JP2009073896A - 粘着剤組成物及び光学フィルム - Google Patents
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Abstract
高温高湿などの過酷な条件下で使用されても剥がれ、気泡、白ヌケ現象などの発生することなく、偏光フィルム上に帯電を起こさない偏光フィルム用の粘着剤組成物を提供することである。
【解決手段】
少なくとも、重量平均分子量80万〜250万のアクリル共重合体(A)と、該アクリル共重合体(A)100重量部に対して、0.01〜5.0重量部の、アルカリ金属イオンを内包し、分子量1000以上のアルキレングリコール鎖を有するアクリル単量体の共重合体からなる帯電防止剤(B)と、0.01〜5.0重量部の架橋剤(C)とを含有することを特徴とする粘着剤組成物。
【選択図】なし
Description
上記液晶表示板は、ガラスなどの二枚の支持基板間に所定の方向に配向した液晶成分を挟持した液晶セルと、偏光機能を担っている偏光フィルム以外にも、液晶層の光の干渉により生じる着色を補償するために位相差フィルム、表示板の表面反射や映り込みを抑えるために、反射防止フィルム、導光板の裏側に貼って使用され、光源の光を効率的に導光板に入射させるバックライト用高反射フィルム、側面から光源を照射させるエッジライトの光を拡散させ、エッジライトの光を均一に液晶表面に向かわせバックライト用拡散フィルム、導光体から斜めに出てくる光を反射させ液晶表面に向くように光の角度を変えるバックライト用プリズムフィルム、視野角を大幅に拡大するとともにコントラスト低下を改善する視野角拡大フィルム等の各種の光学フィルムが使用されている。
液晶表示板は、明瞭に表示させるために、上記光学フィルムのみではなく、それに使用される粘着剤にも高度の透明性が要求される。
また、液晶表示板は高温高湿などの過酷な条件下で使用されることが多く、その場合、粘着剤層と被着体との界面における剥がれや気泡の発生及び、粘着剤層が光学フィルムの収縮に追従できないために生じる液晶表示板の周辺部分から光が漏れて白くなる、所謂白ヌケ現象の発生が問題となっている。
被着体の表面に光学フィルムを粘着剤を用いて貼着する場合には、剥離シート上に粘着剤層を形成し、その剥離シート/粘着剤層積層の粘着剤側を光学フィルムに積層して剥離シート/粘着剤層/光学フィルムの積層物とし、該積層物から剥離シートを剥離した後、粘着剤層側を被着体の支持基盤の表面に押し当て接着している。上記剥離シート/粘着剤層/光学フィルムの積層物から剥離シートを剥離する際に静電気が発生し、生じた静電気が残った状態で液晶セルに貼り合わされると、異物を吸着して混入すると共に、被着体が液晶セルである場合には、液晶セル中の液晶分子の配列に悪影響を及ぼす問題点がある。
例えば、特開平9-165460号公報1には、静電気の帯電を抑制する試みとして、粘着剤に低分子の界面活性剤を添加し、粘着剤中から界面活性剤を被保護体に転写させて帯電防止する方法が開示されている。しかし、この方法においては、添加した低分子の界面活性剤が粘着剤表面にブリードし易く、被保護体への汚染が懸念される。従って、低分子の界面活性剤を添加した粘着剤を偏光フィルムに適用した場合には、液晶セルを汚染し光学特性を損なう問題を有している。
即ち、本発明は以下の通りである。
重量平均分子量80万〜250万のアクリル共重合体(A)と、
該アクリル共重合体(A)100重量部に対して、0.01〜5.0重量部の、アルカリ金属イオンを内包し、分子量1000以上のアルキレングリコール鎖を有するアクリル単量体の共重合体からなる帯電防止剤(B)と、
0.01〜5.0重量部の架橋剤(C)と
を含有することを特徴とする粘着剤組成物。
2.上記アクリル共重合体(A)が、該アクリル共重合体(A)に対して1〜10.0重量%のカルボキシル基含有単量体、又は水酸基含有単量体を共重合成分として含有する前記1に記載の粘着剤組成物。
3.上記粘着剤組成物が、更に0.01〜1.0重量部のシランカップリング剤(D)を含有する前記1又は2に記載の粘着剤組成物。
4.上記粘着剤組成物が、更に、
1.0〜30重量部の2個以上のラジカル重合性不飽和基を有する単量体(E)と
0.01〜5.0重量部の光重合開始剤(F)を含有する前記1〜3のいずれかに記載の粘着剤組成物。
5.基材上に前記1〜5のいずれかに記載された粘着剤組成物から形成された粘着剤層を有する光学フィルム。
6.上記粘着剤層のゲル分が40〜100重量%である前記5に記載の光学フィルム。
重量平均分子量(Mw)の測定方法
下記(1)〜(3)に従って測定する。
(1) アクリル共重合体溶液を剥離シートに塗布し、100℃で2分間乾燥し、フィルム状のアクリル共重合体を得る。
(2) 上記(1)で得られたフィルム状のアクリル共重合体をテトラヒドロフランにて固形分0.2%になるように溶解させる。
(3) 下記条件にて、ゲルパーミエーションクロマトグラフィー(GPC)を用いて、アクリル共重合体(A)の重量平均分子量(Mw)を測定する。
GPC :HLC-8220 GPC〔東ソー(株)製〕カラム :TSK-GEL GMHXL 4本使用移動相溶媒:テトラヒドロフラン流速 :0.6ml/min カラム温度:40℃
また、上記下限値未満であると、凝集力不足などが生じやすく耐久性に問題が生じるので好ましくない。
ガラス転移温度(Tg)
下記(1)〜(3)に従って測定する。
(1) アクリル共重合体溶液を剥離シートに塗布し、100℃で2分間乾燥し、フィルム状のアクリル共重合体を得る。
(2) 厚さ約0.05mmアルミニウム箔製の、内径約5mm、深さ約5mmの円筒型のセルに、(1)で得た試料約10mgを秤量したものを測定試料とする。
(3) セイコー電子工業(株)製SSC-5000型示差走査熱量計(Differential Scanning Calorimeter)を用い、−150℃から昇温速度10℃/minで測定する。
例えば、メチルメタクリレート、エチルメタクリレート、n-ブチルメタクリレート、2-エチルヘキシルメタクリレート、n-ドデシルメタクリレート、ステアリルメタクリレート等のメタクリル酸の炭素数1〜18の直鎖もしくは分枝アルキルエステル、更にはこれらの各種誘導体の1種又は2種以上を選ぶことができる。
カルボキシル基又は、水酸基の含有単量体が共重合体成分として、アクリル共重合体(A)に対し 1.0〜10.0重量%含有されることにより、耐久性、白抜け性が良好な粘着剤層を得ることができる。
該下限値未満と少なすぎては、凝集力不足などに伴う気泡が生じやすく、被着体表面汚染性が低下するので好ましくなく、一方、該上限値を超えて多すぎては、凝集力過多などに伴う剥がれや白ヌケ現象が生じやすいので好ましくない。
上記2個以上のラジカル重合性不飽和基を有する単量体としては、ジビニルベンゼン、ジアリルフタレート、トリアリルシアヌレート、トリアリルイソシアヌレート、エチレングリコールジ(メタ)アクリレート、1,2-プロピレングリコールジ(メタ)アクリレート、1,3-プロピレングリコールジ(メタ)アクリレート、1,4-ブタンジオールジ(メタ)アクリレート、1,6-ヘキサンジオールジ(メタ)アクリレート、ネオペンチルグリコールジ(メタ)アクリレート、トリメチロールプロパントリ(メタ)アクリレート、アリル(メタ)アクリレート等を挙げることができる。
また、本発明のアクリル共重合体(A)は、2種以上の重合体の製造物の混合物であっても良い。
本帯電防止剤(B)は、アルカリ金属塩の存在下で、分子量1000以上のアルキレングリコール鎖を有するアクリル単量体を他の単量体と共重合することにより製造することができるが、市販されている前記構造のポリマー型帯電防止剤を使用してもよい。
このような構造のポリマー型帯電防止剤として、新中村化学工業(株)製 NWS−2700シリーズなどが好適に使用できる。
帯電防止剤(B)の含有量が上記上限値を超えると基材密着性、接着力低下に問題があり、上記下限値未満であれば剥離帯電防止性能が発現しにくい。
3-メルカプトプロピルトリメトキシシラン、3-メルカプトプロピルトリエトキシシラン、3-メルカプトプロピルジメトキシメチルシランなどのメルカプト基含有シラン系化合物;
3−グリシドキシプロピルトリメトキシシラン、2−(3,4−エポキシシクロヘキシル) エチルトリメトキシシラン等のエポキシ構造を有するシラン化合物;
3−アミノプロピルトリメトキシシラン、N−(2−アミノエチル)−3−アミノプロピルトリメトキシシラン、N−(2−アミノエチル)−3−アミノプロピルメチルジメトキシシラン等のアミノ基含有シラン化合物;
トリス-3-トリメトキシシリルプロピル)イソシアネート等が挙げられる。これらは、1 種を単独で用いてもよく、2 種以上を組み合わせて用いてもよい。
上記2個以上のラジカル重合性不飽和基を有する単量体(E)は、粘着剤組成物中に単量体の状態で含有されるが、前記の分子量を高くする目的でアクリル共重合体(A)中に共重合成分として少量使用することができる2個以上のラジカル重合性不飽和基を有する単量体を使用することができる。
2個以上のラジカル重合性不飽和基を有する単量体(E)の粘着剤組成物中の含有量が、上記下限値未満では紫外線硬化樹脂の割合が少なくなり、耐久性、白抜け性が不十分となり、上記上限値を超えると耐久性試験での剥れや接着力低下などが問題となる。
光重合開始剤(F)の使用量が、上記下限値未満では硬化不足で耐久性、白抜け性が不十分となり、上記上限値を超えると耐久性試験での剥れや接着力低下などが問題となる。
剥離シート上に上記粘着剤層を形成する更に具体的な方法は、上記粘着剤組成物を剥離シート上に塗布し、乾燥し、必要に応じてUV硬化して行うことができる。
前記粘着剤組成物を離型紙上に塗工し、光学フィルムに転写した後、離型PET面から紫外線を照射することにより粘着剤層を得ることができる。通常は、波長365nmにおける積算光量100〜1000mJ/cm2程度を照射して光重合させることにより粘着剤層が得られる。
粘着剤層のゲル分率は、更に好ましくは50〜100%である。
粘着剤層のゲル分率が上記下限値未満であると、凝集力不足により耐久性において発泡が発生し問題となる。
光学フィルムの一例として偏光フィルムを使用し粘着剤層を有する偏光フィルムを作成した。
シリコーン系離型剤で表面処理された離型紙上に、乾燥後の塗工量が25g/m2となるように、粘着剤組成物を塗布し、100℃で90秒間熱風循環式乾燥機にて乾燥して粘着剤層を形成した後、偏光ベースフィルム〔ポリビニルアルコール(PVA)フィルムを主体とする偏光子の両面にセルローストリアセテート(TAC)フィルムをラミネートしたもの;約190μm〕の裏面を該粘着剤層面と貼り合せ、加圧ニップロールに通して圧着した後、23℃、65%RHで10日間養生させて粘着剤層を有する偏光フィルムを得た。
前(1)項で作成した粘着剤層を有する偏光フィルムを長辺が吸収軸に対して45゜になるようにカットした70mm×140mm(長辺)の試験片を用い、0.7mmコーニング社製無アルカリガラス板「#1737」の片面にラミネーターを用いて貼付した。次いで、該サンプルをオートクレーブ処理(50℃、5kg/ cm2、20分)し、23℃、65%RHの条件下で24時間放置(コンディショニング処理)した後、次の温度及び湿度条件下に1000時間放置し、発泡、剥れや浮きの状態を目視観察にて評価する。評価基準は次の通りである。
◎:発泡、剥れ、浮きや外周端部から欠点のサイズが0.3mm以上の欠点が見られない。
○:発泡、剥れ、浮きや外周端部から欠点のサイズが0.6mm以上の欠点が見られない。
×:発泡、剥れ、浮きや外周端部から欠点のサイズが0.6mm以上の欠点が見られる。
◎:発泡、剥れ、浮きや外周端部から欠点のサイズが0.3mm以上の欠点が見られない。
○:発泡、剥れ、浮きや外周端部から欠点のサイズが0.6mm以上の欠点が見られない。
×:発泡、剥れ、浮きや外周端部から欠点のサイズが0.6mm以上の欠点が見られる。
前(2)項と同様のサイズの粘着剤層を有する偏光フィルムを0.7mmコーニング社製無アルカリガラス板「#1737」の両面に、粘着剤層を有する偏光をその偏光軸が互いに直交するように貼付した試験サンプルを作成し、前(2)項と同様にコンディショニング処理した後、80℃、ドライの条件下に500時間放置する。放置後、23℃、65%RHの条件下で均一光源を使用し、白ヌケ状態を目視により監察する。
◎:白ヌケが全く認められない。
○:白ヌケがほとんど認められない。
×:白ヌケが大きい。
前(1)項により作成した粘着剤層を有する偏光フィルムを100mm×100mmにカットしたのち、この粘着剤層を有する偏光フィルムの離型紙を剥離して現れた粘着剤層の表面抵抗値を23℃×65%RHの条件下でデジタル超高抵抗/微少電流計(株式会社アドバンテスト社製)にて測定した。
◎:表面抵抗値 1.0E+11未満
○:表面抵抗値 1.0E+11〜1.0E+13未満
△:表面抵抗値 1.0E+13〜1.0E+14未満
×:表面抵抗値 1.0E+14以上
製造例1
温度計、攪拌機、窒素導入管及び還流冷却器を備えた反応器内に、n-ブチルアクリレート(BA)97重量部、アクリル酸(AA)3重量部、酢酸エチル100重量部及びアゾビスイソブチロニトリル(AIBN)0.2重量部を入れ、該反応容器の空気を窒素ガスで置換した後、攪拌下に窒素雰囲気中で、該反応容器の内容物温度を65℃に昇温させて6時間反応させ、さらに70℃に昇温させて2時間反応させた。その後、酢酸エチル20重量部にアゾビスイソブチロニトリル0.4重量部を溶解させた溶液を1時間かけて滴下し、さらに2時間反応させた。反応終了後、反応混合物をトルエンで希釈し、固形分20.2重量%のアクリル共重合体(A)溶液を得た。
製造例1において、単量体の配合を、n-ブチルアクリレート(BA)99重量部、2-ヒドロキシエチルアクリレート(2HEA)1重量部に変更した以外は製造例1と同様にして、アクリル共重合体(A)溶液を得た。得られたアクリル共重合体(A)溶液の粘度、並びに、該アクリル共重合体(A)のガラス転移点(Tg)、重量平均分子量(Mw)を表1に示す。
製造例1において、単量体の配合を、n-ブチルアクリレート(BA)96.8重量部、ω-カルボキシポリカプロラクトンモノアクリレート(M-5300)3.2重量部に変更した以外は製造例1と同様にして、アクリル共重合体(A)溶液を得た。得られたアクリル共重合体(A)溶液の粘度、並びに、該アクリル共重合体(A)のガラス転移点(Tg)、重量平均分子量(Mw)を表1に示す。
製造例1において、単量体の配合を、n-ブチルアクリレート(BA)96重量部、アクリル酸(AA)3重量部、2-ヒドロキシエチルアクリレート(2HEA)1重量部に変更した以外は製造例1と同様にして、アクリル共重合体(A)溶液を得た。得られたアクリル共重合体(A)溶液の粘度、並びに、該アクリル共重合体(A)のガラス転移点(Tg)、重量平均分子量(Mw)を表1に示す。
製造例1において、単量体の配合を、n-ブチルアクリレート(BA)96.5重量部、アクリル酸(AA)0.5重量部、2-ヒドロキシエチルアクリレート(2HEA)3重量部に変更した以外は製造例1と同様にして、アクリル共重合体(A)溶液を得た。得られたアクリル共重合体(A)溶液の粘度、並びに、該アクリル共重合体(A)のガラス転移点(Tg)、重量平均分子量(Mw)を表1に示す。
製造例1において、初期反応温度65℃を70℃に変更すると共に、初期AIBNの添加量0.2重量部を0.35重量部に変更した以外は製造例1と同様にして、アクリル共重合体(A)溶液をそれぞれ得た。得られたアクリル共重合体(A)溶液の粘度、並びに、該アクリル共重合体(A)のガラス転移点(Tg)、重量平均分子量(Mw)を表1に示す。
製造例1において、単量体の配合を、n-ブチルアクリレート(BA)81重量部、メチルアクリレート(MA)15重量部、アクリル酸(AA)3重量部、2-ヒドロキシエチルアクリレート(2HEA)1.0重量部に変更した以外は製造例1と同様にして、アクリル共重合体(A)溶液を得た。得られたアクリル共重合体(A)溶液の粘度、並びに、該アクリル共重合体(A)のガラス転移点(Tg)、重量平均分子量(Mw)を表1に示す。
BA:ブチルアクリレート
MA:メチルアクリレート
AA:アクリル酸
2HEA:2-ヒドロキシエチルアクリレート
M-5300:ω-カルボキシポリカプロラクトンモノアクリレート(分子量300)
実施例1
アクリル共重合体(A)として、
製造例1で得られたアクリル共重合体(A)溶液495重量部(アクリル共重合体(A)として100重量部)を用い、
これに帯電防止剤(B)として商品名:NWS-2710を2.33重量部[有効成分0.5重量部、固形分21.5重量%、新中村化学工業製]、
架橋剤(C)として商品名:コロネートLを4.0重量部[有効成分3.0重量部、固形分75.0重量%、トリメチロールプロパン変性トリレンジイソシアネート、日本ポリウレタン工業(株)製]
シランカップリング剤(D)として商品名:KBM-403を0.1重量部[有効成分0.1重量部、固形分100重量%、3-グリシドキシプロピルトリメトキシシラン、信越化学工業社製]添加し、十分に攪拌して粘着剤組成物の溶液を得た。
実施例1において、配合組成を表2に示すように変える以外は実施例1と同様にして、粘着剤溶液をそれぞれ得た。
なお、表2の添加量はそれぞれの配合成分の有効成分量を表す。
アクリル共重合体(A)として、製造例6で得られたアクリル共重合体(A)溶液481重量部(アクリル共重合体(A)として100重量部)を用い、これに帯電防止剤(B)として商品名:NWS-2710を2.33重量部[有効成分0.5重量部、固形分21.5重量%、新中村化学工業社製]、架橋剤(C)として商品名:コロネートLを1.3重量部[有効成分1.0重量部、固形分75.0重量%、トリメチロールプロパン変性トリレンジイソシアネート、日本ポリウレタン工業(株)社製]、シランカップリング剤(D)として商品名:KBM-403を0.1重量部[有効成分0.1重量部、固形分100重量%、3-グリシドキシプロピルトリメトキシシラン、信越化学工業社製]、2個以上のラジカル重合性不飽和基を有する単量体(E)としてトリメチロールプロパントリアクリレート15重量部、光重合開始剤(F)として商品名:イルガキュア500を0.3重量部[有効成分0.3重量部、固形分100重量%、ベンゾフェノンと1-ヒドロキシシクロヘキシルフェニルケトンとの質量比1:1の混合物、チバ・スペシャルティ・ケミカルズ社製]を添加し、十分に攪拌して粘着剤組成物の溶液を得た。
また得られた粘着剤層を有する偏光フィルムについて、前記の試験法に従い表面抵抗値、耐久性及び白ヌケ性の評価を行った。得られた結果を表3に示す。
帯電防止剤(B)
NWS-2710 : 新中村化学工業(株)製帯電防止剤、
商品名:NWS-2710、有効成分21.5%、
NWS-2703 : 新中村化学工業(株)製帯電防止剤、
商品名:NWS-2703、 有効成分21.6%、
4級アンモニウム塩:ジデシルジメチルアンモニウム塩酸塩
架橋剤(C)
C-1 : 日本ポリウレタン工業(株)製架橋剤
商品名:コロネートL、有効成分75%、
化学構造:トリメチロールプロパン変性トリレンジイソシアネート
C-2 : 旭化成ケミカルズ(株)製架橋剤
商品名:デュラネートE-405-80T、有効成分80%
化学構造:ヘキサメチレンジイソシアネート系変性体
シランカップリング剤(D)
D-1 : 信越化学工業(株)製シランカップリング剤
商品名:KBM-403、有効成分100%、
化学構造:3-グリシドキシプロピルトリメトキシシラン
D-2 : 信越化学工業(株)製シランカップリング剤
商品名:KBM-803、有効成分100%、
化学構造:3-メルカプトプロピルトリメトキシシラン
単量体(E) : 2個以上のラジカル重合性不飽和基を有する単量体(E)
トリメチロールプロパントリアクリレート単体
光重合開始剤(F): チバ・スペシャルティ・ケミカルズ社製光重合開始剤
商品名:イルガキュア500
内容:ベンゾフェノンと1-ヒドロキシシクロヘキシルフェニルケトンとの質量比1:1の混合物
Claims (6)
- 少なくとも、
重量平均分子量80万〜250万のアクリル共重合体(A)と、
該アクリル共重合体(A)100重量部に対して、0.01〜5.0重量部の、アルカリ金属イオンを内包し、分子量1000以上のアルキレングリコール鎖を有するアクリル単量体の共重合体からなる帯電防止剤(B)と、
0.01〜5.0重量部の架橋剤(C)と
を含有することを特徴とする粘着剤組成物。 - 上記アクリル共重合体(A)が、該アクリル共重合体(A)に対して1.0〜10.0重量%のカルボキシル基含有単量体、又は水酸基含有単量体を共重合成分として含有する請求項1に記載の粘着剤組成物。
- 上記粘着剤組成物が、更に0.01〜1.0重量部のシランカップリング剤(D)を含有する請求項1又は2に記載の粘着剤組成物。
- 上記粘着剤組成物が、更に、
1.0〜30重量部の2個以上のラジカル重合性不飽和基を有する単量体(E)と
0.01〜5.0重量部の光重合開始剤(F)を含有する
請求項1〜3のいずれかに記載の粘着剤組成物。 - 基材上に上記請求項1〜5のいずれかに記載された粘着剤組成物から形成された粘着剤層を有する光学フィルム。
- 上記粘着剤層のゲル分が40〜100重量%である請求項5に記載の光学フィルム。
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