電圧制限回路3Cは、発電部10に対して電気的に並列接続されており、バイポーラトランジスタであるNPNトランジスタTr1と、抵抗器REと、第2の抵抗分圧器を構成する抵抗器R3,R4とにより構成されている。具体的には、NPNトランジスタTr1は、抵抗器Rk(第3の抵抗器)と互いに電気的に直列接続されると共に、発電部10に対して電気的に並列接続されている。また、NPNトランジスタTr1は、ベースが接続点P3に接続され、エミッタが接続点P5側(抵抗器REの一端)に接続され、コレクタが接続点P4に接続されている。また、抵抗器R3,R4は、接続点P1,P2間で互いに電気的に直列接続されると共に、発電部10およびNPNトランジスタTr1に対して並列接続されており、NPNトランジスタTr1のベース端子に対して発電部10による起電力V1の分圧電圧(ベース電圧VB=V1×(r4/(r3+r4));r3,r4は抵抗器R3,R4の抵抗値)を供給する第2の抵抗分圧器として機能している。また、抵抗器REは、一端がNPNトランジスタのエミッタに接続され、他端が接続点P5に接続されている。なお、上記した起電力V1は、閾値電圧Vpとほぼ等しい値となっており、例えば単位セル当たり0.33Vとなっている。また、NPNトランジスタTr1は、本発明における「トランジスタ」の一具体例に対応する。
この燃料電池システム1Cでは、発電部10による起電力V1が、各単位セル10A〜10Fの正極の溶出が生ずる所定の閾値電圧Vp以下の値であるとき(V1≦Vp)には、NPNトランジスタTr1のベース端子に供給される起電力V1の分圧電圧(ベース電圧VB)がNPNトランジスタTr1のオン電圧よりも低いことになるため、このNPNトランジスタTr1側には出力電流が流れず、出力電流I1はそのまま負荷5側へと供給される。すなわち、V1≦Vpのときには、発電部V1による起電力V1によって各単位セル10A〜10Fの正極の溶出が生ずるおそれはないため、起電力V1がそのまま負荷5へ供給される。
一方、発電部10による起電力V1が閾値電圧Vpを超えた場合(V1>Vp)には、各単位セル10A〜10Fの正極の溶出を防ぐため、電圧制限回路3Cによって閾値電圧Vpを超えた分の電圧ΔV(=V1−Vp)に基づく電力が熱消費される。具体的には、起電力V1の分圧電圧(ベース電圧VB)がNPNトランジスタTr1のオン電圧よりも高くなるため、NPNトランジスタTr1がオン状態となる。したがって、閾値電圧Vpを超えた分の電圧ΔVによって、図7に示した出力電流I5のようにNPNトランジスタTr1および抵抗器REへ向かって電流が流れ、これにより抵抗器REによって電圧ΔVに基づく電力が熱消費され、外部へ放出される。よって、発電部10の起電力V1が、閾値電圧Vp以下に制限される。
以上のように本実施の形態においても、第1および第2の実施の形態と同様の作用により、同様の効果を得ることが可能である。すなわち、発電時の消費電力の増加を引き起こすことなく、過大な起電力による各単位セル10A〜10Fの正極の溶出を抑えることが可能となる。
具体的には、電圧制限回路3Cが、互いに直列接続されると共に発電部10に対して並列接続されたNPNトランジスタTr1および抵抗器RE3と、発電部10に対して並列接続されると共に発電部10による起電力V1の分圧電圧を供給してNPNトランジスタTrのオン・オフ動作を切り替えるための第2の抵抗分圧器(抵抗器R3,R4により構成される)とを有するようにしたので、上記のような効果を得ることができる。
なお、例えば図9に示した燃料電池システム1Dのように、電圧制限回路3Dが、複数のバイポーラトランジスタ(ここでは、ベース電圧VB1,VB2により規定される2つのNPNトランジスタTr21,Tr22)を有すると共に、これら複数のバイポーラトランジスタが互いに複合接続(ダーリントン接続)されているようにしてもよい。このように構成した場合、電圧制限動作の際にトランジスタに流し込む電流(電流I6)を、本実施の形態で説明した電流I5よりも大きくすることができ、より効率的に電圧制限動作を行うことが可能となる。
また、例えば図10に示した燃料電池システム1Eのように、電圧制限回路3Eにおいて、トランジスタが電界効果トランジスタ(この場合、NチャネルFET)Tr3であると共に、この電界効果トランジスタTr3を、第2の抵抗分圧器による分圧電圧(ゲート電圧VG)がゲート端子に供給されるように配置してもよい。このように構成した場合、本実施の形態において説明したバイポーラトランジスタの場合と比べ、電圧制限回路における消費電流(図中の電流I7による消費電流)を小さくすることが可能となる。
さらに、例えば図11に示した燃料電池システム1Fのように、電圧制限回路3Fが、第2の抵抗分圧器による分圧電圧(ベース電圧VB)の大きさを調整可能な可変抵抗器Rvを有するようにしてもよい。具体的には、この可変抵抗器Rvは抵抗器R3,R4の間に挿入配置されており、この場合のベース電圧VBは、VB=V1(Vp)×((r4+rv4)/(r3+rv3+r4+rv4)))(rv3,rv4は、可変抵抗器Rvの抵抗値うちの、抵抗器R3側または抵抗器R4側の分割抵抗値)となる。このように構成した場合、ベース電圧VBの設定値をより繊細に調整することが可能となる。なお、このような可変抵抗器Rvを、図9や図10に示した電圧制限回路3D,3Eにおいて設けるようにしてもよい。
なお、本実施の形態およびその変形例では、トランジスタが、NPNトランジスタやNチャネルFETである場合について説明したが、トランジスタが、PNPトランジスタやPチャネルFETであってもよい。
以上、第1〜第3の実施の形態を挙げて本発明を説明したが、本発明はこれらの実施の形態に限定されるものではなく、種々の変形が可能である。
例えば、上記実施の形態では、発電部10が、互いに電気的に直列接続された6つの単位セルを含む場合について説明したが、単位セルの数はこれには限られない。例えば、発電部10が1つの単位セルにより構成されていてもよく、また、2以上の任意の複数の単位セルにより構成されていてもよい。
また、上記実施の形態では、ダイレクトメタノール型の燃料電池システムについて説明したが、本発明は、これ以外の種類の燃料電池システムについても適用することが可能である。
本発明の燃料電池システムは、例えば、携帯電話、電子写真機、電子手帳またはPDA(Personal Digital Assistants)等の携帯型の電子機器に好適に用いることが可能である。
本発明の第1の実施の形態に係る燃料電池システムの全体構成を表す回路図である。 図1に示した発電部の構成例を表す断面図である。 図1に示した発電部の構成例を表す平面図である。 図1に示した発電部の製造方法を説明するための断面図である。 図1に示した発電部の製造方法を説明するための平面図である。 第1の実施の形態の変形例に係る燃料電池システムの全体構成を表す回路図である。 第2の実施の形態に係る燃料電池システムの全体構成を表す回路図である。 第3の実施の形態に係る燃料電池システムの全体構成を表す回路図である。 第3の実施の形態の変形例に係る燃料電池システムの全体構成を表す回路図である。 第3の実施の形態の他の変形例に係る燃料電池システムの全体構成を表す回路図である。 第3の実施の形態の他の変形例に係る燃料電池システムの全体構成を表す回路図である。 白金におけるプールベイ図(pHと電位との関係図)を表す特性図である。 燃料電池における電流密度と電圧および出力密度との関係の一例を表す特性図である。
符号の説明
1,1A〜1F…燃料電池システム、10…発電部、10A〜10F…単位セル、11…電解質膜、12…燃料電極(負極)、13…酸素電極(正極)、20…接続部材、20A…端子、3,3A〜3F…電圧制限回路、31…シャントレギュレータ、40…燃料タンク、41…液体燃料、5…負荷、P1〜P5…接続点、T1,T2…出力端子、LO…出力ライン、LG…接地ライン、V1…発電部による起電力、Vz…降伏電圧、VR…電圧降下、Vref…リファレンス電圧、VB,VB1,VB2…ベース電圧、VG…ゲート電圧、I1〜I7…出力電流、D1…ツェナーダイオード、D21〜D2n…ダイオード、R0〜R4,Rk,RE…抵抗器、Rv…可変抵抗器、Tr1,Tr21,Tr22…バイポーラトランジスタ(NPNトランジスタ)、Tr3…電界効果トランジスタ(NチャネルFET)。

Claims (17)

  1. 正極(酸素電極)および負極(燃料電極)を有する単位セルを含む発電部と、
    前記発電部に対して並列接続されると共に、前記発電部による起電力が前記正極の溶出が生ずる所定の閾値電圧を超えたときにその超えた分の電圧に基づく電力を熱消費させることにより、前記発電部の起電力を前記閾値電圧以下に制限する電圧制限回路と
    を備えたことを特徴とする燃料電池システム。
  2. 前記負極の発電電位をx[V vs. SHE]としたとき、
    前記閾値電圧が、単位セル当たり、(0.85−x)[V]以下である
    ことを特徴とする請求項1に記載の燃料電池システム。
  3. 前記単位セルが、水素型燃料電池により構成され、
    前記閾値電圧が、単位セル当たり、0.85[V]以下である
    ことを特徴とする請求項2に記載の燃料電池システム。
  4. 前記単位セルが、直接メタノール型燃料電池により構成され、
    前記閾値電圧が、単位セル当たり、0.33[V]以下である
    ことを特徴とする請求項2に記載の燃料電池システム。
  5. 前記電圧制限回路がツェナーダイオードを含んで構成され、
    前記ツェナーダイオードのカソードが前記発電部の正極側に接続されると共に、前記ツェナーダイオードのアノードが前記発電部の負極側に接続されている
    ことを特徴とする請求項1に記載の燃料電池システム。
  6. 前記電圧制限回路が、互いに直列接続された複数のダイオードを含んで構成され、
    前記ダイオードはそれぞれ、アノードが前記発電部の正極側を向くと共にカソードが前記発電部の負極側を向くように配置されている
    ことを特徴とする請求項1に記載の燃料電池システム。
  7. 前記電圧制限回路がシャントレギュレータを含んで構成され、
    前記シャントレギュレータは、カソードが前記発電部の正極側を向くと共にアノードが前記発電部の負極側を向くように配置されている
    ことを特徴とする請求項1に記載の燃料電池システム。
  8. 前記電圧制限回路は、前記発電部および前記シャントレギュレータに対して並列接続されると共に、シャントレギュレータのリファレンス端子に対して前記発電部による起電力の分圧電圧を供給する第1の抵抗分圧器を有する
    ことを特徴とする請求項7に記載の燃料電池システム。
  9. 前記電圧制限回路は、前記発電部の正極側と前記シャントレギュレータのカソードとの間に、第1の抵抗器を有する
    ことを特徴とする請求項8に記載の燃料電池システム。
  10. 前記電圧制限回路は、前記発電部および前記第1の抵抗分圧器に対して並列接続されると共に前記シャントレギュレータに対して直列接続された第2の抵抗器を有する
    ことを特徴とする請求項8に記載の燃料電池システム。
  11. 前記電圧制限回路は、
    互いに直列接続されると共に前記発電部に対して並列接続されたトランジスタおよび第3の抵抗器と、
    前記発電部に対して並列接続されると共に、前記発電部による起電力の分圧電圧を供給して前記トランジスタのオン・オフ動作を切り替えるための第2の抵抗分圧器とを有する
    ことを特徴とする請求項1に記載の燃料電池システム。
  12. 前記トランジスタがバイポーラトランジスタであり、
    前記バイポーラトランジスタは、前記第2の抵抗分圧器による分圧電圧がベース端子に供給されるように配置されている
    ことを特徴とする請求項11に記載の燃料電池システム。
  13. 前記電圧制限回路が複数の前記バイポーラトランジスタを有し、
    前記複数のバイポーラトランジスタが互いに複合接続(ダーリントン接続)されている
    ことを特徴とする請求項12に記載の燃料電池システム。
  14. 前記トランジスタが電界効果トランジスタ(FET)であり、
    前記電界効果トランジスタは、前記第2の抵抗分圧器による分圧電圧がゲート端子に供給されるように配置されている
    ことを特徴とする請求項11に記載の燃料電池システム。
  15. 前記電圧制限回路は、前記第2の抵抗分圧器による分圧電圧の大きさを調整可能な可変抵抗器を有する
    ことを特徴とする請求項11に記載の燃料電池システム。
  16. 前記発電部は、互いに電気的に直列接続された複数の前記単位セルを含む
    ことを特徴とする請求項1に記載の燃料電池システム。
  17. 正極(酸素電極)および負極(燃料電極)を有する単位セルを含む発電部を備えた燃料電池システムに適用される電圧制限方法であって、
    前記発電部に対して並列接続された電圧制限回路を用いて、前記発電部による起電力が前記正極の溶出が生ずる所定の閾値電圧を超えたときに、その超えた分の電圧に基づく電力を熱消費させることにより、前記発電部の起電力を前記閾値電圧以下に制限する
    ことを特徴とする電圧制限方法。
JP2007242527A 2007-09-19 2007-09-19 燃料電池システムおよび電圧制限方法 Pending JP2009076259A (ja)

Priority Applications (4)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2007242527A JP2009076259A (ja) 2007-09-19 2007-09-19 燃料電池システムおよび電圧制限方法
PCT/JP2008/066839 WO2009038117A1 (ja) 2007-09-19 2008-09-18 燃料電池システムおよび電圧制限方法
US12/678,340 US20100190074A1 (en) 2007-09-19 2008-09-18 Fuel cell system and voltage limitation method
CN200880106928A CN101803092A (zh) 2007-09-19 2008-09-18 燃料电池系统和电压限制方法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2007242527A JP2009076259A (ja) 2007-09-19 2007-09-19 燃料電池システムおよび電圧制限方法

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2009076259A true JP2009076259A (ja) 2009-04-09

Family

ID=40467927

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2007242527A Pending JP2009076259A (ja) 2007-09-19 2007-09-19 燃料電池システムおよび電圧制限方法

Country Status (4)

Country Link
US (1) US20100190074A1 (ja)
JP (1) JP2009076259A (ja)
CN (1) CN101803092A (ja)
WO (1) WO2009038117A1 (ja)

Cited By (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2011154926A (ja) * 2010-01-28 2011-08-11 Gs Yuasa Corp 燃料電池システム
JP2013020795A (ja) * 2011-07-11 2013-01-31 Toyota Motor Corp 燃料電池、および、燃料電池の検査方法
JP2013504845A (ja) * 2009-09-14 2013-02-07 コミサリア ア レネルジ アトミク エ オウ エネルジ アルタナティヴ 燃料電池用電圧制御装置
JP2015210968A (ja) * 2014-04-28 2015-11-24 積水化学工業株式会社 微生物燃料システム、微生物燃料電池の蓄電方法および蓄電回路
JP2017189364A (ja) * 2016-04-13 2017-10-19 株式会社ユニバーサルエンターテインメント 遊技機

Families Citing this family (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
AR083718A1 (es) 2010-05-11 2013-03-20 Sanofi Aventis Fenil cicloalquil pirrolidina (piperidina) espirolactamas y amidas sustituidas, preparacion y uso terapeutico de las mismas
JP5737521B2 (ja) 2012-03-05 2015-06-17 トヨタ自動車株式会社 電源システム
CN104901393A (zh) * 2015-06-22 2015-09-09 罗民雄 电池串联充电电路中各电池充电电压的控制方法与电路
US10523003B2 (en) 2017-01-30 2019-12-31 Cummins Enterprise Inc. Auxiliary power circuit and method of use
US10790546B2 (en) * 2017-11-27 2020-09-29 Ford Global Technologies, Llc Current bypass device for proton exchange membrane fuel cell system

Citations (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2007507856A (ja) * 2003-10-07 2007-03-29 ユーティーシー フューエル セルズ,エルエルシー 燃料電池電圧制御

Family Cites Families (12)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US3350629A (en) * 1964-10-13 1967-10-31 Exxon Production Research Co Voltage regulator
US3980931A (en) * 1975-05-30 1976-09-14 Mclellan Norvel Jeff Over voltage protector
GB2129237B (en) * 1982-10-21 1986-06-25 Westinghouse Electric Corp Fuel cell protection circuits
JPS60219920A (ja) * 1984-04-17 1985-11-02 株式会社東芝 燃料電池発電システムの制御装置
US7132185B2 (en) * 2001-12-14 2006-11-07 Ballard Power Systems Inc. Fuel cell system shunt regulator method and apparatus
US7674537B2 (en) * 2003-03-31 2010-03-09 Gs Yuasa Corporation Direct methanol type fuel cell and method of preventing elution of its fuel pole, quality control method and operation method
US7632583B2 (en) * 2003-05-06 2009-12-15 Ballard Power Systems Inc. Apparatus for improving the performance of a fuel cell electric power system
JP2007128790A (ja) * 2005-11-04 2007-05-24 Nissan Motor Co Ltd 燃料電池の制御方法及びその制御装置
JP4978019B2 (ja) * 2006-02-14 2012-07-18 日産自動車株式会社 燃料電池システム
JP2008251448A (ja) * 2007-03-30 2008-10-16 Ihi Corp 燃料電池発電装置におけるスタック電圧制御方法及び装置
JP2008258120A (ja) * 2007-04-09 2008-10-23 Nissan Motor Co Ltd 燃料電池のエージング装置およびその方法
JP2008293708A (ja) * 2007-05-22 2008-12-04 Toyota Motor Corp 燃料電池システムおよび燃料電池制御方法

Patent Citations (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2007507856A (ja) * 2003-10-07 2007-03-29 ユーティーシー フューエル セルズ,エルエルシー 燃料電池電圧制御

Cited By (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2013504845A (ja) * 2009-09-14 2013-02-07 コミサリア ア レネルジ アトミク エ オウ エネルジ アルタナティヴ 燃料電池用電圧制御装置
JP2011154926A (ja) * 2010-01-28 2011-08-11 Gs Yuasa Corp 燃料電池システム
JP2013020795A (ja) * 2011-07-11 2013-01-31 Toyota Motor Corp 燃料電池、および、燃料電池の検査方法
JP2015210968A (ja) * 2014-04-28 2015-11-24 積水化学工業株式会社 微生物燃料システム、微生物燃料電池の蓄電方法および蓄電回路
JP2017189364A (ja) * 2016-04-13 2017-10-19 株式会社ユニバーサルエンターテインメント 遊技機

Also Published As

Publication number Publication date
WO2009038117A1 (ja) 2009-03-26
US20100190074A1 (en) 2010-07-29
CN101803092A (zh) 2010-08-11

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP2009076259A (ja) 燃料電池システムおよび電圧制限方法
JP5441310B2 (ja) 電源システム
JP3912249B2 (ja) 燃料電池の運転方法および燃料電池を搭載した携帯機器
KR101148402B1 (ko) 연료 전지 시스템 및 연료 전지의 활성화 방법
JP2009087741A (ja) 燃料電池の劣化検出装置及び燃料電池システム
EP1906480A1 (en) Fuel cell and method for operating fuel cell
US20110140547A1 (en) Fuel cell system and electronic device
US20070154743A1 (en) Micro-energy re-activating method to recover PEM fuel cell performance
KR20090009237A (ko) 충전 장치
JP5344223B2 (ja) 燃料電池システムおよび電子機器
JP5344219B2 (ja) 燃料電池システムおよび電子機器
JP2006040868A (ja) 燃料電池の特性復帰方法および特性復帰装置
JP5344218B2 (ja) 燃料電池システムおよび電子機器
JP2006294628A (ja) 燃料電池およびこれを搭載した携帯機器
JP2007287466A (ja) 燃料電池システム
JP2009231111A (ja) 燃料電池ユニット、燃料電池スタックおよび電子機器
JP5348600B2 (ja) 直接型燃料電池システムとその制御方法
JP5154175B2 (ja) 給電装置
US20110111316A1 (en) Fuel cartridge and fuel cell system
JP5817419B2 (ja) 2次電池型燃料電池
KR101007673B1 (ko) 수소발생장치 및 연료전지 발전장치
JP2010055954A (ja) 電極およびこれを用いた燃料電池、並びに電子機器
JP2007207474A (ja) 充電装置
JP2005184970A (ja) 発電システム
JP4892303B2 (ja) 燃料電池システムの起動方法および燃料電池システム

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20100226

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20120807

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20120926

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20130305

A02 Decision of refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02

Effective date: 20130702