JP2009058889A - 立体画像表示装置及びその作成方法 - Google Patents

立体画像表示装置及びその作成方法 Download PDF

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Abstract

【課題】観察点の移動で異なる立体画像が観察されるようにする。
【解決手段】各レンチキュラレンズに対応した画像領域を6個の視差画像に対応して6個の微小領域に分割する。各観察点Ob1,Ob2から観察されるレンチキュラシート上の範囲の一部を重複させるが、それぞれの観察点から各眼で観察される微小領域が同一の画像領域内で重複しないように第1及び第2観察点Ob1,Ob2を決定しておく。第1観察点Ob1から観察される微小領域には、第1立体画像のための視差画像を線状分割したものを配し、第2観察点Ob2から観察される微小領域には、第2立体画像のための視差画像を線状分割したものを配する。
【選択図】図4

Description

本発明は、多数のレンチキュラレンズを用いた立体画像表示装置の作成方法及び立体画像表示装置に関するものである。
レンチキュラレンズを用いて、観察方向の変化により、観察者が観察することができる画像を変化させる、いわゆるチェンジングが知られている。また、レンチキュラレンズを用いて画像を観察することにより、立体画像の観察ができるようにした立体画像表示装置が知られている。
立体画像表示装置は、かまぼこ状の多数のレンチキュラレンズを並べたレンチキュラシートと、このレンチキュラシートの裏面にプリント写真やディスプレイ装置の表示面を重ね合わせる。この表示面には、レンチキュラレンズごとに設けた画像領域を例えば左右の2視点に対応して2個の微小領域に分割するとともに、2視点から撮影した各画像をそれぞれ線状(ストライプ状)に分割した線状画像を交互に並べて記録し、あるいは表示させるようになっている。これにより、左眼と右眼とが各レンチキュラレンズを介して、視差がある線状画像をそれぞれ観察することで、立体画像を観察することができる。
また、3視点以上のN視点からN個の画像を撮影して線状に分割するとともに、N視点に対応させて画像領域をN個の微小領域に分割して、各微小領域には対応する視点の線状画像を記録し、あるいは表示することで、より良好な立体感がある立体画像を表示することができる立体画像表示装置が知られている。
さらには、レンチキュラレンズは、一定のピッチで多数並べられているが、これらレンチキュラレンズを通して観察点から視差がある線状画像を観察するときに、観察される画像の位置のピッチにずれが生じるため、このピッチずれに対応するように線状画像を配置する技術が特許文献1によって知られている。
特開平07−77668号公報
ところで、多視点では、画像領域を、多視点、例えばN個の視点に対応させてN分割した微小領域に対して、対応する視点の画像をそれぞれ配することにより、好ましい立体画像を表示できる。しかしながら、1個の立体画像表示装置においては、1個の立体画像を表示するに過ぎず、またチェンジングでは画像を切り替えることができるがその画像は平面の画像であって立体の画像を切り替えることはできなかった。
本発明は上記課題に鑑みてなされたもので、観察位置の変更で異なる立体画像を表示することができる立体画像表示体の作成方法及び立体画像表示装置を提供することを目的とする。
上記目的を達成するために、請求項1記載の立体画像表示体の作成方法では、レンチキュラレンズの焦点面上にレンチキュラレンズのそれぞれについて区画された画像領域を線状の3以上の微小領域に左右方向に分割する分割ステップと、2以上の各観察点から観察されるレンチキュラシート上の範囲の一部から各観察点の左眼及び右眼でレンチキュラレンズを通して観察される微小領域が同一の画像領域で重複しないように予め決められた少なくとも第1観察点と第2観察点について、第1観察点で観察すべき第1立体画像及び第2観察点で観察すべき第2立体画像のためのそれぞれ左眼用及び右眼用の視差のある各画像を線状に分割してそれぞれ複数の線状画像とする線状化ステップと、第1観察点からレンチキュラレンズを通して左眼で観察される微小領域に第1立体画像の左眼用の線状画像を、右眼で観察される微小領域に第1立体画像の右眼用の線状画像をそれぞれ配し、第2観察点からレンチキュラレンズを通して左眼で観察される微小領域に第2立体画像の左眼用の線状画像を、右眼で観察される微小領域に第2立体画像の右眼用の線状画像をそれぞれ配する配置ステップとを有するものである。
立体画像表示体の作成方法では、各立体画像について左眼及び右眼用の視差のある各画像として、3点以上のN視点からのN個の画像を用い、分割ステップでは、各画像領域を各視点に対応させたN個の微小領域に分割し、線状化ステップでは、各観察点のそれぞれについてのN個の各画像を線状に分割して線状画像とし、配置ステップでは、第1観察点から観察される各微小領域には、第1立体画像のための視差のある画像のうち、その微小領域に対応する視点に対応する視差のある画像の線状画像を配し、第2観察点から観察される各微小領域には、第2立体画像のための視差のある画像のうち、その微小領域に対応する視点に対応する視差のある画像の線状画像を配するものである。
請求項3に記載の立体画像表示体の作成方法では、Nを6以上としたものである。また、請求項4記載の立体画像表示体の作成方法では、第1観察点と第2観察点の間隔を、観察距離の40%〜100%の範囲内としたものである。
請求項5記載の立体画像表示装置では、レンチキュラレンズのそれぞれに対応して区画された各画像領域内に、左右方向に分割した3以上の微小領域が設けられ、予め決められた第1観察点からレンチキュラレンズを通して左眼で観察される微小領域に第1立体画像の左眼用の線状画像が、右眼で観察される微小領域に第1立体画像の右眼用の線状画像が配され、レンチキュラシート上の観察範囲の一部が第1観察点の観察範囲と重複し、かつレンチキュラレンズを通して左眼及び右眼で観察される微小領域が同一の画像領域内で第1観察点から観察される微小領域と重複しないように、第1観察点と異なる位置に決められた第2観察点からレンチキュラレンズを通して左眼で観察される微小領域に第2立体画像の左眼用の線状画像を、右眼で観察される微小領域に第2立体画像の右眼用の線状画像が配された画像表示体を備えたものである。
本発明によれば、各観察点の左眼及び右眼で観察されるレンチキュラレンズのそれぞれについて区画された画像領域内の微小領域が重複しないように観察点を決定しておき、それぞれ観察される微小領域に、第1立体画像,第2立体画像のための左眼用及び右眼用の視差のある各画像を線状に分割した線状画像のうち対応するものを配したから、各観察点から異なる立体画像を観察することができる。
図1に本発明を実施した立体画像表示装置としてのレンチキュラプリント2を示す。レンチキュラプリント2は、レンチキュラシート3と、画像表示体としてのプリント写真4とから構成される。このレンチキュラプリント2には、異なる2カ所の第1,第2観察点Ob1,Ob2(図4参照)を設定してあり、第1観察点Ob1からは第1立体画像P1を観察できるようにしてあり、第2観察点Ob2からは第1立体画像P1とは異なる第2立体画像P2を観察できるようにしてある。
レンチキュラシート3は、周知のように、多数の半円柱状のレンチキュラレンズ3aを左右方向(矢印LR方向)に配列したものである。このレンチキュラシート3は、例えばQn個のレンチキュラレンズ3aを100LPI(Line Per Inch)で、すなわちピッチを254μmとして配列してある。
プリント写真4は、第1立体画像P1,第2立体画像P2を観察点から観察するのに必要な線状画像を記録面4aに記録してあり、その記録面4aがレンチキュラレンズ3aの焦点面となるように、レンチキュラシート3の背面に密着させて貼り合わせてある。
図2に示すように、プリント写真4の記録面4aは、レンチキュラレンズ3aに対応してQn個の画像領域7に区画してあり、1個のレンチキュラレンズ3aに対して、その背後にある1個の画像領域7が対応する。各画像領域7は、それぞれレンチキュラレンズ3aの背面と同じサイズであり、上下方向に長く、幅(左右方向の長さ)がレンチキュラレンズ3aの幅と同じの線状(ストライプ状)になっている。
各画像領域7は、さらに幅方向に分割することによって、立体画像を表示するための視差がある画像(以下、視差画像という)の個数、すなわち視点数と同じ個数の微小領域を設けてある。視点数としては3視点以上であればよいが、この例では6視点として、1個の立体画像を表示するために6視点分の視差画像を用いており、各画像領域7には、右側から順番にA微小領域7a,B微小領域7b・・・,F微小領域7fに分割してある。A〜F微小領域7a〜7fには、詳細を後述するように、視差画像を線状に分割した線状画像が記録される。
図3に作成装置の一例を示す。画像入力部11は、視差画像を出力するものであり、例えば左右方向に適当な間隔で並べて配置された6台のカメラ11a〜11fから構成されており、カメラ11a〜11fのそれぞれで立体画像として表示しようとする被写体を撮影して、得られる画像を視差画像としてそれぞれ出力する。視差画像は、第1立体画像と第2立体画像のそれぞれについて出力され、第1立体画像P1については視差画像P1A〜P1Fを、第2立体画像P2については視差画像P2A〜P2Fを画像処理部12にそれぞれ送る。なお、画像入力部11としては、視差画像を生成して出力するコンピュータ等で構成してもよい。
例えば視差画像P1Aは、最も左側のカメラ11aで撮影されたA視点からの画像であって、観察点側から見て画像領域7内の最も右側のA微小領域7aに対応する。このA視点の右側のB視点からの画像が視差画像P1Bであり、A微小領域7aの左側のB微小領域7bに対応する。同様に、C視点からF視点に向かって右方向に視点がずらされており、それら各視点からの画像が視差画像P1C,視差画像P1D,視差画像P1E,視差画像P1Fとなり、それぞれC微小領域7c,D微小領域7d,E微小領域7e,F微小領域7fに対応する。視差画像P2A〜P2Fと視点との関係についても同様であり、また視差画像P2A〜P2FがA〜F微小領域7a〜7fに対応する。
画像処理部12は、視差画像P1A〜P1F,視差画像P2A〜P2Fのそれぞれを画像領域7に対応するように線状に分割し、さらに水平方向に圧縮して、微小領域のサイズの線状画像を作成し、その線状画像を詳細を後述するようにプリント写真4に配列にした画像(以下、配列画像という)を作成する。
視差画像の分割では、レンチキュラレンズ3aの個数すなわち画像領域7の個数がQn個であるから、視差画像P1A〜P1F,視差画像P2A〜P2FをそれぞれQn個の線状画像とする。なお、視差画像の作成手法、視差画像と微小領域との対応関係、線状画像の作成手法等は、これまでの多視点の視差画像を用いて立体画像を表示する場合と同様とすることができる。
メモリ部13は、視差画像P1A〜P1F,視差画像P2A〜P2F,作成した線状画像等のデータや、作業中のデータを一時的に記憶するワークメモリとして用いられる。出力部14は、画像処理部12で作成された配列画像を記録媒体に記録し、プリント写真4を作成し、このプリント写真4にレンチキュラシート3が正確に位置決めされて貼り合わせることによりレンチキュラプリント2とする。
前述のようにレンチキュラプリント2に対して、第1観察点Ob1と第2観察点Ob2とが予め決められている。図4(a)に一例を示すように、幅d1のレンチキュラプリント2から距離d2の位置に第1観察点Ob1,第2観察点Ob2を設定してある。また、第1観察点Ob1,第2観察点Ob2は、間隔(各観察点の左眼と右眼の中心間距離)d3で離してある。立体画像の観察者の眼幅d4をとしたときに、間隔d3は、眼幅d4よりも大きいが、第1観察点Ob1,第2観察点Ob2の各観察範囲が相互にレンチキュラプリント2上で一部重なる。そして、その重なった観察範囲の同一の画像領域7内では各観察点Ob1,Ob2の左眼及び右眼で観察される微小領域が重複しないようになっている。なお、間隔d3としては、レンチキュラプリント2と観察点との距離d2の40%〜100%の範囲内とするのがよい。
配列画像を作成する際には、第1観察点Ob1でレンチキュラレンズ3aを通して観察する際に左眼で観察される微小領域には、第1立体画像P1の左眼用の線状画像を、右眼で観察される微小領域には、第1立体画像P1の右眼用の線状画像をそれぞれ配し、第2観察点Ob2でレンチキュラレンズ3aを通して観察する際に左眼で観察される微小領域に第2立体画像P2の左眼用の線状画像を、右眼で観察される微小領域に第2立体画像P2の右眼用の線状画像をそれぞれ配する。
この例では、左眼用、右眼用として6視点分の視差画像を用いているため、第1観察点Ob1からレンチキュラレンズ3aを通して左眼または右眼で観察される微小領域に、第1立体画像P1の各視差画像P1A〜P1Fのうちで、その微小領域に対応する視差画像の線状画像を左眼用あるいは右眼用の線状画像として配する。また、第2観察点Ob2からレンチキュラレンズ3aを通して左眼または右眼で観察される微小領域に、第2立体画像P2の各視差画像P2A〜P2Fのうちで、その微小領域に対応する視差画像の線状画像を左眼用あるいは右眼用の線状画像として配する。
したがって、例えば第1観察点Ob1から観察したときに、右側端からi番目のレンチキュラレンズ3aを通して、そのレンチキュラレンズ3aに対応するi番目の画像領域7のC微小領域7cが左眼あるいは右眼で観察される場合には、C微小領域7cに対応するC視点の視差画像P1Cから得た右側端からi番目の線状画像をそのC微小領域7cに配する。
また、第2観察点Ob2で観察したときに、右側端からj番目のレンチキュラレンズ3aを通して、そのレンチキュラレンズ3aに対応するj番目の画像領域7のD微小領域7dが左眼あるいは右眼で観察される場合には、そのD微小領域7dに対応するD視点の視差画像P2dから得た右側端からj番目の線状画像をそのD微小領域7dに配する。
このように線状画像を配しても、前述のように微小領域に画像領域7を分割し、各観察点Ob1,Ob2を決めてあるので、同じ微小領域に異なる線状画像が重複して配されることはない。
レンチキュラプリント2の位置と各観察点Ob1,Ob2での左眼、右眼で観察される微小領域との具体的な関係の一例を図4(b)に示す。なお、図4(b)は、幅d1を300mm、距離d2を200mm,間隔d3を95mm、眼幅d4を66mmとしたときの、第1観察点Ob1の右眼で観察される微小領域をP1Rの欄に、左眼で観察される微小領域をP1Lの欄に、また第2観察点Ob2の右眼で観察される微小領域をP2Rの欄に、左眼で観察される微小領域をP2Lの欄にそれぞれ微小領域に対応した記号A〜Fで示してある。
また、この例で用いたレンチキュラシート3は、レンチキュラレンズ3aのピッチが254μm(100LPI)であり、画像領域7の幅が254μm、各微小領域7a〜7fの幅が約42.3μmである。さらに、レンチキュラレンズ3aの屈折率を1.65とし、その曲率半径をレンチキュラレンズの配列のピッチとほぼ同じとしている。
例えば右端からQ1番目のレンチキュラレンズ3aを通しては、第1観察点Ob1の左眼と右眼だけによって画像の観察が行われる。このときに、右眼によってQ1番目の画像領域7内のB微小領域7bが観察され、左眼によってQ1番目の画像領域7内のA微小領域7aが観察される。
したがって、このQ1番目の画像領域7については、図5(a)のように、A微小領域7aには、そのA微小領域7aに対応する第1立体画像P1の視差画像P1Aを分割した線状画像のうちQ1番目の線状画像P1AQ1をA微小領域7aに配し、B微小領域7bには、そのB微小領域7bに対応した第1立体画像P1の視差画像P1Bを分割した線状画像のうちQ1番目の線状画像P1BQ1を配する。
また、Q2番目のレンチキュラレンズ3aを通しては、第1観察点Ob1の左眼と右眼、第2観察点Ob2の左眼と右眼のそれぞれによって画像の観察が行われる。第1観察点Ob1では、右眼によってQ2番目の画像領域7内のF微小領域7fが観察され、左眼によってQ2番目の画像領域7内のD微小領域7dが観察される。一方、第2観察点Ob2では、右眼によってQ2番目の画像領域7内のB微小領域7bが観察され、左眼によってQ2番目の画像領域7内のA微小領域7aが観察される。
したがって、上記のQ2番目の画像領域7については、図5(b)に示すように、A微小領域7aに第2立体画像P2の視差画像P2Aを分割した線状画像のうちQ2番目の線状画像P2AQ2を配し、B微小領域7bに第2立体画像P2の視差画像P2Bを分割した線状画像のうちQ2番目の線状画像をP2BQ2に配し、D微小領域7dに第1立体画像P1の視差画像P1Dを分割した線状画像のうちQ2番目の線状画像P2DQ2を配し、F微小領域7fに第1立体画像P1の視差画像P1Fを分割した線状画像のうちQ2番目の線状画像P1FQ2を配する。
同様に、Q3番目のレンチキュラレンズ3aを通しては、第1観察点Ob1の左眼と、第2観察点Ob2の左眼と右眼のそれぞれによって画像の観察が行われ、第1観察点Ob1の左眼がQ3番目の画像領域7内のE微小領域7eを観察し、第2観察点Ob2の右眼がQ3番目の画像領域7内のD微小領域7dを、左眼がQ3番目の画像領域7内のB微小領域7bを観察することになる。
このため、図5(c)に示すように、Q3番目の画像領域7については、B微小領域7bに第2立体画像P2の視差画像P2BのQ3番目の線状画像P2BQ3を配し、D微小領域7dに第2立体画像P2の視差画像P2DのQ3番目の線状画像P2DQ3を配し、E微小領域7eに第1立体画像P1の視差画像P1EのQ3番目の線状画像P1EQ3を配する。
さらに、Q4番目のレンチキュラレンズ3aを通しては、第2観察点Ob2の左眼と右眼だけによって画像の観察が行われ、第2観察点Ob2の右眼がQ4番目の画像領域7内のF微小領域7fを、左眼がQ4番目の画像領域7内のD微小領域7dを観察することになる。このため、図5(d)に示すように、Q4番目の画像領域7については、D微小領域7dに第2立体画像P2の視差画像P2DのQ4番目の線状画像P2DQ4を配し、F微小領域7fに第2立体画像P2の視差画像P2FのQ4番目の線状画像P2FQ4を配する。
図6に示すように、例えばレンチキュラレンズ3aを曲率半径r、屈折率nのシリンドリカルレンズとし、このレンチキュラレンズ3aの焦点面上でレンチキュラレンズ3aの光軸Pから距離dにある微小領域が観察される方向(光軸Pに対する角度)をθとすると、方向θを次の式(1)で求めることができる。
θ=sin−1(n・d/r)−sin−1(d/r)・・・(1)
距離dにある微小領域から光軸Pに平行な方向に射出された光が、レンチキュラレンズ13aと空気との境界面に入射角αで入射するとすれば、その光は境界面において屈折角(α+θ)で屈折される。そこで、次の式(2)が成立する。また、距離dは、入射角αを用いて次の式(3)で表すことができる。
n・sinα=sin(α+θ)・・・(2)
d=r・sinα ・・・(3)
上記の式(2),(3)により、上記式(1)が得られる。式(1)中の曲率半径r、屈折率nは、レンチキュラレンズ3aによって決まる値であるから、式(1)により、任意の距離d、すなわち各微小領域についての方向θを求めることができるから、上述のような条件を満たすように各観察点を設定し、また各微小領域にいずれの線状画像を配置すればよいかを決めることができる。
上記のように構成されたレンチキュラプリント2によれば、第1観察点Ob1からのレンチキュラプリント2を観察した場合には、左眼,右眼が第1立体画像P1の線状画像を各レンチキュラレンズ3aを通して観察するため、立体感のある第1立体画像P1が観察される。また、観察点を第1観察点Ob1から第2観察点Ob2に移してレンチキュラプリント2を観察した場合には、左眼,右眼が第2立体画像P2の視差画像を各レンチキュラレンズ3aを通して観察するため、立体感のある第2立体画像P2が観察される。また、多視点の視差画像を用いて立体画像を観察できるようにしているから、好ましい立体感のある立体画像をいずれの観察点からも観察することができる。
上記実施形態では、観察点を2カ所として、異なる2個の立体画像を観察できるようにしているが、観察点を3カ所以上として、異なる3個以上の立体画像を観察できるようにしてもよい。また、上記実施形態では、配列画像を記録したプリント写真4をレンチキュラシート3の背面に密着させているが、レンチキュラシート3の背面に直接画像を記録しレンチキュラシート3自体を画像表示体としてもよい。さらには、画像表示体として、液晶ディスプレイ等を用いてもよい。
画像領域の分割数、すなわち画像領域内の微小領域の個数と、視差画像の個数すなわち視点数は、必ずしも一致させる必要はない。例えば、上記実施形態のように、画像領域の分割数を「6」として、視点数を「2」としてもよい。なお、好ましい立体感のある立体画像を観察する点を考慮すれば、視点数は6視点以上とするのがよい。
本発明を実施したレンチキュラプリントの外観を示す斜視図である。 画像領域,微小領域とレンチキュラレンズとの対応関係を示す説明図である。 レンチキュラプリントを作成する作成装置の構成の一例を示すブロック図である。 レンチキュラプリントと各観察点との関係及び観察される微小領域の関係を示す説明図である。 図4に示すQ1〜Q4番目のレンチキュラレンズに対応する微小領域に記録される線状画像を示す説明図である。 観察する方向とレンチキュラレンズを通して観察される微小領域との関係を示す説明図である。
符号の説明
2 レンチキュラプリント
3 レンチキュラシート
3a レンチキュラレンズ
7 画像領域
7a〜7f 微小領域
Ob1,Ob2 観察点

Claims (5)

  1. 複数のレンチキュラレンズを並べたレンチキュラシートを通して画像を立体視させる立体画像表示装置の作成方法において、
    レンチキュラレンズの焦点面上にレンチキュラレンズのそれぞれについて区画された画像領域を線状の3以上の微小領域に左右方向に分割する分割ステップと、
    2以上の各観察点から観察されるレンチキュラシート上の範囲の一部から各観察点の左眼及び右眼でレンチキュラレンズを通して観察される微小領域が同一の画像領域で重複しないように予め決められた少なくとも第1観察点と第2観察点について、第1観察点で観察すべき第1立体画像及び第2観察点で観察すべき第2立体画像のためのそれぞれ左眼用及び右眼用の視差のある各画像を線状に分割してそれぞれ複数の線状画像とする線状化ステップと、
    第1観察点からレンチキュラレンズを通して左眼で観察される微小領域に第1立体画像の左眼用の線状画像を、右眼で観察される微小領域に第1立体画像の右眼用の線状画像をそれぞれ配し、第2観察点からレンチキュラレンズを通して左眼で観察される微小領域に第2立体画像の左眼用の線状画像を、右眼で観察される微小領域に第2立体画像の右眼用の線状画像をそれぞれ配する配置ステップとを有することを特徴とする立体画像表示装置の作成方法。
  2. 各立体画像について左眼及び右眼用の視差のある各画像として、3点以上のN視点からのN個の画像を用い、前記分割ステップでは、各画像領域を各視点に対応させたN個の微小領域に分割し、前記線状化ステップでは、各観察点のそれぞれについてのN個の各画像を線状に分割して線状画像とし、前記配置ステップでは、第1観察点から観察される各微小領域には、第1立体画像のための視差のある画像のうち、その微小領域に対応する視点に対応する視差のある画像の線状画像を配し、第2観察点から観察される各微小領域には、第2立体画像のための視差のある画像のうち、その微小領域に対応する視点に対応する視差のある画像の線状画像を配することを特徴とする請求項1記載の立体画像表示装置の作成方法。
  3. 前記Nが6以上であることを特徴とする請求項2記載の立体画像表示装置の作成方法。
  4. 前記第1観察点と第2観察点の間隔を、観察距離の40%〜100%の範囲内としたことを特徴とする請求項2または3記載の立体画像表示装置の作成方法。
  5. 複数のレンチキュラレンズを並べて配したレンチキュラシートを通して視差のある画像を線状に分割した各線状画像を観察することで画像を立体視させる立体画像表示装置において、
    レンチキュラレンズのそれぞれに対応して区画された各画像領域内に、左右方向に分割した3以上の微小領域が設けられ、予め決められた第1観察点からレンチキュラレンズを通して左眼で観察される微小領域に第1立体画像の左眼用の線状画像が、右眼で観察される微小領域に第1立体画像の右眼用の線状画像が配され、レンチキュラシート上の観察範囲の一部が第1観察点の観察範囲と重複し、かつレンチキュラレンズを通して左眼及び右眼で観察される微小領域が同一の画像領域内で第1観察点から観察される微小領域と重複しないように、第1観察点と異なる位置に決められた第2観察点からレンチキュラレンズを通して左眼で観察される微小領域に第2立体画像の左眼用の線状画像を、右眼で観察される微小領域に第2立体画像の右眼用の線状画像が配された画像表示装置を備えたことを特徴とする立体画像表示装置。
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