JP5281975B2 - 真空バルブ - Google Patents

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Description

本発明は、電気回路を開閉する真空遮断器の開閉接点を内蔵した真空バルブに関するものであり、特に、冷却性に優れ、大容量化が可能な電極構造を有する真空バルブに関するものである。
従来の真空バルブは、絶縁円筒の真空容器からなり、その内側に筒状のアークシールドが配置されている。アークシールドの内部には、固定接点と可動接点とが接離可能に配置されている。また、固定接点は固定ロッドに接続され、可動接点は可動ロッドに接続されている。固定ロッドにおける固定接点接合部の反対側は、真空容器の一方の蓋部から引き出され、可動ロッドにおける可動接点接合部の反対側は、真空容器の他方の蓋部からベローズを介して引き出されている。
真空バルブは、その固定ロッドと可動ロッドとが主回路に接続されており、可動ロッドを上下に駆動することにより、固定接点と可動接点とを接離させ、主回路電流の遮断または通電を行う。
従来の真空バルブでは、通電中に固定接点と可動接点とを開離させると、開離間隙にアークが発生する。固定接点または可動接点におけるアークが発生する場所(アークスポットと記す)が局所的であると、固定接点または可動接点が局所的に溶融してしまうとの問題があった。
この問題を解決した真空バルブとして、固定接点と固定ロッドとの間および可動接点と可動ロッドとの間にコイル部を設け、このコイル部により、固定接点と可動接点との開離間隔に縦磁界を発生させ、アークスポットの局所的な停留を防止し、発生アークを拡散させるものがある。
この真空バルブの、コイル部は、固定ロッドまたは可動ロッドを接合する接合孔が設けられたリング部と、リング部から外径側に伸びる4本の腕部と、この腕部の先端から円周方向に伸びる円弧部と、この円弧部から突出した凸部とからなっているものである。
また、別のコイル部は、固定ロッドの固定接点と接合される端部と可動ロッドの可動接点と接合される端部とに設けられた鍋底形の凹み部を、クランク形状に加工したものである(例えば、特許文献1参照)。
また、従来の真空バルブは、固定接点と可動接点とが真空容器中にあり、熱放散性が極めて悪く、大電流を通電すると温度上昇が非常に大きいとの問題があった。
この問題を解決した、固定接点と可動接点との熱放散性を向上させ、温度が非常に高くなるのを防止した真空バルブとして、固定ロッドと可動ロッドとを中空管として、中空の固定ロッドの一端側の開口部に固定接点を設け、中空の可動ロッドの一端側の開口部に可動接点を設け、固定接点の裏面および可動接点の裏面が、冷却媒体に接する構造としたものがある(例えば、特許文献2参照)。
特開2000−57913号公報(第1頁、第4頁、第1図、第2図第17図) 特開昭60−91517号公報(第2頁、第2図)
しかし、特許文献1に記載の真空バルブにおいて、特許文献2に記載の真空バルブと同様に、固定ロッドと可動ロッドとを冷却媒体を取り入れることができる中空管としても、固定接点と固定ロッドとの間および可動接点と可動ロッドとの間に、上記構造のコイル部が設けられており、コイル部の構造から、固定接点の裏面および可動接点の裏面が、冷却気体に接することができないので、やはり、固定接点および可動接点が十分に冷却されず、温度上昇が大きくなり真空バルブの大容量化が困難であるとの問題があった。
また、真空バルブは、通常高温炉内で真空ロウ付けされるため、高電気伝導率、脱ガスが少ない等の利点から、固定ロッドと可動ロッドとには無酸素銅を使用される。無酸素銅が用いられた中空の固定ロッドおよび中空の可動ロッドは、十分な機械強度を有しておらず、接点間の接離における耐衝撃性が低いとの問題があった。
また、耐衝撃性を向上させるため、固定ロッドと可動ロッドとの軸方向に垂直な断面の面積を増加させると、真空バルブ自体が大型化したり、絶縁距離の短縮により耐電圧性能が低下する等の問題があった。
本発明は、上記のような問題を解決するためになされたものであり、その目的は、アークスポットの局所的な停留の防止と、固定接点および可動接点の十分な冷却と、大型化させずに固定ロッドと可動ロッドとの接点の接離時における耐衝撃性の向上とができ、小型化と高電圧化と遮断・定格電流の大容量化とを実現する真空バルブを提供することである。
本発明に係わる真空バルブは、両端にフランジが接合された絶縁円筒の真空容器と、真空容器の内部に収納された接離可能な固定接点と可動接点と、一端側が固定接点と接合し、且つ他端側が一方のフランジを貫通して延出した固定電極ロッドと、一端側が可動接点と接合し、且つ他端側が他方のフランジに設けられたベローズを介して延出した可動電極ロッドとを備えた真空バルブであって、固定電極ロッドが、管状の固定電極と固定電極の外周側に設けられた管状の補強材とで形成され、可動電極ロッドが、管状の可動電極と可動電極の外周側に設けられた管状の補強材とで形成され、固定電極の固定接点側端部の管壁に、固定電極の軸方向に対して傾斜した複数のスリットによる固定電極コイル部が形成され、可動電極の可動接点側端部の管壁に、可動電極の軸方向に対して傾斜した複数のスリットによる可動電極コイル部が形成されたものである。
本発明に係わる真空バルブは、両端にフランジが接合された絶縁円筒の真空容器と、真空容器の内部に収納された接離可能な固定接点と可動接点と、一端側が固定接点と接合し、且つ他端側が一方のフランジを貫通して延出した固定電極ロッドと、一端側が可動接点と接合し、且つ他端側が他方のフランジに設けられたベローズを介して延出した可動電極ロッドとを備えた真空バルブであって、固定電極ロッドが、管状の固定電極と固定電極の外周側に設けられた管状の補強材とで形成され、可動電極ロッドが、管状の可動電極と可動電極の外周側に設けられた管状の補強材とで形成され、固定電極の固定接点側端部の管壁に、固定電極の軸方向に対して傾斜した複数のスリットによる固定電極コイル部が形成され、可動電極の可動接点側端部の管壁に、可動電極の軸方向に対して傾斜した複数のスリットによる可動電極コイル部が形成されたものであり、小型化と高電圧化と遮断・定格電流の大容量化とが実現できる。
本発明の実施の形態1に係わる真空バルブの構造を示す断面模式図である。 本発明の実施の形態1に係わる真空バルブにおける、固定電極および可動電極のスリットが設けられた部分の構造を示す斜視模式図である。 本発明の実施の形態1に係わる真空バルブにおいて、固定接点と可動接点との開離間隔に縦磁界を形成させる機構を説明する図である。 本発明の実施の形態1に係わる真空バルブにおいて、縦置された場合(a)および横置された場合(b)の固定接点と可動接点とが冷却される機構を説明する図である。 本発明の実施の形態2に係わる真空バルブの固定電極および可動電極のスリットが設けられた部分の構造を示す斜視模式図である。 本発明の実施の形態3に係わる真空バルブの構造を示す断面模式図である。 本発明の実施の形態4に係わる真空バルブの、接点と電極ロッドとの接合部の構造を示す断面模式図である。 本発明の実施の形態5に係わる真空バルブの構造を示す断面模式図である。 本発明の実施の形態6に係わる真空バルブの構造を示す断面模式図である。 発明の実施の形態7に係わる真空バルブの構造を示す断面模式図である。 本発明の実施の形態8に係わる真空バルブの構造を示す断面模式図である。 本発明の実施の形態9に係わる真空バルブの構造を示す断面模式図である。
実施の形態1.
図1は、本発明の実施の形態1に係わる真空バルブの構造を示す断面模式図である。
図1に示すように、本実施の形態の真空バルブ100は、両端に蓋部となるフランジ1a,1bが接合された絶縁円筒の真空容器1と、真空容器1の内側に配置されたアークシールド2と、アークシールド2の内部に設けられた接離可能な固定接点3aと可動接点3bとを備えている。
固定接点3aは、固定電極ロッド4aに、例えば、ロウ付けで接合されており、可動接点3bは、可動電極ロッド4bに、例えば、ロウ付けで接合されている。
そして、固定電極ロッド4aは、管状の固定電極5aと固定電極5aの外壁を囲んで設けられた管状の補強材(固定側補強材と記す)6aとで形成され、固定電極5aと固定側補強材6aとの端面が、共に固定接点3aに接合されている。
また、可動電極ロッド4bは、管状の可動電極5bと可動電極5bの外壁とを囲んで設けられた管状の補強材(可動側補強材と記す)6bとで形成され、可動電極5bと可動側補強材6bとの端面が、共に可動接点3bに接合されている。
また、固定電極ロッド4aにおける固定接点3aと接合される端面がある部分(固定接点側端部と記す)の反対側の端部は、一方のフランジ1aを貫通して気密に外部に引き出されている。可動電極ロッド4bにおける可動接点3bと接合される端面がある部分(可動接点側端部と記す)の反対側の端部は、他方のフランジ1bに接合されたベローズ7を介して、気密に外部に引き出されている。
固定電極5aと可動電極5bとは、共に、銅等のような電気伝導度に優れた金属管であり、固定電極5aにおける固定接点側端部の管壁と、可動電極5bにおける可動接点側端部の管壁とには、各々スリット(図示せず)が設けられている。
図2は、本発明の実施の形態1に係わる真空バルブにおける、固定電極および可動電極のスリットが設けられた部分の構造を示す斜視模式図である。
本実施の形態の真空バルブ100では、図2に示すように、固定電極5aの固定接点側端部の管壁に形成された複数のスリット8aと、可動電極5bの可動接点側端部の管壁に形成された複数のスリット8bとは、共に各接点3a,3bとの接合部から斜めの方向に形成されている。そして、スリット8aの傾斜方向とスリット8bの傾斜方向とは、固定電極5aと可動電極5bとを貫く軸方向に対して同じである。
すなわち、固定電極5aの固定接点側端部の管壁には、スリット8aにより固定電極5aの軸方向に対して傾斜した歯部9aが形成され、固定電極コイル部10aとなっている。また、可動電極5bの可動接点側端部の管壁には、スリット8bにより可動電極5bの軸方向に対して傾斜した歯部9bが形成され、可動電極コイル部10bとなっている。
本実施の形態の真空バルブ100では、固定電極コイル部10aと可動電極コイル部10bとで、固定接点3aと可動接点3bとの開離間隔に縦磁界を発生させる。
図3は、本発明の実施の形態1に係わる真空バルブにおいて、固定接点と可動接点との開離間隔に縦磁界を形成させる機構を説明する図である。
図3は、電流Aが可動電極5bから固定電極5aへ流れる場合を示している。
図3に示すように、電流Aが、固定電極コイル部10aの歯部9a、および可動側コイル部10bの歯部9bに流れると、各々の歯部9a,9bに磁場Bが発生する。この磁場Bにより、固定接点3aと可動接点3bとの開離間隔に縦磁界Cを形成する。
この縦磁界Cは、遮断時に固定接点3aと可動接点3bとの開離間隔に発生するアークを停留させず、拡散させる(拡散アークDにする)ので、アークの電流密度を低減させる。それゆえ、アークの維持または遮断後の再点弧の原因となる接点材料からの金属蒸気の発生を抑制し、真空バルブの遮断性能を向上させる。
図4は、本発明の実施の形態1に係わる真空バルブにおいて、縦置された場合(a)および横置された場合(b)の固定接点と可動接点とが冷却される機構を説明する図である。
図4(a)の縦置された真空バルブ100では、流動状態を矢印で示した冷却媒体Eは、中空状の固定電極5aの内壁に沿って供給され、発熱部Fにある固定接点3aを冷却する。固定接点3aに接して温められた冷却媒体Eは、中空管の固定電極5aの中心部を通って、固定電極5aから排出される。また、冷却媒体Eは、中空管の可動電極5b内も同様に流れ、発熱部Fにある可動接点3bを冷却する。
図4(b)の横置された真空バルブ100では、流動状態を矢印で示した冷却媒体Eは、中空管の固定電極5aの下側の内壁に沿って供給され、発熱部Fにある固定接点3aを冷却する。固定接点3aに接して温められた冷却媒体Eは、中空管の固定電極5aの上側の内壁に沿って固定電極5aから排出される。また、冷却媒体Eは、中空管の可動電極5b内も同様に流れ、発熱部Fにある可動接点3bを冷却する。
本実施の形態では、冷却媒体Eには、気体または液体が用いられる。そして、接点部分の冷却は、冷却媒体Eの自然対流で行われるが、例えばファンによる強制的な対流で行っても良い。
本実施の形態の真空バルブ100は、固定電極5aおよび可動電極5bの管内に冷却媒体Eを流し、この冷却媒体Eを、固定接点3aの裏面および可動接点3bの裏面に、接触できる構造であるので、発熱部Fを直接に冷却でき、大型化することなしに、電流容量を大きくできる。
本発明の実施の形態1に係わる真空バルブは、固定電極ロッド4aが固定電極5aとその外周側に設けられた固定側補強材6aとで形成され、可動電極ロッド4bが可動電極5bとその外周側に設けられた可動側補強材6bとで形成されている。そして、補強材6a,6bには、例えばステンレスが用いられる。
そのため、固定接点3aと可動接点3bの接離動作時に、固定電極ロッド4aと固定接点3aとの接合部、および固定電極ロッド4aと真空遮断器の固定側端子部との接合部(図示せず)に加わる衝撃力は、固定側補強材6aが受け止める。また、固定接点3aと可動接点3bの接離動作時に、可動電極ロッド4bと可動接点3aとの接合部および可動電極ロッド4bと真空遮断器の可動側操作機構との接合部(図示せず)に加わる衝撃力は、可動側補強材6bが受け止める。
すなわち、固定接点3aと可動接点3bの接離動作時の衝撃力は、補強材6a,6bにかかり、固定電極5aと可動電極5bとには加わらないので、固定電極5aおよび可動電極5bは、大きな強度が不要であり、中空管を用いることができる。また、各電極5a,5bの断面積は電流容量で決まる大きさ以上にする必要がない。また、各電極5a,5bの歯部の変形も防止できる。
補強材6a,6bには、耐圧性にすぐれたステンレスを用いることができるので、真空バルブの耐電圧が向上する。
本実施の形態の真空バルブ100は、固定電極5aと可動電極5bに金属の中空管が用いられ、それら開口部に接点が接合されているので、冷却媒体で各接点3a,3bの裏面を直接冷却でき、高温化するのを防止し、定格電流通電性能および遮断性能の向上が図れる。
また、固定電極5aの固定接点側端部および可動電極5bの可動接点側端部がコイル部10a,10bとなっており、接点の開離間隔に発生するアークを拡散アークにできるので、アークの維持または遮断後の再点弧の原因となる接点材料からの金属蒸気の発生を抑制し、遮断性能の向上が図れる。
また、固定電極ロッド4aが固定電極5aとその外周側に設けられた固定側補強材6aとで形成され、可動電極ロッド4bが可動電極5bとその外周側に設けられた可動側補強材6bとで形成されており、各電極5a,5bには、接離動作時の衝撃力が加わらないので、電極のサイズが電気性能から決まり、固定電極ロッド4aおよび可動電極ロッド4bが大きくなるのを防止できる。
すなわち、本実施の形態の真空バルブ100は、小型化できるとともに、高電圧化と遮断・定格電流の大容量化とが実現できる。
実施の形態2.
図5は、本発明の実施の形態2に係わる真空バルブの固定電極および可動電極のスリットが設けられた部分の構造を示す斜視模式図である。
図5に示すように、本実施の形態の真空バルブは、固定電極25aのスリット8aの傾斜方向と可動電極25bのスリット8bの傾斜方向とが、固定電極25aと可動電極25bとを貫く軸方向に対して、反対である以外、実施の形態1の真空バルブと同様である。
すなわち、固定電極25aの固定接点側端部には、スリット8aにより固定電極25aの軸方向に対して傾斜した歯部9aが形成され、固定電極コイル部10aとなっている。
また、可動電極25bの可動接点側端部には、スリット8bにより可動電極25bの軸方向に対して傾斜した歯部9bが形成され、可動電極コイル部10bとなっている。そして、歯部9aの傾斜方向と歯部9bの傾斜方向は逆である。
図5に示すように、電流Aが、固定電極コイル部10aの歯部9a、および可動側コイル部10bの歯部9bに流れると、各々の歯部9a,9bに磁場Bが発生する。
しかし、歯部9aの傾斜方向と歯部9bの傾斜方向とが逆であるので、磁場Bによって形成される磁界Hの方向は、接点面と平行な方向となり、磁気駆動力Lが発生し、集中アークMが一定位置に停留することがない。
本実施の形態の真空バルブは、実施の形態1の真空バルブと同様な効果を有するとともに、集中アークを動かすことにより、接点からの金属蒸気の発生を抑制することができ、真空バルブの遮断性能を向上させることができる。
実施の形態3.
図6は、本発明の実施の形態3に係わる真空バルブの構造を示す断面模式図である。
図6は、固定電極ロッドが真空遮断器の固定側端子部に、可動電極ロッドが真空遮断器の可動側操作機構に取り付けられた状態を示している。
図6に示すように、本実施の形態の真空バルブ300は、一方のフランジ1aから延出した部分に、排気孔11が設けられた固定電極ロッド34aと、他方のフランジ1bに設けられたベローズ7を介して延出した部分に、排気孔11が設けられた可動電極ロッド34bを用いた以外、実施の形態1の真空バルブと同様である。
本実施の形態の真空バルブ300は、実施の形態1の真空バルブと同様な効果を有するとともに、図6に示すように、固定電極ロッド34aの上端の開口が、真空遮断器の固定側端子部21で塞がれ、可動電極ロッド34bの下端の開口が、真空遮断器の可動側操作機構22で塞がれたとしても、固定電極5a内および可動電極5b内の、例えば空気等の冷却媒体Eが、矢印のように流れ、外気と入れ替わることができ、固定接点3aおよび可動接点3bを冷却できる。
本実施の形態における、固定電極ロッドの真空容器から延出した部分と、可動電極ロッドの真空容器から延出した部分とに、排気孔を設ける構造は、実施の形態2の真空バルブにも適用できる。
実施の形態4.
図7は、本発明の実施の形態4に係わる真空バルブの、接点と電極ロッドとの接合部の構造を示す断面模式図である。
図7に示すように、本実施の形態の真空バルブは、固定電極5aが導板12を介して固定接点3aに接合された固定電極ロッド44aと、可動電極5bが導板12を介して可動接点3bに接合された可動電極ロッド44bとを用いた以外、実施の形態1の真空バルブと同様である。
本実施の形態の真空バルブは、実施の形態1の真空バルブと同様な効果を有するとともに、各電極5a,5bが、対応する接点3a,3bに導板12を介して接合され、導板12で真空シールされているので、接点の品質に関係なく、高品質な真空シールが実現できる。また、各接点3a,3bは、導板12と接合しているので、熱容量が増加し、遮断時における接点の温度上昇を小さくでき、接点からの金属蒸気の発生が抑制され、遮断性能を向上できる。
本実施の形態の各電極が導板を介して対応する接点に接合される構造は、実施の形態2と実施の形態3との真空バルブにも適用できる。
実施の形態5.
図8は、本発明の実施の形態5に係わる真空バルブの構造を示す断面模式図である。
図8に示すように、本実施の形態の真空バルブ500は、固定電極5aにおける固定接点側端部と反対側の端部に、固定側補強材6aの内壁と接合した固着部13を備えた固定電極ロッド54aと、可動電極5bにおける可動接点側端部と反対側の端部に、可動側補強材6bの内壁と接合した固着部13を備えた可動電極ロッド54bとを用いた以外、実施の形態1の真空バルブと同様である。
本実施の形態の真空バルブ500は、実施の形態1の真空バルブと同様な効果を有するとともに、各電極5a,5bの一端が、対応する接点3a、3bに接合し、他端が対応する各補強材6a、6bの内壁に接合しているので、接離動作時の衝撃力に対する耐力がいっそう向上している。
本実施の形態における、各電極の他端が、対応する各補強材の内壁に接合した構造は、実施の形態2から実施の形態4のいずれの真空バルブにも適用できる。
実施の形態6.
図9は、本発明の実施の形態6に係わる真空バルブの構造を示す断面模式図である。
図9に示すように、本実施の形態の真空バルブ600は、固定電極コイル部10aの径が固定電極コイル部10a以外の径より大きい固定電極65aと固定電極65aと相似形の固定側補強材66aとで形成される固定電極ロッド64a、および、可動電極コイル部10bの径が可動電極コイル部10b以外の径より大きい可動電極65bと可動電極65bと相似形の可動側補強材66bとで形成される可動電極ロッド64bを用いた以外、実施の形態1の真空バルブと同様である。
本実施の形態の真空バルブ600は、実施の形態1の真空バルブと同様な効果を有するとともに、各電極のコイル部10a,10bの径を、コイル部10a,10b以外の径より大きくしているので、真空バルブのサイズを大きくすることなしに、遮断電流を大きくすることができる。
本実施の形態における、各電極のコイル部の径をコイル部以外の径より大きくする構造は、実施の形態2から実施の形態5のいずれの真空バルブにも適用できる。
実施の形態7.
図10は、本発明の実施の形態7に係わる真空バルブの構造を示す断面模式図である。
図10に示すように、本実施の形態の真空バルブ700は、固定側電極65aと相似ではなく、径が真空容器1内で固定電極コイル部10a側に向かって連続して大きくなった形状の固定側補強材76a、および、可動側電極65bと相似ではなく、径が真空容器1内で可動電極コイル部10b側に向かって連続して大きくなった形状の可動側補強材76bを用いた以外、実施の形態6の真空バルブと同様である。
図10では、各補強材76a,76bの径が連続して大きくなった部分の形状は円錐台である。
本実施の形態の真空バルブ700は、実施の形態6の真空バルブと同様な効果を有するとともに、各補強材76a,76bの径が、真空容器1内において、対応する電極コイル部10a,10b側に向かって傾斜して大きくなっているので、アークシールド2と電極ロッド74a,74bとの距離の偏りが小さく、電界を均一化でき、真空バルブの耐電圧が向上する。
また、真空バルブの耐電圧性能を向上するため、製造段階で行われる電圧印加による繰り返し閃絡をして弱点部を潰すコンディショニングでは、電界が不均一だと電界の最大箇所に閃絡が集中しコンディショニング領域が限られる。しかし、本実施の形態の真空バルブ700では、電界が均一なので、コンディショニング領域が増え、閃絡による表面改質および不純物や吸着ガスの除去を広範囲に実施することができ、真空バルブ全体の耐圧性能の安定化が図れる。
本実施の形態における、各補強材の径を、真空容器内において、対応する各電極のコイル部側に向かって連続して大きくする構造は、実施の形態2から実施の形態5のいずれの真空バルブにも適用できる。
実施の形態8.
図11は、本発明の実施の形態8に係わる真空バルブの構造を示す断面模式図である。
図11は、固定電極ロッドが真空遮断器の固定側端子部に、可動電極ロッドが真空遮断器の可動側操作機構に取り付けられた状態を示している。
図11に示すように、本実施の形態の真空バルブ800では、固定電極5aと固定電極5aの内壁側に設けられた固定側補強材6aとで形成された固定電極ロッド84a、および、可動電極5bと可動電極5bの内壁側に設けられた可動側補強材6bとで形成された可動電極ロッド84bを用いた以外、実施の形態1の真空バルブと同様である。
本実施の形態の真空バルブ800は、実施の形態1の真空バルブと同様な効果を有するとともに、通電部である固定電極5aと可動電極5bとが、各電極ロッド84a,84bの外周側にあるため、固定電極5aを、固定側端子部21の外部導体につながる上部端子23に容易に接続でき、可動電極5bを、可動側操作機構22の外部導体に連通する下部端子24に容易に接続できる。
実施の形態9.
図12は、本発明の実施の形態9に係わる真空バルブの構造を示す断面模式図である。
図12に示すように、本実施の形態の真空バルブ900は、固定電極コイル部10aの径が固定電極コイル部10a以外の径より大きい固定電極95aを備えた固定電極ロッド94a、および、可動電極コイル部10bの径が可動電極コイル部10b以外の径より大きい可動電極95bを備えた可動電極ロッド94bを用いた以外、実施の形態8の真空バルブと同様である。
本実施の形態の真空バルブ900は、実施の形態8の真空バルブと同様な効果を有するとともに、各コイル部10a,10bの径が、コイル部10a,10b以外の径より大きい各電極95a,95bが用いられているので、真空バルブのサイズを大きくすることなしに、短絡遮断性能を向上できる。
また、本実施の形態の真空バルブ900は、各補強材6a,6bの径を小さくでき、各電極95a,95bのコイル部以外の部分の径を小さくできるので、ベローズ7の径、各フランジ1a,1bの孔径が小さくなり、真空バルブの組み立て性が向上し、低コスト化が可能となる。
本実施の形態の真空バルブ900でも、各電極95a,95bには、導電率が大きな金属、例えば無酸素銅が用いられ、このような銅材は加工性に優れているので、各コイル部10a,10bが太くなった構造の電極95a,95bも容易に形成される。各電極95a,95bの加工は、例えば管状の銅材を圧縮、拡大プレスで行う。
また、各補強材6a,6bには、強度が要求される硬い材料、例えばステンレスが用いられるが、本実施の形態の補強材6a,6bは、構造が単純な管であるので、複雑な加工が不要である。
すなわち、本実施の形態の真空バルブ900における、各コイル部10a,10bが太くなった構造の電極95a,95bを備えた電極ロッド94a,94bは容易に形成できる。
本発明に係わる真空バルブは、アークスポットが局所的に留まるのを防止できるとともに、固定接点および可動接点を十分に冷却でき、固定電極ロッドと可動電極ロッドとの接点の接離時における耐衝撃性が向上したものであり、小型、高電圧、大電流容量の真空遮断器に用いることができる。
1 真空容器、1a,1b フランジ、2 アークシールド、3a 固定接点、
3b 可動接点、
4a,34a,44a,54a,64a,74a,84a,94a 固定電極ロッド、
4b,34b,44b,54b,64b,74b,84b,94b 可動電極ロッド、
5a,25a,65a,95a 固定電極、5b,25b,65b,95b 可動電極、
6a,66a,76a 固定側補強材、6b,66b,76b 可動側補強材、
7 ベローズ、8a,8b スリット、9a,9b 歯部、10a 固定電極コイル部、
10b 可動電極コイル部、11 排気孔、12 導板、13 固着部、
21 固定子側端子、22 可動側操作機構、23 上部端子、24 下部端子、
100,300,500,600,700,800,900 真空バルブ、
A 電流、B 磁場、C 縦磁界、D 拡散アーク、E 冷却媒体、F 発熱部、
H 磁界、L 磁気駆動力、M 集中アーク。

Claims (9)

  1. 両端にフランジが接合された絶縁円筒の真空容器と、上記真空容器の内部に収納された接離可能な固定接点と可動接点と、一端側が上記固定接点と接合し、他端側が上記一方のフランジを貫通して延出した固定電極ロッドと、一端側が上記可動接点と接合し、他端側が上記他方のフランジに設けられたベローズを介して延出した可動電極ロッドとを備えた真空バルブであって、上記固定電極ロッドが、管状の固定電極と上記固定電極の外周側に設けられた管状の補強材とで形成され、上記可動電極ロッドが、管状の可動電極と上記可動電極の外周側に設けられた管状の補強材とで形成され、上記固定電極の固定接点側端部の管壁に、上記固定電極の軸方向に対して傾斜した複数のスリットによる固定電極コイル部が形成され、上記可動電極の可動接点側端部の管壁に、上記可動電極の軸方向に対して傾斜した複数のスリットによる可動電極コイル部が形成された真空バルブ。
  2. 上記固定電極コイル部に形成された上記スリットの傾斜方向と上記可動電極コイル部に形成された上記スリットの傾斜方向とが、上記固定電極と上記可動電極とを貫く軸方向に対して、同じであることを特徴とする請求項1に記載の真空バルブ。
  3. 上記固定電極コイル部に形成された上記スリットの傾斜方向と上記可動電極コイル部に形成された上記スリットの傾斜方向とが、上記固定電極と上記可動電極とを貫く軸方向に対して、逆であることを特徴とする請求項1に記載の真空バルブ。
  4. 上記固定電極ロッドの上記一方のフランジを貫通して延出した部分と、上記可動電極ロッドの上記他方のフランジに設けられた上記ベローズを介して延出した部分とに、排気孔を設けたことを特徴とする請求項1に記載の真空バルブ。
  5. 上記固定電極が導板を介して上記固定接点に接合され、上記可動電極が導板を介して上記可動接点に接合されたことを特徴とする請求項1に記載の真空バルブ。
  6. 上記固定電極ロッドが、上記固定電極の固定接点側端部の反対側の端部に上記固定側補強材の内壁と接合した固着部を備え、上記可動電極ロッドが、上記可動電極の可動接点側端部の反対側の端部に上記可動側補強材の内壁と接合した固着部を備えたことを特徴とする請求項1に記載の真空バルブ。
  7. 上記固定電極ロッドが、上記固定電極コイル部の径を上記固定電極コイル部以外の径より大きくした固定電極と上記固定電極の外周側に設けられた固定側補強材とで形成され、上記可動電極ロッドが、上記可動電極コイル部の径を上記可動電極コイル部以外の径より大きくした可動電極と上記可動電極の外周側に設けられた可動側補強材とで形成されたことを特徴とする請求項1に記載の真空バルブ。
  8. 上記固定側補強材が上記固定電極と相似形であり、上記可動側補強材が上記可動電極と相似形であることを特徴とする請求項7に記載の真空バルブ。
  9. 上記固定側補強材は、上記固定側補強材の径が上記真空容器内で上記固定電極ロッドの固定電極コイル部に向かって連続して大きくなる形状であり、上記可動側補強材は、上記可動側補強材の径が上記真空容器内で上記可動電極ロッドの可動電極コイル部に向かって連続して大きくなる形状であることを特徴とする請求項7に記載の真空バルブ。
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