JP7230462B2 - 半導体装置およびその製造方法 - Google Patents

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Description

本発明は、基板に半導体素子を搭載した半導体装置およびその製造方法に関する。
近年、LSI製造技術を応用することで、微細加工したSi基板(シリコンウエハ)に様々な半導体素子を搭載した、いわゆるマイクロマシン(MEMS:Micro Electro Mechanical Systems)が普及しつつある。このようなマイクロマシンの製造にあたって、Si基板を貫通する電極を設ける場合がある。たとえば特許文献1には、シリコンウエハ基板に有底ビアホールを形成し、当該有底ビアホール内にCuめっきを充填し、有底ビアホールの開口とは反対側の面から研削を行ってCuめっきを露出させることで、基板を貫通する電極を設ける方法が記載されている。
Si基板に有底ビアホールのような凹部を形成する方法として、プラズマを用いた枚葉エッチングを行う場合、装置コストと加工時間から加工コストが高くなる。薬液を用いたバッチ式のエッチングを行えば、加工コストを抑制することができる。しかし、この場合、Si基板に直交する側面を有する凹部を形成することができない。例えば、単結晶基板において、結晶方位が(100)である(100)面から異方性エッチングで凹部を形成した場合、凹部の側面は(111)面になり、(100)面に対してなす角度が約55°になる。このような凹部にCuめっきを充填して電極とし、基板の反対側から研削を行った場合、研削量によって、露出する電極の面積にバラツキが生じる。
特開2003-328180号公報
本発明は上記事情に鑑み、基板の研削量によって露出する電極の面積にバラツキが生じることを抑制できる半導体装置およびその製造方法を提供することをその課題とする。
本発明の第1の側面によって提供される半導体装置は、厚さ方向において互いに反対側を向く主面および実装面と、厚さ方向に貫通する貫通孔とを有する基板と、前記主面に搭載された半導体素子と、前記主面に形成され、前記半導体素子に導通する主面配線と、前記貫通孔の内部に形成され、前記主面配線に導通する柱状体と、前記実装面側に形成され、前記柱状体に導通する電極部と、前記半導体素子を覆う封止樹脂とを備えていることを特徴とする。
本発明の実施において好ましくは、前記柱状体と前記貫通孔の内壁との間に介在する樹脂層貫通部をさらに備え、前記樹脂層貫通部は、前記柱状体に接し、かつ、前記実装面に直交する直交面を備えている。
本発明の実施において好ましくは、前記貫通孔の、前記実装面に平行な断面の面積は、前記実装面側ほど小さくなる。
本発明の実施において好ましくは、前記樹脂層貫通部は、ポリイミド樹脂から構成される。
本発明の実施において好ましくは、前記基板は、単結晶の真性半導体材料を主成分とし、前記主面は結晶方位が(100)の面である。
本発明の実施において好ましくは、前記半導体素子は、ホール素子である。
本発明の実施において好ましくは、前記主面配線は、互いに積層された下地層およびめっき層から構成され、前記めっき層は、前記下地層より厚い。
本発明の実施において好ましくは、前記下地層は、互いに積層されたTi層およびCu層から構成され、前記めっき層は、Cuから構成される。
本発明の実施において好ましくは、前記基板は、前記主面と前記実装面とに接続する側面を備えており、前記側面は、前記封止樹脂で覆われている。
本発明の実施において好ましくは、前記半導体素子は、前記基板側を向く素子裏面と、前記素子裏面に形成された複数の電極バンプとを備えており、前記基板は、前記各電極バンプにそれぞれ導通する前記各主面配線が形成される領域ごとに、前記封止樹脂で区切られている。
本発明の実施において好ましくは、前記基板の前記主面には、凹部が形成されており、前記半導体素子は、前記凹部に配置されている。
本発明の実施において好ましくは、前記基板の前記主面には、複数の凹部が形成されており、前記半導体素子は、前記基板側を向く素子裏面と、前記素子裏面に形成された複数の電極バンプとを備えており、前記電極バンプがそれぞれ前記凹部のいずれかに位置するようにして、配置されている。
本発明の実施において好ましくは、前記凹部は、前記実装面まで貫通している。
本発明の実施において好ましくは、前記半導体素子は、前記基板とは反対側を向く素子主面を備えており、前記素子主面は、前記封止樹脂から露出している。
本発明の実施において好ましくは、前記主面配線から起立して形成され、前記主面配線に導通する柱状部と、前記柱状部の先端側に配置され、前記柱状部に導通するインダクタとをさらに備えている。
本発明の実施において好ましくは、前記基板は、基材と、前記基材のうち前記実装面とは反対側から臨む部分を覆っている絶縁層とを備えている。
本発明の実施において好ましくは、前記柱状体の内部に配置され、前記柱状体の前記実装面側の部分を複数の部分に分割する分割部をさらに備えている。
本発明の実施において好ましくは、前記分割部は、前記基板と同じ材料からなる。
本発明の第3の側面によって提供される半導体装置の製造方法は、厚さ方向において互いに反対側を向く主面および裏面を有する基板材料の主面に凹部を形成する工程と、前記凹部の内側に位置し、かつ、前記裏面に直交する直交面を有する樹脂層貫通部を含む樹脂層を形成する工程と、前記直交面に囲まれた部分に充填される柱状体を含む配線部を形成する工程と、前記配線部に導通する半導体素子を搭載する工程と、前記半導体素子を覆う封止樹脂を形成する工程と、前記裏面側に位置する前記基板材料の一部を除去し、前記基板材料から前記柱状体の一部を露出させる工程とを備えることを特徴とする。
本発明の実施において好ましくは、前記樹脂層を形成する工程は、前記基板材料の前記主面側の全面に、前記樹脂層となる感光性樹脂材料を塗布する工程と、露光および現像により、前記直交面に囲まれた部分を除去する工程とを含む。
本発明の実施において好ましくは、前記配線部を形成する工程は、スパッタリング法により、前記基板材料の前記主面側に下地層を形成する工程と、めっき層を形成するためのマスク層を、フォトリソグラフィにより、前記下地層に対して形成する工程と、電解めっきにより前記下地層に接する前記めっき層を形成する工程とを含む。
本発明の実施において好ましくは、前記柱状体の一部を露出させる工程の後に、前記主面とは反対側を向く実装面を覆い、かつ、前記柱状体の露出面を囲む開口部を有する絶縁膜を、フォトリソグラフィにより形成する工程と、前記開口部に、前記柱状体の前記露出面に接する電極パッドを無電解めっきにより形成する工程とをさらに備える。
本発明にかかる半導体装置は、主面に搭載された半導体素子と実装面に形成された電極部との導通経路として、貫通孔の内部に形成された柱状体を備えている。そして、柱状体と貫通孔の内壁との間には樹脂層貫通部が介在しており、樹脂層貫通部の柱状体と接する直交面は、実装面に直交している。したがって、樹脂層の直交面に接する柱状体の面も、実装面に直交する面になっている。よって、柱状体の、実装面に平行な断面は、貫通孔の内壁の傾斜に関係なく、同じ形状になる。したがって、製造工程における、基板の実装面側の研削工程において研削量が異なった場合でも、研削により露出する柱状体の露出面の形状は変わらず、露出面の面積にバラツキが生じない。
本発明のその他の特徴および利点は、添付図面に基づき以下に行う詳細な説明によって、より明らかとなろう。
本発明の第1実施形態にかかる半導体装置の平面図(封止樹脂を透過)である。 図1に示す半導体装置の底面図である。 図1のIII-III線に沿う断面図である。 図1に示す半導体装置の要部拡大断面図である。 図1に示す半導体装置の製造工程を説明する断面図である。 図1に示す半導体装置の製造工程を説明する断面図である。 図1に示す半導体装置の製造工程を説明する断面図である。 図1に示す半導体装置の製造工程を説明する断面図である。 図1に示す半導体装置の製造工程を説明する断面図である。 図1に示す半導体装置の製造工程を説明する断面図である。 図1に示す半導体装置の製造工程を説明する断面図である。 図1に示す半導体装置の製造工程を説明する断面図である。 図1に示す半導体装置の製造工程を説明する断面図である。 図1に示す半導体装置の製造工程を説明する断面図である。 図1に示す半導体装置の製造工程を説明する断面図である。 図1に示す半導体装置の製造工程を説明する断面図である。 図1に示す半導体装置の製造工程を説明する断面図である。 図1に示す半導体装置の製造工程を説明する断面図である。 図1に示す半導体装置の製造工程を説明する断面図である。 図1に示す半導体装置の製造工程を説明する断面図である。 図1に示す半導体装置の製造工程を説明する断面図である。 本発明の第2実施形態にかかる半導体装置の要部拡大断面図である。 本発明の第3実施形態にかかる半導体装置の平面図である。 図23のXXIV-XXIV線に沿う断面図である。 図23に示す半導体装置の製造工程を説明する断面図である。 図23に示す半導体装置の製造工程を説明する断面図である。 図23に示す半導体装置の製造工程を説明する断面図である。 図23に示す半導体装置の製造工程を説明する断面図である。 本発明の第4実施形態にかかる半導体装置の平面図である。 図29のXXX-XXX線に沿う断面図である。 本発明の第5実施形態にかかる半導体装置の平面図である。 図31のXXXII-XXXII線に沿う断面図である。 図31に示す半導体装置の製造工程を説明する断面図である。 図31に示す半導体装置の製造工程を説明する断面図である。 図31に示す半導体装置の製造工程を説明する断面図である。 図31に示す半導体装置の製造工程を説明する断面図である。 図31に示す半導体装置の製造工程を説明する断面図である。 図31に示す半導体装置の製造工程を説明する断面図である。 図31に示す半導体装置の製造工程を説明する断面図である。 本発明の第6実施形態にかかる半導体装置の平面図である。 図40のXLI-XLI線に沿う断面図である。 本発明の第7実施形態にかかる半導体装置の断面図である。 本発明の第8実施形態にかかる半導体装置の断面図である。 本発明の第9実施形態にかかる半導体装置の平面図である。 図44のXLV-XLV線に沿う断面図である。 本発明の第10実施形態にかかる半導体装置の底面図である。 図46に示す半導体装置の要部拡大断面図である。 図46に示す半導体装置の製造工程を説明する断面図である。 図46に示す半導体装置の製造工程を説明する平面図である。 図46に示す半導体装置の製造工程を説明する断面図である。 図46に示す半導体装置の製造工程を説明する断面図である。 図46に示す半導体装置の製造工程を説明する断面図である。 図46に示す半導体装置の製造工程を説明する断面図である。 図46に示す半導体装置の変形例の要部拡大底面図である。 図46に示す半導体装置の変形例の要部拡大底面図である。
本発明を実施するための形態(以下「実施形態」という。)について、添付図面に基づいて説明する。
〔第1実施形態〕
図1~図4に基づき、本発明の第1実施形態にかかる半導体装置A10について説明する。半導体装置A10は、基板1、配線部20、樹脂層22、絶縁膜24、電極パッド26、半導体素子31、接合層32、および封止樹脂4を備える。
図1は、半導体装置A10の平面図であり、理解の便宜上、封止樹脂4を透過している。図2は、半導体装置A10の底面図である。図3は、図1のIII-III線に沿う断面図である。図4は、半導体装置A10の要部拡大断面図である。
これらの図に示す半導体装置A10は、様々な機器の回路基板に表面実装される装置である。本実施形態では、半導体装置A10は、ホール素子である半導体素子31を搭載した磁気センサである。図1に示すように、半導体装置A10の基板1の厚さ方向Z視(以下「平面視」という。)の形状は矩形状である。ここで、説明の便宜上、基板1の厚さ方向Zに対して直角である半導体装置A10の長辺方向(平面図の左右方向)を第1方向Xと定義する。また、基板1の厚さ方向Zおよび第1方向Xに対していずれも直角である半導体装置A10の短辺方向(平面図の上下方向)を第2方向Yと定義する。本実施形態においては、半導体装置A10の厚さ方向Zの寸法は140~200μm程度であり、第1方向Xの寸法は700~1200μm程度であり、第2方向Yの寸法は350~600μm程度である。なお、各寸法は限定されない。
基板1は、図1~図4に示すように、半導体素子31を搭載し、かつ半導体装置A10を回路基板に実装するための部材である。基板1の平面視の形状は、長辺が第1方向Xに沿った矩形状である。基板1の厚さ方向Zの寸法は、30~50μm程度である。なお、基板1の形状および寸法は限定されない。基板1は、主面11、実装面12および貫通孔14を有する。
図1~図3に示すように、主面11および実装面12は、基板1の厚さ方向Zにおいて互いに反対側を向く面である。また、主面11および実装面12は、ともに基板1の厚さ方向Zに対して直交する平坦面である。主面11は、図3の上方を向く面である。主面11の形状は矩形状である。実装面12は、図3の下方を向く面である。実装面12の形状は矩形状である。
貫通孔14は、図3および図4に示すように、基板1の主面11から実装面12まで、厚さ方向Zに貫通する孔である。本実施形態では、貫通孔14は、基板1の4つの角の近辺にそれぞれ1つずつ、合計4つ設けられている。本実施形態では、貫通孔14の平面視の形状は矩形状である。貫通孔14の内壁141は厚さ方向Zに対して傾斜しており、実装面12と内壁141とがなす角度は約55°である。したがって、貫通孔14の、実装面12に平行な断面の各寸法は、実装面12に向かうほど小さくなる。よって、貫通孔14の、実装面12に平行な断面の面積も、実装面12に向かうほど小さくなる。貫通孔14の主面11側の開口の各寸法は、120~180μm程度である。なお、貫通孔14の個数、配置、形状および寸法は限定されない。
また、基板1は、基材101および絶縁層102を備えている。基材101は、単結晶の真性半導体材料を主成分とし、本実施形態においては、Siを主成分としている。なお、基材101の材質は限定されない。本実施形態においては、主面11として、基材101の結晶方位が(100)である(100)面を採用している。貫通孔14は、基材101の(100)面に、KOHを用いた異方性エッチングで形成されている。したがって、内壁141は、厚さ方向Zに対して傾斜している。
絶縁層102は、基材101上に形成されており、基材101のうち実装面12とは反対側から臨む部分を覆っている。本実施形態では、絶縁層102は、SiO2からなり、基材101を熱酸化することによって形成されている。絶縁層102は、基材101と配線部20とを電気的に絶縁する。本実施形態において、絶縁層102の厚さ(厚さ方向Zの寸法)は、たとえば0.7~1.0μm程度である。なお、樹脂層22が絶縁層102としての機能を果たすので、基板1は絶縁層102を備えなくてもよい。
樹脂層22は、基板1と配線部20との間に介在している。樹脂層22は、たとえばポリイミド樹脂からなる。樹脂層22は、外面22aを有し、樹脂層主面部222および樹脂層貫通部221を備えている。
外面22aは、厚さ方向Zに対して直交する面であり、図4の上方を向く面である。外面22aは、樹脂層22の全体にわたって面一状になっている。樹脂層主面部222は、樹脂層22のうち主面11に形成された部分であり、均一な厚さになっている。本実施形態において、樹脂層主面部222の厚さ(厚さ方向Zの寸法)は、たとえば5~10μm程度である。
樹脂層貫通部221は、樹脂層22のうち貫通孔14の内部に形成された部分である。樹脂層貫通部221は、貫通孔14の内壁141と、後述する配線部20の柱状体202との間に介在している。樹脂層貫通部221は、直交面221aおよび露出面221bを有している。露出面221bは、厚さ方向Zに対して直交する面であり、図4の下方を向く面である。露出面221bは、基板1の実装面12から露出した、実装面12側から見た場合に矩形環状の面である。露出面221bは、実装面12と面一状である。
直交面221aは、貫通孔14の内壁141とは反対側を向く面であり、実装面12に直交する平坦面である。各貫通孔14に形成された樹脂層貫通部221は、それぞれ、4つの矩形状の直交面221aを有している。樹脂層貫通部221は、厚さ方向Zに対して傾斜した内壁141を有する貫通孔14の内部に形成されて、厚さ方向Zに平行な直交面221aによって構成される孔を形成する。なお、樹脂層22は、ポリイミド樹脂に限定されない。樹脂層22は、後述する製造方法で説明するように、フォトリソグラフィにより形成される。したがって、樹脂層22は、感光性樹脂である必要があり、例えばエポキシ樹脂やソルダーレジストなどであってもよい。
配線部20は、図1~図4に示すように、基板1に形成され、かつ半導体素子31に導通する導電体である。配線部20は、互いに積層された下地層およびめっき層から構成される。下地層は、基板1に形成され、絶縁層102および樹脂層22によって、基材101に対して電気的に絶縁されている。下地層は互いに積層されたTi層およびCu層から構成され、その厚さは200~800nm程度である。めっき層は、下地層の外側(基板1とは反対側)に下地層に接するように形成されている。めっき層はCuから構成され、その厚さは、下地層より厚く設定されており、3~10μm程度である。下地層とめっき層とは一体となっているので、図3および図4では、区別せずに配線部20として示している。なお、配線部20の材質や膜厚は限定されない。本実施形態にかかる配線部20は、主面配線201および柱状体202を含む。
図1~図4に示すように、主面配線201は、基板1の主面11側に形成された配線部20の一部である。半導体素子31は、主面配線201に接続されている。また、図3および図4に示すように、柱状体202は、基板1を貫通するように形成された導電体である。柱状体202は、貫通孔14の内部において、樹脂層貫通部221の直交面221aに囲まれた部分に充填されるようにして形成されている。柱状体202は、基板1の主面11および実装面12からそれぞれ露出している。主面11から露出する柱状体202の一端は、主面配線201に接続している。また、実装面12から露出する柱状体202の他端は、電極パッド26に接続している。本実施形態では、柱状体202は、角柱状であり、側面202aおよび露出面202bを有している。露出面202bは、実装面12から露出する柱状体202の他端側の面であり、実装面12と面一状である。側面202aは、露出面202bにつながる面である。側面202aは、樹脂層貫通部221の直交面221aに接しており、実装面12に直交する平坦面になっている。なお、柱状体202の形状は限定されず、たとえば円柱形状などであってもよい。本実施形態では、主面配線201と柱状体202とは、同じ材料により一体として形成されている。なお、主面配線201と柱状体202とは、異なる材料で別々に形成されていてもよい。
図3および図4に示すように、電極パッド26は、柱状体202の露出面202bに接する導電体である。図4に示すように、電極パッド26は、互いに積層されたNi層261、Pd層262およびAu層263から構成される。本実施形態では、電極パッド26は、実装面12から露出する柱状体202の露出面202bを覆っている。また、本実施形態では、電極パッド26の形状は、矩形状である。本実施形態において、電極パッド26の厚さ(厚さ方向Zの寸法)は、たとえば3~15μm程度である。なお、電極パッド26の厚さ、材質および形状は限定されない。電極パッド26は、半導体装置A10をたとえば図示しない電子機器の回路基板に面実装するために用いられる。電極パッド26が、本開示の「電極部」に相当する。なお、電極パッド26上にはんだボールを形成してもよい。また、電極パッド26を設けず、柱状体202の露出面202bに直接接するはんだボールを形成してもよい。この場合、はんだボールが、本開示の「電極部」に相当する。
配線部20および電極パッド26は、半導体素子31と半導体装置A10が実装される回路基板との導電経路を構成する。なお、図1~図4に示す配線部20および電極パッド26の配置形態は一例であり、実際の半導体装置A10における配線部20および電極パッド26の配置形態はこれに限定されない。
絶縁膜24は、基板1の実装面12に形成されており、各電極パッド26を互いに電気的に絶縁するために設けられている。絶縁膜24は、実装面12の全面を覆っており、半導体装置A10における、実装面12側の面のうち、電極パッド26が形成された部分以外の全面を覆っている。絶縁膜24は、実装面12の全面を覆っていればよく、実装面12から露出する柱状体202の露出面202bの一部を覆っていてもよい。絶縁膜24は、後述する製造工程において、電極パッド26を無電解めっきにより形成する際に、実装面12に電極パッド26の材料が析出することを防止する役割も果たす。絶縁膜24は、たとえばポリイミド樹脂などの絶縁材料によって、たとえばフォトリソグラフィにより形成されている。本実施形態において、絶縁膜24の厚さ(厚さ方向Zの寸法)は、たとえば3~10μm程度である。なお、絶縁膜24の厚さ、材質および形成方法は限定されない。
半導体素子31は、図1~図3に示すように、主面配線201に接合層32を介して接続されることによって、基板1の主面11に搭載されている。半導体素子31は、平面視矩形状の板状であり、素子主面312および素子裏面313を有する。図3に示すように、素子主面312および素子裏面313は、厚さ方向Zにおいて互いに反対側を向く面である。素子主面312は、図3の上方を向く面である。素子裏面313は、図3の下方を向く面であり、半導体素子31を基板1に搭載する際に利用される面である。素子裏面313には、電極バンプ311が形成されている。電極バンプ311は、たとえばSnを含む合金はんだまたはNi/Pd/Auから構成される。電極バンプ311は、主面配線201に接する接合層32に接している。つまり、本実施形態にかかる半導体素子31は、いわゆるフリップチップ型の素子である。半導体素子31の厚さ(厚さ方向Zの寸法)は、たとえば60~80μm程度である。本実施形態にかかる半導体素子31は、たとえばホール素子である。なお、半導体素子31は、これに限定されず、その他の半導体素子であってもよい。
接合層32は、図3に示すように、半導体素子31の電極バンプ311と主面配線201との間に介在する導電体である。接合層32によって、半導体素子31は主面配線201に固着により接続され、かつ半導体素子31と主面配線201との導通が確保される。本実施形態にかかる接合層32は、互いに積層されたNi層およびSnを含む合金層から構成される。当該合金層は、たとえばSn-Ag系合金またはSn-Sb系合金などの鉛フリーはんだである。なお、接合層32の材質は限定されない。
封止樹脂4は、図3に示すように、基板1の主面11側に形成され、半導体素子31を覆う部材である。本実施形態にかかる封止樹脂4は、半導体素子31に加え、配線部20も覆っている。封止樹脂4は、電気絶縁性を有する、たとえば黒色のエポキシ樹脂を主剤とした合成樹脂である。本実施形態においては、封止樹脂4は、半導体素子31、配線部20、および基板1の主面11を露出させることなく覆っている。本実施形態では、封止樹脂4は平面視において基板1と重なっているので、平面視の形状は矩形状である。なお、封止樹脂4の材質および形状は限定されない。
次に、図5~図21に基づき、半導体装置A10の製造方法の一例について説明する。なお、これらの図においては、図1のIII-III線に沿うyz平面における断面を示している。また、これらの図において示される後述する基板材料100の厚さ方向Z、第1方向Xおよび第2方向Yは、図1~図4に示される基板1の厚さ方向Z、第1方向Xおよび第2方向Yが示す方向と同一である。
まず、基板材料100を用意する。基板材料100は、半導体材料の単結晶からなり、本実施形態においては、Si単結晶からなる。基板材料100の厚さは、たとえば700~800μm程度である。基板材料100は、上述した半導体装置A10の基板1が複数個取りできるサイズである。すなわち、以降の製造工程においては、複数の半導体装置A10を一括して製造する手法を前提としている。基板材料100は、厚さ方向Zにおいて互いに反対側を向く主面110および裏面120を有している。本実施形態においては、主面110として結晶方位が(100)である(100)面を採用する。主面110は、後に主面11となる部分である。
次いで、図5に示すように、主面110をたとえば熱酸化させることによりSiO2からなるマスク層801を形成する。マスク層801の厚さは、たとえば0.7~1.0μm程度である。
次いで、図6に示すように、マスク層801に対してエッチングによるパターニングを行う。具体的には、マスク層801にフォトリソグラフィによりレジストを形成して、マスク層801をエッチングし、その後、レジストを剥離する。これにより、マスク層801に開口が形成される。この開口の形状および大きさは、最終的に得ようとする貫通孔14の形状および大きさに応じて設定する。本実施形態では、開口は矩形状である。
次いで、図7に示すように、凹部140を形成する。凹部140の形成は、たとえばKOHを用いた異方性エッチングによって行う。KOHは、Si単結晶に対して良好な異方性エッチングを実現しうるアルカリエッチング溶液の一例である。この異方性エッチングを行うことにより、内壁141を有する凹部140が形成される。凹部140は、後に貫通孔14となる部分である。内壁141が裏面120(xy平面)に対してなす角度は、約55°程度となる。本実施形態では、凹部140の深さ(厚さ方向Zの寸法)は、50~80μm程度である。なお、エッチング溶液はKOHに限定されず、TMAH(水酸化テトラメチルアンモニウム)やEDP(エチレンジアミンピロカテール)などのアルカリ溶液であってもよい。また、フッ硝酸(HFとHNO3の混酸)溶液をエッチング溶液として、等方性エッチングを行うようにしてもよい。次いで、マスク層801を除去する。マスク層801の除去は、たとえばHFを用いたエッチングによって行う。
次いで、図8に示すように、たとえばSiO2からなる絶縁層102を形成する。絶縁層102の形成は、基板材料100のうち裏面120とは反対側部分全体(主面110および凹部140の内面)を熱酸化させることにより行う。これにより、厚さがたとえば0.7~1.0μm程度の絶縁層102が得られる。
次いで、図9~図11に示すように、フォトリソグラフィにより、樹脂層22を形成する。
まず、図9に示すように、基板材料100の主面110側の全面に樹脂層220を形成する。樹脂層220は、たとえばスピンコータ(回転式塗布装置)を用いて、感光性ポリイミド樹脂を基板材料100に塗布することにより形成される。樹脂層220は、凹部140の内部にも充填されるようにして形成されている。なお、フィルム状の感光性ポリイミド樹脂を貼り付けることで、樹脂層220を形成するようにしてもよい。
次いで、図10に示すように、樹脂層220に対して露光を行う。樹脂層220は、フォトマスク811を介して、所定のパターンで選択的に露光される。フォトマスク811には、平面視において凹部140の内側に凹部140より小さい矩形状の透光部分811aが設けられている。
次いで、図11に示すように、現像を行うことで、樹脂層22が形成される。樹脂層220はポジ型であるため、露光された部分が現像液により除去される。樹脂層220の、平面視においてフォトマスク811の透光部分811aに重なる部分は、露光されるので、現像によって除去されて、絶縁層102が露出している。一方、樹脂層220の、平面視において透光部分811aに重ならない部分は、露光されないので、樹脂層22として残っている。これにより、凹部140の内部には、裏面120(xy平面)に直交する直交面221aを有する樹脂層貫通部221が形成される。以上の工程により、樹脂層22が形成される。
次いで、図12~図16に示すように、配線部20および接合層32を形成する。
まず、図12に示すように、基板材料100の主面110側に、下地層20aを形成する。下地層20aは、樹脂層22および凹部140の底面に露出している絶縁層102を覆っている。下地層20aはスパッタリング法により形成される。本実施形態にかかる下地層20aは、互いに積層されたTi層およびCu層から構成され、その厚さは200~800nm程度である。下地層20aの形成にあたっては、樹脂層22および絶縁層102に接するTi層を形成した後に当該Ti層に接するCu層を形成する。
次いで、図13に示すように、めっき層20bを形成するためのマスク層802を、下地層20aに対してフォトリソグラフィにより形成する。下地層20aの全面を覆うようにマスク層802を基板材料100に形成した後、マスク層802に対して露光・現像を行うことによって、パターニングを行う。マスク層802は、たとえばスピンコータ(回転式塗布装置)を用いて感光性レジストを基板材料100に塗布することにより形成される。本実施形態にかかるマスク層802は、ポジ型であるため、露光された部分が現像液により除去される。露光により除去されたマスク層802の部分から下地層20aが露出する。マスク層802は、最終的に配線部20として残す部分が除去される。
次いで、図14に示すように、マスク層802から露出した下地層20aに接するめっき層20bを形成する。めっき層20bは、Cuから構成され、下地層20aを導電経路とした電解めっきにより形成される。このとき、めっき液には抑制剤および促進剤が添加されているので、下地層20aのうち主面110に位置する部分より凹部140に位置する部分に、優先的にめっきが析出して成長する。これにより、主面110に位置する部分には薄く、凹部140に位置する部分には厚く、めっき層20bが形成される。本実施形態では、めっき層20bの厚さは、主面110に位置する部分で3~10μm程度である。凹部140に位置する部分で厚く形成されためっき層20bが、柱状体202の主要部分になる。次いで、マスク層802を除去する。
次いで、図15に示すように、接合層32を形成する。まず、接合層32を形成するためのマスク層803を、下地層20aおよびめっき層20bに対してフォトリソグラフィにより形成する。下地層20aおよびめっき層20bの全面を覆うようにマスク層803を基板材料100に形成した後、マスク層803に対して露光・現像を行うことによって、パターニングを行う。マスク層803の構成および形成方法は、マスク層802と同一である。このとき、露光によりマスク層803に開口部803aが形成される。本実施形態にかかる開口部803aはめっき層20bにおいて形成される。また、本実施形態にかかる開口部803aの形状は直方体状(図示略)である。次いで、めっき層20bに接する接合層32を形成する。本実施形態にかかる接合層32は、マスク層803の開口部803aが形成されためっき層20bに接して形成される。接合層32は、下地層20aおよびめっき層20bを導電経路とした電解めっきによって、マスク層803の開口部803aを埋めるように形成される。また、本実施形態にかかる接合層32は、互いに積層されたNi層およびSnを含む合金層から構成される。当該合金層は、たとえばSn-Ag系合金またはSn-Sb系合金などの鉛フリーはんだである。次いで、マスク層803を除去する。
次いで、図16に示すように、基板材料100においてめっき層20bに覆われていない不要な下地層20aを全て除去する。不要な下地層20aは、たとえばウェットエッチングにより除去される。当該ウェットエッチングでは、たとえばH2SO4(硫酸)およびH22(過酸化水素)の混合溶液が用いられる。下地層20aが除去された部分から、樹脂層22が露出する。互いに積層された下地層20aおよびめっき層20bは一体となっており、以下では区別せずに配線部20として示す。以上の工程により、配線部20および接合層32が形成される。
次いで、図17に示すように、主面110に半導体素子31を搭載する。半導体素子31の搭載は、FCB(Flip Chip Bonding)により行う。半導体素子31の電極バンプ311にフラックスを塗布した後、フリップチップボンダを用いて、半導体素子31を主面110に形成された配線部20に接する接合層32に仮付けする。このとき、接合層32は、配線部20と半導体素子31との双方に挟まれた状態となる。次いで、リフローにより接合層32を溶融させた後、冷却により接合層32を固化させることによって、半導体素子31の搭載が完了する。
次いで、図18に示すように、半導体素子31を覆う封止樹脂4を形成する。本実施形態においては、配線部20も封止樹脂4により覆われる。本実施形態にかかる封止樹脂4は、電気絶縁性を有する、たとえば黒色のエポキシ樹脂を主剤とした合成樹脂である。封止樹脂4は、半導体素子31、配線部20、および基板1の主面11を露出させることなく覆うように形成される。
次いで、図19に示すように、基板材料100の裏面120側を、たとえば機械研削により研削する。研削後の基板材料100の主面110とは反対側の面が実装面12になる。本実施形態では、全体の厚さ方向Zの寸法(実装面12から封止樹脂4の上面までの寸法)が所望の寸法(たとえば130~190μm程度)になるまで研削を行う。本実施形態では、厚さが700~800μm程度の基板材料100が、30~50μm程度の厚さになるまで研削される。研削により、柱状体202は、基板材料100の実装面12から露出する露出面202bを有するようになる。また、凹部140は、底面部分が研削されることにより貫通して、貫通孔14になる。本実施形態では、50~80μm程度の深さの凹部140が研削により、基板材料100の厚さ(30~50μm程度)の貫通孔14になる。つまり、柱状体202も20~30μm程度研削される。また、露出面202bは、実装面12と面一状になる。また、貫通孔14と柱状体202の間に配置されている樹脂層貫通部221は、一部を研削されて、矩形環状に露出する露出面221bを有するようになる。当該露出面221bも、柱状体202の露出面202bおよび実装面12と面一状になる。露出面221bにおける、貫通孔14と柱状体202との間隔(露出面221bの環状部分の幅)は、研削の程度により変化するが、本実施形態では、5μm程度になっている。なお、機械研削以外の方法で、基板材料100の裏面120側の一部を除去するようにしてもよい。
次いで、図20に示すように、基板材料100の実装面12を覆うように、絶縁膜24を形成する。本実施形態にかかる絶縁膜24は、フォトリソグラフィにより形成される。まず、基板材料100の実装面12、樹脂層貫通部221の露出面221b、および柱状体202の露出面202bの全体を覆うように、絶縁膜24を形成する。絶縁膜24は、たとえばスピンコータ(回転式塗布装置)を用いて、感光性ポリイミド樹脂を塗布することにより形成される。次いで、絶縁膜24に対して露光・現像を行うことによって、パターニングを行う。露光・現像により、絶縁膜24には、柱状体202の露出面202bを囲む開口部241が形成される。
次いで、図21に示すように、絶縁膜24の開口部241に、柱状体202の露出面202bに接する電極パッド26を形成する。本実施形態にかかる電極パッド26は、互いに積層されたNi層、Pd層およびAu層から構成される。電極パッド26は、無電解めっきによりNi層、Pd層、Au層の順に各々を析出させることにより形成される。
次いで、第1方向Xに沿って基板材料100および封止樹脂4を切断し、第2方向Yに沿って基板材料100および封止樹脂4を切断することによって、半導体装置A10の基板1に対応する範囲ごとの個片に分割する。切断にあたっては、たとえばプラズマダイシングにより切断線に沿って基板材料100および封止樹脂4を切断する。当該工程において分割された個片が半導体装置A10となる。以上の工程を経ることによって、半導体装置A10が製造される。
次に、半導体装置A10およびその製造方法の作用効果について説明する。
半導体装置A10において、基板1の貫通孔14の内側には、柱状体202が形成されている。貫通孔14の内壁141と柱状体202の側面202aとの間には、樹脂層貫通部221が形成されている。樹脂層貫通部221の直交面221aが実装面12に直交する平坦面になっているので、当該直交面221aに接する柱状体202の側面202aも、実装面12に直交する平坦面になっている。よって、柱状体202の、実装面12に平行な断面は、貫通孔14の内壁141の傾斜に関係なく、同じ形状になる。したがって、製造工程の研削工程において研削量が異なった場合でも、研削により露出する柱状体202の露出面202bの形状は変わらず、露出面202bの面積にバラツキが生じない。また、研削量によって露出する柱状体202の露出面202bの面積にバラツキが生じないので、研削量を多くして、半導体装置A10の厚さ方向Zの寸法をより小さくして、半導体装置A10を薄型のものにすることができる。
樹脂層22は、感光性ポリイミド樹脂を用いて、フォトリソグラフィにより形成される。すなわち、感光性ポリイミド樹脂を基板材料100の主面110側の全面に塗布して樹脂層220を形成し、当該樹脂層220を所定のパターンで露光し、現像により露光部分を除去することで、樹脂層22は形成される。したがって、樹脂層貫通部221の直交面221aを、実装面12に直交する平坦面として、容易に形成することができる。また、絶縁体である樹脂層22が絶縁層102と配線部20との間に介在することにより、基材101と配線部20との絶縁をより確実にすることができる。
半導体素子31は、いわゆるフリップチップ型の素子であり、FCBにより基板1に搭載される。したがって、ワイヤボンディングにより搭載する場合と比較して、半導体装置A10の厚さ方向Zの寸法を小さくすることができる。このことは、半導体装置A10の薄型化に寄与する。
絶縁膜24は、実装面12の全面を覆っており、半導体装置A10における、実装面12側の面のうち、電極パッド26が形成された部分以外の全面を覆っている。したがって、基板1と各電極パッド26とを電気的に絶縁することができる。また、各電極パッド26を互いに電気的に絶縁することができる。さらに、製造工程において、電極パッド26を無電解めっきにより形成する際に、実装面12に電極パッド26の材料が析出することを防止することができる。
配線部20は、互いに積層された下地層およびめっき層から構成され、下地層は、互いに積層されたTi層およびCu層から構成される。そして、Ti層が樹脂層22に接する。Ti層は、合成樹脂から構成される樹脂層22との付着が良好であるため、樹脂層22に対するCu層の剥離防止の効果がある。また、下地層によって、半導体装置A10の製造工程にかかる配線部20の形成において、めっき層を電解めっきにより効率よく形成することができる。
〔第2実施形態〕
図22に基づき、本発明の第2実施形態にかかる半導体装置A20について説明する。これらの図において、先述した半導体装置A10と同一または類似の要素には同一の符号を付して、重複する説明を省略する。
図22は、半導体装置A20の要部拡大断面図である。
本実施形態にかかる半導体装置A20は、基板1の貫通孔14の内壁141の形状が半導体装置A10と異なる。本実施形態にかかる貫通孔14は、フッ硝酸(HFとHNO3の混酸)溶液をエッチング溶液として、等方性エッチングを行って形成されている。したがって、貫通孔14の内壁141は、凹面状であり、厚さ方向Zに対する傾斜が一定ではない。実装面12と内壁141とがなす角度は、主面11の近くでは90°であるが、実装面12の近くでは小さな角度になっている。しかし、樹脂層貫通部221の直交面221aは、内壁141の形状に関係なく、実装面12に直交する平坦面になっている。したがって、柱状体202の側面202aも、実装面12に直交する平坦面になっている。よって、柱状体202の、実装面12に平行な断面は、貫通孔14の内壁141の傾斜に関係なく、同じ形状になる。したがって、製造工程の研削工程において研削量が異なった場合でも、研削により露出する柱状体202の露出面202bの形状は変わらず、露出面202bの面積にバラツキが生じない。つまり、本実施形態においても、第1実施形態と同様の効果を奏することができる。
〔第3実施形態〕
図23~図28に基づき、本発明の第3実施形態にかかる半導体装置A30について説明する。これらの図において、先述した半導体装置A10と同一または類似の要素には同一の符号を付して、重複する説明を省略する。
図23は、半導体装置A30の平面図であり、理解の便宜上、封止樹脂4を透過している。図24は、図23のXXIV-XXIV線に沿う断面図である。
本実施形態にかかる半導体装置A30は、基板1の主面11に、実装面12まで貫通する溝15が形成されている点と、絶縁膜24が形成されていない点とで、半導体装置A10と異なる。
図23および図24に示すように、本実施形態にかかる基板1の主面11には、溝15が形成されている。溝15は、溝151および溝152からなる。溝151は、主面11の中央を通り第1方向Xに平行であり、主面11の第1方向Xの両端部まで達する。溝152は、主面11の中央を通り第2方向Yに平行であり、主面11の第2方向Yの両端部まで達する。つまり、溝15は、主面11を4分割している。また、溝15は実装面12まで貫通しており、溝15の内部には、封止樹脂4が充填されている。溝15によって区切られた基板1の各領域には、それぞれ、配線部20が形成されている。各配線部20は、同じ領域内の電極パッド26に接続し、接合層32を介して、半導体素子31の電極バンプ311の1つに接続している。基板1の各領域は、溝15に充填された封止樹脂4によって、他の領域に対して電気的に絶縁されている。なお、溝15の配置および形状は限定されず、半導体素子31の電極バンプ311の配置および数と、電極パッド26の配置に応じて、適宜設計される。
次に、図25~図28に基づき、半導体装置A30の製造方法の一例について説明する。なお、第1実施形態にかかる半導体装置A10の製造方法と共通する部分は説明を省略する。図25~図28は、半導体装置A30の製造工程を説明する断面図である。
まず、基板材料100を用意し、主面110にマスク層801を形成する。ここまでは、第1実施形態にかかる半導体装置A10の製造方法(図5参照)と共通する。
次いで、図25に示すように、マスク層801に対してエッチングによるパターニングを行う。これにより、マスク層801に開口が形成される。このとき形成される開口には、貫通孔14を形成するための開口の他に、溝15を形成するための開口が含まれる。
次いで、図26に示すように、凹部140および溝15を形成する。凹部140および溝15の形成は、たとえばKOHを用いた異方性エッチングによって行う。次いで、マスク層801を除去する。
次いで、図27に示すように、絶縁層102を形成し、樹脂層22を形成する。絶縁層102は、熱酸化により形成される。樹脂層22は、フォトリソグラフィにより形成される。本実施形態にかかる樹脂層22は、凹部140の内部の他に、溝15の内部も除去される。
次いで、図28に示すように、配線部20および接合層32を形成し、主面110に半導体素子31を搭載する。次いで、半導体素子31を覆う封止樹脂4を形成する。このとき、溝15に封止樹脂4が充填される。次いで、基板材料100の裏面120側を、たとえば機械研削により研削する。研削により、実装面12が形成され、実装面12から柱状体202の露出面202bが露出する。また、溝15に充填された封止樹脂4の一部も、実装面12から露出する。これにより、溝15が実装面12まで貫通し、溝15に充填された封止樹脂4によって、基板材料100が区切られる。次いで、基板材料100から外部に露出した柱状体202の露出面202bに接する電極パッド26を形成する。次いで、基板材料100および封止樹脂4を第1方向Xおよび第2方向Yに沿って切断することによって、半導体装置A40の基板1に対応する範囲ごとの個片に分割する。以上の工程を経ることによって、半導体装置A30が製造される。
本実施形態においても、第1実施形態と同様の効果を奏することができる。また、本実施形態によると、基板1が、溝15によって、互いに絶縁された領域に分割されているので、各領域間で基板1を介した電流経路が発生しない。したがって、半導体素子31の端子間でのショートを防止することができ、また、リーク電流に対するロバスト性を高めることができる。
なお、本実施形態においては、溝15に充填された封止樹脂4によって、半導体素子31の端子間でのショートを防止できるので、絶縁膜24を形成しない場合について説明したが、これに限られない。第1実施形態と同様に、実装面12に絶縁膜24を形成してもよい。また、本実施形態においては、溝15の側面も樹脂層22で覆う場合について説明したが、これに限られない。溝15に充填された封止樹脂4によって、半導体素子31の端子間でのショートを防止できるので、樹脂層22が溝15の側面を覆わないようにしてもよい。
〔第4実施形態〕
図29~図30に基づき、本発明の第4実施形態にかかる半導体装置A40について説明する。これらの図において、先述した半導体装置A30と同一または類似の要素には同一の符号を付して、重複する説明を省略する。
図29は、半導体装置A40の平面図であり、理解の便宜上、封止樹脂4を透過して、破線で示している。図30は、図29のXXX-XXX線に沿う断面図である。
本実施形態にかかる半導体装置A40は、基板1の第1方向Xの両端面および第2方向Yの両端面(以下では、「側面16」とする)が封止樹脂4で覆われている点で、半導体装置A30と異なる。
図29および図30に示すように、本実施形態にかかる基板1の側面16は、封止樹脂4で覆われている。側面16は、基板1の第1方向Xの両端面および第2方向Yの両端面であり、製造工程において、個片に切断するときの切断線の位置に溝として形成した部分である。半導体装置A40の製造工程では、溝15と同様にして、切断線の位置に溝が形成される。当該溝には絶縁層102が形成され、封止樹脂4が充填される。次いで、基板材料100の裏面120側の研削により、当該溝に充填された封止樹脂4の一部も、実装面12から露出する。これにより、当該溝が実装面12まで貫通し、当該溝に充填された封止樹脂4によって、基板材料100が区切られる。そして、当該溝の位置で個片に切断することで、当該溝の側面が、封止樹脂4に覆われた側面16になる。基板1の各側面16が封止樹脂4に覆われることで、基板1は実装面12以外が封止樹脂4に覆われる。
本実施形態においても、第1実施形態と同様の効果を奏することができる。また、本実施形態によると、基板1は実装面12以外が封止樹脂4に覆われるので、リーク電流に対するロバスト性を高めることができる。
なお、本実施形態においては、絶縁膜24を形成しない場合について説明したが、これに限られない。第1実施形態と同様に、実装面12に絶縁膜24を形成してもよい。また、本実施形態においては、側面16は樹脂層22で覆われていないが、側面16も樹脂層22で覆われていてもよい。また、本実施形態においては、基板1は溝15も備えているが、溝15を備えなくてもよい。
〔第5実施形態〕
図31~図39に基づき、本発明の第5実施形態にかかる半導体装置A50について説明する。これらの図において、先述した半導体装置A10と同一または類似の要素には同一の符号を付して、重複する説明を省略する。
図31は、半導体装置A50の平面図であり、理解の便宜上、封止樹脂4を透過している。図32は、図31のXXXII-XXXII線に沿う断面図である。
本実施形態にかかる半導体装置A50は、基板1の主面11の中央に貫通孔17が形成され、当該貫通孔17に半導体素子31が配置されている点で、半導体装置A10と異なる。
図31および図32に示すように、本実施形態にかかる基板1の中央には、主面11から実装面12まで貫通する貫通孔17が形成されている。本実施形態では、貫通孔17の平面視の形状は、半導体素子31の平面視の形状に合わせて、矩形状である。また、貫通孔17の主面11側および実装面12側の開口の各寸法は、半導体素子31が配置できる寸法である。なお、貫通孔17の形状および寸法は、半導体素子31が配置できる限りにおいて限定されない。貫通孔17は、貫通孔14と同様に形成されるので、貫通孔17の内壁171は厚さ方向Zに対して傾斜しており、実装面12と内壁171とがなす角度は約55°である。したがって、貫通孔17の、実装面12に平行な断面の各寸法は、実装面12に向かうほど小さくなる。貫通孔17には、主面配線201に接続する貫通孔配線203が形成される。半導体素子31は、貫通孔17に配置され、接合層32を介して貫通孔配線203に接続している。
次に、図33~図39に基づき、半導体装置A50の製造方法の一例について説明する。なお、第1実施形態にかかる半導体装置A10の製造方法と共通する部分は説明を省略する。図33~図39は、半導体装置A50の製造工程を説明する断面図である。
まず、基板材料100を用意し、主面110にマスク層801を形成する。ここまでは、第1実施形態にかかる半導体装置A10の製造方法(図5参照)と共通する。
次いで、図33に示すように、マスク層801に対してエッチングによるパターニングを行う。これにより、マスク層801に開口が形成される。この時形成される開口には、貫通孔14を形成するための開口の他に、貫通孔17を形成するための開口が含まれる。
次いで、図34に示すように、凹部140および凹部170を形成する。凹部170は、後に貫通孔17となる部分である。凹部140および凹部170の形成は、たとえばKOHを用いた異方性エッチングによって行う。次いで、マスク層801を除去する。
次いで、図35に示すように、絶縁層102を形成し、樹脂層22を形成する。絶縁層102は、熱酸化により形成される。樹脂層22は、フォトリソグラフィにより形成される。本実施形態にかかる樹脂層22は、凹部140の内部の他に、凹部170の内部も除去される。
次いで、図36~図38に示すように、配線部20を形成する。まず、図36に示すように、下地層20aを形成する。次いで、図37に示すように、めっき層20bを形成するためのマスク層802を形成し、マスク層802から露出した下地層20aに接するめっき層20bを形成する。このとき、めっき層20bは、薄く均一になるように形成される。次いで、マスク層802を除去する。次いで、図38に示すように、めっき層20cを形成するためのマスク層802’を形成し、マスク層802’から露出しためっき層20bに接するめっき層20cを形成する。めっき層20cは、柱状体202になる部分に形成される。第1実施形態とは異なり、めっき層(20b、20c)の形成を2回に分けているのは、貫通孔配線203の厚さ(厚さ方向Zの寸法)が厚くなりすぎないようにするためである。次いで、マスク層802’を除去し、接合層32を形成して、めっき層20bに覆われていない不要な下地層20aを全て除去する。残った下地層20a、めっき層20bおよびめっき層20cは一体となって、配線部20になる。
次いで、図39に示すように、主面110に半導体素子31を搭載する。次いで、半導体素子31を覆う封止樹脂4を形成する。このとき、凹部170にも封止樹脂4が充填される。次いで、基板材料100の裏面120側を、たとえば機械研削により研削する。研削により、実装面12が形成され、実装面12から柱状体202の露出面202bが露出する。また、凹部170に充填された封止樹脂4の一部も、実装面12から露出する。また、凹部170は、底面部分が研削されることにより貫通して、貫通孔17になる。次いで、基板材料100の実装面12を覆うように、絶縁膜24を形成する。本実施形態では、実装面12から露出する貫通孔配線203および封止樹脂4も絶縁膜24で覆われる。次いで、絶縁膜24の開口部241に、柱状体202の露出面202bに接する電極パッド26を形成する。次いで、基板材料100および封止樹脂4を第1方向Xおよび第2方向Yに沿って切断することによって、半導体装置A50の基板1に対応する範囲ごとの個片に分割する。以上の工程を経ることによって、半導体装置A50が製造される。
本実施形態においても、第1実施形態と同様の効果を奏することができる。また、本実施形態によると、半導体素子31が貫通孔17に配置されているので、半導体素子31が基板1の主面11上に配置される場合と比較して、半導体装置A50の厚さ(厚さ方向Zの寸法)を薄くすることができる。したがって、半導体装置の薄型化に寄与する。
なお、本実施形態においては、貫通孔17が基板1を貫通する場合について説明したが、これに限られない。製造工程において、凹部170の深さを凹部140より浅く形成することで、研削により凹部140が貫通孔14になっても凹部170が貫通しないようにして、凹部170の底面に基板1が残るようにしてもよい。なお、凹部170の深さを凹部140より浅く形成するには、例えば2回に分けてエッチングを行えばよい。
〔第6実施形態〕
図40~図41に基づき、本発明の第6実施形態にかかる半導体装置A60について説明する。これらの図において、先述した半導体装置A10と同一または類似の要素には同一の符号を付して、重複する説明を省略する。
図40は、半導体装置A60の平面図であり、理解の便宜上、封止樹脂4を透過している。図41は、図40のXLI-XLI線に沿う断面図である。
本実施形態にかかる半導体装置A60は、基板1の主面11に4つの貫通孔18が形成され、各貫通孔18にそれぞれ接合層32が形成されて、半導体素子31の各電極バンプ311がそれぞれ接合層32に接続されている。半導体装置A60は、第5実施形態にかかる半導体装置A50のように1つの貫通孔17が形成されて当該貫通孔17に半導体素子31全体が配置される代わりに、4つの貫通孔18が形成されて、各貫通孔18に接合層32および電極バンプ311が配置されている。
図40および図41に示すように、本実施形態にかかる基板1には、主面11から実装面12まで貫通する4つの貫通孔18が形成されている。本実施形態では、半導体素子31の4つの電極バンプ311の配置に合わせて、矩形状の貫通孔18が4つ形成されている。貫通孔18の数、配置、形状および寸法は、半導体素子31の電極バンプ311の数、配置、形状および寸法に応じて、適宜設計される。各貫通孔18は、第5実施形態にかかる貫通孔17と同様にして形成されるので、各貫通孔18の内壁181は厚さ方向Zに対して傾斜しており、実装面12と内壁181とがなす角度は約55°である。したがって、各貫通孔18の、実装面12に平行な断面の各寸法は、実装面12に向かうほど小さくなる。各貫通孔18には、主面配線201に接続する貫通孔配線203が形成される。半導体素子31は、各電極バンプ311がそれぞれ貫通孔18に位置するように配置され、接合層32を介して貫通孔配線203に接続している。
本実施形態においても、第1実施形態と同様の効果を奏することができる。また、本実施形態によると、接合層32および電極バンプ311が各貫通孔18に位置するので、半導体素子31が基板1の主面11上に配置される場合と比較して、半導体装置A60の厚さ(厚さ方向Zの寸法)を薄くすることができる。したがって、半導体装置の薄型化に寄与する。また、各貫通孔18の間には基板1が残るので、第5実施形態のように1つの貫通孔17に半導体素子31全体が配置される場合と比較して、半導体装置A60の強度を強くすることができる。
なお、本実施形態においては、貫通孔18が基板1を貫通する場合について説明したが、貫通しないように形成して、基板1が残るようにしてもよい。
〔第7実施形態〕
図42に基づき、本発明の第7実施形態にかかる半導体装置A70について説明する。これらの図において、先述した半導体装置A10と同一または類似の要素には同一の符号を付して、重複する説明を省略する。
図42は、半導体装置A70の断面図であり、第1実施形態における図3に対応する図である。
本実施形態にかかる半導体装置A70は、半導体素子31の素子主面312が封止樹脂4の上面から露出している点で、半導体装置A10と異なる。
図42に示すように、本実施形態にかかる半導体素子31の素子主面312は、封止樹脂4の上面から露出している。本実施形態にかかる製造工程では、封止樹脂4を形成する工程(第1実施形態の図18に示す工程に相当する)において、半導体素子31の上面を覆わないように、封止樹脂4を形成する。あるいは、第1実施形態と同様に封止樹脂4を形成し(図18参照)、その後、基板材料100の裏面120とは反対側(封止樹脂4の上面側)を、たとえば機械研削により研削して、封止樹脂4の上面から半導体素子31の素子主面312を露出させてもよい。また、この場合、半導体素子31の素子主面312の封止樹脂の一部が研削されてもよい。
本実施形態においても、第1実施形態と同様の効果を奏することができる。また、本実施形態によると、半導体素子31の素子主面312も封止樹脂4で覆う場合と比較して、半導体装置A70の厚さ(厚さ方向Zの寸法)を薄くすることができる。したがって、半導体装置の薄型化に寄与する。
〔第8実施形態〕
図43に基づき、本発明の第8実施形態にかかる半導体装置A80について説明する。これらの図において、先述した半導体装置A10と同一または類似の要素には同一の符号を付して、重複する説明を省略する。
図43は、半導体装置A80の断面図であり、第1実施形態における図3に対応する図である。
本実施形態にかかる半導体装置A80は、半導体素子31がいわゆるワイヤボンディング型の素子である点で、半導体装置A10と異なる。半導体素子31は、基板1の主面11に搭載され、半導体素子31の素子主面312に形成された各電極は、ワイヤ33によって主面配線201に導通している。
本実施形態においても、第1実施形態と同様の効果を奏することができる。また、本実施形態によると、半導体素子31と基板1との間に主面配線201、接合層32および電極バンプ311が介在しないので、厚さ方向Zにおいて、半導体素子31を基板1に近い位置に(半導体装置A80の実装面に近づけて)配置することができる。
〔第9実施形態〕
図44~図45に基づき、本発明の第9実施形態にかかる半導体装置A90について説明する。これらの図において、先述した半導体装置A10と同一または類似の要素には同一の符号を付して、重複する説明を省略する。
図44は、半導体装置A90の平面図であり、理解の便宜上、封止樹脂4を透過して、破線で示している。図45は、図44のXLV-XLV線に沿う断面図である。
本実施形態にかかる半導体装置A90は、基板1の主面11に、インダクタおよびコンデンサをさらに搭載したものである。また、半導体装置A90は、第4実施形態のように、基板1の側面16が封止樹脂4で覆われている。
図44および図45に示すように、本実施形態にかかる基板1の主面11には、半導体素子31、インダクタ31a、および2つのコンデンサ31bが搭載されている。また、配線部20は、柱状部204を含んでいる。
柱状部204は、主面配線201から厚さ方向Zに沿って起立して形成されている。柱状部204は、直方体状であり、Cuから構成されている。本実施形態では、半導体素子31の上方(基板1とは反対側)にインダクタ31aを配置するために、2つの柱状部204が、それぞれ半導体素子31から離間して、半導体素子31を第1方向Xに挟むようにして形成されている。柱状部204は、製造工程において、めっき層20bを形成する工程(図14参照)の後の工程で形成される。具体的には、柱状部204を形成するためのマスク層をフォトリソグラフィにより形成し、下地層20aおよびめっき層20bを導電経路とした電解めっきによって、マスク層の開口部を埋めるようにして、めっき層20bに接する柱状部204を形成する。柱状部204の上面(基板1とは反対側を向く面)には、接合層32が形成されている。
インダクタ31aは、図45に示すように、半導体素子31の上方で、2つの柱状部204の上面にまたがって配置されている。本実施形態にかかるインダクタ31aは、フリップチップ型のチョークコイルである。図45に示すインダクタ31aの下端には、電極バンプ311が形成されている。電極バンプ311は、たとえばAlから構成される。電極バンプ311は、柱状部204の上面に形成された接合層32に接している。インダクタ31aは、半導体素子31を搭載する工程(図17参照)において、半導体素子31を搭載した後、半導体素子31と同様にして搭載される。
2つのコンデンサ31bは、図44に示すように、半導体素子31の第1方向X側(図44において左側)に、第2方向Yに並ぶように配置されている。本実施形態にかかるコンデンサ31bは、フリップチップ型の素子である。図45に示すコンデンサ31bの下端には、電極バンプ311が形成されている。電極バンプ311は、たとえばAlから構成される。電極バンプ311は、主面配線201に形成された接合層32に接している。コンデンサ31bは、半導体素子31を搭載する工程(図17参照)において、半導体素子31と同様にして搭載される。
本実施形態においても、第1実施形態と同様の効果を奏することができる。また、本実施形態によると、インダクタ31aおよびコンデンサ31bも搭載されているので、半導体装置A90を実装した回路基板に、半導体素子31に接続するためのインダクタおよびコンデンサを別途実装する必要がない。
〔第10実施形態〕
図46~図55に基づき、本発明の第10実施形態にかかる半導体装置A100について説明する。これらの図において、先述した半導体装置A10と同一または類似の要素には同一の符号を付して、重複する説明を省略する。
図46は、半導体装置A100の底面図であり、第1実施形態における図2に対応する図である。図46においては、理解の便宜上、絶縁膜24および電極パッド26を透過している。図47は、半導体装置A100の要部拡大断面図であり、第1実施形態における図4に対応する図である。
本実施形態にかかる半導体装置A100は、柱状体202が分割部19によって露出面202b側で分割されている点で、半導体装置A10と異なる。本実施形態では、貫通孔14の内壁141は厚さ方向Zに対して傾斜していない。また、本実施形態では、半導体装置A100は、樹脂層22を備えていない。
分割部19は、貫通孔14の内部で、柱状体202の露出面202b側の部分を複数の部分に分割する。図47に示すように、分割部19は、基材191および絶縁層192を備えている。基材191は、基板1の基材101と同じ材質であり、たとえばSiを主成分としている。絶縁層192は、基材191上に形成されており、基材191のうち基板1の実装面12とは反対側から臨む部分を覆っている。本実施形態では、絶縁層192は、SiO2からなり、基材191を熱酸化することによって形成されている。なお、分割部19は、絶縁層192を備えなくてもよい。
図47に示すように、分割部19の厚さ方向Zの寸法は、基板1の厚さ方向Zの寸法と同じである。分割部19は、主面19aおよび裏面19bを有する。主面19aおよび裏面19bは、厚さ方向Zにおいて互いに反対側を向く面である。主面19aは、図47の上方を向く面であり、基板1の主面11と面一である。裏面19bは、図47の下方を向く面であり、基板1の実装面12と面一である。また、裏面19bは、柱状体202の露出面202bと面一であり、柱状体202から露出している。一方、主面19aは、柱状体202から露出してない。
また、図46に示すように、分割部19は、平面視において格子形状であり、外周隔壁部19c、第1内部隔壁部19d、および第2内部隔壁部19eを備えている。外周隔壁部19cは、平面視矩形枠状である。柱状体202の露出面202b側の部分は、外周隔壁部19cの内側の部分と外側の部分とに分割されている。第1内部隔壁部19dは、外周隔壁部19cの内側で第1方向Xに延びる隔壁であり、第1方向Xの両端部が外周隔壁部19cの内面まで延びている。第2内部隔壁部19eは、外周隔壁部19cの内側で第2方向Yに延びる隔壁であり、第2方向Yの両端部が外周隔壁部19cの内面まで延びている。これにより、外周隔壁部19cの内側の柱状体202の露出面202b側の部分は、4個に分割されている。つまり、柱状体202の露出面202b側の部分は、全部で5個に分割されている。分割部19の裏面19bは柱状体202の露出面202bと面一なので、柱状体202の露出面202bは5個の領域に分割されている。なお、分割部19の平面視における形状は限定されない。
柱状体202は、露出面202bとは反対側を向く主面202cを備えている。本実施形態では、主面202cには、露出面202b側に凹む複数の凹部202dが形成されている。各凹部202dは、平面視において、分割部19によって分割された部分に重なる位置に形成される。各凹部202dの平面視における面積は比較的小さいので、各凹部202dの深さ(厚さ方向Zの寸法)は、比較的小さい。一方、分割部19が形成されていない場合は、主面202cには1つの凹部のみが形成され、この場合の凹部の面積は比較的大きいので、その深さも比較的大きくなる(図4参照)。
次に、図48~図53に基づき、半導体装置A100の製造方法の一例について説明する。なお、第1実施形態にかかる半導体装置A10の製造方法と共通する部分は説明を省略する。図48、図50~53は、半導体装置A100の製造工程を説明する断面図である。図49は、半導体装置A100の製造工程を説明する平面図である。
まず、図48および図49に示すように、用意した基板材料100の主面110をたとえば熱酸化させることによりSiO2からなるマスク層801を形成して、エッチングによるパターニングを行う。このとき、貫通孔14を形成するための開口部801aの内部に、平面視格子状にマスク層801を残す。マスク層801の図49に示す残存部分801c,801d,801eに覆われた部分が、それぞれ残存して、外周隔壁部19c、第1内部隔壁部19d、および第2内部隔壁部19eとなる。
次いで、図50に示すように、凹部140を形成する。凹部140の形成は、たとえばボッシュプロセスによるドライエッチングによって行う。このとき、凹部140の内部には、基板材料100の平面視格子状の部分(以下では、「残存部分150」とする)が残される。この残存部分150の一部が分割部19になる。
次いで、図51に示すように、マスク層801を除去し、たとえばSiO2からなる絶縁層102を形成する。このとき、凹部140の内部の残存部分150には絶縁層192が形成される。次いで、図52に示すように、配線部20および接合層32を形成する。本実施形態では、絶縁層102と配線部20との間に、樹脂層22を形成しない。配線部20および接合層32の形成工程は、第1実施形態の場合(図12~図16参照)と同様である。めっき層20bの形成工程では、残存部分150によって、凹部140が複数の部分に分割されているので、分割された各部分にめっき層20bが形成される。分割された各部分にめっき層20bが形成された後は、残存部分150を跨ぐように、さらにめっき層20bが形成され、分割された部分に形成されためっき層20bは接続される。
続く半導体素子31の搭載工程、および、封止樹脂4の形成工程も、第1実施形態の場合(図17~図18参照)と同様である。次いで、図53に示すように、基板材料100の裏面120側を、たとえば機械研削により研削する。研削工程も第1実施形態と同様である。研削工程では、図53に示すように、研削により、柱状体202の露出面202bが形成され、露出面202bと面一な分割部19の裏面19bが形成される。続く絶縁膜24の形成工程、電極パッド26の形成工程、および切断工程も、第1実施形態の場合(図20~図21参照)と同様である。
本実施形態によると、製造工程におけるめっき層20bの形成工程では、残存部分150によって凹部140が複数の部分に分割されているので、分割された各部分にめっき層20bが形成される。そして、分割された各部分にめっき層20bが形成された後に、残存部分150を跨ぐように、さらにめっき層20bが形成される。これにより、残存部分150がない場合と比較して、凹部140へのめっき層20bの形成が容易になる。また、柱状体202の主面202cは、分割部19が形成されていない場合と比較すると、平坦な面になる。したがって、柱状体202の形成時のめっき量を削減することができ、基板1の主面11に形成される配線部20の厚さを薄くすることができる。
なお、本実施形態においては、貫通孔14の内壁141が厚さ方向Zに対して傾斜しておらず、樹脂層22が設けられない場合について説明したが、これに限られない。本実施形態においても、貫通孔14の内壁141が厚さ方向Zに対して傾斜する場合には、第1実施形態と同様に、樹脂層22が形成されてもよい。
なお、分割部19の平面視における形状は、上述したものに限定されず、適宜、設計すればよい。例えば図54に示す変形例の要部拡大底面図のように、柱状体202の平面視形状が円形状であって、分割部19が、平面視において円形の環形状の隔壁部19fを複数(図54では2個)、中心を一致させるように配置したものであってもよい。また、例えば図55に示す変形例の要部拡大底面図のように、柱状体202の平面視形状が六角形状であって、分割部19が、平面視において隔壁をハニカム構造に形成したものであってもよい。なお、図54および図55においては、理解の便宜上、絶縁膜24および電極パッド26を透過している。
なお、本実施形態では、基板1および分割部19が、同じ基板材料100を加工することで、それぞれ形成される場合について説明したが、これに限定されない。分割部19は、基板材料100とは異なる部材で形成されてもよい。
本発明にかかる半導体装置およびその製造方法は、先述した実施形態に限定されるものではない。本発明にかかる半導体装置およびその製造方法の各部の具体的な構成は、種々に設計変更自在である。
A10~A100:半導体装置
1:基板
101:基材
102:絶縁層
11:主面
12:実装面
14:貫通孔
141:内壁
15:溝
16:側面
17,18:貫通孔
171,181:内壁
19:分割部
191:基材
192:絶縁層
19a:主面
19b:裏面
19c:外周隔壁部
19d:第1内部隔壁部
19e:第2内部隔壁部
19f:隔壁部
20:配線部
201:主面配線
202:柱状体
202a:側面
202b:露出面
202c:主面
202d:凹部
203:貫通孔配線
204:柱状部
22:樹脂層
22a:外面
221:樹脂層貫通部
221a:直交面
221b:露出面
222:樹脂層主面部
24:絶縁膜
26:電極パッド
261:Ni層
262:Pd層
263:Au層
31:半導体素子
311:電極バンプ
312:素子主面
313:素子裏面
31a:インダクタ
31b:コンデンサ
32:接合層
33:ワイヤ
4:封止樹脂
100:基板材料
110:主面
120:裏面
140:凹部
150:残存部分
170:凹部
20a:下地層
20b,20c:めっき層
220:樹脂層
241:開口部
801,802,802’,803:マスク層
801a,803a:開口部
801c,801d,801e:残存部分
811:フォトマスク
811a:透光部分

Claims (20)

  1. 厚さ方向において互いに反対側を向く主面および実装面と、厚さ方向に貫通する貫通孔とを有する基板と、
    前記主面に搭載された半導体素子と、
    前記主面に形成され、前記半導体素子に導通する主面配線と、
    前記貫通孔の内部に形成され、前記主面配線に導通する柱状体と、
    前記実装面側に形成され、前記柱状体に導通する電極部と、
    前記半導体素子を覆う封止樹脂と、
    前記柱状体と前記貫通孔の内壁との間に介在する樹脂層貫通部と、を備え、
    前記貫通孔の、前記実装面に平行な断面の面積は、前記実装面側ほど小さくなり、
    前記樹脂層貫通部は前記柱状体に接し、かつ、前記実装面に平行な前記柱状体の断面の面積が前記厚さ方向における一端から他端にかけて一定となるように形成されている、半導体装置。
  2. 前記樹脂層貫通部は、ポリイミド樹脂から構成される、
    請求項1に記載の半導体装置。
  3. 前記基板は、単結晶の真性半導体材料を主成分とし、
    前記主面は結晶方位が(100)の面である、
    請求項1または2に記載の半導体装置。
  4. 前記半導体素子は、ホール素子である、
    請求項1ないしのいずれかに記載の半導体装置。
  5. 前記主面配線は、互いに積層された下地層およびめっき層から構成され、
    前記めっき層は、前記下地層より厚い、
    請求項1ないしのいずれかに記載の半導体装置。
  6. 前記下地層は、互いに積層されたTi層およびCu層から構成され、
    前記めっき層は、Cuから構成される、
    請求項に記載の半導体装置。
  7. 前記基板は、前記主面と前記実装面とに接続する側面を備えており、
    前記側面は、前記封止樹脂で覆われている、
    請求項1ないしのいずれかに記載の半導体装置。
  8. 前記半導体素子は、前記基板側を向く素子裏面と、前記素子裏面に形成された複数の電極バンプとを備えており、
    前記基板は、前記各電極バンプにそれぞれ導通する前記各主面配線が形成される領域ごとに、前記封止樹脂で区切られている、
    請求項1ないしのいずれかに記載の半導体装置。
  9. 前記基板の前記主面には、凹部が形成されており、
    前記半導体素子は、前記凹部に配置されている、
    請求項1ないしのいずれかに記載の半導体装置。
  10. 前記基板の前記主面には、複数の凹部が形成されており、
    前記半導体素子は、
    前記基板側を向く素子裏面と、前記素子裏面に形成された複数の電極バンプとを備えており、
    前記電極バンプがそれぞれ前記凹部のいずれかに位置するようにして、配置されている、
    請求項1ないしのいずれかに記載の半導体装置。
  11. 前記凹部は、前記実装面まで貫通している、
    請求項または10に記載の半導体装置。
  12. 前記半導体素子は、前記基板とは反対側を向く素子主面を備えており、
    前記素子主面は、前記封止樹脂から露出している、
    請求項1ないし11のいずれかに記載の半導体装置。
  13. 前記主面配線から起立して形成され、前記主面配線に導通する柱状部と、
    前記柱状部の先端側に配置され、前記柱状部に導通するインダクタと、
    をさらに備えている、
    請求項1ないし12のいずれかに記載の半導体装置。
  14. 前記基板は、基材と、前記基材のうち前記実装面とは反対側から臨む部分を覆っている絶縁層とを備えている、
    請求項1ないし13のいずれかに記載の半導体装置。
  15. 前記柱状体の内部に配置され、前記柱状体の前記実装面側の部分を複数の部分に分割する分割部をさらに備えている、
    請求項1に記載の半導体装置。
  16. 前記分割部は、前記基板と同じ材料からなる、
    請求項15に記載の半導体装置。
  17. 厚さ方向において互いに反対側を向く主面および裏面を有する基板材料の主面に凹部を形成する工程と、
    前記凹部の内側に位置し、かつ、前記裏面に直交する直交面を有する樹脂層貫通部を含む樹脂層を形成する工程と、
    前記直交面に囲まれた部分に充填される柱状体を含む配線部を形成する工程と、
    前記配線部に導通する半導体素子を搭載する工程と、
    前記半導体素子を覆う封止樹脂を形成する工程と、
    前記裏面側に位置する前記基板材料の一部を除去し、前記基板材料から前記柱状体の一部を露出させる工程と、を備え、
    前記凹部の、前記裏面に平行な断面の面積は、前記裏面側ほど小さくなり、
    前記樹脂層貫通部は前記柱状体に接し、かつ、前記裏面に平行な前記柱状体の断面の面積が前記厚さ方向における一端から他端にかけて一定となるように形成されている、半導体装置の製造方法。
  18. 前記樹脂層を形成する工程は、
    前記基板材料の前記主面側の全面に、前記樹脂層となる感光性樹脂材料を塗布する工程と、
    露光および現像により、前記直交面に囲まれた部分を除去する工程と、を含む、
    請求項17に記載の半導体装置の製造方法。
  19. 前記配線部を形成する工程は、
    スパッタリング法により、前記基板材料の前記主面側に下地層を形成する工程と、
    めっき層を形成するためのマスク層を、フォトリソグラフィにより、前記下地層に対して形成する工程と、
    電解めっきにより前記下地層に接する前記めっき層を形成する工程と、を含む、
    請求項17または18に記載の半導体装置の製造方法。
  20. 前記柱状体の一部を露出させる工程の後に、
    前記主面とは反対側を向く実装面を覆い、かつ、前記柱状体の露出面を囲む開口部を有する絶縁膜を、フォトリソグラフィにより形成する工程と、
    前記開口部に、前記柱状体の前記露出面に接する電極パッドを無電解めっきにより形成する工程と、をさらに備える、
    請求項17ないし19のいずれかに記載の半導体装置の製造方法。
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