JP2006051226A - 弾球遊技機 - Google Patents

弾球遊技機 Download PDF

Info

Publication number
JP2006051226A
JP2006051226A JP2004235748A JP2004235748A JP2006051226A JP 2006051226 A JP2006051226 A JP 2006051226A JP 2004235748 A JP2004235748 A JP 2004235748A JP 2004235748 A JP2004235748 A JP 2004235748A JP 2006051226 A JP2006051226 A JP 2006051226A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
symbol
displayed
game
display
stopped
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP2004235748A
Other languages
English (en)
Other versions
JP4632235B2 (ja
Inventor
Goji Tajika
剛司 多鹿
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Sammy Corp
Samy KK
Original Assignee
Sammy Corp
Samy KK
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Sammy Corp, Samy KK filed Critical Sammy Corp
Priority to JP2004235748A priority Critical patent/JP4632235B2/ja
Publication of JP2006051226A publication Critical patent/JP2006051226A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP4632235B2 publication Critical patent/JP4632235B2/ja
Expired - Fee Related legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Landscapes

  • Pinball Game Machines (AREA)
  • Display Devices Of Pinball Game Machines (AREA)

Abstract

【課題】 図柄変動表示が終了するまで、遊技者の期待感を持続させる。
【解決手段】 装飾図柄配列格納手段144は、複数の図柄表示領域にそれぞれ対応する複数の図柄配列を格納する。表示制御手段160は、複数の図柄表示領域に対応する図柄配列を変動表示し、当たり判定手段120による抽選の結果に応じた所定の図柄組み合わせを構成するように、図柄配列を順次停止表示する。装飾図柄配列格納手段144は、大当たりの図柄組み合わせを構成する可能性のある通常図柄および大当たりの図柄組み合わせを構成する可能性のないブランク図柄で構成される図柄配列と、通常図柄のみで構成される図柄配列を少なくとも1つ有する。有効ラインに停止表示された図柄がリーチを構成する態様であったとき、未だ停止表示されていない図柄配列においてブランク図柄が排除されているので、遊技者に与える当たりの期待感を高めることができる。
【選択図】 図3

Description

本発明は、ぱちんこ遊技機等の弾球遊技機に関し、特に弾球遊技機における図柄の変動表示方法に関する。
従来、各種の弾球遊技機のうち、特に第1種ぱちんこ遊技機は、遊技盤の略中央に設けられた液晶ディスプレイなどの表示装置に複数の図柄を変動させながら表示する(以下、そうした表示を「図柄変動」または「変動表示」等という)。この遊技機は、複数列の図柄変動を停止させたときの図柄の組合せが特定の態様となった場合に、通常より多くの賞球数が得られる、いわゆる大当たりと呼ばれる特別遊技へと移行するものとして知られている。このようなぱちんこ遊技機においては、表示装置の画面内にスロットマシンを模した3列の図柄表示領域を設けそれぞれの図柄表示領域に図柄を停止表示させることで、大当たりや外れを演出的に表示する(例えば、特許文献1参照)。
特開2003−230714号公報
従来、複数の図柄表示領域にそれぞれ表示される図柄配列は、大当たりの図柄組み合わせを構成し得る図柄のみで構成されているため、大当たりの図柄組み合わせや外れの図柄組み合わせが単調であり、遊技性を損ねていた。
本発明はこうした課題に鑑みてなされたものであり、その目的は、遊技性をより高めるように意図された図柄の変動表示技術を提供することにある。
本発明のある態様は、弾球遊技機に関する。この弾球遊技機は、遊技領域が形成された遊技盤と、前記遊技領域内の所定の位置に設けられ、遊技球の落入が抽選の実行契機となる図柄変動始動口と、通常遊技より遊技者に有利な状態である特別遊技への移行条件として前記抽選の結果が大当たりであるか否かを判定する当たり判定手段と、複数の図柄表示領域にそれぞれ対応する複数の図柄配列を格納する図柄配列格納手段と、複数の図柄表示領域に対応する図柄配列を変動表示した後、前記抽選の結果に応じた所定の図柄組み合わせを構成するように、複数の図柄配列を順次停止表示する表示制御手段と、を備える。そして、図柄配列格納手段は、大当たりの図柄組み合わせを構成する可能性のある第1図柄および大当たりの図柄組み合わせを構成する可能性のない第2図柄で構成される図柄配列と、少なくとも1つの、第1図柄のみで構成される図柄配列とを有することを特徴とする。
この態様によれば、図柄の組み合わせで大当たりを表示する弾球遊技機において、図柄表示領域に表示される図柄配列として、大当たりの図柄組み合わせを構成する可能性のある第1図柄と大当たりの図柄組み合わせを構成する可能性のない第2図柄で構成される図柄配列と、第1図柄のみで構成される図柄配列を備えたので、大当たりの図柄組み合わせと外れの図柄組み合わせの出現割合が従来と異なり、遊技性を高めることができる。
ここで、「第1図柄」は好適には遊技者が当たりを認識しやすい図柄、例えば1〜7の数字を用いることができる。「第2図柄」はいわゆるブランク図柄に相当し、上記第1図柄以外の遊技者に認識されにくい図柄を用いることができる。
表示制御手段は、第1図柄のみで構成される図柄配列を最後に停止表示するようにしてもよい。これによれば、最後に停止表示される図柄表示領域において、大当たりを構成する第1図柄のみが表示されるため、予め設定されている有効ライン上にすでに停止表示された図柄がリーチを構成しているとき、大当たりとなる図柄の出現割合が高くなり、遊技者の大当たりに対する期待感を高めることができる。
図柄配列格納手段は、第1図柄のみで構成される図柄配列において、図柄組み合わせの停止表示後、図柄を再変動させ大当たりの図柄組み合わせが停止表示される期待感を遊技者に与えるように意図された特定図柄組み合わせの一部をなす第3図柄をさらに含むようにしてもよい。この場合、弾球遊技機は、複数の図柄表示領域に特定図柄組み合わせを停止表示させるか否かを決定する特定図柄組み合わせ決定手段をさらに備える。
これによると、予め設定されている有効ライン上にすでに停止表示された図柄がリーチ以外の組み合わせであっても、残りの図柄表示領域において第3図柄さえ停止表示されれば、図柄を再変動させ大当たりの図柄組み合わせが表示される期待感を遊技者に与えるように意図された特定図柄組み合わせが揃う可能性がある。そのため、外れの図柄組み合わせであっても図柄の再変動表示がなされるのではないかという期待感を遊技者に与えることができ、変動表示が終了するまでの間、遊技者の興味を引きつけておくことができる。なお、「第3図柄」は、実施の形態のチャンス図柄に、「特定図柄組み合わせ」は、実施の形態のチャンス目に、それぞれ相当する。
図柄組み合わせを停止表示させる有効ラインが複数設定されているとき、表示制御手段が、2以上の第1図柄を図柄表示領域に停止表示し、第3図柄を複数の有効ラインのうち2以上の有効ラインの構成要素となる位置に停止表示するようにしてもよい。
これによると、最後に停止表示される図柄の停止される位置が、複数の有効ラインの構成要素となる位置であるため、それぞれの有効ライン上に特定図柄組み合わせの揃う可能性があるとの期待感を遊技者に与えることができる。代替的に、表示制御手段は、複数の有効ラインの全てのラインの構成要素となる位置に第3図柄を停止表示するようにしてもよい。
なお、以上の構成要素の任意の組合せや、本発明の構成要素や表現を方法、装置、システム、コンピュータプログラム、コンピュータプログラムを格納した記録媒体、データ構造などの間で相互に置換したものもまた、本発明の態様として有効である。
本発明の弾球遊技機によれば、第1図柄と第2図柄で構成される図柄配列と、第1図柄のみで構成される図柄配列を備えるので、大当たりの図柄組み合わせと外れの図柄組み合わせの出現割合が従来と異なり、遊技性を高めることができる。
図1は、ぱちんこ遊技機の前面側における基本的な構造を示す。以下、弾球遊技機としていわゆる第1種ぱちんこ遊技機を例に説明する。本実施例におけるぱちんこ遊技機は、特別遊技の実行中であるか否かにかかわらず図柄変動の表示を可能とした第1種ぱちんこ遊技機を前提とする。ぱちんこ遊技機10は、主に遊技機枠と遊技盤面で構成される。ぱちんこ遊技機10の遊技機枠は、外枠11、前枠12、透明板13、扉14、上球皿15、下球皿16、発射ハンドル17を含む。外枠11は、開口部分を有し、ぱちんこ遊技機10を設置すべき位置に固定するための枠体である。前枠12は、外枠11の開口部分に整合する枠体であり、図示しないヒンジ機構により外枠11へ開閉可能に取り付けられる。前枠12は、遊技球を発射する機構や、遊技盤を着脱可能に収容させるための機構、遊技球を誘導または回収するための機構等を含む。
透明板13は、ガラスなどにより形成され、遊技盤50の遊技領域52を透視可能な板である。扉14は、透明板13を支持する。扉14は、図示しないヒンジ機構により前枠12へ開閉可能に取り付けられる。上球皿15は、遊技球の貯留、発射レールへの遊技球の送り出し、下球皿16への遊技球の抜き取り等の機構を有する。下球皿16は、遊技球の貯留、抜き取り等の機構を有する。上球皿15と下球皿16の間にはスピーカ18が設けられており、遊技状態などに応じた効果音が出力される。
遊技盤50は、外レール54と内レール56により区画された遊技領域52上に、アウト口58、図柄表示装置60、第1種始動入賞口(以下、「始動口」という)62、センター飾り64、大入賞口66、作動口68および一般入賞口72を含む。さらに遊技領域52には、図示しない複数の遊技釘や風車などの機構が設置される。始動口62は、遊技球の入球を検出するための入賞検出装置74と、始動口を拡開させるための普通電動役物ソレノイド76を備える。大入賞口66は、遊技球の入球を検出するための入賞検出装置78と、大入賞口66を拡開させるための大入賞口ソレノイド80を備える。
遊技者が発射ハンドル17を手で回動させると、その回動角度に応じた強度で上球皿15に貯留された遊技球が1球ずつ内レール56と外レール54に案内されて遊技領域52へ発射される。遊技者が発射ハンドル17の回動位置を手で固定させると一定の時間間隔で遊技球の発射が繰り返される。遊技領域52の上部へ発射された遊技球は、複数の遊技釘や風車に当たりながらその当たり方に応じた方向へ落下する。遊技球が一般入賞口72や始動口62、大入賞口66の各入賞口へ落入すると、その入賞口の種類に応じた賞球が上球皿15または下球皿16に払い出される。一般入賞口72等の各入賞口に落入した遊技球はセーフ球として処理され、アウト口58に落入した遊技球はアウト球として処理される。なお、各入賞口は遊技球が通過するゲートタイプのものを含み、本明細書において「落入」「入球」「入賞」は「通過」を含むものとする。
特別図柄表示部82には、第1種特別図柄と呼ばれる図柄(以下、「特別図柄」という)92が表示される。遊技盤50の略中央に設けられた図柄表示装置60は、特別図柄に連動する装飾図柄200を変動させながら表示する(以下、そうした表示を「図柄変動」または「変動表示」等という)。ここで、特別図柄92は、始動口62への遊技球の落入を契機として行われる抽選の結果に応じた図柄であり、大当たりを発生させるか否かを示す役割をもつ。装飾図柄200は、抽選の結果表示を視覚的に演出するための図柄である。図柄表示装置60は、この実施例では液晶ディスプレイで構成されるが、機械式のドラムやLEDなどの他の表示装置であってもよい。図柄表示装置60は、装飾図柄200としてスロットマシンのゲームを模した複数列の図柄変動の動画像を画面の中央領域に表示する。なお、特別図柄は、図柄表示装置60の画面内に表示されてもよい。
特別図柄表示部82の周囲には、保留ランプ20が設けられている。保留ランプ20は、4個のランプからなり、その点灯個数によって保留球数を表示する。保留球数は、図柄変動中に始動口62へ入賞した抽選結果の個数であり、図柄変動がまだ実行されていない入賞球の数を示す。また、遊技効果ランプ90が遊技領域52に設けられ、点滅等することで演出の役割を果たす。
始動口62は普通電動役物により形成され、その入口が拡開可能となっている。普通電動役物が拡開状態にあるときには、非拡開状態よりも始動口62に遊技球が落入しやすくなる。始動口62は、遊技領域52における所定位置に設けられる。以下、始動口62に関し、普通電動役物が拡開して遊技球が始動口62に落入しやすい状態を開放状態と呼ぶ。大入賞口66は、特別図柄92が所定の態様にて停止したときに「大当たり」として開放状態となる横長方形状の入賞口である。大入賞口66はアウト口58の上方等の位置に設けられる。大入賞口66の内側は、特定領域(いわゆるVゾーン)と一般領域に区画されている。大入賞口66の入賞検出装置78は、遊技球の特定領域の通過を検出するセンサと、一般領域の通過を検出するセンサを備えて構成される。
遊技球が始動口62に落入すると、特別図柄表示部82の特別図柄92および図柄表示装置60の装飾図柄200が変動表示される。特別図柄92および装飾図柄200の変動表示は、原則として表示に先だって決定された表示時間の経過後に停止される。停止時の特別図柄92が大当たりを示す図柄である場合、大入賞口66の開閉動作が開始され、通常遊技よりも遊技者に有利な状態である特別遊技に移行する。
特別遊技においては、大入賞口66は、約30秒間開放された後、または9球以上の遊技球が落入した後で一旦閉鎖される。大入賞口66の開放中に遊技球が特定領域へ少なくとも1球落入することを条件に、大入賞口66は再度開放される。この大入賞口66の開閉は、所定回数、例えば最高で15回繰り返される。
停止時の特別図柄92が、確率変動付き大当たりを示す図柄である場合、特別遊技の終了後に確率変動遊技が開始される。確率変動遊技においては、通常時より当たりの確率が高い抽選が行われ、比較的早期に新たな特別遊技が発生する。
図柄表示装置60の周囲には、センター飾り64が設けられる。センター飾り64は、遊技球の流路、図柄表示装置60の保護、装飾等の機能を有する。
遊技球が作動口68を通過すると、所定時間、普通図柄94と呼ばれる図柄が変動表示される。普通図柄94は、遊技領域52の右下に位置する普通図柄表示部84において変動表示される。所定時間の経過後に普通図柄94の変動表示が停止すると、通常、50%から80%程度の確率で始動口62が所定時間拡開する。
図2は、ぱちんこ遊技機の背面側における基本的な構造を示す。電源スイッチ40はぱちんこ遊技機10の電源をオンオフするスイッチである。メイン基板41は、ぱちんこ遊技機10の全体動作を制御し、特に始動口62へ入賞したときの抽選等、遊技動作全般を処理する。サブ基板49は、液晶ユニット42を備え、図柄表示装置60における表示内容を制御し、特にメイン基板41による抽選結果に応じて表示内容を変動させる。メイン基板41およびサブ基板49は、遊技制御装置100を構成する。セット基盤39は、賞球タンク44や賞球の流路、賞球を払い出す払出ユニット43等を含む。払出ユニット43は、各入賞口への入賞に応じて賞球タンク44から供給される遊技球を上球皿15へ払い出す。払出制御基板45は、払出ユニット43による払出動作を制御する。発射装置46は、上球皿15の貯留球を遊技領域52へ1球ずつ発射する。発射制御基板47は、発射装置46の発射動作を制御する。電源ユニット48は、ぱちんこ遊技機10の各部へ電力を供給する。
図3は、本実施例におけるぱちんこ遊技機10の機能ブロックを示す。ぱちんこ遊技機10において、遊技制御装置100は、始動口62、大入賞口66、図柄表示装置60、スピーカ18、遊技効果ランプ90のそれぞれと電気的に接続されており、各種制御信号の送受信を可能とする。遊技制御装置100は、遊技の基本動作だけでなく、図柄の変動表示や電飾等の演出的動作も制御する。遊技制御装置100は、遊技の基本動作を含むぱちんこ遊技機10の全体動作を制御するメイン基板41と、図柄の演出等を制御するサブ基板49とに機能を分担させた形態で構成されてもよい。
遊技制御装置100は、ハードウエア的にはデータやプログラムを格納するROMやRAM、演算処理に用いるCPU等の素子を含んで構成される。本実施例の遊技制御装置100は、各入賞口への入球を判定する入球判定手段110、特別遊技への移行条件として抽選の結果が当たりであるか否かを判定する当たり判定手段120、抽選結果を示す図柄変動の表示パターンを保持するパターン記憶手段124、図柄変動の停止図柄および変動表示の表示パターンを決定する図柄決定手段130、図柄や電飾等の表示を制御する表示制御手段160、保留球の計数および表示を制御する保留制御手段170、大当たり中の特別遊技を制御する特別遊技制御手段180、確率変動状態における遊技を実行する特定遊技実行手段190、始動口62などの普通電動役物の開閉を制御する普通電動役物開閉制御手段192、および大入賞口66の開閉を制御する大入賞口開閉制御手段194を備える。
入賞検出装置74は始動口62に設けられたセンサであり、始動口62への遊技球の落入を検出し、落入を示す始動入賞情報を生成する。入球判定手段110は、始動入賞情報を受け取ると遊技球が始動口62に入賞したと判断する。
当たり判定手段120は、始動口62への入賞があったとき、その入賞タイミングにおける所定のカウンタの値を抽選乱数として取得する。ただし、図柄変動中に始動口62へ入賞した遊技球である保留球の数が上限に達している状態で始動口62へ入賞があった場合は抽選乱数を取得しない。抽選乱数が取得されたときにその抽選の結果に応じた図柄変動表示の開始が許可されない場合、抽選結果は保留制御手段170へ送られ、保留球として記憶される。判定結果は抽選結果とともに保留球として保留制御手段170に記憶されてもよい。
パターン記憶手段124は、特別図柄や装飾図柄を変動表示させるときの表示パターンとして複数種のパターンを保持する。表示パターンには、通常の外れ図柄を表示するときのパターンと、あと一つ図柄が揃えば大当たりとなるリーチ状態を経て外れ図柄を表示するときのパターンと、リーチ状態を経て大当たり図柄を表示するときのパターンが含まれる。後者の2つのパターンには、後述するチャンス目を停止表示した後に、リーチ状態を経るものが含まれる。また、リーチ状態を経るときのパターンとしては、長短様々な表示時間をもつパターンが含まれる。各表示パターンには、その図柄変動の終了条件としてパターンごとに表示時間が定められており、その表示時間の経過時に図柄変動が停止される。
図柄決定手段130は、図柄表示装置60に表示させる図柄の内容とその表示パターンを決定する。図柄決定手段130は、装飾図柄を決定する装飾図柄決定手段132と、特別図柄を決定する特別図柄決定手段150と、普通図柄を決定する普通図柄決定手段158を含む。
特別図柄決定手段150は、当たり判定手段120による抽選結果に応じてパターン記憶手段124からいずれかのパターンを選択するパターン選択手段152と、抽選の結果に応じた特別図柄の停止図柄を決定する図柄選択手段154とを含む。停止図柄は、図柄変動の終了時に表示すべき図柄であり、図柄決定乱数に基づいて決定される。抽選乱数が当たりであった場合、図柄決定乱数に基づいて確率変動付きの当たりであるか否かが決定される。
装飾図柄決定手段132は、特別図柄決定手段150による決定に応じてパターン記憶手段124からいずれかのパターンを選択するパターン選択手段136と、抽選の結果に応じた装飾図柄の停止図柄組み合わせを決定する図柄選択手段140とを含む。図柄選択手段140は、特別図柄が当たり図柄であった場合、確率変動付きの当たりとなる図柄か否かに基づいて装飾図柄組み合わせを決定する。
装飾図柄配列格納手段144は、図柄表示装置60の画面内の設けられる左図柄表示領域、中図柄表示領域、右図柄表示領域(図9参照)の各図柄表示領域において表示するための、左装飾図柄配列、中装飾図柄配列および右装飾図柄配列を格納する。表示制御手段160は、パターン選択手段136によって選択された表示パターンにしたがって、これらの図柄配列を対応する図柄表示領域に連続表示した後、図柄選択手段140の選択した装飾図柄の停止図柄組み合わせを有効ライン上に停止表示する。ここで、「有効ライン」とは、図柄の組み合わせが表示される並びのことであり、遊技者に抽選結果を示すためのものである。
図柄表示領域には、当たり判定の結果に応じた図柄の組み合わせが停止表示される。抽選結果が当たりであれば、大当たりの図柄組み合わせとして、3つの図柄表示領域における有効ライン上に全て同一の装飾図柄を揃える(例えば「777」)ことによって、大当たりとなったことを表示する。抽選結果が外れであれば、それ以外の図柄組み合わせを表示する。3つの装飾図柄表示領域のうち2つの図柄領に同一の装飾図柄が停止表示され、かつ残りの1つの図柄表示領域で図柄の変動表示が行われている状態を、一般に「リーチ」と呼ぶ。
パターン選択手段136は、チャンス目決定手段138を含む。このチャンス目決定手段138は、「チャンス目」を所定の有効ライン上に停止表示するか否かを決定する。ここで、「チャンス目」とは、外れ状態を形成する図柄組み合わせを一旦停止表示し、その後、図柄の変動表示を再開する遊技演出である。このようなチャンス目が停止表示され、図柄の再変動がなされた場合には、大当たりの図柄組み合わせやリーチ状態となる図柄組み合わせが停止表示される可能性がある。チャンス目を停止表示するか否かは、パターン選択手段136により選択された表示パターンによって決定される。すなわち、抽選の結果が当たりであるか外れであるかにかかわらず、特定の表示パターンが選択されたときは、一旦チャンス目を停止表示し、その後図柄を再変動する。その後、抽選結果が当たりであったなら大当たり図柄組み合わせを停止表示し、外れであったなら外れ図柄組み合わせを停止表示する。この再変動は、後述するように、一旦停止表示されたチャンス目に対応した所定のリーチ表示パターンに基づいた表示がなされる。なお、パターン選択手段136により選択された表示パターンとは無関係に、チャンス目決定手段138がチャンス目を有効ライン上に停止表示するか否かを決定するように構成してもよい。
普通図柄決定手段158は、入球判定手段110が作動口68への遊技球の通過を判定した場合に、普通図柄を決定するための抽選乱数を取得し、その抽選乱数に基づいて普通図柄を決定する。決定された普通図柄が特定の図柄であった場合、普通電動役物開閉制御手段192が始動口62を所定時間拡開する。
表示制御手段160は、当たり判定手段120により取得された抽選結果を、図柄決定手段130により選択された表示パターンにしたがって図柄変動の形で図柄表示装置60に表示させる。表示制御手段160は、図柄表示領域に複数種類の装飾図柄を変動させて表示する。遊技者は、最終的に停止表示された図柄組み合わせから、大当たり、リーチ、外れなどの各種状態を認識することができる。全ての図柄表示領域に同一の図柄からなる組み合わせが表示された場合には大当たりとなり、多数の遊技球を獲得できる特別遊技が遊技者に付与される。また、表示制御手段160は、普通図柄と特別図柄の表示も制御する。
保留制御手段170は、保留球の計数および表示を制御し、図柄変動の表示中に当たり判定手段120によって取得された抽選乱数を保留球として一時的に記憶する保留記憶手段172を含む。保留球数の上限は、例えば4つである。保留制御手段は、保留ランプ20の点灯と消灯も制御する。
特別遊技制御手段180は、当たり判定手段120による判定結果が当たりであった場合に、特別遊技の実行処理を制御する。特別遊技移行判定手段182は、当たりであった抽選結果に対応する図柄変動が停止されたか否かに応じて特別遊技開始のタイミングを判定する。特別遊技は、大入賞口66の開閉動作を複数回数連続して継続する遊技であり、1回の開閉を単位とした複数回の単位遊技で構成される。単位遊技は例えば15回を上限として繰り返され、1回の単位遊技において大入賞口66を約30秒間開放させる。単位遊技実行手段184は、大入賞口開閉制御手段194を制御して、大入賞口66を開閉させることにより単位遊技を実行する。大入賞口開閉制御手段194は、単位遊技中、大入賞口ソレノイド80に開放指示を送り、大入賞口66を開放させる。特別遊技終了手段186は、単位遊技の継続回数、大入賞口66の特定領域への通過検出の有無に基づいて、単位遊技を継続させるか否か、すなわち次回の単位遊技を開始するか否かを判定する。次回の単位遊技を開始するための継続条件が満足されない場合、または単位遊技の上限回数を消化した場合には、特別遊技終了手段186が特別遊技を終了させる。
普通電動役物開閉制御手段192は、普通図柄が特定の図柄で停止されると、普通電動役物ソレノイド76に開放指示を送り、始動口62を開放させる。これにより、始動口62は、遊技者にとって有利な状態に変化する。特定遊技実行手段190は、当たり判定手段120による抽選結果が確率変動付き大当たりであった場合、確率変動遊技を実行する。
図4は、通常遊技および特別遊技の基本的な動作過程を示すフローチャートである。まず、始動口62に遊技球が入賞したときに抽選乱数の取得や当たり判定を処理し(S10)、当たりであった場合は図柄変動表示の終了後に開始される特別遊技の実行を制御し(S12)、入賞に応じた賞球払出を処理する(S14)。
図5は、図4におけるS10を詳細に示すフローチャートである。S10の当たり判定処理においては、まず始動口62への入賞に応じた抽選の乱数を取得し(S20)、抽選の結果に応じた図柄変動を処理し(S22)、抽選結果が当たりであった場合は図柄変動表示が終了したか否かに基づいて特別遊技への移行タイミングを判定する(S24)。
図6は、図5におけるS20を詳細に示すフローチャートである。S20の乱数取得処理においては、始動口62への入賞がなければ(S30のN)、S20のフローを終了する。始動口62への入賞があった場合(S30のY)、賞球カウンタに賞球数である4を加算し(S32)、保留球がすでに上限数である4であれば(S34のN)、これ以上保留球として記憶できないのでS20のフローを終了する。保留球が4未満であれば(S34のY)、抽選乱数としてカウンタ値を取得し(S36)、当たり判定をする(S38)。
当たり判定の結果に応じて図柄を決定し(S46)、図柄変動中であれば(S48のY)、抽選結果と図柄の番号を保留球として記憶し(S50)、図柄変動中でなければ(S48のN)、図柄変動の開始許可を示す変動フラグをオンする(S52)。
図7は、図6におけるS46を詳細に示すフローチャートである。S46の図柄決定処理においては、図柄決定乱数を取得し(S60)、抽選乱数が当たりであった場合(S62のY)、図柄決定乱数に基づいて大当たり用の図柄組み合わせを決定し(S64)、この図柄組み合わせに応じた表示パターンを選択する(S66)。S62において、抽選乱数が外れであった場合(S62のN)、図柄決定乱数に基づいて外れ用の図柄組み合わせを決定し(S70)、この図柄組み合わせに応じた表示パターンを選択する(S72)。なお、表示パターンには、チャンス目を表示するパターンと、表示しない通常のパターンが準備されているため、後述するように図柄組み合わせにしたがって、所定の確率でチャンス目が表示されるようになる。図柄決定乱数のうち所定の割合で、チャンス図柄を停止図柄として表示するように割り当てておいてもよい。
図8は、図5におけるS22を詳細に示すフローチャートである。S22の図柄変動処理においては、変動フラグがオンになっている場合(S80のY)、変動フラグをオフにする(S84)。変動フラグがオンになっていない場合であって(S80のN)、保留球が記憶されていない場合はS22のフローを終了する(S82のN)。保留球が記憶されている場合(S82のY)、S66またはS72において選択された表示パターンに基づいて、図柄変動表示を開始する(S86)。そして、選択された表示パターンに基づいて、チャンス目を停止表示するか否かを判定する(S88)。チャンス目を表示する表示パターンである場合(S88のY)、一旦、所定のチャンス目を図柄表示領域に停止表示し(S90)、その後、表示パターンにしたがって、一度停止した図柄を再変動表示する(S92)。チャンス目を表示しない表示パターンである場合は(S88のN)、S90およびS92をスキップする。各表示パターンに応じて決まっている表示時間が経過するまで待機し(S94のN)、表示時間が経過すると(S94のY)、図柄変動表示を終了し(S96)、S64またはS70で決定された図柄組み合わせを図柄表示領域に停止表示する(S98)。
次に、本実施例における図柄表示について説明する。
図9は、図柄表示装置60の画面における装飾図柄の表示態様の一例を示す図である。装飾図柄は、3列のスロットマシンを模した装飾図柄表示領域に表示される。左装飾図柄表示領域202、右装飾図柄表示領域206は、縦長の表示領域であり、この中を上から下、または下から上の向きに回転するように、所定の図柄配列が変動表示される。中装飾図柄表示領域204のみは、略正方形の表示領域であり、この中を上から下、または下から上の向きに回転するように、所定の図柄配列が変動表示される。図示するように、左装飾図柄表示領域202および右装飾図柄表示領域206には、2または3つの装飾図柄が停止表示され、中装飾図柄表示領域204には、1つの装飾図柄が停止表示されるように制御される。この実施例では、左装飾図柄表示領域202、中装飾図柄表示領域204、右装飾図柄表示領域206は、図柄表示装置60の画面上の表示部分を示しているが、図柄表示領域202〜206がそれぞれ別個の図柄表示装置を構成しており、これらを統合的に制御するようにしてもよい。または、図柄配列が縦方向に回転するのでなく、横長の表示領域において図柄配列が横方向に回転するようにしてもよい。
図10は、各図柄表示領域202〜206に表示される図柄配列を示す。各図柄表示領域202〜206に表示される図柄配列は、予め決められている。すなわち、左装飾図柄表示領域202には、左装飾図柄配列212が変動表示され、中装飾図柄表示領域204には、中装飾図柄配列214が変動表示され、右装飾図柄表示領域206には、右装飾図柄配列216が変動表示される。
装飾図柄配列212〜216には、装飾図柄として3種類の図柄が含まれる。通常図柄220は、一定の規則に従って並び方が予め決められている図柄であり、ここでは数列1〜7を使用している。これ以外でも、例えばアルファベットのA〜Gを用いてもよい。この通常図柄220は、抽選の結果が当たりであるとき、大当たりの図柄組み合わせを表示する際にも使用される。大当たりは、図柄表示領域202〜206に表示され、所定の有効ライン上に並ぶ図柄が全て同一である図柄組み合わせによって遊技者に通知される。つまり、「111」から「777」のように通常図柄が3つ有効ライン上に揃うか、またはチャンス図柄が3つ有効ライン上に揃うと、大当たり図柄組み合わせとなり、特別遊技に移行する。
ブランク図柄222は、有効ライン上に全て同一の図柄が揃っても、大当たりの図柄組み合わせを構成しない図柄である。図9では、単なる白丸でブランク図柄222を表しているが、ブランク図柄は通常図柄と区別がつけば他の形状をしていてもよく、例えば花や星の形状をなしていてもよい。ブランク図柄は、通常図柄と同様に有効ライン上に停止表示されるように表示制御手段によって制御される。したがって、有効ライン上にブランク図柄が停止表示されたときは、当該ライン上で大当たり図柄組み合わせが成立することはない。
チャンス図柄224は、「チャンス目」を構成するために不可欠な図柄である。チャンス図柄224は、左装飾図柄配列212、中装飾図柄配列214、右装飾図柄配列216のいずれの図柄配列にも含まれているので、チャンス図柄224を有効ライン上に全て揃えて大当たり図柄組み合わせを構成することも可能である。この実施例では、チャンス図柄224は少年の顔を模した容相をしているが、通常図柄およびブランク図柄と容易に区別でき、遊技者に対して図柄の再変動を期待させるように意図したものであれば、他の容相をしていてもよい。
チャンス目が有効ライン上に成立すると、3列の図柄が図柄表示領域に一旦停止表示された後、所定の演出表示を経て、再び図柄の変動表示が開始される。これによって、遊技者に対して、大当たり図柄組み合わせが成立して特別遊技に移行するチャンスが増したような印象を与え、興趣を増すことができる。
この実施例では、ブランク図柄は、左装飾図柄配列212、右装飾図柄配列216のみに含まれ、中装飾図柄配列214には含まれていない。また、表示制御手段は、図柄の変動表示後、図柄組み合わせを停止表示するときに、まず左装飾図柄表示領域202に左装飾図柄配列212を停止表示し、次に右装飾図柄表示領域206に右装飾図柄配列216を停止表示し、最後に中装飾図柄表示領域204に中装飾図柄配列214を停止表示する。つまり、最後に停止表示される中装飾図柄配列214にブランク図柄が含まれておらず、大当たりを構成する可能性のある通常図柄またはチャンス図柄のみが変動表示されるので、大当たり図柄組み合わせまたはチャンス目の揃う通常図柄が中装飾図柄表示領域204に表示される割合が、左装飾図柄配列または右装飾図柄配列より高くなり、遊技者の期待感を高めることができる。
図11は、図柄表示装置60の画面上に設定される有効ラインを示す図である。この実施例では、中央有効ライン226と、斜め有効ライン228および230が設定されている。図では、有効ラインを矢印で表示しているが、実際の画面には表示されない。この有効ライン上に、大当たり図柄組み合わせ、外れ図柄組み合わせ、またはチャンス目が表示されると、それぞれ所定の遊技状態に移行する。このように、有効ラインが複数ある機種を「マルチライン機」とも呼ぶ。マルチライン機においては、大当たり図柄組み合わせまたはチャンス目が成立する可能性が、有効ラインが1つしかないものに比べて高くなるように感じられるので、特別遊技に移行する可能性が高いという印象を遊技者に与えることができる。なお、有効ラインは3つ未満でも、また3つより多く設定されていてもよい。
図11では、3本の有効ライン226〜230が、中装飾図柄表示領域204において交差している。これは、中装飾図柄表示領域204に停止表示される装飾図柄は、3つの有効ライン上に停止表示される図柄組み合わせの全ての構成要素となるということである。
図10に戻り、ブランク図柄は、通常図柄と通常図柄の間、または通常図柄とチャンス図柄の間に配置される。これによって、後述するように、縦長の左装飾図柄表示領域202および右装飾図柄表示領域206において、通常図柄またはチャンス図柄を1つだけ表示するか、または2つ表示することができる。換言すれば、ブランク図柄を中央有効ライン226上に停止表示すると、通常図柄またはチャンス図柄が斜め有効ライン228、230上に停止表示されることになり、ブランク図柄を斜め有効ライン228、230上に停止表示したときは、通常図柄またはチャンス図柄が中央有効ライン226上に停止表示されることになる。これによって、チャンス目として多様な組み合わせを設定することができる。
次に、図12〜図14を参照して、本実施例におけるチャンス目の例を説明する。本実施例では、左装飾図柄表示領域202と右装飾図柄表示領域206に停止表示された通常図柄が連続する関係となり、かつ中装飾図柄表示領域204にチャンス図柄を停止表示したものをチャンス目としている。以下、順に説明する。
図12は、中央有効ライン226において、左装飾図柄と右装飾図柄における通常図柄が連続する数の組み合わせであり、かつ中装飾図柄がチャンス図柄であるときのチャンス目の一例を示す。図示するような、右装飾図柄が「6」であり、左装飾図柄が「7」であるような組み合わせの他にも、「1、2」「2、3」「3、4」「4、5」「5、6」の組み合わせがある。ここで、カギ括弧内の数字は、順に、左装飾図柄表示領域202と右装飾図柄表示領域206に停止表示される通常図柄を表している。なお、通常図柄の組み合わせは、上述の組み合わせと左右逆であってもよい。表示制御手段160は、このチャンス目を停止表示した場合には、「ダブルリーチ」演出による図柄変動を表示する。すなわち、画面上に2つの図柄変動を表示し、それぞれの図柄変動においてリーチ演出に基づいた表示をすることで、大当たり図柄組み合わせが成立するという遊技者の期待感を高めるような演出がなされる。
図13は、左装飾図柄表示領域202に2つの通常図柄が停止表示され、右装飾図柄表示領域206に1つの通常図柄が停止表示されるときに、それら通常図柄が連続する数の組み合わせとなるときのチャンス目の一例を示す。左装飾図柄表示領域202に2つの通常図柄が停止表示されるときは、必ず連続する数となるから、右装飾図柄表示領域206の通常図柄が、その連続する数より1つ大きいかまたは小さい数であるときに、このチャンス目が成立する。例えば、「1−2、3」「2−3、4」...「5−6、7」や、「1、2−3」...「5、6−7」の組み合わせがある。ここで、カギ括弧内の数字は、左装飾図柄表示領域202と右装飾図柄表示領域206に停止表示される通常図柄を表しており、「−」は、1つの表示領域に2つの数字が表示されていることを表している。なお、通常図柄の組み合わせは、上述の組み合わせと左右逆であってもよい。表示制御手段160は、このチャンス目を停止表示した場合には、画面上に3つの図柄変動を表示させる「トリプルリーチ」演出に基づく図柄変動を表示する。
図14は、左装飾図柄表示領域202と右装飾図柄表示領域206の両方に、2つの通常図柄が停止表示され、それら通常図柄が連続する数の組み合わせとなるときのチャンス目の一例を示す。この場合、左装飾図柄表示領域202および右装飾図柄表示領域206に停止表示される数は、それぞれ連続する数となるから、いずれかの表示領域における連続する数の大きい方と、もう一方の表示領域における連続する数の小さい方とが、連続する数であるときに、このチャンス目が成立する。例えば、「1−2、3−4」「2−3、4−5」「3−4、5−6」「4−5、6−7」の組み合わせがある。カギ括弧内が表す意味は、上述と同様である。表示制御手段160は、このチャンス目を停止表示した場合には、画面上の4つの図柄変動を表示させる「フォースリーチ」演出に基づく図柄変動を表示する。
従来のぱちんこ遊技機では、左装飾図柄表示領域202と右装飾図柄表示領域206に停止表示された通常図柄にリーチの態様が揃っていなければ、最後の中装飾図柄表示領域204の停止表示を見るまでもなく大当たりの期待を持つことができないので、遊技者の興味を早期に喪失してしまう。これに対し、本実施例では、チャンス図柄を含む中装飾図柄配列214が最後に停止表示されるので、遊技者は、たとえ左装飾図柄表示領域202と右装飾図柄表示領域206に停止表示された通常図柄にリーチの態様が成立していなくても、中装飾図柄表示領域204にチャンス図柄さえ停止表示されれば、チャンス目が構成されて図柄の再変動表示がなされるのではないかという期待感を持つので、図柄の変動表示が停止するまでの間遊技者を引きつけることができる。また、中装飾図柄配列214にはブランク図柄が含まれないので、大当たり図柄組み合わせまたはチャンス目を構成しそうな状況で、中装飾図柄にブランク図柄が停止表示されて遊技者に不満感を与えてしまうようなことがなくなる。
さらに、チャンス目を構成する図柄組み合わせに、上述したような連続する数という一定の条件を設けておくことで、遊技者は、遊技を多数回経験するうちに、チャンス目の条件を認識するようになり、リーチでなくてもチャンス目となり得る図柄組み合わせを待つようになるので、経験を重ねた遊技者に対しても一定の割合で期待感を持たせることができる。
以上、本発明をいくつかの実施例をもとに説明した。この実施例はあくまで例示であり、それらの各構成要素や各処理プロセスの組合せにいろいろな変形例が可能なこと、またそうした変形例も本発明の範囲にあることは当業者に理解されるところである。以下、そのような変形例について述べる。
通常図柄を数字でなくアルファベットで表した場合には、チャンス目は「A、B」「A、BC」「AB、CD」のように、アルファベットの配列順であるときに成立するようにすればよい。通常図柄として、キャラクタ等の図柄に一定の規則にしたがった並び方を持たせたものも使用することができる。
チャンス目決定手段は、予め準備されているチャンス目のうち、どのチャンス目を図柄表示領域に停止表示するかを抽選で決定するようにしてもよい。これによって、表示パターン毎に毎回同じチャンス目が停止表示されることがなくなり、遊技者を飽きさせないようにすることができる。
実施の形態では、パターン選択手段により選択された表示パターンに基づいてチャンス目を図柄表示領域に停止表示したときには、必ず図柄の再変動表示が行われるように述べたが、パターン記憶手段には、チャンス目を停止表示しても図柄の再変動表示を実行しない表示パターンが含まれていてもよい。これによれば、遊技者は、チャンス目が表示された後も図柄の再変動が開始されるか否かに関心を持つので、より興味を引きつけることができる。
ぱちんこ遊技機の前面側における基本的な構造を示す図である。 ぱちんこ遊技機の背面側における基本的な構造を示す図である。 本実施例におけるぱちんこ遊技機の機能ブロックを示す図である。 通常遊技および特別遊技の基本的な動作過程を示すフローチャートである。 図4におけるS10を詳細に示すフローチャートである。 図5におけるS20を詳細に示すフローチャートである。 図6におけるS46を詳細に示すフローチャートである。 図5におけるS22を詳細に示すフローチャートである。 本実施例における図柄表示装置の画面表示を示す図である。 装飾図柄配列の一例を示す図である。 画面上に設定される有効ラインを示す図である。 チャンス目の一例を示す図である。 チャンス目の一例を示す図である。 チャンス目の一例を示す図である。
符号の説明
10 ぱちんこ遊技機、 50 遊技盤、 52 遊技領域、 60 図柄表示装置、 62 始動口、 66 大入賞口、 92 特別図柄、 94 普通図柄、 100 遊技制御装置、 110 入球判定手段、 120 当たり判定手段、 124 パターン記憶手段、 130 図柄決定手段、 138 チャンス目決定手段、 144 装飾図柄配列格納手段、 160 表示制御手段、 170 保留制御手段、 180 特別遊技制御手段、 200 装飾図柄、 202 左装飾図柄表示領域、 204 中装飾図柄表示領域、 206 右左装飾図柄表示領域、 212 左装飾図柄配列、 214 中装飾図柄配列、 216 右装飾図柄配列、 220 通常図柄、 222 ブランク図柄、 224 チャンス図柄、 226〜230 有効ライン。

Claims (5)

  1. 遊技領域が形成された遊技盤と、
    前記遊技領域内の所定の位置に設けられ、遊技球の落入が抽選の実行契機となる図柄変動始動口と、
    通常遊技より遊技者に有利な状態である特別遊技への移行条件として前記抽選の結果が大当たりであるか否かを判定する当たり判定手段と、
    複数の図柄表示領域にそれぞれ対応する複数の図柄配列を格納する図柄配列格納手段と、
    複数の図柄表示領域に対応する図柄配列を変動表示した後、前記抽選の結果に応じた所定の図柄組み合わせを構成するように、前記複数の図柄配列を順次停止表示する表示制御手段と、を備え、
    前記図柄配列格納手段は、大当たりの図柄組み合わせを構成する可能性のある第1図柄および大当たりの図柄組み合わせを構成する可能性のない第2図柄で構成される図柄配列と、少なくとも1つの、前記第1図柄のみで構成される図柄配列とを有することを特徴とする弾球遊技機。
  2. 前記表示制御手段は、前記第1図柄のみで構成される図柄配列を最後に停止表示することを特徴とする請求項1に記載の弾球遊技機。
  3. 前記図柄配列格納手段は、前記第1図柄のみで構成される図柄配列において、図柄組み合わせの停止表示後、図柄を再変動させ大当たりの図柄組み合わせが停止表示される期待感を遊技者に与えるように意図された特定図柄組み合わせの一部をなす第3図柄をさらに含み、
    前記複数の図柄表示領域に前記特定図柄組み合わせを停止表示させるか否かを決定する特定図柄組み合わせ決定手段をさらに備えることを特徴とする請求項1または2に記載の弾球遊技機。
  4. 図柄組み合わせを停止表示させる有効ラインが複数設定されているとき、前記表示制御手段が、2以上の第1図柄を前記図柄表示領域に停止表示し、前記第3図柄を複数の有効ラインのうち2以上の有効ラインの構成要素となる位置に停止表示することを特徴とする請求項3に記載の弾球遊技機。
  5. 前記表示制御手段は、前記複数の有効ラインの全てのラインの構成要素となる位置に前記第3図柄を停止表示することを特徴とする請求項4に記載の弾球遊技機。

JP2004235748A 2004-08-13 2004-08-13 弾球遊技機 Expired - Fee Related JP4632235B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2004235748A JP4632235B2 (ja) 2004-08-13 2004-08-13 弾球遊技機

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2004235748A JP4632235B2 (ja) 2004-08-13 2004-08-13 弾球遊技機

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2006051226A true JP2006051226A (ja) 2006-02-23
JP4632235B2 JP4632235B2 (ja) 2011-02-16

Family

ID=36029063

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2004235748A Expired - Fee Related JP4632235B2 (ja) 2004-08-13 2004-08-13 弾球遊技機

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP4632235B2 (ja)

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2009061169A (ja) * 2007-09-07 2009-03-26 Newgin Corp 遊技機
JP2012250085A (ja) * 2012-09-24 2012-12-20 Daiichi Shokai Co Ltd 遊技機

Citations (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2000014877A (ja) * 1998-07-03 2000-01-18 Sankyo Kk 遊技機
JP2003190486A (ja) * 2001-12-28 2003-07-08 Sankyo Kk 遊技機
JP2004008590A (ja) * 2002-06-07 2004-01-15 Sankyo Kk 遊技機
JP2004016702A (ja) * 2002-06-20 2004-01-22 Sankyo Kk 遊技機
JP2004073844A (ja) * 2003-06-11 2004-03-11 Sanyo Product Co Ltd 遊技機

Patent Citations (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2000014877A (ja) * 1998-07-03 2000-01-18 Sankyo Kk 遊技機
JP2003190486A (ja) * 2001-12-28 2003-07-08 Sankyo Kk 遊技機
JP2004008590A (ja) * 2002-06-07 2004-01-15 Sankyo Kk 遊技機
JP2004016702A (ja) * 2002-06-20 2004-01-22 Sankyo Kk 遊技機
JP2004073844A (ja) * 2003-06-11 2004-03-11 Sanyo Product Co Ltd 遊技機

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2009061169A (ja) * 2007-09-07 2009-03-26 Newgin Corp 遊技機
JP2012250085A (ja) * 2012-09-24 2012-12-20 Daiichi Shokai Co Ltd 遊技機

Also Published As

Publication number Publication date
JP4632235B2 (ja) 2011-02-16

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP5447814B2 (ja) 弾球遊技機
JP4725954B2 (ja) 弾球遊技機
JP5288613B2 (ja) 弾球遊技機
JP5537060B2 (ja) 弾球遊技機
JP2008161391A (ja) 弾球遊技機
JP2011062454A (ja) 弾球遊技機
JP2006325882A (ja) 弾球遊技機
JP2006130089A (ja) 弾球遊技機
JP2008161388A (ja) 弾球遊技機
JP2015134137A (ja) 弾球遊技機
JP5311562B2 (ja) 弾球遊技機
JP2006051227A (ja) 弾球遊技機
JP5051859B2 (ja) 弾球遊技機
JP2010233773A (ja) 弾球遊技機
JP2010178858A (ja) 弾球遊技機
JP2008110073A (ja) 弾球遊技機
JP2011092336A (ja) 弾球遊技機
JP2006149539A (ja) 弾球遊技機
JP2008245754A (ja) 弾球遊技機
JP2004313508A (ja) 遊技機
JP4632235B2 (ja) 弾球遊技機
JP2011206257A (ja) 弾球遊技機
JP2010213864A (ja) 弾球遊技機
JP4697700B2 (ja) 弾球遊技機
JP2006061219A (ja) 弾球遊技機

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20070726

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20100202

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20100203

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20100405

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20100706

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20100826

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20101102

A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20101110

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20131126

Year of fee payment: 3

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20131126

Year of fee payment: 3

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees