JP7319851B2 - 搬送ベルト - Google Patents
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Description
実施例1~4並びに比較例1~2の帯状の平ベルトを作製した。それぞれの構成は表1にも示す。
ポリカプロラクトンポリオール及びポリカーボネートポリオールの両方をポリオール成分として含むミラブルウレタンゴムをゴム成分とし、そのゴム成分100質量部に対し、導電性カーボンブラックAを4質量部、導電性カーボンブラックBを20質量部、アジピン酸エステルエーテル系可塑剤5質量部、メタクリル酸エステル可塑剤3質量部、難燃剤の1,2-ビス(ブロモフェニル)エタン20質量部、難燃助剤の3酸化アンチモン7質量部、滑剤の脂肪酸カルシウム塩1質量部、加工助剤の高級脂肪酸の複合型アミド類0.5質量部、加水分解安定剤のカルボジイミド化合物2質量部、ノニオン性フッ素系界面活性剤A(サーフロンS-420 AGCセイミケミカル社製、直鎖状C6F13基含有、エチレンオキシド付加物)1質量部、及び架橋剤のジクミルパーオキサイド6.5質量部を配合して混練した未架橋ゴム組成物を調製した。また、ポリウレタン糸とポリエステル繊維との複合伸縮糸で形成した筒状の編布を作製した。そして、これらを用い、ミラブルウレタンゴムの架橋ゴム組成物で形成されたベルト本体の表層に編布の芯体補強布が埋設された上記実施形態の図1に示すのと同様の構成の平ベルトを作製し、それを実施例1とした。実施例1の平ベルトの長さは407mm、幅は10mm、及び厚さは0.65mmであった。
ノニオン性フッ素系界面活性剤Aに代えて、別のノニオン性フッ素系界面活性剤B(サーフロンS-386 AGCセイミケミカル社製、直鎖状C6F13基含有)を配合したことを除いて、実施例1と同一構成の平ベルトを作製し、それを実施例2とした。
ノニオン性フッ素系界面活性剤を配合していないことを除いて、実施例1及び2と同一構成の平ベルトを作製し、それを比較例1とした。
滑剤の脂肪酸カルシウム塩に代えて、ペンタエリスリトールテトラステアレート(アフラックス54 ラインケミー社製)を、ゴム成分100質量部に対して3質量部配合したことを除いて、実施例1と同一構成の平ベルトを作製し、それを実施例3とした。なお、ペンタエリスリトールテトラステアレートの含有量のフッ素系界面活性剤の含有量に対する比(ペンタエリスリトールテトラステアレートの含有量/フッ素系界面活性剤の含有量)は3.0である。
滑剤の脂肪酸カルシウム塩に代えて、ペンタエリスリトールテトラステアレート(アフラックス54 ラインケミー社製)を、ゴム成分100質量部に対して3質量部配合したことを除いて、実施例2と同一構成の平ベルトを作製し、それを実施例4とした。なお、ペンタエリスリトールテトラステアレートの含有量のフッ素系界面活性剤の含有量に対する比(ペンタエリスリトールテトラステアレートの含有量/フッ素系界面活性剤の含有量)は3.0である。
ノニオン性フッ素系界面活性剤を配合していないことを除いて、実施例3及び4と同一構成の平ベルトを作製し、それを比較例2とした。
<摩擦係数>
実施例1~4及び比較例1~2のそれぞれの平ベルトについて、摩擦摩耗試験機(ヘイドン社製)を用い、相手材を普通紙として、搬送面であるベルト背面の摩擦係数を測定した。ベルト背面の摩擦係数は、表1に示す通り、実施例1で0.5、実施例2で0.6、及び比較例1で0.6であった。また、実施例3で0.4、実施例4で0.5、及び比較例2で0.6であった。
図7は、ベルト走行試験機40を示す。このベルト走行試験機40は、一組のベルト走行部41を備える。一組のベルト走行部41のそれぞれは、外径が14mmの一対の平プーリ41aで構成されている。一組のベルト走行部41は、それぞれの一対の平プーリ41aに、平ベルトBが巻き掛けられて所定のベルト張力が負荷されたとき、それらの平ベルトBが、ベルト長さ方向を共通にして、ベルト背面同士が一部分接触するように配置されている。
P 紙葉類
S スラブ
10 ベルト本体
10’ シート
101 伸張ゴム層
102 圧縮ゴム層
103 接着ゴム層
104 背面ゴム層
105 ガイド部
106 歯部
11 芯体補強布
12 心線
20 円筒金型
30 紙葉類搬送装置
31 第1ベルト駆動系
311 第1プーリ
32 第2ベルト駆動系
321 第2プーリ
40 ベルト走行試験機
41 ベルト走行部
41a 平プーリ
Claims (11)
- ベルト背面が搬送面及びベルト内周面がプーリ接触面とされた搬送ベルトであって、
前記ベルト背面を構成する部分及び/又は前記ベルト内周面を構成する部分が、ゴム成分と、フッ素系界面活性剤と、ペンタエリスリトールエステルと、を含有する架橋ゴム組成物で形成されている搬送ベルト。 - 請求項1に記載された搬送ベルトにおいて、
前記ゴム成分がミラブルウレタンゴムを主体として含む搬送ベルト。 - 請求項2に記載された搬送ベルトにおいて、
前記ゴム成分の前記ミラブルウレタンゴムのポリオール成分がポリカプロラクトンポリオール及びポリカーボネートポリオールの両方を含む搬送ベルト。 - 請求項1乃至3のいずれかに記載された搬送ベルトにおいて、
前記フッ素系界面活性剤のパーフルオロアルキル基の炭素骨格が直鎖状である搬送ベルト。 - 請求項1乃至4のいずれかに記載された搬送ベルトにおいて、
前記フッ素系界面活性剤のパーフルオロアルキル基の炭素骨格における炭素数が3以上9以下である搬送ベルト。 - 請求項1乃至5のいずれかに記載された搬送ベルトにおいて、
前記フッ素系界面活性剤がノニオン性フッ素系界面活性剤を含む搬送ベルト。 - 請求項1乃至6のいずれかに記載された搬送ベルトにおいて、
前記フッ素系界面活性剤がエチレンオキシド付加物を含む搬送ベルト。 - 請求項1乃至7のいずれかに記載された搬送ベルトにおいて、
前記ペンタエリスリトールエステルは、ペンタエリスリトールトリパルミテート、ペンタエリスリトールテトラパルミテート、ペンタエリスリトールトリステアレート、ペンタエリスリトールテトラステアレート、ペンタエリスリトールトリベヘネート、ペンタエリスリトールテトラベヘネート、ペンタエリスリトールトリモンタネート、及びペンタエリスリトールテトラモンタネートのうちの1種又は2種以上を含む搬送ベルト。 - 請求項1乃至8のいずれかに記載された搬送ベルトにおいて、
前記架橋ゴム組成物における前記ペンタエリスリトールエステルの含有量が、前記ゴム成分100質量部に対して0.5質量部以上5質量部以下である搬送ベルト。 - 請求項1乃至9のいずれかに記載された搬送ベルトにおいて、
前記架橋ゴム組成物における前記ペンタエリスリトールエステルの含有量が、前記フッ素系界面活性剤の含有量よりも多い搬送ベルト。 - 請求項1乃至10のいずれかに記載された搬送ベルトにおいて、
前記架橋ゴム組成物における前記ペンタエリスリトールエステルの含有量の前記フッ素系界面活性剤の含有量に対する比が0.5以上5.0以下である搬送ベルト。
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