JP2009068159A - レピア・ヘッド用糸クランプ及びその動作方法 - Google Patents

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    • D03D47/23Thread grippers

Abstract

【課題】レピア織機内で緯糸2、2’、2’’、2’’’を堅く締め付けるための、レピア・ヘッド10用糸クランプを提供すること。
【解決手段】糸クランプ1は、第1及び第2の保持部材3、4を有し、保持部材は、緯糸を保持するために、締付け区域3a、4a内で互いに押し付けることができる。さらに、1つ又は複数の緯糸2、2’、2’’、2’’’を偏向させ、保持力を増大させるために、1つ又は複数の偏向要素7、7’が糸クランプに設けられており、少なくとも1つの偏向要素7、7’が制御可能である。
【選択図】図3

Description

本発明は、請求項1の前提部分による、レピア織機内で緯糸を堅く締め付けるためのレピア・ヘッド用糸クランプ、そのような糸クランプを有するレピア・ヘッド、及びそのような糸クランプの動作方法に関し、且つ、そのような糸クランプを有し、又はそのようなレピア・ヘッドを有し、又はそのような方法を実施するように装備されたレピア織機に関する。
レピア織機において、緯糸は、レピア・ロッド又は可撓性のテープに固定されたブリンガ・レピアによって、杼口(shed)内に挿入され、杼口の中央部分内の移送点にて、テイカ・レピアによって引き継がれ、さらに移送される。ブリンガ・レピアは、与えられた緯糸を確実に受け取り、緯糸を杼口に挿入し、それを正確にテイカ・レピアへと運ぶという役目を有する。各レピアは、緯糸を挿入する間に緯糸を堅く締め付けるための糸クランプを有するレピア・ヘッドを備える。自動締付け糸クランプ、すなわち受動糸クランプでは、糸の引継ぎは、緯糸をそれぞれの糸クランプのプリセット締付け区域に引き込み、又はそこから引き出すことによって行われる。異なる太さ又は異なる滑らかさの緯糸を有する織物を製造するために、制御される糸クランプを一方又は両方のレピア・ヘッド内で使用することができ、ブリンガ・レピアの糸クランプは、能動的に開かれ又は解放され、一方テイカ・レピアの糸クランプは、能動的に閉じられ又は荷重される。
通常の糸クランプは、主に保持部材としてレバーを備え、レバーは第2の保持部材とともに、緯糸を堅く締め付けるためのくさび様の締付け間隙を形成し、締付け間隙は、レバーの回転点に向かって先細になる。締付け力は、糸クランプへの入口において最も弱く、そこから糸クランプの内側に向かって大きくなる。粗い緯糸及びきめ細かい緯糸が次々に挿入された場合、特に自動締付け糸クランプでは、より大きい締付け力を必要とする粗い緯糸が、受取り中に糸クランプの入口にて最初は堅く締め付けられるが、糸クランプでは締付け力が小さいため、粗い緯糸は弱くしか保持されず、一方、より小さい締付け力を必要とするきめ細かい緯糸は、糸クランプ内にさらに引き込まれ、それに対応して強く保持されるという状況が生じる。緯糸挿入中に粗い緯糸が十分に堅く保持されず、一方、きめ細かい緯糸がテイカ・レピアへの移送中に強く保持され過ぎ、裂ける可能性があるので、いずれの場合も、動作中の故障が生じる可能性がある。
異なる太さの2つの緯糸が同時に挿入されるときに、さらなる問題が生じる。ほとんどの場合、糸プレゼンタ(presenter)は、緯糸順序を制御できない。たとえば、緯糸の引継ぎ中に、最初により太い緯糸が、次いで細い緯糸が現れる場合、それにより、主に弾性が与えられる締付け間隙が、より太い緯糸によってさらに拡張され、続いて受け取られるより細い緯糸が、締付け間隙内にもはや適切に保持されず、失われるという危険性がある。
本発明の目的は、様々な緯糸、また特に複数の異なる緯糸を、同じ糸クランプを用いて次々に又は同時に挿入することを可能にする、レピア織機内の緯糸を堅く締め付けるためのレピア・ヘッド用糸クランプ、そのような糸クランプを有するレピア・ヘッド、及びそのような糸クランプの動作方法、ならびに、そのような糸クランプを有し、又はそのようなレピア・ヘッドを有し、又はそのような方法を実施するように装備されたレピア織機を、利用可能にすることである。
この目的は、請求項1で定義する糸クランプ、請求項8で定義するレピア・ヘッド、請求項9で定義する方法、及び請求項14で定義するレピア織機によって達成される。
レピア織機内で緯糸を堅く締め付けるための、レピア・ヘッドのための本発明による糸クランプは、第1及び第2の保持部材を備え、保持部材は、1つ又は複数の緯糸を保持するために、締付け区域内で互いに向かって押し付けることができる。さらに、1つ又は複数の緯糸を偏向させ、保持力を増大させるために、1つ又は複数の偏向要素が糸クランプにて設けられており、少なくとも1つの偏向要素が制御可能である。このために、少なくとも1つの偏向要素は、必要に応じて、特に2つの保持部材とは別に偏向要素を作動させるための、それ自体のアクチュエータを備えることができる。少なくとも1つの偏向要素のアクチュエータは、たとえば、磁気又は圧電アクチュエータとして製作することができる。少なくとも1つの偏向要素は、有利には、1つ又は複数の緯糸が糸クランプ内で締め付けられるときに制御することができる。
有利な変形例では、2つの保持部材が、自動的に締め付けるように製作され、且つ/又は受動締付け装置として設計される。さらに有利な変形例では、少なくとも1つの偏向要素は、レバー・アームとして形成され、又はレバー・アーム上に配置される。
さらに有利な変形例では、少なくとも1つの偏向要素は、締付け区域内に配置され、さらに有利な変形例では、締付け区域の側部に配置される。当然、たとえば締付け区域内、及びそれぞれ締付け区域の一方の側部又は両方の側部にある偏向要素など、複数の制御可能な偏向要素を設けることができる。
第1及び第2の保持部材を有する、レピア織機のレピア・ヘッド用の糸クランプを動作させるための、本発明による方法では、2つの保持部材が締付け区域内で互いに向かって押され、1つ又は複数の緯糸が締付け区域内で保持され、1つ又は複数の偏向要素が設けられ、それによって、1つ又は複数の緯糸が偏向させられ、糸クランプの保持力が増大される。さらに、1つ又は複数の緯糸を挿入するために、少なくとも1つの偏向要素が制御される。必要に応じて、少なくとも1つの制御される偏向要素を、個々の緯糸をそれぞれ挿入するために制御することができる。
この方法の有利な実施例では、1つ又は複数の緯糸の受取り及び/又は移行中に、少なくとも1つの制御される偏向要素を後退させることができ、且つ/又は、1つ又は複数の緯糸をさらに、少なくとも1つの制御される偏向要素によって、挿入中に保持することができ、偏向要素は糸の通路内に沈められる。
この方法のさらに有利な実施例では、1つ又は複数の緯糸が、受取りのために締付け区域内に引き込まれ、互いに向かって押し付けられる保持部材によって締付け区域内で保持され、続いて、少なくとも1つの制御される偏向要素が、糸の通路内に沈められる。
この方法のさらに有利な実施例では、1つ又は複数の緯糸をテイカ・レピアへと移行させるために、少なくとも1つの制御される偏向要素が、糸の通路から引っ込められ、続いて1つ又は複数の緯糸は、ブリンガ・レピア・ヘッド内に配置された締付け区域の外に引き出される。
さらに、本発明は、レピア・ヘッド、特に、上記変形例のうちの1つによる糸クランプを有するブリンガ又はテイカ・レピアのレピア・ヘッドに関し、また、上記実施例のうちの1つによる糸クランプを有し、且つ/又は上記説明によるレピア・ヘッドを有し、且つ/又は上記説明による方法を実行するように装備された、レピア織機に関する。
本発明による糸クランプ、レピア・ヘッド、及び方法、ならびにまた、本発明によるレピア織機は、従来技術の糸クランプと比較すると、たとえば様々な細さ、様々な質感、又は様々な材料の緯糸など、広範囲の様々な緯糸に、同じ糸クランプを使用することができるという利点を有する。同じことが、複数の異なる緯糸が同時に挿入される場合にも当てはまる。一方、1つ又は複数の緯糸は、受取り中に、1つ又は複数の制御可能な偏向要素による妨害又は損傷を受けない。というのも、これらの偏向要素は、糸の通路から引っ込めることができ、挿入中は、1つ又は複数の緯糸はさらに、糸の通路内に沈められた1つ又は複数の偏向要素によって保持される。必要に応じて、1つ又は複数の緯糸をテイカ・レピアへと移行させる間に、緯糸を妨害せず、又はそれらに損傷を与えないように、1つ又は複数の制御される偏向要素を引っ込めることができる。通常の制御される糸クランプの代わりに、制御可能な偏向要素を有する自動締付け糸クランプが使用される場合、作動中に締付け力を供給又は克服する必要がないので、偏向要素の作動に必要とされる力及びエネルギーのコスト及び複雑性は、より低い。
実施例の上記説明は、単なる例示の役割を果たすに過ぎない。さらに有利な実施例を、従属請求項及び図面に見ることができる。さらに、本発明の文脈では、説明又は図示される実施例及び変形例からの個々の特徴は、新しい実施例を形成するために、互いに組み合わせることができる。
以下で、実施例及び図面を参照しながら、本発明をより詳細に説明する。
図1は、緯糸挿入開始時のレピア織機20の実施例の一部分を示す。この実施例では、レピア織機は、レピア・ヘッド10を有するブリンガ・レピアと、図示されない糸保管部(thread store)から引き出される複数の糸2、2’、2’’、2’’’と、経糸21と、挿入のために1つ又は複数の緯糸2をブリンガ・レピアに与えるための複数の糸プレセンタ23aを有する、色選択装置23と、挿入された1つ又は複数の緯糸を、筬打ち又は布縁部にて筬打ちするための筬24とを備える。経糸21は、筬24と筬打ち縁部(beat−up edge)との間に杼口22を形成し、その中に、1つ又は複数の緯糸2が挿入される。レピア・ヘッド10は、挿入中に1つ又は複数の緯糸2を堅く保持するための、糸クランプ1を備える。必要に応じて、この実施例のレピア織機は、たとえばテイカ・レピア、杼口形成部材、駆動装置、及び/又は制御装置など、図1に示されないさらなる構成要素を有することができる。
図2は、本発明による緯糸2を堅く締め付けるための糸クランプを有するレピア・ヘッド10の一実施例を示す斜視図である。この実施例の糸クランプは、第1の保持部材3及び第2の保持部材4を備え、これらの保持部材は、1つ又は複数の緯糸を保持するために、締付け区域3a、4a内で互いに向かって押し付けることができる。さらに、糸クランプには、1つ又は複数の緯糸2を偏向させ、保持力を増大させるための、1つ又は複数の偏向要素7が設けられており、少なくとも1つの偏向要素7が制御可能である。第1の保持部材3及び第2の保持部材4、ならびに少なくとも1つの偏向要素7は、任意選択で、回転軸5の周りで回転可能とすることができる、レバー・アームとして形成することができる。レピア・ヘッド10は、必要に応じて、下方部品11、上方部品12、及びそれぞれの場合に、一方の側部上又は両方の側部上に側部部品14を含むことができる。糸クランプの構造及び可能な変形例に関する詳細について考慮しながら、図3、図3A、図3B、図4、図4A、図4Bの詳細図の以下の説明を参照する。
図3は、図2の実施例からの糸クランプの詳細図を示し、図3A及び図3Bはそれぞれ、緯糸挿入中及び緯糸受取り又は移送中の、図2の実施例を通る断面図を示す。この実施例の糸クランプ1は、第1の及び第2の保持部材3、4を備え、これらの保持部材は、1つ又は複数の緯糸2を保持するために、締付け区域3a、4a内で互いに向かって押し付けることができる。さらに、糸クランプには、1つ又は複数の緯糸2を偏向させ、保持力を増大させるための、1つ又は複数の偏向要素7が設けられており、少なくとも1つの偏向要素7が制御可能である。
作動については、少なくとも1つの偏向要素7は、偏向要素を作動させるため、特にそれを2つの保持部材3、4と別に作動させるための、それ自体のアクチュエータを必要に応じて備えることができ、少なくとも1つの偏向要素のアクチュエータを、たとえば、磁気又は圧電アクチュエータとして構成することができる。別の適切なアクチュエータを使用することもできるが、磁気アクチュエータは、偏向要素を無接触で作動させることが可能であるという利点を有する。アクチュエータはたとえば、偏向要素7の磁化可能部品と協働する、電磁石8を含むことができる。しかし、磁気アクチュエータはまた、たとえば強磁性部品又は永久磁石8など、磁化可能部品を含むこともでき、その磁化可能部品は、偏向要素7に接続され、且つ、たとえばレピア織機のレピア・テープ・ガイド内など、レピア・ヘッドの外側に配置することができるさらなる磁化可能部品と協働する。必要な場合レピア・テープ・ガイド内に配置されるさらなる磁化可能部品を、永久磁石として、又は電磁石のコア又はヨークとして、設計することができる。それ自体のアクチュエータがあるため、1つ又は複数の緯糸2が糸クランプ1内に締め付けられるときに、少なくとも1つの偏向要素7を、作動及び/又は制御することができる。
有利な変形例では、少なくとも1つの偏向要素7が、レバー・アームとして形成され、又はレバー・アームの上に配置される。すなわち、たとえば、第1の保持部材3及び第2の保持部材4、ならびに少なくとも1つの偏向要素7を、それぞれの場合に、任意選択でレバー・アームとして、たとえば図3に示すように、その回転軸5の周りで枢動可能とすることができる2つの腕を有するレバーのレバー・アームとして、製作することができる。
さらに有利な変形例では、2つの保持部材3、4は、自動締付け装置として、且つ/又は受動締付け装置として設計される。すなわち、それぞれの場合に、たとえば、保持部材を互いに向かって押すために、及び/又は、規定の位置、すなわち1つ又は複数の緯糸を偏向させることができる位置若しくは偏向要素が糸の通路を解放する位置に、偏向要素を保つために、第1の保持部材3及び第2の保持部材4と、少なくとも1つの偏向要素7とに弾性を与え、又はそれらを弾性的に支承し、或いは、それらにばね力を加えることができる。第2の保持部材4は、たとえば図3に示すように、通常、保持部材を互いに向かって押すためにばね6.1の圧力による作用を受け、且つ/又は、偏向要素は、たとえばばね6.2の圧力又は張力の作用を受ける。ただし、必要に応じて、2つの保持部材3、4の接触圧力を制御することも可能であり、このために、2つの保持部材の締付け区域3a、4aを開き且つ/又は閉じ、且つ/又は解放し且つ/又は荷重するための、追加のアクチュエータが設けられる。
さらに有利な変形例では、少なくとも1つの偏向要素7が、図3、図3A、及び図3Bに示すように締付け区域3a、4aの側部に配置される。当然、複数の制御可能な偏向要素を設けることもでき、それらの偏向要素はたとえば、締付け区域の両方の側部上、又は、任意選択で締付け区域内に配置することができ、且つ、側部にて、締付け区域の一方の側部又は両方の側部上に配置することができる。
1つ又は複数の緯糸を偏向させるために、又は任意選択で保持力を増大させるために、1つ又は複数の制御不可能な、又は固定された偏向要素12aを、糸クランプ1内又は関連するレピア・ヘッド内にさらに設けることができる。たとえば、固定された偏向要素12aを、関連するレピア・ヘッドの上方部品に形成することができ、これは、糸の通路をさらに偏向させる。
図4は、本発明による糸クランプの第2の実施例を示す詳細図であり、図4A及び図4Bはそれぞれ、緯糸挿入中及び緯糸受取り又は移送中の、図4の実施例を通る断面図を示す。第2の実施例の糸クランプ1は、第1の保持部材3及び第2の保持部材4を備え、これらの保持部材は、1つ又は複数の緯糸2を保持するために、締付け区域3a、4a内で互いに向かって押し付けられる。さらに、糸クランプには、1つ又は複数の緯糸2を偏向させ、保持力を増大させるための、1つ又は複数の偏向要素7’が設けられており、少なくとも1つの偏向要素7’が制御可能である。
図4、図4A、及び図4Bに示す第2の実施例は、少なくとも1つの制御される偏向要素7’の配置及び設計のみにより、図3、図3A、及び図3Bに示される実施例と区別される。糸クランプの構造及び可能な変形例の詳細に関して、図3、図3A、及び図3Bの説明と関連付けて説明された、第1の実施例の上記説明を参照する。
偏向要素7’は、第2の実施例では、保持部材3、4の締付け区域3a、4a内で、たとえば、糸の通路に対する締付け区域内の中央に配置される。必要に応じて、締付け区域内でそれぞれの保持部材内に、通路又は切抜き部を設けることができ、その中に、1つ又は複数の緯糸を偏向させるために、少なくとも1つの偏向要素7’を沈めることができる。当然、複数の制御可能な偏向要素を設けることもでき、これらの偏向要素は、たとえば、締付け区域の両方の側部上、及び任意選択で締付け区域内、及び側部にて締付け区域の片方の側部上又は両方の側部上に、配置することができる。
必要に応じて、偏向要素7’を、長手方向で、ほぼ対称及び少なくとも部分的に対称にすることができる。このために、偏向要素は、たとえば2つの腕を有するレバーとして設計することができ、このレバーは、偏向要素を、第1の保持部材3及び/又は第2の保持部材4の両方の側部上に取り付けることができるように、たとえば中間部分内のフレーム様形状とすることができる。偏向要素7’の対称又は少なくとも部分的に対称の設計は、図4、図4A、及び図4Bに示すように、偏向要素7’が保持部材の締付け区域3a、4aに対してほぼ中央に配置されるとき、特に有利である。
本発明による方法の実施例を、図2、図3、図3A、図4、図4A、及び図4Bを参照しながら以下で説明する。第1の保持部材3及び第2の保持部材4を有するレピア織機のための、レピア・ヘッド10用の糸クランプの動作方法では、2つの保持部材が、締付け区域3a、4a内で互いに向かって押され、1つ又は複数の緯糸2が、締付け区域内で保持され、1つ又は複数の偏向要素7、7’、12aが設けられ、それにより1つ又は複数の緯糸2を偏向させることができ、糸クランプの保持力を増大させることができる。さらに、1つ又は複数の緯糸2をそれぞれ挿入するために、少なくとも1つの偏向要素7、7’が制御される。必要に応じて、少なくとも1つの制御される偏向要素7、7’を、個々の緯糸をそれぞれ挿入するために制御することができる。
方法の有利な実施例では、1つ又は複数の緯糸2の受取り及び/又は移行中に、少なくとも1つの制御される偏向要素7、7’は、図3B及び図4Bに示すように引っ込められ、且つ/又は1つ又は複数の緯糸はさらに、挿入中に少なくとも1つの制御される偏向要素によって保持され、偏向要素は、図3A及び図4Aに示すように、糸の通路内に沈む。
方法のさらに有利な実施例では、少なくとも1つの制御される偏向要素7、7’は、1つ又は複数の緯糸2をテイカ・レピアに移行させるために、糸の通路から引っ込められ、最終的に1つ又は複数の緯糸2は、ブリンガ・レピア・ヘッド内に配置された締付け区域3a、4aから引き出される。
方法のさらに有利な実施例では、1つ又は複数の緯糸2は、受取りのために締付け区域3a、4a内に引き込まれ、締付け区域内で互いに向かって押し付けられる保持部材3、4によって保持され、最後に、少なくとも1つの制御される偏向要素7、7’が、糸の通路内に沈められる。
さらに、本発明は、上記変形例のうちの1つによる糸クランプ1を有し、且つ/又は上記説明によるレピア・ヘッド10を有し、且つ/又は上記説明による方法を実行するように装備された、レピア織機を含む。
上記説明による糸クランプ、レピア・ヘッド、及び方法は、従来技術からの糸クランプと比較して、たとえば様々な細さ、様々な質感、又は様々な材料の緯糸など、様々な緯糸の比較的広範な選択のために、同じ糸クランプを使用することができるという利点を有する。同じことが、特に、複数の異なる緯糸が次々に又は同時に挿入される場合にも当てはまる。保持部材が、受動締付け装置として形成される場合、制御される偏向要素により、より高い保持力を実現することができ、偏向要素を作動させるための電力及びエネルギー消費は、通常の制御される糸クランプを作動させるための電力及びエネルギー消費より小さい。
緯糸挿入の開始時のレピア織機の実施例の一部分を示す図である。 本発明による糸クランプを有するレピア・ヘッドの実施例を示す斜視図である。 図2の実施例の糸クランプを詳細に示す図である。 緯糸挿入中の図2の実施例の断面図である。 緯糸受取り又は移送中の図2の実施例の断面図である。 本発明による糸クランプの第2の実施例を詳細に示す図である。 緯糸挿入中の図4の実施例の断面図である。 緯糸受取り又は移送中の図4の実施例の断面図である。
符号の説明
1 糸クランプ
2、2’、2’’、2’’’ 糸
3 第1の保持部材
4 第2の保持部材
3a、4a 締付け区域
5 回転軸
6.1 ばね
6.2 ばね
7’ 偏向要素
8 電磁石
10 レピア・ヘッド
11 下方部品
12 上方部品
12a 偏向要素
14 側部部品
20 レピア織機
21 経糸
22 杼口
23 色選択装置
23a 糸プレセンタ
24 筬

Claims (14)

  1. レピア織機内で緯糸(2、2’、2’’、2’’’)を堅く締め付けるための、レピア・ヘッド(10)用糸クランプであって、前記糸クランプ(1)が、第1及び第2の保持部材(3、4)を有し、前記保持部材は、1つ又は複数の緯糸を保持するために、締付け区域(3a、4a)内で互いに押し付けることができ、前記締付け区域において、前記1つ又は複数の緯糸(2、2’、2’’、2’’’)を偏向させるため、及び前記保持力を増大させるために、1つ又は複数の偏向要素(7、7’)が、前記糸クランプにて設けられ、少なくとも1つの偏向要素(7、7’)が、制御可能であることを特徴とする、糸クランプ。
  2. 前記少なくとも1つの偏向要素(7、7’)が、前記偏向要素を作動させるため、特にそれを前記2つの保持部材(3、4)とは別に作動させるための、それ自体のアクチュエータ(8)、特に磁気アクチュエータを有する、請求項1に記載の糸クランプ。
  3. 前記1つ又は複数の緯糸(2、2’、2’’、2’’’)が前記糸クランプ内で締め付けられるときに、前記少なくとも1つの偏向要素(7、7’)を制御することができる、請求項1又は2に記載の糸クランプ。
  4. 前記2つの保持部材(3、4)が、自動的に締め付けるように、且つ/又は受動締付け装置として製作される、請求項1から3までのいずれか一項に記載の糸クランプ。
  5. 前記少なくとも1つの偏向要素(7、7’)が、レバー・アームとして形成され、又はレバー・アーム上に配置される、請求項1から4までのいずれか一項に記載の糸クランプ。
  6. 前記少なくとも1つの偏向要素(7、7’)が、前記締付け区域(3a、4a)内に配置される、請求項1から5までのいずれか一項に記載の糸クランプ。
  7. 前記少なくとも1つの偏向要素(7、7’)が、前記締付け区域(3a、4a)の側部に配置される、請求項1から6までのいずれか一項に記載の糸クランプ。
  8. 請求項1から8までのいずれか一項に記載の糸クランプ(1)を備える、レピア・ヘッド。
  9. 第1及び第2の保持部材(3、4)を有するレピア織機のレピア・ヘッド(10)用の、糸クランプ(1)の動作方法であって、前記2つの保持部材が、締付け区域(3a、4a)内で互いに向かって押し付けられ、1つ又は複数の緯糸(2、2’、2’’、2’’’)が、前記締付け区域内で保持され、1つ又は複数の偏向要素(7、7’、12a)が設けられ、それによって、前記1つ又は複数の緯糸が偏向させられ、前記糸クランプの前記保持力が増大され、少なくとも1つの偏向要素(7、7’)が、前記1つ又は複数の緯糸を挿入するために、それぞれ制御されることを特徴とする、動作方法。
  10. 前記少なくとも1つの制御される偏向要素(7、7’)が、個々の緯糸をそれぞれ挿入するために制御される、請求項9に記載の方法。
  11. 前記1つ又は複数の緯糸(2、2’、2’’、2’’’)の受取り中及び/又は移行中に、前記少なくとも1つの制御される偏向要素(7、7’)が引っ込められ、且つ/又は、挿入中に、前記1つ又は複数の緯糸がさらに、前記少なくとも1つの制御される偏向要素によって保持され、前記偏向要素が、前記糸の前記通路内に沈められる、請求項9又は10に記載の方法。
  12. 前記1つ又は複数の緯糸(2、2’、2’’、2’’’)が、前記締付け区域(3a、4a)内に受け取るように引き込まれ、互いに向かって押し付けられる前記保持部材(3、4)によって、前記締付け区域内で保持され、少なくとも1つの制御される偏向要素(7、7’)が、続いて前記糸の前記通路内へと動かされる、請求項9から11までのいずれか一項に記載の方法。
  13. 前記1つ又は複数の緯糸(2、2’、2’’、2’’’)をテイカ・レピアへと移行させるために、前記少なくとも1つの制御される偏向要素(7、7’)が、前記糸の前記通路から引っ込められ、続いて、この前記1つ又は複数の緯糸(2、2’、2’’、2’’’)が、前記締付け区域(3a、4a)から引き抜かれる、請求項9から12までのいずれか一項に記載の方法。
  14. 請求項1から7までのいずれか一項に記載の糸クランプ(1)を有し、且つ/又は請求項8に記載のレピア・ヘッド(10)を有し、且つ/又は請求項9から13までのいずれか一項に記載の方法を実行するように装備された、レピア織機。
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