JP2009070609A - セパレータおよびこれを用いた電池 - Google Patents

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Abstract

【課題】電解液の含浸性に優れ、イオン導電性を阻害することなく、樹脂の機能が付与されたセパレータおよびこれを用いた電池を提供する。
【解決手段】 セパレータ4は、例えば、微多孔性のポリオレフィン系樹脂を含む第1の樹脂層4aと、直径1μm以下の骨格が三次元網目状に連結した構造を有する樹脂を含む第2の樹脂層4bと、を少なくとも備えるものである。
【選択図】図3

Description

この発明は、セパレータおよびこれを用いた電池に関する。
近年の携帯電子技術の目覚しい発達により、携帯電話やノートブックコンピューターは高度情報化社会を支える基盤技術として認識されている。これら機器の高機能化に関する研究開発は精力的に進められており、高機能化による消費電力の増加が駆動時間を短縮することが課題とされてきた。一定水準以上の駆動時間を確保するためには、駆動電源として用いられる二次電池の高エネルギー密度化が必須条件となるため、例えばリチウムイオン二次電池が期待されている。
リチウムイオン二次電池の高容量化や高安全化に向けた検討においては、従来のポリオレフィン系樹脂微多孔膜だけでは、十分な性能を得ることができないため、ポリオレフィン系樹脂微多孔膜に機能を付与することが必要である。ポリオレフィン系樹脂微多孔膜に機能を付与する方法としては、例えば、性状の異なる樹脂をポリオレフィン系樹脂微多孔膜上にコーティングする方法などが提案されている。例えば、特許文献1には、セパレータの電気化学的安定性を向上させるために、ポリオレフィン系樹脂微多孔膜上にポリフッ化ビニリデン、ポリプロピレンなどの樹脂をコーティングしたセパレータが開示されている。
特開2006−286531号公報
しかしながら、特許文献1に記載のセパレータでは、セパレータの電気化学的安定性を向上できるものの、コーティングにより形成した樹脂層が電解液の含浸性およびイオン導電性に劣るため、満足できる電池特性を得ることができなかった。
したがって、この発明の目的は、電解液の含浸性に優れ、イオン導電性を阻害することなく、樹脂の機能が付与されたセパレータおよびこれを用いた電池を提供することにある。
上述した課題を解決するために、
第1の発明は、ポリオレフィン系樹脂を含む第1の樹脂層と、
直径1μm以下の骨格が三次元網目状に連結した構造を有する樹脂を含む第2の樹脂層と、を少なくとも備えること
を特徴とするセパレータである。
第2の発明は、正極および負極と、電解質と、セパレータと、を有し、
セパレ−タは、ポリオレフィン系樹脂を含む第1の樹脂層と、
直径1μm以下の骨格が三次元網目状に連結した構造を有する樹脂を含む第2の樹脂層と、を少なくとも備えるものであること
を特徴とする電池である。
この発明では、ポリオレフィン系樹脂を含む第1の樹脂層は、シャットダウン機能を有し、直径1μm以下の骨格が三次元網目状に連結した構造を有する樹脂を含む第2の樹脂層は、電解液の含浸性に優れ、イオン導電性を阻害することなく、樹脂の機能をセパレータに付与することできる。
この発明によれば、電解液の含浸性に優れ、イオン導電性を阻害することなく、樹脂の機能を得ることができる。
以下、この発明の実施の形態について図面を参照して説明する。図1は、この発明の第1の実施形態による非水電解質電池の断面構造を表している。
この非水電解質電池は、いわゆる円筒型といわれるものであり、ほぼ中空円柱状の電池缶1の内部に、帯状の正極2と帯状の負極3とがセパレータ4を介して巻回された巻回電極体20を有している。
電池缶1は、例えばニッケル(Ni)のめっきがされた鉄(Fe)により構成されており、一端部が閉鎖され他端部が開放されている。電池缶1の内部には、巻回電極体20を挟むように巻回周面に対して垂直に一対の絶縁板5,6がそれぞれ配置されている。
電池缶1の開放端部には、電池蓋7と、この電池蓋7の内側に設けられた安全弁機構8および熱感抵抗素子(Positive Temperature Coefficient;PTC素子)9とが、ガスケット10を介してかしめられることにより取り付けられており、電池缶1の内部は、密閉されている。電池蓋7は、例えば、電池缶1と同様の材料により構成されている。安全弁機構8は、熱感抵抗素子9を介して電池蓋7と電気的に接続されており、内部短絡あるいは外部からの加熱などにより電池の内圧が一定以上となった場合にディスク板11が反転して電池蓋7と巻回電極体20との電気的接続を切断するようになっている。熱感抵抗素子9は、温度が上昇すると抵抗値の増大により電流を制限し、大電流による異常な発熱を防止するものである。ガスケット10は、例えば、絶縁材料により構成されており、表面にはアスファルトが塗布されている。
巻回電極体20は、例えば、センターピン12を中心に巻回されている。巻回電極体20の正極2にはアルミニウム(Al)などよりなる正極リード13が接続されており、負極3にはニッケル(Ni)などよりなる負極リード14が接続されている。正極リード13は安全弁機構8に溶接されることにより電池蓋7と電気的に接続されており、負極リード14は電池缶1に溶接され電気的に接続されている。
[正極]
図2は、図1に示した巻回電極体20の一部を拡大して表すものである。図2に示すように、正極2は、例えば、対向する一対の面を有する正極集電体2Aと、正極集電体2Aの両面に設けられた正極合剤層2Bとを有している。なお、正極集電体2Aの片面のみに正極合剤層2Bが設けられた領域を有するようにしてもよい。正極集電体2Aは、例えば、アルミニウム(Al)箔等の金属箔により構成されている。正極合剤層2Bは、例えば、正極活物質を含んでおり、必要に応じてグラファイトなどの導電剤と、ポリフッ化ビニリデンなどの結着剤とを含んでいてもよい。
正極活物質としては、リチウムを吸蔵および放出することが可能な正極材料を用いることができる。具体的に、正極材料としては、例えば、リチウム酸化物、リチウムリン酸化物、リチウム硫化物またはリチウムを含む層間化合物などのリチウム含有化合物が適当であり、これらの2種以上を混合して用いてもよい。エネルギー密度を高くするには、リチウム(Li)と遷移金属元素と酸素(O)とを含むリチウム含有化合物が好ましく、中でも、遷移金属元素として、コバルト(Co)、ニッケル(Ni)、マンガン(Mn)および鉄(Fe)からなる群のうちの少なくとも1種を含むものであればより好ましい。
このようなリチウム含有化合物としては、例えば、化I、より具体的には化IIで表された平均組成を有するリチム複合酸化物、化IIIで表された平均組成を有するリチウム複合酸化物を挙げることができる。
(化I)
LipNi(1-q-r)MnqM1r(2-y)z
(式中、M1は、ニッケル(Ni)、マンガン(Mn)を除く2族〜15族から選ばれる元素のうち少なくとも一種を示す。Xは、酸素(O)以外の16族元素および17族元素のうち少なくとも1種を示す。p、q、r、y、zは、0≦p≦1.5、0≦q≦1.0、0≦r≦1.0、−0.10≦y≦0.20、0≦z≦0.2の範囲内の値である。)
(化II)
LiaCo1-bM2b2-c
(式中、M2はバナジウム(V)、銅(Cu)、ジルコニウム(Zr)、亜鉛(Zn)、マグネシウム(Mg)、アルミニウム(Al)、ガリウム(Ga)、イットリウム(Y)および鉄(Fe)からなる群のうちの少なくとも1種を表す。a、bおよびcの値は、0.9≦a≦1.1、0≦b≦0.3、−0.1≦c≦0.1の範囲内である。なお、リチウムの組成は充放電の状態によって異なり、aの値は完全放電状態における値を表している。)
(化III)
LiwNixCoyMnzM31-x-y-z2-v
(式中、M3はバナジウム(V)、銅(Cu)、ジルコニウム(Zr)、亜鉛(Zn)、マグネシウム(Mg)、アルミニウム(Al)、ガリウム(Ga)、イットリウム(Y)および鉄(Fe)からなる群のうちの少なくとも1種を表す。v、w、x、yおよびzの値は、−0.1≦v≦0.1、0.9≦w≦1.1、0<x<1、0<y<1、0<z<0.5、0≦1−x−y−zの範囲内である。なお、リチウムの組成は充放電の状態によって異なり、wの値は完全放電状態における値を表している。)
さらに、リチウム含有化合物としては、例えば、化IVで表されたスピネル型の構造を有するリチウム複合酸化物、より具体的には、LidMn24(d≒1)などを挙げることができる。
(化IV)
LipMn2-qM4qrs
(式中、M4は、コバルト(Co)、ニッケル(Ni)、マグネシウム(Mg)、アルミニウム(Al)、ホウ素(B)、チタン(Ti)、バナジウム(V)、クロム(Cr)、鉄(Fe)、銅(Cu)、亜鉛(Zn)、モリブデン(Mo)、スズ(Sn)、カルシウム(Ca)、ストロンチウム(Sr)およびタングステン(W)からなる群のうちの少なくとも1種を表す。p、q、rおよびsは、0.9≦p≦1.1、0≦q≦0.6、3.7≦r≦4.1、0≦s≦0.1の範囲内の値である。なお、リチウムの組成は充放電の状態によって異なり、pの値は完全放電状態における値を表している。
さらに、リチウム含有化合物としては、例えば、化V、より具体的には、化VIで表されたオリビン型の構造を有するリチウム複合リン酸塩などを挙げることができ、さらに具体的には、LieFePO4(e≒1)などを挙げることができる。
(化V)
LiaM5bPO4
(式中、M5は、2族〜15族から選ばれる元素のうちの少なくとも一種を示す。a、bは、0≦a≦2.0、0.5≦b≦2.0の範囲内の値である。)
(化VI)
LitM6PO4
(式中、M6は、コバルト(Co)、マンガン(Mn)、鉄(Fe)、ニッケル(Ni)、マグネシウム(Mg)、アルミニウム(Al)、ホウ素(B)、チタン(Ti)、バナジウム(V)、ニオブ(Nb)、銅(Cu)、亜鉛(Zn)、モリブデン(Mo)、カルシウム(Ca)、ストロンチウム(Sr)、タングステン(W)およびジルコニウム(Zr)からなる群のうちの少なくとも1種を表す。tは、0.9≦t≦1.1の範囲内の値である。なお、リチウムの組成は充放電の状態によって異なり、tの値は完全放電状態における値を表している。)
上述した正極材料の他にも、リチウム(Li)を吸蔵および放出することが可能な正極材料としては、MnO2、V25、V613、NiS、MoSなどのリチウムを含まない無機化合物を挙げることができる。
[負極]
負極3は、例えば、対向する一対の面を有する負極集電体3Aの両面に負極合剤層3Bが設けられた構造を有している。なお、図示はしないが、負極集電体3Aの片面のみに負極合剤層3Bを設けるようにしてもよい。負極集電体3Aは、例えば、銅箔などの金属箔により構成されている。
負極合剤層3Bは、負極活物質として、リチウムを吸蔵および放出することが可能な負極材料のいずれか1種または2種以上を含んで構成されており、必要に応じて正極合剤層2Bと同様の結着剤を含んで構成されている。
なお、この非水電解質電池では、リチウムを吸蔵および放出することが可能な負極材料の電気化学当量が、正極21の電気化学当量よりも大きくなっており、充電の途中において負極3にリチウム金属が析出しないようになっている。
また、この非水電解質電池は、満充電状態における開回路電圧(すなわち電池電圧)が、例えば4.2V以上4.6V以下の範囲内になるように設計されている。例えば、満充電状態における開回路電圧が4.25V以上とされる場合は、4.2Vの電池と比較して、同じ正極活物質であっても単位質量当たりのリチウムの放出量が多くなるので、それに応じて正極活物質と負極活物質との量が調整され、高いエネルギー密度が得られるようになっている。
リチウムを吸蔵および放出することが可能な負極材料としては、例えば、黒鉛、難黒鉛化性炭素、易黒鉛化性炭素、熱分解炭素類、コークス類、ガラス状炭素類、有機高分子化合物焼成体、炭素繊維あるいは活性炭などの炭素材料が挙げられる。このうち、コークス類には、ピッチコークス、ニードルコークスあるいは石油コークスなどがある。有機高分子化合物焼成体というのは、フェノール樹脂やフラン樹脂などの高分子材料を適当な温度で焼成して炭素化したものをいい、一部には難黒鉛化性炭素または易黒鉛化性炭素に分類されるものもある。また、高分子材料としてはポリアセチレンあるいはポリピロールなどがある。これら炭素材料は、充放電時に生じる結晶構造の変化が非常に少なく、高い充放電容量を得ることができると共に、良好なサイクル特性を得ることができるので好ましい。特に黒鉛は、電気化学当量が大きく、高いエネルギー密度を得ることができ好ましい。また、難黒鉛化性炭素は、優れた特性が得られるので好ましい。さらに、充放電電位が低いもの、具体的には充放電電位がリチウム金属に近いものが、電池の高エネルギー密度化を容易に実現することができるので好ましい。
リチウムを吸蔵および放出することが可能な負極材料としては、リチウムを吸蔵および放出することが可能であり、金属元素および半金属元素のうちの少なくとも1種を構成元素として含む材料も挙げられる。このような材料を用いれば、高いエネルギー密度を得ることができるからである。特に、炭素材料と共に用いるようにすれば、高エネルギー密度を得ることができると共に、優れたサイクル特性を得ることができるのでより好ましい。この負極材料は金属元素あるいは半金属元素の単体でも合金でも化合物でもよく、またこれらの1種または2種以上の相を少なくとも一部に有するようなものでもよい。なお、この発明において、合金には2種以上の金属元素からなるものに加えて、1種以上の金属元素と1種以上の半金属元素とを含むものも含める。また、非金属元素を含んでいてもよい。その組織には固溶体、共晶(共融混合物)、金属間化合物あるいはそれらのうちの2種以上が共存するものがある。
この負極材料を構成する金属元素あるいは半金属元素としては、例えば、マグネシウム(Mg)、ホウ素(B)、アルミニウム(Al)、ガリウム(Ga)、インジウム(In)、ケイ素(Si)、ゲルマニウム(Ge)、スズ(Sn)、鉛(Pb)、ビスマス(Bi)、カドミウム(Cd)、銀(Ag)、亜鉛(Zn)、ハフニウム(Hf)、ジルコニウム(Zr)、イットリウム(Y)、パラジウム(Pd)あるいは白金(Pt)が挙げられる。これらは結晶質のものでもアモルファスのものでもよい。
中でも、この負極材料としては、短周期型周期表における4B族の金属元素あるいは半金属元素を構成元素として含むものが好ましく、特に好ましいのはケイ素(Si)およびスズ(Sn)の少なくとも一方を構成元素として含むものである。ケイ素(Si)およびスズ(Sn)は、リチウム(Li)を吸蔵および放出する能力が大きく、高いエネルギー密度を得ることができるからである。
スズ(Sn)の合金としては、例えば、スズ(Sn)以外の第2の構成元素として、ケイ素(Si)、ニッケル(Ni)、銅(Cu)、鉄(Fe)、コバルト(Co)、マンガン(Mn)、亜鉛(Zn)、インジウム(In)、銀(Ag)、チタン(Ti)、ゲルマニウム(Ge)、ビスマス(Bi)、アンチモン(Sb)、およびクロム(Cr)からなる群のうちの少なくとも1種を含むものが挙げられる。ケイ素(Si)の合金としては、例えば、ケイ素(Si)以外の第2の構成元素として、スズ(Sn)、ニッケル(Ni)、銅(Cu)、鉄(Fe)、コバルト(Co)、マンガン(Mn)、亜鉛(Zn)、インジウム(In)、銀(Ag)、チタン(Ti)、ゲルマニウム(Ge)、ビスマス(Bi)、アンチモン(Sb)およびクロム(Cr)からなる群のうちの少なくとも1種を含むものが挙げられる。
スズ(Sn)の化合物あるいはケイ素(Si)の化合物としては、例えば、酸素(O)あるいは炭素(C)を含むものが挙げられ、スズ(Sn)またはケイ素(Si)に加えて、上述した第2の構成元素を含んでいてもよい。
リチウムを吸蔵および放出することが可能な負極材料としては、さらに、他の金属化合物あるいは高分子材料が挙げられる。他の金属化合物としては、MnO2、V25、V613などの酸化物、NiS、MoSなどの硫化物、あるいはLiN3などのリチウム窒化物が挙げられ、高分子材料としてはポリアセチレン、ポリアニリンあるいはポリピロールなどが挙げられる。
[電解液]
電解液としては、非水溶媒に電解質塩を溶解させた非水電解液を用いることができる。非水溶媒としては、例えば、エチレンカーボネートおよびプロピレンカーボネートのうちの少なくとも一方を含んでいることが好ましい。サイクル特性を向上させることができるからである。特に、エチレンカーボネートとプロピレンカーボネートとを混合して含むようにすれば、よりサイクル特性を向上させることができるので好ましい。非水溶媒としては、また、ジエチルカーボネート、ジメチルカーボネート、エチルメチルカーボネートまたはメチルプロピルカーボネート等の鎖状炭酸エステルの中から、少なくとも1種を含んでいることが好ましい。サイクル特性をより向上させることができるからである。
非水溶媒としては、さらに、2,4−ジフルオロアニソールおよびビニレンカーボネートのうちの少なくとも一方を含んでいることが好ましい。2,4−ジフルオロアニソールは放電容量を改善することができ、ビニレンカーボネートはサイクル特性をより向上させることができるからである。特に、これらを混合して含んでいれば、放電容量およびサイクル特性を共に向上させることができるのでより好ましい。
非水溶媒としては、さらに、ブチレンカーボネート、γ−ブチロラクトン、γ−バレロラクトン、これら化合物の水素基の一部または全部をフッ素基で置換したもの、1,2−ジメトキシエタン、テトラヒドロフラン、2−メチルテトラヒドロフラン、1,3−ジオキソラン、4−メチル−1,3−ジオキソラン、酢酸メチル、プロピオン酸メチル、アセトニトリル、グルタロニトリル、アジポニトリル、メトキシアセトニトリル、3−メトキシプロピロニトリル、N,N−ジメチルフォルムアミド、N−メチルピロリジノン、N−メチルオキサゾリジノン、N,N−ジメチルイミダゾリジノン、ニトロメタン、ニトロエタン、スルホラン、ジメチルスルフォキシドあるいはリン酸トリメチル等のいずれか1種または2種以上を含んでいてもよい。
組み合わせる電極によっては、上記非水溶媒群に含まれる物質の水素原子の一部または全部をフッ素原子で置換したものを用いることにより、電極反応の可逆性が向上する場合がある。したがって、これらの物質を適宜用いることも可能である。
電解質塩であるリチウム塩としては、例えば、LiPF6、LiBF4、LiAsF6、LiClO4、LiB(C654、LiCH3SO3、LiCF3SO3、LiN(SO2CF32、LiC(SO2CF33、LiAlCl4、LiSiF6、LiCl、LiBF2(ox)〔リチウムジフルオロオキサレートボレート〕、LiBOB〔リチウムビスオキサレートボレート〕、あるいはLiBrが適当であり、これらのうちのいずれか1種または2種以上が混合して用いることができる。なかでも、LiPF6は、高いイオン伝導性を得ることができるとともに、サイクル特性を向上させることができるので好ましい。
[セパレータ]
セパレータ4は、正極2と負極3とを隔離し、両極の接触による電流の短絡を防止しつつ、リチウムイオンを通過させるものである。
セパレータ4は、2層以上の多層構造を有し、ポリオレフィン系樹脂よりなる第1の樹脂層4aと、直径1μm以下の骨格が三次元網目状に連結した構造を有する樹脂を含む第2の樹脂層4bと、を少なくとも備えるものである。図3は、セパレータ4の一例を示す。図3に示すように、セパレータ4は、第1の樹脂層4aと第2の樹脂層4bとからなる2層構造を有する。
第1の樹脂層4aとしては、例えば、ポリエチレン(PE)およびポリプロピレン(PP)などのポリオレフィン系樹脂またはこれらのポリオレフィン系樹脂の混合物よりなる微多孔性フィルムを用いることができ、融点135℃以上のものを好ましく用いることができる。ポリオレフィン系樹脂は、融点付近で開孔を目詰まりすることで電流を遮断するシャットダウン機能を有する。
第2の樹脂層4bは、直径1μm以下の骨格が三次元網目状に連結した構造を有する樹脂を含む。直径1μm以下の骨格が三次元網目状に連結した構造は、SEM(Scanning Electron Microscope;走査型電子顕微鏡)により観察することで確認することができる。図4に第2の樹脂層4bをSEMにより観察したSEM像の一例を示す。第2の樹脂層4bは、直径1μm以下の骨格が三次元網目状に連結した構造を有するので、電解液の含浸性に優れ、また、この構造は、空隙率を大きく取ることができるので、イオン透過性に優れたものである。
第2の樹脂層4bの表面開孔率は30%〜80%の範囲内にするのが好ましい。表面開孔率が小さすぎるとイオン伝導性を阻害してしまうからであり、大きすぎると、樹脂が付与する機能が十分ではなくなるからである。
ここで、表面開孔率は、SEMにより観察を行い、例えば、以下に説明するようにして、算出するものとする。SEMを用いて観察した図5Aに示すようなSEM像において、表面から骨格の直径1μm分の深さまでを骨格占有面積とする。図5Bに示すように、画像処理により抽出した領域Rを骨格占有面積として算出する。表面開孔率は、SEM像の全体の面積から骨格占有面積を引いた値を、SEM像の全体の面積で割ることにより算出する。すなわち、「表面開孔率(%)」={(「全体の面積」−「骨格占有面積」)/「全体の面積」}×100(%)によって求めることができる。
第2の樹脂層4bは、例えば、樹脂がN−メチル−2−ピロリドン(NMP)などの溶剤に常温で溶解した溶液を、第1の樹脂層4a上に卓上コータなどで塗布したのち、水などの貧溶媒中で相分離させた後、熱風などで乾燥させることで、形成することができる。
このような方法では、急激な貧溶媒誘起相分離現象により第2の樹脂層4bが形成され、第2の樹脂層4bは、樹脂による骨格が微細な三次元網目状に連結した構造を有する。すなわち、樹脂を溶解した溶液を、樹脂に対して貧溶媒であり、且つ樹脂を溶解させる溶媒に対しては親溶媒である溶媒に、接触させることで溶媒交換が起こり、スピノーダル分解を伴う急激な(速度の速い)相分離が生じ、樹脂が独特の三次元網目構造を有するようになる。
なお、従来のセパレータの作製で一般的に用いられる湿式法(相分離法)では、樹脂と溶剤とを混合し、加熱して溶解した溶液を、シート化した後、冷却することにより、樹脂が固体として析出する温度誘起の相分離現象を起こして、開口部の元(溶剤が存在する部分)を形成し、その後、延伸してから、溶剤を別の溶剤で抽出除去することにより、多孔構造を形成する。一方、この発明の一実施形態に用いるセパレータ4の第2の樹脂層4bは、湿式法で利用されている温度誘起の相分離現象ではなく、貧溶媒による、スピノーダル分解を伴う急激な貧溶媒誘起相分離現象を利用することによって、独特の多孔構造を形成しており、さらに、この構造によって、優れた電解液の良含浸性およびイオン導電性を実現可能とする。
第2の樹脂層4bに用いる樹脂としては、電解液の含浸性、電解液の保持性に優れ、柔軟性を付与できる点において、ポリフッ化ビニリデン、ポリテトラフルオロエチレンなどのフッ素系樹脂を好適に用いることができる。
また、第2の樹脂層4bに用いる樹脂としては、耐熱性に優れた耐熱性樹脂を用いることができ、これにより、イオン導電性を阻害せず、耐熱安定性に優れたセパレータを提供することができ、電池への高安全性を付与することが可能である。
耐熱性樹脂としては、高温雰囲気化での寸法安定性の点からできるだけガラス転移温度の高い樹脂が望ましく、また、流動による寸法変化や収縮を少なくできる点から、融解エントロピーを持つ融点を有しない樹脂を好適に用いることができる。このような樹脂としては、例えば、芳香族骨格を有するポリアミド(例えばアラミドなど)、芳香族骨格を有しイミド結合を有するポリマー(例えばポリイミドなど)、またはこれらのポリマーを構成するモノマーの共重合体(例えばポリアミドイミドなど)が挙げられる。
第2の樹脂層4bに用いる樹脂として、耐熱性樹脂とフッ素系樹脂とを混合したものを用いると、柔軟性および接着性に優れた耐熱層を形成できるので好ましい。
また、第2の樹脂層4bに用いる樹脂に対して、さらにガラスを含むようにしてもよい。ここで、ガラスとは、SiO結合からなるSiO4正四面体構造相を有するものである。
ガラスの原料としては、ポリシラザン類化合物を好適に使用でき、これを水分によってガラス転化することができる。樹脂とブレンドで使用した場合には、3次元網目状の構造を形成する骨格上にガラスが配置されることで電気化学的な安定性を付与することができ、また、ガラスが有する耐熱性から、熱安定性が向上したセパレータ4を得ることができる。なお、ガラスと樹脂との混合形態、存在形態は限定されるものではなく、「Si−O結合」からなるSiO4正四面体構造相と、「C−C結合」からなる相から構成されていればよい。「C−C結合」の結合様式は問わず、例えば、単結合、二重結合、共役二重結合、三重結合などである。これらの相の大きさは、各々、数nm〜数10nmが好適である。
セパレータ4としては、図6に示すように、第1の樹脂層4aの両面に第2の樹脂層4bを形成してもよい。第1の樹脂層4aの両面に、第2の樹脂層4bを設けるようにした構造は、より耐熱性を向上させることができるので好ましい。なお、セパレータ4の構造は、上述した構造に限定されるものではなく、例えば、4層以上であってもよい。また、第2の樹脂層4bは、図3および図6に示すように、セパレータ4の最表層に設けられていなくてもよく、最表層より内側の層に設けられていてもよい。
セパレータ4は、200℃における面積熱収縮率が60%以下であることが好ましい。
セパレータ4の突き刺し強度としては、100gf〜1000gfの範囲内であることが好ましい。突き刺し強度が低いとショートが発生することがあり、高いとイオン伝導性が低下してしまうからである。
また、セパレータ4の透気度としては、30sec/100cc〜1000sec/100ccの範囲内であることが好ましい。透気度が低いとショートが発生することがあり、高いとイオン伝導性が低下してしまうからである。
次に、この発明の第1の実施形態による非水電解質電池の製造方法について説明する。以下、一例として円筒型の非水電解質電池を挙げて、非水電解質電池の製造方法について説明する。
正極2は、以下に述べるようにして作製する。まず、例えば、正極活物質と、導電剤と、結着剤とを混合して正極合剤を調製し、この正極合剤をN−メチル−2−ピロリドンなどの溶剤に分散させて正極合剤スラリーとする。
次に、この正極合剤スラリーを正極集電体2Aに塗布し溶剤を乾燥させた後、ロールプレス機などにより圧縮成型して正極合剤層2Bを形成し、正極2を作製する。
負極3は、以下に述べるようにして作製する。まず、例えば、負極活物質と、結着剤とを混合して負極合剤を調製し、この負極合剤をN−メチル−2−ピロリドンなどの溶剤に分散させて負極合剤スラリーとする。
次に、この負極合剤スラリーを負極集電体3Aに塗布し溶剤を乾燥させた後、ロールプレス機などにより圧縮成型して負極合剤層3Bを形成し、負極3を作製する。
次に、正極集電体2Aに正極リード13を溶接などにより取り付けると共に、負極集電体3Aに負極リード14を溶接などにより取り付ける。次に、正極2と、負極3とをセパレータ4を介して巻回し、正極リード13の先端部を安全弁機構8に溶接すると共に、負極リード14の先端部を電池缶1に溶接して、巻回した正極2および負極3を一対の絶縁板5,6で挟み電池缶1の内部に収納する。
次に、電解液を電池缶1の内部に注入し、電解液をセパレータ4に含浸させる。次に、電池缶1の開口端部に電池蓋7、安全弁機構8および熱感抵抗素子9を、ガスケット10を介してかしめることにより固定する。以上により、この発明の第1の実施形態による非水電解質電池が作製される。
この発明の第1の実施形態による非水電解質電池では、充電を行うと、例えば、正極2からリチウムイオンが離脱し、電解液を介して負極3に吸蔵される。放電を行うと、例えば、負極3からリチウムイオンが離脱し、電解液を介して正極2に吸蔵される。
この発明の第1の実施形態に非水電解質電池に用いられるセパレータ4では、ポリオレフィン系樹脂を含む第1の樹脂層4aは、シャットダウン機能を有し、直径1μm以下の骨格が三次元網目状に連結した構造を有する樹脂を含む第2の樹脂層4aは、電解液の含浸性に優れ、イオン導電性を阻害することなく、樹脂の機能を付与することできる。
この発明の第2の実施形態について説明する。図7は、この発明の第2の実施形態による非水電解質電池の構造を示す。図7に示すように、この非水電解質電池は、電池素子30を防湿性ラミネートフィルムからなる外装材37に収容し、電池素子30の周囲を溶着することにより封止してなる。電池素子30には、正極リード32および負極リード33が備えられ、これらのリードは、外装材37に挟まれて外部へと引き出される。正極リード32および負極リード33のそれぞれの両面には、外装材37との接着性を向上させるために樹脂片34および樹脂片35が被覆されている。
[外装材]
外装材37は、例えば、接着層、金属層、表面保護層を順次積層した積層構造を有する。接着層は高分子フィルムからなり、この高分子フィルムを構成する材料としては、例えばポリプロピレン(PP)、ポリエチレン(PE)、無延伸ポリプロピレン(CPP)、直鎖状低密度ポリエチレン(LLDPE)、低密度ポリエチレン(LDPE)が挙げられる。金属層は金属箔からなり、この金属箔を構成する材料としては、例えばアルミニウム(Al)が挙げられる。また、金属箔を構成する材料としては、アルミニウム以外の金属を用いることも可能である。表面保護層を構成する材料としては、例えばナイロン(Ny)、ポリエチレンテレフタレート(PET)が挙げられる。なお、接着層側の面が、電池素子30を収納する側の収納面となる。
[電池素子]
この電池素子30は、例えば、図8に示すように、両面にゲル電解質層45が設けられた帯状の負極43と、セパレータ44と、両面にゲル電解質層45が設けられた帯状の正極42と、セパレータ44とを積層し、長手方向に巻回されてなる巻回型の電池素子30である。なお、セパレータ44の構造などは、第1の実施形態と同様であるので詳細な説明を省略する。
正極42は、帯状の正極集電体42Aと、この正極集電体42Aの両面に形成された正極合剤層42Bとからなる。正極集電体42Aは、例えばアルミニウム(Al)などからなる金属箔である。
正極42の長手方向の一端部には、例えばスポット溶接または超音波溶接で接続された正極リード32が設けられている。この正極リード32の材料としては、例えばアルミニウム等の金属を用いることができる。
負極43は、帯状の負極集電体43Aと、この負極集電体43Aの両面に形成された負極合剤層43Bとからなる。負極集電体43Aは、例えば、銅(Cu)箔、ニッケル箔あるいはステンレス箔などの金属箔により構成されている。
また、負極43の長手方向の一端部にも正極42と同様に、例えばスポット溶接または超音波溶接で接続された負極リード33が設けられている。この負極リード33の材料としては、例えば銅(Cu)、ニッケル(Ni)等を用いることができる。
ゲル電解質層45以外のことは、上述の第1の実施形態と同様であるので、以下ではゲル電解質層45について説明する。
ゲル電解質層45は、電解液と、この電解液を保持する保持体となる高分子化合物とを含み、いわゆるゲル状となっている。ゲル電解質層45は高いイオン伝導率を得ることができるとともに、電池の漏液を防止できるので好ましい。電解液の構成(すなわち液状の溶媒、電解質塩および添加剤)は、第1の実施形態と同様である。
高分子化合物としては、例えば、ポリアクリロニトリル、ポリフッ化ビニリデン、フッ化ビニリデンとヘキサフルオロプロピレンとの共重合体、ポリテトラフルオロエチレン、ポリヘキサフルオロプロピレン、ポリエチレンオキサイド、ポリプロピレンオキサイド、ポリフォスファゼン、ポリシロキサン、ポリ酢酸ビニル、ポリビニルアルコール、ポリメタクリル酸メチル、ポリアクリル酸、ポリメタクリル酸、スチレン−ブタジエンゴム、ニトリル−ブタジエンゴム、ポリスチレンあるいはポリカーボネートを挙げることができる。特に電気化学的な安定性の点からは、ポリアクリロニトリル、ポリフッ化ビニリデン、ポリヘキサフルオロプロピレンあるいはポリエチレンオキサイドが好ましい。
次に、この発明の第2の実施形態による非水電解質電池の製造方法について説明する。まず、正極42および負極43のそれぞれに、溶媒と、電解質塩と、高分子化合物と、混合溶剤とを含む前駆溶液を塗布し、混合溶剤を揮発させてゲル電解質層45を形成する。なお、予め正極集電体42Aの端部に正極リード32を溶接により取り付けるとともに、負極集電体43Aの端部に負極リード33を溶接により取り付けるようにする。
次に、ゲル電解質層45が形成された正極42と負極43とをセパレータ44を介して積層し積層体としたのち、この積層体をその長手方向に巻回して、巻回型の電池素子30を形成する。
次に、ラミネートフィルムからなる外装材37を深絞り加工することで凹部36を形成し、電池素子30をこの凹部36に挿入し、外装材37の未加工部分を凹部36上部に折り返し、凹部36の外周部分を熱溶着し密封する。以上により、この発明の第2の実施形態による非水電解質電池が作製される。
この発明の第2の実施形態では、第1の実施形態と同様の効果を得ることができる。
この発明の具体的な実施例について詳細に説明する。ただし、この発明は、これらの実施例のみに限定されるものではない。
<サンプル1>
ポリエチレン微多孔膜上に、ポリフッ化ビニリデンをN−メチル−2−ピロリドンに溶解した溶液を、卓上コータにて塗布し、水浴に入れて相分離させた後、熱風にて乾燥させることで、ポリフッ化ビニリデンからなる樹脂層を形成するようにしてセパレータを作製した。なお、樹脂層をSEMにて観察したところ、直径1μm以下の骨格が連結して三次元網目状構造を形成していることが確認できた。
作製したセパレータを用いて以下に説明するようにして、543436サイズの電池を作製した。
コバルト酸リチウム98質量部と、ポリフッ化ビニリデン1.2質量部と、カーボンブラック0.8質量部と、を溶剤であるN−メチル−2−ピロリドンに分散させ、正極合剤スラリーを得た。これを、正極集電体であるアルミニウム箔の両面に塗布、乾燥後、プレスすることにより正極合剤層を形成し、正極を得た。
また、人造黒鉛90質量部と、ポリフッ化ビニリデン10質量部と、を溶剤であるN−メチル−2−ピロリドンに分散させて、負極合剤スラリーを得た。これを、負極集電体3Aである銅箔の両面に塗布、乾燥後、プレスすることにより負極合剤層を形成し、負極を得た。
次に、正極集電体に正極リードを溶接などにより取り付けるとともに、負極集電体に負極リードを溶接により取り付けた。次に、正極と負極とをセパレータを介して積層し、巻回したのち、これをアルミラミネートフィルムよりなる外装材に挟みこみ、外装材の外延部を一辺のみを除いて貼り合わせた。続いて、外装材の内部に電解液を注入し、外装部材の外縁部の残りの一辺を貼り合せた。なお、電解液は、エチレンカーボネート(EC)と、プロピレンカーボネート(PC)とを同じ体積比で混合した混合溶媒に、LiPF6を1mol/lとなるように溶解させたものを用いた。以上により、サンプル1の電池を作製した。
<サンプル2>
セパレータを作製する際に、ポリフッ化ビニリデン溶液の濃度を調整して、表面開孔率を変化させた点以外は、サンプル1と同様にして、サンプル2の電池を作製した。
<サンプル3>
セパレータを作製する際に、ポリフッ化ビニリデン溶液の濃度を調整して、表面開孔率を変化させた点以外は、サンプル1と同様にして、サンプル3の電池を作製した。
<サンプル4>
セパレータを作製する際に、ポリフッ化ビニリデン溶液の濃度を調整して、表面開孔率を変化させた点以外は、サンプル1と同様にして、サンプル4の電池を作製した。
<サンプル5>
セパレータを作製する際に、ポリフッ化ビニリデン溶液の濃度を調整して、表面開孔率を変化させた点以外は、サンプル1と同様にして、サンプル5の電池を作製した。
<サンプル6>
ポリエチレン微多孔膜上に、ポリフッ化ビニリデンをN−メチル−2−ピロリドンに溶解した溶液を、卓上コータにて塗布した後、相分離させずにそのままの状態で熱風にて乾燥させるようにして、セパレータを作製した点以外は、サンプル1と同様にして、サンプル6の電池を作製した。
<サンプル7>
セパレータを作製する際に、ポリフッ化ビニリデン溶液の濃度を調整して、表面開孔率を変化させた点以外は、サンプル1と同様にして、サンプル7の電池を作製した。
サンプル1〜サンプル7の電池に用いたセパレータの表面開孔率を測定した。また、サンプル1〜サンプル7の電池について低温特性試験を行った。表面開孔率は、ポリフッ化ビニリデンからなる樹脂層をSEMで観察して、上述した方法によって、算出した。低温特性試験は、以下に説明するようにして行った。
(低温特性試験)
室温で1Cにて4.2Vに満充電した後、20℃雰囲気において、0.5C、3.0Vcut offで放電したときの放電容量(C1)と、室温で1Cにて4.2V満充電した後、−20℃雰囲気下において、0.5C、3.0Vcut offで放電したときの放電容量(C2)と、を測定し、「C2/C1」を−20℃放電特性とした。
サンプル1〜サンプル7の測定結果を表1に示す。
表1に示すように、サンプル1〜サンプル5では、サンプル6より−20℃放電特性が向上した。サンプル6では、表面開孔率が小さくイオン導電性が低下するため、−20℃放電特性が低下した。サンプル7では、表面開孔率が大きいため、捲回時にポリフッ化ビニリデンの一部が剥離し均一なポリフッ化ビニリデン樹脂層を形成することができなかった。
<サンプル8>
ポリエチレン微多孔膜に、アラミドをN−メチル−2−ピロリドンに溶解した溶液を卓上コータにて塗布し、水浴に入れて相分離させた後、熱風にて乾燥させることで、骨格が三次元網目状に連結した構造を有するアラミドよりなる樹脂層を形成するようにしてセパレータ4を作製した。
作製したセパレータを用いて以下に説明するようにして、18650サイズの円筒型電池を作製した。
コバルト酸リチウム86質量部と、ポリフッ化ビニリデン4質量部と、カーボンブラック10質量部と、を溶剤であるN−メチル−2−ピロリドンに分散させ、正極合剤スラリーを得た。これを、正極集電体である厚さ15μmのアルミニウム箔の両面に塗布、乾燥後、プレスすることにより正極合剤層を形成し、正極を得た。
また、人造黒鉛90質量部と、ポリフッ化ビニリデン10質量部と、を溶剤であるN−メチル−2−ピロリドンに分散させて、負極合剤スラリーを得た。これを、負極集電体である銅箔の両面に塗布、乾燥後、プレスすることにより負極合剤層を形成し、負極を得た。
次に、正極集電体に正極リードを溶接などにより取り付けるとともに、負極集電体に負極リードを溶接により取り付けた。次に、正極と負極とをセパレータを介して巻回し、正極リードの先端部を安全弁機構に溶接するとともに、負極リードの先端部を電池缶に溶接して、巻回した正極および負極を一対の絶縁板で挟み電池缶の内部に収納した。正極および負極を電池缶の内部に収納した後、電解液を電池缶の内部に注入し、セパレータに含浸させた。
ここで、電解液は、エチレンカーボネート(EC)35wt%と、ジメチルカーボネート(DMC)63wt%と、ビニレンカーボネート(VC)2wt%と、を混合して調製した混合溶媒に、LiPF6を重量モル濃度が1.5mol/kgとなるように溶解させたものを用いた。
その後、電池缶の開口端部に電池蓋、安全弁機構および熱感抵抗素子を、ガスケットを介してかしめることにより固定した。以上により、サンプル6の円筒型電池(18650サイズ)を得た。
<サンプル9>
セパレータを作製する際に、アラミド溶液の濃度を調整して、表面開孔率を変化させた点以外は、サンプル8と同様にして、サンプル9の電池を作製した。
<サンプル10>
セパレータを作製する際に、アラミド溶液の濃度を調整して、表面開孔率を変化させた点以外は、サンプル8と同様にして、サンプル10の電池を作製した。
<サンプル11>
セパレータを作製する際に、アラミド溶液の濃度を調整して、表面開孔率を変化させた点以外は、サンプル8と同様にして、サンプル11の電池を作製した。
<サンプル12>
セパレータを作製する際に、アラミド溶液の濃度を調整して、表面開孔率を変化させた点以外は、サンプル8と同様にして、サンプル12の電池を作製した。
<サンプル13>
アラミド溶液の換わりにポリアミドイミドをN−メチル−2−ピロリドンに溶解させたポリアミドイミド溶液を用いた点以外は、サンプル8と同様にして、サンプル13の電池を作製した。
<サンプル14>
アラミド溶液の換わりに、アラミドとポリフッ化ビニリデンとを、アラミド:ポリフッ化ビニリデン=7:3(質量比)でN−メチル−2−ピロリドンに溶解させた溶液を用いた点以外は、サンプル8と同様にして、サンプル14の電池を作製した。
<サンプル15>
アラミド溶液の換わりに、アラミドとガラスとを、アラミド:ガラス=4:6(質量比)でN−メチル−2−ピロリドンに溶解させた溶液を用いた点以外は、サンプル8と同様にして、サンプル15の電池を作製した。
<サンプル16>
ポリエチレン微孔膜をそのままセパレータとして用いた点以外は、サンプル8と同様にして、サンプル16の電池を作製した。
<サンプル17>
セパレータを作製する際に、アラミド溶液の濃度を調整して、表面開孔率を変化させた点以外は、サンプル8と同様にして、サンプル17の電池を作製した。
<サンプル18>
セパレータを作製する際に、アラミド溶液の濃度を調整して、表面開孔率を変化させた点以外は、サンプル8と同様にして、サンプル18の電池を作製した。
<サンプル19>
アラミド溶液の換わりに、アラミドとポリフッ化ビニリデンとを、アラミド:ポリフッ化ビニリデン=1:9(質量比)でN−メチル−2−ピロリドンに溶解させた溶液を用いた点以外は、サンプル8と同様にして、サンプル19の電池を作製した。
サンプル8〜サンプル19の電池に用いたセパレータの表面開孔率および面積収縮率を測定した。また、サンプル8〜サンプル19の電池について、高温保存試験を行いガス噴出の有無を確認した。表面開孔率は、第2の樹脂層をSEMで観察して、上述した方法によって、算出した。面積収縮率の測定および高温保存試験は、以下に説明するようにして行った。
(面積収縮率の測定)
まず、セパレータを長手方向(MD)×幅方向(TD)=5cm×5cmに切り出し、それぞれの中心に沿って、4cm間隔になるように2点印をつけた。次に、予め200℃に加熱した恒温層中に、テフロン板上に固定せず静置させた上記セパレータを入れ、20分後に取り出しMD、TDそれぞれの予め印をつけた間隔をノギスにて測定し、下記計算式にて面積収縮率を算出した。
(式)
面積収縮率(%)=100−{[(「熱処理後MDの2点間隔」×「熱処理後TDの2点間隔」)/(「熱処理前のMD2点間隔(4cm)」×「熱処理前のTD2点間隔(4cm)」)]×100}
(高温保存試験)
満充電状態における開回路電圧が4.2Vとなるように充電を行い、この電池を140℃の恒温槽中に1時間放置し、1時間以内のガス噴出の有無を確認した。
測定結果を表2に示す。
表2に示すように、サンプル8〜サンプル15、サンプル17〜サンプル19では、サンプル16よりセパレータの熱収縮を低減することができた。サンプル17では、表面開孔率が小さく、イオン導電性が著しく悪いため、充電することができなかった。サンプル18では、表面開孔率が大きいため、熱収縮が大きく高温保存試験において、ガスが噴出した。サンプル19では、アラミドの配合割合が少ないので、熱収縮が大きく、高温保存試験においてガスが噴出した。
<サンプル20>
セパレータを作製する際に、アラミド溶液の濃度を調整して、面積密度を変化させた点以外は、サンプル8と同様にして、サンプル20の電池を作製した。
<サンプル21>
セパレータを作製する際に、アラミド溶液の濃度を調整して、面積密度を変化させた点以外は、サンプル20と同様にして、サンプル21の電池を作製した。
<サンプル22>
セパレータを作製する際に、アラミド溶液の濃度を調整して、面積密度を変化させた点以外は、サンプル20と同様にして、サンプル22の電池を作製した。
<サンプル23>
アラミド溶液の換わりにポリイミドをN−メチル−2−ピロリドンに溶解させたポリイミド溶液を用いた点以外は、サンプル20と同様にして、サンプル23の電池を作製した。
<サンプル24>
セパレータを作製する際に、ポリイミド溶液の濃度を調整して、面積密度を変化させた点以外は、サンプル23と同様にして、サンプル24の電池を作製した。
<サンプル25>
セパレータを作製する際に、ポリイミド溶液の濃度を調整して、面積密度を変化させた点以外は、サンプル23と同様にして、サンプル25の電池を作製した。
<サンプル26>
ポリエチレン微孔膜をそのままセパレータとして用いた点以外は、サンプル20と同様にして、サンプル26の電池を作製した。
サンプル20〜サンプル26の電池に用いたセパレータの面積収縮率を測定した。また、サンプル20〜サンプル26の電池について高温保存試験を行った。測定結果を表3に示す。
表3に示すように、サンプル20〜サンプル25では、サンプル26よりセパレータの熱収縮を低減でき、安全性を向上できることがわかった。
この発明は、上述したこの発明の実施形態に限定されるものでは無く、この発明の要旨を逸脱しない範囲内で様々な変形や応用が可能である。上述の実施形態では、リチウムイオン二次電池を例に挙げて説明したが、例えば、ニッケル水素電池、ニッケルカドミニウム電池、リチウム−二酸化マンガン電池、リチウム−硫化鉄電池、などにも適用可能である。
また。上述した実施形態および実施例では、負極の容量が、リチウムの吸蔵および放出による容量成分により表されるいわゆるリチウムイオン二次電池について説明したが、この発明は、負極活物質にリチウム金属を用い、負極の容量が、リチウムの析出および溶解による容量成分により表されるいわゆるリチウム金属二次電池、または、リチウムを吸蔵および放出することが可能な負極材料の充電容量を正極の充電容量よりも小さくすることにより、負極の容量がリチウムの吸蔵および放出による容量成分と、リチウムの析出および溶解による容量成分とを含み、かつその和により表されるようにした二次電池についても同様に適用することができる。
さらに、上述した実施形態および実施例においては、巻回構造を有する非水電解質二次電池について説明したが、この発明は、正極および負極を折り畳んだりあるいは積み重ねた構造を有する電池についても同様に適用することができる。加えて、いわゆるコイン型、ボタン型、角型などの電池についても適用することができる。さらに、二次電池に限定されず、一次電池にも適用可能である。
この発明の第1の実施形態による電池の構成を表す断面図である。 図1に示した電池における巻回電極体の一部を拡大して表す断面図である。 この発明の第1の実施形態による電池のセパレータの一例の拡大断面図である。 第2の樹脂層の構造を説明するためのSEM像である。 第2の樹脂層の構造を説明するためのSEM像である。 この発明の第1の実施形態による電池のセパレータの他の例の拡大断面図である。 この発明の第2の実施形態による電池の構成を表す断面図である。 図7で示した巻回電極体のI−I線に沿った断面図である。
符号の説明
1・・・電池缶
2・・・正極
2A・・・正極集電体
2B・・・正極合剤層
3・・・負極
3A・・・負極集電体
3B・・・負極合剤層
4・・・セパレータ
4a・・・第1の樹脂層
4b・・・第2の樹脂層
5,6・・・絶縁板
7・・・電池蓋
8・・・安全弁機構
9・・・熱感抵抗素子
10・・・ガスケット
11・・・ディスク板
12・・・センターピン
13・・・正極リード
14・・・負極リード
20・・・巻回電極体
30・・・電池素子
32・・・正極リード
33・・・負極リード
34,35・・・樹脂片
36・・・凹部
37・・・外装材

Claims (9)

  1. ポリオレフィン系樹脂を含む第1の樹脂層と、
    直径1μm以下の骨格が三次元網目状に連結した構造を有する樹脂を含む第2の樹脂層と、を少なくとも備えること
    を特徴とするセパレータ。
  2. 上記第2の樹脂層の表面開孔率が、30%以上80%以下であること
    を特徴とする請求項1記載のセパレータ。
  3. 上記樹脂は、フッ素系樹脂であること
    を特徴とする請求項1記載のセパレータ。
  4. 上記樹脂は、芳香族骨格と、イミド結合およびアミド結合のうちの少なくとも何れかと、を有する耐熱性樹脂であること
    を特徴とする請求項1記載のセパレータ。
  5. 上記耐熱性樹脂は、アラミド、ポリイミド、ポリアミドイミドよりなる群から選ばれた少なくとも1種であること
    を特徴とする請求項4記載のセパレータ。
  6. 上記第2の樹脂層は、さらにガラスを含むこと
    を特徴とする請求項1記載のセパレータ。
  7. 正極および負極と、電解質と、セパレータと、を有し、
    上記セパレ−タは、ポリオレフィン系樹脂を含む第1の樹脂層と、
    直径1μm以下の骨格が三次元網目状に連結した構造を有する樹脂を含む第2の樹脂層と、を少なくとも備えるものであること
    を特徴とする電池。
  8. 上記電解質の溶媒に有機溶媒を用いたこと
    を特徴とする請求項7記載の電池。
  9. 満充電状態における開回路電圧が4.2V以上4.6V以下であること
    を特徴とする請求項8記載の電池。
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