JP2009070519A - 光記録媒体及びその製造方法、並びに該光記録媒体の再生方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】簡易な構成であり、S/N比が大きく、多層化に好適な光記録媒体の提供。
【解決手段】本発明の光記録媒体1は、再生光が入射する一方の面に、微細な凹凸により前記再生光が回折する周期構造部5が形成された周期構造層3と、前記周期構造層3の一方の面に接して設けられ、前記再生光に対する屈折率が前記周期構造層3よりも低く、記録光が照射されると屈折率が変化する光記録層2とを備え、前記光記録層2の変化前の屈折率及び変化後の屈折率のうち一方の屈折率は、前記再生光を前記周期構造層3の他方の面側に透過させ、他方の屈折率は、前記回折光を前記周期構造部5により共鳴反射させる。
【選択図】 図4

Description

本発明は、光記録媒体に関し、特に、S/N比が大きく、多層化に好適な光記録媒体に関する。
DVD等の光記録媒体は、その記録容量を大型化することが望まれている。光記録媒体の記録容量を大きくする方法の1つとして、複数の記録層を重ねて、記録層を多層化する方法がある。このような記録層を多層化した光記録媒体(以下、多層化光記録媒体と称する場合がある)として、例えば、以下に示されるものが提案されている。
特許文献1は、積層された記録層等の各層の透過率及び反射率を最適化することで、各記録層の情報を読み取る多層化光記録媒体を開示する。
特許文献2は、互いに異なる光吸収領域を有する複数のフォトクロミック材料を積層した記録層を有し、各記録層のフォトクロミック材料に対応させた波長の光を照射することによって記録及び再生を行う多層化光記録媒体を開示する。
特許文献3は、ガラスマトリックスの光誘起屈折率を3次元的に変化させて情報を記録する多層化光記録媒体を開示する。
特許文献4は、記録層に導電性高分子エレクトロミック材料を使用する多層化光記録媒体を開示する。
しかしながら、上記特許文献1〜4の各多層化光記録媒体には、それぞれ、以下に示される問題がある。
特許文献1の多層化光記録媒体は、各記録層が反射層を備えているため、各層の透過率と記録感度とがトレードオフの関係にある。したがって、この引用文献1に記載されている方法によっては、多層化するにつれて、十分な再生信号のS/N比(Signal to Noise ratio)が得られなくなる。
特許文献2の多層化光記録媒体は、各記録層に対応させた波長の光によって記録及び再生が行われる。そのため、この多層化光記録媒体を再生等する装置は、光源等の構成が複雑、大型化してしまう。
特許文献3の多層化光記録媒体は、再生時、ガラスの小さな屈折率変化を読み取らせている。そのため、この特許文献3に記載されている方法によっては、十分な再生信号のS/N比が得られない。
特許文献4の多層化光記録媒体は、透過率を変化させるために記録層に電圧を印加する必要がある。そのため、この多層化光記録媒体の記録装置が複雑、大型化し、かつ、電圧を印加する時間も必要となる。
特公昭61−27815号公報 特開昭61−203450号公報 特開平8−220688号公報 特開2004−273055号公報
本発明は、従来における諸問題を解決し、以下の目的を達成することを課題とする。即ち、本発明は、簡易な構成であり、S/N比が大きく、多層化に好適な光記録媒体及びその効率的な製造方法、並びに該光記録媒体の再生方法を提供することを目的とする。
前記課題を解決するための手段は、以下の通りである。即ち、
<1>再生光の入射側である一方の面に、微細な凹凸により前記再生光が回折する周期構造部が形成された周期構造層を備え、前記周期構造層は、記録光が照射されると前記再生光に対する屈折率が変化する材料で構成され、前記周期構造層の変化前の屈折率及び変化後の屈折率のうち一方の屈折率は、前記再生光を前記周期構造層の他方の面側に透過させ、他方の屈折率は、前記回折光を前記周期構造部により共鳴反射させるものであることを特徴とする光記録媒体である。
該<1>に記載の光記録媒体において、再生光の入射側である一方の面に、微細な凹凸により前記再生光が回折する周期構造部が形成された周期構造層であって、記録光が照射されると前記再生光に対する屈折率が変化する材料で構成される周期構造層を備えることにより、前記周期構造層の変化前の屈折率及び変化後の屈折率のうち一方の屈折率は、前記再生光を前記周期構造層の他方の面側に透過させ、他方の屈折率は、前記回折光を前記周期構造部により共鳴反射させる。
<2>再生光の入射側である一方の面に、微細な凹凸により前記再生光が回折する周期構造部が形成された周期構造層と、前記周期構造層の一方の面に接して設けられ、前記再生光に対する屈折率が前記周期構造層よりも低く、記録光が照射されると屈折率が変化する光記録層と、を備え、前記光記録層の変化前の屈折率及び変化後の屈折率のうち一方の屈折率は、前記再生光を前記周期構造層の他方の面側に透過させ、他方の屈折率は、前記回折光を前記周期構造部により共鳴反射させるものであることを特徴とする光記録媒体である。
該<2>に記載の光記録媒体において、微細な凹凸により前記再生光が回折する周期構造部が形成された周期構造層と、前記周期構造層の一方の面に接して設けられ、前記再生光に対する屈折率が前記周期構造層よりも低く、記録光が照射されると屈折率が変化する光記録層と、を備えることにより、前記光記録層の変化前の屈折率及び変化後の屈折率のうち一方の屈折率は、前記再生光を前記周期構造層の他方の面側に透過させ、他方の屈折率は、前記回折光を前記周期構造部により共鳴反射させる。
<3>前記周期構造層の他方の面に接して設けられ、前記再生光に対する屈折率が前記周期構造層よりも低い低屈折率層を、さらに備えた前記<2>に記載の光記録媒体である。
<4>前記周期構造層、前記光記録層及び前記低屈折率層からなる基本ユニットを、複数個積み重ねて多層化した前記<3>記載の光記録媒体である。
<5>前記<1>から<4>のいずれかに記載の光記録媒体を製造する方法であって、低屈折率層を形成する低屈折率層形成工程と、該低屈折率層上に、周期構造層を形成する周期構造層形成工程と、該周期構造層上に、光記録層を形成する光記録層形成工程と、を備え、前記周期構造層形成工程において、該低屈折率層上に、前記再生光に対する屈折率が前記周期構造層よりも低い材料で薄膜を形成し、形成された薄膜をエッチング処理して、前記周期構造部を形成することを特徴とする光記録媒体の製造方法である。
<6>前記<1>から<4>のいずれかに記載の光記録媒体を再生する方法であって、前記光記録媒体を透過した再生光及び共鳴反射した再生光の少なくとも一方を検出して再生することを特徴とする光記録媒体の再生方法である。
本発明によると、従来における諸問題を解決することができ、簡易な構成であり、S/N比が大きく、多層化に好適な光記録媒体及びその効率的な製造方法、並びに該光記録媒体の再生方法を提供できる。
〔光記録媒体〕
本発明の光記録媒体は、少なくとも、周期構造層を備える。場合により、更に、光記録層、低屈折率層等の他の層を備える。
本発明の光記録媒体は、非特許文献1(R. Magnusson and S. S. Wang, Transmission band pass guided-mode resonance filters, Appl. Opt. Vol. 34, No. 35, 8106 (1995))等において示される回折格子(共鳴反射素子)を、周期構造層に用いたものである。該回折格子は、周囲の媒質の屈折率等の条件が、特定の条件となった場合に、入射光を共鳴反射する機能を有する。該回折格子は、通常、入射光(使用波長)と同等又は、該波長未満の大きさを有する周期的な凹凸構造を備える。
そして、本発明の光記録媒体は、光記録層の屈折率、周期構造層の屈折率、低屈折率層の屈折率、周期構造層の厚み、周期的な凹凸構造(回折格子、周期構造部)の大きさ、使用波長等の条件を、適宜、設定することにより、周期構造層における共鳴反射の発生条件を制御(共鳴波長を変化)できる。本発明の光記録媒体は、光記録層の屈折率又は周期構造層の屈折率を変化させることにより、共鳴反射を発生させ、あるいは、共鳴反射を発生させないようにするものである。
共鳴反射が発生しない条件下では、該光記録媒体に入射した光はそのまま該光記録媒体中を透過する。これに対し、共鳴反射が発生する条件下では、該光記録媒体に入射した光は共鳴反射し、入射光側へ戻る。
該光記録媒体における共鳴反射の発生条件は、特に、光記録層の屈折率を変化させて制御することが好ましい。このように、光記録層の屈折率を変化させて共鳴反射の条件を制御すれば、光記録媒体の屈折率を変化させた個所に、情報を記録することが出来る。
なお、光記録層の屈折率を変化させて記録領域を形成し、該記録領域において共鳴反射を発生させてもよいし、反対に、該記録領域において共鳴反射を発生させないようにしてもよい。
上記の何れの場合においても、光記録層の記録領域と、記録領域ではない未記録領域との間では、光の反射率及び透過率の差が大きい。
つまり、本発明の光記録媒体は、光記録層の記録領域と未記録領域との間の反射光の強度比(コントラスト比)及び透過光の強度比(コントラスト比)が大きいため、S/N比を大きくとることができる。
また、本発明の光記録媒体は、従来の光記録媒体が供える反射層を特に設ける必要がないため、該反射層による透過光及び反射光の減衰を抑制できる。そのため、本発明の光記録媒体は、多層化しても大きなコントラスト比が得られ、大きなS/N比も得られる。したがって、本発明の光記録媒体は、多層化に好適な光記録媒体であると言える。
該光記録媒体の形状は、特に制限が無く目的に応じて適宜選択され、円盤状、矩形状(カード状)、テープ状、ドラム状等の種々の公知の形状をとり得る。例えば、該光記録媒体を、トラッキングの必要な光記録媒体として用いる場合、同心円状、スパイラル状等のトラキング用のグルーブが該光記録媒体に形成される。この場合、該光記録媒体のグルーブ上に、上記共鳴反射させる回折格子が形成される。
本発明の光記録媒体は、光記録層、周期構造層及び低屈折率層以外に、その他の構成として、ポリカーボネート等からなる基板、保護層、カバー層等の公知の部材を、適宜、備えてもよい。
以下、光記録層の屈折率を変化させて共鳴反射の発生条件を制御する光記録媒体を例に挙げて、本発明の光記録媒体を説明する。
〔第1実施形態:光記録媒体1〕
図1は、第1実施形態に係る光記録媒体1の構成を示す説明図(部分断面図)である。光記録媒体1は、記録・再生光の入射側から順に、光記録層2、周期構造層3及び低屈折率層4を備え、図1において上から順に、光記録層2、周期構造層3、低屈折率層4が配置している。
(光記録層)
前記光記録層2は、記録光が照射されると屈折率が変化可能な材料からなる。該光記録層2に用いられる材料としては、再生光に対する屈折率が周期構造層3よりも低く、記録光が照射されると屈折率が変化可能であれば、特に制限はなく、目的に応じて適宜選択することができる。光記録層2の屈折率を周期構造層3よりも低くするのは、周期構造層3をそれよりも屈折率の低い光記録層2及び低屈折率層4で挟むことにより、周期構造層3の周期構造部5で回折した再生光が、周期構造層3内で全反射するようにするためである。もっとも、光記録層2や低屈折率層4がなくなっても、つまり、周期構造層3が直接空気に触れる構成であっても、その空気を屈折率の低い層として機能させることにより、回折光を周期構造層3内で全反射させることが可能である(詳細は後述する)。
前記材料としては、例えば、記録光が照射されると架橋して屈折率が変化する光架橋性樹脂(フォトポリマー)、二格子吸収を利用した色素材料、フォトリフラクティブ結晶材料がある。
具体的には、例えば、非特許文献2(W. J. Gambogi, W. K. Smothers, K.W. Steijin, S. H. Stevenson and A. M. Weber, Color holography using Dupont holographic recording fims, Proc. SPIE, 2405 62(1995))に示されるHRF−700X059、HRF−700X060、HRF−700X063(いずれもデュポン社製)を用いることができる。
(周期構造層)
前記周期構造層3は、図1において示されるように、前記光記録層2と、前記低屈折率層4との間に配置している。本実施形態において、該周期構造層3は、再生光が入射する面(光記録層2と接する面)に、微細な凹凸により再生光が回折する周期構造部5が形成されている。符号6は、周期構造部5以外の他の部分の周期構造層3を示す。
<周期構造部>
図2は、図1に示される光記録媒体1の周期構造層3の一部である周期構造部5の構成を示す説明図(部分断面図)である。前記周期構造部5は、図2に示されるように、凸部7と、凹部8が周期的に配列した周期構造を有する。
図2において、Lは、周期構造部5の厚みを表す。なお、Lは光記録媒体1の凸部7の高さ及び凹部8の深さでもある。図2において示される符号pは、凸部7の幅を表し、符号dは凹部8の幅を表す。符号Cは、周期構造の1組の凸部7及び凹部8からなる凹凸周期を表す。
本実施形態において、周期構造の凸部7の幅p、凹部8の幅d及び凹凸周期C(ピッチ)は、いずれも再生波長よりも短く設定されているが、共鳴反射を発生させるものであれば、これに限定されない。また、周期構造層5の厚みも、共鳴反射を発生させるために、再生光の波長よりも短く設定されているが、同様に、これに限定されるものではない。
該周期構造部5は、図1に示されるように、前記光記録層2と接触している。該周期構造部5の凹部8には、前記光記録層2の一部分が隙間なく充填されている。つまり、充填された光記録層2の一部分は、該周期構造部5の凹部8の形状に沿った(凹部8と相補的な)凸部形状となっている。
該周期構造部5において、互いに屈折率の異なる、凸部7と、凹部8内の光記録層2とが交互に配置してしている。本実施形態においては、凸部7の屈折率の方が、凹部8内の光記録層2の屈折率よりも高く設定されている。
なお、該周期構造部5の凹凸形状は、再生光の共鳴反射を誘起する構造であれば特に制限はなく、適宜、選択することができ、例えば、凸部7及び凹部8を縞状に配置した周期構造部、ピット状(孔状)の凹部8と、該凹部8以外の個所からなる凸部7とからなる周期構造部が挙げられる。
周期構造層3に用いられる材料としては、前記光記録層2よりも高い屈折率を有するものであれば、特に制限はなく、適宜、選択することができるが、例えば、TiO、Ta、HfOなどが好ましい。
(低屈折率層)
低屈折率層4は、周期構造層3の再生光入射側と反対側の面に接して設けられている。
該低屈折率層4は、前記周期構造層3よりも屈折率の低い材料からなる。該材料としては、前記周期構造層3よりも屈折率が低ければ特に制限がなく、適宜、選択することができ、例えば、アクリル樹脂、メタクリル酸樹脂、ポリメチルメタクリレート等のアクリル系樹脂、ポリカーボネート樹脂、ポリスチレン樹脂等の樹脂が挙げられる。低屈折率層4が周期構造層3よりも屈折率の低い材料からなるのは、上記したように、周期構造部5で回折した再生光を、周期構造層3内で全反射させるためである。このため、低屈折率層4を省略する(周期構造層3に接する空気を屈折率の低い層として機能させる)ことも可能である(後述する第3実施形態参照)。
(光記録媒体の記録方法)
図3は、光記録媒体1に記録光9が照射されて光記録層2中に記録領域10が形成された様子を示す説明図(部分断面図)である。図3に示されるように、光記録媒体1は、前記光記録層2に記録光9が照射されると、光記録層2の屈折率が変化して記録領域10が形成される。該記録光9の照射は、適宜、公知の記録光照射手段を用いて行われる。本実施形態においては、該記録光9は、光記録媒体1の光記録層側から照射される。
該記録領域10は、必ずしも、光記録層2の厚み方向のすべてにわたって形成される必要はないが、少なくとも光記録層2と、周期構造層3の周期構造部5との接触面を覆うように形成されることが好ましい。より具体的には、周期構造層3の周期構造部5の凹部8内に充填している光記録材料2の屈折率が少なくとも変化して、記録領域10が形成されることが好ましい。このように光記録材料2の記録領域10の屈折率が変化することで、記録領域10においてのみ再生光が共鳴反射したり、あるいは、記録領域10においてのみ再生光が透過したりするようになる(詳細は後述する)。
該記録領域10は、該光記録媒体1に適宜形成される。形成される該記録領域10の個数は、目的に応じて適宜、設定される。
ここで、光記録層2に記録領域10が形成される前後の屈折率の変化について説明する。記録領域10が形成される前の光記録層2の屈折率がn10であり、記録領域10の屈折率がn11である場合、これらの屈折率の関係は、n10<n11、及びn10>n11のいずれであってもよい。つまり、記録光を照射することによって、光記録層2の屈折率を高めてもよく、反対に、記録光を照射することによって、光記録層2の屈折率を低くしてもよい。
なお、屈折率が変化していない領域は、未だ記録がない領域であり、未記録領域11となっている。
(光記録媒体の再生方法)
図4は、光記録媒体1の再生原理を示す説明図である。この光記録媒体1の光記録層2には、記録領域10及び未記録領域11がある。再生光12は、前記記録光9と同じ波長を有し、光記録層側から、光記録媒体1に対して光記録層2側に略垂直に照射される。なお、再生光の照射は、公知の再生光照射装置を用いて行われる。本実施形態においては、再生光と記録光の波長は、同一のものを用いているが、他の実施形態においては、互いに異なっていてもよい。
再生光12が、未記録領域11に向けて照射されると、再生光12は、光記録層2、周期構造層3及び低屈折率層4をそのまま透過する。これに対し、再生光12が記録領域10に向けて照射されると、再生光12は光記録層2中の記録領域10を透過した後、周期構造層3の周期構造部5で回折し、周期構造層3内を全反射した回折光が周期構造部5によってカップリングすることにより、共鳴反射する。共鳴反射した光13(以下、共鳴反射光と称する場合がある)は、光記録媒体1の再生光入射側へ向けて進む。
このように、光記録媒体1の記録領域10に再生光12を照射した場合と、未記録領域11に再生光12を照射した場合とでは、再生光の挙動が異なる。光記録媒体1は、この再生光12の異なる挙動を利用して記録情報が検出され、再生される。つまり、該光記録媒体1は、共鳴反射光13を検出することによって、記録された情報を読み出し、再生できる。なお、共鳴反射光13の検出には、適宜、公知の検出装置を用いることができる。
光記録媒体1から検出される光は、理想的には、記録領域10からの光(共鳴反射光)のみである。そのため、再生光12を記録領域10に照射して得られる反射光(共鳴反射光13)と、未記録領域11に照射して得られる反射光との強度比(コントラスト比)が、非常に大きく、その結果、S/N比も大きくとることができる。
なお、光記録媒体1の他の再生方法として、低屈折率層4側に検出装置を設置して、光記録層2側から低屈折率層4側へ透過する光を検出し、該光記録媒体1に記録された情報を再生する方法がある。
記録領域10において共鳴反射光13が発生すると、該記録領域10を透過する光は、著しく少なくなり、理想的には、該記録領域10を透過する光が無くなる。そのため、非記録領域11を透過する光と、記録領域10を透過する光との強度比(コントラスト比)が、非常に大きく、その結果、S/N比も大きくとることができる。
〔光記録媒体の製造方法〕
以下、光記録媒体の製造方法を説明する。
本実施形態に係る光記録媒体の製造方法は、少なくとも、低屈折率層形成工程と、周期構造層形成工程と、光記録層形成工程とを含む。
(低屈折率層形成工程)
前記低屈折率層形成工程は、周期構造層よりも屈折率の低い材料を用いて、低屈折率層を形成する工程である。
前記材料が、例えば、ポリメチルメタクリレート等の樹脂からなる場合、該樹脂を、アセトン、メチルエチルケトン、酢酸エチル、トルエン等の有機溶媒に溶解して樹脂溶液を調製し、調製された該樹脂溶液を、ポリカーボネート等の基板上にスピンコーティング等によって塗布し、塗布した樹脂溶液を乾燥することによって、低屈折率層が形成される。
なお、低屈折率層形成工程においては、適宜、公知の溶液調製方法、塗布方法、乾燥方法等を用いることができる。
(周期構造層形成工程)
前記周期構造層形成工程は、周期構造層を形成する工程である。周期構造層は、光記録層よりも高い屈折率を有する材料を用いて形成される。
例えば、前記基板上に形成した低屈折率層上に、先ず真空蒸着法等の公知の方法により該材料からなる薄膜を形成する。その後、該薄膜上に、更に、フォトポリマー等からなるレジスト層を形成し、該レジスト層に、所定の凹凸形状を有するモールド等で凹凸形状を転写し、レジスト層(マスク)を介して、前記薄膜をエッチングすることによって、周期構造層の周期構造部(の凸部)を一体的に製造できる。
(光記録層形成工程)
前記光記録層形成工程は、前記周期構造層上に、光記録層を形成するものである。周期構造部の上に、周期構造層の屈折率よりも低い屈折率を有する材料の樹脂溶液をスピンコート等の公知の方法により塗布し、該樹脂溶液を乾燥することによって、光記録層を形成することができる。
なお、HRF−700X059等の市販の材料を用いる場合、適宜、該材料を溶剤に溶解して、用いることができる。
本発明の光記録媒体の製造方法において、前記低屈折率層形成工程、周期構造層形成工程、光記録層形成工程の順は、該光記録媒体が製造可能であれば、特に制限はない。
〔第2実施形態:光記録媒体101〕
図5は、本発明の第2実施形態に係る光記録媒体101の構成を示す説明図(部分断面図)である。該光記録媒体101は、上記第1実施形態の光記録媒体1と同様、光記録層2、周期構造層3及び低屈折率層4を備える。但し、この光記録媒体101は、記録領域10において再生光が透過し、未記録領域11において共鳴反射するように、光記録層2、周期構造層3及び低屈折率層4の屈折率等の条件が設定されている点が、上記第1実施形態の光記録媒体1と大きく異なる。
光記録媒体101は、光記録層2側から再生光12を照射し、低屈折率層4側から透過光、又は光記録層2側から反射光(共鳴反射光)を検出することによって、該光記録媒体101の記録情報を再生できる。
〔第3実施形態:光記録媒体201〕
図6は、本発明の第3実施形態に係る光記録媒体201の構成を示す説明図である。該光記録媒体201は、光記録層2及び周期構造層3を備えるが、上記第1実施形態の光記録媒体1のように、低屈折率層4を備えるものではない。
光記録媒体201は、上記光記録媒体1と同様、記録領域10において再生光が共鳴反射し、未記録領域11において再生光が透過する構成となっている。
該光記録媒体201では、外気(空気)が、上記光記録媒体1の低屈折率層4の機能を果たしている。このため、上記光記録媒体1のような低屈折率層4を特に設ける必要がなくなる。
〔第4実施形態:光記録媒体301〕
図7は、光記録媒体301の構成を示す説明図である。該光記録媒体301は、記録光(図示せず)が照射されると、屈折率が変化する周期構造層303を備える。該周期構造層は、他の実施形態の周期構造層3と同様、周期構造部5を有する。該周期構造部5は、凸部7及び凹部8を有する。
該光記録媒体301は、周期構造層3において、屈折率が変化した箇所301が記録領域310となり、変化していない領域が未記録領域311となっている。周期構造層3の記録領域310に再生光12が照射されると共鳴反射光13が生じ、未記録領域311に再生光12が照射されると、該再生光12は該光記録媒体301を透過する。なお、該光記録媒体301は、保護層302と、低屈折率層304とを備える。
他の実施形態においては、屈折率が変化していない箇所において、共鳴反射光を発生させ、屈折率を変化させた箇所において再生光を透過させる構成としてもよい。
以下、本発明の実施例について説明するが、本発明は下記実施例に何ら限定されるものではない。
(実施例1)
〔光記録媒体〕
本実施例1の光記録媒体の基本構成は、図1等に示される第1実施形態に係る光記録媒体1に対応する。そのため、以後、本実施例の光記録媒体を、説明の便宜上、光記録媒体1と称し、適宜、図1等を用いて説明する。
本実施例1の光記録媒体1は、405nmの青色レーザーダイオードを再生光として用いるものである。
該光記録媒体1は、光記録層2と、周期構造層3と、低屈折率層4とを備え、更に、低屈折率層4と接する基板を備える。該光記録媒体1の光記録層2の屈折率nは1.57、周期構造層3の屈折率nは2.25、及び低屈折率層の屈折率nは1.50に設定されている。
光記録層2の材料として、HFR−700(デュポン社製)を用いた。 周期構造層3は、TiOを用いて一体的に形成した。低屈折率層4の材料として、ポリメチルメタクリレートを用いた。なお、基板は、ポリカーボネートからなる。
本実施例1の光記録媒体1において、前記周期構造層3の凹凸周期C(ピッチ)は200nm、周期構造部5の厚みLは21nm、周期構造の凸部7の幅pは100nm、周期構造の凹部8の幅(溝の幅)dは100nmにそれぞれ設定した(図2参照)。また、周期構造部5(凸部7)を除いた周期構造層3の厚みLは75nmに設定した。
<記録>
本実施例1の光記録媒体1に記録光(405nm)を集光して照射し、光記録層2内のフォトポリマーを反応させて屈折率を高め、記録領域10を形成した(図3参照)。
なお、照射する記録光の強度、時間は、変化後の光記録層(記録領域10)の屈折率が、約1.60となるように設定した。
<再生>
記録領域10を形成した本実施例1の光記録媒体を405nmの再生光で再生した。再生光は、光記録媒体の光記録層2側からであって、周期構造層3の法線方向から照射した。
図4に示されるように、再生光12が、情報が記録されていない未記録領域11に照射されると、再生光12は周期構造層3を透過して低屈折率層4側へ向かい、再生光12が記録領域10に照射されると、再生光12は共鳴反射し、共鳴反射光13が光記録層2側へ向かうようになる。
本実施例1の光記録媒体1は、光記録層2の屈折率が1.57から1.60に変化すると、周期構造層3が再生光12をほとんど透過しなくなる。
ここで、図8を用いて光記録層2の屈折率の変化と、光記録媒体1の再生光の透過率との関係を説明する。図8は、光記録層2の屈折率と、光記録媒体1に照射された再生光の透過率との関係を示すグラフである。図8において、縦軸は透過率を表し、横軸は光記録層2の屈折率を表す。
図8に示されるように、光記録層2の屈折率が1.57の時、即ち、光記録層2が未記録領域11の場合、透過率は略1.0(略100%)となっていることがわかる。
これに対し、光記録層2の屈折率が1.60の時、即ち、屈折率が変化して光記録層2中に記録領域11が形成された場合、再生光は、殆ど光記録媒体1を透過しなくなり、共鳴反射されることがわかる。
これは、周期構造層3の周期構造部5の凹部8に充填され、入り込んでいる部分を含む光記録層2の屈折率が、1.58から1.60に変化したことによって、周期構造部5が、共鳴反射を発生させる回折格子として機能したためと考えられる。
なお、光記録層2の屈折率が1.60よりも大きくなると、光記録媒体1を透過する光が急激に増える。
このように、光記録媒体1は、光記録層2の屈折率を僅かに変化させるだけで、共鳴反射を発生させない場合と、共鳴反射を発生させる場合とを切り替えられることがわかる。
本実施例1の光記録媒体1の再生方法は、光記録層2側から照射した再生光が、記録領域10において共鳴反射されることを利用したものである。該再生方法は、光記録媒体1の光記録層2側に、所定の公知の光検出装置(図示せず)を配置し、該光検出装置によって、記録領域10において共鳴反射された光を検出し、その検出結果に基づいて再生するものである。
本実施例1の光記録媒体1は、光記録層2の屈折率を僅かに変化させただけで、大きなコントラスト比の透過光及び反射光が得られ、大きなS/N比が得られる。
(実施例2)
〔光記録媒体の製造方法〕
上記実施例1の光記録媒体1の製造方法を、以下、説明する。
<低屈折率層形成工程>
図9は、光記録媒体1の製造工程を示す説明図である。図9(a)に示されるように、先ず、所定形状に加工したポリカーボネート基板15(厚み:600μm)を用意し、このポリカーボネート基板15の上に、スピンコートによって、ポリメチルメタクリレート(重量平均分子量:500,000)樹脂溶液を塗布した。塗布後、該樹脂溶液を乾燥して、ポリカーボネート基板上に樹脂薄膜(低屈折率層4)を形成した。形成された樹脂薄膜の膜厚は約1μmであった。
なお該樹脂溶液は、ポリメチルメタクリレートをアニソールで溶解したもの(15質量%)を用いた。
<周期構造層形成工程>
前記低屈折率層形成工程により、形成された樹脂薄膜(低屈折率層4)の上に、真空蒸着法によって、TiO薄膜70を形成した(図9(b)参照)。該薄膜70の膜厚は、約100nmであった。
該薄膜70の上に、更に、光硬化性樹脂(PAK−01、東洋合成工業製)をスピンコートによって塗布し、光硬化性樹脂の塗膜80を形成した。塗布後、該塗膜80を乾燥した。
乾燥後、該塗膜80の表面に、周期構造を形成するための凹凸パターンを備えた合成石英ガラス製モールド90を押し当てた(図9(c)参照)。その後、該モールド90を塗膜80に押し当てたまま、該モールド90越しに、光硬化性樹脂からなる塗膜80に対し、紫外線を照射して、該光硬化性樹脂を硬化させた。その後、該モールド90を除去し、該塗膜80に該モールド90の有する凹凸パターンを転写した(図9(d)参照)。
凹凸パターンが転写された塗膜80を、マスクとして、上記TiO薄膜70をエッチングした。その後、該マスク(塗膜80)を除去して、周期構造層5(凸部7)を有する周期構造層3を得た(図9(e)参照)。
なお、上記モールド90の凹凸パターンは、電子ビーム露光装置を用いて形成した。該凹凸パターンは、凹凸の溝が同心円状に配置している。
<光記録層形成工程>
前記周期構造層形成工程により形成された周期構造層3の上に、HRF−700X059(デュポン社製)を、ジクロロメタンとメタノールの混合液に溶解して調製した樹脂溶液をスピンコートによって塗布し、該樹脂溶液を乾燥して光記録層2を形成した。
以上のように、低屈折率層形成工程、周期構造層形成工程及び光記録層形成工程を経て、光記録媒体1を得た。
(実施例3)
〔多層化光記録媒体〕
実施例3の光記録媒体は、積層された複数の光記録層を有する多層化光記録媒体である。 図10は、実施例3の多層化光記録媒体の構成を示す説明図(部分断面図)である。多層化光記録媒体401は、光記録層2、周期構造層3及び低屈折率層4からなる1組を、基本構成としている。なお、この基本構成を基本ユニット150と称する。
実施例3の多層化光記録媒体401の該基本ユニット150の各層は、実施例1の光記録媒体1の光記録層2、周期構造層3及び低屈折率層4に、それぞれ対応する。
図10に示されるように、実施例3の多層化光記録媒体401は、4つの基本ユニット150を備える。実施例3の多層化光記録媒体401の基本ユニット150は、すべて同じ構成とした。なお他の実施形態の多層化光記録媒体401においては、互いに異なる構成を有する基本ユニットを用いてもよい。
なお、図10において、最も下に配置する基本ユニット150は、ポリカーボネート基板15上に形成されている。
また、各基本ユニット150の間には、保護層120が形成されている。実施例3の該保護層120は、ZnS−SiOからなる。ZnSとSiOの混合比率(モル比)は、ZnS:SiO=80:20である。基本ユニット150の上に、更に他の基本ユニット150を形成する際、基本ユニット150の光記録層2の上に、直接、低屈折率層4を形成するための樹脂溶液が塗布されると、該樹脂溶液中に光記録層2が溶け出してしまう。そのため、該保護層120を、隣り合う基本ユニット150の間に介在させることによって、一方の基本ユニット150の光記録層2と、他方の基本ユニット150の低屈折率層4とが混ざり合うのを防止している。なお、該保護層120は、同組成のターゲットを用いたスパッタリングによって形成した。
図10において、最も上に配置する基本ユニット150上には、保護層120を介してカバー層110が形成されている。該カバー層110は、ポリカーボネートからなる。
実施例3の多層化光記録媒体401に情報が記録されていない場合、再生光は、積層された基本ユニット150を透過できる。
各基本ユニット150の光記録層へのフォーカス、トラッキングは、低屈折率層4と、周期構造層3との屈折率差による界面反射によって制御できる。
なお、共鳴反射の条件は再生光の入射角度に依存するため、光記録媒体(基本ユニット)に対して略垂直に入射した再生光が共鳴反射しても、斜めに入射した再生光は、同じ波長であっても共鳴反射されない。
そのため、図11に示されるように、多層化光記録媒体401の1つの基本ユニット150に再生光を集光した場合、その他の基本ユニット150には、集光していない再生光12が照射されるのみであって、該再生光12の殆どが基本ユニット150(周期構造層3)に対し、傾斜して入射するため、他の基本ユニット150における共鳴反射は最小限に抑えられる。
図1は、光記録媒体1の構成を示す説明図である。 図2は、光記録媒体1の周期構造層3の一部である周期構造部5の構成を示す説明図である。 図3は、光記録媒体1に記録光9を照射して光記録層2中に記録領域10が形成された様子を示す説明図である。 図4は、光記録媒体1の再生原理を示す説明図である。 図5は、光記録媒体101の構成を示す説明図である。 図6は、光記録媒体201の構成を示す説明図である。 図7は、光記録媒体301の構成を示す説明図である。 図8は、光記録層の屈折率と、光記録媒体に照射された再生光の透過率との関係を示すグラフである。 図9は、光記録媒体1の製造工程を示す説明図である。 図10は、多層化光記録媒体の構成を示す説明図である。 図11は、多層化光記録媒体の再生時の様子を示す説明図である。
符号の説明
1 光記録場体
2 光記録層
3 周期構造層
4 低屈折率層
5 周期構造部
7 凸部
8 凹部
C 凹凸周期
p 凸部の幅
d 凹部の幅
周期構造部の厚み
周期構造部を除いた部分の厚み
9 記録光
10 記録領域
11 未記録領域
12 再生光
13 共鳴反射光
15 基板
101 光記録媒体
201 光記録媒体
301 光記録媒体
401 光記録媒体(多層化光記録媒体)

Claims (6)

  1. 再生光の入射側である一方の面に、微細な凹凸により前記再生光が回折する周期構造部が形成された周期構造層を備え、
    前記周期構造層は、記録光が照射されると前記再生光に対する屈折率が変化する材料で構成され、
    前記周期構造層の変化前の屈折率及び変化後の屈折率のうち一方の屈折率は、前記再生光を前記周期構造層の他方の面側に透過させ、他方の屈折率は、前記回折光を前記周期構造部により共鳴反射させるものであることを特徴とする光記録媒体。
  2. 再生光の入射側である一方の面に、微細な凹凸により前記再生光が回折する周期構造部が形成された周期構造層と、
    前記周期構造層の一方の面に接して設けられ、前記再生光に対する屈折率が前記周期構造層よりも低く、記録光が照射されると屈折率が変化する光記録層と、を備え、
    前記光記録層の変化前の屈折率及び変化後の屈折率のうち一方の屈折率は、前記再生光を前記周期構造層の他方の面側に透過させ、他方の屈折率は、前記回折光を前記周期構造部により共鳴反射させるものであることを特徴とする光記録媒体。
  3. 前記周期構造層の他方の面に接して設けられ、前記再生光に対する屈折率が前記周期構造層よりも低い低屈折率層を、さらに備えたことを特徴とする請求項2に記載の光記録媒体。
  4. 前記周期構造層、前記光記録層及び前記低屈折率層からなる基本ユニットを、複数個積み重ねて多層化した請求項3に記載の光記録媒体。
  5. 請求項3又は4のいずれかに記載の光記録媒体を製造する方法であって、
    低屈折率層を形成する低屈折率層形成工程と、
    該低屈折率層上に、周期構造層を形成する周期構造層形成工程と、
    該周期構造層上に、光記録層を形成する光記録層形成工程と、を備え、
    前記周期構造層形成工程において、
    該低屈折率層上に、前記再生光に対する屈折率が前記周期構造層よりも低い材料で薄膜を形成し、
    形成された薄膜をエッチング処理して、前記周期構造部を形成することを特徴とする光記録媒体の製造方法。
  6. 請求項1から4のいずれかに記載の光記録媒体を再生する方法であって、
    前記光記録媒体を透過した再生光及び共鳴反射した再生光の少なくとも一方を検出して再生することを特徴とする光記録媒体の再生方法。
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WO2016098329A1 (ja) * 2014-12-15 2016-06-23 凸版印刷株式会社 表示体及び表示体の製造方法

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