JP4921572B2 - 債券特性算出システムおよびスプレッド変化率算出システム - Google Patents

債券特性算出システムおよびスプレッド変化率算出システム Download PDF

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本発明は、債券市場における平均スプレッドの変化に対する各債券またはポートフォリオの特性を求めるためのコンピュータシステムに関する。
債券市場で資金運用したときに、運用成績の評価は、債券市場の平均(市場全体)の収益率を基準(ベンチマーク)として行われることが多い。すなわち、債券市場で資金を運用するファンドマネージャーは、自己のポートフォリオが、ベンチマークを上回る収益をあげることを目標とする。このような運用を「ベンチマークビート(上回る)型」という。
ポートフォリオを構築する際に、ファンドマネージャーは市場全体の金利水準の変化、および日本国債とのスプレッド(利回りの格差)水準の変化を予測する。そして、この予測結果に基づいて、市場のベンチマークを上回るように、ポートフォリオの銘柄の入れ替え等を行う。このとき、金利水準の予測結果に基づいて、ポートフォリオ全体のデュレーションまたは修正デュレーションを調整し、ベンチマークビート型のポートフォリオを構築する。ここで、デュレーションまたは修正デュレーションとは、金利変化に対する個別の債券またはポートフォリオ全体の価格または価値の感応度を表すものである。
これに対して、スプレッド水準の予測結果に基づく調整は、従来は、国債、事業債等の債券種別の構成比と、ベンチマークの構成比との比較に基づく銘柄の入れ替えによる調整であった。
しかしながら、スプレッド水準の変化に関しては、金利変化におけるデュレーション等に相当するような、定量的な尺度がなかった。このため、ファンドマネージャの経験や勘に基づいて、ポートフォリオが構築されていた。
そこで、本発明の目的は、市場のスプレッド水準の変化に対する個別の債券の特性を明らかにするための尺度を求めるためのシステム等を提供することである。
また、本発明の他の目的は、市場のスプレッド水準の変化に対するポートフォリオ全体の特性を明らかにするための尺度を求めるためのシステム等を提供することを目的とする。
本発明の第一の態様によれば、以下の処理を行う。すなわち、算出対象の銘柄の債券について、互いに異なるN時点(Nは2以上)における個別スプレッドを示す情報と、前記個別スプレッドと同じN時点における市場平均スプレッドを示す情報とを記憶する手段から、N個の個別スプレッドを示す情報およびN個の市場平均スプレッドを示す情報を取得する。当該N個の個別スプレッドおよびN個の市場平均スプレッドに基づいて、前記算出対象銘柄の債券について、市場平均スプレッドの変化に対する個別スプレッドの変化の感応度を算出する。
本発明の第二の態様によれば、以下の処理を行なう。すなわち、ポートフォリオを構成する複数の銘柄の債券について、当該ポートフォリオにおける各銘柄の債券の構成比に関する情報を記憶する手段から、前記債券の構成比に関する情報を取得する。前記ポートフォリオを構成する全銘柄について、市場の金利水準の変化に対する債券価格の変化の感応度に関する情報を記憶する手段から前記債券価格の変化の感応度に関する情報を取得する。前記全銘柄について、市場のスプレッド水準の変化に対する各銘柄の個別スプレッドの変化の感応度に関する情報を記憶する手段から前記個別スプレッドの変化の感応度に関する情報を取得する。前記債券の構成比に関する情報と、前記債券価格の変化の感応度に関する情報と、前記個別スプレッドの変化の感応度に関する情報とに基づいて、市場のスプレッド水準の変化に対する前記ポートフォリオの価値の変化の感応度を算出する。
本発明によれば、市場のスプレッド水準の変化に対する個別の債券の特性を明らかにするための尺度を求めることができる。
さらに、本発明によれば、市場のスプレッド水準の変化に対するポートフォリオ全体の特性を明らかにするための尺度を求めることができる。
本発明の一実施形態に係る債券特性およびポートフォリオ特性算出システムの全体構成を示すブロック図である。 各処理部と、データベース群41〜45および各記憶部35、36との間のデータの流れ図である。 (a)は、国債属性データベース41および非国債非事業債属性データベース43が記憶するデータの種類を示す説明図であり、(b)は、事業債属性データベース42が記憶するデータの種類を示す説明図である。 債券日次データベース44が記憶するデータの種類を示す説明図である。 債券インデックスデータベース45が記憶するデータの種類を示す説明図である。 個別スプレッドの算出方法を説明するための図である。 個別スプレッドと平均スプレッドのそれぞれの差分の算出方法を説明するための図である。 実績スプレッド感応度の算出方法の一例を説明するための図である。 推定スプレッド感応度の算出方法の一例を説明するための図である。 PSBとデュレーションをベンチマークと同一にしたファンドと、ベンチマークの収益率の変動を示すグラフである。 PSBの異なるファンドと、ベンチマークの収益率の変動を示すグラフである。 出力帳票の一例を示す図である。 出力帳票の他の一例を示す図である。 デュレーションおよびポートフォリオ・スプレッドベータを統合管理して、ポートフォリオを構築するためのイメージ図である。
以下、本発明の一実施形態に係る債券特性およびポートフォリオ特性を算出するコンピュータシステム1について、図面を用いて説明する。
図1は、コンピュータシステム1の全体構成図を示す。本システム1は、債券市場における指標等を算出する債券インデックス算出システム2と、債券の価格感応度を算出する価格感応度算出システム3と、データベース群41〜45とを備える。債券インデックス算出システム2および価格感応度算出システム3は、いずれもコンピュータシステムにより構成される。以下に説明する各処理部または各機能は、たとえば、コンピュータが各処理を行うためのアプリケーションプログラムを実行することにより実現される。また、本システム1は1台のコンピュータを用いて実現することもできるし、複数台のコンピュータを用いて、処理を分散して実現することもできる。
債券インデックス算出システム2は、内部機能として時価ウェイト算出部21、個別スプレッド算出部22、平均スプレッド算出部23、無リスクレートカーブ算出部24、および、修正デュレーション算出部25の各処理部を有している。
価格感応度算出システム3は、実績スプレッド感応度算出部31、推定スプレッド感応度算出部32、および、ポートフォリオ・スプレッドベータ(PSB)算出部33の各処理部と、債券特性記憶部35およびポートフォリオ情報記憶部36を有している。
債券特性記憶部35は、個別の債券またはポートフォリオ全体の特性に関する情報を記憶する。たとえば、上記各処理部31,32,33が算出する各銘柄の個別スプレッド感応度、推定スプレッド感応度、および、スプレッドベータ、および、自己のポートフォリオのポートフォリオ・スプレッドベータと、市場全体のポートフォリオ・スプレッドベータ(各用語については後述する)を記憶する。
ポートフォリオ情報記憶部36は、自己のポートフォリオに関する情報を記憶する。たとえば、ポートフォリオを構成する複数の銘柄の債券について、当該ポートフォリオにおける各銘柄の債券の構成比に関する情報を記憶している。たとえば、ポートフォリオを構成する銘柄の単位数と、当該銘柄の市場全体での単位数とを記憶する。
本システム1が備えるデータベース群は、国債属性データベース41、事業債属性データベース42、非国債非事業債属性データベース43、債券日次データベース44、および債券インデックスデータベース45を有している。
国債属性データベース41、事業債属性データベース42および非国債非事業債属性データベース43(以下、まとめて「債券属性データベース」という。)は、後に具体的に説明する通り、それぞれの債券種別の債券の属性情報を記憶している。すなわち、国債属性データベース41は、日本国債(以下、単に「国債」という。)の各銘柄ごとの属性に関する情報を管理する。事業債属性データベース42は、事業債の各銘柄ごとの属性に関する情報を管理する。非国債非事業債属性データベース43は、地方債、政府保証債等の国債および事業債以外の債券について、各銘柄ごとの属性情報を管理する。これらの情報は、図示しない登録画面からオペレータが登録することができる。
具体的には、図3(a)、図3(b)に示すように、国債属性データベース41および非国債非事業債属性データベース43は、データ項目として債券の発行主体を表す発行体コード411(431)と、国債、地方債、事業債等の債券種別412(432)と、当該銘柄の債券を一意に識別するための債券コード413(433)と、債券銘柄名414(434)と、当該銘柄の債券の残存額415(435)と、当該銘柄の債券の満期日416(436)と、当該銘柄の債券のクーポンレート417(437)とを有している。事業債属性データベース42は、データ項目として、同様に発行体コード421、債券種別422、債券コード423、債券銘柄名424、残存額425、満期日426およびクーポンレート426を有し、さらに発行体が所属する業種428を有している。
債券日次データベース44は、各債券について、取引日ごとの市場におけるさまざまな情報(たとえば、取引データ、格付等)を記憶している。たとえば、図4に示すように、債券日次データベース44はデータ項目として、取引日441、債券コード442、利回り443、時価444、格付445、残存期間446および該当期間国債利回り447を有している。格付445は、複数の格付け機関による格付(ここでは、格付1〜4の4つ)を持つことができるようになっている。
債券インデックスデータベース45は、債券市場のインデックス等の価格感応度算出システムで用いる情報を記憶している。たとえば、図5に示すように、債券インデックスデータベース45は、データ項目として取引日451、当該取引日の平均スプレッド452、個別債券の債券コード453、当該債券の個別スプレッド454、および当該債券の修正デュレーション455を有している。債券インデックスデータベース45には、過去のデータを蓄積する。債券コード453、個別スプレッド454、および修正デュレーション455は、それぞれ、個別スプレッドおよび修正デュレーションを算出した銘柄分だけ有する。
図2は、債券インデックス算出システム2および価格感応度算出システム3の各処理部が、データベース群41〜45および各記憶部35、36に対してどのような情報をやり取りするのか示すデータの流れ図である。
無リスクレートカーブ算出部24は国債属性データベース41および債券日次データベース44を参照して、ある取引日(以下、「基準日」という。)における無リスクレートカーブ500を算出する。ここで、無リスクレートカーブとは、国債の利回り曲線(イールドカーブ)である。
具体的には、以下のような処理を行う。国債には残存期間が異なる複数の銘柄が存在する。そこで、無リスクレートカーブ算出部24は、各銘柄について、国債属性データベース41から満期日416を取得して残存年数を求める。無リスクレートカーブ算出部24は、さらに、債券日次データベース44から各銘柄の基準日の利回り443を取得する。そして、たとえば図6に示すような残存年数と利回りをそれぞれX軸およびY軸にとったX−Y平面上に、各銘柄の利回りデータ501(図中の×。図中では1ヵ所のみ符号を付す。)をプロットする。プロットされたデータ501に基づき、たとえば、3次スプライン補間等を行って無リスクレートカーブ500を算出する。
個別スプレッド算出部22は、債券日次データベース44を参照し、無リスクレートカーブ算出部24が算出した無リスクレートカーブ500を用いて、各銘柄の個別のスプレッドSPiを算出する。個別スプレッド算出部22は、ここで算出した個別スプレッドを、債券インデックスデータベース45に登録する。個別スプレッドの算出は、債券日次データベース44に利回り等の取引データが記憶されている銘柄から構成される銘柄群を対象とする。
具体的には、個別スプレッド算出部22は、事業債属性データベース42および非国債非事業債属性データベース43から、対象銘柄の満期日426、436を取得して残存年数を求める。個別スプレッド算出部22は、債券日次データベース44から、各債券の基準日の利回り443を取得する。各銘柄の残存年数と利回りに応じて、図6に示すX−Y平面上に利回りデータ502(図中の●。図中では1ヵ所のみ符号を付す。)をプロットして個別スプレッドを求める。すなわち、各債券について、同じ残存年数の国債との利回りの格差を求め、これを個別スプレッドSPiとする。
なお、本実施形態では、各債券のスプレッドとして国債との利回りの格差を用いるが、必ずしもこれに限定されない。たとえば、国債以外の基準となる債券の利回りとの格差、またはスワップレート等の基準となる利回りとの格差をスプレッドとしてもよい。
時価ウェイト算出部21は、債券属性データベース41、42、43および債券日次データベース44を参照して、インデックス対象銘柄について、その対象銘柄全体の時価総額に占める各銘柄の時価総額の割合(時価ウェイト:Wi)を算出する。
具体的には、時価ウェイト算出部21は、債券属性データベース41、42、43から、各債券の残存額415、425、435を取得する。債券日次データベース44からは、基準日の各債券の時価444を取得する。各債券の時価ウェイトWiは、以下の式で求まる。
Figure 0004921572
なお、数1では、償還価格が100円の債券を対象としている。
平均スプレッド算出部23は、個別スプレッド算出部22が算出した個別スプレッドSPi、および時価ウェイト算出部21が算出した時価ウェイトWiを取得して、基準日の市場の平均スプレッドSPAVを算出する。平均スプレッド算出部23は、ここで算出した平均スプレッドSPAVを、債券インデックスデータベース45に登録する。ここでは、特に事業債の平均スプレッドを、以下の式で算出する。
Figure 0004921572
修正デュレーション算出部25は、債券属性データベース41、42、43を参照して、各銘柄のデュレーションDurおよび修正デュレーションMDurを算出する。具体的には以下の式で算出する。修正デュレーション算出部25は、ここで算出した修正デュレーションMDurを債券インデックスデータベース45に登録する。
Figure 0004921572
i:i番目のキャッシュフロー(=クーポン+償還金)
i:キャッシュフロー発生までの期間
r:半年複利年利回り
Figure 0004921572
なお、数3および数4では、半年ごとにクーポンの支払があるタイプの債券を対象としている。
ここで、デュレーションDurおよび修正デュレーションMDurは、市場の金利水準の変化に対する各債券の価格変化の感応度(金利感応度)を示すものであることが知られている。
以上説明した処理により、債券インデックス算出システム2は、債券インデックスを算出し、債券インデックスデータベース45に蓄積する。債券インデックス算出システム2は、随時処理を行い債券インデックスを算出することができる。
価格感応度算出システム3は、債券インデックスデータベース45に蓄積されたデータに基づいて、以下に説明するような統計的な処理を行う。処理結果の信頼性を確保するためには、ある程度以上のポイント数のデータが必要である。そこで、本実施形態においては、月末取引日の債券インデックスが、たとえば40ヶ月分以上蓄積されている場合に以下の処理を行うものとする。
実績スプレッド感応度算出部31は、債券インデックスデータベース45を参照し、個別スプレッドが算出されている各銘柄について実績スプレッド感応度SPSACTを算出する。実績スプレッド感応度算出部31は、算出した実績スプレッド感応度を債券特性記憶部35に記憶する。
ここで、「スプレッド感応度」とは、市場の平均スプレッドの変化に対する各債券の個別スプレッドの変化率をいう。すなわち、スプレッド感応度は、平均スプレッドが1ポイント変化したときに、各債券の個別のスプレッドがどれだけ変化するかを定量的に示すものである。したがって、スプレッド感応度は、市場のスプレッド水準の変化に対する各債券の個別スプレッドへの影響度を表している。
また、当該銘柄の個別スプレッドから算出したスプレッド感応度を「実績スプレッド感応度」といい、後述する処理により実績スプレッド感応度から推定したスプレッド感応度を「推定スプレッド感応度」という。特に区別せず、単に「スプレッド感応度」というときは、実績スプレッド感応度および推定スプレッド感応度のいずれも含むものとする。
実績スプレッド感応度は、具体的には以下のように算出する。まず、債券インデックスデータベース45から過去40ヶ月分の平均スプレッド452、およびスプレッド感応度算出対象銘柄の個別スプレッド454を取得する。本実施形態では、個別スプレッドの数が40ヶ月分に満たない場合でも、一定数(たとえば12ヶ月分)以上ある銘柄は、実績スプレッド感応度の算出対象銘柄とする。個別スプレッドの数が一定数に満たない銘柄については、実績スプレッド感応度の算出対象外とする。したがって、実績スプレッド感応度の算出対象銘柄群と算出対象外銘柄群とが存在する。
図7に示すように、前月末の個別スプレッドSPとの差分(変化量)ΔSP、および前月末の平均スプレッドSPAVとの差分(変化量)ΔSPAVを求める。そして、図8に示すような、平均スプレッドの変化量ΔSPAVをX軸、個別スプレッドの変化量ΔSPをY軸としたX−Y平面上にデータ601(図中の●。図中では1ヵ所のみ符号を付す。)をプロットする。このデータに基づいて、単回帰分析、たとえば最小二乗法を用いて直線に近似する。すなわち、Y=AX+Bの形に近似して、AとBを求める。ここで求めたAが、すなわち実績スプレッド感応度SPSACTである。この処理を各銘柄について行い、各銘柄のごとに実績スプレッド感応度を算出する。なお、本実施形態では単回帰分析を用いているが、必ずしもこれに限定されない。たとえば、単回帰分析以外の線形近似、あるいは、任意の多項式近似を用いてもよい。
推定スプレッド感応度算出部32は、債券特性記憶部35、事業債属性データベース42、および非国債非事業債属性データベース43を参照して、実績スプレッド感応度および債券属性に基づいてスプレッドベータを推定し、推定スプレッド感応度SPSESTを得る。推定スプレッド感応度算出部32は、算出した推定スプレッド感応度を債券特性記憶部35に記憶する。スプレッド感応度の推定は、業種ごと、または債券種別ごとに行う。
たとえば、実績スプレッド感応度の算出対象外に分類される銘柄は、発行されてから間もない銘柄が含まれる。これは以下の理由による。つまり、これらは月末データのデータ数が少ないので、実績スプレッド感応度を算出しても、その信頼度は十分でないと考えられる。このため、そのような銘柄については、他の銘柄の実績スプレッド感応度から推定してスプレッドベータを求めることとした。また、同様に実績スプレッド感応度の算出対象外である一部の地方債等のように、時価等の市場での取引データを十分に収集できない銘柄についても、スプレッド感応度を推定する。
さらに、実績スプレッド感応度は、実測値に基づいて算出されたものであるため、さまざまな特殊要因による誤差を包含すると考えられる。このため、後述するスプレッドベータおよびポートフォリオ・スプレッドベータの算出に用いるために、実績スプレッド感応度の算出対象銘柄についても、推定スプレッド感応度を算出することが好ましい。
具体的には、同一の業種(非国債非事業債については債券種別)に属する銘柄について、推定スプレッド感応度算出部32は、事業債属性データベース42および非国債非事業債属性データベース43から、格付445と残存期間446を取得する。格付けは複数存在するので、以下の処理では一定のルールに基づき、最適な格付445を用いる。推定スプレッド感応度算出部32は、実績スプレッド感応度が算出されている銘柄について、さらに債券特性記憶部35から実績スプレッド感応度を取得する。
そして、実績スプレッド感応度の算出対象銘柄については、図9に示すような、格付BRをX軸、残存年数NをY軸、スプレッド感応度SPSをZ軸にとった3次元空間にデータ701(図中の×。図中では1ヵ所のみ符号を付す。)をプロットする。プロットされたデータ701に基づいて、重回帰分析を行い、当該3次元空間内の平面703に近似する。すなわち、推定スプレッド感応度算出部32は、Z=aX+bY+cのa,b,cを決定する。したがって、少なくとも3つ以上のデータ701が必要である。このようにして、同一業種について、一つの平面を求める。これは、同一の業種の債券は、共通した性質を有すると考えられるからである。なお、本実施形態では、スプレッド感応度の推定に格付と残存年数を用いたが、必ずしもこれに限定されない。たとえば、格付と残存年数に加えて、他の債券属性を用いてもよい。
実績スプレッド感応度の算出対象外の銘柄については、上で求めた平面703と、債券の残存年数Niおよび格付BRiから推定スプレッド感応度SPSESTiを算出する。実績スプレッド感応度が求められている銘柄の債券についても同様に、推定スプレッド感応度SPSESTjを求める。
ポートフォリオ・スプレッドベータ算出部33は、債券特性記憶部35を参照して、各銘柄のスプレッドベータβを算出する。また、ポートフォリオ・スプレッドベータ算出部33は、さらに、ポートフォリオ情報記憶部36を参照し、各銘柄のスプレッドベータおよびポートフォリオ情報に基づいて、ポートフォリオ・スプレッドベータ(以下、「PSB」と称する。)を算出する。ポートフォリオ・スプレッドベータ算出部33は、算出したスプレッドベータ、およびPSBを債券特性記憶部35に記憶する。
ここで、「スプレッドベータ」とは、各銘柄のスプレッド感応度と金利感応度との積をいう。すなわち、スプレッドベータは、平均スプレッドが1ポイント変化したときに、各債券の価格がどれだけ変化するかを定量的に示すものである。したがって、スプレッドベータは、市場のスプレッド水準の変化に対する債券の価格変化の感応度(各債券の価格感応度)を表している。
また、「ポートフォリオ・スプレッドベータ(PSB)」とは、ポートフォリオを構成する各銘柄のスプレッドベータと当該銘柄が当該ポートフォリオに占める割合との積の総和をいう。すなわち、PSBは、市場の平均スプレッドが1ポイント変化したときに、そのポートフォリオ価値がどの程度変化するかを定量的に示すものである。したがって、PSBは、市場のスプレッド水準の変化に対するポートフォリオ価値の変化の感応度(ポートフォリオ価値感応度)を表している。
具体的には、ポートフォリオ・スプレッドベータ算出部33は、債券特性記憶部35から推定スプレッド感応度を取得し、債券インデックスデータベース45から修正デュレーションを取得する。そして、各銘柄について、スプレッドベータとして推定スプレッド感応度および修正デュレーションの積を求める。
また、ポートフォリオ・スプレッドベータ算出部33は、ポートフォリオ情報記憶部36、債券属性データベース41、42、43および債券日次データベース44を参照して、時価ウェイト算出部21と同様の処理により、各銘柄のポートフォリオにおける時価ウェイトを算出する。ポートフォリオ・スプレッドベータ算出部33は、各銘柄のスプレッドベータと時価ウェイトの積を求め、ポートフォリオを構成する全銘柄について、この積の総和を算出する。この総和がPSBである。ポートフォリオ・スプレッドベータ算出部33は、自己のポートフォリオのみならず、市場全体を一つのポートフォリオとみて、市場のPSBも算出する。
なお、本実施形態では、ポートフォリオ・スプレッドベータ算出部33の処理で推定スプレッド感応度を用いているが、必ずしもこれに限定されない。すなわち、実績スプレッド感応度を用いてもよい。また、同様に、修正デュレーションの代りにデュレーションを用いてもよい。
上記実施形態で求めた自己のポートフォリオのPSBと、市場全体のPSBとを比較することにより、市場のスプレッドが変化したときに、ベンチマーク(市場平均)の収益変化に対して、自己のポートフォリオの収益変化の程度を定量的に把握することができる。その検証結果を、図10および図11に示す。
図10は、PSBおよびデュレーションをベンチマークと同一にしたファンドの収益率、およびベンチマークの収益率の推移を示している。このグラフの横軸は時間(年月)、縦軸は1999年3月末を基準とした累積収益率(左軸)およびポートフォリオとベンチマークの収益率の差(右軸)である。すなわち、両者はほぼ重なっていることが分かる。
図11では、ベンチマークとPSBが同一(PSB=1.2)のファンド、PSBが1.8のファンド、PSBが0.6のファンド、および、ベンチマークのそれぞれの収益率の推移を示している。このグラフも、横軸は時間(年月)、縦軸は1999年3月末を基準とした累積収益率である。
これらのグラフから明らかなように、債券市場で資金を運用するファンドマネージャーは、スプレッドの変動予測結果を含むシナリオに基づいて、ポートフォリオの銘柄入れ替え等を行ってPSBを調整することにより、ベンチマークを上回る収益をあげることができる。もしくは、PSBがベンチマークと同じになるように調整することにより、自己のポートフォリオの収益がベンチマークの収益に追随することを可能とする。
さらに、図14に示すように、ここで説明したPSBの調整と、従来の金利水準の予測結果に基づくデュレーション調整とを組み合わせて統合管理し、個別銘柄を選別してポートフォリオを構築することにより、より確実にリスクを把握することができるようになる。
また、債券特性記憶部35に記憶された債券またはポートフォリオの特性を示す各種情報は、図示しない出力手段により出力することができる。たとえば、図12および図13に示す帳票を出力する。
図12では、ベンチマークと自己のポートフォリオについて、債券種別ごとにそれぞれの特性を対比した帳票の一例を示している。図13では、あるファンドについてのさまざまな情報と併せて、本システム1で算出した情報を表示した帳票例を示している。
なお,上記実施形態において、特定の機能を実現する場合、その機能実現のために必要な処理部のみを残し、その他の処理部等を省略することができる。
1…コンピュータシステム、2…債券インデックス算出システム、3…価格感応度算出システム、21…時価ウェイト算出部、22…個別スプレッド算出部、23…平均スプレッド算出部、24…無リスクレートカーブ算出部、25…修正デュレーション算出部、31…実績スプレッド感応度算出部、32…推定スプレッド感応度算出部、33…ポートフォリオ・スプレッドベータ算出部。

Claims (6)

  1. コンピュータシステムによって構成され、債券の価格感応度を算出する価格感応度算出システムであって、
    市場の金利水準の変化に対する各債券の価格変化の感応度(金利感応度)に関する情報を記憶する債券インデックスデータベースと、
    各債券の残存額を含む、それぞれの種別の債券の属性情報を記憶している債券属性データベースと、
    基準日の各債券の時価を含む、各債券について、取引日ごとの市場における情報を記憶している債券日次データベースと、に接続され、
    前記コンピュータシステムは、
    ポートフォリオを構成する複数の銘柄の債券について、当該ポートフォリオにおける各銘柄の構成比に関する情報を記憶するポートフォリオ情報記憶部と、
    前記ポートフォリオを構成する銘柄について、市場のスプレッド水準の変化に対する個別スプレッドの変化の感応度(スプレッド感応度)に関する情報を記憶する債券特性記憶部と、
    市場のスプレッド水準の変化に対する前記ポートフォリオ価値の変化の感応度を算出するポートフォリオ・スプレッドベータ算出手段と、
    前記債券特性記憶部に記憶された債券の特性に関する情報を出力する出力手段と、 を備え、
    前記ポートフォリオ・スプレッドベータ算出手段は、
    前記債券特性記憶部から前記スプレッド感応度に関する情報を取得し、前記債券インデックスデータベースから前記金利感応度に関する情報を取得して、各銘柄についての、スプレッド感応度と金利感応度との積(スプレッドベータ)を求める手段と、
    前記債券属性データベースから前記各債券の残存額を取得し、前記債券日次データベースから前記基準日の各債券の時価を取得して、次式により、各銘柄の前記ポートフォリオにおける時価ウェイトを算出する手段と、
    Figure 0004921572
    前記各銘柄のスプレッドベータと前記時価ウェイトとの積を求める手段と、
    前記ポートフォリオを構成する全銘柄について、前記求めた積の総和を算出して、ポートフォリオ・スプレッドベータを求める手段と、
    前記得られたポートフォリオ・スプレッドベータを、前記債券特性記憶部に記憶させる手段と、を有すること、を特徴とする価格感応度算出システム。
  2. 請求項1に記載の価格感応度算出システムにおいて、
    前記コンピュータシステムは、
    前記各銘柄の債券のうち、算出対象となる債券について、市場の平均スプレッドの変化に対する各債券の個別スプレッドの変化率を示す実績スプレッド感応度を算出する実績スプレッド感応度算出手段をさらに備え、
    前記実績スプレッド感応度算出手段は、
    前記債券インデックスデータベースに記憶されている、前記個別スプレッドを示す情報と、前記個別スプレッドと同じ時点における平均スプレッドを示す情報とを参照して、個別スプレッドが一定数以上ある銘柄を個別スプレッド算出対象銘柄群として、前月末の個別スプレッドSPとの差分(変化量)ΔSP、および、前月末の平均スプレッドSPAVとの差分(変化量)ΔSPAVを求める第1の手段と、
    平均スプレッドの変化量ΔSPAVをXとし、個別スプレッドの変化量ΔSPをYとして、当該銘柄についての個別スプレッド数のデータに基づいて単回帰分析を用いて、(Y=AX+B)の形に近似し、Aとして実績スプレッド感応度SPSACTを求める第2の手段と、
    前記第1の手段と前記第2の手段とにより、銘柄ごとに実績スプレッド感応度を算出させる手段と、
    前記銘柄ごとに算出された実績スプレッド感応度を前記債券特性記憶部に記憶させる手段と、を有し、
    前記ポートフォリオ・スプレッドベータ算出手段は、前記債券特性記憶部から前記スプレッド感応度に関する情報として、前記実績スプレッド感応度を取得することを特徴とする価格感応度算出システム。
  3. 請求項2に記載の価格感応度算出システムにおいて、
    前記債券属性データベースには、それぞれの債券種別の債券の属性情報として、債券の銘柄ごとに、各債券の残存期間および各債券の格付けを示す情報がさらに記憶され、
    前記コンピュータシステムは、
    スプレッド感応度を推定する推定スプレッド感応度算出手段を、さらに備え、
    前記推定スプレッド感応度算出手段は、
    前記債券特性記憶部に記憶される、前記銘柄群に属する3以上の銘柄の債券の前記実績スプレッド感応度と、前記債券属性データベースに記憶される、前記残存期間および格付けと、前記債券属性データベースに記憶される、前記銘柄群に属しない銘柄の債券の残存期間および格付けとを参照し、格付をX、残存年数をY、スプレッド感応度をZとして、重回帰分析を用いて、(Z=aX+bY+c)の係数a,b,cを決定する手段と、
    前記銘柄群に属しない銘柄の債券のスプレッド感応度を推定する演算を行う手段と、
    前記演算により推定された推定スプレッド感応度を、前記債券の特性に関する情報として、前記債券特性記憶部に記憶させる手段と、を有し、
    前記ポートフォリオ・スプレッドベータ算出手段は、前記債券特性記憶部から前記スプレッド感応度に関する情報として、前記推定スプレッド感応度を取得することを特徴とする価格感応度算出システム。
  4. コンピュータシステムによって構成され、債券特性を算出する債券特性算出システムであって、
    市場の金利水準の変化に対する各債券の価格変化の感応度(金利感応度)に関する情報を記憶する債券インデックスデータベースと、
    各債券の残存額を含む、それぞれの種別の債券の属性情報を記憶している債券属性データベースと、
    基準日の各債券の時価を含む、各債券について、取引日ごとの市場における情報を記憶している債券日次データベースと、
    債券の価格感応度を算出する価格感応度算出システムと、を備え、
    前記価格感応度算出システムは、
    ポートフォリオを構成する複数の銘柄の債券について、当該ポートフォリオにおける各銘柄の構成比に関する情報を記憶するポートフォリオ情報記憶部と、
    前記ポートフォリオを構成する銘柄について、市場のスプレッド水準の変化に対する個別スプレッドの変化の感応度(スプレッド感応度)に関する情報を記憶する債券特性記憶部と、
    市場のスプレッド水準の変化に対する前記ポートフォリオ価値の変化の感応度を算出するポートフォリオ・スプレッドベータ算出手段と、
    前記債券特性記憶部に記憶された債券の特性に関する情報を出力する出力手段と、を備え、
    前記ポートフォリオ・スプレッドベータ算出手段は、
    前記債券特性記憶部から前記スプレッド感応度に関する情報を取得し、前記債券インデックスデータベースから前記金利感応度に関する情報を取得し、スプレッド感応度と金利感応度との積を求める手段と、
    前記債券属性データベースから前記各債券の残存額を取得し、前記債券日次データベースから前記基準日の各債券の時価を取得して、次式により、各銘柄の前記ポートフォリオにおける時価ウェイトを算出する手段と、
    Figure 0004921572
    前記各銘柄のスプレッドベータと前記時価ウェイトとの積を求め、前記ポートフォリオを構成する全銘柄について、この積の総和を算出して、ポートフォリオ・スプレッドベータを求める手段と、
    前記得られたポートフォリオ・スプレッドベータを、前記債券特性記憶部に記憶させる手段と、を有することを特徴とする債券特性算出システム。
  5. 請求項4に記載の債券特性算出システムにおいて、
    前記価格感応度算出システムは、
    前記各銘柄の債券のうち、算出対象となる債券について、市場の平均スプレッドの変化に対する各債券の個別スプレッドの変化率を示す実績スプレッド感応度を算出する実績スプレッド感応度算出手段をさらに備え、
    前記実績スプレッド感応度算出手段は、
    前記債券インデックスデータベースに記憶されている、前記個別スプレッドを示す情報と、前記個別スプレッドと同じ時点における平均スプレッドを示す情報とを参照して、個別スプレッドが一定数以上ある銘柄を個別スプレッド算出対象銘柄群として、前月末の個別スプレッドSPとの差分(変化量)ΔSP、および、前月末の平均スプレッドSPAVとの差分(変化量)ΔSPAVを求める第1の手段と、
    平均スプレッドの変化量ΔSPAVをXとし、個別スプレッドの変化量ΔSPをYとして、当該銘柄についての個別スプレッド数のデータに基づいて単回帰分析を用いて、(Y=AX+B)の形に近似し、Aとして実績スプレッド感応度SPSACTを求める第2の手段と、
    前記第1の手段と前記第2の手段とにより、銘柄ごとに実績スプレッド感応度を算出させる手段と、
    前記銘柄ごとに算出された実績スプレッド感応度を前記債券特性記憶部に記憶させる手段と、を有し、
    前記ポートフォリオ・スプレッドベータ算出手段は、前記債券特性記憶部から前記スプレッド感応度に関する情報として、前記実績スプレッド感応度を取得することを特徴とする債券特性算出システム。
  6. 請求項5に記載の債券特性算出システムにおいて、
    前記債券属性データベースには、それぞれの債券種別の債券の属性情報として、債券の銘柄ごとに、各債券の残存期間および各債券の格付けを示す情報がさらに記憶され、
    前記価格感応度算出システムは、
    スプレッド感応度を推定する推定スプレッド感応度算出手段を、さらに備え、
    前記推定スプレッド感応度算出手段は、
    前記債券特性記憶部に記憶される、前記銘柄群に属する3以上の銘柄の債券の前記実績スプレッド感応度と、前記債券属性データベースに記憶される、前記残存期間および格付けと、前記債券属性データベースに記憶される、前記銘柄群に属しない銘柄の債券の残存期間および格付けとを参照し、格付をX、残存年数をY、スプレッド感応度をZとして、重回帰分析を用いて、(Z=aX+bY+c)の係数a,b,cを決定する手段と、
    前記銘柄群に属しない銘柄の債券のスプレッド感応度を推定する演算を行う手段と、
    前記演算により推定された推定スプレッド感応度を、前記債券の特性に関する情報として、前記債券特性記憶部に記憶させる手段と、を有し、
    前記ポートフォリオ・スプレッドベータ算出手段は、前記債券特性記憶部から前記スプレッド感応度に関する情報として、前記推定スプレッド感応度を取得することを特徴とする債券特性算出システム。
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