JP2009065856A - 作業機 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】機枠2の下部側に作業部8を備え、機枠2は、回転自在に支持された入力軸12を有するギアケース3と、このギアケース3の左右両側に設けられたサポートアーム4とを備えており、機枠2に入力軸12からの動力により駆動可能なコンプレッサ72が設けられ、サポートアーム4にコンプレッサ72からの空気を貯めるエアータンク部70が形成されている点にある。
【選択図】図1
Description
エアー補助作業を行う場合は、エアータンク付きのコンプレッサを用意して、このコンプレッサを用いてエアー補助作業を行っていた。機枠上にコンプレッサを配置させたものとしては、例えば、特許文献2に開示されたものがある。
また、機枠上にコンプレッサを配置する場合は、エアータンクの設置場所を確保しなければならず、機枠全体(作業機)が大型化すると共に、他の作業をする際にはエアータンクが邪魔になることがあった。
この技術的課題を解決する本発明の他の技術的手段は、機枠の下部側に作業部を備え、前記機枠は、回転自在に支持された入力軸を有するギアケースと、このギアケースの左右両側に設けられた左右一対のサポートアームと、一方のサポートアームの外側に設けられた伝動ケースと、他方のサポートアームの外側に設けられたサイドフレームとを備え、一方のサポートアームに、前記入力軸からの動力を伝動ケースを介して作業部の回転軸に伝達する伝動軸が設けられており、前記機枠に前記入力軸からの動力により駆動可能なコンプレッサが設けられ、前記伝動軸を設けていない他方のサポートアームに、コンプレッサからの空気を貯めるエアータンク部が形成されている点にある。
前記作業部とサポートアームとの間に上部カバーと、この上部カバーの後端側に上下揺動自在に支持された後部カバーとが設けられ、この後部カバーとサポートアームとの間に当該後部カバーを昇降させる昇降機構が設けられており、前記昇降機構は、前記作業部に対する後部カバーの上下位置をロックするオートハンガーと、前記後部カバーを伸縮により上昇させるエアーシリンダとを備え、このエアーシリンダと前記エアータンク部とが空気供給可能に連通されていることが好ましい。
前記入力軸と同軸上で且つギアケースの後部側に、入力軸からの動力をコンプレッサに断接自在に伝達する動力取出伝動手段を有する動力取出ケースが設けられ、この動力取出ケースに対してコンプレッサが装着されていることが好ましい。
これによれば、ギアケースの後部側の空きスペースにコンプレッサを配置することができ、コンパクト化が図れる。
図1において、本発明の作業機はロータリー耕耘機であって、このロータリ耕耘機1は、トラクタ等の車両の後部等に、三点リンク機構等を介して着脱自在に連結される機枠2を備えている。
この機枠2は、左右方向中央部のギアケース3から左右両側に左右一対のサポートアーム4、4を突設すると共に、左側(一方)のサポートアーム4Lの外端側に伝動ケース5の上部を連結し、且つ、右側(他方)のサポートアーム4Rの外端側にサイドフレーム6の上部を連結して、背面視門型状に主構成されている。
前記機枠2の下部側にはロータリ耕耘部(作業部)8が設けられており、このロータリ耕耘部8は、伝動ケース5とサイドフレーム6との下部間に、左右方向の軸心廻りに回転自在に支持された爪軸(回転軸)9と、この爪軸9に、左右方向に亘って取り付けられた多数の耕耘爪10とを備えている。
また、機枠2には、前記ロータリ耕耘部8を覆う耕耘カバー16が設けられており、この耕耘カバー16は、ロータリ耕耘部8の上方を覆う上部カバー17と、ロータリ耕耘部8の後方を覆う後部カバー18と、この後部カバー18の下端側に取り付けられて接地するフラップカバー19と、ロータリ耕耘部8の後部の左右両側を覆う側部カバー20とを備えている。
また、機枠2には、左右のゲージ輪29を取り付ける支持装置30が設けられており、この支持装置30には、ゲージ輪29を設けない場合において、ロータリ耕耘機1をトラクタから外した状態で倒れないように支持するスタンド31が設けられている。
この支持フレーム32の後部フレーム部材36の左右方向外端側に、それぞれゲージ輪29が取り付けられている。側部フレーム部材34は、前側の外筒38と、この外筒38に前後方向移動自在に挿入された後部の内筒39とを備えていて、前後方向(長さ方向)伸縮自在とされて長さ調整可能とされている。なお、外筒38と内筒39とは、両者を貫通するピンによって、その前後方向の相対移動の規制(側部フレーム部材34の伸縮規制)がなされる。
図1〜4に示すように、このロータリ耕耘機1において、左右一対のサポートアーム4、4と後部カバー18との間には、後部カバー18を昇降させる昇降機構37が設けられている。この昇降機構37は、後部カバー18を下方側に付勢する弾下機能を有する左右一対のオートハンガー45と、後部カバー18を伸縮により上昇させるエアーシリンダ46とを備えている。
左右各オートハンガー45の前端は、サポートアーム4、4に設けられた第3ブラケット49に揺動自在に連結され、左右各オートハンガー45の後端は、後部カバー18を補強する補強部材に設けられた第4ブラケット50に揺動自在に連結されている。
ロッド52は、パイプ材によって構成されており、その前端側がサポートアーム4に固定された第3ブラケット49に左右方向の軸心回りに回動自在に枢支されていて、上下揺動自在とされている。このロッド52には軸芯方向に複数の係合孔56が設けられている。
図5に示すように、前記左右支持壁58の間のホルダ54には上下に貫通する貫通孔が設けられ、この貫通孔にロックピン60が上下移動自在に支持されている。左右支持壁58の間にはバネ受け61が設けられ、このバネ受け61にロックピン60が挿入されている。バネ受け61とホルダ54との間にはロックピン60を係合孔56側へ付勢するバネ62が介装されている。ロックピン60にはバネ受け61の上方に位置するストッパ63が固定されている。
さらに、後部カバー18を引き上げると、ロックピン60の頭部60aが係合孔56を構成する孔壁に摺動して、一旦、係合孔56から離れて係合が解除される。そして、この係合孔56とは異なる別の係合孔にロックピン60の頭部60aが係合することとなり、一段高くなった位置で後部カバー18の上下位置が固定されることになる。
また、ロッド52に套嵌されたコイルバネ53の後端側は、ホルダ54に接当して位置決めされ、コイルバネ53の前端側は、ロッド52に対して軸方向移動不能に係止されたバネ受部材55に接当して位置決めされる。そして、コイルバネ53が、バネ受部材55とホルダ54との間に、圧縮状に介在されることにより、コイルバネ53の付勢力によって後部カバー18が下方に付勢されるようになっている。コイルバネ53及びバネ受部材55が弾下機能となっている。
図1、6に示すように、左側サポートアーム4Lは、筒状に形成されてギアケース3の左側壁3Lから伝動ケース5に向けて突出しており、当該左側サポートアーム4L及びギアケース3に亘って伝動軸13が配置されている。
右側サポートアーム4Rは、筒状に形成されてギアケース3の右側壁3Rからサイドフレーム6に向けて突出しており、その内部に空気を貯めるエアータンク部70が形成されている。詳しくは、右側サポートアーム4Rの左端部はギアケース3の右側壁3Rにより閉鎖され、右端部はサイドフレーム6により閉鎖され、当該右側サポートアーム4R内が空気を貯める前記エアータンク部70とされている。
右側サポートアーム4Rの左端部側には、外部から空気をエアータンク部70に導入するための導入口71が設けられ、この導入口71にはギアケース3の後部側に設けられたコンプレッサ72が管部材73を介して接続され、コンプレッサ72とエアータンク部70とが空気供給可能に連通されている。
入力軸12は、ギアケース3の前側の左右方向中央部から当該ギアケース3内に挿通され、ベアリング78を介して前後方向の軸心廻りに回転自在に支持されている。ギアケース3内において、入力軸12は当該ギアケース3の後部側へ延設され、入力軸12の後端部にベアリング79を介して回転自在なベベルギア80が設けられている。入力軸12とベベルギア80とは同軸上に配置されて一体回転自在となっている。入力軸12に設けられたベベルギア80と伝動軸13に設けられたベベルギア68とは噛合しており、入力軸12からの動力が伝動軸13へと伝達するようになっている。
クラッチ87は、入力軸12の後部側に設けられたベベルギア80に回転自在に内嵌された連結軸88と、動力取出軸86の前側に当該動力取出軸86と一体回転自在に設けられたスライド筒89とを備えている。
スライド筒89は、動力取出軸86の前端部に前後摺動自在に外嵌されて、スライド筒89の内周面に内スプラインが形成され、スライド筒89の前端部に連結軸88のギア91に噛合可能なギア92が設けられている。スライド筒89には係合部材93を介して当該スライド筒89を前後方向にスライドさせる操作部材94が連結されている。スライド筒89の外周面に設けられた凹溝に係合部材93が係合し、この係合部材93に操作部材94の先端部が連結されている。
操作部材94の後側の係止溝97aに係止体が係止している状態では、操作部材94が接続位置に保持され、スライド筒44に設けたギア92と連結軸に設けたギア91が噛み合い、入力軸12の動力が連結軸88を介して動力取出軸86に伝達される。この状態から操作部材94を後側に移動して、後側の係止溝97aと係止体96との係止状態を解除し、前側の係止溝97bと係止体96とを係止すると、操作部材51が切断位置に保持される。操作部材51が切断位置にあるときは、スライド筒44のギア92と連結軸のギア91との噛み合いが解除され、入力軸12の動力は動力取出軸86に伝達されなくなる。
コンプレッサ72の入力軸99はホルダ98を介して動力取出軸86の後端部に連結されており、動力取出軸86の回転動力によってコンプレッサ72が駆動されるようになっている。コンプレッサ72が駆動すると、コンプレッサ72に取り付けた管部材73を介して空気をエアータンク部70に送り出すようになっている。なお、動力取出軸86、ホルダ67及びコンプレッサ72の入力軸99は同一軸心上に配置されている。
また、同時に、入力軸12の回転動力はベベルギア80を介して連結軸88に伝達される。このとき、操作部材94が接続位置であると、スライド筒44に設けたギア92と連結軸に設けたギア91が噛み合い、入力軸12の回転動力は動力取出軸86に伝達されてコンプレッサ72は駆動する。コンプレッサ72からの空気は管部材73を介してエアータンク部70に導入され、エアータンク部70に蓄圧される。ここで、弁体40を動作させてエアーシリンダ46を収縮させることによって、後部カバー18を持ち上げることができる。
[第2実施形態]
図7は、第2実施形態の作業機におけるギアケース及びサポートアーム内の内部図を示している。
閉鎖壁105には外部からの空気を導入する外部導入口106が設けられ、ピストン103が左側に退避した際に外部導入口106を開放すると共に、ピストン103が右側に突出した際に外部導入口106を閉鎖する第1開閉弁107が設けられている。また、閉鎖壁105にはピストン室103aの空気をエアータンク部70に送る送入口108が設けられ、ピストン103が左側に退避した際に送入口108を閉鎖すると共に、ピストン103が右側に突出した際に送入口108を開放する第2開閉弁109が設けられている。なお、外部導入口106は管部材110等を介して右側サポートアーム4Rの導入口71に連通している。
2 機枠
3 ギアケース
4 サポートアーム
4L 左側サポートアーム
4R 右側サポートアーム
12 入力軸
70 エアータンク部
72 コンプレッサ
Claims (5)
- 機枠の下部側に作業部を備え、前記機枠は、回転自在に支持された入力軸を有するギアケースと、このギアケースの左右両側に設けられたサポートアームとを備えており、
前記機枠に前記入力軸からの動力により駆動可能なコンプレッサが設けられ、前記サポートアームにコンプレッサからの空気を貯めるエアータンク部が形成されていることを特徴とする作業機。 - 機枠の下部側に作業部を備え、前記機枠は、回転自在に支持された入力軸を有するギアケースと、このギアケースの左右両側に設けられた左右一対のサポートアームと、一方のサポートアームの外側に設けられた伝動ケースと、他方のサポートアームの外側に設けられたサイドフレームとを備え、一方のサポートアームに、前記入力軸からの動力を伝動ケースを介して作業部の回転軸に伝達する伝動軸が設けられており、
前記機枠に前記入力軸からの動力により駆動可能なコンプレッサが設けられ、前記伝動軸を設けていない他方のサポートアームに、コンプレッサからの空気を貯めるエアータンク部が形成されていることを特徴とする作業機。 - 前記作業部とサポートアームとの間に上部カバーと、この上部カバーの後端側に上下揺動自在に支持された後部カバーとが設けられ、この後部カバーとサポートアームとの間に当該後部カバーを昇降させる昇降機構が設けられており、前記昇降機構は、前記作業部に対する後部カバーの上下位置をロックするオートハンガーと、前記後部カバーを伸縮により上昇させるエアーシリンダとを備え、このエアーシリンダと前記エアータンク部とが空気供給可能に連通されていることを特徴とする請求項1又は2に記載の作業機。
- 前記エアーシリンダは、前記エアータンク部の後方に配置されていることを特徴とする請求項3に記載の作業機。
- 前記入力軸と同軸上で且つギアケースの後部側に、入力軸からの動力をコンプレッサに断接自在に伝達する動力取出伝動手段を有する動力取出ケースが設けられ、この動力取出ケースに対してコンプレッサが装着されていることを特徴とする請求項1〜4のいずれかに記載の作業機。
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