JP2009076242A - マグネトロン - Google Patents

マグネトロン Download PDF

Info

Publication number
JP2009076242A
JP2009076242A JP2007242188A JP2007242188A JP2009076242A JP 2009076242 A JP2009076242 A JP 2009076242A JP 2007242188 A JP2007242188 A JP 2007242188A JP 2007242188 A JP2007242188 A JP 2007242188A JP 2009076242 A JP2009076242 A JP 2009076242A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
magnetron
cathode
central axis
niobium
alloy
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2007242188A
Other languages
English (en)
Inventor
Makoto Ueda
誠 上田
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Toshiba Hokuto Electronics Corp
Original Assignee
Toshiba Hokuto Electronics Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Toshiba Hokuto Electronics Corp filed Critical Toshiba Hokuto Electronics Corp
Priority to JP2007242188A priority Critical patent/JP2009076242A/ja
Publication of JP2009076242A publication Critical patent/JP2009076242A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Images

Landscapes

  • Microwave Tubes (AREA)

Abstract

【課題】マグネトロンの内部の耐熱性および真空保持性能を維持しつつ、エンドハット材料の選択肢を増やす。
【解決手段】中心軸41に沿って円筒状に延びる陽極円筒1と、陽極円筒1の内面から中心軸41に向かって延びる複数のベイン2と、中心軸に配置された螺旋状の陰極5とを備えたマグネトロンの陰極5の両端に固着された一対のエンドハット6,7を、ニオブ単体やNb−Sn合金、Nb−Ti合金、Nb−Ni合金などのニオブを含有する金属で形成する。このエンドハット6,7の表面にTa、Zr、Tiなどのガス吸着金属を固着させてもよい。
【選択図】図1

Description

本発明は、電子レンジなどに用いるマグネトロンに関する。
一般的なマグネトロンは、陽極円筒と、複数のベインとを備えている。ベインは、陽極円筒の内部に放射状に配設されている。ベインは、円周方向の一つおきに、ベインの上下端部にロー付けされた大小一対のストラップリングによって連結されている。複数のベインの遊端に囲まれた電子作用空間には、螺旋状陰極が陽極円筒の軸心に沿って配設されている。螺旋状陰極の両端は、それぞれ出力側エンドハットおよび入力側エンドハットに固着されている。また、陽極円筒の両端には、それぞれ略漏斗状の出力側および入力側のポールピースが固着されている。エンドハットは、たとえばモリブデンで形成されている(たとえば特許文献1参照)。
特開2006−351350号公報 特開2000−306518号公報
マグネトロン内部は、高真空に保持される。このため、マグネトロンの内部には、ガスを吸着するゲッターを設けている。一般的なマグネトロンでは、エンドハットの表面にチタンやジルコニウムなどのガス吸着金属を焼結させてゲッターとしている(たとえば特許文献2参照)。また、マグネトロンの動作時に陰極近傍は高温となるため、一般的なマグネトロンでは、高融点であるモリブデンなどをエンドハットや陰極に電流を供給するサポートロッドに用いている。
しかし、モリブデンや、ジルコニウムや、チタンは、いわゆる希少元素であり、また、ゲッターとして用いる場合には製法も複雑になるため、マグネトロンの部品の材料として、これらに代わる材料を選定可能にしておくことは、材料供給の多様性の観点から重要である。
そこで、本発明は、マグネトロンの内部の耐熱性および真空保持性能を維持しつつ、エンドハットやサポートロッドの材料の選択肢を増やすことを目的とする。
上述の課題を解決するため、本発明は、マグネトロンにおいて、中心軸に沿って円筒状に延びる陽極円筒と、前記陽極円筒の内面から、前記中心軸に向かって延びる複数のベインと、前記中心軸に配置された螺旋状の陰極と、前記陰極の両端に固着された一対のエンドハットと、前記エンドハットのそれぞれに接続されて前記陰極に電流を供給するサポートロッドと、を具備し、前記エンドハットおよび前記サポートロッドの少なくとも一方はNbを含有する金属で形成されていることを特徴とする。
本発明によれば、マグネトロンの内部の耐熱性および真空保持性能を維持しつつ、エンドハットやサポートロッドの材料の選択肢を増やすことができる。
本発明に係るマグネトロンの実施の形態を、図面を参照して説明する。なお、同一または類似の構成には同一の符号を付し、重複する説明は省略する。
図1は、本発明に係るマグネトロンの一実施の形態における縦断面図である。
本実施の形態のマグネトロンは、同一の軸(中心軸41)に沿って配置された陽極円筒1、陰極5、一対のエンドハット6,7および一対のポールピース8,9、並びに、この中心軸41の近傍から放射状に延びる複数のベイン2を備えている。
陽極円筒1は、中心軸41に沿って円筒状に延びている。ベイン2は、中心軸41の近傍から放射状に延びて、陽極円筒1の内面に固定されている。ベイン2は、それぞれ実質的に長方形の板状に形成されている。陽極円筒1の内面に固定されていない側のベイン2の遊端31は、中心軸41に沿って延びる同一の円筒面上に配置されていて、この円筒面をベイン内接円筒と呼ぶ。複数のベイン2は、円周方向の一つおきに、ベインの上下端部にロー付けされた大小それぞれ対となったストラップリング3,4によって連結されている。
陰極5は、螺旋状であり、電子作用空間であるベイン内接円筒の内部に配置され、陽極円筒1の中心軸に配置されている。また、陰極5の両端は、それぞれエンドハット6,7に固着されている。エンドハット6,7は、ベイン2に対して中心軸41の外側に配置されている。アンテナ側(出力側)のエンドハット6は陰極5に向かって開いたカップ状に、ステム側(入力側)のエンドハット7はリング状に、それぞれニオブ(Nb)で形成されている。
一対のポールピース8,9は、それぞれ中央部に貫通孔32を有する漏斗状に形成されている。貫通孔32の中心は、中心軸41上に位置している。それぞれのポールピース8,9は、エンドハット6,7で挟まれる空間に対して中心軸41の外側に向かって貫通孔32から広がるように形成されている。エンドハット6,7の外径は陽極円筒1の径とほぼ同じに形成されている。エンドハット6,7の外周部分は、陽極円筒1の両方の端部にそれぞれ固定されている。また、これら一対のポールピース8,9は、エンドハット6,7で挟まれる空間を挟んで配置されている。
また、ポールピース8,9には、それぞれ筒状の金属封着体10,11が固着されている。それぞれの金属封着体10,11は、陽極円筒1の一端にも接している。
出力側の金属封着体10のポールピース8に対して反対側の端には、出力側セラミック12が接合されている。また、出力側セラミック12の金属封着体に対して反対側の端には、排気管13が接合されている。ベイン2からはアンテナ14が導出されている。このアンテナ14は、出力側のポールピース8を貫通して、出力部内を延びて、先端は排気管13で挟持固定されている。排気管13の全体はキャップ15で覆われている。
入力側の金属封着体11のポールピース9に対して反対側の端には、入力側セラミック16が接合されている。陰極5には、エンドハット6,7を介して2本のサポートロッド17,18が接続されている。サポートロッド17,18は、たとえば中継板19を介して管外へ導出されて、入力端子20に接続されている。
陰極5などが配置されたマグネトロンの内部は、たとえば10−3〜10−4Pa程度の真空状態に保たれている。
また、マグネット21,22とヨーク23,24が、このような発振部本体を囲むように配設されて、磁気回路を形成している。また、発振部本体を冷却するためのラジエーター25、入力側に接続されたフィルター26とそれを囲むボックス27とで外装が形成されている。
本実施の形態のマグネトロンは、ニオブでエンドハット6,7を形成していている。つまり、エンドハット材料として、一般的なマグネトロンで用いられているモリブデン(Mo)以外を選択することができる。また、ニオブの融点は2470℃程度であり、マグネトロンの動作時の温度に対する余裕という観点では、2620℃程度のモリブデンの融点とほぼ同等である。さらに、ニオブは、ガス吸着金属であるから、モリブデンの表面にチタンを固着させたエンドハットと同等のガス吸着性能を備えることができる。したがって、本実施の形態のマグネトロンでは、マグネトロンの内部の耐熱性および真空保持性能を維持しつつ、ニオブという新たなエンドハット材料を選択することができる。
このエンドハット6,7は、ニオブ板をプレスすることにより形成することができる。このため、ガス吸着金属の電着や焼結の工程が不要で、製造コストを低減することができる。
また、エンドハット6,7の材料は、ニオブ単体の金属だけでなく、ニオブを含有する合金であってもよい。たとえば、ニオブ−スズ合金(Nb−Sn)、ニオブ−チタン合金(Nb−Ti)、ニオブ−ニッケル合金(Nb−Ni)合金で、エンドハット6,7を形成してもよい。これらの合金を用いた場合であっても、エンドハット6,7はガス吸着性能を有する。このような合金を用いると、ニオブ単体に比べて融点が低下するが、合金成分の割合を適切な範囲とすることで、マグネトロンの動作時の温度に対する余裕を確保し、適切な耐熱性を確保することができる。
このように、エンドハット6,7にニオブ含有合金を用いることにより、マグネトロンの内部の耐熱性および真空保持性能を維持しつつ、エンドハット材料の選択肢をさらに増やすことができる。
また、このようなエンドハット6,7の表面の一部または全部に、さらに他のガス吸着金属を固着させてもよい。ガス吸着金属は、たとえば、エンドハット6,7を成型した後に、ガス吸着金属を電着させ、その後、焼結することにより固着させることができる。ガス吸着金属としては、たとえばタンタル(Ta)、ジルコニウム(Zr)、チタン(Ti)を用いることができる。
ニオブあるいはニオブ合金で形成したエンドハット6,7の表面に、ガス吸着金属を固着させることにより、ガス吸着能力を適宜高めることができる。特に、ガス吸着動作温度が、ニオブと異なるガス吸着金属を固着させると、ガス吸着動作温度範囲を広げることができる。たとえば、ニオブのガス吸着動作温度は、400℃程度から900℃程度の範囲である。一方、チタンのガス吸着動作温度は、500℃程度から1200℃の範囲である。したがって、ニオブあるいはニオブ合金製のエンドハット6,7の表面にチタンを固着させることにより、ガス吸着動作温度を400℃程度から1200℃程度の範囲に拡張することができる。たとえば出力側のエンドハット6は、マグネトロンの動作時に900℃以上となる場合がある。しかし、900℃以上でもガス吸着する金属を出力側のエンドハット6に固着させておくことにより、マグネトロンの動作時に常にガス吸着性能を保持することができる。
ニオブあるいはニオブ合金は、ガス吸着性能を有する。このため、ガス吸着金属をエンドハット6,7に固着させた場合でも、モリブデンなどのガス吸着しない材料でエンドハットを形成してその表面にガス吸着金属を固着させた場合に比べて、固着させるガス吸着金属量は少なくてすむ。
また、陰極5の近傍に位置するサポートロッド17,18は、マグネトロンの動作時に高温となるため、高融点金属であるモリブデンで形成される場合がある。このサポートロッド17,18も、マグネトロンの動作時の温度がニオブの融点に対して余裕があれば、ニオブあるいはニオブ合金で形成することができる。この場合、サポートロッド17,18もゲッターとして働くこととなるため、マグネトロンの内部の真空度をより高めることができる。マグネトロンの動作時におけるサポートロッド17,18の温度が、ニオブのガス吸着動作温度(400℃程度から900℃程度の範囲)を超える場合には、より高い動作温度範囲でガス吸着するチタンなどをサポートロッド17,18の表面に固着させてもよい。
なお、以上の説明は単なる例示であり、本発明は上述の実施の形態に限定されず、様々な形態で実施することができる。
本発明に係るマグネトロンの一実施の形態における縦断面図である。
符号の説明
1…陽極円筒、2…ベイン、3…ストラップリング(大)、4…ストラップリング(小)、5…陰極、6…エンドハット(出力側)、7…エンドハット(入力側)、8…ポールピース(出力側)、9…ポールピース(入力側)、10…金属封着体(出力側)、11…金属封着体(入力側)、12…出力側セラミック、13…排気管、14…アンテナ、15…キャップ、16…入力側セラミック、17…サポートロッド、18…サポートロッド、19…中継板、20…入力端子、21…マグネット、22…マグネット、23…ヨーク、24…ヨーク、25…ラジエーター、26…フィルター、27…ボックス、31…遊端、32…貫通孔

Claims (4)

  1. 中心軸に沿って円筒状に延びる陽極円筒と、
    前記陽極円筒の内面から、前記中心軸に向かって延びる複数のベインと、
    前記中心軸に配置された螺旋状の陰極と、
    前記陰極の両端に固着された一対のエンドハットと、
    前記エンドハットのそれぞれに接続されて前記陰極に電流を供給するサポートロッドと、
    を具備し、前記エンドハットおよび前記サポートロッドの少なくとも一方はNbを含有する金属で形成されていることを特徴とするマグネトロン。
  2. 前記エンドハットは、Nb、Nb−Sn、Nb−TiおよびNb−Niのいずれかで形成されていることを特徴とする請求項1に記載のマグネトロン。
  3. 前記エンドハットの表面の少なくとも一部に固着した前記エンドハットの成分元素以外のガス吸着金属を具備することを特徴とする請求項1または請求項2に記載のマグネトロン。
  4. 前記ガス吸着金属は、Ta、ZrおよびTiのいずれかであることを特徴とする請求項3に記載のマグネトロン。
JP2007242188A 2007-09-19 2007-09-19 マグネトロン Pending JP2009076242A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2007242188A JP2009076242A (ja) 2007-09-19 2007-09-19 マグネトロン

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2007242188A JP2009076242A (ja) 2007-09-19 2007-09-19 マグネトロン

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2009076242A true JP2009076242A (ja) 2009-04-09

Family

ID=40611033

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2007242188A Pending JP2009076242A (ja) 2007-09-19 2007-09-19 マグネトロン

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2009076242A (ja)

Citations (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS5283648A (en) * 1976-01-01 1977-07-12 Mitsubishi Chem Ind Ltd N2-substituted-n2-(5,6,7,8-tetrahydro-1 or 2-naphtalenesulfonyl)-ar gininamides or their salts
JPS6313252A (ja) * 1986-07-02 1988-01-20 ソ−ン イ−エムアイ ピ−エルシ− 高圧ナトリウム放電ランプのための光透過性セラミック材料よりなるア−ク管
JPS63244543A (ja) * 1987-03-30 1988-10-12 Toshiba Corp マグネトロン用陰極部
JPH04315730A (ja) * 1991-04-12 1992-11-06 Japan Metals & Chem Co Ltd 非蒸発型ゲッターの製造方法

Patent Citations (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS5283648A (en) * 1976-01-01 1977-07-12 Mitsubishi Chem Ind Ltd N2-substituted-n2-(5,6,7,8-tetrahydro-1 or 2-naphtalenesulfonyl)-ar gininamides or their salts
JPS6313252A (ja) * 1986-07-02 1988-01-20 ソ−ン イ−エムアイ ピ−エルシ− 高圧ナトリウム放電ランプのための光透過性セラミック材料よりなるア−ク管
JPS63244543A (ja) * 1987-03-30 1988-10-12 Toshiba Corp マグネトロン用陰極部
JPH04315730A (ja) * 1991-04-12 1992-11-06 Japan Metals & Chem Co Ltd 非蒸発型ゲッターの製造方法

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP4667441B2 (ja) ろう材、管球、マグネトロンおよびろう付け方法
JP4503639B2 (ja) 電子レンジ用マグネトロン
JPS61156624A (ja) 電子レンジ用マグネトロン
CN102945778A (zh) 一种空心阴极组件
CN202917423U (zh) 一种空心阴极组件
US7065178B2 (en) Rotating anode x-ray tube
JP2009076242A (ja) マグネトロン
CN203631478U (zh) Ka波段空间行波管阴极结构
JP5893464B2 (ja) マグネトロンおよびその製造方法
JP5281975B2 (ja) 真空バルブ
JP2011198725A (ja) マグネトロン
US2898501A (en) Getters for electron tubes
CN106783470B (zh) 用于复合管壳螺旋线慢波结构的装配模具及装配方法
US2900549A (en) Getter for electron tube
JP2009081018A (ja) マグネトロン、マグネトロンの製造装置およびマグネトロンの製造方法
JP4742672B2 (ja) マグネトロン
US3127537A (en) Cathode mount and alloy therefor
US3737711A (en) Electron tube having an improved filamentary cathode and support therefor and method of making same
JPS635164Y2 (ja)
JP5723126B2 (ja) マグネトロンおよび電子レンジ
JP2017111955A (ja) マグネトロン
CN203674150U (zh) L波段空间行波管阴极结构
JPH04349330A (ja) マグネトロン
JPH1055762A (ja) マグネトロン
JPS5930778B2 (ja) 真空容器

Legal Events

Date Code Title Description
A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20100428

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20100706

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20100831

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20101019

A02 Decision of refusal

Effective date: 20110308

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02

RD04 Notification of resignation of power of attorney

Effective date: 20110506

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A7424