JP2009062476A - ガス透過性及び水蒸気遮断性を有するフィルム - Google Patents
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Abstract
【解決手段】本発明のフィルムは、(イ)ポリオレフィン系重合体0〜95質量部、及び、(ロ)水添ジエン系重合体5〜100質量部(ただし、(イ)成分と(ロ)成分の合計量は100質量部である。)を含む。(イ)成分の一例は、プロピレン・エチレンブロック共重合体である。(ロ)成分の一例は、芳香族ビニル化合物単位を主体とするブロックと共役ジエン化合物単位を主体とするブロックとを含むブロック共重合体を水素添加したものである。本発明のフィルムは、電気・電子デバイス等の封止用フィルムとして好適に用いられる。
【選択図】なし
Description
このようなフィルムとしては、例えば、高分子樹脂フィルム基材の少なくとも片面にアルミニウム酸化膜が形成されてなるフィルムであって、該アルミニウム酸化膜の全膜厚が6nm以上であり、かつアルミニウムの金属成分が含有されてなる不完全酸化層が該アルミニウム酸化膜の内部にのみ少なくとも1層存在し、該アルミニウム酸化膜全体中のアルミニウム金属成分含有量が0.5%・nm〜10%・nmの範囲であることを特徴とする透明ガスバリア性フィルムが提案されている(特許文献1)。
また、末端にアミノ基を有するポリオキシエチレン含有ポリウレタン変性ポリシロキサン30〜90重量%とグルタミン酸−γ−メチルエステルN−カルボン酸無水物10〜70重量%との共重合物よりなるガスおよび水蒸気透過性を有するフィルムが提案されている(特許文献2)。
また、特許文献2の技術によると、酸素、炭酸ガス等のガス及び水蒸気の両方に対して優れた透過性を有するフィルムを得ることができるため、皮膚等に貼り付けた場合に、皮膚等が蒸れにくく、創傷等を良好に治癒することができる。
しかし、特許文献1、2の技術は、各々、ガス及び水蒸気の両方に対して遮断性又は透過性を有するものであるため、その両方を遮断したり、あるいは透過させることはできるものの、その一方(例えば、ガス)のみを透過させることはできない。そのため、このような選択透過性(例えば、水蒸気を遮断し、ガスのみを透過させること)が必要とされる用途においては、使用することができないという問題がある。
このような選択透過性が必要とされる用途の例として、電気・電子デバイス等の封止材が挙げられる。仮に、このような用途において、ガス及び水蒸気の両方に対して透過性を有するフィルムを封止材として容器(例えば、バッテリーケース)の一部に用い、当該容器に内容物(例えば、電解液)を密封すると、内容物から水蒸気が発生して、水蒸気が外部に排出されることによって、内容物が変質(例えば、濃度変化)することがある。
一方、ガス及び水蒸気の両方に対して遮断性を有するフィルムを封止材として用いると、内容物(例えば、電解液)から気体(例えば、炭酸ガス)が発生した場合に容器内の圧力が高くなり、容器が膨張したり破裂することがある。
そこで、本発明は、炭酸ガス等のガスに対する透過性と、水蒸気に対する遮断性とを兼ね備えたフィルムを提供することを目的とする。
[1] (イ)ポリオレフィン系重合体0〜95質量部、及び、(ロ)水添ジエン系重合体5〜100質量部(ただし、(イ)成分と(ロ)成分の合計量は100質量部である。)を含むことを特徴とするガス透過性及び水蒸気遮断性を有するフィルム。
[2] (イ)成分が、プロピレン・エチレンブロック共重合体、プロピレン重合体またはエチレン重合体である上記[1]に記載のフィルム。
[3] (ロ)成分が、芳香族ビニル化合物単位を主体とするブロックと共役ジエン化合物単位を主体とするブロックとを含むブロック共重合体を水素添加したものである上記[1]又は[2]に記載のフィルム。
[4] (ロ)成分は、水素添加前における共役ジエン部分のビニル結合含量が50質量%以上であり、かつ、共役ジエン部分の水素添加率が80%以上のものである上記[1]〜[3]のいずれかに記載のフィルム。
[5] 差圧法による炭酸ガス透過係数が5.0×10−10(cm3・cm/cm2・s・cmHg)以上であり、かつ、モコン法による水蒸気透過係数が1.0×10−10(g・cm/cm2・s・cmHg)以下である上記[1]〜[4]のいずれかに記載のフィルム。
このような選択透過性(ガス透過性、及び、水蒸気遮断性)を有する本発明のフィルムは、特に、電気・電子デバイス等の封止用フィルムなどとして好適に用いることができる。
以下、各成分ごとに説明する。
[(イ)成分]
(イ)成分は、ポリオレフィン系重合体である。
本発明で用いられるポリオレフィン系重合体の例として、プロピレン・エチレンブロック共重合体、プロピレン重合体、エチレン重合体等が挙げられる。
ポリオレフィン系重合体を得る方法としては、チーグラー・ナッタ系触媒のごときマルチ・サイト触媒を用いる方法や、カミンスキー系触媒のごときシングル・サイト触媒を用いる方法などがあるが、いずれの重合触媒も好適に用いられる。ただし、プロピレンユニットの立体規則性は、アイソタクチックもしくはシンジオタクチックのものが好ましい。
MFRを上記の範囲内とすることにより、各成分を混練り等してフィルムを形成する際の各成分の分散性や加工性を良好にすることができ、かつ、優れた選択透過性を有するフィルムを確実に得ることができる。MFRが0.5g/10分未満または100g/10分を超えると、フィルムを作製するときの各成分の分散性や加工性が劣り、また、フィルムに選択透過性を付与することが困難なことがある。
(イ)成分の配合量は、(ロ)成分との合計量100質量部に対して、0〜95質量部、好ましくは30〜95質量部、より好ましくは50〜90質量部である。該配合量が95質量%を超えると、フィルムの炭酸ガスに対する透過性が低下するため好ましくない。
(ロ)成分は、水添ジエン系重合体である。
水添ジエン系重合体の例としては、共役ジエン化合物の単独重合体、共役ジエン化合物と芳香族ビニル化合物のランダム共重合体、芳香族ビニル化合物の重合体ブロックと共役ジエン化合物の重合体ブロックからなるブロック共重合体、芳香族ビニル化合物の重合体ブロックと共役ジエン化合物/芳香族ビニル化合物のランダム共重合体ブロックからなるブロック共重合体、共役ジエン化合物の重合体ブロックと共役ジエン化合物/芳香族ビニル化合物のランダム共重合体ブロックからなるブロック共重合体、共役ジエン化合物の重合体ブロックと芳香族ビニル化合物と共役ジエン化合物からなり芳香族ビニル化合物が漸増するテーパー状ブロックからなるブロック共重合体、共役ジエン化合物/芳香族ビニル化合物のランダム共重合体ブロックと芳香族ビニル化合物と共役ジエン化合物からなり芳香族ビニル化合物が漸増するテーパー状ブロックからなるブロック共重合体、ビニル結合含量(1,2−および3,4−ビニル結合の含量)が30重量%以下のポリブタジエンブロックとそれ以外の共役ジエン化合物の重合体ブロックからなるブロック共重合体などのブロック共重合体などのジエン系重合体(以下、水添前重合体ともいう。)を水素添加してなる水添ジエン系重合体が挙げられる。
これらの中でも、芳香族ビニル化合物単位(芳香族ビニル化合物に由来する構造単位)を主体とするブロックと、共役ジエン化合物単位(共役ジエン化合物に由来する構造単位)を主体とするブロックとを含むブロック共重合体を水素添加したものが、本発明において好適に用いられる。
なお、本明細書において、「主体とする」とは、その構造単位がブロック中に好ましくは80質量%以上、より好ましくは90質量%以上含まれていることを意味する。
特に、(ロ)成分としては、芳香族ビニル化合物単位を主体とする重合体ブロックAと、共役ジエン化合物単位を主体とする重合体ブロックBとを、A−B−Aの構造で含むブロック共重合体を水素添加してなる水添ジエン系共重合体や、芳香族ビニル化合物単位を主体とする重合体ブロックAと、共役ジエン化合物単位を主体とする重合体ブロックBと、芳香族ビニル化合物単位と共役ジエン化合物単位とからなり芳香族ビニル化合物単位が漸増するテーパー状ブロックCとを、A−B−Cの構造で含むブロック共重合体を水素添加してなる水添ジエン系共重合体が、好ましく用いられる。
また、水添ジエン系重合体としては、官能基で変性したものでもよく、酸無水物基、カルボキシル基、ヒドロキシル基、アミノ基、イソシアネート基、およびエポキシ基から選ばれた少なくとも1種の官能基を有する官能基変性体を用いることもできる。
また、芳香族ビニル化合物としては、スチレン、α−メチルスチレン、p−メチルスチレン、t−ブチルスチレン、ジビニルベンゼン、N,N−ジメチル−p−アミノエチルスチレン、N,N−ジエチル−p−アミノエチルスチレン、ビニルピリジンなどが挙げられ、スチレン、α−メチルスチレンが好ましい。
また、水添前重合体の共役ジエン部分におけるビニル結合含量は、好ましくは50質量%以上、より好ましくは50〜90質量%、さらに好ましくは60〜85質量%、特に好ましくは65〜85質量%である。該ビニル結合含量が50質量%未満であると、フィルムのガス透過性が低下するため好ましくない。なお、「共役ジエン部分におけるビニル結合含量」とは、全ての共役ジエン化合物単位のうち、1,2−及び3,4−ビニル結合した共役ジエン化合物単位の質量割合である。
水添ジエン系共重合体において、共役ジエン部分の二重結合の水素添加率は、好ましくは80%以上、より好ましくは90%以上である。上記水素添加率が80%未満であると、フィルムのガス透過性が低下するため好ましくない。
(ロ)成分の数平均分子量は、好ましくは1〜70万、より好ましくは5〜60万である。該数平均分子量が1万未満または70万を超えると、加工性が悪くなるため好ましくない。
なお、(ロ)水添ジエン系重合体としては、水添ジエン系重合体を1種単独で、又は2種以上を併用することができる。2種以上用いる場合には、2種以上の水添前重合体のブレンド物を水素添加したもの、2種以上の水添ジエン系重合体同士のブレンド物のいずれも用いることができる。
(ロ)成分の配合量は、(イ)成分との合計量100質量部中、5〜100質量部、好ましくは5〜70質量部、より好ましくは10〜50質量部である。該配合量が5質量部未満では、フィルムの炭酸ガス透過性が低下したり、水蒸気透過性が高くなったりするため好ましくない。
水添前共重合体を構成する重合体ブロックを有機溶媒中で有機アルカリ金属化合物を重合開始剤としてリビングアニオン重合し、ブロック共重合体(水添前共重合体)を得たのち、さらにこのブロック共重合体を水素添加すれば、(ロ)成分が得られる。
前記有機溶媒としては、ペンタン、ヘキサン、ヘプタン、オクタン、メチルシクロペンタン、シクロヘキサン、ベンゼン、キシレンなどの炭化水素溶媒が用いられる。
重合開始剤である有機アルカリ金属化合物としては、有機リチウム化合物が好ましい。
この有機リチウム化合物としては、有機モノリチウム化合物、有機ジリチウム化合物、有機ポリリチウム化合物が用いられる。具体例としては、エチルリチウム、n−プロピルリチウム、イソプロピルリチウム、n−ブチルリチウム、sec−ブチルリチウム、t−ブチルリチウム、ヘキサメチレンジリチウム、ブタジエニルリチウム、イソプレニルジリチウムなどが挙げられる。有機リチウム化合物は、単量体100重量部当たり、例えば、0.02〜0.2重量部の量で用いられる。
このうち、エーテルとしては、例えば、ジエチルエーテル、テトラヒドロフラン、プロピルエーテル、ブチルエーテル、高級エーテル、またはエチレングリコールジブチルエーテル、ジエチレングリコールジメチルエーテル、ジエチレングリコールジブチルエーテル、トリエチレングリコールジメチルエーテルなどのポリエチレングリコールのエーテル誘導体などが挙げられる。
アミンとしては、例えば、テトラメチルエチレンジアミン、ピリジン、トリブチルアミンなどの第3級アミンなどが挙げられる。
ミクロ構造の調節剤は、前記有機溶媒とともに用いられる。
重合反応は、通常、−30℃〜150℃で実施される。
また、重合は、一定温度にコントロールして実施してもよいし、あるいは、熱を除去せずに温度の上昇下で実施してもよい。
なお、メタロセン系化合物の具体例としては、Cp環またはCp環上の水素をアルキル基で置換した配位子を二つ有するKaminsky(カミンスキー)触媒、ansa(アンサ)型メタロセン触媒、非架橋ハーフメタロセン触媒、架橋ハーフメタロセン触媒等を挙げることができる。
これらの水素添加触媒の中では、Ti、Zr、Hf、Ni、Co、Ru、Rhのいずれかを含むメタロセン系化合物が好ましく、Ti、Zr、Hfのいずれかを含むメタロセン系化合物が更に好ましい。また、チタノセン化合物とアルコキシリチウムとを反応させた触媒は、安価で工業的に特に有用な触媒であり、特に好ましい。
本発明のフィルムには、必要に応じて、無機充填材を配合することができる。無機充填材を配合することにより、特にフィルムのガス透過性を向上させることができる。この場合、所望の選択透過性に加えて、剛性、離型性を向上させることができる。
無機充填材の例としては、シリカ、タルク、炭酸カルシウム、炭酸マグネシウム、ガラス繊維、炭素繊維、金属繊維、ガラスビーズ、マイカ、チタン酸カリウムウイスカー、モンモリロナイト、酸化亜鉛ウイスカー等が挙げられる。
無機充填材は、1種単独でまたは2種以上を併用することができる。
無機充填剤の配合量は、(イ)成分及び(ロ)成分の合計100質量部に対して、好ましくは50質量部以下、より好ましくは40質量部以下、特に好ましくは30質量部以下である。該配合量が50質量部を超えた場合、水蒸気透過性が増大したり、破断強度低下が起こるため好ましくない。
また、本発明の効果を損なわない程度にゴム質重合体、熱可塑性樹脂などを適宜配合することができる。特に、EBM(エチレン−ブテン共重合体)、EVA、EPM、EPDM、メタロセン系重合触媒によって得られるエチレン系共重合体、アイオノマー、EMMA(エチレン−メチルメタクリレート共重合体)、EEA(エチレン−エチルアクリレート共重合体)、EMA(エチレン−メチルアクリレート共重合体)、EnBA(エチレン−n−ブチルアクリレート共重合体)等を配合しても構わない。
本発明のフィルムの厚さは、通常、30〜300μm、好ましくは50〜150μmである。フィルムの厚さを上記範囲内とすることにより、ガスに対する高い透過性と水蒸気に対する低い透過性とを両立させることができる。
本発明のフィルムは、炭酸ガス等のガスに対する高い透過性と、水蒸気に対する低い透過性とを兼ね備えている。
本発明のフィルムの炭酸ガス透過係数は、好ましくは5.0×10−10(g・cm/cm2・s・cmHg)以上、より好ましくは1.0×10−9(g・cm/cm2・s・cmHg)以上、特に好ましくは2.0×10−9(g・cm/cm2・s・cmHg)以上である。
本発明のフィルムの水蒸気透過係数は、好ましくは1.0×10−10(g・cm/cm2・s・cmHg)以下、より好ましくは5.0×10−11(g・cm/cm2・s・cmHg)以下である。
なお、炭酸ガス透過係数は、差圧法による測定値である。水蒸気透過係数は、モコン法による測定値である。
上記の水蒸気透過係数及び上記炭酸ガス透過係数の値は、いずれも、フィルムの厚さが130μmである場合の測定値である。
(材料の準備)
[(イ)成分]
(イ)成分として、下記のプロピレン・エチレンブロック共重合体を用いた。
PP−1:日本ポリプロ(株)製 EG6D、MFR=1.8g/10分
[(ロ)成分]
(ロ)成分として、表1に示す水添ジエン系共重合体(S−1、S−2)を用いた。
水添ジエン系重合体(S−1)は以下の方法により製造した。
内容積50リットルのオートクレーブに、脱気・脱水したシクロヘキサン25kg、テトラヒドロフラン750g及びスチレン200gを仕込んだ後、n−ブチルリチウム2.5gを加え、50℃からの断熱重合を20分間行った。反応液を5℃とした後、1,3−ブタジエン4,450g及びスチレン250gを加え、断熱重合を行った。転化率がほぼ100%になった後、さらにスチレン100gを加えて重合を行った。
重合が完結したのち、水素ガスを0.4MPa−Gの圧力で供給し、20分間撹拌し、リビングアニオンとして生きているポリマー末端リチウムと反応させ、水素化リチウムとした。反応溶液を90℃にした後、水添触媒としてチタノセンダイクロライドを加え、水添反応を行った。
同様の方法により、、モノマー量、テトラヒドロフラン添加量、触媒量、重合温度、重合時間などを変量することによって、水添ジエン系重合体(S−2)を作製した。
なお、表1に記載したビニル結合含量、数平均分子量、及び水素添加率は、下記の方法により測定した。
(ビニル結合含量)
赤外分析法を用い、ハンプトン法により算出した。
(水素添加率)
水素添加率は、四塩化エチレンを溶媒に用い、100MHz、1H−NMRスペクトルから算出した。
(数平均分子量)
水添ジエン系共重合体の数平均分子量は、ゲルパーミエーションクロマトグラフィー(GPC)を用い、ポリスチレン換算で求めた。
表2に示す割合で、上記(イ)成分及び(ロ)成分を、Tダイ押出成形することによって、厚さ130μmのフィルムを得た。得られたフィルムについて、炭酸ガス透過係数、水蒸気透過係数を測定した。結果を表2に示す。
なお、水蒸気透過係数、炭酸ガス透過係数の測定は下記の方法による。
(炭酸ガス透過係数)
JIS K7126−1に準拠して測定した。具体的には、差圧法により、温度40℃、湿度0%、透過面積38cm2、圧力760mmHgの条件で、ガス透過率測定装置MT−C3(東洋精機製作所(株)製)を用いて測定した。
(水蒸気透過係数)
JIS K7129 Bに準拠して測定した。具体的には、モコン法により、温度40℃、湿度90%RH、透過面積5cm2の条件で、水蒸気透過試験機PERMATRAN W3/33(MOCON社製)を用いて測定した。
各成分を表2に示す割合で配合したこと以外は、実施例1と同様にして測定した。結果を表2に示す。
Claims (5)
- (イ)ポリオレフィン系重合体0〜95質量部、及び、(ロ)水添ジエン系重合体5〜100質量部(ただし、(イ)成分と(ロ)成分の合計量は100質量部である。)を含むことを特徴とするガス透過性及び水蒸気遮断性を有するフィルム。
- (イ)成分が、プロピレン・エチレンブロック共重合体、プロピレン重合体またはエチレン重合体である請求項1に記載のフィルム。
- (ロ)成分が、芳香族ビニル化合物単位を主体とするブロックと共役ジエン化合物単位を主体とするブロックとを含むブロック共重合体を水素添加したものである請求項1又は2に記載のフィルム。
- (ロ)成分は、水素添加前における共役ジエン部分のビニル結合含量が50質量%以上であり、かつ、共役ジエン部分の水素添加率が80%以上のものである請求項1〜3のいずれか1項に記載のフィルム。
- 差圧法による炭酸ガス透過係数が5.0×10−10(cm3・cm/cm2・s・cmHg)以上であり、かつ、モコン法による水蒸気透過係数が1.0×10−10(g・cm/cm2・s・cmHg)以下である請求項1〜4のいずれか1項に記載のフィルム。
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