JP4866712B2 - 樹脂製歯付きプーリ - Google Patents

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Description

この発明は、内周面に多数の歯が形成された歯付きベルトが巻き掛けられる樹脂製歯付きプーリに関するものである。
従来、図9に示すように、歯付きベルト100が巻き掛けられる歯付きプーリ101は、歯付きベルト100の歯102に噛み合う歯103を外周側に多数形成すると共に、歯付きベルト100の巻き掛け位置を規制するため、歯付きベルト100の歯102と噛み合う歯103の歯幅方向両端部に略円板状の鍔(フランジ部)104,104を形成し、この鍔104,104で歯付きベルト100の転動を歯付きベルト100の側面105,106に沿ってガイドするようになっている。
この図9に示すような歯付きプーリ101は、例えば、射出成形をする場合を考えると、歯103の歯幅方向両端部に鍔104が形成されているため、可動型を歯103の歯幅方向に沿ってスライドさせ、可動型と固定型を簡単に分離させることができない。したがって、この図9に示すような歯付きプーリ101を射出成形する場合には、図10に示すように、可動型107を複数片からなる割型108(108a〜108f)と軸方向移動型109とに分割し、固定型110と可動型107との合わせ部に形成されたキャビティ111内に射出された溶融樹脂が固化した後、軸方向移動型109を図10(b)の左方向へスライド移動させ、その後に割型108(108a〜108f)を歯付きプーリ101を形作るキャビティ111の中心から放射方向へスライド移動させ、固定型110から成形品(歯付きプーリ101)を取り出すようになっていた。なお、図10中において、太い矢印は、可動型107を構成する割型108(108a〜108f)及び軸方向移動型109の離型方向を示している。
また、図9に示すような歯付きプーリ101を軸に組み付け、歯付きベルト100を歯付きプーリ101に巻き付ける場合には、次のような二通りの組み付け方法が一般的であった。一つ目の方法は、二軸の軸間距離を一定に保持したまま、歯付きプーリ101を夫々の軸に挿通させ、歯付きベルト100を引っ張り拡げて鍔104を乗り越えさせて巻き付ける方法である。二つ目の方法は、二軸の軸間距離が可動できる状態において、軸間距離が狭まった状態で歯付きプーリ101に歯付きベルト100を巻き付け、その後、軸間距離を除々に離間させ、組み付ける方法である。
しかし、図10に示した歯付きプーリ101を製造する場合、図10に示すように、可動型107の一部を複数片からなる割型108とし、その割型108の複数片(108a〜108f)をそれぞれ径方向へスライドさせる構成の金型を使用する場合には、金型構造が複雑になる。このため、金型費が高くなるため、歯付きプーリ101の製造コストの高騰を招くことが考えられる。更に、歯付きプーリ101を軸に組み付ける際には、軸間距離の後調整が必要となったり、軸間距離を保持したまま組み付けたとしても歯付きベルト100が延びてしまい、歯付きベルト100本来の耐久性を発揮できない虞があった。
そこで、図11に示すように、歯付きプーリ120の一対の鍔121,122のうちの一方の鍔122をプーリ本体123から分離して別に成形した後、この一方の鍔122を別途射出成形したプーリ本体123に固定して一体化するようにした技術が開発された(特許文献1参照)。
この特許文献1に開示された従来技術によれば、図12に示すように、プーリ本体123の射出成形用金型124は、可動型125が固定型126に対して軸方向にスライド移動させることができる金型構造とすることができる。したがって、特許文献1の従来技術によれば、金型構造を簡単化することができる。なお、図12において、キャビティ127内に溶融樹脂が射出されることにより、キャビティ127の形状が転写されたプーリ本体123が成形される。
実公平5−11372号公報
しかし、特許文献1に開示された従来技術によれば、プーリ本体123の射出成形用金型124とは別に、一方の鍔122の射出成形用金型が必要となる。しかも、特許文献1に開示された従来技術によれば、射出成形後のプーリ本体123と一方の鍔122とを別々に成形した後に、プーリ本体123に一方を鍔122を組み付けるための製造工程が必要となり、歯付きプーリ120の製造工数が嵩むことになるため、歯付きプーリ120の製品単価を低廉化することが困難であった。更に、軸に歯付きプーリ120を組み付ける場合、一方の鍔122をプーリ本体123に組み付ける工数分だけ組み付け工数が増すとともに、一方の鍔122をプーリ本体123に組み付け忘れる虞があった。
そこで、本発明は、製造を容易且つ安価に行うことができ、組み付け性の向上を図ることができる構造の樹脂製歯付きプーリを提供することを目的とする。
本発明は、(1).回転中心軸線に沿って軸穴が貫通する略円筒状のプーリ本体と、(2).前記プーリ本体の外周に複数形成されて、歯付きベルトの歯と噛み合わされる歯と、(3).前記歯付きベルトの歯と噛み合わされる前記歯の歯幅方向両端部にそれぞれ配置され、前記歯付きベルトの両端部の位置を規制する鍔と、を備え、(4).前記歯の歯幅方向両端部にそれぞれ配置される鍔のうちの一端部側の鍔が、前記歯の歯幅方向一端部に一体に形成され、(5).前記軸穴には軸穴嵌合体が挿入されるようになっている、樹脂製歯付きプーリに関するものである。この発明において、前記プーリ本体は、(6).前記歯の歯底よりも径方向内方位置で且つ前記軸穴の径方向外方位置に形成され、前記軸穴と同一方向に延びて一端部側から他端部側へ貫通する貫通溝と、(7).前記貫通溝と前記軸穴の仕切り壁に、前記プーリ本体の一端部側から他端部側へ向けて所定寸法だけ切り込みを入れ、片持ち梁状に撓み変形できるように形成された支持アーム部と、を備えている。また、前記支持アーム部は、(8).前記貫通溝の外側まで延びる先端側で且つ前記貫通溝の開口部に対向する位置に、前記歯の歯幅方向両端部にそれぞれ配置される鍔のうちの他端部側の鍔が、 前記貫通溝の開口部よりも小さな外形形状となるように一体に形成されると共に、(9).前記軸穴内に対向する面側に、前記軸穴内に突出する操作用突起が一体に形成され、(10).前記軸穴内に前記軸穴嵌合体が挿入されると、前記軸穴嵌合体によって前記操作用突起が径方向外方へ向けて変位させられ、全体が径方向外方へ向けて撓み変形させられ、前記他端部側の鍔が前記プーリ本体の歯と噛み合う前記歯付きベルトの側面に対向し得る位置まで移動し、前記他端部側の鍔が前記歯付きベルトの位置規制を行うようになっている、ことを特徴としている。
本発明によれば、軸穴に軸穴嵌合体が挿入される前の状態において、支持アーム部の先端側に一体形成された一方の鍔(他端部側の鍔)が、プーリ本体の歯底よりも径方向内方側に位置する貫通溝の開口部に対向し、且つ貫通溝の開口部よりも小さい外形形状に形成されているため、樹脂製歯付きプーリを成形する場合において、金型の可動型を固定型に対してスライド移動させて離型する動作が支持アーム部の鍔によって妨げられるようなことがなく、また射出成形された歯付きプーリを固定型から取り出す際に支持アーム部の鍔が邪魔になることがなく、歯付きプーリを固定型から簡単に取り出すことができる。したがって、本発明によれば、成形用の金型構造が簡単になると共に、歯付きプーリ全体が一体として成形できるようになるため、歯付きプーリの生産効率が向上し、歯付きプーリの製造コストを低廉化することができる。
更に、本発明によれば、樹脂製歯付きプーリを軸穴嵌合体に組み付ける場合において、軸間距離を一定に保持したまま、歯付きベルトを損傷することなく、組み付けることが可能となり、また、軸穴嵌合体を移動しなくて済むことにより、軸穴嵌合体の移動を可能にするためのスペースを確保する必要がなくなり、省スペース化を図ることができると共に、歯付きベルトの耐久性の向上を図ることができる。
以下、本発明の最良の実施形態を図面に基づき詳述する。
(第1実施形態)
図1は、本発明の第1実施形態に係るプラスチック製の歯付きプーリ1を示すものである。この図1に示すように、本実施形態の歯付きプーリ1は、中心に軸穴2を有する略円筒状のプーリ本体3の外周側に、無端状の歯付きベルト4の歯5と噛み合う歯6が複数形成されている。このプーリ本体3の外周側に形成された歯6は、歯幅方向がプーリ本体3の回転中心軸線CLに沿うように形成されている。また、プーリ本体3の外周側で且つ歯6の歯幅方向一端部には、鍔7が一体に形成されている。この鍔7は、プーリ本体3の外周面全周にわたって形成された円板状のフランジ部であり、その外周端が歯6の歯先よりも径方向外方に位置し、歯6に噛み合う歯付きベルト4の幅方向一端部の側面10に対向するように形成されており、歯付きプーリ1に巻き掛けられた歯付きベルト4の幅方向一端部の位置を規制し、歯付きプーリ1に巻き掛けられた歯付きベルト4の回転移動を円滑に案内するようになっている。
プーリ本体3は、円筒形状の内筒11と、この内筒11と同心の外筒12と、内筒11と外筒12とを回転中心軸線CL方向に沿って接続する第1隔壁13と、この第1隔壁13と中心線L1を境として左右対称の位置に形成されて内筒11と外筒12とを回転中心軸線CL方向に沿って接続する第2隔壁14と、これら第1隔壁13及び第2隔壁14に対して中心線(中心線L1と直交する中心線)L2を境として上下対称の位置に形成されて内筒11と外筒12とを接続する第3隔壁15及び第4隔壁16と、内筒11,外筒12,第1隔壁13及び第3隔壁15をプーリ本体3の回転中心軸線CLに沿った方向の中央部で接続する第5隔壁17と、内筒11,外筒12,第2隔壁14及び第4隔壁16をプーリ本体3の回転軸線方向CLに沿った方向の中央部で接続する第6隔壁18とを備えている。
これにより、内筒11,外筒12,第1隔壁13及び第3隔壁15によって囲まれた空間は、プーリ本体3の回転中心軸線CLに沿った方向の中央部において、第5隔壁17によって2分されるようになっている。また、内筒11,外筒12,第2隔壁14及び第4隔壁16によって囲まれた空間は、プーリ本体3の回転軸線方向CLに沿った方向の中央部において、第6隔壁18によって2分されるようになっている。
また、第1隔壁13と第2隔壁14との間には、プーリ本体3の回転中心軸線CLに沿った方向の一端面側から他端面側へ貫通する第1貫通溝20が形成されている。また、第3隔壁15と第4隔壁16との間には、プーリ本体3の回転中心軸線CLに沿った方向の一端面側から他端面側へ貫通する第2貫通溝21が形成されている。なお、第1貫通溝20と第2貫通溝21は、中心線L2を境として上下対称に形成されている。また、内筒11の内周面側の空間である軸穴2には、軸等の軸穴嵌合体22が嵌合される(図2参照)。
そして、プーリ本体3の内筒(仕切り壁)11は、第1隔壁13と第2隔壁14とで挟まれた部分で且つ第1貫通溝20に面した部分の回転中心軸線CLに沿った方向の一端側が、一対の切り込みwを入れられ、プーリ本体3の径方向へ変位できるように、回転中心軸線CLに沿って片持ち梁状に切り欠かれ、第1の支持アーム部23が形成されている(図1(c),(f)参照)。この第1の支持アーム部23は、その先端側へ向かうに従って軸穴2内に出っ張る量が大きくなるように、その先端側の軸穴2に面する側に第1の操作用突起24が形成されると共に、その先端に外筒近傍まで延びる舌片状の鍔25が一体に形成されている。この鍔25は、第1貫通溝20の開口部20aに対向するように位置している。
また、プーリ本体3の内筒11は、第3隔壁15と第4隔壁16とで挟まれた部分で且つ第2貫通溝21に面した部分の回転中心軸線CLに沿った方向の一端側が、一対の切り込みwを入れられ、プーリ本体3の径方向へ変位できるように、回転中心軸線CLに沿って片持ち梁状に切り欠かれ、第2の支持アーム部26が形成されている。この第2の支持アーム部26は、その先端側へ向かうに従って軸穴2内に出っ張る量が大きくなるように、その先端側の軸穴2に面する側に第2の操作用突起27が形成されると共に、その先端に外筒12近傍まで延びる舌片状の鍔28が一体に形成されている。この鍔28は、第2貫通溝21の開口部21aに対向するように位置している。
第1の支持アーム部23と第2の支持アーム部26は、中心線L2を境として上下対称となるように形成されている。そして、両支持アーム部23,26の両操作用突起24,27は、軸穴2の端部に向かうにしたがって突出量が漸増する断面略三角形状に形成されている(図1(b)参照)。そして、両支持アーム部23,26の両操作用突起24,27は、その軸穴2内に突出する内周端が軸穴2の外周の曲率半径とほぼ同様の曲率半径となるように形成されている。なお、図1(c)において、鍔25の側面32と第1隔壁13との間の隙間及び鍔25の側面32と第2隔壁14との間の隙間は、第1の支持アーム部23と第1隔壁13及び第2隔壁14との間の切り込みwの幅寸法と同様である。また、図1(c)において、鍔28の側面32と第3隔壁15との間の隙間及び鍔28の側面32と第4隔壁16との間の隙間は、第2の支持アーム部26と第3隔壁15及び第4隔壁16との間の切り込みwの幅寸法と同様である。そして、切り込みwは、第1及び第2の支持アーム部23,26が十分に撓み変形できるように考慮されており、プーリ本体3の一端面33側から回転中心軸線CLに沿った方向のほぼ中央近傍(第5隔壁17、第6隔壁18の近傍)まで形成されているが、両操作用突起24,27の形状や鍔25,28の径方向外方への変位量等を考慮して最適な寸法が設定される。
鍔25,28の正面側形状は、図1(c)に示すように、長方形の上端縁30と下端縁31を径方向外方へ向かって凸となるように円弧状に切り欠いたような形状を呈しており、円弧形状の上端縁30と下端縁31とを平行な一対の側面32,32で接続するような形状になっている。そして、これら鍔25,28の外形形状は、両貫通溝20,21の開口部20a,21aの外形形状よりも小さくなるように形成されている。
このように構成された歯付きプーリ1は、図2(a)〜(c)に示すように、軸穴嵌合体22と軸穴2とが嵌合されると(軸穴2に軸穴嵌合体22が挿入されると)、軸穴嵌合体22の先端が両操作用突起24、27(図1(c)参照)を軸穴2の径方向外方へ移動させることにより、両支持アーム部23,26(図1(c)参照)がその基端側を支点として外筒へ近づくように(径方向外方に)変位する。そして、軸穴嵌合体22の先端が歯付きプーリ1の軸穴2を貫通し、軸穴嵌合体22の先端側が歯付きプーリ1の一端側に突出した図2(c)の状態において、両支持アーム部23,26の両操作用突起24,27の内面が軸穴嵌合体22の外表面と平行となるように変位し、両支持アーム部23,26の先端に形成された鍔25,28の上端縁(外周端)が歯6の歯先よりも径方向外方の位置(鍔7と対向する位置)まで移動する。
なお、鍔25,28は、図1(b)及び図2(a)に示すように、軸穴嵌合体22と軸穴2とが嵌合される前においては、プーリ本体3の一端面33よりもδだけ外方に出っ張るように形成されている。そして、このプーリ本体3の一端面33と鍔25,28との間の隙間量δは、図2(b)に示すように、操作用突起24(27)が軸穴嵌合体22によって径方向外方へ変位させられても、鍔25,28の上端縁30が外筒12の内周面に干渉する(突き当たる)ことがなく、且つ、鍔25,28がプーリ本体3の一端面33に沿って起立するように形成されている(図2(c)参照)。その結果、鍔25,28は、上端縁30が歯6の歯先よりも径方向外方まで突出し、歯付きベルト4の側面34に対向し、歯付きベルト4の幅方向(回転中心軸線CLに沿った方向)の位置決めを鍔7との間で行うようになっている(図2(c)参照)。
また、鍔25,28は、歯付きベルト4の側面34の移動(歯付きベルト4の回動)を円滑に案内するため、図1(d)に示すように、歯付きベルト4の側面34に対向する側面35側に、その先端側(上端縁30)に向かうにしたがって鍔25,28の肉厚が薄くなるように、角度αの傾斜面36が形成されている。また、鍔25,28は、歯付きベルト4の側面34の移動(歯付きベルト4の回動)を円滑に案内するため、図1(e)に示すように、歯付きベルト4の側面34に対向する側面36側に、両側面32に向かうにしたがって鍔25,28の肉厚が薄くなるように、角度βの傾斜面37,37が形成されている。
このような構造の歯付きプーリ1は、図3に示すように、第1金型41と第2金型42の突き合わせ面側に形成したキャビティ43内に溶融樹脂を射出することにより、キャビティ43の形状を転写した形状に形成されるようになっており、歯6の歯幅方向一端側を回転中心軸線CLに沿った方向に開放できるようになっているため(図1(b),(c)参照)、第1金型41と第2金型42のいずれか一方を可動型とし、その可動型を軸方向にスライドさせるだけで離型が可能になる。また、射出成形品である歯付きプーリ1を射出成形金型(41,42)から簡単に取り出す際に、鍔25,28が離型の妨げにならないため、歯付きプーリの射出成形金型(41,42)からの離型が容易になる。したがって、本実施形態の歯付きプーリ1の構成を採用することにより、射出成形用金型40(41,42)の構造を簡単化することができると共に、歯付きプーリを二分割して成形した後に組み立てる特許文献1の従来例に比較し、製造工数を削減でき、製造コストの低廉化を図ることが可能になる。なお、図3において、斜線方向が同一の部分は同一の金型(第1金型41又は第2金型42)である。なお、第1金型41には、第1及び第2の支持アーム部23,26を形成するために、内筒11に切り込みwを入れる図示しない突起部が形成されている。
また、本実施形態の歯付きプーリ1は、軸穴2内に軸穴嵌合体22を挿入し、軸穴嵌合体22によって軸穴2内に突出している第1及び第2の支持アーム部23,26の両操作用突起24,27を径方向外方へ変位させることにより、鍔25,28を歯6の歯幅方向一端側の所定位置に突出させ、その鍔25,28によって歯6に噛み合う歯付きベルト4の側面34の位置を規制し、且つ歯付きベルト4の移動を鍔7と鍔25,28の間で円滑にガイドする。
本発明の第1実施形態に係るプラスチック製の歯付きプーリ1を軸穴嵌合体22に組み付ける際の組み付け方法について説明する。とりわけ、二つの軸穴嵌合体22と、二つの歯付きプーリ1と、歯付きベルト4とを組み付ける場合について説明する。最初に、一方の軸穴嵌合体22に一方の歯付きプーリ1を挿入しておく。次に、一方の歯付きプーリ1の外周に歯付きベルト4の一端側を巻き付けると共に、他方の歯付きプーリ1の外周に歯付きベルト4の他端側を巻き付けた状態で、他方の軸穴嵌合体22に他方の歯付きプーリ1を挿入する。この時、他方の軸穴嵌合体22が両支持アーム部23,26を押圧することにより、鍔25,28が形成される。
なお、本実施形態において、両操作用突起24,27は、図1(b)に示す断面形状が略三角形状となる態様を例示したが、これに限られず、軸穴2に嵌合した軸穴嵌合体22によって軸穴2の径方向外方へ円滑に移動させられるような形状であればよく、断面形状が略台形形状やその他の多角形状又は略円弧形状等のものでもよい。
(変形例1)
図4は、本発明の変形例1を示すものである。この変形例1に係る歯付きプーリ1は、基本的構造が上記実施形態の歯付きプーリ1と同様であるが、第1乃至第4隔壁13〜16が内筒11の周囲に90度の間隔で形成されている構成に特徴を有している。この変形例1の歯付きプーリ1は、半径方向内方に向かって作用する外力に対する強度を、上記実施形態の歯付きプーリ1に比較し、外筒12の周方向に沿って均一化することが可能になる。なお、本変形例においては、第1貫通溝20及び第2貫通溝21の開口部形状が略扇形形状を呈している。
(変形例2)
図5は、本発明の変形例2を示すものである。この変形例2に係る歯付きプーリ1は、第1及び第2の支持アーム部23,26の先端に形成された鍔25,28の形状を除き、他の構成が上記変形例1と同様であって、第1及び第2の支持アーム部23,26の先端に形成された鍔25,28の正面側形状が扇形形状を呈しており、その鍔25,28の正面側形状が隣り合う隔壁13,14間の第1貫通溝20及び隣り合う隔壁15,16間の第2貫通溝21の開口部形状に近似している。すなわち、本変形例の歯付きプーリ1において、両支持アーム部23,26の先端に形成された鍔25,28の正面側の形状は、変形例1の鍔25,28と比較して、内周側の寸法が小さく、外周側の寸法が大きく、両側面32,32間の開き角が90°よりも僅かに小さい角度に形成されており、歯付きベルトの側面に対向する長さ(歯付きベルトの回動方向に沿った長さ)が長くなるように工夫されている。したがって、本変形例によれば、歯付きプーリ1に対する歯付きベルトの巻き掛け角度が小さい使用態様の場合に、歯付きベルトを変形例1よりも安定して位置規制することができる。
(変形例3)
図6は、本発明の変形例3を示すものである。この変形例3に係る歯付きプーリ1は、内筒11と外筒12を周方向に60°毎に位置する第1乃至第6隔壁43〜48によって接続するようになっており、内筒11と外筒12を周方向に90°毎に位置する第1乃至第4隔壁13〜16によって接続するようになっている上記変形例1乃至2よりも隔壁数が多い分だけ強度が大きくなっている。また、この変形例3に係る歯付きプーリ1は、第1隔壁43と第2隔壁44の間に第1の支持アーム部50及び鍔51が位置し、第3隔壁45と第4隔壁46の間に第2の支持アーム部52及び鍔53が位置し、第5隔壁47と第6隔壁48の間に第3の支持アーム部54及び鍔55が位置するようになっている。すなわち、本変形例の歯付きプーリ1は、内筒11の周囲に120°毎の間隔で3個の鍔51,53,55が配置されている。したがって、本変形例の歯付きプーリ1は、内筒11の周囲に180°の間隔で一対の鍔25,28が配置されている上記実施形態及び変形例1〜2の歯付きプーリ1に比較し、歯付きベルトの巻き掛け角度が小さい場合であっても歯付きベルトの位置規制をより安定して行うことができる。
なお、本変形例に係る鍔51,53,55の正面側の形状は、第1隔壁
と第2隔壁44間の第1貫通溝56、第3隔壁45と第4隔壁46間の第2貫通溝57、及び第5隔壁47と第6隔壁48間の第3貫通溝58の開口部形状が略扇形形状を呈している。そして、各鍔51,53,55の側面60,60が第1乃至第3貫通溝56〜58の開き角度よりも僅かに狭い開き角度となるように形成されている。
(変形例4)
図7は、本発明の変形例4を示すものである。この変形例4に係る歯付きプーリ1は、第1乃至第4貫通溝61〜64を内筒11と外筒12の間に90°の間隔で4箇所形成し、内筒11の第1乃至第4貫通溝61〜64に対応する部分にそれぞれ第1乃至第4の支持アーム部65〜68を形成し、その第1乃至第4の支持アーム部65〜68の先端にそれぞれ鍔70〜73が形成されている。なお、本変形例において、4個の鍔70〜73は、上記変形例3における鍔51,53,55と同一形状で且つ同一の大きさに形成されている。また、本変形例において、第1乃至第4貫通溝61〜64の開口部形状は、上記変形例3における第1乃至第3貫通溝56〜58の開口部と同一形状で且つ同一の大きさに形成されている。また、本変形例において、第1乃至第8隔壁74〜81が内筒11と外筒12の間の周方向に沿って形成されており、第1隔壁74と第2隔壁75の間の周方向寸法、第3隔壁76と第4隔壁77の間の周方向寸法、第5隔壁78と第6隔壁79の間の周方向寸法、及び第7隔壁80と第8隔壁81との間の周方向寸法が同一の寸法に形成されている。しかし、本変形例において、第2隔壁75と第3隔壁76の間の周方向寸法、第4隔壁77と第5隔壁78の間の周方向寸法、第6隔壁79と第7隔壁80の間の周方向寸法、及び第8隔壁81と第1隔壁74の間の周方向寸法は、第1隔壁74と第2隔壁75の間の周方向寸法よりも小さくなっている。このような構成の本変形例によれば、上記変形例3に比較し、隣り合う鍔70〜73間の円周方向ピッチが狭くなるため、歯付きベルトの側面の位置規制をより一層安定して行うことが可能になる。
(変形例5)
図8は、本発明の変形例5を示すものである。この図8に示すように、本変形例5に係る歯付きプーリ1は、支持アーム部23,26の先端に形成される舌片状の鍔25,28が、支持アーム部23、26の軸穴2内に突出する操作用突起24,27の内周面29にほぼ直交するように突出形成されている。そして、支持アーム部23,26の先端に形成された鍔25,28は、支持アーム部23,26の操作用突起24,27が軸穴2内に挿入された軸穴嵌合体22の外表面と平行になる位置まで径方向外方へ変位すると、プーリ本体3の一端面33にほぼ平行となる位置まで起立し、その先端(上端縁)30がプーリ本体3の歯6の歯先よりも径方向外方に位置するようになっている。このような本変形例に対し、上記実施形態及び変形例1乃至4の鍔25,28,51,53,55,70〜73は、軸穴2内に軸穴嵌合体22を挿入する前において、プーリ本体3の一端面33に対して上に開くように形成されている。
(その他の変形例)
なお、本発明は、上記第1実施形態及び変形例1〜4の態様に限定されるものではなく、内筒11と外筒12とを軸方向に沿って接続する隔壁(13,14,15……)の数及びピッチを、内筒11及び外筒12の大きさに応じて適宜最適な個数及びピッチとすることができる。また、上記第1実施形態において、一対の鍔25,28を形成する態様を例示したが、これに限られず、歯付きベルト4を歯付きプーリ1に対して位置決めできる限り、いずれか1個の鍔(25又は28)のみを形成するようにしてもよい。
また、上記第1実施形態及び変形例1〜5は、プーリ本体3の軸穴2内に軸穴嵌合体22を挿入する例を示したが、これに限定されるものではなく、軸を支持する軸受けを軸穴嵌合体22として軸穴2に嵌合するようにしてもよい。
また、上記第1実施形態及び変形例1〜5において、内筒11の内周面には、スプライン又はセレーション等の回り止め手段を形成し、軸穴嵌合体22の外表面のスプライン又はセレーション等の軸側回り止め手段に係合させるようにしてもよい。
また、上記第1実施形態において、プラスチック製の歯付きプーリ1を軸穴嵌合体22に組み付ける際の組み付け方法について説明したが、逆(軸穴嵌合体22をプラスチック製の歯付きプーリ1に挿入する)の組み付け方であってもよい。その際、後から軸穴嵌合体22と嵌合する歯付きプーリ1には、軸穴嵌合体22が挿入される前において、歯付きベルト4が巻き付けられていればよい。
また、プラスチック製の歯付きプーリ1を軸穴嵌合体22に組み付ける際の組み付け方法については、上記第1実施形態においてのみ説明をしたが、これに限定されるものではなく、変形例1〜5にも適用できる。
本発明の実施形態に係る歯付きプーリの射出成形された状態を示す図であり、(a)が射出成形後における歯付きプーリの左側面図、(b)が(c)のA1−A1線に沿って切断して示す断面図、(c)が射出成形後における歯付きプーリの右側面図、(d)が(b)の一部(鍔部及びその近傍)を拡大して示す図、(e)は(d)のB方向から見た図、(f)は(c)のC方向から見た図である。 図1に示した射出成形後の歯付きプーリと軸穴嵌合体との係合状態を時系列で示す図であり、(a)が歯付きプーリの軸穴に軸穴嵌合体を挿入する前の状態を示す図、(b)が歯付きプーリの軸穴に挿入した軸穴嵌合体によって支持アーム部の操作用突起が径方向外方へ変位させられる状態を示す図、(c)が歯付きプーリの軸穴に軸穴嵌合体が挿入し終えた状態を示す図である。 本発明の実施形態に係る歯付きプーリの射出成形用金型を模式的に示す図である。 本発明の第1変形例を示す図であり、(a)が本変形例に係る歯付きプーリの左側面図、(b)が(c)のA2−A2線に沿って切断して示す断面図、(c)が本変形例に係る歯付きプーリの右側面図である。 本発明の第2変形例を示す図であり、図1(a),(c)に対応する図である。 本発明の第3変形例を示す図であり、図1(a),(c)に対応する図である。 本発明の第4変形例を示す図であり、図1(a),(c)に対応する図である。 本発明の第5変形例を示す図であり、図2(a)〜(c)に対応する図である。 従来の歯付きプーリを示す図であり、(a)が歯付きプーリの左側面図、(b)が歯付きプーリの正面図である。 図9の歯付きプーリを成形するために使用されると考えられる射出成形用金型の模式的説明図であり、(a)が(b)のA3−A3線に沿って切断して示す図、(b)が射出成形金型の模式的断面図である。 図9の歯付きプーリの問題点を改良した他の従来例を示す図であり、(a)が歯付きプーリの組立状態の断面図、(b)歯付きプーリの分解状態の断面図である。 図11に示す歯付きプーリのうちのプーリ本体を射出成形するために使用される射出成形用金型の模式的説明図である。
符号の説明
1……歯付きプーリ、2……軸穴、3……プーリ本体、4……歯付きベルト、5……(歯付きベルトの)歯、6……(歯付きプーリの)歯、6a……歯底、7,25,28,51,53,55,70〜73……鍔、11……内筒(仕切り壁)、20,21,56〜58,61〜64……貫通溝、20a,21a……開口部、23,26,50,52,54,65〜68……支持アーム部、24,27……操作用突起、34……(歯付きベルト)の側面、CL……回転中心軸線、w……切り込み

Claims (1)

  1. 回転中心軸線に沿って軸穴が貫通するようになっている略円筒状のプーリ本体と、
    前記プーリ本体の外周に複数形成されて、歯付きベルトの歯と噛み合わされる歯と、
    前記歯付きベルトの歯と噛み合わされる前記歯の歯幅方向両端部にそれぞれ配置され、前記歯付きベルトの両端部の位置を規制する鍔と、を備え、
    前記歯の歯幅方向両端部にそれぞれ配置される鍔のうちの一端部側の鍔が、前記歯の歯幅方向一端部に一体に形成され、
    前記軸穴には軸穴嵌合体が挿入されるようになっている樹脂製歯付きプーリであって、
    前記プーリ本体は、
    前記歯の歯底よりも径方向内方位置で且つ前記軸穴の径方向外方位置に形成され、前記軸穴と同一方向に延びて一端部側から他端部側へ貫通する貫通溝と、
    前記貫通溝と前記軸穴の仕切り壁に、前記プーリ本体の一端部側から他端部側へ向けて所定寸法だけ切り込みを入れ、片持ち梁状に撓み変形できるように形成された支持アーム部と、を備え、
    前記支持アーム部は、
    前記貫通溝の外側まで延びる先端側で且つ前記貫通溝の開口部に対向する位置に、前記歯の歯幅方向両端部にそれぞれ配置される鍔のうちの他端部側の鍔が、 前記貫通溝の開口部よりも小さな外形形状となるように一体に形成されると共に、
    前記軸穴内に対向する面側に、前記軸穴内に突出する操作用突起が一体に形成され、
    前記軸穴内に前記軸穴嵌合体が挿入されると、前記軸穴嵌合体によって前記操作用突起が径方向外方へ向けて変位させられ、全体が径方向外方へ向けて撓み変形させられ、前記他端部側の鍔が前記プーリ本体の歯と噛み合う前記歯付きベルトの側面に対向し得る位置まで移動し、前記他端部側の鍔が前記歯付きベルトの位置規制を行うようになっている、
    ことを特徴とする樹脂製歯付きプーリ。
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