JP2009071263A - 半導体装置およびその製造方法 - Google Patents

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一郎 三原
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    • H01L2224/10Bump connectors; Manufacturing methods related thereto
    • H01L2224/11Manufacturing methods

Abstract

【課題】 MEMS部材を備えた半導体装置において、薄型化する。
【解決手段】 絶縁膜3およびシリコン基板1の上面中央部に設けられた凹部5内には、MEMS部材を構成する片持ち状の可動電極9が可動可能に配置されている。凹部5の周囲における絶縁膜3の上面には空間形成膜10の下面周辺部が接着剤等を介して固着されている。この状態では、空間形成膜10下における凹部5内には、可動電極9の可動を許容するための空間11が形成されている。
【選択図】 図1

Description

この発明は半導体装置およびその製造方法に関する。
従来の半導体装置には、半導体製造技術で蓄積された微細加工技術を用いることにより、圧力センサ、加速度センサ、ジャイロスコープ、インクジェットのプリンターヘッド等の微小で立体的なセンサ、アクチュエータ、電子回路等を1つのシリコン基板上に集積化したデバイスMEMS(Micro Electro Mechanical System:微小電気機構体)が知られている。電子回路が別のチップとされた機械要素だけのものもMEMSとされる。MEMS駆動用以外の集積回路が形成された半導体構成体上にMEMSを一体的に組み込んだ半導体装置も知られている(例えば、特許文献1参照)。
特開2005−26269号公報
上記特許文献1に記載された半導体装置では、ベース板上の中央部に、柱状電極を有するCSP(chip size package)と呼ばれる半導体構成体が配置されている。半導体構成体上および半導体構成体の周囲におけるベース板上には絶縁層が設けられている。絶縁層上には下層配線が半導体構成体の柱状電極に接続されて設けられている。下層配線を含む絶縁層上には上層絶縁膜が設けられている。
上層絶縁膜上には上層配線が下層配線に接続されて設けられている。一部の上層配線の接続パッド部上にはMEMSを構成する部材(以下、MEMS部材とする)が電気的に接続されて配置されている。MEMS部材は、その駆動のための空間を確保するために、保護カバーで覆われている。残りの上層配線の接続パッド部上には外部接続用柱状電極が設けられている。外部接続用柱状電極の周囲にはオーバーコート膜が保護カバーを覆うように設けられている。外部接続用柱状電極上には半田ボールが設けられている。
しかしながら、上記従来の半導体装置では、半導体構成体上に絶縁層および上層絶縁膜が設けられ、上層絶縁膜上にMEMS部材および該MEMS部材を覆う保護カバーを設けているので、装置全体が厚型化してしまうという問題があった。
そこで、この発明は、MEMS部材を駆動可能に備えていても、薄型化することができる半導体装置およびその製造方法を提供することを目的とする。
請求項1に記載の発明に係る半導体装置は、上面に凹部を有する半導体基板と、前記半導体基板の凹部内に設けられた微小電気機構体と、前記半導体基板の凹部上に設けられ、少なくとも前記凹部の上部を覆う保護膜とを備えていることを特徴とするものである。
請求項2に記載の発明に係る半導体装置は、請求項1に記載の発明において、前記保護膜は前記半導体基板の凹部上およびその周囲における前記半導体基板上に設けられ、前記凹部の空間を形成していることを特徴とするものである。
請求項3に記載の発明に係る半導体装置は、請求項2に記載の発明において、前記保護膜は、前記半導体基板の凹部の周囲における前記半導体基板上に設けられた枠状の台座上に設けられていることを特徴とするものである。
請求項4に記載の発明に係る半導体装置は、請求項1に記載の発明において、前記保護膜は、その下面において前記半導体基板の凹部に対応する部分に凹部を有することを特徴とするものである。
請求項5に記載の発明に係る半導体装置は、請求項4に記載の発明において、前記保護膜は前記半導体基板上の全面に設けられていることを特徴とするものである。
請求項6に記載の発明に係る半導体装置は、請求項2に記載の発明において、前記保護膜を含む前記半導体基板上に絶縁膜が設けられ、前記半導体基板の凹部上における前記絶縁膜上に水分不透過膜が設けられていることを特徴とするものである。
請求項7に記載の発明に係る半導体装置は、請求項6に記載の発明において、前記水分不透過膜は前記保護膜の周囲を覆う枠状の脚部を有することを特徴とするものである。
請求項8に記載の発明に係る半導体装置は、請求項6または7に記載の発明において、前記水分不透過膜は金属膜からなることを特徴とするものである。
請求項9に記載の発明に係る半導体装置は、請求項8に記載の発明において、前記金属膜は下地金属層と該下地金属層上に設けられた上部金属層との2層構造となっていることを特徴とするものである。
請求項10に記載の発明に係る半導体装置は、請求項1に記載の発明において、前記半導体基板の上面に前記微小電気機構体を駆動する駆動回路を含む集積回路が前記微小電気機構体に接続されて設けられていることを特徴とするものである。
請求項11に記載の発明に係る半導体装置は、請求項10に記載の発明において、前記微小電気機構体と前記集積回路とは、前記集積回路上に形成された絶縁膜上に設けられた下層配線により接続されていることを特徴とするものである。
請求項12に記載の発明に係る半導体装置は、請求項11に記載の発明において、前記集積回路は、前記半導体基板の凹部の底面に対応する領域を含んで形成されていることを特徴とするものである。
請求項13に記載の発明に係る半導体装置は、請求項10に記載の発明において、前記微小電気機構体と前記集積回路とは、前記集積回路の内部配線によって接続されていることを特徴とするものである。
請求項14に記載の発明に係る半導体装置は、請求項10乃至13に記載の発明において、前記微小電気機構体は電極を有し、前記電極は前記凹部の底面に設けられていることを特徴とするものである。
請求項15に記載の発明に係る半導体装置は、請求項1に記載の発明において、前記保護膜を含む前記半導体基板上に絶縁膜が設けられ、前記絶縁膜上に上層配線が設けられていることを特徴とするものである。
請求項16に記載の発明に係る半導体装置は、請求項15に記載の発明において、前記絶縁膜上に前記上層配線と同一の材料からなる金属層が前記保護膜に対応する領域に形成されていることを特徴とするものである。
請求項17に記載の発明に係る半導体装置は、請求項16に記載の発明において、前記絶縁膜に前記保護膜の周囲を囲む溝が形成され、前記金属層は前記溝内に形成された脚部を有することを特徴とするものである。
請求項18に記載の発明に係る半導体装置は、請求項15に記載の発明において、前記上層配線の接続パッド部上に柱状電極が設けられていることを特徴とするものである。
請求項19に記載の発明に係る半導体装置は、請求項18に記載の発明において、前記柱状電極の周囲に封止膜が設けられていることを特徴とするものである。
請求項20に記載の発明に係る半導体装置は、請求項19に記載の発明において、前記柱状電極上に半田ボールが設けられていることを特徴とするものである。
請求項21に記載の発明に係る半導体装置は、請求項15に記載の発明において、前記上層配線の接続パッド部以外を覆うオーバーコート膜を有することを特徴とするものである。
請求項22に記載の発明に係る半導体装置は、請求項21に記載の発明において、前記上層配線の接続パッド部上に半田ボールが設けられていることを特徴とするものである。
請求項23に記載の発明に係る半導体装置の製造方法は、半導体基板の上面に凹部を形成する工程と、前記半導体基板の凹部内に微小電気機構体を形成する工程と、前記半導体基板の凹部上に、少なくとも前記半導体基板の凹部内を密閉空間とするための保護膜を形成する工程と、を有することを特徴とするものである。
請求項24に記載の発明に係る半導体装置の製造方法は、請求項23に記載の発明において、前記保護膜は前記半導体基板の凹部上およびその周囲における前記半導体基板上に形成することを特徴とするものである。
請求項25に記載の発明に係る半導体装置の製造方法は、請求項24に記載の発明において、前記保護膜を形成する工程は、前記半導体基板の凹部の周囲における前記半導体基板上に枠状の台座を形成し、前記台座上に前記保護膜を形成する工程を含むことを特徴とするものである。
請求項26に記載の発明に係る半導体装置の製造方法は、請求項23に記載の発明において、前記保護膜を形成する工程は、前記半導体基板上の全面に前記保護膜を形成し、前記保護膜の下面において前記半導体基板の凹部に対応する部分に凹部を形成する工程を含むことを特徴とするものである。
請求項27に記載の発明に係る半導体装置の製造方法は、請求項24に記載の発明において、前記保護膜を含む前記半導体基板上に絶縁膜を形成し、前記半導体基板の凹部上における前記絶縁膜上に水分不透過膜を形成する工程を有することを特徴とするものである。
請求項28に記載の発明に係る半導体装置の製造方法は、請求項27に記載の発明において、前記水分不透過膜を形成する工程は、前記保護膜の周囲における前記絶縁膜に形成された枠状の溝内にその一部からなる脚部を形成する工程を含むことを特徴とするものである。
請求項29に記載の発明に係る半導体装置の製造方法は、請求項27または28に記載の発明において、前記水分不透過膜は、下地金属層と該下地金属層上に形成された上部金属層との2層構造として形成することを特徴とするものである。
請求項30に記載の発明に係る半導体装置の製造方法は、請求項23に記載の発明において、前記半導体基板の凹部内を含む前記半導体基板上に下層配線を前記微小電気機構体に接続させて形成する工程を有することを特徴とするものである。
請求項31に記載の発明に係る半導体装置の製造方法は、請求項30に記載の発明において、前記半導体基板の上面に集積回路および該集積回路に接続された複数の接続パッドが設けられ、前記下層配線は前記接続パッドに接続させて形成することを特徴とするものである。
請求項32に記載の発明に係る半導体装置の製造方法は、請求項23に記載の発明において、前記半導体基板の凹部の底面を含む前記半導体基板の上面に微小電気機構体ドライバ集積回路を含む集積回路および該集積回路に接続された複数の接続パッドが設けられ、前記微小電気機構体は前記微小電気機構体ドライバ集積回路に接続させて形成することを特徴とするものである。
請求項33に記載の発明に係る半導体装置の製造方法は、請求項31または32に記載の発明において、前記保護膜を含む前記半導体基板上に絶縁膜を形成し、前記絶縁膜上に上層配線を前記接続パッドに接続させて形成する工程を有することを特徴とするものである。
請求項34に記載の発明に係る半導体装置の製造方法は、請求項33に記載の発明において、前記上層配線の接続パッド部上に柱状電極を形成する工程を有することを特徴とするものである。
請求項35に記載の発明に係る半導体装置の製造方法は、請求項34に記載の発明において、前記柱状電極の周囲に封止膜を形成する工程を有することを特徴とするものである。
請求項36に記載の発明に係る半導体装置の製造方法は、請求項35に記載の発明において、前記柱状電極上に半田ボールを形成する工程を有することを特徴とするものである。
請求項37に記載の発明に係る半導体装置の製造方法は、請求項33に記載の発明において、前記上層配線の接続パッド部以外を覆うオーバーコート膜を形成する工程を有することを特徴とするものである。
請求項38に記載の発明に係る半導体装置の製造方法は、請求項37に記載の発明において、前記上層配線の接続パッド部上に半田ボールを形成する工程を有することを特徴とするものである。
この発明によれば、半導体基板の上面に設けられた凹部内に微小電気機構体(MEMS部材)を設けているので、MEMS部材を駆動可能に備えていても、薄型化することができる。
(第1実施形態)
図1はこの発明の第1実施形態としての半導体装置の断面図を示す。この半導体装置は、一般的にはCSPと呼ばれるものであり、平面方形状のシリコン基板(半導体基板)1を備えている。シリコン基板1の上面には所定の機能の集積回路(図示せず)が設けられ、上面周辺部にはアルミニウム系金属等からなる複数の接続パッド2が集積回路に接続されて設けられている。
接続パッド2の中央部を除くシリコン基板1の上面には酸化シリコン等からなる絶縁膜3が設けられ、接続パッド2の中央部は絶縁膜3に設けられた開口部4を介して露出されている。ここで、シリコン基板1の上面中央部には集積回路は設けられていない。そして、絶縁膜3およびシリコン基板1の上面中央部には凹部5が設けられている。
凹部5内を含む絶縁膜3の上面にはアルミニウム系金属等からなる複数の下層配線6a、6b、6cが設けられている。この場合、下層配線6aは、絶縁膜3の開口部4を介して接続パッド2に接続された接続パッド部のみからなっている。下層配線6b、6cの一端部は絶縁膜3の開口部4を介して接続パッド2に接続され、また、図示はしないが下層配線6cの一端部も絶縁膜3の開口部4を介して接続パッド2に接続されている。下層配線6b、6cの他端部は凹部5の底面に設けられている。
この場合、下層配線6bの凹部5の底面に設けられ部分は下部電極(電極)7となっている。下層配線6cの凹部5の底面に設けられた部分は接続パッド部(電極)8となっている。接続パッド部8の上面中央部にはアルミニウム系金属等からなる片持ち状で可動可能な可動電極9の支柱部が設けられている。そして、可動電極9およびその下側に設けられた接続パッド部8および下部電極7により、MEMS(微小電気機構体)部材20が構成されている。
凹部5の周囲における下層配線6b、6cを含む絶縁膜3の上面にはガラス、シリコン、樹脂等の絶縁性材料からなるシート状の空間形成膜(保護膜)10の下面周辺部が接着剤(図示せず)等を介して固着されている。この状態では、空間形成膜10下における凹部5内には、可動電極9の可動を許容するための密閉された空間11が形成されている。すなわち、MEMS部材20は、上部にケース部材を有しておらず、空間形成膜10が凹部5の上部を覆って空間11を形成すると共に、MEMS部材20の上部ケースを兼ねている。この場合、図示はしないが、MEMS部材20に上部ケースを設けるようにしてもよい。
下層配線6a、6b、6cおよび空間形成膜10を含む絶縁膜3の上面にはポリイミド系樹脂等からなる保護樹脂膜(絶縁膜)12が設けられている。絶縁膜3の開口部4に対応する部分における保護樹脂膜12には開口部13が設けられている。
保護樹脂膜12の上面には上層配線14が設けられている。上層配線14は、保護樹脂膜12の上面に設けられた銅等からなる下地金属層15と、下地金属層15の上面に設けられた銅からなる上部金属層16との2層構造となっている。上層配線14の一端部は、保護樹脂膜12の開口部13を介して下層配線6a、6b、6cの接続パッド部に接続されている。
上層配線14の接続パッド部上面には銅からなる柱状電極17が設けられている。ここで、上層配線14の接続パッド部の一部およびその上面に設けられた柱状電極17は、空間形成膜10上における保護樹脂膜12上に配置されている。上層配線14を含む保護樹脂膜12の上面にはエポキシ系樹脂等からなる封止膜18がその上面が柱状電極17の上面と面一となるように設けられている。柱状電極17の上面には半田ボール19が設けられている。
以上のように、この半導体装置では、絶縁膜3およびシリコン基板1の上面中央部に設けられた凹部5内にMEMS部材を構成する可動電極9を可動可能に配置し、凹部5上に設けられた空間形成膜10で可動電極9を覆っているので、可動電極9を可動(駆動)可能に備えていても、薄型化することができる。
次に、この半導体装置の製造方法の一例について説明する。まず、図2に示すように、ウエハ状態のシリコン基板(以下、半導体ウエハ21という)上にアルミニウム系金属等からなる接続パッド2および酸化シリコン等からなる絶縁膜3が設けられ、接続パッド2の中央部が絶縁膜3に形成された開口部4を介して露出されたものを準備する。
この場合、半導体ウエハ21の上面において各半導体装置が形成される領域には所定の機能の集積回路(図示せず)が形成され、接続パッド2はそれぞれ対応する領域に形成された集積回路に電気的に接続されている。なお、図2において、符号22で示す領域はダイシングラインに対応する領域である。
次に、図3に示すように、絶縁膜3および半導体ウエハ21の上面の所定の箇所に、レーザビームを照射するレーザ加工あるいはフォトリソグラフィ法により、凹部5を形成する。次に、図4に示すように、凹部5内を含む絶縁膜3の上面に、スパッタ法等により成膜されたアルミニウム系金属等からなる金属膜をフォトリソグラフィ法によりパターニングすることにより、下層配線6a、6b、6cを形成する。
この場合、下層配線6aは、絶縁膜3の開口部4を介して接続パッド2に接続された接続パッド部のみからなっている。下層配線6b、6cの一端部は絶縁膜3の開口部4を介して接続パッド2に接続されている。下層配線6bの他端部は凹部5の底面に形成された下部電極7となっている。下層配線6cの他端部は凹部5の底面に形成された接続パッド部8となっている。
次に、図5に示すように、下層配線6a、6b、6cを含む凹部5内および絶縁膜3の上面に、ブラズマCVD法等により、絶縁膜3と異なる材料、例えば窒化シリコンからなる犠牲層23を形成する。次に、接続パッド部8の上面中央部に対応する部分における犠牲層23に、レーザビームを照射するレーザ加工あるいはフォトリソグラフィ法により、開口部24を形成する。
次に、凹部5内における犠牲層23の上面に、スパッタ法等により成膜されたアルミニウム系金属等からなる金属膜をフォトリソグラフィ法によりパターニングすることにより、可動電極9を形成する。この状態では、可動電極9の支柱部は、犠牲層23の開口部24を介して接続パッド部8の上面中央部に接続されている。次に、犠牲層23をエッチングして除去すると、図6に示すようになる。この状態では、可動電極9は、片持ち状で可動可能となっている。
次に、図7に示すように、凹部5の周囲における下層配線6b、6cを含む絶縁膜3の上面にガラス、シリコン、樹脂等の絶縁性材料からなるシート状の空間形成膜10の下面周辺部を接着剤(図示せず)等を介して固着する。この状態では、空間形成膜10下における凹部5内には、可動電極9の可動を許容するための密閉された空間11が形成されている。
次に、図8に示すように、下層配線6a、6b、6cおよび空間形成膜10を含む絶縁膜3の上面に、スクリーン印刷法やスピンコート法等により、ポリイミド系樹脂等からなる保護樹脂膜12を形成する。次に、絶縁膜3の開口部4に対応する部分における保護樹脂膜12に、レーザビームを照射するレーザ加工あるいはフォトリソグラフィ法により、開口部13を形成する。
次に、図9に示すように、保護樹脂膜12の開口部13を介して露出された下層配線6a、6b、6cの接続パッド部上面を含む保護樹脂膜12の上面全体に下地金属層15を形成する。この場合、下地金属層15は、無電解メッキにより形成された銅層のみであってもよく、またスパッタにより形成された銅層のみであってもよく、さらにスパッタにより形成されたチタン等の薄膜層上にスパッタにより銅層を形成したものであってもよい。
次に、下地金属層15の上面にメッキレジスト膜25をパターン形成する。この場合、上部金属層16形成領域に対応する部分におけるメッキレジスト膜25には開口部26が形成されている。次に、下地金属層15をメッキ電流路とした銅の電解メッキを行なうことにより、メッキレジスト膜25の開口部26内の下地金属層15の上面に上部金属層16を形成する。次に、メッキレジスト膜25を剥離する。
次に、図10に示すように、上部金属層16を含む下地金属層15の上面にメッキレジスト膜27をパターン形成する。この場合、上部金属層16の接続パッド部つまり柱状電極17形成領域に対応する部分におけるレジスト膜27には開口部28が形成されている。次に、下地金属層15をメッキ電流路とした銅の電解メッキを行うことにより、メッキレジスト膜27の開口部28内の上部金属層16の接続パッド部上面に柱状電極17を形成する。
次に、メッキレジスト膜27を剥離し、次いで、上部金属層16をマスクとして下地金属層15の不要な部分をエッチングして除去すると、図11に示すように、上部金属層16下にのみ下地金属層15が残存される。この状態では、上部金属層16およびその下に残存された下地金属層14により、2層構造の上層配線14が形成されている。
次に、図12に示すように、上層配線14および柱状電極17を含む保護樹脂膜12の上面に、スクリーン印刷法やスピンコート法等により、エポキシ系樹脂等からなる封止膜18をその厚さが柱状電極17の高さよりもやや厚くなるように形成する。したがって、この状態では、柱状電極17の上面は封止膜18によって覆われている。
次に、封止膜18の上面側を適宜に研磨して除去することにより、図13に示すように、柱状電極17の上面を露出させるとともに、この露出された柱状電極17の上面を含む封止膜18の上面を平坦化する。次に、図14に示すように、柱状電極17の上面に半田ボール19を形成する。次に、図15に示すように、ダイシングライン22に沿って、封止膜18、保護樹脂膜12、絶縁膜3および半導体ウエハ21をダイシングすると、図1に示す半導体装置が複数個得られる。
ところで、このようにして得られた半導体装置では、空間形成膜10を樹脂等の耐湿性が比較的悪い材料によって形成した場合には、雰囲気中の湿気が封止膜18、保護樹脂膜12および空間形成膜10を介して空間11内に侵入し、可動電極9等の電気的特性が低下したり、可動電極9等が腐食したりするおそれがある。そこで、次に、空間11の耐湿性を向上することができる実施形態について説明する。
(第2実施形態)
図16はこの発明の第2実施形態としての半導体装置の断面図を示す。この半導体装置において、図1に示す半導体装置と異なる点は、凹部5の周囲における下層配線6b、6cを含む絶縁膜3の上面に感光性ポリイミド系樹脂等からなるシート状の空間形成膜31の下面周辺部を固着し、凹部5上における保護樹脂膜12の上面に金属保護膜(水分不透過膜)32を設けた点である。この場合、金属保護膜32は、配線14と同様に、保護樹脂膜12の上面に設けられた銅等からなる下地金属層33と、下地金属層33の上面に設けられた銅からなる上部金属層34との2層構造となっている。
このように、この半導体装置では、凹部5上における保護樹脂膜12の上面に金属保護膜32を設けているので、この金属保護膜32によって雰囲気中の湿気が空間11内に侵入するのを防止することができる。この場合、凹部5の周囲における下層配線6b、6cを含む絶縁膜3の上面に金属保護膜32を設けていないのは、下層配線6b、6cが金属保護膜32を介してショートするのを回避するためである。
次に、この半導体装置の製造方法の一例について簡単に説明する。この場合、図6に示す工程後に、図17に示すように、下層配線6a、6b、6cを含む絶縁膜3の上面に感光性ポリイミド系樹脂等からなる空間形成膜形成用シート31aを真空装置(図示せず)内でラミネートする。この状態では、凹部5内は真空状態となっている。後述する如く、本実施形態においては、感光性ポリイミド系樹脂等からなる空間形成膜形成用シート31aは、そのまま、MEMS部材20の保護部材として残存するものであり、この目的のために、空間形成膜形成用シート31aの材料として、例えば、東京応化株式会社のMEMS用永久フォトレジストTMMRシリーズを適用することができる。
次に、空間形成膜形成用シート31aを所定の露光マスク(図示せず)を用いて露光し、次いで現像すると、図16に示す空間形成膜31が形成される。次に、図示していないが、下層配線6a、6b、6cおよび空間形成膜31を含む絶縁膜3の上面に保護樹脂膜12を形成する。そして、配線14の形成と同時に、金属保護膜32を形成する。すなわち、図示はしないが、保護樹脂膜12の上面全体に下地金属層を形成し、下地金属層の上面にメッキレジスト膜をパターン形成する。この場合、メッキレジスト膜は、上部金属層34を形成するパターンを含むように形成する。そして、電解メッキを行なうことにより、上部金属層16と共に上部金属層34を形成する。この後、メッキレジスト膜を剥離し、エッチングにより下地金属層を除去することにより、下地金属層15と共に下地金属層33を形成する。以下、上記第1実施形態の場合と同様の工程を経ると、図16に示す半導体装置が複数個得られる。
ところで、図16に示す半導体装置では、凹部5上における保護樹脂膜12の上面に金属保護膜32を設けているだけであるので、金属保護膜32の周囲における保護樹脂膜12および空間形成膜31を介して雰囲気中の湿気が空間11内に侵入するおそれがある。そこで、次に、空間11の耐湿性をより一層向上することができる実施形態について説明する。
(第3実施形態)
図18はこの発明の第3実施形態としての半導体装置の断面図を示す。この半導体装置において、図16に示す半導体装置と異なる点は、空間形成膜31の周囲における保護樹脂膜12に平面ほぼ円形または方形の枠状の溝35を設け、この溝35内に金属保護膜32のうちの少なくとも下地金属層33からなる脚部32aを設けた点である。この場合、脚部32aは、空間形成膜31のほぼ全周囲を囲むように形成されているが、下層配線6b、6cと交差する部分では、下層配線6bまたは6cの少なくとも一方に達しない長さに形成され、下層配線6b、6cが金属保護膜32の脚部32aを介してショートされないようになっている。
このように、この半導体装置では、空間形成膜31の周囲における保護樹脂膜12に平面ほぼ円形または方形の枠状の溝35を設け、この溝35内に金属保護膜32のうちの少なくとも下地金属層33からなる脚部32aを設けているので、金属保護膜32によって雰囲気中の湿気が空間11内に侵入するのをより一層防止することができる。
次に、この半導体装置の製造方法の一例について簡単に説明すると、図8に示すような工程において、保護樹脂膜12に開口部13を形成するとき、同時に溝35を形成し、図10に示すような工程において、下地金属層15を形成するとき、この下地金属層15を溝35内にも形成するようにすればよい。
ところで、例えば、図16に示す半導体装置において、何らかの理由により、可動電極9の上面の高さ位置が絶縁膜3の上面と同じかそれよりも高くなる場合には、空間形成膜31の下面が可動電極9の上面に当接し、可動電極9が可動できなくなってしまう。そこで、次に、そのような場合でも可動電極9を可動可能とすることができる実施形態について説明する。
(第4実施形態)
図19はこの発明の第4実施形態としての半導体装置の断面図を示す。この半導体装置において、図16に示す半導体装置と異なる点は、凹部5の周囲における下層配線6b、6cを含む絶縁膜3の上面に感光性ポリイミド系樹脂等からなる方形枠状の台座36を設け、台座36の上面に感光性ポリイミド系樹脂等からなる空間形成膜31を設けた点である。
このように、この半導体装置では、凹部5の周囲における下層配線6b、6cを含む絶縁膜3の上面に平面ほぼ円形または方形の枠状の台座36を設け、台座36の上面に空間形成膜31を設けているので、台座36の厚さの分だけ空間11の高さを高くすることができる。したがって、可動電極9の上面の高さ位置が絶縁膜3の上面と同じかそれよりも高くなっても、可動電極9を可動可能とすることができる。
次に、この半導体装置の製造方法の一例について簡単に説明する。この場合、図6に示す工程後に、図示していないが、感光性ポリイミド系樹脂等からなる台座形成用シートを真空装置内でラミネートし、次いで露光、現像を行なうと、台座36が形成される。次に、感光性ポリイミド系樹脂等からなる空間形成膜形成用シートを真空装置内でラミネートし、次いで露光、現像を行なうと、空間形成膜31が形成される。以下、上記第1実施形態の場合と同様の工程を経ると、図19に示す半導体装置が複数個得られる。
(第5実施形態)
次に、可動電極9の上面の高さ位置が絶縁膜3の上面と同じかそれよりも高くなっても、可動電極9を可動可能とすることができる他の実施形態について説明する。図20はこの発明の第5実施形態としての半導体装置の断面図を示す。この半導体装置において、図19に示す半導体装置と大きく異なる点は、台座36および空間形成膜31を省略し、その代わりに、絶縁膜3上に、凹部5およびその周囲に対応する部分における下面に凹部42を有する空間形成膜41を設けた点である。
すなわち、下層配線6a、6b、6cを含む絶縁膜3の上面には酸化シリコン等からなる空間形成膜41が設けられている。この場合、凹部5およびその周囲に対応する部分における空間形成膜41の下面には凹部42が設けられている。また、凹部5の周囲における凹部42の所定の箇所に対応する部分における空間形成膜41には貫通孔43が設けられている。
空間形成膜41の上面には酸化シリコン等からなる下層保護膜44が設けられている。この場合、下層保護膜44は、空間形成膜41の貫通孔43内およびその下側の凹部42内にも設けられている。下層保護膜44の上面には保護樹脂膜12が設けられている。保護樹脂膜12の上面に設けられた2層構造の配線14は、保護樹脂膜12、下層保護膜44および空間形成膜41に設けられた開口部13を介して下層配線6a、6b、6cの接続パッド部に接続されている。
以上のように、この半導体装置では、絶縁膜3上に、凹部5およびその周囲に対応する部分における下面に凹部42を有する空間形成膜41を設けているので、空間形成膜41の凹部42の高さの分だけ空間11の高さを実質的に高くすることができる。したがって、可動電極9の上面の高さ位置が絶縁膜3の上面と同じかそれよりも高くなっても、可動電極9を可動可能とすることができる。
次に、この半導体装置の製造方法の一例について説明する。この場合、図6に示すような工程後に、図21に示すように、可動電極9の周囲における凹部5内、可動電極9の上面および下層配線6a、6b、6cを含む絶縁膜3の上面に、プラズマCVD法等により、絶縁膜3と異なる材料、例えば窒化シリコンからなる犠牲層形成用層51aを形成する。次に、犠牲層形成用層51aをフォトリソグラフィ法によりパターニングすることにより、図22に示すように、可動電極9の周囲における凹部5内、可動電極9の上面および凹部5の周囲における下層配線6b、6cを含む絶縁膜3の上面に犠牲層51を形成する。
次に、図23に示すように、下層配線6a、6b、6cおよび犠牲層51を含む絶縁膜3の上面に、プラズマCVD法等により、酸化シリコンからなる空間形成膜41を形成する。次に、犠牲層51の所定の箇所に対応する部分における空間形成膜41に、フォトリソグラフィ法により、貫通孔43を形成する。次に、空間形成膜41の貫通孔43を介して犠牲層51をエッチングすると、図24に示すように、凹部5およびその周囲に対応する部分における空間形成膜41の下面に凹部42が形成される。
次に、図25に示すように、空間形成膜41の上面に、プラズマCVD法等により、酸化シリコン等からなる下層保護膜を形成する。この状態では、下層保護膜44は、空間形成膜41の貫通孔43内およびその下側の凹部42内にも形成されている。次に、下層保護膜44の上面に、スクリーン印刷法やスピンコート法等により、ポリイミド系樹脂等からなる保護樹脂膜12を形成する。
次に、図26に示すように、下層配線6a、6b、6cの接続パッド部に対応する部分における保護樹脂膜12、下層保護膜44および空間形成膜41に、レーザビームを照射するレーザ加工あるいはフォトリソグラフィ法により、開口部13を連続して形成する。以下、上記第1実施形態の場合と同様の工程を経ると、図20に示す半導体装置が複数個得られる。
第5実施形態において、下層保護膜44と保護樹脂膜12を1層の絶縁膜とすることが可能である。その場合、犠牲層51をエッチングするために空間形成膜41に設けた貫通孔43から絶縁膜が空間11内に侵入しないように、貫通孔43内を充填材で充填しておくか、レーザ等により貫通孔43を潰しておく必要がある。
(第6実施形態)
図27はこの発明の第6実施形態としての半導体装置の断面図を示す。この半導体装置は、MEMS駆動用の集積回路52から直接MEMS部材5に接続するようにしたものである。すなわち、図16に示す半導体装置と大きく異なる点は、下層配線6b、6cは、MEMS駆動用の集積回路52の内部配線となっており、下層配線6b、6c上に酸化シリコン等からなる絶縁膜3が設けられている。また、下層配線6aは省略されている。
すなわち、MEMS駆動用の集積回路52の内部配線である下層配線6bにより下部電極7と接続パッド2が接続されている。また、MEMS駆動用の集積回路52の内部配線である下層配線6cにより接続パッド部8と接続パッド2が接続されている。また、上層配線14の一端部は、保護樹脂膜12および絶縁膜3の開口部13、4を介して接続パッド2に接続されている。
次に、この半導体装置の製造方法の一例について簡単に説明する。まず、図示していないが、上面にMEMS駆動回路を含む集積回路52が形成された半導体ウエハを準備する。次に、半導体ウエハの上面の所定の箇所に凹部5を形成する。次に、凹部5内を含む半導体ウエハの上面にアルミニウム系金属等からなる接続パッド2、下部電極7と共に接続パッド2および下部電極7に接続された下層配線6b、および接続パッド2、接続パッド部8と共に接続パッド2および接続パッド部8に接続された下層配線6cを形成する。次に、凹部5を除く半導体ウエハ上に、開口部4を有する絶縁膜3を形成する。以下、上記第2実施形態の場合と同様の工程を経ると、図27に示す半導体装置が複数個得られる。
(第7実施形態)
図28はこの発明の第7実施形態としての半導体装置の断面図を示す。この実施形態においても、MEMS駆動用の集積回路52から直接MEMS部材5に接続するようにしたものであるが、図27に示す半導体装置と異なる点は、空間形成膜31の周囲における保護樹脂膜12に平面ほぼ円形または方形枠状の溝35を設け、この溝35内に金属保護膜32のうちの少なくとも下地金属層33からなる脚部32aを設けた点である。この場合、保護樹脂膜12は金属保護膜32の脚部32aによって完全に覆われているため、空間11の耐湿性をより一層向上することができる。このようにしても、下層配線6b、6cは、絶縁膜3下に設けられているため、金属保護膜32の脚部32aを介してショートすることはない。
(第8実施形態)
図29はこの発明の第8実施形態としての半導体装置の断面図を示す。この実施形態においても、MEMS駆動用の集積回路52から直接MEMS部材5に接続するようにしたものであるが、図27に示す半導体装置と大きく異なる点は、金属保護膜32を省略し、空間形成膜31をガラスや金属等の水分不透過材料によって形成した点である。この場合、空間形成膜31は凹部5の周囲における絶縁膜3の上面に接着剤(図示せず)等を介して固着されている。また、上層配線14の接続パッド部の一部およびその上面に設けられた柱状電極17は、空間形成膜32上における保護樹脂膜12上に配置されている。
(第9実施形態)
図30はこの発明の第9実施形態としての半導体装置の断面図を示す。この実施形態においても、MEMS駆動用の集積回路52から直接MEMS部材5に接続するようにしたものであるが、第6乃至第8実施形態と異なり、下層配線6bおよび6cは、接続パッド2、接続パッド部8および下部電極7と同一面に形成されていない。すなわち、シリコン基板1の凹部5の底面には、下部電極7および接続パッド部8のみが設けられている。また、シリコン基板1の凹部5の底面に対応する領域も含めてシリコン基板1の上面にはMEMS駆動用の集積回路53が設けられている。そして、この実施形態においては、下部電極7および接続パッド部8はMEMS駆動用の集積回路53の内部配線に接続されている。この場合、下部電極7または接続パッド部8に接続された集積回路53の内部配線は、適宜、接続パッド2に接続されている。
次に、この半導体装置の製造方法の一例について簡単に説明する。まず、図示していないが、上面に集積回路が形成されていない単なる半導体ウエハを準備する。次に、半導体ウエハの上面の所定の箇所に凹部5を形成する。次に、凹部5の底面を含む半導体ウエハの上面にMEMS駆動用を含む所定の機能が形成された集積回路53を形成する。集積回路53には図示はしないが、下部電極7および接続パッド部8に接続される端子を有する内部配線が形成されている。次に、凹部5の底面を含む半導体ウエハの上面にフィールド絶縁膜を形成し、フィールド酸化膜の下部電極7、接続パッド部8に接続される端子に対応する領域にスルーホールを形成する。また、内部配線の接続パッド2に対応する領域は露出させておく。
次に、フィールド絶縁膜を含む上面全体にアルミニウム系金属等からなる金属膜を成膜する。この金属膜は、フィールド酸化膜に形成されたスルーホールを介して集積回路53の端子および接続パッド2が形成される領域の内部配線に密着する。次に、金属膜をフォトリソグラフィ法によりパターニングし、接続パッド2を集積回路53に接続させて形成するとともに、下部電極7および接続パッド部8を集積回路53に接続させて形成する。次に、凹部5を除く半導体ウエハ上に、開口部4を有する絶縁膜3を形成する。以下、上記第2実施形態の場合と同様の工程を経ると、図30に示す半導体装置が複数個得られる。
(第10実施形態)
上記各実施形態では、例えば、図1に示すように、柱状電極17を有する場合について説明したが、これに限定されるものではない。例えば、図31に示すこの発明の第10実施形態のように、上層配線14を含む保護樹脂膜12の上面にソルダーレジスト等からなるオーバーコート膜61を形成し、オーバーコート膜61に形成された開口部62を介して露出された上層配線14の接続パッド部上に半田ボール19を形成するようにしてもよい。
この発明の第1実施形態としての半導体装置の断面図。 図1に示す半導体装置の製造方法の一例において、当初準備したものの断面図。 図2に続く工程の断面図。 図3に続く工程の断面図。 図4に続く工程の断面図。 図5に続く工程の断面図。 図6に続く工程の断面図。 図7に続く工程の断面図。 図8に続く工程の断面図。 図9に続く工程の断面図。 図10に続く工程の断面図。 図11に続く工程の断面図。 図12に続く工程の断面図。 図13に続く工程の断面図。 図14に続く工程の断面図。 この発明の第2実施形態としての半導体装置の断面図。 図16に示す半導体装置の製造方法を説明するための所定の工程の断面図。 この発明の第3実施形態としての半導体装置の断面図。 この発明の第4実施形態としての半導体装置の断面図。 この発明の第5実施形態としての半導体装置の断面図。 図20に示す半導体装置の製造方法の一例において、所定の工程の断面図。 図21に続く工程の断面図。 図22に続く工程の断面図。 図23に続く工程の断面図。 図24に続く工程の断面図。 図25に続く工程の断面図。 この発明の第6実施形態としての半導体装置の断面図。 この発明の第7実施形態としての半導体装置の断面図。 この発明の第8実施形態としての半導体装置の断面図。 この発明の第9実施形態としての半導体装置の断面図。 この発明の第10実施形態としての半導体装置の断面図。
符号の説明
1 シリコン基板
2 接続パッド
3 絶縁膜
5 凹部
6a、6b、6c 下層配線
7 下部電極
8 接続パッド部
9 可動電極
10 空間形成膜
11 空間
12 保護膜
14 上層配線
17 柱状電極
18 封止膜
19 半田ボール
31 空間形成膜
32 金属保護膜
32a 脚部
36 台座
41 空間形成膜
42 凹部
44 下層保護膜
61 オーバーコート膜

Claims (38)

  1. 上面に凹部を有する半導体基板と、前記半導体基板の凹部内に設けられた微小電気機構体と、前記半導体基板の凹部上に設けられ、少なくとも前記凹部の上部を覆う保護膜とを備えていることを特徴とする半導体装置。
  2. 請求項1に記載の発明において、前記保護膜は前記半導体基板の凹部上およびその周囲における前記半導体基板上に設けられ、前記凹部の空間を形成していることを特徴とする半導体装置。
  3. 請求項2に記載の発明において、前記保護膜は、前記半導体基板の凹部の周囲における前記半導体基板上に設けられた枠状の台座上に設けられていることを特徴とする半導体装置。
  4. 請求項1に記載の発明において、前記保護膜は、その下面において前記半導体基板の凹部に対応する部分に凹部を有することを特徴とする半導体装置。
  5. 請求項4に記載の発明において、前記保護膜は前記半導体基板上の全面に設けられていることを特徴とする半導体装置。
  6. 請求項2に記載の発明において、前記保護膜を含む前記半導体基板上に絶縁膜が設けられ、前記半導体基板の凹部上における前記絶縁膜上に水分不透過膜が設けられていることを特徴とする半導体装置。
  7. 請求項6に記載の発明において、前記水分不透過膜は前記保護膜の周囲を覆う枠状の脚部を有することを特徴とする半導体装置。
  8. 請求項6または7に記載の発明において、前記水分不透過膜は金属膜からなることを特徴とする半導体装置。
  9. 請求項8に記載の発明において、前記金属膜は下地金属層と該下地金属層上に設けられた上部金属層との2層構造となっていることを特徴とする半導体装置。
  10. 請求項1に記載の発明において、前記半導体基板の上面に前記微小電気機構体を駆動する駆動回路を含む集積回路が前記微小電気機構体に接続されて設けられていることを特徴とする半導体装置。
  11. 請求項10に記載の発明において、前記微小電気機構体と前記集積回路とは、前記集積回路上に形成された絶縁膜上に設けられた下層配線により接続されていることを特徴とする半導体装置。
  12. 請求項11に記載の発明において、前記集積回路は、前記半導体基板の凹部の底面に対応する領域を含んで形成されていることを特徴とする半導体装置。
  13. 請求項10に記載の発明において、前記微小電気機構体と前記集積回路とは、前記集積回路の内部配線によって接続されていることを特徴とする半導体装置。
  14. 請求項10乃至13に記載の発明において、前記微小電気機構体は電極を有し、前記電極は前記凹部の底面に設けられていることを特徴とする半導体装置。
  15. 請求項1に記載の発明において、前記保護膜を含む前記半導体基板上に絶縁膜が設けられ、前記絶縁膜上に上層配線が設けられていることを特徴とする半導体装置。
  16. 請求項15に記載の発明において、前記絶縁膜上に前記上層配線と同一の材料からなる金属層が前記保護膜に対応する領域に形成されていることを特徴とする半導体装置。
  17. 請求項16に記載の発明において、前記絶縁膜に前記保護膜の周囲を囲む溝が形成され、前記金属層は前記溝内に形成された脚部を有することを特徴とする半導体装置。
  18. 請求項15に記載の発明において、前記上層配線の接続パッド部上に柱状電極が設けられていることを特徴とする半導体装置。
  19. 請求項18に記載の発明において、前記柱状電極の周囲に封止膜が設けられていることを特徴とする半導体装置。
  20. 請求項19に記載の発明において、前記柱状電極上に半田ボールが設けられていることを特徴とする半導体装置。
  21. 請求項15に記載の発明において、前記上層配線の接続パッド部以外を覆うオーバーコート膜を有することを特徴とする半導体装置。
  22. 請求項21に記載の発明において、前記上層配線の接続パッド部上に半田ボールが設けられていることを特徴とする半導体装置。
  23. 半導体基板の上面に凹部を形成する工程と、
    前記半導体基板の凹部内に微小電気機構体を形成する工程と、
    前記半導体基板の凹部上に、少なくとも前記半導体基板の凹部内を密閉空間とするための保護膜を形成する工程と、
    を有することを特徴とする半導体装置の製造方法。
  24. 請求項23に記載の発明において、前記保護膜は前記半導体基板の凹部上およびその周囲における前記半導体基板上に形成することを特徴とする半導体装置の製造方法。
  25. 請求項24に記載の発明において、前記保護膜を形成する工程は、前記半導体基板の凹部の周囲における前記半導体基板上に枠状の台座を形成し、前記台座上に前記保護膜を形成する工程を含むことを特徴とする半導体装置の製造方法。
  26. 請求項23に記載の発明において、前記保護膜を形成する工程は、前記半導体基板上の全面に前記保護膜を形成し、前記保護膜の下面において前記半導体基板の凹部に対応する部分に凹部を形成する工程を含むことを特徴とする半導体装置の製造方法。
  27. 請求項24に記載の発明において、前記保護膜を含む前記半導体基板上に絶縁膜を形成し、前記半導体基板の凹部上における前記絶縁膜上に水分不透過膜を形成する工程を有することを特徴とする半導体装置の製造方法。
  28. 請求項27に記載の発明において、前記水分不透過膜を形成する工程は、前記保護膜の周囲における前記絶縁膜に形成された枠状の溝内にその一部からなる脚部を形成する工程を含むことを特徴とする半導体装置の製造方法。
  29. 請求項27または28に記載の発明において、前記水分不透過膜は、下地金属層と該下地金属層上に形成された上部金属層との2層構造として形成することを特徴とする半導体装置の製造方法。
  30. 請求項23に記載の発明において、前記半導体基板の凹部内を含む前記半導体基板上に下層配線を前記微小電気機構体に接続させて形成する工程を有することを特徴とする半導体装置の製造方法。
  31. 請求項30に記載の発明において、前記半導体基板の上面に集積回路および該集積回路に接続された複数の接続パッドが設けられ、前記下層配線は前記接続パッドに接続させて形成することを特徴とする半導体装置の製造方法。
  32. 請求項23に記載の発明において、前記半導体基板の凹部の底面を含む前記半導体基板の上面に微小電気機構体ドライバ集積回路を含む集積回路および該集積回路に接続された複数の接続パッドが設けられ、前記微小電気機構体は前記微小電気機構体ドライバ集積回路に接続させて形成することを特徴とする半導体装置の製造方法。
  33. 請求項31または32に記載の発明において、前記保護膜を含む前記半導体基板上に絶縁膜を形成し、前記絶縁膜上に上層配線を前記接続パッドに接続させて形成する工程を有することを特徴とする半導体装置の製造方法。
  34. 請求項33に記載の発明において、前記上層配線の接続パッド部上に柱状電極を形成する工程を有することを特徴とする半導体装置の製造方法。
  35. 請求項34に記載の発明において、前記柱状電極の周囲に封止膜を形成する工程を有することを特徴とする半導体装置の製造方法。
  36. 請求項35に記載の発明において、前記柱状電極上に半田ボールを形成する工程を有することを特徴とする半導体装置の製造方法。
  37. 請求項33に記載の発明において、前記上層配線の接続パッド部以外を覆うオーバーコート膜を形成する工程を有することを特徴とする半導体装置の製造方法。
  38. 請求項37に記載の発明において、前記上層配線の接続パッド部上に半田ボールを形成する工程を有することを特徴とする半導体装置の製造方法。
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