JP2009074396A - 管継手 - Google Patents

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展生 吉野
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Abstract

【課題】排気管の微少な振動を吸収して接続部における軋み音の発生を防止できる管継手を提供する。
【解決手段】管継手100は、部分凹球面111を有する第1座体110と、部分凸球面121を有する第2座体120と、部分凹球面111と部分凸球面121に挟持された同径の複数の剛体球150と、複数の剛体球150を周方向の位置関係を保つべく一括保持すると共に、アーム部130Aの先端に形成された係合部131が第2座体120の筒部123に形成された凹部126に係合することにより第2座体120に位置決めされている環装部材130と、部分凹球面111と部分凸球面121の両方に対して局所的に接触しつつ第1座体110と第2座体120との間を全周に亘ってシールするよう設けられたシール体160と、第1座体110と第2座体120を管軸方向に互いに近づけるべく付勢する付勢機構140と、を備えた。
【選択図】図1

Description

本発明は、車両用エンジンからの排気通路等を形成する下流側排気管と上流側排気管とを相互に接続する継手構造に関し、より詳細には、一方の管と他方の管を相対的に揺動可能に接続する管継手に関する。
一般に車両用エンジンの排気系は、エンジンの排気ポートに接続された排気マニホールド(上流側排気管)とその下流側の排気管とが管継手を介して相互に接続されている。
この種の管継手は、多くの場合球面継手の構造を有し、排気マニホールドと排気管との相対的な揺動を可能にすることにより、排気系を流れる排気脈動に起因する振動や、路面からの衝撃に起因する振動や、車両走行に伴う各種慣性力に起因する曲げ応力などを吸収し軽減する機能を担っている。従来のこの種の管継手は、一方の管の端部に固定された球面状の凹面を有する座体と、他方の管の端部に固定された球面状の凸面を有するシール体とを備え、座体の凹面とシール体の凸面とを互いに圧接させて摺動可能に接続することにより、両管が相対的に揺動できるようにしている(たとえば、特許文献1)。
特開2003−41932号公報
しかし、上述した従来の管継手では、シール体の凸面が座体の凹面に面接触した状態で圧接しているため、両面間の摩擦力の存在により、座体とシール体相互の十分な摺動性が得られない。このため、排気管の微少な振動を吸収することができなかった。また、この振動が異常音(軋み音)の発生原因になることがあった。
そこで、本発明が解決しようとする課題は、従来の球面継手構造の管継手では吸収することができなかったレベルの微少な振動を有効に吸収することができる新規な構造の管継手を提供することにある。
本発明の管継手は、以下のように構成される。
[構成1]
一方の管と他方の管を相対揺動可能に接続する管継手において、前記一方の管端部に設けられ、前記他方の管側に拡径して開いた部分凹球面を有する環状の第1座体と、前記他方の管端部に固定され、前記一方の管側に縮径し、かつ、前記部分凹球面に対向させて設けられた部分凸球面を有する環状の第2座体と、前記部分凹球面と前記部分凸球面に挟持された同径の複数の剛体球と、前記第1座体に対して位置決めされて環装された部材であって、前記複数の剛体球をこれら剛体球相互の周方向の位置関係を一定に保ちつつ一括保持する剛体球保持部と、前記剛体球保持部から前記他方の管に沿って延びる金属製板片を、径方向外側に湾曲変形させることにより反発復元性を持たせて形成されたアーム部と、を備えた環装部材と、前記剛体球保持部よりも両管の継ぎ目に近い位置に、前記部分凹球面と前記部分凸球面の両方又は一方に対して局所的に接触しつつ前記第1座体と前記第2座体との間を全周に亘ってシールするよう設けられたシール体と、前記第1座体と前記第2座体を管軸方向に互いに近づけるべく付勢する付勢機構と、を備え、前記部分凹球面の拡径端部は、前記他方の管に沿って筒状に延長されており、当該筒状の部分には、凹部が形成されており、前記アーム部の先端部と前記凹部が係合することにより、前記第1座体に位置決めされている管継手。
[構成2]
一方の管と他方の管を相対揺動可能に接続する管継手において、前記一方の管端部に設けられ、前記他方の管側に拡径して開いた部分凹球面を有する環状の第1座体と、前記他方の管端部に固定され、前記一方の管側に縮径し、かつ、前記部分凹球面に対向させて設けられた部分凸球面を有する環状の第2座体と、前記部分凹球面と前記部分凸球面に挟持された同径の複数の剛体球と、前記第2座体に対して位置決めされて環装された部材であって、前記複数の剛体球をこれら剛体球相互の周方向の位置関係を一定に保ちつつ一括保持する剛体球保持部と、前記剛体球保持部から前記他方の管側に延びる金属製板片を、径方向内側に湾曲変形させることにより反発復元性を持たせて形成されたアーム部と、を備えた環装部材と、前記剛体球保持部よりも両管の継ぎ目に近い位置に、前記部分凹球面と前記部分凸球面の両方又は一方に対して局所的に接触しつつ前記第1座体と前記第2座体との間を全周に亘ってシールするよう設けられたシール体と、前記第1座体と前記第2座体を管軸方向に互いに近づけるべく付勢する付勢機構と、を備え、前記部分凸球面の大径側端部は、前記他方の管に沿って筒状に延長されており、当該筒状の部分には凹部が形成されており、前記アーム部の先端部と前記凹部が係合することにより、前記第2座体に位置決めされている管継手。
構成1と構成2の管継手は、一方の管と他方の管とを軸方向に互いに接近させる向きに弾力的に付勢して連結するとともに、シール体を部分凹球面と部分凸球面の両方又は一方に圧接させて、両管の接続部をシールする。そして、座体とシール体とが摺動可能であることにより両管の相対揺動を許容する。このときシール体は、部分凹球面と部分凸球面の両方又は一方に対して局所的(線状又は帯状)に接触しつつ両座体間を全周に亘ってシールするので、座体の部分凹球面がシール体とほぼ全面的に面接触している従来の管継手と比較して、より微少な振動を吸収することが可能となる。複数の剛体球が第1座体の部分凹球面と第2座体の部分凸球面間に挟まれた状態で且つ座体の周方向における剛体球相互の位置関係を一定に保った状態で配置されていることにより、部分凹球面と部分凸球面との相互の間隔が常に一定に保たれる。すなわち、部分凹球面と部分凸球面間の距離は、剛体球の直径に相当する距離に保たれる。これにより座体と環装部材間の圧力(接触圧)が常に一定に保たれるので、環装部材による両座体間のシール性が常に安定に保たれる。両座体と剛体球間の摩擦力は両座体と環装部材間の摩擦力に比べて極小さいので、剛体球の存在によって両座体の相対揺動性が損なわれることはない。また、環装部材は、剛体球保持部と、剛体球保持部から他方の管に沿って延びる金属製板片を径方向外側又は内側に湾曲変形させることにより反発復元性を持たせて形成されたアーム部とを備え、そのアーム部先端部は第1座体又は第二座体の筒状の部分に形成された凹部と係合している。これにより、環装部材は第1座体又は第二座体に位置決めされる。環装部材が第1座体又は第二座体に位置決めされることにより、環装部材が位置決めされていない場合と比べ、過大な移動が防止される。また、あらかじめ環装部材を第1座体又は第二座体に装着した状態で両管を接続することが可能となるので、管継手の作製が容易となる。
[構成3]
一方の管と他方の管を相対揺動可能に接続する管継手において、前記一方の管端部に設けられ、前記他方の管側に拡径して開いた部分凹球面を有する環状の第1座体と、前記他方の管端部であって、前記一方の管側に縮径し、かつ、前記部分凹球面に対向させて設けられた部分凸球面を有する環状の第2座体と、前記部分凹球面と前記部分凸球面に挟持された同径の複数の剛体球と、前記第1座体に対して位置決めされて環装された部材であって、前記複数の剛体球をこれら剛体球相互の周方向の位置関係を一定に保ちつつ一括保持する剛体球保持部と、前記剛体球保持部から前記他方の管に沿って延びる金属製板片を、径方向外側に湾曲変形させることにより反発復元性を持たせて形成されたアーム部と、を備えた環装部材と、前記剛体球保持部よりも両管の継ぎ目に近い位置に、前記部分凹球面と前記部分凸球面の両方又は一方に対して局所的に接触しつつ前記第1座体と前記第2座体との間を全周に亘ってシールするよう設けられたシール体と、前記第1座体と前記第2座体を管軸方向に互いに近づけるべく付勢する付勢機構と、を備え、前記部分凹球面の拡径端部は、前記他方の管に沿って筒状に延長されており、当該筒状の部分には、凹部が形成されており、前記アーム部の先端部と前記凹部が係合することにより、前記第1座体に位置決めされている管継手。
「構成4]
一方の管と他方の管を相対揺動可能に接続する管継手において、前記一方の管端部に設けられ、前記他方の管側に拡径して開いた部分凹球面を有する環状の第1座体と、前記他方の管端部であって、前記一方の管側に縮径し、かつ、前記部分凹球面に対向させて設けられた部分凸球面を有する環状の第2座体と、前記部分凹球面と前記部分凸球面に挟持された同径の複数の剛体球と、前記第2座体に対して位置決めされて環装された部材であって、前記複数の剛体球をこれら剛体球相互の周方向の位置関係を一定に保ちつつ一括保持する剛体球保持部と、前記剛体球保持部から前記他方の管側に延びる金属製板片を、径方向内側に湾曲変形させることにより反発復元性を持たせて形成されたアーム部と、を備えた環装部材と、前記剛体球保持部よりも両管の継ぎ目に近い位置に、前記部分凹球面と前記部分凸球面の両方又は一方に対して局所的に接触しつつ前記第1座体と前記第2座体との間を全周に亘ってシールするよう設けられたシール体と、前記第1座体と前記第2座体を管軸方向に互いに近づけるべく付勢する付勢機構と、を備え、前記他方の管外周面における前記部分凸球面の手前に凹部が形成されており、前記アーム部の先端部と前記凹部が係合することにより、前記第2座体に位置決めされている管継手。
構成3と構成4の管継手では、環装部材が、剛体球保持部と、剛体球保持部から他方の管に沿って延びる金属製板片を径方向外側又は内側に湾曲変形させることにより反発復元性を持たせて形成されたアーム部とを備え、そのアーム部先端部は第1座体の部分凹球面の拡径端部を延長させてなる筒状の部分又は他方の管に形成された凹部と係合している。これにより、環装部材は第1座体又は他方の管に位置決めされる。環装部材が第1座体又は他方の管に位置決めされることにより、環装部材が位置決めされていない場合と比べ、過大な移動が防止される。また、あらかじめ環装部材を第1座体又は第二座体に装着した状態で両管を接続することが可能となるので、環装部材の作製が容易となる。さらに上記管継手では、部分凸球面が他方の管の端部を縮径させて設けられている。すなわち、第二座体が他方の管と一体となっていることにより、第二座体を他方の管の外周面に固定する場合と比べて部品点数を削減することができる。
[構成5]
前記シール体は、前記第1座体に気密に密着して固定された環状のシール体収容部材に圧入されて収容されると共に、前記部分凸球面に対して局所的に接触していることを特徴とする構成1又は構成3の管継手。
構成5の管継手は、一方の管と他方の管とを軸方向に互いに接近させる向きに弾力的に付勢して連結するとともに、第1座体に気密に密着して固定された環状のシール体収容部材に圧入されて収容されたシール体を部分凸球面に圧接させて、両管の接続部をシールする。そして、第2座体とシール体とが摺動可能であることにより両管の相対揺動を許容する。このときシール体は、部分凸球面に対して局所的(線状又は帯状)に接触しつつ両座体間を全周に亘ってシールするので、座体の部分凹球面がシール体とほぼ全面的に面接触している従来の管継手と比較して、より微少な振動を吸収することが可能となる。
[構成6]
前記シール体は、前記第2座体に気密に密着して固定された環状のシール体収容部材に圧入されて収容されると共に、前記部分凹球面に対して局所的に接触していることを特徴とする構成2又は構成4の管継手。
構成6の管継手は、一方の管と他方の管とを軸方向に互いに接近させる向きに弾力的に付勢して連結するとともに、第2座体に気密に密着して固定された環状のシール体収容部材に圧入されて収容されたシール体を部分凹球面に圧接させて、両管の接続部をシールする。そして、第1座体とシール体とが摺動可能であることにより両管の相対揺動を許容する。このときシール体は、部分凹球面に対して局所的(線状又は帯状)に接触しつつ両座体間を全周に亘ってシールするので、座体の部分凹球面がシール体とほぼ全面的に面接触している従来の管継手と比較して、より微少な振動を吸収することが可能となる。
[構成7]
前記シール体と前記環装部材が一体となっており、当該シール体は前記部分凹球面及び前記部分凸球面に対して局所的に接触している構成1〜4いずれかの管継手。
構成7の管継手は、シール体と環装部材とが一体となっていることにより、構成5および構成6の管継手と比較して、部品点数を削減することができる。
[構成8]
前記第1座体が前記一方の管の端部に塑性加工により一体成型されている構成1〜7いずれかの管継手。
構成8の管継手は、第1座体が一方の管の端部と一体となって形成されているので、第1座体を一方の管の外周面に固定する場合と比較して、部品点数を削減できると共に、第1座体を一方の管の端部に気密溶接する手間を省くことができる。
上記の構成の管継手によれば、座体の凹球面のほぼ全面がシール体と接触している従来構造の管継手と比較して、微少な振動を吸収することが可能となり、異常音(軋み音)の発生を抑制することができる。
以下本発明を、図面を参照しながら、実施形態に即して詳細に説明する。
[第1形態例]
図1は本発明に係る管継手の第1形態例の要部断面図である。
この管継手100は、下流側排気管(一方の管)201の端部に設けられた環状の第1座体110と、上流側排気管(他方の管)202の端部に設けられた環状の第2座体120と、両座体110、120間に挟持された複数(この例では4個とする。)の剛体球150と、両座体110、120間に環装された環装部材130と、シール体160と、両座体110、120を互いに近づける方向に弾力的に付勢する付勢機構140と、を備えている。排気管201、202はエンジンに接続された排気系の一部を構成するものである。
第1座体110は、下流側排気管201の端部外周面に全周に亘って気密に密着させて溶接固定されている。第1座体110は、上流側排気管202側に拡径した部分凹球面111を有している。部分凹球面111と下流側排気管201との間には、段差部112が形成されている。
第2座体120は、上流側排気管202の端部外周面に全周に亘って気密に密着させて溶接固定されている。第2座体120は、部分凹球面111と対応して、上流側排気管201側に突出(縮径)した球面状の部分凸球面121を有している。第2座体は、部分凸球面121の拡径端部を上流管側排気管202に沿って筒状に延長させて形成された筒部123を有している。筒部123の外側部には、複数箇所(この例では3カ所)に凹部126が形成されている。凹部126は、筒部123の周方向に等間隔に形成されている。凹部126は、筒部123の一部をその断面が円弧状になるように局所的に陥没させることにより形成されている。部分凸球面121は、上流側排気管202の先端部と重なる部分に直胴部122を残すことにより、上流側排気管202の下流端202aよりもやや上流側に設けられている。
剛体球150は、第1座体110の部分凹球面111と第2座体120の部分凸球面121との間に挟まれた状態で且つ両座体110、120の周方向における4個の剛体球150相互の位置関係を一定に保った状態で配置されている。これら4個の剛体球150の直径は互いに等しい。
環装部材130は、第1座体110の部分凹球面111に対面する環状の外側金属部材130aと第2座体120の部分凸球面121に対面する環状の内側金属部材130bとで構成されている。環装部材130は、剛体球保持部130Aとアーム部130Bとを有している。
剛体球保持部130Aは、複数の剛体球150をこれら剛体球相互の周方向の位置関係を一定に保ちつつ一括保持している。剛体球保持部130Aは、外側金属部材130aと内側金属部材130bとが互いに気密に貼り合わされてなる。剛体球保持部130Aは、環装部材130の周方向に等間隔に設けられた四つの剛体球保持孔135を有している。剛体球保持孔135は、外側金属部材130aと内側金属部材130bのそれぞれに互いに連通させて貫通孔135a、135bを形成してなる。
外側金属部材130aに形成された貫通孔135aの内縁部は外側すなわち部分凹球面111側に折り返されている。内側金属部材130bに形成された貫通孔135bの内縁部は内側すなわち部分凸球面121側に折り返されている。剛体球150は、貫通孔135a、135bの内縁部に嵌合した状態で剛体球保持孔135に保持されている。
アーム部130Bは、内側金属部材130bの一部であり、剛体球保持部130Aから下流側排気管202に沿って延びる板片を径方向内側に湾曲変形させることにより反発復元性を持たせて形成されている。アーム部130Bは周方向に等間隔に3カ所設けられている。各アーム部130Bの先端部には、前述の凹部126に係合する係合部131が形成されている。係合部131は、アーム部130Bの先端部を外方に円弧状に湾曲変形させることにより形成されている。アーム部130Bは、環装部材130が第2座体120に対して移動した際、すなわち、三つのアーム部130Bのうちの一つのアーム部130Bの係合部131が凹部126から離脱する向きに移動した際に、他のアーム部130Bの反発力によって環装部材130を定位置に復帰させるのに十分な剛性と弾性とを兼ね備えている。これにより、第2座体に対する環装部材130の過大な移動が防止される。また、あらかじめ環装部材130を第二座体120に装着した状態で両管を接続することが可能となるので、管継手100の作製が容易となる。さらに、環装部材130を第二座体120に装着した状態で、上流側排気管202を下流側排気管202に接続して管継手100の組付を行う際に、互いに遊嵌している直胴部122と段差部112とが当接し合うことにより、両管201、202相互の過大な揺動と軸ずれを防止できる。これにより、管継手400の組付の際に、環装部材130に過大な力が加わってこれが不自然に変形し、剛体球150が離脱してしまうという問題を防止できるので、管継手100の作製がより容易になる。
シール体160は、環装部材130の両管201、202の継ぎ目203側の端縁部に設けられている。シール体160は、第1座体110と第2座体120に全周に亘って同時に接触することにより、両座体110、120間をシールしている。シール体160は、半径方向に沿った断面がC字形の円環状の金属製部材であり、この例では、外側金属部材130aの端縁に気密に固定されている。
付勢機構140は、第1フランジ114aと、第2フランジ124と、段付きボルト141と、コイルバネ142と、を備えている。
第1フランジ114aは、第1座体110の外周面に溶接固定されたフランジ部材114の先端部を径方向外方に折り返すようにして形成されている。第1フランジ114aには、その周方向2カ所にボルト挿通孔115が形成されている。
第2フランジ124は、第2座体120の筒部123の端部を外方に折り返すことにより、第1フランジ114aと対面させて形成されている。第2フランジ124には、第1フランジ114aのボルト挿通孔115に対応するボルト挿通孔125が形成されている。
段付きボルト141は、ボルト挿通孔115に下流側排気管201側から挿通されその先端に形成されたねじ部が第2フランジ124のボルト固定孔125に挿通され離脱しないようにナット143によって固定されることで、上流側排気管201と下流側排気管202を接続している。また、ボルト挿通孔123は段付きボルト141の径に対して余裕を持って形成されており、上流側排気管201と下流側排気管202の相対揺動を許容する構造となっている。
コイルばね142は、段付きボルト141を取り巻くようにして設けられている。
上記のように構成された管継手100は、上流側排気管201と下流側排気管202とを軸方向に互いに接近させる向きに弾力的に付勢して連結するとともに、シール体160を第1座体110の部分凹球面111と第2座体120の部分凸球面121に同時に圧接させて、両管201、202の接続部をシールする。そして、両座体110、120とシール体160とが摺動可能であることにより両管201、202の相対揺動を許容する。このときシール体160は、第1座体110の部分凹球面111と第2座体120の部分凸球面121に対して局所的に接触しつつ両座体110、120間を全周に亘ってシールする。したがって、座体の部分凹球面がシール体とほぼ全面的に面接触している従来の管継手と比較して、より微少な振動を吸収することが可能となる。
また、この管継手100では、4個の剛体球150が第1座体110の部分凹球面111と第2座体120の部分凸球面間121に挟まれた状態で且つ両座体110、120の周方向における剛体球150相互の位置関係を一定に保った状態で配置されていることにより、部分凹球面111と部分凸球面121との相互の間隔が常に一定に保たれる。すなわち、部分凹球面111と部分凸球面121間の距離は、剛体球150の直径に相当する距離に保たれる。これにより、両座体110、120とシール体160間に働く圧力(接触圧)が常に一定に保たれるので、シール体160による両座体110、120間のシール性が常に安定に保たれる。両座体110、120と剛体球150間の摩擦力は両座体110、120とシール体160間の摩擦力に比べて極小さいので、4個の剛体球150の存在によって両座体110、120の相対揺動性が損なわれることはない。
したがって、この管継手100によれば、上流側排気管201と下流側排気管202の一方の管に微少な振動が発生したとしても、その微少な振動が他方の管に伝わるのを極力防止するとともに、異常音(軋み音)の発生を抑制することができる。
なお、本実施形態では、凹部126とアーム部130Bを、それぞれ周方向に3カ所設けているが、両者の数が同数であれば、それらの数に関しての制限はない。
また、本実施形態では、断面C字形の円環状のシール体160を外側金属部材130aの端縁に固定したが、外側金属部材130aおよび内側金属部材130bの端縁部を、それぞれ外側と内側に膨出させて断面円弧状に曲げ加工することにより反発復元性を持たせてその部分をシール部とし、外側金属部材130aのシール部を第1座体110に、内側金属部材130bのシール部を第2座体120に、それぞれ全周に亘って接触させることにより両座体110、120間をシールするようにしてもよい。このように環装部材130およびシール体160を完全に一つの部材とすることで、より部品点数を削減することができる。
[第2形態例]
図2は本発明にかかる管継手の第2形態例を示す要部断面図である。図3は、図2の管継手のシール体の形態例を説明する部分断面図である。また、図1の管継手100と共通する名称の部材に関しては同じ符号が付されている。
この管継手200において、シール体260以外の構成は管継手100と同様であるので説明を省略する。
シール体260は、円柱体の両端を互いに連結した構造のリング状成形品である。シール体260は、耐熱材からなる。シール体260は、環装部材130の剛体球保持部130Aよりも両管201、202の継目203に近い位置に環装されている。シール体260は、第2座体120に全周に亘って気密に溶接固定されたシール体収容部材270に、図3の部分断面図に示すように、圧入されて第2座体120に固定されている。
上記のように構成された管継手200は、第2座体120に固定されたシール体収容部材270とこれに保持されて第1座体110と摺接するシール体260とにより両座体110、120間が気密にシールされる。第1座体110と摺接するシール体260に弾性部材である耐熱材を用いたことにより、両座体110、120相対移動に対する追従性を確保し高いシール性を実現できる。
なお、本実施形態では、環装部材130が第2座体120に対して位置決めされ、シール体260が第1座体に対して摺動可能に接触するように構成したが、後述する第3形態例に示すように環装部材130が第1座体110に対して位置決めされる構成を採用する場合には、シール体収容部材270を第1座体110に固定し、これに保持されたシール体260が第2座体120に摺動可能に接触するように構成してもよい。
[第3形態例]
図4は本発明に係る管継手の第3形態例の要部断面図である。また、図1の管継手100と共通する名称の部材に関しては同じ符号が付されている。
この管継手300の第1座体110は、下流側排気管201の端部を塑性加工して拡径させることにより、下流側排気管201と一体に形成されている。第1座体110は、上流側排気管202側に拡径した部分凹球面111を有している。部分凹球面111と下流側排気管201の直胴部との間には、段差部112が形成されている。
第1座体110には、フランジ部材114が取り付けられている。フランジ部材114は、第1座体110の外周面に溶接固定されている。フランジ部材114は、第1座体110の拡径端部から上流側排気管202に沿って延びる筒部113を有している。筒部113の内側には、周方向複数箇所(この例では3カ所)に凹部116が形成されている。凹部116は、筒部113の周方向に等間隔に形成されている。凹部116は、筒部113の一部をその断面が円弧状になるように局所的に外方に陥没させることにより形成されている。このフランジ部材114の上流側端部を径方向外方に折り返すようにして第1フランジ114aが形成されている。第2フランジ124は上流側排気管202の外周面に溶接固定されたフランジ部材124の端部を径方向外方に折り返すようにして形成され、第1フランジ114aと対面している。
また、この管継手300の第2座体120は、上流側排気管202の端部を塑性加工して縮径させてなる。すなわちこの第2座体120は、上流側排気管202と一体的に形成されている。第2座体120は、部分凹球面111と対応して、上流側排気管201側に突出(縮径)した球面状の部分凸球面121を有している。部分凸球面121は、上流側排気管202の先端部に直胴部122を残すことにより、上流側排気管202の下流端202aよりもやや上流側に設けられている。
環装部材130のアーム部130Bは、外側金属部材130aの一部であり、剛体球保持部130Aから下流側排気管202に沿って延びる板片を、径方向外側に湾曲変形させることにより反発復元性を持たせて形成されている。アーム部130Bは周方向に等間隔に3カ所設けられている。アーム部130Bの先端部には、前述の凹部116に係合する係合部131が形成されている。係合部130は、アーム部130Bの先端部を内方に円弧状に湾曲変形させることにより形成されている。アーム部130Bは、環装部材130が第1座体110に対して移動した際、すなわち、三つのアーム部130Bのうちの一つのアーム部130Bの係合部131が凹部116から離脱する向きに移動した際に、他のアーム部130Bの反発力によって環装部材130を定位置に復帰させるのに十分な剛性と弾性とを兼ね備えている。これにより、第1座体110に対する環装部材130の過大な移動が防止される。また、あらかじめ環装部材130を第1座体110に装着した状態で両管を接続することが可能となるので、管継手300の作製が容易となる。さらに、環装部材130を第1座体110側に装着した状態で、下流側排気管201を上流側排気管202に接続して管継手400の組付を行う際に、互いに遊嵌している直胴部122と段差部112とが当接し合うことにより、両管201、202相互の過大な揺動と軸ずれを防止できる。これにより、管継手400の組付の際に、環装部材130に過大な力が加わってこれが不自然に変形し、剛体球150が離脱してしまうという問題を防止できるので、管継手300の作製がより容易になる。
上記のように、第1座体110側に凹部116を設け、環装部材130の係合部131が係合することにより環装部材130が第1座体110に対して定位置に位置決めされるように構成することによっても、第1形態例と同等の高いシール性能と振動吸収性能を実現できる。
また、第1座体110を下流側排気管201と一体成型しかつ第2座体120を上流側排気管202と一体成型したことにより、第1座体110と第2座体120がそれぞれ下流側排気管201の外周面と上流側排気管202の外周面に気密に溶接固定されている第1および第2形態例の管継手と比較して、部品点数及び気密溶接箇所数を削減し、耐久性を向上させるとともに製造工程を簡略化できる。
[第4形態例]
図5は本発明に係る管継手の第4形態例の要部断面図である。また、図1の管継手100と共通する名称の部材に関しては同じ符号が付されている。
この管継手400の第1座体110は、下流側排気管201の端部を塑性加工して拡径させることにより、下流側排気管201と一体的に形成されている。第1座体110は、上流側排気管202側に拡径した部分凹球面111を有している。部分凹球面111と下流側排気管201の直胴部との間には、段差部112が形成されている。
第1座体110には、フランジ部材114が取り付けられている。フランジ部材114は、第1座体110の外周面に溶接固定されている。このフランジ部材114の上流側端部を径方向外方に折り返すようにして第1フランジ114aが形成されている。第2フランジ124aは上流側排気管202の外周面に溶接固定されたフランジ部材124の端部を径方向外方に折り返すようにして形成され、第1フランジ114aと対面している。
また、この管継手400の第2座体120は、上流側排気管202の端部を塑性加工して縮径させることにより、上流側排気管202と一体的に形成されている。第2座体120は、部分凹球面111と対応して、上流側排気管201側に突出(縮径)した球面状の部分凸球面121を有している。部分凸球面121は、上流側排気管202の先端部に直胴部122を残すことにより、上流側排気管202の下流端202aよりもやや上流側に設けられている。
上流側排気管202には、第2座体120の上流側近傍に凹部126が形成されている。凹部126は、上流側排気管202の周方向複数箇所(この例では3カ所)に等間隔に形成されている。凹部126は、上流側排気管202を断面円弧状に局所的に陥没させることにより形成されている。
アーム部130Bは、内側金属部材130aの一部であり、剛体球保持部130Aから上流側排気管202に沿って延びる板片を、径方向内側に湾曲変形させることにより反発復元性を持たせて形成されている。アーム部130Bは周方向に等間隔に3カ所設けられている。アーム部130Bの先端部には、前述の凹部126に係合する係合部131が形成されている。係合部130は、アーム部130Bの先端部を内側に膨出させて円弧状に湾曲変形させることにより形成されている。アーム部130Bは、環装部材130が第2座体120に対して移動した際、すなわち、三つのアーム部130Bのうちの一つのアーム部130Bの係合部131が凹部126から離脱する向きに移動した際に、他のアーム部130Bの反発力によって環装部材130を定位置に復帰させるのに十分な剛性と弾性とを兼ね備えている。これにより、第2座体120に対する環装部材130の過大な移動が防止される。また、あらかじめ環装部材130を第2座体120に装着した状態で両管を接続することが可能となるので、管継手400の作製が容易となる。さらに、環装部材130を上流側排気管202に装着した状態で、上流側排気管202を下流側排気管202に接続して管継手400の組付を行う際に、互いに遊嵌している直胴部122と段差部112とが互いに当接し合うことにより、両管201、202相互の過大な揺動と軸ずれを防止できる。これにより、管継ぎ手400の組付の際に、環装部材130に過大な力が加わってこれが不自然に変形し、剛体球150が離脱してしまうという問題を防止できるので、管継手400の作製がより容易になる。
上記のように構成された管継手400によっても、第1形態例と同等の高いシール性能と振動吸収性能を実現できる。
また、第1座体110を下流側排気管201と一体成型しかつ第2座体120を上流側排気管202と一体成型したことにより、第1座体110と第2座体120がそれぞれ下流側排気管201の外周面と上流側排気管202の外周面に気密に溶接固定されている第1および第2形態例の管継手と比較して、部品点数及び気密溶接箇所数を削減し、耐久性を向上させるとともに製造工程を簡略化できる。
なお、本発明の管継手で使用される剛体球150としては、特に制限はないが、好ましくはステンレス鋼球、セラミックボールなどが使用され、より好ましくはシリコン窒化物製セラミックボールを使用する。シリコン窒化物製セラミックボールは硬質、かつ軽量であり耐久性にも優れており、円滑性により微少な振動を吸収しやすくなる。また、ボールとフランジの材質が異なることによりマイクロピット(微少な凹凸)の発生を防ぐことができ、性能が長期に亘って維持できる。
また、上記の各形態例で説明した環装部材として使用されるシール体の材料としては、たとえば無機質充填剤や炭化材などにて構成された耐熱シール材、ステンレス金網圧縮品もしくはステンレス金網圧縮品と耐熱樹脂との混合材などがあげられる。そして、これらのうちのいずれかの耐熱材料からなるシール体の表面に潤滑材層が形成されていることが好ましい。また、部分凹球面111や部分凸球面121に、耐熱性および潤滑性を有する層を形成してもよい。
また、本発明の管継手において、剛体球150が回転可能に環装部材に保持されるようにしてもよい。
また、本発明の管継手が備える剛体球150の数は少なくとも3個である。したがって、上記の例では剛体球150の数が4個の場合について説明したが、3個でも5個以上であってもよい。
また、第4及び第5形態例では、第1座体110を下流側排気管201と一体成型しかつ第2座体120を上流側排気管202と一体成型したが、第1座体110と第2座体120のどちらか一方だけが排気管と一体成型されている構成を採用することも可能である。
また、上記の各形態例においては、剛体球保持部130Aを構成するに際し、外側金属部材130aと内側金属部材130bとを全体的に互いに気密に貼り合わせているが、適宜スポット溶接することにより貼り合わせても良い。
本発明に係る管継手の第1形態例の要部断面図 本発明に係る管継手の第2形態例の要部断面図 本発明に係る管継手の第2形態例のシール体の部分断面図 本発明に係る管継手の第3形態例の要部断面図 本発明に係る管継手の第4形態例の要部断面図
符号の説明
100 管継手
110 第1座体
111 部分凹球面
112 段差部
113、123 凹部
114 フランジ部材
114a 第1フランジ
115 ボルト挿通孔
120 第2座体
121 部分凸球面
122 直胴部
124 フランジ部材
125 ボルト固定孔
130 環装部材
130A 剛体球保持部
130B アーム部
131 係合部
140 付勢機構
141 段付きボルト
142 コイルバネ
143 ナット
160、260 シール体
170 シール体収容部材
201 下流側排気管(一方の管)
202 上流側排気管(他方の管)
203 継ぎ目

Claims (8)

  1. 一方の管と他方の管を相対揺動可能に接続する管継手において、
    前記一方の管端部に設けられ、前記他方の管側に拡径して開いた部分凹球面を有する環状の第1座体と、
    前記他方の管端部に固定され、前記一方の管側に縮径し、かつ、前記部分凹球面に対向させて設けられた部分凸球面を有する環状の第2座体と、
    前記部分凹球面と前記部分凸球面に挟持された同径の複数の剛体球と、
    前記第1座体に対して位置決めされて環装された部材であって、
    前記複数の剛体球をこれら剛体球相互の周方向の位置関係を一定に保ちつつ一括保持する剛体球保持部と、
    前記剛体球保持部から前記他方の管に沿って延びる金属製板片を、径方向外側に湾曲変形させることにより反発復元性を持たせて形成されたアーム部と、を備えた環装部材と、
    前記剛体球保持部よりも両管の継ぎ目に近い位置に、前記部分凹球面と前記部分凸球面の両方又は一方に対して局所的に接触しつつ前記第1座体と前記第2座体との間を全周に亘ってシールするよう設けられたシール体と、
    前記第1座体と前記第2座体を管軸方向に互いに近づけるべく付勢する付勢機構と、を備え、
    前記部分凹球面の拡径端部は、前記他方の管に沿って筒状に延長されており、当該筒状の部分には、凹部が形成されており、
    前記アーム部の先端部と前記凹部が係合することにより、前記第1座体に位置決めされている管継手。
  2. 一方の管と他方の管を相対揺動可能に接続する管継手において、
    前記一方の管端部に設けられ、前記他方の管側に拡径して開いた部分凹球面を有する環状の第1座体と、
    前記他方の管端部に固定され、前記一方の管側に縮径し、かつ、前記部分凹球面に対向させて設けられた部分凸球面を有する環状の第2座体と、
    前記部分凹球面と前記部分凸球面に挟持された同径の複数の剛体球と、
    前記第2座体に対して位置決めされて環装された部材であって、
    前記複数の剛体球をこれら剛体球相互の周方向の位置関係を一定に保ちつつ一括保持する剛体球保持部と、
    前記剛体球保持部から前記他方の管側に延びる金属製板片を、径方向内側に湾曲変形させることにより反発復元性を持たせて形成されたアーム部と、を備えた環装部材と、
    前記剛体球保持部よりも両管の継ぎ目に近い位置に、前記部分凹球面と前記部分凸球面の両方又は一方に対して局所的に接触しつつ前記第1座体と前記第2座体との間を全周に亘ってシールするよう設けられたシール体と、
    前記第1座体と前記第2座体を管軸方向に互いに近づけるべく付勢する付勢機構と、を備え、
    前記部分凸球面の大径側端部は、前記他方の管に沿って筒状に延長されており、当該筒状の部分には、凹部が形成されており、
    前記アーム部の先端部と前記凹部が係合することにより、前記第2座体に位置決めされている管継手。
  3. 一方の管と他方の管を相対揺動可能に接続する管継手において、
    前記一方の管端部に設けられ、前記他方の管側に拡径して開いた部分凹球面を有する環状の第1座体と、
    前記他方の管端部を、前記一方の管側に縮径させて設けられた部分凸球面を有する環状の第2座体と、
    前記部分凹球面と前記部分凸球面に挟持された同径の複数の剛体球と、
    前記第1座体に対して位置決めされて環装された部材であって、
    前記複数の剛体球をこれら剛体球相互の周方向の位置関係を一定に保ちつつ一括保持する剛体球保持部と、
    前記剛体球保持部から前記他方の管に沿って延びる金属製板片を、径方向外側に湾曲変形させることにより反発復元性を持たせて形成されたアーム部と、を備えた環装部材と、
    前記剛体球保持部よりも両管の継ぎ目に近い位置に、前記部分凹球面と前記部分凸球面の両方又は一方に対して局所的に接触しつつ前記第1座体と前記第2座体との間を全周に亘ってシールするよう設けられたシール体と、
    前記第1座体と前記第2座体を管軸方向に互いに近づけるべく付勢する付勢機構と、を備え、
    前記部分凹球面の拡径端部は、前記他方の管に沿って筒状に延長されており、当該筒状の部分には、凹部が形成されており、
    前記アーム部の先端部と前記凹部が係合することにより、前記第1座体に位置決めされている管継手。
  4. 一方の管と他方の管を相対揺動可能に接続する管継手において、
    前記一方の管端部に設けられ、前記他方の管側に拡径して開いた部分凹球面を有する環状の第1座体と、
    前記他方の管端部を前記一方の管側に縮径させることにより、前記他方の管端部の外周面に設けられた部分凸球面を有する環状の第2座体と、
    前記部分凹球面と前記部分凸球面に挟持された同径の複数の剛体球と、
    前記第2座体に対して位置決めされて環装された部材であって、
    前記複数の剛体球をこれら剛体球相互の周方向の位置関係を一定に保ちつつ一括保持する剛体球保持部と、
    前記剛体球保持部から前記他方の管側に延びる金属製板片を、径方向内側に湾曲変形させることにより反発復元性を持たせて形成されたアーム部と、を備えた環装部材と、
    前記剛体球保持部よりも両管の継ぎ目に近い位置に、前記部分凹球面と前記部分凸球面の両方又は一方に対して局所的に接触しつつ前記第1座体と前記第2座体との間を全周に亘ってシールするよう設けられたシール体と、
    前記第1座体と前記第2座体を管軸方向に互いに近づけるべく付勢する付勢機構と、を備え、
    前記他方の管外周面における前記部分凸球面の手前に凹部が形成されており、
    前記アーム部の先端部と前記凹部が係合することにより、前記第2座体に位置決めされている管継手。
  5. 前記シール体は、前記第1座体に気密に密着して固定された環状のシール体収容部材に圧入されて収容されると共に、前記部分凸球面に対して局所的に接触していることを特徴とする請求項1又は3の管継手。
  6. 前記シール体は、前記第2座体に気密に密着して固定された環状のシール体収容部材に圧入されて収容されると共に、前記部分凹球面に対して局所的に接触していることを特徴とする請求項2又は4の管継手。
  7. 前記シール体と前記環装部材が一体となっており、当該シール体は前記部分凹球面及び前記部分凸球面に対して局所的に接触している請求項1〜4いずれかの管継手。
  8. 前記第1座体が前記一方の管の端部に塑性加工により一体成型されている請求項1〜7いずれかの管継手。
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