JP2009063920A - クリーニング部材 - Google Patents

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剛紀 笹川
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Abstract

【課題】 長期間に亘って良好なクリーニング性を維持するクリーニング部材を提供する。
【解決手段】 弾性体からなる下層12と、下層12の外表面に設けられた上層13とからなり、上層13は、糸をループ状に編成して形成したコースの幅(μm)及びウエールの幅(μm)が前記糸の見かけ太さ(μm)に対して3倍〜10倍である編物、又は縦糸同士の間隔(μm)が前記縦糸の見かけ太さ(μm)に対して3倍〜10倍で且つ横糸同士の間隔(μm)が前記横糸の見かけ太さ(μm)に対して3倍〜10倍である織物からなる。
【選択図】 図1

Description

本発明は、トナー、紙粉等を除去するのに用いるクリーニング部材に関し、特に、複写機、プリンタ、ファクシミリ等に用いられる帯電ロールに付着するトナーを除去するクリーニングロールやクリーニングブレードとして好適なクリーニング部材に関する。
画像形成装置、例えば、複写機、プリンタあるいはこれらの機能を併せ持った複合OA機器等には、クリーニングブレードやクリーニングロールが用いられている。クリーニングロールは、感光体や帯電ロールに当接させて付着したトナーや、紙粉、その他の異物を除去するものであるが、トナー等の異物が十分に除去できない場合は、異物により感光体や帯電ロール等が傷ついてしまい、印刷画像にも不良が生じてしまう。このため、クリーニングロールは、長期間に亘ってクリーニング性を維持することが求められている。
そこで、スポンジ材からなるクリーニング部材を有する帯電装置(特許文献1参照)、円筒状弾性体と、熱融着性繊維を絡み合わせた繊維層とからなるトナー供給ローラ(特許文献2参照)などが提案されている。
しかしながら、トナー等の異物を十分に除去することができないという問題や、除去した異物を保持することが困難であるなどの問題があった。
特許2847524号公報 特開2006−064774号公報
本発明は、このような事情に鑑み、長期間に亘って良好なクリーニング性を維持するクリーニング部材を提供することを課題とする。
前記課題を解決する本発明の第1の態様は、弾性体からなる下層と、前記下層の外表面に設けられた上層とからなり、前記上層は、糸をループ状に編成して形成したコースの幅(μm)及びウエールの幅(μm)が前記糸の見かけ太さ(μm)に対して3〜10倍である編物、又は縦糸同士の間隔(μm)が前記縦糸の見かけ太さ(μm)に対して3〜10倍で且つ横糸同士の間隔(μm)が前記横糸の見かけ太さ(μm)に対して3〜10倍である織物からなることを特徴とするクリーニング部材にある。
本発明の第2の態様は、第1の態様に記載のクリーニング部材において、前記編物は前記糸の見かけ太さが80〜500μmであることを特徴とするクリーニング部材にある。
本発明の第3の態様は、第1又は2の態様に記載のクリーニング部材において、前記下層は、ブタジエンゴム(BR)、スチレン・ブタジエンゴム(SBR)、ニトリルゴム、エピクロルヒドリンゴム、クロロプレンゴム、ポリウレタンからなる群から選択されるゴム基材を含むゴム組成物を硬化・成形したものであることを特徴とするクリーニング部材にある。
本発明の第4の態様は、第1〜3の何れかの態様に記載のクリーニング部材において、前記織物、又は前記編物がポリエステル、又はナイロンからなることを特徴とするクリーニング部材にある。
本発明の第5の態様は、第1〜4の何れかの態様に記載のクリーニング部材がロール形状であることを特徴とするクリーニング部材にある。
本発明によると、当接する部材のトナー、紙粉、その他の異物を好適に除去して保持することができ、長期間に亘って良好なクリーニング性を維持するクリーニング部材となる。
本発明のクリーニング部材は、弾性体からなる下層と、下層の外表面に設けられた上層とからなり、上層は、所定の表面状態である編物又は織物、具体的には、糸をループ状に編成して形成したコースの幅(μm)及びウエールの幅(μm)が糸の見かけ太さ(μm)に対して3〜10倍である編物、又は縦糸同士の間隔(μm)が縦糸の見かけ太さ(μm)に対して3〜10倍で且つ横糸同士の間隔(μm)が横糸の見かけ太さ(μm)に対して3〜10倍である織物とすることにより、長期間に亘るクリーニング性の維持を実現したものである。
以下に、本発明のクリーニング部材の一例であるクリーニングロールを例示し、本発明を詳細に説明する。
図1は、本発明のクリーニング部材の一例であるクリーニングロールの断面図である。図2は、クリーニングロールの表面(上層)の一部を拡大した概略図である。
図1に示すように、本実施形態のクリーニングロール10は、芯金11上に発泡弾性体からなる下層12を有するものであり、下層12の表面には上層13が設けられている。この上層13は、図2(a)に示すように、繊維を束ねた糸13Aをループ状に編成し、連続した複数のループ13aからなる列を複数段形成した編物からなる。
本実施形態の上層13は、コースの幅(μm)及びウエールの幅(μm)が糸13Aの見かけ太さ(μm)に対して3〜10倍の編物からなる。なお、ここでいう糸の見かけ太さとは、デニールやデシテックスで表記される定長式番手法による太さではなく、顕微鏡等で観察される太さである。
図2(a)に示すように、コースとはループ13aの横に並んだ列(横列)、ウエールとはループ13aの縦に並んだ列(縦列)のことである。そして、コースの幅とは横列の幅、具体的にはループ13aの頂点間の距離であり、ウエールの幅とは縦列の幅、ここではループ13aのピッチの幅のことである。コースの幅及びウエールの幅が糸の見かけ太さに対して3倍〜10倍である編物は、糸13Aが完全に固定された状態ではなく、上下左右に動くことができる状態である。すなわち、糸13Aが変化に対して追従性のある状態である。このため、当接部材と擦れる際、当接部材のトナー、紙粉、その他異物を掻き取りやすい。また、コースの幅及びウエールの幅が糸の見かけ太さに対して3倍〜10倍である編物は、比較的大きな空隙14Aができており、掻き取った異物を空隙14Aに抱き込むことができるだけではなく、空隙14Aから上層13の内部まで異物を落としみやすく、異物を大量に保持することができる。このため、クリーニングロール10は、長期間に亘ってクリーニング性を維持することができる。
なお、コースの幅又はウエールの幅が糸の見かけ太さに対して3倍未満の編物は、糸13Aの変化に対する追従性がなくなるだけではなく、掻き取った異物を保持し難くなる。このため、これを用いたクリーニング部材は、クリーニング性が十分に得られず、長期間に亘って使用することもできない。また、コースの幅又はウエールの幅が糸の見かけ太さに対して10倍より大きい編物は、糸の変化に対する追従性は向上するが当接部材との接触面積が減少してしまい、クリーニング性が低下してしまう。
また、本実施形態のクリーニングロール10は、下層12が発泡弾性体であることより、上層13に付着したトナー等の異物をセルの内部に落とし込み、保持することができる。このため、下層12が非発泡弾性体(ソリッド)の場合に比べて多量のトナーを保持することができ、より長期間に亘って良好なクリーニング性を維持することができる。
本実施形態のクリーニングロールを使用することで、当接する部材のトナー等の異物は、上層13に掻き取られて抱き込まれた後、下層(発泡弾性体)12のセルの内部へと落ちる。そして、セルの内部へと保持されて、上層13には戻らない。これにより、本実施形態のクリーニングロール10は、長期間に亘って当接部材のトナー等の異物を良好にクリーニングできる。
本発明にかかる編物は、コースの幅(μm)及びウエールの幅(μm)が糸13Aの見かけ太さ(μm)に対して3〜10倍であり、好ましくは3〜7倍である。
編物の編み方は特に限定されず、例えば、平編、ゴム編、タック編、浮き編、片畦編、両面編、レース編、添毛編等が挙げられる。
また、編物は糸の見かけ太さが80〜500μmであることが好ましい。クリーニングに十分な強度が得られるためである。糸の見かけ太さが80μm未満であると機械的強度が低下する虞があり、糸の見かけ太さが500μmよりも大きくなると上層13の柔軟性が損なわれてしまい、クリーニング性が低下する虞があるため好ましくない。
本実施形態では、上層13として編物を用いたが、織物を用いてもよい。かかる織物は、縦糸同士の間隔(μm)が縦糸の見かけ太さ(μm)に対して3〜10倍で且つ横糸同士の間隔(μm)横糸の見かけ太さ(μm)に対して3〜10倍である。図2(b)に示すように、縦糸13B同士の間隔又は横糸13C同士の間隔は、それぞれ隣接する糸の太さ方向の中心間距離のことである。縦糸13B同士の間隔(μm)が縦糸13Bの見かけ太さ(μm)に対して3倍〜10倍で且つ横糸13C同士の間隔(μm)が横糸13Cの見かけ太さ(μm)に対して3倍〜10倍である織物は、縦糸13B及び横糸13Cが完全に固定された状態ではなく、上下左右に動くことができる状態であり、また、比較的大きな空隙14Bができる。これにより、上述した実施形態と同様の効果を得ることができる。
かかる織物は、縦糸同士の間隔(μm)が縦糸の見かけ太さに対して3〜10倍であり、好ましくは3〜7倍であり、横糸同士の間隔(μm)が横糸の見かけ太さ(μm)に対して3〜10倍であり、好ましくは3〜7倍である。
なお、縦糸13B同士の間隔(μm)が縦糸13Bの見かけ太さ(μm)に対して3倍未満、又は横糸13C同士の間隔(μm)が横糸13Cの見かけ太さ(μm)に対して3倍未満の織物は、縦糸13B又は横糸13Cの変化に対する追従性がなくなるだけではなく、掻き取った異物を保持し難くなる。このため、これを用いたクリーニング部材は、クリーニング性が十分に得られず、長期間に亘って使用することもできない。また、縦糸13B同士の間隔(μm)が縦糸13Bの見かけ太さ(μm)に対して10倍より大きい、又は横糸13C同士の間隔(μm)が横糸13Cの見かけ太さ(μm)に対して10倍より大きい織物は、縦糸13B又は横糸13Cの変化に対する追従性は向上するが当接部材との接触面積が減少してしまい、クリーニング性が低下してしまう。
織物の織り方は特に限定されず、例えば、平織り、斜文織、朱子織等が挙げられる。また、織物の縦糸及び横糸の見かけ太さも特に限定されない。また、織物は、縦糸と横糸とが材質や見かけ太さが異なるものであってもよい。
本実施形態にかかる糸(編物)、縦糸及び横糸(織物)は、繊維を束ねたものであるが、勿論、繊維を撚ったものでも、繊維を編んだものでもよく、本発明の効果を損なわない範囲で飾り糸(繊維)を含む繊維を束ねたものであってもよい。また、糸(編物)、縦糸及び横糸(織物)を構成する繊維は、太さが5〜100μmであることが好ましい。繊維の太さが5μm未満となると、十分な強度の糸が得られ難くなり、繊維の太さが100μmよりも大きくなると、上層13の柔軟性が得られ難くなり、クリーニング性が低下する虞があるからである。
編物又は織物は、それぞれ上述した条件を満たす糸、又は縦糸及び横糸以外に、本発明の効果を損なわない範囲で他の糸が存在していてもよく、例えば、糸、又は縦糸及び横糸よりも細く縮れた糸が存在していてもよく、起毛した状態の糸が存在していてもよい。
糸(編物)、縦糸及び横糸(織物)の材質はいずれも特に限定されず、例えば、コットン、ウール、シルク、ポリエステル、ナイロン、アクリル等が挙げられるが、耐久性・コストの面からポリエステル、ナイロン、アクリルが好ましい。
なお、上層13はトナー等の異物を好適に除去できるものであれば、編物又は織物を積層して形成したものであってもよい。編物又は織物を積層して上層13とする場合は、互いに異なるものを積層したものでもよく、勿論、同じものを積層したものであってもよい。また、例えば同じ織物を積層する場合であっても、異なる繊維からなる織物を積層してもよく、勿論、同じ繊維からなる織物を積層してもよい。
また、上層13は、厚さが0.5mm以上であることが好ましい。機械的強度や耐摩耗性等の機械的特性に優れたものとなるためである。
本発明にかかる下層12は、上層13を設けることができるものであればよく、ゴム部材や熱可塑性エラストマー部材等が挙げられる。ゴム部材はゴム基材を含むゴム組成物を硬化・成形することにより得られる。ゴム基材としては、例えば、ブタジエンゴム(BR)、スチレン・ブタジエンゴム(SBR)、ニトリルゴム、エピクロルヒドリンゴム、クロロプレンゴム、ポリウレタン等の従来から用いられているものが挙げられるが、耐摩耗性および非汚染性等の点からポリウレタンが好適に用いられる。
本実施形態では下層12は発泡弾性体としたが、勿論、下層12は非発泡弾性体でもよい。
また、下層12は、二層以上であってもよい。例えば、非発泡弾性体と、発泡弾性体とからなる二層構造が挙げられる。
下層12には導電性付与剤が添加されていてもよい。導電性付与剤としては、電子導電性付与剤、イオン導電性付与剤、又はこれらの両者を混合して用いることができる。導電性付与剤を含有することで、単なる接触クリーニングに加えて、さらに、当該クリーニングロールにバイアス電圧を印加することにより、トナーを強制的に引き寄せてクリーニングすることができる。
下層12の圧縮永久歪みは30%以下であることが好ましい。形状安定性に優れたクリーニング部材となるからである。また、下層12のゴム硬度はAsker Cで5〜60°が好ましい。これより柔らかいと、繊維を被覆する際に変形しやすくなったり、形状安定性が得られ難くなったりする一方、これより硬いと帯電ロールに対する負荷が大きくなるからである。
本発明のクリーニング部材の製造方法としては、例えば、下層12の表面にスプレー、若しくは刷け塗り、又は接着剤を溶解させた処理液に浸漬等することにより接着剤を塗布し、上層13を下層12表面に接着する方法が挙げられる。また、下層12の表面に上層13となる編物又は織物のフィルムもしくはシート部材を定着又は圧着することで形成してもよい。
本発明のクリーニング部材は、クリーニングロールやクリーニングブレードとして好適なものである。特に、複写機、プリンタ、ファクシミリ等に用いられる帯電ロールに付着するトナーを除去するクリーニングロールとして好適なものである。
以下、具体的な実施例を説明するが、本発明はこれに限定されるものでないことは言うまでもない。
(実施例1)
ブタジエンゴム(BR)100重量部に、ビニホールAC#R(永和化成工業社製)6.0重量部、セルペーストK5(永和化成工業社製)6.0重量部、サンセラーTET(三新化学工業社製)1.0重量部、サンセラーCZ(三新化学工業社製)1.0重量部、サンセラーTS(三新化学工業社製)0.8重量部、硫黄1.0重量部を添加してロールミキサーで混練りし、これを直径6mmのシャフトに押出し成型後、170℃×20分電気炉にてフリー発泡を行い、内径6mm×外径9.6mmで発泡倍率2.7倍、硬度18°のゴムロールを形成した。
その後、ゴムロールを直径8.8mmに研磨し、表面に接着剤を塗布し、これに、66ナイロンからなる糸の見かけ太さが150μm、コースの幅が約700μm、ウエールの幅が約450μmの編物を被覆し、100℃×10分で融着して実施例1のクリーニングロールを得た。
(実施例2)
ブタジエンゴム(BR)の代わりにエピクロルヒドリンゴム(ECO)を用いて発泡倍率7.3倍、硬度5°とした以外は、実施例1と同様にして、実施例2のクリーニングロールを得た。
(実施例3)
発泡倍率が9.8倍、硬度12°のウレタンスポンジロールに、実施例1と同様の編物を被覆した以外は、実施例1と同様にして実施例3のクリーニングロールを得た。
(実施例4)
実施例1と同様の編物の代わりに、6ナイロンからなる糸の見かけ太さが250μm、コースの幅が約900μm、ウエールの幅が約1100μmの編物を被覆した以外は、実施例3と同様にして実施例4のクリーニングロールを得た。
(実施例5)
硬度55°の非発泡ウレタンからなるゴムロールを用いた以外は、実施例3と同様にして実施例5のクリーニングロールを得た。
(実施例6)
硬度55°の非発泡ウレタンからなるゴムロールを用いた以外は、実施例4と同様にして実施例6のクリーニングロールを得た。
(実施例7)
硬度55°の非発泡ウレタンからなるゴムロールを直径7.8mmに研磨して、スフ(白十字製:レーヨンからなる縦糸と横糸の見かけ太さ80μm、縦糸同士の間隔が約500μm、横糸同士の間隔が約600μmの織物)を被覆した以外は、実施例5と同様にして実施例7のクリーニングロールを得た。
(実施例8)
硬度55°の非発泡ウレタンからなるゴムロールを直径7.8mmに研磨して、#KD−8252(ポリエステルからなる縦糸と横糸の見かけ太さ80μm、縦糸同士の間隔が約300μmのパイル生地)を被覆した以外は、実施例5と同様にして実施例8のクリーニングロールを得た。
(比較例1)
実施例1に用いたゴムロールを、直径9.8mmに研磨して比較例1のクリーニングロールとした。
(比較例2)
実施例2に用いたゴムロールを、直径9.8mmに研磨して比較例2のクリーニングロールとした。
(比較例3)
実施例3に用いたスポンジロールを、直径9.8mmに研磨して比較例3のクリーニングロールとした。
(比較例4)
硬度55°の非発泡ウレタンからなるゴムロールに、6ナイロンからなる糸の見かけ太さが350μm、コースの幅が約800μm、ウエールの幅が約900μmの編物を被覆して比較例4のクリーニングロールを得た。
(比較例5)
硬度55°の非発泡ウレタンからなるゴムロールに、ポリエステルからなる糸の見かけ太さが250μm、コースの幅が約650μm、ウエールの幅が約900μmの編物を被覆覆して比較例5のクリーニングロールを得た。
(比較例6)
硬度55°の非発泡ウレタンからなるゴムロールに、6ナイロンからなる糸の見かけ太さが100μm、コースの幅が約800μm、ウエールの幅が約1400μmの編物を被覆して比較例6のクリーニングロールを得た。
表1及び表2に各実施例及び各比較例のクリーニングロールの状態を示す。
Figure 2009063920
Figure 2009063920
(試験例1)
感光体に当接させた帯電ロールに、各実施例及び各比較例のクリーニングロールを食い込み量0.1mmとなるように当接させた。その後、帯電ロールの幅100mmにトナーを約0.03g均一に塗布し、駆動モータにより感光体を300rpmで回転させた。
駆動モータを15分間運転した後の帯電ロールの表面のクリーニング状態を観察し、帯電ロールの表面が良好にクリーニングされている場合は、同様の操作を再び行った。帯電ロールがクリーニングされなくなった時点で操作を終了した。結果を表1及び表2に示す。
<トナーの種類>
デジタルトナー(コミカミノルタ社製)
スチレン系レジン:6μm
シリコーン系外添剤
+0.6μm酸化チタン
(結果のまとめ)
比較例1〜3のクリーニングロールはクリーニング効果が得られなかったのに対し、これらにコースの幅(μm)及びウエールの幅(μm)が糸の見かけ太さ(μm)に対して3〜10倍である編物を被覆して上層とした実施例1〜3のクリーニングロールは、いずれも良好なクリーニング特性が得られた。
コースの幅(μm)及びウエールの幅(μm)が糸の見かけ太さ(μm)に対して3〜10倍である編物を被覆して上層とした実施例5及び6のクリーニングロールはクリーニング性が良好であったのに対し、コースの幅(μm)及びウエールの幅(μm)が糸の見かけ太さ(μm)に対して3倍未満である比較例4及び5のクリーニングロールはクリーニング効果が得られなかった。これより、上層として用いる編物はコースの幅(μm)及びウエールの幅(μm)が糸の見かけ太さ(μm)に対して3〜10倍であることにより良好なクリーニング性が長期間に亘って維持できるが、3倍未満では帯電ロールに対する糸の追従性が損なわれるためか、クリーニング性が低下することがわかった。
また、ウエールの幅(μm)が糸の見かけ太さ(μm)に対して10倍以上(14倍)の編物を上層とした比較例6のクリーニングロールは、接触面積が低下するためか、十分なクリーニング性が得られず、さらに、クリーニング時に上層の一部が裂けてしまった。
縦糸同士の間隔(μm)が縦糸の見かけ太さ(μm)に対して3倍〜10倍で且つ横糸同士の間隔(μm)が横糸の見かけ太さ(μm)に対して3倍〜10倍である織物を上層とした実施例7及び8のクリーニングロールは、いずれもクリーニング性は良好であった。
これより、弾性体からなる下層と、下層の外表面に設けられた上層とからなり、上層は、糸をループ状に編成して形成したコースの幅(μm)及びウエールの幅(μm)が糸の見かけ太さ(μm)に対して3〜10倍である編物、又は縦糸同士の間隔(μm)が縦糸の見かけ太さ(μm)に対して3〜10倍で且つ横糸同士の間隔(μm)が前記横糸の見かけ太さ(μm)に対して3〜10倍である織物からなるクリーニングロールは、長期間に亘って良好なクリーニング性を維持できることがわかった。
本発明のクリーニング部材の一例であるクリーニングロールの断面図である。 クリーニングロールの表面(上層)の一部を拡大した概略図である。
符号の説明
10 クリーニングロール
11 芯体
12 下層
13 上層

Claims (5)

  1. 弾性体からなる下層と、前記下層の外表面に設けられた上層とからなり、前記上層は、糸をループ状に編成して形成したコースの幅(μm)及びウエールの幅(μm)が前記糸の見かけ太さ(μm)に対して3〜10倍である編物、又は縦糸同士の間隔(μm)が前記縦糸の見かけ太さ(μm)に対して3〜10倍で且つ横糸同士の間隔(μm)が前記横糸の見かけ太さ(μm)に対して3〜10倍である織物からなることを特徴とするクリーニング部材。
  2. 請求項1に記載のクリーニング部材において、前記編物は前記糸の見かけ太さが80〜500μmであることを特徴とするクリーニング部材。
  3. 請求項1又は2に記載のクリーニング部材において、前記下層は、ブタジエンゴム(BR)、スチレン・ブタジエンゴム(SBR)、ニトリルゴム、エピクロルヒドリンゴム、クロロプレンゴム、ポリウレタンからなる群から選択されるゴム基材を含むゴム組成物を硬化・成形したものであることを特徴とするクリーニング部材。
  4. 請求項1〜3の何れかに記載のクリーニング部材において、前記織物、又は前記編物がポリエステル、ナイロン、又はアクリルからなることを特徴とするクリーニング部材。
  5. 請求項1〜4の何れかに記載のクリーニング部材がロール形状であることを特徴とするクリーニング部材。
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