JP2009074663A - 成形プラスチック歯車 - Google Patents

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Abstract

【課題】長期間潤滑機能を保持でき、動力伝達時の歯の摺動抵抗、歯の摩耗、騒音、及び動力伝達効率のロスを低減できると共に、長期間回転伝達精度を維持することができる成形プラスチック歯車の提供を目的とする。
【解決手段】金型のキャビティ内に溶融プラスチックを射出することにより、相手歯車と噛み合う歯10が複数形成されるようになっている。歯10は、噛み合う相手歯車の歯と接触する面接触領域15に、流動性を有する潤滑剤が収容される凹み16が形成されている。凹み16は、噛み合う相手歯車の歯との接触部が移動する方向(接触軌跡13に沿う方向)の下流側端部近傍において、接触軌跡13が直交する仮想断面上における断面積が接触軌跡13に沿う方向の上流側から下流側に向かうにしたがって小さくなっている。
【選択図】図4

Description

この発明は、金型のキャビティ内に溶融プラスチックを射出することにより形成される成形プラスチック歯車、特に、略円板状のディスク部側面に、径方向内方から径方向外方へ向かって延びる複数の歯が周方向に沿って等間隔に形成されてなるフェースギヤ等の成形プラスチック歯車に関するものである。
近年、直交する2軸間の動力伝達には、射出成形されたフェースギヤ(成形プラスチック歯車)が使用されるようになっている。
図14は、フェースギヤ100とこれに噛み合う平歯車101とで動力伝達機構102を構成し、これらフェースギヤ100と平歯車101とで直交する2軸間の動力伝達を行うようになっている。そして、フェースギヤ100の使用態様としては、被動側で使用される場合と駆動側で使用される場合の両方がある。
図15は、このようなフェースギヤ100の歯103と平歯車101の歯104の噛み合い時における接触部の移動方向を、フェースギヤ100の歯103について模式的に示す図である。この図において(a)は、フェースギヤ100が被動側で使用される場合を示し、(b)は、フェースギヤ100が駆動側で使用される場合を示している。
この図15(a)に示すように、フェースギヤ100が被動側で使用される場合において、フェースギヤ100の歯103と平歯車の歯(104(図14参照))との噛み合い時における接触部は、図中の線105のように、フェースギヤ100の歯103の径方向外方側の歯先107側から径方向内方側の歯元108側へ向かって斜めに移動するようになっている。
また、図15(b)に示すように、フェースギヤ100が駆動側で使用される場合において、フェースギヤ100の歯103と平歯車の歯(104(図14参照))の噛み合い時における接触部は、図中の線106のように、フェースギヤ100の歯103の径方向内方側の歯元108側から径方向外方側の歯先107側へ向かって斜めに移動するようになっている。
そして、これらフェースギヤ100と平歯車101は、動力伝達時において、被動側であるか駆動側であるかに拘わらず、両歯面の接触部にすべりを生じるため、噛み合う両歯面にグリス等の潤滑剤が塗布されて、すべりに起因する摺動抵抗、摩耗、騒音及び動力伝達効率のロスが低減されるように工夫されている(図14参照)。
しかしながら、このようなフェースギヤ100と平歯車101は、その噛み合いの特性上、フェースギヤ100が被動側で使用される場合には、フェースギヤ100の歯面110に塗布した潤滑剤が接触部の移動方向に沿って径方向外方側の歯先107側から径方向内方側の歯元108側へ向かって押し出される傾向にあり、フェースギヤ100が駆動側で使用される場合には、フェースギヤ100の歯面110に塗布した潤滑剤が接触部の移動方向に沿って径方向内方側の歯元108側から径方向外方側の歯先107側へ向かって押し出される傾向にあるため、歯面110の潤滑剤の膜厚が不十分になりやすい。
このような問題を解決するものとして、図16に示すように、フェースギヤ120の歯面122の歯すじ方向に沿って延びる段差123をフェースギヤ120の歯121の歯先124側から歯元125側へ向かって多数平行に形成し、その段差間122にグリスを保持するようにした技術が既に開発された(特許文献1参照)。
特開2002−233276号公報
しかしながら、特許文献1に開示された技術は、フェースギヤ120の歯121と平歯車の歯のすべり接触により、フェースギヤ120の歯121の歯すじ方向に沿って形成された段差123の突起部分が摩耗しやすく、フェースギヤ120の歯121のグリス保持力が早期に低下するだけでなく、フェースギヤ120と平歯車の両歯面間の隙間が増大し、回転伝達精度が低下するという問題を有している。
そこで、本発明は、長期間潤滑機能を保持でき、動力伝達時の歯の摺動抵抗、歯の摩耗、騒音、及び動力伝達効率のロスを低減できると共に、長期間回転伝達精度を維持することができる成形プラスチック歯車の提供を目的とする。
請求項1の発明は、金型のキャビティ内に溶融プラスチックを射出することにより、相手歯車と噛み合う歯が複数形成される成形プラスチック歯車に関するものである。この発明において、前記歯は、噛み合う相手歯車の歯と接触する歯面部分に、流動性を有する潤滑剤が収容される凹みが形成されている。また、前記凹みは、前記噛み合う相手歯車の歯との接触部が移動する方向の下流側端部近傍において、前記接触部が移動する方向に直交する仮想断面上における断面積が前記接触部の移動方向の上流側から下流側に向かうにしたがって小さくなることを特徴としている。
請求項2の発明は、請求項1の発明に係る成形プラスチック歯車において、前記凹みに特徴を有するものである。すなわち、本発明において、前記凹みは、前記歯面部分に複数形成されている。
請求項3の発明は、請求項1又は2の発明に係る成形プラスチック歯車において、前記凹みに特徴を有するものである。すなわち、本発明において、前記凹みは、少なくとも前記接触部が移動する方向の下流側端部近傍において、その深さが前記接触部の移動する方向の下流側へ向かうにしたがって浅くなるように形成されている。
請求項4の発明は、請求項1乃至3のいずれかの発明に係る成形プラスチック歯車において、前記凹みに特徴を有するものである。すなわち、本発明において、前記凹みは、歯先側から歯元側に向かって延びる面が、前記金型の離型方向に対してアンダーカットにならないように形成されている。
請求項5の発明は、請求項1の発明に係る成形プラスチック歯車において、前記凹みに特徴を有するものである。すなわち、本発明において、前記凹みは、複数の溝と、前記複数の溝が合流する合流部と、からなっている。そして、前記凹みの前記合流部は、前記凹みの他部よりも前記接触部が移動する方向の下流側に位置するように形成されている。
請求項1の発明によれば、相手歯車の歯との噛み合い接触部において、噛み合いが進むと凹み内の潤滑剤の圧力が上昇し、潤滑剤の膜圧が上昇し、潤滑剤の膜厚を維持することができ、潤滑が長期間にわたり確実に行われるため、歯の摺動抵抗,歯の摩耗,騒音及び動力伝達効率のロスを低減することができると共に、長期間回転伝達精度を維持することができる。
請求項2の発明によれば、各凹みを近づけて配置できるため、潤滑剤の膜圧の変動を小さくすることができ、より回転伝達精度を高めることができる。
請求項3の発明によれば、請求項1の発明の効果と相俟って、より一層効果的に潤滑剤の膜圧を上昇させることができる。
請求項4の発明によれば、射出成形金型の離型が容易になると共に、射出成形金型のキャビティ内の成形プラスチック歯車を容易に取り出すことができ、射出成形のみで製造できるため、生産効率を高めることができ、成形プラスチック歯車の製造価格の低廉化を図ることができる。
請求項5の発明によれば、多くの凹みから噛み合い接触部へ潤滑剤が供給され、噛み合い接触部が確実に潤滑され、歯の摺動抵抗,歯の摩耗,騒音及び動力伝達効率のロスを低減することができると共に、長期間回転伝達精度を維持することができる。
以下、本発明の実施の形態を図面に基づき詳述する。
図1乃至図3は、本発明の実施形態に係る成形プラスチック歯車としてのフェースギヤ1を示すものである。このうち、図1(a)はフェースギヤ1の正面図を示すものであり、図1(b)は図1(a)の一部を拡大して示す図であり、図1(c)は図1(b)のA方向から見た図である。また、図2は、図1(a)のB−B線に沿って切断して示す断面図である。また、図3は、フェースギヤ1の背面図を示すものである。
これらの図に示すように、フェースギヤ1は、回転中心軸2を中心とする円板状のウェブ3と、このウェブ3の径方向内方側の背面側側面(図2の右側側面)4から回転中心軸2に沿って突出する円筒状のボス5と、ウェブ3の径方向外方端の正面側側面(図2の左側側面)6にウェブ3の外周端に沿ってリング状に形成された歯部7と、を有している。そして、ウェブ3及びボス5の回転中心部には、フェースギヤ1を表裏に貫通する軸穴8が形成されている。
フェースギヤ1の歯部7には、径方向内方から径方向外方へ向かって延びる歯10が周方向に沿って放射状に複数形成されている。このフェースギヤ1の歯10は、図示しない平歯車の歯と噛み合うようになっている。
図4(a)は、フェースギヤ1が被動側で使用される場合の歯10の側面形状図であり、図1(c)のC−C線に沿って切断して示す歯10の側面形状図である。この図4(a)において、フェースギヤ1の歯10と図示しない平歯車の歯との噛み合い範囲を、a1〜a3の線で囲まれる範囲(平行四辺形の範囲)とする。このフェースギヤ1の歯10における噛み合い範囲を示す線のうち、a1がフェースギヤ1と図示しない平歯車の噛み合い位置のフェースギヤ1から見た径方向外方端を示す線(歯たけ方向に沿って延びる線)であり、a2がフェースギヤ1と図示しない平歯車の噛み合い位置のフェースギヤ1から見た径方向内方端を示す線(歯たけ方向に沿って延びる線)であり、a3がフェースギヤ1の歯10と図示しない平歯車の歯先との接触位置のフェースギヤ1の歯元側端部を示す線(歯幅方向に沿って延びる線)である。
この図4(a)に示すように、フェースギヤ1の歯10と図示しない平歯車の歯との噛み合い範囲において、フェースギヤ1の歯10と図示しない平歯車の歯との噛み合い接触位置は、フェースギヤ1の歯のa1線側の歯先11からa2線側の歯元12に向かう線(接触軌跡)13で示すように、歯面14を右上から左下に斜めに横切るように移動する。しかも、フェースギヤ1は、合成樹脂製であるため、図示しない平歯車との噛み合い接触部に作用する荷重で歯面14が弾性変形し、その弾性変形した部分で面接触するようになっている。そして、このフェースギヤ1の歯10の面接触する領域の軌跡は、図4(a)において網掛け部分として示すように、接触軌跡13に沿って、且つ、接触軌跡13に対してある幅をもって移動するようになっている(図4(a)参照)。なお、以下の説明において、このフェースギヤ1の歯10の面接触する範囲(歯面部分)を、面接触領域15とする。
また、図4(a),(b)に示すように、フェースギヤ1の歯10の面接触領域15には、接触軌跡13の方向に沿って複数の凹み16が形成されている。なお、図4(b)は、図4(a)のD−D線に沿って切断して示す歯10の断面図である。ここで、フェースギヤ1の歯面14には流動性を有する潤滑剤(例えば、グリス)が塗布されると共に、フェースギヤ1の歯10の凹み16には潤滑剤が充填される。
凹み16は、図4(a)に示すように、略二等辺三角形の形状を呈しており、底辺17が歯元12側に位置し且つ歯幅方向に沿って延びており、頂部18が歯先11側に位置するように形成されている。また、凹み16は、図4(b)に示すように、歯面14を部分的にえぐり落としたような形状を呈しており、底面20の形状が頂部18から歯元12側へ歯たけ方向に沿って延びる線(図4(b)中の下方向へ延びる線)21に対して歯面14寄りに(時計回り方向に)角度θ分だけ傾いており、この歯面14の歯元12側端部が歯面14まで滑らかに切り上がるように形成されている。このように凹み14の底面20が形成されることにより、底面20の傾き角θが射出成形金型から製品(フェースギヤ1)を取り出す際の抜け勾配となり、フェースギヤ1を射出成形金型から容易に分離することができる。なお、凹み16の底面20の傾き角θが頂部18から歯元12側へ歯たけ方向に沿って延びる線21に対して反時計回り方向に傾いていると、射出成形金型とフェースギヤ1との分離時において、凹み16の底面20がアンダーカット部となって射出成形金型に引っ掛かり、射出成形金型からフェースギヤ1を分離することが困難になり、射出成形のみでフェースギヤ1を生産することができなくなり、射出成形のみでフェースギヤ1を生産することができる本実施形態の場合に比較して生産性が低下する。
ここで、凹み16は、図4(a)の図中左半分が面接触領域15内に位置するように形成されている。したがって、凹み16は、図示しない平歯車の歯との接触部が移動する方向(接触軌跡13に沿う方向)の下流側端部近傍において、図4(a)中の23−23線に沿う仮想平面であって、且つ、接触軌跡13が直交する仮想断面(例えば、図4(a)の紙面に垂直な仮想平面で切断される断面)上における断面積が接触軌跡13の上流(図4(a)中右上)側から下流(図4(a)中左下)側に向かうにしたがって小さくなる。その結果、フェースギヤ1の歯10と図示しない平歯車の歯の噛み合い部における相対運動により、凹み16の接触軌跡13に沿う方向の下流側端部近傍に周囲の潤滑剤を引き込み、フェースギヤ1の歯10と図示しない平歯車の歯の面接触部分における凹み16内の潤滑剤の圧力が上昇し、フェースギヤ1の歯10と図示しない平歯車の歯の面接触部分における潤滑剤の膜圧が上昇して、フェースギヤ1の歯10と図示しない平歯車の歯の噛み合い接触部における潤滑が確実に行われ、フェースギヤ1の歯10と図示しない平歯車の歯の噛み合い接触部における潤滑剤の膜厚を長期間にわたり維持することができる。これにより、本実施形態のフェースギヤ1は、その歯10の摺動抵抗及び摩耗を低減することが可能になると共に、動力伝達時における騒音を低減することができる。
図5は、本実施形態に係るフェースギヤ1の射出成形金型24を模式的に示す図である。この図5に示すように、射出成形金型24は、第1金型25、第2金型26及び軸型27を備えており、第1金型25と第2金型26の型合わせ面側にフェースギヤ1を形作るためのキャビティ28が形成され、このキャビテイ28の中心部を第2金型26側から第1金型25側へ向かって軸型27が貫通するようになっている。そして、この射出成形金型24のキャビティ28内には、図示しないゲートから溶融樹脂が射出されるようになっている。ここで、第1金型25の歯を形作る面30には、図4(a),(b)に示した凹み16を形成するための突起(図示せず)が形成されている。
キャビティ28内に射出した溶融樹脂が固まると、第1金型25と第2金型26とを分離し(型開きし)、図示しないエジェクトピンで射出成形品としてのフェースギヤ1を第2金型26から分離する。ここで、第1金型25と第2金型26の分離時において、フェースギヤ1の凹み16が第1金型25の分離方向(図4(b)の上方向)に対してアンダーカットにならないため、第1金型25と第2金型26の分離が円滑に行われる。なお、フェースギヤ1の凹み16が第1金型25の分離方向に対してアンダーカットになるような場合には、第1金型25の突起(凹み16を形作るための突起)がフェースギヤ1の凹み16に引っ掛かり、キャビティ28内のフェースギヤ1が第1金型25と共に第2金型26から分離する。その結果、作業者が第1金型25からフェースギヤ1を手で分離することになるが、この際に第1金型25の突起でフェースギヤ1の歯10の凹み16のアンダーカット部分を破損する虞がある。
以上のように、本実施形態に係るフェースギヤ1は、動力伝達時において、歯10の面接触領域15に形成された凹み16内の潤滑剤の圧力が上昇し、噛み合う相手歯車の歯との面接触部分における潤滑剤の膜圧が上昇して、面接触部分の潤滑が長期間にわたり確実に行われ、歯10の摺動抵抗の低減,摩耗の低減及び動力伝達効率のロスの低減を図ることができると共に、騒音を低減することができる。
また、本実施形態に係るフェースギヤ1は、第1金型25を第2金型26から分離(射出成形金型を型分離)する際に、歯10に形成した凹み16が第1金型25に対してアンダーカットにならないように形成されているため、第1金型25を第2金型26から円滑に分離することができ、射出成形のみで効率的に生産することができる。その結果、本実施形態のフェースギヤ1は、高精度で且つ安価に生産される。
なお、本実施形態は、フェースギヤ1の歯10の一方の歯面14に凹み16を形成する態様を例示したが、これに限られず、歯10の両歯面14,14に凹み16を形成するようにしてもよい。
また、本実施形態において、フェースギヤ1と図示しない平歯車の噛み合い接触部における面接触領域15及び接触軌跡13は、動力伝達条件に対応する噛み合い実験を行って測定する。そして、その実験結果に基づいて凹み16の形状,大きさ,個数等が決定される。
また、フェースギヤ1の歯面14に形成される凹み16の数は、上記本実施形態においては3個形成する態様を例示したが、これに限定されるものではなく、少なくとも1個形成されていればよい。
(第1変形例)
図6(a),(b)は、フェースギヤ1の歯10の凹み16の第1変形例を示す図であり、図4(a),(b)に対応する図である。
図6(a),(b)に示すフェースギヤ1の凹み16は、フェースギヤ1が駆動側で使用される場合に形成されるものである。この駆動側で使用されるフェースギヤ1は、被動側で使用される場合(図4(a)の場合)とは逆の方向に接触部が移動するようになっている。すなわち、本変形例に係るフェースギヤ1は、歯10の径方向内方側(a2線側)の歯元12側から径方向外方側(a1線)の歯先11側へ向かって接触部が移動するようになっている。そこで、図6(a)に示すように、本変形例に係るフェースギヤ1の凹み16は、接触部が移動する方向(接触軌跡13に沿う方向)の下流側端部近傍において、図6(a)中の23−23線に沿う仮想平面であって、且つ、接触軌跡13が直交する仮想断面(例えば、図6(a)の紙面に垂直な仮想平面で切断される断面)上における断面積が接触軌跡13に沿う方向の上流側から下流側へ向かうにしたがって小さくなるように、図4(a)の凹み16を上下逆転させた形状(略逆三角形)に形成されている。そして、凹み16は、図6(a)に示すように、右側半分全体が面接触領域15内に位置している。また、本変形例に係るフェースギヤ1の凹み16は、図6(a)のE−E線に沿って切断して示す断面形状が図4(b)と同様の形状となるように形成されている。
このような構成の本変形例に係るフェースギヤ1は、駆動側で使用される場合において、上記実施形態と同様の効果を得ることができる。
(第2変形例)
図7は、フェースギヤ1の凹み16の第2変形例を示す図であり、図4(a)に対応する図である。
本変形例に係るフェースギヤ1の凹み16は、図4(a)に示す凹み16の大きさを小さくし、面接触領域内15に全体が収まる大きさに形成したものである。
本変形例に係るフェースギヤ1は、被動側及び駆動側の両方に使用することができ、被動側及び駆動側の両方で上記実施形態及び第1変形例と同様の効果を得ることができる。
(第3変形例)
図8は、フェースギヤ1の凹み16の第3変形例を示す図であり、図6(a)に対応する図である。
本変形例に係るフェースギヤ1の凹み16は、図6(a)に示す凹み16の大きさを小さくし、面接触領域15内に全体が収まる大きさに形成したものである。
本変形例に係るフェースギヤ1は、被動側及び駆動側の両方に使用することができ、被動側及び駆動側の両方で上記実施形態及び第2変形例と同様の効果を得ることができる。
(第4変形例)
図9は、フェースギヤ1の凹み16の第4変形例を示す図である。
本変形例に係るフェースギヤ1の凹み16は、図7に示す凹み16の左半分と図8に示す凹み16の右半分を合わせた形状であり、略平行四辺形を呈し、面接触領域15内に全体が収まる大きさに形成されたものである。
本変形例に係るフェースギヤ1は、被動側及び駆動側の両方に使用することができ、被動側及び駆動側の両方で上記実施形態及び第2変形例と同様の効果を得ることができる。
(第5変形例)
図10は、フェースギヤ1の凹み16の第5変形例を示す図である。
本変形例に係るフェースギヤ1の凹み16は、図7に示す凹み16の大きさを小さくし、面接触領域15内に多数形成されるようにしたものである。なお、凹み16の配置は、面接触領域15内に規則的に配置してもよく、また、ランダムに配置してもよい。
本変形例に係るフェースギヤ1は、被動側及び駆動側の両方に使用することができ、被動側及び駆動側の両方で上記実施形態及び第1変形例と同様の効果を得ることができる。
また、本変形例に係るフェースギヤ1は、各凹み16を近づけて配置できるため、潤滑剤の膜圧の変動を小さくすることができ、上記実施形態及び上記各変形例よりも回転伝達精度を高めることができる。
(第6変形例)
図11(a)〜(b)は、フェースギヤ1の凹み16の第6変形例を示すものである。このうち、図11(a)が図4(a)に対応する図であり、図11(b)が図11(a)のF−F線に沿って切断して示す断面図である。
本変形例に係るフェースギヤ1の凹み16は、球31の一部に対応する凹みであり(図11(b)参照)、射出成形金型の離型方向に対してアンダーカットにならないように、球31の直径及び凹み量が決定されている。なお、本変形例において、頂部18(図11(b)における凹み16の最上部)から延びて凹み16の底部に接する線32は、頂部18から歯元12側へ歯たけ方向に沿って延びる線21に対して歯面14寄りに(時計回り方向に)角度θ分だけ傾いており、凹み16が射出成形金型の離型方向に対してアンダーカットにならないようになっている。
本変形例に係るフェースギヤ1の凹み16は、フェースギヤ1が被動側及び駆動側の両方で使用される場合であっても、接触軌跡13に沿う方向の下流側端部近傍において、図11(a)の紙面に直交する仮想平面であって、且つ、接触軌跡13が直交する仮想断面上における断面積が接触軌跡13に沿う方向の上流側から下流側へ向かうにしたがって小さくなるように形成されている。
本変形例に係るフェースギヤ1は、被動側及び駆動側の両方に使用することができ、被動側及び駆動側の両方で上記実施形態及び第1変形例と同様の効果を得ることができる。
(第7変形例)
図12(a)は、フェースギヤ1の凹み16の第7変形例を示す図であり、被動側で使用されるフェースギヤ1の凹み16を示す図である。
本変形例に係るフェースギヤ1の凹み16は、面接触領域15内で且つ接触軌跡13に沿った方向に規則的に、又はランダムに複数形成されており、合流部16aが接触軌跡13に沿う方向の下流側に位置し、この合流部16aから接触軌跡13の上流側に向かって二股に分岐する二本の微小溝16b,16cからなる略V字形状を呈している。この凹み16を構成する微小溝16b,16cは、射出成形金型のキャビティ内からフェースギヤ1を容易に分離できるような深さに形成されている。
このような略V字形状の微小溝16b,16cからなる凹み16は、合流部16aにおいて2本の微小溝16b,16cが1本となり、接触軌跡13の下流側端部近傍(合流部16a側近傍)において、接触軌跡13に直交する仮想断面上における断面積が接触軌跡13の上流側から下流側へ向かうにしたがって小さくなるように形成されている。
本変形例に係るフェースギヤ1は、被動側で使用される場合において、上記実施形態と同様の効果を得ることができる。
なお、フェースギヤ1が駆動側で使用される場合の凹み16は、図12(b)に示すように、接触軌跡13に沿った方向の下流側に合流部16aが位置し、この合流部16aから接触軌跡13の上流側へ向かって二股に分岐する二本の微小溝16b、16cが形成されている。
また、フェースギヤ1が被動側及び駆動側の両方で使用される場合の凹み16は、図12(a)に示す凹み16と図12(b)に示す凹み16の両方を規則的に又はランダムに面接触領域15内に複数配置することになる。
(その他の変形例)
フェースギヤ1の凹み16は、上記実施形態及び各変形例に例示した形状に限定されるものではなく、射出成形金型24の離型が可能な形状であるか、又は射出成形金型24からのフェースギヤ1の離型が容易な形状であり、接触軌跡13に沿う方向の下流側端部近傍において、接触軌跡13が直交する仮想断面上の断面積が接触軌跡に沿う方向の下流側へ向かうにしたがって小さくなるものであればよい。
また、フェースギヤ1の凹み16の形状は、上記実施形態及び各変形例に例示した形状に限定されるものではなく、図13に示すように、射出成形金型24の離型が可能な形状であり、接触軌跡13に沿う方向の下流側端部近傍において、接触軌跡13が直交する仮想断面上における断面積が接触軌跡13に沿う方向の下流側へ向かうにしたがって小さくなるものである限り、歯先11側に開口し且つ歯先11側から歯元12側に延びるものでもよい(図13(a)参照)。この図13に示す凹み16は、歯先11から歯元12側へ歯たけ方向に沿って延びる線21と底面20とのなす角が線21から歯面14寄りに(時計回り方向に)θ分だけ傾くように形成され(図13(b)参照)、且つ、歯先11側の開口縁33の形状が円弧形状となるように形成されている(図13(c)参照)。
また、凹み16は、面接触領域15及び面接触領域15の近傍に形成するか(図4(a),図6(a)参照)、又は面接触領域15に形成するようになっているが(図7〜図12参照)、歯面14の全体又は歯面14の面接触領域15を含む広い範囲に複数形成してもよい。
本発明の成形プラスチック歯車は、平歯車と噛み合うフェースギヤを例示したが、これに限られず、ヘリカルフェースギヤやハイポイドギヤへ適用することが可能である。
また、本発明の成形プラスチック歯車は、射出成形されるはすば歯車,平歯車,傘歯車ウォーム及びウォームホイール等に広く適用することができる。
本発明の実施形態に係るフェースギヤを示すものであり、図1(a)がフェースギヤの正面図、図1(b)が図1(a)の一部を拡大して示す図、図1(c)が図1(b)のA方向から見た図である。 図1のB−B線に沿って切断して示す断面図である。 本発明の実施形態に係るフェースギヤの背面図である。 図4(a)は図1(c)のC−C線に沿って切断して示す歯の側面形状図であり、図4(b)は図4(a)のD−D線に沿って切断して示す歯の部分断面図である。 フェースギヤの射出成形金型を模式的に示す図である。 フェースギヤの歯の凹みの第1変形例を示す図であり、図4に対応する図である。 フェースギヤの凹みの第2変形例を示す図であり、図4(a)に対応する図である。 フェースギヤの凹みの第3変形例を示す図であり、図6(a)に対応する図である。 フェースギヤの凹みの第4変形例を示す図であり、歯の側面形状図である。 フェースギヤの凹みの第5変形例を示す図であり、歯の側面形状図である。 フェースギヤの凹みの第6変形例を示すものであり、図11(a)が図4(a)に対応する図であり、図11(b)が図11(a)のF−F線に沿って切断して示す断面図である。 フェースギヤの凹みの第7変形例を示す図であり、図12(a)が被動側で使用されるフェースギヤの凹みを示す図であり、図12(b)が駆動側で使用されるフェースギヤの凹みを示す図である。 フェースギヤの凹みのその他の変形例を示す図であり、図13(a)が歯の側面形状図、図13(b)が図13(a)のG−G線に沿って切断して示す歯の一部断面図、図13(c)が図13(b)の歯先面に直交する方向から見た図である。 フェースギヤとこれに噛み合う平歯車とからなる動力伝達機構の斜視図である。 図15(a)はフェースギヤが被動側で使用される場合における歯の接触軌跡を模式的に示す図であり、図15(b)はフェースギヤが駆動側で使用される場合における歯の接触軌跡を模式的に示す図である。 従来のフェースギヤの歯を拡大して示す斜視図である。
符号の説明
1……成形プラスチック歯車(フェースギヤ)、10……歯、11……歯先、12……歯元、13……接触軌跡(線)、15……歯面部分(面接触領域)、16……凹み、16a……合流部、16b,16c……溝(微小溝)、20……面(底面)、24……金型(射出成形金型)、28……キャビティ

Claims (5)

  1. 金型のキャビティ内に溶融プラスチックを射出することにより、相手歯車と噛み合う歯が複数形成される成形プラスチック歯車において、
    前記歯は、噛み合う相手歯車の歯と接触する歯面部分に、流動性を有する潤滑剤が収容される凹みが形成され、
    前記凹みは、前記噛み合う相手歯車の歯との接触部が移動する方向の下流側端部近傍において、前記接触部が移動する方向に直交する仮想断面上における断面積が前記接触部の移動方向の上流側から下流側に向かうにしたがって小さくなる、
    ことを特徴とする成形プラスチック歯車。
  2. 前記凹みは、前記歯面部分に複数形成されている、
    ことを特徴とする請求項1に記載の成形プラスチック歯車。
  3. 前記凹みは、少なくとも前記接触部の移動する方向の下流側端部近傍において、その深さが前記接触部の移動する方向の下流側へ向かうにしたがって浅くなるように形成されている、
    ことを特徴とする請求項1又は2に記載の成形プラスチック歯車。
  4. 前記凹みは、歯先側から歯元側に向かって延びる面が、前記金型の離型方向に対してアンダーカットにならないように形成されている、
    ことを特徴とする請求項1乃至3のいずれか1項に記載の成形プラスチック歯車。
  5. 前記凹みは、複数の溝と、前記複数の溝が合流する合流部と、からなり、
    前記凹みの前記合流部は、前記凹みの他部よりも前記接触部が移動する方向の下流側に位置するように形成されている、
    ことを特徴とする請求項1に記載の成形プラスチック歯車。
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