JP2009058919A - 表示装置、表示装置の駆動方法及び表示装置の製造方法 - Google Patents
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Abstract
【課題】本発明は、表示装置、表示装置の駆動方法及び表示装置の製造方法に関し、例えば有機EL素子によるアクティブマトリックス型の表示装置に適用して、発光素子のしきい値電圧のばらつきによる表示ムラ、ユニフォミティの劣化を防止する。
【解決手段】本発明は、発光素子のしきい値電圧に応じて信号線毎に又は走査線毎に、駆動トランジスタTR2のしきい値電圧のばらつき補正に供する固定電圧VofsO、VofsEをオフセットさせる。
【選択図】 図1
【解決手段】本発明は、発光素子のしきい値電圧に応じて信号線毎に又は走査線毎に、駆動トランジスタTR2のしきい値電圧のばらつき補正に供する固定電圧VofsO、VofsEをオフセットさせる。
【選択図】 図1
Description
本発明は、表示装置、表示装置の駆動方法及び表示装置の製造方法に関し、例えば有機EL(Electro Luminescence)素子によるアクティブマトリックス型の表示装置に適用することができる。本発明は、発光素子のしきい値電圧に応じて信号線毎に又は走査線毎に、駆動トランジスタのしきい値電圧のばらつき補正に供する固定電圧をオフセットさせることにより、発光素子のしきい値電圧のばらつきによる表示ムラ、ユニフォミティの劣化を防止する。
従来、有機EL素子を用いたアクティブマトリックス型の表示装置は、有機EL素子と有機EL素子を駆動する駆動回路とによる画素をマトリックス状に配置して表示部が形成され、この表示部の周囲に配置した水平駆動回路及び垂直駆動回路により各画素を駆動して所望の画像を表示している。
この有機EL素子を用いた表示装置に関して、特開2006−227237号公報には、有機EL素子を駆動する駆動トランジスタのしきい値電圧のばらつきを補正して各画素の階調を設定することにより、このしきい値電圧のばらつきによる画質劣化を防止し、Nチャンネル型のトランジスタを使用する場合でも、高い画質を確保することが可能な構成が提案されている。
しかしながらこの種の表示装置に適用される駆動トランジスタは、しきい値電圧の他に、移動度もばらつく欠点があり、この種の表示装置は、この駆動トランジスタの移動度のばらつきによっても画質が劣化する問題がある。
この問題を解決する1つの方法として、各画素回路を図6に示すように構成することが考えられる。ここでこの図6に示す表示装置1において、表示部2は、画素3をマトリックス状に配置して形成される。画素3は、信号レベル保持用コンデンサC1の一端が有機EL素子4のアノードに接続され、書込み信号WSに応じてオンオフ動作する書込みトランジスタTR1を介して、この信号レベル保持用コンデンサC1の他端が信号線SIGに接続される。画素3は、この信号レベル保持用コンデンサC1の両端が駆動トランジスタTR2のゲート及びソースに接続され、この駆動トランジスタTR2のドレインが電源供給用の走査線SCNに接続される。なおこの図6において、Vcathは、有機EL素子4のカソード電圧である。またCsubは、有機EL素子4と並列に配置される補助容量である。
表示装置1は、垂直駆動回路5のライトスキャン回路(WSCN)5A、ドライブスキャン回路(DSCN)5Bにより走査線SCNに書込み信号WS、電源用の駆動信号DSを出力し、また水平駆動回路6の水平セレクタ(HSEL)6Aにより信号線SIGに駆動信号Ssigを出力し、これにより画素3の動作を制御する。
ここで図7は、この画素3の動作を示すタイムチャートである。ここで書込み信号WS(図7(A))は、当該画素3の発光を停止させる非発光期間において、所定のタイミングで立ち上げられて書込みトランジスタTR1をオン状態に設定する。また電源用の駆動信号DS(図7(B))は、当該画素3の非発光期間において、この非発光期間の開始時点から一定期間の間、電源電圧Vccから所定の固定電圧Viniに立ち下げられる。また駆動信号Ssig(図7(C))は、所定の固定電圧Vofsを間に挟んで、信号線SIGに接続された各画素の階調電圧Vsigが順次繰り返される。なおここで階調電圧Vsigは、各画素3に設けられた有機EL素子4の発光輝度を示す電圧である。
画素3は、有機EL素子4を発光させる期間である発光期間の間、書込み信号WSにより書込みトランジスタTR1がオフ状態に設定されて、駆動信号DSにより駆動トランジスタTR2に電源電圧Vccが供給される。これにより画素3は、駆動トランジスタTR2のゲート電圧Vg及びソース電圧Vs(図7(D)及び(E))が信号レベル保持用コンデンサC1の両端の電圧に保持され、この信号レベル保持用コンデンサC1の両端電圧差に応じた駆動電流Idsで有機EL素子4を駆動する。なおこの駆動電流Idsは、次式により表される。ここでVgsは、駆動トランジスタTR2のゲートソース間電圧であり、信号レベル保持用コンデンサC1の両端電圧差である。またμはトランジスタTR2の移動度、WはトランジスタTR2のチャンネル幅、LはトランジスタTR2のチャンネル長、CoxはトランジスタTR2の単位面積当りのゲート絶縁膜の容量、VthはトランジスタTR2のしきい値電圧である。
画素3は、発光期間が終了する時点t1で、電源用の駆動信号DSにより駆動トランジスタTR2のドレイン電圧が所定電圧Viniに立ち下げられる。ここでこの電圧Viniは、駆動トランジスタTR2のドレインをソースとして機能させるのに十分であって、かつ有機EL素子4のカソード電圧Vcathより低い電圧である。これにより画素3は、信号レベル保持用コンデンサC1の有機EL素子4側端の蓄積電荷が駆動トランジスタTR2を介して走査線SCNに放電し、駆動トランジスタTR2のソース電圧Vsが電圧Viniに立ち下がって有機EL素子4の発光が停止する。
続いて画素3は、時点t2で、駆動信号Ssigにより信号線SIGの電圧が所定の固定電圧Vofsに立ち下げられ、書込み信号WSにより書込みトランジスタTR1がオン状態に切り換わる(図7(A)及び(C))。これにより画素3は、駆動トランジスタTR2のゲート電圧Vgがこの信号線SIGの電圧Vofsに設定され、駆動トランジスタTR2のゲートソース間電圧VgsがVofs−Viniに設定される。ここで画素3は、固定電圧Vofs、Viniの設定により、このVofs−Viniが、駆動トランジスタTR2のしきい値電圧Vthより大きな電圧となるように設定される。
続いて画素3は、時点t3で、電源用の駆動信号DSにより駆動トランジスタTR2のドレイン電圧が電源電圧Vccに立ち上げられる(図7(A)〜(C))。これにより画素3は、駆動トランジスタTR2を介して信号レベル保持用コンデンサC1の有機EL素子4側端に電源Vccから充電電流が流入し、この有機EL素子4側端の電圧Vsが徐々に上昇する。なおこれにより画素3は、有機EL素子4にも電流が流入することになるが、固定電圧Vofsによりこの流入した電流は有機EL素子4の容量と補助容量Csubの充電に使用され、有機EL素子4は発光することなく、単に駆動トランジスタTR2のソース電圧Vsのみが上昇する。従ってこの場合、固定電圧Vofsは、有機EL素子4をオフ状態に保持するための電圧として機能することになる。
画素3は、続く時点t4で、書込み信号WSにより書込みトランジスタTR1がオフ状態に切り換えられると共に、信号線SIGの信号レベルが隣接する画素の階調電圧Vsigに設定される。これにより画素3は、時点t4における信号レベル保持用コンデンサの両端電圧差に応じた駆動トランジスタTR2の駆動電流によりこの駆動トランジスタTR2のソース電圧Vsが徐々に上昇し、またこのソース電圧Vsの上昇と連動して駆動トランジスタTR2のゲート電圧Vgが上昇する。なおこの間における信号線SIGの階調電圧Vsigは、隣接する画素の階調設定に使用される。
画素3は、一定時間の経過後、時点t5で、再び信号線SIGの信号レベルが電圧Vofsに切り換えられ、また書込み信号WSが立ち上げられて書込みトランジスタTR1がオン状態に設定される。これにより画素3は、信号レベル保持用コンデンサC1の両端電圧差が駆動トランジスタTR2のしきい値電圧より大きい場合、信号レベル保持用コンデンサC1の信号線SIG側電圧を電圧Vofsに保持した状態で、駆動トランジスタTR2を介して電源Vccにより信号レベル保持用コンデンサC1の有機EL素子4側端に充電電流が流れ、駆動トランジスタTR2のソース電圧Vsが徐々に上昇する。またこのソース電圧Vsの上昇により、信号レベル保持用コンデンサC1の両端電圧差が駆動トランジスタTR2のしきい値電圧Vthになると、駆動トランジスタTR2を介した充電電流の流入が停止して駆動トランジスタTR2のソース電圧Vsの上昇が停止する。
画素3は、一定時間経過すると、時点t6で、書込み信号WSにより書込みトランジスタTR1がオフ状態に切り換えられる。これら一連の動作により、画素3は、時点t1から時点t2までの期間が、駆動トランジスタTR2におけるしきい値電圧Vthのばらつき補正の準備期間に割り当てられ、信号レベル保持用コンデンサC1の両端電圧差が駆動トランジスタTR2のしきい値電圧Vthより大きな電圧に設定される。また時点t3から時点t4までの期間と、時点t5から時点t6までの期間とが、駆動トランジスタTR2におけるしきい値電圧Vthのばらつき補正の期間に割り当てられ、信号レベル保持用コンデンサC1の両端電圧差が駆動トランジスタTR2のしきい値電圧Vthに設定される。なおこのばらつき補正の期間は、必要に応じて3回以上としてもよく、また1回としてもよい。
画素3は、続いて駆動信号Ssigにより信号線SIGの信号レベルが当該画素3の階調電圧Vsigに設定され、その後、時点t7で、書込み信号WSにより書込みトランジスタTR1がオン状態に設定される。これにより画素3は、トランジスタTR2のしきい値電圧Vthを打ち消すようにして、信号レベル保持用コンデンサC1に階調電圧Vsigが設定され、これによりトランジスタTR2のしきい値電圧Vthのばらつきによる発光輝度のばらつきが防止される。
ここで画素3は、時点t7で書込みトランジスタTR1がオン状態に設定されると、駆動トランジスタTR2のゲート電圧Vgが徐々に上昇する。画素3は、この時点t7から一定の期間Tμだけ経過した時点t8で、書込み信号WSにより書込みトランジスタTR1がオフ状態に設定され、信号線SIGの電圧Vsigが信号レベル保持用コンデンサC1にホールドされる。この期間Tμの間、画素3は、信号レベル保持用コンデンサC1の端子間電圧に応じた駆動トランジスタTR2の駆動電流により、信号レベル保持用コンデンサC1の有機EL素子4側端が充電され、トランジスタTR1のソース電圧Vsが上昇することになる。ここでこの駆動電流は、(1)式に示すように、移動度μに比例することから、期間Tμでは、駆動トランジスタTR2の移動度μに応じてソース電圧Vsの上昇速度が変化し、移動度μが大きい場合程、発光輝度を低下させる方向に信号レベル保持用コンデンサC1の端子間電圧を補正することになる。これにより画素3は、この期間Tμで駆動トランジスタTR2の移動度のばらつきが補正され、その後、いわゆるブートストラップにより、信号レベル保持用コンデンサC1の端子間電圧に応じた駆動電流で有機EL素子4を発光させる。
この図6の構成によれば、Nチャンネル型トランジスタで画素回路を構成して、簡易な構成により、駆動トランジスタTR2のしきい値電圧のばらつき、移動度のばらつきによる画質劣化を防止することができる。
このような有機EL素子を用いた表示装置では、例えば蒸着により有機EL素子材料を成膜している。またこの蒸着による成膜では、画素回路を形成した基板上に、直接、有機EL素子材料を成膜する方法と、例えば特開2002−208482号公報、特開2004−14176号公報に開示されているように、いわゆる転写法により成膜する方法とが使用されている。なお以下において、画素回路を形成した基板をTFT基板と呼ぶ。
ここで直接、有機EL素子材料を成膜する方法では、TFT基板に、有機EL素子のアノード層を成膜した後、画素毎に開口を設けたエリアマスクをTFT基板上に配置する。続いてこの方法では、蒸着源に対向するようにTFT基板を保持し、蒸着によりこのTFT基板の画素部分にのみ有機EL素子材料を成膜する。
またいわゆる転写法により成膜する場合、TFT基板上に、蒸着によりホール輸送層、ホール注入層を形成する。またドナー基板に各色の発光層を蒸着する。この方法では、このTFT基板とドナー基板とを対向させて転写装置に配置し、ドナー基板へのレーザービームの照射によりドナー基板に成膜した発光層をTFT基板に転写する。またその後、蒸着装置によりこのTFT基板に有機EL素子のカソード電極を蒸着する。
ところで転写により有機EL素子材料を成膜する場合、有機EL素子4の特性がばらつき、その結果、表示装置において、表示ムラが発生し、ユニフォミティが劣化する問題がある。
すなわち図8は、転写法により有機EL素子材料を成膜する場合において、2つのレーザービームをそれぞれ偶数列の画素及び奇数列の画素に割り当て、これら2つのレーザービームの照射により有機EL素子材料を成膜した場合の有機EL素子の電圧電流特性を示す特性曲線図である。この図8において、符号LE及びLOは、それぞれ偶数列及び奇数列の有機EL素子の特性を示す特性曲線であり、この場合、奇数列の有機EL素子の方が、偶数列の有機EL素子に比して、しきい値電圧Vthelが2〔V〕程度低いことが判る。
このように有機EL素子4のしきい値電圧Vthelが低い場合、図9に示すように、表示装置では、移動度を補正する期間Tμの途中で、駆動トランジスタTR2のソース電圧Vsが有機EL素子4のしきい値電圧Vthelに立ち上がって上昇しなくなる場合も発生する。なおこの図9では、駆動トランジスタTR2のしきい値電圧Vthを補正する期間を符号TVthにより示し、1回の補正期間で駆動トランジスタTR2のしきい値電圧Vthを補正するものとして示す。またこの図9において、有機EL素子4のしきい値電圧VthelによりトランジスタTR2のソース電圧Vsが制限されない場合の特性を破線により示し、さらには図10により示す。
その結果、表示装置では、有機EL素子4のしきい値電圧Vthelが大きい場合に比して、大きなゲートソース間電圧Vgsにより駆動トランジスタTR2が有機EL素子4を駆動することになり、偶数列に比して奇数列が高い階調で表示されることになる。これにより表示装置では、有機EL素子4のしきい値電圧Vthelによって階調が変化することになり、表示ムラが発生し、ユニフォミティが劣化することになる。
この問題を解決する1つの方法として、固定電圧Vofsを十分に低い電圧に設定し、移動度のばらつき補正を開始する時点における駆動トランジスタTR2のソース電圧Vsを十分に低い電圧に設定することが考えられる。しかしながらこのようにすると、今度は移動度のばらつきを補正する期間Tμにおいて、駆動トランジスタTR2のゲート電圧Vgの立ち上げに時間を要することになり、正しく階調を設定できなくなる問題がある。
特開2006−227237号公報
特開2002−208482号公報
特開2004−14176号公報
本発明は以上の点を考慮してなされたもので、有機EL素子等の発光素子のしきい値電圧のばらつきによる表示ムラ、ユニフォミティの劣化を防止することができる表示装置、表示装置の駆動方法及び表示装置の製造方法を提案しようとするものである。
上記の課題を解決するため請求項1の発明は、画素をマトリックス状に配置して形成された表示部に対して、前記表示部の信号線及び走査線を介して水平駆動回路及び垂直駆動回路により前記画素を駆動することにより、前記表示部で所望の画像を表示する表示装置に適用して、前記画素は、発光素子と、信号レベル保持用コンデンサと、前記垂直駆動回路から出力される書込み信号によりオン動作して、前記信号レベル保持用コンデンサの一端を前記信号線に接続する書込トランジスタと、前記信号レベル保持用コンデンサの両端をゲート及びソースに接続し、前記ゲート及びソース間電圧に応じた駆動電流で前記発光素子を駆動する駆動トランジスタとを有し、前記水平駆動回路は、所定の固定電圧を間に挟んで各画素の階調を示す階調電圧を順次繰り返して前記信号線毎に駆動信号を生成し、前記駆動信号を対応する前記信号線に出力し、前記垂直駆動回路は、前記発光素子の発光を停止させる非発光期間において、前記書込み信号及び前記駆動トランジスタの電源の立ち上げ及び立ち下げにより、前記信号レベル保持用コンデンサの端子間電圧を前記駆動トランジスタのしきい値電圧以上の電圧に設定した後、前記駆動信号が前記固定電圧に設定されている期間で、前記駆動トランジスタにより前記信号レベル保持用コンデンサの端子間電圧を放電させて、前記信号レベル保持用コンデンサの端子間電圧を前記駆動トランジスタのしきい値電圧に設定し、前記駆動信号が前記階調電圧に設定されている期間で、前記書込み信号の立ち上げ及び立ち下げにより、前記信号レベル保持用コンデンサの端子間電圧を前記駆動トランジスタの移動度で補正して前記信号レベル保持用コンデンサの端子間電圧を前記階調電圧に対応する電圧に設定し、前記水平駆動回路は、前記発光素子のしきい値電圧に応じて、前記信号線毎に、前記固定電圧をオフセットさせて出力する。
また請求項2の発明は、画素をマトリックス状に配置して形成された表示部と、信号線及び走査線を介して前記表示部を駆動する水平駆動回路及び垂直駆動回路とを有する表示装置に適用して、前記画素は、少なくとも発光素子と、信号レベル保持用コンデンサと、前記垂直駆動回路から出力される書込み信号によりオン動作して、前記信号レベル保持用コンデンサの一端を前記信号線に接続する書込トランジスタと、前記信号レベル保持用コンデンサの両端をゲート及びソースに接続し、前記ゲート及びソース間電圧に応じた駆動電流で前記発光素子を駆動する駆動トランジスタとを有し、前記水平駆動回路及び垂直駆動回路は、前記発光素子の発光を停止させる非発光期間において、前記信号レベル保持用コンデンサの端子間電圧を前記駆動トランジスタのしきい値電圧以上の電圧に設定した後、前記駆動トランジスタのゲート電圧を所定の固定電圧に保持して前記駆動トランジスタにより前記信号レベル保持用コンデンサの端子間電圧を放電させて、前記信号レベル保持用コンデンサの端子間電圧を前記駆動トランジスタのしきい値電圧に設定し、前記信号線を前記画素の階調を示す階調電圧に設定して、前記書込トランジスタを一定期間オン動作させ、前記信号レベル保持用コンデンサの端子間電圧を前記駆動トランジスタの移動度で補正して前記信号レベル保持用コンデンサの端子間電圧を前記階調電圧に対応する電圧に設定し、前記発光素子のしきい値電圧に応じて、前記固定電圧を前記表示部に供給する信号線又は走査線毎に、前記固定電圧をオフセットさせて出力する。
また請求項5の発明は、画素をマトリックス状に配置して形成された表示部に対して、前記表示部の信号線及び走査線を介して水平駆動回路及び垂直駆動回路により前記画素を駆動することにより、前記表示部で所望の画像を表示する表示装置の駆動方法に適用して、前記画素は、発光素子と、信号レベル保持用コンデンサと、前記垂直駆動回路から出力される書込み信号によりオン動作して、前記信号レベル保持用コンデンサの一端を前記信号線に接続する書込トランジスタと、前記信号レベル保持用コンデンサの両端をゲート及びソースに接続し、前記ゲート及びソース間電圧に応じた駆動電流で前記発光素子を駆動する駆動トランジスタとを有し、前記駆動方法は、前記水平駆動回路により、所定の固定電圧を間に挟んで各画素の階調を示す階調電圧を順次繰り返して前記信号線毎に駆動信号を生成し、前記駆動信号を対応する前記信号線に出力する駆動信号の出力ステップと、前記発光素子の発光を停止させる非発光期間において、前記書込み信号及び前記駆動トランジスタの電源の立ち上げ及び立ち下げにより、前記信号レベル保持用コンデンサの端子間電圧を前記駆動トランジスタのしきい値電圧以上の電圧に設定するしきい値電圧補正前処理のステップと、前記駆動信号が前記固定電圧に設定されている期間で、前記駆動トランジスタにより前記信号レベル保持用コンデンサの端子間電圧を放電させて、前記信号レベル保持用コンデンサの端子間電圧を前記駆動トランジスタのしきい値電圧に設定するしきい値電圧補正ステップと、前記駆動信号が前記階調電圧に設定されている期間で、前記書込み信号の立ち上げ及び立ち下げにより、前記信号レベル保持用コンデンサの端子間電圧を前記駆動トランジスタの移動度で補正して前記信号レベル保持用コンデンサの端子間電圧を前記階調電圧に対応する電圧に設定する階調電圧設定ステップとを有し、前記駆動信号の出力ステップは、前記発光素子のしきい値電圧に応じて、前記信号線毎に、前記固定電圧をオフセットさせて出力する。
また請求項6の発明は、画素をマトリックス状に配置して形成された表示部と、信号線及び走査線を介して前記表示部を駆動する水平駆動回路及び垂直駆動回路とを有する表示装置の駆動方法に適用して、前記画素は、少なくとも発光素子と、信号レベル保持用コンデンサと、前記垂直駆動回路から出力される書込み信号によりオン動作して、前記信号レベル保持用コンデンサの一端を前記信号線に接続する書込トランジスタと、前記信号レベル保持用コンデンサの両端をゲート及びソースに接続し、前記ゲート及びソース間電圧に応じた駆動電流で前記発光素子を駆動する駆動トランジスタとを有し、前記駆動方法は、前記発光素子の発光を停止させる非発光期間において、前記信号レベル保持用コンデンサの端子間電圧を前記駆動トランジスタのしきい値電圧以上の電圧に設定するしきい値電圧補正前処理のステップと、前記駆動トランジスタのゲート電圧を所定の固定電圧に保持して前記駆動トランジスタにより前記信号レベル保持用コンデンサの端子間電圧を放電させて、前記信号レベル保持用コンデンサの端子間電圧を前記駆動トランジスタのしきい値電圧に設定するしきい値電圧補正ステップと、前記信号線を前記画素の階調を示す階調電圧に設定して、前記書込トランジスタを一定期間オン動作させ、前記信号レベル保持用コンデンサの端子間電圧を前記駆動トランジスタの移動度で補正して前記信号レベル保持用コンデンサの端子間電圧を前記階調電圧に対応する電圧に設定する階調電圧設定ステップとを有し、前記しきい値電圧補正ステップは、前記発光素子のしきい値電圧に応じて、前記固定電圧を前記表示部に供給する信号線又は走査線毎に、前記固定電圧をオフセットさせて出力する。
また請求項7の発明は、画素をマトリックス状に配置して形成された表示部に対して、前記表示部の信号線及び走査線を介して水平駆動回路及び垂直駆動回路により前記画素を駆動することにより、前記表示部で所望の画像を表示する表示装置の製造方法に適用して、前記画素は、発光素子と、信号レベル保持用コンデンサと、前記垂直駆動回路から出力される書込み信号によりオン動作して、前記信号レベル保持用コンデンサの一端を前記信号線に接続する書込トランジスタと、前記信号レベル保持用コンデンサの両端をゲート及びソースに接続し、前記ゲート及びソース間電圧に応じた駆動電流で前記発光素子を駆動する駆動トランジスタとを有し、前記水平駆動回路は、所定の固定電圧を間に挟んで各画素の階調を示す階調電圧を順次繰り返して前記信号線毎に駆動信号を生成し、前記駆動信号を対応する前記信号線に出力し、前記垂直駆動回路は、前記発光素子の発光を停止させる非発光期間において、前記書込み信号及び前記駆動トランジスタの電源の立ち上げ及び立ち下げにより、前記信号レベル保持用コンデンサの端子間電圧を前記駆動トランジスタのしきい値電圧以上の電圧に設定した後、前記駆動信号が前記固定電圧に設定されている期間で、前記駆動トランジスタにより前記信号レベル保持用コンデンサの端子間電圧を放電させて、前記信号レベル保持用コンデンサの端子間電圧を前記駆動トランジスタのしきい値電圧に設定し、前記駆動信号が前記階調電圧に設定されている期間で、前記書込み信号の立ち上げ及び立ち下げにより、前記信号レベル保持用コンデンサの端子間電圧を前記駆動トランジスタの移動度で補正して前記信号レベル保持用コンデンサの端子間電圧を前記階調電圧に対応する電圧に設定し、前記水平駆動回路は、前記発光素子のしきい値電圧に応じて、前記信号線毎に、前記固定電圧をオフセットさせて出力し、前記製造方法は、前記信号線毎に、前記発光素子のしきい値電圧を測定するしきい値電圧の測定ステップと、前記測定ステップで測定された前記しきい値電圧に応じて、前記走査線毎に前記駆動信号の固定電圧を設定する固定電圧設定ステップとを有するようにする。
また請求項8の発明は、画素をマトリックス状に配置して形成された表示部と、信号線及び走査線を介して前記表示部を駆動する水平駆動回路及び垂直駆動回路とを有する表示装置の製造方法において、前記画素は、少なくとも発光素子と、信号レベル保持用コンデンサと、前記垂直駆動回路から出力される書込み信号によりオン動作して、前記信号レベル保持用コンデンサの一端を前記信号線に接続する書込トランジスタと、前記信号レベル保持用コンデンサの両端をゲート及びソースに接続し、前記ゲート及びソース間電圧に応じた駆動電流で前記発光素子を駆動する駆動トランジスタとを有し、前記水平駆動回路及び垂直駆動回路は、前記発光素子の発光を停止させる非発光期間において、前記信号レベル保持用コンデンサの端子間電圧を前記駆動トランジスタのしきい値電圧以上の電圧に設定した後、前記駆動トランジスタのゲート電圧を所定の固定電圧に保持して前記駆動トランジスタにより前記信号レベル保持用コンデンサの端子間電圧を放電させて、前記信号レベル保持用コンデンサの端子間電圧を前記駆動トランジスタのしきい値電圧に設定し、前記信号線を前記画素の階調を示す階調電圧に設定して、前記書込トランジスタを一定期間オン動作させ、前記信号レベル保持用コンデンサの端子間電圧を前記駆動トランジスタの移動度で補正して前記信号レベル保持用コンデンサの端子間電圧を前記階調電圧に対応する電圧に設定し、前記発光素子のしきい値電圧に応じて、前記固定電圧を前記表示部に供給する信号線又は走査線毎に、前記固定電圧をオフセットさせて出力し、前記製造方法は、前記信号線又は走査線毎に、前記発光素子のしきい値電圧を測定するしきい値電圧の測定ステップと、前記測定ステップで測定された前記しきい値電圧に応じて、前記信号線又は走査線毎に前記駆動信号の固定電圧を設定する固定電圧設定ステップとを有する。
請求項1、請求項5、又は請求項7の構成によれば、所定の固定電圧を間に挟んで各画素の階調を示す階調電圧を順次繰り返して信号線毎に駆動信号を生成する構成を前提に、固定電圧のオフセットにより、発光素子のしきい値電圧のばらつきを信号線毎に補正して階調電圧を設定することができる。従って階調電圧を設定する際に、駆動トランジスタのソース電圧が発光素子のしきい値電圧以上に立ち上がらないように設定することができ、その結果、有機EL素子等による発光素子のしきい値電圧のばらつきによる表示ムラの発生、ユニフォミティの劣化を防止することができる。
また請求項2、請求項6、又は請求項8の構成によれば、種々の手法により固定電位を供給する構成において、固定電圧のオフセットにより、発光素子のしきい値電圧のばらつきを信号線毎に補正して階調電圧を設定することができる。従って階調電圧を設定する際に、駆動トランジスタのソース電圧が発光素子のしきい値電圧以上に立ち上がらないように設定することができ、その結果、有機EL素子等による発光素子のしきい値電圧のばらつきによる表示ムラの発生、ユニフォミティの劣化を防止することができる。
本発明によれば、有機EL素子等による発光素子のしきい値電圧のばらつきによる表示ムラ、ユニフォミティの劣化を防止することができる。
以下、適宜図面を参照しながら本発明の実施例を詳述する。
(1)実施例の構成
図1は、本発明の実施例1の表示装置を示すブロック図である。この表示装置11において、図6の表示装置と同一の構成は、対応する符号を付して示し、重複した説明は省略する。この表示装置11は、所定の絶縁基板上に表示部12が作成された後、この表示部12の周囲に垂直駆動回路5及び水平駆動回路14を配置して作成される。
図1は、本発明の実施例1の表示装置を示すブロック図である。この表示装置11において、図6の表示装置と同一の構成は、対応する符号を付して示し、重複した説明は省略する。この表示装置11は、所定の絶縁基板上に表示部12が作成された後、この表示部12の周囲に垂直駆動回路5及び水平駆動回路14を配置して作成される。
ここで表示部12は、図6の表示装置と同一の画素3をマトリックス状に配置して形成される。また表示部12は、2つのレーザービームをそれぞれ偶数列の画素及び奇数列の画素に割り当てた転写法により、画素3を構成する有機EL素子材料がTFT基板に成膜されて作成される。なおここでこの実施例では、信号線の延長方向が列方向である。
ここでこのように2つのレーザービームをそれぞれ偶数列の画素及び奇数列の画素に割り当てた転写法により有機EL素子材料を成膜すると、各画素の有機EL素子4は、このレーザービームの照射に対応した奇数列と偶数列とで特性がばらつくことが判った。
そこでこの実施例において、表示装置11は、表示部12を作成した段階で、各画素3に設けられた有機EL素子のしきい値電圧Vthelが測定される。またこのしきい値電圧Vthelが奇数列及び偶数列毎に平均値化されて、奇数列及び偶数列のしきい値電圧Vthelが計算される。
水平駆動回路14は、この計算した奇数列及び偶数列のしきい値電圧Vthelに対応する駆動信号Ssig1O、Ssig2O、……及びSsig1E、Ssig2E、……をそれぞれ対応する信号線SIGに出力する。
すなわち水平駆動回路14は、ラスタ走査の順序で各画素3の階調を示す階調データD1が入力される。水平駆動回路14は、奇数列用の駆動信号生成回路16Oと、偶数列用の駆動信号生成回路16Eとが順次交互に配置される。水平駆動回路14は、この駆動信号生成回路16O、16Eに設けられたラッチ回路17O及び17Eで、順次、階調データD1をラッチすることにより、ラスタ走査順で入力される階調データD1を各信号線SIGに振り分ける。
駆動信号生成回路16O及び16Eにおいて、階調電圧生成回路18O及び18Eは、それぞれラッチ回路17O及び17Eでラッチした階調データD1をディジタルアナログ変換処理し、各画素3の階調を示す階調電圧Vsigを生成する。
奇数列用の駆動信号生成回路16Oは、スイッチ回路21O及び22Oのオンオフ制御により、奇数列用の固定電圧生成回路20Oで生成される奇数列用の固定電圧VofsOと階調電圧Vsigとを交互に選択して奇数列用の駆動信号SsigOを出力する。偶数列用の駆動信号生成回路16Eは、スイッチ回路21E及び22Eのオンオフ制御により、偶数列用の固定電圧生成回路20Eで生成される偶数列用の固定電圧VofsEと階調電圧Vsigとを交互に選択して偶数列用の駆動信号SsigEを出力する。
これらにより水平駆動回路14は、それぞれ奇数列用及び偶数列用の固定電圧生成回路20O及び20Eで生成される奇数列用及び偶数列用の固定電圧VofsO及びVofsEを間に挟んで、階調電圧Vsigを奇数列及び偶数列の信号線SIGに出力する。
奇数列用及び偶数列用の固定電圧生成回路20O及び20Eは、例えば基準電圧生成用データを格納したリードオンリメモリと、このリードオンリメモリに格納された基準電圧生成用データをアナログディジタル変換処理するアナログディジタル変換回路とにより構成され、固定電圧VofsO及びVofsEを出力する。
表示装置11は、このリードオンリメモリに格納する基準電圧生成用データが、事前に表示部12で測定された奇数列及び偶数列のしきい値電圧Vthelに応じて設定され、これにより奇数列用及び偶数列用の固定電圧VofsO及びVofsEが、事前に表示部12で測定された奇数列及び偶数列のしきい値電圧Vthelに応じた電圧に設定される。
すなわち図2は、この表示装置11の製造工程の一部を示すフローチャートである。表示装置11は、絶縁基板上にトランジスタTR1、TR2等が作成されてTFT基板が作成された後、転写法により有機EL素子が作成されて表示部12が作成される。またこの表示部12の周囲に垂直駆動回路5、水平駆動回路14が配置されて作成される。
表示装置11は、このようにして作成されると、ステップSP1からステップSP2に移り、検査工程において、種々の特性が測定される。この検査工程において、表示装置11は、信号線毎に、有機EL素子4のしきい値電圧が測定され、その測定結果が奇数列及び偶数列毎に平均値化されて奇数列及び偶数列のしきい値電圧VthelO及びVthelEが測定される。
表示装置11は、続くステップSP3において、この奇数列及び偶数列のしきい値電圧VthelO及びVthelEにより奇数列及び偶数列の固定電圧が計算され、この固定電圧を出力するように水平駆動回路14が設定される。またその後、ステップSP4に移ってこの処理手順を終了する。
ここで図9及び図10との対比により図3に示すように、この表示装置11では、有機EL素子4のしきい値電圧Vthelが、このしきい値電圧Vthelが取り得る最大の電圧Vthel(max)の場合であって、かつ駆動トランジスタTR2のしきい値電圧Vth及び移動度μがばらついた場合でも、移動度のばらつきの補正期間Tμにおいて、駆動トランジスタTR2のソース電圧Vsが飽和しないように、固定電圧Vofsの基準電圧Vofが設定される。言い換えるならば、有機EL素子4のしきい値電圧Vthelが十分に大きい場合、補正期間Tμにおいて、駆動トランジスタTR2のソース電圧Vsを決定する他の条件が最も厳しい場合でも、移動度のばらつきの補正期間Tμにおいて、駆動トランジスタTR2のソース電圧Vsが有機EL素子4のしきい値電圧Vthelとならないように、固定電圧Vofsの基準電圧Vofが設定される。
表示装置11は、この基準電圧Vofsの設定基準であるしきい値電圧Vthelが取り得る最大の電圧Vthel(max)に対して、それぞれ事前に表示部12で測定された奇数列及び偶数列のしきい値電圧Vthelの差分電圧ΔVが求められる。表示装置11は、図4に示すように、固定電圧Vofsの基準電圧Vofからこの差分電圧ΔVを減算した電圧Vof−ΔVがそれぞれ奇数列用及び偶数列用の固定電圧VofsO及びVofsEに設定される。
(2)実施例の動作
以上の構成において、この表示装置11では(図1)、水平駆動回路14及び垂直駆動回路5による表示部12の駆動により順次ライン単位で表示部12の画素3に信号線SIGの階調電圧Vsigが設定されると共に、この設定された階調電圧Vsigにより各画素3の有機EL素子4が発光し(図7参照)、所望の画像が表示部12で表示される。
以上の構成において、この表示装置11では(図1)、水平駆動回路14及び垂直駆動回路5による表示部12の駆動により順次ライン単位で表示部12の画素3に信号線SIGの階調電圧Vsigが設定されると共に、この設定された階調電圧Vsigにより各画素3の有機EL素子4が発光し(図7参照)、所望の画像が表示部12で表示される。
すなわちこの表示装置11では、非発光期間において(図6及び図7)、各画素に設けられた信号レベル保持用コンデンサC1の一端が信号線SIGの階調電圧Vsigに設定され、発光期間において、この信号レベル保持用コンデンサC1の端子間電圧によるゲートソース間電圧Vgsによって、トランジスタTR2により有機EL素子4が駆動される。これによりこの表示装置11では、信号線SIGの階調電圧Vsigに応じた発光輝度で各画素3の有機EL素子4が発光する。
表示装置11は、この階調電圧Vsigの設定に先立って、非発光期間が開始すると、始めに信号レベル保持用コンデンサC1の両端電圧が所定の固定電圧Vofs(VofsO及びVofsE)及びViniに設定され、この信号レベル保持用コンデンサC1の端子間電圧(Vofs(VofsO及びVofsE)−Vini)が駆動トランジスタTR2のしきい値電圧Vth以上の電圧に設定された後、有機EL素子4を駆動するトランジスタTR2を介した放電により、信号レベル保持用コンデンサC1にトランジスタTR2のしきい値電圧Vthが設定される。これにより表示装置11は、トランジスタTR2のしきい値電圧Vthのばらつきによる発光輝度のばらつきが防止される。
またその後、駆動トランジスタTR2の移動度のばらつきが補正されて、信号レベル保持用コンデンサC1に信号線SIGの階調電圧Vsigがホールドされ、有機EL素子4の発光輝度が設定される。
しかしながら転写方式により有機EL素子材料膜を成膜した場合には、この成膜に係るレーザービームの照射に応じて有機EL素子のしきい値電圧Vthelがばらつき、その結果、信号レベル保持用コンデンサC1の端子間電圧を正しく階調電圧Vsigに応じた電圧に設定することが困難な場合が発生し、その結果、表示ムラが発生し、さらにはユニフォミティが劣化する。
具体的に、2つのレーザービームをそれぞれ偶数列の画素及び奇数列の画素に割り当てた転写法により有機EL素子材料を成膜すると、奇数列の画素と偶数列の画素とで有機EL素子のしきい値電圧がばらつくようになる(図8)。この場合に、有機EL素子のしきい値電圧が低下した画素では、移動度のばらつきを補正する期間Tμの間で、駆動トランジスタTR2のソース電圧Vsが有機EL素子4のしきい値電圧Vthelに立ち上がってしまう場合も発生し(図9)、この場合は、信号レベル保持用コンデンサC1の端子間電圧が本来の階調電圧Vsigによる電圧に比して高い電圧に設定される。その結果、図5に示すように、列毎に、発光輝度が変化して表示ムラが発生し、さらにはユニフォミティが劣化することになる。
そこでこの実施例では、事前に、奇数列及び偶数列毎に、有機EL素子4のしきい値電圧Vthelが測定され、奇数列及び偶数列毎に、平均値による有機EL素子4のしきい値電圧Vthelが求められる。またしきい値電圧Vthelの基準電圧Vthel(max)からの差分電圧ΔVが求められ、しきい値電圧Vthelの基準電圧Vthel(max)に対応する基準電圧Vofからの差分電圧ΔVを減算した電圧VofsO及びVofsEがそれぞれ奇数列及び偶数列毎に求められる。
表示装置11は、この奇数列及び偶数列の電圧VofsO及びVofsEが固定電圧に設定されて各信号線SIGの駆動信号が生成される。その結果、表示装置11では、有機EL素子4のしきい値電圧Vthelが小さい信号線の列では、駆動トランジスタTR2のしきい値電圧を信号レベル保持用コンデンサC1に設定した際に、駆動トランジスタTR2のソース電圧Vsを立ち下げておくことができ(図3及び図4)、この場合、有機EL素子4のしきい値電圧Vthelが小さくなった分、移動度のばらつき補正期間における間口を広くすることができる。その結果、この表示装置11では、有機EL素子4のしきい値電圧Vthelが種々にばらついた場合でも、駆動トランジスタTR2の移動度のばらつきを補正している期間Tμの間、駆動トランジスタTR2のソース電圧Vsが有機EL素子4のしきい値電圧Vthelに立ち上がらないようにすることができ、表示ムラの発生、ユニフォミティの劣化を防止することができる。
特に、この実施例では、2つのレーザービームをそれぞれ奇数列及び偶数列の画素に割り当てた転写法により有機EL素子4の材料層を成膜していることにより、奇数列と偶数列とで発光輝度が変化して表示ムラが発生する。
これに対してこの実施例では、信号線を駆動する駆動信号における固定電圧Vofs(VofsO及びVofsE)の設定により、列毎に、有機EL素子4のしきい値電圧Vthelに応じて固定電圧Vofsにオフセットが与えられ、これにより適切に表示ムラの発生を防止してユニフォミティの劣化を防止することができる。
(3)実施例の効果
以上の構成によれば、有機EL素子のしきい値電圧に応じて信号線毎に、駆動トランジスタのしきい値電圧のばらつき補正に供する固定電圧をオフセットさせることにより、有機EL素子のしきい値電圧のばらつきによる表示ムラ、ユニフォミティの劣化を防止することができる。
以上の構成によれば、有機EL素子のしきい値電圧に応じて信号線毎に、駆動トランジスタのしきい値電圧のばらつき補正に供する固定電圧をオフセットさせることにより、有機EL素子のしきい値電圧のばらつきによる表示ムラ、ユニフォミティの劣化を防止することができる。
またこの有機EL素子が信号線毎のレーザービームの照射により材料膜が成膜された有機EL素子であることにより、信号線毎の有機EL素子のしきい値電圧のばらつきによる表示ムラ、ユニフォミティの劣化を防止することができる。
なお上述の実施例においては、信号線の駆動信号を時分割で階調電圧Vsig、固定電圧Vofsに設定して、駆動トランジスタTR2のしきい値電圧Vthを信号レベル保持用コンデンサC1に設定する場合について述べたが、本発明はこれに限らず、別途、垂直駆動回路によりオンオフ動作するスイッチイングトランジスタを駆動トランジスタTR2のゲートに設け、このスイッチイングトランジスタを介して駆動トランジスタTR2のゲート電圧を固定電圧Vofsに設定するようにしてもよい。なおこの場合、固定電圧Vofsは、第2の信号線により水平駆動回路から供給してもよく、走査線により垂直駆動回路から供給してもよい。また信号線及び走査線によりそれぞれ固定電圧Vofsを供給する場合には、それぞれ信号線及び走査線の延長方向を列方向に設定して、この列方向をそれぞれ転写法におけるレーザービームの走査方向に設定すると共に、この列毎に固定電位Vofsをオフセットさせて上述の実施例と同様の効果を得ることができる。
また上述の実施例においては、駆動トランジスタTR2に供給する電源の制御により、信号レベル保持用コンデンサC1の有機EL素子側端を所定の固定電位Viniに設定し、信号レベル保持用コンデンサの端子間電圧を駆動トランジスタTR2のしきい値電圧Vth以上の電圧に設定する場合について述べたが、本発明はこれに限らず、別途、垂直駆動回路によりオンオフ動作するスイッチイングトランジスタを駆動トランジスタTR2のドレイン又はソースに設け、このスイッチイングトランジスタを介して固定電位Viniを設定するようにしてもよい。なおこの場合、固定電圧Viniは、第2の信号線により水平駆動回路から供給してもよく、走査線により垂直駆動回路から供給してもよい。
また上述の実施例においては、有機EL素子のしきい値電圧が最も大きい場合を基準にして、固定電圧Vofsの基準電圧Vofを設定し、この基準電圧をしきい値電圧Vthelの測定結果で補正して各列の固定電圧VofsO、VofsEを設定する場合について述べたが、本発明はこれに限らず、有機EL素子のしきい値電圧の中心値、平均値、最小値を基準にして固定電圧Vofsの基準電圧Vofを設定し、列毎の固定電圧VofsO、VofsEを設定するようにしてもよい。
また上述の実施例においては、メモリに設定した固定電圧設定用のデータをディジタルアナログ変換処理して奇数列及び偶数列の固定電圧Vofsを生成する場合について述べたが、本発明はこれに限らず、例えば基準電圧生成回路で複数の基準電圧を生成し、この複数の基準電圧をショートジャンパ等により選択して奇数列及び偶数列の固定電圧Vofsを生成する場合等、固定電圧の生成方法には種々の手法を適用することができる。
また上述の実施例においては、2つのレーザービームを奇数列及び偶数列の画素に割り当てた転写法により有機EL素子を作成する場合について述べたが、本発明はこれに限らず、複数のレーザービームを順次循環的に信号線に割り当てた転写法により有機EL素子を作成する場合に広く適用することができる。
また上述の実施例においては、転写法により有機EL素子を作成する場合について述べたが、本発明はこれに限らず、他の手法により有機EL素子を作成して、列毎に有機EL素子のしきい値電圧がばらつく場合に広く適用することができる。
また上述の実施例では、発光素子に有機EL素子を使用する場合について述べたが、本発明はこれに限らず、電流駆動型の各種発光素子を使用する場合に広く適用することができる。
本発明は、例えば有機EL素子によるアクティブマトリックス型の表示装置に適用することができる。
1、11……表示装置、2、12……表示部、3……画素、4……有機EL素子、5……垂直駆動回路、6、14……水平駆動回路
Claims (8)
- 画素をマトリックス状に配置して形成された表示部に対して、前記表示部の信号線及び走査線を介して水平駆動回路及び垂直駆動回路により前記画素を駆動することにより、前記表示部で所望の画像を表示する表示装置において、
前記画素は、
発光素子と、
信号レベル保持用コンデンサと、
前記垂直駆動回路から出力される書込み信号によりオン動作して、前記信号レベル保持用コンデンサの一端を前記信号線に接続する書込トランジスタと、
前記信号レベル保持用コンデンサの両端をゲート及びソースに接続し、前記ゲート及びソース間電圧に応じた駆動電流で前記発光素子を駆動する駆動トランジスタとを有し、
前記水平駆動回路は、
所定の固定電圧を間に挟んで各画素の階調を示す階調電圧を順次繰り返して前記信号線毎に駆動信号を生成し、
前記駆動信号を対応する前記信号線に出力し、
前記垂直駆動回路は、
前記発光素子の発光を停止させる非発光期間において、
前記書込み信号及び前記駆動トランジスタの電源の立ち上げ及び立ち下げにより、前記信号レベル保持用コンデンサの端子間電圧を前記駆動トランジスタのしきい値電圧以上の電圧に設定した後、
前記駆動信号が前記固定電圧に設定されている期間で、前記駆動トランジスタにより前記信号レベル保持用コンデンサの端子間電圧を放電させて、前記信号レベル保持用コンデンサの端子間電圧を前記駆動トランジスタのしきい値電圧に設定し、
前記駆動信号が前記階調電圧に設定されている期間で、前記書込み信号の立ち上げ及び立ち下げにより、前記信号レベル保持用コンデンサの端子間電圧を前記駆動トランジスタの移動度で補正して前記信号レベル保持用コンデンサの端子間電圧を前記階調電圧に対応する電圧に設定し、
前記水平駆動回路は、
前記発光素子のしきい値電圧に応じて、前記信号線毎に、前記固定電圧をオフセットさせて出力する
ことを特徴とする表示装置。 - 画素をマトリックス状に配置して形成された表示部と、信号線及び走査線を介して前記表示部を駆動する水平駆動回路及び垂直駆動回路とを有する表示装置において、
前記画素は、
少なくとも発光素子と、
信号レベル保持用コンデンサと、
前記垂直駆動回路から出力される書込み信号によりオン動作して、前記信号レベル保持用コンデンサの一端を前記信号線に接続する書込トランジスタと、
前記信号レベル保持用コンデンサの両端をゲート及びソースに接続し、前記ゲート及びソース間電圧に応じた駆動電流で前記発光素子を駆動する駆動トランジスタとを有し、
前記水平駆動回路及び垂直駆動回路は、
前記発光素子の発光を停止させる非発光期間において、
前記信号レベル保持用コンデンサの端子間電圧を前記駆動トランジスタのしきい値電圧以上の電圧に設定した後、
前記駆動トランジスタのゲート電圧を所定の固定電圧に保持して前記駆動トランジスタにより前記信号レベル保持用コンデンサの端子間電圧を放電させて、前記信号レベル保持用コンデンサの端子間電圧を前記駆動トランジスタのしきい値電圧に設定し、
前記信号線を前記画素の階調を示す階調電圧に設定して、前記書込トランジスタを一定期間オン動作させ、前記信号レベル保持用コンデンサの端子間電圧を前記駆動トランジスタの移動度で補正して前記信号レベル保持用コンデンサの端子間電圧を前記階調電圧に対応する電圧に設定し、
前記発光素子のしきい値電圧に応じて、前記固定電圧を前記表示部に供給する信号線又は走査線毎に、前記固定電圧をオフセットさせて出力する
ことを特徴とする表示装置。 - 前記発光素子は、
前記信号線毎のレーザービームの照射により材料膜が成膜された有機EL素子である
ことを特徴とする請求項1に記載の表示装置。 - 前記発光素子は、
前記信号線又は走査線毎のレーザービームの照射により材料膜が成膜された有機EL素子である
ことを特徴とする請求項2に記載の表示装置。 - 画素をマトリックス状に配置して形成された表示部に対して、前記表示部の信号線及び走査線を介して水平駆動回路及び垂直駆動回路により前記画素を駆動することにより、前記表示部で所望の画像を表示する表示装置の駆動方法において、
前記画素は、
発光素子と、
信号レベル保持用コンデンサと、
前記垂直駆動回路から出力される書込み信号によりオン動作して、前記信号レベル保持用コンデンサの一端を前記信号線に接続する書込トランジスタと、
前記信号レベル保持用コンデンサの両端をゲート及びソースに接続し、前記ゲート及びソース間電圧に応じた駆動電流で前記発光素子を駆動する駆動トランジスタとを有し、
前記駆動方法は、
前記水平駆動回路により、所定の固定電圧を間に挟んで各画素の階調を示す階調電圧を順次繰り返して前記信号線毎に駆動信号を生成し、前記駆動信号を対応する前記信号線に出力する駆動信号の出力ステップと、
前記発光素子の発光を停止させる非発光期間において、
前記書込み信号及び前記駆動トランジスタの電源の立ち上げ及び立ち下げにより、前記信号レベル保持用コンデンサの端子間電圧を前記駆動トランジスタのしきい値電圧以上の電圧に設定するしきい値電圧補正前処理のステップと、
前記駆動信号が前記固定電圧に設定されている期間で、前記駆動トランジスタにより前記信号レベル保持用コンデンサの端子間電圧を放電させて、前記信号レベル保持用コンデンサの端子間電圧を前記駆動トランジスタのしきい値電圧に設定するしきい値電圧補正ステップと、
前記駆動信号が前記階調電圧に設定されている期間で、前記書込み信号の立ち上げ及び立ち下げにより、前記信号レベル保持用コンデンサの端子間電圧を前記駆動トランジスタの移動度で補正して前記信号レベル保持用コンデンサの端子間電圧を前記階調電圧に対応する電圧に設定する階調電圧設定ステップとを有し、
前記駆動信号の出力ステップは、
前記発光素子のしきい値電圧に応じて、前記信号線毎に、前記固定電圧をオフセットさせて出力する
ことを特徴とする表示装置の駆動方法。 - 画素をマトリックス状に配置して形成された表示部と、信号線及び走査線を介して前記表示部を駆動する水平駆動回路及び垂直駆動回路とを有する表示装置の駆動方法において、
前記画素は、
少なくとも発光素子と、
信号レベル保持用コンデンサと、
前記垂直駆動回路から出力される書込み信号によりオン動作して、前記信号レベル保持用コンデンサの一端を前記信号線に接続する書込トランジスタと、
前記信号レベル保持用コンデンサの両端をゲート及びソースに接続し、前記ゲート及びソース間電圧に応じた駆動電流で前記発光素子を駆動する駆動トランジスタとを有し、
前記駆動方法は、
前記発光素子の発光を停止させる非発光期間において、
前記信号レベル保持用コンデンサの端子間電圧を前記駆動トランジスタのしきい値電圧以上の電圧に設定するしきい値電圧補正前処理のステップと、
前記駆動トランジスタのゲート電圧を所定の固定電圧に保持して前記駆動トランジスタにより前記信号レベル保持用コンデンサの端子間電圧を放電させて、前記信号レベル保持用コンデンサの端子間電圧を前記駆動トランジスタのしきい値電圧に設定するしきい値電圧補正ステップと、
前記信号線を前記画素の階調を示す階調電圧に設定して、前記書込トランジスタを一定期間オン動作させ、前記信号レベル保持用コンデンサの端子間電圧を前記駆動トランジスタの移動度で補正して前記信号レベル保持用コンデンサの端子間電圧を前記階調電圧に対応する電圧に設定する階調電圧設定ステップとを有し、
前記しきい値電圧補正ステップは、
前記発光素子のしきい値電圧に応じて、前記固定電圧を前記表示部に供給する信号線又は走査線毎に、前記固定電圧をオフセットさせて出力する
ことを特徴とする表示装置。 - 画素をマトリックス状に配置して形成された表示部に対して、前記表示部の信号線及び走査線を介して水平駆動回路及び垂直駆動回路により前記画素を駆動することにより、前記表示部で所望の画像を表示する表示装置の製造方法において、
前記画素は、
発光素子と、
信号レベル保持用コンデンサと、
前記垂直駆動回路から出力される書込み信号によりオン動作して、前記信号レベル保持用コンデンサの一端を前記信号線に接続する書込トランジスタと、
前記信号レベル保持用コンデンサの両端をゲート及びソースに接続し、前記ゲート及びソース間電圧に応じた駆動電流で前記発光素子を駆動する駆動トランジスタとを有し、
前記水平駆動回路は、
所定の固定電圧を間に挟んで各画素の階調を示す階調電圧を順次繰り返して前記信号線毎に駆動信号を生成し、
前記駆動信号を対応する前記信号線に出力し、
前記垂直駆動回路は、
前記発光素子の発光を停止させる非発光期間において、
前記書込み信号及び前記駆動トランジスタの電源の立ち上げ及び立ち下げにより、前記信号レベル保持用コンデンサの端子間電圧を前記駆動トランジスタのしきい値電圧以上の電圧に設定した後、
前記駆動信号が前記固定電圧に設定されている期間で、前記駆動トランジスタにより前記信号レベル保持用コンデンサの端子間電圧を放電させて、前記信号レベル保持用コンデンサの端子間電圧を前記駆動トランジスタのしきい値電圧に設定し、
前記駆動信号が前記階調電圧に設定されている期間で、前記書込み信号の立ち上げ及び立ち下げにより、前記信号レベル保持用コンデンサの端子間電圧を前記駆動トランジスタの移動度で補正して前記信号レベル保持用コンデンサの端子間電圧を前記階調電圧に対応する電圧に設定し、
前記水平駆動回路は、
前記発光素子のしきい値電圧に応じて、前記信号線毎に、前記固定電圧をオフセットさせて出力し、
前記製造方法は、
前記信号線毎に、前記発光素子のしきい値電圧を測定するしきい値電圧の測定ステップと、
前記測定ステップで測定された前記しきい値電圧に応じて、前記信号線毎に前記駆動信号の固定電圧を設定する固定電圧設定ステップとを有する
ことを特徴とする表示装置の製造方法。 - 画素をマトリックス状に配置して形成された表示部と、信号線及び走査線を介して前記表示部を駆動する水平駆動回路及び垂直駆動回路とを有する表示装置の製造方法において、
前記画素は、
少なくとも発光素子と、
信号レベル保持用コンデンサと、
前記垂直駆動回路から出力される書込み信号によりオン動作して、前記信号レベル保持用コンデンサの一端を前記信号線に接続する書込トランジスタと、
前記信号レベル保持用コンデンサの両端をゲート及びソースに接続し、前記ゲート及びソース間電圧に応じた駆動電流で前記発光素子を駆動する駆動トランジスタとを有し、
前記水平駆動回路及び垂直駆動回路は、
前記発光素子の発光を停止させる非発光期間において、
前記信号レベル保持用コンデンサの端子間電圧を前記駆動トランジスタのしきい値電圧以上の電圧に設定した後、
前記駆動トランジスタのゲート電圧を所定の固定電圧に保持して前記駆動トランジスタにより前記信号レベル保持用コンデンサの端子間電圧を放電させて、前記信号レベル保持用コンデンサの端子間電圧を前記駆動トランジスタのしきい値電圧に設定し、
前記信号線を前記画素の階調を示す階調電圧に設定して、前記書込トランジスタを一定期間オン動作させ、前記信号レベル保持用コンデンサの端子間電圧を前記駆動トランジスタの移動度で補正して前記信号レベル保持用コンデンサの端子間電圧を前記階調電圧に対応する電圧に設定し、
前記発光素子のしきい値電圧に応じて、前記固定電圧を前記表示部に供給する信号線又は走査線毎に、前記固定電圧をオフセットさせて出力し、
前記製造方法は、
前記信号線又は走査線毎に、前記発光素子のしきい値電圧を測定するしきい値電圧の測定ステップと、
前記測定ステップで測定された前記しきい値電圧に応じて、前記信号線又は走査線毎に前記駆動信号の固定電圧を設定する固定電圧設定ステップとを有する
ことを特徴とする表示装置の製造方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2007228512A JP2009058919A (ja) | 2007-09-04 | 2007-09-04 | 表示装置、表示装置の駆動方法及び表示装置の製造方法 |
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Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2014026256A (ja) * | 2012-07-25 | 2014-02-06 | Samsung Display Co Ltd | 表示機器の映像補償装置および方法 |
-
2007
- 2007-09-04 JP JP2007228512A patent/JP2009058919A/ja not_active Withdrawn
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