JP2009074372A - 可変容量形ポンプ - Google Patents

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Abstract

【課題】ポンプの高圧条件化における駆動軸の撓み変形量を可及的に小さく抑制してカムリングの位置の過度な移動を抑制してポンプ脈動レベルを低減させることのできる可変容量形ポンプを提供する。
【解決手段】ポンプボディ1内に揺動自在に収容配置され、内周側にロータ8とベーン17と共に複数のポンプ室18を形成するカムリング6と、前後2つのジャーナル軸部7b、7cを介して軸受ブッシュ9,12に回転自在に支持された駆動軸7と、プレート12に設けられた吸入ポート及び吐出ポートと、カムリングの外周側両側の空間を隔成して形成された第1流体圧室14及び第2流体圧室15とを備えている。前記両軸受ブッシュ間の長さSを約42.1mmに設定すると共に、前記第2ジャーナル軸部7cの外径を約13mmに設定すると共に、セレーション軸部7dの軸方向の長さLを9〜14mmの範囲内に設定した。
【選択図】 図1

Description

本発明は、車両のパワーステアリングの駆動源などに用いられる可変容量形ポンプの改良に関する。
従来の可変容量形ポンプとしては、車両のパワーステアリング装置などに適用された以下の特許文献1に記載されたものが知られている。
この可変容量形ポンプは、ポンプボディ内に収容配置されたアダプタリングと、該アダプタリングの内周側に配置され、該アダプタリングの内周面に下部に軸方向に配置された支軸部を揺動支点として揺動自在に設けられたカムリングと、前記ポンプボディ内に前後2つの軸受ブッシュを介して回転自在に支持された駆動軸と、該駆動軸の軸方向のほぼ中央に形成されたセレーション軸部を介して結合されて、前記カムリングの内で回転するロータと、該ロータの外周部に放射方向に沿って複数形成されたスロットと、該各スロット内から放射方向へ出没自在に設けられた複数のベーンと、前記カムリングとロータとを軸方向から挟持する両サイドプレートと、該サイドプレートの少なくとも一方側に設けられ、前記複数のポンプ室の容積が増大する領域に開口する吸入ポート及び前記複数のポンプ室の容積が減少する領域に開口する吐出ポートと、カムリングの外周側の両側に形成された第1流体圧室と第2流体圧室と、を備えている。
そして、前記第1、第2流体圧室に、ポンプ吐出通路に設けた可変オリフィスの前後差圧を導入することにより、前記カムリングをいずれか一方向へ揺動させて各ポンプ室の容積を変化させてポンプ吐出量を制御するようになっている。
特開平11−93862号公報
前記従来の可変容量形ポンプを車両のパワーステアリング装置の油圧源として用いた場合に、前記カムリングの揺動による偏心量が最大で、ポンプ吐出量が最大となるのは、ポンプ低回転時でかつステアリングホイールの据えきり時などであって、この場合には、パワーステアリング装置側の圧力が上昇するため、吐出側のポンプ室の内圧も上昇する。
そうすると、前記ロータが前記吐出側の高圧なポンプ室の圧力によって低圧な吸入側のポンプ室側へ押付けられることから、前記駆動軸にロータとの結合部位である前記セレーション軸部を中心として曲げ荷重が発生して該駆動軸が湾曲状に撓み変形して、ロータの位置が変化してしまう一方、カムリングの位置も駆動軸の変形方向と反対方向へ過度に変化してしまう。このため、前記各ポンプ室の容積が吸入側と吐出側でのバランスが崩れて、所望の吐出圧が得られなくなると共に、大きなポンプ脈動が発生してポンプ吐出圧の不安定化や異音の発生を招いている。
そこで、駆動軸全体の外径を大きくして剛性高めて撓み変形量を抑制することも考えられるが、単純に駆動軸の外径を大きくすると、その分、ロータの駆動軸挿通孔の内径を大きくせざるを得ず、これによって前記各ベーンを摺動自在に収容する各スロットの長さが短くなって、該スロット内周面で形成されるシール面が小さくなり、スロット底部側の背圧室からの高油圧に対するシールの性能が低下してしまう。このため、前記ロータやカムリングなどの各構成部品の外径も大きくしなければならず、この結果、ポンプの大型化が余儀なくされるばかりか重量の増加を招来する。
本発明は、前側の第1ジャーナル軸部と後側の第2ジャーナル軸部がそれぞれ軸受部を介してポンプボディに回転自在に支持された駆動軸と、前記ポンプボディ内に回転自在に収容されて、前記駆動軸の前記両ジャーナル軸部間に設けられたセレーション軸部を介して結合されたロータと、該ロータの外周部に形成された複数のスロットに放射方向へ出没自在に設けられた複数のベーンと、前記ポンプボディ内に揺動支点を中心に揺動自在に収容配置され、内周側に前記ロータとベーンと共に複数のポンプ室を形成するカムリングと、該カムリングの軸方向両側に設けられた第1サイドプレート及び第2サイドプレートと、前記第1サイドプレートまたは第2サイドプレートの少なくとも一方側に設けられ、前記複数のポンプ室の容積が増大する領域に開口する吸入ポート及び前記複数のポンプ室の容積が減少する領域に開口する吐出ポートと、前記カムリングの外周側両側の空間を隔成して形成され、揺動方向の一方向に設けられた第1流体圧室及び揺動方向の他方向に設けられた第2流体圧室と、を備え、前記第1、第2流体圧室間の流体圧の差圧によって前記カムリングを揺動させて前記各ポンプ室の容積を制御する可変容量形ポンプであって、前記第1ジャーナル軸部と第2ジャーナル軸部とを支持する前記両軸受部を、互いに近接して設けると共に、該両ジャーナル軸部間の前記セレーション軸部の軸方向の長さを、前記第2ジャーナル軸部の外径との関係で設定したことを特徴としている。
この発明によれば、前記両軸受部間の距離長さを通常よりも短く設定することによって、各ジャーナル軸部に対する支持剛性が高くなると共に、セレーション軸部の軸方向の長さを第2ジャーナル軸部の外径との関係で通常よりも長く設定すると、セレーション軸部のセレーション凸部が補強リブとして機能することから、該セレーション軸部の剛性が高くなる。一方、第2ジャーナル軸部の外径を通常よりも大きくした場合は、かかる第2ジャーナル軸部の剛性が高くなることから、前記セレーション軸部の軸方向の長さを通常と同じ程度に設定しても十分な剛性を確保できる。
したがって、この両ジャーナル軸部の中間位置に設けられた前記ロータに吐出ポート側の各ポンプ室内の高い油圧が作用して駆動軸に曲げ荷重が作用しても、前記両軸受部による駆動軸に対する高い支持剛性と、セレーション軸部あるいは第2ジャーナル軸部での高い剛性によって、前記駆動軸の撓み変形を十分に抑制することが可能になる。
したがって、カムリングの位置変化が抑制されて、各ポンプ室の容積が吸入側と吐出側でのアンバランスが防止される。この結果、所望の吐出圧が得られると共に、ポンプ脈動やポンプ吐出圧の不安定化や異音の発生を効果的に抑制することができる。
以下、本発明にかかる可変容量形ポンプを車両のパワーステアリング装置に適用した各実施形態を図面に基づいて詳述する。
すなわち、この可変容量形ポンプは、図1及び図2に示すように、フロントボディ2と一方のサイドプレートであるリアボディ3とを突き合わせてなるポンプボディ1と、該ポンプボディ1の内部に形成された収容空間4の内面に嵌着されたアダプターリング5と、該アダプターリング5のほぼ楕円形の空間内に図2中左右方向へ揺動可能なカムリング6と、前記ポンプボディ1内に回転自在に挿通支持された駆動軸7と、前記カムリング6の内周側に回転自在に配置され、中央が前記駆動軸7に結合されたロータ8とを備えている。
前記フロントボディ2は、内部軸方向に前記駆動軸7が挿通するフロント側は大径段差径状の挿通孔2aが貫通形成されていると共に、該挿通孔2aのリア側の小径部内周面には、駆動軸7の後述する第1ジャーナル軸部7bを軸受けする軸受部である第1軸受ブッシュ9が設けられていると共に、ほぼ中央の中径部内周面には、ポンプ内部をシールするメカニカルシール10が設けられている。また、フロント側の大径部内周面には、駆動軸7のフロント側を回転自在に支持する円環状の軸受部11が設けられている。
前記リアボディ3は、肉厚な板状に形成されて、内部のほぼ中央位置に比較的深い軸受穴3aが形成されていると共に、該軸受穴3aの内周面に前記駆動軸7の後端側に有する第2ジャーナル軸部7cを軸受する軸受部である第2軸受ブッシュ12が設けられている。この第2軸受ブッシュ12は、軸方向へ比較的長い円筒状に形成されており、前記第1軸受ブッシュ9との間の距離長さSが通常の44.2mmより短く設定されている。
前記アダプターリング5は、図2に示すように、内周面5aの下部に形成された円弧状の支持溝に前記カムリング6の位置を保持する位置保持ピン13が設けられていると共に、内周面5aの前記位置保持ピン13の図中左側近傍、つまり後述する第1流体圧室14側に前記カムリング6の揺動支点となる所定面積を有する支持面5bが形成されている。前記位置保持ピン13は、カムリング6の揺動支点ではなく、カムリング6の位置を保持しつつアダプターリング5に対するカムリング6の回り止めとしての機能を有している。
前記カムリング6は、ほぼ円環状に形成され、このロータ8に対して偏心した状態で前記収容空間4内に配置されていると共に、前記位置保持ピン13とこれとほぼ対向した位置にあるシール部材14を介してアダプタリング5との間に第1流体圧力室14と第2流体圧力室15を隔成している。また、カムリング6は、前記アダプターリング5の支持面5bの所定位置を揺動中心として第1流体室13側かあるいは第2流体圧室14側へ揺動自在になっている。
前記カムリング6とロータ8は、軸方向の両端面が前記リアボディ3と前記収容空間4の底部側に配置された他方のサイドプレートである円盤状のプレッシャプレート16によって挟持状態に配置されている。
前記駆動軸7は、図1及び図6に示すように、ポンプボディ1の挿通孔2aから外部に突出して図外の駆動プーリが固定される先端軸部7aと、該先端軸部7aとほぼ同径に形成されて前記第1軸受ブッシュ9に軸受される第1ジャーナル軸部7bと、後端側に有し前記第1軸受ブッシュ12に軸受される第2ジャーナル軸部7cと、前記第1、第2ジャーナル軸部7b、7cの間に形成されて、前記ロータ8が結合するセレーション軸部7dとから主として構成されている。
そして、前記両軸受ブッシュ9,12間の通常よりも短尺化された距離長さSや、第2ジャーナル軸部7cの外径D及びセレーション軸部7dの軸方向の長さLは、後述するポンプ高圧状態における駆動軸7の撓み変形と脈圧レベルとの関係を解析した結果によって求められたものである。
前記ロータ8は、図5A、Bに示すように、円筒状に形成されて、軸心位置には、前記セレーション軸部7dに結合するセレーション凹凸孔8aが軸方向へ貫通形成されていると共に、外周部には、円周方向の等間隔位置に放射方向に沿った複数のスロット8bが複数形成されている。この各スロット8b内には、ベーン17がそれぞれ前記カムリング6の内周面方向へ放射状に出没自在に保持されている。また、前記各スロット8bの内周側端部に、ほぼ円形状の背圧室8cが連続一体に設けられている。また、このロータ8は、図外のエンジンのクランクシャフトにより駆動プーリを介して前記駆動軸7が回転駆動されると図2の矢印方向(反時計方向)に回転するようになっている。
また、前記カムリング6とロータ8との間に形成される空間内に、隣接する二枚のベーン17によってポンプ室18が形成されており、前記カムリング6を前記支持面5bの揺動支点を中心として揺動させることによってこのポンプ室18の容積を増減させるようになっている。
また、前記ロータ8の回転に伴って前記各ポンプ室18の容積が漸次拡大する吸入領域における前記リアボディ3のロータ8側の内側面には、円弧状の吸入ポート19が形成されている。この吸入ポート19は、吸入通路20を介して図外のリザーバタンクから吸い込んだ作動油を前記各ポンプ室18に供給するようになっている。
また、前記ロータ8の回転に伴って、前記各ポンプ室18の容積が漸次縮小していく吐出領域における前記プレッシャプレート16の内側面には、円弧状の吐出ポート21とこれに連通する吐出孔22が形成されており、ポンプ室18から吐出された作動流体が、前記吐出ポート20及び吐出孔21を介してフロントボディ2の底部に形成された吐出側圧力室23に導入される。この吐出側圧力室23に導入された作動流体は、ポンプボディ1に形成された図外の吐出通路から配管を介してパワーステアリング装置の油圧パワーシリンダに送られるようになっている。
また、フロントボディ2の上端部内には、前記駆動軸7と直交する方向に向いた制御バルブ30が設けられている。この制御バルブ30は、図2に示すように、前記フロントボディ2内に形成されたバルブ孔31内に摺動自在に収容されたスプール弁32と、該スプール弁32を図2の左方向に付勢してバルブ孔31のプラグ33に当接させる圧縮コイルスプリングであるバルブスプリング34と、前記プラグ33とスプール弁32の先端部との間に形成されて、図外のメータリングオリフィスの上流側の作動油圧が導入される高圧室35とを備えている。
そして、前記メータリングオリフィスの下流側の流体圧が前記バルブスプリング34の収容室36に供給され、この収容室36と高圧室35の両圧力差が所定以上になるとスプール弁32がバルブスプリング34のばね圧に抗して図中右方向に移動する。なお、前記スプール弁32の内部に設けられたリリーフバルブ39は、前記収容室36の圧力が所定以上に達したとき、つまりパワーステアリング装置の作動圧力が所定以上に達したときに、図1に示す連通路40を介して作動流体を吸入通路20側へ逃がすようになっている。
前記第1流体圧室14は、前記スプール弁32が左に位置するときは接続通路37を介してバルブ孔31のポンプ吸入室38に接続されており、このポンプ吸入室38内にはフロントボディ2内に形成された図外の吸入孔を介して前記吸入ポート18からの低圧が導入されるようになっている。また、前記圧力差によってスプール弁32が右側に摺動した場合は、ポンプ吸入室38が漸次遮断されて、高圧室35と連通して高圧な作動流体が第1流体圧室14に導入されるようになっている。つまり、前記第1流体圧室14には、ポンプ吸入室38の圧力とメータリングオリフィスの上流側の圧力が選択的に供給されようになっている。
一方、前記第2流体圧室15は、制御バルブ30に直接接続されておらず、また、この第2流体圧室15には、プレッシャプレート16に形成された導入孔24を介して前記吸入通路19に連通されて常時吸入側の圧力(低圧)が導入されている。また、この第2流体圧力室15には、図2に示すように、ボルト状のスプリングリテーナ25に一端が弾持された圧縮コイルばねであるスプリング26が配置されており、このスプリング26は、前記カムリング6を常時前記第1流体圧力室14側へ偏心する方向、つまり、ポンプ室18の容積が最大になる方向に付勢している。
したがって、車両の停止あるいは低速走行中にステアリングホイールを操作した場合に、第1流体圧室14が低圧状態になっていることから、カムリング6は、図2に示すように、スプリング26のばね力によって第1流体圧室14側へロータ8に対して最大偏心位置に保持されることから、各ポンプ室18の容積が最大となって吐出ポート21への吐出圧が最大になる。
一方、車両の高速走行中などの場合に、前記第1流体圧室14に高圧が導入されたときは、カムリング6は、図3に示すように、前記スプリング26のばね力に抗して支持面5bを中心に第2流体圧室15側へ揺動してロータ8に対して同心に近い位置に保持される。これによって、各ポンプ室18の容積が最小になって吐出ポート21への吐出圧が減少する。
そして、前記各軸受ブッシュ9,12の対向する端縁9a、12a間の長さSが約42.1mmに設定されており、これは従来の約44.2mmよりも十分に短く設定されている。
また、前記第2ジャーナル軸部7cの外径Dは、セレーション軸部7dの軸方向の長さLとの相対関係で決定されて、9〜14mmの範囲内で設定されている一方、前記セレーション軸部7dの軸方向の長さLは10〜13mmの範囲内に設定されている。
これらの数値は、ポンプ吐出圧に対する前記カムリング6の位置と脈圧レベルとの関係、並びに前記駆動軸7の撓み変形と脈圧レベルとの関係から該駆動軸7の許容し得る変形量を基準に設定したものである。
すなわち、まず、前記ポンプ室18の吐出ポート21側での圧力が最大になった場合における前記カムリング6の位置(μm)と脈圧レベル(dB)との関係を、図6の実験データによって考察すると、かかる高圧条件では、カムリング6の位置は高い方が脈圧レベルは低くなることが確認できた。つまり、カムリング6が低位置から高位置に変化させると、脈圧レベルが8.0dBから漸次3.0dBまで低下していることが明らかになった。
但し、カムリング6の位置が高過ぎると低圧条件では脈圧レベル(騒音レベル)が悪化する傾向になるため、カムリング6の初期設定位置が高ければ良いということにはならない。
次に、前記駆動軸7の曲げ方向の撓み変形量をカムリング6の位置に加算した値(μm)と脈圧レベル(dB)との関係を、図7の実験データによって考察すると、かかる高圧条件では、駆動軸7が曲げ荷重によって撓み変形することによって、この影響によりカムリング6の位置が初期設定位置よりも過度に低くなる。つまり、駆動軸7が変形すると、図2に示すロータ8の中心P(駆動軸7の中心P)が上昇することから、カムリング6の位置(中心Q)が初期位置よりも相対的に低くなる。
例えば、カムリング6の初期位置が0μmで、駆動軸7の変形量が100μmになった場合は、ポンプ高圧時には、カムリング6の位置が初期位置から−100μmになってしまう。このため、前記駆動軸7の変形量は極力抑えることが必要である。
次に、前記駆動軸7の撓み変形量(μm)と脈圧レベル(dB)との関係を、図8の実験データによって考察すると、かかる高圧条件下では駆動軸7の変形量が約172μmから大きくなるにしたがって脈圧レベルが比例的に上昇し、変形量が約204μmまで大きくなると脈圧レベルは7.4dBまで上昇してしまうことが明らかである。そして、脈圧レベルの最大許容レベルは、約7.27dB程度までであってこれ以上になると、ポンプ吐出圧が不安定化になると共に、振動異音が人に不快感を与える大きさになる。
したがって、駆動軸7の変形量は、図7に示す前記カムリング6に位置に変化との関係でも約198μm以下に抑制する必要がある。
そこで、この実施の形態では、前記駆動軸7の全体を大径化することなく、前記ポンプの高圧化による過度な撓み変形の抑制を、駆動軸7の局部的な高剛性化と両軸受ブッシュ9,12による高い支持剛性化とによって図ったものである。
具体的には、図9の解析表に示すように、駆動軸7の変形量と脈圧レベルとの関係を考慮して、前記両軸受ブッシュ9,12の対向端縁9a、12a間の長さSを、従来のものよりも短い42.1mmに設定した。この長さSに基づいて、前記第2ジャーナル軸部7cの外径Dを10mm、11.5mm、13mmに分け、さらに前記セレーション軸部7dの軸方向の長さLを、前記第2ジャーナル軸部7cのそれぞれの外径に対して9mm、12mm、14mmに分けてそれぞれの変形量を解析した。
この解析結果からすると、前記長さS(42.1mm)を前提として、前記変形量の最大許容値198μm以下となる選択条件値は、解析NO.3の第2ジャーナル軸部7cの外径Dが10mmで、セレーション軸部7dの長さSが14mmの場合と、解析NO.5〜9までの全てであって、前記第2ジャーナル軸部7cの外径Dが11.5mmでは、セレーション軸部7dの長さSが12mmと14mmの場合、及び第2ジャーナル軸部7cの外径Dが13mmでは、セレーション軸部7dの長さSが9mm、12mm、14mmの全ての場合で満足していることが明らかである。
したがって、第1の実施例としては、前記両軸受ブッシュ9,12の対向端縁9a、12a間の長さSを約42.1mmに設定した際に、前記第2ジャーナル軸部7cの外径Dを約13mmに設定すると共に、前記セレーション軸部7dの軸方向の長さLを9〜14mmの範囲内に設定した。
また、第2の実施例としては、前記両軸受ブッシュ9,12間の長さを約42.1mmに設定した際に、前記第2ジャーナル軸部7cの外径Dを約10mmに設定すると共に、前記セレーション軸部7dの軸方向の長さLを約14mmに設定した。
さらに第3の実施例としては、前記両軸受ブッシュ9,12間の長さSを約42.1mmに設定した際に、前記第2ジャーナル軸部7cの外径Dを約11.5mmに設定すると共に、前記セレーション軸部7dの軸方向の長さLを12〜14mmの範囲内に設定した。
以上のように、この実施の形態によれば、前記両軸受ブッシュ9,12間の距離長さSを通常よりも短く設定することによって、前記駆動軸7に対する支持剛性が高くなる。また、セレーション軸部7dの軸方向の長さLを第2ジャーナル軸部7cの外径Dとの関係で通常よりも長く設定することによって、該セレーション軸部7dのセレーション凸部が補強リブとして機能することから、該セレーション軸部7d自体の剛性が高くなる。
一方、第2ジャーナル軸部7cの外径Dを通常よりも大きくした場合は、かかる第2ジャーナル軸部Dの剛性が高くなることから、前記セレーション軸部7dの軸方向の長さLを通常と同じ程度に設定しても十分な剛性を確保できる。
したがって、前記セレーション軸部7dを介して駆動軸7に結合された前記ロータ8に吐出ポート21側の各ポンプ室18内の高い油圧が作用して駆動軸7に曲げ荷重が作用しても、前記両軸受ブッシュ9,12による高い支持剛性と、セレーション軸部7dあるいは第2ジャーナル軸部7cでの局部的な高い剛性によって、前記駆動軸7の撓み変形を十分に抑制することが可能になる。
このため、前記カムリング6の位置が、図9の解析NO.3に示す−148μm未満の過度な低位化となるのを抑制できる。この結果、吸入側と吐出側でのそれぞれのポンプ室18の容積のアンバランスが防止され、高圧条件化で所望の吐出圧が得られると共に、ポンプ脈動やポンプ吐出圧の不安定化や異音の発生を効果的に防止することができる。
なお、駆動軸7全体の外径を大きくすることがないので、ポンプの大型化が回避できることはいうまでもない。
本発明は、前記実施の形態の構成に限定されるものではなく、例えばポンプの仕様が僅かに変更された場合でも、適用することが可能である。
本発明に係る可変容量形ポンプの一実施形態を示す図2のB−B線断面図である。 同可変容量形ポンプを示す図1のA−A線断面図である。 同実施形態の可変容量形ポンプのカムリングの偏心状態を示す作用説明図である。 本実施形態に供される駆動軸の側面図である。 Aは本実施の形態に供されるロータの正面図、BはAのC−C線断面図である。 ポンプの高圧条件下におけるカムリングの位置と脈圧レベルとの関係を実験して得られた結果を示す特性図である。 ポンプの高圧条件下における駆動軸の変形量をカムリングの位置に加算した値と脈圧レベルとの関係を実験して得られた結果を示す特性図である。 ポンプの高圧条件下における駆動軸の変形量と脈圧レベルとの関係を実験して得られた結果を示す特性図である。 駆動軸の変形量と脈動レベルとの関係を解析して得られた結果を示す表である。
符号の説明
1…ポンプボディ
3…リアボディ(第1サイドプレート)
4…収容空間
6…カムリング
7…駆動軸
7b…第1ジャーナル軸部
7c…第2ジャーナル軸部
7d…セレーション軸部
8…ロータ
9…第1軸受ブッシュ(第1軸受部)
12…第2軸受ブッシュ(第2軸受部)
14・15…第1、第2流体圧力室
16…プレッシャプレート(第2サイドプレート)
17…ベーン
18…ポンプ室
19…吸入ポート
21…吐出ポート

Claims (4)

  1. 前側の第1ジャーナル軸部と後側の第2ジャーナル軸部がそれぞれ軸受部を介してポンプボディに回転自在に支持された駆動軸と、
    前記ポンプボディ内に回転自在に収容されて、前記駆動軸の前記両ジャーナル軸部の間に設けられたセレーション軸部を介して結合されたロータと、
    該ロータの外周部に形成された複数のスロットに放射方向へ出没自在に設けられた複数のベーンと、
    前記ポンプボディ内に揺動支点を中心に揺動自在に収容配置され、内周側に前記ロータとベーンと共に複数のポンプ室を形成するカムリングと、
    該カムリングの軸方向両側に設けられた第1サイドプレート及び第2サイドプレートと、
    前記第1サイドプレートまたは第2サイドプレートの少なくとも一方側に設けられ、前記複数のポンプ室の容積が増大する領域に開口する吸入ポート及び前記複数のポンプ室の容積が減少する領域に開口する吐出ポートと、
    前記カムリングの外周側両側の空間を隔成して形成され、揺動方向の一方向に設けられた第1流体圧室及び揺動方向の他方向に設けられた第2流体圧室と、を備え、
    前記第1、第2流体圧室間の流体圧の差圧によって前記カムリングを揺動させて前記各ポンプ室の容積を制御する可変容量形ポンプであって、
    前記第1ジャーナル軸部と第2ジャーナル軸部とを支持する前記両軸受部を、互いに近接して設けると共に、前記両ジャーナル軸部間の前記セレーション軸部の軸方向の長さを、前記第2ジャーナル軸部の外径との関係で設定したことを特徴とする可変容量形ポンプ。
  2. 前側の第1ジャーナル軸部と後側の第2ジャーナル軸部がそれぞれ軸受部を介してポンプボディに回転自在に支持された駆動軸と、
    前記ポンプボディ内に回転自在に収容されて、前記駆動軸の前記両ジャーナル軸部の間に設けられたセレーション軸部を介して結合されたロータと、
    該ロータの外周部に形成された複数のスロットに放射方向へ出没自在に設けられた複数のベーンと、
    前記ポンプボディ内に揺動支点を中心に揺動自在に収容配置され、内周側に前記ロータとベーンと共に複数のポンプ室を形成するカムリングと、
    該カムリングの軸方向両側に設けられた第1サイドプレート及び第2サイドプレートと、
    前記第1サイドプレートまたは第2サイドプレートの少なくとも一方側に設けられ、前記複数のポンプ室の容積が増大する領域に開口する吸入ポート及び前記複数のポンプ室の容積が減少する領域に開口する吐出ポートと、
    前記カムリングの外周側両側の空間を隔成して形成され、揺動方向の一方向に設けられた第1流体圧室及び揺動方向の他方向に設けられた第2流体圧室と、を備え、
    前記第1、第2流体圧室間の流体圧の差圧によって前記カムリングを揺動させて前記各ポンプ室の容積を制御する可変容量形ポンプであって、
    前記両軸受部間の長さを約42.1mmに設定した際に、前記第2ジャーナル軸部の外径を約13mmに設定すると共に、前記セレーション軸部の軸方向の長さを9〜14mmの範囲内に設定したことを特徴とする可変容量形ポンプ
  3. 前側の第1ジャーナル軸部と後側の第2ジャーナル軸部がそれぞれ軸受部を介してポンプボディに回転自在に支持された駆動軸と、
    前記ポンプボディ内に回転自在に収容されて、前記駆動軸の前記両ジャーナル軸部の間に設けられたセレーション軸部を介して結合されたロータと、
    該ロータの外周部に形成された複数のスロットに放射方向へ出没自在に設けられた複数のベーンと、
    前記ポンプボディ内に揺動支点を中心に揺動自在に収容配置され、内周側に前記ロータとベーンと共に複数のポンプ室を形成するカムリングと、
    該カムリングの軸方向両側に設けられた第1サイドプレート及び第2サイドプレートと、
    前記第1サイドプレートまたは第2サイドプレートの少なくとも一方側に設けられ、前記複数のポンプ室の容積が増大する領域に開口する吸入ポート及び前記複数のポンプ室の容積が減少する領域に開口する吐出ポートと、
    前記カムリングの外周側両側の空間を隔成して形成され、揺動方向の一方向に設けられた第1流体圧室及び揺動方向の他方向に設けられた第2流体圧室と、を備え、
    前記第1、第2流体圧室間の流体圧の差圧によって前記カムリングを揺動させて前記各ポンプ室の容積を制御する可変容量形ポンプであって、
    前記両軸受部間の長さを約42.1mmに設定した際に、前記第2ジャーナル軸部の外径を約10mmに設定すると共に、前記セレーション軸部の軸方向の長さを約14mmに設定したことを特徴とする可変容量形ポンプ
  4. 前側の第1ジャーナル軸部と後側の第2ジャーナル軸部がそれぞれ軸受部を介してポンプボディに回転自在に支持された駆動軸と、
    前記ポンプボディ内に回転自在に収容されて、前記駆動軸の前記両ジャーナル軸部の間に設けられたセレーション軸部を介して結合されたロータと、
    該ロータの外周部に形成された複数のスロットに放射方向へ出没自在に設けられた複数のベーンと、
    前記ポンプボディ内に揺動支点を中心に揺動自在に収容配置され、内周側に前記ロータとベーンと共に複数のポンプ室を形成するカムリングと、
    該カムリングの軸方向両側に設けられた第1サイドプレート及び第2サイドプレートと、
    前記第1サイドプレートまたは第2サイドプレートの少なくとも一方側に設けられ、前記複数のポンプ室の容積が増大する領域に開口する吸入ポート及び前記複数のポンプ室の容積が減少する領域に開口する吐出ポートと、
    前記カムリングの外周側両側の空間を隔成して形成され、揺動方向の一方向に設けられた第1流体圧室及び揺動方向の他方向に設けられた第2流体圧室と、を備え、
    前記第1、第2流体圧室間の流体圧の差圧によって前記カムリングを揺動させて前記各ポンプ室の容積を制御する可変容量形ポンプであって、
    前記両軸受部間の長さを約42.1mmに設定した際に、前記第2ジャーナル軸部の外径を約11.5mmに設定すると共に、前記セレーション軸部の軸方向の長さを12〜14mmの範囲内に設定したことを特徴とする可変容量形ポンプ
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