JP2009063930A - 有機el表示装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】表示性能の低下を防止する有機EL表示装置を提供する。
【解決手段】マトリクス状に配列した複数の表示画素PXを有する第1基板を備え、表示画素PXは、表示画素PXが配列する列と略平行な第1方向D1に交互に配置された第1および第2表示画素PXA、PXBを有し、第1および第2表示画素PXA、PXBのそれぞれは、電流の大きさに応じて所定の輝度で発光する表示素子40と、表示素子40を駆動する駆動スイッチDSWと、駆動スイッチDSWのゲート―ソース間に接続された画素容量Cpxと、を有し、画素容量Cpxは絶縁層を介して対向して配置された第1電極CE1と第2電極CE2とを有し、第1表示画素PXAの画素容量Cpxは、第1表示画素PXAと第2表示画素PXBとの一方の境界近傍に、第2表示画素PXBの画素容量Cpxは一方の境界近傍に配置され、第1表示画素PXAと第2表示画素PXBとは第2電極CE2を共有している。
【選択図】図1

Description

本発明は、有機EL表示装置に関する。
液晶表示装置等のディスプレイに比べて高速応答及び広視野角化が可能な自己発光型のディスプレイとしてエレクトロルミネセンス(EL:electroluminescence)表示装置の開発が盛んに行われている。有機EL表示装置は、有機EL表示パネルと有機EL表示パネルを駆動する駆動回路とから構成される。
有機EL表示パネルは、ガラス等の支持基板上に、表示画素をマトリクス状に配置して構成される表示部を有するアレイ基板と、アレイ基板と対向して配置される封止基板とを備えている。
従来、表示画素に採用する回路としてカレントコピー型の回路を採用した有機EL表示装置が提案されている(特許文献1参照)。カレントコピー型の画素は、駆動制御素子である駆動スイッチと、有機EL素子と、キャパシタとを含んでいる。
駆動スイッチのソース電極は低電位の電源線に接続されており、キャパシタは駆動スイッチのゲート電極と電源線との間に接続されている。また、有機EL素子の陽極は、より高電位の電源線に接続されている。
この表示画素を駆動する際には、駆動スイッチのドレイン電極とゲート電極とを接続し、この状態で駆動スイッチのドレイン―ソース間に映像信号に対応した大きさの電流を流す。この動作により、キャパシタの両電極間の電圧は、駆動スイッチのチャネルに電流を流すのに必要なゲート―ソース間電圧に設定される。
次に、駆動スイッチのドレイン電極とゲート電極との接続を断ち、キャパシタの両電極間の電圧を保持させる。続いて、駆動スイッチのドレイン電極を有機EL素子の陰極に接続する。これにより、有機EL素子には、映像信号に対応した電流とほぼ等しい大きさの駆動電流が流れる。有機EL素子は、この駆動電流の大きさに対応した輝度で発光する。
このように、上記のカレントコピー型回路を画素に採用すると、書込期間において映像信号として供給した電流とほぼ等しい大きさの駆動電流を、書込期間に続く保持期間においても駆動スイッチのドレイン電極とソース電極との間に流すことができる。そのため、駆動スイッチの閾値だけでなく移動度や寸法などが駆動電流に与える影響も排除することができる。
米国特許第6373454号
上記のカレントコピー型の回路を表示画素に用いた場合、それぞれの表示画素に一つの画素容量が設けられる。しかし、限られた画素サイズの中で、駆動に必要なスイッチング素子、画素容量、配線等を盛り込むには限界がある。
特に、高精細表示のための表示画素では画素サイズが小さく、画素容量を十分に設けることができないために、駆動スイッチのゲート電位が不安定となり、スイッチング素子の切替の際に生じる突き上げやリークにより変化する場合がある。さらに、駆動スイッチのゲート電位が変化すると、有機EL素子に所望の電流が流すことができず、所望の有機EL素子の輝度が実現できない場合があった。
本発明は上記問題点に鑑みて成されたものであって、画素容量を増大させることによって、突き上げやリークによる駆動スイッチのゲート電位変化を抑え、表示性能の低下を防止する有機EL表示装置を提供することを目的とする。
本発明の態様による有機EL表示装置は、マトリクス状に配列した複数の表示画素を有する第1基板を備え、前記複数の表示画素は、前記表示画素が配列する列と略平行な第1方向に交互に配置された第1表示画素および第2表示画素を有し、前記第1表示画素および前記第2表示画素のそれぞれは、電流の大きさに応じて所定の輝度で発光する表示素子と、前記表示素子を駆動する駆動スイッチと、前記駆動スイッチのゲート―ソース間に接続された画素容量と、を有し、前記画素容量は、絶縁層を介して対向して配置された第1電極と第2電極とを有し、前記第1表示画素の前記画素容量は、前記第1表示画素と前記第2表示画素との一方の境界近傍に配置され、前記第2表示画素の前記画素容量は前記一方の境界近傍に配置され、前記第1表示画素と前記第2表示画素との前記画素容量は、前記第2電極を共有している。
本発明によれば、画素容量を増大させることによって、突き上げやリークによる駆動スイッチのゲート電位変化を抑え、表示性能の低下を防止する有機EL表示装置を提供することができる。
以下に、本発明の第1実施形態に係る有機EL表示装置について、図面を参照して説明する。本実施形態に係る有機EL表示装置は、マトリクス状に配列した複数の表示画素PXから構成される表示部を有するアレイ基板(図示せず)と、アレイ基板と対向して配置された封止基板(図示せず)とを有している。
図1および図2に示すように、表示部には表示画素PXが配列する列に沿って信号線SLおよび電源線PLが配置されている。表示画素PXが配列する行に沿って第1走査線SGおよび第2走査線BGが配置されている。
複数の表示画素PXは、図1に示すように第1表示画素PXAと第2表示画素PXBとを有している。表示画素PXAと表示画素PXBとは信号線SLが延びる方向(図1および図2に示す第1方向D1)に交互に並んで配置されている。
第1表示画素PXAと第2表示画素PXBとのそれぞれは、電流の大きさに応じて所定の輝度で発光する表示素子としての有機EL素子40と、有機EL素子40を駆動する駆動スイッチとしての第1スイッチDSWと、第1スイッチDSWのゲート―ドレイン間の接続を切替える切替スイッチとしての第2スイッチSSWおよび第3スイッチTSWと、第1スイッチDSWと有機EL素子40との間に配置された輝度制御スイッチとしての第4スイッチCSWと、第1スイッチDSWのゲート―ソース間に接続された画素容量Cpxと、を有している。
本実施形態に係る有機EL表示装置では、第1表示画素PXAと第2表示画素PXBとにおいて、第1スイッチDSW、第2スイッチSSW、第3スイッチTSWおよび画素容量Cpxは、第1走査線SGおよび第2走査線BGが延びる方向(図1および図2に示す第2方向D2)に対して略線対称となるように配置されている。
第1表示画素PXAの画素容量Cpxは、図2に示すように、第1表示画素PXAと第2表示画素PXBとの一方の境界B1近傍に配置されている。すなわち、第1表示画素PXAの画素容量Cpxは、図面の下方向において隣接して配置された第2表示画素PXとの境界B1近傍に配置されている。
第2表示画素PXBの画素容量Cpxは、第1表示画素PXAの画素容量Cpxが近傍に配置された境界B1の近傍に配置されている。すなわち、第2表示画素PXBの画素容量Cpxは、図面の上方向において隣接して配置された第1表示画素PXAとの境界B1近傍に配置されている。したがって、第1表示画素PXAの画素容量Cpxと第2表示画素PXBの画素容量Cpxとは、図2に示すように隣合うように配置されている。
第1表示画素PXAと第2表示画素PXBとのそれぞれの画素容量Cpxは、第1スイッチDSWのゲート電極に接続された第1電極CE1と、第1電極CE1と対向して配置され第1スイッチDSWのソース電極に接続された第2電極CE2とを有している。
さらに、本実施形態に係る有機EL表示装置では、図3に示すように、画素容量Cpxの第2電極CE2を2つの導電層CE2U、CE2Dによって構成し、画素容量Cpxを大きくしている。これら2つの導電層CE2U、CE2Dは、絶縁層L1、L2を介して第1電極CE1を挟むように配置されている。
すなわち、導電層CE2Uは絶縁層L2(SiO2)を介して第1電極CE1と対向して配置されている。導電層CE2Dは、絶縁層L1(TEOS(tetraethoxyorthosilane))を介して第1電極CE1と対向して配置されている。2つの導電層CE2U、CE2Dは絶縁層L1、L2に設けられた第1コンタクトホールHL1によって接続している。
本実施形態に係る有機EL表示装置では、図1および図2に示すように、第1表示画素PXAの画素容量Cpxと第2表示画素PXBの画素容量Cpxとは、第2電極CE2を共有している。すなわち、第2電極CE2は、第1表示画素PXAと第2表示画素PXBとに渡って配置されている。
さらに、第1コンタクトホールHL1は、第1表示画素PXAの画素容量Cpxと、第2表示画素PXBの画素容量Cpxとに共有されている。本実施形態に係る有機EL表示装置では、第1コンタクトホールHL1は、図2に示すように、第1表示画素PXAと第2表示画素PXBとの境界上に配置されている。
第2スイッチSSWおよび第3スイッチTSWのゲート電極は、第1走査線SGに接続されている。第2スイッチSSWのソース電極は信号線SLに接続され、ドレイン電極は、第3スイッチTSWのソース電極および第1スイッチDSWのドレイン電極に接続されている。第3スイッチTSWのドレイン電極は、画素容量Cpxの第1電極CE1と第1スイッチDSWのゲート電極とに接続されている。
第1スイッチDSWのドレイン電極は、第4スイッチCSWのソース電極に接続されている。第4スイッチCSWのゲート電極は第2走査線BGに接続されている。第4スイッチCSWのドレイン電極EDは有機EL素子40の陰極E1に接続されている。
本実施形態に係る有機EL表示装置では、第2方向D2において、第1表示画素PXAの第4スイッチCSWと有機EL素子40とは信号線SL側に配置され、第2表示画素PXBの第4スイッチCSWと有機EL素子40とは電源線PL側に配置されている。
また、第1表示画素PXAの有機EL素子40は、第1表示画素PXAと第2表示画素PXBとの他方の境界B2近傍に配置されている。すなわち、第1表示画素PXAの有機EL表示素子40は、図面の上方向において隣接して配置された第2表示画素PXBとの境界B2近傍に配置されている。
第2表示画素PXBの有機EL素子40は、第1表示画素PXAの有機EL素子40が近傍に配置された第1表示画素PXAと第2表示画素PXBとの境界B2近傍に配置されている。すなわち、第2表示画素PXBの有機EL素子40は、図面の下方向において隣接して配置された第1表示画素PXAとの境界B2近傍に配置されている。
本実施形態に係る有機EL表示装置では、図4に示すように、第1表示画素PXAおよび第2表示画素PXBの有機EL素子40は、境界B2近傍において、第2方向D2に並ぶように配置されている。
本実施形態に係る有機EL表示装置では、図4および図5に示すように、第4スイッチCSWのドレイン電極EDと有機EL素子40の陰極E1とが接続されている。したがって、有機EL素子40には、第4スイッチCSWのドレイン電極から有機EL素子40の駆動信号が入力される。
第4スイッチCSWのドレイン電極EDと有機EL素子40の陰極E1とは、図5および図6に示すように、第4スイッチCSWのドレイン電極の上層に配置された絶縁層L3に設けられた第2コンタクトホールHL2によって接続されている。本実施形態に係る有機EL表示装置では、第2コンタクトホールHL2は、第1表示画素PXAと第2表示画素PXBによって共有されている。
上記の第1表示画素PXAおよび第2表示画素PXBを駆動する場合には、まず、第1走査線SGに第2スイッチSSWおよび第3スイッチTSWのソース―ドレイン間を導通させる選択信号を印加する。そうすると、第2スイッチSSWおよび第3スイッチTSWのソース―ドレイン間が導通し、第1スイッチDSWのゲート―ドレイン間が接続される。
この状態で、信号線SLから第1スイッチDSWのゲート―ドレイン間に映像信号に対応した大きさの電流を流す。このことによって、画素容量Cpxの第1電極CE1と第2電極CE2との間の電圧は、第1スイッチDSWのソース―ドレイン間に映像信号に対応した大きさの電流を流すために必要なゲート―ソース間電圧に設定される。
次に、第1走査線SGに第1スイッチDSWのドレイン電極とゲート電極との接続を断つための選択信号を印加する。そうすると、画素容量Cpxの第1電極CE1と第2電極CE2との間の電圧が保持される。
この状態で、第2走査線BGに第4スイッチCSWのソース―ドレイン間を接続させるための選択信号を印加する。そうすると、第4スイッチCSWのドレイン電極EDが有機EL素子40の陰極E1に接続される。これによって、有機EL素子40には、映像信号に対応した大きさの電流とほぼ等しい大きさの駆動電流が流れる。有機EL素子40は、この駆動電流の大きさに対応した輝度で発光する。
本実施形態に係る有機EL表示装置では、上記のように第1表示画素PXAと第2表示画素PXBとの画素容量Cpxの第2電極CE2を共有とすることによって、第1表示画素PXAおよび第2表示画素PXBの画素容量Cpxを大きくしている。
すなわち、画素容量Cpxの容量は、第1電極CE1と第2電極CE2とが対向している面積に比例する。したがって、本実施形態に係る有機EL表示装置の場合、画素容量Cpxの容量は第1電極CE1の面積に比例する。
ここで、上記のように第1表示画素PXAと第2表示画素PXBとの画素容量Cpxに第2電極CE2を共有させることによって、第1方向D1における第1電極CE1の幅Lghを大きくすることができる。
例えば、図9に示すように、表示画素の構成の配置が同じである表示画素PXを配列させた場合、信号線SLが延びる方向における第1電極CE1の幅Lghは配線同士の間隔A1および第1電極CE1と第2電極CE2とのあわせ幅A2によって制限される。すなわち、図9に示す場合では、第1電極CE1の幅Lghは、一表示画素あたり(配線同士の間隔A1×4+あわせ幅A2×2)/2だけ制限されることとなる。
これに対し、本実施形態に係る有機EL表示装置では、図2に示すように、第1電極CE1の幅Lghは配線同士の間隔A1、第1電極CE1と第2電極CE2とのあわせ幅A2、および第1電極CE1同士の間隔A3によって制限される。すなわち、本実施形態に係る有機EL表示装置では、第1電極CE1の幅Lghは、一表示画素あたり(配線同士の間隔A1×2+あわせ幅A2×2+第1電極CE1同士の間隔A3)/2だけ制限されることとなる。
したがって、図9に示す場合と比較すると、本実施形態に係る有機EL表示装置では、第1電極CE1の幅Lghを、一画素あたり、(配線同士の間隔A1×4+あわせ幅A2×2)/2−(配線同士の間隔A1×2+あわせ幅A2×2+第1電極CE1同士の間隔A3)/2だけ拡大すること可能となる。
すなわち、本実施形態に係る有機EL表示装置のように、第1表示画素PXAと第2表示画素PXBとにおいて画素容量Cpxの第2電極CE2を共有とすることによって、配線同士の間隔A1−第1電極CE1同士の間隔A3/2だけ拡大することができることとなる。
さらに、本実施形態に係る有機EL表示装置では、図3に示すように、第2電極CE2の導電層CE2U、CE2Dを導通させるための第1コンタクトホールHL1を第1表示画素PXAと第2表示画素PXBとで共有させることによって、一画素あたり、第1コンタクトホールHL1の面積の2分の1だけ第1電極CE1の面積を大きくすることができ、その分画素容量Cpxを大きくすることができる。
さらに、本実施形態に係る有機EL表示装置では、第4スイッチCSWのドレイン電極EDと有機EL素子40の陰極E1とを接続する第2コンタクトホールHL2を、第1表示画素PXAと第2表示画素PXBとで共有させている。
このことによって、本実施形態に係る有機EL表示装置では、一画素あたり、第2コンタクトホールHL2の面積の略2分の1だけ省スペース化できる。したがって、第1電極CE1を第2コンタクトホールHL2の面積の略2分の1だけ大きくすることが可能となり、その分画素容量Cpx大きくすることができる。
さらに、樹脂材料は金属材料と比べて加工精度が良くないため、樹脂材料に穴を開ける場合には穴の壁が傾斜面となる。本実施形態に係る有機EL表示装置では、第2コンタクトホールHL2を第1表示画素PXAと第2表示画素PXBとで共有させているため、第4スイッチCSWのドレイン電極同士の幅は、金属材料のパターン限界値とすればよく、樹脂材料の傾斜面の幅を確保する必要がなくなる。したがって、第2コンタクトホールHL2を形成する面積自体を小さくすることが可能であって、その分、画素容量Cpxを大きくすることができる。
さらに、第1表示画素PXAと第2表示画素PXBとに第2コンタクトホールHL2を共有させるために、樹脂材料が貫通する部分の大きさが大きくなる。このことによって、加工精度の悪い樹脂材料の樹脂残りなどの加工不良を低減させることができる。
すなわち、本実施形態に係る有機EL表示装置によれば、画素容量Cpxを大きくすることによって、スイッチの切替によって生じる突き上げ、TFTリークによる第1スイッチDSWのゲート電位変化を抑え、表示性能の低下を防止する有機EL表示装置を提供することができる。
次に、本発明の第2実施形態に係る有機EL表示装置について図面を参照して以下に説明する。なお、以下の説明において、上述の第1実施形態に係る有機EL表示装置と同様の構成については、同一の符号を付して説明を省略する。
本実施形態に係る有機EL表示装置は、図7および図8に示すように、複数の表示画素PXが、第1表示画素PXA乃至第4表示画素PXDを有している。第3表示画素PXCと第4表示画素PXDとは、第1表示画素PXAと第2表示画素PXBと同様に、第1方向D1に交互に配置されている。
第1表示画素PXAと第3表示画素PXCとは、第2方向D2に交互に配置されている。第3表示画素PXCと第1表示画素PXAとにおいて、第1スイッチDSW、第2スイッチSSW、第3スイッチTSW、および画素容量Cpxは、第1方向D1に対してそれぞれが線対称となるように配置されている。
第2表示画素PXBと第4表示画素PXDとは、第2方向D2に交互に配置されている。第2表示画素PXBと第4表示画素PXDとにおいて、第1スイッチDSW、第2スイッチSSW、第3スイッチTSW、および画素容量Cpxは、第1方向D1に対してそれぞれが線対称に配置されている。
第3表示画素PXCと第4表示画素PXDにおいて、第1スイッチDSW、第2スイッチSSW、第3スイッチTSW、および画素容量Cpxは、第2方向D2に対してそれぞれが略線対称となるように配置されている。
第1表示画素PXAの画素容量Cpxと第2表示画素PXBの画素容量Cpxとは、第1実施形態に係る有機EL表示装置の場合と同様に、第1表示画素PXAと第2表示画素PXBとの境界B1近傍において隣合うように配置されている。
第3表示画素PXCの画素容量Cpxは、図8に示すように、第3表示画素PXCと第4表示画素PXDとの一方の境界B3近傍に配置されている。すなわち、第3表示画素PXCの画素容量Cpxは、図面の下方向において隣接して配置された第4表示画素PXとの境界B3近傍に配置されている。
第4表示画素PXDの画素容量Cpxは、第3表示画素PXCの画素容量Cpxが近傍に配置された境界B3近傍に配置されている。すなわち、第4表示画素PXDの画素容量Cpxは、図面の上方向において隣接して配置された第3表示画素PXCとの境界B3近傍に配置されている。
第3表示画素PXCと第4表示画素PXDとの境界B3は、第2方向D2において、第1表示画素PXAと第2表示画素PXBとの境界B1と並んでいる。したがって、第3表示画素PXCの画素容量Cpxと第4表示画素PXDの画素容量Cpxとは、図8に示すように隣合うように配置されているとともに、第1表示画素PXAと第3表示画素PXCとの画素容量Cpx、および第2表示画素PXBと第4表示画素PXDとの画素容量Cpxとも互いに隣合うように配置されている。
すなわち、本実施形態に係る有機EL表示装置では、第1表示画素PXA乃至第4表示画素PXDのそれぞれの画素容量Cpxが、図8に示すように、これら4つの表示画素の中央部に配置され、これら4つの画素容量Cpxで第2電極CE2を共有している。
さらに、本実施形態に係る有機EL表示装置では、第1表示画素PXA乃至第4表示画素PXDにおいて、画素容量Cpxの第2電極CE2の2つの導電層CE2U、CE2Dを接続するための第1コンタクトホールHL1を共有している。
また、本実施形態に係る有機EL表示装置では、第2方向D2において、第3表示画素PXCの第4スイッチCSWと有機EL素子40とは信号線SL側に配置され、第4表示画素PXDの第4スイッチCSWと有機EL素子40とは電源線PL側に配置されている。
第3表示画素PXCの有機EL素子40は、第3表示画素PXCと第4表示画素PXDとの他方の境界B4近傍に配置されている。すなわち、第3表示画素PXCの有機EL素子40は、図面の上方向において隣接して配置された第4表示画素PXDとの境界B4近傍に配置されている。
第4表示画素PXDの有機EL素子40は、第3表示画素PXCの有機EL素子40が近傍に配置された境界B4近傍に配置されている。すなわち、第4表示画素PXDの有機EL素子40は、図面の下方向において隣接して配置された第1表示画素PXAとの境界B4近傍に配置されている。
第3表示画素PXCと第4表示画素PXDとの境界B4は、第2方向D2において、第1表示画素PXAと第2表示画素PXBとの境界B2と並んでいる。したがって、本実施形態に係る有機EL表示装置では、第1表示画素PXA乃至第4表示画素PXDの有機EL素子40は、境界B2および境界B4近傍において第2方向D2に並んで配置される。
上記のように、第1表示画素PXA乃至第4表示画素PXDの画素容量Cpxが第2電極CE2を共有することによって、第1表示画素PXA乃至第4表示画素PXBの画素容量Cpxの第1電極CE1を大きくすることができる。
すなわち、本実施形態に係る有機EL表示装置では、第1実施形態に係る有機EL表示装置の場合と同様に、第1電極CE1の幅Lghを一画素あたり、配線同士の間隔A1−第1電極CE1同士の間隔A3/2だけ大きくすることができ、その分画素容量Cpxを大きくすることができる。
さらに、本実施形態に係る有機EL表示装置では、第2電極CE2の2つの導電層CE2U、CE2Dを接続するための第1コンタクトホールHL1を4つの表示画素で共有していることから、一画素あたり、第1コンタクトホールHL1の面積の略4分の3だけ第1電極CE1を大きくすることができ、その分画素容量Cpxを大きくすることができる。
また、上記のように、第1表示画素PXAと第2表示画素PXBとに第2コンタクトホールHL2を共有させるとともに、第3表示画素PXCと第4表示画素PXDとに第2コンタクトホールHL2を共有させることによって、一画素あたり、第2コンタクトホールHL2の面積の2分の1だけ第1電極CE1を大きくすることができ、その分画素容量Cpxを大きくすることができる。
さらに、上記の第1実施形態に係る有機EL表示装置と同様に、樹脂材料が貫通する部分の大きさが大きくなり、加工精度の悪い樹脂材料の樹脂残りなどの加工不良を低減させることができる。
すなわち、本実施形態に係る有機EL表示装置によれば、画素容量Cpxを大きくすることによって、スイッチの切替によって生じる突き上げ、TFTリークによる第1スイッチDSWのゲート電位変化を抑え、表示性能の低下を防止する有機EL表示装置を提供することができる。
なお、この発明は、上記実施形態そのままに限定されるものではなく、実施段階ではその要旨を逸脱しない範囲で構成要素を変形して具体化できる。また、上記実施形態に開示されている複数の構成要素の適宜な組み合せにより種々の発明を形成できる。例えば、実施形態に示される全構成要素から幾つかの構成要素を削除してもよい。更に、異なる実施形態に亘る構成要素を適宜組み合せてもよい。
本発明の第1実施形態に係る有機EL表示装置の表示画素の一構成例を概略的に示す図。 本発明の第1実施形態に係る有機EL表示装置の表示画素が有する画素容量の構成の一例について説明するための図。 図2に示す表示画素の画素容量の構成例を説明するための断面図。 図1に示す表示画素の有機EL素子の配置位置の一例について説明するための図。 図4に示す表示画素の有機EL素子と駆動スイッチの出力側配線との接続部分の構成例を説明するための図。 図5に示す有機EL素子と駆動スイッチの出力側配線との接続部の線VI−VIにおける断面の一例を示す図。 本発明の第2実施形態に係る有機EL表示装置の表示画素の一構成例を概略的に示す図。 本発明の第1実施形態に係る有機EL表示装置の表示画素が有する画素容量の構成の一例について説明するための図。 それぞれの構成が同じ配置となっている表示画素を配列させた場合について説明するための図。
符号の説明
PX…表示画素、PXA…第1表示画素、PXB…第2表示画素、DSW…第1スイッチ、SSW…第2スイッチ、TSW…第3スイッチ、CSW…第4スイッチ、Cpx…画素容量、D1…第1方向、D2…第2方向、40…発光素子

Claims (6)

  1. マトリクス状に配列した複数の表示画素を有する第1基板を備え、
    前記複数の表示画素は、前記表示画素が配列する列と略平行な第1方向に交互に配置された第1表示画素および第2表示画素を有し、
    前記第1表示画素および前記第2表示画素のそれぞれは、電流の大きさに応じて所定の輝度で発光する表示素子と、前記表示素子を駆動する駆動スイッチと、前記駆動スイッチのゲート―ソース間に接続された画素容量と、を有し、
    前記画素容量は、絶縁層を介して対向して配置された第1電極と第2電極とを有し、
    前記第1表示画素の前記画素容量は、前記第1表示画素と前記第2表示画素との一方の境界近傍に配置され、
    前記第2表示画素の前記画素容量は前記一方の境界近傍に配置され、
    前記第1表示画素と前記第2表示画素との前記画素容量は、前記第2電極を共有している有機EL表示装置。
  2. 前記第2電極は、絶縁層を介して前記第1電極を挟むように配置された2つの導電層を有し、
    前記2つの導電層は、前記絶縁層に設けられた第1コンタクトホールによって互いに接続し、
    前記第1コンタクトホールは、前記第1表示画素の前記画素容量と前記第2表示画素の前記画素容量とに共有されている請求項1記載の有機EL表示装置。
  3. 前記第1表示画素の表示素子と前記第2表示画素の表示素子とは、前記表示画素が配列する行に略平行な第2方向に並んで配置され、
    前記第1表示画素と前記第2表示画素とは、前記表示素子の陰極と、前記表示素子の駆動信号が印加される電極とを接続させるための第2コンタクトホールを共有している請求項1記載の有機EL表示装置。
  4. 前記複数の表示画素は、前記表示画素が配列する行に略平行な第2方向において前記第1表示画素と交互に配置された第3表示画素と、前記第2方向において前記第2表示画素と交互に配置された第4表示画素と、をさらに有し、
    前記第3表示画素と前記第4表示画素とのそれぞれは、電流の大きさに応じて所定の輝度で発光する表示素子と、前記表示素子を駆動する駆動スイッチと、前記駆動スイッチのゲート―ソース間に接続された画素容量と、を有するとともに、前記第1方向において交互に配置され、
    前記第3表示画素と前記第4表示画素との前記画素容量は、前記第2方向において前記一方の境界と並ぶ前記第3表示画素と前記第4表示画素との境界近傍に配置され、
    前記第1表示画素乃至前記第4表示画素の前記画素容量は、前記第2電極を共有している請求項1記載の有機EL表示装置。
  5. 前記第2電極は、絶縁層を介して前記第1電極を挟むように配置された2つの導電層を有し、
    前記2つの導電層は前記絶縁層に設けられた第1コンタクトホールによって互いに接続し、
    前記第1コンタクトホールは、前記第1表示画素乃至前記第4表示画素のそれぞれの前記画素容量に共有されている請求項4記載の有機EL表示装置。
  6. 前記第3表示画素の表示素子と前記第4表示画素の表示素子とは、前記第2方向において並んで配置され、
    前記第3表示画素と前記第4表示画素とは、前記表示素子の陰極と、前記表示素子の駆動信号が印加される電極とを接続させるための第2コンタクトホールを共有している請求項4記載の有機EL表示装置。
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