JP2009060081A - 半導体装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】工程の増加や占有面積の増加もなくオフリーク電流を小さく抑えた、十分なESD保護機能を持たせたESD保護用のN型のMOSトランジスタを有する半導体装置を提供する。
【解決手段】内部回路領域に内部素子のN型MOSトランジスタ701と内部素子のP型MOSトランジスタ711を有し、外部接続端子と前記内部回路領域との間にESD保護用のN型MOSトランジスタ721を有する半導体装置において、ESD保護用のN型MOSトランジスタ721のゲート電極はP型のポリシリコンにより形成した。
【選択図】図1

Description

本発明は、N型のMOSトランジスタをESD保護素子として使用したMOS型トランジスタを有する半導体装置に関する。
MOS型トランジスタを有する半導体装置では、外部接続用のPADからの静電気による内部回路の破壊を防止するためのESD保護素子として、N型MOSトランジスタのゲート電位をグランド(Vss)に固定してオフ状態として設置する、いわゆるオフトランジスタが知られている。
図6に示すように、オフトランジスタ721のゲート電極521は内部回路領域に置かれた内部素子のN型MOSトランジスタ701や内部素子のP型MOSトランジスタ711と同じのN型のポリシリコン膜により形成されている。また、N型MOSトランジスタ701のゲート電極をN型のポリシリコン膜で形成し、P型MOSトランジスタ711のゲート電極はP型のポリシリコン膜で形成した、いわゆる同極ゲート型と呼ばれるCMOS回路を搭載した半導体装置の場合においても、オフトランジスタのゲート電極521は、内部回路領域に置かれた内部素子のN型MOSトランジスタと同一のN型のポリシリコン膜により形成されている。
オフトランジスタは、他のロジック回路などの内部回路を構成するMOS型トランジスタと異なり、多量の静電気により発生した電流を一時に流しきる必要があるため、数百ミクロンといった大きなトランジスタ幅(W幅)にて設定されることが多い。
オフトランジスタのゲート電位はVssに固定され、オフ状態になっているものの、内部回路のN型MOSトランジスタと同様に1ボルト以下の閾値を有するために、ある程度のサブスレッショルド電流が生じてしまう。さらに上述のように、オフトランジスタのW幅が大きいために動作待機時のオフリーク電流も大きくなり、オフトランジスタを搭載するIC全体の動作待機時の消費電流が増大してしまうという問題点があった。
その改善策として、電源(Vdd)とグランド(Vss)の間に完全にオフするように複数のトランジスタを配置する例も提案されている。(例えば、特許文献1参照。)
特開2002−231886号公報(第1図)
しかしながら、オフトランジスタのオフリーク電流を小さく抑えるためにW幅を小さくすると、十分な保護機能を果たせなくなってしまう。また上記特許文献1のように電源(Vdd)とグランド(Vss)の間に完全にオフするように複数のトランジスタを配置する半導体装置においては、複数のトランジスタを有するため占有面積が増大し、その結果半導体装置のコストアップに繋がるなどの問題点があった。
上記問題点を解決するために、本発明は半導体装置を以下のように構成した。
内部回路領域に少なくとも内部素子のN型MOSトランジスタを有し、外部接続端子と内部回路領域との間に、内部素子のN型MOSトランジスタやその他の内部素子をESDによる破壊から保護するためのESD保護用のN型MOSトランジスタを有する半導体装置において、ESD保護用のN型MOSトランジスタの閾値電圧は、内部素子のN型MOSトランジスタの閾値電圧より高く設定した。
また、ESD保護用のN型MOSトランジスタのゲート電極は、P型のポリシリコンにより形成した。
また、内部回路領域は、内部素子のN型MOSトランジスタと内部素子のP型MOSトランジスタを有し、内部素子のN型MOSトランジスタのゲート電極および内部素子のP型MOSトランジスタのゲート電極はN型のポリシリコンにより形成した。
また、内部回路領域は、内部素子のN型MOSトランジスタと内部素子のP型MOSトランジスタを有し、内部素子のN型MOSトランジスタのゲート電極は、N型のポリシリコンにより形成され、内部素子のP型MOSトランジスタのゲート電極はP型のポリシリコンにより形成した。
また、ESD保護用のN型MOSトランジスタのチャネル領域のP型の不純物濃度は、内部素子のN型MOSトランジスタのチャネル領域のP型の不純物濃度に比べてより高く設定した。
さらに、ESD保護用のN型MOSトランジスタのチャネル領域のP型の不純物は、P型の基板の不純物あるいはP型のウェル領域の不純物と内部素子のN型MOSトランジスタのチャネル濃度調整用のP型の不純物に加えて、内部回路領域内に形成されたその他のMOS型トランジスタのチャネル濃度調整用のP型の不純物も加えて形成した。
これら、ESD保護用のN型MOSトランジスタのゲート電極にP型のポリシリコンを用いることにより、ゲート電極材料の仕事関数差によって従来のN型のポリシリコンをゲート電極に用いていた場合に比べて高い閾値電圧を得ることができ、工程の増加や占有面積の増加もなく、オフリーク電流を小さく抑えつつ十分なESD保護機能を持たせたESD保護用のN型MOSトランジスタを有する半導体装置を得ることができる。
図1は、本発明による半導体装置の、ESD保護用のN型MOSトランジスタと内部素子のN型MOSトランジスタと内部素子のP型MOSトランジスタの第1の実施例を示す模式的断面図である。
まず、ESD保護用のN型MOSトランジスタ721から説明する。
第1導電型半導体基板としてのP型のシリコン基板101上には、一対のN型の高濃度不純物領域からなるESD保護用のN型MOSトランジスタのソース領域221とESD保護用のN型MOSトランジスタのドレイン領域222が形成されており、その他の素子との間にはシャロートレンチアイソレーションや、LOCOSによる素子分離領域301が形成されて絶縁分離されている。
ESD保護用のN型MOSトランジスタのソース領域221とESD保護用のN型MOSトランジスタのドレイン領域222の間には、ESD保護用のN型MOSトランジスタのチャネル領域621が形成され、その上部にはシリコン酸化膜などからなるゲート絶縁膜421を介してP型のポリシリコン膜からなるESD保護用のN型MOSトランジスタのP型ゲート電極522が形成される。なお、図示しないがソース領域221はESD保護用のN型MOSトランジスタのP型ゲート電極522と同一のグランド電位(Vss)となるように電気的に接続されており、これによって、ESD保護用のN型MOSトランジスタ721はオフ状態を保持する、いわゆるオフトランジスタの状態を作っている。またドレイン領域222は外部接続端子に接続されている。
なお、図1の例では簡単のため、一対のN型の高濃度不純物領域からなるESD保護用のN型MOSトランジスタのソース領域221とESD保護用のN型MOSトランジスタのドレイン領域222からなるESD保護用のN型MOSトランジスタ721しか表さなかったが、実際のESD保護用のN型MOSトランジスタでは、静電気による大電流を流すために大きなトランジスタ幅が必要となり、多数のソースおよびドレイン領域を有する形で形成される例が多い。
次に、内部素子のN型MOSトランジスタ701および内部素子のP型MOSトランジスタ711について説明する。
まず、内部素子のN型MOSトランジスタ701について、第1導電型半導体基板としてのP型のシリコン基板101上には、一対のN型の高濃度不純物領域からなる内部素子のN型MOSトランジスタのソース領域201と内部素子のN型MOSトランジスタのドレイン領域202が形成されており、その他の素子との間にはシャロートレンチアイソレーションや、LOCOSによる絶縁膜301が形成されて絶縁分離されている。
内部素子のN型MOSトランジスタのソース領域201と内部素子のN型MOSトランジスタのドレイン領域202の間には、内部素子のN型MOSトランジスタのチャネル領域601が形成され、その上部にはシリコン酸化膜などからなるゲート絶縁膜401を介してN型のポリシリコン膜からなる内部素子のN型MOSトランジスタのN型ゲート電極501が形成される。
続いて、内部素子のP型MOSトランジスタ711については、第1導電型半導体基板としてのP型のシリコン基板101上に設けられたNウェル領域111上に一対のP型の高濃度不純物領域からなる内部素子のP型MOSトランジスタのソース領域211と内部素子のP型MOSトランジスタのドレイン領域212が形成されており、その他の素子との間にはシャロートレンチアイソレーションや、LOCOSによる絶縁膜301が形成されて絶縁分離されている。
内部素子のP型MOSトランジスタのソース領域211と内部素子のP型MOSトランジスタのドレイン領域212の間には、内部素子のP型MOSトランジスタのチャネル領域611が形成され、その上部にはシリコン酸化膜などからなるゲート絶縁膜411を介してN型のポリシリコン膜からなる内部素子のP型MOSトランジスタのN型ゲート電極511が形成される。
ひき続いて、ESD保護用のN型MOSトランジスタ721と内部素子のN型MOSトランジスタ701および内部素子のP型MOSトランジスタ711を比較しながら、本発明の特徴を説明する。
ESD保護用のN型MOSトランジスタ721において、ESD保護用のN型MOSトランジスタのP型ゲート電極522はP型のポリシリコンにより形成されているため、ESD保護用のN型MOSトランジスタのチャネル領域621を形成するP型シリコン基板101との仕事関数差により、内部素子のN型MOSトランジスタ701の反転電圧と比べると、より高い反転電圧を必要とする。
言い換えれば、内部素子のN型MOSトランジスタ701に比べてより高い閾値電圧を有することになり、ゲート電位を0ボルト(Vss)に固定した際のオフリーク電流を小さく抑えることができる。
ESD保護用のN型MOSトランジスタ721は、内部素子のN型MOSトランジスタ701をはじめとする他ロジック回路などの内部回路を構成するMOS型トランジスタと異なり、一時に多量の静電気による電流を流しきる必要があるため、数百ミクロンレベルの大きなトランジスタ幅(W幅)にて設定されるため、ESD保護用のN型MOSトランジスタ721のオフリーク電流を低減させることはESD保護用のN型MOSトランジスタ721を搭載する半導体装置全体の動作待機時の消費電流の低減に対して大きな効果がある。
本実施例においては、ESD保護用のN型MOSトランジスタのP型ゲート電極522はP型のポリシリコンにより形成されているため、N型のポリシリコンによって形成されたゲート電極を有する内部素子のN型MOSトランジスタ701の閾値電圧に比べて、ESD保護用のN型MOSトランジスタ721の閾値電圧がより高くなり、ゲート電位を0ボルト(Vss)に固定した際のオフリーク電流を効果的に小さく抑えることができる。これによってW幅の大きなESD保護用のN型MOSトランジスタ721を搭載する半導体装置全体の動作待機時の消費電流を小さく抑えることができる。
図2は、本発明による半導体装置の、ESD保護用のN型MOSトランジスタと内部素子のN型MOSトランジスタと内部素子のP型MOSトランジスタの第2の実施例を示す模式的断面図である。
図1に示した第1の実施例と異なる点は、内部素子のP型MOSトランジスタ711のゲート電極がP型のポリシリコン膜により形成されている点である。図2においては、内部素子のP型MOSトランジスタのP型ゲート電極512としてこれを図示する。
図2の例では、内部素子のN型MOSトランジスタ701のゲート電極はN型のポリシリコン膜からなり、内部素子のP型MOSトランジスタ711のゲート電極はP型のポリシリコン膜からなる形となる。これは、一般に同極ゲートトランジスタと呼ばれる形態で、特にP型MOSトランジスタのチャネルをシリコン基板表面側に形成し、リーク電流を抑えることにより、半導体装置として低電圧動作を可能とするための手法として用いられることが多いものである。
本発明においては、内部素子のP型MOSトランジスタのP型ゲート電極512とESD保護用のN型MOSトランジスタのP型ゲート電極522を同一のP型のポリシリコン膜により形成している。
これによって第1の実施例で説明したオフリーク電流を抑えながらESD保護用のN型MOSトランジスタ721に求められる静電気からの保護機能を十分に発揮させつつ、工程増加や占有面積の増大することなしに、低電圧動作可能な同極ゲートを有する半導体装置を得ることができる。
その他の説明については、図1と同一の符号を付記することで説明に代える。
図3は、本発明による半導体装置の、ESD保護用のN型MOSトランジスタと内部素子のN型MOSトランジスタと内部素子のP型MOSトランジスタの第3の実施例を示す模式的断面図である。
まず、ESD保護用のN型MOSトランジスタ721から説明する。
第1導電型半導体基板としてのP型のシリコン基板101上には、一対のN型の高濃度不純物領域からなるソース領域221とドレイン領域222が形成されており、その他の素子との間にはシャロートレンチアイソレーションや、LOCOSによる素子分離領域301が形成されて絶縁分離されている。
ソース領域221とドレイン領域222の間には、ESD保護用のN型MOSトランジスタ721のチャネル領域621が形成され、その上部にはシリコン酸化膜などからなるゲート絶縁膜421を介してポリシリコン膜などからなるゲート電極532が形成される。なお、図示しないがソース領域221はゲート電極532と同一のグランド電位(Vss)となるように電気的に接続されており、これによって、ESD保護用のN型MOSトランジスタ721はオフ状態を保持する、いわゆるオフトランジスタの状態を作っている。またドレイン領域222は外部接続端子に接続されている。
なお、図3の例では簡単のため、一対のN型の高濃度不純物領域からなるソース領域221とドレイン領域222からなるESD保護用のN型MOSトランジスタしか表さなかったが、実際のESD保護用のN型MOSトランジスタでは、静電気による大電流を流すために大きなトランジスタ幅が必要となり、多数のソースおよびドレイン領域を有する形で形成されることが多い。
次に、内部素子のN型MOSトランジスタ701について説明する。
第1導電型半導体基板としてのP型のシリコン基板101上には、一対のN型の高濃度不純物領域からなるソース領域201とドレイン領域202が形成されており、その他の素子との間にはシャロートレンチアイソレーションや、LOCOSによる絶縁膜301が形成されて絶縁分離されている。
ソース領域201とドレイン領域202の間には、内部素子のN型MOSトランジスタ602のチャネル領域502が形成され、その上部にはシリコン酸化膜などからなるゲート絶縁膜401を介してポリシリコン膜などからなるゲート電極531が形成される。なお、簡単のため、内部素子についてN型MOSトランジスタ701のみを図示したが、実際のICにおいてはP型のMOSトランジスタやその他半導体回路を構成する要素素子が多数形成されている。
続いて、ESD保護用のN型MOSトランジスタ721と内部素子のN型MOSトランジスタ701を比較しながら、本発明の特徴を説明する。
ESD保護用のN型MOSトランジスタ721のチャネル領域621のP型の不純物濃度は、内部素子のN型MOSトランジスタ701のチャネル領域601のP型の不純物濃度よりも高く設定されており、それによって、ESD保護用のN型MOSトランジスタ721の閾値電圧は内部素子のN型MOSトランジスタ701の閾値電圧よりも高く設定されている。
ESD保護用のN型MOSトランジスタ721は、内部素子のN型MOSトランジスタ701をはじめとする他ロジック回路などの内部回路を構成するMOS型トランジスタと異なり、一時に多量の静電気による電流を流しきる必要があるため、数百ミクロンレベルの大きなトランジスタ幅(W幅)にて設定される。ここでESD保護用のN型MOSトランジスタ721の閾値電圧は内部素子のN型MOSトランジスタ701の閾値電圧よりも高く設定されているため、動作待機時のオフリーク電流を小さく抑えることができ、W幅の大きなESD保護用のN型MOSトランジスタ721を搭載するIC全体の動作待機時の消費電流を小さく抑えることができる。
ここで、ESD保護用のN型のMOSトランジスタ721のチャネル領域621のP型の不純物は、P型のシリコン基板101のP型の不純物と、(あるいはここでは図示しないがP型のウェル領域を形成してその中にESD保護用のN型のMOSトランジスタ721が形成される場合にはP型のウェル領域のP型の不純物と)、内部素子のN型MOSトランジスタ701のチャネル領域601の濃度調整用のP型の不純物に加えて、内部回路領域内に形成された、その他のMOS型トランジスタ(たとえば、P型MOSトランジスタや、デプレッション型のN型トランジスタ、あるいは閾値の異なるN型あるいはP型MOSトランジスタ)のチャネル濃度調整用のP型の不純物も加えて形成されている。つまり、ESD保護用のN型のMOSトランジスタ721のチャネル領域621には、内部素子のN型MOSトランジスタ701のチャネル領域601に比べて多量のP型の不純物が導入されている。
これによってESD保護用のN型MOSトランジスタ721の閾値電圧を内部素子のN型MOSトランジスタ701の閾値電圧よりも高く設定できるため、ESD保護用のN型MOSトランジスタ721のサブスレッショルド電流を抑制し、リーク電流を小さく抑えることができる。
これらの手段によって、工程の増加や占有面積の増加もなく、オフリーク電流を小さく抑えた、十分なESD保護機能を持たせたESD保護用のN型のMOSトランジスタを有する半導体装置を得ることができる。
本実施例はMOSトランジスタのチャネル領域の濃度の違いを利用して閾値電圧を変える例であるが、実施例1および実施例2と組み合わせて実施することも可能である。次に説明する実施例4および実施例5も、MOSトランジスタのチャネル領域の濃度の違いを利用して閾値電圧を変えた実施例である。
図4は、本発明による半導体装置の、ESD保護用のN型MOSトランジスタと内部素子のN型MOSトランジスタと内部素子のP型MOSトランジスタの第4の実施例を示す模式的断面図である。
ESD保護用のN型MOSトランジスタ721のチャネル領域621のP型の不純物濃度は、内部素子のN型MOSトランジスタ701のチャネル領域601のP型の不純物濃度よりも高く設定されており、それによって、ESD保護用のN型MOSトランジスタ721の閾値電圧は内部素子のN型MOSトランジスタ701の閾値電圧よりも高く設定されている。また、ESD保護用のN型MOSトランジスタ721および内部素子のN型MOSトランジスタ701のゲート電極はP型ポリシリコンで形成され、内部素子のP型MOSトランジスタ711のゲート電極はN型ポリシリコンで形成されている。これは、図2で示した同極ゲートトランジスタとは反対の形態で、N型MOSトランジスタおよびP型MOSトランジスタのチャネルをともにシリコン基板表面側から遠ざけた位置に形成して、シリコン表面の結晶性の不具合を回避して、より欠陥の少ない内部領域にチャネルを形成し、トランジスタの駆動力(電流駆動能力)の向上を図ろうとするものである。
本発明においては、内部素子のN型MOSトランジスタのP型ゲート電極502とESD保護用のN型MOSトランジスタのP型ゲート電極522とを同一のP型のポリシリコン膜により形成している。
これによって第3の実施例で説明したオフリーク電流を抑えながらESD保護用のN型MOSトランジスタ721に求められる静電気からの保護機能を十分に発揮させつつ、工程増加や占有面積の増大することなしに、高い電流駆動能力を有する半導体装置を得ることができる。
その他の説明については、図1と同一の符号を付記することで説明に代える。
図5は、本発明による半導体装置の、ESD保護用のN型MOSトランジスタと内部素子のN型MOSトランジスタと内部素子のP型MOSトランジスタの第5の実施例を示す模式的断面図である。
ESD保護用のN型MOSトランジスタ721のチャネル領域621のP型の不純物濃度は、内部素子のN型MOSトランジスタ701のチャネル領域601のP型の不純物濃度よりも高く設定されており、それによって、ESD保護用のN型MOSトランジスタ721の閾値電圧は内部素子のN型MOSトランジスタ701の閾値電圧よりも高く設定されている。また、ESD保護用のN型MOSトランジスタ721および内部素子のMOSトランジスタ701、711のゲート電極はP型ポリシリコンで形成されている。これによりN型MOSトランジスタのチャネルをシリコン基板表面側から遠ざけた位置に形成して、シリコン表面の結晶性の不具合を回避して、より欠陥の少ない内部領域にチャネルを形成し、トランジスタの駆動力(電流駆動能力)の向上を図り、一方でP型MOSトランジスタのチャネルをシリコン基板表面側に形成し、リーク電流を抑えることができる。
本発明においては、内部素子のN型MOSトランジスタのP型ゲート電極502と、内部素子のP型MOSトランジスタのP型ゲート電極512と、ESD保護用のN型MOSトランジスタのP型ゲート電極522とを同一のP型のポリシリコン膜により形成している。
これによって第1の実施例で説明したオフリーク電流を抑えながらESD保護用のN型MOSトランジスタ721に求められる静電気からの保護機能を十分に発揮させつつ、工程増加や占有面積の増大することなしに、内部素子のN型MOSトランジスタ701に高い電流駆動能力を与え、内部素子のP型MOSトランジスタ711のリーク電流を小さく抑えたかたちの半導体装置を得ることができる。
その他の説明については、図1と同一の符号を付記することで説明に代える。
本発明に係る半導体装置の、ESD保護用のN型MOSトランジスタと内部素子のN型MOSトランジスタと内部素子のP型MOSトランジスタの第1の実施例を示す模式的断面図である。 本発明に係る半導体装置の、ESD保護用のN型MOSトランジスタと内部素子のN型MOSトランジスタと内部素子のP型MOSトランジスタの第2の実施例を示す模式的断面図である。 本発明に係る半導体装置の、ESD保護用のN型MOSトランジスタと内部素子のN型MOSトランジスタと内部素子のP型MOSトランジスタの第3の実施例を示す模式的断面図である。 本発明に係る半導体装置の、ESD保護用のN型MOSトランジスタと内部素子のN型MOSトランジスタと内部素子のP型MOSトランジスタの第4の実施例を示す模式的断面図である。 本発明に係る半導体装置の、ESD保護用のN型MOSトランジスタと内部素子のN型MOSトランジスタと内部素子のP型MOSトランジスタの第5の実施例を示す模式的断面図である。 従来の半導体装置におけるESD保護用のN型MOSトランジスタと内部素子のN型MOSトランジスタと内部素子のP型MOSトランジスタを示す模式的断面図である。
符号の説明
101 P型のシリコン基板
111 Nウェル領域
201 内部素子のN型MOSトランジスタのソース領域
202 内部素子のN型MOSトランジスタのドレイン領域
211 内部素子のP型MOSトランジスタのソース領域
212 内部素子のP型MOSトランジスタのドレイン領域
221 ESD保護用のN型MOSトランジスタのソース領域
222 ESD保護用のN型MOSトランジスタのドレイン領域
301 素子分離領域
401 ゲート絶縁膜
411 ゲート絶縁膜
421 ゲート絶縁膜
501 内部素子のN型MOSトランジスタのN型ゲート電極
502 内部素子のN型MOSトランジスタのP型ゲート電極
511 内部素子のP型MOSトランジスタのN型ゲート電極
512 内部素子のP型MOSトランジスタのP型ゲート電極
521 ESD保護用のN型MOSトランジスタのN型ゲート電極
522 ESD保護用のN型MOSトランジスタのP型ゲート電極
531 内部素子のN型MOSトランジスタのゲート電極
532 ESD保護用のN型MOSトランジスタのゲート電極
601 内部素子のN型MOSトランジスタのチャネル領域
611 内部素子のP型MOSトランジスタのチャネル領域
621 ESD保護用のN型のMOSトランジスタのチャネル領域
701 内部素子のN型MOSトランジスタ
711 内部素子のP型MOSトランジスタ
721 ESD保護用のN型のMOSトランジスタ

Claims (6)

  1. 内部回路領域に少なくとも内部素子であるN型MOSトランジスタを有し、外部接続端子と前記内部回路領域との間に、前記内部素子のN型MOSトランジスタやその他の内部素子をESDによる破壊から保護するためのESD保護用のN型MOSトランジスタを有する半導体装置において、前記ESD保護用のN型MOSトランジスタの閾値電圧は、前記内部素子のN型MOSトランジスタの閾値電圧より高く設定されていることを特徴とする半導体装置。
  2. 前記ESD保護用のN型MOSトランジスタのゲート電極は、P型のポリシリコンにより形成されていることを特徴とする請求項1記載の半導体装置。
  3. 前記内部回路領域は、内部素子であるN型MOSトランジスタと内部素子であるP型MOSトランジスタを有し、前記内部素子のN型MOSトランジスタのゲート電極および前記内部素子のP型MOSトランジスタのゲート電極はN型のポリシリコンにより形成されていることを特徴とする請求項2記載の半導体装置。
  4. 前記内部回路領域は、内部素子であるN型MOSトランジスタと内部素子であるP型MOSトランジスタを有し、前記内部素子のN型MOSトランジスタのゲート電極は、N型のポリシリコンにより形成され、前記内部素子のP型MOSトランジスタのゲート電極はP型のポリシリコンにより形成されていることを特徴とする請求項2記載の半導体装置。
  5. 前記ESD保護用のN型MOSトランジスタのチャネル領域のP型の不純物濃度は、前記内部素子であるN型MOSトランジスタのチャネル領域のP型の不純物濃度に比べてより高く設定されていることを特徴とする請求項1記載の半導体装置。
  6. 前記ESD保護用のN型MOSトランジスタの前記チャネル領域に含まれるP型の不純物は、P型の基板の不純物あるいはP型のウェル領域の不純物と、前記内部素子であるN型MOSトランジスタのチャネル濃度調整用のP型の不純物と、さらに前記内部回路領域内に形成されたその他のMOS型トランジスタのチャネル濃度調整用のP型の不純物とを含むことを特徴とする請求項5記載の半導体装置。
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