JP2009062760A - トンネル用防音ハウス - Google Patents

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Abstract

【課題】遮音性が向上したトンネル用防音ハウスを提供する。
【解決手段】トンネルTの構築に伴って発生する騒音を防止するために当該トンネルTの坑口90前に設置され、前記坑口90と反対側に位置する前壁部10と、この前壁部10の左右両側に位置する左右両壁部12L,12Rと、これら前壁部10及び左右両側壁部12L,12Rの上方に位置する天井部13とがそれぞれ遮音壁16で構成されているトンネル用防音ハウスであって、前記天井部13と前記左右両側壁部12L,12Rとが、当該ハウスの内側から見て折れ点のない連続した凹湾曲状に接続されている。
【選択図】図5

Description

本発明は、トンネルの構築に伴って発生する騒音を防止するためのトンネル用防音ハウスに関する。
従来、各種トンネル工事に伴う騒音に対して、トンネルの坑口前に防音扉を設置する防音対策がとられていた。ところが、トンネル工事において最も騒音を発する発破工法による掘削を行う場合に、爆風はもとより発破によって飛散する石がこの防音扉に激しく衝突することから、防音扉の設置には40m以上の掘削が必要となり、設置作業や撤去作業が大掛かりになるという問題があった。そこで、トンネルの坑口前に、略直方体状の外形を有し、各壁面を遮音壁とした防音ハウスを設置することが提案されている(例えば、特許文献1参照)。
この種の防音ハウスは、ずりを運搬するためのトラックや重機の作業に伴って発生する騒音を低減させることができるため、トンネル坑内の切羽から搬出されたずりを一時的に保管し搬出作業を行うためのずり処理ヤードとしても利用することができる。
特開2005−195776号公報
しかし、上記トンネル用防音ハウスをトンネルの坑口前に設置しても完全に遮音されるわけではなく、依然として外部への音の漏れが生じるという問題点があった。
従って、本発明の目的は、更に遮音性が向上したトンネル用防音ハウスを提供することにある。
この目的を達成するための本発明のトンネル用防音ハウスの特徴構成は、トンネルの構築に伴って発生する騒音を防止するために当該トンネルの坑口前に設置され、前記坑口と反対側に位置する前壁部と、この前壁部の左右両側に位置する左右両壁部と、これら前壁部及び左右両側壁部の上方に位置する天井部とがそれぞれ遮音壁で構成されているトンネル用防音ハウスであって、前記天井部と前記左右両側壁部とが、当該ハウスの内側から見て折れ点のない連続した凹湾曲状に接続されている点にある。
本願発明者は、ハウス内で生じた騒音が効率よく遮音壁に吸収されるように遮音壁を構築することによって、トンネル用防音ハウスの遮音効果を高めることができると考え、鋭意研究した結果、前記トンネル用防音ハウスの天井部と左右両側壁部とを、当該ハウスの内側から見て折れ点のない連続した凹湾曲状に接続することに想到した。このように防音ハウスを構成すると、天井部と左右何れかの側壁部との境界にある凹湾曲状部分に入射する騒音の音波が、遮音壁表面に垂直に入射しやすくなり、遮音壁に収容された吸音材に効率よく騒音が吸収される。又、吸音材に吸収されずに遮音壁表面で反射した音波が音源側に戻るので、乱反射による音の拡散を防ぐことができる。
上記特徴構成において、前記天井部の内面が、当該ハウスの幅方向において湾曲するドーム状に形成されていると、更に、天井部と左右何れかの側壁部との境界だけでなく天井部の広い範囲においても、防音ハウス中心側から外側に向かう騒音の音波が、遮音壁表面に垂直に入射しやすくなり、遮音壁に収容された吸音材に効率よく騒音が吸収される。又、吸音材に吸収されずに遮音壁表面で反射した音波が音源側に戻る比率も高まるので、乱反射による音の拡散をより効果的に防ぐことができる。
更に、前記天井部と前記前壁部とを当該ハウスの内側から見て折れ点のない連続した凹湾曲状に接続すると、それらの境界にある凹湾曲状部分においても、防音ハウス中心側から外側に向かう騒音の音波が、遮音壁表面に垂直に入射しやすくなり、遮音壁に収容された吸音材に効率よく騒音が吸収される。又、吸音材に吸収されずに遮音壁表面で反射した音波が音源側に戻る比率も更に高まるので、乱反射による音の拡散をより効果的に防ぐことができる。
又、前記坑口側に位置する後壁部を備える場合、この後壁部を遮音壁で構成し、前記天井部と後壁部とを当該ハウスの内側から見て折れ点のない連続した凹湾曲状に接続すると、それらの境界にある凹湾曲状部分においても、防音ハウス中心側から外側に向かう騒音の音波が、遮音壁表面に垂直に入射しやすくなり、遮音壁に収容された吸音材に効率よく騒音が吸収される。又、吸音材に吸収されずに遮音壁表面で反射した音波が音源側に戻る比率も更に高まるので、乱反射による音の拡散をより効果的に防ぐことができる。
ここで、前記天井部と前記左右両側壁部とを構成する前記遮音壁が、トンネル延長方向に併設される複数の遮音壁ユニットよりなり、この遮音壁ユニットが、当該ハウスの横断面外周形状に沿って延設されたトンネル延長方向前後一対の支持フレームと、この支持フレーム間に架設された複数枚の遮音パネルとを備えていると、遮音壁の形状に合わせて容易に遮音壁ユニットを構成することができる。又、複数枚の遮音パネルを一度に固定することができるので、現場でのハウス設置及び撤去作業を簡便にすることができる。
前記前壁部及び前記後壁部を構成する前記遮音壁が、トンネル横方向に併設される複数の遮音壁ユニットよりなり、この遮音壁ユニットが、トンネル上下方向に延設されたトンネル横方向左右一対の支持フレームと、この支持フレーム間に架設された複数枚の遮音パネルとを備えている場合も、同様に、遮音壁ユニットの構成を容易に所望の遮音壁の形状に合わせた構成することができ、又、ハウス設置及び撤去作業を簡便化することができる。
本発明によれば、トンネル用防音ハウスの遮音性を向上させ、トンネルの構築に伴って坑口前で発生する騒音を効果的に軽減することができる。
以下に本発明の実施の形態を図面に基づいて説明する。
図1は、第1実施形態のトンネル用防音ハウス(以下、「防音ハウス」と略す。)を、工事中のトンネルTの坑口90前に設置した状態の正面を示す。図2,図3及び図4は、それぞれ上記防音ハウスの背面、左側面及び平面を示している。尚、防音ハウスの右側面は、左側面と対象であるので省略する。
図1〜4に示すように、本実施形態の防音ハウスは、トンネルTを地山8に穿設する工事に際し、坑口90前に設置される。このトンネル用防音ハウスは、ユニット式の遮音壁16で囲われた仮設構造物であって、トンネルTを構築する際に発生する騒音が外部に漏れるのを軽減するための防音施設として機能する。
本実施形態の前記防音ハウスは、中空断面を有するハウス本体1からなる。前記ハウス本体1は、トンネルTの切羽から搬出されたずりを一時的に保管する場所として、又、ブルドーザ、バックホー等の重機やトラックがずりの搬出作業を行う作業場(ずり処理ヤード)として利用される。図1〜6に示すように、ハウス本体1は壁部を備え、後壁部11がトンネルTの坑口90側に位置し、前壁部10がトンネルTの坑口90と反対側に位置し、この前壁部10の左右両側に、夫々、左側壁部12L、右側壁部12Rが位置し、これら前壁部10、後壁部11及び左右両側壁部12L,12Rの上方に天井部13が位置する。
前記ハウス本体1は、その前壁部10において中空断面を有するずり搬出口70に連通接続され、その後壁部11において中空断面を有する連絡通路71に連通接続されている。
連絡通路71、71は、その一端が前記ハウス本体1の後壁部11に設けられた開口17b,17bを通じて、ハウス本体1と連通する。又、連絡通路71、71の他端は、坑口前遮音壁72の開口17d、17dを通じてトンネルTの坑口90、90に連通している。連絡通路71、71の内部空間はトラックや重機の通路であり、これらを用いてトンネルTの切羽からハウス本体1にずりを搬出したり、トンネル工事で使用する資材や施工機械等をトンネルT坑内に搬入したり、トンネルT坑内から搬出したりするために使用される。
ずり搬出口70は、前記防音ハウスのハウス本体1の前壁部10に設けられた開口17aを通じてハウス本体1と連通している。このずり搬出口70の内部空間はトラックや重機の通路であり、これらを用いてハウス本体1内に仮置きしていたずりを搬出したり、トンネル工事で使用する資材や施工機械等をハウス本体1に搬入したり、ハウス本体1から搬出したりするために使用される。
以下に、先ず、前記ハウス本体1の構造について詳述する。
前記ハウス本体1は、中空断面を形成してその外側に遮音壁16が貼り付けられた骨組み部を備える。前記遮音壁16の外面には、防水のため、金属板やスレート等から構成される仕上材5が貼り付けられている。ハウス本体1の前壁部10の遮音壁16の幅方向略中央には開口17aを設けてあり、後壁部11の遮音壁16の幅方向両端側には、夫々前記開口17bを設けてある。
前記遮音壁16は、トンネルTの坑口90側の後壁部11と、後壁部11の両端からトンネルTの縦断方向に延びる左右の側壁部12L,12Rと、左右の側壁部12L,12Rの端部に連結された前壁部10と、後壁部11と側壁部12L,12Rと前壁部10とから形成される上部の開口を塞ぐ天井部13とに設けられている。又、図1〜3に示すように、垂直に立設された前壁部10及び後壁部11の内側には、ハウス本体1の中心側から前壁部10又は後壁部11側に向かって湾曲した、アーチ状の遮音壁16(前面上部アーチ壁部14及び後面上部アーチ壁部15)が架設されている。これによって、当該実施形態におけるハウス本体1の内部空間18の上部は、前後面及び両側面がアーチ状の遮音壁16に囲まれてドーム状に形成されている。
これらの遮音壁16は、複数の遮音壁ユニット2同士が幅方向で連結されて構成されており、それぞれの遮音壁ユニット2が骨組み部の外側に貼り付け固定されている。
ずり搬出口70及び連絡通路71,71も、ハウス本体1と同様の骨組みと部と遮音壁16とを備え、これらの内部空間の上部は両側面がアーチ状の遮音壁16に囲まれてドーム状に形成されている。
当該実施形態においては、連絡通路71,71のトンネルT側端部の開口は、坑口90の開口より小さい。そのため、連絡通路71,71の開口と同じ形状の開口17dを有する坑口前遮音壁72を、その開口の位置が前記連絡通路71,71の開口の位置と一致するように、坑口90前に設置して、トンネルT坑内で発生した騒音が外に漏れないようにしている。
図5は、本実施形態のハウス本体1の横断面図である。
図5に示すように、骨組み部は、例えばH型鋼からなるもので、立設される複数本の柱42と、各柱42の上端部を夫々折れ点なく連結する複数本のアーチ梁44と、各柱42及びアーチ梁44をトンネルTの縦断方向に連結する複数本の横桟43とが組み合わされて構成されている。又、各柱42には、互いのねじれを調整する筋違い(図示せず)が設けられている。さらに、各柱42の下端部には、基礎コンクリート73に載置されるプレート40が設けられており、各柱42の下端部の上方から脚部41がこのプレート40に向かって末広がり状に傾斜して設けられている。
図6に、本実施形態のハウス本体1における遮音壁ユニット2と骨組み部との関係を室外側から見た部分斜視図を示す。
図6に示すように、遮音壁ユニット2は、複数枚の遮音パネル20と、各遮音パネル20を並設するための長方形状の鋼製フレーム3とを有している。各遮音パネル20は、高速道路等に設置される遮音壁に用いられるものと同様に、アルミからなる中空断面を有するケース22と、ケース22の一方の面に突出状に切り起こされた複数のルーバー23と、ケース22内に設けられた吸音材21とを有している。ルーバー23は、ケース22内に音を導く開口であり、このルーバー23から入る音がケース22内に設けられる吸音材21である、例えばグラスウールによって吸音されるようになっている。
図6に示すケース22は、ハウス本体1の天井部13に構築される遮音壁16を構成するものであって、天井部13のドーム形状を形成するために湾曲した外形を有する。これに対して、ハウス本体1の前壁部10、後壁部11、及び側壁部12L,12Rに構築される遮音壁16は平面状なので、これらの壁に構築される遮音壁16を構成する遮音パネル20のケースは、矩形状の外形を有する。
ずり搬出口70及び連絡通路71,71においても同様に、図6に示すケース22を備え湾曲した外形を有する遮音壁16によって天井部を構築し、矩形状の外形を有するケースを備えた平面状の遮音壁16によって側壁部を構築する。
鋼製フレーム3は、平行する左右一対の縦枠30L,30Rと、左右の縦枠30L,30Rの上下端を連結する一対の横枠31とを具備している。
左右の縦枠30L,30Rは、それぞれ断面L字状の2本のアングル32からなり、互いのアングル32の刃先が突き合わされて断面がC型鋼状になるように構成されている。又、左右の縦枠30L,30Rの溝部33L,33Rは、互いが内側に向かい合うように配置されている。
左右の縦枠30L,30Rの溝部33L,33Rの反対面には、夫々、固定ブラケット34をボルト・ナット35で固定した複数の固定部が設けられており、これらの固定部によってアングル32同士が固定され、それぞれの縦枠30L,30Rが形成されている。
左右の縦枠30L,30Rの溝部33L,33Rには、遮音パネル20が厚さ方向に2枚重ねにされて嵌め込まれている。2枚重ねされる遮音パネル20は、ルーバー23が設けられる面が遮音壁ユニット2の表面に配置されるように互いに背中合わせで重ねられている。
上記のように構成された遮音壁ユニット2は、左右の縦枠30L,30Rの溝部33L,33Rの反対面に設けられた断面L字状の複数の固定ブラケット35が、アーチ梁44のフランジ部45にボルト・ナット37で固定されることで、当該遮音壁ユニット2が骨組み部に貼り付け固定されている。
ここで、ずり搬出口70、ハウス本体1、及び連絡通路71,71の組み立てについて説明すると、まず、工事が行われるトンネルTの坑口90前を整地し基礎コンクリート73を打設する。次いで、この基礎コンクリート73上に上述した骨組み部を構築する。そして、予め工場で組み立てられた遮音壁ユニット2を骨組み部に貼り付け固定する。
次に、本発明に係る防音ハウスの第2実施形態について説明する。第1実施形態の防音ハウスではハウス本体1の側壁部12L,12Rの基部側が垂直面に形成されていたが、第2実施形態に係る防音ハウスは、側壁部の基部から天井部にかけて折れ点なく連続したアーチ形状を有する断面略半円状のドームとした。
図7は、かかる形状の防音ハウスと従来の略矩形状の防音ハウスとにおける遮音効果を、騒音分布作成ソフトウェア(Braunstein+Berndt社製、商品名:SoundPLAN(登録商標))を用いて、コンピュータで解析したものである。防音ハウス中心部で重機とトラックを用いてずり搬出作業を行ったときの騒音分布を再現するため、防音ハウス中心部で110dBの騒音が発生したと仮定し、ハウス外の騒音分布をシミュレートした。尚、図7において、右下には、坑口前に山の斜面と構造物(斜線部分)が存在すると仮定している。
この結果、図7(a)に示すように、第2実施形態に係る防音ハウスでは、騒音発生源を中心とする同心円状に騒音が伝播し、ハウス外に漏れた音の大きさは最大でも90dBに達しなかった。又、図面右側に位置する構造物の音源側端部に達する騒音の大きさは74dBと推定された。
一方、図7(b)に示すように、平板状の遮音壁を備え、天井部の遮音壁と前壁部、後壁部、及び各側壁部の遮音壁とが夫々直角に接続される従来の防音ハウスでは、騒音発生源を中心として天井部と左右両側壁部との接点付近から外方に伝播する騒音が、他の領域に比べて大きかった。これは、防音ハウス内で、音源から遮音壁に垂直に入射しなかった音波が乱反射を繰り返すことによって、天井部と前壁部、後壁部、及び各側壁部の境界の折れ点付近に集束し、音がハウス外に漏れ易くなるためであると、発明者は考えている。しかも、ハウス外に漏れた音の大きさは90dBを超えており、図面右側に位置する構造物の音源側端部に達する騒音の大きさは77dBと推定された。
このように、上記のように構成されたトンネル用防音ハウスは、平面状の防音壁を直角に組み合わせた従来の略直方体状の防音ハウスに比べて、ハウス外への音の漏れが少ないことが確認された。
本発明に係る防音ハウスは遮音効果が高いだけでなく、更に、各遮音壁ユニット2が、複数枚の遮音パネル20とこれらの遮音パネル20を並設するための鋼製フレーム3とから構成されているので、複数枚の遮音パネル20を一度に骨組み部に貼り付け固定することができる。従って、各遮音パネル20を個々に貼り付け固定する場合に比べて、現場での設置及び撤去作業を簡便にすることができる。
尚、本発明の方法は、上述した実施形態に限定されるものではない。
例えば、遮音壁16を遮音壁ユニット2によって構成するにあたって、複数の遮音パネル20を鋼製フレーム3に嵌め込む以外の構成を採用してもよい。例えば、平面状の側壁部12L,12R、前壁部10、後壁部11、及びドーム状の天井部13の形状に成型した遮音パネル数枚分の大きさを有する板状の遮音壁ユニットを連結して遮音壁16を形成してもよい。
又、略矩形状等の外形を有する別体の防水防風構造物の内部に、遮音壁16としての平板状の前壁部10、後壁部11、及び左右両側壁部12L,12R、並びにドーム状の天井部13とを構築することもできる。逆に、表面材5を張り付けずに、防音ハウスの最外層に遮音壁16を形成してもよい。
又、前記第1及び第2実施形態においては、ハウス本体1と坑口90との間に連絡通路71及び坑口前遮音壁72を設けて連通させていたが、ハウス本体1の後壁部11に坑口90の開口部に一致する開口17bを設けて、ハウス本体1と坑口90とを直接接続するように構成することもできる。或いは、ハウス本体1の後壁部11を設けずに、坑口90に、ハウス本体1の両側壁部12L,12R及び天井部13を直接接続して、防音ハウスを構成することもできる。
又、本発明の防音ハウスは、天井部13のトンネルT横方向中央部分を平面とし、天井部13のトンネルT横方向端部、即ち、天井部13と左右両側壁部12L,12Rとの境界部分のみを湾曲させて、前記天井部と前記左右両側壁部とが当該ハウスの内側から見て折れ点のない連続した凹湾曲状に接続されるように構成してあってもよい。
本発明に係る防音ハウスが工事中のトンネルの坑口前に設置された状態の正面図である。 同背面図である。 同側面図である。 同平面図である。 図4におけるX−X断面図である。 本発明に係る防音ハウスにおける遮音壁ユニットと骨組み部との関係を室外側から見た部分斜視図である。 本発明に係る防音ハウスと従来の防音ハウスとにおける騒音分布シミュレーションの結果を表わす図である。
符号の説明
1 ハウス本体
10 前壁部
11 後壁部
12 側壁部
13 天井部
14 前面上部アーチ壁
15 後面上部アーチ壁
16 遮音壁
2 遮音壁ユニット
20 遮音パネル
3 鋼製フレーム
90 坑口
T トンネル

Claims (6)

  1. トンネルの構築に伴って発生する騒音を防止するために当該トンネルの坑口前に設置され、前記坑口と反対側に位置する前壁部と、この前壁部の左右両側に位置する左右両壁部と、これら前壁部及び左右両側壁部の上方に位置する天井部とがそれぞれ遮音壁で構成されているトンネル用防音ハウスであって、
    前記天井部と前記左右両側壁部とが、当該ハウスの内側から見て折れ点のない連続した凹湾曲状に接続されていることを特徴とするトンネル用防音ハウス。
  2. 前記天井部の内面が、当該ハウスの幅方向において湾曲するドーム状に形成されている請求項1に記載のトンネル用防音ハウス。
  3. 前記天井部と前記前壁部とが、当該ハウスの内側から見て折れ点のない連続した凹湾曲状に接続されている請求項1又は2に記載のトンネル用防音ハウス。
  4. 前記坑口側に位置し、遮音壁で構成されている後壁部を更に備え、
    前記天井部と前記後壁部とが、当該ハウスの内側から見て折れ点のない連続した凹湾曲状に接続されている請求項1〜3の何れかに記載のトンネル用防音ハウス。
  5. 前記天井部と前記左右両側壁部とを構成する前記遮音壁は、トンネル延長方向に併設される複数の遮音壁ユニットよりなり、
    この遮音壁ユニットは、当該ハウスの横断面外周形状に沿って延設されたトンネル延長方向前後一対の支持フレームと、この支持フレーム間に架設された複数枚の遮音パネルとを備えている請求項1〜4の何れかに記載のトンネル用防音ハウス。
  6. 前記前壁部及び前記後壁部を構成する前記遮音壁は、トンネル横方向に併設される複数の遮音壁ユニットよりなり、
    この遮音壁ユニットは、トンネル上下方向に延設されたトンネル横方向左右一対の支持フレームと、この支持フレーム間に架設された複数枚の遮音パネルとを備えている請求項1〜5の何れかに記載のトンネル用防音ハウス。
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