JP2009061169A - 遊技機 - Google Patents

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Abstract

【課題】図柄組み合わせゲームに係る処理の複雑化を招くことなく、図柄表示装置に停止表示させる図柄を決定する。
【解決手段】演出表示装置に停止表示させる図柄を決定するための図柄パターンは、変動パターンと方陣モード(図柄列数)とに基づき決定されるようにした。そして、図柄パターンには、該図柄パターン毎に図柄停止領域のうち1つを基準図柄位置として該基準図柄位置の図柄を基準とする各図柄列の図柄の変動(配列)順序に基づく差がその他の図柄停止領域毎に定められるようにした。このため、複数種類の方陣モードを有しており、該モード毎に停止表示させる図柄の数が異なる構成を採用する場合であっても、図柄停止領域毎に停止表示させる図柄をそれぞれに定めたパターンの全てを保持することなく、図柄パターンに基づき基準図柄を決定するのみで全ての図柄停止領域に停止表示させる図柄を一括して決定することができる。
【選択図】図10

Description

本発明は、複数の図柄列毎に複数種類の図柄を予め定めた同一配列に従って変動させる図柄組み合わせゲームを行う遊技機に関するものである。
従来、遊技機の一種であるパチンコ遊技機は、例えば、液晶ディスプレイ型の図柄表示装置を備え、該図柄表示装置において複数種類の図柄を変動させて図柄組み合わせを表示する図柄組み合わせゲームが行われている。そして、遊技者は、図柄組み合わせゲームで導出され、最終的に停止表示された図柄組み合わせから大当り又ははずれを認識できる。このようなパチンコ遊技機の中には、図柄表示装置に複数の図柄を停止表示させる場合に、停止表示させる図柄を図柄毎に決定するようにしていた(例えば、特許文献1及び特許文献2)。そして、特許文献1には、図柄表示装置に停止表示される複数の図柄を図柄毎に乱数によって抽選するパチンコ遊技機が開示されている。特許文献1では、大当り抽選の結果に応じて、大当り用の図柄パターンテーブルと、はずれ用の図柄パターンテーブルとが記憶されている。そして、はずれ用の図柄パターンテーブルにおいては、図柄を停止表示させ得る全ての図柄パターンテーブルが用意されているとともに、大当り抽選ではずれが決定されている場合にはずれ用の図柄パターンテーブルの中から1つの図柄パターンテーブルを決定するように構成されている。また、特許文献2には、図柄表示装置に大当り抽選の抽選結果に基づき、図柄表示装置に停止表示させる図柄を決定し、大当り抽選ではずれが決定されている場合に複数の図柄の配置中に大当りを認識できる図柄組み合わせを構成しないように調整するパチンコ遊技機が開示されている。
特開平7−227469号公報 特開平10−165582号公報
しかしながら、近年のパチンコ遊技機では、大当り抽選を行いその抽選結果に基づいてリーチ抽選を行い、これら抽選の結果に従い変動パターンを決定した後に図柄表示装置に停止表示させる図柄組み合わせを決定する構成を採用するものが一般的である。このため、このようなパチンコ遊技機においては、特許文献1及び特許文献2のようにただ単に大当り抽選の結果が大当りであるか否かのみで決定するのでは、リーチ抽選によりリーチ状態を形成しないことを決定しているにも拘わらず、リーチ状態を形成する図柄組み合わせを決定してしまう可能性があった。その一方で、このような問題を解決するためには、リーチ抽選の抽選に基づき停止表示させる図柄組み合わせを決定する必要があり、リーチ状態を形成させるため、又はリーチ状態を形成させないために各種判定処理を行う禁則処理を行った上で図柄表示装置に停止表示させる図柄組み合わせを決定しなければいけなかった。その結果、図柄組み合わせゲームに係る処理の複雑化を招く虞があった。
この発明は、このような従来の技術に存在する問題点に着目してなされたものであり、その目的は、図柄組み合わせゲームに係る処理の複雑化を招くことなく、図柄表示装置に停止表示させる図柄を決定することができる遊技機を提供することにある。
上記目的を達成するために、請求項1に記載の発明は、複数の図柄列毎に複数種類の図柄を予め定めた同一配列に従って変動させる図柄組み合わせゲームを表示する図柄表示装置を備え、前記図柄組み合わせゲームで予め定めた大当り表示結果が導出された後に大当り遊技が付与される遊技機において、前記図柄表示装置には、前記図柄組み合わせゲームで変動する複数の図柄列の中で最後に変動が停止する最終停止図柄列の図柄を停止表示させる最終停止領域と、前記最終停止図柄列以外の図柄列の図柄を停止表示させる複数の図柄停止領域が形成され、前記図柄停止領域は、前記最終停止領域を囲んで配置されるとともに、各図柄停止領域に形成される単一の図柄停止位置を隣り合う領域の図柄停止位置と結び合うことにより、各図柄停止領域の図柄停止位置を頂点とした多角形が形成されるように配置され、各図柄列の図柄は、他の図柄列に対応する図柄停止領域を跨ぐことなく対応する図柄停止領域のみを跨ぐように変動し、前記図柄組み合わせゲームの開始に伴い大当りか否かを判定する大当り判定手段と、前記大当り判定手段の判定結果に基づき前記図柄組み合わせゲームの演出内容とともに変動時間を特定可能な変動パターンを、複数種類の変動パターンの中から1つ選択する変動パターン選択手段と、前記図柄組み合わせゲームで変動させる前記最終停止図柄列を除く図柄列の列数を決定する列数決定手段と、前記列数決定手段の決定した列数に基づき前記図柄表示装置に前記図柄停止領域を配置する領域配置手段と、前記変動パターン選択手段の選択した変動パターンと前記列数決定手段の決定した列数とに基づき前記図柄組み合わせゲームにおいて各図柄停止領域に停止表示させる図柄を特定可能な複数種類の図柄パターンの中から1つの図柄パターンを決定する図柄決定手段と、を備え、前記図柄パターンには、該図柄パターン毎に前記図柄停止領域のうち1つを基準図柄位置として該基準図柄位置の図柄を基準とする各図柄列の図柄の配列順序に基づく差がその他の図柄停止領域毎に定められ、前記図柄決定手段は、前記図柄パターンを決定するとともに前記基準図柄位置に停止表示させる基準図柄を決定することによって、決定している図柄パターンに従い該基準図柄を基準とした各図柄停止領域に定められている前記配列順序に基づく差に対応した図柄を各図柄停止領域に停止表示させる図柄として決定し、全ての図柄停止領域に停止表示させる図柄を一括して決定することを要旨とする。
請求項2に記載の発明は、請求項1に記載の遊技機において、前記図柄表示装置には、2つの前記図柄停止領域の停止位置と1つの前記最終停止領域の停止位置とを含んで規定される複数本の有効ラインが形成されるようになっており、前記有効ラインを形成する前記図柄停止領域及び最終停止領域の各図柄列の図柄が同一図柄となる前記大当り表示結果となった後には、前記大当り遊技が付与される一方で、前記有効ラインを形成する図柄停止領域の各図柄列の図柄が同一図柄となるとともに前記最終停止図柄列の図柄が変動している場合には、リーチ状態を形成するように構成されており、前記リーチ状態は、形成し得る有効ラインの本数を最大として1以上形成されるようになっており、前記図柄パターンは、形成されるリーチ状態の数毎に設けられていることを要旨とする。
請求項3に記載の発明は、請求項2に記載の遊技機において、前記リーチ状態を形成する場合であって複数のリーチ状態を形成するときに決定され得る図柄パターンには、前記リーチ状態となる有効ライン毎のリーチ図柄が異なるように、前記基準図柄位置の図柄を基準とする各図柄列の図柄の配列順序に基づく差が定められていることを要旨とする。
請求項4に記載の発明は、請求項3に記載の遊技機において、各図柄列で変動される図柄には、前記図柄停止領域及び前記最終停止領域に停止表示された場合に、前記大当り表示結果及び前記リーチ状態を認識し得ないはずれ表示結果を導出するブランク図柄を含んでいることを要旨とする。
請求項5に記載の発明は、請求項4に記載の遊技機において、前記図柄パターンに定める前記基準図柄位置に決定される図柄を基準とする各図柄列の図柄の配列順序に基づく差は、前記ブランク図柄を除いた図柄による配列順序に基づくものであって、前記図柄パターンには、図柄停止領域に停止表示させる図柄として前記ブランク図柄を停止表示させることを定めたパターンを設けたことを要旨とする。
本発明によれば、図柄組み合わせゲームに係る処理の複雑化を招くことなく、図柄表示装置に停止表示させる図柄を決定することができる。
以下、本発明を遊技機の一種であるパチンコ遊技機に具体化した一実施形態を図1〜図15にしたがって説明する。
図1には、パチンコ遊技機10と該パチンコ遊技機10が遊技場の遊技機設置設備(遊技島)に設置された際に並設される遊技媒体貸出用ユニットとしてのカードユニット装置11が略示されている。カードユニット装置11には、遊技者に貸し出される貸出用遊技媒体としての遊技球(貸し球)と交換可能な交換媒体としてのプリペイドカードを投入するための投入口11aが設けられている。カードユニット装置11は、投入されたプリペイドカードの価値を読み書き可能な構成となっている。具体的に言えば、カードユニット装置11は、投入時にプリペイドカードの残金(価値)を読込むとともに、貸し球の払出しに伴ってプリペイドカードの残金(価値)を書き替える。
パチンコ遊技機10の機体の外郭をなす外枠12の開口前面側には、各種の遊技用構成部材をセットする縦長方形の中枠13が開放及び着脱自在に組み付けられているとともに、中枠13の前面側には前枠14が開閉及び着脱自在に組み付けられている。前枠14は、図1に示すようにパチンコ遊技機10を機正面側から見た場合において、中枠13に重なるように組み付けられている。このため、中枠13は、前枠14の後側に配置されており、機正面側からは視認し得ないようになっている。前枠14は、中央部に窓口15を有するとともに、該窓口15の下方にパチンコ遊技機10の遊技媒体となる遊技球を貯留可能な第1貯留皿としての上皿(貯留皿)16を一体成形した構成とされている。前枠14の裏面側には、機内部に配置された遊技盤YBを保護し、かつ窓口15を覆う大きさのガラスを支持する図示しないガラス支持枠が着脱及び傾動開放可能に組み付けられている。遊技盤YBは、中枠13に装着される。また、前枠14には、窓口15のほぼ全周を囲むように、図示しない発光体(ランプ、LEDなど)の発光(点灯や点滅)により発光演出を行う電飾表示部を構成する上側枠用ランプ部17と、左側枠用ランプ部18と、右側枠用ランプ部19とが配置されている。各枠用ランプ部17,18,19は、前枠14の前面に装着される複数の発光体を、該各発光体の発する光を透過可能に成形したランプレンズ17a,18a,19aで覆って構成されている。
前枠14には、窓口15の左右上部に、各種音声を出力して音声演出を行う左スピーカ20と、右スピーカ21とが配置されている。左スピーカ20と右スピーカ21は、前枠14の裏面に装着されており、該前枠14の前面であって左スピーカ20及び右スピーカ21の装着部位に対応する部位には図示しない放音孔が複数形成されている。
中枠13の前面側であって前枠14の下部には、上皿16から溢れ出た遊技球を貯留する第2貯留皿としての下皿(貯留皿)23が装着されている。また、中枠13の前面側であって下皿23の右方には、遊技球を遊技盤YBに発射させる際に遊技者によって回動操作される遊技球発射用の発射ハンドル24が装着されている。また、前枠14には、下皿23の左方に、各種音声を出力して音声演出を行う下スピーカ25が配置されている。下スピーカ25は、中枠13に装着されている。
上皿16には、その左方側に機内部から払出される遊技球の払出口16aが設けられているとともに、遊技者の保有する遊技球を貯留する凹状の貯留通路16bが連設されており、さらに右方側に貯留通路16b内の遊技球を機内部に取り込む図示しない上皿取込口が設けられている。上皿16に貯留された遊技球は、貯留通路16bにより前記上皿取込口へ案内されるとともに該上皿取込口を介して1球ずつ機内に取り込まれ、遊技盤YBに向けて発射される。遊技盤YBに向けて発射される遊技球は、発射ハンドル24の回動量に応じて発射の強弱が設定される。また、下皿23には、上皿16から溢れ出て流下した遊技球の出口23aが設けられているとともに、遊技球を貯留する凹状の貯留部23bが遊技球の出口23aに連設されている。
遊技盤YBの遊技領域H1のほぼ中央(センター)には、各種の表示器や各種の飾りを施した表示枠体(センター役物)27が装着されている。表示枠体27の略中央には、正面視横長矩形に開口するセット口27aが形成されており、当該セット口27aに整合して表示枠体27には液晶ディスプレイ型の画像表示部GHを有する図柄表示装置としての演出表示装置28が装着されている。演出表示装置28には、複数の図柄列を変動させて行う図柄変動ゲームを含み、該ゲームに関連して実行される各種の表示演出(遊技演出)が画像表示されるようになっている。本実施形態において演出表示装置28の図柄変動ゲームでは、複数列の図柄からなる図柄組み合わせを導出する。なお、演出表示装置28の図柄変動ゲームは、表示演出を多様化するための飾り図柄(演出図柄)を用いて行われる。
また、表示枠体27の左下方には、図柄表示装置としての特別図柄表示装置30が設けられている。特別図柄表示装置30は、例えば7セグメントLED型の発光装置から構成されている。特別図柄は、大当りか否かの内部抽選(大当り抽選)の結果を示す報知用の図柄である。そして、本実施形態では、特別図柄として、100種類の大当り図柄と、1種類のはずれ図柄が用意されている。
演出表示装置28と特別図柄表示装置30では、図柄変動ゲームの開始により同時に図柄(特別図柄と飾り図柄)の変動が開始される。具体的には、図柄変動ゲームの開始に伴って、特別図柄表示装置30では特別図柄の変動が開始する一方で、演出表示装置28では各列の飾り図柄の変動が開始する。そして、演出表示装置28と特別図柄表示装置30には、大当り抽選の抽選結果に基づき、図柄変動ゲームの終了によって同時に大当り図柄(大当り表示結果)又ははずれ図柄(はずれ表示結果)が確定的に停止表示(確定停止表示)される。このとき、特別図柄表示装置30と演出表示装置28では、大当り抽選の抽選結果が大当りである場合には何れの表示装置にも大当り図柄が確定的に停止表示(確定停止表示)され、大当り抽選の抽選結果がはずれである場合には何れの表示装置にもはずれ図柄が確定停止表示される。大当り図柄は、大当り抽選の抽選結果が大当りである場合に図柄変動ゲームで確定停止表示されるものであり、はずれ図柄は、大当り抽選の抽選結果がはずれである場合に図柄変動ゲームで確定停止表示されるものである。
また、本実施形態において、演出表示装置28の図柄変動ゲームでは、該ゲームで変動する複数の図柄列の中で最後に変動が停止する1列の最終停止図柄列と、該最終停止図柄列よりも前に変動が停止する複数(本実施形態では、3列〜6列のいずれか)の変動図柄列とからなる複数の図柄列がそれぞれ変動する(図2参照)。そして、演出表示装置28には、前記最終停止図柄列の図柄を停止表示させる1個の最終停止領域JLと、前記変動図柄列の図柄を停止表示させる最大で6個の図柄停止領域J1〜J6とが形成されるようになっている。なお、図2に示すように、本実施形態では、各停止領域JL,J1〜J6を視覚的に捉え易いように円形に示している。そして、最終停止領域JL及び図柄停止領域J1〜J6のそれぞれの中心には、各図柄列の図柄が停止表示される図柄停止位置が予め定められている。
また、演出表示装置28において各停止領域JL,J1〜J6は、前記最終停止領域JLを囲んで配置されるとともに、各図柄停止領域J1〜J6に形成される単一の図柄停止位置を隣り合う領域の図柄停止位置と結び合うことにより、各図柄停止領域J1〜J6の図柄停止位置を頂点とした多角形が形成されるように配置されるようになっている。
演出表示装置28で行われる図柄変動ゲームでは、変動図柄列の列数が3列である3方陣モードと、変動図柄列の列数が4列である4方陣モードと、変動図柄列の列数が5列である5方陣モードと、変動図柄列の列数が6列である6方陣モードのいずれの方陣モードに基づき行われる。
次に、方陣モードについて図2(a)〜(d)に基づき説明する。
なお、図2(a)〜(d)の各図柄停止領域J1〜J6内に記されている数字は、図柄変動ゲームで各図柄停止領域J1〜J6に図柄が停止表示される順序を示すものであって、各図柄停止領域J1〜J6に停止表示させる図柄を示すものではない。
図2(a)に示すように、変動図柄列の列数が3列である3方陣モードでは、図柄停止領域J1〜J3が最終停止領域JLを囲んで配置されるとともに、各図柄停止領域J1〜J3に形成される単一の図柄停止位置を隣り合う領域の図柄停止位置と結び合うことにより、各図柄停止領域J1〜J3の図柄停止位置を頂点とした2点鎖線で示される3角形が形成される。そして、3方陣モードにおける演出表示装置28では、最終停止領域JLを含んで構成される、該停止領域JL、図柄停止領域J1及び図柄停止領域J2に停止表示された3つの図柄の図柄組み合わせが有効とされ、これら3つの停止領域JL,J1,J2によって図柄組み合わせが有効となる有効ライン3HL1が形成される。また、演出表示装置28では、最終停止領域JLを含んで構成される、該停止領域JL、図柄停止領域J2及び図柄停止領域J3に停止表示された3つの図柄の図柄組み合わせが有効とされ、これら3つの停止領域JL,J2,J3によって図柄組み合わせが有効となる有効ライン3HL2が形成される。また、演出表示装置28では、最終停止領域JLを含んで構成される、該停止領域JL、図柄停止領域J1及び図柄停止領域J3に停止表示された3つの図柄の図柄組み合わせが有効とされ、これら3つの停止領域JL,J1,J3によって図柄組み合わせが有効となる有効ライン3HL3が形成される。この構成により、本実施形態のパチンコ遊技機10は、3方陣モードにおいて3つの有効ライン3HL1〜3HL3を形成し得る演出表示装置28を備えたパチンコ遊技機とされている。
また、図2(b)に示すように、変動図柄列の列数が4列である4方陣モードでは、図柄停止領域J1〜J4が最終停止領域JLを囲んで配置されるとともに、各図柄停止領域J1〜J4に形成される単一の図柄停止位置を隣り合う領域の図柄停止位置と結び合うことにより、各図柄停止領域J1〜J4の図柄停止位置を頂点とした2点鎖線で示される4角形が形成される。そして、4方陣モードにおける演出表示装置28では、最終停止領域JLを含んで構成される、該停止領域JL、図柄停止領域J1及び図柄停止領域J2に停止表示された3つの図柄の図柄組み合わせが有効とされ、これら3つの停止領域JL,J1,J2によって図柄組み合わせが有効となる有効ライン4HL1が形成される。また、演出表示装置28では、最終停止領域JLを含んで構成される、該停止領域JL、図柄停止領域J2及び図柄停止領域J4に停止表示された3つの図柄の図柄組み合わせが有効とされ、これら3つの停止領域JL,J2,J4によって図柄組み合わせが有効となる有効ライン4HL2が形成される。また、演出表示装置28では、最終停止領域JLを含んで構成される、該停止領域JL、図柄停止領域J1及び図柄停止領域J3に停止表示された3つの図柄の図柄組み合わせが有効とされ、これら3つの停止領域JL,J1,J3によって図柄組み合わせが有効となる有効ライン4HL3が形成される。また、演出表示装置28では、最終停止領域JLを含んで構成される、該停止領域JL、図柄停止領域J3及び図柄停止領域J4に停止表示された3つの図柄の図柄組み合わせが有効とされ、これら3つの停止領域JL,J3,J4によって図柄組み合わせが有効となる有効ライン4HL4が形成される。この構成により、本実施形態のパチンコ遊技機10は、4方陣モードにおいて4つの有効ライン4HL1〜4HL4を形成し得る演出表示装置28を備えたパチンコ遊技機とされている。
また、図2(c)に示すように、変動図柄列の列数が5列である5方陣モードでは、図柄停止領域J1〜J5が最終停止領域JLを囲んで配置されるとともに、各図柄停止領域J1〜J5に形成される単一の図柄停止位置を隣り合う領域の図柄停止位置と結び合うことにより、各図柄停止領域J1〜J5の図柄停止位置を頂点とした2点鎖線で示される5角形が形成される。そして、5方陣モードにおける演出表示装置28では、最終停止領域JLを含んで構成される、該停止領域JL、図柄停止領域J1及び図柄停止領域J3に停止表示された3つの図柄の図柄組み合わせが有効とされ、これら3つの停止領域JL,J1,J3によって図柄組み合わせが有効となる有効ライン5HL1が形成される。また、演出表示装置28では、最終停止領域JLを含んで構成される、該停止領域JL、図柄停止領域J2及び図柄停止領域J5に停止表示された3つの図柄の図柄組み合わせが有効とされ、これら3つの停止領域JL,J2,J5によって図柄組み合わせが有効となる有効ライン5HL2が形成される。また、演出表示装置28では、最終停止領域JLを含んで構成される、該停止領域JL、図柄停止領域J2及び図柄停止領域J4に停止表示された3つの図柄の図柄組み合わせが有効とされ、これら3つの停止領域JL,J2,J4によって図柄組み合わせが有効となる有効ライン5HL3が形成される。また、演出表示装置28では、最終停止領域JLを含んで構成される、該停止領域JL、図柄停止領域J3及び図柄停止領域J5に停止表示された3つの図柄の図柄組み合わせが有効とされ、これら3つの停止領域JL,J3,J5によって図柄組み合わせが有効となる有効ライン5HL4が形成される。また、演出表示装置28では、最終停止領域JLを含んで構成される、該停止領域JL、図柄停止領域J1及び図柄停止領域J4に停止表示された3つの図柄の図柄組み合わせが有効とされ、これら3つの停止領域JL,J1,J4によって図柄組み合わせが有効となる有効ライン5HL5が形成される。この構成により、本実施形態のパチンコ遊技機10は、5方陣モードにおいて5つの有効ライン5HL1〜5HL5を形成し得る演出表示装置28を備えたパチンコ遊技機とされている。
また、図2(d)に示すように、変動図柄列の列数が6列である6方陣モードでは、図柄停止領域J1〜J6が最終停止領域JLを囲んで配置されるとともに、各図柄停止領域J1〜J6に形成される単一の図柄停止位置を隣り合う領域の図柄停止位置と結び合うことにより、各図柄停止領域J1〜J6の図柄停止位置を頂点とした2点鎖線で示される6角形が形成される。そして、6方陣モードにおける演出表示装置28では、最終停止領域JLを含んで構成される、該停止領域JL、図柄停止領域J1及び図柄停止領域J3に停止表示された3つの図柄の図柄組み合わせが有効とされ、これら3つの停止領域JL,J1,J3によって図柄組み合わせが有効となる有効ライン6HL1が形成される。また、演出表示装置28では、最終停止領域JLを含んで構成される、該停止領域JL、図柄停止領域J2及び図柄停止領域J6に停止表示された3つの図柄の図柄組み合わせが有効とされ、これら3つの停止領域JL,J2,J6によって図柄組み合わせが有効となる有効ライン6HL2が形成される。また、演出表示装置28では、最終停止領域JLを含んで構成される、該停止領域JL、図柄停止領域J2及び図柄停止領域J4に停止表示された3つの図柄の図柄組み合わせが有効とされ、これら3つの停止領域JL,J2,J4によって図柄組み合わせが有効となる有効ライン6HL3が形成される。また、演出表示装置28では、最終停止領域JLを含んで構成される、該停止領域JL、図柄停止領域J3及び図柄停止領域J5に停止表示された3つの図柄の図柄組み合わせが有効とされ、これら3つの停止領域JL,J3,J5によって図柄組み合わせが有効となる有効ライン6HL4が形成される。また、演出表示装置28では、最終停止領域JLを含んで構成される、該停止領域JL、図柄停止領域J4及び図柄停止領域J6に停止表示された3つの図柄の図柄組み合わせが有効とされ、これら3つの停止領域JL,J4,J6によって図柄組み合わせが有効となる有効ライン6HL5が形成される。また、演出表示装置28では、最終停止領域JLを含んで構成される、該停止領域JL、図柄停止領域J1及び図柄停止領域J5に停止表示された3つの図柄の図柄組み合わせが有効とされ、これら3つの停止領域JL,J1,J5によって図柄組み合わせが有効となる有効ライン6HL6が形成される。この構成により、本実施形態のパチンコ遊技機10は、6方陣モードにおいて6つの有効ライン6HL1〜6HL6を形成し得る演出表示装置28を備えたパチンコ遊技機とされている。
なお、図2(a)〜(d)では、各有効ラインを視覚的に捉え易いように示しているため、最終停止領域JLを通過していないラインもあるが、各有効ラインを構成する2つの図柄停止領域に停止表示される図柄、及び最終停止領域JLに停止表示される図柄により、有効とする図柄組み合わせをパチンコ遊技機10の内部的(制御的)に認識している。また、本実施形態では、各方陣モードで配置される図柄停止領域と同じ数の有効ラインが形成されるように構成されている。
また、本実施形態において、演出表示装置28には、各列毎に、[1]、[3]、[5]、[7]、[9]の数字図柄Nと、[赤(赤色に着色された)]、[黄(黄色に着色された)]、[緑(緑色に着色された)]、[ピンク(ピンク色に着色された)]、[青(青色に着色された)]の各色に着色されたブランク図柄Bと、[ALL]のオールマイティ図柄Mとが飾り図柄として表示されるようになっている(図3参照)。ブランク図柄Bは、図3に示すように、各数字図柄Nの間に配置される図柄であって、ブランク図柄Bを含んで構成される有効ライン上の図柄組み合わせははずれとなる。すなわち、ブランク図柄Bを含んで構成される有効ライン上の図柄組み合わせは、大当り図柄及びリーチ状態を認識し得ない図柄組み合わせである。また、オールマイティ図柄Mは、図3に示すように、[9]の数字図柄Nと[赤]のブランク図柄Bの間に配置される図柄であって、[1]、[3]、[5]、[7]、[9]に対応する数字図柄Nの全てに対応している図柄であってこれら数字図柄Nに置き換える(代替する)ことができる図柄(代替図柄)である。そして、各図柄列の図柄は、[赤]→[1]→[黄]→[3]→[緑]→[5]→[ピンク]→[7]→[青]→[9]→[ALL]→[赤]の予め定めた配列に従い順に変動する。そして、各変動図柄列の図柄は、他の図柄停止領域及び最終停止領域を跨ぐことなく対応する図柄停止領域のみを跨ぐように変動するようになっている。具体的には、演出表示装置28に上方に空を表示して下方に地面を表示して立体的に表現される表示画面内において、図柄停止領域が上方に開口する穴状に形成され、上方から図柄が変動してくるとともに、上方から下方に向って図柄が変動して図柄停止領域の中に消えていくように配列順に変動する。また、最終停止図柄列の図柄は、各図柄停止領域により形成される多角形の中心に出現して、表示されている図柄が透けるように消えていくとともに次に表示させる図柄が浮び上がってくる態様で配列順に変動する。なお、本実施形態において最終停止図柄列は、演出表示装置28の図柄変動ゲームでリーチ状態が形成された後に出現する態様となっており、リーチ状態が形成されなければ出現しないように構成されている。また、最終停止図柄列では、オールマイティ図柄Mが含まれておらず、該オールマイティ図柄Mを除いた配列に従い順に変動する。すなわち、本実施形態では、演出表示装置28において、複数の図柄列毎に複数種類の図柄を予め定めた配列に従って変動させる図柄組み合わせゲーム(図柄変動ゲーム)が行われる。
そして、演出表示装置28の図柄変動ゲームで導出される大当り図柄とはずれ図柄は、各方陣モードで形成される各有効ライン上に導出された飾り図柄の組み合わせによって構成される。大当り図柄は、有効ラインを形成する図柄列の全列が同一種類の飾り図柄からなる組み合わせで構成されるとともに、はずれ図柄は、有効ラインを形成する変動図柄列の2列の飾り図柄の種類が異なる組み合わせ及び最終停止図柄列の1列の飾り図柄の種類が他の2列の変動図柄列とは異なる組み合わせで構成される。なお、大当り図柄を構成する有効ライン上の図柄組み合わせでは、例えば、[1・1・ALL]や、[ALL・1・1]のような組み合わせであっても、オールマイティ図柄Mが[1]に代替されるためオールマイティ図柄Mを含む組み合わせも導出される。また、はずれ図柄は、有効ラインを形成する図柄列のいずれかの飾り図柄の種類がブランク図柄Bである組み合わせである場合にも構成される。
また、本実施形態のパチンコ遊技機10では、演出表示装置28の表示領域(画像表示面)を特別図柄表示装置30の表示領域よりも大きく形成し、演出表示装置28を遊技者の正面に目立つように配置している。このため、遊技者は、特別図柄表示装置30よりも自身の目の前で多彩な画像によって表示演出(例えば、リーチ演出)が行われる演出表示装置28の表示内容に注目し、該演出表示装置28の図柄変動ゲームで導出されて確定停止表示される図柄組み合わせから大当り又ははずれを認識することになる。
前記リーチ演出は、演出表示装置28で行われる図柄変動ゲームにおいて有効ラインを形成する図柄停止領域に対応する変動図柄列を予め定めた特定列とする飾り図柄が同一種類の図柄で、かつ最終停止領域に対応する最終停止図柄列が変動する組み合わせで構成されるリーチ図柄が停止表示されることによって行われる演出である。リーチ図柄は、有効ラインを形成する変動図柄列に停止した図柄の種類であって、該有効ラインを形成する各図柄停止領域にともに[1]の数字図柄Nが停止した場合に[1]の数字図柄Nをリーチ図柄とするリーチ状態が形成される。そして、リーチ演出は、1回の図柄変動ゲームにおいて該ゲームにおける大当りか否かの可能性(すなわち、大当りの期待度)を示唆する演出である。このリーチ演出は、内部抽選で大当りが決定されている場合の図柄変動ゲームで出現すると、その示唆が該ゲームで現実化されて大当りとなる。その一方で、リーチ演出は、内部抽選ではずれが決定されている場合の図柄変動ゲームで出現すると、その示唆が該ゲームで現実化されずにはずれとなる。
そして、本実施形態において、方陣モード毎に変動する変動図柄列の停止順序が定められている。図2(a)に示すように、3方陣モードでは、図柄停止領域に「1」と示す図柄停止領域J3→図柄停止領域に「2」と示す図柄停止領域J2→図柄停止領域に「3」と示す図柄停止領域J1の順に変動を停止させて図柄を停止表示させるようになっている。このように各変動図柄列を停止させた場合、演出表示装置28には、有効ライン3HL1〜3HL3のいずれか1つにリーチ状態が形成されるシングルリーチが表示(形成)可能である。また、演出表示装置28には、有効ライン3HL1〜3HL3のうち2つにリーチ状態が形成されるダブルリーチが表示可能である。そして、本実施形態では、3方陣モードにおいて同時に2つのリーチ状態を形成するダブルリーチを最大として表示可能に構成している。
また、図2(b)に示すように、4方陣モードでは、図柄停止領域に「1」と示す図柄停止領域J4→図柄停止領域に「2」と示す図柄停止領域J3→図柄停止領域に「3」と示す図柄停止領域J1及び図柄停止領域J2(同時)の順に変動を停止させて図柄を停止表示させるようになっている。このように各変動図柄列を停止させた場合、演出表示装置28には、有効ライン4HL1〜4HL4のいずれか1つにリーチ状態が形成されるシングルリーチが表示可能である。また、演出表示装置28には、有効ライン4HL1〜4HL4のうち2つにリーチ状態が形成されるダブルリーチが表示可能である。そして、本実施形態では、4方陣モードにおいて同時に2つのリーチ状態を形成するダブルリーチを最大として表示可能に構成している。
また、図2(c)に示すように、5方陣モードでは、図柄停止領域に「1」と示す図柄停止領域J3及び図柄停止領域J5(同時)→図柄停止領域に「2」と示す図柄停止領域J2及び図柄停止領域J4(同時)→図柄停止領域に「3」と示す図柄停止領域J1の順に変動を停止させて図柄を停止表示させるようになっている。このように各変動図柄列を停止させた場合、演出表示装置28には、有効ライン5HL1〜5HL5のいずれか1つにリーチ状態が形成されるシングルリーチが表示可能である。また、演出表示装置28には、有効ライン5HL1〜5HL5のうち2つにリーチ状態が形成されるダブルリーチが表示可能である。また、演出表示装置28には、有効ライン5HL1〜5HL5のうち3つにリーチ状態が形成されるトリプルリーチが表示可能である。そして、本実施形態では、5方陣モードにおいて同時に3つのリーチ状態を形成するトリプルリーチを最大として表示可能に構成している。
また、図2(d)に示すように、6方陣モードでは、図柄停止領域に「1」と示す図柄停止領域J4及び図柄停止領域J6(同時)→図柄停止領域に「2」と示す図柄停止領域J3及び図柄停止領域J5(同時)→図柄停止領域に「3」と示す図柄停止領域J1及び図柄停止領域J2(同時)の順に変動を停止させて図柄を停止表示させるようになっている。このように各変動図柄列を停止させた場合、演出表示装置28には、有効ライン6HL1〜6HL6のいずれか1つにリーチ状態が形成されるシングルリーチが表示可能である。また、演出表示装置28には、有効ライン6HL1〜6HL6のうち2つにリーチ状態が形成されるダブルリーチが表示可能である。また、演出表示装置28には、有効ライン6HL1〜6HL6のうち3つにリーチ状態が形成されるトリプルリーチが表示可能である。そして、本実施形態では、6方陣モードにおいて同時に3つのリーチ状態を形成するトリプルリーチを最大として表示可能に構成している。
また、表示枠体27の下方の遊技領域H1には、遊技球の入球口33aを有する上始動入賞口33と遊技球の入球口34aを有する下始動入賞口34が上下方向に並ぶように配置されている。上始動入賞口33は、常時遊技球の入球を許容し得るように入球口33aを常時開放させた構成とされている。一方で、下始動入賞口34は普通電動役物とされ、図示しないアクチュエータ(ソレノイド、モータなど)の作動により開閉動作を行う開閉羽根35を備えており、開閉羽根35が開動作することにより遊技球の入球を許容し得るように入球口34aを開放させる構成とされている。換言すれば、下始動入賞口34は、開閉羽根35が開動作して入球口34aが開放されない限り、遊技球の入球を不能とする構成とされている。
上始動入賞口33の奥方には、入球した遊技球を検知する上始動口スイッチSW1(図4に示す)が配設されているとともに、下始動入賞口34の奥方には、入球した遊技球を検知する下始動口スイッチSW2(図4に示す)が配設されている。上始動入賞口33と下始動入賞口34は、入球した遊技球を検知することにより、図柄変動ゲームの始動条件と予め定めた個数の賞球としての遊技球の払出条件を付与し得る。下始動入賞口34は開閉羽根35が開動作すると、入口が拡大されて遊技球が入球し易い状態とされる一方で、開閉羽根35が閉動作すると、入口が拡大されずに遊技球の入球が不能となる状態とされる。
また、下始動入賞口34の下方の遊技領域H1には、図示しないアクチュエータ(ソレノイド、モータなど)の作動により開閉動作を行う大入賞口扉36を備えた大入賞口37が配設されている。大入賞口37の奥方には、入球した遊技球を検知するセンサ(図示しない)が配設されている。大入賞口37は、入球した遊技球を検知することにより、予め定めた個数の賞球としての遊技球の払出条件を付与し得る。
そして、大当り遊技が付与されると、大入賞口扉36が開動作して大入賞口37が開放され、その開放により遊技球の入球が許容される。このため、遊技者は、多数の賞球を獲得できるチャンスを得ることができる。本実施形態において大当り遊技は、多数の賞球を獲得できるチャンスを得られることから、遊技者に有利な状態となる。そして、この大当り遊技は、内部抽選で大当りが決定し、図柄変動ゲームにて大当り図柄(大当り表示結果)が確定停止表示されることを契機に付与される。
大当り遊技は、内部抽選で大当りを決定し、図柄変動ゲームで大当り図柄が確定停止表示されて該ゲームの終了後、開始される。大当り遊技が開始すると、最初に大当り遊技の開始を示すオープニング演出が行われる。オープニング演出終了後には、大入賞口扉36の開動作により大入賞口37が開放されるラウンド遊技が予め定めた規定ラウンド数(ラウンド遊技の上限回数)を上限として複数回行われる。1回のラウンド遊技は、ラウンド遊技が開始してから予め定めたラウンド遊技時間が経過する、又は予め定めた入球上限個数の遊技球が入球するの何れか一方の条件を満たすことにより終了する。そして、大当り遊技は、規定ラウンド数のラウンド遊技の終了後に大当り遊技の終了を示すエンディング演出が行われて終了する。
また、遊技盤YBの遊技領域H1の最下方(大入賞口37よりも下方)には、遊技領域H1に発射された後、何れの入賞口にも入球しなかった遊技球をアウト球として機外に排出するためのアウト球口38が形成されている。アウト球口38を通過した遊技球は、パチンコ遊技機10の設置設備(遊技島)に配設されたアウト球タンク(図示しない)に排出される。
次に、パチンコ遊技機10の電気的構成について図4にしたがって説明する。
パチンコ遊技機10の機裏側には、パチンコ遊技機10全体を制御する主制御装置としての主制御基板40が装着されている。主制御基板40は、パチンコ遊技機10全体を制御するための各種処理を実行し、該処理結果に応じて遊技を制御するための各種の制御指令としての制御信号(制御コマンド)を演算処理し、該制御信号(制御コマンド)を出力する。また、機裏側には、サブ統括制御基板41と、演出表示制御基板42と、音声・ランプ制御基板43が装着されている。サブ統括制御基板41は、主制御基板40が出力した制御信号(制御コマンド)に基づき、演出表示制御基板42、及び音声・ランプ制御基板43を統括的に制御する。演出表示制御基板42は、主制御基板40とサブ統括制御基板41が出力した制御信号(制御コマンド)に基づき、演出表示装置28の表示態様(図柄、背景、文字などの表示画像など)を制御する。また、音声・ランプ制御基板43は、主制御基板40とサブ統括制御基板41が出力した制御信号(制御コマンド)に基づき、各種ランプ部17〜19の発光態様(点灯(点滅)/消灯のタイミングなど)及びスピーカ20,21,25の音声出力態様(音声出力のタイミングなど)を制御する。
以下、主制御基板40、サブ統括制御基板41及び演出表示制御基板42について、その具体的な構成を説明する。
主制御基板40には、制御動作を所定の手順で実行することができる主制御用CPU40aと、主制御用CPU40aの制御プログラムを格納する主制御用ROM40bと、必要なデータの書き込み及び読み出しができる主制御用RAM40cが設けられている。主制御用CPU40aには、主制御用ROM40bと主制御用RAM40cが接続されている。また、主制御用CPU40aには、上始動入賞口33に入球した遊技球を検知する上始動口スイッチSW1と、下始動入賞口34に入球した遊技球を検知する下始動口スイッチSW2が接続されている。また、主制御用CPU40aには、特別図柄表示装置30が接続されている。主制御用CPU40aは、大当り判定用乱数、大当り図柄用乱数や変動パターン振分用乱数などの各種乱数の値を所定の周期毎に更新し、更新後の値を主制御用RAM40cの設定領域に記憶(設定)することで更新前の値を書き換えており、乱数更新処理(乱数生成処理)を実行する。大当り判定用乱数は、大当りとするか否かの大当り抽選(大当り判定)で用いる乱数である。大当り図柄用乱数は、大当りとする場合に特別図柄表示装置30に確定停止表示させる特別図柄としての大当り図柄を決定する際に用いる乱数である。変動パターン振分用乱数は、図柄変動ゲームの変動時間と演出内容(大当り演出、はずれ演出など)を決定する際に用いる乱数である。また、本実施形態の主制御用CPU40aはタイマ機能を搭載しており、所定のタイミング(例えば、図柄変動ゲームを開始するタイミング)で時間を計測する。
主制御用ROM40bには、前記制御プログラムに加え、複数種類の変動パターンと各種判定値(大当り判定値など)が記憶されている。変動パターンは、演出表示装置28及び特別図柄表示装置30において図柄の変動開始による図柄変動ゲームが開始してから、演出表示装置28及び特別図柄表示装置30において図柄が確定停止表示されて図柄変動ゲームが終了するまでの変動時間と演出内容を特定するためのパターンである。この変動パターンに基づき特別図柄表示装置30では、特別図柄の変動が開始してから、変動パターンに定める変動時間の経過時に変動が停止し、大当り図柄又ははずれ図柄が確定停止表示される図柄変動ゲームが実行される。一方、変動パターンに基づき演出表示装置28では、飾り図柄の変動が開始してから、変動パターンで特定される演出内容で各種遊技演出が行われるとともに変動パターンに定める変動時間の経過時に変動が停止し、大当り図柄又ははずれ図柄を確定停止表示させる図柄変動ゲームが実行される。そして、変動パターンは、大当り演出用、はずれリーチ演出用及びはずれ演出用からなる演出内容毎に分類されている。
大当り演出では、演出表示装置28において図柄変動ゲームがリーチ演出を経て最終的に大当り図柄(飾り図柄)を確定停止表示させるように展開されるとともに、特別図柄表示装置30において図柄変動ゲームが大当り図柄(特別図柄)を確定停止表示させるように展開される。はずれリーチ演出は、演出表示装置28において図柄変動ゲームがリーチ演出を経て最終的にはずれ図柄(飾り図柄)を確定停止表示させるように展開されるとともに、特別図柄表示装置30において図柄変動ゲームがはずれ図柄(特別図柄)を確定停止表示させるように展開される。はずれ演出は、演出表示装置28において図柄変動ゲームがリーチ演出を経ることなく最終的にはずれ図柄(飾り図柄)を確定停止表示させるように展開されるとともに、特別図柄表示装置30において図柄変動ゲームがはずれ図柄(特別図柄)を確定停止表示させるように展開される。なお、特別図柄表示装置30では、図柄変動ゲームが開始されると、リーチ演出を行うことなく、変動時間の経過時まで図柄の変動が継続される。また、本実施形態においては、大当り演出用、はずれリーチ演出用及びはずれ演出用の変動パターンは、それぞれ複数種類の変動パターンを有している。
大当り判定値は、大当り判定で用いる判定値であり、大当り判定用乱数の取り得る数値の中から定められている。例えば、大当り判定用乱数の取り得る数値を「0(零)」〜「599」までの全600通りの整数に設定し、その値の中から大当り判定値として2つの値を設定した場合、大当り判定が肯定判定される割合、すなわち大当りの当選確率は600分の2(300分の1)となる。
次に、サブ統括制御基板41について説明する。
サブ統括制御基板41には、制御動作を所定の手順で実行することができる統括制御用CPU41aと、統括制御用CPU41aの制御プログラム(図柄決定処理など)を格納する統括制御用ROM41bと、必要なデータの書き込み及び読み出しができる統括制御用RAM41cが設けられている。統括制御用CPU41aには、統括制御用ROM41bと統括制御用RAM41cが接続されている。そして、統括制御用CPU41aは、方陣モード決定用乱数、リーチライン決定用乱数、図柄パターン決定用乱数や基準図柄決定用乱数などの各種乱数の値を所定の周期毎に更新し、更新後の値を統括制御用RAM41cの設定領域に記憶(設定)することで更新前の値を書き換えており、乱数更新処理(乱数生成処理)を実行する。また、本実施形態の統括制御用CPU41aはタイマ機能を搭載しており、所定のタイミング(例えば、図柄変動ゲームを開始するタイミング)で時間を計測する。
統括制御用ROM41bには、図柄決定処理(図12に示す)を含む前記制御プログラムに加え、方陣モード決定テーブルT1(図5に示す)、リーチライン決定テーブルT2(図6に示す)、図柄パターン決定テーブルT3(図7に示す)、基準図柄決定テーブルT4(図8に示す)などが記憶されている。
方陣モード決定テーブルT1は、統括制御用CPU41aが、主制御用CPU40aにより変動パターンが決定されるときに、いずれの方陣モードにより図柄変動ゲームを行うかを決定する際に参照するテーブルである。方陣モード決定テーブルT1には、各方陣モードに方陣モード決定用乱数の取り得る数値がそれぞれ振分けられている。そして、図5に示すように、方陣モード決定テーブルT1では、大当り演出用の変動パターンが決定されているときに、3方陣モード<4方陣モード<5方陣モード<6方陣モードの順に各方陣モードを決定し易く構成されている。一方で、方陣モード決定テーブルT1では、はずれリーチ演出用、及びはずれ演出用の変動パターンが決定されているときに、6方陣モード<5方陣モード<4方陣モード<3方陣モードの順に各方陣モードを決定し易く構成されている。すなわち、本実施形態では、内部的に大当りが決定されている場合ほど方陣数(図柄停止領域により形成される多角形)が多い方陣モードが決定されるとともに、内部的にはずれが決定されている場合ほど方陣数が少ない方陣モードが決定される。
また、リーチライン決定テーブルT2は、統括制御用CPU41aが、主制御用CPU40aにより変動パターンが決定されるときに、リーチ状態の数(リーチライン数)を決定する際に参照するテーブルである。リーチライン決定テーブルT2では、変動パターンの種類毎に分類されているとともに方陣モード毎に分類されている。そして、リーチライン決定テーブルT2には、変動パターン及び方陣モード毎に分類されるリーチライン数の各リーチライン数にリーチライン決定用乱数の取り得る値がそれぞれに振分けられている。そして、リーチライン決定テーブルT2では、大当り演出用の変動パターンが決定されているときに、方陣モード毎に定める最大のリーチライン数を最も決定し易く、かつシングルリーチ<ダブルリーチ<トリプルリーチの順にリーチ状態が形成される数が多いリーチライン数ほど決定し易く構成されている。一方、リーチライン決定テーブルT2では、はずれリーチ演出用の変動パターンが決定されているときに、方陣モード毎に定める最大のリーチライン数を最も決定し難く、かつトリプルリーチ<ダブルリーチ<シングルリーチの順にリーチ状態が形成される数が少ないリーチライン数ほど決定し易く構成されている。また、リーチライン決定テーブルT2では、はずれ演出用の変動パターンが決定されているときに、リーチ状態を形成しないこと(リーチなし)のみを決定するように構成されている。すなわち、本実施形態では、内部的に大当りが決定されている場合ほどリーチ状態が形成される数が多いリーチライン数が決定されるとともに、内部的にはずれが決定されている場合ほどリーチ状態が形成される数が少ないリーチライン数が決定される。なお、図6には、各変動パターン及び方陣モードに基づきリーチライン数として選択し得ないリーチライン数を「−」で示している。
また、図柄パターン決定テーブルT3は、統括制御用CPU41aが、主制御用CPU40aにより変動パターンが決定されるときに、各図柄停止領域に停止表示させる図柄パターンを決定する際に参照するテーブルである。図7に示すように、図柄パターンは、図柄停止領域に停止表示させる図柄を決定するためのパターンであって、方陣モード毎に分類されているとともに方陣モード毎に形成するリーチライン数毎に分類されている。図柄パターン決定テーブルT3には、方陣モード及びリーチライン数により分類される図柄パターンの各図柄パターンに図柄パターン決定用乱数の取り得る数値が振分けられている。そして、3方陣モードにおいては、リーチなしの図柄パターンとして図柄パターン3HN1〜3HN9(9種類)が設けられ、シングルリーチの図柄パターンとして図柄パターン3HS1〜3HS9(9種類)が設けられ、ダブルリーチの図柄パターンとして図柄パターン3HW1〜3HW6(6種類)が設けられている。また、4方陣モードにおいては、リーチなしの図柄パターンとして図柄パターン4HN1〜4HN16(16種類)が設けられ、シングルリーチの図柄パターンとして図柄パターン4HS1〜4HS12(12種類)が設けられ、ダブルリーチの図柄パターンとして図柄パターン4HW1〜4HW12(12種類)が設けられている。また、5方陣モードにおいては、リーチなしの図柄パターンとして図柄パターン5HN1〜5HN75(75種類)が設けられ、シングルリーチの図柄パターンとして図柄パターン5HS1〜5HS115(115種類)が設けられ、ダブルリーチの図柄パターンとして図柄パターン5HW1〜5HW80(80種類)が設けられている。また、5方陣モードにおいては、トリプルリーチの図柄パターンとして図柄パターン5HT1〜5HT30(30種類)が設けられている。また、6方陣モードにおいては、リーチなしの図柄パターンとして図柄パターン6HN1〜6HN78(78種類)が設けられ、シングルリーチの図柄パターンとして図柄パターン6HS1〜6HS96(96種類)が設けられ、ダブルリーチの図柄パターンとして図柄パターン6HW1〜6HW108(108種類)が設けられている。また、6方陣モードにおいては、トリプルリーチの図柄パターンとして図柄パターン6HT1〜6HT60(60種類)が設けられている。
本実施形態の図柄パターンでは、各方陣モードで配置(表示)される図柄停止領域のうち1つを基準図柄位置として定め、該基準図柄位置に停止表示させる基準図柄(図柄)を基準として該基準図柄位置以外の図柄停止領域に停止表示させる図柄を決定するように構成されている。図柄パターンには、基準図柄位置に停止表示させる基準図柄を基準とする各図柄列の変動順序(配列順序)に基づく差が該基準図柄位置以外の図柄停止領域毎に定められている。すなわち、図柄パターンでは、基準図柄位置(基準図柄)に対する図柄列の変動順序に基づく差のみが定められている。そして、図柄パターンでは、基準図柄位置をいずれの図柄停止領域に定めるかとともに、該基準図柄位置以外の図柄停止領域毎に基準図柄に対する変動順序の差が定められている。本実施形態における変動順序の差は、ブランク図柄Bと、オールマイティ図柄Mとを除いた図柄による配列順序に基づくものであって、変動順序の差が「+2」に対応する図柄として基準図柄が数字図柄Nの「7」のとき、数字図柄Nの「1」が特定される。また、変動順序の差が「−2」に対応する図柄として基準図柄が数字図柄Nの「7」のとき、数字図柄Nの「3」が特定される。なお、図7では、各図柄パターンにおいてドットで装飾されている図柄停止領域が基準図柄位置となるようになっている。また、図7に示されるように、基準図柄位置となる図柄停止領域は、常に一定とならないように各図柄パターンが構成されている。
図7に示すように、各図柄パターンにおいて各図柄停止領域には、[A]〜[G]のいずれかが対応付けされるようになっている。図柄停止領域に[A]が定められている場合には、該図柄停止領域に基準図柄位置に停止表示させる図柄と同じ図柄を停止表示させることが図柄パターンにより特定される。また、図柄停止領域に[B]が定められている場合には、基準図柄を基準として変動順序の差が「+1」となる図柄(変動順序として1図柄分後方に位置する数字図柄N)を該図柄停止領域に停止表示させることが図柄パターンにより特定される。また、図柄停止領域に[C]が定められている場合には、基準図柄を基準として変動順序の差が「−1」となる図柄(変動順序として1図柄分前方に位置する数字図柄N)を該図柄停止領域に停止表示させることが図柄パターンにより特定される。また、図柄停止領域に[D]が定められている場合には、基準図柄を基準として変動順序の差が「+2」となる図柄(変動順序として2図柄分後方に位置する数字図柄N)を該図柄停止領域に停止表示させることが図柄パターンにより特定される。また、図柄停止領域に[E]が定められている場合には、基準図柄を基準として変動順序の差が「−2」となる図柄(変動順序として2図柄分前方に位置する数字図柄N)を該図柄停止領域に停止表示させることが図柄パターンにより特定される。また、図柄停止領域に[F]が定められている場合には、オールマイティ図柄Mである[ALL]を該図柄停止領域に停止表示させることが図柄パターンにより特定される。また、図柄停止領域に[G]が定められている場合には、いずれかのブランク図柄Bを該図柄停止領域に停止表示させることが図柄パターンにより特定される。これらブランク図柄Bやオールマイティ図柄Mを停止表示させる旨は、各図柄パターンにより予め定められており基準図柄に拘わらず定められている。
次に、図柄パターンの中で3方陣モードにおけるシングルリーチが決定されている場合に、決定され得る図柄パターン3HS1〜3HS9について図9,図10に基づき詳しく説明する。
なお、図10の各図柄停止領域J1〜J3内に記されている記号は、図柄パターンに記される記号を示すものであって、各図柄停止領域J1〜J3に停止表示させる図柄を示すものではない。また、図10において、ドットで装飾されている図柄停止領域は、基準図柄位置を示している。
図9における図柄パターン3HS1では、図柄停止領域J1に「G」を定め、図柄停止領域J2に「A」を定め、図柄停止領域J3に「A」を定めており、図柄停止領域J3を基準図柄位置とすることを特定することができ、図柄停止領域J2に基準図柄位置に停止表示させる図柄と同じ図柄を停止表示させるとともに図柄停止領域J1にブランク図柄Bを停止表示させることを特定することができる(図10(a))。
また、図柄パターン3HS2では、図柄停止領域J1に「A」を定め、図柄停止領域J2に「A」を定め、図柄停止領域J3に「G」を定めており、図柄停止領域J2を基準図柄位置とすることを特定することができ、図柄停止領域J1に基準図柄位置に停止表示させる図柄と同じ図柄を停止表示させるとともに図柄停止領域J3にブランク図柄Bを停止表示させることを特定することができる(図10(b))。
また、図柄パターン3HS3では、図柄停止領域J1に「A」を定め、図柄停止領域J2に「G」を定め、図柄停止領域J3に「A」を定めており、図柄停止領域J1を基準図柄位置とすることを特定することができ、図柄停止領域J2にブランク図柄Bを停止表示させるとともに図柄停止領域J3に基準図柄位置に停止表示させる図柄と同じ図柄を停止表示させることを特定することができる(図10(c))。
また、図柄パターン3HS4では、図柄停止領域J1に「B」を定め、図柄停止領域J2に「A」を定め、図柄停止領域J3に「A」を定めており、図柄停止領域J3を基準図柄位置とすることを特定することができ、図柄停止領域J1に基準図柄を基準として変動順序の差が「+1」となる図柄を停止表示させるとともに、図柄停止領域J2に基準図柄位置に停止表示させる図柄と同じ図柄を停止させることを特定することができる(図10(d))。
また、図柄パターン3HS5では、図柄停止領域J1に「A」を定め、図柄停止領域J2に「A」を定め、図柄停止領域J3に「B」を定めており、図柄停止領域J2を基準図柄位置とすることを特定することができ、図柄停止領域J1に基準図柄位置に停止表示させる図柄と同じ図柄を停止表示させるとともに、図柄停止領域J3に基準図柄を基準として変動順序の差が「+1」となる図柄を停止表示させることを特定することができる(図10(e))。
また、図柄パターン3HS6では、図柄停止領域J1に「A」を定め、図柄停止領域J2に「B」を定め、図柄停止領域J3に「A」を定めており、図柄停止領域J1を基準図柄位置とすることを特定することができ、図柄停止領域J2に基準図柄を基準として変動順序の差が「+1」となる図柄を停止表示させるとともに、図柄停止領域J3に基準図柄位置に停止表示させる図柄と同じ図柄を停止表示させることを特定することができる(図10(f))。
また、図柄パターン3HS7では、図柄停止領域J1に「C」を定め、図柄停止領域J2に「A」を定め、図柄停止領域J3に「A」を定めており、図柄停止領域J3を基準図柄位置とすることを特定することができ、図柄停止領域J1に基準図柄を基準として変動順序の差が「−1」となる図柄を停止表示させるとともに、図柄停止領域J2に基準図柄位置に停止表示させる図柄と同じ図柄を停止表示させることを特定することができる(図10(g))。
また、図柄パターン3HS8では、図柄停止領域J1に「A」を定め、図柄停止領域J2に「A」を定め、図柄停止領域J3に「C」を定めており、図柄停止領域J2を基準図柄位置とすることを特定することができ、図柄停止領域J1に基準図柄位置に停止表示させる図柄と同じ図柄を停止表示させるとともに、図柄停止領域J3に基準図柄を基準として変動順序の差が「−1」となる図柄を停止表示させることを特定することができる(図10(h))。
また、図柄パターン3HS9では、図柄停止領域J1に「A」を定め、図柄停止領域J2に「C」を定め、図柄停止領域J3に「A」を定めており、図柄停止領域J1を基準図柄位置とすることを特定することができ、図柄停止領域J2に基準図柄を基準として変動順序の差が「−1」となる図柄を停止表示させるとともに、図柄停止領域J3に基準図柄位置に停止表示させる図柄と同じ図柄を停止表示させることを特定することができる(図10(i))。
このように構成される図9に示す図柄パターン3HS1〜3HS9によれば、有効ライン3HL1〜3HL3のいずれかにシングルリーチを形成させることを特定することができる。本実施形態では、これら図7に示す図柄パターンを採用することで、3方陣モードにおいてシングルリーチを形成する場合には、図7に示す図柄パターン(図10に示されるパターン)のように、9パターンのみを設ければよく、基準図柄位置の図柄の種類が変化することでさらに多く(本実施形態では、9パターン×5(基準図柄となり得る図柄数))のパターンを形成することができる。このため、45種類のパターンを予め記憶しておかなくてもシングルリーチを形成する図柄組み合わせを形成することができる。したがって、図柄変動ゲームで各図柄停止領域に停止表示させる図柄を、図7に示す図柄パターンを採用することで、各方陣モードにおいて図柄を停止表示させる場合には、図7に示す図柄パターンを設ければよく、基準図柄位置の図柄の種類が変化することでさらに多くのパターンを形成することができる。また、本実施形態のように、複数種類の方陣モードを有しており、該モード毎に停止表示させる図柄の数が異なる構成を採用するパチンコ遊技機10では、該モード毎に図柄停止領域に停止表示させる図柄組み合わせが存在する。このため、本実施形態のようなパチンコ遊技機10では、図柄変動ゲームで停止表示させる図柄を一定とする構成を採用するパチンコ遊技機に比較して、図柄停止領域に停止表示させる図柄組み合わせのパターンが多く存在する。このような場合であっても、基準図柄を基準とする変動順序の差を定めた図7に示すような図柄パターンを採用することで、図柄組み合わせとしてモード毎に各図柄停止領域に停止表示させる図柄を予め定めたパターンを設けるよりも記憶するデータ量を削減することができる。
次に、図柄パターンの中で複数のリーチラインを形成する場合に、決定され得る図柄パターンについて図7、及び図11に基づき詳しく説明する。
なお、図11(a)〜(f)の各図柄停止領域J1〜J6内に記されている記号は、図柄パターンに記される記号を示すものであって、各図柄停止領域J1〜J6に停止表示させる図柄を示すものではない。また、図11において、ドットで装飾されている図柄停止領域は、基準図柄位置を示している。
本実施形態においてダブルリーチ、及びトリプルリーチを形成することを特定する図柄パターンには、例えば、図柄パターン3HW1,4HW1,5HW1,5HT1,6HW1,6HT1が設けられている。そして、図柄パターン3HW1では、図柄停止領域J1に「B」を定め、図柄停止領域J2に「F」を定め、図柄停止領域J3に「A」を定めており、図柄停止領域J3を基準図柄位置とすることを特定することができ、図柄停止領域J1に基準図柄を基準として変動順序の差が「+1」となる図柄を停止表示させるとともに、図柄停止領域J2にオールマイティ図柄Mを停止表示させることを特定することができる。その結果、図11(a)に示すように、有効ライン3HL1,3HL2上に異なるリーチ図柄によるダブルリーチが形成されるようになっている。なお、3方陣モードにおいてダブルリーチを形成する図柄パターンでは、オールマイティ図柄Mをいずれかの図柄停止領域に必ず停止表示させることを定めており、3方陣モードでオールマイティ図柄Mが出現するときにはダブルリーチが形成されることが確定するように構成されている。
また、図柄パターン4HW1では、図柄停止領域J1に「B」を定め、図柄停止領域J2に「B」を定め、図柄停止領域J3に「A」を定め、図柄停止領域J4に「A」を定めており、図柄停止領域J3を基準図柄位置とすることを特定することができる。そして、図柄パターン4HW1では、図柄停止領域J1,J2に基準図柄を基準として変動順序の差が「+1」となる図柄を停止表示させるとともに、図柄停止領域J4に基準図柄位置に停止表示させる図柄と同じ図柄を停止表示させることを特定することができる。その結果、図11(b)に示すように、有効ライン4HL1,4HL4上に異なるリーチ図柄によるダブルリーチが形成されるようになっている。
また、図柄パターン5HW1では、図柄停止領域J1に「A」を定め、図柄停止領域J2に「B」を定め、図柄停止領域J3に「A」を定め、図柄停止領域J4に「B」を定め、図柄停止領域J5に「D」を定めており、図柄停止領域J1を基準図柄位置とすることを特定することができる。そして、図柄パターン5HW1では、図柄停止領域J2に基準図柄を基準として変動順序の差が「+1」となる図柄を停止表示させるとともに、図柄停止領域J3に基準図柄位置に停止表示させる図柄と同じ図柄を停止表示させることを特定することができる。また、図柄パターン5HW1では、図柄停止領域J4に基準図柄を基準として変動順序の差が「+1」となる図柄を停止表示させるとともに、図柄停止領域J5に基準図柄を基準として変動順序の差が「+2」となる図柄を停止表示させることを特定することができる。その結果、図11(c)に示すように、有効ライン5HL1,5HL3上に異なるリーチ図柄によるダブルリーチが形成されるようになっている。
また、図柄パターン5HT1では、図柄停止領域J1に「F」を定め、図柄停止領域J2に「B」を定め、図柄停止領域J3に「A」を定め、図柄停止領域J4に「C」を定め、図柄停止領域J5に「B」を定めており、図柄停止領域J3を基準図柄位置とすることを特定することができる。そして、図柄パターン5HT1では、図柄停止領域J1にオールマイティ図柄Mを停止表示させるとともに、図柄停止領域J2に基準図柄を基準として変動順序の差が「+1」となる図柄を停止表示させることを特定することができる。また、図柄パターン5HT1では、図柄停止領域J4に基準図柄を基準として変動順序の差が「−1」となる図柄を停止表示させるとともに、図柄停止領域J5に基準図柄を基準として変動順序の差が「+1」となる図柄を停止表示させることを特定することができる。その結果、図11(d)に示すように、有効ライン5HL1,5HL2,5HL5上に異なるリーチ図柄によるトリプルリーチが形成されるようになっている。
また、図柄パターン6HW1では、図柄停止領域J1に「A」を定め、図柄停止領域J2に「B」を定め、図柄停止領域J3に「C」を定め、図柄停止領域J4に「G」を定め、図柄停止領域J5に「F」を定め、図柄停止領域J6に「G」を定めており、図柄停止領域J1を基準図柄位置とすることを特定することができる。そして、図柄パターン6HW1では、図柄停止領域J2に基準図柄を基準として変動順序の差が「+1」となる図柄を停止表示させるとともに、図柄停止領域J3に基準図柄を基準として変動順序の差が「−1」となる図柄を停止表示させることを特定することができる。また、図柄パターン6HW1では、図柄停止領域J4,J6にいずれかのブランク図柄Bをそれぞれ停止表示させるとともに、図柄停止領域J5にオールマイティ図柄Mを停止表示させることを特定することができる。その結果、図11(e)に示すように、有効ライン6HL4,6HL6上に異なるリーチ図柄によるダブルリーチが形成されるようになっている。
また、図柄パターン6HT1では、図柄停止領域J1に「A」を定め、図柄停止領域J2に「B」を定め、図柄停止領域J3に「C」を定め、図柄停止領域J4に「G」を定め、図柄停止領域J5に「F」を定め、図柄停止領域J6に「B」を定めており、図柄停止領域J1を基準図柄位置とすることを特定することができる。そして、図柄パターン6HT1では、図柄停止領域J2に基準図柄を基準として変動順序の差が「+1」となる図柄を停止表示させるとともに、図柄停止領域J3に基準図柄を基準として変動順序の差が「−1」となる図柄を停止表示させることを特定することができる。また、図柄パターン6HT1では、図柄停止領域J4にいずれかのブランク図柄Bを停止表示させ、図柄停止領域J5にオールマイティ図柄Mを停止表示させるとともに、図柄停止領域J6に基準図柄を基準として変動順序の差が「+1」となる図柄を停止表示させることを特定することができる。その結果、図11(f)に示すように、有効ライン6HL2,6HL4,6HL6上に異なるリーチ図柄によるトリプルリーチが形成されるようになっている。
そして、ダブルリーチ及びトリプルリーチ形成する図柄パターン3HW1〜3HW6,4HW1〜4HW12,5HW1〜5HW80,5HT1〜5HT30,6HW1〜6HW108,6HT1〜6HT60では、同じリーチ図柄によるリーチ状態を複数形成しないように構成されている。このため、複数のリーチ状態が形成されるときには、必ずリーチ図柄が異なるリーチ状態が複数形成される。また、リーチ状態を形成する図柄パターンでは、基準図柄位置に特定される図柄停止領域を含む有効ライン上にリーチ状態の少なくとも1つを形成するよう構成されている。また、リーチ状態を形成しないではずれ図柄を導出するリーチなしの図柄パターン3HN1〜3HN9,4HN1〜4HN16,5HN1〜5HN75,6HN1〜6HN78では、各図柄停止領域に同じ図柄が停止表示されることがないように構成されている。
また、基準図柄決定テーブルT4は、統括制御用CPU41aが、主制御用CPU40aにより変動パターンが決定されるときに、各図柄停止領域に停止表示させるため基準図柄を決定する際に参照するテーブルである。基準図柄決定テーブルT4には、各数字図柄Nに基準図柄決定用乱数の取り得る数値が振分けられている。図8に示すように、基準図柄決定テーブルT4では、いずれの数字図柄Nも同じ選択率となるように構成されている。また、基準図柄決定テーブルT4では、基準図柄としていずれかの数字図柄Nを決定する一方で、全てのブランク図柄B及びオールマイティ図柄Mを決定しないように構成されている。
次に、演出表示制御基板42について説明する。
演出表示制御基板42には、制御動作を所定の手順で実行することができる表示制御用CPU42aと、表示制御用CPU42aの制御プログラムを格納する表示制御用ROM42bと、必要なデータの書き込み及び読み出しができる表示制御用RAM42cが設けられている。表示制御用CPU42aには、表示制御用ROM42bと、表示制御用RAM42cが接続されているとともに、演出表示装置28が接続されている。また、本実施形態の表示制御用CPU42aはタイマ機能を搭載しており、所定のタイミング(例えば、図柄変動ゲームを開始するタイミング)で時間を計測する。表示制御用ROM42bには、各種の画像データ(図柄、背景、文字、キャラクタなどの画像データ)が記憶されている。
以下、主制御基板40、サブ統括制御基板41及び演出表示制御基板42が実行する制御内容を説明する。
最初に、主制御基板40について説明する。
主制御基板40の主制御用CPU40aは、上始動入賞口33又は下始動入賞口34へ遊技球が入球し、該遊技球を検知した始動口スイッチSW1,SW2が出力する検知信号を入力すると、主制御用RAM40cに記憶されている特別図柄用の保留記憶数が上限数(本実施形態では4)未満であるか否かの保留判定を行う。保留判定の判定結果が肯定(特別図柄用の保留記憶数<4)の場合、主制御用CPU40aは、特別図柄用の保留記憶数を1加算(+1)し、特別図柄用の保留記憶数を書き換える。また、主制御用CPU40aは、保留判定を肯定判定している場合、大当り判定用乱数の値と大当り図柄用乱数の値を主制御用RAM40cから取得し、その取得した大当り判定用乱数の値と大当り図柄用乱数の値を特別図柄用の保留記憶数に対応付けて主制御用RAM40cの所定の記憶領域に格納する。なお、主制御用CPU40aは、保留判定の判定結果が否定(保留記憶数=4)の場合、上限数を超える特別図柄用の保留記憶数の書き換えを行わないとともに、大当り判定用乱数の値と大当り図柄用乱数の値を取得しない。
そして、主制御用CPU40aは、図柄変動ゲームの開始直前に、主制御用RAM40cの所定の記憶領域に格納した大当り判定用乱数の値を読み出し、その読み出した大当り判定用乱数の値と主制御用ROM40bに記憶されている大当り判定値とを比較し、大当りか否かの大当り判定を行う。大当り判定の判定結果が肯定(大当り判定用乱数の値と大当り判定値とが一致)の場合、主制御用CPU40aは、大当りを決定する。大当りを決定した主制御用CPU40aは、大当り図柄用乱数の値をもとに、特別図柄表示装置30で行われる図柄変動ゲームで確定停止表示させる大当り図柄(特別図柄)を決定する。そして、大当り図柄を決定した主制御用CPU40aは、決定した大当り図柄を主制御用RAM40cに記憶する。また、大当りを決定した主制御用CPU40aは、変動パターン振分用乱数の値を主制御用RAM40cから取得し、該値に対応する変動パターンを大当り演出用の変動パターンの中から選択して決定する。
一方、主制御用CPU40aは、大当り判定の判定結果が否定(大当り判定用乱数の値と大当り判定値とが不一致)の場合、はずれを決定する。そして、はずれを決定した主制御用CPU40aは、はずれリーチ演出を実行するか否かを乱数抽選で決定する。はずれリーチ演出の実行を決定した場合、主制御用CPU40aは、特別図柄表示装置30に確定停止表示させる特別図柄としてはずれ図柄を決定するとともに、変動パターン振分用乱数の値を主制御用RAM40cから取得し、該値に対応する変動パターンをはずれリーチ演出用の変動パターンの中から選択して決定する。一方、はずれリーチ演出の非実行を決定した場合、主制御用CPU40aは、前述同様にはずれ図柄を決定するとともに、変動パターン振分用乱数の値を主制御用RAM40cから取得し、該値に対応する変動パターンをはずれ演出用の変動パターンの中から選択して決定する。
特別図柄及び変動パターンを決定した主制御用CPU40aは、所定の制御コマンドを所定のタイミングでサブ統括制御基板41(統括制御用CPU41a)に出力する。具体的に言えば、主制御用CPU40aは、変動パターンを指示するとともに図柄変動ゲームの開始を指示する変動パターン指定コマンドを最初に出力する。次に、主制御用CPU40aは、特別図柄を指示する特別図柄用の停止図柄指定コマンドを出力する。そして、主制御用CPU40aは、指示した変動パターンに定められている変動時間の経過時に、図柄変動ゲームの終了(図柄の確定停止)を指示する図柄停止コマンドを出力する。また、主制御用CPU40aは、図柄変動ゲームの開始時に特別図柄用の保留記憶数を1減算(−1)し、特別図柄用の保留記憶数を書き換える。そして、主制御用CPU40aは、図柄変動ゲームの開始に伴って特別図柄表示装置30の表示内容を制御する。すなわち、主制御用CPU40aは、図柄変動ゲームの開始により特別図柄の変動を開始させ、決定した変動パターンに定められている変動時間の経過時に決定した特別図柄(大当り図柄又ははずれ図柄)を確定停止表示させる。
本実施形態では、主制御用CPU40aが、大当り判定手段として機能するとともに、変動パターン選択手段として機能する。
次に、サブ統括制御基板41について説明する。
サブ統括制御基板41の統括制御用CPU41aは、変動パターン指定コマンドを入力すると、該コマンドを演出表示制御基板42、及び音声・ランプ制御基板43に出力する。また、統括制御用CPU41aは、特別図柄用の停止図柄指定コマンドを入力すると、該コマンドに対応する特別図柄の停止図柄指定に応じて演出表示装置28に停止表示させる図柄組み合わせを構成する飾り図柄を決定する。また、統括制御用CPU41aは、図柄停止コマンドを入力すると、該コマンドを演出表示制御基板42、及び音声・ランプ制御基板43に出力する。そして、統括制御用CPU41aは、1回の図柄変動ゲームが終了されるので、統括制御用RAM41cに記憶されている各種情報(フラグなど)をクリアし、次の図柄変動ゲームの実行に係る処理に移行する。
そして、統括制御用CPU41aは、変動パターン指定コマンドで指定された変動パターンの種類と停止図柄指定コマンドで指定された停止図柄(特別図柄)の種類から、演出表示装置28で実行される図柄変動ゲームにおいて導出する飾り図柄の図柄組み合わせを構成する各図柄停止領域及び最終停止領域に停止表示させる図柄を決定する。統括制御用CPU41aは、大当り演出用の変動パターンが指定され、かつ特別図柄の停止図柄指定が大当り図柄の場合には、最終的に停止表示させる前記図柄組み合わせを構成する飾り図柄として大当り図柄を決定する。また、統括制御用CPU41aは、はずれ演出用の変動パターンが指定され、特別図柄の停止図柄指定がはずれ図柄の場合には、最終的に確定停止表示させる前記図柄組み合わせを構成する飾り図柄としてはずれ図柄を決定する。一方、統括制御用CPU41aは、はずれリーチ演出用の変動パターンが指定され、特別図柄の停止図柄指定がはずれ図柄の場合には、最終的に確定停止表示させる前記図柄組み合わせを構成する飾り図柄としてはずれ図柄を決定する。そして、飾り図柄を決定した統括制御用CPU41aは、飾り図柄を指示する飾り図柄用の停止図柄指定コマンドを演出表示制御基板42に出力する。
次に、統括制御用CPU41aが図柄変動ゲームで最終的に停止表示させる飾り図柄により図柄組み合わせを決定する際に実行する処理内容について説明する。
統括制御用CPU41aは、変動パターン指定コマンドと停止図柄指定コマンドを入力すると、演出表示装置28で実行させる図柄変動ゲームで最終的に停止表示させる図柄組み合わせを決定するため図柄決定処理(図12に示す)を実行する。
図柄決定処理において、統括制御用CPU41aは、方陣モードを決定するための方陣モード抽選を実行する(ステップS101)。ステップS101において、統括制御用CPU41aは、方陣モード決定用乱数を取得し、取得した乱数と方陣モード決定テーブルT1を参照して方陣モードを決定する。統括制御用CPU41aは、変動パターンとして大当り演出用の変動パターンが指定されている場合に、図5に示す内部的に大当りを決定しているときの割合で方陣モードを決定する。一方、統括制御用CPU41aは、変動パターンとしてはずれリーチ演出用、及びはずれ演出用の変動パターンが指定されている場合に、図5に示す内部的にはずれを決定しているときの割合で方陣モードを決定する。そして、統括制御用CPU41aは、方陣モードを決定した場合に決定した方陣モードを示す情報(フラグなど)を統括制御用RAM41cに記憶(設定)する。統括制御用CPU41aは、方陣モードを決定することで演出表示装置28の図柄変動ゲームで変動させる図柄列の列数を決定している。また、本実施形態において、統括制御用CPU41aは、主制御用CPU40aにより決定される変動パターンと、方陣モード決定用乱数を用いた乱数抽選とによって、演出表示装置28に表示(配置)させる図柄停止領域の数(変動図柄列の数)を決定するようになっている。
続いて、統括制御用CPU41aは、リーチ状態を形成する数(リーチラインの数)を決定するためのリーチライン抽選を実行する(ステップS102)。ステップS102において、統括制御用CPU41aは、変動パターン指定コマンドで指定される変動パターンが大当り演出用、及びはずれリーチ演出用の変動パターンである場合にリーチライン決定用乱数を取得し、取得した乱数とリーチライン決定テーブルT2を参照してリーチ状態を形成する数を決定する。なお、統括制御用CPU41aは、ステップS101で決定した方陣モードに基づいて、3方陣モード及び4方陣モードを決定している場合にシングルリーチ及びダブルリーチのいずれかを決定し、5方陣モード及び6方陣モードを決定している場合にシングルリーチ、ダブルリーチ及びトリプルリーチのいずれかを決定する。一方、ステップS102において、統括制御用CPU41aは、変動パターン指定コマンドで指定される変動パターンがはずれ演出用の変動パターンである場合にリーチなしを決定する。そして、統括制御用CPU41aは、リーチ状態を形成する数を決定した場合に決定した数を示す情報(フラグなど)を統括制御用CPU41aに記憶(設定)する。
続いて、統括制御用CPU41aは、図柄パターンを決定するための図柄パターン抽選を実行する(ステップS103)。ステップS103において、統括制御用CPU41aは、図柄パターン決定用乱数を取得し、取得した乱数と図柄パターン決定テーブルT3を参照して図柄パターンを決定する。なお、統括制御用CPU41aは、ステップS101で決定した方陣モード、及びステップS102で決定したリーチ状態の数に基づいて、いずれかの図柄パターンを決定する。そして、統括制御用CPU41aは、3方陣モード及びリーチなしを決定している場合に図柄パターン3HN1〜3HN9のいずれかを決定し、3方陣モード及びシングルリーチを決定している場合に図柄パターン3HS1〜3HS9のいずれかを決定する。また、統括制御用CPU41aは、3方陣モード及びダブルリーチを決定している場合に図柄パターン3HW1〜3HW6のいずれかを決定する。また、統括制御用CPU41aは、4方陣モード及びリーチなしを決定している場合に図柄パターン4HN1〜4HN16のいずれかを決定し、4方陣モード及びシングルリーチを決定している場合に図柄パターン4HS1〜4HS12のいずれかを決定する。また、統括制御用CPU41aは、4方陣モード及びダブルリーチを決定している場合に図柄パターン4HW1〜4HW12のいずれかを決定する。また、統括制御用CPU41aは、5方陣モード及びリーチなしを決定している場合に図柄パターン5HN1〜5HN75のいずれかを決定し、5方陣モード及びシングルリーチを決定している場合に図柄パターン5HS1〜5HS115のいずれかを決定する。また、統括制御用CPU41aは、5方陣モード及びダブルリーチを決定している場合に図柄パターン5HW1〜5HW80のいずれかを決定し、5方陣モード及びトリプルリーチを決定している場合に図柄パターン5HT1〜5HT30のいずれかを決定する。また、統括制御用CPU41aは、6方陣モード及びリーチなしを決定している場合に図柄パターン6HN1〜6HN78のいずれかを決定し、6方陣モード及びシングルリーチを決定している場合に図柄パターン6HS1〜6HS96のいずれかを決定する。また、統括制御用CPU41aは、6方陣モード及びダブルリーチを決定している場合に図柄パターン6HW1〜6HW108のいずれかを決定し、6方陣モード及びトリプルリーチを決定している場合に図柄パターン6HT1〜6HT60のいずれかを決定する。
続いて、統括制御用CPU41aは、基準図柄位置に停止表示させる基準図柄を決定するための基準図柄抽選を実行する(ステップS104)。ステップS104において、統括制御用CPU41aは、基準図柄決定用乱数を取得し、取得した乱数と基準図柄決定テーブルT4を参照して基準図柄とする数字図柄Nを決定する。そして、統括制御用CPU41aは、図8に示す基準図柄決定テーブルT4に基づく割合で基準図柄を決定し、基準図柄として決定した数字図柄Nの種類を示す情報(フラグなど)を統括制御用RAM41cに記憶(設定)し、図柄決定処理を終了する。
そして、統括制御用CPU41aは、図柄決定処理により図柄パターンと基準図柄とを決定することで、図柄パターンに基づき各図柄停止領域に停止表示させる図柄を一括して決定する。なお、統括制御用CPU41aは、図柄パターンにブランク図柄Bを停止表示させる旨が定められている場合に、停止表示させるブランク図柄B(赤、黄、緑、ピンク、青のいずれとするか)を、同じ割合で乱数抽選により決定する。また、統括制御用CPU41aは、図柄パターンにオールマイティ図柄Mを停止表示させる旨が定められている場合に、対応する図柄停止領域にオールマイティ図柄Mを停止表示させることを決定する。
また、統括制御用CPU41aは、図柄決定処理により図柄パターンと基準図柄を決定した場合に、最終停止図柄列に対応する最終停止領域JLに停止表示させる図柄を決定する。統括制御用CPU41aは、変動パターン指定コマンドで指定された変動パターンの種類と、図柄決定処理で決定した図柄パターン及び基準図柄とに基づき最終停止領域JLに停止表示させる図柄を決定する。そして、統括制御用CPU41aは、変動パターン指定コマンドに指定される変動パターンが大当り演出用の変動パターンである場合に、図柄パターンにおいてリーチ状態を形成する有効ライン上の図柄停止領域に停止表示させる図柄の中から1つの図柄を、最終停止領域JLに停止表示させる図柄として決定する。例えば、統括制御用CPU41aは、図柄パターン3HW1が決定されている場合には、最終停止領域JLに停止表示させる図柄として、図柄停止領域J1、又は図柄停止領域J3に停止表示させる図柄のいずれかと同じ図柄を決定する。また、統括制御用CPU41aは、変動パターン指定コマンドに指定される変動パターンがはずれリーチ演出用の変動パターンである場合に、図柄パターンにおいてリーチ状態を形成する有効ライン上の図柄停止領域に停止表示させる図柄以外の図柄を、最終停止領域JLに停止表示させる図柄として決定する。また、統括制御用CPU41aは、変動パターン指定コマンドに指定される変動パターンがはずれ演出用の変動パターンである場合に、最終停止領域JLに図柄を停止表示させないことを決定する。なお、本実施形態では、演出表示装置28の図柄変動ゲームでリーチ状態を形成しないではずれ図柄を導出する場合に、最終停止領域JLにいずれの図柄も停止表示させないように構成されている。
そして、統括制御用CPU41aは、演出表示装置28の図柄変動ゲームにおいて、方陣モード、リーチ状態の数(リーチライン数)、図柄パターン及び基準図柄を決定し、これらに基づき各図柄停止領域に停止表示させる図柄を決定するとともに最終停止領域JLに停止表示させる図柄を決定する。また、統括制御用CPU41aは、方陣モードとして決定した内容を示す演出指定コマンドを飾図用の停止図柄指定コマンドとともに演出表示制御基板42、及び音声・ランプ制御基板43に出力する。
本実施形態において、統括制御用CPU41aは、各図柄停止領域に停止表示させる図柄として、基準図柄位置に対応する基準図柄を決定するのみで、決定している図柄パターンに基づき各図柄停止領域に停止表示させる図柄を一括して決定することができる。また、統括制御用CPU41aは、図柄パターンを変動パターン毎に分類しているため、変動パターンで特定されるリーチ状態を形成するか否かの演出内容に基づいて、図柄変動ゲームの演出内容に対応した図柄パターンを決定することができる。その結果、本実施形態の統括制御用CPU41aは、変動パターンにリーチ状態の形成を定めているにも拘わらずリーチ状態を形成しない図柄組み合わせを構成するパターンを決定したりすることで、図柄組み合わせを構成するパターンを新たに再決定したりする処理を行う必要がない。さらに、本実施形態の統括制御用CPU41aは、このような事態の発生を阻止すべく、変動パターンで特定される演出内容に基づき各図柄停止領域の図柄を順に決定することで、他の図柄停止領域に停止表示させる図柄と比較判定を行いいずれの図柄を停止表示させることができるかなどの禁則処理を行う必要がない。
本実施形態では、統括制御用CPU41aが列数決定手段として機能するとともに、図柄決定手段として機能する。
次に、演出表示制御基板42について説明する。
演出表示制御基板42の表示制御用CPU42aは、変動パターン指定コマンドを入力すると、当該コマンドに指示される変動パターンに対応する演出内容(変動内容)を選択し、該演出内容で図柄変動ゲームを行わせるように演出表示装置28の表示内容を制御する。また、表示制御用CPU42aは、演出指定コマンドを入力すると、該コマンドに指示される方陣モードとなるように各図柄停止領域を所定の位置に配置する。そして、表示制御用CPU42aは、3方陣モードが指定されている場合に各図柄停止領域J1〜J3を、各図柄停止位置を頂点とする三角形を形成するように配置し、4方陣モードが指定されている場合に各図柄停止領域J1〜J4を、各図柄停止位置を頂点とする四角形を形成するように配置する。また、表示制御用CPU42aは、5方陣モードが指定されている場合に各図柄停止領域J1〜J5を、各図柄停止位置を頂点とする五角形を形成するように配置し、6方陣モードが指定されている場合に各図柄停止領域J1〜J6を、各図柄停止位置を頂点とする六角形を形成するように配置する。そして、表示制御用CPU42aは、飾図用の停止図柄指定コマンドに指定される飾り図柄による図柄組み合わせを導出するように、方陣モード毎に定められた停止順序に従って順次停止表示させて演出表示装置28の表示内容を制御する。続いて、表示制御用CPU42aは、図柄変動ゲーム中に図柄停止コマンドを入力すると、飾図用の停止図柄指定コマンドで指示された飾り図柄による図柄組み合わせを演出表示装置28に確定停止表示させるように表示内容を制御し、図柄変動ゲームを終了させる。
本実施形態では、表示制御用CPU42aが領域配置手段として機能するとともに、表示制御手段として機能する。
なお、音声・ランプ制御基板43は、各種コマンドを入力すると、枠用ランプ17〜19の発光態様及びスピーカ20,21,25の音声出力態様を制御する。すなわち、音声・ランプ制御基板43は、演出表示制御基板42と同様にこれらのコマンドで指示された演出内容に応じた演出を行わせるように制御を行う。
本実施形態の図柄変動ゲームに関して、図柄パターンに基づき各図柄停止領域に図柄が停止表示される演出表示装置28の態様について3方陣モードで行われる図柄変動ゲームを中心に図13〜図15を用いて説明する。
ここでは、図柄パターン3HN1(リーチなしの状態を形成するパターン),3HS1(シングルリーチを形成するパターン),3HW1(ダブルリーチを形成するパターン)のそれぞれが決定された場合において、基準図柄として数字図柄Nの「1」が決定されている場合と、基準図柄として数字図柄「3」が決定された場合と、基準図柄として数字図柄「5」が決定された場合とについてそれぞれ説明する。なお、図13〜図15の各図柄停止領域J1〜J3内に記されている数字は、図柄変動ゲームで各図柄停止領域J1〜J6に停止表示される図柄を示すものである。
まず、図柄パターン3HN1について図13に基づき説明する。
図柄パターン3HN1において、基準図柄として数字図柄Nの「1」が決定されている場合には、基準図柄位置である図柄停止領域J3に数字図柄Nの「1」が決定されるとともに、図柄停止領域J1,J2にブランク図柄Bが決定される。そして、図柄パターン3HN1は、最終的にはずれ図柄を導出するパターンであるため、最終停止領域JLにいずれの図柄も停止表示させないことが決定される。その結果、図13(a)に示すように、演出表示装置28では、図柄変動ゲームが開始してから図柄停止領域J3に「1」の数字図柄Nが停止表示され、その後に図柄停止領域J2に「黄」のブランク図柄Bが停止表示される。続いて、演出表示装置28では、図柄停止領域J1に「赤」のブランク図柄Bが停止表示されて最終停止領域JLにいずれの図柄も停止表示させることなく図柄変動ゲームが終了される。また、図柄パターン3HN1において、基準図柄として数字図柄Nの「3」が決定されている場合には、基準図柄位置である図柄停止領域J3に数字図柄Nの「3」が決定されるとともに、図柄停止領域J1,J2にブランク図柄Bが決定される。その結果、図13(b)に示すように、演出表示装置28の図柄停止領域J3には、「3」の数字図柄Nが停止表示されることとなる。また、図柄パターン3HN1において、基準図柄として数字図柄Nの「5」が決定されている場合には、基準図柄位置である図柄停止領域J3に数字図柄Nの「5」が決定されるとともに、図柄停止領域J1,J2にブランク図柄Bが決定される。その結果、図13(c)に示すように、演出表示装置28の図柄停止領域J3には、「5」の数字図柄Nが停止表示されることとなる。
次に、図柄パターン3HS1について図14に基づき説明する。
図柄パターン3HS1において、基準図柄として数字図柄Nの「1」が決定されている場合には、基準図柄位置である図柄停止領域J3に数字図柄Nの「1」が決定され、図柄停止領域J1にブランク図柄Bが決定されるとともに、図柄停止領域J2に数字図柄Nの「1」が決定される。そして、図柄パターン3HS1は、有効ライン3HL2上にシングルリーチを形成するパターンである。このため、最終的にはずれ図柄を導出する場合に最終停止領域JLにリーチ図柄とは異なる図柄を停止表示させることが決定される一方で、最終的に大当り図柄を導出する場合に最終停止領域JLにリーチ図柄と同じ図柄を停止表示させることが決定される。その結果、図14(a)に示すように、演出表示装置28では、図柄変動ゲームが開始してから図柄停止領域J3に「1」の数字図柄Nが停止表示され、その後に図柄停止領域J2に「1」の数字図柄Nが停止表示される。続いて、演出表示装置28では、図柄停止領域J1に「赤」のブランク図柄Bが停止表示されて最終停止領域JLにリーチ図柄とは異なる図柄、又はリーチ図柄と同じ図柄のいずれかが停止表示されて図柄変動ゲームが終了される。
また、図柄パターン3HS1において、基準図柄として数字図柄Nの「3」が決定される場合には、基準図柄位置である図柄停止領域J3に数字図柄Nの「3」が決定され、図柄停止領域J1にブランク図柄Bが決定されるとともに、図柄停止領域J2に数字図柄Nの「3」が決定される。その結果、図14(b)に示すように、演出表示装置28の図柄停止領域J2,J3には、「3」の数字図柄Nが停止表示されることとなる。また、図柄パターン3HS1において、基準図柄として数字図柄Nの「5」が決定される場合には、基準図柄位置である図柄停止領域J3に数字図柄Nの「5」が決定され、図柄停止領域J1にブランク図柄Bが決定されるとともに、図柄停止領域J2に数字図柄Nの「5」が決定される。その結果、図14(c)に示すように、演出表示装置28の図柄停止領域J3には、「5」の数字図柄Nが停止表示されることとなる。
次に、図柄パターン3HW1について図15に基づき説明する。
図柄パターン3HW1において、基準図柄として数字図柄Nの「1」が決定されている場合には、基準図柄位置である図柄停止領域J3に数字図柄Nの「1」が決定され、図柄停止領域J1に数字図柄Nの「3」が決定されるとともに、図柄停止領域J2にオールマイティ図柄Mが決定される。そして、図柄パターン3HW1は、有効ライン3HL1,3HL2上にダブルリーチを形成するパターンである。このため、最終的にはずれ図柄を導出する場合に最終停止領域JLにリーチ図柄とは異なる図柄を停止表示させることが決定される一方で、最終的に大当り図柄を導出する場合に最終停止領域JLにリーチ図柄と同じ図柄を停止表示させることが決定される。その結果、図15(a)に示すように、演出表示装置28では、図柄変動ゲームが開始してから図柄停止領域J3に「1」の数字図柄Nが停止表示され、その後に図柄停止領域J2にオールマイティ図柄Mが停止表示される。続いて、演出表示装置28では、図柄停止領域J1に「3」の数字図柄Nが停止表示されて最終停止領域JLにリーチ図柄とは異なる図柄、又はリーチ図柄と同じ図柄のいずれかが停止表示されて図柄変動ゲームが終了される。
また、図柄パターン3HW1において、基準図柄として数字図柄Nの「3」が決定される場合には、基準図柄位置である図柄停止領域J3に数字図柄Nの「3」が決定され、図柄停止領域J1に数字図柄Nの「5」が決定されるとともに、図柄停止領域J2にオールマイティ図柄Mが決定される。その結果、図15(b)に示すように、演出表示装置28の図柄停止領域J3には、「3」の数字図柄Nが停止表示されることとなる。また、演出表示装置28の図柄停止領域J1には、「5」の数字図柄Nが停止表示されることとなる。また、図柄パターン3HW1において、基準図柄として数字図柄Nの「5」が決定される場合には、基準図柄位置である図柄停止領域J3に数字図柄Nの「5」が決定され、図柄停止領域J1に数字図柄Nの「7」が決定されるとともに、図柄停止領域J2にオールマイティ図柄Mが決定される。その結果、図15(c)に示すように、演出表示装置28の図柄停止領域J3には、「5」の数字図柄Nが停止表示されることとなる。また、演出表示装置28の図柄停止領域J1には、「7」の数字図柄Nが停止表示されることとなる。
これら図13(a)〜(c)に示されるように、本実施形態では、図柄停止領域J3に「1」の数字図柄Nを停止表示させるパターン、図柄停止領域J3に「3」の数字図柄Nを停止表示させるパターン、及び図柄停止領域J3に「5」の数字図柄Nを停止表示させるパターンをそれぞれ個別に設ける必要がない。すなわち、本実施形態では、同じ図柄パターン3HN1であっても、基準図柄の種類が変わることで図13(a)〜(c)のように各図柄停止領域に異なった図柄を停止表示させる図柄組み合わせを構成することができる。また、図14及び図15に示されるように、図柄パターン3HS1,3HW1においても、同じように基準図柄の種類が変わることで同じパターンのもとで各図柄停止領域に異なった図柄を停止表示させる図柄組み合わせを構成することができる。そして、このような構成を採用するパチンコ遊技機10では、図7に示される図柄パターンに基づき、各種図柄組み合わせを構成することができるようになっている。
したがって、本実施形態によれば、以下に示す効果を得ることができる。
(1)統括制御用CPU41aは、変動パターンと方陣モード(図柄列数)とに基づき図柄パターンを決定するようにした。その結果、変動パターンで特定される演出内容と各図柄停止領域に停止表示させるべき図柄組み合わせとが一致しない事態の発生を防止するとともに、演出内容と各図柄停止領域に停止表示させるべき図柄組み合わせが一致しないことによる禁則処理を行う必要がなくなる。また、複数種類の方陣モードを有しており、該モード毎に停止表示させる図柄の数が異なる構成を採用する場合には、該モード毎に図柄停止領域に停止表示させる図柄組み合わせが存在する。すなわち、このような構成を採用する場合には、図柄変動ゲームで停止表示させる図柄を一定とする構成を採用するときに比較して、図柄停止領域に停止表示させる図柄組み合わせのパターンが多く存在することとなる。そこで、図柄パターンには、該図柄パターン毎に図柄停止領域のうち1つを基準図柄位置として該基準図柄位置の図柄を基準とする各図柄列の図柄の変動(配列)順序に基づく差がその他の図柄停止領域毎に定められるようにした。このため、統括制御用CPU41aは、図柄停止領域毎に停止表示させる図柄をそれぞれに定めたパターンの全てを保持することなく、図柄パターンに基づき基準図柄を決定するのみで全ての図柄停止領域に停止表示させる図柄を一括して決定することができる。したがって、図柄変動ゲームに係る処理の複雑化を招くことなく、演出表示装置28に停止表示させる図柄を決定することができる。
(2)方陣モード毎に配置される各図柄停止領域を最終停止領域JLを囲んで配置するとともに、各図柄停止領域に形成される単一の図柄停止位置を隣り合う領域の図柄停止位置と結び合うことにより、各図柄停止領域の図柄停止位置を頂点とした多角形が形成されるように配置されるとともに、2つの前記図柄停止領域の停止位置と1つの前記最終停止領域の停止位置とを含んで規定される複数本の有効ラインを形成するようなパチンコ遊技機10においては、リーチ状態の数(リーチライン数)が多くなればなるほど各図柄停止領域に停止表示させる図柄組み合わせのパターンが複雑化してくる。そして、図柄停止領域に停止表示させる図柄組み合わせのパターンを全て保持する場合には、図柄組み合わせのパターンが複雑化することに伴いそのパターンの数も増大する。しかしながら、図柄パターンとしては、基準図柄を基準とした各図柄停止領域に定められている配列順序に基づく差を定めるのみでよいため、図柄組み合わせのパターンが複雑化することに伴う図柄パターンの増大を抑制することができる。さらに、リーチ状態の数毎に図柄パターンを設けることで、統括制御用CPU41aは、リーチ状態の数が多くなることで複雑化する図柄組み合わせのパターンであっても基準図柄を決定するのみで各図柄停止領域に停止表示させる図柄を決定することができる。
(3)複数の有効ラインはともに最終停止領域JLを含むように形成されるため、同じリーチ図柄によるリーチ状態が複数形成される場合には、最終停止図柄として大当り図柄に繋がる図柄が1種類である一方で、異なるリーチ図柄によるリーチ状態が複数形成される場合には、最終停止図柄として大当り図柄に繋がる図柄が複数種類となる。このため、複数のリーチ状態を形成するときに決定され得る図柄パターンには、各リーチ状態となるリーチ図柄を有効ライン毎に異ならせるようにすることで、最終停止図柄として大当り図柄に繋がる図柄が複数種類あることにより大当りへのチャンスが複数回あるかのような遊技性を付与することができる。その結果、複数のリーチ状態が形成される場合の遊技の興趣を向上させることができる。
(4)各図柄列には、有効ライン上に停止表示されることのみで、該有効ラインを形成する他の図柄に拘わらず該有効ライン上にはずれ図柄が導出されるブランク図柄Bを含めた。このため、図柄列で変動される図柄には、ブランク図柄Bを含ませることにより、大当りの図柄組み合わせ及びリーチ状態を形成しないようなパターンを容易に作り出すことが可能となり、図柄パターンの作成において、その作成に係る作業効率を向上させることができる。
(5)ブランク図柄Bを図柄パターンにより停止表示させる場合に予めパターン化するとともに、基準図柄位置に決定される図柄を基準とする各図柄列の図柄の変動(配列)順序に基づく差は、ブランク図柄Bを除いた図柄による変動(配列)順序に基づくようにした。ブランク図柄B以外の図柄に関しては、リーチ状態を形成させるか否かによりその種類を考慮しなければいけない一方で、ブランク図柄Bに関しては、有効ライン上に停止表示される場合にはずれ図柄となるためその種類などを考慮する必要がない。このため、ブランク図柄Bに関しては、予め図柄パターンによりパターン化することでより容易に図柄パターンを作成することができる。
(6)オールマイティ図柄Mを図柄パターンにより停止表示させる場合に予めパターン化するとともに、基準図柄位置に決定される図柄を基準とする各図柄列の図柄の変動(配列)順序に基づく差は、オールマイティ図柄Mを除いた図柄による変動(配列)順序に基づくようにした。オールマイティ図柄Mは、いずれかの図柄停止領域に停止表示されることで、オールマイティ図柄Mを含む有効ライン上にリーチ状態を形成させることができるため、オールマイティ図柄Mを予め図柄パターンで特定するように構成することで、ダブルリーチやトリプルリーチを構成するパターンを容易に作成することができる。
(7)表示制御用CPU42aは、方陣モードに基づき配置される各停止領域(各図柄停止領域及び最終停止領域JL)に統括制御用CPU41aで決定された各図柄を各停止領域に停止表示させる。このため、表示制御用CPU42aは、特殊な処理を実行することなく統括制御用CPU41aの決定した内容に基づき演出表示装置28に図柄を停止表示させるのみでよい。したがって、演出表示装置28に各図柄を表示させる処理に係る負担を増加させることなく各図柄を演出表示装置28に停止表示させることができる。
なお、本実施形態は以下のように変更してもよい。
・本実施形態では、はずれ演出用の変動パターンに基づく図柄変動ゲームにおいても最終停止領域JLにはずれ図柄を形成するように図柄を停止表示させるようにしてもよい。
・本実施形態において図柄パターンに定める基準図柄位置に決定される図柄を基準とする各図柄列の変動(配列)順序に基づく差は、各ブランク図柄Bやオールマイティ図柄Mを含んで、各図柄列で変動する全ての変動順序に基づくようにしてもよい。また、図柄パターンは、基準図柄位置に停止表示させる図柄として、各ブランク図柄Bやオールマイティ図柄Mを含んで、各図柄列で変動する全ての図柄を決定するように構成することもできる。
・本実施形態において図柄パターンに定める基準図柄位置に決定される図柄を基準とする各図柄列の変動(配列)順序に基づく差は、基準図柄を基準として変動順序の差が「+3」となる図柄(変動順序として3図柄分後方に位置する数字図柄N)や、「+4」となる図柄(変動順序として4図柄分後方に位置する数字図柄N)などを定めるようにしてもよい。
・本実施形態は、最終停止図柄列にオールマイティ図柄Mを含ませてもよい。
・本実施形態において、4方陣モード、5方陣モード及び6方陣モードに対応付けされリーチ状態を形成しないことを特定する図柄パターンは、リーチ状態を形成しない図柄組み合わせであれば、互いに有効ラインを構成し得ない図柄停止領域に同じ種類の数字図柄Nを停止表示させるように構成することもできる。
・本実施形態において、ダブルリーチやトリプルリーチなどの複数のリーチ状態を形成することを特定する図柄パターンは、必ずオールマイティ図柄Mをいずれかの図柄停止領域に停止表示させるように構成することもできる。
・本実施形態は、演出表示装置28の図柄変動ゲームでブランク図柄Bや、オールマイティ図柄Mを含まないで構成される図柄列を変動表示させるようにしてもよい。
・本実施形態では、図柄変動ゲームで方陣モードの種類及びリーチライン数などを変動パターンに予め定めておき、変動パターンのみに基づき統括制御用CPU41aが図柄パターンを決定するように構成することもできる。
・本実施形態では、変動パターン、所定の乱数を用いた乱数抽選及びパチンコ遊技機10の内部状態などのいずれかの情報、又はこれらを組み合わせた情報に基づいて統括制御用CPU41aが演出表示装置28に表示(配置)させる図柄停止領域の数(変動図柄列の数)を決定してもよい。パチンコ遊技機10には、大当り遊技終了後に大当りの抽選確率(当選確率)が低確率(通常状態)である通常確率から高確率に変動する確変状態を付与する機能を備えることもできる。また、パチンコ遊技機10には、確変機能に加えて、内部状態が確変状態であるか否かを秘匿する機能を備えることもできる。このようなパチンコ遊技機10において、統括制御用CPU41aは、内部状態として確変状態であるか否かを把握し、この内部状態に基づき演出表示装置28に表示(配置)させる図柄停止領域の数(変動図柄列の数)を決定する構成を採用することができる。そして、内部状態が確変状態である場合には、統括制御用CPU41aにより3方陣モード<4方陣モード<5方陣モード<6方陣モードの順に決定され易く構成する。また、内部状態が通常状態である場合には、統括制御用CPU41aにより6方陣モード<5方陣モード<4方陣モード<3方陣モードの順に決定され易く構成する。このように構成することで、確変状態であるか否かを秘匿するパチンコ遊技機10において、演出表示装置28に表示(配置)される図柄停止領域の数により、内部状態が確変状態であるか否かを遊技者に示唆する遊技性を実現することができる。
・本実施形態においては、統括制御用CPU41aが行う処理の一部、又は全部を表示制御用CPU42aが行うようにしてもよい。
・本実施形態においては、図柄停止領域を7つ、8つ又は9つ以上配置するような方陣モードを設けてもよい。
・本実施形態は、リーチ状態を形成する有効ラインが複数本の場合に同じリーチ図柄によるリーチ状態を複数形成する構成を採用することもできる。例えば、4方陣モードにおいて、ダブルリーチを形成する場合には、図柄停止領域J1,J2,J3、図柄停止領域J1,J2,J4、図柄停止領域J1,J3,J4及び図柄停止領域J2,J3,J4にそれぞれ同じ図柄を停止表示させることを定める図柄パターンとなる。
・本実施形態は、図柄パターンをリーチ状態を形成するか否かにより分類してもよい。この場合、統括制御用CPU41aは、変動パターンとしてはずれ演出用の変動パターンが決定されている場合に、リーチ状態を形成しないことを特定する図柄パターンの中から1つの図柄パターンを決定する。さらに、統括制御用CPU41aは、変動パターンとして大当り演出用、及びはずれリーチ演出用の変動パターンが決定されている場合に、図柄パターンとしてリーチ状態を形成する図柄パターンのいずれかから選択するようにしてもよい。このように構成すると、図柄パターンが決定されることにより、方陣モード及びリーチライン数が決定されることとなる。
・本実施形態は、基準図柄を決定する際に、数字図柄N毎に選択率を異ならせるようにしてもよく、大当り抽選の結果(変動パターンの種類)に基づき異ならせるようにしてもよい。例えば、基準図柄として、内部的に大当りを決定する場合に[7]の数字図柄N>[5]の数字図柄N>[9]の数字図柄N>[3]の数字図柄N>[1]の数字図柄Nの順に選択され易いように各図柄の選択率を定めるようにする。また、基準図柄として、内部的にはずれを決定する場合に[1]の数字図柄N>[3]の数字図柄N>[9]の数字図柄N>[5]の数字図柄N>[7]の数字図柄Nの順に選択され易いように各図柄の選択率を定めるようにする。このように構成する場合には、リーチ図柄によって大当りへの期待度を遊技者に報知することができる。
・本実施形態において、統括制御用CPU41aは、特図用の停止図柄指定コマンドに指定される特別図柄の種類の基づき基準図柄を決定する構成を採用することもできる。例えば、特別図柄毎に予め基準図柄とする図柄が対応付けさせて、対応付けされた基準図柄を統括制御用CPU41aに決定させるようにしてもよい。また、遊技者から特別図柄と基準図柄との対応付けを見抜かれないように、対応付けされた図柄を基準として変動(配列)順序で「+1」や「+2」した図柄を基準図柄として決定するようにしてもよい。この場合には、特別図柄に対応付けされた図柄を基準として変動(配列)順序で「+1」や「+2」する数を変動パターン毎に定めたりしてもよい。
・本実施形態においては、有効ラインを最終停止領域JLと1つの図柄停止領域とで形成したり、最終停止領域JLと3つ又は4つ以上の図柄停止領域とで形成するように構成することもできる。また、各方陣モードにおける有効ラインの本数は、配置される図柄停止領域の数と同じでなくてもよく、4方陣モードで6本の有効ラインを形成する構成を採用することもできる。
次に、上記実施形態及び別例から把握される技術的思想について追記する。
(イ)前記図柄決定手段は、前記各図柄停止領域に停止表示させる図柄を決定した後、前記最終停止領域に停止表示させる図柄を決定し、前記図柄組み合わせゲームの結果として前記大当り表示結果を導出する場合にいずれかの前記有効ライン上に前記大当り表示結果を形成するように前記最終停止領域に停止表示させる図柄を決定するとともに、前記図柄組み合わせゲームの結果として前記リーチ状態を形成した上で前記はずれ表示結果を導出する場合に前記リーチ状態を形成している有効ライン上に前記大当り表示結果を形成させないように前記最終停止領域に停止表示させる図柄を決定する一方で、前記図柄組み合わせゲームの結果として前記リーチ状態を形成しないで前記はずれ表示結果を導出する場合に前記最終停止領域にいずれの図柄も停止表示させないことを決定し、前記領域配置手段により配置された前記図柄停止領域又は前記最終停止領域に前記図柄決定手段により決定された各図柄を前記図柄表示装置に表示させる表示制御手段を備えた請求項1〜請求項5のうちいずれか一項に記載の遊技機。
(ロ)前記列数決定手段は、前記変動パターン選択手段の選択した変動パターンに基づいて前記図柄変動ゲームで変動させる前記最終停止図柄列を除く図柄列の列数を決定することを特徴とする請求項1〜請求項5、及び技術的思想(イ)のいずれか一項に記載の遊技機。
パチンコ遊技機の機前面側を示す正面図。 (a)〜(d)は、方陣モードを説明する模式図。 変動順序を説明する模式図。 制御構成を示すブロック図。 方陣モード決定テーブルを示す表。 リーチライン決定テーブルを示す表。 図柄パターンテーブルを示す表。 基準図柄決定テーブルを示す表。 3方陣モードのシングルリーチを形成する場合に分類される図柄パターンを示す表。 (a)〜(i)は、図柄パターンを模式的に示した模式図。 (a)〜(f)は、図柄パターンを模式的に示した模式図。 図柄決定処理を示すフローチャート。 (a)〜(c)は、演出表示装置の表示態様を説明する模式図。 (a)〜(c)は、演出表示装置の表示態様を説明する模式図。 (a)〜(c)は、演出表示装置の表示態様を説明する模式図。
符号の説明
B…ブランク図柄、N…数字図柄、J1〜J6…図柄停止領域、JL…最終停止領域、3HL1〜3HL3,4HL1〜4HL4,5HL1〜5HL5,6HL1〜6HL6…有効ライン、3HN1〜3HN9,3HS1〜3HS9,3HW1〜3HW6,4HN1〜4HN16,4HS1〜4HS12,4HW1〜4HW12,5HN1〜5HN75,5HS1〜5HS115,5HW1〜5HW80,5HT1〜5HT30,6HN1〜6HN78,6HS1〜6HS96,6HW1〜6HW108,6HT1〜6HT60…図柄パターン、10…パチンコ遊技機、28…演出表示装置、30…特別図柄表示装置、40…主制御基板、40a…主制御用CPU、40b…主制御用ROM、40c…主制御用RAM、41…サブ統括制御基板、41a…統括制御用CPU、41b…統括制御用ROM、41c…統括制御用RAM、42…演出表示制御基板、42a…表示制御用CPU、42b…表示制御用ROM、42c…表示制御用RAM。

Claims (5)

  1. 複数の図柄列毎に複数種類の図柄を予め定めた同一配列に従って変動させる図柄組み合わせゲームを表示する図柄表示装置を備え、前記図柄組み合わせゲームで予め定めた大当り表示結果が導出された後に大当り遊技が付与される遊技機において、
    前記図柄表示装置には、前記図柄組み合わせゲームで変動する複数の図柄列の中で最後に変動が停止する最終停止図柄列の図柄を停止表示させる最終停止領域と、前記最終停止図柄列以外の図柄列の図柄を停止表示させる複数の図柄停止領域が形成され、
    前記図柄停止領域は、前記最終停止領域を囲んで配置されるとともに、各図柄停止領域に形成される単一の図柄停止位置を隣り合う領域の図柄停止位置と結び合うことにより、各図柄停止領域の図柄停止位置を頂点とした多角形が形成されるように配置され、
    各図柄列の図柄は、他の図柄列に対応する図柄停止領域を跨ぐことなく対応する図柄停止領域のみを跨ぐように変動し、
    前記図柄組み合わせゲームの開始に伴い大当りか否かを判定する大当り判定手段と、
    前記大当り判定手段の判定結果に基づき前記図柄組み合わせゲームの演出内容とともに変動時間を特定可能な変動パターンを、複数種類の変動パターンの中から1つ選択する変動パターン選択手段と、
    前記図柄組み合わせゲームで変動させる前記最終停止図柄列を除く図柄列の列数を決定する列数決定手段と、
    前記列数決定手段の決定した列数に基づき前記図柄表示装置に前記図柄停止領域を配置する領域配置手段と、
    前記変動パターン選択手段の選択した変動パターンと前記列数決定手段の決定した列数とに基づき前記図柄組み合わせゲームにおいて各図柄停止領域に停止表示させる図柄を特定可能な複数種類の図柄パターンの中から1つの図柄パターンを決定する図柄決定手段と、を備え、
    前記図柄パターンには、該図柄パターン毎に前記図柄停止領域のうち1つを基準図柄位置として該基準図柄位置の図柄を基準とする各図柄列の図柄の配列順序に基づく差がその他の図柄停止領域毎に定められ、
    前記図柄決定手段は、前記図柄パターンを決定するとともに前記基準図柄位置に停止表示させる基準図柄を決定することによって、決定している図柄パターンに従い該基準図柄を基準とした各図柄停止領域に定められている前記配列順序に基づく差に対応した図柄を各図柄停止領域に停止表示させる図柄として決定し、全ての図柄停止領域に停止表示させる図柄を一括して決定することを特徴とする遊技機。
  2. 前記図柄表示装置には、2つの前記図柄停止領域の停止位置と1つの前記最終停止領域の停止位置とを含んで規定される複数本の有効ラインが形成されるようになっており、前記有効ラインを形成する前記図柄停止領域及び最終停止領域の各図柄列の図柄が同一図柄となる前記大当り表示結果となった後には、前記大当り遊技が付与される一方で、前記有効ラインを形成する図柄停止領域の各図柄列の図柄が同一図柄となるとともに前記最終停止図柄列の図柄が変動している場合には、リーチ状態を形成するように構成されており、
    前記リーチ状態は、形成し得る有効ラインの本数を最大として1以上形成されるようになっており、
    前記図柄パターンは、形成されるリーチ状態の数毎に設けられている請求項1に記載の遊技機。
  3. 前記リーチ状態を形成する場合であって複数のリーチ状態を形成するときに決定され得る図柄パターンには、前記リーチ状態となる有効ライン毎のリーチ図柄が異なるように、前記基準図柄位置の図柄を基準とする各図柄列の図柄の配列順序に基づく差が定められている請求項2に記載の遊技機。
  4. 各図柄列で変動される図柄には、前記図柄停止領域及び前記最終停止領域に停止表示された場合に、前記大当り表示結果及び前記リーチ状態を認識し得ないはずれ表示結果を導出するブランク図柄を含んでいる請求項3に記載の遊技機。
  5. 前記図柄パターンに定める前記基準図柄位置に決定される図柄を基準とする各図柄列の図柄の配列順序に基づく差は、前記ブランク図柄を除いた図柄による配列順序に基づくものであって、
    前記図柄パターンには、図柄停止領域に停止表示させる図柄として前記ブランク図柄を停止表示させることを定めたパターンを設けた請求項4に記載の遊技機。
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