JP2009058928A - 液晶配向剤、液晶配向膜及び液晶表示素子 - Google Patents

液晶配向剤、液晶配向膜及び液晶表示素子 Download PDF

Info

Publication number
JP2009058928A
JP2009058928A JP2007334695A JP2007334695A JP2009058928A JP 2009058928 A JP2009058928 A JP 2009058928A JP 2007334695 A JP2007334695 A JP 2007334695A JP 2007334695 A JP2007334695 A JP 2007334695A JP 2009058928 A JP2009058928 A JP 2009058928A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
liquid crystal
general formula
diamine
aligning agent
crystal aligning
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP2007334695A
Other languages
English (en)
Other versions
JP5130907B2 (ja
Inventor
Takahiro Mori
隆浩 森
Daisuke Fujima
大亮 藤馬
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
JNC Corp
JNC Petrochemical Corp
Original Assignee
Chisso Petrochemical Corp
Chisso Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Chisso Petrochemical Corp, Chisso Corp filed Critical Chisso Petrochemical Corp
Priority to JP2007334695A priority Critical patent/JP5130907B2/ja
Priority to CN200810131272XA priority patent/CN101364009B/zh
Priority to TW097129711A priority patent/TWI421280B/zh
Priority to KR20080076839A priority patent/KR101489716B1/ko
Publication of JP2009058928A publication Critical patent/JP2009058928A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP5130907B2 publication Critical patent/JP5130907B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Classifications

    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C09DYES; PAINTS; POLISHES; NATURAL RESINS; ADHESIVES; COMPOSITIONS NOT OTHERWISE PROVIDED FOR; APPLICATIONS OF MATERIALS NOT OTHERWISE PROVIDED FOR
    • C09KMATERIALS FOR MISCELLANEOUS APPLICATIONS, NOT PROVIDED FOR ELSEWHERE
    • C09K19/00Liquid crystal materials
    • C09K19/52Liquid crystal materials characterised by components which are not liquid crystals, e.g. additives with special physical aspect: solvents, solid particles
    • C09K19/54Additives having no specific mesophase characterised by their chemical composition
    • C09K19/56Aligning agents
    • GPHYSICS
    • G02OPTICS
    • G02FOPTICAL DEVICES OR ARRANGEMENTS FOR THE CONTROL OF LIGHT BY MODIFICATION OF THE OPTICAL PROPERTIES OF THE MEDIA OF THE ELEMENTS INVOLVED THEREIN; NON-LINEAR OPTICS; FREQUENCY-CHANGING OF LIGHT; OPTICAL LOGIC ELEMENTS; OPTICAL ANALOGUE/DIGITAL CONVERTERS
    • G02F1/00Devices or arrangements for the control of the intensity, colour, phase, polarisation or direction of light arriving from an independent light source, e.g. switching, gating or modulating; Non-linear optics
    • G02F1/01Devices or arrangements for the control of the intensity, colour, phase, polarisation or direction of light arriving from an independent light source, e.g. switching, gating or modulating; Non-linear optics for the control of the intensity, phase, polarisation or colour 
    • G02F1/13Devices or arrangements for the control of the intensity, colour, phase, polarisation or direction of light arriving from an independent light source, e.g. switching, gating or modulating; Non-linear optics for the control of the intensity, phase, polarisation or colour  based on liquid crystals, e.g. single liquid crystal display cells
    • G02F1/133Constructional arrangements; Operation of liquid crystal cells; Circuit arrangements
    • G02F1/1333Constructional arrangements; Manufacturing methods
    • G02F1/1337Surface-induced orientation of the liquid crystal molecules, e.g. by alignment layers

Landscapes

  • Physics & Mathematics (AREA)
  • Chemical & Material Sciences (AREA)
  • Crystallography & Structural Chemistry (AREA)
  • Nonlinear Science (AREA)
  • General Physics & Mathematics (AREA)
  • Mathematical Physics (AREA)
  • Spectroscopy & Molecular Physics (AREA)
  • Optics & Photonics (AREA)
  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Materials Engineering (AREA)
  • Organic Chemistry (AREA)
  • Macromolecular Compounds Obtained By Forming Nitrogen-Containing Linkages In General (AREA)
  • Liquid Crystal (AREA)
  • Compositions Of Macromolecular Compounds (AREA)

Abstract

【課題】高電圧保持率、低残留DC、さらには大きなリタデーションを有する液晶配向膜、及び該液晶配向膜を有し、優れたコントラストを有し、焼き付きの起こらない液晶表示素子を提供する。
【解決手段】テトラカルボン酸二無水物とジアミンとの反応生成物であるポリアミック酸又はその誘導体を含有する液晶配向剤において、ジアミンに、置換基を有していてもよいイミノとアルキレンとからなる特定の基を有するジアミンを用いる。
【選択図】なし

Description

本発明は、第3級アミンとアルキレンを主鎖にもつジアミンを主成分としたポリアミック酸又はその誘導体であるポリアミック酸及びポリイミドを含有する重合体、該重合体を用いて形成される液晶配向剤、該液晶配向剤より得られる液晶配向膜、及び該液晶配向膜を有する液晶表示素子に関する。
液晶表示素子はノートパソコンやデスクトップパソコンのモニターをはじめ、ビデオカメラのビューファインダー、投写型のディスプレイ等の様々な液晶表示装置に使われており、最近ではテレビ用の表示素子としても用いられるようになってきた。更に、光プリンターヘッド、光フーリエ変換素子、ライトバルブ等のオプトエレクトロニクス関連素子としても利用されている。従来の液晶表示素子としては、ネマチック液晶を用いた表示素子が主流であり、90度ツイストしたTN(Twisted Nematic)型液晶表示素子、通常180度以上ツイストしたSTN(Super Twisted Nematic)型液晶表示素子、薄膜トランジスタを使用したいわゆるTFT(Thin−film−transistor)型液晶表示素子が実用化されている。
しかしながら、これらの液晶表示素子は画像が適正に視認できる視野角が狭く、斜め方向から見たときに、輝度やコントラストの低下、及び中間調での輝度反転を生じるという欠点を有している。近年、この視野角の問題については、光学補償フィルムを用いたTN型液晶表示素子、垂直配向と突起構造物の技術を併用したMVA(Multi−domain Vertical Alignment)型液晶表示素子、又は横電界方式のIPS(In−Plane Switching)型液晶表示素子等の技術により改良され、この改良された技術が実用化されている(例えば、特許文献1〜3参照。)。
液晶表示素子の技術の発展は、単にこれらの駆動方式や素子構造の改良のみならず、液晶表示素子に使用される構成部材の改良によっても達成されている。液晶表示素子に使用される構成部材のなかでも、特に液晶配向膜は、液晶表示素子の表示品位に係わる重要な要素の一つであり、液晶表示素子の高品質化に伴って液晶配向膜の役割が年々重要になってきている。
液晶表示素子の表示品位を向上させるために液晶配向膜に要求される重要な特性として、電圧保持率及び残留DCが挙げられる。電圧保持率が低いと、フレーム期間中に液晶にかかる電圧が低下し、結果として輝度が低下して正常な諧調表示に支障を来すことがある。一方、残留DCが大きいと、電圧印加後に電圧をOFFにしたにもかかわらず消去されるべき像が残ってしまう、いわゆる「残像」が発生することがある。
また、その他の液晶表示素子の性能を表す指標の一つとして黒表示の輝度に対する白表示の輝度の比率であるコントラストが用いられている。一般的に白表示の輝度は大きく変わらないため、コントラストは黒表示の輝度に大きく左右される。したがって、コントラストを高めるためには黒表示の輝度を下げることが重要である。
液晶表示素子のコントラスト向上のためには、一軸配向性の高い液晶配向膜を用い、液晶表示素子中の液晶分子をより一様に配向させ、黒表示特性を向上させることで解決できることが知られている(例えば、特許文献4参照。)つまり液晶配向膜の一軸配向性を高めるということは、液晶配向膜のリタデーションを大きくすればよいことになる。
以上より、液晶表示素子の表示品位向上のためには、電圧保持率が高く、残留DCが小さく、かつ、リタデーションの大きな材料が必要となってきている。
一方で、液晶配向剤の材料としては、フェニレンジアミノを含む二価の有機基を有するポリアミック酸又はその誘導体が知られている(例えば、特許文献5参照。)が、一軸配向性の発現及びそのさらなる向上の観点から検討の余地が残されている。
特公昭63−21907号公報 特開平6−160878号公報 特開平9−15650号公報 特開2005−258397号公報 国際公開第2004/053583号パンフレット
本発明の課題は、高電圧保持率、低残留DC、さらには大きなリタデーションを有する液晶配向膜を形成することのできるポリアミック酸及びその誘導体であるポリアミック酸及びポリイミド系重合体、該重合体を用いて形成された液晶配向膜、及び該液晶配向膜を有し、優れたコントラストを有し、焼き付きの起こらない液晶表示素子を提供することである。
本発明者らは、前記課題を解決するべく鋭意研究を行い、ポリマー原料であるジアミンにアルキレン構造を導入することで、該ポリマーからなる液晶配向膜は、液晶表示素子中の液晶分子をより一様に配向させることができ、その結果、該液晶配向膜を用いた液晶表示素子は大きなリタデーションを有することを見出した。また、そのジアミンに第3級アミンを導入し、該ジアミンを組み込んだポリマーの使用により、液晶配向膜は、液晶表示素子に用いたときに高電圧保持率と低残留DCとをもたらすことを見出した。
本発明は下記から構成される。
[1] テトラカルボン酸二無水物とジアミンとの反応生成物であるポリアミック酸又はその誘導体を含有する液晶配向剤において、
前記ジアミンは下記一般式(1)で表されるジアミンを含む液晶配向剤。
Figure 2009058928
一般式(1)中、R1は独立して一価の有機基を表し、R2は独立して一価の基を表し、Zは炭素数1〜5のアルキレンを含む二価の基を表す。
[2] R1は独立して炭素数1〜3のアルキルであり、R2は独立して水素、炭素数1〜3のアルキル、フッ素、塩素、又は臭素である[1]記載の液晶配向剤。
[3] 一般式(1)で表されるジアミンは、両端のフェニルにおいて、N−Z−N主鎖に対するそれぞれのパラ位にアミノを有する[1]又は[2]に記載の液晶配向剤。
[4] 一般式(1)で表されるジアミンは、下記構造式239〜253及び258〜2
62からなる群から選ばれる一以上である[3]に記載の液晶配向剤。
Figure 2009058928
Figure 2009058928
[5] 前記テトラカルボン酸二無水物は下記構造式500、505〜508、511、515、及び517から選ばれる一以上である[1]〜[4]のいずれか一項に記載の液晶配向剤。
Figure 2009058928
[6] 前記テトラカルボン酸二無水物は前記構造式500及び511の一方又は両方である[5]記載の液晶配向剤。
[7] 前記ジアミンは、下記一般式(2)で表されるジアミンをさらに含む[1]〜[6]のいずれか一項に記載の液晶配向剤。
Figure 2009058928
一般式(2)中、R3は、置換基を有していてもよい二以上のイミノを含まない二価の有機基を表す。
[8] 一般式(2)で表されるジアミンは、下記一般式(3)〜(5)で表されるジアミンを含む[7]記載の液晶配向剤。
Figure 2009058928
一般式(3)中、Yは炭素数1〜5のアルキレン、酸素、及び硫黄の一以上を含む二価の基を表す。
Figure 2009058928
一般式(4)中、X1は独立してメチレン又は酸素を表し、X2は、メチル又はCF3を置換基として有していてもよい炭素数1〜8のアルキレンを表す。
Figure 2009058928
一般式(5)中、X1は独立して炭素数1〜6のアルキレン又は酸素を表し、X3は単結合又は炭素数1〜3のアルキレンを表し、環Tは1,4−フェニレン又は1,4−シクロへキシレンを表し、R4は水素又は炭素数1〜30のアルキル(ただし、該アルキルのうち炭素数2〜30のアルキルにおける任意のメチレンは、独立して酸素、−CH=CH−又は−C≡C−で置き換えられてもよいが、該アルキルにおいて酸素は隣り合わない。)を表し、hは0又は1を表す。
[9] 一般式(3)〜(5)において、二つのアミノの位置がY又はX1に対してパラ位である[8]に記載の液晶配向剤。
[10] 一般式(3)で表されるジアミンは下記構造式301〜304、306、307、及び313からなる群から選ばれる一以上であり、一般式(4)で表されるジアミンは下記構造式360、364、365、367、及び372からなる群から選ばれる一以上であり、一般式(5)で表されるジアミンは下記構造式381、384、390、及び398からなる群から選ばれる一以上である[9]に記載の液晶配向剤。
Figure 2009058928
Figure 2009058928
Figure 2009058928
[11] 前記ジアミンにおいて、一般式(1)で表されるジアミンの含有率が20〜99モル%であり、一般式(2)で表されるジアミンの含有率が1〜80モル%である[8]〜[10]のいずれか一項に記載の液晶配向剤。
[12] テトラカルボン酸二無水物AとジアミンAとの反応生成物であるポリアミック酸又はその誘導体Aと、テトラカルボン酸二無水物BとジアミンBとの反応生成物であるポリアミック酸又はその誘導体Bとを含有する液晶配向剤において、
前記ジアミンAは前記一般式(1)で表されるジアミンを含み、
前記ジアミンBは前記一般式(1)で表されるジアミンを含まない液晶配向剤。
[13] 一般式(1)において、R1は独立して炭素数1〜3のアルキルであり、R2は独立して水素、炭素数1〜3のアルキル、フッ素、塩素、又は臭素である[12]記載の液晶配向剤。
[14] 一般式(1)で表されるジアミンは、両端のフェニルにおいて、N−Z−N主鎖に対するそれぞれのパラ位にアミノを有する[12]又は[13]に記載の液晶配向剤。
[15] 一般式(1)で表されるジアミンは、前記構造式239〜253及び258〜262からなる群から選ばれる一以上である[14]に記載の液晶配向剤。
[16] 前記ジアミンBが前記一般式(2)で表されるジアミンを含む[12]〜[15]のいずれか一項に記載の液晶配向剤。
[17] 一般式(2)ジアミンは前記一般式(3)〜(5)で表されるジアミンを含む[16]記載の液晶配向剤。
[18] 一般式(3)〜(5)において、二つのアミノの位置がY又はX1に対してパラ位である[17]に記載の液晶配向剤。
[19] 一般式(3)で表されるジアミンは前記構造式301〜304、306、307、及び313からなる群から選ばれる一以上であり、一般式(4)で表されるジアミンは前記構造式360、364、365、367、及び372からなる群から選ばれる一以上であり、一般式(5)で表されるジアミンは前記構造式381、384、390、及び398からなる群から選ばれる一以上である[18]に記載の液晶配向剤。
[20] 前記テトラカルボン酸二無水物A及びテトラカルボン酸二無水物Bは前記構造式500、505〜508、511、515、及び517から選ばれる一以上である[12]〜[19]のいずれか一項に記載の液晶配向剤。
[21] 前記テトラカルボン酸二無水物A及びテトラカルボン酸二無水物Bが、前記構造式500及び511の一方又は両方である[20]記載の液晶配向剤。
[22] エポキシ化合物をさらに含む、[1]〜[21]のいずれか一項に記載の液晶配向剤。
[23] 前記エポキシ化合物が、下記構造式(E1)〜(E3)、(E5)及び下記一般式(E4)からなる群から選ばれる一つ以上である、[22]に記載の液晶配向剤。
Figure 2009058928
一般式(E4)中、nは0〜10の整数を表す。
[24] 前記エポキシ化合物が前記ポリアミック酸又はその誘導体の総量に対して0.1〜40重量%含まれている、[22]又は[23]に記載の液晶配向剤。
[25] [1]〜[24]のいずれか一項に記載の液晶配向剤から得られる液晶配向膜。
[26] 一対の基板と、液晶分子を含有し、前記一対の基板の間に形成される液晶層と、液晶層に電圧を印加する電極と、前記液晶分子を所定の方向に配向させる液晶配向膜とを有する液晶表示素子において、前記液晶配向膜は[25]に記載の液晶配向膜である液晶表示素子。
[27] 前記電極が、前記基板の表面に対して水平方向に前記液晶層に電圧を印加する
、横電界方式用の液晶表示素子である[26]に記載の液晶表示素子。
[28] 前記電極が、前記基板の表面に対して垂直方向に前記液晶層に電圧を印加する、縦電界方式用の液晶表示素子である[26]に記載の液晶表示素子。
[29] テトラカルボン酸二無水物とジアミンとの反応生成物である重合体において、
前記ジアミンは前記一般式(1)で表されるジアミンと前記一般式(2)で表されるジアミンとを含む重合体。
[30] 一般式(1)において、R1は独立して炭素数1〜3のアルキルであり、R2は独立して水素、炭素数1〜3のアルキル、フッ素、塩素、又は臭素である[29]記載の重合体。
[31] 一般式(1)で表されるジアミンは、両端のフェニルにおいて、N−Z−N主鎖に対するそれぞれのパラ位にアミノを有する[29]又は[30]に記載の重合体。
[32] 一般式(1)で表されるジアミンは、前記構造式239〜253及び258〜262からなる群から選ばれる一以上である[31]に記載の重合体。
[33] 一般式(1)で表されるジアミンが前記構造式240である[32]に記載の重合体。
[34] 一般式(2)で表されるジアミンは、前記一般式(3)〜(5)で表されるジアミンを含む[29]〜[33]のいずれか一項に記載の重合体。
[35] 一般式(3)〜(5)において、二つのアミノの位置がY又はX1に対してパラ位である[34]に記載の重合体。
[36] 一般式(3)で表されるジアミンは前記構造式301〜304、306、307、及び313からなる群から選ばれる一以上であり、一般式(4)で表されるジアミンは前記構造式360、364、365、367、及び372からなる群から選ばれる一以上であり、一般式(5)で表されるジアミンは前記構造式381、384、390、及び398からなる群から選ばれる一以上である[35]に記載の重合体。
[37] 一般式(3)で表されるジアミンが前記構造式301及び306の一方又は両方であり、一般式(4)で表されるジアミンが前記構造式364であり、一般式(5)で表されるジアミンが前記構造式381である[36]に記載の重合体。
[38] 前記テトラカルボン酸二無水物は前記構造式500、505〜508、511、515、及び517から選ばれる一以上である[29]〜[37]のいずれか一項に記載の重合体。
[39] 前記テトラカルボン酸二無水物は前記構造式500及び511の一方又は両方である[38]記載の重合体。
本発明によれば、特に優れたコントラストを有し、高電圧保持率及び残留DCの低減、いわゆる焼き付きの起こらない蓄積電荷低減の液晶表示素子、そのための液晶配向膜及び該液晶配向膜を形成することができる重合体及び液晶配向剤を提供することができる。
本発明の液晶配向剤は、テトラカルボン酸二無水物とジアミンとの反応生成物であるポリアミック酸又はその誘導体を含有する。前記ポリアミック酸の誘導体とは、溶剤を含有する後述する液晶配向剤としたときに溶剤に溶解する成分であり、その液晶配向剤を後述する液晶配向膜としたときに、ポリイミドを主成分とする液晶配向膜を形成することができる成分である。このようなポリアミック酸の誘導体としては、例えば可溶性ポリイミド、ポリアミック酸エステル、及びポリアミック酸アミド等が挙げられ、より具体的には1)ポリアミック酸の全てのアミノとカルボキシルとが脱水閉環反応したポリイミド、2)部分的に脱水閉環反応した部分ポリイミド、3)ポリアミック酸のカルボキシルがエステルに変換されたポリアミック酸エステル、4)テトラカルボン酸二無水物化合物に含まれる酸二無水物の一部を有機ジカルボン酸に置き換えて反応させて得られたポリアミック酸−ポリアミド共重合体、さらに5)該ポリアミック酸−ポリアミド共重合体の一部もしくは全部を脱水閉環反応させたポリアミドイミドが挙げられる。前記ポリアミック酸又はその誘導体は、一種の化合物であってもよいし、二種以上であってもよい。
前記ジアミンは下記一般式(1)で表されるジアミンを含む。一般式(1)で表されるジアミンは、一種の化合物であってもよいし、二種以上の化合物であってもよい。
Figure 2009058928
前記一般式(1)中、R1は独立して一価の有機基を表し、R2は独立して一価の基を表し、Zは炭素数1〜5のアルキレンを含む二価の基を表す。
前記R1には、種々の一価の有機基を用いることができるが、R1は独立して炭素数1〜3のアルキルであることが好ましい。前記R2には、種々の一価の基を用いることができるが、R2は独立して水素、炭素数1〜3のアルキル、フッ素、塩素、又は臭素であることが好ましい。
前記Zには、炭素数1〜5のアルキレンを含む種々の構成の二価の基を用いることができる。Zは、炭素数1〜5のアルキレンであってもよいし、炭素数1〜5のアルキレンと他の二価の基を有する基であってもよい。前記アルキレンは、一種でもよいし二種以上(ただし非連続)でもよい。このようなZには、例えば下記一般式(8)で表される二価の基が挙げられる。
Figure 2009058928
一般式(8)中、R8は独立して水素又は炭素数1〜3のアルキルを表し、nは1〜5の整数を表す。前記アルキレンは、炭素数2〜5のアルキレンであることが好ましい。
一般式(1)で表されるジアミンは、両端のフェニルにそれぞれアミノを有する。これらのアミノの位置は、N−Z−N主鎖に対して、オルト、メタ、パラのいずれの位置にあ
ってもよいが、液晶表示素子における電圧印加時の黒表示特性を向上させる観点からいずれもパラ位であることが好ましい。
本発明において、一般式(1)で表されるジアミンとしては、例えば以下の化合物が挙げられる。
Figure 2009058928
Figure 2009058928
Figure 2009058928
Figure 2009058928
Figure 2009058928
Figure 2009058928
Figure 2009058928
Figure 2009058928
Figure 2009058928
より好ましい一般式(1)で表されるジアミンとしては、以下の化合物が挙げられる。
Figure 2009058928
Figure 2009058928
さらに好ましい一般式(1)で表されるジアミンとしては、前記構造式239〜253及び258〜262の化合物が挙げられ、さらに一層好ましい一般式(1)で表されるジアミンとしては、前記構造式240〜243及び259〜262の化合物が挙げられる。
前記ジアミンは、前記一般式(1)で表されるジアミンのみを含んでいてもよいし、下記一般式(2)で表される他のジアミンをさらに含んでいてもよい。一般式(2)で表されるジアミンは、一種の化合物であってもよいし、二種以上の化合物であってもよい。
Figure 2009058928
一般式(2)中、R3は、置換基を有していてもよい二以上のイミノを含まない二価の有機基を表す。
一般式(2)で表されるジアミンには、種々のジアミンが含まれるが、好ましくは下記一般式(3)〜(6)で表されるジアミンが挙げられる。
Figure 2009058928
一般式(3)中、Yは炭素数1〜5のアルキレン、酸素、及び硫黄の一以上を含む二価の基を表す。
Figure 2009058928
一般式(4)中、X1は独立してメチレン又は酸素を表し、X2は、メチル又はCF3を置換基として有していてもよい炭素数1〜8のアルキレンを表す。
Figure 2009058928
一般式(5)中、X1は独立して炭素数1〜6のアルキレン又は酸素を表し、X3は単結合又は炭素数1〜3のアルキレンを表し、環Tは1,4−フェニレン又は1,4−シクロへキシレンを表し、R4は水素又は炭素数1〜30のアルキルを表し、hは0又は1を表す。ただし、R4における該アルキルのうち炭素数2〜30のアルキルにおける任意のメチレンは、独立して酸素、−CH=CH−又は−C≡C−で置き換えられてもよいが、該アルキルにおいて酸素は隣り合わない。
Figure 2009058928
一般式(6)中、R5は水素又は一価の基を表す。前記一価の基には種々の有機基を用いることができるが、炭素数1〜30の炭化水素基であることが好ましい。この炭化水素基は、アルキレン、シクロアルキレン、アリーレン等の二価の炭化水素基とアルキルとを有する基であることが好ましい。
前記一般式(3)〜(5)において、両端のフェニルに結合している二つのアミノの位置は、Y又はX1に対してオルト、メタ、及びパラのいずれでもよいが、液晶表示素子における電圧印加時の黒表示特性を向上させる観点から、Y又はX1に対してパラ位であることが好ましい。
また前記一般式(6)において、末端のフェニルに結合している二つのアミノの位置は、互いにオルト、メタ、及びパラのいずれでもよいが、液晶表示素子において比較的大きなプレチルト角を発現させる観点から、互いにメタ位であることが好ましい。
一般式(3)で表されるジアミンとしては、例えば以下の化合物が挙げられる。
Figure 2009058928
Figure 2009058928
より好ましい一般式(3)で表されるジアミンとしては、以下の化合物が挙げられる。
Figure 2009058928
Figure 2009058928
さらに好ましい一般式(3)で表されるジアミンとしては、前記構造式301〜307及び311〜319の化合物が挙げられ、さらに一層好ましい一般式(3)で表されるジアミンは前記構造式301〜304、306、307、及び313の化合物が挙げられる。
一般式(4)で表されるジアミンとしては、例えば以下の化合物が挙げられる。
Figure 2009058928
より好ましい一般式(4)で表されるジアミンとしては、以下の化合物が挙げられる。
Figure 2009058928
さらに好ましい一般式(4)で表されるジアミンとしては、前記構造式360、364〜367、及び372の化合物が挙げられ、さらに一層好ましい一般式(4)で表されるジアミンは前記構造式360、364、365、367、及び372の化合物が挙げられる。
一般式(5)で表されるジアミンとしては、例えば以下の化合物が挙げられる。
Figure 2009058928
Figure 2009058928
Figure 2009058928
より好ましい一般式(5)で表されるジアミンとしては、以下の化合物が挙げられる。
Figure 2009058928
Figure 2009058928
さらに好ましい一般式(5)で表されるジアミンとしては、前記構造式381、382、384、390、及び398の化合物が挙げられ、さらに一層好ましい一般式(5)で表されるジアミンは前記構造式381、384、390、及び398の化合物が挙げられる。
一般式(6)で表されるジアミンとしては、例えば以下の化合物が挙げられる。
Figure 2009058928
Figure 2009058928
より好ましい一般式(6)で表されるジアミンとしては、以下の化合物が挙げられる。
Figure 2009058928
さらに好ましい一般式(6)で表されるジアミンとしては、前記構造式438、443、447、及び449〜451の化合物が挙げられる。
本発明では、前記ジアミンとして、一般式(1)及び(2)で表されるジアミン以外の他のジアミンをさらに用いることができる。このような他のジアミンとしては、下記一般式(9a)又は(9b)で表されるジアミン、及びシロキサン結合を有するシロキサン系ジアミンが挙げられる。
Figure 2009058928
一般式(9a)及び(9b)中、Qは酸素、硫黄、スルホニル、置換基を有していてもよい炭素数6〜20のアリーレン、置換基を有していてもよい炭素数3〜20のシクロアルキレン、又は置換基を有していてもよいイミノを表す。前記アリーレン、シクロアルキレン、及びイミノが有していてもよい置換基には、独立して、炭素数1〜3のアルキル、フッ素、塩素、及び臭素等の一価の有機基が挙げられる。前記アリーレンには1,4−フェニレンが挙げられ、前記シクロアルキレンには1,4−シクロへキシレンが挙げられる。一般式(9a)及び(9b)中のR1、R2、及びR8は、前述の一般式(1)及び(8)と同じである。一般式(9a)又は(9b)で表されるジアミンとしては、例えば以下の化合物が挙げられる。
Figure 2009058928
Figure 2009058928
Figure 2009058928
Figure 2009058928
Figure 2009058928
一般式(9a)又は(9b)で表されるジアミンは、両端のフェニルのそれぞれにアミノを有する。これらのアミノの位置は、前記二価の有機基に対して、オルト、メタ、パラのいずれの位置にあってもよいが、液晶表示素子における電圧印加時の黒表示特性を向上させる観点からいずれもパラ位であることが好ましい。
好ましい一般式(9a)又は(9b)で表されるジアミンとしては、以下の化合物が挙げられる。
Figure 2009058928
前記シロキサン系ジアミンは特に限定されるものではないが、一般式(7)で表されるジアミンを本発明では好ましく使用することができる。
Figure 2009058928
一般式(7)中、R22及びR23は独立して炭素数1〜3のアルキル又はフェニルを表し、R21は独立してメチレン、フェニレン又はアルキル置換されたフェニレンを表し、xは独立して1〜6の整数を表し、yは1〜10の整数を表す。
本発明において、用いられる前述のジアミンの種類は、液晶表示素子における電界方式に応じて決めることができる。液晶表示素子の電界方式には横電界方式と縦電界方式とが知られているが、横電界方式の液晶表示素子には、小さなプレチルト角を発現する、いわゆる低プレチルト角である必要があるため、一般式(2)で表されるジアミンであれば、一般式(3)や(4)で表されるジアミンが主に用いられる。
本発明において、前記ジアミンとして一般式(1)で表されるジアミンを100モル%使用した液晶配向剤から得られた液晶表示素子は大きなコントラストと低残留DC、低プレチルト角の特性を併せ持つ。そのため、横電界方式の液晶配向膜としては有効である。比較的大きなプレチルト角の必要な縦電界方式用の液晶表示素子に関しては、比較的大きなプレチルト角を発現する、いわゆる側鎖を有するジアミンとの併用が必要となる。このような側鎖を有するジアミンとしては、一般式(2)で表されるジアミンであれば、一般式(5)や(6)で表されるジアミンが挙げられ、併用の形態としては、側鎖を有するジアミンを用いて得られたポリアミック酸又はその誘導体と他の(例えば低プレチルト角である)ポリアミック酸又はその誘導体との混合や、側鎖を有するジアミンと低プレチルト角のジアミンとの共重合が必要となる。
さらに本発明における重合体において、一般式(1)で表されるジアミンは、一般式(2)で表されるジアミンの一以上と併用される。このとき、前記ジアミン中の一般式(1)で表されるジアミンの含有率は20モル%以上であることが、液晶表示素子における残留DCの明白に低減させる観点から好ましい。一般式(1)で表されるジアミンの含有率が20モル%未満であると、残留DCに対する低減効果が薄れ、残像に対する効果が見られなくなることがある。
さらに一般式(1)で表されるジアミンに、一般式(3)及び(4)で表されるジアミンの一以上を併用することが、横電界方式の液晶表示素子において、電圧無印加時の黒表示特性を向上させる観点から好ましい。さらにこれらのジアミンを使用することは、低プレチルト角となるため、横電界方式に非常に有効である。前記ジアミン中の一般式(3)及び(4)で表されるジアミンが多いほど液晶表示素子における電圧保持率が向上するものの、残留DCの低減を考慮すると、前記含有率は1モル%〜80モル%の範囲であることが好ましい。
また、縦電界方式である、TN方式、OCB方式、VA方式においては、比較的大きなプレチルト角の発現が必須である。この場合、側鎖付きの一般式(5)及び(6)で表されるジアミンの一以上を一般式(1)で表されるジアミンに併用することが必要である。これらのジアミンの種類や割合をコントロールすることで、所定のプレチルト角を発現することができるが、残留DC低減を考慮すると、前記含有率は1モル%〜80モル%の範囲であることが好ましい。一般式(5)及び(6)で表されるジアミンを併用することで、得られた重合体を適用した液晶表示素子は、電圧保持率をさらに向上させた、縦電界方
式の液晶表示素子となりうる。
また、上記、一般式(1)〜(6)以外の他のジアミンを更に含有する場合、他のジアミンの含有率は、ジアミン全体の30モル%以下であることが、得られた重合体を適用した液晶表示素子において、残留DCの低減や黒表示特性の向上の効果を十分に発現させる観点から好ましい。
前記テトラカルボン酸二無水物としては、本発明の効果を損なわない限り、芳香族系テトラカルボン酸二無水物、脂環式テトラカルボン酸二無水物、及び脂肪族テトラカルボン酸二無水物等の種々のテトラカルボン酸二無水物の一又は二以上を用いることができる。
本発明で使用できるテトラカルボン酸二無水物としては、例えば以下の化合物が挙げられる。
Figure 2009058928
Figure 2009058928
Figure 2009058928
前記テトラカルボン酸二無水物は前記構造式500、505〜508、511、515、及び517の化合物であることが好ましく、前記構造式500及び511の化合物であることがより好ましい。
前記ポリアミック酸又はその誘導体の分子量は、例えばゲルパーミエーションクロマトグラフィー(GPC)法によるポリスチレン換算の重量平均分子量(Mw)で、好ましくは10,000〜500,000、更に好ましくは20,000〜200,000である。
前記ポリアミック酸又はその誘導体は、前述したテトラカルボン酸二無水物とジアミンとを用いる以外は、ポリイミドの膜の形成に用いられる公知のポリアミック酸又はその誘導体と同様に製造することができる。例えば、原料投入口、窒素導入口、温度計、攪拌機及びコンデンサーを備えた反応容器に、一般式(1)及び(2)〜(6)で表されるジアミンの一種又は二種以上と、場合によって他のジアミンから選択される一種又は二種以上のジアミン、さらに必要に応じてモノアミンの所望量を仕込む。
次に、溶剤(例えばアミド系極性溶剤であるN−メチル−2−ピロリドンやジメチルホルムアミド等)及びテトラカルボン酸二無水物の一種又は二種以上、さらに必要に応じてカルボン酸無水物を投入する。このときテトラカルボン酸二無水物の総仕込み量は、ジアミンの総モル数とほぼ等モル(モル比0.9〜1.1程度)とすることが好ましい。
前記ポリアミック酸又はその誘導体は、一般式(1)で表されるジアミンとテトラカル
ボン酸二無水物とが反応して生成した構造を含み、さらには一般式(2)で表されるジアミンとテトラカルボン酸二無水物とが反応して生成した構造を含み得る。一般式(1)で表されるジアミンとテトラカルボン酸二無水物との反応生成構造としては、例えば下記一般式(10)及び(11)で表される構造が挙げられ、一般式(2)で表されるジアミンとテトラカルボン酸二無水物との反応生成構造としては、例えば下記一般式(12)及び(13)で表される構造が挙げられる。なお、一般式(10)〜(13)において、R10はテトラカルボン酸二無水物に起因する四価の有機基を表し、R1及びR2は一般式(1)と同じであり、R3は一般式(2)と同じである。
Figure 2009058928
前記ポリアミック酸又はその誘導体における一般式(10)〜(13)で表される構造は、ポリマーの構造の特定における通常の技術によって特定することができ、より具体的には、IRやNMRによって特定することができる。
より詳しくは、本発明におけるポリアミック酸又はその誘導体は、多量の貧溶剤で沈殿させ、固形分と溶剤とを濾過等により完全に分離し、IR、NMRで分析することにより同定され得る。さらには、KOHやNaOH等の強アルカリの水溶液で、固形分のポリアミック酸又はその誘導体を分解後、有機溶剤で抽出し、GC、HPLCもしくはGC−MSで分析することにより、使用されているモノマーを同定することができる。
本発明の液晶配向剤は、前記ポリアミック酸又はその誘導体以外の他の成分をさらに含有していてもよい。他の成分は、一種であっても二種以上であってもよい。
例えば本発明の液晶配向剤は、例えば液晶配向膜における耐久性を向上させる観点から、エポキシ化合物をさらに含有していてもよい。前記エポキシ化合物は、エポキシを有すれば特に限定されないが、オキシランを二つ以上有する化合物が好ましい。前記エポキシ化合物は、一種の化合物であってもよいし、二種以上の化合物であってもよい。
本発明において液晶配向剤中の前記エポキシ化合物の含有量は特に限定されないが、液晶配向剤に対して0.1〜40重量%であることが、液晶配向剤から形成された液晶配向膜において、ラビング処理によって膜が削れにくくなる等の耐久性を良好にする観点から好ましく、0.2〜30重量%であることがさらに好ましい。
前記エポキシ化合物としては、例えばビスフェノールA型エポキシ化合物、グリシジルエステル型エポキシ化合物、脂環式エポキシ化合物、オキシランを有するモノマーの重合体、及びオキシランを有するモノマーと他のモノマーとの共重合体、下記構造式(E1)〜(E3)、(E5)で表される化合物、及び下記一般式(E4)で表される化合物、等が挙げられる。
Figure 2009058928
一般式(E4)中、nは0〜10の整数を表す。
さらに具体的には、前記エポキシ化合物としては、商品名「エピコート807」、「エ
ピコート815」、「エピコート825」、「エピコート827」が挙げられる。
一般式(E4)で表される化合物としては、商品名「エピコート828」、「エピコート190P」、「エピコート191P」(以上、油化シェルエポキシ(株)製)、商品名「エピコート1004」、「エピコート1256」(以上、ジャパンエポキシレジン(株)製)、商品名「アラルダイトCY177」が挙げられる。
構造式(E1)で表される化合物としては、商品名「アラルダイトCY184」(日本チバガイギー(株)製)が挙げられる。
構造式(E2)で表される化合物としては、商品名「セロキサイド2021P」、「EHPE−3150」(ダイセル化学工業(株)製)が挙げられる。
構造式(E3)で表される化合物としては、商品名「テクモアVG3101L」(三井化学(株)製)が挙げられる。
構造式(E5)で表される化合物としては、「4,4’−メチレンビス(N,N−ジグリシジルアニリン)」(シグマ・アルドリッチ社製)が挙げられる。
これらの中でも、前記エポキシ化合物が、一般式(E4)で表される化合物(n=0〜4の化合物の混合物)である「エピコート828」、構造式(E1)で表される化合物である「アラルダイトCY184」(日本チバガイギー(株)製)、構造式(E2)で表される化合物である商品名「セロキサイド2021P」(ダイセル化学工業(株)製)、構造式(E3)で表される化合物である商品名「テクモアVG3101L」(三井化学(株)製)、及び構造式(E5)で表される化合物「4,4’−メチレンビス(N,N−ジグリシジルアニリン)」(シグマ・アルドリッチ社製)を含むことが、液晶配向膜における透明性と平坦性を良好にする観点から好ましい。
さらに前記エポキシ化合物としては、例えばグリシジルエーテル、グリシジルエステル、グリシジルアミン、エポキシ基含有アクリル系樹脂、グリシジルアミド、グリシジルイソシアヌレート、鎖状脂肪族型エポキシ化合物、及び環状脂肪族型エポキシ化合物が挙げられる。なお、エポキシ化合物はエポキシ基を有する化合物を意味し、エポキシ樹脂はエポキシ基を有する樹脂を意味する。
前記グリシジルエーテルとしては、例えばビスフェノールA型エポキシ化合物、ビスフェノールF型エポキシ化合物、ビスフェノールS型エポキシ化合物、ビスフェノール型エポキシ化合物、水素化ビスフェノール−A型エポキシ化合物、水素化ビスフェノール−F型エポキシ化合物、水素化ビスフェノール−S型エポキシ化合物、水素化ビスフェノール型エポキシ化合物、臭素化ビスフェノール−A型エポキシ化合物、臭素化ビスフェノール−F型エポキシ化合物、フェノールノボラック型エポキシ化合物、クレゾールノボラック型エポキシ化合物、臭素化フェノールノボラック型エポキシ化合物、臭素化クレゾールノボラック型エポキシ化合物、ビスフェノールAノボラック型エポキシ化合物、ナフタレン骨格含有エポキシ化合物、芳香族ポリグリシジルエーテル化合物、ジシクロペンタジエンフェノール型エポキシ化合物、脂環式ジグリシジルエーテル化合物、脂肪族ポリグリシジルエーテル化合物、ポリサルファイド型ジグリシジルエーテル化合物、及びビフェノール型エポキシ化合物が挙げられる。
前記グリシジルエステルとしては、例えばジグリシジルエステル化合物及びグリシジルエステルエポキシ化合物が挙げられる。
前記グリシジルアミンとしては、例えばポリグリシジルアミン化合物が挙げられる。
前記エポキシ基含有アクリル系化合物としては、例えばオキシラニルを有するモノマーの単独重合体及び共重合体が挙げられる。
前記グリシジルアミドとしては、例えばグリシジルアミド型エポキシ化合物が挙げられる。
前記鎖状脂肪族型エポキシ化合物としては、例えばアルケン化合物の炭素−炭素二重結合を酸化して得られる、エポキシ基を含有する化合物が挙げられる。
前記環状脂肪族型エポキシ化合物としては、例えばシクロアルケン化合物の炭素−炭素二重結合を酸化して得られる、エポキシ基を含有する化合物が挙げられる。
前記ビスフェノールA型エポキシ化合物としては、例えば828、1001、1002、1003、1004、1007、1010(いずれもジャパンエポキシレジン製)、エポトートYD−128(東都化成社製)、DER−331、DER−332、DER−324(いずれもダウ・ケミカル社製)、エピクロン840、エピクロン850、エピクロン1050(いずれも大日本インキ製)、エポミックR−140、エポミックR−301、及びエポミックR−304(いずれも三井化学製)が挙げられる。
前記ビスフェノールF型エポキシ化合物としては、例えば806、807、4004P(いずれもジャパンエポキシレジン製)、エポトートYDF−170、エポトートYDF−175S、エポトートYDF−2001(いずれも東都化成社製)、DER−354(ダウ・ケミカル社製)、エピクロン830、及びエピクロン835(いずれも大日本インキ製)が挙げられる。
前記ビスフェノール型エポキシ化合物としては、例えば2,2−ビス(4−ヒドロキシフェニル)−1,1,1,3,3,3−ヘキサフルオロプロパンのエポキシ化物が挙げられる。
前記水素化ビスフェノール−A型エポキシ化合物としては、例えばサントートST−3000(東都化成社製)、リカレジンHBE−100(新日本理化製)、及びデナコールEX−252(ナガセケムテックス社製)が挙げられる。
前記水素化ビスフェノール型エポキシ化合物としては、例えば水素化2,2−ビス(4−ヒドロキシフェニル)−1,1,1,3,3,3−ヘキサフルオロプロパンのエポキシ化物が挙げられる。
前記臭素化ビスフェノール−A型エポキシ化合物としては、例えば5050、5051(いずれもジャパンエポキシレジン製)、エポトートYDB−360、エポトートYDB−400(いずれも東都化成社製)、DER−530、DER−538(いずれもダウ・ケミカル社製)、エピクロン152、及びエピクロン153(いずれも大日本インキ製)が挙げられる。
前記フェノールノボラック型エポキシ化合物としては、例えば152、154(いずれもジャパンエポキシレジン製)、YDPN−638(東都化成社製)、DEN431、DEN438(いずれもダウ・ケミカル社製)、エピクロンN−770(大日本インキ化学工業(株)製)、EPPN−201、及びEPPN−202(いずれも日本化薬(株)製)が挙げられる。
前記クレゾールノボラック型エポキシ化合物としては、例えば180S75(ジャパンエポキシレジン製)、YDCN−701、YDCN−702(いずれも東都化成社製)、エピクロンN−665、エピクロンN−695(いずれも大日本インキ化学工業(株)製)、EOCN−102S、EOCN−103S、EOCN−104S、EOCN−1020、EOCN−1025、及びEOCN−1027(いずれも日本化薬(株)製)が挙げられる。
前記ビスフェノールAノボラック型エポキシ化合物としては、例えば157S70(ジャパンエポキシレジン(株)製)、及びエピクロンN−880(大日本インキ化学工業(株)製)が挙げられる。
前記ナフタレン骨格含有エポキシ化合物としては、例えばエピクロンHP−4032、エピクロンHP−4700、エピクロンHP−4770(いずれも大日本インキ化学工業(株)製)、及びNC−7000(日本化薬社製)が挙げられる。
前記芳香族ポリグリシジルエーテル化合物としては、例えばハイドロキノンジグリシジルエーテル(下記構造式E101)、カテコールジグリシジルエーテル(下記構造式E102)レゾルシノールジグリシジルエーテル(下記構造式E103)、トリス(4−グリシジルオキシフェニル)メタン(下記構造式E105)、1031S、1032H60(いずれもジャパンエポキシレジン製)、TACTIX−742(ダウ・ケミカル社製)、デナコールEX−201(ナガセケムテックス社製)、DPPN−503、DPPN−502H、DPPN−501H、NC6000(いずれも日本化薬(株)製)、テクモアVG3101L(三井化学社製)、下記構造式E106で表される化合物、及び下記構造式E107で表される化合物が挙げられる。
Figure 2009058928
前記ジシクロペンタジエンフェノール型エポキシ化合物としては、例えばTACTIX−556(ダウ・ケミカル社製)、及びエピクロンHP−7200(大日本インキ化学工業(株)製)が挙げられる。
前記脂環式ジグリシジルエーテル化合物としては、例えばシクロヘキサンジメタノールジグリシジルエーテル化合物、及びリカレジンDME−100(新日本理化製)が挙げられる。
前記脂肪族ポリグリシジルエーテル化合物としては、例えばエチレングリコールジグリシジルエーテル(下記構造式E108)、ジエチレングリコールジグリシジルエーテル(下記構造式E109)、ポリエチレングリコールジグリシジルエーテル、プロピレングリコールジグリシジルエーテル(下記構造式E110)、トリプロピレングリコールジグリシジルエーテル(下記構造式E111)、ポリプロピレングリコールジグリシジルエーテル、ネオペンチルグリコールジグリシジルエーテル(下記構造式E112)、1,4−ブタンジオールジグリシジルエーテル(下記構造式E113)、1,6−ヘキサンジオールジグリシジルエーテル(下記構造式E114)、ジブロモネオペンチルグリコールジグリシジルエーテル(下記構造式E115)、デナコールEX−810、デナコールEX−851、デナコールEX−8301、デナコールEX−911、デナコールEX−920、
デナコールEX−931、デナコールEX−211、デナコールEX−212、デナコールEX−313(いずれもナガセケムテックス社製)、DD−503(旭電化製)、リカレジンW−100(新日本理化製)、1,3,5,6−テトラグリシジル−2,4−ヘキサンジオール(下記構造式E116)、グリセリンポリグリシジルエーテル、ソルビトールポリグリシジルエーテル、トリメチロールプロパンポリグリシジルエーテル、ペンタエリスリトールポリグリシジルエーテル、デナコールEX−313、デナコールEX−611、デナコールEX−321、及びデナコールEX−411(いずれもナガセケムテックス社製)が挙げられる。
Figure 2009058928
前記ポリサルファイド型ジグリシジルエーテル化合物としては、例えばFLDP−50、及びFLDP−60(いずれも東レチオコール製)が挙げられる。
前記ビフェノール型エポキシ化合物としては、例えばYX−4000、YL−6121H(いずれもジャパンエポキシレジン製)、NC−3000P、及びNC−3000S(いずれも日本化薬(株)製)が挙げられる。
前記ジグリシジルエステル化合物としては、例えばジグリシジルテレフタレート(下記構造式117)、ジグリシジルフタレート(下記構造式E118)、ビス(2−メチルオキシラニルメチル)フタレート(下記構造式E119)、下記構造式E121で表される化合物、下記構造式E122で表される化合物、及び下記構造式E123で表される化合
物が挙げられる。
Figure 2009058928
前記グリシジルエステルエポキシ化合物としては、例えば871、872(いずれもジャパンエポキシレジン製)、エピクロン200、エピクロン400(いずれも大日本インキ化学工業(株)製)、デナコールEX−711、及びデナコールEX−721(いずれもナガセケムテックス社製)が挙げられる。
前記ポリグリシジルアミン化合物としては、例えばN,N−ジグリシジルアニリン(下記構造式E124)、N,N−ジグリシジル−o−トルイジン(下記構造式E125)、N,N−ジグリシジル−m−トルイジン(下記構造式E126)、N,N−ジグリシジル−2,4,6−トリブロモアニリン(下記構造式E127)、3−(N,N−ジグリシジル)アミノプロピルトリメトキシシラン(下記構造式E128)、N,N,O−トリグリシジル−p−アミノフェノール(下記構造式E129)、N,N,O−トリグリシジル−m−アミノフェノール(下記構造式E130)、N,N,N’,N’−テトラグリシジル−m−キシリレンジアミン(TETRAD−X(三菱ガス化学)、下記構造式E132)、1,3−ビス(N,N−ジグリシジルアミノメチル)シクロヘキサン(TETRAD−C(三菱ガス化学)、下記構造式E133)、1,4−ビス(N,N−ジグリシジルアミノメチル)シクロヘキサン(下記構造式E134)、1,3−ビス(N,N−ジグリシジルアミノ)シクロヘキサン(下記構造式E135)、1,4−ビス(N,N−ジグリシジルアミノ)シクロヘキサン(下記構造式E136)、1,3−ビス(N,N−ジグリシジルアミノ)ベンゼン(下記構造式E137)、1,4−ビス(N,N−ジグリシジルアミ
ノ)ベンゼン(下記構造式E138)、2,6−ビス(N,N−ジグリシジルアミノメチル)ビシクロ[2.2.1]ヘプタン(下記構造式E139)、N,N,N’,N’−テトラグリシジル−4,4’−ジアミノジシクロヘキシルメタン(下記構造式E140)、2,2’−ジメチル−(N,N,N’,N’−テトラグリシジル)−4,4’−ジアミノビフェニル(下記構造式E141)、N,N,N’,N’−テトラグリシジル−4,4’−ジアミノジフェニルエーテル(下記構造式E142)、1,3,5−トリス(4−(N,N−ジグリシジル)アミノフェノキシ)ベンゼン(下記構造式E143)、2,4,4’−トリス(N,N−ジグリシジルアミノ)ジフェニルエーテル(下記構造式E144)、トリス(4−(N,N−ジグリシジル)アミノフェニル)メタン(下記構造式E145)、3,4,3’,4’−テトラキス(N,N−ジグリシジルアミノ)ビフェニル(下記構造式E146)、3,4,3’,4’−テトラキス(N,N−ジグリシジルアミノ)ジフェニルエーテル(下記構造式E147)、下記構造式E148で表される化合物、及び下記構造式E149で表される化合物が挙げられる。
Figure 2009058928
Figure 2009058928
Figure 2009058928
前記オキシラニルを有するモノマーの単独重合体としては、例えばポリグリシジルメタクリレートが挙げられる。前記オキシラニルを有するモノマーの共重合体としては、例えばN−フェニルマレイミド−グリシジルメタクリレート共重合体、N−シクロヘキシルマレイミド−グリシジルメタクリレート共重合体、ベンジルメタクリレート−グリシジルメタクリレート共重合体、ブチルメタクリレート−グリシジルメタクリレート共重合体、2−ヒドロキシエチルメタクリレート−グリシジルメタクリレート共重合体、(3−エチル−3−オキセタニル)メチルメタクリレート−グリシジルメタクリレート共重合体、及びスチレン−グリシジルメタクリレート共重合体が挙げられる。
前記オキシラニルを有するモノマーとしては、例えばグリシジル(メタ)アクリレート、3,4−エポキシシクロヘキシル(メタ)アクリレート、及びメチルグリシジル(メタ)アクリレートが挙げられる。
前記オキシラニルを有するモノマーの共重合体における前記オキシラニルを有するモノマー以外の他のモノマーとしては、例えば(メタ)アクリル酸、メチル(メタ)アクリレ
ート、エチル(メタ)アクリレート、イソプロピル(メタ)アクリレート、ブチル(メタ)アクリレート、iso−ブチル(メタ)アクリレート、t−ブチル(メタ)アクリレート、シクロヘキシル(メタ)アクリレート、ベンジル(メタ)アクリレート、2−ヒドロキシエチル(メタ)アクリレート、2−ヒドロキシプロピル(メタ)アクリレート、スチレン、メチルスチレン、クロルメチルスチレン、(3−エチル−3−オキセタニル)メチル(メタ)アクリレート、N−シクロヘキシルマレイミド、及びN−フェニルマレイミドが挙げられる。
前記グリシジルイソシアヌレートとしては、例えば1,3,5−トリグリシジル−1,3,5−トリアジン−2,4,6−(1H,3H,5H)−トリオン(下記構造式E150)、1,3−ジグリシジル−5−アリル−1,3,5−トリアジン−2,4,6−(1H,3H,5H)−トリオン(下記構造式E151)、及びグリシジルイソシアヌレート型エポキシ樹脂が挙げられる。
Figure 2009058928
前記鎖状脂肪族型エポキシ化合物としては、例えばエポキシ化ポリブタジエン、及びエポリードPB3600(ダイセル化学工業(株)製)が挙げられる。
前記環状脂肪族型エポキシ化合物としては、例えば2−メチル−3,4−エポキシシクロヘキシルメチル−2’−メチル−3’,4’−エポキシシクロヘキシルカルボキシレート(下記構造式E153)、2,3−エポキシシクロペンタン−2’,3’−エポキシシクロペンタンエーテル(下記構造式E154)、ε−カプロラクトン変性3,4−エポキシシクロヘキシルメチル−3’,4’−エポキシシクロヘキサンカルボキレート、1,2:8,9−ジエポキシリモネン(セロキサイド3000(ダイセル化学工業(株)製)、下記構造式E155)、下記構造式E156で表される化合物、CY−175、CY−177、CY−179(いずれもCIBA−GEIGY社製)、EHPD−3150(ダイセル化学工業(株)製)、及び環状脂肪族型エポキシ樹脂が挙げられる。
Figure 2009058928
また例えば、本発明の液晶配向剤は、基板への密着性を良くする観点から、シランカッ
プリング剤、チタン系のカップリング剤、及びアミノシリコン化合物等のカップリング剤をさらに含有していてもよい。前記カップリング剤は一種の化合物であってもよいし、二種以上の化合物であってもよい。
前記アミノシリコン化合物としては、パラアミノフェニルトリメトキシシラン、パラアミノフェニルトリエトキシシラン、メタアミノフェニルトリメトキシシラン、メタアミノフェニルトリエトキシシラン、アミノプロピルトリメトキシシラン、アミノプロピルトリエトキシシラン等が挙げられる。
前記カップリング剤の含有率は、液晶配向剤中、0.01〜3重量%であることが好ましい。
また例えば、本発明の液晶配向剤は、本発明の特性を損なわない範囲(好ましくは前記ポリアミック酸又はその誘導体の20重量%以内)で、ポリエステル、アクリル酸ポリマー、アクリレートポリマー等のポリマー成分をさらに含有していてもよい。
また例えば、本発明の液晶配向剤は、ジカルボン酸又はその誘導体とジアミンとの反応生成物であるポリアミドや、テトラカルボン酸二無水物、ジカルボン酸又はその誘導体とジアミンとの反応生成物であるポリアミドイミド等の他のポリマー成分を本発明の目的を損なわない範囲でさらに含有していてもよい。
また例えば、本発明の液晶配向剤は、液晶配向剤の塗布性の向上を図る観点からその目的に沿った界面活性剤をさらに含有していてもよいし、液晶配向剤の帯電防止性を向上させる観点から帯電防止剤をさらに含有していてもよい。
また例えば、本発明の液晶配向剤は、液晶配向剤の塗布性や前記ポリアミック酸又はその誘導体の濃度の調整の観点から、溶剤をさらに含有していてもよい。前記溶剤は、高分子成分を溶解する能力を持った溶剤であれば格別制限なく適用可能である。前記溶剤は、ポリアミック酸、可溶性ポリイミド等の高分子成分の製造工程や用途面で通常使用されている溶剤を広く含み、使用目的に応じて、適宜選択できる。前記溶剤は一種でも二種以上の混合溶剤であってもよい。
前記溶剤としては、前記ポリアミック酸又はその誘導体の親溶剤や、塗布性改善を目的とした他の溶剤が挙げられる。
前記ポリアミック酸又はその誘導体に対し親溶剤である非プロトン性極性有機溶剤としては、N−メチル−2−ピロリドン、ジメチルイミダゾリジノン、N−メチルカプロラクタム、N−メチルプロピオンアミド、N,N−ジメチルアセトアミド、ジメチルスルホキシド、N,N−ジメチルホルムアミド、N,N−ジエチルホルムアミド、ジエチルアセトアミド、γ−ブチロラクトン等のラクトンが挙げられる。
前記塗布性改善等を目的とした他の溶剤の例としては、乳酸アルキル、3−メチル−3−メトキシブタノール、テトラリン、イソホロン、エチレングリコールモノブチルエーテル等のエチレングリコールモノアルキルエーテル、ジエチレングリコールモノエチルエーテル等のジエチレングリコールモノアルキルエーテル、エチレングリコールモノアルキル又はフェニルアセテート、トリエチレングリコールモノアルキルエーテル、プロピレングリコールモノブチルエーテル等のプロピレングリコールモノアルキルエーテル、マロン酸ジエチル等のマロン酸ジアルキル、ジプロピレングリコールモノメチルエーテル等のジプロピレングリコールモノアルキルエーテル、これらアセテート類等のエステル化合物が挙げられる。
これらの中で、前記溶剤には、N−メチル−2−ピロリドン、ジメチルイミダゾリジノン、γ−ブチロラクトン、エチレングリコールモノブチルエーテル、ジエチレングリコールモノエチルエーテル、プロピレングリコールモノブチルエーテル及びジプロピレングリコールモノメチルエーテル等を特に好ましく用いることができる。
本発明において液晶配向剤中の前記ポリアミック酸又はその誘導体を含む高分子成分の濃度は、特に限定されないが、0.1〜40重量%が好ましい。該液晶配向剤を基板に塗布するときには、膜厚調整のため含有されている高分子成分を予め溶剤により希釈する操作が必要とされることがある。前記高分子成分の濃度が40重量%以下であることが、膜厚調整のために液晶配向剤を希釈する必要があるときに、液晶配向剤に対して溶剤を容易に混合するのに適した粘度に液晶配向剤の粘度を調整する観点から好ましい。
また液晶配向剤中における前記高分子成分の濃度は、液晶配向剤の塗布方法によって調整される場合もある。液晶配向剤の塗布方法がスピンナー法や印刷法のときには、膜厚を良好に保つために、前記高分子成分の濃度を通常10重量%以下とすることが多い。その他の塗布方法、例えばディッピング法やインクジェット法では更に低濃度とすることもあり得る。一方、前記高分子成分の濃度が0.1重量%以上であると、得られる液晶配向膜の膜厚が最適となり易い。したがって前記高分子成分の濃度は、通常のスピンナー法や印刷法等では0.1重量%以上、好ましくは0.5〜10重量%である。しかしながら、液晶配向剤の塗布方法によっては、更に希薄な濃度で使用してもよい。
なお、液晶配向膜の作製に用いる場合において、本発明の液晶配向剤の粘度は、この液晶配向剤の膜を形成する手段や方法に応じて決めることができる。例えば、印刷機を用いて液晶配向剤の膜を形成する場合は、十分な膜厚を得る観点から5mPa・s以上であることが好ましく、また印刷ムラを抑制する観点から100mPa・s以下であることが好ましく、より好ましくは10〜80mPa・sである。スピンコートによって液晶配向剤を塗布して液晶配向剤の膜を形成する場合は、同様の観点から、5〜200mPa・sであることが好ましく、より好ましくは10〜100mPa・sである。液晶配向剤の粘度は、溶剤による希釈や攪拌を伴う養生によって小さくすることができる。
本発明の液晶配向剤は、いわゆるポリマーブレンドの形態であってもよい。このような形態の液晶配向剤には、テトラカルボン酸二無水物AとジアミンAとの反応生成物であるポリアミック酸又はその誘導体Aと、テトラカルボン酸二無水物BとジアミンBとの反応生成物であるポリアミック酸又はその誘導体Bとを含有する液晶配向剤において、ジアミンAは一般式(1)で表されるジアミンを含み、ジアミンBは一般式(1)で表されるジアミンを含まない液晶配向剤が挙げられる。
ポリアミック酸又はその誘導体Aは、前述した本発明におけるポリアミック酸又はその誘導体と同じである。ポリアミック酸又はその誘導体Bは、前記ジアミンに一般式(1)で表されるジアミンを含まない以外、すなわち前記ジアミンに前記他のジアミンを用いる以外は、前述した本発明におけるポリアミック酸又はその誘導体と同じである。
テトラカルボン酸二無水物A及びBには、前述したテトラカルボン酸を用いることができる。前記ジアミンAには、一般式(1)で表されるジアミンが含まれればよく、前述した他のジアミンがさらに含まれていてもよい。前記ジアミンBには、一般式(1)で表されるジアミン以外の、前述した他のジアミンを用いることができる。
本発明の前述の液晶配向剤におけるポリアミック酸又はその誘導体Bの含有量は、本発明の効果が発現される量であれば特に限定されないが、液晶配向剤中の重合体全量に対し
て1〜50重量%であることが、本発明の効果の発現と配向性の調整とを両立させる観点から好ましく、2〜30重量%がさらに好ましい。
本発明の液晶配向膜は、前述した本発明の液晶配向剤から得られる。本発明の液晶配向膜は、液晶配向剤から液晶配向膜を作製する通常の方法によって得ることができ、例えば本発明の液晶配向膜は、本発明の液晶配向剤の塗膜を形成する工程と、これを加熱して焼成する工程とによって得ることができる。本発明の液晶配向膜については、必要に応じて、前記焼成工程で得られる膜をラビング処理してもよい。
前記塗膜は、通常の液晶配向膜の作製と同様に、液晶表示素子における基板に本発明の液晶配向剤を塗布することによって形成することができる。前記基板には、ITO(Indium TinOxide)電極等の電極やカラーフィルタ等が設けられていてもよいガラス製の基板が挙げられる。
液晶配向剤を基板に塗布する方法としてはスピンナー法、印刷法、ディッピング法、滴下法、インクジェット法等が一般に知られている。これらの方法は本発明においても同様に適用可能である。
前記塗膜の焼成は、前記ポリアミック酸又はその誘導体が脱水・閉環反応を呈するのに必要な条件で行うことができる。前記塗膜の焼成は、オーブン又は赤外炉の中で加熱処理する方法、ホットプレート上で加熱処理する方法等が一般に知られている。これらの方法も本発明において同様に適用可能である。一般に150〜300℃程度の温度で1分間〜3時間行うことが好ましい。
前記ラビング処理は、通常の液晶配向膜の配向処理のためのラビング処理と同様に行うことができ、本発明の液晶配向膜において十分なリタデーションが得られる条件であればよい。特に好ましい条件は、毛足押し込み量0.2〜0.8mm、ステージ移動速度5〜250mm/sec、ローラー回転速度500〜2,000rpmである。液晶配向膜の配向処理方法としては、ラビング法の他に、光配向法や転写法等が一般に知られている。本発明の効果が得られる範囲において、これらの他の配向処理方法を前記ラビング処理において併用してもよい。
本発明の液晶配向膜は、前述した工程以外の他の工程をさらに含む方法によって好適に得られる。このような他の工程としては、前記塗膜を乾燥させる工程や、ラビング処理前後の膜を洗浄液で洗浄する工程等が挙げられる。
前記乾燥工程は、前記焼成工程と同様に、オーブン又は赤外炉の中で加熱処理する方法、ホットプレート上で加熱処理する方法等が一般に知られている。これらの方法も前記乾燥工程に同様に適用可能である。乾燥工程は溶剤の蒸発が可能な範囲内の温度で実施することが好ましく、前記焼成工程における温度に対して比較的低い温度で実施することがより好ましい。
配向処理の前後における液晶配向膜の洗浄液による洗浄方法としては、ブラッシング、ジェットスプレー、蒸気洗浄又は超音波洗浄等が挙げられる。これらの方法は単独で行ってもよいし、併用してもよい。洗浄液としては純水又は、メチルアルコール、エチルアルコール、イソプロピルアルコール等の各種アルコール類、ベンゼン、トルエン、キシレン等の芳香族炭化水素類、塩化メチレン等のハロゲン系溶剤、アセトン、メチルエチルケトン等のケトン類を用いることができるが、これらに限定されるものではない。もちろん、これらの洗浄液は十分に精製された不純物の少ないものが用いられる。このような洗浄方法は、本発明の液晶配向膜の形成における前記洗浄工程にも適用することができる。
本発明の液晶配向膜の膜厚は、特に限定されないが、10〜300nmであることが好ましく、30〜150nmであることがより好ましい。本発明の液晶配向膜の膜厚は、段差計やエリプソメータ等の公知の膜厚測定装置によって測定することができる。
本発明の液晶表示素子は、一対の基板と、液晶分子を含有し、前記一対の基板の間に形成される液晶層と、液晶層に電圧を印加する電極と、前記液晶分子を所定の方向に配向させる液晶配向膜とを有する。前記液晶配向膜には前述の本発明の液晶配向膜が用いられる。
前記基板には、本発明の液晶配向膜で前述したガラス製の基板を用いることができ、前記電極には、本発明の液晶配向膜で前述したようにガラス製の基板に形成されるITO電極を用いることができる。
前記液晶層は、前記一対の基板の一方の基板における液晶配向膜が形成されている面が他方の基板に向かうように対向する一対の基板間の隙間に密封される液晶組成物によって形成される。
前記液晶組成物には、特に制限はなく、誘電率異方性が正又は負の各種の液晶組成物を用いることができる。誘電率異方性が正の好ましい液晶組成物には、特許第3086228号公報、特許第2635435号公報、特表平5−501735号公報、特開平8−157826号公報、特開平8−231960号公報、特開平9−241644号公報(EP885272A1明細書)、特開平9−302346号公報(EP806466A1明細書)、特開平8−199168号公報(EP722998A1明細書)、特開平9−235552号公報、特開平9−255956号公報、特開平9−241643号公報(EP885271A1明細書)、特開平10−204016号公報(EP844229A1明細書)、特開平10−204436号公報、特開平10−231482号公報、特開2000−087040公報、特開2001−48822公報等に開示されている液晶組成物が挙げられる。
誘電率異方性が負の好ましい液晶組成物には、特開昭57−114532号公報、特開平2−4725号公報、特開平4−224885号公報、特開平8−40953号公報、特開平8−104869号公報、特開平10−168076号公報、特開平10−168453号公報、特開平10−236989号公報、特開平10−236990号公報、特開平10−236992号公報、特開平10−236993号公報、特開平10−236994号公報、特開平10−237000号公報、特開平10−237004号公報、特開平10−237024号公報、特開平10−237035号公報、特開平10−237075号公報、特開平10−237076号公報、特開平10−237448号公報(EP967261A1明細書)、特開平10−287874号公報、特開平10−287875号公報、特開平10−291945号公報、特開平11−029581号公報、特開平11−080049号公報、特開2000−256307公報、特開2001−019965公報、特開2001−072626公報、特開2001−192657公報等に開示されている液晶組成物が挙げられる。
前記誘電率異方性が正又は負の液晶組成物に一種以上の光学活性化合物を添加して使用することも何ら差し支えない。
本発明の液晶表示素子は、一対の基板の少なくとも一方に本発明の液晶配向膜を形成し、得られた一対の基板を、液晶配向膜を内向きにスペーサーを介して対向させ、基板間に形成された隙間に液晶組成物を封入して液晶層を形成することによって得られる。本発明
の液晶表示素子における製造には、必要に応じて基板に偏光フィルムを貼り付ける等のさらなる工程が含まれていてもよい。
本発明の液晶表示素子は、種々の電界方式用の液晶表示素子を形成することができる。このような電界方式用の液晶表示素子には、前記基板の表面に対して水平方向に前記電極が前記液晶層に電圧を印加する横電界方式用の液晶表示素子や、前記基板の表面に対して垂直方向に前記電極が前記液晶層に電圧を印加する縦電界方式用の液晶表示素子が挙げられる。
横電界方式用の液晶表示素子は、比較的大きなプレチルト角を発現しなくてもよいことから、側鎖を有するジアミンを含まないジアミンから得られる本発明の液晶配向剤による液晶配向膜が好適に用いられる。
縦電界方式用の液晶表示素子は、比較的大きなプレチルト角の発現を要することから、一般式(1)で表されるジアミンに加えて側鎖を有するジアミンを含むジアミンから得られるか、又は、前記ジアミンBに側鎖を有するジアミンを含む本発明の液晶配向剤による液晶配向膜が好適に用いられる。
このように、本発明の液晶配向剤を原料として作製される液晶配向膜は、その原料であるポリマーを適宜選択することにより、種々の表示駆動方式の液晶表示素子に適用させることができる。
以下実施例により、本発明の重合体を用いることによって得られる液晶配向剤及び液晶表示素子を詳細に説明するが、本発明はこれらの実施例に限定されるものではない。実施例において、分子量の測定にはGPCを用い、ポリスチレンを標準溶液とし、溶出液はDMFを用いた。なお、以下の実施例においては、容積の単位リットルをLで表示する。したがって、mLはミリリットルを意味する。
以下に実施例で用いた液晶表示素子の評価法を記載する。
(1)残留DC
30Hz、3Vの矩形波に3Vの直流電圧を30分間重畳した後、5分後のフリッカー消去電圧を測定し、この値の絶対値を残留DCとした。残留DCが小さいほど焼き付きが少なく良好といえる。
(2)電圧保持率(VHR)
「水嶋他、第14回液晶討論会予稿集 p78(1988)」に記載の方法を使用した。測定は、ゲート幅69μs、周波数60Hz、波高±5Vの矩形波をセルに印加した。測定温度は60℃で行った。
(3)リタデーション(R)測定
分光エリプソメータM−2000U(J.A.Woollam Co.Inc.製)を使用して、配向膜のリタデーション(R)を求めた。Rの値が大きいほど、配向膜がラビング方向により延伸されており、高い一軸配向性を有していることになる。結果、黒表示が良好であると言える。
(4)プレチルト角(Pt角)
中央精機(株)製の液晶評価装置(OMS−CA3)にて、室温で測定した。
実施例及び比較例で用いるテトラカルボン酸二無水物、ジアミン及び溶剤の名称を略号で示す。以降の記述にはこの略号を使用することがある。
テトラカルボン酸二無水物
1,2,3,4−シクロブタンテトラカルボン酸二無水物 :CBDA
ピロメリット酸二無水物 :PMDA
ジアミン
4,4’−ジアミノジフェニルメタン :DDM
1,3−ビス(4−(4−アミノベンジル)フェニル)プロパン :BZ3
4,4’−ジアミノジフェニルエーテル :APE
1,1−ビス〔4−[(4−アミノフェニル)メチル]フェニル〕−4−n−ブチルシクロヘキサン :PMBCh
N,N’−ビス(4−アミノフェニル)−N,N’−ジメチルエチレンジアミン
:NN2DAMe
2,6−ジアミノピリジン :DAPY
4,4’−ジアミノジフェニルアミン :DADPA
溶剤成分
N−メチル−2−ピロリドン :NMP
γ―ブチロラクトン :GBL
ブチルセロソルブ :BC
合成例1
液晶配向膜用組成物A1(ワニスA1)の調製
温度計、攪拌機、原料投入仕込み口及び窒素ガス導入口を備えた100mLの四つ口フラスコにNN2DAMeを2.83g、脱水NMPを53.4mL入れ、乾燥窒素気流下攪拌溶解した。反応系の温度を5℃に保ちながらCBDAを1.03g、PMDAを1.14g添加し、30時間反応させた後、BCを27.7mL、GBLを13.3mL加えて高分子成分の濃度が5重量%のポリアミック酸のワニスを調製した。原料の反応中に反応熱により反応温度が上昇するときは、反応温度を約70℃以下に抑えて反応させた。
尚、本発明の実施例では、反応中の粘度をチェックしながら反応を行い、BCを添加後のワニスの粘度が30〜35mPa・s(E型粘度計を使用。25℃)になった時点で反応を終了とし、低温にて保存した。得られたポリアミック酸の重量平均分子量は62,320であった。尚、重量平均分子量はウォーターズ製GPC測定装置(ソフトウェアEmpower)を用いてカラム温度50℃にて測定した。
前記のようにして得られたワニスをNMP/BC/GBL(=60/25/15、重量比)の混合溶剤で希釈して全高分子成分の濃度が3重量%となるように調整し塗布用のワニスA1とした。
合成例2〜8
各種ワニスの調製
表1の原料を下記表1のモル比で用いた以外はワニスA1と同様の方法でワニスA2〜A8を調製して得た。ワニスA1〜A8の原料の種類とそのモル比、及び得られたポリアミック酸の重量平均分子量を表1に示す。
Figure 2009058928
実施例1
プレチルト角、電圧保持率及び残留DC測定用セルaの作製
前記測定用セルaの基板にはITO電極付きガラス基板を使用した。
合成例1で得られたワニスA1を上記のITO電極付きガラス基板上にスピンナーにて塗布した。塗布条件は1,700rpm、15秒間であった。塗膜後80℃にて約3分間予備焼成した後、230℃にて20分間加熱処理を行い、膜厚がおよそ70nmの液晶配向膜を形成した。得られたポリイミド膜を株式会社飯沼ゲージ製作所製のラビング処理装置を用いて、ラビング布(毛足長1.8mm:レーヨン)の毛足押し込み量0.40mm、ステージ移動速度を60mm/sec、ローラー回転速度を1,000rpmの条件で、ラビング処理し、液晶挟持用基板を得た。
得られた液晶挟持用基板を超純水中で5分間超音波洗浄後、オーブン中120℃で30分間乾燥した。片方のITO電極付きガラス基板に7μmのギャップ剤を散布し、もう片方のITO電極付きガラス基板にエポキシ硬化剤でシールし、ギャップ7μmのアンチパラレルセルを作製した。前記セルに液晶材料を注入し、注入口を光硬化剤で封止した。次いで、110℃で30分間加熱処理を行って、プレチルト角、電圧保持率及び残留DC測定用セルaとした。液晶材料として使用した液晶組成物Aの組成を下記に示す。この組成物のNI点は100.0℃であり、複屈折は0.093であった。
Figure 2009058928
プレチルト角、電圧保持率及び残留DCの測定
前記測定用セルaを用いて、プレチルト角、電圧保持率及び残留DCを上記記載の方法で測定したところ、プレチルト角は2.3°、電圧保持率は99.0%、残留DCは2mVであった。
リタデーション測定用基板bの作製
前記測定用基板bの基板には透明ガラス基板を使用した。
合成例1で得られたワニスA1を上記の透明ガラス基板上にスピンナーにて塗布した。塗布条件は1,700rpm、15秒間であった。塗膜後80℃にて約3分間予備焼成した後、230℃にて20分間加熱処理を行い、膜厚がおよそ70nmの液晶配向膜を形成した。得られたポリイミド膜を株式会社飯沼ゲージ製作所製のラビング処理装置を用いて、ラビング布(毛足長1.8mm:レーヨン)の毛足押し込み量0.40mm、ステージ移動速度を60mm/sec、ローラー回転速度を1,000rpmの条件で、ラビング処理し、測定用基板bを得た。
リタデーション測定
得られた測定用基板bを用いて分光エリプソメータによりリタデーションを求めた。得られたRは0.65nmであった。
実施例2〜7
合成例2〜7で得られたワニスA2〜A7を用いて実施例1と同様に測定用セルa及び測定用基板bを作製し、プレチルト角、電圧保持率(VHR)、残留DC、及びリタデーション(R)を実施例1と同様に測定した。測定結果を表2に示す。
Figure 2009058928
尚、本発明の実施例の試験方法において、電圧保持率は99.0%以上の値であれば良好であり、残留DCが10mV以下の値であれば良好であり、リタデーションは0.2nm以上の値であれば良好である。リタデーションの値が0.2nm以下では配向力が弱く、流動配向や電圧無印加時に光漏れが発生することがある。特に横電界方式では重要なパラメーターである。プレチルト角に関しては、各駆動方式により要望される値が異なるため、得られた数値に対する具体的な良し悪しは判断できないが、IPS等の横電界方式では小さな値が好ましく(3.0°以下)、TNに代表される縦電界方式では比較的大きな値(4.0°以上)が好ましい。
実施例8及び9
ワニスA1、A2及びA8をそれぞれ後記の表3に示したポリマー組成(重量比)で調製し、これを用いて、プレチルト角、電圧保持率、残留DC、及びリタデーションの測定を実施例1と同様に行った。測定結果を表3に示す。
Figure 2009058928
実施例10
合成例1で得られたワニスA1を20g(固形分濃度5重量%)にエポキシ化合物である4,4’−メチレンビス(N,N−ジグリシジルアニリン)(シグマ・アルドリッチ
社製)を0.1g(ワニスA1の重合体に対して10重量%)を混合し、ワニスB1を調製し、これを用いて、プレチルト角、電圧保持率、残留DC、及びリタデーションの測定を実施例1と同様に行った。
Figure 2009058928
合成例10〜14
各種ワニスの調製
下記表5の原料を下記表5のモル比で用いた以外はワニスA1と同様の方法でワニスC1〜C5を調製して得た。ワニスC1〜C5の原料の種類とそのモル比、及び得られたポリアミック酸の重量平均分子量を表5に示す。
Figure 2009058928
比較例1〜5
ワニスA1に代えて合成例10〜14で得られたワニスC1〜C5を用い、実施例1と同様に測定用セルa及び測定用基板bを作製し、プレチルト角、電圧保持率、残留DC、及びリタデーションを実施例1と同様に測定した。測定結果を表6に示す。
Figure 2009058928
実施例1〜10及び比較例1〜5の結果から明らかなように、本発明における第3級アミンを含むジアミンを含有するポリアミック酸を用いることにより、残留DCの低減と大きなリタデーションとを同時に満たすことができる液晶表示素子を作製することができる。

Claims (39)

  1. テトラカルボン酸二無水物とジアミンとの反応生成物であるポリアミック酸又はその誘導体を含有する液晶配向剤において、
    前記ジアミンは下記一般式(1)で表されるジアミンを含む液晶配向剤。
    Figure 2009058928
    (一般式(1)中、R1は独立して一価の有機基を表し、R2は独立して一価の基を表し、Zは炭素数1〜5のアルキレンを含む二価の基を表す。)
  2. 1は独立して炭素数1〜3のアルキルであり、R2は独立して水素、炭素数1〜3のアルキル、フッ素、塩素、又は臭素である請求項1記載の液晶配向剤。
  3. 一般式(1)で表されるジアミンは、両端のフェニルにおいて、N−Z−N主鎖に対するそれぞれのパラ位にアミノを有する請求項1又は2に記載の液晶配向剤。
  4. 一般式(1)で表されるジアミンは、下記構造式239〜253及び258〜262からなる群から選ばれる一以上である請求項3に記載の液晶配向剤。
    Figure 2009058928
    Figure 2009058928
  5. 前記テトラカルボン酸二無水物は下記構造式500、505〜508、511、515、及び517から選ばれる一以上である請求項1〜4のいずれか一項に記載の液晶配向剤。
    Figure 2009058928
  6. 前記テトラカルボン酸二無水物は前記構造式500及び511の一方又は両方である請求項5記載の液晶配向剤。
  7. 前記ジアミンは、下記一般式(2)で表されるジアミンをさらに含む請求項1〜6のいずれか一項に記載の液晶配向剤。
    Figure 2009058928
    (一般式(2)中、R3は、置換基を有していてもよい二以上のイミノを含まない二価の有機基を表す。)
  8. 一般式(2)で表されるジアミンは、下記一般式(3)〜(5)で表されるジアミンを含む請求項7記載の液晶配向剤。
    Figure 2009058928
    (一般式(3)中、Yは炭素数1〜5のアルキレン、酸素、及び硫黄の一以上を含む二価の基を表す。)
    Figure 2009058928
    (一般式(4)中、X1は独立してメチレン又は酸素を表し、X2は、メチル又はCF3
    置換基として有していてもよい炭素数1〜8のアルキレンを表す。)
    Figure 2009058928
    (一般式(5)中、X1は独立して炭素数1〜6のアルキレン又は酸素を表し、X3は単結合又は炭素数1〜3のアルキレンを表し、環Tは1,4−フェニレン又は1,4−シクロへキシレンを表し、R4は水素又は炭素数1〜30のアルキル(ただし、該アルキルのうち炭素数2〜30のアルキルにおける任意のメチレンは、独立して酸素、−CH=CH−又は−C≡C−で置き換えられてもよいが、該アルキルにおいて酸素は隣り合わない。)を表し、hは0又は1を表す。)
  9. 一般式(3)〜(5)において、二つのアミノの位置がY又はX1に対してパラ位である請求項8に記載の液晶配向剤。
  10. 一般式(3)で表されるジアミンは下記構造式301〜304、306、307、及び313からなる群から選ばれる一以上であり、
    一般式(4)で表されるジアミンは下記構造式360、364、365、367、及び372からなる群から選ばれる一以上であり、
    一般式(5)で表されるジアミンは下記構造式381、384、390、及び398からなる群から選ばれる一以上である請求項9に記載の液晶配向剤。
    Figure 2009058928
    Figure 2009058928
    Figure 2009058928
  11. 前記ジアミンにおいて、一般式(1)で表されるジアミンの含有率が20〜99モル%であり、一般式(2)で表されるジアミンの含有率が1〜80モル%である請求項8〜10のいずれか一項に記載の液晶配向剤。
  12. テトラカルボン酸二無水物AとジアミンAとの反応生成物であるポリアミック酸又はその誘導体Aと、テトラカルボン酸二無水物BとジアミンBとの反応生成物であるポリアミック酸又はその誘導体Bとを含有する液晶配向剤において、
    前記ジアミンAは下記一般式(1)で表されるジアミンを含み、
    前記ジアミンBは下記一般式(1)で表されるジアミンを含まない液晶配向剤。
    Figure 2009058928
    (一般式(1)中、R1は独立して一価の有機基を表し、R2は独立して一価の基を表し、Zは炭素数1〜5のアルキレンを含む二価の基を表す。)
  13. 一般式(1)において、R1は独立して炭素数1〜3のアルキルであり、R2は独立して水素、炭素数1〜3のアルキル、フッ素、塩素、又は臭素である請求項12記載の液晶配向剤。
  14. 一般式(1)で表されるジアミンは、両端のフェニルにおいて、N−Z−N主鎖に対するそれぞれのパラ位にアミノを有する請求項12又は13に記載の液晶配向剤。
  15. 一般式(1)で表されるジアミンは、下記構造式239〜253及び258〜262からなる群から選ばれる一以上である請求項14に記載の液晶配向剤。
    Figure 2009058928
    Figure 2009058928
  16. 前記ジアミンBが下記一般式(2)で表されるジアミンを含む請求項12〜15のいずれか一項に記載の液晶配向剤。
    Figure 2009058928
    (一般式(2)中、R3は、置換基を有していてもよい二以上のイミノを含まない二価の有機基を表す。)
  17. 一般式(2)ジアミンは、下記一般式(3)〜(5)で表されるジアミンを含む請求項16記載の液晶配向剤。
    Figure 2009058928
    (一般式(3)中、Yは炭素数1〜5のアルキレン、酸素、及び硫黄の一以上を含む二価の基を表す。)
    Figure 2009058928
    (一般式(4)中、X1は独立してメチレン又は酸素を表し、X2は、メチル又はCF3を置換基として有していてもよい炭素数1〜8のアルキレンを表す。)
    Figure 2009058928
    (一般式(5)中、X1は独立して炭素数1〜6のアルキレン又は酸素を表し、X3は単結合又は炭素数1〜3のアルキレンを表し、環Tは1,4−フェニレン又は1,4−シクロへキシレンを表し、R4は水素又は炭素数1〜30のアルキル(ただし、該アルキルのうち炭素数2〜30のアルキルにおける任意のメチレンは、独立して酸素、−CH=CH−又は−C≡C−で置き換えられてもよいが、該アルキルにおいて酸素は隣り合わない。)を表し、hは0又は1を表す。)
  18. 一般式(3)〜(5)において、二つのアミノの位置がY又はX1に対してパラ位である請求項17に記載の液晶配向剤。
  19. 一般式(3)で表されるジアミンは下記構造式301〜304、306、307、及び313からなる群から選ばれる一以上であり、
    一般式(4)で表されるジアミンは下記構造式360、364、365、367、及び372からなる群から選ばれる一以上であり、
    一般式(5)で表されるジアミンは下記構造式381、384、390、及び398からなる群から選ばれる一以上である請求項18に記載の液晶配向剤。
    Figure 2009058928
    Figure 2009058928
    Figure 2009058928
  20. 前記テトラカルボン酸二無水物A及びテトラカルボン酸二無水物Bは下記構造式500、505〜508、511、515、及び517から選ばれる一以上である請求項12〜19のいずれか一項に記載の液晶配向剤。
    Figure 2009058928
  21. 前記テトラカルボン酸二無水物A及びテトラカルボン酸二無水物Bが、前記構造式500及び511の一方又は両方である請求項20記載の液晶配向剤。
  22. エポキシ化合物をさらに含む、請求項1〜21のいずれか一項に記載の液晶配向剤。
  23. 前記エポキシ化合物が、下記構造式(E1)〜(E3)、(E5)及び下記一般式(E4)からなる群から選ばれる一つ以上である、請求項22に記載の液晶配向剤。
    Figure 2009058928
    (一般式(E4)中、nは0〜10の整数を表す。)
  24. 前記エポキシ化合物が前記ポリアミック酸又はその誘導体の総量に対して0.1〜40重量%含まれている、請求項22又は23に記載の液晶配向剤。
  25. 請求項1〜24のいずれか一項に記載の液晶配向剤から得られる液晶配向膜。
  26. 一対の基板と、液晶分子を含有し、前記一対の基板の間に形成される液晶層と、液晶層に電圧を印加する電極と、前記液晶分子を所定の方向に配向させる液晶配向膜とを有する液晶表示素子において、前記液晶配向膜は請求項25に記載の液晶配向膜である液晶表示素子。
  27. 前記電極が、前記基板の表面に対して水平方向に前記液晶層に電圧を印加する、横電界方式用の液晶表示素子である請求項26に記載の液晶表示素子。
  28. 前記電極が、前記基板の表面に対して垂直方向に前記液晶層に電圧を印加する、縦電界方式用の液晶表示素子である請求項26に記載の液晶表示素子。
  29. テトラカルボン酸二無水物とジアミンとの反応生成物である重合体において、
    前記ジアミンは下記一般式(1)で表されるジアミンと下記一般式(2)で表されるジアミンとを含む重合体。
    Figure 2009058928
    (一般式(1)中、R1は独立して一価の有機基を表し、R2は独立して一価の基を表し、Zは炭素数1〜5のアルキレンを含む二価の基を表す。)
    Figure 2009058928
    (一般式(2)中、R3は、置換基を有していてもよいイミノを含まない二価の有機基を表す。)
  30. 一般式(1)において、R1は独立して炭素数1〜3のアルキルであり、R2は独立して水素、炭素数1〜3のアルキル、フッ素、塩素、又は臭素である請求項29記載の重合体。
  31. 一般式(1)で表されるジアミンは、両端のフェニルにおいて、N−Z−N主鎖に対するそれぞれのパラ位にアミノを有する請求項29又は30に記載の重合体。
  32. 一般式(1)で表されるジアミンは、下記構造式239〜253及び258〜262からなる群から選ばれる一以上である請求項31に記載の重合体。
    Figure 2009058928
    Figure 2009058928
  33. 一般式(1)で表されるジアミンが前記構造式240である請求項32に記載の重合体。
  34. 一般式(2)で表されるジアミンは、下記一般式(3)〜(5)で表されるジアミンを含む請求項29〜33のいずれか一項に記載の重合体。
    Figure 2009058928
    (一般式(3)中、Yは炭素数1〜5のアルキレン、酸素、及び硫黄の一以上を含む二価の基を表す。)
    Figure 2009058928
    (一般式(4)中、X1は独立してメチレン又は酸素を表し、X2は、メチル又はCF3を置換基として有していてもよい炭素数1〜8のアルキレンを表す。)
    Figure 2009058928
    (一般式(5)中、X1は独立して炭素数1〜6のアルキレン又は酸素を表し、X3は単結合又は炭素数1〜3のアルキレンを表し、環Tは1,4−フェニレン又は1,4−シクロへキシレンを表し、R4は水素又は炭素数1〜30のアルキル(ただし、該アルキルのうち炭素数2〜30のアルキルにおける任意のメチレンは、独立して酸素、−CH=CH−又は−C≡C−で置き換えられてもよいが、該アルキルにおいて酸素は隣り合わない。)を表し、hは0又は1を表す。)
  35. 一般式(3)〜(5)において、二つのアミノの位置がY又はX1に対してパラ位である請求項34に記載の重合体。
  36. 一般式(3)で表されるジアミンは下記構造式301〜304、306、307、及び313からなる群から選ばれる一以上であり、
    一般式(4)で表されるジアミンは下記構造式360、364、365、367、及び372からなる群から選ばれる一以上であり、
    一般式(5)で表されるジアミンは下記構造式381、384、390、及び398からなる群から選ばれる一以上である請求項35に記載の重合体。
    Figure 2009058928
    Figure 2009058928
    Figure 2009058928
  37. 一般式(3)で表されるジアミンが前記構造式301及び306の一方又は両方であり、一般式(4)で表されるジアミンが前記構造式364であり、一般式(5)で表されるジアミンが前記構造式381である請求項36に記載の重合体。
  38. 前記テトラカルボン酸二無水物は下記構造式500、505〜508、511、515、及び517から選ばれる一以上である請求項29〜37のいずれか一項に記載の重合体。
    Figure 2009058928
  39. 前記テトラカルボン酸二無水物は前記構造式500及び511の一方又は両方である請求項38記載の重合体。
JP2007334695A 2007-08-08 2007-12-26 液晶配向剤、液晶配向膜及び液晶表示素子 Active JP5130907B2 (ja)

Priority Applications (4)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2007334695A JP5130907B2 (ja) 2007-08-08 2007-12-26 液晶配向剤、液晶配向膜及び液晶表示素子
CN200810131272XA CN101364009B (zh) 2007-08-08 2008-08-05 液晶配向剂、液晶配向膜及液晶显示器件
TW097129711A TWI421280B (zh) 2007-08-08 2008-08-05 液晶配向劑、液晶配向膜及液晶顯示元件
KR20080076839A KR101489716B1 (ko) 2007-08-08 2008-08-06 액정 배향제, 액정 배향막 및 액정 표시 소자

Applications Claiming Priority (3)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2007206242 2007-08-08
JP2007206242 2007-08-08
JP2007334695A JP5130907B2 (ja) 2007-08-08 2007-12-26 液晶配向剤、液晶配向膜及び液晶表示素子

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2009058928A true JP2009058928A (ja) 2009-03-19
JP5130907B2 JP5130907B2 (ja) 2013-01-30

Family

ID=40390448

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2007334695A Active JP5130907B2 (ja) 2007-08-08 2007-12-26 液晶配向剤、液晶配向膜及び液晶表示素子

Country Status (4)

Country Link
JP (1) JP5130907B2 (ja)
KR (1) KR101489716B1 (ja)
CN (1) CN101364009B (ja)
TW (1) TWI421280B (ja)

Cited By (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2010266847A (ja) * 2009-04-15 2010-11-25 Chisso Corp 液晶配向剤、液晶配向膜および液晶表示素子
JP2012155311A (ja) * 2011-01-05 2012-08-16 Jnc Corp 光配向用液晶配向膜を形成するための液晶配向剤、液晶配向膜およびこれを用いた液晶表示素子
KR20120100781A (ko) 2011-03-02 2012-09-12 제이엔씨 석유 화학 주식회사 디아민, 이것을 사용한 액정 배향제, 액정 표시 소자 및 액정 배향막의 형성 방법
WO2013018904A1 (ja) * 2011-08-04 2013-02-07 日産化学工業株式会社 光配向処理法用の液晶配向剤、及びそれを用いた液晶配向膜
CN103172531A (zh) * 2011-12-22 2013-06-26 达兴材料股份有限公司 二苯胺系化合物、其制得的聚酰胺酸组成物、聚酰亚胺组成物及液晶配向剂
US9909065B2 (en) 2012-04-24 2018-03-06 Jnc Corporation Liquid crystal aligning agents for forming photo-aligning liquid crystal alignment layers, liquid crystal alignment layers and liquid crystal display devices using the same

Families Citing this family (11)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR101186902B1 (ko) * 2009-04-15 2012-10-02 제이엔씨 주식회사 액정 배향제, 액정 배향막 및 액정 표시 소자
JP5569095B2 (ja) * 2010-03-29 2014-08-13 Jnc株式会社 分子内2箇所にジフェニルアミンの構造を有するジアミン、このジアミンを反応させて得られるポリマー、このポリマーを含有する液晶配向剤、この液晶配向剤を用いて形成される液晶配向膜、およびこの液晶配向膜を有する液晶表示素子
JP6347917B2 (ja) * 2013-05-27 2018-06-27 株式会社ジャパンディスプレイ 液晶表示装置およびその製造方法
TWI487731B (zh) * 2013-09-04 2015-06-11 Daxin Materials Corp 液晶配向劑、液晶配向膜及液晶顯示元件
JP6315193B2 (ja) * 2013-10-03 2018-04-25 Jsr株式会社 液晶配向剤
CN104714338A (zh) * 2013-12-16 2015-06-17 群创光电股份有限公司 液晶显示面板
JP6492564B2 (ja) * 2014-02-13 2019-04-03 Jsr株式会社 液晶配向剤、液晶配向膜、液晶表示素子、位相差フィルム、位相差フィルムの製造方法、重合体及び化合物
JP2015215462A (ja) * 2014-05-09 2015-12-03 Jsr株式会社 液晶表示素子及びその製造方法
KR102282111B1 (ko) * 2014-11-19 2021-07-26 제이에스알 가부시끼가이샤 액정 배향제, 액정 배향막, 액정 배향막의 제조 방법 및 액정 표시 소자
KR20170097552A (ko) * 2016-02-18 2017-08-28 제이엔씨 주식회사 액정 배향막을 형성하기 위한 액정 배향제, 액정 배향막 및 이것을 사용한 액정 표시 소자
CN111303081B (zh) * 2020-03-27 2022-02-01 中国科学院化学研究所 一种高强高模环氧树脂组合物及其制备方法与应用

Citations (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH09316200A (ja) * 1996-05-31 1997-12-09 Japan Synthetic Rubber Co Ltd 液晶配向剤
JPH11193345A (ja) * 1997-12-29 1999-07-21 Chisso Corp ポリアミド酸組成物、液晶配向膜、及び液晶表示素子
JP2001278755A (ja) * 2000-03-30 2001-10-10 L'oreal Sa ケラチン繊維の酸化染色用組成物及びこの組成物を用いる染色方法
WO2003053385A1 (de) * 2001-12-11 2003-07-03 Henkel Kommanditgesellschaft Auf Aktien Neue oxidationsfarbstoffe mit 2,4-dichlor-3-aminophenol
JP2005049835A (ja) * 2003-07-14 2005-02-24 Chisso Corp 横電界方式の液晶表示素子用の配向膜を形成するポリイミド系ワニス、配向膜および該配向膜を有する横電界方式の液晶表示素子
JP2009520702A (ja) * 2005-12-23 2009-05-28 ロリク アーゲー 光架橋性材料

Family Cites Families (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP3731229B2 (ja) * 1995-10-20 2006-01-05 チッソ株式会社 ポリアミド酸、ポリイミド膜及びこれを用いた液晶配向膜、液晶表示素子
JP4600637B2 (ja) 2002-04-30 2010-12-15 Jsr株式会社 液晶配向剤
KR101158382B1 (ko) * 2004-02-26 2012-06-22 닛산 가가쿠 고교 가부시키 가이샤 광 배향용 액정 배향제 및 그것을 사용한 액정 표시 소자
JP4561607B2 (ja) * 2005-11-18 2010-10-13 チッソ株式会社 液晶配向剤及び液晶表示素子

Patent Citations (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH09316200A (ja) * 1996-05-31 1997-12-09 Japan Synthetic Rubber Co Ltd 液晶配向剤
JPH11193345A (ja) * 1997-12-29 1999-07-21 Chisso Corp ポリアミド酸組成物、液晶配向膜、及び液晶表示素子
JP2001278755A (ja) * 2000-03-30 2001-10-10 L'oreal Sa ケラチン繊維の酸化染色用組成物及びこの組成物を用いる染色方法
WO2003053385A1 (de) * 2001-12-11 2003-07-03 Henkel Kommanditgesellschaft Auf Aktien Neue oxidationsfarbstoffe mit 2,4-dichlor-3-aminophenol
JP2005049835A (ja) * 2003-07-14 2005-02-24 Chisso Corp 横電界方式の液晶表示素子用の配向膜を形成するポリイミド系ワニス、配向膜および該配向膜を有する横電界方式の液晶表示素子
JP2009520702A (ja) * 2005-12-23 2009-05-28 ロリク アーゲー 光架橋性材料

Cited By (10)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2010266847A (ja) * 2009-04-15 2010-11-25 Chisso Corp 液晶配向剤、液晶配向膜および液晶表示素子
JP2012155311A (ja) * 2011-01-05 2012-08-16 Jnc Corp 光配向用液晶配向膜を形成するための液晶配向剤、液晶配向膜およびこれを用いた液晶表示素子
KR20120100781A (ko) 2011-03-02 2012-09-12 제이엔씨 석유 화학 주식회사 디아민, 이것을 사용한 액정 배향제, 액정 표시 소자 및 액정 배향막의 형성 방법
JP2016164186A (ja) * 2011-03-02 2016-09-08 Jnc株式会社 ジアミン
KR20180042188A (ko) 2011-03-02 2018-04-25 제이엔씨 주식회사 디아민, 이것을 사용한 액정 배향제, 액정 표시 소자 및 액정 배향막의 형성 방법
WO2013018904A1 (ja) * 2011-08-04 2013-02-07 日産化学工業株式会社 光配向処理法用の液晶配向剤、及びそれを用いた液晶配向膜
JPWO2013018904A1 (ja) * 2011-08-04 2015-03-05 日産化学工業株式会社 光配向処理法用の液晶配向剤、及びそれを用いた液晶配向膜
CN103172531A (zh) * 2011-12-22 2013-06-26 达兴材料股份有限公司 二苯胺系化合物、其制得的聚酰胺酸组成物、聚酰亚胺组成物及液晶配向剂
CN103172531B (zh) * 2011-12-22 2016-01-20 达兴材料股份有限公司 二苯胺系化合物、其制得的聚酰胺酸组成物、聚酰亚胺组成物及液晶配向剂
US9909065B2 (en) 2012-04-24 2018-03-06 Jnc Corporation Liquid crystal aligning agents for forming photo-aligning liquid crystal alignment layers, liquid crystal alignment layers and liquid crystal display devices using the same

Also Published As

Publication number Publication date
TW200906914A (en) 2009-02-16
KR20090015829A (ko) 2009-02-12
TWI421280B (zh) 2014-01-01
KR101489716B1 (ko) 2015-02-04
CN101364009B (zh) 2012-03-28
JP5130907B2 (ja) 2013-01-30
CN101364009A (zh) 2009-02-11

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP5130907B2 (ja) 液晶配向剤、液晶配向膜及び液晶表示素子
JP5556482B2 (ja) 液晶配向剤、液晶配向膜および液晶表示素子
KR101901771B1 (ko) 광 배향용 액정 배향막을 형성하기 위한 액정 배향제, 액정 배향막 및 이것을 사용한 액정 표시 소자
KR101894340B1 (ko) 디아민, 이것을 사용한 액정 배향제, 액정 표시 소자 및 액정 배향막의 형성 방법
KR101969525B1 (ko) 광 배향용 액정 배향제, 광 배향막 및 이것을 사용한 액정 표시 소자
TWI458754B (zh) 液晶配向劑、液晶配向膜以及液晶顯示元件
JP5407261B2 (ja) 液晶配向剤、液晶配向膜および液晶表示素子
KR20090071395A (ko) 액정 배향제, 액정 배향막 및 액정 표시 소자
US8730437B2 (en) Method for making a treated polymer for a liquid crystal alignment agent, the treated polymer made thereby, and liquid crystal alignment agent, liquid crystal alignment film and liquid crystal display element containing the treated polymer
JP7318787B2 (ja) 液晶配向剤
KR101823949B1 (ko) 액정 배향제, 액정 배향막 및 액정 표시 소자
JP2017003965A (ja) 光配向用液晶配向膜を形成するための液晶配向剤、液晶配向膜およびこれを用いた液晶表示素子
JP6160218B2 (ja) 液晶配向剤、液晶配向膜、液晶表示素子及び液晶配向膜の製造方法
JP2017161602A (ja) 液晶配向剤、液晶配向膜、液晶素子、重合体及び化合物
JP2011085891A (ja) 液晶配向剤および液晶表示素子
JP5428643B2 (ja) 液晶配向剤、液晶配向膜および液晶表示素子
JP5630139B2 (ja) 液晶配向剤、液晶配向膜および液晶表示素子
JP2017203980A (ja) 液晶表示素子
JP7396177B2 (ja) 液晶配向剤、液晶配向膜及び液晶素子
JP2010102159A (ja) 液晶配向剤、液晶配向膜及び液晶表示素子
JPWO2019230091A1 (ja) 液晶配向剤、液晶配向膜及び液晶素子
WO2018186055A1 (ja) 液晶配向剤、液晶配向膜及びその製造方法、液晶素子、重合体、並びに化合物
WO2019116702A1 (ja) 液晶配向剤、液晶配向膜及び液晶素子
JP2023170991A (ja) 液晶配向剤、液晶配向膜及び液晶素子
JP2023074216A (ja) 液晶配向剤、液晶配向膜及びその製造方法、並びに液晶素子

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20100615

A711 Notification of change in applicant

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A711

Effective date: 20110331

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20110426

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20120224

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20120313

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20120424

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20121009

A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20121022

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20151116

Year of fee payment: 3

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

Ref document number: 5130907

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250