JP2009061773A - インクジェット記録装置およびインクジェット記録方法 - Google Patents

インクジェット記録装置およびインクジェット記録方法 Download PDF

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Abstract

【課題】奇数パスのマルチパス記録を行いながらも、必要以上に記録ヘッドの寿命を損なうことなく、品位と速度のバランスが取れた画像出力が可能なインクジェット記録装置を提供する。
【解決手段】相対的にパス数の少ない奇数パスの双方向マルチパス記録では、段差マスクを用い、往路走査と復路走査の記録許容率の差に起因する画像問題を抑制する。一方、相対的にパス数の多い奇数パスの双方向マルチパス記録では、フラットマスクを用い、個々のノズルばらつきに起因する濃度むらを抑制することを重視する。これにより、記録装置全体では、必要以上に記録ヘッドの寿命を損なうことなく、品位と速度のバランスが取れた画像出力が可能となる。
【選択図】図17

Description

本発明は、インクジェット記録装置およびインクジェット記録方法に関する。特に、シリアル型の記録装置で一般に採用されているマルチパス記録の記録方法に関する。
近年、比較的低廉なパーソナルコンピュータやワードプロセッサ等のOA機器が広く普及しており、これら機器で入力した情報を出力する様々な記録装置や該装置の高速化技術、高画質化技術が急速に開発されてきている。中でも、シリアル型のインクジェット記録装置は、低コストで高速ないしは高画質のプリントを実現可能な比較的小型な記録装置として着目されている。このようなシリアル型のインクジェット記録装置では、画像を高速に出力するために双方向記録を行なったり、画像を高画質に出力するためにマルチパス記録を行ったりすることが出来る。以下に、シリアル型のインクジェット記録装置における双方向記録およびマルチパス記録について簡単に説明する。
(双方向記録)
シリアル型のインクジェット記録装置では、インクを滴として吐出するノズルを集積配列した記録ヘッドが、記録装置内を主走査方向に移動するキャリッジに搭載されている。そして、キャリッジを移動させながら個々の吐出口より画像データに応じたインクの吐出を行うことにより、1バンド分の画像が形成される。このような1バンド分の記録主走査と1バンド幅に応じた記録媒体の搬送動作を交互に行うことにより、記録媒体に順次画像が形成される仕組みになっている。
双方向記録とは、往路方向の記録主走査が終了し搬送動作を行った後、バックスキャンを行うことなしに復路方向での記録主走査を行う記録方法である。すなわち、バックスキャンを行った後に再び往路方向の記録主走査を繰り返す片方向記録に比べて、記録時間を短縮することが出来る。例えば、記録媒体の搬送方向に360dpi(ドット/インチ)の密度で64個のノズルが配置された記録ヘッドを用いてA4サイズの記録媒体全体に記録を行うとき、約60回の記録主走査が必要となる。この場合、片方向記録ではバックスキャンも合わせて約60回の往復走査が要されるが、双方向記録では約30回の往復走査で記録が完了する。すなわち、双方向記録は、片方向記録に比べて、2倍近い速度で画像を出力することが出来る。
(マルチパス記録)
複数のノズルを有する記録ヘッドを用いて記録を行う場合、出力される画像の品位は個々のノズルの吐出特性に影響を受ける。記録ヘッドのノズル製造工程においては、ノズル内部に備えられ吐出エネルギを発生する電気熱変換体(ヒータ)の発熱特性や、吐出口の形状などにどうしてもある程度のばらつきが含まれる。そして、これらばらつきが、ノズルから吐出されるインクの吐出量や吐出方向に影響を及ぼし、記録媒体に形成される画像に濃度むらやスジを生じさせる。
図1(a)〜(c)は、吐出特性にばらつきが含まれていない記録ヘッドの記録状態を説明するための図である。図において、201は記録ヘッドであり、ここでは簡単のため8個のノズル202を有しているものとする。図1(a)のように、個々のノズルから吐出されるインク滴203の大きさや吐出方向が揃っている場合、記録媒体で形成されるドット配置は図1(b)のようになり、ノズル並び方向における濃度分布も図1(c)に示すように一様になる。
図2(a)〜(c)は、吐出特性にばらつきが含まれている記録ヘッドの記録状態を説明するための図である。個々のノズル202から吐出されるインク滴の大きさや吐出方向は、図2(a)のようなばらつきが含まれており、記録媒体でのドット配置も図2(b)のように一様ではなくなる。必要以上にドット同士が重なる領域もあれば、エリアファクタが100%に満たない白紙領域も確認される。結果、ノズル並び方向における濃度分布は、図2(c)に示すような不均一な状態になり、このような領域が副走査方向に繰り返されると、濃度むらとして認識される。
図3(a)〜(c)は,図2(a)〜(c)で示した記録ヘッドを用いてマルチパス記録を行った場合の記録状態を説明するための図である。図3(a)で示すように、マルチパス記録では、1回の記録走査で記録を完了させることが出来る領域を複数回の記録走査に分割して記録している。ここでは、2パスのマルチパス記録方法が示されている。
図4(a)〜(c)は、連続する3回の記録走査における、個々のノズルが記録するドットの配置を示すための図である。図4(a)は1回目の記録走査で記録するドットが示されており、ここでは縦横ともに1画素おきに配置する約半数のドットが示されている。1回の記録走査が終了すると、記録媒体は記録ヘッドの記録幅の半分(ここでは4ドット分)だけ副走査方向に搬送され、続く2回目の記録走査で再び1画素おきに配置する約半数のドットが記録される(図4(b))。但し、このときの記録位置は、1回目の記録走査でドットが記録されていない補完された位置となっている。更に4ドット分の搬送動作が行われた後、再び上記2回目の記録走査で記録されたドットと補完関係になる位置に、約半数のドットが3回目の記録走査で記録される(図4(c))。以上のような記録走査と搬送動作とを交互に繰り返すことにより、記録媒体の同一画像領域(単位領域)は、記録ヘッドの異なる領域による2回の記録走査によって画像が形成される。
このようなマルチパス記録を行うと、1つのノズルによって記録されるドットが図2(b)のように主走査方向に連なることがなくなる。すなわち、図2(a)で示した記録ヘッド201と等しい記録ヘッドを使用しても、各ノズルのばらつきによる影響が記録媒体上で半減され、図3(b)のようなドット配置となる。結果、ノズル並び方向における濃度分布も、図3(c)に示すようなほぼ均一な状態となる。
図7は、図4で説明した2パス記録に用いるマスクとその補完関係を概念的に説明する模式図である。P0001は、同色インクを吐出するための8個のノズルからなるノズル群を示している。ノズル群は、第1および第2の2つのブロックに分割され、各ノズルブロックにはそれぞれ4つのノズルが含まれる。P0002AおよびP0002Bは、この第1および第2ブロックそれぞれに対応したマスクパターンを示しており、4画素×4画素のサイズを有している。P0002Aは第1走査で用いるマスクパターン(同図中、下側のパターン)であり、P0002Bは第2走査で用いるマスクパターン(同図中、上側のパターン)である。それぞれのマスクパターン(P0002AおよびP0002B)は、黒で示された記録許容画素と白で示された非記録許容画素の配列によって構成される。第1走査用のマスクパターンP0002Aと第2走査用のマスクパターンP0002Bは互いに補完関係にあり、従って、これらを重ね合わせると記録許容画素が4×4のエリアを総て埋めるパターンとなって、これにより最大で100%記録が可能となる。そして、このような4画素×4画素のサイズのマスクパターンを主走査方向に繰り返し用いることによって、ヘッドの走査領域全域に対して2パス記録が可能となる。
ここで、マスクパターンにおける「記録許容画素」と「非記録許容画素」について説明する。「記録許容画素」とは、インクの吐出(ドットの記録)を許容する画素のことである。すなわち、この記録許容画素に対応する2値の画像データがインク吐出を示すデータであればドット記録が行われ、非吐出を示すデータならばドット記録は行われない。一方、「非記録許容画素」とは、2値の画像データに関わらず記録を許容しない画素のことである。従って、仮に、この非記録許容画素に対応する2値の画像データがインク吐出を示すデータであっても記録は行われない。
P0003およびP0004は、2パス記録によって完成される画像のドット配置を示している。第1走査では、マスクパターンP0002Aを用いて生成された2値の画像データが第1ブロックによって記録される。その後、記録媒体は図の矢印の方向に1つのノズルブロックの幅分ずつ搬送される。次の第2走査では、同じくマスクパターンP0002Aを用いて生成された2値の画像データが第1ブロックによって記録される。それと共に、第2走査では、マスクパターンP0002Bを用いて生成された2値の画像データが第2ブロックによって記録される。このようにして、2パス記録モードで使用可能なノズルの配列範囲の1/2に対応した幅を有する領域(同一画像領域)に対する記録が2回の記録走査によって完了する。
以上の説明では、各記録走査で縦横共に1画素おきにドットが配置される構成としたが、マルチパス記録はこのようなドット配置に限定されるものではない。各記録走査でドットが記録される位置は、一般に、上述したマスクパターンにおける記録許容画素の配置によって定められる。よって、マスクパターンにおける記録許容画素の配置や割合を様々に変えることにより、ドットの配置や記録許容率を調整することが出来る。なお、マスクパターンによって定められる記録許容率とは、マスクパターンを構成する記録許容画素と非記録許容画素の総数(全画素数)に対する記録許容画素の数の割合を百分率で表したものである。
また、以上では2パスのマルチパス記録について説明したが、マルチパス記録はマルチパス数を2パス、3パス、4パスと、より多く設定し、画像の一様性をより一層高めることが出来る。但し、マルチパス数を多くするほど記録速度も低下するので、多くの記録装置では、画像品位を重視する記録モードや記録速度を重視する記録モードのように、マルチパス数の異なる複数の記録モードを予め用意している。この際、先に説明した双方向記録を併用することで、画像品位と記録速度のバランスにおいて、より適切な記録モードを設定することが可能となる。ただし、マルチパス記録を双方向の奇数パス記録で行った場合には、偶数パス記録では現れない新たな問題が提起される。
図5(a)および(b)は、偶数のマルチパス記録(4パス)と奇数のマルチパス記録(3パス)の違いを説明するための模式図である。
双方向記録では、往路走査と復路走査の双方で記録を行うが、複数のインク色に対応する記録ヘッドが主走査方向に並列に配置している場合、記録媒体にインクを付与する順序は、往路走査と復路走査で逆転する。例えば、往路走査でブラック、シアン、マゼンタ、イエローの順にインクが付与される場合、復路走査ではイエロー、マゼンタ、シアン、ブラックの順序にインクが付与される。この際、同じ色相を表現するために同じ割合で複数のインク色を記録しても、往路で記録した画像と復路で記録した画像とでは、多少の色差がどうしても発生する。また、単色で記録する場合や、複数のインク色に対応する記録ヘッドが副走査方向に配置している場合であっても、往路走査と復路走査においては例えばサテライトの着弾位置に起因するドット形状の違いのような、何らかの記録特性の違いが現れる。結果、往路で記録した画像と復路で記録した画像とでは、多少の濃度差が発生する。
従って、マルチパス記録を行う場合であっても、往路走査で記録できるドットと復路走査で記録できるドットの数には、出来るだけ偏りがないことが望まれる。例えば、図5(a)を参照するに、4パスのような偶数のマルチパスの場合、記録媒体の同一画像領域(パスとパスの間に行われる記録媒体の搬送の量に対応する幅を有する領域)に対し往路走査と復路走査は2回ずつ行われる。よって、同一画像領域に対する各記録走査での記録許容率が均等に25%になっていれば、往路走査で記録できるドットの割合と復路走査で記録できるドットの割合は、共に50%となる。
しかし、図5(b)に示す3パスのマルチパス記録の場合、記録媒体の同一画像領域(パスとパスの間に行われる記録媒体の搬送の量に対応する幅を有する領域)に対し往路走査と復路走査は同数ずつ行われない。往路走査が2回、復路走査が1回行われる画像領域と、往路走査が1回、復路走査が2回行われる画像領域とが副走査方向に交互に配列する。すなわち、各記録走査での記録許容率をほぼ均等にすると、往路走査で記録されるドットが33.3%多い往路走査の記録特性が強い画像領域と、復路走査で記録されるドットが33.3%多い復路走査の記録特性が強い画像領域とが交互に現れる。これら2種類の画像領域では、上述したように色味や濃度が異なることが想定されるので、色むら、濃度むらといった画像弊害が招致される可能性が高い。
このような奇数パスの双方向記録に関し、例えば特許文献1には、記録ヘッドにおけるノズルの位置に応じて記録許容率を異ならせることにより、往路走査での記録許容率の和と復路走査での記録許容率の和を等しくする構成が開示されている。
図6は、特許文献1に開示されている3パスのマルチパス記録における往路走査および復路走査の記録許容率を説明するための模式図である。特許文献1によれば、ノズル列を3つのブロックに分割し、同一画像領域に対する1パス目、3パス目で使用される両端部のブロックの記録許容率をそれぞれ25%とし、2パス目で使用される中央部のブロックの記録許容率を50%としている。これにより、往路走査→復路走査→往路走査の順に記録される領域も、復路走査→往路走査→復路走査の順に記録される領域も、往路走査によって記録できるドット数と復路走査によって記録できるドット数を略均等に揃えることが出来る。
以後、図6で示したような、複数回の走査のうち少なくとも1回の走査の記録許容率が他の走査の記録許容率とは実質的に異なるようなマスクパターンを、本明細書では段差マスクと定義する。これに対し、図5(a)および(b)に示したような、各走査の記録許容率がほぼ等しく設定されたマスクを、本明細書ではフラットマスクと定義する。
以上説明したように、段差マスクを採用することにより、奇数パスのマルチパス記録であっても、色むらや濃度むらのない一様な画像を出力することが可能となる。
特開2000−108322号公報
しかしながら、段差マスクを用いると、ノズルの使用頻度に差が生じる。よって、使用頻度の高いノズルの中に吐出量や吐出方向が他と大きく異なるようなものが含まれていると、当該ノズルの吐出特性による画像劣化が確認されやすくなる。すなわち、段差マスクを採用すると、図2(a)〜(c)や図3(a)〜(c)で説明したような「個々のノズルの吐出特性による画像弊害を緩和する」という本来のマルチパス記録の効果を損なわせてしまう恐れが生じる。
また、段差マスクを用いる場合、記録ヘッドの寿命が使用頻度の高いノズルの寿命に合わせて短くなるという懸念も生じる。
本発明は、上記問題点を解決するために成されたものである。すなわち、その目的とするところは、奇数パスのマルチパス記録を行いながらも、必要以上に記録ヘッドの寿命を損なうことなく、品位と速度のバランスが取れた画像出力が可能なインクジェット記録装置を提供することである。
そのために本発明においては、複数のノズルが配列された記録ヘッドの往方向および復方向への移動中に前記記録ヘッドからインクを吐出して記録媒体に画像を記録するための双方向記録を実行可能なインクジェット記録装置であって、前記複数のノズルの配列範囲よりも小さい第1の搬送量の前記記録媒体の搬送を介在した前記記録ヘッドのM(Mは3以上の奇数)回の移動によって第1のマスクパターンに従って前記双方向記録を実行する第1の記録モードと、前記第1の搬送量よりも小さい第2の搬送量の前記記録媒体の搬送を介在した前記記録ヘッドのN(NはMよりも大きい奇数)回の移動によって第2のマスクパターンに従って前記双方向記録を実行する第2の記録モードを少なくとも実行可能な手段を備え、前記第1のマスクパターンによって定められるM回の移動夫々の記録許容率の最大と最小の差は、前記第2のマスクパターンによって定められるN回の移動夫々の記録許容率の最大と最小の差よりも大きいことを特徴とする。
また、複数のノズルが配列された記録ヘッドの往方向および復方向への移動中に前記記録ヘッドからインクを吐出して記録媒体に画像を記録するための双方向記録を実行可能なインクジェット記録装置であって、前記複数のノズルの配列範囲よりも小なる量の前記記録媒体の搬送を介在した前記記録ヘッドのK(Kは3以上の奇数)回の移動によって記録媒体の領域に前記双方向記録を実行するための記録モードとして、前記Kの値が異なる複数の記録モードを選択的に実行可能な手段と、前記複数の記録モードそれぞれで使用される、前記領域に記録すべき画像データを前記K回の移動夫々に対応する画像データに分割するためのマスクパターンと、を備え、前記Kの値が相対的に小さい記録モードでは前記K回の移動夫々の記録許容率の最大と最小の差が相対的に大きいマスクパターンが使用され、前記Kの値が相対的に大きい記録モードでは前記差が相対的に小さいマスクパターンが使用されることを特徴とする。
更に、複数のノズルが配列された記録ヘッドの往方向および復方向への移動中に前記記録ヘッドからインクを吐出して記録媒体に画像を記録するための双方向記録を実行可能なインクジェット記録方法であって、前記複数のノズルの配列範囲よりも小さい第1の搬送量の前記記録媒体の搬送を介在した前記記録ヘッドのM(Mは3以上の奇数)回の移動によって第1のマスクパターンに従って前記双方向記録を実行する第1の記録モードと、前記第1の搬送量よりも小さい第2の搬送量の前記記録媒体の搬送を介在した前記記録ヘッドのN(NはMよりも大きい奇数)回の移動によって第2のマスクパターンに従って前記双方向記録を実行する第2の記録モードとを少なくとも含む複数の記録モードの中から、実行すべき1つの記録モードを選択する選択工程と、前記選択工程において選択された記録モードを実行する実行工程と、を有し、前記第1のマスクパターンによって定められるM回の移動夫々の記録許容率の最大と最小の差は、前記第2のマスクパターンによって定められるN回の移動夫々の記録許容率の最大と最小の差よりも大きいことを特徴とする。
更にまた、複数のノズルが配列された記録ヘッドの往方向および復方向への移動中に前記記録ヘッドからインクを吐出して記録媒体に画像を記録するための双方向記録を実行可能なインクジェット記録装置と当該インクジェット記録装置に画像データを供給するための情報処理装置とを含む記録システムであって、前記複数のノズルの配列範囲よりも小なる量の前記記録媒体の搬送を介在した前記記録ヘッドのK(Kは3以上の奇数)回の移動によって記録媒体の領域に前記双方向記録を実行するための記録モードとして、前記Kの値が異なる複数の記録モードの中から1つの記録モードを設定する設定手段と、前記設定手段により設定することが可能な前記複数の記録モードそれぞれで使用される、前記領域に記録すべき画像データを前記K回の移動夫々に対応する画像データに分割するためのマスクパターンと、を備え、前記Kの値が相対的に小さい記録モードでは前記K回の移動夫々の記録許容率の最大と最小の差が相対的に大きいマスクパターンが使用され、前記Kの値が相対的に大きい記録モードでは前記差が相対的に小さいマスクパターンが使用されることを特徴とする。
本発明によれば、奇数パスの記録モードに適したマスクを選択可能にすることで、必要以上に記録ヘッドの寿命を損なうことなく、品位と速度のバランスが取れた画像出力が可能となる。
以下、本発明の実施形態を詳細に説明する。
(第1の実施形態)
図8は、本実施形態の記録装置200と情報処理装置(ホストコンピュータ)100とを含む記録システムの制御構成を示す図である。200は記録ヘッドによりインクを吐出して記録を行うインクジェット記録装置、100はインクジェット記録装置200に画像データを供給する役割やインクジェット記録装置200を制御する役割を担う情報処理装置である。記録装置200と情報処理装置100は、既知の通信手段(インターフェース)で接続されており相互に通信が可能である。情報処理装置100は、ユーザの指示に基づいて、記録装置200に供給するための画像データを生成したり、当該画像データに基づく記録動作を記録装置200に実行させたりする。また、情報処理装置100では、記録装置200において実行可能な複数の記録モードの中から1つの記録モードを選択的に指定可能になっている。本実施形態では、後述するように、ユーザによって指定された「記録媒体の種類」と「記録品位」の組み合わせによって、複数の記録モードの中から1つの記録モードが選択的に指定される。こうして情報処理装置100において指定された記録モードに関する情報は記録装置200へ送信される。記録装置200では、この送信された情報に基づいて、実行すべき記録モードを設定することになる。
記録装置200で実行可能な複数の記録モードには、3パス、5パス、7パス等のK(Kは3以上の奇数)パスの双方向記録モードが含まれている。Kパスの双方向記録モードとは、使用可能なノズルの配列範囲の幅より小なる量の記録媒体の搬送を介在した記録ヘッドのK回の走査によって、記録媒体の搬送の量に対応した幅を有する領域に対して双方向記録を実行するモードを指す。例えば、3パスの記録モードでは、3パスモードで使用可能なノズルの配列範囲の1/3の幅に対応した量の記録媒体の搬送を介在した記録ヘッドの3回の走査によって、上記1/3の幅を有する領域(同一画像領域)に対して画像が記録される。また、5パスの記録モードでは、5パス記録モードで使用可能なノズルの配列範囲の1/5の幅に対応した量の記録媒体の搬送を介在した記録ヘッドの5回の走査によって、上記1/5の幅を有する領域(同一画像領域)に対して画像が記録される。
記録装置200には、コントローラ213、記録ヘッド21、ヘッド駆動回路202、キャリッジ2、キャリッジモータ204、搬送ローラ14、搬送モータ206等が設けられている。ヘッド駆動回路202は記録ヘッド21の駆動を行うための回路で、ヘッド駆動回路202によって記録ヘッド21が駆動されてインクが吐出される。キャリッジモータ204は、記録ヘッド21を搭載するためのキャリッジ2を往復移動させるためのモータである。搬送モータ206は、記録媒体を搬送するための搬送ローラ14を搬送するためのモータである。装置全体を制御するためのコントローラ213には、マイクロプロセッサ形態のCPU210、制御プログラムが収納されているROM211、CPUが画像データの処理等を行う際に使用するRAM212等が設けられている。ROM211には、各記録モードに対応する複数種類のマスクパターン(例えば、図6や図15(a)および(b)に示されるマスクパターン)やマルチパス記録を制御するための制御プログラム等が格納されている。コントローラ213は、情報処理装置100から送信された記録モードに関する情報に基づいて、実行すべき記録モードを設定する。また、コントローラ213はマルチパス記録を実行するために、ヘッド駆動回路202、キャリッジモータ204、搬送モータ206を制御する他、マルチパス記録の各走査に対応した画像データを生成する。詳しくは、コントローラ213は、制御プログラムに従って、ROM211から読み出したこのマスクパターンを用いて、同一画像領域(所定領域)に対応する画像データを分割して各走査に対応した画像データを生成する。更に、コントローラ200は、この分割画像データに従って記録ヘッド21からインクが吐出されるようにヘッド駆動回路202を制御する。
図9は、本発明に適用可能なインクジェット記録装置の内部構造を説明するための斜視図である。図において、1000は交換式のヘッドカートリッジであり、インクを吐出するための記録ヘッド21とこれにインクを供給するインクタンクとから構成されている。2はヘッドカートリッジ1000を着脱自在に保持するキャリッジである。3はヘッドカートリッジ1000をキャリッジ2に固定するためのホルダである。ホルダ3により、ヘッドカートリッジ1000をキャリッジ2内に装着してからカートリッジ固定レバー4を操作すると、これに連動してヘッドカートリッジ1000がキャリッジ2に圧接される。当該圧接によってヘッドカートリッジ1000の位置決めが行われると同時に、キャリッジ2に設けられた所要の信号伝達用の電気接点とヘッドカートリッジ1000側の電気接点とのコンタクトがなされる。5は、電気信号をキャリッジ2に伝えるためのフレキシブルケーブルである。
6は、キャリッジ2を主走査方向に往復移動させるための駆動源をなすキャリッジモータに連動したプーリ、7は当該駆動力をキャリッジ2に伝達するキャリッジベルトである。8は主走査方向に延在してキャリッジ2の支持を行うとともにその移動を案内するガイドシャフトである。9はキャリッジ2に取り付けられた透過型のフォトカプラ、10はホームポジション付近に設けられた遮光板である。キャリッジ2がホームポジションに至ったとき、遮光板10がフォトカプラ9の光軸を遮り、キャリッジ2がホームポジションにあることが検出される。12は記録ヘッドの前面をキャップするキャップ部材やこのキャップ内を吸引する吸引手段、さらにはヘッド前面のワイピングを行う部材などの回復系を含むホームポジションユニットである。
13は、記録媒体を排出するための排出ローラであり、不図示の拍車状ローラと協動して記録媒体を挟み込み、これを記録装置外へと排出する。14は搬送ローラであり、記録媒体を副走査方向へ所定量搬送する。マルチパス記録モードが実行される場合、記録ヘッドの走査と走査の間に行われる記録媒体の搬送量は、マルチパス記録モードにおけるパス数に依存し、パス数が多くなる程、記録媒体の1回の搬送量は少なくなる。
図10は、ヘッドカートリッジ1000の詳細を説明するための斜視図である。図10において、15はBk(ブラック)インクを貯溜する交換可能なインクタンク、16はC(シアン)、M(マゼンタ)およびY(イエロー)の各色剤のインクを貯溜する交換可能なインクタンクである。17はヘッドカートリッジ1000と連結してインクを供給する部分となるインクタンク16のインク供給口、18は同様にインクタンク15のインク供給口である。インク供給口17および18は、供給管20に連結されて記録ヘッド21にインクを供給するように構成されている。19は前述のフレキシブルケーブル5と接続され、記録データに基づく信号を記録ヘッド21に伝えるための電気コンタクトである。
また、図10において、記録ヘッド21の前面に図示されている4つの線はインクを吐出するノズルが複数配列したノズル列である。4つのノズル列のそれぞれから、Bk(ブラック)インク、C(シアン)インク、M(マゼンタ)インク、Y(イエロー)インクが吐出される。
図11は、記録ヘッド21のノズル構造を説明するための模式的側断面図である。5102、5104、5106および5108は、夫々の色のインクを受容する共通液室であり、この順番にブラック、シアン、マゼンタ、イエローのインクに対応している。共通液室5102〜5108はヒータボード4001および4002の半導体プロセスが施された面の裏面から異方性エッチングによって形成され、吐出用のヒータ群(5003や5005)に対応した液路群(5004や5006)にそれぞれ連通している。個々の液路に供給されたインク中には、記録信号に基づいたヒータの急激な発熱によって発泡が生じ、この発泡エネルギによって所定量のインクが滴として吐出口から記録媒体Pに向けて吐出される。本明細書においては、1つのヒータと1つの液路および1つの吐出口によって構成される単位を1つのノズルと定義する。
図10では、記録ヘッド21上に4列のノズル列が配備されたように示しているが、実際の本実施形態の記録ヘッドでは、図11に見るように、1つの共通液室から、その両側に配備された2列のノズル列に同色のインクが供給される構成になっている。ここでは、図11に向かって左側のノズル列すなわち5004を偶ノズル、右側のノズル列すなわち5006を奇ノズルと呼称する。なお、他色の共通液室とノズル列についても同様の構成を有するものとする。但し、このような構成は本発明を特徴付けるものではない。各色インクが1列ずつのノズル列から吐出される構成であっても、またブラックのみに対応した1列のノズル列から構成される記録ヘッドであっても構わない。
5101、5103、5105および5107は、ベースプレート4000に形成され、共通液室5102、5104、5106および5108と共に共通液室を構成する。5001および5002は、各ノズルを形成したオリフィスプレートであり、通常は耐熱性の樹脂で構成されている。
図12は、ブラックインク用の2列のノズル列の構造および吐出状態を説明するための拡大図である。ヒータ5003および5005には、記録信号に基づいて電圧パルスが所定のタイミングで印加される。これによりヒータは急激に発熱し、近傍のインク中に発泡を生じさせる。このときの発泡体積に応じた量のインクが、吐出口から矢印の方向に滴として吐出される。
ノズルから吐出されるインク滴の分離状態は常に安定しているわけではないので、主滴1403に続いて、これよりも小さく速度も遅い副滴1404が吐出されることが多い。記録ヘッドは、記録媒体に対しての移動中に吐出動作を行うので、主滴1403よりも速度の遅い副滴1404は、主滴よりも主走査の進行方向にずれた位置に着弾し、サテライトと呼ばれる小さなドットを記録媒体に形成する。
図13(a)および(b)は、記録媒体における主滴によって形成されるメインドットとサテライトとの位置関係を説明するための模式図である。図13(a)は、奇ノズルによって記録されたメインドットとサテライト、図13(b)は偶ノズルによって記録されたメインドットとサテライトの関係を示した図である。両図ともに、往路走査における記録状態と復路走査における記録状態が示されており、メインドットに対するサテライトの位置が、往路走査と復路走査で逆転していることが分かる。更に、図12を参照するに、主滴と副滴の吐出方向にも多少の違いが存在するので、メインドットに対するサテライトの距離も往路走査と復路走査で同等ではなくなる。このような複数の影響から、すでに説明した往路走査と復路走査における濃度差が招致されるのである。
図14は、情報処理装置100がユーザに提示するユーザインタフェースの一部画面を説明するための図である。ユーザは、画面上で、記録に使用するメディア(記録媒体の種類)および記録品位を選択することが出来る。本例において、記録媒体は、光沢紙、コート紙、普通紙の中から選択することが可能になっている。また、記録品位は、「はやい」、「標準」、「きれい」の中から選択することが可能になっている。記録媒体の種類と記録品位の組み合わせにより、図17に示される9種類の記録モードのうちの1つが設定される。普通紙よりは専用紙のほうが、また、同じ記録媒体であっても高品位な画像が求められるほど、マルチパス数が多くなるように設定されている。
上記9種類の記録モードとして、上述したK(Kは3以上の奇数)パスの記録モードが複数種類含まれており、このKパスの記録モードには後述する第1の記録モードと第2の記録モードが少なくとも含まれている。
ここで、「第1の記録モード」は、Kの値が相対的に小さいM(Mは3以上の奇数)パスの双方向記録モードである。例えば、図6等に例示されるように、ノズル配列範囲よりも小さい量(第1の搬送量)の記録媒体の搬送を介在したM回の走査によって、第1のマスクパターンに従って、所定領域に記録すべき画像を完成させる。この第1のマスクパターンは、M回の移動夫々の記録許容率の最大と最小の差が相対的に大きいマスクパターンである。ここで、第1の記録モードとしては、3パスの双方向記録モードが好適である。なお、第1の記録モードでは、{(M+1)/2}回の往方向への移動と{(M−1)/2}回の復方向への移動によって、又は、{(M−1)/2}回の往方向への移動と{(M+1)/2}回の復方向への移動によって、双方向記録が行われる。この際、第1のマスクパターンによって定められる、{(M+1)/2}回の往方向への移動の記録許容率と(M−1)/2}回の復方向への移動の記録許容率はほぼ等しいことが好ましい。同様に、第1のマスクパターンによって定められる、{(M−1)/2}回の往方向への移動の記録許容率と{(M+1)/2}回の復方向への移動の記録許容率はほぼ等しいことが好ましい。
一方、「第2の記録モード」は、Kの値が相対的に大きいN(NはMより大きい奇数)パスの記録モードである。例えば、図15(a)および(b)等に例示されるように、第1の搬送量よりも小さな第2の搬送量の記録媒体の搬送を介在したN回の走査によって、第2のマスクパターンに従って、所定領域に記録すべき画像を完成させる。この第2のマスクパターンは、N回の移動夫々の記録許容率の最大と最小の差が相対的に小さいマスクパターンである。なお、第2の記録モードとしては、5パスあるいは7パスの双方向記録モードが好適である。本実施形態では、Mは3、Nは5あるいは7となっているが、MとNの値はこれに限られるものではない。
以下に、個々の記録モードにおける記録方法を詳細に説明する。本実施形態において、普通紙の「はやい」および「標準」では、高速化のためマルチパス記録は行わない。カラー画像であれば1パスの片方向記録、ブラックのみの画像であれば1パスの双方向記録を実行する。また、普通紙の「きれい」が選択された場合には、各パスの記録許容率がほぼ25%に定められたマスクパターンに従って4パスの双方向マルチパス記録が実行される。
光沢紙およびコート紙の「はやい」が選択された場合、第1の記録モードに相当する3パスの双方向記録が採用される。このとき採用するマスクパターン(第1のマスクパターン)は、図6で説明した段差マスクになっている。すなわち、同じインクを吐出するための15個のノズルが配列されたノズル列を3分割してなる各ブロックに対応するマスクパターンの記録許容率は、端から順に25%、50%、25%に定められている。つまり、同一画像領域に対する3回パスの記録許容率は、1パス目が25%、2パス目が50%、3パス目が25%になっているため、往路走査の記録許容率と復路走査の記録許容率はそれぞれ50%になる。結果、往方向への走査の記録許容率と復方向への走査の記録許容率が等しい単位領域(同一画像領域)が搬送方向に連続して配置されることになる。これにより、往復での色むらや、往復でのサテライト着弾位置の違いによる濃度むらを軽減できる。以上のように3パス記録モードでは、各パスの記録許容率の最大と最小の差(50%−25%=25%)が比較的大きいマスクパターンを用いることで、往復走査特性の違いによる画質弊害を抑制している。
一方、光沢紙およびコート紙の「標準」が選択された場合、第2の記録モードに相当する5パスの双方向記録が採用される。このとき採用するマスクパターン(第2のマスクパターン)は、図15(a)で示すフラットマスクになっている。すなわち、15個のノズルが配列されたノズル列を5分割してなる各ブロックに対応するマスクパターンの記録許容率はそれぞれほぼ20%に定められている。この場合、ノズル毎の記録許容率の差が殆どないため、ノズルの使用頻度の偏りを抑えることができる。但し、5パスのフラットマスクの場合、往路走査と復路走査で記録許容率の和が互いに均等になっていない。結果、往路走査の記録許容率が復路走査の記録許容率よりも20%多い単位領域と、復路走査の記録許容率が往路走査の記録許容率よりも20%多い単位領域とが、副走査方向に交互に配置される状態となる。しかし、上述したような奇数パスの双方向記録における画像弊害(色むらやサテライトによる濃度むら)は、パス数が少ないほど顕著に現れ、言い換えれば、パス数が多いほど上記画像弊害は目立ちにくくなる。パス数が比較的多い5パス記録の場合、フラットマスクを用いても上述したような色むらや濃度むらはあまり目立たない。よって、フラットマスクを採用することで、ノズルの使用頻度の偏りを抑制するのが効果的である。以上のように5パス記録モードでは、各パスの記録許容率の最大と最小の差が比較的小さい(差が殆どない)マスクパターンを用いることで、ノズルの使用頻度の偏りを抑制している。なお、「ほぼ20%」と表記したのは、マスクパターンのサイズによっては完全に20%にならない場合があるからである。すなわち、マスクパターの走査方向のサイズが5の倍数であれば、各パスの記録許容率を完全に20%にすることができるが、5の倍数でない場合は各パスの記録許容率を完全には均等にすることはできない。このようにマスクパターンのサイズに依存した微細な差異が生じるため、上記ではほぼ20%と表記している。なお、他パスモードでも同様のことが言える。
また、光沢紙およびコート紙の「きれい」が選択された場合、第2の記録モードに相当する7パスの双方向マルチパス記録が採用される。このとき採用するマスクパターン(第2マスク)は、図15(b)で示すフラットマスクになっている。この7パスモードでは、15個のノズルのうち、使用可能なノズル数は14個に設定される。そして、この14個の使用可能ノズルを7分割してなる各ブロックに対応するマスクパターンの記録許容率はそれぞれほぼ14.3%に定められている。この場合、ノズル毎の記録許容率の差が殆どないため、ノズルの使用頻度の偏りを抑えることができる。但し、7パスのフラットマスクの場合、往路走査と復路走査で記録許容率の和が互いに均等になっていない。結果、往路走査の記録許容率が復路走査の記録許容率よりも14.3%多い単位領域と、復路走査の記録許容率が往路走査の記録許容率よりも14.3%多い単位領域とが、副走査方向に交互に配置される状態となる。しかし、パス数が比較的多い7パス記録の場合、フラットマスクを用いても上述したような色むらや濃度むらはあまり目立たないので、フラットマスクを採用してノズルの使用頻度の偏りを抑制するのが効果的である。以上のように7パス記録モードでは、各パスの記録許容率の最大と最小の差が比較的小さい(差が殆どない)マスクパターンを用いることで、ノズルの使用頻度の偏りを抑制している。
このように本実施形態では、奇数パスの双方向マルチパス記録を行う場合に、往路走査の記録許容率と復路走査の記録許容率の差に影響を与えるパス数に応じて、段差マスクを採用するかフラットマスクを採用するかを切り替える。すなわち、往路走査の記録許容率と復走査の記録許容率の差が大きく、上述したような画像問題が懸念される場合には、個々のノズルばらつきに起因する濃度むらや記録ヘッドの寿命よりも上記画像問題を抑制することを優先するために、段差マスクを採用する。一方、上記画像問題がさほど懸念されない程度に往路走査の記録許容率と復路走査の記録許容率の差が小さい場合には、個々のノズルばらつきに起因する濃度むらや記録ヘッドの寿命の方を上述した画像問題よりも優先するために、フラットマスクを採用する。つまり、相対的にパス数の少ない奇数パスの双方向マルチパス記録モードでは段差マスクを使用し、相対的にパス数の多い奇数パスの双方向マルチパス記録モードではフラットマスクを使用する。結果、優先する課題を異ならせた複数の記録モードを実行可能とすることにより、記録装置全体では、バランスの取れた画像出力を実現することが可能となる。
なお、本明細書において、「奇数パスの双方向マルチパス記録」とは、図5(a)および(b)、図6、図7、図15a)および(b)、図16等に例示したような記録方式である。詳しくは、記録ヘッドのK(Kは3以上の奇数)回の走査によって記録媒体の同一画像(所定領域)に対して双方向記録を実行する記録方式を指す。
以上のように本実施形態では、K(Kは3以上の奇数)の値が異なる複数の記録モードを選択的に実行可能に構成している。そして、これら複数の記録モードの中から実行すべき1つの記録モードを設定し、設定された記録モードに適したマスクを選択している。具体的には、Kの値が小さい第1の記録モードが設定された場合には第1のマスク(段差マスク)を選択し、Kの値が大きい第2の記録モードが設定された場合には第2のマスク(フラットマスク)を選択する。このように奇数パスの記録モードに適したマスクを選択することで、必要以上に記録ヘッドの寿命を損なうことなく、品位と速度のバランスが取れた画像出力が可能となる。
(第2の実施形態)
次に、第2の実施形態について説明する。この第2の実施形態は、第1の実施形態と異なる3パス用の段差マスクを使用する点に特徴がある。なお、記録装置の構成等は第1の実施形態と重複するので、その説明を省略する。
第1の実施形態では、図6を参照し、往路走査の記録許容率の和と復路走査の記録許容率の和が等しく50%になるようなマスクを段差マスクの例として説明した。しかし、本発明が採用することの出来る階段マスクは、このような形態に限定されるものではない。第1の実施形態で説明したように往路走査と復路走査の記録許容率の差が20%の範囲内で上述した画像問題が懸念されないのであれば、往路走査と復路走査の記録許容率の差を20%以下に抑える程度に記録許容率を調整したマスクパターンを用いることも出来る。なお、この20%というのは一例であって、使用するインクや解像度また着弾ばらつき等によって変わることは言うまでもない。
図16はこのようなマスクの一例を示した図である。ここでは、3パスの双方向マルチパス記録において、ノズル列を3分割した各ブロックに対し、端から30%、40%、30%としたマスクパターンが示されている。このようなマスクパターンを用いて記録を行った場合、往路走査(あるいは復路走査)の記録許容率の和60%と復路走査(あるいは往路走査)の記録許容率の和40%の差は20%となり、上記条件を満たす結果となる。また、複数回の走査の記録許容率の最大と最小の差(10%)が、第1の実施形態の3パスの場合(25%)よりも小さいため、第1の実施形態に比べて本来のマルチパス記録の効果も得られやすく、記録ヘッドの寿命も損ない難い。
(第3の実施形態)
上述の第1および第2の実施形態では、3パスの記録モードにおいて段差マスクを使用し、5パス、7パスの記録モードにおいてフラットマスクを使用しているが、本発明はこれに限られるものではない。例えば、3パス、5パスの記録モードで段差マスクを使用し、7パスの記録モードでフラットマスクを使用する形態であってもよい。この第3の実施形態では、5パス用マスクとして段差マスクを使用する点に特徴がある。なお、記録装置の構成等は第1の実施形態と重複するので、その説明を省略する。
図18は、5パスのマルチパス記録で用いられるマスクの一例を示した図である。ノズル列を5分割した各ブロックに対し、端から16%、25%、18%、25%、16%としたマスクパターンが示されている。このマスクパターンでは、複数回の走査の記録許容率の最大と最小の差が9%(=25%−18%)に定められている。また、3回の(あるいは2回の)往路走査の記録許容率と、2回(あるいは3回の)の復路走査の記録許容率はどちらも同じ50%になっている。
このように本実施形態では、5パスのマスクとして、3パスマスクの記録許容率の最大と最小の差(第1実施形態:25%、第2実施形態:10%)よりも小さな差(9%)を有する階段マスクを用いている。これにより、3パス、5パス、7パスとパス数が多くなるに従って、記録許容率の最大と最小の差が小さいマスクパターンが使用されることになるので、画像弊害の抑制と記録ヘッドの寿命のバランスをとった記録が可能となる。
(その他の実施形態)
上述の実施形態では、K(Kは3以上の奇数)パスのマルチパス記録モードとして、3パス、5パス、7パスの記録モードを採用しているがが、本発明はこれに限られるものではない。例えば、9パス、11パス、13パス等のKパスモードを採用してもよい。
上記実施形態では、図8を用いて、ユーザが直接アクセスする情報処理装置100と記録装置200とを連結した記録システムとして説明してきたが、本発明はこのような構成に限定されるものではない。ユーザが、直接記録装置にアクセスして記録モードを設定する構成であってもよい。この場合、記録装置の操作パネルにおいてユーザが複数の記録モードの中から実行すべき1つの記録モードを選択し、選択された記録モードが記録装置200において設定されることになる。また、上記実施形態で使用したマスクパターンは、記録装置200のメモリ(ROM211)に格納されていてもよいが、情報処理装置100のメモリに格納されている形態であっても構わない。この場合、画像データと共に記録モードに対応したマスクパターンが記録装置に転送されたり、あるいはマスクパターンによって処理された画像データが個々の記録走査における記録信号として記録装置に転送されたりすればよい。いずれにしても、パス数が相対的に少ない奇数パスの双方向マルチパス記録と、パス数が相対的に多い奇数パスの双方向マルチパス記録において、以下の条件が満たされていればよい。すなわち、前者に対しては各パスの記録許容率の最大の最小の差が相対的に大きいマスクが用いられ、後者に対してはで各パスの記録許容率の最大と最小の差が相対的に小さいマスクが用いられればよい。このような条件さえ満たされていれば、そのシステム自体が本発明の範疇となる。
(a)〜(c)は、吐出特性にばらつきが含まれていない記録ヘッドの記録状態を説明するための図である。 (a)〜(c)は、吐出特性にばらつきが含まれている記録ヘッドの記録状態を説明するための図である。 (a)〜(c)は、図2(a)〜(c)で示したような記録ヘッドを用いてマルチパス記録を行った場合の記録状態を説明するための図である。 (a)〜(c)は、連続する3回の記録走査における、個々のノズルが記録するドットの配置を示すための図である。 (a)および(b)は、偶数のマルチパス記録(4パス)と奇数のマルチパス記録(3パス)の違いを説明するための模式図である。 3パスのマルチパス記録における往路走査および復路走査の記録許容率を説明するための模式図である。 2パス記録で用いるマスクパターンを説明するための図である。 本発明の実施形態で使用する記録装置と情報処理装置(ホストコンピュータ)とを含む記録システムの制御構成を示すブロック図である。 本発明に適用可能なインクジェット記録装置の内部構造を説明するための斜視図である。 ヘッドカートリッジの詳細を説明するための斜視図である。 記録ヘッドのノズル構造を説明するための模式的側断面図である。 ブラックインク用の2列のノズル列の構造および吐出状態を説明するための拡大図である。 (a)および(b)は、記録媒体における主滴によって形成されるメインドットとサテライトとの位置関係を説明するための模式図である。 情報処理装置100がユーザに提示するユーザインタフェースの一部画面を説明するための図である。 (a)および(b)は、本発明の実施形態の5パスおよび7パスの往路走査および復路走査の記録許容率を説明するための模式図である。 本発明に適用可能な3パスのマルチパス記録における往路走査および復路走査の記録許容率の別例を説明するための模式図である。 本発明の実施形態に用意された9種類の記録モードを示す図である。 本発明の実施形態の5パスの往路走査および復路走査の記録許容率を説明するための模式図である。
符号の説明
2 キャリッジユニット
3 ホルダ
4 カートリッジ固定レバー
5 フレキシブルケーブル
6 プーリ
7 キャリッジベルト
8 ガイドシャフト
9 フォトカプラ
10 遮光板
12 ホームポジションユニット
13 排出ローラ
14 ラインフィードユニット
15 インクタンク
16 インクタンク
17 インク供給口
18 インク供給口
19 電気コンタクト
20 供給管
21 記録ヘッド
100 情報処理装置
200 記録装置
202 ヘッド駆動回路
204 キャリッジモータ
206 搬送モータ
210 CPU
211 ROM
212 RAM
213 コントローラ
1000 ヘッドカートリッジ
1403 主滴

Claims (12)

  1. 複数のノズルが配列された記録ヘッドの往方向および復方向への移動中に前記記録ヘッドからインクを吐出して記録媒体に画像を記録するための双方向記録を実行可能なインクジェット記録装置であって、
    前記複数のノズルの配列範囲よりも小さい第1の搬送量の前記記録媒体の搬送を介在した前記記録ヘッドのM(Mは3以上の奇数)回の移動によって第1のマスクパターンに従って前記双方向記録を実行する第1の記録モードと、前記第1の搬送量よりも小さい第2の搬送量の前記記録媒体の搬送を介在した前記記録ヘッドのN(NはMよりも大きい奇数)回の移動によって第2のマスクパターンに従って前記双方向記録を実行する第2の記録モードを少なくとも実行可能な手段を備え、
    前記第1のマスクパターンによって定められるM回の移動夫々の記録許容率の最大と最小の差は、前記第2のマスクパターンによって定められるN回の移動夫々の記録許容率の最大と最小の差よりも大きいことを特徴とするインクジェット記録装置。
  2. 前記第1の記録モードにおいて、前記双方向記録は、{(M+1)/2}回の往方向への移動と{(M−1)/2}回の復方向への移動によって、又は、{(M−1)/2}回の往方向への移動と{(M+1)/2}回の復方向への移動によって行われ、
    前記第1のマスクパターンによって定められる、前記{(M+1)/2}回の往方向への移動の記録許容率と前記{(M−1)/2}回の復方向への移動の記録許容率はほぼ等しく、
    前記第1のマスクパターンによって定められる、前記{(M−1)/2}回の往方向への移動の記録許容率と前記{(M+1)/2}回の復方向への移動の記録許容率はほぼ等しいことを特徴とする請求項1に記載のインクジェット記録装置。
  3. 前記第2のマスクパターンによって定められる、前記N回の移動夫々の記録許容率はほぼ等しいことを特徴とする請求項1または2に記載のインクジェット記録装置。
  4. 前記Mは3であり、前記Nは5あるいは7であることを特徴とする請求項1乃至3のいずれかに記載のインクジェット記録装置。
  5. 複数のノズルが配列された記録ヘッドの往方向および復方向への移動中に前記記録ヘッドからインクを吐出して記録媒体に画像を記録するための双方向記録を実行可能なインクジェット記録装置であって、
    前記複数のノズルの配列範囲よりも小なる量の前記記録媒体の搬送を介在した前記記録ヘッドのK(Kは3以上の奇数)回の移動によって記録媒体の領域に前記双方向記録を実行するための記録モードとして、前記Kの値が異なる複数の記録モードを選択的に実行可能な手段と、
    前記複数の記録モードそれぞれで使用される、前記領域に記録すべき画像データを前記K回の移動夫々に対応する画像データに分割するためのマスクパターンと、
    を備え、
    前記Kの値が相対的に小さい記録モードでは前記K回の移動夫々の記録許容率の最大と最小の差が相対的に大きいマスクパターンが使用され、前記Kの値が相対的に大きい記録モードでは前記差が相対的に小さいマスクパターンが使用されることを特徴とするインクジェット記録装置。
  6. 前記Kの値が3の記録モードでは、前記差が相対的に大きいマスクパターンが使用され、且つ前記Kの値が5の記録モードおよび前記Kの値が7の記録モードでは、前記差が相対的に小さいマスクパターンが使用されることを特徴とする請求項5に記載のインクジェット記録装置。
  7. 前記複数の記録モードは3つ以上の記録モードを含み、且つ前記Kの値が大きいほど前記差が小さいマスクパターンが使用されることを特徴とする請求項5に記載のインクジェット記録装置。
  8. 前記Kの値が相対的に小さい記録モードは、前記複数の記録モードのうち、前記記録ヘッドの移動の数が最も少ない記録モードであることを特徴とする請求項5に記載のインクジェット記録装置。
  9. 前記Kの値が相対的に大きい記録モードは、前記複数の記録モードのうち、前記記録ヘッドの移動の数が最も多い記録モードであることを特徴とする請求項5に記載のインクジェット記録装置。
  10. 前記記録媒体の種類と記録品位に応じて、前記複数の記録モードの中から、実行すべき1つの記録モードが設定されることを特徴とする請求項5乃至9のいずれかに記載のインクジェット記録装置。
  11. 複数のノズルが配列された記録ヘッドの往方向および復方向への移動中に前記記録ヘッドからインクを吐出して記録媒体に画像を記録するための双方向記録を実行可能なインクジェット記録方法であって、
    前記複数のノズルの配列範囲よりも小さい第1の搬送量の前記記録媒体の搬送を介在した前記記録ヘッドのM(Mは3以上の奇数)回の移動によって第1のマスクパターンに従って前記双方向記録を実行する第1の記録モードと、前記第1の搬送量よりも小さい第2の搬送量の前記記録媒体の搬送を介在した前記記録ヘッドのN(NはMよりも大きい奇数)回の移動によって第2のマスクパターンに従って前記双方向記録を実行する第2の記録モードとを少なくとも含む複数の記録モードの中から、実行すべき1つの記録モードを選択する選択工程と、
    前記選択工程において選択された記録モードを実行する実行工程と、
    を有し、
    前記第1のマスクパターンによって定められるM回の移動夫々の記録許容率の最大と最小の差は、前記第2のマスクパターンによって定められるN回の移動夫々の記録許容率の最大と最小の差よりも大きいことを特徴とするインクジェット記録方法。
  12. 複数のノズルが配列された記録ヘッドの往方向および復方向への移動中に前記記録ヘッドからインクを吐出して記録媒体に画像を記録するための双方向記録を実行可能なインクジェット記録装置と当該インクジェット記録装置に画像データを供給するための情報処理装置とを含む記録システムであって、
    前記複数のノズルの配列範囲よりも小なる量の前記記録媒体の搬送を介在した前記記録ヘッドのK(Kは3以上の奇数)回の移動によって記録媒体の領域に前記双方向記録を実行するための記録モードとして、前記Kの値が異なる複数の記録モードの中から1つの記録モードを設定する設定手段と、
    前記設定手段により設定することが可能な前記複数の記録モードそれぞれで使用される、前記領域に記録すべき画像データを前記K回の移動夫々に対応する画像データに分割するためのマスクパターンと、
    を備え、
    前記Kの値が相対的に小さい記録モードでは前記K回の移動夫々の記録許容率の最大と最小の差が相対的に大きいマスクパターンが使用され、前記Kの値が相対的に大きい記録モードでは前記差が相対的に小さいマスクパターンが使用されることを特徴とする記録システム。
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