JP2009054328A - 有機el表示装置 - Google Patents

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憲太 梶山
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Abstract

【課題】両面の開口率(画素面積に対する発光面積比率)が高い有機EL表示装置を提供する。
【解決手段】基板の一方の面上に、トップエミッション型の第1有機EL素子TOLEDと、ボトムエミッション型の第2有機EL素子BOLEDと、第1有機EL素子TOLEDを駆動する第1回路と、第2有機EL素子BOLEDを駆動する第2回路と、を備えた有機EL表示装置において、2回路が、第1有機EL素子TOLEDの下に配置されている。
【選択図】図4

Description

本発明は、有機EL表示装置に関する。
折り畳み型の携帯電話は、メインディスプレイとサブディスプレイの2つディスレイを備えている。このディスプレイを1つの表示装置で実現できればより薄い装置を提供できる。
特許文献1には、両面発光表示装置として2つの構造が開示されている。一つは、基板側(画素電極側)に第1反射膜を有するトップエミッション型と、その反対側(共通電極側)に第1反射膜を有するボトムエミッション型を、並べることで両面発光を実現したアクティブマトリクス型の有機EL表示装、もう一つは、第1反射膜を無くして両面発光を実現したアクティブマトリクス型の有機EL表示装置が開示されている。
特開2005-183006号公報
特許文献1には、画素の平面レイアウトが開示されておらず、画素中の発光領域が占める割合(以下、「開口率」と称する。)を大きくする考慮が十分になされているとはいえない。
本発明の目的は、開口率の高い両面発光型のアクティブマトリクス型(以下、「AM型」と称する。)有機EL表示装置を提供することにある。
AM型の有機EL表示装置は、各画素に薄膜トランジスタと容量で構成された回路を構成している。この回路は、一般的、「画素回路」と称されている。画素回路は、データ線から供給されるデータ信号が示す階調に有機EL素子が発光するように、電源線から有機EL素子へ流れる電流を制御する。
従来技術では、トップエミッション型(以下、「TE型」と称する。)とボトムエミッション型(以下、「BE型」と称する。)の種類は問わず、各画素の発光領域の間を分離する画素分離膜(非発光領域)の下に画素回路を配置していた。そのため、TE型の発光領域と基板の間はデッドスペースになっていた。
そこで、TE型とBE型の両方の有機EL素子(画素分離膜のない発光領域の積層構造体)を並べて基板上に形成する場合、TE型の有機EL素子の下に、TE型の有機EL素子の画素回路だけでなく、BE型の有機EL素子の画素回路をも形成することにし、デッドスペースを有効利用することにした。そうすることで、画素分離膜に配置する回路が減ることになるので、画素分離膜の幅を狭くすることが可能になり、高精細化や開口率の向上が可能になった。
つまり、本発明は、BE型とTE型とを同じ基板上に形成し、BE型で第1面、TE型で第1面の裏面である第2面の画面を構成する点は従来技術と同様であるが、従来技術でデッドスペースとなっていたTE型画素の第1反射膜の裏に、TE型の画素回路だけでなくBE型の画素回路をも配置した点で従来技術と相違するものである。
本発明によれば、両面の開口率(画素面積に対する発光面積比率)が高い有機EL表示装置を提供することができる。
以下、詳細な実施形態を説明する。
図1に、有機EL表示装置の表示領域における画素配置を示す。
第1の画素配置を図1(A)に示す。図中のR、G、Bは赤画素、青画素、緑画素であり、四角で表した画素分離膜の開口は発光領域となる有機EL素子である。TE型の有機EL素子が第1領域T−PIXにあり、BE型の有機EL素子が第2領域B−PIXにある。画面の行方向にRGBの縦ストライプ画素列が順に繰り返し並び、BE型の画素列(行方向)、TE型の画素列(行方向)が列方向に交互に繰り返し並んでいる。
第2の画素配置を図1(B)に示す。図中のR、G、Bは赤画素、青画素、緑画素であり、四角で表した画素分離膜の開口は発光領域となる有機EL素子である。TE型の有機EL素子が第1領域T−PIXにあり、BE型の有機EL素子が第2領域B−PIXにある。画面の行方向にRGBのストライプ状の画素列が並び、各ストライプがBE型の縦ストライプ画素列(列方向)とTE型の縦ストライプ画素列(列方向)で構成されている。
図2に、図1の第1領域T−PIXと第2領域B−PIXの隣接する2画素分の断面構造を示す。
第1領域T−PIXにあるTE型画素は、基板SUB、ポリシリコン層FG、ゲート絶縁膜GI、金属ゲート電極層SG、第1層間絶縁膜INS1、ソース・ドレイン金属層SD、第2層間絶縁膜INS2、第1反射膜REF1、画素電極AD、素子分離膜BNK、有機EL層OEL、共通電極CDの順に積層された構造を備えている。
第2領域B−PIXにあるBE型画素は、基板SUB、ポリシリコン層FG、ゲート絶縁膜GI、金属ゲート電極層SG、第1層間絶縁膜INS1、ソース・ドレイン金属層SD、第2層間絶縁膜INS2、画素電極AD、素子分離膜BNK、有機EL層OEL、第2反射膜REF2、上部電極CDの順に積層された構造を備えている。
基板SUBは、厚さ1.1mmの無アルカリガラスである。
ポリシリコン層FGは、薄膜トランジスタ(以下、TFT)、容量電極、配線の形成箇所に、島状にパターン化されたポリシリコンである。このポリシリコンは、アモルファスシリコンをCVDで成膜、ホトリソでパターン化した後、レーザアニール及び熱アニールすることで、結晶化した膜である。
ゲート絶縁層GIは、SiOのTEOS膜で構成され、ポリシリコン層FGの表面とそれ以外の基板の全面を覆うように、CVDで成膜、ホトリソでパターン化した膜である。
金属ゲート電極層SGは、厚さ150nmのMoWで構成されている。スパッタで成膜し、ホトリソでパターン化することで形成される。この金属ゲート電極層SGは、選択信号が供給される配線、ゲート電極、画素回路内の配線等が構成される。この工程の前後でポリシリコン層にはイオンドーパントが行われる。
第1層間絶縁膜INS1は、SiNで構成されている。金属ゲート電極層SGの上層全面にCVDで成膜された膜を、ホトリソでコンタクトホール等をパターン化することで形成される。
ソース・ドレイン金属層SDは、上からMoW75nm/AlSi500nm/MoW38nmの積層構造で構成されている。スパッタで連続成膜した後、ホトリソでパターン化した膜である。
第2層間絶縁膜INS2は、SiN(下層)400nmとアクリル(上層)1μmの積層膜で構成されている。ソース・ドレイン金属層SDの上層全面にSiNをCVDで成膜した後、アクリルを塗布、焼成することで形成された膜を、ホトリソでパターン化した膜である。
第1反射膜REF1は、第2層間絶縁膜INS2の上の層で、TE型の画素領域T−PIXに形成されている。この第1反射膜REF1は、厚さ400nmのAlSiと、厚さの150nmのMoWの積層体で構成される。この積層体は、各層をスパッタで連続成膜した後、ホトリソによりパターン化し、画素毎に分割したものである。
画素電極ADは、第1反射膜REF1及び第2層間絶縁膜INS2の上層に、画素毎に分割された厚さ150nmのITOで構成されている。スパッタで成膜し、その後、ホトリソによりパターン化し、画素毎に分割して形成したものである。TE型の有機EL素子の下部電極ADも同時に形成される。
画素分離膜BNKは、厚さ2μmのアクリルで構成され、第2層間絶縁膜INS2の上と画素電極ADの外縁を覆い、画素電極ADの中央を露出させた絶縁性の隔壁である。アクリル系高分子樹脂を含む感光性樹脂組成物を用いてホトリソでパターン化した膜である。
有機EL層OELは、図示していないが、画素電極AD側からホール輸送層HTL、有機発光層EML、電子輸送層ETL、電子注入層EILの順に積層されている。
第2反射膜REF2は、電子注入層EILの上の層で、BE型の画素領域B−PIXに形成されている。この第1反射膜REF2は、膜厚200nmのアルミニウムをマスク蒸着で形成されたものである。この第2反射膜REF2は、隣接するBE型の画素領域B−PIXとの間を繋ぎ、一体パターンとして形成する。従って、1画素分の幅の横ストライプの補助電極が1画素置きに配置されることになる。
共通電極CDは、有機EL層OEL及び第2反射膜REF2の上の層で、全画素を一体で覆うパターンのIZOで構成されている。この共通電極CDは、陰極として機能する。前述の通り、第2反射電極REF2が共通電極CDのシート抵抗を下げる補助配線として機能するので、表示面に輝度の面内ムラが生じづらくなるので、画像品位が向上する。特に、従前の補助電極は画素分離層の上にのみ配置している場合よりも、何倍も幅広の補助配線を形成できるので、電圧降下による面内の輝度ムラを抑制できる。
図3に、両面発光画素の等価回路図を示す。図4に、両面発光画素の平面レイアウト図を示す。図4の左図(A)は、図2の第2層間絶縁膜INS2のパターン化まで形成した積層体の上面図であり、図4の右図(B)は、図2の画素分離膜BNKのパターン化まで形成した積層体の上面図である。
まず、図3の併用型両面発光画素の等価回路を説明する。図面の下側がBE型画素で、上側がTE型画素である。画面の列方向(縦)に伸びているデータ線DATAと、画面の列方向(縦)に伸びている電源線POWERとが、画面の行方向(横)に交互に並んでいる。画面の行方向(横)に伸びているTE型画素用選択線TSELと、画面の行方向(横)に伸びているBE型画素用選択線BSELとが、画面の列方向(縦)に交互に並んでいる。
1組のTE型画素とBE型画素とを1単位として考えると、選択線BSEL、TSELが行方向に1本ずつ配置され、データ線DATAと電源線POWERが列方向に1本ずつ配置されている。
データ線DATAには、階調の大きさを示すBE型画素用データ信号とTE型画素用データ信号が供給され、選択線BSEL、TSELには、映像信号を画素に取り込むタイミング信号である走査信号が供給され、電源線POWERには有機EL素子がカソード接地となるように陽極電位が供給されている。
BE型画素の有機EL素子BOLEDを駆動する画素回路B−CIRは、BE型画素用データラッチトランジスタBTFT1、BE型画素用容量BCAP、BE型画素用駆動トランジスタBTFT2で構成されている。
BE型画素用データラッチトランジスタBTFT1は、BE型画素用選択線BSELに供給される選択信号に応じてターンオンし、データ線DATAに流れる映像信号である階調電圧を取り込む。その後、ターンオフすることにより、階調電圧と電源線POWERとの電位差をBE型画素用容量BCAPに保持させる。このため、BE型画素用データラッチトランジスタBTFT1のチャンネル領域上には、BE型画素用選択線の一部でゲート電極が構成され、ドレイン領域にデータ線DATAが接続され、ソース領域にBE型画素用容量BCAPの一端が接続される。このBE型画素用データラッチトランジスタBTFT1はトラジスタの特性から、nチャネルトランジスタを採用しているが、pチャネルトランジスタでも構わない。
BE型画素用容量BCAPの一端には、BE型画素用データラッチトランジスタBTFT1のソース領域が接続されるが、BE型画素用駆動トランジスタBTFT2のゲートも接続されている。BE型画素用容量BCAPの他端には、電源線POWERとBE型画素用駆動トランジスタBTFT2のソース領域が接続されている。
BE型画素用駆動トランジスタBTFT2は、電源線POWERからBE型画素用有機EL素子BOLEDへ供給する電流量を、BE型画素用容量BCAPに保持された電位差に応じて制御する。そのため、BE型画素用駆動トランジスタBTFT2の制御端であるゲートはBE型画素用容量BCAPの一端に接続され、ソース領域は電源線POWERに接続され、ドレイン領域はBE型画素用有機EL素子BOLEDに接続されている。このBE型画素用駆動トランジスタBTFT2はトラジスタの特性から、pチャネルトランジスタを採用しているが、nチャネルトランジスタでも構わない。nチャネルの場合、画素電極を陰極にし、有機EL層の積層順を逆にする。
TE型画素の有機EL素子BOLEDを駆動する画素回路T−CIRは、TE型画素用データラッチトランジスタTTFT1、TE型画素用容量TCAP、TE型画素用駆動トランジスタTTFT2で構成されている。
TE型画素用データラッチトランジスタTTFT1は、TE型画素用選択線TSELに供給される選択信号に応じてターンオンし、TE型画素用データ線に流れる映像データである階調電圧を取り込む。その後、ターンオフすると、階調電圧と電源線POWERとの電位差をTE型画素用容量BCAPに保持させる。そのため、TE型画素用データラッチトランジスタTTFT1のチャンネル領域上には、TE型画素用選択線の一部でゲート電極が構成され、ドレイン領域にデータ線DATAが接続され、ソース領域にTE型画素用容量TCAPの一端が接続される。このTE型画素用データラッチトランジスタTTFT1はトラジスタの特性からnチャネルトランジスタを採用しているが、pチャネルトランジスタでも構わない。
TE型画素用容量TCAPの一端には、TE型画素用データラッチトランジスタTTFT1のソース領域と、TE型画素用駆動トランジスタTTFT2のゲートが接続されている。TE型画素用容量TCAPの他端には、電源線POWERとTE型画素用駆動トランジスタTTFT2のソース領域が接続されている。
TE型画素用駆動トランジスタBTFT2は、電源線POWERからTE型画素用有機EL素子BOLEDへ供給する電流量を、TE型画素用容量TCAPに保持された電位差に応じて制御する。
そのため、TE型画素用駆動トランジスタTTFT2の制御端であるゲートは容量の一端に接続され、ソース領域は電源線POWERに接続され、ドレイン領域はTE型画素用有機EL素子TOLEDに接続されている。このTE型画素用駆動トランジスタTTFT2はトラジスタの特性から、pチャネルトランジスタを採用しているが、nチャネルトランジスタでも構わない。nチャネルの場合、画素電極ADを陰極にし、有機EL層の積層順を逆にする。
次に、平面レイアウトを説明する。
図4(A)及び(B)で示すように、TE型画素の上半分に、TE型画素用有機EL素子TOLEDを駆動する画素回路T−CIRを配置し、TE型画素の下半分に、BE型画素用有機EL素子BOLEDを駆動する画素回路B−CIRを配置する。このように配置すれば、非開口部の面積を小さくできるので、開口率を向上することができる。
具体的には、図4のTE型画素T−PIXの上下中央に位置する行方向の中央線C−C’に対して、上下に線対称な回路になっている。これは、画素電極ADと下層の配線との間を繋ぐコンタクトホールの位置を同じにするのに好適なパターンである。同じコンタクトホールパターンを採用できるならば、TE型画素とBE型画素とで、画素電極ADを同じパターンにでき、さらに、画素回路における配線負荷を近似できる等のメリットがある。但し、TE型画素用有機EL素子TOLEDとBE型画素用有機EL素子BOLEDの特性が異なる場合があり、その特性を画素回路で制御する場合は、TE型画素用駆動トランジスタTTFT2のチャンネル幅やチャンネル長を変化させ、対称性を崩してもよい。
図4のレイアウトをもう少し詳細に説明する。TE型画素T−PIXの上下中央に位置する行方向の中央線C−C’のすぐ図上に、TE画素用選択線TSELを配置し、中央線C−C’のすぐ図下に、BE画素用選択線BSELを配置する。
TE画素用選択線TSELは図上方向に、BE画素用選択線BSELは図下方向にそれぞれ突起を有する。
この突起の下層に半導体層FGを配置し、その半導体層FGは、突起からの露出部の一方が、データ線DATAにコンタクトホールを介して接続され、他方が、コンタクトホールを介してソース・ドレイン電極層SDの配線に接続され、さらに、金属ゲート電極層SGの配線に接続される。このことで、この突起のある領域でデータラッチトランジスタTTFT1、BTFT1が構成されている。
データラッチトランジスタTTFT1、BTFT1に接続された金属ゲート電極層SGの配線は電源線POWERの幅広部分の下層に配置される。この重畳部に容量BCAP、TCAPが構成される。この金属ゲート電極層SGはさらに、その一部が突起を備えている。この突起の下層には半導体層FGが配置されている。この重畳領域が駆動トランジスタBTFT2、TTFT2のチャネル部を構成する。つまり、金属ゲート電極層SGの突起がゲート電極となる。
この半導体層FGは、突起からの露出部の一方が、コンタクトホールを介して、電源線POWERに接続される。突起からの露出部の他方は、コンタクトホール、ソース・ドレイン電極層SDの配線及びコンタクトホールを介して、画素電極ADに接続される。
この画素電極ADは、TE型画素T−PIXの画素電極ADでも、BE型画素でも、同じパターンとし、さらに、画素分離膜BNKの開口部TBNK−O、BBNK−Oも同じパターンとしている。第1反射膜は、TE型画素T−PIXの画素電極ADとTE型画素の画素分離膜の開口部TBNK−Oと、の間に境界が配置されるようにパターン化されている。但し、TE型画素とBE型画素との間で、この画素電極ADのパターン同士と画素分離膜BNKの開口パターン同士は、必ずしも同じパターンでなくてもよい。
図1及び図2で示した、BE型画素とTE型画素の平面レイアウト、BE型画素とTE型画素の2画素分の積層構造は、実施例1と同じ構成である。異なるのは、図3及び図4で示した画素回路の構成(等価回路、平面レイアウト)である。以下、画素回路の構成を説明する。
図5に、両面発光画素の画素回路の等価回路図を示す。図6に、両面発光画素の平面レイアウト図を示す。図6の左図(A)は、第2層間絶縁膜INS2のパターン化までの積層体の上面図であり、図6の右図(B)は、画素分離膜の開口パターン化までの積層体の上面図である。
図5に、併用型両面発光画素の画素回路の等価回路図を示す。紙面の下側がBE型画素で、上側がTE型画素である。画面の列方向(縦)に伸びているデータ線DATAと電源線POWERが画面の行方向(横)に交互に並び、画面の行方向(横)に伸びている画素選択線SELとBE−TE選択線DSELが画面の列方向(縦)に交互に並んでいる。
データ線DATAには映像信号、電源線には陽極電位が供給される。画素選択線DSELには、BE型画素とTE型画素とを合わせた2画素単位で映像信号を取り込むタイミングを決める選択信号(走査パルス)が供給される。
BE−TE選択線TBSELには、BE型画素へ電流を供給するか、TE型画素へ電流を供給するかの切替タイミングを決める選択信号(走査パルス)が供給される。
BE画素とTE型画素との2画素分の画素回路は、4つの薄膜トランジスタTFTと1つの容量DCAPを備えている。
第1薄膜トランジスタTFT1は、映像信号を画素回路に取り込むデータラッチTFTである。そのため、第1薄膜トランジスタTFT1のドレイン領域は、データ線DATAに接続され、第1薄膜トランジスタTFT1のゲート領域は画素選択線DSELに接続され、第1薄膜トランジスタTFT1のソース領域は容量DCAPの一端と第2薄膜トランジスタTFT2のゲートに接続されている。この第1薄膜トランジスタTFT1はnチャネルのMOSトランジスタである。
容量DCAPの他端は、電源線POWERと第2薄膜トランジスタTFT2のゲートに接続されている。
第2薄膜トランジスタTFT2は、駆動トランジスタである。そのため、第2薄膜トランジスタTFT2のソース領域は、電源線POWERに接続されている。そして、第2薄膜トランジスタTFT2のドレイン領域は、BE型用第3薄膜トランジスタBTFT3のソース領域及びTE型用第3薄膜トランジスタTFT3のソース領域に接続されている。この第2薄膜トランジスタTFT2はpMOSトランジスタである。
BE型用第3薄膜トランジスタBTFT3は、電源線POWERからBE型画素の有機EL素子BOLEDへ電流を供給するか否かを決めるスイッチである。
TE型用第3薄膜トランジスタTTFT3は、電源線POWERからTE型画素の有機EL素子TOLEDへ電流を供給するか否かを決めるスイッチである。
BE型用第3薄膜トランジスタBTFT3は、pMOSトランジスタで、TE型用第3薄膜トランジスタTTFT3は、nMOSトランジスタである。そのため、BE型用第3薄膜トランジスタBTFT3とTE型用第3薄膜トランジスタTTFT3は2者択一的にターンオンする。
BE型用第3薄膜トランジスタBTFT3のゲート領域とTE型用第3薄膜トランジスタTTFT3のゲート領域はBE−TE選択線TBSELに接続されている。BE型用第3薄膜トランジスタBTFT3のドレイン領域はBE型画素の有機EL素子BOLEDに接続され、TE型用第3薄膜トランジスタTTFT3のドレイン領域はTE型画素の有機EL素子TOLEDに接続されている。
このように、第1薄膜トランジスタTFT1と、第2薄膜トランジスタTFT2と、容量DCAPの機能はTE型画素回路とBE型画素回路とで兼用している。
次に、平面レイアウトを説明する。
図6(A)及び(B)で示すように、上半分がTE型画素T−PIXで、下半分がBE型画素B−PIXである。TE型画素T−PIXの上半分に、TE型画素T−PIXのTE型画素用有機EL素子TOLEDを駆動する画素回路と、TE型画素T−PIXのTE型画素用有機EL素子TOLEDを駆動する画素回路を配置する。このように配置すれば、TE型画素用有機EL素子TOLEDの発光面積を大きくすることができる。
具体的には、図6のTE型画素T−PIXとBE型画素B−PIXの間であって、左右方向の中央にある基準点Dに対して、TE型画素T−PIXの画素電極ADとBE型画素B−PIXの画素電極ADは点対称な電極パターンに回路になっている。つまり、画素回路とのコンタクトホールはTE型画素T−PIXとBE型画素B−PIXとの境界1行ごとに配置されることになる。
TE型画素の図上であって金属ゲート電極層に、行方向に伸びる画素選択線DSELが配置され、TE型画素の中央部であって金属ゲート電極層SGに、行方向に伸びるBE−TE選択線TBSELが配置されている。
TE型画素とBE型画素の左端であって金属ソース・ドレイン層SDに、データ線DATAが列方向に伸び、TE型画素T−PIXとBE型画素B−PIXの左端であって金属ソース・ドレイン層SDに、電源線POWERが列方向に伸びている。
この画素選択線DSELは、列方向に伸びるデータ線DATAと電源線POWERとの間に、第1薄膜トランジスタTFT1のゲート電極となる突起を有する。この突起は、画素の中央へ向けて伸びている。この第1薄膜トランジスタTFT1のソース領域(ポリシリコン)からコンタクトホールを介して、ソース・ドレイン金属層SDの金属配線に接続されている。このソース・ドレイン金属層SDの金属配線は、コンタクトホールを介して、金属ゲート層SGの金属配線に接続される。金属ゲート層SGの金属配線は、電源線POWERの幅広部の下を通過するように配置し、重畳部分に容量DCAPが構成される。電源線POWERの幅広部は、コンタクトホールを介して、半導体領域に接続される。この半導体領域は列方向に伸び、途中で前述の金属ゲート層SGの金属配線の下を潜る。この潜った部分で第2薄膜トランジスタTFT2が構成される。この第2薄膜トランジスタTFT2の下を潜った半導体層は、分岐してさらに列方向下側へ伸び、BE−TE選択線DSELの下を潜り、その列方向下側でコンタクトホールを介してソース・ドレイン金属層SDに接続され、さらに、配置位置をずらした位置にコンタクトホールを配置し、画素電極ADに接続される。BE−TE選択線DSELと半導体層FGとの2つの交差部に、BE型用第3薄膜トランジスタBTFT3とTE型用第3薄膜トランジスタTTFT3が構成される。分岐した半導体層FGの一部には、ソース・ドレイン電極層SDに、複数のコンタクトホールで接続された冗長配線構造が配置されている。
有機EL表示装置の表示領域における画素配置図である。 BE型画素とTE型画素の2画素分の積層構造である。 両面発光画素の画素回路の等価回路図である。 両面発光画素の平面レイアウト図である。 両面発光画素の画素回路の等価回路図である。 両面発光画素の平面レイアウト図である。
符号の説明
画素分離膜・・・BNK、反射膜・・・REF、画素電極・・・AD、画素分離膜開口部BNK−O、データ線・・・DATA、選択線・・・SEL,電源線・・・POWER、TE型画素回路・・・T−CIR、BE型画素回路・・・B−CIR。

Claims (6)

  1. 基板の一方の面上に、
    トップエミッション型の第1有機EL素子と、
    ボトムエミッション型の第2有機EL素子と、
    第1有機EL素子を駆動する第1回路と、
    第2有機EL素子を駆動する第2回路と、を備えた有機EL表示装置において、
    前記第2回路が、前記第1有機EL素子の下に配置されていることを特徴とする有機EL表示装置。
  2. 請求項1において、
    前記第1有機EL素子は、発光層の下に第1反射膜を有し、
    前記第2有機EL素子は、発光層の上に第2反射膜を有し、
    前記第2回路が、前記第1反射膜の下に配置されていることを特徴とする有機EL表示装置。
  3. 請求項2において、
    前記第1回路が、前記第1反射膜の下に配置されていることを特徴とする有機EL表示装置。
  4. 基板の一方の面上に、
    トップエミッション型の第1有機EL素子を有する第1画素と、
    ボトムエミッション型の第2有機EL素子を有する第2画素と、
    前記第1有機EL素子を駆動する第1回路と、
    前記第2有機EL素子を駆動する第2回路と、を備えた有機EL表示装置において、
    前記第2回路が、前記第1画素内に配置されていることを特徴とする有機EL表示装置。
  5. 請求項4において、
    前記第1画素は、発光層より下に第1反射膜を有し、
    前記第2画素は、発光層より上に第1反射膜を有し、
    前記第2回路が、前記第1反射膜の下に配置されていることを特徴とする有機EL表示装置。
  6. 請求項5において、
    前記第1回路が、前記第1反射膜の下に配置されていることを特徴とする有機EL表示装置。
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