JP2009059205A - ポートフォリオ構築支援装置、ポートフォリオ構築支援方法およびプログラム - Google Patents

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Abstract

【課題】同じ顧客でもライフイベントごとに異なるリスク値を考慮したポートフォリオを提案する。
【解決手段】イベント入力部により入力された顧客識別情報およびイベント識別情報毎に、予定時期において運用資金から必要資金を得る要求収益率を算出する要求収益率算出部と、金融商品格納部を参照し、金融商品格納部に格納されている複数の金融商品を組み合わせたポートフォリオの期待収益率が、要求収益率算出部により算出された要求収益率よりも大きく、共分散に基づくポートフォリオの予測リスク値がより低い、ポートフォリオに含まれる複数の金融商品の組み合わせおよび比率並びにポートフォリオの予測リスク値を、顧客識別情報およびイベント識別情報毎に算出し、算出した予測リスク値をライフイベントに対応付けて提示する金融商品提示部とを備えるポートフォリオ構築支援装置が提供される。
【選択図】図2

Description

本発明は、ポートフォリオ構築支援装置、ポートフォリオ構築支援方法およびプログラムに関する。特に、本発明は、ライフイベントごとに許容されるリスクを考慮したポートフォリオ構築支援装置、ポートフォリオ構築支援方法およびプログラムに関する。
資産運用に対するリスク許容度を表す情報および将来のライフイベントに関わる支出予定額を表す情報の入力に対して、資産運用方法を決定して収支表を出力するライフプランニング装置が知られている(例えば、特許文献1参照)。
特開2004−295492号公報
資産運用について、同じ顧客でもライフイベントごと、例えば、子供の教育用資金と自動車購入用資金とでは、許容リスク値が異なる。しかしながら、上記ライフプランニング装置では、顧客に一つの許容リスク値を設定している。よって、同じ顧客でもライフイベントごとに異なる許容リスク値を考慮した資産運用方法を提案する装置が望まれていた。
上記課題を解決するために、本発明の第1の形態においては、顧客を識別する顧客識別情報に対応付けて、顧客に予定される複数のライフイベントのそれぞれを識別するイベント識別情報、ライフイベントが予定されている時期を示す予定時期、ライフイベント時に必要となる資金を示す必要資金、および、予定時期までの運用を予定している必要資金の原資としての運用資金の入力を受け付けるイベント入力部と、イベント入力部により入力された顧客識別情報およびイベント識別情報毎に、予定時期において運用資金から必要資金を得る要求収益率を算出する要求収益率算出部と、複数の金融商品のそれぞれについて、金融商品を識別する商品識別情報に対応付けて、金融商品を運用した場合の期待収益率、期待収益率に対して予測される変動率を示す予測リスク値、および、複数の金融商品間の共分散を格納する金融商品格納部と、金融商品格納部を参照し、金融商品格納部に格納されている複数の金融商品を組み合わせたポートフォリオの期待収益率が、要求収益率算出部により算出された要求収益率よりも大きく、共分散に基づくポートフォリオの予測リスク値がより低い、ポートフォリオに含まれる複数の金融商品の組み合わせおよび比率並びにポートフォリオの予測リスク値を、顧客識別情報およびイベント識別情報毎に算出し、算出した予測リスク値をライフイベントに対応付けて提示する金融商品提示部とを備えるポートフォリオ構築支援装置が提供される。
本発明の第2の形態においては、複数の金融商品のそれぞれについて、金融商品を識別する商品識別情報に対応付けて、金融商品を運用した場合の実績額に対して予測される変動率を示す予測リスク値を格納する金融商品格納部と、顧客を識別する顧客識別情報に対応付けて、顧客に予定される複数のライフイベントのそれぞれを識別するイベント識別情報、ライフイベントについて運用される運用資金、および、顧客により複数のライフイベントごとに選択された許容リスク値を格納するイベント格納部と、顧客について金融商品を提示する旨の要求を外部から受け付けた場合に、イベント格納部に格納されている複数のイベント識別情報のそれぞれに対応付けられた運用資金および許容リスク値を読み出し、読み出した運用資金の比率を係数として許容リスク値を加重平均した総合リスク値を算出する総合リスク算出部と、金融商品格納部を参照し、金融商品格納部に格納された金融商品を組み合わせたポートフォリオの予測リスク値が、総合リスク算出部により算出された総合リスク値よりも小さくなる、金融商品の組み合わせおよび比率を算出し、算出した組み合わせに含まれる複数の金融商品のそれぞれの商品識別情報および比率、並びに、総合リスク値の算出に用いられた複数のイベント識別情報を出力する金融商品提示部とを備えるポートフォリオ構築支援装置が提供される。
本発明の第3の形態においては、顧客を識別する顧客識別情報に対応付けて、顧客に予定される複数のライフイベントのそれぞれを識別するイベント識別情報、ライフイベントが予定されている時期を示す予定時期、ライフイベント時に必要となる資金を示す必要資金、および、予定時期までの運用を予定している必要資金の原資としての運用資金の入力を受け付け、入力された顧客識別情報およびイベント識別情報毎に、予定時期において運用資金から必要資金を得る要求収益率を算出し、複数の金融商品のそれぞれについて、金融商品を識別する商品識別情報に対応付けて、金融商品を運用した場合の期待収益率、期待収益率に対して予測される変動率を示す予測リスク値、および、複数の金融商品間の共分散を金融商品格納部に格納し、金融商品格納部を参照し、金融商品格納部に格納されている複数の金融商品を組み合わせたポートフォリオの期待収益率が、要求収益率よりも大きく、共分散に基づくポートフォリオの予測リスク値がより低い、ポートフォリオに含まれる複数の金融商品の組み合わせおよび比率並びにポートフォリオの予測リスク値を、顧客識別情報およびイベント識別情報毎に算出し、算出した予測リスク値をライフイベントに対応付けて提示するポートフォリオ構築支援方法が提供される。
本発明の第4の形態においては、複数の金融商品のそれぞれについて、金融商品を識別する商品識別情報に対応付けて、金融商品を運用した場合の実績額に対して予測される変動率を示す予測リスク値を金融商品格納部に格納し、顧客を識別する顧客識別情報に対応付けて、顧客に予定される複数のライフイベントのそれぞれを識別するイベント識別情報、ライフイベントについて運用される運用資金、および、顧客により複数のライフイベントごとに選択された許容リスク値をイベント格納部に格納し、顧客について金融商品を提示する旨の要求を外部から受け付けた場合に、イベント格納部に格納されている複数のイベント識別情報のそれぞれに対応付けられた運用資金および許容リスク値を読み出し、読み出した運用資金の比率を係数として許容リスク値を加重平均した総合リスク値を算出し、金融商品格納部を参照し、金融商品格納部に格納された金融商品を組み合わせたポートフォリオの予測リスク値が、総合リスク値よりも小さくなる、金融商品の組み合わせおよび比率を算出し、算出した組み合わせに含まれる複数の金融商品のそれぞれの商品識別情報および比率、並びに、総合リスク値の算出に用いられた複数のイベント識別情報を出力するポートフォリオ構築支援方法が提供される。
本発明の第5の形態においては、 ポートフォリオを提示するポートフォリオ構築支援装置を制御するプログラムであって、ポートフォリオ構築支援装置に、顧客を識別する顧客識別情報に対応付けて、顧客に予定される複数のライフイベントのそれぞれを識別するイベント識別情報、ライフイベントが予定されている時期を示す予定時期、ライフイベント時に必要となる資金を示す必要資金、および、予定時期までの運用を予定している必要資金の原資としての運用資金の入力を受け付けるイベント入力機能、イベント入力機能により入力された顧客識別情報およびイベント識別情報毎に、予定時期において運用資金から必要資金を得る要求収益率を算出する要求収益率算出機能、複数の金融商品のそれぞれについて、金融商品を識別する商品識別情報に対応付けて、金融商品を運用した場合の期待収益率、期待収益率に対して予測される変動率を示す予測リスク値、および、複数の金融商品間の共分散を格納する金融商品格納機能、および、金融商品格納機能を参照し、金融商品格納機能に格納されている複数の金融商品を組み合わせたポートフォリオの期待収益率が、要求収益率算出機能により算出された要求収益率よりも大きく、共分散に基づくポートフォリオの予測リスク値がより低い、ポートフォリオに含まれる複数の金融商品の組み合わせおよび比率並びにポートフォリオの予測リスク値を、顧客識別情報およびイベント識別情報毎に算出し、算出した予測リスク値をライフイベントに対応付けて提示する金融商品提示機能を実現させる。
本発明の第6の形態においては、ポートフォリオを提示するポートフォリオ構築支援装置を制御するプログラムであって、ポートフォリオ構築支援装置に、複数の金融商品のそれぞれについて、金融商品を識別する商品識別情報に対応付けて、金融商品を運用した場合の実績額に対して予測される変動率を示す予測リスク値を格納する金融商品格納機能、顧客を識別する顧客識別情報に対応付けて、顧客に予定される複数のライフイベントのそれぞれを識別するイベント識別情報、ライフイベントについて運用される運用資金、および、顧客により複数のライフイベントごとに選択された許容リスク値を格納するイベント格納機能、顧客について金融商品を提示する旨の要求を外部から受け付けた場合に、イベント格納機能に格納されている複数のイベント識別情報のそれぞれに対応付けられた運用資金および許容リスク値を読み出し、読み出した運用資金の比率を係数として許容リスク値を加重平均した総合リスク値を算出する総合リスク算出機能、および、金融商品格納機能を参照し、金融商品格納機能に格納された金融商品を組み合わせたポートフォリオの予測リスク値が、総合リスク算出機能により算出された総合リスク値よりも小さくなる、金融商品の組み合わせおよび比率を算出し、算出した組み合わせに含まれる複数の金融商品のそれぞれの商品識別情報および比率、並びに、総合リスク値の算出に用いられた複数のイベント識別情報を出力する金融商品提示機能を実現させる。
なお、上記の発明の概要は、本発明の必要な特徴の全てを列挙したものではなく、これらの特徴群のサブコンビネーションもまた、発明となりうる。
以下、発明の実施の形態を通じて本発明を説明するが、以下の実施形態は特許請求の範囲にかかる発明を限定するものではなく、また実施形態の中で説明されている特徴の組み合わせの全てが発明の解決手段に必須であるとは限らない。
図1は、本実施形態に係るポートフォリオ構築支援装置10の概略を示す概略図である。ポートフォリオ構築支援装置10は、本体12と、本体12からの出力を表示画面上に表示するディスプレイ14と、使用者等により本体12へ情報を入力するキーボード16およびマウス18を有する。本実施形態は、ライフイベント時に必要となる必要資金について、当該ライフイベントごとに許容されるリスクが異なる場合を考慮したポートフォリオを提示することを目的とする。
図2は、ポートフォリオ構築支援装置10の本体12の機能を示すブロック図である。図2に示すように、本体12は、金融商品に関する情報を格納した金融商品格納部110、ライフイベントに関する情報の入力を受け付けるイベント入力部120、受け付けたライフイベントに関する情報を格納したイベント格納部122、運用資金から必要資金を得る要求収益率を算出する要求収益率算出部130、要求収益率を満たすポートフォリオを構築して当該ポートフォリオに含まれる金融商品および予測リスク値を提示する金融商品提示部140、および、当該ポートフォリオの予測リスク値を許容するか否かを受け付ける許容リスク受付部150を備える。ここで、金融商品格納部110およびイベント格納部122は、一体のデータベースであってもよいし、別個の記憶装置であってもよい。また、金融商品格納部110、イベント入力部120および許容リスク受付部150には、キーボード16およびマウス18により情報が入力されてもよいし、インターネット等のネットワークを介して他の情報処理機器から情報が入力されてもよい。なお、記録媒体19が本体12の各機能を実現させるプログラムを格納しており、当該プログラムを本体12にインストールすることにより、各機能が実現されてもよい。また、当該プログラムは、インターネット等のネットワークから取得されてもよい。
図3は、金融商品格納部110が格納する情報の一例である。図3に示す金融商品格納部110は、金融商品情報112および共分散情報114を格納する。金融商品情報112は、複数の金融商品のそれぞれについて、金融商品を識別する商品識別情報(商品ID)に対応付けて、金融商品を運用した場合の期待収益率、期待収益率に対して予測される変動率を示す予測リスク値、および、金融商品の運用期間を対応付けたテーブルである。例えば、図3の金融商品情報112は、商品ID「銘柄A」に対して、期待収益率「6%」、予測リスク値「10%」および運用期間「1年」が対応付けられている。また、共分散情報114は、複数の金融商品間の共分散を示すテーブルである。図3の共分散情報114は、金融商品情報112に含まれる金融商品のうちの二つの金融商品の組み合わせに対する共分散を示す。例えば、共分散情報114は、商品ID「銘柄A」と「銘柄B」との共分散「0.003」が格納されている。
図4は、イベント入力部120によりイベントに関する情報の入力が受け付けられるイベント入力画面124の一例を示す。イベント入力部120は、イベント入力画面124をディスプレイ14に表示して、金融商品情報112上にキーボード16等を用いて入力されたイベントに関する情報を受け付ける。図4に示す例において、イベント入力部120は、イベントに関する情報として、顧客を識別する顧客識別情報(顧客ID)に対応付けて、顧客に予定される複数のライフイベントのそれぞれを識別するライフイベント名(イベント識別情報)、ライフイベントが予定されている時期を示す予定時期、ライフイベント時に必要となる資金を示す必要資金、および、予定時期までの運用を予定している必要資金の原資としての運用資金の入力を受け付ける。さらに、イベント入力部120は、イベント入力画面124において、上記運用資金に加え、毎月一定の資金を積み立てる積立資金、運用資金および積立資金では上記必要資金に足りない場合に借入を行うか否かを示す借入有無、借入をする場合の借入額である借入金を受け付ける。さらに、イベント入力部120は、イベント入力画面124により受け付けたイベントに関する情報をイベント格納部122に格納する。
図5は、イベント入力部120によりイベントに関する情報の入力が受け付けられる場合の他のイベント入力画面126を示す。図5に示す例において、イベント入力部120は、図4のイベント入力画面124に加えて、当該顧客の他のライフイベントに関する情報を示すイベント情報画面127もディスプレイ14に表示する。これにより、顧客は、当該ライフイベントと他のライフイベントとのバランスをディスプレイ14上で確認することができる。
図6は、ポートフォリオ構築支援装置10がポートフォリオを提示する動作を示すフローチャートの一例である。図6に示すフローチャートは、イベント入力部120が、キーボード16等を介して、金融商品を提示する旨の要求を受け付けた場合に開始される。
まず、イベント入力部120は、イベント入力画面124をディスプレイ14上に表示して、ライフイベントに関する情報の入力を受け付けて(S110)、受け付けた情報をイベント格納部122に格納する(S120)。例えば、イベント入力部120は、図4に示すように、顧客ID「C001」およびライフイベント名「自動車」に対応付けて、予定時期「3年」、必要資金「300万円」、運用資金「150万円」、月毎の積立資金「2万円」、借入「する」および借入金「100万円」の入力を受け付けて、イベント格納部122に格納する。なお、ステップS110およびS120に変えて、イベント入力部120が顧客IDの入力を受け付けて、受け付けた顧客IDに対応付けてイベント格納部122にすでに格納されている情報が読み出されてもよい。
要求収益率算出部130は、顧客IDおよびイベントID毎に、予定時期において運用資金から必要資金を得る要求収益率を算出する(S130)。この場合に、要求収益率算出部130は、運用資金を初期資産として、月毎の積立資金がある場合には、月毎に当該積立資金を運用資金に追加すると共に、借入金がある場合には当該借入金分を必要資金がから差し引いて要求収益率を算出する。さらに、要求収益率算出部130は、当該運用資金に予め定められた金額を追加した補正資金から必要資金を得る補正収益率をさらに算出する(同ステップ)。この場合に、例えば要求収益率算出部130は、当該顧客IDおよびイベントIDに対応付けてイベント格納部122に格納されている運用資金に対して、一定の金額、または、一定の比率で金額を追加することにより補正資金を算出する。これにより、要求収益率算出部130は、上記要求収益率よりも低い補正収益率を得る。なお要求収益率算出部130は、補正資金および補正収益率の組を一つ算出してもよいし、複数算出してもよい。ここで、補正資金および当該補正資金に基づいて補正収益率を算出するのは、顧客によりイベント入力部120に入力された条件によって算出される予測リスク値が、顧客に許容されなかった場合に、運用資金を追加すると予測リスク値がどの程度低くなるかの目安を顧客に示すことを目的としている。
図7は、要求収益率算出部130が計算した要求収益率をディスプレイ14上に表示する要求収益率計算画面132の一例である。図7に示すように、要求収益率算出部130は、図4に示すライフイベントの情報に対して、要求収益率「8.85%」を算出する。なお、この要求収益率計算画面132はディスプレイ14上に表示されなくてもよい。
上記ステップS130に続き、金融商品提示部140は、顧客IDおよびイベントID毎に、要求収益率算出部130により算出された要求収益率および補正収益率に対するポートフォリオをそれぞれ算出する(S140)。この場合に、金融商品提示部140は、既知の最適化理論に基づいて、金融商品格納部110に格納されている複数の金融商品を組み合わせたポートフォリオの期待収益率が、上記要求収益率よりも大きく、共分散に基づくポートフォリオの予測リスク値がより低い、金融商品の組み合わせおよび比率を算出する。さらに、金融商品提示部140は、当該ポートフォリオに含まれる金融商品のそれぞれに対応付けて金融商品格納部110に格納されている予測リスク値、共分散、および、算出した比率に基づいて、当該ポートフォリオの予測リスク値を算出する。ここで、金融商品提示部140は、金融商品格納部110に格納されている複数の金融商品のうち、当該イベントIDに対応付けてイベント格納部122に格納されている予定時期よりも短い運用期間を有する金融商品を金融商品格納部110から抽出し、抽出した金融商品を用いて上記ポートフォリオを算出する。例えば、図3および図4に示す例において、金融商品提示部140は、ライフイベント「自動車」に対応付けられた予定時期「3年」に基づいて、金融商品格納部110から運用期間「3年」以下の金融商品「銘柄A」「銘柄B」「銘柄C」を抽出する。これにより、解約可能時期が当該ライフイベントの予定時期より先の金融商品がポートフォリオに組み込まれることを防ぐことができる。さらに、金融商品提示部140は、上記要求収益率の場合と同様に、ステップS130により算出された補正収益率よりも大きく、共分散に基づくポートフォリオの予測リスク値がより低い、金融商品の組み合わせおよび比率を算出する。
図8は、金融商品提示部140が計算したポートフォリオをディスプレイ14上に表示する金融商品計算画面142の一例である。図8に示すように、金融商品提示部140は、要求収益率「8.85%」に対して予測リスク値「9.05%」並びに銘柄の組み合わせおよび比率「銘柄A:63%」「銘柄B:31%」「銘柄C:6%」を算出する。なお、この金融商品計算画面142はディスプレイ14上に表示しなくてもよい。
金融商品提示部140は、上記ステップS140において、要求収益率を満たすポートフォリオが算出されたか否かを判断する(S150)。すなわち、金融商品提示部140は、金融商品格納部110に格納されている複数の金融商品を組み合わせて算出したポートフォリオの期待収益率のいずれもが、要求収益率算出部130により算出された要求収益率よりも小さいか否かを判断する。要求収益率を満たすポートフォリオが算出されない例として、要求収益率が大きすぎる場合、すなわち、運用資金が小さくかつ予定時期が短いのに、必要資金が多い場合が挙げられる。
上記ステップS150において、要求収益率を満たすポートフォリオが算出された場合に(S150:Yes)、金融商品提示部140は、算出した予測リスク値をライフイベントに対応付けてディスプレイ14上に提示する(S160)。この場合に、金融商品提示部140は、さらに金融商品の組み合わせおよび比率をさらに提示してもよい。
図9は、ポートフォリオ構築支援装置10により算出されたポートフォリオをディスプレイ14に表示する金融商品提示画面144の一例である。図9に示す例において、金融商品提示部140は、金融商品提示画面144において、ライフイベント名「自動車」と共に、ポートフォリオに含まれる金融商品「銘柄A」「銘柄B」「銘柄C」、および、それぞれの投資額「94.5万円」「46.5万円」「9万円」を表示する。ここで投資額は上記比率に運用資金を割り振った額である。さらに、金融商品提示部140は、金融商品提示画面144上に、予測リスク値が「9.05%」になる旨と、この予測リスク値を許容するかどうかを問い合せる旨を表示する。より具体的には、金融商品提示部140は、「このリスクを受け入れますか?」という文章と共に、「はい」および「いいえ」のボタンを表示する。
ステップS160の後に、許容リスク受付部150は、金融商品提示部140により提示されたポートフォリオの予測リスク値を許容するか否かの入力を受け付ける(S170)。ステップS170において、金融商品提示部140によりディスプレイ14上に提示された「はい」のボタンがキーボード16等により押されることにより、許容リスク受付部150は、予測リスク値が許容されたと判断し(S170:Yes)、動作を終了する。このとき、当該ポートフォリオに関する情報をイベント格納部122に格納してもよいし、外部に当該ポートフォリオの発注をしてもよい。
上記ステップS170において、金融商品提示部140によりディスプレイ14上に提示された「いいえ」のボタンがキーボード16等により押されることにより、予測リスク値が許容されなかったと許容リスク受付部150が判断した場合に(S170:No)、金融商品提示部140は、ステップS130およびS140で算出した補正資金および補正資金に基づいて算出したポートフォリオの予測リスク値をライフイベントに対応付けて提示し(S180)、ステップS110に戻る。これにより、当所の運用資金に基づいて算出された予測リスク値が許容されなかった場合に、運用資金を追加すると予測リスク値がどの程度低くなるかの目安をディスプレイ14上に提示することができる。さらに、予め補正資金および当該補正資金に基づく予測リスク値が算出されているので、ディスプレイ14上への表示までの時間を短くすることができる。
上記ステップS150において、要求収益率を満たすポートフォリオが算出されなかった場合に(S150:Yes)、金融商品提示部140は、当該要求収益率よりも低い所定の期待収益率で運用した場合に当該必要資金に達する運用資金を算出する(S190)。この場合に、金融商品提示部140は、ステップS150で計算したポートフォリオの候補のうち最も期待収益率の大きいポートフォリオにおける当該期待収益率を所定の期待収益率として用いてもよい。これにより、ポートフォリオを組むことができる運用資金を提示することができる。
なお、ステップS170において、許容リスク受付部150は、予測リスク値を許容するか否かに加えて、当該ポートフォリオに含まれる金融商品で運用することを許容するか否かを判断してもよい。この場合に、金融商品提示部180は、図18に示すような金融商品設定画面160を表示し、当該画面に基づいて、許容リスク受付部150が当該ポートフォリオに含まれる金融商品のいずれかを外すまたは当該ポートフォリオに含まれない金融商品のいずれかを加える旨の入力を受け付けた場合に、金融商品提示部140は、ステップS140に戻ってポートフォリオを計算し直す。
また、図6に示すフローチャートは、運用期間内においてライフイベントの見直し時に動作してもよい。この場合に、運用資金は、運用実績と累積積立資金額を足したものになる。これらの情報は、イベント格納部122に格納されていてもよい。この場合に、イベント入力部120は運用実績に基づいて図19および図20に示す評価画面162をディスプレイ14上に提示し、この提示に基づいて顧客からのライフイベントの情報の再入力を受け付けて、受け付けた再入力に基づいて、金融商品提示部140がポートフォリオを再計算する。
図10は、ポートフォリオ構築支援装置10により算出されたポートフォリオをディスプレイ14に表示する金融商品提示画面146の他の例である。金融商品提示部140は、金融商品格納部310に格納されている複数のイベント識別情報により識別される複数のライフイベントのライフイベント名210を表示する。さらに、金融商品提示部140は、ライフイベント名210に対応づけて、予測リスク値と期待収益率との関係を示す収益対リスクグラフ220、運用資金をポートフォリオで運用した場合の運用予測グラフ230、並びに、予定時期、必要資金および運用資金の金額表240を並べて表示する。図10に示す例において、金融商品提示部140は、ライフイベント名210の直下に収益対リスクグラフ220を表示するとともに、収益対リスクグラフ220の右横に運用予測グラフ230および金額表240を並べて表示する。これにより、複数のライフイベントについて、運用の予測をライフイベントごとに容易に把握することができる。
図11は、金融商品提示画面148の他の例である。図11に示すように、金融商品提示部140は、各イベントの必要資金(所用額)、要求収益率(要求リターン)および借入金(借入予定額)を、予定時期毎に一覧表示してもよい。この場合に、金融商品提示部140は、さらに、必要資金(所用額)、要求収益率(要求リターン)および借入金(借入予定額)を全イベントについて合計して示す。これにより、ライフイベントの運用の予測を一見して容易に把握することができる。さらに、ライフイベント毎の運用ニーズを集計することにより、ニーズのある金融商品の具体像を把握することができる。さらには、顧客ニーズに適合した金融商品を提示することができる。
図12は、ポートフォリオ構築支援装置10の本体32の他の例における機能を示すブロック図である。図12に示すように、本体32は、金融商品に関する情報を格納した金融商品格納部310、ライフイベントに関する情報を格納したイベント格納部320、および、金融商品の運用実績に関する情報を格納した実績格納部350を有する。これらは、一体のデータベースであってもよいし、別個の記憶装置であってもよい。また、これら金融商品格納部310、イベント格納部320および実績格納部350には、キーボード16およびマウス18により情報が入力されてもよいし、インターネット等のネットワークを介して他の情報処理機器から情報が入力されてもよい。
さらに、本体32は、金融商品格納部310を参照して複数のライフイベントについて金融商品の運用における要求収益率および総合リスク値を算出する総合リスク算出部330、および、要求収益率および総合リスク値に基づいて、金融商品格納部310を参照することによりポートフォリオに含まれる金融商品を提示する金融商品提示部340を有する。本体32はさらに、ポートフォリオの運用実績を判断する実績判断部360、および、ポートフォリオの運用実績額を各ライフイベントに分配する実績分配部370を有する。なお、記録媒体39が本体32の各機能を実現させるプログラムを格納しており、当該プログラムを本体32にインストールすることにより、各機能が実現されてもよい。また、当該プログラムは、インターネット等のネットワークから取得されてもよい。
図13は、金融商品格納部310に格納される金融商品に関する情報の一例を示す。図13に示す例において、金融商品格納部310は、複数の金融商品のそれぞれについて、金融商品を識別する商品識別情報に対応付けて、金融商品名、金融商品を運用する運用期間、金融商品を運用した場合に期待される利益率を示す期待収益率、および、金融商品の運用の実績額に対して予測される変動率を示す予測リスク値を格納する。ここで、金融商品は、株式、債券、デリバティブ等であってもよいし、複数の株式等を組み合わせた投資信託等であってもよい。図13に示す例において、金融商品格納部310は、例えば、商品識別情報「A001」に対応づけて、金融商品名「投資信託W」、運用期間「1年」、期待収益率「6%」および予測リスク値「8%」を格納する。なお、金融商品格納部310で保持される複数の金融商品のそれぞれの期待収益率は、顧客識別情報ごとに任意に設定してもよい。当該期待収益率の設定するタイミングは、ステップS380の前であれば、随時可能であることが望ましい。
図14は、イベント格納部320に格納されるライフイベントに関する情報の一例を示す。図14に示す例において、イベント格納部320は、顧客識別情報に対応付けて、顧客に予定される複数のライフイベントのそれぞれを識別するイベント識別情報、ライフイベント名、ライフイベントが予定されている時期を示す予定時期、必要資金、運用資金、顧客によりライフイベントに対して選択された許容リスク値、並びに、運用資金から必要資金を得るための要求収益率を格納する。ここで、必要資金は、それぞれのライフイベント時に必要となる資金を示し、説明を簡略化すべく、借入金を除いている。また、運用資金は、予定時期までの運用を予定している上記必要資金としての原資であり、初期資産および現時点から1年ごとに積み立てる積立資金を含む。図14に示す例において、イベント格納部320は、例えば、イベント識別情報「B001」に対応づけて、イベント名「自動車」、予定時期「1年」、必要資金「240万円」、初期資産「200万円」、積立資金「0円」および許容リスク値「24%」を格納する。ここで、許容リスク値は、キーボード16等を介して各ライフイベントについて数値で入力されてもよいし、「リスク高」、「リスク中」、「リスク低」のような選択肢と許容リスク値とが予め対応付けられており、ディスプレイ14に提示した選択肢が選択されることにより、当該選択肢に対応付けられた許容リスク値が入力されてもよい。
図15は、ポートフォリオ構築支援装置10がポートフォリオを提示する動作を示すフローチャートの一例である。図15に示すフローチャートは、総合リスク算出部330が、キーボード16等を介して、金融商品を提示する旨の要求を受け付けた場合に開始される。
総合リスク算出部330は、金融商品格納部310に格納されているライフイベントの予定時期を参照し、当該予定時期以上の予定時期に対応付けられたライフイベントのイベント識別情報を抽出する(S310)。この場合に、総合リスク算出部330は、まず、ポートフォリオ構築支援装置10に格納されている最も短い予定時期を抽出する。金融商品格納部310に図14に示す情報が格納されている場合には、総合リスク算出部330は、予定時期「1年」を抽出する。次に、総合リスク算出部330は、ステップS310で抽出した予定時期以上の予定時期を有するライフイベントのイベント識別情報を抽出する(同ステップ)。上記例において、総合リスク算出部330は、予定時期「1年」を抽出した場合に、金融商品格納部310において予定時期「1年」以上を有する三つのイベント識別情報「B001」、「B002」、「B003」を抽出する。
次に、総合リスク算出部330は、ステップS310で抽出したイベント識別情報に対応付けてイベント格納部320に格納されている必要資金、運用資金および許容リスク値を読み出す(S320)。上記例において、総合リスク算出部330は、イベント「B001」、「B002」、「B003」の必要資金、運用資金および許容リスク値をそれぞれ読み出す。
さらに、総合リスク算出部330は、当該予定時期における総合リスク値を算出する(S330)。この場合に、まず、総合リスク算出部330は、ステップS310で抽出したライフイベント毎に、当該予定時期における運用資金を算出する。例えば、図14に示す例において、総合リスク算出部330は、イベント識別情報「B001」の予定時期が当該予定時期と同じであるので、金融商品格納部310から読み出した運用資金「200万円」をそのまま用いる。また、総合リスク算出部330は、イベント識別情報「B002」について、1年間の運用資金として、初期資産「140万円」と1年間の積み立て「60万円」との合計額である「200万円」を当該予定時期における運用資金として算出し、同様に、イベント識別情報「B003」について、1年間の運用資金「400万円」を算出する。次に、総合リスク算出部330は、ステップS310で抽出したライフイベントについて、当該予定時期の運用資金の比率を係数としてステップS310で抽出した許容リスク値を加重平均する。上記例において、総合リスク算出部330は、加重平均「(200万円×24%+200万円×12%+400万円×8%)/(200万円+200万円+400万円)」から総合リスク値「13%」を算出する。
次に、総合リスク算出部330は、当該予定時期における要求収益率を算出する(S350)。この場合に、まず、総合リスク算出部330は、ステップS310で抽出したライフイベント毎に、当該予定時期における必要資金を算出する。具体的には、総合リスク算出部330は、それぞれのライフイベントについて、金融商品格納部310に格納されている最終的な必要資金と運用資金の初期資産および積立資金から、当該予定時期における必要資金を算出する。次に、総合リスク算出部330は、複数のライフイベントについて当該予定時期における必要資金と運用資金とを合計して、当該予定時期における複数のライフイベントの全体の必要資金の合計と運用資金の合計とから、当該予定時期における要求収益率を算出する。
図14に示す例において、総合リスク算出部330は、イベント識別情報「B001」に対応づけられた必要資金「240万円」、初期資産「200万円」、積立資金「0円」および予定時期「1年」から、当該予定時期「1年」における必要資金「240万円」を算出する。また、総合リスク算出部330は、イベント識別情報「B002」に対応づけられた必要資金「550万円」、初期資産「140万円」、積立資金「60万円」および予定時期「5年」から、年率「6.7%」を算出し、当該年率から、上記予定時期「1年」における必要資金「213.4万円」を算出する。同様に、総合リスク算出部330は、イベント識別情報「B003」に対応づけられた必要資金「1100万円」、初期資産「340万円」、積み立て「60万円」および予定時期「10年」から、年率「2.3%」を算出し、当該年率から、上記予定時期「1年」における必要資金「409.2」万円を算出する。さらに、総合リスク算出部330は、上記予定時期「1年」における、これら必要資金の合計「862.6万円」と運用資金「800万円」とから、上記予定時期「1年」における要求収益率「7.825%」を算出する。総合リスク算出部330は、算出した要求収益率をイベント識別情報に対応付けてイベント格納部320に格納する。
金融商品提示部340は、金融商品提示部340は、ステップS330で算出した総合リスク値およびステップS350で算出した要求収益率を参照して、金融商品格納部310に格納された金融商品を組み合わせたポートフォリオを算出する(S360)。この場合に、金融商品提示部340は、ポートフォリオが全体として、予定時期「1年」の総合リスク値以下の予測リスク値、および、要求収益率以上の期待収益率、を有するように、金融商品の組み合わせ及び比率を算出する。例えば、図13に示す例において、予定時期「1年」に対して、商品識別情報「A001」、「A002」を比率「1:1」で組み合わせたポートフォリオを算出する。ここで、金融商品提示部340は、ライフイベントごとに許容リスク値が設定されていても、予定時期ごとに一つの総合リスク値が算出されるので、一つの予定時期と一つの総合リスク値に基づいて、金融商品格納部310に格納された金融商品を用いて、既知の方法でポートフォリオを構築することができる。
ポートフォリオ構築支援装置10は、すべての予定時期について、当該予定時期ごとにライフイベントを抽出して、ステップS310からS360の動作を繰り返す(S370)。図14に示す例においては、予定時期「1年」における上記動作に続き、ポートフォリオ構築支援装置10は、ステップS310において、予定時期「5年」について、イベント識別情報「B002」、「B003」、予定時期「10年」について、イベント識別情報「B003」を抽出し、ステップS320からS360の動作を繰り返すことにより、イベント格納部320に格納された全ての予定時期について、金融商品の組み合わせ及び比率を算出する。さらに、ポートフォリオ構築支援装置10の総合リスク算出部330は、金融商品の組み合わせ及び比率を、図10に示すようにディスプレイ14に出力して表示する(S380)。
この場合に、金融商品提示部340は、金融商品格納部310に格納された金融商品のうち、当該予定時期以下の運用期間に対応付けられた商品識別情報で識別される金融商品を用いてポートフォリオを作る。例えば、図13に示す例において、金融商品提示部340は、当該予定時期が1年の場合には、ポートフォリオに含まれる金融商品として、運用期間が1年の商品識別情報A001、A002の金融商品を用いる。一方、金融商品提示部340は、運用期間が5年の商品識別情報A003、A004の金融商品を用いない。
さらに、金融商品提示部340は、ディスプレイ14に提示した金融商品等を運用する旨の入力を、キーボード16等を介して受け付けた場合に(S390:Yes)、顧客識別情報およびイベント識別情報に対応づけて、複数の金融商品の商品識別情報、当該金融商品を運用する運用資金、予定時期ごとのポートフォリオ全体の予測リスク値を実績格納部350に書き込んで(S395)、当フローチャートによる動作を終了する。ディスプレイ14に提示した金融商品に対して運用の入力がなかった場合に(S390:No)、金融商品提示部340は、予測リスク値、期待収益率または金融商品を変更して、ステップS310からS380を繰り返して、新たなポートフォリオを構築する。
以上、本実施形態によれば、同じ顧客でもライフイベントごとに異なる許容リスク値を考慮したポートフォリオを当該顧客に提案することができる。さらに、その場合に、ライフイベントごとの許容リスク値を考慮した総合リスク値に基づいてポートフォリオを構築するので、より簡便にポートフォリオを構築することができる。
図16は、実績格納部350に格納されるポートフォリオの運用実績に関する情報の一例を示す。図16に示す実績格納部350は、顧客識別情報に対応付けて、予定時期ごとの予測リスク値、並びに、金融商品提示部340により出力されたポートフォリオに含まれる複数の金融商品の商品識別情報およびイベント識別情報の両方に対応付けて、現在の運用資金を格納する。実績格納部350はさらに、複数の金融商品における各々の現在の実績額を、外部から取得して格納する。なお、実績格納部350は、定期的に、例えば月ごとまたは年ごとに、現在の運用資金および現在の実績額を取得して更新してもよい。
図17は、ポートフォリオ構築支援装置10がポートフォリオの運用実績を各ライフイベントに分配する動作を示すフローチャートの一例を示す。図17に示すフローチャートは、ポートフォリオ構築支援装置10の実績分配部370が、キーボード16等を介して運用実績を提示する旨の要求を、顧客識別情報とともに受け付けた場合に、開始される。なお、以下の説明において、図14に示す顧客識別情報「C0001」が受け付けられたものとする。
まず、実績分配部370は、実績格納部350に格納されている商品識別情報、並びに、当該商品識別情報に対応づけられた実績額およびイベント識別情報、運用資金を読み出す(S410)。図16に示す例において、実績分配部370は、実績格納部350から、商品識別情報「A001」に対応づけて、実績額「440万円」、イベント識別情報「B001」、「B002」、「B003」、運用資金「100万円」、「100万円」、「200万円」を読み出す。
さらに、実績分配部370は、商品識別情報で識別される金融商品ごとに、ステップS410で読み出した運用資金の合計額を算出し、算出した運用資金の合計額を、ステップS410で読み出した実績額から差し引いた差額を算出する(S420)。上記例において、実績分配部370は、商品識別情報「A001」についてステップS410で読み出した運用資金の合計額「400万円」を算出する。次に、実績分配部370は、この合計額「400万円」を、ステップS410で読み出した実績額「440万円」から差し引いた差額「40万円」を算出する。
実績分配部370は、当該商品識別情報に対応づけて実績格納部350に格納された複数のイベント識別情報のそれぞれに対応付けられてイベント格納部320に格納されている要求収益率を読み出す(S430)。上記例において、実績分配部370は、イベント識別情報「B001」、「B002」、「B003」に対応づけられた要求収益率「20%」、「6.7%」、「2.3%」をイベント格納部320から読み出す。
実績分配部370は、ステップS420で算出した差額を、当該商品識別情報に対応づけられた複数のイベント識別情報に対応づけられた運用資金と、当該イベント識別情報に対応づけられた要求収益率との積の比に分配する(S440)。上記例において、実績分配部370は、イベント識別情報「B001」、「B002」、「B003」についての分配比「100×20:100×6.7:200×2.3」すなわち「20:6.7:4.6」を算出する。次に、実績分配部370はこの分配比「20:6.7:4.6」で、上記差額「40万円」を「25.56万円」「8.56万円」「5.88万円」に分配する。なお、ステップS420で算出した差額がマイナスの場合にも、実績分配部370は、上記ステップS430およびS440によりライフイベントごとに分配の金額を算出し、当該ライフイベントの運用資金から分配の金額を差し引くことにより、実績値を算出する。
実績分配部370は、実績格納部350に格納されている商品識別情報に対応づけられたすべての金融商品について上記ステップS410からS440を繰り返し(S450)、ライフイベントごとに運用資金および分配額を累積することにより、ライフイベントごとの実績額を算出し、出力して(S460)、当フローチャートを終了する。これにより、ライフイベントごとに予め設定した許容リスク値に基づいた運用の結果を得ることができる。
さらに、ポートフォリオ構築支援装置10の実績判断部360は、実績格納部350を参照して、実績格納部350に格納されている顧客識別情報により識別される顧客のポートフォリオの運用実績を、定期的に、例えば予定時期の最小単位である1年またはそれより短い半年ごとに判断する。この場合に、実績判断部360は、実績格納部350により格納されている実績額の合計額が、予め定められた第一の閾値より大きいか否かを判断する。実績判断部360は、実績額の合計額がこの第一の閾値より大きい場合に、顧客識別情報を含む超過通知を金融商品提示部340に受け渡す。
金融商品提示部340は、実績判断部360から超過通知を受け取った場合に、超過通知に含まれている顧客識別情報に対応付けて実績格納部350に格納されているポートフォリオ全体の予測リスク値を読み出す。さらに、金融商品提示部340は、読み出した現在のポートフォリオの予測リスク値よりも小さい予測リスク値を持つように、金融商品格納部310を参照して新たなポートフォリオの金融商品の新たな組み合わせおよび比率を算出する。さらに、金融商品提示部340は、新たな組み合わせに含まれる複数の金融商品の複数の商品識別情報、および、複数の金融商品のそれぞれを組み合わせる比率を、買い替えを提案する旨の情報と共に、顧客識別情報により識別される顧客に対応付けて、ディスプレイ14に出力する。金融商品提示部340は、キーボード16等を介して当該買い替えをする旨の入力を受け付けた場合に、買い替え後の複数の金融商品の複数の商品識別情報、および、複数の金融商品のそれぞれを組み合わせる比率に基づく運用資金を実績格納部350に書き込む。これにより、ポートフォリオの運用が予測よりも好成績である場合に、それ以降の運用のリスクを下げて、より確実に必要資金に到達するポートフォリオを顧客に提案することができる。
さらに、実績判断部360は、実績格納部350に格納されている顧客識別情報により識別される運用資金の合計額が、予め定められた第二の閾値より小さいか否かを判断し、小さい場合に、その旨をディスプレイ14の表示画面200上で警告してもよい。これにより、ポートフォリオの運用が予測よりも低成績である場合に、その旨を顧客等に知らせることができる。なお、当該第二の閾値および上記第一の閾値は、金額の絶対値であってもよいし、比率であってもよく、例えば当該ポートフォリオを運用すべき旨の指示をキーボード16等を介して受け付けるときに実績判断部360に入力され、記憶される。
上記実施形態において、金融商品提示部340、実績判断部360および実績分配部370は、それぞれの情報をディスプレイ14の表示画面200上に表示するが、出力の形態はこれに限られない。例えば、金融商品提示部340等は、当該情報を顧客の情報機器に電子メールで送信してもよい。
以上、本実施形態によれば、同じ顧客でもライフイベントごとに異なる許容リスク値を考慮したポートフォリオを当該顧客に提案することができる。さらに、その場合に、ライフイベントごとの許容リスク値を考慮した総合リスク値に基づいてポートフォリオを構築するので、より簡便にポートフォリオを構築することができる。
以上、本発明を実施の形態を用いて説明したが、本発明の技術的範囲は上記実施の形態に記載の範囲には限定されない。上記実施の形態に、多様な変更または改良を加えることが可能であることが当業者に明らかである。その様な変更または改良を加えた形態も本発明の技術的範囲に含まれ得ることが、特許請求の範囲の記載から明らかである。
本実施形態に係るポートフォリオ構築支援装置10の概略を示す概略図である。 ポートフォリオ構築支援装置10の本体12の機能を示すブロック図である。 金融商品格納部110が格納する情報の一例である。 イベント入力部120によりイベントに関する情報の入力が受け付けられるイベント格納部122の一例を示す。 イベント入力部120によりイベントに関する情報の入力が受け付けられる場合の他のイベント入力画面124を示す。 ポートフォリオ構築支援装置10がポートフォリオを提示する動作を示すフローチャートの一例である。 要求収益率算出部130が計算した要求収益率をディスプレイ14上に表示する要求収益率計算画面132の一例である。 金融商品提示部140が計算したポートフォリオをディスプレイ14上に表示する金融商品計算画面142の一例である。 ポートフォリオ構築支援装置10により算出されたポートフォリオをディスプレイ14に表示する金融商品提示画面144の一例である。 ポートフォリオ構築支援装置10により算出されたポートフォリオをディスプレイ14に表示する金融商品提示画面146の一例である。 金融商品提示画面148の他の例である。 ポートフォリオ構築支援装置10の本体32の機能を示すブロック図である。 金融商品格納部310に格納される金融商品に関する情報の一例を示す。 イベント格納部320に格納されるライフイベントに関する情報の一例を示す。 ポートフォリオ構築支援装置10がポートフォリオを提示する動作を示すフローチャートの一例である。 実績格納部350に格納されるポートフォリオの運用実績に関する情報の一例を示す。 ポートフォリオ構築支援装置10がポートフォリオの運用実績を各ライフイベントに分配する動作を示すフローチャートの一例を示す。 金融商品設定画面160の一例を示す。 評価画面162の一例を示す。 見直画面164の一例を示す。
符号の説明
10 ポートフォリオ構築支援装置
12 本体
14 ディスプレイ
16 キーボード
18 マウス
19 記録媒体
32 本体
39 記録媒体
110 金融商品格納部
112 金融商品情報
114 共分散情報
120 イベント入力部
122 イベント格納部
124 イベント入力画面
126 イベント入力画面
127 イベント情報画面
130 要求収益率算出部
132 要求収益率計算画面
140 金融商品提示部
142 金融商品計算画面
144 金融商品提示画面
146 金融商品提示画面
148 金融商品提示画面
150 許容リスク受付部
160 金融商品設定画面
162 評価画面
164 見直画面
310 金融商品格納部
320 イベント格納部
330 総合リスク算出部
340 金融商品提示部
350 実績格納部
360 実績判断部
370 実績分配部
200 表示画面
210 ライフイベント名
220 収益対リスクグラフ
230 運用予測グラフ
240 金額表

Claims (16)

  1. 顧客を識別する顧客識別情報に対応付けて、前記顧客に予定される複数のライフイベントのそれぞれを識別するイベント識別情報、前記ライフイベントが予定されている時期を示す予定時期、前記ライフイベント時に必要となる資金を示す必要資金、および、前記予定時期までの運用を予定している前記必要資金の原資としての運用資金の入力を受け付けるイベント入力部と、
    前記イベント入力部により入力された前記顧客識別情報および前記イベント識別情報毎に、前記予定時期において前記運用資金から前記必要資金を得る要求収益率を算出する要求収益率算出部と、
    複数の金融商品のそれぞれについて、金融商品を識別する商品識別情報に対応付けて、前記金融商品を運用した場合の期待収益率、前記期待収益率に対して予測される変動率を示す予測リスク値、および、前記複数の金融商品間の共分散を格納する金融商品格納部と、
    前記金融商品格納部を参照し、前記金融商品格納部に格納されている複数の金融商品を組み合わせたポートフォリオの期待収益率が、前記要求収益率算出部により算出された前記要求収益率よりも大きく、前記共分散に基づく前記ポートフォリオの予測リスク値がより低い、前記ポートフォリオに含まれる複数の金融商品の組み合わせおよび比率並びに前記ポートフォリオの前記予測リスク値を、前記顧客識別情報および前記イベント識別情報毎に算出し、算出した前記予測リスク値を前記ライフイベントに対応付けて提示する金融商品提示部と
    を備えるポートフォリオ構築支援装置。
  2. 前記金融商品提示部により提示された前記予測リスク値を許容するか否かの入力を受け付ける許容リスク受付部をさらに備え、
    前記要求収益率算出部は、前記顧客識別情報および前記イベント識別情報毎に、前記予定時期において前記運用資金に金額を追加した補正資金から前記必要資金を得る補正収益率をさらに算出し、
    前記金融商品提示部は、前記金融商品格納部を参照し、前記金融商品格納部に格納されている複数の金融商品を組み合わせたポートフォリオの期待収益率が、前記要求収益率算出部により算出された前記補正収益率よりも大きく、前記共分散に基づく前記ポートフォリオの予測リスク値がより低い、前記ポートフォリオに含まれる複数の金融商品の組み合わせおよび比率並びに前記ポートフォリオの前記予測リスク値を、前記顧客情報および前記イベント識別情報毎に算出し、
    前記金融商品提示部は、前記許容リスク受付部により前記予測リスク値を許容しない旨の入力が受け付けられた場合に、前記補正資金および前記補正資金に基づいて算出した前記ポートフォリオの前記予測リスク値を前記ライフイベントに対応付けて提示する請求項1に記載のポートフォリオ構築支援装置。
  3. 前記金融商品格納部は、前記商品識別情報に対応付けて、前記商品識別情報により識別される前記金融商品の運用期間をさらに格納し、
    前記金融商品提示部は、前記イベント識別情報に対応付けられた前記予定時期よりも短い前記運用期間を有する前記複数の金融商品を前記金融商品格納部から抽出して、抽出した前記複数の金融商品により前記ポートフォリオに含まれる複数の金融商品の組み合わせおよび比率並びに前記ポートフォリオの前記予測リスク値を算出する請求項1に記載のポートフォリオ構築支援装置。
  4. 前記商品提示部は、前記顧客識別情報および前記イベント識別情報について、前記金融商品格納部に格納されている複数の金融商品を組み合わせて算出した前記ポートフォリオの前記期待収益率のいずれもが、前記要求収益率算出部により算出された前記要求収益率よりも小さい場合に、当該要求収益率よりも低い所定の期待収益率で運用した場合に前記顧客識別情報および前記イベント識別情報に対応付けられた前記必要資金に達する運用資金を算出し、算出した前記運用資金を提示する請求項1に記載のポートフォリオ構築支援装置。
  5. 複数の金融商品のそれぞれについて、金融商品を識別する商品識別情報に対応付けて、前記金融商品を運用した場合の実績額に対して予測される変動率を示す予測リスク値を格納する金融商品格納部と、
    顧客を識別する顧客識別情報に対応付けて、前記顧客に予定される複数のライフイベントのそれぞれを識別するイベント識別情報、前記ライフイベントについて運用される運用資金、および、前記顧客により前記複数のライフイベントごとに選択された許容リスク値を格納するイベント格納部と、
    前記顧客について金融商品を提示する旨の要求を外部から受け付けた場合に、前記イベント格納部に格納されている複数の前記イベント識別情報のそれぞれに対応付けられた前記運用資金および前記許容リスク値を読み出し、読み出した前記運用資金の比率を係数として前記許容リスク値を加重平均した総合リスク値を算出する総合リスク算出部と、
    前記金融商品格納部を参照し、前記金融商品格納部に格納された金融商品を組み合わせたポートフォリオの予測リスク値が、前記総合リスク算出部により算出された前記総合リスク値よりも小さくなる、金融商品の組み合わせおよび比率を算出し、算出した組み合わせに含まれる複数の金融商品のそれぞれの商品識別情報および比率、並びに、前記総合リスク値の算出に用いられた前記複数のイベント識別情報を出力する金融商品提示部と
    を備えるポートフォリオ構築支援装置。
  6. 前記金融商品格納部は、前記金融商品に対して期待される利益率を示す期待収益率を、前記金融商品の前記商品識別情報に対応付けてさらに格納し、
    前記イベント格納部は、前記イベント識別情報に対応付けて必要資金をさらに格納し、
    前記総合リスク算出部は、前記要求を受け付けた場合に、前記イベント格納部に格納されている前記複数のイベント識別情報に対応付けられている前記必要資金および前記運用資金を読み出し、読み出した前記必要資金の合計および前記運用資金の合計を算出し、前記合計に基づいて、要求収益率をさらに算出し、
    前記金融商品提示部は、前記ポートフォリオの予測リスク値が、前記総合リスク算出部により算出された前記総合リスク値よりも小さく、かつ、前記ポートフォリオの期待収益率が、前記総合リスク算出部により算出された前記期待収益率よりも大きい、金融商品の組み合わせおよび比率を算出する請求項5に記載のポートフォリオ構築支援装置。
  7. 前記イベント格納部は、前記イベント識別情報に対応付けて、前記イベント識別情報により識別される前記ライフイベントが予定されている時期を示す予定時期をさらに格納し、
    前記総合リスク算出部は、前記要求を受け付けた場合に、前記イベント格納部に格納されている前記予定時期ごとに、前記イベント格納部に格納されている前記複数のライフイベントのうち、当該予定時期以上の予定時期を有するライフイベントについて、前記総合リスク値および前記要求収益率を算出し、
    前記金融商品提示部は、前記予定時期ごとに、ポートフォリオが全体として、前記総合リスク算出部により算出された前記予定時期ごとの前記総合リスク値以下の予測リスク値、および、前記予定時期ごとの前記要求収益率以上の期待収益率、を有する金融商品の組み合わせ及び比率を算出する請求項6に記載のポートフォリオ構築支援装置。
  8. 前記総合リスク算出部は、前記イベント識別情報により識別されるライフイベント毎に、前記ライフイベントの前記運用資金から前記必要資金を得るための要求収益率を算出し、
    前記顧客識別情報に対応付けて、前記金融商品提示部により出力された前記ポートフォリオに含まれる前記複数の金融商品の前記商品識別情報および前記複数のイベント識別情報、前記比率に基づく現在の運用資金、並びに、外部から取得した前記複数の金融商品における各々の現在の実績額を格納する実績格納部と、
    運用実績を提示する旨の要求を外部から受け付けた場合に、前記実績額に対応付けて前記実績格納部に格納されている前記複数のイベント識別情報のそれぞれの前記運用資金を読み出して合計額を算出し、算出した前記合計額を前記実績格納部に格納されている前記実績額から差し引いた差額を算出し、算出した前記差額を、前記複数のイベント識別情報のそれぞれに対応付けられた前記運用資金と前記要求収益率との積の比に分配して、前記複数のライフイベントのそれぞれに対する実績額を算出し、出力する実績分配部と
    をさらに備える請求項7に記載のポートフォリオ構築支援装置。
  9. 前記金融商品格納部は、前記商品識別情報に対応付けて前記金融商品の運用期間をさらに格納し、
    前記金融商品提示部は、前記予定時期ごとに前記ポートフォリオに含まれる前記金融商品の組み合わせおよび比率を算出する場合に、前記金融商品格納部に格納された金融商品のうち、前記予定時期以下の運用期間に対応付けられた前記商品識別情報で識別される金融商品を用いて前記組み合わせおよび比率を算出する請求項8に記載のポートフォリオ構築支援装置。
  10. 前記金融商品提示部は、前記イベント格納部に格納されている前記複数のイベント識別情報により識別される前記複数のライフイベントに対応付けて、前記予測リスク値と前記期待収益率との関係および前記許容リスク値、前記運用資金を前記ポートフォリオで運用した場合の実績額の予測値、並びに、前記予定時期、必要資金および前記運用資金、を表示画面上に並べて表示する請求項9に記載のポートフォリオ構築支援装置。
  11. 前記顧客識別情報に対応付けて、前記金融商品提示部により出力された前記ポートフォリオに含まれる前記複数の金融商品の前記商品識別情報および前記イベント識別情報、前記ポートフォリオの予測リスク値、並びに、外部から取得した前記複数の金融商品における各々の現在の実績額を格納する実績格納部と、
    前記実績格納部により格納されている前記実績額の合計額が、予め定められた第一の閾値より大きいか否かを判断し、大きい場合に、前記顧客識別情報を含む超過通知を前記金融商品提示部に受け渡す実績判断部と
    をさらに備え、
    前記金融商品提示部は、前記実績判断部から前記超過通知を受け取った場合に、前記超過通知に含まれている前記顧客識別情報に対応付けて前記実績格納部に格納されている前記ポートフォリオの前記予測リスク値を読み出し、新たなポートフォリオについて、前記新たなポートフォリオの予測リスク値が、読み出した前記予測リスク値よりも小さい、金融商品の新たな組み合わせおよび比率を算出し、新たな組み合わせに含まれる前記複数の金融商品の前記複数の商品識別情報、および、前記複数の金融商品のそれぞれを組み合わせる前記比率を、買い替えを提案する旨の情報と共に、前記顧客識別情報により識別される前記顧客に対応付けて出力する請求項5に記載のポートフォリオ構築支援装置。
  12. 前記実績判断部は、前記合計額が、予め定められた第二の閾値より小さいか否かを判断し、小さい場合に、その旨を警告する請求項11に記載のポートフォリオ構築支援装置。
  13. 顧客を識別する顧客識別情報に対応付けて、前記顧客に予定される複数のライフイベントのそれぞれを識別するイベント識別情報、前記ライフイベントが予定されている時期を示す予定時期、前記ライフイベント時に必要となる資金を示す必要資金、および、前記予定時期までの運用を予定している前記必要資金の原資としての運用資金の入力を受け付け、
    入力された前記顧客識別情報および前記イベント識別情報毎に、前記予定時期において前記運用資金から前記必要資金を得る要求収益率を算出し、
    複数の金融商品のそれぞれについて、金融商品を識別する商品識別情報に対応付けて、前記金融商品を運用した場合の期待収益率、前記期待収益率に対して予測される変動率を示す予測リスク値、および、前記複数の金融商品間の共分散を金融商品格納部に格納し、
    前記金融商品格納部を参照し、前記金融商品格納部に格納されている複数の金融商品を組み合わせたポートフォリオの期待収益率が、前記要求収益率よりも大きく、前記共分散に基づく前記ポートフォリオの予測リスク値がより低い、前記ポートフォリオに含まれる複数の金融商品の組み合わせおよび比率並びに前記ポートフォリオの前記予測リスク値を、前記顧客識別情報および前記イベント識別情報毎に算出し、算出した前記予測リスク値を前記ライフイベントに対応付けて提示するポートフォリオ構築支援方法。
  14. ポートフォリオを提示するポートフォリオ構築支援装置を制御するプログラムであって、前記ポートフォリオ構築支援装置に、
    顧客を識別する顧客識別情報に対応付けて、前記顧客に予定される複数のライフイベントのそれぞれを識別するイベント識別情報、前記ライフイベントが予定されている時期を示す予定時期、前記ライフイベント時に必要となる資金を示す必要資金、および、前記予定時期までの運用を予定している前記必要資金の原資としての運用資金の入力を受け付けるイベント入力機能、
    前記イベント入力機能により入力された前記顧客識別情報および前記イベント識別情報毎に、前記予定時期において前記運用資金から前記必要資金を得る要求収益率を算出する要求収益率算出機能、
    複数の金融商品のそれぞれについて、金融商品を識別する商品識別情報に対応付けて、前記金融商品を運用した場合の期待収益率、前記期待収益率に対して予測される変動率を示す予測リスク値、および、前記複数の金融商品間の共分散を格納する金融商品格納機能、および、
    前記金融商品格納機能を参照し、前記金融商品格納機能に格納されている複数の金融商品を組み合わせたポートフォリオの期待収益率が、前記要求収益率算出機能により算出された前記要求収益率よりも大きく、前記共分散に基づく前記ポートフォリオの予測リスク値がより低い、前記ポートフォリオに含まれる複数の金融商品の組み合わせおよび比率並びに前記ポートフォリオの前記予測リスク値を、前記顧客識別情報および前記イベント識別情報毎に算出し、算出した前記予測リスク値を前記ライフイベントに対応付けて提示する金融商品提示機能
    を実現させるプログラム。
  15. 複数の金融商品のそれぞれについて、金融商品を識別する商品識別情報に対応付けて、前記金融商品を運用した場合の実績額に対して予測される変動率を示す予測リスク値を金融商品格納部に格納し、
    顧客を識別する顧客識別情報に対応付けて、前記顧客に予定される複数のライフイベントのそれぞれを識別するイベント識別情報、前記ライフイベントについて運用される運用資金、および、前記顧客により前記複数のライフイベントごとに選択された許容リスク値をイベント格納部に格納し、
    前記顧客について金融商品を提示する旨の要求を外部から受け付けた場合に、前記イベント格納部に格納されている複数の前記イベント識別情報のそれぞれに対応付けられた前記運用資金および前記許容リスク値を読み出し、読み出した前記運用資金の比率を係数として前記許容リスク値を加重平均した総合リスク値を算出し、
    前記金融商品格納部を参照し、前記金融商品格納部に格納された金融商品を組み合わせたポートフォリオの予測リスク値が、前記総合リスク値よりも小さくなる、金融商品の組み合わせおよび比率を算出し、算出した組み合わせに含まれる複数の金融商品のそれぞれの商品識別情報および比率、並びに、前記総合リスク値の算出に用いられた前記複数のイベント識別情報を出力するポートフォリオ構築支援方法。
  16. ポートフォリオを提示するポートフォリオ構築支援装置を制御するプログラムであって、前記ポートフォリオ構築支援装置に、
    複数の金融商品のそれぞれについて、金融商品を識別する商品識別情報に対応付けて、前記金融商品を運用した場合の実績額に対して予測される変動率を示す予測リスク値を格納する金融商品格納機能、
    顧客を識別する顧客識別情報に対応付けて、前記顧客に予定される複数のライフイベントのそれぞれを識別するイベント識別情報、前記ライフイベントについて運用される運用資金、および、前記顧客により前記複数のライフイベントごとに選択された許容リスク値を格納するイベント格納機能、
    前記顧客について金融商品を提示する旨の要求を外部から受け付けた場合に、前記イベント格納機能に格納されている複数の前記イベント識別情報のそれぞれに対応付けられた前記運用資金および前記許容リスク値を読み出し、読み出した前記運用資金の比率を係数として前記許容リスク値を加重平均した総合リスク値を算出する総合リスク算出機能、および、
    前記金融商品格納機能を参照し、前記金融商品格納機能に格納された金融商品を組み合わせたポートフォリオの予測リスク値が、前記総合リスク算出機能により算出された前記総合リスク値よりも小さくなる、金融商品の組み合わせおよび比率を算出し、算出した組み合わせに含まれる複数の金融商品のそれぞれの商品識別情報および比率、並びに、前記総合リスク値の算出に用いられた前記複数のイベント識別情報を出力する金融商品提示機能
    を実現させるプログラム。
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