JP2009073769A - メラニン生成抑制剤および美白用化粧料 - Google Patents

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【課題】天然物素材を用いた、メラニン生成抑制剤を提供すること。更には、美白用化粧料に配合することで、より強い美白効果(美白作用増強効果)のある美白用化粧料を提供すること。
【解決手段】ヒラミレモンの果皮抽出物を有効成分として含有するメラニン生成抑制剤、更には、ヒラミレモンの果皮抽出物が、50〜70w/w%1,3−ブチレングリコール水溶液により抽出した果皮抽出物であるメラニン生成抑制剤、更には、アスコルビン酸リン酸エステルマグネシウム塩、アルブチン、コウジ酸からなる群より選ばれる少なくとも1種と、請求項1または2記載のメラニン生成抑制剤とを含む美白用化粧料。
【選択図】なし

Description

本発明は、メラニン生成抑制剤およびそれを配合した美白用化粧料に関する。更には、ヒラミレモン果皮抽出物を用いたメラニン生成抑制剤に関し、ヒラミレモン果皮抽出物を含む美白用化粧料に関する。
皮膚の老化現象の1つにシミ・ソバカスの色素沈着がある。その主要な成因は、太陽光等からの紫外線がメラニンを産生するメラノサイトを活性化し、それによりメラニンが過剰に生産されることであると考えられている。このような観点から、シミ・ソバカスの治療剤又は防止剤として、紫外線吸収剤の他に、アスコルビン酸やハイドロキノン誘導体等の還元剤、コウジ酸やアルブチン等のチロシナーゼ阻害剤、レゾルシノール誘導体を主成分とする美白剤、などが開発されてきた。また、近年では、美白作用を有する植物抽出物も多く見いだされ、(例えば、特許文献1、特許文献2を参照)さらに、上記の美白剤の効果を高めるために、植物抽出物と併用した美白用皮膚外用剤が提案されている(例えば、特許文献3、特許文献4を参照)。
一方、ヒラミレモンは、沖縄から台湾にかけて分布するミカン科ミカン属の1種で、果実が食用とされる。別名シークワーサーとも呼ばれるものである。ヒラミレモンの抽出物には生理作用も発見されており、例えばマトリックスメタロプロテイナーゼ阻害剤(例えば、特許文献5を参照)、TNF−α産生阻害剤(例えば、特許文献6を参照)、制癌剤(例えば、特許文献7を参照)、α−アミラーゼ阻害剤(例えば、特許文献8を参照)、育毛剤(例えば、特許文献9を参照)、細胞死抑制剤(例えば、特許文献10を参照)としての応用例が知られている。その他、消臭剤(例えば、特許文献11を参照)などに配合されて使用されることが知られている。また、抗酸化剤(特許文献12)や、化粧料への配合(特許文献13)についても知られている。
しかしながら、ヒラミレモンの抽出物を用いたメラニン生成抑制剤は、これまで知られていなかった。また、ヒラミレモン果皮抽出物と併用することで効果が高められ、相乗効果を示す物質についても全く知られていない。
他方、香粧品業界では、近年、安全性の観点から、未知の合成物質に頼ること無しに、一般に良く知られた天然物素材を用いて、他の化粧料素材の持つ本来効果を更に劇的に高めることのできる、ニュー・エイジの21世紀型天然物利用化粧料(相乗効果による効果増強型バイナリー化粧品)を発掘・開発することが目標とされ、その一刻も早い実現が希求されていた。
特開平05−139950号公報 特開平08−012548号公報 特開平08−073341号公報 特開2000−212032号公報 特開2005−8539号公報 特開2005−213178号公報 特開昭62−135430号公報 特開2001−333733号公報 特開2004−67573号公報 特開2004−359603号公報 特開2006−087754号公報 特開2004−359732号公報 特開2006−169223号公報
天然物素材を用いた、メラニン生成抑制剤を提供すること。更には、美白用化粧料に配合することで、より強い美白効果(美白作用増強効果)のある美白用化粧料を提供すること。
本発明者は、独自のアプローチにより、ミカン科ヒラミレモンの果皮抽出物において、相乗効果を伴う従来全く知られていない画期的なメラニン生成抑効果があることを見いだし、遂に本発明を完成した次第である。
すなわち本発明は、次の1)〜3)である。
1)ヒラミレモンの果皮抽出物を有効成分として含有するメラニン生成抑制剤。
2)ヒラミレモンの果皮抽出物が、50〜70w/w%1,3−ブチレングリコール水溶液により抽出した果皮抽出物である前記1)項に記載のメラニン生成抑制剤。
3)アスコルビン酸リン酸エステルマグネシウム塩、アルブチン、コウジ酸からなる群より選ばれる少なくとも1種と、前記1)項または2)項に記載のメラニン生成抑制剤とを含む美白用化粧料。
本発明によれば、ヒラミレモンの果皮抽出物は、メラニン生成抑制剤として優れた効果を示す。また、ヒラミレモンの果皮抽出物は、アスコルビン酸リン酸エステルマグネシウム塩、アルブチン、コウジ酸と複合することで、優れた美白効果(美白作用増強効果)を示し、日焼け等によるシミ・ソバカスの予防及び治療効果が期待できる。
本発明のメラニン生成抑制剤はヒラミレモンの果皮抽出物を有効成分として含有する。
本発明に使用されるヒラミレモンはミカン科ヒラミレモンであり、より詳細にはミカン科ミカン属に属する植物で学名Citrus depressaで示される植物である。本発明のメラニン生成抑制剤はヒラミレモンの果皮抽出物であり、果皮を提供する果実は、日本ではヒラミレモンの別名であるシークワーサーとしても知られている。
有効成分を抽出するヒラミレモンの部位は、ヒラミレモンの果実から得られたヒラミレモンの果皮であり、その果皮を、そのまま或いは乾燥して抽出に用いることができる。
抽出に際しては、特殊な抽出方法を行わなくとも、ヒラミレモンの果皮を抽出溶媒に浸漬し、ろ過または遠心分離により固形物を除去することにより行うことができるが、特に好ましい果皮抽出物は、乾燥後粉砕した30〜150gのヒラミレモンの果皮に、100mL〜1Lの抽出溶媒を加え、室温〜50℃において浸漬した後、濾過して固形分を除いた抽出溶液を乾燥し粉末化して得ることができる。また、本発明でいう果皮抽出物とは、抽出溶液そのもの、または抽出溶液の濃縮物あるいは抽出溶液の乾燥物であってもよい。
ヒラミレモンの果皮抽出物は、長期保存など取り扱いの点からは前記のように抽出溶液を乾燥し粉末化することが好ましいが、メラニン生成抑制作用の観点からは、乾燥することなく液状の抽出溶液のままヒラミレモンの果皮抽出物として用いるのがメラニン生成抑制の効果を高める上からは好ましい。このようにして得られた有効成分であるヒラミレモンの果皮抽出物は、優れたメラニン生成抑制作用を有し、メラニン生成抑制剤として用いることができる。
有効成分を抽出する目的で、前記抽出に使用される抽出溶媒は、水、メタノール、エタノール、プロパノール、イソプロパノール、プロピレングリコール、ジプロピレングリコール、1,3−ブチレングリコール、アセトン、酢酸エチル、クロロホルムまたはヘキサン等の各種溶媒或いはこれらの混合溶媒であり、好ましくは水、エタノール、1,3−ブチレングリコールの単独もしくはこれらの混合溶媒であり、得られた果皮抽出物の作用効果の点から最も好ましいのはエタノール、50〜70w/w%1,3−ブチレングリコール水溶液、50〜70w/w%エタノール水溶液から選ばれる溶媒であって、中でも50〜70w/w%1,3−ブチレングリコール水溶液がよく、更には60w/w%1,3−ブチレングリコール水溶液を用いて抽出した有効成分が最良のメラニン生成抑制作用を示す。このようにして得られたヒラミレモンの果皮抽出物を有効成分として含有するメラニン生成抑制剤は、そのままメラニン生成抑制を目的とした試薬や医薬品として用いることができ、また食品原料や化粧料原料として用いることもできる。
さらにまた、本発明は、本発明のメラニン生成抑制剤と、アスコルビン酸リン酸エステルマグネシウム塩、アルブチン、コウジ酸からなる群より選ばれる少なくとも1種とを含む美白用化粧料である。
本発明の美白用化粧料は、本発明のメラニン生成抑制剤を化粧料全量に対し乾燥固形分として0.001w/w%〜10w/w%の濃度で配合するのが好ましい。0.001w/w%未満では十分な美白効果が得られず、10w/w%を越えて配合しても更なる美白効果は得られず、原料が多量に必要になるなどして製剤的に不利益がある。
本発明の美白用化粧料に使用されるアスコルビン酸リン酸エステルマグネシウム塩、アルブチンおよびコウジ酸は、それぞれ医薬部外品などとして一般に市販されているものを使用することができる。本発明の美白用化粧料には、アスコルビン酸リン酸エステルマグネシウム塩、アルブチンおよびコウジ酸からなる群より選ばれる少なくとも1種を化粧料全量に対し乾燥固形分として0.001w/w%〜10w/w%の濃度で配合するのが好ましい。アスコルビン酸リン酸エステルマグネシウム塩、アルブチンおよびコウジ酸からなる群より選ばれる少なくとも1種の配合量が合計して0.001w/w%未満では、十分な美白増強効果が得られず、10w/w%を越えて配合しても更なる美白効果は得られず、原料が多量に必要になるなどして製剤的に不利益がある。アスコルビン酸リン酸エステルマグネシウム塩、アルブチンおよびコウジ酸からなる群より選ばれる少なくとも1種のうちでは、コウジ酸と本発明のメラニン生成抑制剤との組み合わせが、美白効果を高める上で最も効果的である。
本発明の美白用化粧料においては、本発明のメラニン生成抑制剤と、アスコルビン酸リン酸エステルマグネシウム塩、アルブチン、コウジ酸からなる群より選ばれる少なくとも1種とを組み合わせることにより、それぞれを単独で使用したときよりも、1.5倍程度の強力な美白増強作用がある。
即ち、本発明のメラニン生成抑制剤は、アスコルビン酸リン酸エステルマグネシウム塩、アルブチン、コウジ酸からなる群より選ばれる少なくとも1種に対して美白作用増強効果があり、アスコルビン酸リン酸エステルマグネシウム塩、アルブチン、コウジ酸からなる群より選ばれる少なくとも1種に対する美白作用増強剤としても用いることができる。また、本発明のメラニン生成抑制剤を用いて、本発明のメラニン生成抑制剤を、アスコルビン酸リン酸エステルマグネシウム塩、アルブチン、コウジ酸からなる群より選ばれる少なくとも1種を含有する美白化粧料に共存させることで、美白化粧料の美白効果を増強させる美白作用増強方法を提供することもできる。
この様な効果により、本発明の美白用化粧料は、本発明のメラニン生成抑制剤と、アスコルビン酸リン酸エステルマグネシウム塩、アルブチン、コウジ酸からなる群より選ばれる少なくとも1種とを組み合わせることにより、従来の美白化粧料では達成できない、効果的に増強されたメラニン生成抑制作用を実現することができる。
尚、本発明の美白用化粧料には、一般に用いられる化粧料材料を適宜配合してよく、例えば通常の化粧料に常用されている添加剤である、アルコール類、水性基剤、油性基剤、界面活性剤、顔料、色素、pH調製剤、殺菌剤、キレート剤、抗酸化剤、紫外線吸収剤、動植物由来天然エキス、香料及び無機塩等を、本発明の性能を損なわない範囲で、必要に応じ通常の方法により配合することが可能である。
このようにして得られる本発明の美白用化粧料は、化粧料として許容されるどのような形状で提供されてもよいが、例えば化粧水、乳液などの形状で好ましく提供され、著効性の画期的な美白化粧料を実現するものである。
次に本発明のメラニン生成抑制剤の実施例を詳細に説明する。
実施例1
<エタノール抽出によるヒラミレモン果皮抽出物の製造>
ヒラミレモンの果皮の乾燥物100gをブレンダーで粉砕した後、500mLのエタノールを加え、室温下で4時間攪拌抽出を行い、次に濾過することで固形分を除いた抽出液を得た。この抽出液をロータリーエバポレーターにより50℃で減圧乾燥を行い、粉末のヒラミレモン果皮抽出物13.1gを得た。
実施例2
<60%1,3−ブチレングリコール水溶液抽出によるヒラミレモン果皮抽出液の製造>
ヒラミレモンの果皮の乾燥物を約5mm角に刻んだもの50gに500mLの60w/w%1,3−ブチレングリコール水溶液を加え、室温下で1週間浸漬抽出を行い、次に濾過することで固形分を除き、液体のヒラミレモン果皮抽出液165mLを得た。実験にはヒラミレモン果皮抽出液を用いたが、このものの乾燥固形分の収率は4.2重量%であった。
実施例3
<60%エタノール水溶液抽出によるヒラミレモン果皮抽出液の製造>
ヒラミレモンの果皮の乾燥物を約5mm角に刻んだもの50gに500mLの60w/w%エタノール水溶液を加え、室温下で1週間浸漬抽出を行い、次に濾過することで固形分を除き、液体のヒラミレモン果皮抽出液180mLを得た。実験にはヒラミレモン果皮抽出液を用いたが、このものの乾燥固形分の収率は5.1重量%であった。
実施例4
<メラニン生成抑制作用試験>
表1記載の各被験物について、次のメラニン生成率測定方法によりメラニン生成率(%)を測定した。結果を表1に併載した。
(メラニン生成率測定方法)
ヒト皮膚由来のHM3KOメラノーマ細胞を40万個/ディッシュでφ10cmのディッシュを用いて培養し、翌日に表1記載の被験物を表1記載の濃度になるよう添加し、さらに5日間培養した。培養したHM3KOメラノーマ細胞をトリプシンで剥がして一定細胞数の細胞を遠沈管に回収し、エタノール/エーテルによる脱脂を行った後、2規定の水酸化ナトリウム溶液に溶解した。この細胞溶解液を粗メラニン溶液として410nmの吸光度を測定し、そして各被験物添加時のメラニン生成率(%)は無添加の吸光度を100%とする相対値で表した。なお、表1に示される各被験物の全てについて、本測定の過程では細胞毒性はみられなかった。本メラニン生成率測定方法により、メラニン生成率(%)の値が低いほどメラニン生成抑制作用が強いものと考えられる。
Figure 2009073769
(メラニン生成率測定結果のまとめ)
表1のとおり、試験1〜3のヒラミレモン果皮抽出物およびヒラミレモン果皮抽出液は、それぞれ低い添加濃度であるにもかかわらず、試験7のL−アスコルビン酸リン酸エステルマグネシウム、試験8のアルブチンおよび試験9のコウジ酸など既存のメラニン生成抑制剤(試験7〜9は本発明の比較対照例である)に比べて、優れたメラニン生成抑制効果を示した。
また、試験4〜6では、実施例1で製造したヒラミレモン果皮抽出物を、既存のメラニン生成抑制剤として知られるアスコルビン酸リン酸エステルマグネシウム、アルブチンまたはコウジ酸組み合わせて相乗効果が見られるか調べている、その結果、ヒラミレモン果皮抽出物と、アスコルビン酸リン酸エステルマグネシウム、アルブチンまたはコウジ酸とを同時に添加することで、両成分の相乗効果による優れたメラニン生成抑制効果を示すという画期的な結果を得た。
尚、試験1〜3のヒラミレモン果皮抽出物またはヒラミレモン果皮抽出液の中では、試験2の60w/w%1,3−ブチレングリコール水溶液を抽出溶媒とするヒラミレモン果皮抽出液が、最も優れたメラニン生成抑制作用を示した。
実施例5
<化粧水タイプの美白用化粧料の製造と美白効果試験>
表2の実施処方例No1〜4および比較処方例No1およびNo2に示した配合量で表2の各成分を混合し、化粧水を調製した。得られた実施処方例No1〜4および比較処方例No1およびNo2の化粧水について、以下の美白効果試験を行った。結果を表2に併載した。
(美白効果試験)
各化粧水について美白効果試験を実施した。本研究の意義と予期される結果についての実験実施者の説明を受けた上で、実験に同意した10名の被験者(23才〜38才)に対して、前腕内側に2×2cmの区画を設け、予め測定しておいた最小紅班量(MED)を基に、0.7MEDの紫外線B波を3日間連続照射し、照射初日から連続4週間、朝と晩の1日2回ずつ化粧水を照射部位に塗布し、塗布開始から4週間後の、照射部位の肌の明度について発明者らが目視で下記のように判定し、10名の平均値を求め、判定結果とした。
美白効果の判定基準
2点:肌の色が処方比較例1よりも明らかに薄い色である。
1点:肌の色が処方比較例1よりもわずかに薄い色である。
0点:肌の色が処方比較例1と同程度の色である。
Figure 2009073769
(美白効果試験結果のまとめ)
表2の試験結果から、メラニン生成抑制剤を配合しない比較処方例No1の判定は0.0で全く美白効果がなかった。また既知のメラニン生成抑制剤である、L−アスコルビン酸リン酸エステルマグネシウムを配合した比較処方例No2の判定は0.4で美白効果が弱いのに対して、本発明のヒラミレモン果皮抽出液のメラニン生成抑制剤を配合した実施処方例No1〜4では、判定は1.1〜1.8で、何れも比較処方例より強い美白効果を示した。また、ヒラミレモン果皮抽出液と、アスコルビン酸リン酸エステルマグネシウムを併用した実施処方例No2、アルブチンと併用した実施処方例No3およびコウジ酸と併用した実施処方例No4は、ヒラミレモン果皮抽出液を単独で配合した実施処方例No1よりもさらに強い美白効果を示し、中でもコウジ酸と併用した実施処方例No4で判定1.8という最も高い効果を示した。この結果は、実施例4で行った細胞を用いたメラニン生成率の測定結果とも符合しており、実施例4の細胞実験による効果が、化粧料の形態においても有効であることを明瞭に裏づけるものである。
実施例6
<乳液タイプの美白用化粧料の製造>
表3の実施処方例No5〜10に示した配合量で表3の各成分をブレンダーで混合し、乳液を調製した。いずれも外観上何の問題も見られず、本発明の乳液タイプ美白用化粧料について、製造後の沈殿や分離など気になる点は見られず、不快な臭気もなかった。
Figure 2009073769

Claims (3)

  1. ヒラミレモンの果皮抽出物を有効成分として含有するメラニン生成抑制剤。
  2. ヒラミレモンの果皮抽出物が、50〜70w/w%1,3−ブチレングリコール水溶液により抽出した果皮抽出物である請求項1記載のメラニン生成抑制剤。
  3. アスコルビン酸リン酸エステルマグネシウム塩、アルブチン、コウジ酸からなる群より選ばれる少なくとも1種と、請求項1または2記載のメラニン生成抑制剤とを含む美白用化粧料。
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