JP2005003031A - プロペラシャフト部品およびプロペラシャフト - Google Patents

プロペラシャフト部品およびプロペラシャフト Download PDF

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Seiji Yamaguchi
清司 山口
Takumi Matsumoto
巧 松本
Masatoshi Kimura
雅俊 木村
Koji Kato
浩二 加藤
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Abstract

【課題】衝突安全性能を向上させ、なおかつ、曲げ強度の高いプロペラシャフトを提供する。
【解決手段】プロペラシャフト1は、筒状の内部空間31を有する筒状部材30と、内部空間31に圧入されている筒状部材30に接触する複数の圧入部分である第1および第2のセレーション部分21および22を有するヨーク部材20とを備える。第1および第2の圧入部分21および22は矢印23で示す圧入される方向に沿って離隔して設けられる。第1および第2のセレーション部分21および22の長さの合計aは第1および第2のセレーション部分21および22の外径Dの1/2以下である。
【選択図】 図1

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
この発明は、プロペラシャフト部品およびプロペラシャフトに関し、特に車両用のプロペラシャフトに関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来、プロペラシャフトは、たとえば特開2000−337344号公報(特許文献1参照)に開示されている。
【0003】
【特許文献1】
特開2000−337344号公報
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
上述の文献に開示されたプロペラシャフトでは、FRP(繊維強化プラスチック)の筒体と、その筒体の端部にユニバーサルジョイントの接合部が内嵌し接合し、車両衝突時には、圧入部分がスライドし、ヨーク部材が筒状部材内に更に圧入される。このような構造のプロペラシャフトで衝突安全性能を向上させるため、圧入される方向の長さを短くし、更に低い荷重でスライドさせる場合、接合部の曲げ強度が低下するという問題があった。
【0005】
そこで、この発明は上述のような問題点を解決するためになされたものであり、衝突安全性能を向上させることができ、なおかつ、曲げ強度を低下させないプロペラシャフト部品およびプロペラシャフトを提供することを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】
この発明に従ったプロペラシャフト部品は、筒状の内部空間を有する筒状部材と、内部空間に圧入されて筒状部材に接触する複数の圧入部分を有するヨーク部材とを備える。複数の圧入部分は圧入される方向に沿って離隔して設けられる。
【0007】
このように構成されたプロペラシャフトでは、内部空間に圧入されて筒状部材に接触する複数の圧入部分は圧入される方向に沿って離隔して設けられるため、圧入方向に沿って複数の部位でヨーク部材が筒状部材と接触する。そのため、圧入方向と垂直な方向から力を受けてもヨーク部材が筒状部材から外れることがなく、プロペラシャフトの曲げ強度を向上させることができる。
【0008】
また好ましくは、複数の圧入部分の長さの合計は、圧入部分の外径の1/2以下である。
【0009】
この発明に従ったプロペラシャフト部品は、筒状の空間に圧入される。プロペラシャフト部品は、圧入される方向に沿って互いに離隔して設けられ、かつ筒状の空間に圧入される複数の圧入部分を含む。
【0010】
このように構成されたプロペラシャフト部品では、筒状の空間に圧入される複数の圧入部分は圧入される方向に沿って離隔して設けられるため、圧入方向に沿って複数の部位でプロペラシャフト部品が相手部材と接触する。そのため、圧入方向と垂直な方向から力を受けてもプロペラシャフト部品が相手部材から外れることがなく、プロペラシャフトの曲げ強度を向上させることができる。
【0011】
【発明の実施の形態】
以下、この発明の実施の形態について説明する。なお、以下の実施の形態において、同一または相当する部分については同一の参照符号を付し、その説明は繰返さない。
【0012】
図1は、この発明の実施の形態1に従ったプロペラシャフトの一部断面を含む側面図である。図1を参照して、この発明の実施の形態1に従ったプロペラシャフト1は、筒状の内部空間31を有するFRP(繊維強化プラスチック)の筒状部材30と、内部空間31に圧入されて筒状部材30に接触する複数の圧入部分としての第1および第2のセレーション部分21および22を有するヨーク部材20とを備える。複数の圧入部分としての第1および第2のセレーション部分21および22は圧入される方向(矢印23で示す方向)に沿って離隔して設けられる。
【0013】
複数の圧入部分である第1および第2のセレーション部分21および22の長さa/2の合計値aは、第1および第2のセレーション部分21および22の外径Dの1/2以下である。
【0014】
プロペラシャフト部品としてのヨーク部材20は、筒状の内部空間31に圧入される。ヨーク部材20は、圧入される方向に沿って互いに離隔して設けられ、かつ筒状の内部空間31に圧入される複数の圧入部分としての第1および第2のセレーション部分21および22を含む。
【0015】
プロペラシャフト1はユニバーサルジョイント部品10と、ユニバーサルジョイント部品10に接続され、かつ筒状部材30に圧入されるヨーク部材20と、円筒形状の筒状部材30とを有する。
【0016】
ユニバーサルジョイント部品10は鉄などの強度の大きい金属により構成され、回転することで駆動力を車輪に伝達する。
【0017】
ユニバーサルジョイント部品10にはヨーク部材20が接続される。ヨーク部材20もユニバーサルジョイント部品10と同様に強度の大きい金属により構成される。ユニバーサルジョイント部品10とヨーク部材20とが不等速ジョイントを構成している。
【0018】
これに代えて、ユニバーサルジョイント部品10を等速ジョイント部品に代えてもよい。等速ジョイント部品としては、通常知られているさまざまな等速ジョイント部品、たとえばワイスジョイント、バーフィールドジョイントまたはトリポートジョイントなどを用いることができる。
【0019】
ヨーク部材20の端部には第1および第2のセレーション部分21および22が形成されている。なお、このセレーション部分では、歯形が形成されているが、この歯形は一方向に延びるものでもよく、さらにらせん状に歯形が形成されてもよい。さらに、一旦矢印23で示す方向へ挿入すると逆方向へは抜けないような「返し」が設けられていてもよい。
【0020】
第1および第2のセレーション部分21および22の圧入方向に沿った長さはともにa/2であり、それらの間の距離はbである。なお、第1および第2のセレーション部分21および22の長さは図1では共通であるが、互いに異なっていてもよい。
【0021】
すなわち、第1のセレーション部分21の長さが第2のセレーション部分22の長さよりも長くてもよく、短くてもよい。さらに、図1では、第1および第2のセレーション部分21および22の2つのセレーション部分を設けているが、この数は図1で示したものに限られず3つ以上のセレーション部分を設けてもよい。
【0022】
筒状部材30はほぼ円筒形状であり、たとえば繊維強化プラスチック(CFPR)で構成される。図1では、繊維強化プラスチック製のチューブである筒状部材30と金属性のヨーク部材20の結合部構造において、ヨーク部材20の外周部に所定長さ軸方向に離れた位置に所定長さの第1および第2のセレーション部分21および22を少なくとも2ヵ所以上設けている。かつ、セレーション部の総長さはセレーション部の外径Dの1/2以下である。
【0023】
図2は衝突後のプロペラシャフトを示す一部断面を含む側面図である。図2を参照して、車両が衝突すると矢印100で示す方向に荷重が加わる。このとき、ヨーク部材20は内部空間31内へ押込まれる。これにより、衝突時の衝撃を和らげることができる。
【0024】
すなわち、車両衝突時に衝突安全性能を満たす衝突荷重でCFRPチューブである筒状部材30とヨーク部材20の第1および第2のセレーション部分21および22が互いにスライドする構造のプロペラシャフト1である。第1および第2のセレーション部分21および部分では、ねじり強度を確保し、かつ軸方向の荷重を低減させる必要がある。そのため、軸方向の荷重の低減策として、第1および第2のセレーション部分21および22の接合長さ(すなわち第1および第2のセレーション部分21および22と筒状部材30との接触面積)を通常より短いか同一にし、なおかつねじり強度を確保するために外径Dを大きくしている。
【0025】
また、曲げ強度を確保するために、第1および第2のセレーション部分の2つのセレーション部分を設け、軸方向にセレーション部分の距離を長くしている。
【0026】
すなわち、セレーション部分を先端部の第2のセレーション部分22と根元部の第1のセレーション部分21との2つの部分に分けている。これにより、必要な接合部での曲げ強度を得ると同時に、セレーション部分全体の長さを長くすることがないため、衝突安全性能を満たす低い荷重で第1および第2のセレーション部分21および22が軸方向にスライド可能となる。
【0027】
このように構成された、この発明に従ったプロペラシャフト1では、曲げ強度が高く、かつ低い荷重でスライド可能なプロペラシャフトを得ることができる。
【0028】
【実施例】
図3は、この発明の実施例に従ったプロペラシャフトの一部断面を含む側面図である。図4は、従来のプロペラシャフトの一部断面を含む側面図である。図3を参照して、まず本発明に従ったプロペラシャフト1を用意した。本発明に従ったプロペラシャフト1の構造は図1で示すものと同様である。なお、図3中のaおよびbをさまざまに設定したプロペラシャフト1を用意した。
【0029】
図4を参照して、従来のプロペラシャフト1を用意した。この従来のプロペラシャフト1でも図4中の第1のセレーション部分21の長さaをさまざまに設定したサンプルを用意した。
【0030】
それぞれのサンプルについて、ヨーク部材20の端部に矢印200で示す方向に力を加えた。加える荷重を大きくしていき、ヨーク部材20が完全に筒状部材30から抜け落ちるときの荷重を曲げ強度とした。それぞれのサンプルについて曲げ強度を測定した。その結果を図5に示す。
【0031】
図5は、曲げ強度を示すグラフである。図5中の「セレーション中間部b」の値が0のサンプルが図4で示す従来の構造である。図5を参照して、セレーション中間部bの長さが0を超える本発明品では、従来品であるセレーション中間部bの長さが0のサンプルと比較して、曲げ強度が向上していることがわかった。
【0032】
なお、図5中の「a=20」、「a=30」、「a=40」とは、図3および4中のaが20mm、30mm、40mmであることを示す。
【0033】
以上、この発明の実施の形態および実施例について説明したが、ここで示した実施の形態および実施例はさまざまに変形することが可能である。まず、この発明で用いられるプロペラシャフトは、後輪駆動車のトランスミッションからリアデファレンシャルギヤの間で用いられるプロペラシャフトに限られず、四輪駆動車においてトランスファからリアデファレンシャルギヤの間で用いられるプロペラシャフトおよびトランスファからフロントデファレンシャルギヤの間で用いられるフロントプロペラシャフトのいずれにも採用することが可能である。
【0034】
また、プロペラシャフトの各部材を構成する材質としては、金属だけでなく、樹脂をも用いることができる。
【0035】
今回開示された実施の形態および実施例はすべての点で例示であって制限的なものではないと考えられるべきである。本発明の範囲は上記した説明ではなくて特許請求の範囲によって示され、特許請求の範囲と均等の意味および範囲内でのすべての変更が含まれることが意図される。
【0036】
【発明の効果】
この発明に従えば、曲げ強度が高いプロペラシャフトおよびプロペラシャフト部品を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の実施の形態1に従ったプロペラシャフトの一部断面を含む側面図である。
【図2】衝突後のプロペラシャフトを示す一部断面を含む側面図である。
【図3】この発明の実施例に従ったプロペラシャフトの一部断面を含む側面図である。
【図4】従来のプロペラシャフトの一部断面を含む側面図である。
【図5】曲げ強度を説明するためのグラフである。
【符号の説明】
1 プロペラシャフト、10 ユニバーサルジョイント部品、20 ヨーク部材、21 第1のセレーション部分、22 第2のセレーション部分、30 筒状部材、31 内部空間。

Claims (3)

  1. 筒状の内部空間を有する筒状部材と、
    前記内部空間に圧入されて前記筒状部材に接触する複数の圧入部分を有するヨーク部材とを備え、
    前記複数の圧入部分は圧入される方向に沿って離隔して設けられる、プロペラシャフト。
  2. 前記複数の圧入部分の長さの合計は、前記圧入部分の外径の1/2以下である、請求項1に記載のプロペラシャフト。
  3. 筒状の空間に圧入されるプロペラシャフト部品であって、
    前記プロペラシャフト部品は、圧入される方向に沿って互いに離隔して設けられかつ筒状の空間に圧入される複数の圧入部分を含む、プロペラシャフト部品。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2009074372A (ja) * 2007-09-19 2009-04-09 Hitachi Ltd 可変容量形ポンプ

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