JP4857227B2 - 作業機 - Google Patents

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Description

本発明は、例えば、耕耘機、ハロー等の作業機に関するものである。
従来、トラクタの後部に接続される耕耘機等の作業機には、ギアケースの左右両側に、左右一対のサポートアームが設けられ、一方のサポートアームの外端側に伝動ケースが連結され、他方のサポートアームの外端側にサイドフレームが連結され、一方のサポートアーム内に伝動軸が設けられ、伝動ケースとサイドフレームとの下部間に、耕耘部を構成する爪軸が軸心廻りに回転自在に支持され、入力軸の動力をギアケース内の伝動機構と伝動軸とを介して耕耘部に伝達して、爪軸を軸心廻りに回転させるようにしたものがある(例えば、特許文献1)。
さて、このような作業機においては、耕耘作業等により作業機自体(例えば、機枠、耕耘部)やトラクタが汚れたり、作業機を連結しているトラクタのタイヤの空気等が減るといったことが発生するため、エアーを用いて作業機及びトラクタの清掃やタイヤに空気を入れるといったエアー補助作業が必要となる。
エアー補助作業を行う場合は、エアータンク付きのコンプレッサを用意して、このコンプレッサを用いてエアー補助作業を行っていた。機枠上にコンプレッサを配置させたものとしては、例えば、特許文献2に開示されたものがある。
特開2002−281802号公報 特許第3683768号
特許文献2に示すように、機枠上にコンプレッサを配置する場合、設置スペースが限られることから、大型のエアータンクを有するコンプレッサを配置することは困難であるため、エアー補助作業によっては、エアータンクの容量不足のため、補助作業が満足にできないことがあった。
また、機枠上にコンプレッサを配置する場合は、エアータンクの設置場所を確保しなければならず、機枠全体(作業機)が大型化すると共に、他の作業をする際にはエアータンクが邪魔になることがあった。
そこで、本発明は、前記問題点に鑑みて、コンパクトでありながらエアータンクの容量を十分に確保でき、他の作業時に邪魔になることも防止できる作業機を提供することを目的とする。
この技術的課題を解決する本発明の技術的手段は、機枠の下部側に作業部を備え、前記機枠は、回転自在に支持された入力軸を有するギアケースと、このギアケースの左右両側に設けられたサポートアームとを備えており、前記機枠に前記入力軸からの動力により駆動可能なコンプレッサが設けられ、前記サポートアームにコンプレッサからの空気を貯めるエアータンク部が形成されている点にある。
この技術的課題を解決する本発明の他の技術的手段は、機枠の下部側に作業部を備え、前記機枠は、回転自在に支持された入力軸を有するギアケースと、このギアケースの左右両側に設けられた左右一対のサポートアームと、一方のサポートアームの外側に設けられた伝動ケースと、他方のサポートアームの外側に設けられたサイドフレームとを備え、一方のサポートアームに、前記入力軸からの動力を伝動ケースを介して作業部の回転軸に伝達する伝動軸が設けられており、前記機枠に前記入力軸からの動力により駆動可能なコンプレッサが設けられ、前記伝動軸を設けていない他方のサポートアームに、コンプレッサからの空気を貯めるエアータンク部が形成されている点にある。
これによれば、補助作業に伴うエアーの容量を十分に確保できると共に、エアータンク部の設置スペースを必要としないのでコンパクト化が図れる。さらには、作業部によって作業を行う場合などエアータンクが邪魔になることもない。
前記作業部とサポートアームとの間に上部カバーと、この上部カバーの後端側に上下揺動自在に支持された後部カバーとが設けられ、この後部カバーとサポートアームとの間に当該後部カバーを昇降させる昇降機構が設けられており、前記昇降機構は、前記作業部に対する後部カバーの上下位置をロックするオートハンガーと、前記後部カバーを伸縮により上昇させるエアーシリンダとを備え、このエアーシリンダと前記エアータンク部とが空気供給可能に連通されていることが好ましい。
前記エアーシリンダは、前記エアータンク部の後方に配置されていることが好ましい。これによれば、エアーシリンダとエアータンクとの空気供給の経路を短くできるため、昇降機構を簡素化することができる。
前記入力軸と同軸上で且つギアケースの後部側に、入力軸からの動力をコンプレッサに断接自在に伝達する動力取出伝動手段を有する動力取出ケースが設けられ、この動力取出ケースに対してコンプレッサが装着されていることが好ましい。
これによれば、ギアケースの後部側の空きスペースにコンプレッサを配置することができ、コンパクト化が図れる。
本発明の作業機によれば、コンパクトでありながらエアータンクの容量を十分に確保でき、他の作業時に邪魔になることも防止できる。
以下、本発明の実施の形態を図面を参照して説明する。
図1において、本発明の作業機はロータリー耕耘機であって、このロータリ耕耘機1は、トラクタ等の車両の後部等に、三点リンク機構等を介して着脱自在に連結される機枠2を備えている。
この機枠2は、左右方向中央部のギアケース3から左右両側に左右一対のサポートアーム4、4を突設すると共に、左側(一方)のサポートアーム4Lの外端側に伝動ケース5の上部を連結し、且つ、右側(他方)のサポートアーム4Rの外端側にサイドフレーム6の上部を連結して、背面視門型状に主構成されている。
図2に示すように、ギアケース3の上部にはトップマスト7が固定され、このトップマスト7の前上部には、三点リンク機構のトップリンク等が連結される上連結部25が設けられ、左右のサポートアーム4には、それぞれブラケット26が固定され、この左右各ブラケット26には、三点リンク機構の左右ロワーリンク等が連結される下連結部27が設けられている。
前記機枠2の下部側にはロータリ耕耘部(作業部)8が設けられており、このロータリ耕耘部8は、伝動ケース5とサイドフレーム6との下部間に、左右方向の軸心廻りに回転自在に支持された爪軸(回転軸)9と、この爪軸9に、左右方向に亘って取り付けられた多数の耕耘爪10とを備えている。
機枠2のギアケース3には、トラクタのPTO軸からユニバーサルジョイント等を介して動力を入力する入力軸12が設けられ、この入力軸12から入力された動力は、左側サポートアーム4L内に設けられた伝動軸13を介して伝動ケース5内のチェーン伝動機構に伝達されると共に、このチェーン伝動機構から爪軸9に伝達されて、該爪軸9が軸心回りに矢示A方向に回転駆動されるようになっている。
また、機枠2には、前記ロータリ耕耘部8を覆う耕耘カバー16が設けられており、この耕耘カバー16は、ロータリ耕耘部8の上方を覆う上部カバー17と、ロータリ耕耘部8の後方を覆う後部カバー18と、この後部カバー18の下端側に取り付けられて接地するフラップカバー19と、ロータリ耕耘部8の後部の左右両側を覆う側部カバー20とを備えている。
上部カバー17は、その左右方向の端部が、伝動ケース5とサイドフレーム6とに取り付けられた左右の側板21等に固定されている。後部カバー18は、その上端側が上部カバー17の後端側(機枠2側)に、左右方向の軸心を有する支軸22の軸心回りに回動自在に枢支されていて、上下揺動自在とされている。側部カバー20は、伝動ケース5又はサイドフレーム6等に取り付けられている。
また、機枠2には、左右のゲージ輪29を取り付ける支持装置30が設けられており、この支持装置30には、ゲージ輪29を設けない場合において、ロータリ耕耘機1をトラクタから外した状態で倒れないように支持するスタンド31が設けられている。
支持装置30は、前端側が機枠2側に枢支されて上下揺動自在とされた支持フレーム32と、この支持フレーム32の上下揺動位置を調節する高さ調整装置33とを備えている。支持フレーム32は、前後方向に配置されていて前端側が前記ブラケット26に左右方向の軸心廻りに回動自在に枢着された左右一対の側部フレーム部材34と、左右方向に配置されていて左右の側部フレーム部材34の後端側に取付固定された後部フレーム部材36とを備えている。
この支持フレーム32の後部フレーム部材36の左右方向外端側に、それぞれゲージ輪29が取り付けられている。側部フレーム部材34は、前側の外筒38と、この外筒38に前後方向移動自在に挿入された後部の内筒39とを備えていて、前後方向(長さ方向)伸縮自在とされて長さ調整可能とされている。なお、外筒38と内筒39とは、両者を貫通するピンによって、その前後方向の相対移動の規制(側部フレーム部材34の伸縮規制)がなされる。
高さ調整装置33は、支持フレーム32とトップマスト7との間に設けられると共に、ハンドル41の操作によって長さ方向に伸縮可能に構成された伸縮部材42を備え、伸縮部材42は図示省略の左右に配置された連結部材を介して外筒38(側部フレーム部材34の中途部)に連結されている。伸縮部材42を伸縮させることによって、支持フレーム32が上下揺動されてゲージ輪29の高さ調整がなされるようになっている。
図1〜4に示すように、このロータリ耕耘機1において、左右一対のサポートアーム4、4と後部カバー18との間には、後部カバー18を昇降させる昇降機構37が設けられている。この昇降機構37は、後部カバー18を下方側に付勢する弾下機能を有する左右一対のオートハンガー45と、後部カバー18を伸縮により上昇させるエアーシリンダ46とを備えている。
エアーシリンダ46は空気により伸縮するもので、エアーシリンダ46の前端は、右側サポートアーム4Rに設けられた第1ブラケット47に揺動自在に連結され、エアーシリンダ46の後端は、後部カバー18に設けられた第2ブラケット48に揺動自在に連結されている。
左右各オートハンガー45の前端は、サポートアーム4、4に設けられた第3ブラケット49に揺動自在に連結され、左右各オートハンガー45の後端は、後部カバー18を補強する補強部材に設けられた第4ブラケット50に揺動自在に連結されている。
オートハンガー45は、ロッド52と、このロッド52に套嵌されたコイルバネ53と、前記ロッド52が挿通されるホルダ54と、コイルバネ53の前端の位置決めをするバネ受部材55等とを備えている。
ロッド52は、パイプ材によって構成されており、その前端側がサポートアーム4に固定された第3ブラケット49に左右方向の軸心回りに回動自在に枢支されていて、上下揺動自在とされている。このロッド52には軸芯方向に複数の係合孔56が設けられている。
ホルダ54は樹脂等によって形成され、後部カバー18から上方に立ち上がる前記第4ブラケット50の上部に配置されている。また、ホルダ54の左右両側には軸部57が形成され、この軸部57が第4ブラケット50に設けられた支持孔69に嵌合されることにより当該ホルダ54が左右方向の軸心廻りに回動自在となっている。ホルダ54の左右両端には上方に突出する支持壁58が形成され、この支持壁58の上端側には左右方向の軸芯廻りに回動自在な操作レバー59が設けられている。
図5に示すように、前記左右支持壁58の間のホルダ54には上下に貫通する貫通孔が設けられ、この貫通孔にロックピン60が上下移動自在に支持されている。左右支持壁58の間にはバネ受け61が設けられ、このバネ受け61にロックピン60が挿入されている。バネ受け61とホルダ54との間にはロックピン60を係合孔56側へ付勢するバネ62が介装されている。ロックピン60にはバネ受け61の上方に位置するストッパ63が固定されている。
操作レバー59を立ち上げ位置(図5の位置A)にすると、ロックピン60の上下移動が許容されてロックピン60の頭部60aがバネ62の付勢力によりロッド52に向けて移動状態となる。この状態で後部カバー18を引き上げ、ロックピン60の頭部60aが係合孔56と一致すると、当該頭部60aと係合孔56とが係合してロッド52に対するホルダ54が固定される。これによって、後部カバー18の上下位置が固定されることになる。
さらに、後部カバー18を引き上げると、ロックピン60の頭部60aが係合孔56を構成する孔壁に摺動して、一旦、係合孔56から離れて係合が解除される。そして、この係合孔56とは異なる別の係合孔にロックピン60の頭部60aが係合することとなり、一段高くなった位置で後部カバー18の上下位置が固定されることになる。
操作レバー59を横に倒す(図5の位置B)と、ロックピン60の頭部60aと係合孔との係合が解除された位置(ロックピン60が上昇した位置)でロックピン60の上下移動が規制されて、ロックピン60が上下移動不能となる。この状態では、ロッド52に対するホルダ54の移動がフリーとなり、後部カバー18を下降させることができる。
また、ロッド52に套嵌されたコイルバネ53の後端側は、ホルダ54に接当して位置決めされ、コイルバネ53の前端側は、ロッド52に対して軸方向移動不能に係止されたバネ受部材55に接当して位置決めされる。そして、コイルバネ53が、バネ受部材55とホルダ54との間に、圧縮状に介在されることにより、コイルバネ53の付勢力によって後部カバー18が下方に付勢されるようになっている。コイルバネ53及びバネ受部材55が弾下機能となっている。
なお、バネ受部材55はロッド52に対して軸芯方向移動自在となっており、バネ受部材55に形成されたキー部材64をロッド52に軸芯方向に沿って複数設けた係合溝65に選択的に係合させることによって、コイルバネ53の後部カバー18に対する付勢力を調整できるようになっている。
図1、6に示すように、左側サポートアーム4Lは、筒状に形成されてギアケース3の左側壁3Lから伝動ケース5に向けて突出しており、当該左側サポートアーム4L及びギアケース3に亘って伝動軸13が配置されている。
伝動軸13の右端側はギアケース3内に挿入されて、ギアケース3の左側壁3Lに設けられたベアリング66を介して左右方向の軸芯廻りに回転自在に支持されている。また、伝動軸13の右端側は、ベアリング67を介して左右軸芯廻りに回転自在に支持されたベベルギア68に一体回転自在に連結されている。伝動軸13の左端部は伝動ケース5内のチェーン伝動機構に動力伝達可能に挿入されている。
右側サポートアーム4Rは、筒状に形成されてギアケース3の右側壁3Rからサイドフレーム6に向けて突出しており、その内部に空気を貯めるエアータンク部70が形成されている。詳しくは、右側サポートアーム4Rの左端部はギアケース3の右側壁3Rにより閉鎖され、右端部はサイドフレーム6により閉鎖され、当該右側サポートアーム4R内が空気を貯める前記エアータンク部70とされている。
したがって、右側サポートアーム4Rの内部容量の空気を貯めることが可能となり、これにより、エアータンクの容量を十分に確保することができる。しかも、右側サポートアーム4R内をエアータンク部70としたので、機枠2が大きくなることもなくコンパクトで大容量の空気を蓄圧することができる。
右側サポートアーム4Rの左端部側には、外部から空気をエアータンク部70に導入するための導入口71が設けられ、この導入口71にはギアケース3の後部側に設けられたコンプレッサ72が管部材73を介して接続され、コンプレッサ72とエアータンク部70とが空気供給可能に連通されている。
右側サポートアーム4Rの右側には、エアータンク部70内の空気を外部に取出す取出口74,74が複数(例えば、2個)設けられている。一方の取出口74aとエアーシリンダ46とは管部材75を介して接続され、エアータンク部70とエアーシリンダ46とは空気供給可能に連通されている。管部材75とエアーシリンダ46とを繋ぐエアーシリンダ46の空気導入部には、管部材75からの空気をエアーシリンダ46内に導入可能に切り換えると共に、エアーシリンダ46内の空気を外部に放出する(エアーシリンダ46の空気を抜く)弁体40(例えば、2方向切換弁)が設けられており、この弁体40を導入位置にすることでエアーシリンダ46を収縮させ、放出位置にすることでエアーシリンダ46を伸張させることができるようになっている。
他方の取出口74bは、エアーの圧力でトラクタや機枠(作業部)等の清掃を行ったり、トラクタのタイヤに空気を入れる等のエアー補助作業の際に空気供給用の管部材等が接続されるものとされている。また、右側サポートアーム4Rの左側には、エアータンク部70の圧力を表示する圧力計76及びエアータンク部70の圧力を調整するリリーフ弁77が設けられている。
入力軸12は、ギアケース3の前側の左右方向中央部から当該ギアケース3内に挿通され、ベアリング78を介して前後方向の軸心廻りに回転自在に支持されている。ギアケース3内において、入力軸12は当該ギアケース3の後部側へ延設され、入力軸12の後端部にベアリング79を介して回転自在なベベルギア80が設けられている。入力軸12とベベルギア80とは同軸上に配置されて一体回転自在となっている。入力軸12に設けられたベベルギア80と伝動軸13に設けられたベベルギア68とは噛合しており、入力軸12からの動力が伝動軸13へと伝達するようになっている。
ギアケース3の後部側に、入力軸12からの動力をコンプレッサ72に断接自在に伝達する動力取出伝動手段83が設けられている。動力取出伝動手段83は、ギアケース3の後部に設けられた動力取出ケース84と、この動力取出ケース84に挿通されてベアリング85を介して前後方向の軸心廻りに回転自在に支持された動力取出軸86と、入力軸12からの動力を動力取出軸86へ断接自在とするクラッチ87とを備えている。
クラッチ87は、入力軸12の後部側に設けられたベベルギア80に回転自在に内嵌された連結軸88と、動力取出軸86の前側に当該動力取出軸86と一体回転自在に設けられたスライド筒89とを備えている。
連結軸88は、動力取出ケース84内に入力軸12の同軸上に配置され、動力取出ケース84に設けられたベアリング90を介して前後方向の軸芯廻りに回転自在に支持されている。連結軸88の後端部にはギア91が設けられている。
スライド筒89は、動力取出軸86の前端部に前後摺動自在に外嵌されて、スライド筒89の内周面に内スプラインが形成され、スライド筒89の前端部に連結軸88のギア91に噛合可能なギア92が設けられている。スライド筒89には係合部材93を介して当該スライド筒89を前後方向にスライドさせる操作部材94が連結されている。スライド筒89の外周面に設けられた凹溝に係合部材93が係合し、この係合部材93に操作部材94の先端部が連結されている。
操作部材94は動力取出ケース84内に前後移動自在に支持されていて、入力軸12の動力を動力取出軸86に伝達する接続位置と、入力軸12の動力を動力取出軸86に伝達不能する切断位置とに位置変更可能となっている。操作部材94の外周面には動力取出ケース84設けられたスプリング(付勢体)95により操作部材94側へ付勢された係止体96が係止する係止溝97、97が前後に亘って2カ所設けられている。
操作部材94の後側の係止溝97aに係止体が係止している状態では、操作部材94が接続位置に保持され、スライド筒44に設けたギア92と連結軸に設けたギア91が噛み合い、入力軸12の動力が連結軸88を介して動力取出軸86に伝達される。この状態から操作部材94を後側に移動して、後側の係止溝97aと係止体96との係止状態を解除し、前側の係止溝97bと係止体96とを係止すると、操作部材51が切断位置に保持される。操作部材51が切断位置にあるときは、スライド筒44のギア92と連結軸のギア91との噛み合いが解除され、入力軸12の動力は動力取出軸86に伝達されなくなる。
コンプレッサ72は動力取出ケース84内の後側に位置して、当該動力取出ケース84にコンプレッサ72に設けたステー72aを介して着脱自在に取り付けられている(図4参照)。
コンプレッサ72の入力軸99はホルダ98を介して動力取出軸86の後端部に連結されており、動力取出軸86の回転動力によってコンプレッサ72が駆動されるようになっている。コンプレッサ72が駆動すると、コンプレッサ72に取り付けた管部材73を介して空気をエアータンク部70に送り出すようになっている。なお、動力取出軸86、ホルダ67及びコンプレッサ72の入力軸99は同一軸心上に配置されている。
上記実施形態によれば、トラクタのPTO軸からユニバーサルジョイント等を介して入力軸12が回転駆動されると、入力軸12の回転動力はベベルギア80、68を介して伝動軸13に伝達され、当該伝動軸13は回転する。その結果、入力軸12から入力された動力は、伝動軸13を介して爪軸9に伝達されて、該爪軸9が軸心回りに回転駆動される。
また、同時に、入力軸12の回転動力はベベルギア80を介して連結軸88に伝達される。このとき、操作部材94が接続位置であると、スライド筒44に設けたギア92と連結軸に設けたギア91が噛み合い、入力軸12の回転動力は動力取出軸86に伝達されてコンプレッサ72は駆動する。コンプレッサ72からの空気は管部材73を介してエアータンク部70に導入され、エアータンク部70に蓄圧される。ここで、弁体40を動作させてエアーシリンダ46を収縮させることによって、後部カバー18を持ち上げることができる。
したがって、後部カバー18を作業者の手で持ち上げなくてもエアーシリンダ46によって持ち上げることができ、後部カバー18を持ち上げる持上作業を非常に楽にすることができる。また、後部カバー18をエアーシリンダ46によって持ち上げた際、オートハンガー45によって後部カバー18の位置が自動的に固定されるため、後部カバー18の位置決めを容易にすることができる。後部カバー18を持ち上げた後、操作レバー59を横に倒した状態で弁体40を動作させエアーシリンダ46を伸張させると、後部カバー18を下降させることができる。
また、操作部材94を切断位置にすることで、入力軸12の回転動力は動力取出軸86に伝達されなくなり、コンプレッサ72の駆動が停止する。従って、ロータリ耕耘部8による耕耘作業を行う際に、コンプレッサ72を使用しない場合には、操作部材94の簡単な操作によって、動力取出軸86に動力が伝達されないようにして、動力の無駄を生じないようにすることができる。
[第2実施形態]
図7は、第2実施形態の作業機におけるギアケース及びサポートアーム内の内部図を示している。
ギアケース3及びサポートアーム4内には、上記実施形態のコンプレッサ72に代えて入力軸12からの動力により駆動して圧縮空気をエアータンク部70に送り出す圧縮機構100が設けられている。この圧縮機構100は、入力軸12の中途部に偏心して当該入力軸12と同一方向に延設されたクランクピン101と、このクランクピン101からギアケース3の左側壁に延設されて左右方向に往復移動するコネクティングロッド102と、コネクティングロッド102の先端側に設けられたピストン103とを備えている。 コネクティングロッド102の先端側は、ギアケース3の右側壁3Rを貫通して右側サポートアーム4Rに出退可能となっている。ピストン103は右側サポートアーム4R内の左側でその軸芯方向に摺動自在に設けられている。
また、圧縮機構100は、右側サポートアーム4Rの左側に設けられた閉鎖壁105を備え、閉鎖壁105はピストン103が摺動するピストン室103aとエアータンク部70とを仕切るものとされている。
閉鎖壁105には外部からの空気を導入する外部導入口106が設けられ、ピストン103が左側に退避した際に外部導入口106を開放すると共に、ピストン103が右側に突出した際に外部導入口106を閉鎖する第1開閉弁107が設けられている。また、閉鎖壁105にはピストン室103aの空気をエアータンク部70に送る送入口108が設けられ、ピストン103が左側に退避した際に送入口108を閉鎖すると共に、ピストン103が右側に突出した際に送入口108を開放する第2開閉弁109が設けられている。なお、外部導入口106は管部材110等を介して右側サポートアーム4Rの導入口71に連通している。
したがって、入力軸12を回転させると、クランクピン101の偏心運動によってコネクティングロッド102が左右方向に往復移動し、ピストン103が右側サポートアーム4R内を左右方向に往復移動する。ピストン103が左側に退避した際は第1開閉弁107が開いて外部導入口106から外部の空気がピストン室103a内に導入され、ピストン103が右側に突出すると、第2開閉弁109が開いて送入口108を介してエアータンク部70へ空気が送られる。このように、ギアケース3及びサポートアーム4に設けた圧縮機構100によって、入力軸12の動力を用いてエアータンク部70へ空気を送ることができ、コンプレッサ72の機能を持たせることができる。
本発明の作業機は上記実施の形態に限定されない。即ち、上記の実施形態ではエアータンク部70に蓄圧した空気をエアーシリンダ46の昇降に用いていたが、例えば、取出口74bにトラクタのタイヤに空気を入れるホースを接続することによってトラクタのタイヤの空気入れに用いても良い。また、例えば、取出口74bに掃除用のホースを接続することによってエアータンク部70の空気を機枠2等の掃除に用いても良いし、その他のエアー補助作業に用いても良い。
第1実施形態に係る作業機の構成図である。 ロータリ耕耘機の側面図である。 ロータリ耕耘機の側面簡略図である。 エアーシリンダ及びコンプレッサの接続を示す簡略側面図である。 ホルダ取付部分の側面断面図である。 ギアケース及びサポートアーム内を示す内部の平面断面図である。 第2実施形態に係る作業機におけるギアケース及びサポートアーム内を示す内部の平面断面図である。
符号の説明
1 作業機(ロータリ耕耘機)
2 機枠
3 ギアケース
4 サポートアーム
4L 左側サポートアーム
4R 右側サポートアーム
12 入力軸
70 エアータンク部
72 コンプレッサ

Claims (5)

  1. 機枠の下部側に作業部を備え、前記機枠は、回転自在に支持された入力軸を有するギアケースと、このギアケースの左右両側に設けられたサポートアームとを備えており、
    前記機枠に前記入力軸からの動力により駆動可能なコンプレッサが設けられ、前記サポートアームにコンプレッサからの空気を貯めるエアータンク部が形成されていることを特徴とする作業機。
  2. 機枠の下部側に作業部を備え、前記機枠は、回転自在に支持された入力軸を有するギアケースと、このギアケースの左右両側に設けられた左右一対のサポートアームと、一方のサポートアームの外側に設けられた伝動ケースと、他方のサポートアームの外側に設けられたサイドフレームとを備え、一方のサポートアームに、前記入力軸からの動力を伝動ケースを介して作業部の回転軸に伝達する伝動軸が設けられており、
    前記機枠に前記入力軸からの動力により駆動可能なコンプレッサが設けられ、前記伝動軸を設けていない他方のサポートアームに、コンプレッサからの空気を貯めるエアータンク部が形成されていることを特徴とする作業機。
  3. 前記作業部とサポートアームとの間に上部カバーと、この上部カバーの後端側に上下揺動自在に支持された後部カバーとが設けられ、この後部カバーとサポートアームとの間に当該後部カバーを昇降させる昇降機構が設けられており、前記昇降機構は、前記作業部に対する後部カバーの上下位置をロックするオートハンガーと、前記後部カバーを伸縮により上昇させるエアーシリンダとを備え、このエアーシリンダと前記エアータンク部とが空気供給可能に連通されていることを特徴とする請求項1又は2に記載の作業機。
  4. 前記エアーシリンダは、前記エアータンク部の後方に配置されていることを特徴とする請求項3に記載の作業機。
  5. 前記入力軸と同軸上で且つギアケースの後部側に、入力軸からの動力をコンプレッサに断接自在に伝達する動力取出伝動手段を有する動力取出ケースが設けられ、この動力取出ケースに対してコンプレッサが装着されていることを特徴とする請求項1〜4のいずれかに記載の作業機。
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